WO2017115696A1 - メモリカードコネクタ - Google Patents

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太郎 水江
敬貴 筒井
保 ▲高▼田
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ミツミ電機株式会社
太郎 水江
敬貴 筒井
保 ▲高▼田
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01R12/00Structural associations of a plurality of mutually-insulated electrical connecting elements, specially adapted for printed circuits, e.g. printed circuit boards [PCB], flat or ribbon cables, or like generally planar structures, e.g. terminal strips, terminal blocks; Coupling devices specially adapted for printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures; Terminals specially adapted for contact with, or insertion into, printed circuits, flat or ribbon cables, or like generally planar structures
    • H01R12/70Coupling devices
    • H01R12/71Coupling devices for rigid printing circuits or like structures
    • H01R12/72Coupling devices for rigid printing circuits or like structures coupling with the edge of the rigid printed circuits or like structures
    • H01R12/73Coupling devices for rigid printing circuits or like structures coupling with the edge of the rigid printed circuits or like structures connecting to other rigid printed circuits or like structures

Abstract

メモリカードコネクタ(100)は、ハウジング(110)を上方から覆うシールドカバー(120)において、ハウジング(110)内を移動するスライダー(160)のロックピン(170)が位置することでメモリカード(200)の装着状態を保持するロック位置に対向する位置で、ロック位置に向かって突出する規制部(190)によって、ロック位置に位置するロックピン(170)の摺動端部(174)の上方への移動を規制する。

Description

メモリカードコネクタ
 本発明は、挿入されるメモリカードを保持して、メモリカードの端子に電気的に接続されるプッシュインプッシュアウト式のメモリカードコネクタに関する。
 従来、カメラ機能付き携帯電話或いはデジタルカメラで撮像された画像データを記憶する記録媒体、携帯型音楽再生機で再生される音楽デジタルデータを記憶する記録媒体、或いは、作成した文章データを記憶する記憶媒体として、カード型のメモリカードが知られている。
 メモリカードは、一般的に、外観が矩形薄板形状に形成された小型の樹脂製パッケージの内部に読み書き自在な半導体メモリ(RAM)が収容されるともに、パッケージにおける一方の裏面の端部に電気的に接続される複数の電極が並設されてなる。
 メモリカードは、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯型音楽再生機、ノート型パソコン、携帯電話機等に、メモリカードの種類毎の寸法、形状に対応したメモリカードコネクタ(以下、「コネクタ」という)を介して装着される。
 メモリカードコネクタとしては、例えば、特許文献1に示すように、プッシュインプッシュアウト式のコネクタが知られている。
 一般的に、所謂プッシュインプッシュアウト式のコネクタは、ロック機構によって、メモリカードの挿入時に、メモリカードを挿着位置にロックし、排出時にはロックを解除して挿着位置からメモリカードを排出させる。
 このロック機構は、メモリカードの収容部を有するハウジングに設けられたハート形のカム(ハートカム)と、ハートカム周りのスライド溝に一端側が係合され、他端側をスライド部材に回動可能に支持されたロックピンとを備える。メモリカードの挿入に伴ってスライド部材が挿入方向へ移動されることによって、ロックピンの一端部がスライド溝を摺動してロック及びロック解除が行われるものとなっている。このロック機構においては、メモリカードが挿入方向へ移動されると、ハート形のスライド溝内を摺動するロックピンが当該スライド溝に設けられたロック用の凹溝部に係合することにより挿着位置にロックされるものとなる。そして、ロックを解除するには、挿着位置にロックされた状態のメモリカードを、一旦挿入方向へ押圧させることによって、ロックピンはスライド溝の凹溝部から離脱する。すると、スライド部材を排出方向へ付勢しているコイルばねの付勢力によってメモリカードは排出方向へ排出される。
 このようなロック機構では、ロックピンが移動時にスライド溝の周囲のスライド溝から抜け出ることのないように、図1に示すカードコネクタ1のように、ハウジング3を覆うシールドカバー4の上板部には、ロックピン(図示省略)の上方に配置され、ロックピンを、スライド溝の底面上に対して摺動可能に押圧する押さえ舌片2が設けられている。押さえ舌片2は、一般的には、特許文献1にも示すように、メモリカードを収容するハウジング3を上方から覆うカバーの一部を下向きに舌片状に切り起こして形成される。
特開2015-008052号公報
 近年、バイクや自転車の運転中や、スキー、スノーボード、ダイビング、サーフィン等のアウトドアスポーツ中の様子を撮影するアクションカメラや、ウェアラブル機器等が多く開発されている。
 これらのアクションカメラやウェアラブル機器にメモリカードを搭載する場合、動く対象を撮像するので、撮像対象に伴い移動した際に落下する等の虞があり、落下しても装着されたメモリカードが外れないように、落下衝撃耐性を考慮する必要がある。
 従来のプッシュインプッシュアウト式のコネクタの構造では、ロックピンをロック位置で係合させたロック状態において落下衝撃を受けると、図2に示すように、ロック機構5では、押さえ舌片2の付勢力に抗してロックピン6が跳ね上がる虞がある。これにより、ロックピン6は、ハートカム7周りのスライド溝8から外れたり、ハートカム7に乗り上げたりして、ロック状態が解除、つまりメモリカードの装着状態が解除されるという問題があった。
 本発明の目的は、メモリカードを搭載したアクションカメラ、ウェアラブル機器に搭載されても、落下などの外部から衝撃を受けても、装着したメモリカードのロック状態が解除されにくいメモリカードコネクタを提供することである。
 本発明のメモリカードコネクタの一つの態様は、挿入口を介して挿入されるメモリカードを収容して前記メモリカードの電極に接続する端子を備えるハウジングと、前記挿入口を開口させて前記ハウジングを上方から覆うシールドカバーと、前記ハウジング内に前記メモリカードの挿入方向でスライド移動自在に配設され、前記メモリカードとともに移動するスライダーと、前記スライダーを前記挿入方向とは逆向きの抜脱方向へ付勢する付勢部材と、前記ハウジング及びスライダーのいずれか一方に形成されたハートカムと、前記ハートカムの周囲に配置されるループ状のハートカム溝部と、一端に前記ハートカム溝部に摺動自在に挿入された摺動端部を有し、他端に前記ハウジング及びスライダーのいずれか他方に回動可能に設けられるロックピンと、前記シールドカバーの一部を下方に折り曲げて形成され、前記ロックピンを前記ハートカム溝部に摺動可能に押圧する押圧部材と、を有し、前記ハートカムは、前記挿入方向或いは前記抜脱方向の一方の端部に前記摺動端部が掛合する掛合凹部を有し、挿入される前記メモリカードにより押圧されて移動する前記スライダーの移動に伴い、前記摺動端部が前記掛合凹部に掛合する位置に移動して、前記スライダーが、前記付勢部材の付勢力に抗して前記メモリカードの装着状態を保持するロック位置で保持され、再度の前記メモリカードの挿入方向へ移動により前記摺動端部が前記掛合凹部から離脱して前記スライダーが前記挿入口側に移動してロック解除位置に位置するメモリカードコネクタであって、前記シールドカバーは、前記ロックピンのロック位置に対向する位置で、前記ロック位置に向かって突出して形成され、ロック位置に位置する前記摺動端部の上方への移動を規制する規制部を有する構成を採る。
 本発明によれば、落下などの外部から衝撃を受けても、装着したメモリカードのロック状態が解除されにくいメモリカードコネクタを実現することができる。
従来のメモリカードコネクタの全体構成を示す斜視図 従来のメモリカードコネクタの備えるロック機構において落下時のロックピンの状態を示す図 本発明に係る一実施の形態のメモリカードコネクタの斜視図 メモリカードを装着したメモリカードコネクタの外観斜視図 図5Aは、図4に示すメモリカードコネクタにおいてカバーを外した状態を示す図であり、図5Bは、図5Aにおいてロック解除した状態のメモリカードコネクタの斜視図 メモリカードコネクタのロック機構の要部構成を示す拡大斜視図 図7Aはハートカム溝部の段差の説明に供する図であり、図7Bはハートカムの平面図 メモリカードコネクタの要部構成を示す部分拡大図 図4のA―A線矢視部分断面図 図8のB―B線矢視部分断面図 移動するロックピンの摺動端部と規制部との位置関係の説明に供する図 図12Aは、ロックピン170とハートカム150との位置関係を示すハートカム機構部の要部平面図であり、図12Bは、図10に示す断面図において、図12Aに対応するハートカムと規制部との位置関係を示す要部縦断面図 図13Aは、ロックピン170とハートカム150との位置関係を示すハートカム機構部の要部平面図であり、図13Bは、図10に示す断面図において、図13Aに対応するハートカムと規制部との位置関係を示す要部縦断面図 図14Aは、ロックピン170とハートカム150との位置関係を示すハートカム機構部の要部平面図であり、図14Bは、図10に示す断面図において、図14Aに対応するハートカムと規制部との位置関係を示す要部縦断面図 本発明に係る一実施の形態のメモリカードコネクタの変形例1の斜視図 図15のC-C線矢視部分断面図 本発明に係る一実施の形態のメモリカードコネクタの変形例2の斜視図 図17のD-D線矢視部分断面図
 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
 図3は、本発明に係る一実施の形態のメモリカードコネクタの斜視図であり、図4は、メモリカードを装着したメモリカードコネクタの外観斜視図である。図5は、メモリカードコネクタのロック機構を示す斜視図であり、図5Aは、図4に示すメモリカードコネクタにおいてカバーを外した状態を示す図であり、図5Bは、図5Aにおいてロック解除した状態のメモリカードコネクタの斜視図である。また、図6は、メモリカードコネクタのロック機構における要部構成を示す斜視図である。
 本実施の形態に係るメモリカードコネクタ100は、プッシュインプッシュアウト式のコネクタであり、メモリカード200を受け入れる開口側を前側として、図1の図面奥側の側面を右側面、図面手前側を左側面とし、挿入方向側の端部を後端側と称して説明する。コネクタ側における前方は、カード挿入口側を意味する。なお、これら本実施の形態において、基板対基板コネクタの各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向に関わる表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、メモリカードコネクタの各部が図に示される姿勢である場合に適切であるが、その姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。
 図3及び図4に示すメモリカードコネクタ(以下、「コネクタ」という)100は、平面視略矩形状の扁平な箱状をなし、内部にカード挿入口から挿入されるメモリカード200を収容する収容部(カード装着領域)111を備える。
 なお、本実施の形態におけるメモリカード(以下、「カード」ともいう)200は、種類ごとに決められた寸法、形状に形成されているため、メモリカードコネクタでは、使用されるメモリカードの寸法、形状に対応しているものとする。メモリカードとしては、例えば、幅24mm×長さ32mm、厚さ2.1mmのカードであるSDカード(登録商標)、miniSDカード(登録商標)、microSDカード(登録商標)等が挙げられる。
 図5A及び図5Bに示すように、メモリカード200には、先端部の一側部(メモリカード200からみてコネクタ100に対する挿入方向を先端側とした右側部)側に切欠部210が形成されている。ここで切欠部210は、矩形状のメモリカードの先端部の一側面(右側面)において角部を含み、他側面と平行な1面とこの一面と傾斜して交差する2面とで四角形に切り落としてなる。よって、この切欠部210によりメモリカード200の先端部は、後端部側よりも幅が狭くなっており、メモリカード200が収容部111内に挿入される際に、コネクタ100のスライダー160に当接する。
 コネクタ100は、ハウジング110、シールドカバー120、コンタクト130、ハートカム溝部140、スライダー160、ロックピン170、コイルバネ180等を有する。
 ハウジング110は、絶縁性を有する材料(ここでは、絶縁性の合成樹脂材)で平面視略矩形状に形成され、ハウジング110に上方から被さるシールドカバー120とともに、挿入口で開口する箱状に形成される。ハウジング110は、シールドカバー120とともに、収容部111の領域と、スライダー160の移動領域を含むロック機構部の配置領域とを画成する。
 尚、上方とは、図5A及び図5Bに示す、メモリカード200からみてコネクタ100に対する挿抜方向に直交するハウジング110の開放方向であり、後書きする下方とは、前記ハウジング110の開放方向と対向する方向とする。
 ハウジング110は、平面視略矩形状の底面部においてカード挿入方向に沿って延在する両側辺部から両側壁部が起立して形成され、一方の側壁に沿って収容部111が形成され、他方の側壁部に沿ってロック機構部の配置領域が形成される。ロック機構部は、メモリカード200を収容部111内で電気的に接続した状態でロック(装着)したり、ロックを解除したりする機構である。ロック機構部は、スライダー160、ハートカム溝部140、ロックピン170、及び押圧部材である押さえ舌片122、規制部190を有する。
 ハウジング110の底面部は、図5A、図5Bに示すように、収容するカード200の電極に電気的に接触するコンタクト(カンチレバーコンタクト等)130を保持している。具体的には、コンタクト130は、図示しないが、ハウジング110の底面部のほぼ中央で後端側(奥側)寄りの部分から後側(奥側)に向かって上方に傾斜しつつ収容部内に突出するように複数配設されている。コンタクト130は、ここでは、メモリカード200の底面側でメモリカード200の端子と接触する板ばね接触子として形成される。コンタクト130は、ハウジング110の底面部に保持される他の配線などとして機能する導電部材とともに、インサート成形によってハウジング110に一体的に形成される。すなわち、コンタクト130は、導電性を有する金属板を打ち抜き成形してなるインサート品の一部として形成されている。
 また、コネクタ100においてハウジング110には、ロック機構部の配置領域、つまり、収容部111の一側方に、メモリカード200とともに移動するスライダー160が、側面部120Rにより被覆される側壁部に沿って、挿入方向に沿って移動自在に配置される。
 スライダー160を有するロック機構部は、収容部111となる領域の側方(ここでは、収容部111に対して側壁部)に挿抜方向に沿って配置されている。
 スライダー160は、コイルバネ(付勢部材)180によって、カード200の反挿入方向(抜脱方向)側に付勢されている。
 スライダー160は、挿入されるカード先端部の切欠部210に係合される張り出し部162と、張り出し部162が切欠部210に係合した際に、メモリカード200の爪係止溝220に係合するロック爪部164とを有する。
 なお、スライダー160は、コネクタ100において最もカード挿入口102側に移動した際の位置(カード挿入口側位置)にて、先端側のロック爪部164をメモリカード200の爪係止溝220(図5参照)に係合させ、カード200をコネクタ100に対して挿抜自在に保持する。この保持状態は、ロック解除位置とも称し、ハーフロックという(図5B参照)。コネクタ本体において最もカード挿入口102側に移動した際の位置(カード挿入口側位置)をハーフロック位置とも言う(図5A参照)。なお、スライダー160は、周知のスライダーと同様に、ハウジング110に対して、ハーフロック位置で、収容部111側から離間する方向に揺動可能に設けられている。
 図5及び図6に示すように、スライダー160にはロックピン170の一端部が連結されている。なお、図6に示すスライダー160はロック位置に位置した状態、つまり(図5Aで示す状態)を示している。
 コイルバネ180は、圧縮コイルばねであり、スライダー160とハウジング110の後端壁部間に、挿抜方向に沿って延在するように配置されている。
 すなわち、スライダー160は、挿抜方向に移動自在で、且つ、最も挿入口102に近い位置で揺動可能に配置され、コイルバネ180により挿入口側に付勢されている。このコイルバネ180によって、スライダー160は、連結されたロックピン170とともに、常に前方(カード挿入口側)に付勢され、最も前側の移動終了位置である挿入口側の位置で、ロック爪部164を収容部111内に突出させて配置される。
 スライダー160は、ハートカム溝部140を摺動するロックピン170の動きに追従して挿抜方向に移動してハーフロック位置とロック位置とに位置する。
 スライダー160とロックピン170は、ハウジング110の底面部と、ハウジング110を覆うシールドカバー120の上板部121との間に配置され、水平方向に移動可能となっている。
 ロックピン170は、図6に示すように、丸棒の両端部を直角に折り曲げることでコ字状に形成されている。ロックピン170では、一端部である折り曲げられた先端側の軸状の回動端部172が、スライダー160の後部に回動自在に挿入し、他端部である基端側(後壁側の端部側)の軸状の摺動端部174が、ハートカム溝部140の底面に当接させた状態で、ハートカム溝部140に挿入されて遊嵌している。すなわち、ロックピン170は、ハートカム溝部140の従動節となっており、スライダー160は、ハートカム溝部140に沿って移動するロックピン170の移動の軌跡に従動して相対変位する。
 また、ロックピン170は、ハートカム溝部140の底面上を摺動する際には、上方のシールドカバー120の押さえ舌片122(図3、図8及び図9参照)によって、ハートカム溝部140の底面側に圧接されるが、スライダー160が常態位置であるハーフロック位置、つまりカード挿入口102側の位置にあるときは、下方に圧接されない構成となっている。
 ここで、ハートカム溝部140について説明する。
 図7Aは、ハートカムの平面図であり、図7Bはハートカム溝部140の段差の説明に供する図であり、ハートカム溝部140の底面における垂直方向の高さ位置を示す図である。
 ハートカム溝部140は、ハート形のカム(以下、「ハートカム」という)150の周囲に沿って形成されている。ハートカム溝部140は、ハウジング110の底面部112(図7A参照)において、一側部側の奥側に配設されており、図5、図6及び図7に示すようにハートカム溝部140は、後壁部116側で、コイルバネ180に隣接する位置に配置される。
 図7に示すハートカム溝部140の底面には、回動端部172をスライダー160に回動自在に接続したロックピン170の摺動端部174(図5及び図6参照)を所定の方向へと案内するように、段階的な複数のスロープ140E、140H、140Kおよび底面140A、140D、140F、140G、140I、140J、140Lが形成されている。ハートカム溝部140の底面は、当接するロックピン170の他端部が逆軌跡を描かないように形成される。
 ロックピン170の摺動端部174がハーフロック位置(図5Bで示す状態)から出発してハーフロック位置へ復帰するまでの各スロープ140E、140H、140Kおよび底面140A、140D、140F、140G、140I、140J、140L間の高さ関係は、図7Bに示すように形成されている。
 ハートカム溝部140における軌跡の出発点(ハーフロック位置)となる底面140Aは、スライダー160の底面と平行な平面となっている。そして、底面140Aは、後端側(ハートカム150の側方部分)で底面140Aよりも低い高さの底面140Dに連続する。
 底面140Dは横方向に屈曲した平面であり、底面140Dには、底面140Aとの段差部分に連続して、ハートカム150のV字溝(掛合凹部)152に向かって、上り勾配の付いた仰角斜面であるスロープ140Eが形成されている。
 すなわち、ロックピン170の摺動端部174は、スライダー160が最もカード挿入口102側に位置する位置(ハーフロック位置)からカード固定位置(カードロック位置)に移動する過程において、底面140Aを通り、底面140Dに到達した際には、段差のある底面140Aに戻ることができず、底面140Dを上がって、底面140Fを過ぎて底面140Fよりも低い底面140Gに移動する。
 底面140Gは、ハートカム150におけるカード挿入口側に突出する平面視V字状の内壁により形成されるV字溝152の位置に形成される。ロックピン170の摺動端部174は、スライダー160がカード挿入口102側位置からカード固定位置に移動する過程において、底面140Gに到達した場合には底面140E、140Fに戻ることはできない。
 摺動端部174がV字溝152の底面140Gに到達した状態、つまり、ハートカム150のV字状部分に係合した状態は、カード200のロック状態又は装着状態である。なお、摺動端部174が底面140Aから底面140Gに到るロックピン170の軌跡は往路の軌跡となる。
 V字溝152での掛合位置(メモリカードロック位置)である底面140Gには、底面140Fに対向する位置に、底面140Fから離間する方向に向かって、且つ、カード挿入方側に向かって上り勾配の付いた仰角斜面であるスロープ140Hが連続して形成されている。
 スロープ140Hのカード挿入方向側に接続される底面140Iには段差が付けられ、底面140Iよりも低い底面140Jに連続する。底面140Jは、ハートカム150の側方で、カード挿入方向に沿って配置されており、底面140Jの挿入方向側の端部は、底面140Dの挿入方向側の端部と同様にハートカム溝部140の最も奥側の部位を形成している。底面140Jにおいてカード挿入口側の端部は、カード挿入口側に向かって屈曲しつつ、上り勾配の付いた仰角斜面であるスロープ140Kに連続する。
 スロープ140Kのカード挿入口側の端部には、平面である底面140Lが連続し、底面140Lは、底面140Lよりも低くなるように段差が付けられた底面140Aに接続される。
 これにより、ロックピン170の摺動端部174がV字溝152に係合した状態、つまり、メモリカード200のロック状態において、コイルバネ180の付勢力に抗して、カード200をもう一回挿入方向に押す。すると、摺動端部174は、コネクタ100の奥側、つまり後側に更に挿入するとする。これにより、ロックピン170の摺動端部174は、V字溝152から開放されて底面140Gからスロープ140Hを上がり、底面140Iを過ぎて段差を下りて当該底面140Iより低い平面の底面140J上に位置するものとなる。すなわち、底面140Jに到達した摺動端部174は、V字溝152との掛合位置である底面140Gに戻ることはできない。
 底面140Jに到達した摺動端部174は、コイルバネ180の付勢力によって、底面140Jをカード挿入口側に向かって摺動し、スロープ140K、底面140Lを介して底面140A上に戻る。
 このようにハートカム溝部140は、底面上を摺動するロックピン170の接触点(摺動端部174の先端)がハート状の平面軌跡を描きつつ、高さ方向には部分的に不可逆な軌跡を描くように形成されている。スライダー160を介してメモリカード200をロック状態、非ロック状態であるハーフロック状態にすることができる。
 ロックピン170は、ハートカム溝部140の底面に対して、押さえ舌片122(図3参照)により上方から押圧されつつ摺動する。
 図8はメモリカードコネクタの要部構成を示す部分拡大図であり、図9は、図4のA―A線矢視部分断面図であり、図10は、図8のB―B線矢視部分断面図である。
 図8~図10に示すように押さえ舌片122は、シールドカバー120の一部をコネクタ内側(ハウジング110の底面部側)に切り起こして形成されている。
 シールドカバー120は、板状の導電性を有する材料(ここでは、金属板)を打ち抜き成形し、両側部をL字状に折り曲げることにより形成されている。
 シールドカバー120は、図3及び図8に示すように、ハウジング110の底面部(図5B参照)に対向配置される上板部121と、上板部121の両側辺からそれぞれ直交するように折曲して形成され互いに平行な両側面部(図3では、側面部120Rのみ図示)とを有する。シールドカバー120は、上板部121、両側面部により略正面視コ字状に形成されている。
 シールドカバー120の側面部120Rには、図3に示すように、カード挿入口102近傍位置において、水平方向揺動自在に位置するスライダー160(図5、図9参照)を収容部111側に押圧して、ロック爪部164を、カード200の爪係止溝220に係合させる爪押圧片124が設けられている。
 図3、図9及び図10に示すように、シールドカバー120の上板部121には、押さえ舌片122と、規制部190とが形成されている。
 押さえ舌片122は、ハウジング110の底面部112のハートカム溝部140の形状に対応して、挿入方向の中央部分から後方に延び出るとともに、下方に傾斜して設けられている。
 押さえ舌片122は、スライダー160に連動して移動するロックピン170に上方から圧力を加えることにより、摺動端部174をハートカム溝部140に押し付けて、当該ハートカム溝部140の底面上を摺動可能にする。
 押さえ舌片122は、板バネであり、ロックピン170の摺動端部174がハートカム溝部140の底面から離間しないように、ハートカム溝部140に沿って移動するロックピン170の軌跡に対応した形状に形成されている。
 ここでは、押さえ舌片122は、平面視してハートカム溝部140の底面140A、スロープ140K、底面140Lといったハートカム150よりカード挿入口102側のハートカム溝部140の配設領域と重なるように配置される。
 押さえ舌片122の先端部1221は、ハートカム150に掛合しているロックピン170に対して、効率良く付勢力を付与する位置となるように形成されている。ここでは、図9に示すように、押さえ舌片122は、先端部1221が、摺動端部174近傍であり、且つ、ハートカム150よりカード挿入口102側の位置に位置するように配置される。
 押さえ舌片122は、図8に示すように、後壁部116(図5参照)側に延在する帯状の本体部122aと、本体部122aの自由端に連続して形成され、且つ、後壁部116側に向かって拡がる幅広部122bとを有し、押さえ舌片122の先端部1221は、幅広部122bの先端に形成されている。
 規制部190は、ハートカム150のV字溝152からロックピン170が跳ねて抜けることを防止する。図8~図10に示すように、上板部121から下方に突出して形成されており、底面140GでV字溝152に掛合するロックピン170から所定間隔開けて配置される。この所定間隔とは、ハートカム溝部140の底面上でのロックピン170の摺動を妨げない間隔であり、ロックピン170の上端から上方に離間する間隔であって、ロックピン170の移動領域と重ならない間隔である。規制部190は、ロックピン170のロック位置に対向する位置で、ロック位置に向かって突出して形成される。
 規制部190は、底面140Gでハートカム150のV字溝152に掛合するロックピン170の摺動端部174側に突出する凸部192と、凸部192を摺動端部174の上方に所定間隔を空けて位置するように当該凸部192を支持するアーム部194とを有する。
 規制部190は、弾性変形可能に形成されてもよい。ここでは、規制部190は、可撓性を有する金属製のシールドカバー120を加工して形成されており、アーム部194が弾性変形することで、凸部192は変位し、また、凸部192も弾性変形可能となっている。
 具体的には、アーム部194は、幅方向で延在する帯状をなしており、凸部192は、帯状のアーム部194の中央部分から下方に凸状に突出するように形成されている。凸部192は、シールドカバー120から互いに向かい合う方向で、且つ、前記ロック位置側に突出する一対のアーム部194の双方に接続されている。
 凸部192は、シールドカバー120の幅方向でアーム部194により支持されるように形成されている。
 凸部192は、ロックピン170がロック位置(V字溝152に係合する底面140G)に位置するときに、ロックピン170(詳細には、摺動端部174)の上方への移動を規制する。
 規制部190の内側面、つまり、凸部192及びアーム部194においてハウジング110の底面部112と対向する側の面(詳細にはハートカム150に対向する面)は、湾曲面となっている。ここでは、規制部190は、アーム部194、凸部192の湾曲面により、V字溝152に係合するロックピン170の軌跡に沿う形状となっている。
 図11~図14は、移動するロックピン170の摺動端部174と規制部190との位置関係の説明に供する図であり、図11は、図10に対応するロックピン170とハートカム150との位置関係を示すハートカム機構部の要部平面図である。また、図12A、図13A、図14Aは、ロックピン170とハートカム150との位置関係を示すハートカム機構部の要部平面図であり、図12B、図13B、図14Bは、図10に示す断面図において、各図Aに対応するハートカムと規制部との位置関係を示す要部縦断面図である。
 まず、メモリカード200を、カード挿入口102を介して収容部111内に一回押し込んで挿入する。その際に、図11に示す状態、つまり、メモリカード200にスライダー160が係合してハーフロック状態(図5B参照)から更にメモリカード200が奥側に挿入される。すると、メモリカード200は、スライダー160を収容部111の後壁部116側に押圧し、スライダー160はメモリカード200とともに奥側に移動する。メモリカード200を押し切ると、スライダー160の移動に伴いロックピン170の摺動端部174は、ハートカム溝部140の底面140Aを摺動し、ハートカム溝部140の往路の奥側位置である底面140D(図12A参照)に位置する。このとき、図12Bに示すように、規制部190のアーム部194-1とハートカム150との間にロックピン170が位置する。その後、コイルバネ180の付勢力により摺動端部174は、カード挿入口102側に戻るように移動して、摺動端部174が底面140Dから底面140E、140Fを摺動して、図13に示すように底面140Gに移動してV字溝152に係合する。このとき、スライダー160、つまり、メモリカード200はロック状態となる。このような摺動端部174の奥側位置からロック状態までの移動では、ロックピン170は、規制部190の表面である湾曲面に沿って移動し、ロック状態において、底面140Gに位置する摺動端部174は、凸部192の真下で、凸部192に対向して配置される。すなわち、規制部190の凸部192はハートカム150のV字溝152に掛合した摺動端部174の上方で近接して位置する。
 次いで、メモリカード200を奥側にもう一度押し込んで押し切ると、ロックピン170の摺動端部174は、ロック位置である底面140G(図13)から、スロープ140H、底面140I(図7参照)を摺動して図14に示す底面140Jに移動する。すなわち、ロックピン170が、ロック状態である掛合状態から外れて押切位置に位置して復路に移動する。このとき、ロックピン170は、規制部190(凸部192、アーム部194-2の湾曲面に沿いつつ接触することなく、規制部190とハートカム150との間を移動して、摺動端部174は、底面140Jに至る。
 このようにメモリカードコネクタ100では、ハウジング110は、樹脂製であり、カード挿入口102を介して挿入されるメモリカード200を収容するとともに、収容したメモリカードの電極に接続するコンタクト(端子)130を備える。シールドカバー120は、カード挿入口102を開口させた状態でハウジング110を上方から覆う。ハウジング110内には、メモリカード200の挿入方向にスライド移動自在に配設され、メモリカード200とともに移動するスライダー160とを有する。更に、ハウジング110内には、スライダー160を挿入方向とは逆向きの抜脱方向へ付勢するコイルバネ(付勢部材)180と、ハウジング110及びスライダー160いずれか一方に形成されたハートカム150とを有する。更にハウジング110内には、ハートカム150の周囲に配置されるループ状のハートカム溝部140と、一端にハートカム溝部140に摺動自在に挿入された摺動端部174を有し、他端にハウジング110及びスライダー160のいずれか他方に回動可能に設けられるロックピン170とを有する。また、シールドカバー120は、その一部を下方に折り曲げて形成され、ロックピン170をハートカム溝部140に摺動可能に押圧する押さえ舌片(押圧部材)122を有する。ハートカム150は、挿入方向或いは抜脱方向の一方の端部に摺動端部174が掛合するV字溝(掛合凹部)152を有する。挿入されるメモリカード200により押圧されて移動するスライダー160の移動に伴い、ロックピン170の摺動端部174がV字溝152に掛合する位置に移動する。
 これにより、スライダー160が、コイルバネ180の付勢力に抗してメモリカード200の装着状態を保持するロック位置で保持される。再度のメモリカード200の挿入方向へ移動により摺動端部174がV字溝152から離脱してスライダー160がカード挿入口102側に移動してハーフロック位置(ロック解除位置)に位置する。シールドカバー120は、ロックピン170のロック位置に対向する位置で、ロック位置に向かって突出して形成され、ロック位置に位置する摺動端部174の上方への移動を規制する規制部190を有する。なお、規制部190においてロック位置側の面は、湾曲面でもよい。また、規制部190は、弾性変形可能な弾性材で形成されてもよい。また、規制部190は、シールドカバー120から互いに向かい合う方向で、且つ、ロック位置側に突出する一対のアーム部194と、当該アーム部194の双方に接続された凸部192とを有してもよい。
 規制部190は、ロックピン170の摺動端部174がハートカム150の近傍、特に、ハートカム150のV字溝152との掛合位置に位置する場合に、摺動端部174の上方若しくは摺動端部174とロックピン本体と折曲部分近傍の上方に位置する。
 言い換えれば、規制部190は、ロックピン170に対し、押さえ舌片122により押圧された部位より摺動端部174側(ハウジング110の奥側)の部位の上方に近接配置される。
 この構成によれば、ロックピン170がハートカム150に掛合した状態、つまり、メモリカード200をロックして装着した状態のメモリカードコネクタ100において、落下の衝撃等を受ける等の外的負荷が掛かる。これにより、ロック状態において、常時コイルバネ180により付勢されたスライダー160、ロックピン170は、付勢方向に移動しようとする。スライダー160は、ハウジング110及びシールドカバー120内で抜脱方向に沿って移動しようとする。ハートカム溝部140の底面140Gに位置するロックピン170の摺動端部174は、コイルバネ180によって常時カード挿入口102側に付勢されているスライダー160を介して、ハートカム150を乗りこえる方向に移動しようとする。つまり、ロックピン170の摺動端部174は、V字溝に掛合する位置である底面140Gから跳ね上がり、V字溝から外れて上方に移動しようとして、押さえ舌片122を外方(図面では上方)に変形するように付勢しようとする。
 しかしながら、V字溝から外れて上方に移動する摺動端部174は、摺動端部174の上方に位置する規制部190により、その跳ね上がりを規制され、V字溝から外れてハートカム150に乗り上がることがない。すなわち、規制部190が無く、押さえ舌片122のみでハートカム溝部140側にロックピン170を押圧する構成と異なり、ロックピン170の跳ね上がりにより押さえ舌片122を変位させてロックピン170の摺動端部174がハートカム150に乗り上がることがない。
 よって、メモリカードコネクタ100を、人体、自転車、車、動物、サーフボード等の可動物に取り付けるアクションカメラに搭載して、撮像した画像や動画を記録する場合において、落下衝撃時等の外的負荷が掛かった場合でも、ロックピン170の掛合状態が解放されることがなく、メモリカード200のロック解除を防止できる。
 このように、メモリカードコネクタ100によれば、メモリカード200を搭載したアクションカメラ、ウェアラブル機器に適用して、例え、落下する等といった外部から衝撃を受けても、メモリカードのロック状態が解除されにくいメモリカードコネクタを実現できる。
 また、規制部190の凸部192は、ハートカム150のV字溝に掛合した状態のロックピン170の摺動端部174の上方にのみ配置されるので、ロックピン170はハートカム溝部140を円滑に摺動させることができ、つまり、メモリカード200の挿抜過程において影響を与えることがない。
 また、ロックピン170が跳ね上がり、規制部190に衝突する場合でも、規制部190は弾性変形して、衝突力を吸収するので、ロックピン170を何ら損傷させることなく、ロック位置であるV字溝152と掛合する底面140G上に位置させることができる。
 また、規制部190の突出側の面は湾曲面であるので、跳ね上がるロックピン170が規制部190に衝突する場合でもロックピン170に損傷を与えることがない。
 更に、規制部190の突出側の面は湾曲面であるので、部品公差、組み立て公差によってロックピン170の摺動端部174がハートカム溝部140上を摺動する際に、設定された軌道よりも上方に変位して移動し、規制部190に当接する場合でも、ひっかかることなく好適に移動することができる。
 なお、規制部190は、V字溝152に掛合する底面140G上、つまり、ロック位置にあるロックピン170を、ロック位置から跳ね上がらないようにしてメモリカード200のロック解除を防止する構成であれば、どのように形成されてもよい。
<変形例1>
 図15は、本発明に係る一実施の形態のメモリカードコネクタの変形例1の斜視図であり、図16は、図15のC-C線矢視部分断面図である。
 図15及び図16に示すメモリカードコネクタ100Aは、メモリカードコネクタ10の変形例1であり、メモリカードコネクタ100の構成において、シールドカバー120を、シールドカバー120Aに取り替えることにより形成される。シールドカバー120Aは、シールドカバー120と比較して、規制部190Aの構成のみ異なり、その他の構成は同様の構成を有する。なお、図15及び図16に示すメモリカードコネクタ100Aは、図3~図14に示すメモリカードコネクタ100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
 メモリカードコネクタ100Aでは、ハウジング110を上方から覆うシールドカバー120Aの上板部121Aにおいて、ハートカム150と上方で対向する部位を含む部位に規制部190Aが形成されている。なお、ハートカム150は、メモリカードコネクタ100と同様にハウジング110においてコイルバネ180の配置位置と、収容部111との間に配置される。
 規制部190Aは、シールドカバー120Aにおいて、ハートカム150と上方で対向する部位をハートカム150側に突出するよう凸状に窪ませることにより形成された凸状体である。これにより、規制部190と同様の作用効果を奏することができる。
<変形例2>
 図17は、本発明に係る一実施の形態のメモリカードコネクタの変形例2の斜視図であり、図18は、図17のD-D線矢視部分断面図である。
 図17及び図18に示すメモリカードコネクタ100Bは、メモリカードコネクタ10の変形例2であり、メモリカードコネクタ100の構成において、シールドカバー120を、シールドカバー120Bに取り替えることにより形成される。シールドカバー120Bは、シールドカバー120と比較して、規制部190Bの構成のみ異なり、その他の構成は同様の構成を有する。なお、図17及び図18に示すメモリカードコネクタ100Bは、図3~図14に示すメモリカードコネクタ100と同様の基本的構成を有しており、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
 メモリカードコネクタ100Bでは、ハウジング110を上方から覆うシールドカバー120において、凸部192を2本のアーム部194により両側で支持する構成に替えて、凸部192Bを、一本のアーム部194Bによって片持ち式で支持する規制部190Bを備える。なお、規制部190Bは、シールドカバー120Bの上板部121Bにおいて、ハートカム150と上方で対向する部位を含む部位に規制部190Bが形成されている。また、ハートカム150は、メモリカードコネクタ100と同様にハウジング110においてコイルバネ180の配置位置と、収容部111との間に配置される。
 すなわち、規制部190Bは、シールドカバー120Bにおいて、ハートカム150と上方で対向する部位に、ハートカム150側に突出する凸部192Bが位置するように、凸部192Bを、上板部121Bから挿抜方向と交差する方向に延在するアーム部194Bに設けている。ここでは、凸部192Bは、アーム部194Bの自由端に設けている。アーム部194Bは、金属板等の弾性変形可能な材料により形成されており、凸部192Bも含めた長さが、押さえ舌片122の全長よりも短くなるように形成される。これにより、規制部190と同様の作用効果を奏することができる。
 特に、凸部192Bはアーム部194Bにより片持ちで支持されるので、メモリカードコネクタ100の規制部190と比較して、外部負荷が掛かる場合に大きく弾性変形できる。これにより、メモリカードコネクタ100Bの落下衝撃時に、ロックピン170が跳ね上がっても、弾性変形可能な規制部190Bにより、その衝撃を吸収しつつ、ロックピン170の跳ね上がりを規制して、摺動端部174のロック位置からの抜けを防止できる。凸部192Bは、アーム部194Bの先端でも中央部分でも、どの部位に形成されてもよい。
 なお、規制部190、190Bのアーム部194、194Bの延在方向は、アーム部194、194Bに設けられる凸部192、192Bが、掛合位置にあるロックピン170の摺動端部174の上方、ここでは、ハートカム150の上方に位置すれば、どのような方向で形成してもよい。
 また、ハートカム溝部140は、ハウジング110に設けられた構成としたが、スライダー160に設け、ロックピン170の摺動端部174をハートカム溝部140内に摺動自在に挿入し、回動端部172をハウジング110或いはシールドカバー120に回動自在に設けてもよい。
 以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
 2015年12月28日出願の特願2015-256814の日本出願に含まれる明細書、図面および要約書の開示内容は、すべて本願に援用される。
 本発明に係るメモリカードコネクタは、メモリカード装着時に、落下衝撃等の外部からの衝撃が加わっても、メモリカードのロック状態が解除されることを防止する効果を有し、アクションカメラ、ウェアラブル端末等に搭載されて、メモリカードに撮像した動画、画像を記録させるメモリカードコネクタとして有用である。
 100、100A、100B メモリカードコネクタ
 102 カード挿入口
 110 ハウジング
 111 収容部
 112 底面部
 116 後壁部
 120、120A、120B シールドカバー
 120R 側面部
 121、121A、121B 上板部
 122 押さえ舌片
 1221 先端部
 124 爪押圧片
 130 コンタクト
 140 ハートカム溝部
 150 ハートカム
 152 V字溝
 160 スライダー
 170 ロックピン
 172 回動端部
 174 摺動端部
 180 コイルバネ
 190、190A、190B 規制部
 192、192B 凸部
 194、194B アーム部
 200 メモリカード
 210 切欠部
 220 爪係止溝

Claims (6)

  1.  挿入口を介して挿入されるメモリカードを収容して前記メモリカードの電極に接続する端子を備えるハウジングと、
     前記挿入口を開口させて前記ハウジングを上方から覆うシールドカバーと、
     前記ハウジング内に前記メモリカードの挿入方向でスライド移動自在に配設され、前記メモリカードとともに移動するスライダーと、
     前記スライダーを前記挿入方向とは逆向きの抜脱方向へ付勢する付勢部材と、
     前記ハウジング及びスライダーのいずれか一方に形成されたハートカムと、
     前記ハートカムの周囲に配置されるループ状のハートカム溝部と、
     一端に前記ハートカム溝部に摺動自在に挿入された摺動端部を有し、他端に前記ハウジング及びスライダーのいずれか他方に回動可能に設けられるロックピンと、
     前記シールドカバーの一部を下方に折り曲げて形成され、前記ロックピンを前記ハートカム溝部に摺動可能に押圧する押圧部材と、
     を有し、
     前記ハートカムは、前記挿入方向或いは前記抜脱方向の一方の端部に前記摺動端部が掛合する掛合凹部を有し、
     挿入される前記メモリカードにより押圧されて移動する前記スライダーの移動に伴い、前記摺動端部が前記掛合凹部に掛合する位置に移動して、前記スライダーが、前記付勢部材の付勢力に抗して前記メモリカードの装着状態を保持するロック位置で保持され、再度の前記メモリカードの挿入方向へ移動により前記摺動端部が前記掛合凹部から離脱して前記スライダーが前記挿入口側に移動してロック解除位置に位置するメモリカードコネクタであって、
     前記シールドカバーは、前記ロックピンのロック位置に対向する位置で、前記ロック位置に向かって突出して形成され、ロック位置に位置する前記摺動端部の上方への移動を規制する規制部を有する、
     ことを特徴とするメモリカードコネクタ。
  2.  前記規制部において前記ロック位置側の面は、湾曲面である、
     請求項1記載のメモリカードコネクタ。
  3.  前記規制部は、弾性変形可能な弾性材で形成される、
     請求項1記載のメモリカードコネクタ。
  4.  前記規制部は、前記シールドカバーから互いに向かい合う方向で、且つ、前記ロック位置側に突出する一対のアーム部と、当該アーム部の双方に接続された凸部とを有する、
     請求項1記載のメモリカードコネクタ。
  5.  前記規制部は、前記シールドカバーから前記ロック位置側に突出するアーム部と、アーム部に設けられた凸部とを有する、
     請求項1記載のメモリカードコネクタ。
  6.  前記規制部は、前記シールドカバーの前記ロック位置側の面を、当該ロック位置側に突出するように凸状に窪ませてなる凸状体である、
     請求項1記載のメモリカードコネクタ。
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