WO2017018530A1

WO2017018530A1 - 情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム

Info

Publication number: WO2017018530A1
Application number: PCT/JP2016/072415
Authority: WO
Inventors: 潤有吉; 秀浩遠藤
Original assignee: 日本電気株式会社
Priority date: 2015-07-30
Filing date: 2016-07-29
Publication date: 2017-02-02

Abstract

情報処理システムは、デマンドレスポンスのリクエスト内容と、消費電力を調整できる機器の情報と、各機器の調整に応じた節電量と、を表示する表示部と、機器ごとに調整を行う機器の選択を受け付ける機器受付部と、を備える。

Description

情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム

　本発明は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関し、特に、デマンドレスポンスを需要家に配信する情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。

　複数の需要家に対して電力分配を行うエネルギ管理システムの一例が特許文献１に記載されている。この特許文献１に記載のシステムでは、デマンドレスポンスに応じて電力消費量を削減する順位を需要家毎に算出し、順位に基づいて需要家のエネルギ消費を制御する。

　特許文献２に記載された情報処理システムは、電力需給の予測シナリオを提供し、電力制御計画の最適化および最適化された計画に従って電力制御する。
　特許文献３に記載された需要家エネルギ管理システムは、需要制限下において、需要家の要望に応えることができるように、需要家機器の稼働状態を調整するパターンの候補を複数作成し、各候補を評価する。
　特許文献４に記載された電力デマンド制御装置は、電力使用状況に基づき、予測使用電力量を求め、予測使用電力量が目標電力量を超える場合、その超過量に応じた電力デマンドデータを生成する。

特開２０１４－１５０６２７号公報特開２０１４－２１７０９１号公報国際公開第２０１３／０８０３０８号特開平０９－２１５１９３号公報

　しかしながら、上述した各特許文献に開示される手法では、需要家がデマンドレスポンスに参加することが前提とされており、需要家がデマンドレスポンスへの参加の意思決定を行うことは前提とされていない。しかしながら、デマンドレスポンスへの強制参加を望まない需要家も存在すると推測される。また、デマンドレスポンスへの参加を望む場合と参加できない場合とが要求されるタイミングによって変わる可能性もある。さらに、デマンドレスポンスで要求されている節電量の達成方法として、機器の動作の単純なオンオフ制御ではなく、たとえば、エアコンの温度を調整することで節電することが可能である場合もある。しかし、具体的な調整方法と節電量の関係が分からないと、要求に応じられるのかどうか需要家も判断できず、結局、デマンドレスポンスへの参加を諦めてしまい兼ねない。

　本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、デマンドレスポンスへの需要家の参加の意思決定を支援する情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することにある。

　本発明の各側面では、上述した課題を解決するために、それぞれ以下の構成を採用する。

　第一の側面は、情報処理システムに関する。
　第一の側面に係る情報処理システムは、
　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示する表示手段と、
　前記調整を行う機器の選択を受け付ける受付手段と、
を有する。

　第二の側面は、少なくとも１つのコンピュータにより実行される情報処理装置の情報処理方法に関する。
　第二の側面に係る情報処理装置の情報処理方法は、
　情報処理装置が、
　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示し、
　前記調整を行う機器の選択を受け付ける、
ことを含む。

　なお、本発明の他の側面としては、上記第二の側面の方法を少なくとも１つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
　このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。

　なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。

　また、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。

　また、本発明の方法およびコンピュータプログラムには複数の手順を順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の手順を実行する順番を限定するものではない。このため、本発明の方法およびコンピュータプログラムを実施するときには、その複数の手順の順番は内容的に支障のない範囲で変更することができる。

　さらに、本発明の方法およびコンピュータプログラムの複数の手順は個々に相違するタイミングで実行されることに限定されない。このため、ある手順の実行中に他の手順が発生すること、ある手順の実行タイミングと他の手順の実行タイミングとの一部ないし全部が重複していること、等でもよい。

　上記各側面によれば、デマンドレスポンスへの需要家の参加の意思決定を支援する情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。

　上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。

本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの全体構成例を概念的に示す図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムを実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。本発明の実施例の情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。

　以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。

（第１の実施の形態）
　本発明の第１の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理方法およびプログラムについて、以下説明する。
　図１は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム１の構成を論理的に示す機能ブロック図である。
　本発明において、情報処理システム１は、デマンドレスポンスのリクエスト内容と、消費電力を調整できる機器の情報と、各機器の調整に応じた節電量と、を表示する表示部１０２と、調整を行う機器の選択を受け付ける受付部１０４と、を備える。

　図２は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム１の全体構成例を概念的に示す図である。
　本発明の情報処理システム１は、たとえば、宅内の機器（たとえば、ECHONET Lite（登録商標）認証機器を含む）と通信するＨＥＭＳ（Home Energy Management System：住宅向けエネルギ管理システム）等の通信装置１００、および本発明の情報処理システム１のサービスをユーザに提供するサーバ装置２００（アグリゲータサーバ３０またはクラウドサーバ４０）の少なくともいずれか一つ、または、これらの組み合わせによって実現される。

　図３は、図１の情報処理システム１を実現するコンピュータ６０の構成例を示すブロック図である。本実施形態では、情報処理システム１は、ＨＥＭＳ１００である。また、他の実施形態では、情報処理システム１は、ＨＥＭＳ１００とサーバ装置２００の組み合わせによって実現される。サーバ装置２００も図３のコンピュータ６０と同様なコンピュータによって実現される。
　ＨＥＭＳ１００とサーバ装置２００の組み合わせで実現される場合は、ＨＥＭＳ１００とサーバ装置２００の間でネットワーク３を介して情報の送受信が行われてもよい。

　コンピュータ６０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）６２、メモリ６４、メモリ６４にロードされた図１の構成要素の少なくとも一部を実現するプログラム８０、そのプログラム８０を格納するハードディスクなどのストレージ６６、Ｉ／Ｏ（Input/Output）６８、ネットワーク３接続用インタフェース（通信Ｉ／Ｆ（InterFace））７０を備える。コンピュータ６０の各要素は、バス６９を介して互いに接続され、ＣＰＵ６２により各要素とともにコンピュータ６０が実現する装置全体が制御される。
　また、コンピュータ６０には、入力装置７２および表示装置７４の少なくともいずれか一つが接続されてもよい。

　図１の本実施形態の情報処理システム１の各構成要素は、図３のコンピュータ６０のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の通信システム、または、各装置を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。また、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。

　図３のコンピュータ６０のＣＰＵ６２が、ストレージ６６に記憶されるプログラム８０をメモリ６４に読み出して実行することにより、情報処理システム１の図１の各ユニットの各機能を実現することができる。
　上述したように、本発明の情報処理システム１は複数の構成例が考えられ、少なくとも１つのコンピュータ６０によって情報処理システム１を実現するプログラム８０が実行される。構成例毎にプログラムの各手順を実行するコンピュータが異なり、いずれのコンピュータによってプログラムの各手順を実行するかは、様々な形態が考えられる。

　本実施形態のコンピュータプログラムは、情報処理装置（通信装置１００またはサーバ装置２００）を実現させるためのコンピュータ６０に、デマンドレスポンスのリクエスト内容と、消費電力を調整できる機器の情報と、各機器の調整に応じた節電量と、を表示する手順、調整を行う機器の選択を受け付ける手順、を実行させるように記述されている。

　本実施形態のコンピュータプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。記録媒体は特に限定されず、様々な形態のものが考えられる。また、プログラムは、記録媒体からコンピュータのメモリにロードされてもよいし、ネットワークを通じてコンピュータにダウンロードされ、メモリにロードされてもよい。

　コンピュータプログラム８０を記録する記録媒体は、非一時的な有形のコンピュータ６０が使用可能な媒体を含み、その媒体に、コンピュータ６０が読み取り可能なプログラムコードが埋め込まれる。コンピュータプログラム８０が、コンピュータ６０上で実行されたとき、コンピュータ６０に、情報処理装置を実現する後述する情報処理方法を実行させる。

　図２に戻り、本発明において、機器５０とは、本発明の情報処理システム１の需要家宅で電力を消費する様々な機器である。たとえば、当該機器５０には、電力関連装置、たとえば、電力測定装置（不図示）（分電盤に含まれてもよく、以後、「分電盤」とも呼ぶ）、太陽光発電装置（ソーラーパネル５２）、蓄電池５６、燃料電池（不図示）、電気自動車（不図示）、プラグインハイブリッド自動車（不図示）、給湯器（不図示）、および、エアコン、照明機器等のECHONET Lite（登録商標）認証機器、その他の家電製品等の負荷装置５４が含まれうる。

　スマートメーター１０とは、通信機能を有する電力量計である。たとえば、スマートメーター１０は、電力会社から需要家に供給される。電力量計は、電力会社または電力小売事業者から供給される電力の消費量を計測する。計測された消費電力量等に情報は、スマートメーター１０から電力会社の電力会社サーバ２０に、所謂Ａルートを介して定期的に送信される。
　スマートメーター１０と電力会社サーバ２０間のＡルートの通信方法は、特に限定されないが、たとえば、９２０ＭＨｚ帯を使用する特定小電力無線方式、または、３Ｇ（3rd Generation）やＬＴＥ（Long Term Evolution）等の携帯電話通信方式を利用することができる。

　さらに、スマートメーター１０は、ゲートウェイ等の通信装置１００にＡルートとは別の所謂Ｂルートを介して、消費電力量などの情報を送信してもよい。このスマートメーター１０と通信装置１００間のＢルートの通信方法は、特に限定されないが、たとえば、９２０ＭＨｚ帯を使用する特定小電力無線方式、たとえば、ＷｉＳＵＮ等の通信規格に基づく通信方式、または、Ｚｉｇｂｅｅ（登録商標）等のＩＥＥＥ８０２．１５．４上で動作する無線通信規格の通信方式を利用することができる。

　通信装置１００とサーバ装置２００（アグリゲータサーバ３０またはクラウドサーバ４０）間の通信方式は、特に限定されないが、たとえば、ＷｉＭＡＸ（Worldwide Interoperability for Microwave Access）、３Ｇ、またはＬＴＥ等の無線通信方式を使用できる。

　通信装置１００は、操作端末１１０と無線または有線通信を行い、表示部１０２により図４に示す画面１２０を表示する。また、操作端末１１０上でユーザが操作を行ったとき、その操作内容が、通信装置１００に送信される。このようにして、通信装置１００の受付部１０４がその操作内容を受け付けることができる。画面１２０については、後述する。

　本発明において、通信装置１００は、スマートメーター１０から需要家の消費電力量に関する情報を取得することができるが、さらに、電力測定装置から取得してもよい。

　電力測定装置は、ソーラーパネル５２、負荷装置５４、および蓄電池５６等の電力関連装置に接続される。電力測定装置は、住宅用分電盤（不図示）に含まれてもよい。また、電力測定装置（分電盤）には、たとえば、ＣＴ（Current Transformer：変流器）が接続される。ＣＴにより、分電盤に接続される複数機器全体の総消費電流（または電圧）の電流波形（電圧波形）が取得される。分電盤に接続される複数機器の全体の総消費電力は、１つのＣＴにより取得してもいいし、複数のＣＴにより取得してもよい。

　電力測定装置は、計測された各機器５０の電力使用量に関する情報を無線通信で通信装置１００に送信する機能を有してもよい。本実施形態において、通信装置１００と電力測定装置は、それぞれの機能が備わった１つの装置でもよい。

　また、各機器の電力使用量に関する情報は、後述するように、ECHONET Lite認証機器から取得したり、ＣＴで取得した総消費電流（または電圧）の波形から機器分離技術を用いて取得したり、スマートタップから取得したりできる。

　また、通信装置１００と電力測定装置等の各機器５０の間の通信方式は、特に限定されないが、たとえば、９２０ＭＨｚ帯を使用する特定小電力無線方式、たとえば、ＷｉＳＵＮ等の通信規格に基づく通信方式、または、Ｚｉｇｂｅｅ（登録商標）等のＩＥＥＥ８０２．１５．４上で動作する無線通信規格の通信方式を利用することができる。本実施形態では、通信装置１００と電力測定装置等の各機器５０は、ECHONET Lite通信規格に従って通信するものとする。

　図１に戻り、本発明において、デマンドレスポンスとは、電力会社やアグリゲータから送られるデマンドレスポンスそのもの、および電力会社からデマンドレスポンスを受けたアグリゲータまたはクラウド側で各家庭に分配した節電要求の少なくともいずれか一つを含む。

　デマンドレスポンスのリクエスト内容は、デマンドレスポンスの実施日時と実施期間、デマンドレスポンスが要求する需要家毎の消費電力量の節電量の情報を少なくとも含む。

　図４は、本発明の実施の形態に係る通信装置１００の表示部１０２が表示する画面１２０の一例を示す図である。表示部１０２は、通信装置１００が備えてもよいし、通信装置１００と通信する操作端末１１０が備えていてもよい。

　画面１２０は、デマンドレスポンス内容表示部１３０と、機器情報表示部１４０と、を含む。
　デマンドレスポンス内容表示部１３０は、デマンドレスポンス実施日時表示欄１３２と、デマンドレスポンス実施期間表示欄１３４と、デマンドレスポンス節電量表示欄１３６と、を含む。

　デマンドレスポンス実施日時表示欄１３２には、デマンドレスポンスの実施日時として、実施日と開始時刻と終了時刻が表示される。デマンドレスポンス実施期間表示欄１３４には、デマンドレスポンスの実施期間が分単位の時間で表示される。図４のデマンドレスポンス実施日時と実施期間の表示は一例であり、これに限定されない。また、以下、本明細書において、「デマンドレスポンス実施対象期間」とは、デマンドレスポンスでリクエストされたデマンドレスポンスの実施開始日時から実施終了日時の期間を指す。デマンドレスポンス節電量表示欄１３６には、デマンドレスポンスによって要求される消費電力量の節電量が表示される。

　機器情報表示部１４０は、制御することで消費電力量を調整できる機器５０毎に、その名称等の識別情報と、制御内容と、調整することで節電できる節電量をそれぞれ一覧表形式で需要家宅の機器リストを表示する。
　機器情報表示部１４０は、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２と、制御対象機器表示欄１４４と、制御内容表示欄１４６と、節電電力量表示欄１４８と、を含む。

　制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２は、調整を行う対象の機器（画面１２０では「制御家電」と示される）の選択を受け付けるユーザインタフェースの例である。受付部１０４は、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２のチェックボックスがチェックされた機器を調整対象の機器として受け付ける。

　機器情報表示部１４０に表示される、需要家宅の機器５０の情報は、予め需要家によりクラウドサーバ４０または通信装置（ＨＥＭＳ）１００に登録された情報、および、通信装置（ＨＥＭＳ）１００がECHONET Lite認証機器と通信を行い取得した機器情報の少なくともいずれかを含む。

　図１の情報処理システム１の構成が全て通信装置（ＨＥＭＳ）１００により実現される構成では、通信装置（ＨＥＭＳ）１００が需要家宅の機器情報を記憶する。情報処理システム１が、通信装置（ＨＥＭＳ）１００とサーバ装置２００の組み合わせにより実現される構成では、クラウドサーバ４０が、需要家毎に機器情報を記憶してもよい。

　情報処理システム１の各種情報は、図３のストレージ６６またはメモリ６４に記憶されてもよいし、コンピュータ６０に接続される外部の記憶装置（不図示）であってもよい。また、格納先は１つの記憶装置に限らず、複数の記憶装置でもよい。

　制御対象機器表示欄１４４には、上記の需要家宅の機器５０のうち、消費電力を調整できる機器５０の名称等の識別情報が表示される。識別情報は、機器の製品名、家電製品の一般名称（冷蔵庫、エアコン等）、製品の型番、ユーザにより任意に登録された呼び名（リビングエアコン等）等を含む。

　制御内容表示欄１４６には、各機器５０の制御内容が表示される。たとえば、図４の例では、ＬＥＤ（Light Emitting Diode）照明器具の明るさの段階を３段階下げ、エアコンの設定温度を２度上げ、蓄電池を放電に切り換えるといった内容がそれぞれ表示されている。

　本実施形態の情報処理システム１において、受付部１０４は、さらに、調整を行う機器ごとの制御内容を受け付け、表示部１０２は、機器ごとに受け付けた制御内容に基づく節電量の値を表示する。

　節電量は、機器を調整することで変化する消費電力量である。受付部１０４は、たとえば、エアコンの設定温度を２５℃から２℃上げて２７℃に変更する等の機器の制御内容（＋２℃）を受け付ける。表示部１０２は、受け付けた制御内容に従い、調整した場合の機器の節電量（調整前後の消費電力量の差）を算出し、その値を表示する。

　図４の画面１２０では、機器情報表示部１４０の制御内容表示欄１４６は、各機器の制御内容を表示するとともに、各機器の制御内容の変更操作を受け付けるユーザインタフェースとしての機能も有してよい。受付部１０４は、ユーザによる各機器の制御内容の変更操作を機器情報表示部１４０の制御内容表示欄１４６で受け付ける。

　受付部１０４は、たとえば、エアコンの設定温度を＋２℃から＋３℃などに変更する操作を制御内容表示欄１４６で受け付ける。変更操作を受け付けると、変更後の制御内容に従い調整された機器の節電量の値が再計算され、表示部１０２が、節電電力量表示欄１４８に表示する節電量の値も更新する。

　なお、制御内容表示欄１４６で変更操作を受け付ける際、調整後に節電にならない制御内容になる操作は受け付けない構成としてもよいし、算出された節電量がマイナスの値になる場合はユーザに警告する構成としてもてもよい。たとえば、節電電力量表示欄１４８でエアコンの冷房の設定温度を下げる制御内容は選択できない構成としてもよい。

　さらに、表示部１０２は、さらに、受付部１０４により選択された機器の節電量の合計の値を表示する。
　図４の画面１２０では、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２により選択された各機器の節電量の値（節電電力量表示欄１４８に表示される値）を合計し、求められた合計の値が、合計節電電力量表示欄１５０に表示される。また、ユーザによって制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２で選択される機器が変更されたり、上述したように制御内容表示欄１４６の制御内容がユーザによって変更操作されたりすると、変更に伴い、各機器の節電量の値が再計算され、さらに、その合計の値も再計算され、合計節電電力量表示欄１５０に表示される節電量の合計の値も更新される。

　なお、他の例では、図６に示すように、図４の制御内容表示欄１４６の代わりに、各機器５０の現在の状態（設定値や動作状態等）（現在値１５２）と、調整後の値を制御内容１５４として表示してもよい。図６の例では、ＬＥＤ照明器具の現在の明るさがレベル５で、調整後の明るさをレベル２に設定し、エアコンの現在の設定温度が２５度で、調整後の設定温度を２７度に設定し、蓄電池の現在設定が充電中または待機中であり、調整後は放電に設定するといった制御内容が表示されている。図４の例では、制御内容表示欄１４６の制御内容は相対値で示され、図６の例では、制御内容１５４は絶対値で示されている。

　現時点での各機器の状態を示す現在値１５２は、たとえば、ECHONET Lite認証機器から取得したり、後述するようにＣＴで取得した電力量から機器分離技術を用いて解析して取得したり、スマートタップ等を用いて取得したりできる。
　この例では、ＨＥＭＳ１００が各機器５０の現在値を収集し、その値を表示することができる。

　また、現在値１５２ではなく、後述する実施形態で収集される需要家の各機器の稼働状況の履歴に基づいて、デマンドレスポンスの実施対象期間の需要家の機器の状態を予測して表示してもよい。

　図４に戻り、機器情報表示部１４０の節電電力量表示欄１４８には、各機器５０の制御内容表示欄１４６に表示されている制御内容に従って制御した場合の節電電力量がそれぞれ表示される。
　このように、画面１２０の機器情報表示部１４０により、どの機器５０をどのように調整すれば、どれくらいの節電ができるのかをユーザは具体的に理解できる。

　さらに、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２には、機器情報表示部１４０に表示されたリストの中から今回、制御内容を承諾し、調整対象とする機器５０を需要家が選択するチェックボックスが表示される。制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２のチェックボックスがチェック（選択）された機器（図では、黒い四角が調整対象として選択されたことを示し、白い四角が対象外であることを示している）の各節電量（節電電力量表示欄１４８に表示されている）の合計が、合計節電電力量表示欄１５０に表示される。図４では、ＬＥＤ照明器具とエアコンの調整による節電量の合計が表示される。

　図７に示すように、たとえば、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２のＬＥＤ照明器具のチェックを外した場合、合計節電電力量表示欄１５０の合計節電量は、エアコンによる節電量だけが合計されて表示される。デマンドレスポンスで依頼されている節電量の２．０ｋＷｈより低い１．５ｋＷｈとなっても、デマンドレスポンスに参加してもよい。

　このように、本発明では、デマンドレスポンスによって節電依頼が需要家に提示されたときに、画面１２０に表示された機器リストと合計節電量を参照することで、機器５０をどのように調整すれば節電依頼の内容を達成できるのか具体的な制御内容を知ることができる。

　さらに、画面１２０は、参加ボタン１６２と、不参加ボタン１６４とを含む。需要家は、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２のチェックボックスにチェックを入れた後、デマンドレスポンスに参加するか否かの意志を、いずれかのボタンを操作して入力することができる。受付部１０４は、デマンドレスポンスに対する需要家の参加または不参加の意志を、参加ボタン１６２または不参加ボタン１６４の操作により受け付ける。
　参加ボタン１６２または不参加ボタン１６４の押下を受け付けた場合の処理については後述する。

　画面１２０は、ＨＥＭＳ１００が表示装置を備えている場合は、ＨＥＭＳ１００の表示装置に表示してもよいし、ＨＥＭＳ１００に接続される操作端末１１０の表示部に表示してもよい。あるいは、需要家の携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の端末からクラウドサーバ４０の所定のウェブページやアプリにログインして、各端末の表示部に表示させてもよい。ＨＥＭＳ１００または操作端末１１０に表示される場合も、ＨＥＭＳ１００がネットワーク３を介してクラウドサーバ４０の所定のウェブページにログインして、ＨＥＭＳ１００または操作端末１１０の表示部に表示させてもよいし、ＨＥＭＳ１００が画面１２０を生成して表示部に表示させてもよい。

　図５は、本発明の実施の形態に係る情報処理システム１の動作の一例を示すフローチャートである。
　本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）の情報処理方法であり、情報処理装置を実現するコンピュータ６０により実行される情報処理方法である。
　本実施形態の情報処理方法は、通信装置（ＨＥＭＳ）１００が、デマンドレスポンスのリクエスト内容と（ステップＳ１０３）、消費電力を調整できる機器５０の情報と（ステップＳ１０５）、各機器５０の調整に応じた節電量と（ステップＳ１０７）、を表示し、調整を行う機器の選択を受け付ける（ステップＳ１０９）、ことを含む。

　詳細には、まず、電力会社、アグリゲータ、またはクラウドからデマンドレスポンスが発行されたときに（ステップＳ１０１のＹＥＳ）、本処理フローが開始する。デマンドレスポンスの受信のタイミングと、画面１２０の表示のタイミングは、必ずしも同じ時期である必要はない。デマンドレスポンスをＨＥＭＳ１００が受信した場合、受信したことだけをＨＥＭＳ１００のＬＥＤ（Light Emitting Diode）表示器などの点滅または点灯表示で需要家に知らせたり、予め登録されているメールアドレスにデマンドレスポンスの通知を送信してもよい。

　デマンドレスポンス受信の通知を何らかの方法で得た後、需要家はそのデマンドレスポンスの内容等を見るために、上述したいずれかの方法で画面１２０を表示させればよい。したがって、本発明において、デマンドレスポンスの受信自体は、必須構成ではない。デマンドレスポンスの通知を受け取らなくても、需要家が操作端末１１０やユーザ端末から所定のウェブページにログインして画面１２０を表示させてもよい。

　表示部１０２が、受信したデマンドレスポンスのリクエスト内容を画面１２０のデマンドレスポンス内容表示部１３０に表示する（ステップＳ１０３）。さらに、表示部１０２は、消費電力を調整できる需要家の機器５０の情報を画面１２０の機器情報表示部１４０に表示する（ステップＳ１０５）。さらに、表示部１０２は、各機器５０の調整に応じた節電量を画面１２０の機器情報表示部１４０の節電電力量表示欄１４８と、各機器５０の合計の節電量を合計節電電力量表示欄１５０に表示する（ステップＳ１０７）。
　ステップＳ１０３～ステップＳ１０７の処理順序は上記に限定されない。

　そして、受付部１０４が、調整を行う機器の選択を受け付ける（ステップＳ１０９）。さらに、受付部１０４が、需要家による画面１２０の参加ボタン１６２または不参加ボタン１６４の操作を受け付けてもよい。
　このようにして、デマンドレスポンスのリクエストに対し、何をすればリクエストされた節電量を達成できるのかを需要家が具体的に知ることができる。

　ステップＳ１０９で受け付けた参加または不参加の意志は、ネットワーク３を介してクラウドサーバ４０等のサーバ装置２００に送信されてもよい。サーバ装置２００は、各需要家のＨＥＭＳ１００から需要家のデマンドレスポンスに対する参加または不参加の意志を収集することができるので、その結果を基に全体の消費電力量、または節電量を予測し、電力供給計画の精度を上げることができる。

　以上説明したように、本発明の実施の形態に係る情報処理システムにおいて、表示部１０２により、デマンドレスポンスのリクエスト内容と、消費電力調整できる機器の情報と、各機器の調整に応じた節電量とが表示され、受付部１０４により調整を行う機器の選択が受け付けられる。

　このように本実施形態の情報処理システムによれば、デマンドレスポンスのリクエスト内容に対する各機器の調整方法と節電量を需要家が知ることができるので、どのようにしてリクエストに応じればよいか分かり、デマンドレスポンスに参加し易くなるとともに、目標の節電量を達成しやすくなる。これによりデマンドレスポンスへの需要家の参加の意思決定を支援することができる。
　さらに、デマンドレスポンスへの参加または不参加の意志を受け付けるので、電力供給側で節電量を予測でき、電力供給計画の精度を向上できる。

（第２の実施の形態）
　以下、本発明の第２の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムについて説明する。
　図８は、本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。
　本実施形態の情報処理システムは、上記実施形態とは、インセンティブを算出する算出部２０２を備え、算出されたインセンティブを表示する点で相違する。

　図８の情報処理システムは、図１の上記実施形態の情報処理システムと同様な表示部１０２と、受付部１０４とを備えるとともに、さらに、算出部２０２を備える。
　また、本実施形態は、図１の情報処理システムの構成と組み合わせた構成としているが、これに限定されず、後述する他の実施形態の少なくともいずれか一つの構成と組み合わせた構成としてもよい。
　本実施形態の情報処理システムの少なくとも算出部２０２は、サーバ装置２００によって実現されるものとして説明するが、算出部２０２がＨＥＭＳ１００により実現される構成も排除されない。

　本実施形態の情報処理システムにおいて、算出部２０２は、調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量（の節電量）に対応するインセンティブを算出する。
　そして、表示部１０２は、さらに、算出されるインセンティブを表示する。

　図９は、本実施形態の情報処理システムの表示部に表示される画面２２０の一例を示す図である。
　本実施形態の画面２２０は、図４の画面１２０に、さらに、インセンティブ表示部２２２を設け、需要家がデマンドレスポンスに参加した場合に獲得できるインセンティブの情報がインセンティブ表示部２２２に表示される。

　図９では、図４の画面１２０にさらにインセンティブ表示部２２２を設けた例を示しているが、他の例では、インセンティブ表示部２２２は、別のウインドウ、ページ、ポップアップ表示などに表示されてもよい。

　図８の算出部２０２は、画面２２０の機器情報表示部１４０の制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２で需要家が選択（チェック）した機器５０を、制御内容表示欄１４６の制御内容で制御した場合の合計節電量（合計節電電力量表示欄１５０に表示される）に応じて、需要家に付与されるインセンティブを算出する。

　受付部１０４が、制御内容表示欄１４６の制御内容と、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２の制御対象機器の選択の少なくともいずれか一方の変更を受け付けた場合には、変更内容に従って、合計節電量が再計算され、算出された合計節電量に応じてインセンティブも再計算され、インセンティブ表示部２２２に表示されるインセンティブの値も更新される。

　算出部２０２によるインセンティブの算出方法は特に限定されず、様々考えられる。たとえば、デマンドレスポンスでリクエストされる節電量と、需要家が画面２２０で選択した結果、予測される合計節電量の差に応じて、インセンティブを算出してもよい。または、リクエストされる節電量を調整後の予測合計節電量が達成するか否かでインセンティブを算出してもよい。あるいは、両方を組み合わせてもよい。リクエストされる節電量より調整後の予測合計節電量が上回る差が大きい程、インセンティブを高くしてもよい。リクエストされる節電量を調整後の予測合計節電量が下回る場合でも、デマンドレスポンスに参加することで付与されるインセンティブを算出してもよい。

　表示部１０２は、算出部２０２によって算出されたインセンティブを画面２２０のインセンティブ表示部２２２に表示する。本実施形態では、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２の調整対象機器の選択、および制御内容表示欄１４６の制御内容の少なくともいずれか一方の変更を受け付けたときに、変更に伴い、算出部２０２がインセンティブを再度算出してもよい。そして、画面２２０のインセンティブ表示部２２２に表示されるインセンティブの表示を更新してもよい。この構成によれば、需要家は画面２２０のインセンティブ表示部２２２に表示されるインセンティブを見ながら、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２の調整対象機器の選択や制御内容表示欄１４６の機器の制御内容を変更することができる。

　本実施形態の情報処理装置（サーバ装置２００）のプログラムは、情報処理装置の情報処理方法を少なくとも１つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
　このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。

　このように構成された本実施形態の情報処理システムの情報処理方法について説明する。
　図１０は、本実施形態の情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
　本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）の情報処理方法であり、情報処理装置を実現するコンピュータ６０により実行される情報処理方法である。

　本実施形態の情報処理方法は、サーバ装置２００が、調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量（の節電量）に対応するインセンティブを算出し（ステップＳ２０１）、さらに、算出されるインセンティブを表示する（ステップＳ２０３）、ことを含む。

　詳細には、図１０に示すように、上記実施形態の図５のフローチャートのステップに加え、さらに、ステップＳ２０１とステップＳ２０３を有する。
　算出部２０２が、調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量に対するインセンティブを算出する（ステップＳ２０１）。そして、ステップＳ２０１で算出されたインセンティブを、表示部１０２が図９の画面２２０のインセンティブ表示部２２２に表示する（ステップＳ２０３）。

　上述したように、画面２２０の制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２の選択または制御内容表示欄１４６の各機器の制御内容のユーザによる変更操作を受付部１０４が受け付けることができる。変更操作が受け付けられたとき、ステップＳ１０７から処理が開始され、調整対象機器の調整に応じた節電量から合計節電電力量表示欄１５０の合計節電量の表示が更新される（ステップＳ１０７）。そして、算出部２０２により、インセンティブが再度算出され（ステップＳ２０１）、画面２２０のインセンティブ表示部２２２に表示されるインセンティブが更新される（ステップＳ２０３）。

　以上説明したように、本実施形態の情報処理システムにおいて、算出部２０２により調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量またはその節電量に対応するインセンティブが算出され、表示部１０２により表示される。
　この構成により、本実施形態の情報処理システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、調整対象機器を選択しながら、インセンティブの表示を確認することができるので、より多くの節電を行えば、高いインセンティブが得られることを需要家が認識できる。さらに、デマンドレスポンスでリクエストされる目標節電量の達成を促進できる可能性が増す。

（第３の実施の形態）
　以下、本発明の第３の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムについて説明する。
　図１１は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。
　本実施形態の情報処理システムは、上記実施形態の情報処理システムとは、さらに、需要家の今までのデマンドレスポンスへの参加回数を表示できる構成を有する点で相違する。

　本実施形態の情報処理システムは、図１の上記実施形態の情報処理システムと同様な構成を有するとともに、さらに、計数部３０２を有する。
　また、本実施形態は、図１の情報処理システムの構成と組み合わせた構成としているが、これに限定されず、図８、および後述する他の実施形態の少なくともいずれか一つの構成と組み合わせた構成としてもよい。

　本実施形態の情報処理システムの少なくとも計数部３０２は、サーバ装置２００によって実現されるものとして説明するが、計数部３０２がＨＥＭＳ１００により実現される構成も排除されない。

　本実施形態において、計数部３０２は、需要家のデマンドレスポンスの参加の回数を計数する。
　そして、表示部１０２は、計数された参加回数を、需要家のデマンドレスポンスの参加回数として表示する。

　図１２は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの表示画面の一例を示す図である。
　画面３２０には、図４の画面１２０に、参加回数表示部３２２が追加されている。
　参加回数表示部３２２には、計数部３０２が計数した需要家のデマンドレスポンスの参加回数が表示される。

　ここで、参加回数は、以下の少なくともいずれか一つが含まれ、少なくとも２つを組み合わせてもよい。または、以下のうちの少なくとも２つの条件を全て満たした回数でもよい。
（ａ１）受付部１０４が画面３２０の参加ボタン１６２の操作を受け付けた回数
（ａ２）機器情報表示部１４０で選択された調整対象機器の制御が、デマンドレスポンス実施対象期間中に制御内容に従い実行された回数
　機器の制御については後述するが、制御は自動および手動のいずれでもよい。
　調整対象機器の制御が、デマンドレスポンス実施対象期間中に制御内容に従い実行されたか否かは、たとえば、対象機器がECHONET Lite認証機器であれば、後述するようにＨＥＭＳ１００が自動制御を行ったか否かで判定できる。あるいは、手動制御の場合は、システム側では判定できないため、（ａ１）または後述する（ａ３）により参加回数が計数される。
（ａ３）デマンドレスポンスでリクエストされた節電量をデマンドレスポンス実施対象期間内に達成した回数
　節電量が依頼値を達成できたか否かは、後述するように、サーバ装置２００が需要家の消費電力量を取得し、その履歴から節電量を算出して、依頼値と比較して判定することができる。

　また、本実施形態は、図８の上記実施形態の算出部２０２と組み合わせてもよく、図１３（ａ）の画面３４０のように、参加回数表示部３２２に参加回数を、インセンティブ表示部２２２にインセンティブを両方表示してもよい。また、図１３（ｂ）に示すように、表示部１０２は、参加回数に対するインセンティブのリスト３５０を画面にさらに表示してもよい。
　図１３（ｂ）のように、参加回数に応じてインセンティブが変わる場合に、需要家は情報を見て、参加意欲が沸く可能性が増える。

　ここで、算出部２０２は、需要家がデマンドレスポンスに応じた回数（参加回数表示部３２２に表示される回数）に基づいて、インセンティブを再計算し、インセンティブ表示部２２２の表示を更新してもよい。たとえば、デマンドレスポンスに応じた回数が多いほどインセンティブの金額を増加させてもよいし、図１３（ｂ）に示すように、所定回数（たとえば１０回）以上の参加回数により、所定のボーナスを付与してもよい。

　計数部３０２は、参加回数を所定のタイミングでリセットしてよい。参加回数はたとえば、所定の期間毎（１ヶ月、１年、２年等）、または、最終参加から所定の期間経過後にリセットされてもよいし、インセンティブが付与される毎にリセットされてもよい。

　本実施形態の情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）のプログラムは、情報処理装置の情報処理方法を少なくとも１つのコンピュータに実行させるプログラムであってもよいし、このようなプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体であってもよい。この記録媒体は、非一時的な有形の媒体を含む。
　このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、情報処理装置上で、その情報処理方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。

　このように構成された本実施形態の情報処理システムの情報処理方法について説明する。
　本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）の情報処理方法であり、情報処理装置を実現するコンピュータ６０により実行される情報処理方法である。
　本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置（通信装置１００（ＨＥＭＳ）およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）が、需要家のデマンドレスポンスの参加の回数を計数し、計数された参加回数を、需要家のデマンドレスポンスの参加回数として表示する、ことを含む。

　以上説明したように、本発明の実施の形態に係る情報処理システムにおいて、計数部３０２により需要家のデマンドレスポンスへの参加回数が計数され、表示部１０２により画面３２０の参加回数表示部３２２に表示される。この構成により、本実施形態の情報処理システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、デマンドレスポンスへの参加回数を需要家は知ることができる。参加回数が増える程、インセンティブが増加する場合は、参加回数を表示することで、需要家のデマンドレスポンスへの参加を促進するきっかけとなる可能性がある。

（第４の実施の形態）
　以下、本発明の第４の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムについて説明する。
　図１４は、本発明の実施の形態の情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。
　本実施形態の情報処理システムは、上記実施形態とは、需要家の参加の意志を受け付けたとき、機器を自動制御する構成を有する点で相違する。

　本実施形態の情報処理システムは、図１の情報処理システムと同様な構成を有するとともに、さらに、制御部４０２を有する。本実施形態では、情報処理システムは、ＨＥＭＳ１００により実現されるものとするが、サーバ装置２００により実現される構成も排除されない。また、本実施形態の情報処理システムの構成は、図１の情報処理システムの構成と組み合わせた構成としているが、これに限定されず、図８、および図１１、あるいは、後述する他の実施形態の情報処理システムの構成の少なくともいずれか一つと組み合わせてもよい。

　制御部４０２は、受付部１０４により需要家の参加の意志を受け付けたとき、機器の制御内容に従い、当該機器を自動的に制御する。

　本実施形態において、受付部１０４により、図４の画面１２０で参加ボタン１６２の押下が受け付けられたとき、画面１２０の機器情報表示部１４０の制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２で選択された機器の制御内容表示欄１４６の制御内容で、各機器を自動的に制御する。本実施形態では、制御部４０２によって制御される機器は、たとえば、ECHONET Lite認証機器であるとし、ＨＥＭＳ１００により自動的に制御できるものとする。

　また、ＨＥＭＳ１００によって制御できない機器については、需要家に制御を促すメッセージを表示する等してもよい。メッセージに、各機器の制御内容を含んでもよい。また、メッセージは、需要家が予め定めた携帯端末の宛先（メールアドレス等）に送信してもよい。需要家は、メッセージを見て、機器の制御を行うことができる。

　デマンドレスポンスを受信して、デマンドレスポンスへの参加を表明した後（参加ボタン１６２を押下した後）、デマンドレスポンス実施対象期間までに時間がある場合が普通であるため、制御部４０２は、各機器の自動制御は時刻予約を行い、予約時刻になったときに自動的に各機器の制御を行う。

　本実施形態の情報処理システムは、当該デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の開始時または終了時に需要家に通知する通知部（不図示）をさらに備えてもよい。

　特に、機器がECHONET Lite認証機器以外で、自動制御できない場合等には、デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間になる前までに、需要家のユーザ端末等にメール等で調整対象機器の制御内容と制御実行の通知を行うのが好ましい。通知時刻は、需要家により予め設定できてもよいし、複数回、たとえば、デマンドレスポンスの実施開始時刻の１日前と３０分前などに通知できてもよい。また、実施開始時刻の後に通知してもよい。さらに、デマンドレスポンス実施対象期間の終了時にも、需要家に通知するのが好ましい。

　また、自動制御の場合は、デマンドレスポンス実施対象期間の終了時に、機器５０の制御内容を自動的に元に戻したり、予め需要家が指定した設定値に自動的に制御したりしてもよい。終了時の動作は需要家により適宜設定できるのが好ましい。

　このように構成された本実施形態の情報処理システムの情報処理方法について説明する。
　本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）の情報処理方法であり、情報処理装置を実現するコンピュータ６０により実行される情報処理方法である。
　本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）が、受付部１０４により需要家の参加の意志を受け付けたとき、機器の制御内容に従い、当該機器を自動的に制御することを含む。

　以上説明したように、本発明の実施の形態に係る情報処理システムにおいて、需要家のデマンドレスポンスへの参加の意志を受け付けたとき、制御部４０２により機器の制御内容に従い、当該機器が自動的に制御される。これにより、本実施形態の情報処理システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、予め参加表明をしているデマンドレスポンスに対する機器の制御実行を確実に行うことができるとともに、目標節電量の達成の精度を上げることができる。これにより、電力供給側の電力供給計画の精度を向上させることができる。

（第５の実施の形態）
　以下、本発明の第５の実施の形態に係る情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムについて説明する。
　図１５は、本発明の実施の形態に係る情報処理システムの構成を論理的に示す機能ブロック図である。
　本実施形態の情報処理システムは、上記実施形態の情報処理システムとは、需要家の機器の稼働状況に基づいて、提示する機器を選択する構成を有する点で相違する。

　本実施形態の情報処理システムは、図１の情報処理システムと同様な構成を有するとともに、さらに、稼働状況取得部５０２と、選択部５０４とを有する。本実施形態では、情報処理システムは、サーバ装置２００により実現されるものとするが、ＨＥＭＳ１００により実現される構成も排除されない。また、本実施形態の情報処理システムの構成は、図１の情報処理システムの構成と組み合わせた構成としているが、これに限定されず、図８、図１１、および図１４、あるいは、後述する他の実施形態の情報処理システムの構成の少なくともいずれか一つと組み合わせてもよい。

　本実施形態の情報処理システムにおいて、稼働状況取得部５０２は、需要家の機器の稼働状況情報を取得する。
　選択部５０４は、取得した需要家の機器の稼働状況情報に基づき得られる、現在の需要家の機器の稼働状況またはデマンドレスポンスで指定される節電実行時刻の需要家の機器の推定稼働状況から、表示する機器を選択する。
　表示部１０２は、選択された機器の情報と、当該機器の調整に応じた節電量を表示する。

　稼働状況取得部５０２は、たとえば、ＨＥＭＳ１００が各機器から収集した稼働状況情報をネットワーク３を介して受信する。
　本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと（能動的な取得）、たとえば、他の装置にリクエストまたは問い合わせして受信すること、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること（受動的な取得）、たとえば、配信（または、送信、プッシュ通知等）されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。

　ここで、機器の稼働状況とは、以下の少なくともいずれか一つの情報を含む。
（ｂ１）動作状態（稼働、停止、動作モードの少なくともいずれか一つ）
（ｂ２）（ｂ１）の動作状態における消費電力量
（ｂ３）（ｂ１）の動作状態における調整可能な制御値の情報
（ｂ４）（ｂ３）の調整による節電可能な電力量の情報

　選択部５０４は、以下の少なくともいずれか一つの方法で、図４の画面１２０等に表示する機器５０を選択する。以下は少なくとも２つを組み合わせてもよい。言い換えると、選択部５０４は、節電効果のない機器５０は選択せず、表示部１０２は、節電効果のない機器５０は画面１２０の機器情報表示部１４０に表示しない。
（ｃ１）現在の稼働状況において、節電量が大きい機器５０、および、デマンドレスポンス実施対象期間の稼働状況を過去の稼働状況から推定し、推定された稼働状況において、節電量が大きい機器５０の少なくともいずれか一つを選択する。
　節電量が所定値以上の機器５０を選択してもよいし、需要家の複数の機器５０の中から節電量が大きい順に所定数の機器５０を選択してもよい。
（ｃ２）現在の稼働状況またはデマンドレスポンス実施対象期間の推定稼働状況から、調整可能な機器５０を選択する。
　デマンドレスポンス実施対象期間中に稼働している機器５０、または、消費電力量を減らす調整が可能な機器５０を選択する。既に最小の消費電力量の設定に調整されている機器５０は選択されなくてよい。

　たとえば、現在の稼働状況情報から、図６の機器情報表示部１４０のＬＥＤ照明機器が消灯されたことが検出された場合には、機器情報表示部１４０からＬＥＤ照明機器は削除されてもよい。その後、現在の稼働状況情報からＬＥＤ照明機器が点灯されたことが検出された場合には、そのときの明るさが「５」であれば、機器情報表示部１４０に再度、ＬＥＤ照明機器を加えて表示し、推奨の調整値として明るさ「２」を制御内容１５４として表示してもよい。

　また、現在の稼働状況情報から、エアコンの冷房の設定温度が２９℃であることが検出された場合にも、これ以上の調整はできないと判断し、機器情報表示部１４０からエアコンは削除されてもよい。

　このように構成された本実施形態の情報処理システムの情報処理方法について説明する。
　本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）の情報処理方法であり、情報処理装置を実現するコンピュータ６０により実行される情報処理方法である。
　本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）が、需要家の機器５０の稼働状況情報を取得し、取得した需要家の機器５０の稼働状況情報に基づき得られる、現在の需要家の機器５０の稼働状況またはデマンドレスポンスで指定される節電実行時刻の需要家の機器５０の推定稼働状況から、表示する機器５０を選択し、選択された機器５０の情報と、当該機器５０の調整に応じた節電量を表示する、ことを含む。

　以上説明したように、本発明の実施の形態において、稼働状況取得部５０２により、需要家の機器５０の稼働状況情報が取得され、選択部５０４により、稼働状況情報に基づき得られる、現在の需要家の機器５０の稼働状況またはデマンドレスポンスで指定される節電実行時刻の需要家の機器５０の推定稼働状況から、機器情報表示部１４０に表示する機器５０が選択される。そして、選択部５０４により選択された機器５０の情報と、当該機器５０の調整に応じた節電量が機器情報表示部１４０および合計節電電力量表示欄１５０に表示部１０２により表示される。

　この構成において、上記実施形態で説明したように、機器情報表示部１４０に表示された各機器の制御内容表示欄１４６の制御内容や、制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２における機器の選択が、ユーザの変更操作により変更された場合には、変更に応じて節電量が再度計算されて、節電電力量表示欄１４８の各機器の節電量の値や合計節電電力量表示欄１５０の機器の節電量の合計の値が更新される。

　これにより、本実施形態の情報処理システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、需要家の機器５０の稼働状況情報を収集し、稼働状況に基づいて、調整対象とする機器５０を選択して表示するので、節電量を効果的に増やすことができる。たとえば、節電効果が得られない、または、稼働していない機器５０などは非表示としたり、節電効果が高い機器５０を選択して表示できる。

（第６の実施の形態）
　図１６は、本発明の第６の実施の形態に係る情報処理システムの構成を示す機能ブロック図である。
　本実施形態の情報処理システムは、上記実施形態の情報処理システムとは、需要家の消費電力量が所定値以上の需要家に対してデマンドレスポンスを送信する構成を有する点で相違する。

　本実施形態の情報処理システムは、図１の上記実施形態の情報処理システムと同様な構成を有するとともに、さらに、消費電力量取得部６０２と、送信部６０４とを有する。
　本実施形態では、情報処理システムは、サーバ装置２００により実現されるものとする。また、本実施形態の情報処理システムの構成は、図８、図１１、図１４、および図１５の他の実施形態の情報処理システムの構成の少なくともいずれか一つと組み合わせてもよい。

　本実施形態の情報処理システムにおいて、消費電力量取得部６０２は、需要家の消費電力量の履歴を取得する。
　送信部６０４は、取得された消費電力量の履歴に基づいて、消費電力量が所定値以上の需要家に対し、デマンドレスポンスを送信する。

　本実施形態において、少なくとも消費電力量取得部６０２および送信部６０４は、電力会社サーバ２０、アグリゲータサーバ３０、およびクラウドサーバ４０の少なくともいずれか一つにより実現される。
　本実施形態では、これらをサーバ装置２００とも呼ぶものする。

　サーバ装置２００が電力会社サーバ２０の場合、消費電力量取得部６０２は、需要家のスマートメーター１０から消費電力量をＡルートで収集する。
　サーバ装置２００が、アグリゲータサーバ３０またはクラウドサーバ４０の場合、消費電力量取得部６０２は、需要家のＨＥＭＳ１００がスマートメーター１０からＢルートで消費電力量を取得し、さらに、ＨＥＭＳ１００からＣルートを経由して取得する。

　サーバ装置２００は、収集した需要家毎の消費電力量をデータベースに蓄積する。送信部６０４は、消費電力量の履歴に基づいて、過去の一定期間、または、履歴から推定されるデマンドレスポンス実施対象期間中の消費電力量が所定値以上の需要家を選択する。そして、送信部６０４は、選択された需要家に対してデマンドレスポンスを送信する。

　このように構成された本実施形態の情報処理システムの情報処理方法について説明する。
　本発明の実施の形態に係る情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）の情報処理方法であり、情報処理装置を実現するコンピュータ６０により実行される情報処理方法である。
　本実施形態の情報処理方法は、情報処理装置（通信装置（ＨＥＭＳ）１００およびサーバ装置２００の少なくともいずれか一つ）が、需要家の消費電力量の履歴を取得し、取得された消費電力量の履歴に基づいて、消費電力量が所定値以上の需要家に対し、デマンドレスポンスを送信する、ことを含む。

　以上説明したように、本発明の実施の形態において、消費電力量取得部６０２により、需要家の消費電力量の履歴が取得され、送信部６０４により、取得された消費電力量の履歴に基づいて、消費電力量が所定値以上の需要家に対し、デマンドレスポンスが送信される。

　これにより、本実施形態の情報処理システムによれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、消費電力量が多い需要家に対してデマンドレスポンスを送信するので、その需要家がデマンドレスポンスに参加した場合の節電効果が高くなり、デマンドレスポンスの効果を向上できる。

　以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
＜機器調整ＧＵＩ表示＞
　たとえば、図４等の画面１２０の機器情報表示部１４０の制御内容表示欄１４６において、画面１２０上で、機器の調整値を変更できるＧＵＩ（Graphical User Interface）を用いてもよい。たとえば、ドラム状に回転表示されながら数値を選択できる所謂ピッカーや、プラスマイナスの操作ボタンにより数値を増減できる所謂ステッパー、つまみを目盛り上で動かして数値を変更できるスライダ等、様々なＵＩを利用してもよい。

　表示部１０２は、ＵＩ操作により機器５０の調整値、および制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２の機器の選択の少なくともいずれか一つの変更を受け付け、変更に伴い、機器の節電量を再計算して節電電力量表示欄１４８の節電量を更新表示してもよい。

　あるいは、機器情報表示部１４０で、一つの機器５０に対し複数の調整可能値と、当該調整値に制御した場合の節電量を一覧表に一緒に表示してもよい。いずれの場合も、調整値は、現在値からの相対値でもよいし、絶対値でもよい。相対値であるか、絶対値であるかが需要家に分かるように表示されればよい。

　この構成において、上記実施形態の画面２２０の制御対象機器選択チェックボックス表示欄１４２または制御内容表示欄１４６において、機器の選択または機器の調整を行うことで、合計節電電力量表示欄１５０が変更される。このとき、算出部２０２が、インセンティブを再度算出し、インセンティブ表示部２２２に表示されるインセンティブを更新してもよい。

＜機器分離技術利用＞
　また、上記実施形態において、需要家の消費電力量をスマートメーター１０からＡルートを介して電力会社サーバ２０が収集する構成と、スマートメーター１０からＨＥＭＳ１００がＢルートを介して収集し、Ｃルート経由でサーバ装置２００に送信する構成について説明した。

　その他の形態として、需要家の消費電力量は、電力測定装置から取得し、ＨＥＭＳ１００からＣルートを経由してサーバ装置２００に送信されてもよい。
　さらに、ECHONET Lite認証機器以外の機器５０について、電力測定装置から取得される消費電力量、もしくは消費電力波形の時系列データを取得し、機器分離技術を用いて、時系列データから需要家宅の機器５０を解析し、各機器５０の稼働状況情報を取得してもよい。

＜需要家別節電量分配決定＞
　また、上記第５実施形態と第６実施形態を組み合わせた場合、情報処理システムは、各需要家の消費電力量の履歴と、機器５０の稼働状況情報に基づいて、需要家毎の節電量の分配を決定する節電量配分決定部（不図示）をさらに備えてもよい。

　節電量配分決定部により、電力会社から受信したデマンドレスポンスでリクエストされている節電量を、各需要家でどのように配分して達成させるかが決定される。たとえば、節電量配分決定部は、消費電力量の履歴に基づいて、消費電力量の高い機器を使用している需要家、あるいは、消費電力量が所定値未満の需要家等を抽出する。そして、節電量配分決定部は、消費電力量の高い機器を使用している需要家に対して節電量の配分が多くなるようにしたり、消費電力量が所定値未満の需要家に対しては節電量の配分が少なくなるように決定する。

　この構成によれば、デマンドレスポンスにより要求される節電量が需要家の消費電力量の履歴や機器の稼働状況に基づいて、各需要家に分配されるので、効率よくデマンドレスポンスによる節電量を達成できる可能性を高くすることができる。

＜デマンドレスポンス再要求＞
　また、他の実施形態において、各需要家のデマンドレスポンスへの参加または不参加の意志の情報と、参加の場合の参加内容を受信する受信部（不図示）と、受信した情報に基づいて、需要家全体による節電量を算出し、デマンドレスポンスでリクエストされている節電量を達成できるか否かを判定する判定部（不図示）と、節電量を達成できないと判定された場合に、再度、需要家に節電のリクエストを送信する再要求部（不図示）と、をさらに備えてもよい。

　このとき、再要求部は、リクエストを送信する需要家を、消費電力量の履歴、機器の稼働状況に基づいて、選択し、決定してもよい。また、再要求部は、需要家がデマンドレスポンスに参加したくなるようなインセンティブの情報を付加して節電のリクエストとともに送信してもよい。また、再送信するデマンドレスポンスのリクエスト内容は、前に送信した内容から変更されてもよい。

　この構成によれば、各需要家から収集したデマンドレスポンスに対する参加または不参加の情報と、参加内容から、デマンドレスポンスの節電量を達成できるか否かを判定し、節電量が不足する場合、再度、需要家にリクエストすることができるので、デマンドレスポンスの達成の精度を向上することができる。

＜機器の情報取得＞
　各機器の情報の取得方法は、様々考えられる。
　需要家の機器の情報は、ＨＥＭＳ１００やサーバ装置２００に需要家ごとに記憶されてよい。

　機器の稼働状況に関する各種の情報としては、たとえば、機器の現在値（設定や動作モード、あるいは、動作停止（消費電力量が所定値未満の場合等）または動作中（消費電力量が所定値以上の場合等）等）などの情報が含まれてよい。

　需要家の総消費電力量は、たとえば、Ｂルート経由でスマートメーター１０から取得したり、ＣＴから取得できる。さらに、ＣＴから取得される総消費電流（または電圧）の波形から機器分離技術を使用して解析して、機器の情報や消費電力量を取得してもよい。さらに、スマートタップ等を使用して機器の消費電力量を取得してもよい。

　機器の消費電力量から、機器が動作停止しているか（消費電力量が所定値未満の場合等）、または動作中か（消費電力量が所定値以上の場合等）、節電モードか等の動作状態を判定してもよい。

　また、ECHONET Lite認証機器から、機器ごとの設定（温度、レベル等）、動作モード、消費電力量等の情報を取得してもよい。
　このようにして取得した情報は、画面表示（機器情報、機器の現在値、制御内容等）に使用されたり、節電量やインセンティブの算出に使用されたり、機器の制御に使用されたりする。

　図１７は、本発明の情報処理システムの動作例を示すフローチャートである。
　本実施例において、まず、電力会社サーバ２０が、デマンドレスポンスをクラウドサーバ４０（またはアグリゲータサーバ３０）に送信する（ステップＳ３０１）。また、需要家のＨＥＭＳ１００が、各機器５０の稼働状況を収集し（ステップＳ３０３）、クラウドサーバ４０に転送する（ステップＳ３０５）。このとき、ＨＥＭＳ１００は、スマートメーター１０から収集した需要家の消費電力量もクラウドサーバ４０に転送する。

　そして、クラウドサーバ４０では、電力会社から送信されたデマンドレスポンスでリクエストされた節電要求を達成するために、各需要家の消費電力量および各機器の稼働状況に基づいて、需要家毎の節電量の配分を決定する（ステップＳ３０７）。

　そして、決定した節電内容を各需要家のＨＥＭＳ１００に通知する（ステップＳ３０９）。あるいは、需要家のＨＥＭＳ１００がクラウドサーバ４０にアクセスして、節電内容を取得する。そして、図１２等の画面３２０が需要家の操作端末１１０に表示される（ステップＳ３１１）。
　需要家は画面３２０を見て、デマンドレスポンスに参加するか否かを検討する。また、調整対象となる機器の選択操作を行う。図１２では、ＬＥＤ照明器具とエアコンが選択されている。また、需要家は、選択した機器の制御内容の調整を行う。

　画面３２０上で、需要家が参加ボタン１６２を押下した場合（ステップＳ３１３の参加）、ＨＥＭＳ１００から機器５０に対して機器５０の制御内容が送信される（ステップＳ３１５）。機器５０は、受信した制御内容に従い、動作する（ステップＳ３１７）。ステップＳ３１５またはステップＳ３１７は、デマンドレスポンスの実施開始時刻になったときに実行され、ＨＥＭＳ１００から機器５０に制御内容が自動的に送信され、機器５０が制御される。すなわち、ＨＥＭＳ１００または機器５０のいずれかでデマンドレスポンスの実施開始時刻を監視し、制御を開始すればよい。また。実施終了時刻も監視し、機器５０の制御を終了し、元の設定に戻したり、または、予め需要家によって指定された設定に変更する等の制御を行ってもよい。

　そして、画面３２０上で、需要家が参加ボタン１６２または不参加ボタン１６４を押下した後（ステップＳ３１３の参加／不参加）、ＨＥＭＳ１００からクラウドサーバ４０に需要家の参加または不参加の意志と、参加の場合は、画面３２０で設定された、機器の選択と、機器毎の制御内容と、制御内容に応じた節電量等の情報が送信されてもよい（ステップＳ３１９）。

　また、ＨＥＭＳ１００からクラウドサーバ４０にデマンドレスポンス実施中の需要家の消費電力量が送信される（ステップＳ３２１）。クラウドサーバ４０は、各需要家から受信した消費電力量から合計節電量を算出し（ステップＳ３２３）、電力会社サーバ２０に報告する（ステップＳ３２３）。

　また、クラウドサーバ４０は、ＨＥＭＳ１００から各需要家のデマンドレスポンスへの参加または不参加の意志を受信し、その結果を集計し、合計節電量を算出する（ステップＳ３２３）。そして、算出された合計節電量を電力会社サーバ２０に送信する（ステップＳ３２５）。

　クラウドサーバ４０では、ステップＳ３２３で算出された合計節電量が、電力会社サーバ２０から要求された節電量を達成できるか否かを判定し、達成できないと判定された場合は、需要家に節電要求内容を送信し、デマンドレスポンスへの参加を促してもよい。
　このように、本実施例の情報処理システム１によれば、デマンドレスポンスへの需要家の参加の意思決定を支援できる。

　以上、実施形態および実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態および実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
　なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。

　以下、参考形態の例を付記する。
１．　情報処理装置が、
　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示し、
　前記機器ごとに前記調整を行う機器の選択を受け付ける、
　情報処理方法。
２．　前記情報処理装置が、
　さらに、前記調整を行う前記機器ごとの制御内容を受け付け、
　前記機器ごとに受け付けた前記制御内容に基づく前記節電量の値を表示する１．に記載の情報処理方法。
３．　前記情報処理装置が、
　さらに、前記調整を行う機器として選択された前記機器の前記節電量の合計の値を表示する２．に記載の情報処理方法。
４．　前記情報処理装置が、
　さらに、前記デマンドレスポンスに対する需要家の参加または不参加の意志を受け付ける１．から３．いずれか１つに記載の情報処理方法。
５．　前記情報処理装置が、
　需要家の機器の稼働状況情報を取得し、
　取得した前記需要家の機器の稼働状況情報に基づき得られる、現在の前記需要家の機器の稼働状況または前記デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の前記需要家の機器の推定稼働状況から、表示する機器を選択し、
　選択された機器の情報と、当該機器の調整に応じた節電量を表示する１．から４．いずれか１つに記載の情報処理方法。
６．　前記情報処理装置が、
　前記現在の需要家の機器の稼働状況または前記デマンドレスポンス実施対象期間の推定稼働状況に基づいて、節電量が大きい機器および調整可能な機器のうち少なくともいずれか一つを選択する５．に記載の情報処理方法。
７．　前記情報処理装置が、
　需要家の消費電力量の履歴を取得し、
　取得された前記消費電力量の履歴に基づいて、前記消費電力量が所定値以上の需要家に対し、デマンドレスポンスを送信する１．から６．いずれか１つに記載の情報処理方法。
８．　前記情報処理装置が、
　前記機器の制御内容に従い、当該機器を自動的に制御する１．から７．いずれか１つに記載の情報処理方法。
９．　前記情報処理装置が、
　調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量に対応するインセンティブを算出し、
　さらに、算出される前記インセンティブを表示する１．から８．いずれか１つに記載の情報処理方法。
１０．　前記情報処理装置が、
　さらに、調整対象機器の各機器の状態情報を表示する１．から９．いずれか１つに記載の情報処理方法。
１１．　前記情報処理装置が、
　当該デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の開始時または終了時に需要家に通知する１．から１０．いずれか１つに記載の情報処理方法。
１２．　前記情報処理装置が、
　需要家の前記デマンドレスポンスの参加の回数を計数し、
　計数された前記回数を、前記需要家のデマンドレスポンスの参加回数として表示する１．から１１．いずれか１つに記載の情報処理方法。
１３．　前記情報処理装置が、
　前記需要家の前記デマンドレスポンスの参加の回数として、以下の（ａ）～（ｃ）の少なくともいずれか一つを計数する１２．に記載の情報処理方法。
　（ａ）前記デマンドレスポンスに対する需要家の参加の意志が受け付けられた回数
　（ｂ）前記デマンドレスポンスの実施対象期間中に、前記機器が制御内容に従い制御された回数
　（ｃ）前記デマンドレスポンスの実施対象期間中に、前記リクエスト内容で示される節電量を達成した回数
１４．　前記情報処理装置が、
　需要家に前記機器の制御を促すメッセージを出力する１．から１３．いずれか１つに記載の情報処理方法。
１５．　前記情報処理装置が、
　各需要家の機器の稼働状況情報を取得し、
　前記各需要家の消費電力量の履歴を取得し、
　前記各需要家の消費電力量の履歴と、前記機器の稼働状況情報に基づいて、前記需要家毎の節電量の分配を決定し、
　前記消費電力量が高い機器を使用している需要家の節電量の配分を多くする１．から１４．いずれか１つに記載の情報処理方法。
１６．　前記情報処理装置が、
　前記消費電力量が所定値未満の需要家に対しては節電量の配分を少なくする１５．に記載の情報処理方法。

１７．　コンピュータに、
　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示する手順、
　前記機器ごとに前記調整を行う機器の選択を受け付ける手順、
を実行させるためのプログラム。
１８．　さらに、前記調整を行う前記機器ごとの制御内容を受け付ける手順、
　前記機器ごとに受け付けた前記制御内容に基づく前記節電量の値を表示する手順をコンピュータに実行させるための、１７．に記載のプログラム。
１９．　前記機器の選択を受け付ける手順において選択された前記機器の前記節電量の合計の値をさらに表示する手順をコンピュータに実行させるための、１８．に記載のプログラム。
２０．　前記デマンドレスポンスに対する需要家の参加または不参加の意志を受け付ける手順をコンピュータに実行させるための、１７．から１９．いずれか１つに記載のプログラム。
２１．　需要家の機器の稼働状況情報を取得する手順、
　取得した前記需要家の機器の稼働状況情報に基づき得られる、現在の前記需要家の機器の稼働状況または前記デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の前記需要家の機器の推定稼働状況から、表示する機器を選択する手順、
　選択された機器の情報と、当該機器の調整に応じた節電量を表示する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２０．いずれか１つに記載のプログラム。
２２．　前記現在の需要家の機器の稼働状況または前記デマンドレスポンス実施対象期間の推定稼働状況に基づいて、節電量が大きい機器および調整可能な機器のうち少なくともいずれか一つを選択する手順をコンピュータに実行させるための、２１．に記載のプログラム。
２３．　需要家の消費電力量の履歴を取得する手順、
　取得された前記消費電力量の履歴に基づいて、前記消費電力量が所定値以上の需要家に対し、デマンドレスポンスを送信する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２２．いずれか１つに記載のプログラム。
２４．　前記機器の制御内容に従い、当該機器を自動的に制御する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２３．いずれか１つに記載のプログラム。
２５．　調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量に対応するインセンティブを算出する手順、
　算出される前記インセンティブをさらに表示する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２４．いずれか１つに記載のプログラム。
２６．　調整対象機器の各機器の状態情報をさらに表示する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２５．いずれか１つに記載のプログラム。
２７．　当該デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の開始時または終了時に需要家に通知する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２６．いずれか１つに記載のプログラム。
２８．　需要家の前記デマンドレスポンスの参加の回数を計数する手順、
　計数された前記回数を、前記需要家のデマンドレスポンスの参加回数として表示する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２７．いずれか１つに記載のプログラム。
２９．　前記計数する手順において、以下の（ａ）～（ｃ）の少なくともいずれか一つを計数する手順をコンピュータに実行させるための、２８．に記載のプログラム。
（ａ）前記デマンドレスポンスに対する需要家の参加の意志が受け付けられた回数
（ｂ）前記デマンドレスポンスの実施対象期間中に、前記機器が制御内容に従い制御された回数
（ｃ）前記デマンドレスポンスの実施対象期間中に、前記リクエスト内容で示される節電量を達成した回数
３０．　需要家に前記機器の制御を促すメッセージを出力する手順をコンピュータに実行させるための、１７．から２９．いずれか１つに記載のプログラム。
３１．　各需要家の機器の稼働状況情報を取得する手順、
　前記各需要家の消費電力量の履歴を取得する手順、
　前記各需要家の消費電力量の履歴と、前記機器の稼働状況情報に基づいて、前記需要家毎の節電量の分配を決定する手順、
　前記消費電力量が高い機器を使用している需要家の節電量の配分を多くする手順をコンピュータに実行させるための、１７．から３０．いずれか１つに記載のプログラム。
３２．　前記消費電力量が所定値未満の需要家に対しては節電量の配分を少なくする手順をコンピュータに実行させるための、３１．に記載のプログラム。

　この出願は、２０１５年７月３０日に出願された日本出願特願２０１５－１５１１５２号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims

　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示する表示手段と、
　前記調整を行う機器の選択を受け付ける機器受付手段と、
を備える情報処理システム。
　前記機器受付手段は、さらに、前記調整を行う前記機器ごとの制御内容を受け付け、
　前記表示手段は、前記機器ごとに受け付けた前記制御内容に基づく前記節電量の値を表示する請求項１に記載の情報処理システム。
　前記表示手段は、さらに、前記機器受付手段により選択された前記機器の前記節電量の合計の値を表示する請求項２に記載の情報処理システム。
　前記デマンドレスポンスに対する需要家の参加または不参加の意志を受け付ける参加受付手段をさらに備える請求項１から３いずれか１項に記載の情報処理システム。
　需要家の機器の稼働状況情報を取得する稼働状況取得手段と、
　取得した前記需要家の機器の稼働状況情報に基づき得られる、現在の前記需要家の機器の稼働状況または前記デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の前記需要家の機器の推定稼働状況から、表示する機器を選択する選択手段と、をさらに備え、
　前記表示手段は、選択された機器の情報と、当該機器の調整に応じた節電量を表示する、
請求項１から４いずれか１項に記載の情報処理システム。
　前記選択手段は、
　　前記現在の需要家の機器の稼働状況または前記デマンドレスポンス実施対象期間の推定稼働状況に基づいて、節電量が大きい機器および調整可能な機器のうち少なくともいずれか一つを選択する請求項５に記載の情報処理システム。
　需要家の消費電力量の履歴を取得する消費電力量取得手段と、
　取得された前記消費電力量の履歴に基づいて、前記消費電力量が所定値以上の需要家に対し、デマンドレスポンスを送信する送信手段と、をさらに備える請求項１から６いずれか１項に記載の情報処理システム。
　前記機器の制御内容に従い、当該機器を自動的に制御する制御手段をさらに備える、
　請求項１から７いずれか１項に記載の情報処理システム。
　調整対象機器および当該調整対象機器の制御内容に応じて変化する需要家の消費電力量に対応するインセンティブを算出する算出手段をさらに備え、
　前記表示手段は、
　　さらに、前記算出手段により算出される前記インセンティブを表示する、
　請求項１から８いずれか１項に記載の情報処理システム。
　前記表示手段は、さらに、調整対象機器の各機器の状態情報を表示する、
　請求項１から９いずれか１項に記載の情報処理システム。
　当該デマンドレスポンスで指定されるデマンドレスポンス実施対象期間の開始時または終了時に需要家に通知する通知手段をさらに備える請求項１から１０いずれか１項に記載の情報処理システム。
　需要家の前記デマンドレスポンスの参加の回数を計数する計数手段をさらに備え、
　前記表示手段は、
　　計数された前記回数を、前記需要家のデマンドレスポンスの参加回数として表示する、
　請求項１から１１いずれか１項に記載の情報処理システム。
　前記計数手段は、以下の（ａ）～（ｃ）の少なくともいずれか一つを計数する、
　（ａ）前記デマンドレスポンスに対する需要家の参加の意志が受け付けられた回数、
　（ｂ）前記デマンドレスポンスの実施対象期間中に、前記機器が制御内容に従い制御された回数、
　（ｃ）前記デマンドレスポンスの実施対象期間中に、前記リクエスト内容で示される節電量を達成した回数、
　請求項１２に記載の情報処理システム。
　需要家に前記機器の制御を促すメッセージを出力する請求項１から１３いずれか１項に記載の情報処理システム。
　各需要家の機器の稼働状況情報を取得する稼働状況取得手段と、
　前記各需要家の消費電力量の履歴を取得する消費電力量取得手段と、
　前記各需要家の消費電力量の履歴と、前記機器の稼働状況情報に基づいて、前記需要家毎の節電量の分配を決定する節電量配分決定手段と、をさらに備え、
　前記節電量配分決定手段は、
　　前記消費電力量が高い機器を使用している需要家の節電量の配分を多くする請求項１から１４いずれか１項に記載の情報処理システム。
　前記節電量配分決定手段は、
　　前記消費電力量が所定値未満の需要家に対しては節電量の配分を少なくする請求項１５に記載の情報処理システム。
　情報処理装置が、
　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示し、
　前記機器ごとに前記調整を行う機器の選択を受け付ける、
　情報処理方法。
　コンピュータに、
　デマンドレスポンスのリクエスト内容と、
　消費電力を調整できる機器の情報と、
　各機器の調整に応じた節電量と、を表示する手順、
　前記機器ごとに前記調整を行う機器の選択を受け付ける手順、
を実行させるためのプログラム。