WO2016194155A1 - ホログラフィックメモリ装置、及び光情報検出方法 - Google Patents

ホログラフィックメモリ装置、及び光情報検出方法 Download PDF

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Abstract

ホログラフィックメモリの高密度記録を行うために、空間光変調器のON/OFFピクセル連続数の下限値を設定し、さらに光検出器のピクセルを有効に利用してホログラフィックメモリの再生信号の品質を向上する、あるいは大容量化する。 信号光と参照光とを干渉させて得られた干渉縞が記録されているホログラム記録媒体から、情報を再生するホログラフィックメモリ装置であって、再生時に前記ホログラム記録媒体からの回折光と重ね合わせて干渉させるオシレーター光を生成するためのオシレーター光生成部と、前記オシレーター光と前記回折光との間に所定の位相差を付加するための位相差付加部と、前記位相差付加部により位相差が付加されたオシレーター光と前記回折光とが重ね合わさった干渉光を検出する光検出部と、前記光検出部により検出した情報から前記回折光の各画素に付加された情報を検出する情報再生部と、を備え、前記位相差付加部が付加する位相差の空間周波数と、前記光検出部の画素配置の空間周波数が、空間光変調器のピクセルの少なくとも1つの方向において、前記回折光の複素振幅分布の最大の空間周波数の略2倍以上であることを特徴とするホログラフィックメモリ装置により解決できる。

Description

ホログラフィックメモリ装置、及び光情報検出方法
 本発明は、ホログラフィを用いて、光情報記録媒体に情報を記録する、および/または光情報記録媒体から情報を再生する、装置に関する。
 本技術分野の背景技術として、特開2014-53069公報(特許文献1)がある。特許文献1には課題として、「空間光変調器のピクセルピッチを変更することなく、このホログラムサイズを変更することが可能な2次元符号化方法を有する光情報記録再生装置を得る。」と記載があり、解決手段として、「ホログラフィを利用して情報を記録する光情報記録再生装置において、2次元空間光変調器のピクセルの1方向に対する配列におけるON/OFFピクセル連続数の下限値がK(K≧2,K:自然数)となることを特徴とする2次元符号化方法により2次元データを生成する信号生成部と、前記信号生成部が生成した2次元データをホログラムディスクに記録するピックアップと、を具備する光情報記録装置及び方法で解決できる。」と記載されている。
特開2014-53069公報
 光情報記録システムであるホログラフィックメモリでは、信号光と参照光を干渉させ、その干渉縞をホログラムとして光情報記録媒体に記録する。このホログラフィックメモリ装置において、信号光に2次元のデータを付加するために空間光変調器を用いるが、特許文献1では、空間光変調器のピクセルの1方向に対する配列におけるON/OFFピクセル連続数の下限値Kを2以上と設定することで、空間光変調器のピクセルピッチを変更することなくホログラムのサイズを小さくし、高密度記録を実現している。この方法では、空間光変調器上の信号光の持つ空間周波数を1方向だけ1/Kに帯域制限して低周波にしているため、この方向と直交する方向の空間周波数は相対的に高周波となる。その結果、空間光変調器上の信号光の持つ縦方向と横方向の空間周波数が異なる。例えば、下限値を設定する方向を横方向として、K=2と設定した場合、横方向の空間周波数は縦方向に対して1/2となる。
  一方で、信号光の分布を取得する光検出器のピクセルは一般に略正方形であり、縦方向と横方向でサンプリング周波数は同じである。そのため、十分なサンプリングにより安定した再生を行うために光検出器のサンプリング周波数を再生信号の持つ最大の空間周波数に合わせると、必然的に信号光の空間周波数が低い方向でオーバーサンプリングが発生する。つまり、ナイキスト周波数を考慮した場合、この方向において必要以上のピクセル数で検出することになる。上記の例では下限値K=2を横方向に設定しているため、横方向の空間周波数は縦方向に対して1/2になっており、光検出器のサンプリング周波数を縦方向の周波数に合わせると、横方向では必要なピクセル数の2倍のピクセルで検出を行うこととなる。
 本発明の目的は、空間光変調器のON/OFFピクセル連続数の下限値を設定した方向において、光検出器のピクセルを有効に利用することにより、ホログラフィックメモリの再生信号の品質を示す指標であるSN(Signal to Noise ratio)を向上する、あるいは大容量化する方法を提示することにある。
 上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、信号光と参照光とを干渉させて得られた干渉縞が記録されているホログラム記録媒体から、情報を再生するホログラフィックメモリ装置であって、再生時に前記ホログラム記録媒体からの回折光と重ね合わせて干渉させるオシレーター光を生成するためのオシレーター光生成部と、前記オシレーター光と前記ホログラム記録媒体からの回折光との間に所定の位相差を付加するための位相差付加部と、前記オシレーター光と前記ホログラム記録媒体からの回折光とが重ね合わさった干渉光を検出する光検出部と、前記光検出部により検出した情報から前記信号光の各画素に付加された情報を検出する情報再生部と、を備え、前記位相差付加部が付加する位相差の空間周波数と、前記光検出部の画素配置の空間周波数が、少なくとも1つの方向において、信号光の複素振幅分布の最大の空間周波数の略2倍以上であることを特徴とするホログラフィックメモリ装置により解決できる。
 本発明によれば、ホログラフィックメモリの再生信号の品質を示す指標であるSNを向上する、あるいは記録容量を向上することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
実施例1におけるホログラフィックメモリ装置を示すブロック図 実施例1におけるホログラフィックメモリ装置の記録時の光学系を示す概略図 実施例1におけるホログラフィックメモリ装置の再生時の光学系を示す概略図 実施例1における信号処理手段の構成を示す概略図 実施例1における周波数の関係を説明する概略図 実施例1における周波数の関係を説明する概略図 実施例1における周波数の関係を説明する概略図 実施例1における周波数の関係を説明する概略図 実施例1における周波数の関係を説明する概略図 実施例1における分割位相差フィルタとその周辺の光学系構成を示す概略図 実施例1における信号検出手段の構成を示す概略図 実施例1における再生時の動作フロー 実施例2における位相検出の動作フロー 実施例3におけるホログラフィックメモリ装置の再生時の光学系を示す概略図 実施例3における位相検出の動作フロー 実施例1,2における分割位相差フィルタの構成のほかの例を示す概略図
 以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
 図1はホログラムとして光情報記録媒体1にデジタル情報を記録/再生するホログラフィックメモリ装置10の構成の例を示すブロック図である。
  図1において、ホログラフィックメモリ装置10は、入出力制御回路90を介して外部制御装置91と接続されている。記録する場合には、ホログラフィックメモリ装置10は外部制御装置91から記録する情報信号を入出力制御回路90により受信する。再生する場合には、ホログラフィックメモリ装置10は再生した情報信号を入出力制御回路90により外部制御装置91に送信する。
 ホログラフィックメモリ装置10は、光学系11、再生用光学系12、ディスクキュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14、及び回転モータ50を備えており、光情報記録媒体1は回転モータ50によって回転可能な構成となっている。
  光学系11は、参照光と信号光を光情報記録媒体1に照射し、ホログラムとしてデジタル情報を記録媒体に記録する役割を果たす。この際、記録する情報信号はコントローラ89によって信号生成回路86を介して光学系11内の後述する空間光変調器に送り込まれ、信号光は空間光変調器によって変調される。
 光情報記録媒体1に記録した情報を再生する場合は、アクセス制御回路81に接続された再生用光学系12によって、光学系11から出射された参照光を、記録時とは逆の向きに光情報記録媒体1に入射させるよう変換する。この再生用参照光によって再生される再生光を、光学系11内の後述するオシレーター光と干渉させた後に、後述する光検出器によって検出し、検出した画像から信号処理手段85によって後述する処理により信号を再生する。
  光情報記録媒体1に照射する参照光と信号光の照射時間は、光学系11内のシャッタの開閉時間をコントローラ89によってシャッタ制御回路87を介して制御することで調整できる。
 ディスクキュア光学系13は、光情報記録媒体1のプリキュアおよびポストキュアに用いる光を生成する役割を果たす。プリキュアとは、光情報記録媒体1内の所望の位置に情報を記録する際、所望位置に参照光と信号光を照射する前に予め所定の光を照射する前工程である。ポストキュアとは、光情報記録媒体1内の所望の位置に情報を記録した後、該所望の位置に追記不可能とするために所定の光を照射する後工程である。
 ディスク回転角度検出用光学系14は、光情報記録媒体1の回転角度を検出するために用いられる。光情報記録媒体1を所定の回転角度に設定する場合は、ディスク回転角度検出用光学系14によって回転角度に応じた信号を検出し、検出された信号を用いてコントローラ89によってディスク回転モータ制御/アクセス制御回路88を介して光情報記録媒体1の回転角度を制御する事ができる。
  光源駆動回路82からは所定の光源駆動電流が光学系11、キュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14内の光源に供給され、各々の光源からは所定の強度で光ビームを発光することができる。
  また、回転モータ50は、光情報記録媒体1の半径方向に位置をスライドできる機構が設けられており、ディスク回転モータ/アクセス制御回路88を介して位置制御がおこなわれる。
 ところで、ホログラムの角度多重の原理を利用した記録技術は、参照光角度のずれに対する許容誤差が極めて小さくなる傾向がある。従って、光学系11内に、参照光角度のずれ量を検出する機構を設けて、サーボ信号生成回路83にてサーボ制御用の信号を生成し、サーボ制御回路84を介して該ずれ量を補正するためのサーボ機構をホログラフィックメモリ装置10内に備えることが必要となる。
  なお、光学系11、ディスクキュア光学系13、ディスク回転角度検出用光学系14は、いくつかの光学系構成または全ての光学系構成をひとつに纏めて簡素化しても構わない。
 以上で、ホログラフィックメモリ装置10の構成について説明した。以下では、本実施例において特に重要となる光学系11と信号処理手段85について詳細に説明する。
 図2は、ホログラフィックメモリ装置10における光学系11の記録時の構成の一例を示したものである。光源201を出射した光ビームはコリメートレンズ202を透過し、シャッタ203に入射する。シャッタ203が開いている時は、光ビームはシャッタ203を通過した後、例えば2分の1波長板などで構成される偏光方向変換素子204によってp偏光とs偏光の強度比が所望の比になるように偏光方向が制御される。その後、光ビームを信号光206と参照光207に分離する光学素子である偏光ビームスプリッタ205に入射する。
 偏光ビームスプリッタ205を透過した光ビームは、信号光206として働き、ビームエキスパンダ208によって光ビーム径が拡大された後、偏光方向変換素子209、リレーレンズ210とリレーレンズ210の集光点付近に配置した強度分布変換素子229、偏光ビームスプリッタ211をそれぞれ透過して空間光変調器212に入射する。空間光変調器212は、空間的に光の振幅または位相、もしくは振幅と位相の両方を変調するデバイスであり、これを用いて信号光に2次元のデジタル情報を付加する。本実施例では、各ピクセルのON/OFFを振幅の2値で変調しており、また、特許文献1に記載のように、空間光変調器212の1方向に対してON/OFFピクセル連続数の下限値が2となるように設定している。また、この空間光変調器212は、ピクセル構造を有しているものに限定されるものではなく、連続的に振幅または位相変調を行うデバイスであってよい。
 空間光変調器212によって情報が付加された信号光は、偏光ビームスプリッタ211を反射し、リレーレンズ213ならびに空間フィルタ214を透過する。空間フィルタ214は、ホログラムサイズを規定する役割があり、本実施例では、空間光変調器のON/OFFピクセル連続数の下限値を設定している方向のサイズを、設定していない方向に対して略半分にしている。信号光はその後、対物レンズ215によって光情報記録媒体1に照射され集光する。
 一方、偏光ビームスプリッタ205を反射した光ビームは参照光207として働き、偏光方向変換素子216によって記録時または再生時に応じた所定の偏光方向に設定された後、ミラー217、参照光の光ビームの形状を規定するアイリス226、およびミラー218を経由してガルバノミラー219に入射する。ガルバノミラー219はアクチュエータ220によって角度を設定可能なため、スキャナーレンズ227を通過した後に光情報記録媒体1に入射する参照光の入射角度を、所望の角度に設定することができる。
  信号光206と参照光207を光情報記録媒体1内で、互いに重なり合うように入射させることで、光情報記録媒体1内には干渉縞パターンが形成され、このパターンを光情報記録媒体1に書き込むことで情報を記録する。また、ガルバノミラー219によって光情報記録媒体1に入射する参照光207の入射角度を変化させることができるため、角度多重による記録が可能である。
  以降、同じ領域に参照光角度を変えて記録されたホログラムのうち、1つ1つの参照光角度に対応したホログラムをページと呼び、同領域に角度多重されたページの集合をブックと呼ぶことにする。
 図3は、本実施例のホログラフィックメモリ装置10における光学系11の基本的な光学系構成の一例における再生原理を示したものである。記録した情報を再生する場合は、偏光方向変換素子204を調整して光ビームの一部を参照光とし、さらに偏光方向変換素子216を用いて、記録時に対し偏光方向を90度回転させる。この参照光は、ミラー217、アイリス226、およびミラー218を経由してガルバノミラー219に入射し、所望の参照光角度に設定した後、光情報記録媒体1に入射する。光情報記録媒体1を透過した光ビームは、角度設定可能なガルバノミラー224によって反射され再生用参照光となる。この再生用参照光によって回折された信号光228は、対物レンズ215、リレーレンズ213ならびに空間フィルタ214を透過する。その後、再生光は偏光ビームスプリッタ211を透過して、後ほど詳細に説明する分割位相差フィルタ250を透過後、光検出器225に入射する。
 また、偏光ビームスプリッタ205を透過した光ビームを用いてオシレーター光229を生成する。偏光ビームスプリッタ205を透過した光ビームは、偏光方向変換素子209を調整することにより偏光ビームスプリッタ211を反射させて、後ほど詳細に説明する分割位相差フィルタ250を透過させ、光検出器225に入射させる。これにより、オシレーター光を光検出器225に入射させている。
 光検出器225としては、例えばCMOSイメージセンサーやCCDイメージセンサーなどの撮像素子を用いることができる。光検出器225は、分割位相差フィルタ250透過後の回折された信号光228とオシレーター光229が重なり合った光の強度分布を検出する。本実施例では、この強度分布から信号を再生している。
 図4は、光情報記録再生装置10の信号処理手段85のブロック図である。
  コントローラ89は光学系11内の光検出器225が画像データを検出すると、信号処理手段85に光学系11から入力される1ページ分のデータを再生処理するよう命ずる。コントローラ89からの処理命令は制御線811を経由し、信号処理手段85内サブコントローラ801に通知される。本通知を受け、サブコントローラ801は各信号処理手段を並列に動作させるよう制御用ライン811を介して各信号処理手段の制御を行う。先ず、メモリ制御手段803に、データライン812を介して、光学系11から光学系インターフェース手段810を経由して入力される画像データをメモリ802に格納するよう制御する。
 メモリ802に格納されたデータがある一定量に達すると、信号検出手段813によって、記録したデータページに対応する情報を検出する。続いて、画像位置検出手段809でメモリ802に格納された画像データ内からマーカーを検出して有効データ範囲を抽出する制御を行う。次に、検出されたマーカーを用いて画像歪み補正手段808で、画像の傾き・倍率・ディストーションなどの歪み補正を行い、画像データを期待される2次元データのサイズに変換する。サイズ変換された2次元データを構成する複数ビットの各ビットデータを、2値化手段807において“0”、“1”判定する2値化し、メモリ802上に再生データの出力の並びでデータを格納する制御を行う。次に誤り訂正手段806で各データ列に含まれる誤りを訂正し、スクランブル解除手段805で擬似乱数データ列を加えるスクランブルを解除した後、CRC(Cyclic Redundancy Check)演算手段804でメモリ802上のユーザデータ内に誤りが含まれない確認を行う。その後、入出力制御手段90にメモリ802からユーザデータを転送する。
 以上で、本実施例において特に重要となる光学系11と信号処理手段85について説明した。以下、上述した本実施例の特徴について、更に詳細に説明する。
  本実施例の特徴は、分割位相差フィルタ250を用いる点である。分割位相差フィルタ250を用いることにより、空間光変調器のON/OFFピクセル連続数の下限値を2以上に設定した方向において、光検出器のピクセルを有効に利用し、再生信号のSNを向上することができる。以下に、その方法を説明する。
 図5は、信号光の持つ空間周波数と光検出器225のサンプリング周波数の関係を説明するための概略図である。信号光の分布は複素振幅で表され、空間光変調器212のON/OFFピクセルの分布と空間フィルタ214の開口のサイズによって決定される。空間光変調器212の縦と横のピクセルピッチを共にdとし(図5a)、x方向のみON/OFFピクセル連続数の下限値を2に設定したとする。このとき、空間フィルタ214の開口のx、y方向のサイズD、Dは、ホログラムのサイズを最小限にして高密度記録を実現するために、それぞれ、D=αLλ/(2d)、D=αLλ/dと設定される(図5b)。ここで、Lとλはそれぞれリレーレンズ213の焦点距離と光源201から出射される光ビームの波長である。また、αは、空間フィルタ製造時の公差などを考慮して決める1に近い係数である。このとき、ホログラムとして、光情報記録媒体1に記録された信号光は図5cで表されるような分布となっており、x、y方向の最大の空間周波数fmax_x、fmax_yはそれぞれfmax_x=1/(2d)、fmax_y=1/dと表される。
 一方、光検出器225の縦と横のサンプリング周波数を共にfとし、光検出器225の縦と横のピクセルピッチを共にpとすると、f=1/pと表される(図5d)。
  光検出器225で検出される光の強度分布は、情報記録媒体1から回折された信号光228とオシレーター光229が干渉した干渉光の強度分布である。この強度分布の持つ空間周波数は、図5cに示した信号光228の複素振幅の空間周波数と略一致する。ただし、オシレーター光229の光強度が、回折された信号光228の光強度に対して例えば100倍程度大きく、オシレーター光の複素振幅が空間的に略一定になるようにしている。
 上記の条件では、サンプリング定理により、f≧2max(fmax_x,fmax_y)の関係を満たす構成とすることで、x、y方向の両方で十分なサンプリングが可能となる。ただし、max()は()内の大きいほうを選択する関数とする。このとき、fmax_y=2fmax_xの関係があるため、x方向の本来必要なサンプリング周波数は、f/2でよい。したがって、x方向に限れば、例えば偶数番目と奇数番目のピクセルでそれぞれ独立に光を検出することにより、f/2の周波数で同時に2つの光をサンプリングすることが可能である。
 本実施例では、x方向に幅pの領域に分割されている分割位相差フィルタ250を用いることにより(図5e)、2つのリターデーション量の異なる光を同時に検出し、再生信号のSNを向上している。
  以下、分割位相差フィルタ250の構成と特徴を説明する。
 図6は、分割位相差フィルタ250と光検出器225の構成およびリレーレンズ213と空間フィルタ214の位置関係の例を示したものである。分割位相差フィルタ250は、偏光板501と位相差板502を張り合わせた構造となっている。位相差板502は、カメラなどの光検出器225のピクセル505と等しい幅の短冊状の領域に分割されており、ガラスでできた領域503と、偏光方向に応じて位相差(リターデーション)を付加する波長板でできた領域504とがx方向に交互に配置されている。この波長板は、進相軸がx方向に向いた1/4波長板である。この分割位相差フィルタ250は、フォトニック結晶を用いて作製しても良い。また、位相差を付加する領域が分割されている必要は必ずしもなく、空間的に連続的な位相差を付加するものでも良い。
 分割位相差フィルタ250に入射する回折された信号光228の偏光方向508とオシレーター光229の偏光方向509はそれぞれx方向とy方向である。そのため、分割位相差フィルタ250の構造から、領域503を透過した光は、x方向とy方向の偏光成分で位相遅れがないのに対して、領域504を透過したx方向の偏光成分は、y方向に対してπ/2の位相遅れが発生する。つまり、領域503と領域504を透過した光のリターデーション量は0とπ/2となる。
  また、偏光板501は光検出器225側にあり、特定の方向の偏光を透過する働きを持つ。偏光板501は、x軸から45度回転した方向の光のみを透過するよう調整されている。ただし、偏光板501が通す偏光方向は、x軸から45度に限定されず、この角度を調整することで回折された信号光228とオシレーター光229の光検出器に入射する光強度比を所望の値に設定してもよい。
 この結果、偏光板501を透過した回折された信号光228とオシレーター光229の偏光方向が一致し、2つの光は光検出器225上で干渉する。
  分割位相差フィルタ250は、領域503と領域504の境界線が光検出器225のピクセル505の境界線と一致するように貼り付けられている。そのため、領域503に対応した光検出器225のピクセルでは、回折された信号光228とオシレーター光229の間にはリターデーションがつかずに干渉した光の強度分布が検出される。また、領域504に対応した光検出器225のピクセルでは、回折された信号光228とオシレーター光229の間にπ/2のリターデーションがついて干渉した光の強度分布が検出される。
 よって、分割位相差フィルタ250を用いて、領域503と504を透過した光を独立に検出することにより、リターデーション量の異なる2つの画像を同時に取得することができる。
 次に、分割位相差フィルタ250の変調周波数ffilter_xについて説明する。短冊上の領域503と504の幅は、光検出器225のピクセル505の幅に一致しており、pである。変調周波数ffilter_xを、ffilter_x=1/(2p)=f/2と定義すると、変調周波数ffilter_xと、信号光のx方向の空間周波数fmax_xの間には、ffilter_x=2fmax_xの関係が成り立っている。また、空間フィルタ214の開口のx方向のサイズDとffilter_xとの間には、ffilter_x=2D/(Lλ)の関係が成り立っている。
  また、ここで、回折された信号光228の空間周波数を制限するために、本実施例ではリレーレンズ213と空間フィルタ214を用いているが、その他の方法、例えば透過率の入射角依存性を有する膜を空間光変調器に貼り付けるなどの方法でも良い。
  上記の関係を満たす構成とすることで、リターデーション量の異なる2つの画像を十分なサンプリング周波数で同時に検出することができる。
 本実施例では、上記のように取得した2つの画像を用いて、SNを向上している。以下に、取得した2つの画像を用いて再生を行う方法について説明する。
 図7は、信号処理手段85内の信号検出手段813を更に詳しく説明するためのブロック図である。また、図7では、制御線を通る画像データのイメージ図を示している。信号検出手段813は、内部に本実施例の特徴である検出画像分離処理部8131と補間処理部8133を有しており、さらに、信号取り出し部8134と信号計算部8132とを有している。
 図8は、光情報記録媒体1から情報を再生するまでの動作フローを示している。まずシーク動作(S801)で、アクセス制御手段81を制御して、光学系11ならびに再生用参照光光学系12の位置を光情報記録媒体1の所定の位置に位置づけする。光情報記録媒体1がアドレス情報を持つ場合には、アドレス情報を再生し、目的の位置に位置づけされているか確認し、目的の位置に配置されていなければ、所定の位置とのずれ量を算出し、再度位置づけする動作を繰り返す。
 続いて、光学系11から参照光を出射し、光情報記録媒体1から回折された信号光228とオシレーター光229の干渉光の強度分布画像を光検出器225により検出する(S802)。
  検出された画像から信号処理手段85内の信号検出手段813により、記録したデータページに対応する情報を検出する(S803~S806)。まず、検出画像分離処理部8131により、光検出器225で検出された画像811Aから、各ピクセルを、領域503を透過して検出されたピクセルと領域504を透過して検出されたピクセルに分離し、それぞれの画像8131Aと8131Bを生成する(S803)。これにより得られた2つの画像は、光検出器225上の光をx方向にまびいて検出した画像となっているため、x方向のピクセル数が光検出器225のピクセル数に比べて半分になっている。その後、これら2つの画像8131Aと8131Bをそれぞれ、補間処理部8133で補間処理を行い、x方向のピクセル数を光検出器225のピクセル数と等しくする(S804)。補間処理には、例えば、最近傍補間、線形補間、多項式補間など、画像処理で一般に用いられているアルゴリズムを利用する。ここで、補間処理を用いるため、空間光変調器212と光検出器225のピクセルを一致させなくても補間後の画像データから、空間光検出器212上の所望の位置の情報を計算により求めることができる。
 補間処理により得られた2つの画像8133Aと8133Bはそれぞれ、Icam(0)、Icam(π/2)として数1、数2のように表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000001
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000002
ここで、(x、y)は補間後の画像の位置座標を表しており、ESig、ELo、φ(x,y)、δ(x,y)はそれぞれ、回折された信号光228、オシレーター光229の光検出器225上の電場振幅、回折された信号光228の位相分布、オシレーター光229の位相ずれの分布を表す。また、iは虚数単位である。
 続いて、信号取り出し部8134で、信号成分を取り出す処理を行う(S805)。これは、数1、数2に示すハイパスフィルタ(High-Pass Filter: HPF)処理により実現される。オシレーター光229の電場振幅ELo(x,y)が回折された信号光228の電場振幅ESig(x,y)に対して大きくすると、ハイパスフィルタ後の2つの画像は、それぞれIcam_HPF(0)、Icam_HPF(π/2)として数3、数4で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000003
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000004
ここでCは定数あるいはx、yの関数であり、Icam(0)、Icam(π/2)の空間平均値、もしくはオシレーター光の強度ELo(x,y)とする。
 その後、信号計算部8132で、増幅信号を、数5を用いて計算する(S806)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000005
数5の右辺は、信号成分であるESig(x,y)が2ELO(x,y)倍に増幅されていることを意味している。本実施例ではELO(x,y)は(x,y)に依存しない略均一な分布としている。よって、以上の処理により、再生信号を増幅することができ、その結果SNを向上することができる。
  最後に、得られた信号を図4で説明した各手段を用いてデータを読み出し(S807)、再生されたデータを入出力制御手段90に送信する(S808)。
 以上、本実施例の方法を用いることで、オーバーサンプリングされている方向に、分割位相差フィルタ250を用いてリターデーション量の異なる2つの画像を同時に取得することで光検出器225のピクセルを有効に利用できるため、再生信号のSNが向上する効果が得られる。以上では、信号光の振幅変調を2値とした例を示したが、これに限らず、3値以上の多値にすることで大容量化を実現できるという効果も得られる。
 実施例1では、信号光に振幅情報を付加したが、本実施例では信号光に位相情報を付加する。これにより実施例1と同様の方法で取得した2枚の画像を利用して、位相情報を検出することができる。
  本実施例では、実施例1と同様の図2に示す光学系を用いて記録を行うが、空間光変調器212で位相情報を付加する点が異なる。また、再生は図3に示す光学系を用いる。
 図9は、本実施例において、位相信号を検出する動作フローの一例を示したものである。シークから、信号成分を取り出すまでのフロー(S901~S905)と、データ読み出し(S907)、再生データ送信(S908)は、実施例1と同様である。本実施例では、信号取り出し部8134で数3、数4で示す処理により信号成分取り出し(S905)を行ってから、数6に示す計算により、信号光の位相分布φ(x,y)を求める(S906)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000006
ここで、δ(x,y)は、オシレーター光229の位相ずれ成分の分布であり、事前に検出しておき既知の値となっているものとする。これにより信号光の位相分布φ(x,y)を求めることができる。
 この方法では、信号光の帯域制限方向において、ピクセルを有効に利用することにより、位相情報の検出を1回の光検出により実現できることに特徴があり、一般的に知られている位相検出方法であるフリンジスキャン法が3回以上の検出が必要なことを考えると、検出速度を向上させる効果がある。
 また、本実施例では信号光に付加する位相情報を2値とした例を示したが、これに限らず、3値以上の多値にすることもでき、これにより大容量化を実現することができる。
 本実施例では、実施例2と同様に記録時に信号光に位相情報を付加するが、再生方法が異なる。大容量化のために位相多値情報を信号光に付加する場合、数3、数4で信号成分(cosやsinを含む項)を取り出すときの誤差が無視できなくなる。そこで、本実施例では、回折された信号光228とオシレーター光229の間の位相差が異なる画像を4枚取得することでフリンジスキャン法を適用し、より高精度な位相検出を行っている。
  本実施例では、実施例2と同様の図2に示す光学系を用いて記録を行うが、空間光変調器212では例えば4値の位相多値情報を付加する。
 図10は、本実施例のホログラフィックメモリ装置10における光学系11の基本的な光学系構成の一例における再生原理を示したものである。この光学系は、図3に示す光学系とほとんど同じであるが、可変リターダー1010がオシレーター光229の光路中に配置されている点が異なる。可変リターダー1010は、位相遅れを制御する素子であり、例えば液晶を用いて作られている。また、この可変リターダー1010は、参照光路中に配置してよい。
 図11は、本実施例の位相信号を検出する動作フローの一例を示したものである。まず、実施例1記載の方法と同様にシーク動作(S1101)を行い、その後、可変リターダー1010を用いて回折された信号光228とオシレーター光229の間の位相差を例えば0に設定する(S1102)。次に、光検出器225で画像を検出し、続いて、可変リターダー1010を用いて回折された信号光228とオシレーター光229の間の位相差をπに設定し、再度光検出器225で画像を検出する。
  上記の方法で得られた2枚の画像データに対して、実施例1と同様に、検出画像分離処理(S1106)と補間処理(S1107)を行う。これにより得られる画像は全部で4枚となり、数7で表される。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000007
ここで、θは、分割位相差フィルタ250と可変リターダー1010の両方の効果で得られる回折された信号光228とオシレーター光229の間の位相差で、1回目の画像検出1102ではθ=0,π/2の画像が、2回目の画像検出1104ではθ=π,3π/2の画像がそれぞれ得られる。
 その後、数8の計算により、信号光の位相分布φ(x,y)を求める(S1108)。
Figure JPOXMLDOC01-appb-M000008
ここで、δ(x,y)は、実施例2と同様にオシレーター光229の位相ずれ成分の分布であり、事前に検出しておき既知の値となっているものとする。
  この方法では、信号光の帯域制限方向において、ピクセルを有効に利用することにより、位相情報の検出を2回の光検出により実現できることに特徴があり、4回検出する従来のフリンジスキャンと比較して高速な位相検出が可能となる。また、実施例2の位相検出方法と比べ、数3、数4の計算での誤差がないため、より高精度な位相検出が可能となる。
 なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、実施例1~3の変形例として以下が考えられる。
  実施例1~3は、振幅情報または位相情報の再生を行っているが、2つの実施例の組み合わせにより、振幅位相情報の再生を行うことも可能である。
  実施例1~3において、分割位相差フィルタは1方向にのみ位相差を付加しているが、2方向に位相差を付加しても同様の考え方を適用することができる。
  実施例1~3では、空間フィルタ214を記録/再生の両方で用いていたが、例えば再生時だけなど、記録/再生のどちらか一方で用いても良い。
 実施例1、2では、空間光変調器のON/OFFピクセル連続数の下限値と分割位相差フィルタ250内の位相差板502の分割領域で付加する位相量の種類を2として、2枚の画像を1度に検出しているが、3枚以上の画像を1度に検出して、それらの画像から信号光の振幅または位相情報を、取得枚数に適した方法で計算しても良い。このとき、分割位相差フィルタ250の各領域のリターデーション量や信号光の空間周波数は、適切に設定する必要がある。図12にリターデーション量の種類を3とした場合の分割位相差フィルタの例を示す。分割位相差フィルタ1200は、偏光板1201と位相差板1202を張り合わせて作成されており、この位相差板1202には3つの領域、1203、1204,1205が周期的に配置されている。これを用いることで、リターデーション量の異なる3枚の画像を1度に検出することができ、3枚の画像を用いて計算するフリンジスキャン法により位相情報を求めることができる。
 実施例1、2で用いた2枚の画像から信号を検出する方法は、上記説明に限定されるものではなく、他の方法を用いて検出しても良い。
  実施例1、2で、フロー453~455およびフロー753~755、の順番は一部が入れ替わってもよい。
  実施例1~3で、空間光変調器212および光検出器225のピクセルは正方形を想定したが、長方形やハニカム構造、その他の多角形でも同様の考え方を応用することができる。
 上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
  また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くこと ができる。 
  また、制御線、情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての、制御用ラインなどの制御線、情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
 1・・・光情報記録媒体、10・・・ホログラフィックメモリ装置、 11・・・光学系、12・・・再生用光学系、  85・・・信号処理手段、89・・・コントローラ、 90・・・入出力制御回路、 91・・・外部制御装置、201・・・光源、204・・・偏光方向変換素子、205・・・偏光ビームスプリッタ、 206・・・信号光、 207・・・参照光、209・・・偏光方向変換素子、211・・・偏光ビームスプリッタ、 212・・・空間光変調器、 213・・・リレーレンズ、 214・・・空間フィルタ、 215・・・対物レンズ、 216・・・偏光方向変換素子、 225・・・光検出器、228・・・回折された信号光、229・・・オシレーター光、250・・・分割位相差フィルタ、501・・・偏光板、502・・・位相差板、505・・・光検出器のピクセル、506・・・偏光板の偏光方向、507・・・オシレーター光の偏光方向、508・・・回折された信号光の偏光方向、811・・・制御線、813・・・信号検出手段、

Claims (11)

  1. 信号光と参照光とを干渉させて得られた干渉縞が記録されているホログラム記録媒体から、情報を再生するホログラフィックメモリ装置であって、
    再生時に前記ホログラム記録媒体からの回折光と重ね合わせて干渉させるオシレーター光を生成するためのオシレーター光生成部と、
    前記オシレーター光と前記回折光との間に所定の位相差を付加するための位相差付加部と、
    前記位相差付加部により位相差が付加されたオシレーター光と前記回折光とが重ね合わさった干渉光を検出する光検出部と、
    前記光検出部により検出した情報から前記回折光の各画素に付加された情報を検出する情報再生部と、
    を備え、
    前記位相差付加部が付加する位相差の空間周波数と、前記光検出部の画素配置の空間周波数が、空間光変調器のピクセルの少なくとも1つの方向において、前記回折光の複素振幅分布の最大の空間周波数の略2倍以上であることを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  2. 請求項1記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    空間光変調器のピクセルの第1の方向の前記最大の空間周波数が、空間光変調器のピクセルの第2の方向の前記最大の空間周波数より小さく、前記位相差付加部が、前記第1の方向だけに位相差を付加することを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  3. 請求項2記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記第1の方向と前記第2の方向が直交していることを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  4. 請求項2記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記位相差付加部が複数の領域に分割されており、周期的に前記回折光と前記オシレータ光との間に前記領域に対応した位相差を付加することを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  5. 請求項4記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記位相差付加部が、前記の領域の内少なくとも1つの領域において前記回折光と前記オシレータ光との間に略1/4波長の位相差を付加することを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  6. 請求項1記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記回折光の空間周波数を制限する周波数フィルタ部を備え、
    前記周波数フィルタ部が通す前記最大周波数が、前記位相差付加部の変調周波数の略半分の周波数であることを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  7. 請求項6記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記周波数フィルタ部が、リレーレンズと開口を有する空間フィルタにより構成されていることを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  8. 請求項1記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記情報再生部が、前記光検出部で検出した画像情報を検出画素に応じて分離する分離処理部を備えることを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  9. 請求項8記載のホログラフィックメモリ装置であって、
    前記情報再生部が、回折光の振幅または位相情報を再生することを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  10. 回折光と参照光とを干渉させて得られた干渉縞が記録されているホログラム記録媒体から、情報を再生するホログラフィックメモリ装置であって、
    再生時に前記ホログラム記録媒体からの回折光と重ね合わせて干渉させるオシレーター光を生成するためのオシレーター光生成部と、
    前記回折光の空間周波数を制限する周波数フィルタ部と、
    前記オシレーター光と前記回折光との間に所定の位相差を付加するための位相差付加部と、
    前記位相差付加部により位相差が付加されたオシレーター光と前記回折光とが重ね合わさった干渉光を検出する光検出部と、
    前記光検出部により検出した情報から前記信号光の各画素に付加された情報を検出する情報再生部と、
    を備え、
    前記周波数フィルタ部が制限する空間周波数が、空間光変調器のピクセルの第1の方向より空間光変調器のピクセルの第2の方向のほうが大きく、前記位相差付加部が、前記第1の方向だけに位相差を付加することを特徴とするホログラフィックメモリ装置。
  11. コヒーレントな光ビームの2次元振幅位相情報を検出する光情報検出方法であって、
    第1の光ビームと前記第1の光ビームとは偏光方向の異なる第2の光ビームの間に所定の位相差を付加し、
    前記第1の光ビームと第2の光ビームが重ね合わさった干渉光を検出し、
    前記干渉光から前記第1の光ビームの情報を検出し、
    前記情報再生部内において、前記光検出部で取得した情報を分離する処理を行い、
    前記第1の光ビームの有する空間周波数が、前記所定の位相差の空間周波数より小さいことを特徴とする光情報検出方法。
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