WO2015151893A1 - ディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

　 【課題】従来に比べて軽量なコンパクトタイプのディスプレイ装置を提供する。 【解決手段】骨格部分を形成するフレーム１０と、フレーム１０に支持されたドーム型のスクリーン２０と、スクリーン２０に投影させる光Ｌを射出するプロジェクター３０と、プロジェクター３０からの光Ｌを反射させてスクリーン２０に投影させる反射部４０と、を備えるディスプレイ装置１００において、フレーム１０は、軽量材料から形成された筒部１１ｂ等を有することを特徴とする。

Description

ディスプレイ装置

　本発明は、ディスプレイ装置に関する。

　平面状のスクリーンとその内側に配置されたプロジェクターとを備え、プロジェクターから射出された光をスクリーンに投影させて、画像や映像（以下、画像等という）を２次元表示させるディスプレイ装置が知られている。近年、この平面状のスクリーンに代えてドーム型スクリーンを備えたディスプレイ装置が提案されている。このようなディスプレイ装置によれば、立体感のある３次元画像等が表示されるので、広角レンズあるいは魚眼レンズが装着されたカメラにより撮影された画像等の上映が可能となる。また、表示される画像等が半球面状となるので、プラネタリウム専用に制作された静止画や動画のコンテンツを表示させることも可能となる。そのため、特に研究発表や教育の場においてこのようなディスプレイ装置が活用されることによる効果が期待されている。

　このようなディスプレイ装置としては、コンパクトに形成されたタイプのものが知られている（特許文献１参照）。このようなコンパクトタイプのものでは、従来の大きさのものに比べて、搬送が容易でありかつ設置場所の制約が少なくなることから、道路などの人通りの多い場所や、公共施設、各種イベント会場などに設置することが容易となる。そして、上記した場所にディスプレイ装置が設置されると、表示される画像等が通行人の注意を惹き、通行人はディスプレイ装置の前に立ち止まってスクリーンの表示を見るので、同時に多数の人々に対して画像の内容が伝えられる。従って、このようなディスプレイ装置を情報提供や宣伝広告活動に利用することにより、これらを効果的かつ効率的に行うことが可能となっている。

特開２０１２－２３０４０４号公報

　しかしながら、このようなディスプレイ装置が重量となる場合、ディスプレイ装置の設置場所への搬入作業及び設置場所からの搬出作業が容易ではなく、かつ高額な輸送コストが生じるため、ディスプレイ装置の利用を躊躇する要因となってしまう。
　そこで本発明では、このような事情に鑑み、搬送が容易でありかつ搬送コストの低減が可能なディスプレイ装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために、本発明は、骨格部分を形成するフレームと、フレームに支持されたドーム型のスクリーンと、スクリーンに投影させる光を射出するプロジェクターと、プロジェクターからの光を反射させてスクリーンに投影させる反射部と、を備えるディスプレイ装置において、フレームは、軽量材料から形成された筒部を有することを特徴とする。

　また、筒部を形成する軽量材料は、紙、アルミニウム、又はアルミニウム合金であってもよい。また、フレームは、板状の補強パネルを有してもよい。また、フレームは、スクリーンを支持するスクリーン支持部を有し、スクリーン支持部の水平面に対する角度の調整を行う角度調整部を備えてもよい。

　また、ディスプレイ装置は、スピーカーと、スピーカーの後部側に設けられた筒状体と、を備えてもよい。また、スクリーンに投影される光は、水平面に対して略３０°の仰角でスクリーンに入射させてもよい。また、スクリーンは、ドーム型の天頂部がディスプレイ装置の正面側に向くように、水平面に対して傾斜してフレームに支持され、水平面に対するスクリーンの傾斜角度は、略４５°に設定されてもよい。

　また、プロジェクターは、下方向に光を射出し、反射部は、プロジェクターの下側に設置され、プロジェクターから射出された光を上方に向けて反射させる構成としてもよく、この構成において、プロジェクターを支持するプロジェクター支持部を有し、プロジェクター支持部は、プロジェクターを支持した状態で、プロジェクターから射出される光の射出角度を調節する角度調節機構及びプロジェクターから反射部までの相対距離を調節する高さ調節機構を備えてもよい。

　また、スクリーンは、略半球面を有するドーム型に形成された曲面部と、曲面部の端部から外側に向けて突出する平面部と、曲面部が嵌め込まれる開口を有する板状でありかつ遮光性を有する軽量材料から形成される枠部とを有し、曲面部と平面部とは一体で形成され、枠部は、曲面部及び平面部とは別体であり、開口に曲面部が嵌め込まれかつ平面部に重なるように配置される構成としてもよい。

　本発明のディスプレイ装置によれば、立体感のある画像等を表示させる機能を有するとともに、フレームは軽量材料から形成された筒部を有することにより、フレームの強度を確保しつつ軽量化を図り、ディスプレイ装置全体の軽量化を図ることができる。よって、ディスプレイ装置の搬入及び搬出作業が容易となり、これらのコストを低減させることができる。

　また、筒部を形成する軽量材料が紙のものでは、筒部の材料が安価であるため、ディスプレイ装置の製造コストを低減させ、軽量なディスプレイ装置を安価に提供することができる。また、筒部を形成する軽量材料が、アルミニウム又はアルミニウム合金のものでは、フレームの強度が確保され、フレームに補強部材等が不要となるため、フレーム、ひいてはディスプレイ装置を簡素な構成とし、ディスプレイ装置の組み立て及び設置を容易化することができる。また、フレームが板状の補強パネルを有するものでは、フレームの強度を向上させることができる。

　また、スピーカー及びスピーカーの後部側に設けられた筒状体を備えるものでは、スクリーンに表示された画像等とともに音を出力させることができ、画像等及び音を有するコンテンツの再生が可能となる。また、筒状体を備える構成によれば、スピーカーから出力される音について所望の音量及び音質を確保することができる。また、スクリーンに投影される光について水平面に対して略３０°の仰角でスクリーンに入射させるものでは、スクリーンに表示される画像等を見やすくすることができる。また、スクリーンは、ドーム型の天頂部がディスプレイ装置の正面側に向くように、水平面に対して傾斜してフレームに支持され、水平面に対するスクリーンの傾斜角度は、略４５°に設定されるものでは、ディスプレイ装置の高さあるいは幅の寸法を大きく設定することなく、正面側からのスクリーン全体の視認の容易化を図ることができる。

　また、プロジェクターが下方に向けて光を射出し、反射部が、プロジェクターの下方に設置され、プロジェクターから射出された光を上方に向けて反射させるものでは、プロジェクターと反射部とが略水平方向に並べて配置される構成と比較して、フレームの水平方向の幅の寸法を小さく設定することが可能となるので、これによりディスプレイ装置の小型化を図ることができる。また、プロジェクター支持部が角度調節機構及び高さ調節機構を備えるものでは、プロジェクターがフレームに搭載された後に、プロジェクターから射出される光の投射距離及び射出角度の調整を容易かつ確実に行うことができる。

　また、スクリーンが、曲面部、平面部、及び枠部を有するものでは、フレームによるスクリーンの支持を、平面部を保持することにより容易に行うことができる。また、光透過性を有する材料を用いて曲面部及び平面部を一体で形成させることができる。

第１実施形態に係るディスプレイ装置の一例を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ－Ａ線に沿った断面図である。 図１のディスプレイ装置のフレームを示す分解斜視図である。 図１に示すディスプレイ装置の要部を示す分解斜視図である。 第２実施形態に係るフレームの一例を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は、フレームを構成する筒部の断面図である。 第３実施形態に係るディスプレイ装置の一例の要部を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は正面図である。 第４実施形態に係るディスプレイ装置の一例を示す要部の斜視図である。 第５実施形態に係るディスプレイ装置の一例を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＧ－Ｇ線に沿った断面図である。 実施形態に係る第１～第３変形例の要部を示す斜視図である。 実施形態に係る第４変形例を示し、（ａ）は断面図、（ｂ）は分解斜視図である。

　以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、以下の実施形態を説明するため、図面においては一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。

　以下の各図においては、ＸＹＺ座標系を用いて図中の方向を説明する。このＸＹＺ座標系においては、水平面をＸＺ平面とする。このＸＺ平面において、ディスプレイ装置の前後方向をＸ方向と表記し、Ｘ方向に直交する方向（左右方向）をＺ方向と表記する。ＸＺ平面に垂直な方向（ディスプレイ装置の高さ方向）はＹ方向と表記する。Ｘ方向、Ｙ方向、及びＺ方向のそれぞれは、図中の矢印の方向が＋方向であり、矢印の方向とは反対の方向が－方向であるものとして説明する。

　＜第１実施形態＞
　第１実施形態に係るディスプレイ装置について図面を用いて説明する。図１は、第１実施形態に係るディスプレイ装置の一例を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＡ－Ａ線に沿った断面図である。また、図２は、図１のディスプレイ装置のフレームを示す分解斜視図である。ディスプレイ装置１００の寸法は、例えば、左右幅（Ｚ方向の長さ）は７００ｍｍ、前後幅（Ｘ方向の長さ）は１２３０ｍｍ、高さ（Ｙ方向の長さ）は１２４０ｍｍに設定される。ディスプレイ装置１００は、図１に示すように、フレーム１０と、スクリーン２０と、プロジェクター３０と、反射部４０と、スピーカー５０とを有している。

　フレーム１０は、図１（ｂ）に示すように、ディスプレイ装置１００の骨格を形成する部材であり、後述するスクリーン２０を支持する。フレーム１０は、ディスプレイ装置１００において＋Ｙ側に配置される上側フレーム１０ａと、上側フレーム１０ａの下側（－Ｙ側）に配置される下側フレーム１０ｂとから構成される。上側フレーム１０ａと下側フレーム１０ｂとは互いに接続されている。

　図２に示すように、上側フレーム１０ａは、Ｚ方向に平行に配置された２本の筒部１１ａと、Ｙ方向に平行に配置された４本の筒部１１ｂと、４個の３方分岐構造の継手部１２ａと、筒部１１ｂと筒部１１ｉとを同軸上で接続させる４個のソケット状の継手部１２ｂと、２枚の補強パネル１３ａ，１３ｂと、を有し、全体として略立方体状の骨格を形成する。継手部１２ｂは、それぞれ筒部１１ｂの－Ｙ側の端部に設けられている。

　下側フレーム１０ｂは、Ｚ方向に平行かつ短管形状の６本の筒部１１ｃと、Ｘ方向に平行かつ補強パネル１３ｃ，１３ｄに隣接して配置される８本の筒部１１ｄと、Ｘ方向に平行かつ補強パネル１３ｃ，１３ｄから離間して配置される４本の筒部１１ｅと、Ｙ方向に平行な６本の筒部１１ｆと、Ｚ方向に平行な３本の筒部１１ｇと、Ｚ方向に平行かつ筒部１１ｃより長くかつ筒部１１ｇよりも短く形成された３本の筒部１１ｈと、６個の３方分岐構造の継手部１２ｃと、４個のＴ字状の継手部１２ｄと、２個の十字状の継手部１２ｅと、４個の４分岐構造の継手部１２ｆと、２個の５分岐構造の継手部１２ｇと、２枚の補強パネル１３ｃ，１３ｄとを有し、全体としてＸ方向が長い略直方体状の骨格を形成する。また、４本の筒部１１ｉは、下側フレーム１０ｂの＋Ｙ側において補強パネル１３ｃ，１３ｄの＋Ｙ側端部よりも＋Ｙ側に一部が突出して配置され、上側フレーム１０ａの継手部１２ｂに嵌め込み可能な位置及び形状に形成される。

　下側フレーム１０ｂの－Ｙ側に配置された筒部１１ｃ，１１ｅ，１１ｈ及び継手部１２ｄ，１２ｅの上側には、例えば矩形かつ板状の設置台６０が配置されており、これらの筒部１１ｃ等及び継手部１２ｄ等は、設置台６０を下方から支持する支持部１４を構成する。支持部１４は、筒部１１ｃ等及び継手部１２ｄ等は格子状に形成されることにより、設置台６０を下方から支持可能な強度が確保されている。また、下側フレーム１０ｂは、上側フレーム１０ａと組み合わされた後においてスクリーン３０を支持可能な強度が確保されるように形成される。

　筒部１１ａ等は、直線状に延びる円管状の部材であり、ディスプレイ装置１００において、長さ方向がＸ方向、Ｙ方向、又はＺ方向に平行に配置される。筒部１１ａ等は紙製である。紙材料としては、例えば古紙やクラフトパルプが用いられる。筒部１１ａ等としては、例えば、円筒軸に薄い紙を平巻きあるいは螺旋状巻きされた長い紙製円筒形パイプが、所定の長さで、かつ長さ方向に直交する方向に切断されたものが使用される。なお、筒部１１ａ等の材料は、紙以外の軽量材料であってもよく、アルミニウム、アルミニウム合金、ステンレスなどの軽量金属や樹脂などであってもよい。

　筒部１１ａ等の長さ以外の寸法については、例えば、外径が２０ｍｍ～４０ｍｍ、肉厚が１ｍｍ～２ｍｍに設定される。筒部１１ａ等の全ては、外径及び肉厚がそれぞれ同一寸法に設定されている。筒部１１ａ等の外径が２０ｍｍ未満あるいは肉厚が１ｍｍ未満に形成される場合、ディスプレイ装置１００の骨格の強度及び後述するスクリーン２０を保持可能な強度が不十分となるおそれがある。また、筒部１１ａ等の外径が４０ｍｍより大きく形成される場合にはフレームの外形が大きくなってしまう。また、筒部１１ａ等の肉厚が２ｍｍよりも大きい場合にはフレームが重量となってしまう。そのため、これらの場合には、ディスプレイ装置１００の搬送、設置、及び保管が容易ではない。しかし、筒部１１ａ等の外径が２０ｍｍ以上かつ肉厚が１ｍｍ以上に設定されることにより、ディスプレイ装置１００の骨格としての強度及び後述するスクリーン２０を支持するための強度が確保される。さらに、外径が４０ｍｍ以下かつ肉厚が２ｍｍ以下に設定されることにより、フレーム１０の強度を維持しつつフレーム１０を軽量かつ小型に形成することができる。また、筒部１１ａ等のそれぞれは、長さ以外の寸法が同一であるので、筒部１１ａの調達コストの低減及びフレーム１０の組立や分解の容易化を図ることができる。

　なお、筒部１１ａ等の形状としては、円管形状に限定されず、楕円管形状、長円管形状、あるいは角管形状など、種々の管形状であってよい。また、筒部１１ａ等の外径及び肉厚についても、上記の数値に限定されず、適宜変更が可能である。また、筒部１１ａ等の一部又は全部は、長さ以外の寸法あるいは形状が異なってもよい。また、筒部１１ａ等の一部は、異なる材料から形成されてもよい。また、筒部１１ａ等は、直線状に代えて曲線状あるいは曲線状を含む形状であってもよい。また、筒部１１ａ等は、Ｘ方向、Ｙ方向、又はＺ方向に対して傾斜して配置されてもよい。また、筒部１１ａ等は、内側が中空状であるが、筒部１１ａ等の材料よりも軽量な材料が内側に充填されてもよい。この場合、中空状の場合に比べて外力に対する筒部１１ａ等の強度を向上させることができる。また、筒部１１ａ等の外部表面は、コーティング材などで被覆してもよい。この場合、筒部１１ａ等の表面に生じるキズの発生を低減させることができる。なお、以上の筒部１１ａ等に関する事項は、後述する筒部２１１等についても適用が可能である。

　継手部１２ａ等は、筒部１１ａ等どうしを接続する部材である。継手部１２ａ等は、筒部１１ａ等の長手方向の端部と連結される。継手部１２ａ等は、筒部１１ａ等の端部が嵌め込まれる挿入口を有している。継手部１２ａ等としては、例えば、塩化ビニルなどのプラスチック製の配管用継手部材が用いられるが、筒部１１ａ等と同一の紙製部材が用いられてもよい。継手部１２ａ等に紙製部材が用いられる場合、フレーム１０はさらに軽量化されかつ製造コストが低減化されるので、より一層ディスプレイ装置１００の軽量化及び低価格化を図ることができる。なお、継手部１２ａ等の構成及び数量は、上記したものに限定されず、接続される筒部１１ａ等の形状や数量に合わせて適宜変更が可能である。後述する継手部２１２ａ等についても同様である。

　補強パネル１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄは板状の部材である。補強パネル１３ａ，１３ｂは、上側フレーム１０ａにおいてＸＹ平面に平行かつ対称に配置される。補強パネル１３ａ，１３ｂは、上側フレーム１０ａの＋Ｚ側及び－Ｚ側の側壁を構成するとともに、上側フレーム１０ａにおける骨格の一部として機能する。補強パネル１３ａ，１３ｂの内側面にはそれぞれ継手部１２ａ，１２ｂが例えば接着により固定されており、継手部１２ａ，１２ｂは補強パネル１３ａ，１３ｂにより支持される。そのため、上側フレーム１０ａは、筒部１１ａ等及び継手部１２ａ等のみから形成される場合と比較して構造的強度が向上している。

　補強パネル１３ｃ，１３ｄは、下側フレーム１０ｂにおいて、ＸＹ平面に対して平行にかつ対称に配置される。補強パネル１３ｃ，１３ｄは、それぞれ下側フレーム１０ｂの＋Ｚ側及び－Ｚ側の側壁を構成するとともに、下側フレーム１０ｂにおける骨格の一部として機能する。補強パネル１３ｃ等の内側面にはそれぞれ継手部１２ｃ，１２ｆ，１２ｇが例えば接着により固定されており、継手部１２ｃ，１２ｆ，１２ｇは補強パネル１３ｃ，１３ｂにより支持される。そのため、下側フレーム１０ｂは、筒部１１ｂ等及び継手部１２ｃ等のみから形成される場合と比較して構造的強度が向上している。以上説明した補強パネル１３ａ等の構成は、フレーム１０の他の部分において採用されてもよく、例えば後述する支持部１４に補強パネル１３ａ等の構成を適用してもよい。

　これらの補強パネル１３ａ等の材料としては、例えばプラスチックやアクリルなどの樹脂が用いられるが、これに限定されない。また、補強パネル１３ａ等の形状についても上記形状に限定されない。例えば、補強パネル１３ａ等は、継手部１２ａ等が固定されていない表面の領域の一部あるいは全部が抜かれた形状であってもよい。補強パネル１３ａ等がこのような抜かれた形状の場合、上側フレーム１０ａあるいは下側フレーム１０ｂの構造的強度の低下を抑制しつつ、補強パネル１３ａ等を軽量化することができる。また、フレーム１０において補強パネル１３ａ等が配置される位置は、上記した位置に限定されず、例えばフレーム１０の前方（＋Ｘ側）あるいは後方（－Ｘ側）の位置にＹＺ平面に平行に配置されてもよい。また、補強パネル１３ａ等の表面には、補強パネル１３ａ等の強度を向上させるために、表面から突出した構成のリブが設けられてもよい。

　フレーム１０は、上記した形状及び構成に限定されず、筒部１１ａ等を有しかつディスプレイ装置１００の骨格を形成するものであれば、種々の形状及び構成であってよい。例えば、フレーム１０は、筒部１１ａ等、継手部１２ａ等、及び補強パネル１３ａ等の一部又は全部が一体的に形成された部材であってもよい。また、フレーム１０において、継手部１２ａ等及び補強パネル１３ａ等の一部あるいは全部は設けられなくてもよい。また、フレーム１０を構成する複数の筒部１１ａ等のうち一部の構成は、筒部１１ａ等の材料と異なる材料から形成された筒状部材としてもよく、筒部１１ａ等に代えて棒状部材としてもよい。また、フレーム１０は、フレームを筺体とした場合の筺体の一部の構成を含んでもよい。上記したフレーム１０の形状及び構成に関する事項は、以下の実施形態のフレーム２１０等においても同様に適用が可能である。

　スクリーン２０は画像等を表示させる部位である。スクリーン２０には、プロジェクター３０から射出されて反射部４０により反射された光Ｌが投影される。スクリーン２０に表示される画像等は、静止画あるいは動画である。スクリーン２０は、例えば略半球状のドーム型を有する形状に形成される。スクリーン２０は、投影面２１と光透過部２２とを有している。投影面２１は、スクリーン２０の内側面に形成され、反射部４０からの光Ｌを投影させる。光透過部２２は、例えば透明の部材から形成され、投影面２１の画像等を透過させて外部に表示可能となっている。スクリーン２０の直径は、例えば５００ｍｍに設定される。また、投影面２１の曲率は任意に設定可能である。スクリーン２０は、プラスチックや樹脂などの軽量な材料から形成される。

　スクリーン２０は、天頂部２０ａがディスプレイ装置１００の正面側（＋Ｘ側）に向くように、水平面（ＸＺ平面）に対して傾斜した状態でフレーム１０に支持される。スクリーン２０の水平面に対する傾斜角度θ１は、略４５°に設定される。このように略４５°の角度θ１でスクリーン２０が傾斜して配置されることにより、スクリーン２０の天頂部２０ａは＋Ｘ方向かつ＋Ｙ方向に突出する。そのため、ディスプレイ装置１００の前後方向（Ｘ方向）の幅あるいは高さ（Ｙ方向の長さ）の寸法を変えることなく、ディスプレイ装置１００の正面側（＋Ｘ側）から見た場合のスクリーン２０の視認範囲を拡張することができる。これにより、特に、スクリーン２０の背面側（－Ｘ側）に画像等が表示される場合であっても、正面側からの視認が容易となる。

　スクリーン２０は上記した構成に限定されず、例えば、スクリーン２０の水平面に対する傾斜角度θ１は、反射部４０により反射された光Ｌが投影可能であれば任意に設定が可能である。また、スクリーン２０は、フレーム１０の上側（＋Ｙ側）において水平面（ＸＺ平面）に平行に配置されてもよい。すなわち、スクリーン２０は、天頂部２０ａがディスプレイ装置１００の上方（＋Ｙ側）に位置するように配置されてもよい。この構成の場合、ディスプレイ装置の側面側（＋Ｚ側及び－Ｚ側）及び後部側（－Ｘ側）からでも投影面２１の視認が可能となり、さらに投影面２１を見る角度を変化させることで視認される画像等が異なるので、投影面２１における一つの画像等表示により多数の人が同時に異なる方向から異なる画像等を楽しめる効果を有する。また、スクリーン２０は、ＸＹ平面あるいはＺＹ平面に平行に配置されてもよい。

　プロジェクター３０は、スクリーン２０の投影面２１に投影する光Ｌを反射部４０に向けて射出する。プロジェクター３０は、光Ｌを射出する射出部３１を備える。プロジェクター３０は、射出された光Ｌが反射部４０で反射しかつ反射した光Ｌが投影面２１に投影されるように設定される。プロジェクター３０は、設置台６０の表面（＋Ｙ側の面）の正面側（＋Ｘ側）の領域に設置される。投射距離の調節は、プロジェクター３０を＋Ｘ方向あるいは－Ｘ方向に相対的に移動させることにより行われる。プロジェクター３０としては、公知の種々のものが採用可能であるが、軽量かつ小型であることが望ましい。プロジェクター３０としては、例えばＣＡＳＩＯ計算機株式会社製のＸＪ－Ｍ２５５が用いられ、輝度３０００ルーメンの射出光Ｌが得られる。なお、プロジェクター３０は、設置された状態で、射出部３１の位置あるいは光Ｌの射出方向を調整するための公知の調整機構を備えてもよい。また、光Ｌの射出方向の調整は、設置されたプロジェクター３０の角度を変えることにより行ってもよい。この場合、例えば、水平面に対する角度調整が可能でありかつプロジェクター３０が載置されるプロジェクター設置台が設けられ、プロジェクター３０から射出される光Ｌの角度の調整を、プロジェクター設置台の角度を変えることにより行うものとしてもよい。

　反射部４０は、プロジェクター３０から射出された光Ｌを反射する。反射部４０は、光Ｌが投影面２１に投影されるように配置され、反射した光Ｌが水平面に対して所定の仰角θ２でスクリーン２０に進入する角度に設定される。仰角θ２は、略３０°に設定される。この構成によれば、画像等の表示の中心の位置がより前面側（＋Ｘ側）に設定されるので、反射部４０が反射した光Ｌをスクリーン２０の前面側に投影させて、ディスプレイ装置１００の前面側から画像等を見やすくすることができる。なお、仰角θ２は、略３０°に限定されず、ディスプレイ装置１００の視聴の対象者の身長に応じて仰角θ２の設定を適宜変更することができる。仰角θ２は、例えば略４５°に設定されてもよい。仰角θ２が略４５°に設定される場合、光Ｌは、スクリーン２０に対して直交する方向から投影される。反射部４０は、プロジェクター３０の光Ｌの射出部３１に対向する位置に設置され、設置台６０の表面（＋Ｙ側の面）の後部側（－Ｘ側）の領域に配置されている。また、反射部４０は、設置された状態で水平面及びＹＺ平面に対する角度の調整が可能となっている。

　反射部４０は、平板状の鏡であり、透明なガラスから形成された板状のガラス部４１と、ガラス部４１の裏面に金属が蒸着されて形成された反射面４２とを有する。プロジェクター３０から射出された光Ｌは、反射面４２により反射される。反射部４０は、－Ｙ側の端部が設置台６０の表面に当接し、下方から支持されている。また、反射部４０の裏面には、軸方向に伸縮自在に形成された棒状の伸縮部材４３が接続されており、これにより反射部４０が支持されるとともに、伸縮部材４３の伸縮に伴って反射部４０の水平面及びＹＺ平面に対する角度が変化する（図１（ｂ）の矢印参照）。

　なお、反射部４０は、上記した構成に限定されない。反射部４０が鏡の場合、反射面４２に対して入射及び出射する光Ｌは、ガラス部４１を通過する際に屈折が生じるが、これを防止するために、反射部４０は、プロジェクター３０の射出部３１に対向する表面に反射面を備えた金属板や、射出部３１に対向する表面に反射面４２として金属膜が成膜された板状部材としてもよい。また、この場合において、板状部材は樹脂製であってもよい。このように反射部４０が樹脂製の板状部材の表面に金属膜が成膜された構成の場合、反射部４０は、鏡が採用された場合に比べて軽量かつ安価で形成が可能となる。なお、上記した反射部４０の構成については、以下の実施形態の反射部４４０についても同様である。また、反射部４０の上記した角度の調整は、伸縮部材４３の伸縮により行うことに代えて、アクチュエータなどが用いられてもよく、種々の公知の角度の調整機構を採用することが可能である。また、反射部４０は、ガラス部４１及び反射面４２が設置台６０に対して垂直方向に移動可能となるように設置されてもよい。この場合、例えば、ガラス部４１及び反射面４２が垂直方向に相対的に移動自在なアームに支持される構成が採用されてもよい。

　なお、スクリーン２０、プロジェクター３０、及び反射部４０について、ディスプレイ装置１００における互いの位置関係や配置場所については、上記した構成に限定されず、適宜変更が可能である。

　スピーカー５０は、ディスプレイ装置１００において前面（＋Ｘ側の面）の左右に１対が設けられている。スピーカー５０は、設置台６０に設置されたスピーカーユニット５１に保持されている。図３は、図１に示すスピーカー５０及び筒状体７０を示す分解斜視図である。図３に示すように、スピーカー５０の後部側（－Ｘ側）には、筒状体７０が接続される。筒状体７０の外形寸法は、例えばスピーカー５０の外形寸法とほぼ等しく形成されている。このような筒状体７０を備える構成では、スピーカー５０から音を出力する際に筒状体７０が振動し、音が増幅して放出される。そのため、ディスプレイ装置１００から放出される音について所望の音量及び音質を確保することができる。

　スピーカー５０としては、例えば、外径１０ｃｍのコーン形フルレンジのタイプであるFOSTEX社製のP1000Kが採用されてもよい。また、筒状体７０としては、例えば、紙製の円管状部材が用いられる。また、筒状体７０の外径寸法は、スピーカー５０の外径寸法とほぼ同一に形成されている。

　なお、スピーカー５０及び筒状体７０は、軽量かつ小型であることが望ましいが、上記構成に限定されない。スピーカー５０は、公知の種々のものが採用可能である。また、２つのスピーカー５０，５０は、それぞれ異なる構成であってもよく、スピーカー５０は、ディスプレイ装置１００において、１つあるいは３つ以上が設けられてもよい。また、スピーカー５０の配置についても任意である。また、筒状体７０は、楕円管形状、長円管形状、あるいは角管形状など、種々の管形状であってよく、例えば金属製や樹脂製などであってもよい。また、筒状体７０は、フレーム１０の－Ｘ側まで延びるように形成されかつ配置されてもよい。この場合、上記した筒状体７０の効果を一層高めることができる。また、スピーカー５０及び筒状体７０の一方あるいは双方は、ディスプレイ装置において、設けられなくてもよい。

　図１に戻り、スピーカー５０は、それぞれ配線８０を介してアンプ８１に接続される。アンプ８１は設置台６０に設置される。アンプ８１としては、例えば、カードサイズのパーソナルアンプであるFOSTEX社製のAP05が採用される。なお、配線８０及びアンプ８１は、ディスプレイ装置がスピーカー５０を備えない構成の場合には不要となる。また、配線８０は、有線に代えて無線としてもよい。このような配線８０及びアンプ８１の構成は、以下の実施形態においても同様である。

　ディスプレイ装置１００は、カバー９０を備える。カバー９０は、フレーム１０の前後側面（＋Ｘ側、－Ｘ側、＋Ｚ側及び－Ｚ側の面）、上面（＋Ｙ側の面）、及びスクリーン２０における略半球面部分を除いた部分を覆うように設けられる。カバー９０には、開口部９１が設けられており、スクリーン２０は開口部９１を介してフレーム１０及びカバー９０から外部に突出する。また、スピーカー５０をフレーム１０から突出させるための２つの開口部９２が設けられている。カバー９０の材質は、特に限定はないが、軽量であることが望ましく、紙製や、薄い樹脂製、布製などが好ましい。また、カバー９０を閉じる際には、マグネットや面ファスナーなどが用いられてもよい。なお、このようなカバー９０の一部あるいは全部は設けられなくてもよい。

　ディスプレイ装置１００は、図示しないが、プロジェクター３０及びアンプ８１に有線又は無線により通信接続可能なコントローラーを備える。このコントローラーは、演算装置を備え、例えばＳＤカードなどの情報記憶媒体に格納されているコンテンツなどのプログラムデータに基づいて演算処理を行い、プロジェクター３０及びアンプ８１の動作を制御する。コントローラーは、フレーム１０の内側に設置されてもよいし、外側に設置されてもよい。なお、コントローラーは、プログラムデータを記憶するメモリなどの記憶装置を備えてもよい。以下の実施形態に係るディスプレイ装置においても同様である。このようなコントローラーとしては、例えば、ジャパンマテリアル株式会社製のBrightSign（商標）HD120や、アップル社製のMac mini（登録商標）が採用されてもよい。

　また、ディスプレイ装置１００は、所定の場所に設置された場合に人との接触等による外部からの衝撃により設置された位置から容易に動いてしまうことを防止するために、ディスプレイ装置１００の下部を設置場所の設置面に固定してもよい。このような固定には、例えば吸盤や面ファスナーなどが用いられてもよい。例えば、ディスプレイ装置１００の下部には、設置面が平滑面の場合、設置面に吸着可能な吸盤が設けられてもよく、設置面の表面が絨毯の場合、多数のフック状の起毛を有し面ファスナーを構成するフック面が設けられてもよい。一方、ディスプレイ装置１００の移動を容易にするために、例えばフレーム１０の下部の４つの角部を含む部分に、キャスターが設けられてもよい。また、このキャスターには、キャスターの回転部分の回転を停止させるストッパーが設けられてもよい。

　以上説明したディスプレイ装置１００の構成によれば、ドーム型のスクリーン２０において立体的な画像等を表示させることができるとともに、棒状部材に比べて軽量の筒状に形成されかつ軽量材料である紙から形成された筒部１１ａ等を有することにより、フレーム１０の強度を維持しつつフレーム１０の軽量化を図り、ディスプレイ装置１００全体の軽量化を実現できる。また、筒部１１ａ等の材料が安価であるため、ディスプレイ装置１００の製造コストを低減させ、軽量なディスプレイ装置１００を安価で提供することができる。また、フレーム１０は、補強パネル１３ａ等を備える構成であるので、フレームが筒部１１ａ等及び継手部１２ａ等のみから形成される場合に比べて、フレーム１０の構造的強度を向上させることができる。その結果、ディスプレイ装置１００の強度の確保が容易となる。

　次に、ディスプレイ装置１００の画像等表示の動作の一例について説明する。先ず、プログラムデータに基づいたコントローラーからの指令に従って、プロジェクター３０の射出部３１から反射部４０に向けて光Ｌが射出される。次いで、光Ｌは、反射部４０に入射しかつ反射される。反射面４２に入射及び反射される光は、例えば光軸に直交する断面が円形状の光である。反射面４２に反射された光Ｌは、水平面（ＸＺ平面）に対して上方に傾斜しており、この傾斜角度θ２は略３０°に設定される。そのため、ディスプレイ装置１００の正面側に立った人がスクリーン２０の斜め上方から画像等の全体を容易に視認が可能となっている。反射面４２に反射された光Ｌは、スクリーン２０に投影されて、略半球面状の画像等が表示される。なお、このようなディスプレイ装置１００の画像等表示の動作については、後述する実施形態に係るディスプレイ装置においても同様である。

　続いて、ディスプレイ装置１００の組立方法の一例について説明する。先ず、上側フレーム１０ａが組み立てられる。図２に示すように、補強パネル１３ａ，１３ｂのそれぞれは、予め筒部１１ｂ及び継手部１２ａ，１２ｂと一体的に組み立てられており、筒部１１ａの両端部をそれぞれ継手部１２ａに挿入して上側フレーム１０ａが完成する。次いで、下側フレーム１０ｂが組み立てられる。補強パネル１３ｂ，１３ｃのそれぞれは、予め筒部１１ｄ，１１ｆ及び継手部１２ｃ，１２ｇ，１２ｆと一体的に組み立てられている。また、支持部１４についても、同様に筒部１１ｃ，１１ｅ，１１ｈ及び継手部１２ｄ，１２ｅにより予め一体的に組み立てられている。支持部１４の筒部１１ｃが継手部１２ｃ，１２ｆの挿入口に嵌め込まれて下側フレーム１０ｂが完成する。

　続いて、支持部１４に設置台６０が載置され固定される。続いて、設置台６０にスピーカーユニット５１、プロジェクター３０、及びアンプ８１が設置され、それぞれが配線接続される。

　続いて、筒部１１ｉが継手部１２ｂに嵌め込まれ、上側フレーム１０ａと下側フレーム１０ｂが互いに接続されてフレーム１０が完成する。

　続いて、カバー９０をフレーム１０に被せた状態で、スクリーン２０及び反射部４０を設置し、さらに反射部４０の角度を調整する。最後にカバー９０を閉じて、ディスプレイ装置１００が完成する。このように、各構成部材を上記の手順で組立てるだけで、容易かつ確実にディスプレイ装置１００を完成させることができる。そのため、ディスプレイ装置１００を設置する場合に、完成品を設置場所に搬入してもよいが、個々の構成部材ごとに分けて搬入し、設置場所で組み立てることも可能となる。このように設置場所で組み立てる場合、ディスプレイ装置１００の搬入コストを低減できる。一方、分解する場合には、上記した組立の手順とは逆の手順で行えばよい。よって、ディスプレイ装置１００を構成部材ごとに分解して、外形を小さくしてから搬出することができる。

　＜第２実施形態＞
　次に、第２実施形態に係るディスプレイ装置について図４を用いて説明する。図４は、本実施形態に係るフレームの一例を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は、フレームを構成する筒部の断面図である。第２実施形態に係るディスプレイ装置は、フレームの構成を除き、第１実施形態に係るディスプレイ装置１００と同一または同等に構成される。従って、以下の第２実施形態の説明では、本実施形態に係るフレーム２１０について説明し、他の構成に係る部分については、同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。なお、本実施形態に係るディスプレイ装置の組立手順は、上記したディスプレイ装置１００の組立手順とほぼ同様である。

　フレーム２１０は、図４（ａ）に示すように、２８本の筒部２１１と、１０個の３方分岐構造の継手部２１２ａと、４個の４分岐構造の継手部２１２ｂと、２個の５分岐構造の継手部２１２ｃとを有している。

　筒部２１１は、直線状に延びる円管状の部材であり、ディスプレイ装置において、Ｘ方向、Ｙ方向、又はＺ方向に対して平行に配置される。筒部２１１はアルミニウム製である。なお、筒部２１１の材料は、アルミニウム以外の軽量材料であってもよく、アルミニウム合金やステンレスなどの他の軽量金属や樹脂などの軽量材料であってもよい。

　筒部２１１の寸法は、例えば、外径Ｂが２０ｍｍ～４０ｍｍ、肉厚Ｃが１ｍｍ～２ｍｍに設定され、かつ軸方向の長さがそれぞれ同一に設定されている。筒部２１１の外径Ｂが２０ｍｍ未満あるいは肉厚Ｃが１ｍｍ未満に形成される場合、ディスプレイ装置の骨格の強度及びスクリーン２０を保持可能な強度が不十分となるおそれがある。また、筒部２１１の外径Ｂが４０ｍｍより大きく形成される場合にはフレーム２１０の外形が大きくなってしまう。また、筒部２１１の肉厚Ｃが２ｍｍよりも大きい場合にはフレーム２１０が重量となってしまう。そのため、これらの場合には、ディスプレイ装置の搬送、設置、及び保管が容易ではない。しかし、筒部２１１の外径Ｂが２０ｍｍ以上かつ肉厚Ｃが１ｍｍ以上に設定されることにより、ディスプレイ装置の骨格としての強度及びスクリーン２０を支持するための強度が確保される。さらに、外径Ｂが４０ｍｍ以下かつ肉厚Ｃが２ｍｍ以下に設定されることにより、フレーム２１０の強度を維持しつつフレーム２１０を軽量かつ小型に形成することができる。また、筒部２１１のそれぞれは寸法が同一であるので、筒部２１１の調達コストの低減及びフレーム２１０の組立や分解の容易化を図ることができる。

　以上のように、本実施形態に係るディスプレイ装置の構成によれば、ドーム型のスクリーン２０において立体的な画像等を表示させることができるとともに、棒状部材に比べて軽量の筒状に形成され、かつ軽量素材であるアルミニウム製の筒部２１１を有することにより、フレーム２１０の軽量化を図り、ディスプレイ装置全体の軽量化を実現できる。また、筒部２１１はアルミニウム製のため、紙製の場合に比べてフレーム２１０の強度が確保されるので、フレーム２１０には補強パネルなどの補強部材を設ける必要がない。そのため、フレーム、ひいてはディスプレイ装置をシンプルな構成とし、ディスプレイ装置の組み立て及び設置の容易化、並びにディスプレイ装置の小型化を実現できる。なお、本実施形態のフレーム２１０には、補強部材が設けられてもよく、このような補強部材として、上記した補強パネル１３ａ等の構成が用いられてもよい。この場合、フレーム２１０の強度をより一層向上させることができる。

　＜第３実施形態＞
　続いて、第３実施形態に係るディスプレイ装置について図５を用いて説明する。図５は、本実施形態に係るディスプレイ装置の一例の要部を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は正面図である。以下の説明において、第１実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。

　ディスプレイ装置３００は、図５に示すように、フレーム３１０と、スクリーン２０と、プロジェクター３０と、反射部４０と、スピーカー３５０とを有している。ただし、設置台６０及びスピーカーユニットは設けられていない。

　フレーム３１０は、ディスプレイ装置３００の骨格を形成する部材である。フレーム３１０は、上部フレーム（スクリーン支持部）３１０ａと、側部フレーム３１０ｂと、下部フレーム３１０ｃとを有している。上部フレーム３１０ａ、側部フレーム３１０ｂ、及び下部フレーム３１０ｃは、それぞれ略枠形状に形成されている。上部フレーム３１０ａは、スクリーン２０を支持する部材であり、水平面に対して角度θ１１傾斜している。角度θ１１は、略４５°に設定されるが、これ以外の角度に設定されてもよい。上部フレーム３１０ａは、側部フレーム３１０ｂとの接続部分を通るＺ軸に平行な軸Ｅを中心に、側部フレーム３１０ｂに対して相対的に回転可能に形成される。これにより、角度θ１１の角度調整が可能となるとともに、上部フレーム３１０ａを側部フレーム３１０ｂに対してＸ方向に重ねるように折りたたむことも可能となっている。側部フレーム３１０ｂは、上部フレーム３１０ａと下部フレーム３１０ｃとを接続する。下部フレーム３１０ｃは、水平面（ＸＺ平面）に対して平行に配置され、例えば屋内の床上に配置される。このようなフレーム３１０には、布製等のカバーが被せられてもよい。

　フレーム３１０は、９本の筒部３１１，３１１ａと、６個のＬ字型の継手部３１２ａと、２個の３方分岐構造の継手部３１２ｂ，３１２ｃとを有している。筒部３１１，３１１ａは、上記した筒部２１１と同様の構成である。３方分岐構造の継手部３１２ｂ，３１２ｃは、Ｚ軸に平行に配置された筒部３１１ａを介して互いに接続されている。また、継手部３１２ｂ，３１２ｃにはＹ方向から見てＸ軸に平行な軸を有する上部フレーム３１０ａの筒部３１１が挿し込まれている。継手部３１２ｂ，３１２ｃは、当該筒部３１１を軸Ｅ回りに相対的に回転自在に支持する。そして、継手部３１２ｂ，３１２ｃは、上部フレーム３１０ａと側部フレーム３１０ｂとの軸Ｅ回りの相対的な角度を調整する角度調整部として機能する。これにより、スクリーン２０（上部フレーム３１０ａ）の水平面に対する角度θ１１は、この３方分岐構造の継手部（角度調整部）３１２ｂ，３１２ｃの操作によって調整が可能となっている。このような継手部３１２ｂ，３１２ｃによる角度θ１１の角度調整は、次のように行われる。まず、継手部３１２ｂ，３１２ｃの内部に設けられたネジを緩める方向につまみ３１４を回転させる。次いで、ネジが緩んだ状態となったら、上部フレーム３１０ａと側部フレーム３１０ｂとの軸Ｅ回りの相対的な角度を所定の角度に合わせる。そして、所定の角度を維持した状態で上記ネジを締める方向につまみ３１４を回転させることで、継手部３１２ｂ，３１２ｃは所定の角度θ１１で固定され、完了する。なお、上記した角度調整の際のネジの回転は、つまみを回転させて行うことに代えて、例えば六角レンチなどを用いて行うものであってもよい。３方分岐構造の継手部３１２ｂ，３１２ｃは、アルミニウムなどの軽量材料から形成されてもよい。

　スクリーン２０は、軸Ｅを通る筒部３１１ａに設けられた２個のフック３９１及び上部フレーム３１０ａにより支持される。スクリーン２０は、角度θ１１で水平面に対して傾斜して配置される。フック３９１は、それぞれＺ方向から見てＳ字状の形状となっているが、このようなフック３９１の形状は一例であって、スクリーン２０を下方から支持可能な任意の形状が適用される。また、筒部３１１ａにおけるフック３９１の設置数や設置位置についても、スクリーン２０を支持可能であれば任意である。プロジェクター３０及び反射部４０は、フレーム３１０の内側に設置され、例えば屋内の床上に直接設置される。なお、伸縮部材４３は、矩形の板状のミラー台３４４の表面に設置される。そして、スクリーン２０の水平面に対する角度θ１１は、上記継手部３１２ｂ，３１２ｃの操作により容易に調整される。

　スピーカー３５０は、フレーム３１０の外側に設置され、配線３８０を介してアンプ３８１に接続される。なお、スクリーン２０の支持にはフック３９１が用いられるが、これに限定されず、上部フレーム３１０ａ上に搭載可能な手段であれば任意である。なお、スピーカー３５０は、フレーム３１０の内側に設置されてもよく、上記したスピーカー５０の構成としてもよい。また、スピーカー３５０に筒状体７０が接続されてもよい。

　このようなディスプレイ装置３００の構成によれば、部品点数が少なく簡素な構成で形成可能となる。また、ディスプレイ装置３００が角度調整可能な継手部３１２ｂ，３１２ｃを有することにより、ディスプレイ装置３００の不使用時には、上部フレーム３１０ａを側部フレーム３１０ｂに対してＸ方向に重なるように折りたたんで、ディスプレイ装置３００の外形を小型化することが可能となる。一方、使用時には、上部フレーム３１０ａを元の位置まで回転させるだけでフレーム３１０を使用可能な状態に容易に組み立てることが可能となる。よって、このようなディスプレイ装置３００の搬送、組立、及び収納の容易化を図ることができる。

　なお、本実施形態のフレーム３１０には補強部材が設けられてもよく、このような補強部材としては、上記した補強パネル１３ａ等の構成が採用されてもよい。この構成の場合、補強パネルは、例えば各フレーム３１０ａ，３１０ｂ，３１０ｃに対して平行に配置されてもよく、各フレーム３１０ａ，３１０ｂ，３１０ｃの強度をより一層向上させることができる。上記した補強部材をフレームに設ける事項については、後述するフレーム４１０等においても適用が可能である。

　＜第４実施形態＞
　続いて、第４実施形態に係るディスプレイ装置について図６を用いて説明する。図６は、本実施形態に係るディスプレイ装置の一例の要部を示す斜視図である。ディスプレイ装置４００は、図６に示すように、フレーム４１０と、反射部４４０とを有している。ディスプレイ装置４００は、フレーム４１０及び反射部４４０の構成を除き、上記したディスプレイ装置３００と同様である。従って、以下の説明においては、主としてフレーム４１０及び反射部４４０について説明し、上記した実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。

　フレーム４１０は、下部フレーム４１０ｃと反射部支持用フレーム４１０ｄとを有する。下部フレーム４１０ｃは、略枠形状に形成され平面方向が水平面に平行に配置されている。下部フレーム４１０ｃの＋Ｘ側の端部は、側部フレーム３１０ｂの－Ｙ側の端部と接続されている。また、反射部支持用フレーム４１０ｄは、略枠形状に形成され、角度調整機構を備えた継手部４１２ｂ，４１２ｃを介して下部フレーム４１０ｃの－Ｘ側に接続されている。筒部４１１，４１１ａは、軸方向の長さが筒部３１１に比べてやや短く形成されるが、長さ以外の構成は筒部３１１とほぼ同様である。継手部４１２ｂ，４１２ｃの構成は、それぞれ上記した３方分岐構造の継手部３１２ｂ，３１２ｃとほぼ同様であるが、異なる構成であってもよい。これにより、反射部支持用フレーム４１０ｄは、継手部４１２ｂ，４１２ｃを通りかつＺ方向に平行な軸Ｆ周りに回転可能となっている。また、反射部支持用フレーム４１０ｄの水平面に対する角度は、継手部４１２ｂ，４１２ｃにより調整が可能となっている。また、反射部支持用フレーム４１０ｄは、軸Ｅに沿って筒部４１１ａが設けられており、筒部４１１ａには反射部４４０を支持するためのフック４９１が２つ設けられている。フック４９１の構成は、上記したフック３９１と同一であるが、異なる構成であってもよい。

　反射部４４０は、伸縮部材４３が設けられない点を除き、第１実施形態に係る反射部４０とほぼ同様の構成である。反射部４４０は、－Ｙ側の端部がフック４９１により支持されるとともに、反射部支持用フレーム４１０ｄにより裏面側から支持される。反射部４４０は、ガラス部４１と反射面４２とを有する。反射部４４０としては、例えば板状の鏡が採用される。反射部４４０は、水平面に対する角度が所定の角度となるように調整がされて配置される。反射部４４０の水平面に対する角度は、継手部４１２ｂ，４１２ｃの角度調整機構の作用によって反射部支持用フレーム４１０ｄが軸Ｆ周りに相対的に回転することで調整される。

　以上説明したディスプレイ装置４００の構成によれば、上記した第３実施形態のディスプレイ装置３００の効果に加えて、反射部支持用フレーム４１０ｄを軸Ｆ周りに回転させることにより、反射部支持用フレーム４１０ｄを下部フレーム４１０ｃの上部側（＋Ｙ側）に折りたたむことが可能となる。そのため、ディスプレイ装置４００の不使用時において、ディスプレイ装置４００を折りたたんで外形を小型化することが可能となる。一方、ディスプレイ装置４００を使用する際には、反射部支持用フレーム４１０ｄを元の位置まで回転させるだけで、容易にフレーム４１０を使用可能な状態に組み立てることができる。よって、このようなディスプレイ装置４００の搬送、組立、及び収納が容易となる。

　＜第５実施形態＞
　続いて、第５実施形態に係るディスプレイ装置について、図７を参照しながら説明する。図７は、本実施形態に係るディスプレイ装置の一例を示し、（ａ）は正面図、（ｂ）は（ａ）のＧ－Ｇ線に沿った断面図である。以下の説明において、第１実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。ディスプレイ装置１００の寸法は、例えば、左右幅（Ｚ方向の長さ）は６００ｍｍ、前後幅（Ｘ方向の長さ）は６００ｍｍ、高さ（Ｙ方向の長さ）は１０００ｍｍに設定される。ディスプレイ装置５００は、図７に示すように、フレーム５１０と、スクリーン２０と、プロジェクター３０と、反射部４０と、スピーカー５０とを有している。

　フレーム５１０は、図７（ｂ）に示すように、ディスプレイ装置５００の骨格を形成する部材である。フレーム５１０は、上側フレーム５１０ａと、下側フレーム５１０ｂと、プロジェクター支持部５１０ｄとを有する。上側フレーム５１０ａは、下側フレーム５１０ｂ及びプロジェクター支持部５１０ｄに接続されており、下側フレーム５１０ｂの＋Ｙ側かつプロジェクター支持部５１０ｄの－Ｙ側に配置されている。下側フレーム５１０ｂは、所定の設置場所の地面や床面などの設置面上に直接載置される。

　上側フレーム５１０ａは、上記した第１実施形態に係る上側フレーム１０ａと同様の構成である。下側フレーム５１０ｂは、上記した第１実施形態に係る上側フレーム１０ｂと同様の構成である。ただし、上側フレーム５１０ａ及び下側フレーム５１０ｂのそれぞれは、これらに対応する第１実施形態の上側フレーム１０ａ及び下側フレーム１０ｂのそれぞれに比べて、Ｘ方向の寸法が短く形成されている。

　プロジェクター支持部５１０ｄは、フレーム５１０においてプロジェクター３０を支持する部位である。プロジェクター支持部５１０ｄは、筒部５１１ａと、接続部５１２と、筒部５１１ｂとを有する。筒部５１１ａは、筒状部材であり上側フレーム５１０ａの－Ｘ側かつ＋Ｙ側の端部から＋Ｙ方向に延びるように設けられている。接続部５１２は、筒部５１１ａと筒部５１１ｂとを長さ方向に接続し、例えばストレートコネクタである。筒部５１１ｂは、筒状部材であり接続部５１２から＋Ｙ方向に延びるように設けられている。筒部５１１ｂの＋Ｙ側端部にはプロジェクター３０が備え付けられている。筒部５１１ｂの長さの寸法は、プロジェクター３０の投射距離に応じて設定される。

　プロジェクター３０は、プロジェクター支持部５１０ｄにおいて支持され、プロジェクター支持部５１０ｄと一体的に固定されている。プロジェクター３０の射出部３１は下方（－Ｙ側の方向）に向けられており、反射部４０に向けて光Ｌを射出する。反射部４０は、プロジェクターから射出された光Ｌを前方（＋Ｘ側の方向）かつ上方（＋Ｙ側の方向）に向けて反射させて、光Ｌを投影面２１に投影させる。

　また、ディスプレイ装置５００は、カバー５９０を備える。カバー５９０は、プロジェクター支持部５１０ｄ及びプロジェクター３０を前面側（＋Ｘ側）から覆うように取り付けられる。当該構成を除き、カバー５９０は、第１実施形態に係るカバー９０とほぼ同様の構成である。

　以上説明したディスプレイ装置５００の構成によれば、プロジェクター３０として投射距離が長いものが採用される場合であっても、投射距離に合わせて筒部５１１ｂのＹ方向の長さを長く形成して対応できるため、フレーム５１０の前後方向（Ｘ方向）の幅の寸法を変化させる必要がなく、ディスプレイ装置５００の前後方向（Ｘ方向）の幅を常に一定の寸法で形成することができる。また、ディスプレイ装置５００のプロジェクター３０は下側フレーム１０ｂの内部に配置されない構成であるので、反射部４０から＋Ｘ方向に離間して配置されるプロジェクター３０を設置するためのスペースを下側フレーム１０ｂに設ける必要がない。そのため、フレーム５１０は、上記した他の実施形態に係るフレーム１０等と比較して前後方向（Ｘ方向）の幅の寸法が短く形成される。従って、本実施形態のディスプレイ装置５００の構成によれば、ディスプレイ装置の前後方向（Ｘ方向）の幅の寸法を短く形成してディスプレイ装置を小型化できる。

　＜変形例＞
　続いて、上記した実施形態に係る第１～第４変形例について説明する。図８の（ａ）～（ｃ）は、上記した実施形態に係るフレームの第１～第３変形例の要部を示す斜視図である。図９は、上記した実施形態に係るスクリーンの第４変形例を示し、（ａ）は分解斜視図、（ｂ）は断面図である。

　第１変形例に係るフレーム６１０は、継手部６１３を備える。継手部６１３は、図８の（ａ）に示すように、軸の変形が可能な蛇腹形状部６１３ａを有するフレキシブル管であり、例えば金属製である。

　第２変形例に係るフレーム７１０は、継手部７１３を備える。継手部７１３は、図８の（ｂ）に示すように、筒部１１ａ等が挿入される２つの挿入部７１４とネジ部７１５とを有しており、挿入部７１４のそれぞれは、ネジ部７１５を軸として相対的に回転可能となっている。

　ここで、角度調整が可能な第３実施形態に係る継手部３１２ｂ，３１２ｃ及び第４実施形態に係る継手部４１２ｂ，４１２ｃの一部または全部の構成は、継手部６１３あるいはは継手部７１３の構成と置き換えてもよい。

　また、第５実施形態に係る接続部５１２は、継手部６１３，７１３の構成と置き換えてもよい。この構成の場合、接続部５１２は、プロジェクター３０から射出される光Ｌの射出角度の調節を行う角度調節機構として機能する。すなわち、継手部（角度調節機構）６１３，７１３を備えるプロジェクター支持部では、プロジェクター３０を支持した状態で継手部６１３，７１３を変形させることが可能となっており、これによりプロジェクター３０のＹＺ平面に対する角度を変更することでプロジェクター３０から射出される光ＬのＹＺ平面に対する射出角度（光Ｌの光軸の角度）の調節が可能となっている。このように、継手部６１３，７１３を備えるプロジェクター支持部によれば、プロジェクター３０を支持した状態で、プロジェクター３０から射出される光Ｌの射出角度の調整を容易かつ確実に行うことができる。

　第３変形例に係るフレーム８１０は、伸縮筒部８１１を有する。伸縮筒部８１１は、図８の（ｃ）に示すように、それぞれの外径寸法が異なりかつ伸縮自在に組み合わされた複数の筒状部材８１１ａ，８１１ｂ，８１１ｃを有している。筒状部材８１１ｂ，８１１ｃのそれぞれの所定の位置には、筒状部材８１１ｂ，８１１ｃを径方向に貫通した貫通孔８１３ｂ，８１３ｃが設けられ、さらに貫通孔８１３ｂ，８１３ｃの内周面には雌ネジ８１４ｂ，８１４ｃが形成されている。筒状部材８１１ｂ，８１１ｃの雌ネジ８１４ｂ，８１４ｃには、雌ネジ８１４ｂ，８１４ｃと互いに螺合する雄ネジ８１５ｂ，８１５ｃが設けられている。伸縮筒部８１１の軸方向の長さは、適宜調整が可能となっている。

　筒部１１ａ等の一部または全部は、伸縮筒部８１１の構成に置き換えてもよい。この構成の場合、ディスプレイ装置１００等の設置スペースや収納スペースに応じて、フレーム１０等の大きさを適宜変更することができる。また、水平な平面ではない場所などにディスプレイ装置１００等が設置されたために設置後のフレーム１０等に歪みや傾きが生じる場合であっても、伸縮筒部８１１の伸縮作用により矯正することが可能となるので、設置後のフレーム１０等の安定性を向上させることができる。

　また、第５実施形態に係るプロジェクター支持部５１０ｄは、伸縮筒部８１１を備える構成としてもよい。例えば、筒部５１１ａ、接続部５１２、及び筒部５１１ｂの全部又は一部は伸縮筒部８１１の構成と置き換えてもよい。この構成の場合、伸縮筒部８１１は、プロジェクター３０から反射部４０までの相対距離の調節を行う高さ調節機構として機能する。すなわち、筒部（高さ調節機構）８１１を備えるプロジェクター支持部では、プロジェクター３０を支持した状態で伸縮筒部８１１を伸縮させることによりプロジェクター３０を上下方向（Ｙ方向）に相対的に移動させることができる。これにより、プロジェクター３０と反射部４０との相対距離を適宜調節し、プロジェクター３０からの射出される光Ｌの投射距離を調整が可能となっている。このように、伸縮筒部８１１を備えるプロジェクター支持部によれば、プロジェクター３０を支持した状態で、プロジェクター３０から射出される光Ｌの投射距離の調整を容易かつ確実に行うことができる。

　さらに、第５実施形態に係るプロジェクター支持部５１０ｄは、継手部６１３，７１３及び伸縮筒部８１１の両方を備える構成としてもよい。この場合、プロジェクター支持部５１０ｄは、上記した角度調節機構及び高さ調節機構の両方の機能を備えるものとなる。従って、この場合のプロジェクター支持部によれば、プロジェクター３０を支持した状態で、プロジェクター３０から射出される光Ｌの射出角度及びプロジェクターから射出される光Ｌの投射距離の調整を容易かつ確実に行うことができる。

　なお、上記した角度調節機構及び高さ調節機構の構成としては、上記した構成に限定されず、例えば、アクチュエータが採用されてもよい。また、高さ調節機構の構成としては、ボールねじ機構を用いた構成などが採用されてもよい。

　上記実施形態の第４変形例に係るスクリーン９２０は、図９に示すように、曲面部９２３と、平面部９２４と、枠部９２５とを有する。曲面部９２３は、略半球面を有するドーム型に形成されている。曲面部９２３の内側面には、投影面２１が形成される。投影面２１の曲率は任意に設定可能である。平面部９２４は、平面状に形成され曲面部９２３の端部から外側に向けて突出して形成されている。曲面部９２３と平面部９２４とは、光透過性を有する軽量材料により一体で形成される。例えば、軽量材料であり平面部９２４の厚さと同一の厚さの平板が用意され、平板が所定の矩形状に切断されて平面部９２４が形成され、さらに平板の平面部９２４に囲まれた中央領域をドーム形状に塑性変形させて曲面部９２３が形成される。枠部９２５は、例えば図９（ａ）に示すような矩形状の薄板部材である。枠部９２５は、厚さ方向に貫通する開口９２５ａを有する。開口９２５ａは、曲面部９２３が嵌め込まれる形状かつ大きさに形成され、曲面部９２３の外縁と略同一形状となっており、円形状である。枠部９２５は、曲面部９２３及び平面部９２４とは別体として構成される。枠部９２５は、平面部９２４に対して互いが厚さ方向に重なるように配置される。枠部９２５は、軽量材料であって遮光性を有する材料から形成され、例えば、アルミニウム製あるいはアルミニウム合金製である。

　このようなスクリーン９２０を備えることにより、フレームによるスクリーン９２０の支持を、平面部９２４を保持することにより容易に行うことができる。また、光透過性を有する材料を用いて、曲面部９２３及び平面部９２４を一体で形成することができる。また、板状の枠部９２５が平面部９２４に対して重なるように配置されるので、平面部９２４と枠部９２５とが互いに密着し、光Ｌが平面部９２４を透過して外部に漏れることを確実に防止することができる。

　以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は、上述した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記した実施形態の構成の一部は、省略されてもよく、他の実施形態の構成の一部あるいは変形例の構成と置き換えてもよい。

　また、ディスプレイ装置１００等は、プロジェクター３０などの搭載された機器の稼働時の発熱により生じる内部の温度上昇を抑制するために、内部の熱を外部に排出させる冷却ファンを備えてもよい。この場合、冷却ファンは、フレーム１０等に固定支持されるパネルなどに取り付けられてもよく、取り付け位置は任意である。

　Ｌ…光　
　θ１…傾斜角度
　θ２…仰角
　１０，２１０，３１０，４１０，５１０，６１０，７１０，８１０…フレーム
　１１ａ，１１ｂ，１１ｃ，１１ｄ，１１ｅ，１１ｆ，１１ｇ，１１ｈ，１１ｉ，２１１，３１１，３１１ａ…筒部
　１３ａ，１３ｂ，１３ｃ，１３ｄ…補強パネル
　２０，９２０…スクリーン
　２０ａ…天頂部
　３０…プロジェクター
　４０…反射部
　５０…スピーカー
　７０…筒状体
　１００，３００，４００，５００…ディスプレイ装置
　３１０ａ…上部フレーム（スクリーン支持部）
　３１２ｂ，３１２ｃ…継手部（角度調整部）
　６１３，７１３…継手部（角度調節機構）
　８１１…伸縮筒部（高さ調節機構）
　９２３…曲面部
　９２４…平面部
　９２５…枠部
　９２５ａ…開口

Claims (11)

1. 　骨格部分を形成するフレームと、
   　前記フレームに支持されたドーム型のスクリーンと、
   　前記スクリーンに投影させる光を射出するプロジェクターと、
   　前記プロジェクターからの光を反射させて前記スクリーンに投影させる反射部と、
   を備えるディスプレイ装置において、
   　前記フレームは、軽量材料から形成された筒部を有することを特徴とするディスプレイ装置。
2. 　前記軽量材料は、紙であることを特徴とする請求項１記載のディスプレイ装置。
3. 　前記軽量材料は、アルミニウム又はアルミニウム合金であることを特徴とする請求項１記載のディスプレイ装置。
4. 　前記フレームは、板状の補強パネルを有することを特徴とする請求項１～請求項３のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。
5. 　前記フレームは、前記スクリーンを支持するスクリーン支持部を有し、
   　前記フレームは、前記スクリーン支持部の水平面に対する角度の調整を行う角度調整部を備えることを特徴とする請求項１～請求項４のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。
6. 　スピーカーと、
   　前記スピーカーの後部側に設けられた筒状体と、
   を備えることを特徴とする請求項１～請求項５のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。
7. 　前記スクリーンに投影される光は、水平面に対して略３０°の仰角で前記スクリーンに入射することを特徴とする請求項１～請求項６のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。
8. 　前記スクリーンは、ドーム型の天頂部がディスプレイ装置の正面側に向くように、水平面に対して傾斜して前記フレームに支持され、水平面に対する前記スクリーンの傾斜角度は、略４５°に設定されることを特徴とする請求項１～請求項７のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。
9. 　前記プロジェクターは、下方向に光を射出し、
   　前記反射部は、前記プロジェクターの下側に設置され、前記プロジェクターから射出された光を上方に向けて反射させることを特徴とする請求項１～請求項８のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。
10. 　前記フレームは、前記プロジェクターを支持するプロジェクター支持部を有し、
    　前記プロジェクター支持部は、前記プロジェクターを支持した状態で、前記プロジェクターから射出される光の射出角度を調節する角度調節機構及び前記プロジェクターから前記反射部までの相対距離を調節する高さ調節機構を備えることを特徴とする請求項９記載のディスプレイ装置。
11. 　前記スクリーンは、略半球面を有するドーム型に形成された曲面部と、前記曲面部の端部から外側に向けて突出する平面部と、前記曲面部が嵌め込まれる開口を有する板状でありかつ遮光性を有する前記軽量材料から形成される枠部とを有し、
    　前記曲面部と前記平面部とは一体で形成され、
    　前記枠部は、前記曲面部及び前記平面部とは別体であり、前記開口に前記曲面部が嵌め込まれかつ前記平面部に重なるように配置されることを特徴とする請求項１～請求項１０のいずれか１項に記載のディスプレイ装置。

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