WO2015115192A1

WO2015115192A1 - 機器保持装置

Info

Publication number: WO2015115192A1
Application number: PCT/JP2015/050915
Authority: WO
Inventors: 幸生平本
Original assignee: ソニー株式会社
Priority date: 2014-01-28
Filing date: 2015-01-15
Publication date: 2015-08-06

Abstract

　電子機器の向きに拘わらず電子機器の安定した保持状態を確保する。　一対の長辺と一対の短辺とを有する電子機器を長辺又は短辺に接して支える支え部と、支え部に対して離接する第１の方向へ移動可能にされると共に第１の方向に直交する第２の方向において互いに離接する方向へ移動可能にされた一対のアームと、一対のアームを第１の方向において支え部に近付く方向へ付勢すると共に第２の方向において互いに近付く方向へ付勢する付勢バネとを備え、一対のアームがそれぞれ各長辺に接して電子機器を挟持することにより電子機器が縦向きの状態で保持され、一対のアームと支え部がそれぞれ各長辺に接して電子機器を挟持することにより電子機器が横向きの状態で保持される。

Description

機器保持装置

　本技術は一対の長辺と一対の短辺とを有する電子機器を縦置き状態と横置き状態の双方の状態で選択的に保持する機器保持装置についての技術分野に関する。

ＷＯ２０１３－９４０６９ＵＳ２００９－１４４８７

　携帯用の音楽記録再生装置や携帯電話等の電子機器を保持することができる機器保持装置がある。

　このような機器保持装置は、例えば、電子機器を保持するホルダーを有し、例えば、車内のダッシュボード等に取り付けられる。機器保持装置は、例えば、スピーカーユニットを有するタイプにおいてはホルダーに保持された電子機器と近距離無線通信を使用してデータの取得を行い、スピーカーユニットを有さないタイプにおいては車載用のスピーカーユニットにデータの出力等を行うための処理装置（デジタル・シグナル・プロセッサー・ユニット：Digital Signal Processor Unit）に接続される。従って、電子機器に記憶された音楽データ等が近距離無線通信により取得されることによりスピーカーユニットから音声が出力され、又は、処理装置を介して取得されることにより車載用のスピーカーユニットから音声が出力される。

　上記のような機器保持装置には、大きさの異なる電子機器を保持することが可能にされているタイプがある（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）。

　特許文献１に記載された機器保持装置にあっては、左右に離隔して位置された一対の下端支持具と下端支持具の上方に位置された一対のアームとを有し、一対のアームの各先端部に上端支持具が設けられている。一対のアームは回動可能にされそれぞれ回動方向における一方向へ付勢されている。

　特許文献１に記載された機器保持装置においては、下方へ付勢された状態の二つの上端支持具によって電子機器を上方から押さえ二つの下端支持具によって電子機器を下方から受けることにより、電子機器を上端支持具と下端支持具によって上下から挟持して保持するように構成されている。一対のアームが回動可能にされていることにより、大きさの異なる電子機器を上端支持具と下端支持具によって上下から挟持して保持することが可能にされている。

　特許文献２に記載された機器保持装置にあっては、ホルダー本体（ベースユニット）に対して上下方向へ移動可能にされた当接部と左右に離隔して位置されホルダー本体に着脱可能にされた一対の受部（移動阻止部）とを有し、一対の受部がそれぞれホルダー本体に対して回転方向における任意の位置で結合可能にされている。当接部は一対の受部に近付く方向（下方）へ付勢されている。

　特許文献２に記載された機器保持装置においては、下方へ付勢された状態の当接部によって電子機器を上方から押さえ二つの受部によって電子機器を下方から受けることにより、電子機器を当接部と受部によって上下から挟持して保持するように構成されている。当接部が上下方向へ移動可能にされると共に受部のホルダー本体に対する結合位置を変更することが可能にされていることにより、大きさの異なる電子機器を当接部と受部によって上下から挟持して保持することが可能にされている。

　上記のように、特許文献１及び特許文献２に記載された機器保持装置にあっては、大きさの異なる電子機器を上端支持具と下端支持具又は当接部と受部によって上下から挟持して保持することが可能にされているため、使用者が有する電子機器の大きさに拘わらず機器保持装置を使用することができ、汎用性の向上を図ることができる。

　また、特許文献１及び特許文献２に記載された機器保持装置にあっては、長辺と短辺を有する形状の電子機器を縦向きの状態と横向きの状態の何れの状態においても保持することが可能にされており、使い勝手の向上を図ることもできる。

　ところで、電子機器が挟持されることにより保持されるときには、幅の大きい方向から挟持されるよりも幅の小さい方向から挟持されて保持される方が保持状態が安定するが、特許文献１及び特許文献２に記載された機器保持装置にあっては、縦向きの状態と横向きの状態の何れの状態においても電子機器が上端支持具と下端支持具又は当接部と受部によって上下から挟持されて保持される。

　従って、縦向きの状態で保持される場合には、保持状態が不安定になり、大きな振動等が生じたときに電子機器が機器保持装置から脱落するおそれがある。特に、車両の室内において使用される機器保持装置においては、車両の走行中に大きな振動が発生する場合があり、このような場合に電子機器の機器保持装置からの脱落の危険性が高くなってしまう。

　そこで、本技術機器保持装置は、上記した問題点を克服し、電子機器の向きに拘わらず電子機器の安定した保持状態を確保することを目的とする。

　第１に、本技術に係る機器保持装置は、一対の長辺と一対の短辺とを有する電子機器を前記長辺又は前記短辺に接して支える支え部と、前記支え部に対して離接する第１の方向へ移動可能にされると共に前記第１の方向に直交する第２の方向において互いに離接する方向へ移動可能にされた一対のアームと、前記一対のアームを前記第１の方向において前記支え部に近付く方向へ付勢すると共に前記第２の方向において互いに近付く方向へ付勢する付勢バネとを備え、前記一対のアームがそれぞれ前記各長辺に接して前記電子機器を挟持することにより前記電子機器が縦向きの状態で保持され、前記一対のアームと前記支え部がそれぞれ前記各長辺に接して前記電子機器を挟持することにより前記電子機器が横向きの状態で保持されるものである。

　これにより、互いに近付く方向へ付勢された一対のアームに挟持されて電子機器が縦向きの状態で保持され、支え部と支え部に近付く方向へ付勢された一対のアームとに挟持されて電子機器が横向きの状態で保持される。

　第２に、上記した機器保持装置においては、前記付勢バネが一定の荷重で付勢する定荷重バネであることが望ましい。

　これにより、電子機器を縦向きの状態で保持するときに、電子機器の大きさの相違により必要以上に大きな荷重で保持することがない。

　第３に、上記した機器保持装置においては、前記一対のアームを前記第２の方向において互いに近付く方向へ付勢するコイルバネが設けられることが望ましい。

　これにより、電子機器を縦向きの状態で保持するときに、大きさが大きくなるに従って電子機器に対する保持力が高くなる。

　第４に、上記した機器保持装置においては、前記電子機器に接続端子が設けられ、前記電子機器が前記縦向きの状態又は前記横向きの状態で保持されたときに前記接続端子に接続される充電端子が設けられることが望ましい。

　これにより、保持状態において電子機器の接続端子を充電端子に接続することが可能になる。

　第５に、上記した機器保持装置においては、前記充電端子が前記電子機器と前記支え部が並ぶ方向へ移動可能にされることが望ましい。

　これにより、電子機器が支え部に接した状態が確保される。

　第６に、上記した機器保持装置においては、前記充電端子が前記電子機器から離れる方向へ付勢されることが望ましい。

　これにより、電子機器と充電端子の不必要な接触が回避される。

　第７に、上記した機器保持装置においては、前記一対のアームを前記第２の方向へ移動自在に支持するケース体が設けられ、前記ケース体に前記一対のアームの互いに離隔する方向への移動を規制する一対のストッパーが設けられることが望ましい。

　これにより、アームが互いに離隔する方向へ移動されたときにアームの過度の移動が規制される。

　本技術によれば、互いに近付く方向へ付勢された一対のアームに挟持されて電子機器が縦向きの状態で保持され、支え部と支え部に近付く方向へ付勢された一対のアームとに挟持されて電子機器が横向きの状態で保持される。従って、電子機器は幅の狭い方向から長辺が挟持されて縦向きの状態又は横向きの状態で保持されるため、電子機器の向きに拘わらず電子機器の安定した保持状態を確保することができる。

　尚、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。

図２乃至図２４と共に本技術機器保持装置の実施の形態を示すものであり、本図は、機器保持装置の斜視図である。機器保持装置の分解斜視図である。機器保持装置を図１とは異なる方向から見た状態で示す斜視図である。機器保持装置において取付用ベルトが使用されるときの状態を示す斜視図である。機器保持装置の側面図である。機器保持装置において取付用ベルトが使用されないときに凹部に収納された状態を示す斜視図である。保持ユニットをフロントカバー部を分離して示す斜視図である。保持ユニットの分解斜視図である。保持ユニットの内部構造を示す正面図である。図１１乃至図１９と共に電子機器に対する機器保持装置における保持動作を示すものであり、本図は、電子機器が保持される前の内部構造の状態を示す正面図である。電子機器が保持される前の状態を示す斜視図である。小型の電子機器が縦向きの状態で保持されたときの内部構造の状態を示す正面図である。小型の電子機器が縦向きの状態で保持された状態を示す斜視図である。小型の電子機器が横向きの状態で保持されたときの内部構造の状態を示す正面図である。小型の電子機器が横向きの状態で保持された状態を示す斜視図である。大型の電子機器が縦向きの状態で保持されたときの内部構造の状態を示す正面図である。大型の電子機器が縦向きの状態で保持された状態を示す斜視図である。大型の電子機器が横向きの状態で保持されたときの内部構造の状態を示す正面図である。大型の電子機器が横向きの状態で保持された状態を示す斜視図である。充電用ケーブルがケーブル挿入溝に挿入されて保持された状態を示す斜視図である。図２２乃至図２４と共にアダプターが用いられた例を示すものであり、本図は、アダプターがホルダーに装着される前の状態を示す斜視図である。アダプターがホルダーに装着された状態を示す斜視図である。アダプターがホルダーに装着されたときに電子機器が縦向きの状態で保持ユニットに保持された状態を示す斜視図である。アダプターがホルダーに装着されたときに電子機器が横向きの状態で保持ユニットに保持された状態を示す斜視図である。

　以下に、本技術機器保持装置を実施するための形態を添付図面に従って説明する。

　以下に示した実施の形態は、本技術機器保持装置を、自動車等の車内において用いられスピーカーユニットが内蔵された機器保持装置に適用したものである。

　但し、本技術の適用範囲はスピーカーユニットを有する車載用の機器保持装置に限られることはない。本技術機器保持装置は、長辺と短辺を有する電子機器を縦向きと横向きの何れの状態においても保持することが可能な各種の機器保持装置に広く適用することができる。特に、機器保持装置は、携帯電話や携帯用の音楽記録再生装置（ＤＭＰ：Digital Music Player）が接続される所謂クレードルと称される機器保持装置に好適である。

　［機器保持装置の概略構成］
　先ず、機器保持装置の概略構成について説明する（図１乃至図９参照）。

　機器保持装置１は筐体２と保護カバー３を有し、筐体２の内外に所要の各部が取り付けられて成る（図１乃至図３参照）。

　筐体２は横長の形状に形成されケース部４とベース部５が上下で結合されて成る。

　ケース部４は下方に開口された箱状に形成され、前面部６と後面部７と周面部８、８と上面部９を有している。

　前面部６には上下に貫通され前方に開口された配置用凹部６ａが形成されている。前面部６の下端部には配置用凹部６ａの左右にそれぞれ取付用凹部６ｂ、６ｂが形成されている。前面部６と後面部７は上方へ行くに従って後方へ変位するように緩やかに傾斜されている。周面部８、８はそれぞれ外方（側方）へ凸の曲面状に形成され、各前端部がそれぞれ前面部６の左右両端部に連続され、各後端部がそれぞれ後面部７の左右両端部に連続されている。

　前面部６の配置用凹部６ａ以外の部分と周面部８、８と後面部７に亘って周方向に延びる挿入溝１０が形成されている。

　上面部９は外周部を除く部分が音声の出力が行われる網状のグリル部１１として設けられている。上面部９の外周部には取付用溝９ａが形成されている。

　後面部７の下端部には下方に開口された図示しない配置用切欠が形成されている。

　上面部９の後端部には無線通信（近距離無線通信）用の基板１２が取り付けられ、基板１２はカバー１３によって上方から覆われている。基板１２が設けられることにより、後述する電子機器と機器保持装置１の間での無線による音声データ等の通信が可能にされている。

　ベース部５は上下方向を向く底面板部１４と底面板部１４の後端部から上方に突出された配置用突部１５とを有している。配置用突部１５には前後に貫通された複数の挿入孔が左右に離隔して形成されている。

　ベース部５は底面板部１４の外周部がケース部４の下端部に結合されて取り付けられ、配置用突部１５が後面部７の配置用切欠に挿入される。

　底面板部１４には下方及び後方に開口された凹部１４ａが形成されている（図４参照）。底面板部１４の下面には凹部１４ａを除く部分にシリコンシート１６が貼り付けられている。底面板部１４の下面にシリコンシート１６が貼り付けられていることにより、機器保持装置１が自動車のダッシュボード等の被装着体１００に載置されたときに、シリコンシート１６によって機器保持装置１の被装着体１００に対する滑りが防止され、機器保持装置１が安定した状態で被装着体１００に配置されて装着される。

　底面板部１４の下面における後端部には前後に延びる取付用ベルト１７が長手方向における一端部を支点として回動自在に支持されている（図４及び図５参照）。取付用ベルト１７の先端部には結合用突部１８が設けられている。取付用ベルト１７は底面板部１４から後方に突出可能にされている。

　被装着体１００には結合具２００が、例えば、両面テープ等により貼り付けられ、結合具２００には上方に開口された結合凹部２００ａが形成されている（図３参照）。結合具２００の結合凹部２００ａに底面板部１４から後方に突出された取付用ベルト１７の結合用突部１８が嵌合されて結合されることにより機器保持装置１が結合具２００を介して被装着体１００に取り付けられる。機器保持装置１が取付用ベルト１７によって被装着体１００に結合具２００を介して取り付けられた状態においては、上記したように、シリコンシート１６によって機器保持装置１の被装着体１００に対する滑りが防止される。

　取付用ベルト１７は、不使用時には、長手方向における一端部を支点として回動されて凹部１４ａに収納される（図６参照）。尚、取付用ベルト１７が凹部１４ａに収納された状態においては、シリコンシート１６の下面が取付用ベルト１７の下面より下方に位置されており、シリコンシート１６を被装着体１００に載置して機器保持装置１の被装着体１００に対する滑りを防止することができる。

　取付用ベルト１７は、例えば、長手方向における一端部側（回動支点側）の半部である基端部側半部１７ａの厚みが他端部側の半部である先端部側半部１７ｂの厚みより厚くされ、また、基端部側半部１７ａが先端部側半部１７ｂより硬度の高い材料（シリコンゴム）によって形成されており、基端部側半部１７ａの剛性が先端部側半部１７ｂの剛性より高くされている。

　このように取付用ベルト１７は基端部側半部１７ａの剛性が高くされているため、機器保持装置１が被装着体１００に載置されたときに筐体２に近い部分の剛性が高く被装着体１００に対する転倒防止機能が高まり安定した載置状態を確保することができる。また、取付用ベルト１７は結合具２００に結合される側の先端部側半部１７ｂの剛性が低くされているため、先端部側半部１７ｂの高い柔軟性が確保され、結合具２００への取付用ベルト１７の結合を容易に行うことができる。

　底面板部１４上にはメイン基板１９が配置されている（図２参照）。メイン基板１９上には複数の電子部品２０、２０、・・・や各種のコネクター端子２１、２１、・・・が搭載されている。コネクター端子２１、２１、・・・は、例えば、電源入力用の端子、音声出力用の端子、充電接続用の端子等として機能する。コネクター端子２１、２１、・・・は後端部がそれぞれ配置用突部１５に形成された各挿入孔に挿入される。

　筐体２の内部にはスピーカーユニット２２、２２が上向きの状態で左右に離隔して配置されている（図１参照）。スピーカーユニット２２、２２はメイン基板１９の図示しない駆動回路によって駆動制御され、スピーカーユニット２２、２２から出力された音声はグリル部１１から外部に出力される。

　保護カバー３はケース部４の外形より一回り大きい筒状に形成された周状部２３と周状部２３の上端部から内方に張り出された被取付突部２４とが、例えば、シリコン等の柔軟な材料によって一体に形成されて成る（図１乃至図３参照）。周状部２３の前面部における下端部には下方に開口された配置用切欠２３ａが形成されている。周状部２３には周方向に延びるケーブル挿入溝２３ｂが形成されている。

　保護カバー３は筐体２に上方から外嵌される状態で組み付けられ、周状部２３がケース部４を外周側から覆い被取付突部２４が取付用溝９ａに嵌合されて取り付けられる。保護カバー３が筐体２に組み付けられた状態においては、保護カバー３のケーブル挿入溝２３ｂがケース部４の挿入溝１０の外側に重なって位置される。

　筐体２のケース部４にはパネルユニット２５が取り付けられている（図１及び図２参照）。パネルユニット２５はフロントパネル２６とフロントパネル２６等に取り付けられた所要の各部とを有している。

　フロントパネル２６は前後方向を向く横長のパネル部２７とパネル部２７の下端部から後方に突出された底板部２８とパネル部２７の左右両端部からそれぞれ後方に突出された支持腕部２９、２９とを有している。

　パネル部２７には左右に離隔して配置孔２７ａ、２７ａ、２７ａと窓２７ｂが形成されている。底板部２８には音声入力孔２８ａが形成されている（図４参照）。

　支持腕部２９、２９の後端部は側方（外方）に突出された結合部２９ａ、２９ａとして設けられている（図２参照）。

　パネル部２７の後面側にはサブ基板３０が配置され、サブ基板３０の前面には左右に離隔して操作釦３１、３１、３１とリモコン受光部３２が搭載されている。操作釦３１、３１、３１は、例えば、音量調節用や通信用の釦や後述する電子機器が携帯電話の場合に通話を可能にするための釦として機能する。

　サブ基板３０は操作釦３１、３１、３１がそれぞれ配置孔２７ａ、２７ａ、２７ａに配置されリモコン受光部３２が窓２７ｂの後側に位置される状態でパネル部２７の後面側に配置されている。

　フロントパネル２６の底板部２８上にはサブ基板３０の後側においてマイクロフォン３３が配置されている。マイクロフォン３３には底板部２８の音声入力孔２８ａを介して音声が入力される。マイクロフォン３３には高感度での音声の入力が可能にされており、電子機器に対して音声を入力するときにマイクロフォン３３に高感度で音声の入力が行われ、マイクロフォン３３によって電子機器に対する音声の入力が補助される。

　パネル部２７の後側には取付体３４が位置されている。取付体３４は上方に開口された箱状の取付部３４ａと略前後方向に延びる連結腕部３４ｂ、３４ｂとを有し、連結腕部３４ｂ、３４ｂの前端部が取付部３４ａに支持され、連結腕部３４ｂ、３４ｂの後端部が後述する保持ユニットにおける収納ケースの下端部に支持されている。

　取付体３４は収納ケースに対して取付部３４ａが略上下方向へ移動される方向へ回動可能にされている。取付体３４は図示しないバネによって収納ケースに対して取付部３４ａが略下方へ移動される方向へ付勢されている。

　取付体３４の取付部３４ａには充電端子３５が取り付けられている。充電端子３５は取付部３４ａとともにバネによって略下方へ移動される方向へ付勢されている。

　サブ基板３０の後面側にはコネクターカバー３６が配置されている。コネクターカバー３６は前後方向を向く横長の受け面部３７と受け面部３７から後方に突出された横長の支え部３８とを有している。支え部３８には挿通孔３８ａが形成されている。

　コネクターカバー３６は受け面部３７がサブ基板３０の後面に対向して位置され、挿通孔３８ａに充電端子３５が下方から挿入される。

　パネルユニット２５はフロントパネル２６の結合部２９ａ、２９ａがそれぞれ筐体２のケース部４に形成された取付用凹部６ｂ、６ｂに挿入された状態でネジ止め等によってケース部４に取り付けられる。パネルユニット２５がケース部４に取り付けられた状態においては、パネルユニット２５の後端部を除く部分が保護カバー３の周状部２３に形成された配置用切欠２３ａから前方に突出された状態にされ、充電端子３５等が保護カバー３の前側に位置される（図１及び図５参照）。

　筐体２のケース部４に形成された配置用凹部６ａには保持ユニット３９が配置されてケース部４に取り付けられる（図１及び図３参照）。保持ユニット３９は収納ケース４０とホルダー４１を有している（図７参照）。

　収納ケース４０はフロントカバー部４２とリアケース部４３が前後で結合されて成る（図７参照）。フロントカバー部４２は後方及び上方に開口された箱状に形成され、リアケース部４３は前方及び上方に開口された箱状に形成され、収納ケース４０には上方に開口された空間が形成されている。リアケース部４３の下端部はバネ収納部４３ａとして設けられている。

　ホルダー４１はケース体４４とケース体４４に配置又は支持された所要の各部とを有している（図７乃至図９参照）。ケース体４４はアームカバー４５とアームケース４６が前後で結合されて成る。ホルダー４１は収納ケース４０に対して上下方向（第１の方向）へ移動可能にされている。

　アームカバー４５は左右に延びる水平部４７と水平部４７の左右両端部を除く部分から下方に突出された垂直部４８とが一体に形成されて成り、Ｔ字状に形成されている。アームカバー４５は後方に開口された浅い凹状に形成され、水平部４７が左右方向における外方に開口され、垂直部４８が下方に開口されている。

　アームケース４６は左右に延びる水平部４９と水平部４９の左右両端部を除く部分から下方に突出された垂直部５０とが一体に形成されて成り、Ｔ字状に形成されている。アームケース４６は前方に開口された浅い凹状に形成され、垂直部５０が下方に開口されている。

　ケース体４４においては水平部４７と水平部４９が結合され垂直部４８と垂直部５０が結合されることにより、内部にＴ字状の収納空間が形成される。

　アームケース４６における水平部４９の前面側には左右方向における外端寄りの位置にそれぞれ左右方向を向くストッパー４９ａ、４９ａが設けられている（図８及び図９参照）。水平部４９の前面側にはストッパー４９ａ、４９ａの間にガイド溝４９ｂ、４９ｂが形成され、ガイド溝４９ｂ、４９ｂは左右に延び左右に並んで形成されている。

　アームケース４６における垂直部５０の前面側には上端部に上下方向を向くバネ受け突部５０ａ、５０ａが左右に離隔して設けられている。

　ケース体４４には垂直部４８と垂直部５０の内部においてガイド５１が上下方向へ移動自在に支持される。ガイド５１は前側部材５２と後側部材５３が前後で結合されて成る。前側部材５２の下端部には後方に突出された取付ボス５２ａが設けられている。後側部材５３には、上端部に前方に突出された挿入ピン５３ａ、５３ａが左右に並んで設けられ、下端部に前後に貫通されたネジ挿通孔５３ｂが形成されている。後側部材５３の下端部には上方に突出されたバネ支持突部５３ｃ、５３ｃが左右に離隔して設けられている。

　ガイド５１には定荷重バネとして機能する付勢バネ５４が被取付板５５を介して結合されている。付勢バネ５４は板状の巻バネである。被取付板５５は付勢バネ５４の上端部に取り付けられている。被取付板５５にはボス挿通孔５５ａが形成されている。

　被取付板５５はボス挿通孔５５ａに前側部材５２の取付ボス５２ａが挿入され後側部材５３のネジ挿通孔５３ｂに挿通された取付ネジ３００が取付ボス５２ａに螺合されることにより、前側部材５２と後側部材５３に挟持されてガイド５１に取り付けられる。付勢バネ５４は被取付板５５がガイド５１に取り付けられることにより、被取付板５５を介してガイド５１に結合される。

　ガイド５１がケース体４４に上下方向へ移動自在に支持された状態において、付勢バネ５４は少なくとも下端部が巻回され、巻回された部分がリアケース部４３のバネ収納部４３ａに収納される。従って、ガイド５１は付勢バネ５４によって下方へ付勢される。

　ガイド５１のバネ支持部５３ｃ、５３ｃとアームケース４６のバネ受け突部５０ａ、５０ａとの間には圧縮コイルバネであるコイルバネ５６、５６がそれぞれ支持される。従って、ガイド５１はコイルバネ５６、５６によっても下方へ付勢される。コイルバネ５６、５６は左右に離隔して位置される。

　ガイド５１には連結部材５７、５７が回動自在に支持されている。連結部材５７は一方向に延びる形状に形成され、長手方向における一端部（上端部）が円筒状の上側支点部５７ａ、５７ａとして設けられ長手方向における他端部（下端部）が円筒状の下側支点部５７ｂ、５７ｂとして設けられている。連結部材５７、５７は下側支点部５７ｂ、５７ｂにそれぞれ後側部材５３の挿入ピン５３ａ、５３ａが後側から挿入され、下側支点部５７ｂ、５７ｂを支点としてガイド５１に対して回動される。

　連結部材５７、５７にはそれぞれアーム５８、５８が連結されている。アーム５８、５８は前後方向に延びる保持部５９、５９と保持部５９、５９の後端部から左右方向において互いに近付く方向に突出された腕部６０、６０と保持部５９、５９の前端部に連続された脱落防止部６１、６１とを有している。アーム５８、５８はケース体４４に対して左右方向（第２の方向）へ移動可能にされている。

　保持部５９、５９の互いに対向する面には保持凹部５９ａ、５９ａが形成されている。保持凹部５９ａ、５９ａは緩やかな二つの傾斜面を有するＶ字の溝状に形成されている。

　腕部６０、６０の先端部にはそれぞれ後方に突出された連結ピン６０ａ、６０ａが設けられている。

　脱落防止部６１、６１は前後方向を向く円板状に形成され、各一部がそれぞれ保持部５９、５９より内側及び下側に突出して位置されている。

　アーム５８、５８はそれぞれ連結ピン６０ａ、６０ａが連結部材５７、５７の上側支点部５７ａ、５７ａに前側から挿入され、上側支点部５７ａ、５７ａから後方に突出される。連結ピン６０ａ、６０ａがそれぞれ上側支点部５７ａ、５７ａに挿入されることにより、連結部材５７、５７がアーム５８、５８に回動可能な状態で連結される。連結ピン６０ａ、６０ａは先端部がアームケース４６のガイド溝４９ｂ、４９ｂに挿入され、アーム５８、５８がガイド溝４９ｂ、４９ｂに案内されてケース体４４に左右方向へ移動自在に支持される。

　アーム５８、５８は保持部５９、５９と腕部６０、６０の一部と脱落防止部６１、６１がケース体４４の外側に位置され、保持部５９、５９が左右方向において互いに離接する方向へ移動可能にされている。

　アーム５８、５８は連結部材５７、５７を介してガイド５１に連結されているため、連結部材５７、５７及びガイド５１を介して付勢バネ５４とコイルバネ５６、５６によって付勢される。従って、アーム５８、５８は左右方向において互いに近付く方向へ付勢され、連結部材５７、５７は下方へ付勢される。

　アームケース４６の前面側には前後方向を向く補強プレート６２が取り付けられている。補強プレート６２は下端部がケース体４４から下方に突出されている。ケース体４４は補強プレート６２によって補強されている。

　［機器保持装置における保持動作］
　以下に、機器保持装置１における電子機器５００、６００に対する保持動作について説明する（図１０乃至図１９参照）。電子機器５００、６００は扁平な略長方形状に形成され、例えば、携帯電話等の携帯端末である。電子機器６００は電子機器５００より外形が大きくされている。

　電子機器５００は長辺５０１、５０１と短辺５０２、５０２を有し、電子機器６００は長辺６０１、６０１と短辺６０２、６０２を有している。長辺６０１、６０１は長辺５０１、５０１より長くされ、短辺６０２、６０２は短辺５０２、５０２より長くされている。電子機器５００、６００はそれぞれ長辺５０１、６０１付近に充電端子３５に接続可能な接続端子が設けられている。

　電子機器５００、６００が保持ユニット３９に保持される前の状態においては、図１０及び図１１に示すように、ホルダー４１が収納ケース４０に対する下方の移動端に位置され、ガイド５１がケース体４４に対する下方の移動端に位置され、連結部材５７、５７が上下に延びる状態にされている。ホルダー４１は、例えば、補強プレート６２の下端が収納ケース４０の所定の部分に接することにより収納ケース４０に対する下方の移動端に保持され、ガイド５１はアーム５８、５８における保持部５９、５９の後端部がそれぞれアームカバー４５における水平部４７の左右両端に接することによりケース体４４に対する下方の移動端に位置され保持される。このときアーム５８、５８は保持部５９、５９が左右方向において最も近付いて位置されている。取付体３４は取付部３４ａが略下方へ移動される方向へ付勢されているため、充電端子３５が下方の移動端に位置されている。

　電子機器５００が縦向きの状態で保持されるときには、アーム５８、５８がケース体４４に対して左右方向へ移動される（図１２及び図１３参照）。

　このとき連結部材５７、５７が付勢バネ５４とコイルバネ５６、５６の付勢力に反して上側支点部５７ａ、５７ａと下側支点部５７ｂ、５７ｂを支点として回動されると共にガイド５１が付勢バネ５４とコイルバネ５６、５６の付勢力に反して上方へ移動される。電子機器５００は下側の短辺５０２がコネクターカバー３６の支え部３８によって下方から支えられ長辺５０１、５０１が互いに近付く方向に付勢されたアーム５８、５８の保持部５９、５９によって左右から押さえられ、長辺５０１、５０１が保持部５９、５９によって挟持されて保持ユニット３９に保持される。

　電子機器５００が横向きの状態で保持されるときには、ホルダー４１が収納ケース４０に対して上方へ移動される（図１４及び図１５参照）。

　このときホルダー４１は付勢バネ５４の付勢力に反して上方へ移動されるが、ガイド５１はケース体４４に対する下方の移動端に位置された状態が保持されてケース体４４に対して上方へ移動されず、連結部材５７、５７もケース体４４に対して上方へ移動されない。電子機器５００は下側の長辺５０１がコネクターカバー３６の支え部３８によって下方から支えられ上側の長辺５０１がそれぞれ下方に付勢されたアーム５８、５８の保持部５９、５９によって上方から押さえられ、長辺５０１、５０１が保持部５９、５９と支え部３８によって挟持されて保持ユニット３９に保持される。

　電子機器５００は長辺５０１に接続端子が設けられているため、電子機器５００が横向きの状態で保持されるときには、接続端子を充電端子３５に接続して電子機器５００に対する充電を行うことが可能である。尚、充電端子３５と接続端子には図示しないマグネット等の吸着部が設けられており、接続端子と充電端子３５は吸着部によって吸着されることにより接続される。従って、このとき取付体３４の取付部３４ａと接続端子３５が略上方へ移動される方向へ回動され、充電端子３５の少なくとも一部が挿通孔３８ａから上方に突出される。

　電子機器６００が縦向きの状態で保持されるときには、アーム５８、５８がケース体４４に対して左右方向へ移動される（図１６及び図１７参照）。但し、アーム５８、５８の左右への移動量は電子機器５００が縦向きの状態で保持されるときの移動量よりも大きい。

　このとき連結部材５７、５７が付勢バネ５４とコイルバネ５６、５６の付勢力に反して上側支点部５７ａ、５７ａと下側支点部５７ｂ、５７ｂを支点として回動されると共にガイド５１が付勢バネ５４とコイルバネ５６、５６の付勢力に反して上方へ移動される。電子機器６００は下側の短辺６０２がコネクターカバー３６の支え部３８によって下方から支えられ長辺６０１、６０１が互いに近付く方向に付勢されたアーム５８、５８の保持部５９、５９によって左右から押さえられ、長辺６０１、６０１が保持部５９、５９によって挟持されて保持ユニット３９に保持される。

　電子機器６００が横向きの状態で保持されるときには、ホルダー４１が収納ケース４０に対して上方へ移動される（図１８及び図１９参照）。但し、ホルダー４１の上方への移動量は電子機器５００が横向きの状態で保持される場合よりも大きい。

　このときホルダー４１は付勢バネ５４の付勢力に反して上方へ移動されるが、ガイド５１はケース体４４に対する下方の移動端に位置された状態が保持されてケース体４４に対して上方へ移動されず、連結部材５７、５７もケース体４４に対して上方へ移動されない。電子機器６００は下側の長辺６０１がコネクターカバー３６の支え部３８によって下方から支えられ上側の長辺６０１がそれぞれ下方に付勢されたアーム５８、５８の保持部５９、５９によって上方から押さえられ、長辺６０１、６０１が保持部５９、５９と支え部３８によって挟持されて保持ユニット３９に保持される。

　電子機器６００が横向きの状態で保持されるときには、電子機器５００が横向きの状態で保持されるときに対してアーム５８、５８の上方への移動量が大きく付勢バネ５４の伸長量が大きいが、付勢バネ５４が定荷重バネであるため、付勢バネ５４の付勢力による保持部５９、５９の電子機器６００に対する保持力（荷重）は同じである。一方、電子機器６００が縦向きの状態で保持されるときには、電子機器５００が縦向きの状態で保持されるときに対し、コイルバネ５６、５６の圧縮量が大きく、コイルバネ５６、５６の付勢力による保持部５９、５９の電子機器６００に対する保持力は大きい。従って、電子機器６００が縦向きの状態で保持されるときには、電子機器５００が縦向きの状態で保持されるときに対し、コイルバネ５６、５６の付勢力によって保持部５９、５９の電子機器６００に対する保持力が大きくされている。

　また、電子機器６００が横向きの状態で保持されるときには、電子機器５００が横向きの状態で保持されるときに対してホルダー４１の上方への移動量が大きく付勢バネ５４の伸長量が大きいが、付勢バネ５４が定荷重バネであるため、付勢バネ５４の付勢力による保持部５９、５９の電子機器６００に対する保持力は同じである。一方、電子機器６００が横向きの状態で保持されるときには、電子機器５００が横向きの状態で保持されるときと同様にガイド５１がケース体４４に対して移動されず、コイルバネ５６、５６の圧縮量が変化されない。従って、電子機器６００が横向きの状態で保持されるときの保持部５９、５９の電子機器６００に対する保持力と電子機器５００が横向きの状態で保持されるときの保持部５９、５９の電子機器５００に対する保持力とは同じである。

　電子機器６００は長辺６０１に接続端子が設けられているため、電子機器６００が横向きの状態で保持されるときには、接続端子を充電端子３５に接続して電子機器６００に対する充電を行うことが可能である。

　上記のように、電子機器５００、６００が縦向きの状態又は横向きの状態で保持ユニット３９に保持されたときには、アーム５８、５８の保持部５９、５９によって左右方向又は上方から長辺５０１、５０１、６０１、６０１が押さえられる。このとき長辺５０１、５０１、６０１、６０１が保持部５９、５９の保持凹部５９ａ、５９ａに挿入されるため、電子機器５００、６００の保持状態の安定化が図られる。また、アーム５８、５８には各一部が保持部５９、５９より内側に突出して位置された脱落防止部６１、６１が設けられているため、電子機器５００、６００の保持部５９、５９からの前側への脱落（倒れ）が防止される。

　尚、上記したように、ケース体４４のアームケース４６にはストッパー４９ａ、４９ａが設けられており、アーム５８、５８が互いに離隔する方向へ移動されたときに連結部材５７、５７の上側支点部５７ａ、５７ａがそれぞれストッパー４９ａ、４９ａに接触可能にされ、アーム５８、５８の互いに離隔する方向への過度の移動が規制される。

　［他の電子機器の保持］
　以下に、電子機器５００、６００以外の他の電子機器７００の保持について説明する（図２０乃至２３参照）。

　電子機器７００は扁平な略長方形状に形成され、例えば、携帯電話等の携帯端末であり、長辺７０１、７０１と短辺７０２、７０２を有している。電子機器７００は長辺７０１又は短辺７０２に充電端子３５に接続できない接続端子が設けられている。

　電子機器７００は、電子機器５００、６００と同様に縦向きの状態又は横向きの状態で保持ユニット３９に保持されるが、充電端子３５に接続できない接続端子が設けられているため、充電用ケーブル４００によって接続端子と充電端子３５を接続することにより充電を行うことが可能にされている（図２０参照）。

　充電用ケーブル４００を用いた充電中には充電用ケーブル４００を保護カバー３のケーブル挿入溝２３ｂに挿入して保持することが可能である。従って、充電用ケーブル４００に手が接触して誤って充電用ケーブル４００を電子機器７００から外してしまったり充電用ケーブル４００とともに電子機器７００を保持ユニット３９から脱落させてしまう危険性が低減される。

　尚、電子機器５００、６００においても充電用ケーブル４００を用いた充電を行うことが可能であり、この場合にも充電用ケーブル４００を保護カバー３のケーブル挿入溝２３ｂに挿入することができる。

　また、接続端子が支え部３８に対向する状態で電子機器７００が保持ユニット３９に保持されると、充電用ケーブル４００を接続端子に接続することができなくなるため、充電用ケーブル４００を用いても充電を行うことができなくなってしまう。

　そこで、このような場合には、以下のように、アダプター９０を保持ユニット３９に装着し、充電用ケーブル４００を用いて充電を行うことが可能になる（図２１乃至図２４参照）。

　アダプター９０は、図２１に示すように、上下に延び前後方向を向くベース面部９１とベース面部９１の上端部における左右両端部からそれぞれ後方に突出された保持片部９２、９２とベース面部９１の下端部から前方に突出された連結面部９３と連結面部９３の前端部から上方に突出された受け面部９４とから成る。ベース面部９１の前面側には前方に突出された受け突部９１ａが設けられ、受け突部９１ａの上端は受け面部９４の上端と同じ高さに位置されている。

　受け面部９４の上端と受け突部９１ａの上端との間隔は電子機器７００の厚みより小さくされている。アダプター９０にはベース面部９１の下端部と連結面部９３と受け面部９４によって上方及び左右に開口された配置用空間９５が形成されている。

　アダプター９０はベース面部９１がアームカバー４５の前側に対向して位置され、保持片部９２、９２がケース体４４を左右から挟むように位置され、連結面部９３が支え部３８上に載置される。アダプター９０は下方に付勢されたホルダー４１の水平部４７、４９によって保持片部９２、９２が上方から押さえられることによりホルダー４１に装着される（図２２参照）。

　アダプター９０がホルダー４１に装着された状態において、電子機器７００が保持ユニット３９に以下のように保持される。

　電子機器７００が、例えば、下側の短辺７０２に接続端子を有する場合には、電子機器７００が縦向きの状態で保持ユニット３９に保持される（図２３参照）。電子機器７００は下側の短辺７０２がアダプター９０の受け突部９１ａと受け面部９４によって下方から支えられ、互いに近付く方向に付勢されたアーム５８、５８の保持部５９、５９によって長辺７０１、７０１が左右から押さえられて保持ユニット３９に保持される。

　このとき電子機器７００の接続端子が受け突部９１ａと受け面部９４の間に位置される。配置用空間９５に充電用ケーブル４００の一端部が配置されることにより充電用ケーブル４００を電子機器７００の接続端子に接続することが可能であり、充電用ケーブル４００を用いて電子機器７００に対する充電を行うことができる。

　また、電子機器７００が、例えば、長辺７０１に接続端子を有する場合には、電子機器７００が横向きの状態で保持ユニット３９に保持される（図２４参照）。電子機器７００は下側の長辺７０１がアダプター９０の受け突部９１ａと受け面部９４によって下方から支えられ、それぞれ下方に付勢されたアーム５８、５８の保持部５９、５９によって上側の長辺７０１が上方から押さえられて保持ユニット３９に保持される。

　［まとめ］
　以上に記載した通り、機器保持装置１にあっては、互いに近付く方向へ付勢された一対のアーム５８、５８に挟持されることにより電子機器５００、６００、７００が縦向きの状態で保持され、支え部３８と支え部３８に近付く方向へ付勢された一対のアーム５８、５８とに挟持されることにより電子機器５００、６００、７００が横向きの状態で保持される。

　従って、電子機器５００、６００、７００は幅の狭い方向から長辺５０１、５０１、６０１、６０１、７０１、７０１が挟持されて縦向きの状態又は横向きの状態で保持ユニット３９に保持されるため、電子機器５００、６００、７００の向きに拘わらず電子機器５００、６００、７００の安定した保持状態を確保することができる。

　また、付勢バネ５４が一定の荷重で付勢する定荷重バネであるため、電子機器５００、６００、７００を横向きの状態で保持するときに、電子機器５００、６００、７００の大きさの相違により必要以上に大きな荷重で保持することがなく、電子機器５００、６００、７００の変形や損傷を抑制することができる。

　さらに、付勢バネ５４が一定の荷重で付勢する定荷重バネであるため、アーム５８、５８が移動されるときの移動量に応じた操作に対する負荷の変化を小さくすることが可能になり、操作性の向上による機器保持装置１の使い勝手の向上を図ることができる。

　さらにまた、アーム５８、５８を互いに近付く方向へ付勢するコイルバネ５６、５６が設けられているため、電子機器５００、６００、７００を縦向きの状態で保持するときに、大きさが大きくなるに従って電子機器５００、６００、７００に対する保持力が高くなり、電子機器５００、６００、７００を大きさに拘わらず安定した状態で保持することができる。

　また、電子機器５００、６００が保持されたときに接続端子に接続される充電端子３５が設けられているため、保持状態において電子機器５００、６００の接続端子を充電端子３５に接続することが可能になり、保持された状態において電子機器５００、６００に対する充電を行うことができ、機器保持装置１の使い勝手の向上を図ることができる。

　さらに、充電端子３５が取付体３４と一体になって回動されて電子機器５００、６００と支え部３８が並ぶ方向（上下方向）へ移動されるため、電子機器５００、６００が支え部３８に確実に接した状態で保持され、保持ユニット３９による電子機器５００、６００の一層の保持状態の安定化を図ることができる。

　さらにまた、充電端子３５が電子機器５００、６００から離れる方向へ付勢されているため、電子機器５００、６００と充電端子３５の不必要な接触が回避され、電子機器５００、６００と充電端子３５の傷付きや破損を防止することができる。

　加えて、ケース体４４にアーム５８、５８の互いに離隔する方向への移動を規制する一対のストッパー４９ａ、４９ａが設けられているため、アーム５８、５８のケース体４４からの脱落を防止することができる。

　尚、ケース体４４に設けられたストッパー４９ａ、４９ａによってアーム５８、５８の互いに離隔する方向への過度の移動が規制されており、保持ユニット３９にはアーム５８、５８の最大距離よりも大きな幅を有する電子機器の保持を行うことができないようにされている。

　このように極端に大きく重量の大きな電子機器が保持ユニット３９に保持されないようにすることにより、保持ユニット３９の変形や損傷を防止することができる。

　尚、上記には、コイルバネ５６、５６がアーム５８、５８を互いに近付く方向へ付勢する例を示したが、逆に、コイルバネ５６、５６がアーム５８、５８を互いに離れる方向へ付勢するように構成することも可能である。

　［本技術］
　本技術は、以下のような構成とすることができる。

　（１）
　一対の長辺と一対の短辺とを有する電子機器を前記長辺又は前記短辺に接して支える支え部と、前記支え部に対して離接する第１の方向へ移動可能にされると共に前記第１の方向に直交する第２の方向において互いに離接する方向へ移動可能にされた一対のアームと、前記一対のアームを前記第１の方向において前記支え部に近付く方向へ付勢すると共に前記第２の方向において互いに近付く方向へ付勢する付勢バネとを備え、前記一対のアームがそれぞれ前記各長辺に接して前記電子機器を挟持することにより前記電子機器が縦向きの状態で保持され、前記一対のアームと前記支え部がそれぞれ前記各長辺に接して前記電子機器を挟持することにより前記電子機器が横向きの状態で保持される
　機器保持装置。

　（２）
　前記付勢バネが一定の荷重で付勢する定荷重バネである
　前記（１）に記載の機器保持装置。

　（３）
　前記一対のアームを前記第２の方向において互いに近付く方向へ付勢するコイルバネが設けられた
　前記（２）に記載の機器保持装置。

　（４）
　前記電子機器に接続端子が設けられ、
　前記電子機器が前記縦向きの状態又は前記横向きの状態で保持されたときに前記接続端子に接続される充電端子が設けられた
　前記（１）から前記（３）の何れかに記載の機器保持装置。

　（５）
　前記充電端子が前記電子機器と前記支え部が並ぶ方向へ移動可能にされた
　前記（４）に記載の機器保持装置。

　（６）
　前記充電端子が前記電子機器から離れる方向へ付勢された
　前記（１）から前記（３）の何れかに記載の機器保持装置。

　前記（５）に記載の機器保持装置。

　（７）
　前記一対のアームを前記第２の方向へ移動自在に支持するケース体が設けられ、前記ケース体に前記一対のアームの互いに離隔する方向への移動を規制する一対のストッパーが設けられた
　前記（１）から前記（６）の何れかに記載の機器保持装置。

　１…機器保持装置、３５…充電端子、３８…支え部、４４…ケース体、４９ａ…ストッパー、５４…付勢バネ、５６…コイルバネ、５８…アーム、５００…電子機器、５０１…長辺、５０２…短辺、６００…電子機器、６０１…長辺、６０２…短辺、７００…電子機器、７０１…長辺、７０２…短辺

Claims

　一対の長辺と一対の短辺とを有する電子機器を前記長辺又は前記短辺に接して支える支え部と、
　前記支え部に対して離接する第１の方向へ移動可能にされると共に前記第１の方向に直交する第２の方向において互いに離接する方向へ移動可能にされた一対のアームと、
　前記一対のアームを前記第１の方向において前記支え部に近付く方向へ付勢すると共に前記第２の方向において互いに近付く方向へ付勢する付勢バネとを備え、
　前記一対のアームがそれぞれ前記各長辺に接して前記電子機器を挟持することにより前記電子機器が縦向きの状態で保持され、
　前記一対のアームと前記支え部がそれぞれ前記各長辺に接して前記電子機器を挟持することにより前記電子機器が横向きの状態で保持される
　機器保持装置。
　前記付勢バネが一定の荷重で付勢する定荷重バネである
　請求項１に記載の機器保持装置。
　前記一対のアームを前記第２の方向において互いに近付く方向へ付勢するコイルバネが設けられた
　請求項２に記載の機器保持装置。
　前記電子機器に接続端子が設けられ、
　前記電子機器が前記縦向きの状態又は前記横向きの状態で保持されたときに前記接続端子に接続される充電端子が設けられた
　請求項１に記載の機器保持装置。
　前記充電端子が前記電子機器と前記支え部が並ぶ方向へ移動可能にされた
　請求項４に記載の機器保持装置。
　前記充電端子が前記電子機器から離れる方向へ付勢された
　請求項５に記載の機器保持装置。
　前記一対のアームを前記第２の方向へ移動自在に支持するケース体が設けられ、
　前記ケース体に前記一対のアームの互いに離隔する方向への移動を規制する一対のストッパーが設けられた
　請求項１に記載の機器保持装置。