WO2014192345A1

WO2014192345A1 - 光源装置および表示装置

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Publication number: WO2014192345A1
Application number: PCT/JP2014/054754
Authority: WO
Inventors: 賢司高瀬
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2013-05-31
Filing date: 2014-02-26
Publication date: 2014-12-04
Also published as: US9857615B2; CN105209817B; US20160085112A1; CN105209817A

Abstract

　狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の光源装置および表示装置を提供する。バックライトユニット（２）の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット（３）とフロントカバー（４）を一体に取り付け、フロントキャビネット（３）に設けるレンズ固定爪（３２）に係合溝部（５１）を係合させてレンズカバー（５）を装着し、レンズカバー（５）の周縁部をフロントカバー（４）の押付片（４２）で押さえた構成の光源装置（１）とし、液晶パネルユニット（２０）の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット（３）とフロントカバー（４）を一体に取り付け、フロントキャビネット（３）に設けるレンズ固定爪（３２）に係合溝部（５１）を係合させてレンズカバー（５）を装着し、レンズカバー（５）の周縁部をフロントカバー（４）の押付片（４２）で押さえた構成の表示装置（１０）とした。

Description

光源装置および表示装置

　本発明は、バックライトユニットとフロントキャビネットとフロントカバーを一体に組み立てた光源装置、および、バックライトを含む液晶パネルユニットとフロントキャビネットとフロントカバーを一体に組み立てた表示装置に関する。

　近年、発光効率の向上や発光量の増加と共に、寿命が長く消費電力が小さくて、環境にやさしいとされるＬＥＤ（発光ダイオード）を用いた光源装置が実用化されつつある。また、液晶表示装置等のバックライトとして使用される光源装置は、従来はＣＣＦＬ（冷陰極蛍光ランプ）が主流であったが、近年のＬＥＤ技術の進歩により、ＣＣＦＬに替えてＬＥＤを光源部として利用され始められている。

　また、このようなＬＥＤを用いることにより、光源装置や表示装置の薄型化や軽量化を図ることが可能になる。さらに、ＬＥＤは省エネ効果も発揮するので、一定容量のバッテリーや電池を用いて長時間の使用が可能になる。

　そのために、このような光源装置や表示装置を用いた携帯型のタブレット端末などへの応用が進められている。そして、このような表示装置にチューナを搭載することにより、省エネ、薄型化、及び軽量化を実現した液晶テレビを得ることができる。

　小型軽量化を図り携帯容易であり、さらに視聴良好な携帯端末を得るためには、表面全体が映像表示画面であることが好ましい。すなわち、バックライトユニットとフロントキャビネットとフロントカバーを一体に組み立てた光源装置や、バックライトを含む液晶パネルユニットとフロントキャビネットとフロントカバーを一体に組み立てた表示装置においては、表面全体が表示画面となるように狭額縁化を図れる組立構成であることが望ましい。

　例えば、液晶テレビなどの表示装置においては、フロントキャビネットとフロントカバーを嵌め込み式とすることにより、効率よく組み立てることが模索されており、一方に溝部を設け、この溝部に互いに対向する複数の爪部を設け、他方にこの爪部に係合する孔部を有する舌片部を設けて、一体に嵌め込んで組み立てるとした表示装置が既に提案されている（例えば、特許文献１参照）。

特開２００８－８３５６２号公報

　上記特許文献１に記載の組立構成は、フロントキャビネットとフロントカバーの一方の周縁部に互いに対向する爪部を複数備えた溝部を設け、他方の周縁部に、この爪部に係合する孔部を有する舌片部を設けて、一体に嵌め込んで組み立てる構成であるので、溝部や舌片部を設けるスペースを必要とする分、狭額縁化を図ることは困難となる。

　従って、より狭額縁化を図ることが可能になる組立構成であることが望ましく、より額縁が目立たないようにできて、良好な外観を発揮する光源装置および表示装置であることが望ましい。

　そこで本発明は、上記問題点に鑑み、狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の光源装置および表示装置を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するために本発明は、バックライトユニットにフロントキャビネットとフロントカバーを一体に取り付けて構成される光源装置であって、バックライトユニットの各辺に嵌め込み可能な断面コの字状とされ、レンズ固定爪を設けたフロントキャビネットと、前記レンズ固定爪が嵌り込む係合溝部を有しバックライトユニットの表面に装着されるレンズカバーと、前記フロントキャビネットの外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされ、前記レンズカバーの周縁部に係合する押付片を設けたフロントカバーを備えたことを特徴としている。

　この構成によると、バックライトユニットの外周部に断面コの字状のフロントキャビネットとフロントカバーを取り付けると共に、フロントキャビネットに設けるレンズ固定爪に係合溝部を係合させてレンズカバーを装着し、フロントカバーに設ける押付片によりレンズカバーの周縁部を押さえ付ける構成としているので、バックライトユニットの外周部に断面コの字状のフロントキャビネットとフロントカバーを嵌め込んで装着する構成であっても、レンズカバーを介して一体に固定できる。また、額縁部は、レンズカバーの周縁部に露出するフロントカバーの押付片により形成されるので、この押付片の幅程度に小さくできる。従って、狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の光源装置を得ることができる。

　また本発明は、バックライトを備えた液晶パネルユニットにフロントキャビネットとフロントカバーを一体に取り付けて構成される表示装置であって、液晶パネルユニットの各辺に嵌め込む断面コの字状とされ、レンズ固定爪を設けたフロントキャビネットと、前記レンズ固定爪が嵌り込む係合溝部を有し液晶パネルユニットの表面に装着されるレンズカバーと、前記フロントキャビネットの外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされ、前記レンズカバーの周縁部に係合する押付片を設けたフロントカバーを備えたことを特徴としている。

　この構成によると、液晶パネルユニットの外周部に断面コの字状のフロントキャビネットとフロントカバーを取り付けると共に、フロントキャビネットに設けるレンズ固定爪に係合溝部を係合させてレンズカバーを装着し、フロントカバーに設ける押付片によりレンズカバーの周縁部を押さえ付ける構成としているので、額縁部はフロントカバーの押付片の長さ程度に小さくできる表示装置を得ることができる。

　本発明によれば、バックライトユニットの外周部に断面コの字状のフロントキャビネットとフロントカバーを取り付けると共に、フロントキャビネットに設けるレンズ固定爪に係合溝部を係合させてレンズカバーを装着し、フロントカバーに設ける押付片によりレンズカバーの周縁部を押さえ付ける構成の光源装置とし、液晶パネルユニットの外周部に断面コの字状のフロントキャビネットとフロントカバーを取り付けると共に、フロントキャビネットに設けるレンズ固定爪に係合溝部を係合させてレンズカバーを装着し、フロントカバーに設ける押付片によりレンズカバーの周縁部を押さえ付ける構成の表示装置としたので、額縁部はフロントカバーの押付片の長さ程度に小さくできる光源装置および表示装置を得ることができる。従って、狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の光源装置および表示装置を得ることができる。

本発明に係る光源装置や表示装置の構成を示す概略断面図である。本発明に係る光源装置や表示装置の構成を示す分解斜視図である。本発明に係る光源装置や表示装置の外観を示す正面図である。フロントキャビネットとフロントカバーとの組立構成を示す要部拡大図である。フロントキャビネットとフロントカバーとの組立構成を示す要部拡大図である。フロントカバーの押付片を斜め上向きに傾斜させた効果を説明する図である。レンズカバーを凹レンズ状にした構成を示す概略断面図である。角パーツを装着した光源装置や表示装置の外観を示す正面図である。角パーツを装着した部位を示す要部拡大図である。角パーツの一例を示す外観斜視図である。

　以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明するが、本発明はこれにより何ら制限されるものではない。また、同一構成部材については同一の符号を用い、重複する説明は適宜省略する。

　本実施形態に係る光源装置１は、図１の概略断面図に示すように、バックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４を一体に取り付けて構成される。また、本実施形態に係る表示装置１０は、同じく図１に示すように、液晶パネルユニット２０にフロントキャビネット３とフロントカバー４を一体に取り付けて構成される。すなわち、光源装置１と表示装置１０の断面構成は同じである。そこで、まず、図１および図２を用いて本実施形態に係る光源装置１について説明する。

　本実施形態に係る光源装置１は、図１に示すように、バックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４を一体に取り付けて構成される光源装置である。また、フロントキャビネット３は、バックライトユニット２の各辺に嵌め込む断面コの字状とされ、フロントカバー４は、フロントキャビネット３の外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされる。

　また、バックライトユニット２の表面側に発光面（表示面）になると共に保護部材にもなるレンズカバー５を装着しており、フロントキャビネット３とフロントカバー４を介して一体に保持する構成としている。例えば、フロントキャビネット３にレンズ固定爪３２を設け、レンズカバー５に、レンズ固定爪３２が嵌り込むように係合する係合溝部５１を設け、バックライトユニット２の各辺に装着するフロントキャビネット３のそれぞれに設けるレンズ固定爪３２と係合溝部５１を係合させてレンズカバー５を取り付ける。

　レンズ固定爪３２は、各辺のフロントキャビネット３に少なくとも１個、または複数（例えば、２個）設けることが好ましい。また、フロントカバー４に、レンズカバー５の周縁部に係合する押付片４２を設けて、当該押付片４２と前述したレンズ固定爪３２とで、レンズカバー５を挟持する構成としている。

　すなわち、図２の分解斜視図に示すように、フロントキャビネット３は、断面コの字状の本体部３１と、この本体部３１の上端部から上側に突出した複数のレンズ固定爪３２を備え、フロントカバー４は、断面コの字状の本体部４１と、この本体部４１の上端部から斜め上向きに傾斜した押付片４２を備えた構成とされる。

　レンズカバー５は、例えば矩形板状の透明部材もしくは半透明部材から成り、矩形の周縁部に沿ってレンズ固定爪３２が嵌り込む係合溝部５１が設けられている。また、レンズカバー５の周縁部の外形は傾斜面５２になっており、この傾斜面５２に斜め上向きに傾斜した押付片４２が係合して押さえ付ける構成としている。また、傾斜面５２の一部に被係合面５２ａが設けて、この被係合面５２ａに押付片４２が係合して押さえ付ける構成としてもよい。

　上記したように、本実施形態に係る光源装置１は、バックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４とレンズカバー５を一体に取り付けて構成されるので、バックライトユニット２の各辺に断面コの字状のフロントキャビネット３とフロントカバー４を嵌め込む簡単な構成であっても、レンズカバー５を介して一体のフレーム構成として組立可能になる。

　また、レンズカバー５の周縁部に押付片４２を係合して額縁部を形成しているので、額縁部の幅は押付片４２の幅と同じになる。同時に、レンズカバー５の周縁部を傾斜面５２とし、この傾斜面５２に押付片４２を押し付けているので、押付片４２はバックライトユニット２表面を水平方向として斜め上向きに傾斜した姿勢となり、正面視における額縁部の幅（目視幅Ｌ１）を狭くみせて目立たないようにできる。また、傾斜面５２のレンズ効果によって、額縁幅をさらに狭くみせることができる。

　例えば、図１に示すように、額縁部は、バックライトユニット２の側部に装着するフロントカバー４の押付片４２の目視幅Ｌ１程度に小さくできる。また、バックライトユニット２の側部に、フロントキャビネット３とフロントカバー４を直接重ね合わせて装着しているので、額縁部の幅は、この両部材の板厚程度に抑えることも可能である。すなわち、本実施形態に係る光源装置１は、バックライトユニット２の側部に装着するフロントキャビネット３とフロントカバー４の板厚を合計した厚み程度の大きさにまで狭額縁化を図ることができる。

　バックライトユニット２はＬＥＤなどの光源部材とこの光源部材を発光制御するための電装部材と、光源部材が発光した光を所定の照明光に形成するための導光板や光学シートなどを備えて一体構成されたユニット部材である。

　上記構成のバックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４とレンズカバー５を一体に取り付けて構成される光源装置１は、レンズカバー５の周縁部にフロントカバー４の押付片４２が配設された外観となる。

　そのために、バックライトユニット２の形状が矩形である場合には、光源装置１の外観は図３に示すように、矩形のレンズカバー５の４辺にフロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）が配設され、押付片４２が額縁部を形成する構成となる。

　従って、光源装置１の額縁部として、フロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）の押付片４２が視認される。例えば、光源装置１の下辺部はフロントカバー４Ａが配置し、上辺部はフロントカバー４Ｂが配置し、左右の側辺部はフロントカバー４Ｃ、４Ｄが配置する。それぞれの押付片４２の突き合せ部４３は、例えば図示するように、互いに斜めにカットして視認良好な角部を形成することが好ましい。

　上記したように、光源装置１の額縁部として、フロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）の押付片４２が視認される構成としたので、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできる。また、押付片４２をユニット表面を水平方向として斜め上向きに傾斜させた構成とすることにより、ユニット表面を正面から見た際の正面視における額縁の幅（目視幅Ｌ１）を狭くみせて目立たないようにできる。

　また、バックライトユニット２の発熱は、フロントキャビネット３を介してバックライトユニット２の背面とフロントカバー４の両方に分散されて放熱される。従って、光源装置１の外装部材となるフロントカバー４の温度は低減され、可触部の低温火傷を抑制することができる。

　次に、本実施形態に係る表示装置１０について同じく図１を用いて説明する。本実施形態に係る表示装置１０は、前述した光源装置１がバックライトユニット２を有することに替えて液晶パネルユニット２０を有していることが異なる。その他の構成は同じであるので、詳細な説明は省略する。すなわち、表示装置１０は、液晶パネルユニット２０にフロントキャビネット３とフロントカバー４とレンズカバー５を一体に取り付けて構成される。液晶パネルユニット２０は、前述したバックライトユニット２に加えて液晶パネルを一体に備えたユニット部材である。

　この表示装置１０においても、液晶パネルユニット２０の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット３とフロントカバー４を取り付けると共に、フロントキャビネット３に設けるレンズ固定爪３２に係合溝部５１を係合させてレンズカバー５を装着し、レンズカバー５の周縁部をフロントカバー４の押付片４２で押さえた構成としたので、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできて、狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の表示装置１０を得ることができる。

〈実施例１〉
　次に、平面視矩形のバックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４を取り付ける際の本実施形態に係る組立構成を実施例１として図４と図５を用いて説明する。

　まず、平面視矩形で所定厚みを有するバックライトユニット２の各辺に断面コの字状のフロントキャビネット３（３Ａ～３Ｄ）をそれぞれ嵌め込む。次いで、フロントキャビネット３（３Ａ～３Ｄ）の各辺にそれぞれ設けるレンズ固定爪３２に嵌め込むようにしてレンズカバー５を装着する。その後、フロントキャビネット３（３Ａ～３Ｄ）の外側に断面コの字状のフロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）をそれぞれ装着する。

　この際に、フロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）のそれぞれに設ける押付片４２でレンズカバー５の周縁部を押さえ付けるようにして、レンズ固定爪３２と押付片４２とで、レンズカバー５を挟持するようにしている。それから、フロントキャビネット３（３Ａ～３Ｄ）とフロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）を一体にネジ固定する。すなわち、共締めする。

　共締めは、バックライトユニット２の側面側や裏面側に相当する部分にネジ固定部を設けることにより実現できる。例えば、図４に示すように、バックライトユニット２の裏面側に相当する部分にネジ固定部を設けて止めビス７Ａを用いて一体に固定するとよい。ネジ固定部は各辺に少なくとも１箇所、好ましくは長手方向の２箇所に設けることが好ましい。また、ネジ固定部に対応するバックライトユニット２に逃げ部２１を設けておくことが好ましい。本実施形態においては、下辺部以外の３辺は、フロントキャビネット３（３Ｂ～３Ｄ）とフロントカバー４（４Ｂ～４Ｄ）同士のみを固定している。

　下辺部は図５に示すように、止めビス７Ｂを用いてフロントキャビネット３（３Ａ）とフロントカバー４（４Ａ）同士を固定すると共に、止めビス７Ｃを用いて、フロントキャビネット３（３Ａ）をバックライトユニット２にネジ固定する。この際のネジ固定部も、バックライトユニット２の側面側や裏面側の複数個所に設けることができる。例えば、バックライトユニット２の裏面側に相当する部分に、フロントキャビネット３（３Ａ）をバックライトユニット２に固定するネジ固定部を設け、バックライトユニット２の側面側に相当する部分に、フロントキャビネット３（３Ａ）とフロントカバー４（４Ａ）同士を固定するネジ固定部を設けるとよい。

　上記構成とすることにより、下辺部のフロントキャビネット３（３Ａ）とフロントカバー４（４Ａ）はバックライトユニット２に固定されるが、残りの３辺は、バックライトユニット２に対してフリーとなる。そのために、例えばレンズカバー５が熱により膨張したり収縮したりして変形しても、フロントキャビネット３とフロントカバー４とがその変位に追従して変位するだけであり、バックライトユニット２本体は影響を受けないようにできる。

　上記したように、本実施形態に係る組立構成であれば、バックライトユニット２の各辺に断面コの字状のフロントキャビネット３をそれぞれ嵌め込み、その上にレンズカバー５を装着して組み立てるので組立容易となる。また、フロントキャビネット３の外側に断面コの字状のフロントカバー４を装着して押付片４２を介してレンズカバー５を押さえ付け、フロントキャビネット３（３Ａ～３Ｄ）とフロントカバー４（４Ａ～４Ｄ）を一体にネジ固定するので、枠強度が安定した光源装置１を得ることができる。

　従って、本実施形態によれば、バックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４とレンズカバー５を一体に組み付けた装置ユニットの機械的強度を発揮できるフレーム構成となる。

　また、レンズカバー５の周縁部をフロントカバー４の押付片４２で押さえ付けて保持する装置構成とすることにより、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできる。さらに、レンズカバー５の周縁部に傾斜面５２を設け、押付片４２を、斜め上向きに傾斜させておくことにより、押付片４２の目視幅Ｌ１を小さくできて、より額縁部が目立たないようにできる。

　すなわち、図６に示すように、押付片４２を斜め上向きに角度θ傾斜させることにより、ユーザーＵ１の視線Ｒ１に沿う傾斜面となって、額縁幅がより狭く見えるようになる。この傾斜角度θは、０度以上９０度以下であることは明らかであるが、レンズカバー５の周縁部の傾斜角度に応じた適当な傾斜度でよい。

〈実施例２〉
　次に、レンズカバー５を凹レンズ状にした実施形態を実施例２として図７を用いて説明する。

　図７に示すレンズカバー５Ａは、光を透過させる透明樹脂あるいは半透明樹脂から成る。また、図示するように、中央部を窪ませた凹レンズ状中央部５３とすることにより、レンズカバー５Ａの軽量化を図ることができ、凹レンズ効果により立体感を生み出すことが可能になる。また、フロントキャビネット３やフロントカバー４などに求められる機械的強度を減らすことができて、より薄い板厚を用いることが可能になって、さらなる狭額縁化を図ることも可能になる。

　この場合でも、周縁部の傾斜面５２は前述した平板状のレンズカバー５と同じ厚みであり同じ形状でよく、傾斜面５２によるレンズ効果と斜め上向きに傾斜した押付片４２とにより狭額縁化が図れる額縁構成であることには変わりはない。また、ポリカーボネート樹脂製とすることにより、機械的強度に優れて耐衝撃性を発揮する。さらにレンズカバー５の飛散防止を図ることができ、難燃性を向上させることもできる

　上記したように、バックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４とレンズカバー５Ａを一体に取り付けて構成される光源装置１Ａは、狭額縁化を図ることができると共に、レンズカバー５Ａの軽量化を図ることができ、凹レンズ効果により立体感を生み出すことが可能な光源装置１Ａとなる。

　また、液晶パネルユニット２０にフロントキャビネット３とフロントカバー４とレンズカバー５Ａを一体に取り付けて構成される表示装置１０Ａは、狭額縁化を図ることができると共に、レンズカバー５Ａの軽量化を図ることができ、凹レンズ効果により立体感のある映像表示が可能な表示装置１０Ａとなる。

〈実施例３〉
　次に、角部に角パーツを装着した実施形態を実施例３として図８～図１０を用いて説明する。

　先に示した実施例は、各辺に設けるフロントカバー４の押付片４２を用いて額縁部を形成する構成であったが、本実施例は、押付片４２の長手寸法を短くして角部の隣り合うフロントカバー４同士の間に角パーツ６を装着した構成である。

　そのために、矩形のバックライトユニット２を備えた光源装置であれば、図８に示すように、矩形状の四隅に角パーツ６が装着された外観を有する光源装置１Ｂとなる。また、矩形の液晶パネルユニット２０を備えた表示装置であれば、図８に示すように、矩形状の四隅に角パーツ６が装着された外観を有する表示装置１０Ｂとなる。

　いずれの場合であっても角パーツ６を装着する構成であれば、適当な丸みを呈する角パーツ６を用いることにより、柔らかで高級感を醸し出す丸みを帯びた外観を発揮することができる。

　また、図９に示すように、角パーツ６は、レンズカバー５の角部を被覆して正面視で角部に露出するレンズカバー被覆部６２と、フロントカバー４の下に隠れるフロントカバー係合部６３を備えることが好ましい。例えば、図１０に示すように、バックライトユニットや液晶パネルユニットのユニット角部側面部に装着されるユニット角部被覆部６１と、レンズカバー被覆部６２と、フロントカバー係合部６３とを一体に備えた樹脂成形品から形成できる。

　例えば、フロントキャビネット３の突き合せ部のユニット角部にユニット角部被覆部６１を嵌め込み、レンズカバー被覆部６２によりレンズカバー５の角部を被覆するように装着して、フロントカバー係合部６３を押さえるようにしてフロントカバー４を取り付ける操作により、角パーツ６を所定部位に固定できる。この構成であれば、光源装置１Ｂや表示装置１０Ｂの角部の外観を向上させることができると共に、フロントカバー４同士の間に隙間が生じなくなって防塵性を向上させることができる。また、レンズカバー５が熱により膨張したり収縮したりしても、安定して保持可能になって、本体への応力を軽減できる。

〈実施例４〉
　次に、フロントキャビネット３の材質とフロントカバー４の材質について検討した実施形態を実施例４として説明する。

　フロントキャビネット３はバックライトユニット２の各辺に嵌め込む断面コの字状のフレーム構成とされる。また、前述したように、断面コの字状の本体部３１と、この本体部３１の上端部から上側に突出したレンズ固定爪３２を備えた構成とされる。

　このようなフレーム構成のフロントキャビネット３は樹脂成形品として作製できる。また、金属板を用いた板金構成としても作製できる。例えば、樹脂製であれば、軽量化を図ることができる。また、熱伝導性が低い樹脂を用いることにより、人が触る部分に熱を伝導せず、接触による火傷を抑制できる。

　断面コの字状の本体部４１と、この本体部４１の上端部から斜め上向きに傾斜した押付片４２を備えた構成のフロントカバー４も、樹脂製あるいは板金製として作製できる。例えば、樹脂製であれば、同様に軽量化を図ることができると共に、接触による火傷を抑制できる。

　また、樹脂製である場合にはＰＣ材（ポリカーボネート）であることが好ましい。ポリカーボネート製であれば、耐衝撃性や難燃性が向上して外装品として好適となる。

　フロントキャビネット３とフロントカバー４とはいずれか一方が板金製であってもよい。また、両方が共に板金製であってもよい。例えば、ＳＵＳ製の板金構成とすることにより、剛性と機械的強度を向上させて、耐久性を良好にすることができる。

　また、両方共にＳＵＳ製として機械的強度を向上させることにより、より薄い板厚の板金を用いて断面コの字状のフレーム構成とすることが可能になって、さらに狭額縁化を図ることができる。また、光沢のある金属面を用いて意匠性に優れた外観を呈示することが可能になる。

　以上、本発明に係る光源装置１として、矩形のバックライトユニット２の４辺にフロントキャビネット３とフロントカバー４をレンズカバー５を介して一体に組み付けた構成を例示して説明したが、本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。

　例えば、バックライトユニット２は三角形でもよく、四角形以上の多角形であってもよい。また、丸みを帯びた形状でもよく、バックライトユニット２の外周を複数の辺に分割した各領域に、それぞれフロントキャビネット３とフロントカバー４をレンズカバー５を介して一体に組み付ける構成であればよい。

　また、矩形の４か所の角部に角パーツ６を装着する構成を例示して説明したが、いかなる外観形状であっても、外周部を複数辺に分割して、それぞれのフロントキャビネット３の突き合せ部に、所定形状の角パーツ６を装着する構成であればよい。

　上記したように、本発明に係る光源装置１によれば、バックライトユニット２の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット３とフロントカバー４を取り付けると共に、フロントキャビネット３に設けるレンズ固定爪３２に係合溝部５１を係合させてレンズカバー５を装着し、レンズカバー５の周縁部をフロントカバー４の押付片４２で押さえた構成としたので、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできて狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の光源装置１を得ることができる

　また、本発明に係る表示装置１０によれば、液晶パネルユニット２０の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット３とフロントカバー４を取り付けると共に、フロントキャビネット３に設けるレンズ固定爪３２に係合溝部５１を係合させてレンズカバー５を装着し、レンズカバー５の周縁部をフロントカバー４の押付片４２で押さえた構成としたので、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできて、狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成の表示装置１０を得ることができる。

　上記したように、本発明の課題を解決する手段は、バックライトユニット２にフロントキャビネット３とフロントカバー４を一体に取り付けて構成される光源装置１であって、バックライトユニット２の各辺に嵌め込み可能な断面コの字状とされ、レンズ固定爪３２を設けたフロントキャビネット３と、レンズ固定爪３２が嵌り込む係合溝部５１を有しバックライトユニット２の表面に装着されるレンズカバー５と、フロントキャビネット３の外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされ、レンズカバー５の周縁部に係合する押付片４２を設けたフロントカバー４を備えたことである。

　この手段に対応した効果は、バックライトユニット２の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット３とフロントカバー４を取り付けると共に、フロントキャビネット３に設けるレンズ固定爪３２に係合溝部５１を係合させてレンズカバー５を装着し、レンズカバー５の周縁部をフロントカバー４の押付片４２で押さえた装置構成としているので、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできる光源装置１を得ることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、バックライトユニット２の各辺に断面コの字状のフロントキャビネット３をそれぞれ嵌め込んで装着し、レンズ固定爪３２に係合溝部５１を係合させてバックライトユニット２の表面にレンズカバー５を装着し、さらに、フロントキャビネット３の外側に断面コの字状のフロントカバー４を装着してフロントキャビネット３とフロントカバー４を一体にネジ固定し、レンズ固定爪３２と押付片４２とで、レンズカバー５を挟持した取付構成としたことである。この手段に対応した効果は、バックライトユニット２の各辺に断面コの字状のフロントキャビネット３をそれぞれ嵌め込み、その上にレンズカバー５を装着して組み立てるので組立容易となる。また、フロントキャビネット３の外側に断面コの字状のフロントカバー４を装着して押付片４２を介してレンズカバー５を押さえ付け、フロントキャビネット３とフロントカバー４を一体にネジ固定するので、枠強度が安定した光源装置１を得ることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、バックライトユニット２は矩形であり、１辺のフロントキャビネット３がバックライトユニット２にネジ固定されることである。この手段に対応した効果は、１辺のフロントキャビネット３がバックライトユニット２にネジ固定され、他の３辺のフロントキャビネット３はバックライトユニット２に嵌め込まれているだけなので、組立容易であると共に、各部材の熱による膨張や収縮に対して影響を受けない組立構成になる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、前記押付片４２は、バックライトユニット２表面を水平方向として斜め上向きに傾斜していることである。この手段に対応した効果は、正面視における額縁の幅を小さくできるのでより額縁が目立たないようにできて狭額縁化を図ることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、前記レンズカバー５を凹レンズ状にしたことである。この手段に対応した効果は、レンズカバー５の軽量化を図ることができ、凹レンズ効果により立体感を生み出すことが可能になる。また、フロントキャビネット３やフロントカバー４などの機械的強度を減らすことができて狭額縁化を図ることも可能になる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、前記レンズカバー５をポリカーボネート樹脂製としたことである。この手段に対応した効果は、樹脂製のために軽量化を図ることができると共に、ポリカーボネート製とすることにより、耐衝撃性や難燃性が向上して外装品として好適となる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、前記フロントキャビネット３をＳＵＳ製の板金構成としたことである。この手段に対応した効果は、剛性と機械的強度を向上させて、耐久性を良好にすることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、前記フロントカバー４をＳＵＳ製の板金構成としたことである。この手段に対応した効果は、剛性と機械的強度を向上させて、耐久性を良好にすることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の光源装置において、矩形状の四隅に、ユニット角部被覆部６１とレンズカバー被覆部６２とフロントカバー係合部６３とを備えた角パーツ６を装着したことである。この手段に対応した効果は、角部の外観を向上させることができると共に、フロントカバー４同士の間に隙間が生じなくなって防塵性を向上させることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、バックライトを備えた液晶パネルユニット２０にフロントキャビネット３とフロントカバー４を一体に取り付けて構成される表示装置１０であって、液晶パネルユニット２０の各辺に嵌め込む断面コの字状とされ、レンズ固定爪３２を設けたフロントキャビネット３と、レンズ固定爪３２が嵌り込む係合溝部５１を有し液晶パネルユニット２０の表面に装着されるレンズカバー５と、フロントキャビネット３の外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされ、レンズカバー５の周縁部に係合する押付片４２を設けたフロントカバー４を備えたことである。

　この手段に対応した効果は、液晶パネルユニット２０の外周部に断面コの字状のフロントキャビネット３とフロントカバー４を取り付けると共に、フロントキャビネット３に設けるレンズ固定爪３２に係合溝部５１を係合させてレンズカバー５を装着し、レンズカバー５の周縁部をフロントカバー４の押付片４２で押さえた装置構成としているので、額縁部はフロントカバー４の押付片４２の幅程度に小さくできる表示装置１０を得ることができる。

　また、本発明の課題を解決する手段は、上記構成の表示装置において、液晶パネルユニット２０は矩形であり、矩形状の四隅に、ユニット角部被覆部６１とレンズカバー被覆部６２とフロントカバー係合部６３とを備えた角パーツ６を装着したことである。この手段に対応した効果は、レンズカバー５が熱により膨張したり収縮したりしてもレンズカバー５を良好に保持して外観を向上させることができると共に、フロントカバー４同士の間に隙間が生じなくなって防塵性を向上させることができる。

　このように、本発明に係る光源装置および表示装置によれば、組立容易で狭額縁化を図ることができ、より額縁が目立たないようにできる組立構成となる。

　そのために本発明に係る光源装置および表示装置は、狭額縁化が求められる面発光型の光源装置や表示装置に好適に利用可能となる。

　　　１　　光源装置
　　　２　　バックライトユニット
　　　３（３Ａ～３Ｄ）　　フロントキャビネット
　　　４（４Ａ～４Ｄ）　　フロントカバー
　　　５　　レンズカバー
　　　６　　角パーツ
　　１０　　表示装置
　　２０　　液晶パネルユニット
　　３２　　レンズ固定爪
　　４２　　押付片
　　５１　　係合溝部
　　５２　　傾斜面（周縁部）
　　５３　　凹レンズ状中央部
　　６１　　ユニット角部被覆部
　　６２　　レンズカバー被覆部
　　６３　　フロントカバー係合部

Claims

バックライトユニットにフロントキャビネットとフロントカバーを一体に取り付けて構成される光源装置であって、
　前記バックライトユニットの各辺に嵌め込み可能な断面コの字状とされ、レンズ固定爪を設けた前記フロントキャビネットと
　前記レンズ固定爪が嵌り込む係合溝部を有し前記バックライトユニットの表面に装着されるレンズカバーと、
　前記フロントキャビネットの外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされ、前記レンズカバーの周縁部に係合する押付片を設けた前記フロントカバーと、
を備えたことを特徴とする光源装置。
前記バックライトユニットの各辺に前記フロントキャビネットをそれぞれ嵌め込んで装着し、
　前記レンズ固定爪に前記溝部を係合させて前記バックライトユニットの表面に前記レンズカバーを装着し、
　さらに、前記フロントキャビネットの外側に前記フロントカバーを装着して、これらの２部材を一体にネジ固定し、
　前記レンズ固定爪と前記押付片とで、前記レンズカバーを挟持した取付構成としたことを特徴とする請求項１に記載の光源装置。
前記バックライトユニットは矩形であり、４辺のそれぞれに前記フロントキャビネットと前記フロントカバーを装着し、１辺の前記フロントキャビネットが前記バックライトユニットにネジ固定されることを特徴とする請求項１または２に記載の光源装置。
前記押付片は、前記バックライトユニット表面を水平方向として斜め上向きに傾斜していることを特徴とする請求項１から３のいずれかに記載の光源装置。
前記レンズカバーを凹レンズ状にしたことを特徴とする請求項１から４のいずれかに記載の光源装置。
前記レンズカバーをポリカーボネート樹脂製としたことを特徴とする請求項１から５のいずれかに記載の光源装置。
前記フロントキャビネットをＳＵＳ製の板金構成としたことを特徴とする請求項１から６のいずれかに記載の光源装置。
前記フロントカバーをＳＵＳ製の板金構成としたことを特徴とする請求項１から７のいずれかに記載の光源装置。
矩形状の四隅に、ユニット角部被覆部とレンズカバー被覆部とフロントカバー係合部とを備えた角パーツを装着したことを特徴とする請求項３から８のいずれかに記載の光源装置。
バックライトを備えた液晶パネルユニットにフロントキャビネットとフロントカバーを一体に取り付けて構成される表示装置であって、
　前記液晶パネルユニットの各辺に嵌め込む断面コの字状とされ、レンズ固定爪を設けた前記フロントキャビネットと、
　前記レンズ固定爪が嵌り込む係合溝部を有し前記液晶パネルユニットの表面に装着されるレンズカバーと、
　前記フロントキャビネットの外側に嵌め込み装着される断面コの字状とされ、前記レンズカバーの周縁部に係合する押付片を設けた前記フロントカバーと、
を備えたことを特徴とする表示装置。
前記液晶パネルユニットは矩形であり、矩形状の四隅に、ユニット角部被覆部とレンズカバー被覆部とフロントカバー係合部とを備えた角パーツを装着したことを特徴とする請求項１０に記載の表示装置。