WO2014147849A1 - 現像剤補給容器及び現像剤補給装置 - Google Patents

Abstract

　現像剤補給容器はトナーを収容する現像剤収容部２aと、該現像剤収容部２aに収容されたトナーを現像剤補給容器１から排出する現像剤補給口５bと、該現像剤補給口５bに向けて現像剤収容部２aのトナーを搬送する搬送部２bと、該搬送部２bを回転させるための回転駆動力を受ける回転可能な駆動受け部７aと、現像剤補給装置に対する現像剤補給容器１の位置を決めるために現像剤補給容器１に設けられた保持機構304によって保持される保持突起部４hと、を有し、回転軸線方向において現像剤補給口５bは駆動受け部７aと保持突起部４hとの間に配置されている。これにより、現像剤補給容器の排出口と画像形成装置側の受け入れ口との接続の安定性が向上する。

Description

現像剤補給容器及び現像剤補給装置

　本発明は、画像形成装置に用いる現像剤補給容器及び現像剤補給装置に関する。

　近年、画像形成装置に用いられる現像剤補給容器は、現像剤を画像形成装置本体内で必要に応じて補給する据え置きタイプが主流となっている。
　ここで、据え置きタイプの現像剤補給容器においては、現像剤が少なくなってきた場合、ユーザが現像剤補給容器を交換する。画像形成装置本体内で現像剤の飛散量をより小さくする現像剤補給容器が求められている。
　特開２０１０−２５６８９３号公報の現像剤補給容器においては小径の排出口より現像剤補給容器に設けられた圧力発生手段により、現像剤補給容器の内外に圧力差を発生させ、その圧力差を利用して現像剤を排出する。これにより現像剤を安定して補給出来、また排出口が小径であることにより現像剤の飛散量を低減させている。

　このような特開２０１０−２５６８９３号公報の現像剤補給容器を用いる構成においては、現像剤補給容器の排出口と画像形成装置側の現像剤の受け入れ口との接続の安定性の向上が図られている。
　本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、現像剤補給容器の排出口と画像形成装置側の受け入れ口との接続の安定性の向上を図る現像剤補給容器を提供するものである。

　本発明は、現像剤補給装置に着脱可能な現像剤補給容器であって、現像剤を収容する現像剤収容部と、前記現像剤収容部に収容された現像剤を現像剤補給容器から排出する排出口と、前記排出口に向けて前記現像剤収容部の現像剤を搬送する搬送部と、前記搬送部を回転させるための回転駆動力を受ける回転可能な駆動受け部と、前記現像剤補給装置に対する現像剤補給容器の位置を決めるために現像剤補給容器に設けられた保持機構によって保持される保持部と、を有し、回転軸線方向において前記排出口は前記駆動受け部と前記保持部との間に配置されている現像剤補給容器を提供する。

　上記構成によれば、現像剤補給容器の排出口と画像形成装置側の受け入れ口との接続の安定性の向上を図ることができる。

　図１は本発明に係る現像剤補給容器を備えた画像形成装置の構成を示す断面説明図である。
　図２は本発明に係る現像剤補給容器を備えた画像形成装置の構成を示す斜視説明図である。
　図３の（ａ）は現像剤受け入れ装置の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は現像剤受け入れ装置の構成を示す断面説明図である。
　図４の（ａ），（ｂ）はハウジングの構成を示す斜視説明図である。
　図５の（ａ）は現像剤受け入れ部の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は現像剤受け入れ部の構成を示す正面説明図である。
　図６の（ａ）は保持機構の構成を示す斜視説明図、（ｂ）~（ｄ）は保持機構の回動動作を示す側面説明図である。
　図７は現像剤補給容器の構成を示す斜視説明図である。
　図８は現像剤補給容器の構成を示す分解斜視図である。
　図９の（ａ）は現像剤収容体の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は現像剤収容体の構成を示す正面説明図である。
　図１０の（ａ）は搬送部材の構成を示す断面説明図、（ｂ）は搬送部材の構成を示す斜視説明図である。
　図１１の（ａ）は保持機構の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は保持機構の構成を示す側面説明図、（ｃ）は保持機構の構成を示す断面説明図である。
　図１２の（ａ）は開口シールのシール面側の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は開口シールの固定面側の構成を示す斜視説明図である。
　図１３の（ａ）はボトルシャッタの封止面側の構成を示す斜視説明図、（ｂ）はボトルシャッタの誘い込み部側の構成を示す斜視説明図である。
　図１４の（ａ）は保護部材の当接面側の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は保護部材の係合部側の構成を示す斜視説明図である。
　図１５の（ａ）は動力変換部材の構成を示す斜視説明図、（ｂ）は動力変換部材のカム溝側の構成を示す正面説明図、（ｃ）は動力変換部材の係合部側の構成を示す背面説明図である。
　図１６の（ａ）は往復部材の構成を示す側面説明図、（ｂ）は往復部材の構成を示す斜視説明図である。
　図１７は容積変化手段の構成を示す斜視説明図である。
　図１８は本実施形態の現像剤補給容器と、比較例１、２の現像剤補給容器について性能比較結果を示す図である。

　図により本発明に係る現像剤補給容器の一実施形態を具体的に説明する。尚、以下の説明において、特段の記載がない限り、発明の思想の範囲内において現像剤補給容器１の種々の構成を同様な機能を奏する公知の他の構成に置き換えることが可能である。即ち、特段の記載がない限り、後述する実施形態に記載された現像剤補給容器１の構成だけに限定するものではない。
　先ず、本発明に係る現像剤補給容器１を備えた画像形成装置１００の構成について説明し、続いて、この画像形成装置１００に搭載される現像剤補給システムを構成する現像剤受け入れ装置３００と現像剤補給容器１の構成について順に説明する。
＜画像形成装置＞
　図１を用いて現像剤を収容すると共に画像形成装置１００に着脱可能なトナーカートリッジからなる現像剤補給容器１について説明する。更に、現像剤補給容器１が着脱可能（取り出し可能）に装着される現像剤受け入れ装置３００が搭載された画像形成装置１００の一例として電子写真方式を採用した複写機（電子写真画像形成装置）の構成について説明する。
　図１において、１０１は原稿であり、原稿台ガラス１０２の上に置かれる。そして、原稿１０１の画像情報に応じた光像を光学部１０３の複数のミラー１３とレンズ１４により、像担持体となる電子写真感光体からなる感光ドラム１０４の表面上に結像させることにより静電潜像を形成する。この静電潜像は乾式の現像装置（一成分現像装置）２０１により現像剤（乾式粉体）としてのトナー（一成分磁性トナー）を用いて可視化される。
　尚、本実施形態では、現像剤補給容器１から補給する現像剤として一成分磁性トナーを用いた例について説明するが、このような例だけではなく、後述するような構成としても構わない。
　具体的には、一成分非磁性トナーを用いて現像を行う一成分現像装置を用いる場合、現像剤として一成分非磁性トナーを補給することになる。また、磁性キャリアと非磁性トナーを混合した二成分現像剤を用いて現像を行う二成分現像装置を用いる場合、現像剤として非磁性トナーを補給することになる。尚、この場合、現像剤として非磁性トナーと共に磁性キャリアも併せて補給する構成としても構わない。
　図１に示す現像装置２０１は、上述したように、原稿１０１の画像情報に基づいて像担持体としての感光ドラム１０４の表面上に形成された静電潜像を現像剤としてトナーを用いて現像するものである。また、現像装置２０１には、現像剤ホッパ２０１ａの他に、現像ローラ２０１ｆが設けられている。この現像剤ホッパ２０１ａには、現像剤補給容器１から補給された現像剤を撹拌するための撹拌部材２０１ｃが設けられている。そして、この撹拌部材２０１ｃにより撹拌された現像剤は搬送部材２０１ｄにより更に下流側の搬送部材２０１ｅへと送られる。
　そして、搬送部材２０１ｅ，２０１ｂにより順に搬送されてきた現像剤は、現像ローラ２０１ｆに担持され、最終的に該現像ローラ２０１ｆと感光ドラム１０４とが対向する現像部へと供給される。
　本実施形態では、現像剤補給容器１から現像剤としてのトナーを現像装置２０１へ補給する構成としているが、例えば、現像剤補給容器１から現像剤としてのトナー及びキャリアを補給する構成としても構わない。
　図１に示す１０５~１０８は記録材１２を収容する給送カセットである。これら給送カセット１０５~１０８に積載された記録材１２のうち、画像形成装置１００の液晶操作部からユーザが入力した情報、もしくは原稿１０１のサイズに基づいて最適な給送カセット１０５~１０８が適宜選択される。
　そして、給送分離装置１０５Ａ~１０８Ａにより適宜搬送された一枚の記録材１２を、搬送部１０９を経由してレジストローラ１１０まで搬送する。そして、感光ドラム１０４の回転と、光学部１０３のスキャンのタイミングとに同期させてレジストローラ１１０により記録材１２を搬送する。
　１１１は転写帯電器である。１１２は分離帯電器である。ここで、転写帯電器１１１によって、感光ドラム１０４の表面上に形成された現像剤像（トナー像）を記録材１２に転写する。そして、分離帯電器１１２によって、現像剤像（トナー像）が転写された記録材１２を感光ドラム１０４の表面から分離する。
　この後、搬送部１１３により搬送された記録材１２は定着部１１４において加熱及び加圧されて該記録材１２上の現像剤像を定着させた後、片面コピーの場合には、排出反転部１１５を通過し、排出ローラ１１６により排出トレイ１１７上へ排出される。
　また、両面コピーの場合には、記録材１２は排出反転部１１５を通り、一旦、排出ローラ１１６により一部が画像形成装置１００外へ排出される。その後、記録材１２の終端がフラッパ１１８を通過し、排出ローラ１１６にまだ挟持されているタイミングで該フラッパ１１８を制御すると共に排出ローラ１１６を逆回転させる。これにより、再度、画像形成装置１００内へ搬送される。更に、この後、再給送搬送部１１９，１２０を経由してレジストローラ１１０まで搬送された後、片面コピーの場合と同様の搬送経路を辿って排出トレイ１１７上へ排出される。
　画像形成装置１００において、感光ドラム１０４の回りには現像手段としての現像装置２０１、クリーニング手段としてのクリーナ部２０２、帯電手段としての一次帯電器２０３等の画像形成プロセス機器が設置されている。尚、現像装置２０１は原稿１０１の画像情報に基づいて光学部１０３により感光ドラム１０４の表面上に形成された静電潜像に現像剤を付着させることにより現像するものである。また、一次帯電器２０３は、感光ドラム１０４の表面上に所望の静電潜像を形成するために該感光ドラム１０４の表面を一様に帯電するためのものである。また、クリーナ部２０２は感光ドラム１０４の表面上に残留している現像剤を除去するためのものである。
　図２は画像形成装置１００の外観図である。画像形成装置１００の外装カバーの一部である交換用カバー４０をユーザが開けると、図３に示す現像剤受け入れ装置３００の一部が現れる。そして、現像剤受け入れ装置３００内に現像剤補給容器１を図３の矢印ｄ方向に挿入して装着することで、現像剤補給容器１は現像剤受け入れ装置３００へ現像剤を補給可能な状態にセットされる。
　一方、ユーザが現像剤補給容器１を交換する際は、装着時とは逆の操作を行うことで現像剤受け入れ装置３００から現像剤補給容器１を脱離して取り出すことが出来る。そして、新たな現像剤補給容器１を再度セットすれば良い。
　交換用カバー４０は現像剤補給容器１を交換等のために着脱するための専用カバーであって、現像剤補給容器１を着脱するために開閉される。尚、画像形成装置１００本体のメンテナンスは、図２に示す前面カバー１００ｃを開閉することにより行われる。ここで、交換用カバー４０と前面カバー１００ｃとは一体的に構成することでも良い。その場合、現像剤補給容器１の交換や画像形成装置１００本体のメンテナンスは一体化された図示しない開閉カバーを開閉することにより行われる。
＜現像剤受け入れ装置＞
　次に、図３を用いて現像剤受け入れ装置３００の構成について説明する。画像形成装置１００に設けられる現像剤受け入れ装置３００は、図７に示す現像剤補給容器１を脱着可能に構成されている。図３に示すように、現像剤受け入れ装置３００には、図７に示す現像剤補給容器１が挿入される装着部となるハウジング３０１が設けられる。更に、該現像剤補給容器１からの現像剤を受け入れる現像剤受け入れ口３０２ａを有する現像剤受け入れ部材３０２が設けられる。
　更に、図３（ｂ）に示すように、該現像剤受け入れ口３０２ａから受け入れた現像剤を貯留し、図１に示す現像装置２０１へ搬送するバッファ部３０３が設けられる。更に、図７に示す現像剤補給容器１を装着位置へ案内すると共に該装着位置に保持する保持機構３０４が設けられる。更に、図７に示す現像剤補給容器１を回転駆動する駆動ギアからなる駆動部３０５、図７に示す現像剤補給容器１の回転位相を検知する検知手段となる位相検知部３０６等が設けられている。
＜ハウジング＞
　次に、図４を用いて現像剤受け入れ装置３００のハウジング３０１の構成について説明する。ハウジング３０１には、図４（ｂ）に示すように、図７に示す現像剤補給容器１を受け入れる挿入口３０１ａが形成されている。ハウジング３０１は図７に示す現像剤補給容器１の全長に対応する長さと、該現像剤補給容器１の外形形状に対応する内形形状を有して構成されている。
　図３に示すハウジング３０１内に図７に示す現像剤補給容器１が装着された際に該ハウジング３０１が現像剤補給容器１の外周全体を覆うように設けられている。また、ハウジング３０１には図４（ａ）に示すように、図８に示す現像剤補給容器１のボトルシャッタ５の位置を保持するボトルシャッタ保持部３０１ｂが設けられる。更に、図４（ａ）に示すように、図１１に示す保持部材（被保持部）４の一部に設けられたロック部４ｉと係合するロック解除突起部３０１ｃが設けられる。
　また、図４（ａ）に示すように、ハウジング３０１には、図６に示す保持機構３０４に設けられた引き込み部材３０４ａの回動軸となる支軸３０４ａ３が回転可能に保持される支持穴３０１ｄが形成されている。更に、図４（ａ）に示すように、ハウジング３０１の図７に示す現像剤補給容器１の装着方向となる図７の矢印ｄ方向の下流側端には該現像剤補給容器１の装着方向の挿入を規制するストッパ３０１ｅが形成されている。
＜現像剤受け入れ部＞
　次に、図５を用いて現像剤受け入れ部材３０２の構成について説明する。図５（ａ）に示すように、現像剤受け入れ部材３０２は、現像剤を受け入れる現像剤受け入れ口３０２ａと、その周囲に設けられた受け入れ口シール３０２ｂを備えている。
　また、現像剤受け入れ部材３０２は、図７に示す現像剤補給容器１のハウジング３０１に対する装着動作に伴って、図１１（ｂ）に示す保持部材４に設けられた傾斜部４ｄ，４ｋと係合しつつ該傾斜部４ｄ，４ｋに沿って摺動する。
　これによって、現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａを図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａに対向する位置へと変位させる係合突起部３０２ｃを備えている。図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａは現像剤補給容器１の現像剤を収容する現像剤収容部２ａ内（現像剤収容部内）の現像剤を排出する排出口となる。
　更に、図５に示す現像剤受け入れ部材３０２には、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５の凹部からなる誘い込み部５ｅに嵌入当接する傾斜部３０２ｄが設けられている。傾斜部３０２ｄは、図７に示す現像剤補給容器１の装着動作に伴って、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ口３０２ａと、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂとの位置合わせを行う凸部からなる。
　図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の凸部からなる傾斜部３０２ｄを、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５の凹部からなる誘い込み部５ｅに嵌合する。これによって、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａは、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと連通する。
　これにより、図７に示す現像剤補給容器１の装着動作に伴って、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａと、現像剤補給容器１の現像剤を収容する現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口とが連通して接続される。
　現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口は、図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａと、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂである。現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａと、開口シール１０の排出口１０ａとが該現像剤補給容器１の装着方向となる図７の矢印ｄ方向と異なる交差する方向となる図７の矢印ｄ方向と反対方向に相対変位して接続される。
　また、図５に示すように、現像剤受け入れ部材３０２の軸部３０２ｆにはコイルバネからなる付勢部材３０２ｅが嵌装して設けられている。図１３（ｂ）に示すように、図４（ａ）に示すハウジング３０１に設けられた貫通穴３０１ｆに図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の軸部３０２ｆを挿通する。そして、付勢部材３０２ｅの上端部をハウジング３０１の貫通穴３０１ｆの周囲のフランジ部３０１ｇに当接させるように組み付ける。これにより該付勢部材３０２ｅの付勢力によって現像剤受け入れ部材３０２は常時、図３（ｂ）の鉛直下方向Ｇへ付勢されている。
　尚、図５に示す受け入れ口シール３０２ｂは、発泡ウレタンからなり、図１３に示すボトルシャッタ５と、現像剤受け入れ部材３０２とによって圧縮されることにより、該ボトルシャッタ５と、現像剤受け入れ部材３０２との接続部からの現像剤の漏れを防ぐ。本実施形態では受け入れ口シール３０２ｂの圧縮率を３０％に設定した。
＜バッファ部＞
　次に、図３（ｂ）を用いてバッファ部３０３の構成について説明する。図３（ｂ）に示すように、ハウジング３０１の現像剤受け入れ部材３０２の下部にはバッファ部３０３が設けられている。バッファ部３０３に連通して現像剤を一時的に貯留する貯留部３０３ａと、該貯留部３０３ａに貯留した現像剤を図１に示す現像装置２０１へ送り出す搬送部材３０３ｂが設けられている。
＜保持機構＞
　次に、図６を用いて保持機構３０４の構成について説明する。図６（ａ）に示すように、図７に示す現像剤補給容器１の装着動作に伴って図１１に示す保持部材４に設けられた保持突起部４ｈに係合し、該現像剤補給容器１を装着位置まで引き込む保持機構３０４が現像剤受け入れ装置３００に設けられている。
　図１１に示す保持部材４に設けられた保持突起部４ｈは、現像剤補給容器１の装着方向となる図７の矢印ｄ方向の先端部（装着方向先端部）に設けられた保持部として構成される。
　図６（ａ）に示すように、保持機構３０４は、引き込み部材３０４ａと、図７に示す現像剤補給容器１を引き込むための付勢力を発生させる付勢部材３０４ｂと、支軸３０４ａ３とを備えている。そして、該支軸３０４ａ３が図４（ａ）に示すハウジング３０１に設けられた支持穴３０１ｄに回転自在に挿通されて該支軸３０４ａ３を中心に図６（ｂ）~（ｄ）に示す矢印ｃ方向へ回動自在に設けられている。
　図６に示す引き込み部材３０４ａには、図７に示す現像剤補給容器１の装着動作に伴って該現像剤補給容器１の装着方向先端部に設けられる図１４（ａ）に示す保護部材６の当接部６ａと当接する突当部３０４ａ１が設けられている。更に、図１１（ｂ）に示す保持部材４の保持突起部４ｈに形成された当接部４ｈ１に当接する抑え部３０４ａ２が設けられている。
　図７に示す現像剤補給容器１は、該現像剤補給容器１の画像形成装置１００への装着動作に伴って図６に示す保持機構３０４の突当部３０４ａ１と当接する当接面となる当接部６ａを該現像剤補給容器１の装着方向先端部に設けられた保護部材６に備えている。図６に示す保持機構３０４の突当部３０４ａ１と当接する当接面となる当接部６ａは該現像剤補給容器１の装着方向端面に設けられている。
　また、図６に示す引き込み部材３０４ａの両側面には、図４（ａ）に示すハウジング３０１に設けられた支持穴３０１ｄに回転自在に軸支される支軸３０４ａ３が突設されている。図６（ａ）に示すように、コイルバネからなる付勢部材３０４ｂの一端は引き込み部材３０４ａに設けられた係合部３０４ｃに係合支持されている。また、図３（ｂ）に示すように、付勢部材３０４ｂの他端はハウジング３０１に設けられた支軸３０１ｈに係合支持されている。
　また、図６に示す引き込み部材３０４ａは、図６（ｂ）~（ｄ）に示すように、支軸３０４ａ３を回動中心として回動自在に軸支されている。従って、図６（ｂ）~（ｄ）に示すように、引き込み部材３０４ａの支軸３０４ａ３を中心とする図６（ｂ）~（ｄ）の矢印ｃ方向の回動に伴って、位置関係が変化する。
　上記位置関係の変化は、該引き込み部材３０４ａの係合部３０４ｃと、ハウジング３０１の支軸３０１ｈとの間に張架された付勢部材３０４ｂと、引き込み部材３０４ａの回動中心となる支軸３０４ａ３との位置関係の変化である。
　具体的には、付勢部材３０４ｂは、引き込み部材３０４ａの回動中心となる支軸３０４ａ３に対して、該支軸３０４ａ３を中心とする引き込み部材３０４ａの図６（ｂ）~（ｄ）の矢印ｃ方向への回転方向上流側から下流側へと位置が変化する。
　また、引き込み部材３０４ａの回動中心となる支軸３０４ａ３と、付勢部材３０４ｂとの位置関係の変化に伴って、該付勢部材３０４ｂの引っ張り力からなる付勢力が変化する。
　即ち、引き込み部材３０４ａの支軸３０４ａ３を中心とする回転方向に作用する方向が図６（ｂ）に示す矢印ａ方向から図６（ｄ）に示す矢印ｂ方向へ変位する。
＜駆動部＞
　次に、図３を用いて駆動部３０５の構成について説明する。図３（ａ）に示すギアを有して構成される駆動部３０５は、現像剤補給容器１のハウジング３０１に対する装着位置において、該駆動部３０５から回転駆動力を受ける図８に示す動力変換部材７のギアで構成される駆動受け部７ａと噛合して係合する。そして、現像剤補給容器１に回転駆動力を伝達する。
＜現像剤補給容器＞
　次に、図７及び図８を用いて現像剤補給容器１の構成について説明する。図７に示す現像剤補給容器１が画像形成装置１００のハウジング３０１の装着位置に装着された際に図３に示すギアからなる駆動部３０５が図７に示すギアからなる駆動受け部７ａに噛合する。そして、該画像形成装置１００からの回転駆動力を受けて現像剤収容体２が回転する。これにより、現像剤収容部２ａの内面側に螺旋状に突出して設けられた搬送部２ｂにより現像剤を図９（ａ）に示す開口部２ｃまで搬送する。
　一方、図７に示す現像剤補給容器１が画像形成装置１００のハウジング３０１の装着位置に装着される。すると、図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａ、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂ、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａが連通される。
　そして、現像剤は、図９（ａ）に示す開口部２ｃから図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａ、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂを経由する。更に、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａ、図３（ｂ）に示すハウジング３０１に設けられたバッファ部３０３を経由して貯留部３０３ａに貯留され、該貯留部３０３ａから搬送部材３０３ｂによって現像装置２０１に補給される。
　現像剤補給容器１は、図８に示すように、現像剤を収容する現像剤収容体２、図１０に示す搬送部材３を有する。更に、図１１に示す保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈ、図１３に示すボトルシャッタ５、図１４に示す保護部材６、図１５に示す動力変換部材７、図１６に示す往復部材８を有する。
　更に、現像剤補給容器１は、図８に示すように、該現像剤補給容器１の内容積を変化させることにより該現像剤補給容器１内（現像剤補給容器内）の圧力を変化させる容積変化手段となる図１７に示す伸縮部材９を有する。更に、現像剤補給容器１は、図８に示すように、図１２に示す開口シール１０、図８に示す回転シール１１等を有して構成される。
＜現像剤収容体＞
　次に、図９を用いて現像剤補給容器１の現像剤収容体２の構成について説明する。図９に示すように、現像剤収容体２は現像剤を収容する現像剤収容部２ａと、該現像剤収容体２の回転に伴って現像剤を搬送する搬送部２ｂを有する。更に、搬送された現像剤を排出する開口部２ｃと、該現像剤収容部２ａと開口部２ｃとの間に形成された円筒状の小径部２ｆとを備えている。
　更に、複数のリブ状突起部からなり、現像剤収容体２の回転を保持する回転保持部２ｄと、図１５に示す動力変換部材７の係合部７ｃと係合して回転駆動力を受ける被係合部２ｅと、を小径部２ｆの外周面側に備えている。尚、搬送部２ｂは現像剤収容部２ａの内面側に突出する螺旋状の突起部であり、現像剤収容体２の回転によって現像剤を図７の矢印ｄ方向へ搬送する。
＜搬送部材＞
　次に、図８及び図１０を用いて搬送部材３の構成について説明する。図１０に示す搬送部材３は、図８に示すように、現像剤収容体２に固定されている。そして、該現像剤収容体２の現像剤収容部２ａの開口部２ｃの近傍まで搬送された現像剤を該搬送部材３の回転に伴って持ち上げる現像剤持上げ部３ａを有する。更に、該現像剤持上げ部３ａにより持ち上げた現像剤を傾斜面に沿って搬送する搬送板３ｂとを備えている。
＜保持部＞
　次に、図１１を用いて保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈの構成について説明する。図１１（ａ）に示すように、保持部材４は、図９に示す現像剤収容体２の回転保持部２ｄと嵌合して該現像剤収容体２を回転可能に保持する円筒状の嵌合部４ｂを有する。該嵌合部４ｂの一部には図９に示す回転保持部２ｄのリブ状突起部に係止する弾性変形可能な係止爪４ｎが該嵌合部４ｂの円筒面に沿って複数形成されている。
　更に、図１１（ｃ）に示すように、保持部材４は、図１０に示す搬送部材３によって搬送された現像剤を貯留する貯留部４ａを有する。該貯留部４ａの先端には、図１２に示す排出口１０ａが形成された開口シール１０を貼り付ける座面４ｆが形成されている。
　また、図１１（ｃ）に示す嵌合部４ｂに対して図７の矢印ｄ方向で示す現像剤補給容器１の装着方向下流側に図１７に示す伸縮部材９のネジ部９ｂが螺合して係合するネジ部４ｃが形成されている。
　更に、図１１（ｂ）に示すように、保持部材４には、図３及び図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の係合突起部３０２ｃが摺動自在に係合する傾斜部４ｄ，４ｋが設けられている。更に、図１１（ｃ）に示すように、保持部材４には、図１３に示すボトルシャッタ５が摺動自在に挿入して組み付けられるボトルシャッタ保持部４ｅが設けられている。更に、図１１（ｃ）に示すように、保持部材４には、図７に示す現像剤補給容器１が非装着時に図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂを隠蔽する隠蔽部４ｇが形成されている。
　また、図１１（ａ），（ｂ）に示すように、保持部材４には、図１３に示すボトルシャッタ５のロック突起部５ｄと係合して該ボトルシャッタ５の変位を規制するロック部４ｉがロックアーム４ｍの先端に形成されている。
　図１１に示す保持部材４の図７の矢印ｄ方向で示す現像剤補給容器１の装着方向下流側の先端部分には、保持突起部４ｈが設けられている。保持突起部４ｈは、図６に示す現像剤受け入れ装置３００に設けられた保持機構３０４の引き込み部材３０４ａの抑え部３０４ａ２が当接する当接部４ｈ１を有する。
　図１１に示す保持突起部４ｈの当接部４ｈ１は、図７の矢印ｄ方向で示す現像剤補給容器１の装着方向上流側に設けられる。該当接部４ｈ１は、図６に示す保持機構３０４の引き込み部材３０４ａが付勢部材３０４ｂの引っ張り力により支軸３０４ａ３を中心に回動して抑え部３０４ａ２が当接することで該引き込み部材３０４ａによる引き込み力を受ける。
＜開口シール＞
　次に、図１２を用いて開口シール１０の構成について説明する。図１２に示す開口シール１０は、図１１（ｃ）に示す保持部材４の座面４ｆ上に図１２（ｂ）に示す両面テープ１０ｃにより貼着される。図１２（ａ）に示すように、開口シール１０には現像剤をシールするシール面１０ｂの一部に貫通穴からなる排出口１０ａが形成されている。
　そして、図７に示す現像剤補給容器１がハウジング３０１に装着された装着位置において、図１２に示す排出口１０ａと、図１３に示すボトルシャッタ５の貫通穴からなる現像剤補給口５ｂとが連通する。
　尚、図７に示す現像剤補給容器１が非装着位置において、図１２（ａ）に示す開口シール１０のシール面１０ｂには図１３（ａ）に示すボトルシャッタ５の封止部５ａが該ボトルシャッタ５自身の弾性力により圧接されている。これにより、図１１（ｃ）に示す保持部材４の貯留部４ａからの現像剤の漏れを防止している。
　本実施形態では、ボトルシャッタ５の封止部５ａが開口シール１０のシール面１０ｂに圧接された際の該シール面１０ｂの圧縮率を約２０％に設定している。尚、開口シール１０のシール面１０ｂの圧縮率は、図１１（ｃ）に示す保持部材４の座面４ｆの高さを調整すること等により適宜設定することができる。
　＜ボトルシャッタ＞
　次に、図１３を用いてボトルシャッタ５の構成について説明する。図１３に示すボトルシャッタ５は、図１１（ｃ）に示す保持部材４のボトルシャッタ保持部４ｅ内に図１１（ｃ）の左右方向に摺動可能に挿入されて組み付けられている。これにより、ボトルシャッタ５の封止部５ａは、図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａを開封する開封位置と、該排出口１０ａを封止する封止位置との間を移動する。ボトルシャッタ５は、図７の矢印ｄ方向で示す現像剤補給容器１の装着方向、或いは、図７の矢印ｄ方向と反対方向の脱離方向に沿って移動可能である。
　図１３（ａ）に示すように、ボトルシャッタ５には、封止位置において図１２（ａ）に示す開口シール１０のシール面１０ｂに圧接することにより現像剤の漏れを防止する封止部５ａが設けられている。更に、開放位置において図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａと連通して現像剤を補給可能とする現像剤補給口５ｂが設けられている。
　また、図１３に示すように、ボトルシャッタ５には、図７に示す現像剤補給容器１の装着動作の過程において、図４（ａ）に示す現像剤受け入れ装置３００のハウジング３０１に形成されたボトルシャッタ保持部３０１ｂと係合する保持突起部５ｃが設けられている。
　更に、図１３に示すように、ボトルシャッタ５には、図１１に示す保持部材４のロック部４ｉに係合するロック突起部５ｄが設けられている。更に、図１３（ｂ）に示すように、ボトルシャッタ５には、図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａの外周部に設けられた凸部からなる傾斜部３０２ｄが当接する誘い込み部５ｅが設けられている。凹部からなる誘い込み部５ｅは現像剤補給口５ｂの外周面上に形成されており、該ボトルシャッタ５と、現像剤受け入れ部材３０２との相対位置を規制する。
　図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の凸部からなる傾斜部３０２ｄと、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５の凹部からなる誘い込み部５ｅとが嵌合する。これにより、図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａの軸芯と、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの軸芯とが略同一直線上に一致するように設定されている。
　尚、本実施形態では、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの直径は約２．５ｍｍに設定されている。これにより、図７に示す現像剤補給容器１の現像剤受け入れ装置３００への着脱動作に伴うボトルシャッタ５の開閉時に現像剤が飛散して、その周囲が現像剤で汚れてしまうことを防止することが出来る。
＜保護部材＞
　次に、図７、図８及び図１４を用いて保護部材６の構成について説明する。図７及び図８に示すように、図１４に示す保護部材６は、図１６に示す往復部材８、図１７に示す伸縮部材９、図１１に示す保持部材４等の外周を全体的に覆うように保持部材４に組み付けられている。これにより、図７に示す現像剤補給容器１の物流時等に受ける振動や衝撃から保護する。
　また、図１４（ａ）に示すように、保護部材６の図７の矢印ｄ方向で示す現像剤補給容器１の装着方向下流側の端面には図６に示す保持機構３０４に設けられた引き込み部材３０４ａの突当部３０４ａ１に当接する当接部６ａが設けられている。
　更に、図１４（ｂ）に示すように、保護部材６には、図１１に示す保持部材４と係合する係合部６ｂが設けられている。更に、図１６に示す往復部材８のアーム部８ｃが長手方向（図１６（ａ）の左右方向）に摺動自在に嵌入されて該往復部材８の回転を規制する回転規制部６ｃが設けられている。
＜動力変換部材＞
　次に、図８及び図１５を用いて動力変換部材７の構成について説明する。図８に示すように、動力変換部材７は、現像剤収容体２の回転保持部２ｄを覆うように設けられた略円筒体で構成される。図１５（ａ）に示すように、動力変換部材７には、図８に示す現像剤収容体２の回転保持部２ｄと嵌合する嵌合部７ｅが設けられている。嵌合部７ｅの外周面上には、図３に示す画像形成装置１００本体の駆動部３０５から回転駆動力を受ける駆動受け部７ａが形成されている。
　更に、動力変換部材７の外周面には、図１６（ｂ）に示すＵ字形状の往復部材８のアーム部８ｃの両端部で内側に突出して設けられた突起部８ｂと係合するカム溝７ｂが形成されている。動力変換部材７は駆動受け部７ａで受けた回転駆動力により回転する。
　その際に、動力変換部材７の外周面に設けたカム溝７ｂに沿って往復部材８のアーム部８ｃの両端部に設けた突起部８ｂが摺動する。これにより、往復部材８のアーム部８ｃが図１４に示す保護部材６の回転規制部６ｃに沿って図７の矢印ｄ方向、或いは、図７の矢印ｄ方向と反対方向に移動する。これにより、動力変換部材７の回転運動を該動力変換部材７の回転軸線方向への往復運動に変換することが出来る。
　また、図１５（ｃ）に示すように、動力変換部材７の内周面には、図８に示す現像剤収容体２のリブ状突起部からなる被係合部２ｅと係合して駆動受け部７ａで受けた回転駆動力を該現像剤収容体２へ伝達する溝部からなる係合部７ｃが形成されている。
＜往復部材＞
　次に、図１６を用いて往復部材８の構成について説明する。図１６（ｂ）に示すように、Ｕ字形状からなる往復部材８は、図１７に示す伸縮部材９の把持部９ｃと係合して該伸縮部材９を往復部材８と一体的に往復変位させる係合部８ａを有する。更に、図１５（ａ）に示す動力変換部材７のカム溝７ｂと係合して該動力変換部材７の回転軸線方向の往復運動が伝達される突起部８ｂがアーム部８ｃの両端部に設けられている。
　尚、往復部材８の係合部８ａと、突起部８ｂとは、図１４に示す保護部材６の回転規制部６ｃ内に嵌合されて回転が規制されるアーム部８ｃによって連結されている。
　また、図１６（ａ）に示すように、往復部材８のアーム部８ｃには、図１４に示す保護部材６の回転規制部６ｃの内壁面に対して鉛直方向の付勢力を持って当接するＵ字形状の弾性変形部８ｄが形成されている。弾性変形部８ｄは自身の弾性力によって積極的に回転規制部６ｃの内壁面と当接し、該回転規制部６ｃと、アーム部８ｃとの間のガタを詰めて往復部材８が保護部材６の回転規制部６ｃに沿って往復移動することによって発生する振動や音を防ぐことができる。
＜伸縮部＞
　次に、図１７を用いて容積変化手段となる伸縮部材（ポンプ部）９の構成について説明する。図１７に示すように、伸縮部材９は、一端が解放された円筒状の開口部９ａと、該開口部９ａの外周面上に設けられたネジ部９ｂと、該開口部９ａの他端側に接続されたヒダ状の伸縮部９ｄと、該伸縮部９ｄに接続された把持部９ｃとを有して構成されている。
　伸縮部材９の開口部９ａ側は、該開口部９ａの外周面に設けられたネジ部９ｂが図１１（ｃ）に示す保持部材４のネジ部４ｃに螺合締結されることで該保持部材４に固定される。また、伸縮部材９の把持部９ｃ側は、該把持部９ｃが図１６に示す往復部材８の係合部８ａと係合することにより係止されて図８に示すように、保持部材４と往復部材８との間に配置される。
　伸縮部材９は往復部材８の図１６（ａ）の左右方向の往復運動を受けて伸縮部９ｄが伸縮されることにより伸縮可能となる。図８に示すように、図１７に示す伸縮部材９と、図１１に示す保持部材４の円筒部４ｊと、図１５に示す円筒状の動力変換部材７と、図９に示す現像剤収容部２ａの開口部２ｃとは、それぞれの中空内部が連通されて且つ密封して接続される。
　そして、伸縮部材９の伸縮部９ｄの伸縮による吸排気によって発生するエアを利用して現像剤を排出する。現像剤は、図１１（ｃ）に示す保持部材４の円筒部４ｊの下部に設けられた貯留部４ａ、座面４ｆ上に貼着された図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａから排出される。更に、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂからなる排出口、図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａから図３（ｂ）に示すバッファ部３０３に排出される。
　図３に示すように、画像形成装置１００の現像剤受け入れ装置３００側に設けられる図５に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａと接続される。
　そして、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａとは、それぞれ直径が４ｍｍ以下の貫通穴、或いは、その貫通穴の断面積に相当する断面積を有する各種断面形状の貫通穴で構成することが出来る。図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂは現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口として構成される。
＜現像剤補給容器の装着動作＞
　次に、図３~図７、図１１~図１４を用いて現像剤補給容器１の現像剤受け入れ装置３００への装着動作について説明する。尚、図６（ｂ）は現像剤補給容器１の装着開始時における引き込み部材３０４ａと付勢部材３０４ｂとの位置関係を示す。図６（ｃ）は現像剤補給容器１の装着途中における引き込み部材３０４ａと付勢部材３０４ｂとの位置関係を示す。図６（ｄ）は現像剤補給容器１の装着完了時における引き込み部材３０４ａと付勢部材３０４ｂとの位置関係を示す。
　図７に示すように、現像剤補給容器１は、図３に示すハウジング３０１に対して図３及び図７の矢印ｄ方向に装着される。現像剤補給容器１の装着動作に伴って、図１３に示すボトルシャッタ５の保持突起部５ｃが図４に示すハウジング３０１の凹溝からなるボトルシャッタ保持部３０１ｂと係合してハウジング３０１に対してボトルシャッタ５の位置が規制される。
　このとき、図３に示す現像剤受け入れ部材３０２は現像剤補給容器１に対して離間している。また、図６に示す保持機構３０４の突当部３０４ａ１と、図１４に示す保護部材６の当接部６ａとは当接していない。
　従って、図６に示す保持機構３０４の引き込み部材３０４ａは、付勢部材３０４ｂの引っ張り力により支軸３０４ａ３を中心に図６（ｂ）の矢印ａ方向に付勢される。そして、現像剤受け入れ装置３００のフレームに設けられた図示しないストッパにより係止される。これにより、図６（ｂ）に示す初期位置の姿勢に保持されている。更に、図３に示す駆動部３０５と、図７に示す駆動受け部７ａとは噛合されておらず、画像形成装置１００側から現像剤補給容器１へ駆動力は伝達されていない。
　現像剤補給容器１が更に図３及び図７の矢印ｄ方向に挿入される。すると、現像剤補給容器１に設けられる図１３に示すボトルシャッタ５の保持突起部５ｃが、図４（ａ）に示すハウジング３０１の凹溝からなるボトルシャッタ保持部３０１ｂに嵌合して係止される。そして、ボトルシャッタ５のみがその位置で保持される。
　一方、ボトルシャッタ５を除く現像剤補給容器１は、現像剤受け入れ装置３００に対して、更に図３（ａ）の矢印ｄ方向へ変位する。
　そして、図１４に示す保護部材６の当接部６ａが、図６に示す引き込み部材３０４ａの突当部３０４ａ１に当接する。そして、図６（ｃ）に示すように、ユーザの挿入力により付勢部材３０４ｂの引っ張り力に抗してバネ引き込み部材３０４ａを支軸３０４ａ３を中心に図６（ｃ）の矢印ｃ方向に回転させる。
　その際、図６（ｂ）に示すように、現像剤補給容器１の装着開始初期位置の姿勢では、付勢部材３０４ｂが引き込み部材３０４ａの支軸３０４ａ３よりも該引き込み部材３０４ａの回転方向となる矢印ｃ方向の上流側に位置する。このため、引き込み部材３０４ａは付勢部材３０４ｂの付勢力の分力によって図６（ｂ）の矢印ａ方向に付勢されている。
　従って、現像剤補給容器１は装着動作に伴って、図６に示す保持機構３０４の付勢部材３０４ｂの引っ張り力（付勢力）により図１４に示す保護部材６の当接部６ａを介して図７の矢印ｄ方向と反対方向の付勢力を受ける。このとき、現像剤補給容器１の装着動作を実施しているユーザは、図６（ａ）に示す保持機構３０４の付勢部材３０４ｂの引っ張り力により該現像剤補給容器１を図７の矢印ｄ方向へ挿入する際に図７の矢印ｄ方向と反対方向の抵抗力を受ける。
　本実施形態では、現像剤補給容器１の装着操作性の観点から、該現像剤補給容器１を図７の矢印ｄ方向へ挿入する際に図７の矢印ｄ方向と反対方向の抵抗力の発生源である付勢部材３０４ｂの引っ張り力による付勢力を約２０Ｎとしている。また、図３に示す現像剤受け入れ部材３０２は現像剤補給容器１に対して離間している。更に、図３に示す駆動部３０５と、図７に示す駆動受け部７ａとは噛合しておらず画像形成装置１００から現像剤補給容器１へ駆動力は伝達されていない。
　次に、図６（ａ）に示す保持機構３０４の付勢部材３０４ｂの引っ張り力による図７の矢印ｄ方向と反対方向の付勢力に抗して、現像剤補給容器１を図７の矢印ｄ方向に挿入する。このとき、図１４（ａ）に示す保護部材６の当接部６ａが、図６に示す引き込み部材３０４ａの突当部３０４ａ１に当接した状態で現像剤補給容器１は図７の矢印ｄ方向へ挿入される。
　このとき、図６に示す引き込み部材３０４ａの突当部３０４ａ１に図１４に示す保護部材６の当接部６ａが当接して図７の矢印ｄ方向へ押される。これにより、図６（ｃ）に示すように、引き込み部材３０４ａは支軸３０４ａ３を中心として図６（ｃ）の矢印ｃ方向へ回動する。
　従って、付勢部材３０４ｂは、図６（ｃ）に示すように、支軸３０４ａ３上を通る位置へと変位し、該付勢部材３０４ｂの引っ張り力による付勢力は該付勢部材３０４ｂが圧縮される方向へのみ作用し、その分力は引き込み部材３０４ａの回転方向には作用しない。従って、引き込み部材３０４ａが図６（ｃ）に示す位置において、ユーザは、現像剤補給容器１を図７の矢印ｄ方向へ挿入する際に該付勢部材３０４ｂの引っ張り力による抵抗力を受けない。
　ここで、図１１に示す現像剤補給容器１の保持部材４の傾斜部４ｄ，４ｋと、図３に示す現像剤受け入れ部材３０２の係合突起部３０２ｃとが係合し、該係合突起部３０２ｃが傾斜部４ｄ，４ｋの間に設けられたガイド溝４ｐに沿って摺動移動する。これにより、現像剤受け入れ部材３０２が図３（ｂ）に示すコイルバネからなる付勢部材３０２ｅの伸長力に抗して図３（ｂ）の上方向に変位する。
　このとき、図１１（ｃ）の座面４ｆ上に貼着された図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａは、図１３に示すボトルシャッタ５の封止部５ａが圧接されて該排出口１０ａが封止されている。そして、貯留部４ａに貯留されている現像剤は該排出口１０ａから排出されないようになっている。
　尚、図６（ｃ）に示す姿勢位置においても図３に示す駆動部３０５は、図７に示す駆動受け部７ａと噛合しておらず、画像形成装置１００から現像剤補給容器１へ駆動力は伝達されていない。
　更に、現像剤補給容器１を図７の矢印ｄ方向へ挿入しようとすると、図６（ｄ）に示すように、引き込み部材３０４ａが支軸３０４ａ３を中心に図６（ｄ）の矢印ｃ方向へ回転する。このとき、図６に示す抑え部３０４ａ２が図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈに形成された当接部４ｈ１に当接する。
　このとき、図６（ｄ）に示す付勢部材３０４ｂは、引き込み部材３０４ａの回転中心となる支軸３０４ａ３に対して図６（ｄ）の矢印ｃ方向の回転方向下流側の位置に変位する。これにより、付勢部材３０４ｂの引っ張り力による付勢力の分力により引き込み部材３０４ａは支軸３０４ａ３を中心に図６（ｄ）の矢印ｃ方向へ回転する。
　そのため、付勢部材３０４ｂの付勢力の図７の矢印ｄ方向の分力が引き込み部材３０４ａの抑え部３０４ａ２より図１１に示す保持部材４の当接部４ｈ１を介して現像剤補給容器１へ付与される。従って、現像剤補給容器１は、図１４（ａ）に示す保護部材６の当接部６ａが図３に示すハウジング３０１のストッパ３０１ｅに突き当たるまで付勢部材３０４ｂの付勢力の分力によって引き込まれる。
　即ち、現像剤補給容器１は、付勢部材３０４ｂの付勢力によって図３に示すハウジング３０１のストッパ３０１ｅに対して押し付けられた状態となり、装着位置に保持される。
　また、図６（ｄ）に示す現像剤補給容器１の装着位置では以下の通りである。引き込み部材３０４ａの図１１に示す保持部材４の当接部４ｈ１に当接係合する抑え部３０４ａ２の当接辺３０４ａ４は、該保持部材４を介して現像剤補給容器１を鉛直下方向へ押し付ける分力が働くように水平方向に対して所定角度に設定されている。
　本実施形態では、排出口と係合突起部３０２ｃとの接合部は、当接部４ｈ１よりも鉛直下方向に位置している。そのため、排出口と係合突起部３０２ｃとの当接性を高めることができる。即ち、排出口が係合突起部３０２ｃに接続する接続方向に付勢力が働く構成であればいい。
　これにより、現像剤補給容器１はハウジング３０１に対して図３（ｂ）の鉛直下方向へ押し付けられており、その装着位置が安定的に保持される。これにより、図１１に示す保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈは、図３（ｂ）に示す保持機構３０４により図３（ｂ）の鉛直方向下向きの保持力を受ける。
　また、図６（ｄ）に示す現像剤補給容器１の装着位置では以下の通りである。図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａと、図１３に示す現像剤補給容器１のボトルシャッタ５に形成された現像剤補給口５ｂと、図１２に示す開口シール１０に形成された排出口１０ａとが連通する。
　更に、図５に示す現像剤受け入れ部材３０２に形成された凸部からなる傾斜部３０２ｄが、図１３（ｂ）に示すボトルシャッタ５に形成された凹部からなる誘い込み部５ｅ内に誘い込まれる。これにより、図１３に示す現像剤補給口５ｂの軸芯と、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ口３０２ａの軸芯とがほぼ同一直線上に位置して連通される。
　このように、現像剤補給容器１側のボトルシャッタ５に形成された現像剤補給口５ｂと、画像形成装置１００側の現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとを連通させる水平方向及び鉛直方向の位置精度を向上した。
　即ち、保持機構３０４が保持部となる保持部材４を保持する。これにより、水平方向（現像剤補給容器１を現像剤受け入れ装置３００に挿入する挿入方向）と鉛直方向（排出口が係合突起部３０２ｃに接続する接続方向）との両方向において以下の通りである。即ち、現像剤補給容器１の現像剤受け入れ装置３００に対する位置決めの精度が上がる。
　このため、現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口となる図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａの口径を小さく出来る。更に、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの口径を小さく出来る。更に、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａの口径を小さく出来る。
　従って、現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口となる図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａの口径は以下の通りである。更に、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの口径は以下の通りである。更に、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａの口径は以下の通りである。それぞれの口径は直径が４ｍｍ以下の貫通穴、或いは、その貫通穴の断面積に相当する断面積を有する貫通穴で構成することが出来る。
　更に、図３に示す駆動部３０５と、図７に示す現像剤補給容器１の駆動受け部７ａとが係合する。つまり、図７に示す現像剤補給容器１は、図３に示す駆動部３０５からの駆動力を受けて回転し、該現像剤補給容器１内の現像剤を排出可能な構成とされる。
　本実施形態では、現像剤補給容器１側に設けられる図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの口径は、安定した現像剤補給性能及び現像剤の飛散を防止するために直径が２．５ｍｍ程度に設定されている。
　従って、図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａと、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図５（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの連通状態は以下の通りである。
　本実施形態のように、現像剤補給容器１側に設けられる図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの口径を非常に小径の直径が２．５ｍｍ程度に設定した。
　この場合、現像剤補給容器１の装着位置の維持が非常に重要である。また、現像剤補給容器１側の図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａの連通状態や接続状態を維持することが非常に重要である。更に、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂの連通状態や接続状態を維持することが非常に重要である。更に、画像形成装置１００側の図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａの連通状態や接続状態を維持することが非常に重要である。
　例えば、直径が２．５ｍｍの現像剤補給口５ｂと、現像剤受け入れ口３０２ａとが正規の連通位置よりも現像剤補給容器１の装着方向に約１ｍｍズレた場合、現像剤を補給できる開口面積が顕著に小さくなる。
　本実施形態では、現像剤補給容器１と、現像剤受け入れ装置３００とは、以下の通りである。図６（ｄ）に示す現像剤補給容器１の装着完了位置において、図３に示すように、図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈと、図３に示す保持機構３０４の抑え部３０４ａ２との位置が以下の通りである。図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの位置に対して以下の通りである。図７に示す現駆動受け部７ａと、図３に示す駆動部３０５との位置の対向側に配置される。
　即ち、図１１に示す保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈは以下の通りである。現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口となる図１２に示す開口シール１０の排出口１０ａと、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂとに対して以下の通りである。図７に示す駆動受け部７ａの回転軸方向となる図７の矢印ｄ方向における該駆動受け部７ａの対向側に設けられている。
　また、図８に示すように、図１１に示す保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈが現像剤補給容器１の装着方向先端側にある。
　このため、現像剤補給容器１の装着動作においては、図３に示す付勢部材３０４ｂの付勢力により保持機構３０４の引き込み部材３０４ａが回転する。そして、保持機構３０４の引き込み部材３０４ａにより、該現像剤補給容器１の先端側に取り付けられた図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈが図３（ａ）の矢印ｄ方向に引き込まれる。
　これにより、図７に示す現像剤補給容器１の先端部に設けられた保護部材６の当接部６ａが図３に示すハウジング３０１のストッパ３０１ｅに当接するまで引き込まれる。これにより、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとが確実に連通する。
　本実施形態では、図７に示す駆動受け部７ａをギアとし、図３に示す駆動部３０５をギアとした。そして、図３に示すように、駆動部３０５を現像剤補給容器１の上部に配置した。これにより、該駆動部３０５からの回転駆動力を駆動受け部７ａの上部で受ける構成とした。
　従って、図７に示す現像剤収容体２は動力変換部材７を介して回転駆動力を受けて回転する。また、動力変換部材７が駆動部３０５からの駆動力の反力を図３（ｂ）の下方向に受け、その反力は現像剤補給容器１の振動やガタつきの要因となる。これにより、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの接続状態に影響が生ずる虞がある。
　尚、動力変換部材７が駆動部３０５からの駆動力の反力を受けて現像剤補給容器１の振動やガタにより以下の問題が顕著となる。図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの接続状態が不安定となる。その現象は、図３に示す駆動部３０５が図７に示す駆動受け部７ａへ駆動力を間欠的に伝達する場合には更に顕著となる。
　また、本実施形態の現像剤補給容器１は、図１７に示す蛇腹状のポンプからなる伸縮部材９の伸縮動作に伴って吸排気されるエアを利用して現像剤を排出させる。このため、エアの抵抗によって図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとが瞬間的に離間する方向に力を受ける。
　しかしながら、本実施形態では、図１１に示す保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈが図３（ｂ）の下方向に押圧される。これは付勢部材３０４ｂの付勢力により回転する図３に示す保持機構３０４の引き込み部材３０４ａの抑え部３０４ａ２の当接辺３０４ａ４により保持突起部４ｈが図３（ｂ）の下方向に押圧される。
　更に、図７に示す駆動受け部７ａが図３の上方から駆動部３０５から伝達される駆動力の反力として図３（ｂ）の下方向に押圧される。
　そして、図７の矢印ｄ方向において以下の通りである。図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈと、図７に示す駆動受け部７ａとの間で、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとが連通される。
　即ち、現像剤補給容器１が装着位置で以下の通りである。図１１に示す保持部となる保持部材４の保持突起部４ｈは、付勢部材３０４ｂの付勢力により回転する図３に示す保持機構３０４の引き込み部材３０４ａの抑え部３０４ａ２の当接辺３０４ａ４により該現像剤補給容器１の装着方向に付勢力を受ける。
　更に、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａと、現像剤収容部２ａ内の現像剤を排出する排出口となる図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂとの接続方向とに付勢力を受ける。
　これにより、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとは、図３（ｂ）の下方向にも図３（ｂ）の上方向にも変位しない。
　つまり、現像剤補給容器１の装着完了時の図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの接続状態を保持することができ、安定した現像剤補給性能を維持できる。
　従って、図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂと、図３（ａ）に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの接続部から現像剤が飛散を低減することができる。
＜比較例１＞
　比較例１として、保持突起部４ｈを現像剤補給口５ｂと駆動受け部７ａとの間に設けた場合、現像剤補給容器１の装着動作においては、前記実施形態の現像剤補給容器１と同様に装着方向の位置がズレることはない。
　しかしながら、現像剤補給容器１の現像剤補給動作においては、現像剤補給口５ｂが保持突起部４ｈよりも駆動受け部７ａから離れた位置にある。このため、駆動部３０５から駆動受け部７ａが受ける反力や、伸縮部材９の伸縮動作により現像剤を排出させるエア抵抗により、瞬間的な現像剤補給口５ｂの変位を規制することは困難であった。これにより、現像剤補給口５ｂと現像剤受け入れ口３０２ａとの接続状態が崩れた。
　また、駆動受け部７ａと保持突起部４ｈとの距離が前記実施形態の現像剤補給容器１よりも必然的に短くなる。このため、同様の付勢部材３０４ｂを用いた場合、引き込み部材３０４ａによる現像剤補給容器１の抑え込み効果は低下する。
　従って、本実施形態の現像剤補給容器１と比較して、現像剤を安定して補給できなくなり、また、現像剤補給口５ｂと現像剤受け入れ口３０２ａとの接続部から現像剤の飛散量が多くなる。
　特に、本実施形態の現像剤補給容器１においては伸縮部材９の伸縮動作によりエアを用いて現像剤を補給している。このため、現像剤補給口５ｂと現像剤受け入れ口３０２ａとの接続状態が崩れたことによって発生した隙間が小さくてもエアと共に現像剤が吹き出されるため現像剤の漏れが発生し易い。
　比較例１の上記問題を解決するためには、保持機構３０４の付勢部材３０４ｂの付勢力を大きくして更に強い力で現像剤補給容器１を抑えることも考えられる。その弊害として現像剤補給容器１の装着動作時の摺動抵抗力が大きくなってしまい、現像剤補給容器１の装着操作性が低下する。
　また、図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈと、図１４に示す保護部材６の当接部６ａとの離間距離が本実施形態の現像剤補給容器１よりも長くなる。それに伴い現像剤受け入れ装置３００の図６に示す保持機構３０４の突当部３０４ａ１と、抑え部３０４ａ２との離間距離も長くなる。このため、引き込み部材３０４ａが必然的に大型化する。
　即ち、現像剤受け入れ装置３００に大きなスペースが必要となり、画像形成装置１００本体が大型化する。従って、本実施形態の現像剤補給容器１のように、現像剤補給動作時の現像剤補給容器１の位置ズレを規制する。
　そのためには、位置ズレの主因である図３に示す駆動部３０５の駆動力を受ける図７に示す駆動受け部７ａと、現像剤補給容器１の位置ズレを規制する図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈとの離間距離を極力大きくする。
　更に、現像剤補給容器１の図６に示す保持機構３０４の引き込み部材３０４ａの抑え部３０４ａ２と、該抑え部３０４ａ２と係合する図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈとの離間距離を極力小さくする。
　更に、現像剤補給容器１の装着方向において、図７に示す駆動受け部７ａと、図１１に示す保持部材４の保持突起部４ｈとの間に図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂを設けることが望ましい。ボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂは図３に示す現像剤受け入れ部材３０２の現像剤受け入れ口３０２ａとの接続状態を確保する。
＜比較例２＞
　比較例２として現像剤補給容器１及び現像剤受け入れ装置３００は、保持突起部４ｈと保持機構３０４を設けていない。比較例２の現像剤補給容器１の装着動作において、現像剤補給容器１がユーザによって確実に装着完了した場合は、現像剤受け入れ口３０２ａと現像剤補給口５ｂとの位置ズレは発生しない。
　しかしながら、例えば、ユーザが現像剤補給容器１の装着を途中で止めてしまった場合、図６に示す保持機構３０４を設けていないため、現像剤補給容器１は装着完了位置まで引き込まれない。従って、現像剤補給口５ｂと現像剤受け入れ口３０２ａとは連通せず、現像剤補給容器１から現像剤を安定して補給することが困難となる。
　また、現像剤補給容器１を装着できたとしても、現像剤補給容器１の補給動作において、駆動部３０５から駆動受け部７ａが受ける駆動力の反力や、現像剤を排出するエアの抵抗によって以下の問題がある。現像剤補給口５ｂと現像剤受け入れ口３０２ａとが瞬間的に離間方向に変位しようとする。
　従って、現像剤補給容器１から現像剤を安定して補給できない上、現像剤補給口５ｂと現像剤受け入れ口３０２ａとの接続部から現像剤の飛散量が多くなる。
　前述した本実施形態の現像剤補給容器１、並びに比較例１、２の現像剤補給容器について、その性能比較結果を図１８に示す。
　図１８において、装着安定性とは現像剤補給容器１の装着動作の確実性を示し、補給安定性とは図１３に示すボトルシャッタ５の現像剤補給口５ｂからの現像剤の安定した補給性能を示す。現像剤汚染とは現像剤補給容器１及び現像剤受け入れ装置３００が現像剤の飛散によって汚染されるか否かを示す。コンパクト化は現像剤受け入れ装置３００、或いは画像形成装置１００が省スペース化可能か否かを評価したものである。尚、図１８中の「○」は他者に対しての優位点、「×」は他者に対しての劣勢点を示す。
　図１８に示すように、本実施形態の現像剤補給容器１は、比較例１、２に示す現像剤補給容器と比較して、装着安定性が優れており、結果として安定した現像剤補給性能が得られる。更に、現像剤による汚染を少なくすることができる。また、画像形成装置１００及び現像剤受け入れ装置３００のコンパクト化にも寄与できた。
　上記構成によれば、本実施形態の現像剤補給容器１を提供することにより、現像剤補給容器１の装着動作において、現像剤受け入れ装置３００へ現像剤補給容器１を確実に装着できる。更に、現像剤の補給動作において、現像剤補給容器１を現像剤受け入れ装置３００の装着位置に確実に保持することが出来る。また、安定した現像剤補給性能を得ることかできる。また、現像剤補給容器１と現像剤受け入れ装置３００との接続部からの現像剤の飛散を防止し、現像剤補給容器１及び現像剤受け入れ装置３００の現像剤漏れによる汚染を防ぐことができる。

　本発明によれば、現像剤補給容器の排出口と画像形成装置側の受け入れ口との接続の安定性を向上させることができる。

Claims (12)

1. 現像剤補給装置に着脱可能な現像剤補給容器であって、
   現像剤を収容する現像剤収容部と、
   前記現像剤収容部に収容された現像剤を現像剤補給容器から排出する排出口と、
   前記排出口に向けて前記現像剤収容部の現像剤を搬送する搬送部と、
   前記搬送部を回転させるための回転駆動力を受ける回転可能な駆動受け部と、
   前記現像剤補給装置に対する現像剤補給容器の位置を決めるために現像剤補給容器に設けられた保持機構によって保持される保持部と、
   を有し、
   回転軸線方向において前記排出口は前記駆動受け部と前記保持部との間に配置されていることを特徴とする現像剤補給容器。
2. 前記保持部は、前記現像剤補給容器が前記現像剤補給容器に装着される装着方向において、前記排出口よりも上流側の前記現像剤補給容器の先端に設けられたことを特徴とする請求項１に記載の現像剤補給容器。
3. 前記現像剤補給容器の装着動作に伴って、現像剤受け入れ口と前記排出口とが該現像剤補給容器の装着方向と交差する方向に相対変位して接続されることを特徴とする請求項１または請求項２に記載の現像剤補給容器。
4. 前記現像剤補給容器が装着される位置において、前記保持部は、前記保持機構により前記現像剤補給容器の装着方向と、前記現像剤受け入れ口と前記排出口の接続方向と、の方向に付勢する力を受けることを特徴とする請求項３に記載の現像剤補給容器。
5. 前記現像剤補給容器は、
   前記現像剤補給容器の内容積を変化させることにより前記現像剤補給容器内の圧力を変化させる容積変化手段を備えており、
   前記容積変化手段の作用によって発生するエアを利用して前記排出口から現像剤を排出させることを特徴とする請求項１~４のいずれか１項に記載の現像剤補給容器。
6. 前記駆動受け部は、ギアで構成されていることを特徴とする請求項１から請求項５のいずれか１項に記載の現像剤補給容器。
7. 現像剤受け入れ装置と、前記現像剤受け入れ装置に着脱可能な現像剤補給容器と、を有する現像剤補給装置において、
   前記現像剤受け入れ装置は、
   前記現像剤補給容器を取り外し可能に装着する装着部と、
   前記現像剤補給容器から現像剤を受け入れる現像剤受け入れ部と、
   前記現像剤補給容器へ駆動力を付与する駆動部と、
   前記現像剤受け入れ装置に対する現像剤補給容器の位置を決めるために現像剤補給容器に設けられた保持機構と、
   を有し、
   前記現像剤補給容器は、
   現像剤を収容する現像剤収容部と、
   前記現像剤収容部に収容された現像剤を現像剤補給容器から排出する排出口と、
   前記排出口に向けて前記現像剤収容部の現像剤を搬送する搬送部と、
   前記搬送部を回転させるための回転駆動力を受ける回転可能な駆動受け部と、
   前記保持機構によって保持される保持部と、
   を有し、
   回転軸線方向において前記排出口は前記駆動受け部と前記保持部との間に配置されていることを特徴とする現像剤補給装置。
8. 前記保持部は、前記現像剤補給容器が前記現像剤補給容器に装着される装着方向において、前記排出口よりも上流側の前記現像剤補給容器の先端に設けられたことを特徴とする請求項７に記載の現像剤補給装置。
9. 前記現像剤補給容器の装着動作に伴って、前記現像剤受け入れ口と前記排出口とが該現像剤補給容器の装着方向と交差する方向に相対変位して接続されることを特徴とする請求項７または請求項８に記載の現像剤補給装置。
10. 前記現像剤補給容器が装着される位置において、前記保持部は、前記保持機構により前記現像剤補給容器の装着方向と、前記現像剤受け入れ口と前記排出口の接続方向と、の方向に付勢する力を受けることを特徴とする請求項９に記載の現像剤補給装置。
11. 前記現像剤補給容器は、
    前記現像剤補給容器の内容積を変化させることにより前記現像剤補給容器内の圧力を変化させる容積変化手段を備えており、
    前記容積変化手段の作用によって発生するエアを利用して前記排出口から現像剤を排出させることを特徴とする請求項７~１０のいずれか１項に記載の現像剤補給装置。
12. 前記駆動受け部は、ギアで構成されていることを特徴とする請求項７~請求項１１のいずれかに記載の現像剤補給装置。

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