JP7289751B2 - 現像剤補給容器及び現像剤補給システム - Google Patents

現像剤補給容器及び現像剤補給システム Download PDF

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本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリあるいは複合機などの電子写真技術を利用した画像形成装置に用いて好適な現像剤補給容器、及び現像剤補給システムに関する。
従来、複写機などの電子写真方式の画像形成装置には微粉末のトナーなどの現像剤が使用されている。こうした画像形成装置では、画像形成に伴い現像剤が消費されることから、現像剤補給装置から現像剤が補給できるようになっている。現像剤補給装置は、現像剤を収容した現像剤補給容器が画像形成装置本体内に設けられた現像剤受入れ装置に装着されて、現像剤の補給を行い得る。現像剤受入れ装置への装着前に現像剤が漏れ出さないように、現像剤補給容器の排出口にはシャッタが設けられている(特許文献1)。特許文献1に記載の現像剤補給容器の場合、現像剤受入れ装置への装着動作に伴い、シャッタが排出口を閉じた位置から開いた位置に移動されるようになっている。
ところで、画像形成装置は、現像剤補給容器が装着された状態で設置先へ移送されることがある(装着同梱移送などと呼ばれる)。装着同梱移送する場合に、特許文献1に記載の現像剤補給容器では、先に現像剤補給容器が装着されることから、その装着動作に伴いシャッタが開いた位置にある。しかし、シャッタが開いた位置にあると、画像形成装置の移送時に排出口から現像剤が漏れ出しやすい。そこで、シャッタが閉じた位置にある状態で画像形成装置を移送し、設置先に設置してから画像形成装置を初期動作させて、閉じた位置から開いた位置にシャッタを移動させる構成が提案されている(特許文献2)。
特開2005-284244号公報 特開2015-49291号公報
しかしながら、上述の特許文献2に記載の装置の場合、シャッタを閉じた位置から開いた位置に移動させるための機構が必要となり、装着同梱移送しない場合に比べてコストが割高となるし、また昨今の装置の小型化の要望に反する。
本発明は、画像形成装置に現像剤補給容器が装着済みである場合に、現像剤補給容器の排出口を閉じた位置にあるシャッタを、排出口を開いた位置に移動させることが容易な構成で実現可能な現像剤補給容器並びに現像剤補給システムの提供を目的とする。
本発明に係る現像剤補給容器は、現像剤受入れ装置に着脱可能な現像剤補給容器において、回転して内部に収容されている現像剤を搬送可能に設けられ、外周面に係合溝を有する容器本体と、前記容器本体が相対回転可能に挿入され、前記容器本体から搬送される現像剤を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された現像剤を排出可能な排出口とを有し、前記現像剤受入れ装置に非回転に装着される排出部と、前記容器本体の回転に伴い往復動作して吸気動作と排気動作とを行うポンプ部と、前記ポンプ部と前記係合溝に掛け渡されて、前記容器本体の回転に伴い前記係合溝に沿って動作することで、前記容器本体の回転動作を前記ポンプ部の往復動作に変換する変換部材と、前記排出部に設けられ、前記排出口を閉じた位置で前記係合溝に係合する係合部を有し、前記容器本体の回転により前記係合部と前記係合溝との係合が解除されて、前記排出口を閉じた位置から前記排出口を開いた位置へ移動可能になるシャッタと、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、画像形成装置に現像剤補給容器が装着済みである場合に、現像剤補給容器の排出口を閉じた位置にあるシャッタを、排出口を開いた位置に移動させることが容易な構成で実現できる。
本実施形態の現像剤補給容器を適用可能な画像形成装置を示す概略図。 画像形成装置を示す外観斜視図。 現像剤受入れ装置の(a)斜視図、(b)部分拡大斜視図、(c)現像剤受入れ部を示す斜視図。 本実施形態の現像剤補給容器を示す(a)斜視図、(b)部分拡大断面図。 容器本体を示す斜視図。 フランジ部を示す(a)斜視図、(b)底面図。 ポンプ部を示す(a)斜視図、(b)側面図。 往復動部材を示す(a)斜視図、(b)角度を変えて見た斜視図。 カム溝を示す展開図。 カバーを示す(a)斜視図、(b)反対側から見た斜視図。 本実施形態のシャッタを示す(a)斜視図、(b)部分拡大斜視図、(c)部分拡大側面図。 (a)現像剤補給容器のフランジ部側を示す斜視図、(b)シャッタとカム溝の初期係合状態を示す部分拡大斜視図。 現像剤補給容器の装着開始時を示す(a)側面図、(b)部分拡大斜視図。 現像剤補給容器の装着途中を示す(a)側面図、(b)部分拡大斜視図。 現像剤補給容器の装着途中であってシャッタとカム溝との係合が解除された時点を示す(a)側面図、(b)部分拡大斜視図、(c)シャッタとカム溝の係合状態を示す部分拡大斜視図。 現像剤補給容器の装着完了時を示す(a)側面図、(b)部分拡大斜視図、(c)シャッタとカム溝の係合状態を示す部分拡大斜視図。
以下、本実施形態について説明する。まず、画像形成装置について概要を説明し、続いて、この画像形成装置に搭載される現像剤補給装置並びに現像剤補給容器について説明する。
本実施形態の現像剤補給容器(所謂、トナーカートリッジ)が挿抜可能な現像剤補給装置を搭載した画像形成装置として、電子写真方式を採用した画像形成装置について図1及び図2を用いて説明する。
[画像形成装置]
画像形成装置100は、まず原稿台ガラス102の上に置かれた原稿101を読み取って画像情報を取得する、あるいは装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器から送信された画像情報を取得する。そして、取得した画像情報に応じた光像を光学部103の複数のミラーMとレンズLnにより、電子写真感光体(以下、感光体104)上に結像させることにより、感光体104に静電潜像が形成される。この静電潜像は、乾式の現像器(1成分現像器)201により現像剤としてのトナー(1成分磁性トナー)を用いて可視化される。
なお、本実施形態では現像剤補給容器1から補給すべき現像剤として1成分磁性トナーを用いた例について説明するが、このような例だけではなく、後述するような構成としても構わない。
具体的には、1成分非磁性トナーを用いて現像を行う1成分現像器を用いる場合、現像剤として1成分非磁性トナーを補給することになる。また、磁性キャリアと非磁性トナーを混合した2成分現像剤を用いて現像を行う2成分現像器を用いてもよく、その場合、現像剤として非磁性トナーを補給することになる。なお、この場合、現像剤として非磁性トナーとともに磁性キャリアも併せて補給する構成であってもよい。
図1に示す現像器201は、原稿101の画像情報に基づいて感光体104上に形成された静電潜像を、現像剤としてトナーを用いて現像するものである。この現像器201には、現像剤補給システム200が接続されており、現像剤補給システム200は、現像剤補給容器1と、現像剤補給容器1が着脱可能な現像剤受入れ装置8とを有する。現像剤補給システム200については後述する。
現像器201は、現像剤ホッパ部201aの他に、現像ローラ201fが設けられている。この現像剤ホッパ部201aには、現像剤補給容器1から補給された現像剤を撹拌するための撹拌部材201cが設けられている。そして、この撹拌部材201cにより撹拌された現像剤は、搬送部材201dにより搬送部材201e側へと送られる。そして、搬送部材201e、201bにより順に搬送されてきた現像剤は、現像ローラ201fに担持され、最終的に感光体104と対向する現像部へと供給される。本実施形態では、1成分現像剤を用いているため、現像剤補給容器1から現像剤としてのトナーを、現像器201へ補給する構成としているが、2成分現像剤を用いる場合、現像剤補給容器から現像剤としてのトナー及びキャリアを補給する構成としても構わない。
記録材(以下、シートと呼ぶ)は、カセット105~108に積載された状態で収容されている。これらカセット105~108のうち、装置本体に設けられた操作部(不図示)から操作者が入力した情報もしくは原稿101のサイズを基に、最適なサイズのシートSが収容されているカセットが選択される。そして、選択されたカセット105~108のいずれかから、給送分離装置105A~108AによりシートSが1枚ずつ搬送される。なお、シートSとしては、用紙、プラスチックフィルム、布などのシート材が挙げられる。
給送分離装置105A~108Aにより搬送された1枚のシートSは、搬送部109を経由してレジストレーションローラ110まで搬送される。レジストレーションローラ110は、感光体104の回転と、光学部103のスキャンのタイミングを同期させてシートSを転写帯電器111へ搬送する。転写帯電器111は、感光体104上に形成された現像剤によるトナー像をシートSに転写する。そして、分離帯電器112は、トナー像の転写されたシートSを感光体104から分離する。その後、搬送部113により搬送されたシートSは、定着部114において加熱及び加圧される。これにより、シートS上のトナー像が定着される。
シートSの片面のみに画像形成する片面印刷の場合、トナー像が定着されたシートSは排出反転部115を通過して、排出ローラ116により排出トレイ117へ排出される。他方、シートSの両面に画像形成する両面印刷の場合、片面にトナー像が定着されたシートSは、排出反転部115を通って、排出ローラ116により一部が装置外へ一度排出される。その後、シートSの終端がフラッパ118を通過すると、排出ローラ116にまだ挟持されているタイミングで、フラッパ118が制御されると共に排出ローラ116が逆回転されることにより、シートSは装置本体内へ戻される。そして、再給送搬送部119,120を経由してレジストレーションローラ110まで搬送され、片面印刷の場合と同様にしてトナー像が定着されて排出トレイ117へ排出される。
上記構成の画像形成装置100において、感光体104の周りには現像器201、クリーナ部202、一次帯電器203等の画像形成プロセス機器が設置されている。なお、現像器201は、読み取った原稿101の画像情報やホスト機器から送信された画像情報などに基づき感光体104に形成された静電潜像に現像剤を付着させ、静電潜像を現像するためのものである。また、一次帯電器203は、感光体104上に所望の静電像を形成するため感光ドラム表面を一様に帯電するためのものである。また、クリーナ部202は感光体104に残留している現像剤を除去するためのものである。
本実施形態の場合、図2に示すように、画像形成装置100の装置本体100aの外装カバーの一部である交換用カバー100bを操作者が開けると、後述する現像剤受入れ装置8の一部が現れる。そして、この現像剤受入れ装置8に現像剤補給容器1を挿入することで、現像剤補給容器1は現像剤受入れ装置8へ現像剤を補給可能な状態に装着される。他方、操作者が現像剤補給容器1を交換する際は、装着動作とは逆の動作を行って現像剤受入れ装置8から現像剤補給容器1を離脱した後に、新たな現像剤補給容器1を装着する。なお、交換用カバー100bは現像剤補給容器1を着脱(交換)するための専用カバーであって、現像剤補給容器1を着脱するためだけに開閉される。他方、画像形成装置100のメンテナンスは、前面カバー100cを開閉することにより行われる。ここで、交換用カバー100bと前面カバー100cは一体であってもよく、その場合、現像剤補給容器1の交換や、画像形成装置100のメンテナンスは一体化されたカバー(不図示)を開閉することにより行われる。こうした構成の場合に、画像形成装置100の設置後に現像剤補給容器1を装着するのではなく、既に述べたように、現像剤補給容器1を予め装着した画像形成装置100を設置先へ移送して設置することがある(装着同梱移送)。
[現像剤受入れ装置]
次に、現像剤補給システム200を構成する現像剤受入れ装置8について、図3(a)乃至図3(c)を用いて説明する。なお、図3(b)では説明を理解しやすくするために、図3(a)に示した引き込みレバー10の図示を省略している。
現像剤受入れ装置8は、現像剤補給容器1を駆動する駆動機構として機能する駆動ギア9を有している。この駆動ギア9は、駆動モータ600から駆動ギア列(不図示)を介して回転駆動力が伝達され、後述する装着部8fに装着された状態にある現像剤補給容器1に対し回転駆動力を付与する機能を有している。駆動モータ600は、制御装置500によりその動作を制御される構成となっている。制御装置500は、駆動モータ600の制御の他、画像形成装置100全体の制御を行う。このような制御装置500は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)を有している。CPUは、ROMに格納された制御手順に対応するプログラム読み出しながら各部の制御を行う。また、RAMには、作業用データや入力データが格納されており、CPUは、前述のプログラム等に基づいてRAMに収納されたデータを参照して制御を行う。
現像剤受入れ装置8の鉛直方向下方には、現像剤補給容器1から補給された現像剤を一時的に溜めておくサブホッパ8cが設けられている。このサブホッパ8c内には、図示を省略したが、現像器201の一部である現像剤ホッパ部201a(図1参照)へ現像剤を搬送するための搬送スクリューと、現像剤ホッパ部201aと連通した開口が設けられている。
現像剤受入れ装置8は、現像剤補給容器1が着脱自在に装着される装着部8fを有している。装着部8fには、現像剤補給容器1を着脱方向に案内するための着脱ガイド8eが設けられている。本実施形態の場合、着脱ガイド8eにより現像剤補給容器1の装着方向が矢印A方向となるように、現像剤補給容器1の離脱方向が矢印A方向と反対方向(矢印B方向)となるように構成されている。
また、装着部8fには、現像剤補給容器1から排出された現像剤を受入れるための現像剤受入れ部11と、現像剤受入れ部11よりも装着方向(矢印A方向)の下流側に突き当たり部8gとが設けられている。詳しくは後述するように、現像剤受入れ装置8に現像剤補給容器1を装着する際に、シャッタ4(図11(a)乃至図11(b)参照)が突き当たり部8gに突き当たることで、現像剤補給容器1の現像剤受入れ装置8に対する装着方向への移動が規制される。
現像剤受入れ部11は、現像剤補給容器1の装着時にフランジ部3の排出口3a4(図4(b)参照)と接続され、排出口3a4から排出される現像剤を受け入れる受入れ口11aを有する。現像剤受入れ部11は、受入れ口11aが排出口3a4に対して遠近動する方向に、本実施形態では現像剤受入れ装置8に対して鉛直方向に移動可能(変位可能)に取り付けられている。本実施形態の場合、現像剤受入れ部11は、図3(c)に示すように、ばね12(例えばコイルばね)により受入れ口11aが排出口3a4から遠ざかる方向(鉛直方向下方)に付勢されている。それ故、現像剤受入れ部11は、受入れ口11aが排出口3a4に近づく方向(鉛直方向上方)へ移動する際に、ばね12による付勢力に抗して移動することとなる。
図3(c)に示すように、現像剤受入れ部11には、受入れ口11aを取り囲むように形成された本体シール13が配置されている。本体シール13は、弾性体、発泡体等で構成されている。本体シール13は、現像剤補給容器1が装着された状態で、フランジ部3の排出口3a4を取り囲む開口シール3a5(図4(b)参照)との間でシャッタ4(図11(a)乃至図11(c)参照)を挟んで密着する。これにより、フランジ部3の排出口3a4からシャッタ4のシャッタ開口4j(図4(b)参照)を介して受入れ口11aへと排出される現像剤が、現像剤搬送経路である受入れ口11a外へ漏れないようにしている。
なお、受入れ口11aの直径は、シャッタ開口4jから現像剤が排出できる大きさであればよい。本実施形態の場合、受入れ口11aの直径は、装着部8f内での現像剤による汚れを可及的に防止するために、微細口(ピンホール)として約2mmに設定されている。
また、現像剤受入れ部11には、略コの字状に形成されたアーム部11dの一対のアームから中央側に向けて突出する係止部11bが設けられている。本実施形態の場合、後述するように、この係止部11bが、現像剤補給容器1に設けられたガイド部30(図6(a)参照)に直接係合され、ガイドされることで、現像剤受入れ部11が現像剤補給容器1へ向けて鉛直方向上方へ持ち上げられる。
本実施形態の場合、現像剤受入れ装置8はさらに引き込み部材としての引き込みレバー10を有している。引き込みレバー10は、現像剤受入れ部11を挟んで装着部8fと反対側の装着方向下流側に回動可能に設けられている。引き込みレバー10は、現像剤補給容器1の装着動作に伴い後述するフランジ部3(図6(a)参照)の一部を引っ掛けて回動することにより、現像剤補給容器1を所定の装着完了位置(第二位置)に引き込むことができる。引き込みレバー10はフランジ部3の一部を引っ掛けるために先端部が鉤爪状に形成され、また現像剤補給容器1を装着方向側に引き込む力を得るために、付勢部材としてのコイルばね10aにより付勢されている(図13(a)参照)。引き込みレバー10は現像剤補給容器1の装着時にカバー7を介して装着方向に押され、引き込みレバー10を回動させないためのロック(不図示)が解除された場合に、コイルばね10aの付勢力によって鉤爪状の先端部を上昇させるように回動し得る。
[現像剤補給容器]
次に、現像剤補給システム200を構成する本実施形態の現像剤補給容器1について、図4(a)乃至図12(b)を用いて説明する。図4(a)及び図4(b)に示すように、現像剤補給容器1は、容器本体2と、フランジ部3と、シャッタ4と、ポンプ部5と、往復動部材6と、カバー7とを有する。容器本体2は現像剤を現像剤受入れ装置8(図3(a)参照)へ補給するために、現像剤受入れ装置8内で図4(a)に示す回転軸線Pを中心に矢印R方向へ回転して、内部に収容されている現像剤を搬送可能に設けられている。本実施形態の場合、現像剤受入れ装置8に装着される前(初期状態)の現像剤補給容器1においては、シャッタ4の一部が装着方向(矢印A方向)に関し現像剤補給容器1の最下流端部(詳しくはカバー7)よりも下流側に突出している。以下、現像剤補給容器1を構成する各要素について詳細に説明する。
[容器本体]
図5に示すように、容器本体2は内部に現像剤を収容する現像剤収容部2cを有する。また、容器本体2には、容器本体2が回転軸線Pに対して矢印R方向へ回転することによって容器本体2内の現像剤を現像剤収容部2cひいては現像剤貯留部3a6(図4(b)参照)へ搬送するための螺旋状に形成された搬送溝2aが形成されている。さらに、容器本体2には、開口した一端面側の外周面の全周に亘る係合溝としてのカム溝2bと、本体側から駆動を受ける駆動受け部2d(ギア)とが形成されている。なお、本実施形態では、カム溝2bと駆動受け部2dが容器本体2に対して一体的に形成されているが、カム溝2bあるいは駆動受け部2dを別体として形成し、容器本体2に一体的に取り付けた構成であってもよい。なお、本実施形態では現像剤として、例えば体積平均粒径が5μm~6μmのトナーが現像剤収容部2c内に収容されている。そして、本実施形態では、現像剤収容部2cは容器本体2だけでなく、容器本体2と後述するフランジ部3及びポンプ部5の内部スペースを合わせたものである。
[フランジ部]
続いて、フランジ部3について、図3(a)を参照しながら図4(a)乃至図6(b)を用いて説明する。排出部としてのフランジ部3は、容器本体2が挿入されるようにして相対回転可能に取り付けられている。そして、現像剤補給容器1が現像剤受入れ装置8に装着される際に、フランジ部3が装着部8fに対し非回転に装着される。このフランジ部3の一部には、図6(b)に示すように、排出口3a4が設けられており、その周囲には開口シール3a5が貼着されている。排出口3a4の上部には、排出前の現像剤を一定量貯留可能な現像剤貯留部3a6が設けられている。フランジ部3には、図4(a)及び図4(b)に示すように、後述するポンプ部5、往復動部材6、シャッタ4、カバー7が組み付けられている。
図4(b)に示すように、フランジ部3の一端側にはポンプ部5がネジ接合され、他端側には容器本体2が不図示のシール部材を介して接合される。そして、ポンプ部5を挟み込むようにして、往復動部材6が配置され、往復動部材6に設けられた係合突起6b(図8(a)及び図8(b)参照)が容器本体2のカム溝2b(図9参照)に嵌め込まれる。さらに、フランジ部3にはシャッタ4が組み込まれる。シャッタ4が設けられている面は、フランジ部3の底面である。また、外観上の見た目を向上させる目的と往復動部材6、ポンプ部5を保護するために、上記したフランジ部3、ポンプ部5、往復動部材6の全体を覆うようにカバー7が一体的に組み付けられて、図4(a)及び図4(b)に示すように構成されている。
[ガイド部]
フランジ部3は、図6(a)に示すように、現像剤受入れ部11の係止部11bと係合可能なガイド部30を有している。ガイド部30は、現像剤補給容器1から現像剤受入れ部11への現像剤補給が可能な互いが接続した状態となるように、現像剤補給容器1の装着動作に伴い、現像剤受入れ部11を現像剤補給容器1に向けて変位させる。また、ガイド部30は、現像剤補給容器1の離脱動作に伴い、現像剤補給容器1と現像剤受入れ部11との接続状態が断たれるように、現像剤受入れ部11が現像剤補給容器1から離間する方向へ変位させる。
ガイド部30は、図6(a)に示すように、傾斜部3bと平行部3cとを有し、回転軸線Pを含む水平面よりも下方に配置されている。傾斜部3bは、現像剤受入れ部11の開封動作が行われるように、現像剤補給容器1の装着方向と交差する方向へ現像剤受入れ部11を変位させる。本実施形態では、傾斜部3bは、現像剤補給容器1の装着動作に伴い、現像剤受入れ部11が現像剤補給容器1の開口シール3a5上の一部と接続した状態となるように、現像剤受入れ部11を現像剤補給容器1に向けて変位させる。このために傾斜部3bは、現像剤補給容器1の装着方向と交差する方向に延びている。具体的には、傾斜部3bは、現像剤補給容器1の装着動作に伴って、現像剤受入れ部11の受入れ口11a(図3(c)参照)が排出口3a4と連通する方向に、係合した係止部11bを案内するように傾斜した傾斜面を有する。
平行部3cは、傾斜部3bの装着方向上流端部と滑らかに連続し、装着方向と略平行に形成されている。このような平行部3cは、現像剤補給容器1の装着動作に伴い、排出口3a4が現像剤受入れ部11の受入れ口11aと連通した状態となるように、現像剤受入れ部11の位置を維持させる。即ち、現像剤受入れ部11が現像剤補給容器1の開口シール3a5上の一部と接続してから、現像剤補給容器1がシャッタ4に対し相対移動する間、本体シール13と開口シール3a5が接続した状態を維持させる。言い換えれば、受入れ口11aが開口シール3a5上の一部と接続してから排出口3a4まで移動する間、本体シール13と開口シール3a5が接続した状態を維持させ、受入れ口11aを排出口3a4と連通させる。このために平行部3cは、現像剤補給容器1の装着方向と平行な方向に延びている。具体的には、平行部3cの係止部11bが係合する面は、略水平な面である。
現像剤補給容器1の現像剤受入れ装置8への装着動作時には、まず、ガイド部30の傾斜部3bの装着方向下流端部に、現像剤受入れ部11の係止部11bが接触する。そして、現像剤補給容器1の装着方向(矢印A方向)の移動に伴って、係止部11bが傾斜部3bの形状に沿ってガイドされる。これにより、現像剤受入れ部11は、装着される現像剤補給容器1に近づく方向に変位する。更に、現像剤補給容器1が装着方向に移動されると、係止部11bが平行部3cに乗り上げて移動し、受入れ口11a(図3(c)参照)が排出口3a4と連通した状態となる。
また、本実施形態の場合、フランジ部3には、引き込みレバー10(図3(a)参照)に係止される引き込み係止部3eが設けられている。即ち、現像剤補給容器1は装着動作に伴い、フランジ部3の引き込み係止部3eが引き込みレバー10に係止され、フランジ部3が引き込みレバー10の回動動作により装着方向に引き込まれることで、所定の装着完了位置に移動されるようになっている。
[ポンプ部]
図7(a)及び図7(b)に、ポンプ部5を示す。ポンプ部5は、容器本体2の駆動受け部2dが受けた駆動力により、現像剤収容部2cの内圧が大気圧よりも低い状態と高い状態とに交互に繰り返し切り替わるように動作する。本実施形態では上述したように小さな排出口3a4から現像剤を安定的に排出させるために、現像剤補給容器1の一部にポンプ部5を設けている。ポンプ部5はその容積を変更可能な容積可変型ポンプである。具体的には、ポンプ部5として、伸縮可能な蛇腹状の伸縮部材で構成されているものを採用している。
このポンプ部5の伸縮動作により現像剤補給容器1内の圧力を変化させ、その圧力を利用して現像剤の排出を行っている。具体的には、ポンプ部5を縮める際には現像剤補給容器1内が加圧状態となり、その圧力に押し出される形で現像剤がフランジ部3の排出口3a4から排出される。また、ポンプ部5を伸ばす際には現像剤補給容器1内が減圧状態になり、外部から排出口3a4を介してエアが取り込まれる。この取り込まれたエアにより排出口3a4や、フランジ部3の容器本体2から搬送された現像剤を貯留する貯留部3a3付近(図6(a)参照)の現像剤がほぐれ、次の排出がスムーズに行われるようになっている。即ち、フランジ部3の排出口3a4や貯留部3a3付近は、現像剤補給容器1の運搬時などの振動で現像剤補給容器1内の現像剤が集まり、この部分で現像剤が固まってしまう場合がある。したがって、上述のように排出口3a4を介してエアが取り込まれることで、このように固まってしまった現像剤をほぐすことができる。また、通常の現像剤の排出動作においては、このようにエアが取り込まれることで、エアと粉体である現像剤が混成されて、現像剤の流動性が良くなり、現像剤の詰まりが生じにくくなるという効果もある。
図7(a)に示すように、ポンプ部5は開口端側に、フランジ部3と接合可能なように接合部5bを有している。ここでは、接合部5bとしてネジが形成された構成を例示している。また、図7(b)に示すように、ポンプ部5は他端側に、後述する往復動部材6(図8(a)及び図8(b)参照)と同期して変位させるために、往復動部材6と係合する往復動部材係合部5cを有する。
また、図7(b)に示すように、ポンプ部5は、「山折り」部と「谷折り」部が周期的に形成された蛇腹状の伸縮部5aを有する。伸縮部5aは、その折り目に沿って(その折り目を基点として)、接合部5bに対して往復動部材係合部5cを矢印B方向に移動させることで折り畳まれたり、矢印A方向に移動させることで伸びたりし得る。したがって、本実施形態のような蛇腹状のポンプ部5を採用した場合には、伸縮量に対する容積変化量のばらつきを少なくすることができるので、安定した容積可変動作を行うことが可能となる。
なお、本実施形態ではポンプ部5の材料としてポリプロピレン樹脂を用いたが、これに限らない。ポンプ部5の材料(材質)に関しては、伸縮機能を発揮し容積変化によって現像剤収容部2cの内圧を変化させることができる材料であれば何でもよい。例えば、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、ポリスチレン、ポリエステル、ポリエチレン等を用いてもよい。あるいは、ゴム、その他の伸縮性材料などを用いることも可能である。
[往復動部材]
図8(a)及び図8(b)に、変換部材としての往復動部材6を示す。往復動部材6は上述したポンプ部5の容積を可変するために、ポンプ部5に設けられた往復動部材係合部5c(図7(b)参照)に係合するポンプ係合部6aを有する。また、往復動部材6は、組み立ての際にカム溝2b(図9参照)に嵌め込まれる係合突起6bを有する。係合突起6bは、ポンプ係合部6a近傍より着脱方向(図中矢印A、B方向)に延在するアーム6cの先端部に設けられている。また、往復動部材6は、後述するカバー7の往復動部材保持部7b(図10(b)参照)によってアーム6cの回転軸線P(図6(a)参照)中心の回転変位が規制されている。したがって、容器本体2が駆動ギア9によって駆動受け部2dより駆動を受け、カム溝2bが一体となって回転する際に、カム溝2bに嵌め込まれた係合突起6bとカバー7の往復動部材保持部7bの作用により、往復動部材6は矢印A、B方向へ往復運動する。それに伴い、さらに、往復動部材6のポンプ係合部6aと往復動部材係合部5cを介して係合したポンプ部5が矢印A方向、矢印B方向へ伸縮動作する。このように、往復動部材6は容器本体2の回転動作をポンプ部5の往復動作に変換する。
[カム溝]
図9に、カム溝2bの一例を示す。本実施形態では、容器本体2の一回転当たりにポンプ部5が二往復動作するカム溝2bを示している。図9において、矢印Rは容器本体2の回転方向、矢印Aはポンプ部5の伸長方向(ここでは現像剤補給容器1の装着方向に一致する)、矢印Bはポンプ部5の圧縮方向(ここでは現像剤補給容器1の離脱方向に一致する)を示す。
図9に示すように、カム溝2bは、ポンプ部5を圧縮させるためのカム溝2gと、ポンプ部5を伸長させるためのカム溝2hとを有する。ポンプ部5を二往復動作させるために、カム溝2gとカム溝2hは二個ずつ形成されている。なお、ここでは容器本体2の回転方向(矢印R方向)に対するカム溝2gのなす角度をα、カム溝2hのなす角度をβ、カム溝2bによるポンプ部5の伸縮長さをK1で示している。これら角度α、角度β、伸縮長さK1は、ポンプ部5の一往復当たりの現像剤の排出量、ポンプ部5の伸縮速度、更には容器本体2の回転トルクなどを所望の値に調整するためのパラメータである。
本実施形態の場合、カム溝2bには、ポンプ部5を圧縮動作(排気動作)も伸長動作(吸気動作)もさせない動作停止状態に維持するためのカム溝2iが形成されている。このカム溝2iを形成する理由について述べる。本実施形態では、駆動モータ600(図3(a)参照)が制御されると容器本体2が回転し、これによりポンプ部5が往復動作して現像剤補給容器1からほぼ一定量の現像剤が排出される。しかしながら、駆動モータ600による制御だけではポンプ部5の容積可変量を毎回同じにすることが難しいために、現像剤補給容器1から排出される現像剤量が安定しない。例えば、上記したカム溝2bにカム溝2iを設けずに、ポンプ部5を圧縮動作させるためのカム溝2gと、ポンプ部5を伸長動作させるためのカム溝2hとでカム溝2bを構成した場合を考える。この場合、ポンプ部5の圧縮動作と伸長動作とを切り替えるためには、伸長動作や圧縮動作の途中で駆動モータ600を停止させる必要がある。ただし、駆動モータ600を停止しても容器本体2は惰性で回転し続け、容器本体2が停止するまでポンプ部5も連動して往復動作し続ける。容器本体2が惰性で回転する距離は容器本体2の回転速度に依存し、容器本体2の回転速度は駆動モータ600にかかるトルクに依存する。このことから、現像剤補給容器1内の現像剤量によって駆動モータ600にかかるトルクが変わると、容器本体2の回転速度も変わることから、ポンプ部5を同じ位置で停止させることが難しくなる。
上記点に鑑み、ポンプ部5を同じ位置で停止させるためには、容器本体2が回転中でもポンプ部5を往復動させない領域をカム溝2bに設ければよい。そこで、カム溝2bには、容器本体2が回転してもポンプ部5を圧縮動作も伸長動作もさせないためのカム溝2iが設けられている。カム溝2iは、容器本体2の回転方向(矢印R方向)に延びるストレート状の溝である。
なお、本実施形態の場合、詳しくは後述するように、カム溝2bには往復動部材6の係合突起6bが嵌め込まれる他に、シャッタ4のシャッタ係合部40が係合される(図11(a)乃至図12(b)参照)。図9は一例であり、シャッタ係合部40がカム溝2bのうちカム溝2hの装着方向最上流部に係合され、往復動部材6の係合突起6bがカム溝2hのシャッタ係合部40の係合位置から回転方向に4分の1周期離れた位置に係合されている。
[カバー]
図10(a)及び図10(b)に、カバー7を示す。上述したが、カバー7は、現像剤補給容器1の外観の見た目の向上と、往復動部材6やポンプ部5の保護を目的として、図4(a)及び図4(b)に示すように設けられている。詳しくは、カバー7は、フランジ部3、ポンプ部5、往復動部材6の全体を覆うように設けられている。図10(a)に示すように、カバー7には、現像剤受入れ装置8の着脱ガイド8e(図3(a)参照)にガイドされるガイド溝7aが設けられている。また、図10(b)に示すように、カバー7には、上述した往復動部材6が回転軸線P(図4(a)参照)を中心に回転変位しないように規制する往復動部材保持部7bが設けられている。
[シャッタ]
次に、本実施形態のシャッタ4について、図11(a)乃至図12(b)を用いて説明する。シャッタ4はフランジ部3のシャッタ挿入部3d上(図6(a)参照)を摺動するようにして、フランジ部3に対して移動可能に設けられている。シャッタ4にはシャッタ開口4jが形成されており、フランジ部3の排出口3a4(図6(b)参照)を開閉する。即ち、シャッタ4が現像剤補給容器1に対して移動することで、現像剤受入れ部11の受入れ口11a(図3(c)参照)とシャッタ開口4jが連通し、さらに排出口3a4が連通する。これにより、現像剤補給容器1内部の現像剤を受入れ口11aへ排出可能となる。また、シャッタ4のシャッタ開口4jから外れた位置には、現像剤封止部4aが設けられている。現像剤封止部4aは、現像剤補給容器1が現像剤受入れ装置8の装着部8f(図3(a)参照)に装着されていない時に排出口3a4を塞ぎ、排出口3a4からの現像剤の漏れを防ぐ。なお、シャッタ4は、現像剤封止部4aを上向きにした姿勢で、フランジ部3に係合している。
シャッタ4は、現像剤補給容器1がシャッタ4に対して相対移動することが可能となるように、現像剤補給容器1の着脱動作に伴い、現像剤受入れ装置8に保持されるストッパ部4bを有している。また、シャッタ4は、ストッパ部4bを変位可能に支持する支持部4c、4dを有している。支持部4c、4dはそれぞれがストッパ部4bを変位可能に支持するために弾性変形可能に、現像剤封止部4aの両側面の一端側から他端側に向けて延設されている。
さらに、本実施形態のシャッタ4は、装着方向(図中矢印A方向)の下流端にシャッタ係合部40を有している。シャッタ係合部40は、上述した容器本体2のカム溝2b(図9参照)に係合可能に形成されている。即ち、シャッタ係合部40は、図11(b)に示すように、係合突起4eと、変形部4fとを有する。変形部4fは、現像剤封止部4aに連続する一面に装着方向下流端部から装着方向に向けてスリット4gが形成されることにより、図11(c)に示すように、重力方向上方から下方に向かう力(図中矢印F)が掛かった時に弾性変形可能に設けられている。この変形部4fから容器本体2側に向けて突出するようにして、容器本体2のカム溝2bに係合する係合突起4eが設けられている。係合突起4e先端部4hは、容器本体2の回転によりカム溝2bに係合した係合状態が解除可能に、装着方向から見て円弧状、且つ装着方向に交差する方向から見て装着方向の下流側よりも上流側が重力方向下方に下がるように傾斜状に形成されている。
図12(a)に示すように、上記したシャッタ4が組み込まれた現像剤補給容器1では、現像剤受入れ装置8に装着される前(初期状態)において、シャッタ4の一部が装着方向(矢印A方向)の下流側にカバー7の表面から突出している。本実施形態では、カバー7の表面からシャッタ4の下流端部までの長さ、つまりシャッタ4の突出量が6mmに設定されている。そして、図12(b)に示すように、シャッタ4は、シャッタ係合部40の係合突起4eがカム溝2bの装着方向最上流部に係合されている。この係合突起4eがカム溝2bに係合した係合状態の場合、シャッタ4はフランジ部3の排出口3a4(図4(b)参照)を閉じた位置にあり、装着方向(矢印A方向)とその反対方向(矢印B方向)のいずれの方向にも移動し難い。そして、容器本体2が回転すると、係合突起4eが変形部4fの変形により容器本体2の回転方向の反対側からカム溝2bを乗り越えて、上記係合状態からカム溝2bとの係合が解除された解除状態に移行する。解除状態の場合、シャッタ4は装着方向(矢印A方向)とその反対方向(矢印B方向)のいずれの方向にも移動可能となるため、シャッタ4は排出口3a4を閉じた位置から排出口3a4を開いた位置へ移動され得る。
[シャッタ動作について]
次に、現像剤補給容器1の現像剤受入れ装置8への装着動作に伴うシャッタ4の動作について、図13(a)乃至図16(c)を用いて説明する。装着動作とは、現像剤補給容器1から現像剤受入れ装置8に対して、現像剤が補給可能になるまでの動作のことを指す。図13(a)及び図13(b)は現像剤補給容器1の装着開始時を示し、図14(a)及び図14(b)は現像剤補給容器1の装着途中を示す。また、図15(a)乃至図15(c)は現像剤補給容器1の装着途中であってシャッタ4とカム溝2bとの係合が解除された時点を示し、図16(a)乃至図16(c)は現像剤補給容器1の装着完了時を示す。なお、現像剤補給容器1を装着同梱移送する場合、ユーザは図15(a)乃至図15(c)に示す状態に現像剤補給容器1を装着した画像形成装置100を移送することになる。
ユーザによる図13(a)及び図13(b)に示す現像剤補給容器1の装着開始時、現像剤補給容器1内においてフランジ部3とシャッタ4とは相対移動することなく一体的に装着方向(矢印A方向)へ移動する。フランジ部3とシャッタ4とが一体的に移動することで、シャッタ4はフランジ部3の排出口3a4(図4(b)参照)を閉じた位置に維持される。即ち、この場合、駆動ギア9が駆動受け部2dに噛合していないことから、容器本体2は回転し得ない。容器本体2が回転しなければ、上述したように、係合突起4eはカム溝2bとの係合が解除された解除状態に移行しない(図12(b)参照)。したがって、シャッタ4は装着方向(矢印A方向)とその反対方向のいずれの方向にも移動せず、排出口3a4を閉じた位置のままである。
図13(a)に示す状態から、ユーザによって現像剤補給容器1が装着方向奥へとさらに移動されると、図14(a)及び図14(b)に示すように、現像剤補給容器1のカバー7が引き込みレバー10に当接する。この時点で、駆動ギア9は未だ駆動受け部2dに噛合していないため(つまり容器本体2は回転しない)、シャッタ4は排出口3a4を閉じた位置のままである。本実施形態の場合、シャッタ4の一部が装着方向(矢印A方向)の下流側にカバー7の表面から突出しているが、この時点で、シャッタ4は現像剤受入れ装置8の突き当たり部8gに突き当たっていない。また、この時点で現像剤受入れ部11の係止部11bが傾斜部3bに係止され始めることから、これ以降、現像剤受入れ部11は現像剤補給容器1の装着方向への移動に伴って、傾斜部3bに沿って重力方向上方へ変位され得る。
引き続き、図14(a)に示す状態から、ユーザによって現像剤補給容器1がさらに装着方向奥へと移動される。図15(a)及び図15(b)に示すように、引き込みレバー10がカバー7に押されて矢印D方向に回動し、引き込み係止部3eを係止した第一位置に、フランジ部3が装着される。そして、ユーザによらず、引き込み係止部3eを係止した引き込みレバー10の回動によって、現像剤補給容器1は装着方向(矢印A方向)に引き込まれる。
その際に、シャッタ4は現像剤受入れ装置8の突き当たり部8gに突き当たる。ただし、シャッタ4は、図15(c)に示すように、係合突起4eがカム溝2bと係合した係合状態のままであり、装着方向(矢印A方向)とその反対方向のいずれの方向にも移動しない。それ故、シャッタ4が突き当たり部8gに突き当たった状態では、引き込みレバー10による現像剤補給容器1の引き込み動作が規制され、現像剤補給容器1はそれ以上、装置本体下流側へ引き込まれずに、引き込み係止部3eを係止した第一位置に維持される。シャッタ4は、未だ排出口3a4を閉じた位置である。この時点で、駆動ギア9は駆動受け部2dに噛合している。
また、現像剤受入れ部11は、傾斜部3bに沿って変位する。これにより、現像剤受入れ部11が初期位置よりも重力方向上方へ持ち上げられて、現像剤受入れ口11aがシャッタ4のシャッタ開口4jと当接するが、この状態では未だシャッタ開口4jと排出口3a4が連通していない(図3(b)及び図4(b)参照)。
続いて、図3(a)に示した制御装置500の制御のもと、駆動モータ600から駆動ギア9に回転駆動力が付与される。そして、駆動ギア9は駆動受け部2dに噛合しているので、駆動ギア9から駆動受け部2dに回転駆動力が伝達されて、容器本体2が回転する。容器本体2が回転すると、シャッタ係合部40の係合突起4eがカム溝2bを乗り越えて、カム溝2bと係合した係合状態からカム溝2bとの係合が解除された解除状態に移行する。解除状態の場合、シャッタ4は装着方向(矢印A方向)とその反対方向(矢印B方向)のいずれの方向にも移動可能となる。
上記のように、シャッタ4は係合突起4eがカム溝2bと係合した係合状態で突き当たり部8gに突き当たり、引き込みレバー10による現像剤補給容器1の引き込み動作を規制していた。それ故、シャッタ4が解除状態に移行し移動可能となることで、引き込みレバー10による現像剤補給容器1の引き込み動作の規制が解除される。現像剤補給容器1は、図16(a)及び図16(b)に示すように、第一位置よりも装着方向下流側の第二位置に引き込まれて、カバー7が現像剤受入れ装置8に当接した状態で停止する。このとき、図16(c)に示すように、シャッタ係合部40の係合突起4eは、カム溝2bと係合した係合状態からカム溝2bとの係合が解除された解除状態を維持するように、カム溝2bから装着方向上流側に外れた位置に位置づけられる。本実施形態の場合、第二位置(装着完了位置)ではシャッタ4が排出口3a4を開いた位置にある。また、現像剤受入れ部11は平行部3cに沿って変位している。こうして、シャッタ開口4jと排出口3a4とが連通するので、現像剤補給容器1から現像剤受入れ装置8への現像剤の補給が可能になる。
以上のように、本実施形態では、シャッタ4がポンプ部5を駆動するために容器本体2の外周面に形成されたカム溝2bに係合される。そして、現像剤補給容器1を装着同梱した画像形成装置100を移送する際には、シャッタ4とカム溝2bとの係合状態を維持させる。移送後、設置先において容器本体2を回転させて、シャッタ4とカム溝2bとの係合状態を解除して、シャッタ4を閉じ位置から開き位置へと移動させる。このように、現像剤補給容器1の装着同梱移送時に、現像剤補給容器1から現像剤が漏れないようにすることが、シャッタ4とカム溝2bの係合状態と解除状態を用いての容易な構成で実現できる。
1…現像剤補給容器、2…容器本体、2b…係合溝(カム溝)、3…排出部(フランジ部)、3a4…排出口、3a6…貯留部(現像剤貯留部)、4…シャッタ、5…ポンプ部、6…変換部材(往復動部材)、8…現像剤受入れ装置、8f…装着部、8g…突き当たり部、10…引き込み部材(引き込みレバー)、10a…付勢部材(コイルばね)、40…係合部(シャッタ係合部)

Claims (4)

  1. 現像剤受入れ装置に着脱可能な現像剤補給容器において、
    回転して内部に収容されている現像剤を搬送可能に設けられ、外周面に係合溝を有する容器本体と、
    前記容器本体が相対回転可能に挿入され、前記容器本体から搬送される現像剤を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留された現像剤を排出可能な排出口とを有し、前記現像剤受入れ装置に非回転に装着される排出部と、
    前記容器本体の回転に伴い往復動作して吸気動作と排気動作とを行うポンプ部と、
    前記ポンプ部と前記係合溝に掛け渡されて、前記容器本体の回転に伴い前記係合溝に沿って動作することで、前記容器本体の回転動作を前記ポンプ部の往復動作に変換する変換部材と、
    前記排出部に設けられ、前記排出口を閉じた位置で前記係合溝に係合する係合部を有し、前記容器本体の回転により前記係合部と前記係合溝との係合が解除されて、前記排出口を閉じた位置から前記排出口を開いた位置へ移動可能になるシャッタと、を備える、
    ことを特徴とする現像剤補給容器。
  2. 前記係合部は、前記係合溝の装着方向最上流部に係合されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の現像剤補給容器。
  3. 前記シャッタは、前記係合部が前記係合溝に係合した状態で、装着方向に関し下流端部が前記排出部の下流端部よりも下流側に飛び出ている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の現像剤補給容器。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載された現像剤補給容器と、
    前記排出部が装着される装着部と、装着方向に関し前記排出部が第一位置に装着された場合に前記排出部の一部を引っ掛けて、回動することにより前記排出部を装着方向下流側の第二位置に引き込む引き込み部材と、前記引き込み部材を回動可能に付勢する付勢部材とを有する現像剤受入れ装置と、を備え、
    前記シャッタは、前記係合部が前記係合溝に係合した係合状態で、前記装着部の突き当たり部に突き当たることで、前記引き込み部材の引き込み動作を規制して前記排出部を前記第一位置に維持し、前記容器本体の回転により前記係合状態が解除された場合に、前記引き込み部材により前記第二位置に引き込まれる前記排出部に対し前記装着方向の反対方向に相対移動して、前記排出口を閉じた位置から前記排出口を開いた位置へ移動する、
    ことを特徴とする現像剤補給システム。
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