WO2014129037A1 - インバータ付きモータ - Google Patents

インバータ付きモータ Download PDF

Info

Publication number
WO2014129037A1
WO2014129037A1 PCT/JP2013/081508 JP2013081508W WO2014129037A1 WO 2014129037 A1 WO2014129037 A1 WO 2014129037A1 JP 2013081508 W JP2013081508 W JP 2013081508W WO 2014129037 A1 WO2014129037 A1 WO 2014129037A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
inverter
motor
housing
power module
main body
Prior art date
Application number
PCT/JP2013/081508
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
裕介 中山
Original Assignee
日産自動車株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 日産自動車株式会社 filed Critical 日産自動車株式会社
Priority to EP13875406.4A priority Critical patent/EP2961055A4/en
Priority to CN201380073458.3A priority patent/CN105075093A/zh
Priority to US14/767,108 priority patent/US20160020679A1/en
Priority to JP2015501275A priority patent/JP5930115B2/ja
Publication of WO2014129037A1 publication Critical patent/WO2014129037A1/ja

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/02Arrangements for cooling or ventilating by ambient air flowing through the machine
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K11/00Structural association of dynamo-electric machines with electric components or with devices for shielding, monitoring or protection
    • H02K11/30Structural association with control circuits or drive circuits
    • H02K11/33Drive circuits, e.g. power electronics
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K5/00Casings; Enclosures; Supports
    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/22Auxiliary parts of casings not covered by groups H02K5/06-H02K5/20, e.g. shaped to form connection boxes or terminal boxes
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K9/00Arrangements for cooling or ventilating
    • H02K9/22Arrangements for cooling or ventilating by solid heat conducting material embedded in, or arranged in contact with, the stator or rotor, e.g. heat bridges
    • H02K9/223Heat bridges
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • H05K7/2089Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating for power electronics, e.g. for inverters for controlling motor
    • H05K7/209Heat transfer by conduction from internal heat source to heat radiating structure

Abstract

 ロータ(23)及びステータ(22)が収納されたモータ筐体(41)と、インバータ(3)のパワーモジュール(31)が収納され放熱機能を有するインバータ筐体(42)とが、前記モータ筐体の一端部と前記インバータ筐体の一端部とで一体化されてなるインバータ付きモータ(1)において、前記インバータ筐体の他端部側の内部に前記パワーモジュールが配置され、当該パワーモジュールと前記インバータ筐体の内面との間に熱拡散部材(44)が設けられている。

Description

インバータ付きモータ
 本発明は、インバータ付きモータに関するものである。
 インバータ一体型交流モータの抜熱構造において、発熱体であるモータとパワーモジュールとを対向させ、その間に輪板形状の素子冷却用金属部材を載置して強制冷却する中空円筒形状の冷却ブロックを配置したものが知られている(特許文献1)。
特開2007-116840号公報
 しかしながら、上記従来のインバータ付きモータでは、発熱体であるモータとインバータとを両者の間に設けた冷却ブロックで冷却する構成であるため、モータとインバータの発熱量が大きいと、冷却ブロックのみでは十分な冷却ができないという問題がある。
 本発明が解決しようとする課題は、放熱性に優れたインバータ付きモータを提供することである。
 本発明は、放熱機能を有するインバータ筐体の端部に熱拡散部材を介してパワーモジュールを設けることによって上記課題を解決する。
 本発明によれば、インバータの主たる発熱体であるパワーモジュールからの熱は熱拡散部材により拡散してインバータ筐体に伝わるので、放熱面積が増加することにより放熱性が向上するという効果を奏する。
本発明の一実施の形態に係るインバータ付きモータを示す軸方向の断面図である。 図1のII-II線に沿う矢視図である。 図1のインバータ筐体の製造工程を示す断面図である。 本発明の他の実施の形態に係るインバータ筐体の製造工程を示す断面図である。 本発明のさらに他の実施の形態に係るインバータ付きモータを示す軸方向の断面図である。 図5のVI-VI線に沿う矢視図である。 図5の1つの熱拡散部材とパワーモジュールを示す斜視図である。 図5のインバータ筐体の製造工程を示す断面図である。
 以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
 図1,図2は本発明の第1実施形態に係るインバータ付きモータ1を示す図である。本例のインバータ付きモータ1は、モータ2とインバータ3とを一体化した機電一体装置であり、モータ2の構成部品である回転軸21とステータ22とロータ23、及びインバータ3の構成部品であるパワーモジュール31とDCバスバ及び平滑用コンデンサ32(これらDCバスバと平滑用コンデンサを含めて符号32で示す)と回路基板33が、筐体4に内蔵されている。なお、本例のインバータ付きモータ1は、回生による発電機能も有するインバータ付きモータジェネレータを含む趣旨である。
 本例の筐体4は、モータ筐体41とインバータ筐体42と仕切りブラケット43とを含み、これらモータ筐体41、仕切りブラケット43及びインバータ筐体42がこの順序で軸方向に並置され、ボルトやネジなどの締結手段(図示省略)によってそれらのフランジ部同士が結合されている。このように筐体4を構成するモータ筐体41とインバータ筐体42とを別部材で構成し、締結手段により結合することも一体化と称する。なお、モータ筐体41とインバータ筐体42を一つの筐体部材で構成することも一体化と称する。
 モータ筐体41は、軸方向の両端面が開放された筒状本体411と、この筒状本体411の一端面を閉塞し回転軸21を回転可能に支持するとともに回転軸21が貫通するブラケット412とを有し、これら筒状本体411とブラケット412は溶接、カシメ、ボルトなどの締結手段(図示省略)により固定されている。筒状本体411やブラケット412は、放熱性に優れたアルミニウム材等の材料により形成することができ、また筒状本体411の外面に複数の放熱フィンを形成して、モータ筐体41に伝わったパワーモジュール31からの熱を外部へ放熱するようにしてもよい。
 インバータ筐体42は、筒状本体部421とこの筒状本体部421の一端面を閉塞するブラケット部422とを有するように有底筒状に一体成形されている。インバータ筐体42は、放熱性に優れたアルミニウム材等の材料により形成することができ、ブラケット部422の外面に複数の放熱フィンを設けて、インバータ筐体42に伝わったパワーモジュール31からの熱を外部へ放熱するようにしてもよい。なお、筒状本体部421とブラケット部422とを別部材で構成し、これらを溶接、カシメ、ボルトなどの締結手段により固定してもよい。インバータ筐体42のその他の構成については後述する。
 仕切りブラケット43は、モータ筐体41の他方のブラケットと、インバータ筐体42の他方のブラケットとを兼ねて、モータ筐体41内の塵埃がインバータ筐体42へ侵入するのを防止するために、モータ筐体41の筒状本体411とインバータ筐体42の筒状本体部421との間に介装されている。この仕切りブラケット43の部分においてモータ筐体41とインバータ筐体42とが一体的に締結されることになる。なお、仕切りブラケット43は、モータ筐体41の筒状本体411の一部として、又はインバータ筐体42の筒状本体部421の一部として構成してもよい。
 モータ筐体41の内部にはモータ室414が形成され、インバータ筐体42の内部にはインバータ室424が形成され、これらモータ室414及びインバータ室424の軸方向の中心に、ベアリング413,431によって回転軸21が両方向回転自在に支持されている。そして、回転軸21の下端がモータ筐体41から外部へ延在し、ここに負荷が接続される。本例のモータ2に接続される負荷としては、電気自動車の駆動軸などが挙げられ、モータ2を力行駆動して駆動軸に出力したり、電気自動車の駆動軸の回転を入力として回生駆動したりすることができる。
 モータ室414において、筒状本体411の内周面にはステータ22が固定され、このステータ22の内側には空隙を介してロータ21が対向して回転軸21に固定されている。
 ステータ22は、回転磁界を発生させる静止部材であり、磁気回路を構成するステータコアと、このステータコアに巻回されてインバータ3から交流電力を供給されて回転磁界を生成するステータコイルが含まれる。ステータコアは、たとえば複数枚の珪素鋼板を軸方向に積み重ねて形成した円筒状の磁性体であり、筒状本体411の内周面に圧入され、筒状本体411の内周面にその外周面が嵌合されることにより固定される。またステータコイルは、ステータコアに巻回されたコイル導体が電気的に接続されて3相(u相,v相,w相)の相コイルが形成され、かつその3相の相コイルがスター結線(Y結線)されることにより構成されている。スター結線は、中性点が形成されるように、各相コイルの一端同士を電気的に接続する方式である。なお、モータの相数は3相に限るものではない。
 図示を省略するが、ステータコイルの各相コイルの末端(中性点側端部とは反対側の端部)には引出導体が電気的に接続されている。各引出導体は、モータ2の入力端子を兼ねた平板状長尺導体であり、ステータ22の仕切ブラケット43側の軸方向端部、具体的にはステータコイルのコイルエンド部の仕切ブラケット43側から軸方向に導出され、モータ室414から仕切ブラケット43の貫通孔を介してインバータ室424に至るように延伸し、インバータ3の対応する相の端子に対して電気的に接続されている。
 これにより、インバータ3の端子とモータ2のステータコイルの相コイルとの同相同士が電気的に接続され、本例のインバータ付きモータ1がモータとして機能する場合には、インバータ3の端子から出力された各相の交流力行電力が、対応する相の引出導体を介して、ステータコイルの対応する相コイルに導かれる。なお、本例のインバータ付きモータ1がジェネレータとして機能する場合には、ステータコイルから出力された各相の交流回生電力が、対応する相の引出導体を介して、インバータ3の対応する相の端子に導かれる。
 ロータ23は、ステータ22との磁気的作用により回転する部位であり、たとえば複数枚の珪素鋼板を回転軸21の方向に積み重ねて形成した円柱状の磁性体の内部に複数の永久磁石を埋め込んだもの、或いはその磁性体の外周面上に複数の永久磁石を配置したもので構成されている。この場合において、複数の永久磁石は、極性の異なるものが周方向に交互に等間隔に並べられている。
 なお、ロータ23として上述した永久磁石以外にも、磁気回路を構成するロータコアと、このロータコアに巻回され、車載バッテリなどの外部から供給された界磁電流を、ブラシ及びスリップリングからなる通電機構を介して受けてロータコアの爪状磁極を磁化させるための磁束を発生するロータコイルと、ロータコアの極性の異なる爪状磁極間に設けられた永久磁石とを備えるタンデム型ルンデル構造のロータを用いることもできる。
 次に、インバータ室424内の配置構成について説明する。
 インバータ室424において、インバータ筐体42のブラケット部422の内面及び筒状本体部421の内面に接するように熱拡散部材44が設けられ、この熱拡散部材44にパワーモジュール31が実装され、さらにバスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33がこの順序で固定されている。
 熱拡散部材44は、熱伝導率が高く安価な材料、たとえば銅(398W/m・K)やアルミニウム(236W/m・K)などの金属材料により形成することが望ましい。そして、本例の熱拡散部材44は、インバータ筐体42のブラケット部422に熱的に接する底面441と、筒状本体部421の内面に熱的に接する側面442とを有するカップ状に形成され、ブラケット部422の内面と底面441との間には熱抵抗が小さい接着剤又はグリス(これらをX2で示す)が介装され、筒状本体部421の内面と側面442とは焼き嵌め又は圧入などの手法(これらをX1で示す)により接合固定される。
 図3は、パワーモジュール31を実装した熱拡散部材44をインバータ筐体42に対して焼き嵌めにより接合固定したのち、バスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33を組み付ける工程の一例を示す。最初に、図3(A)に示すように、熱拡散部材44にパワーモジュール31を実装したのち、熱拡散部材44の底面の外面及び/又はインバータ筐体42のブラケット部422の内面に接着剤又はグリスを塗布する。そして、同図(B)に示すようにインバータ筐体42及び熱拡散部材44を、パワーモジュール31の耐熱上限温度未満の所定温度に昇温した状態で嵌合する。
 インバータ筐体42をアルミニウム材で成形し、熱拡散部材44を銅材で成形すると、アルミニウム材の熱膨張率が23.9×10-6/℃であるのに対し、銅材の熱膨張率は17.7×10-6/℃であるから、同じ温度まで昇温するとインバータ筐体42の内径の方が大きく膨張し、両者の嵌合を容易に行うことができ、室温まで降温するとインバータ筐体42と熱拡散部材44とが焼き嵌めにより強固に接合固定される。このとき、インバータ筐体42の筒状本体部421に一つ又は複数のエア抜き孔423を形成しておけば、インバータ筐体42と熱拡散部材44との間の空気が嵌合時に排出され、容易に嵌合することができる。なお、エア抜き性の観点から、エア抜き孔423は、インバータ筐体42のブラケット部422側に近接した筒状本体部421に形成しておくことが望ましい。
 次いで、図3(C)に示すように、パワーモジュール31にバスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33とを組み付ける。以上の工程によって、インバータ筐体42に、熱拡散部材44、パワーモジュール31、バスバ及び平滑用コンデンサ32及び回路基板33を組み付けたサブアッセンブリが完成する。
《第2実施形態》
 図3に示す第1実施形態に係る製造工程は、インバータ筐体42の成形材料の熱膨張率が熱拡散部材44の成形材料の熱膨張率より大きい場合に適用して好ましいものであるが、たとえば両者の熱膨張率がほぼ同等である場合、又はインバータ筐体42の成形材料の熱膨張率が熱拡散部材44の成形材料の熱膨張率より小さい場合には焼き嵌め処理に代えて、圧入処理を行うことができる。ただし、この圧入処理は、インバータ筐体42及び熱拡散部材44の成形材料の熱膨張率の大小に関係なく適用することができる。
 図4は、パワーモジュール31を実装した熱拡散部材44をインバータ筐体42に圧入により接合固定したのち、バスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33を組み付ける工程の一例を示す。最初に、図4(A)に示すように、熱拡散部材44にパワーモジュール31を実装したのち、熱拡散部材44の底面の外面及び/又はインバータ筐体42のブラケット部422の内面に接着剤又はグリスを塗布する。熱拡散部材44は、図4(A)に示すように、側面442が底面441から開放端に向かうにしたがい外方に拡径するように予め形成しておく。そして、同図(B)に示すようにインバータ筐体42及び熱拡散部材44を圧入する。
 このとき、インバータ筐体42の筒状本体部421に一つ又は複数のエア抜き孔423を形成しておけば、インバータ筐体42と熱拡散部材44との間の空気が圧入時に排出され、容易に圧入することができる。なお、エア抜き性の観点から、エア抜き孔423は、インバータ筐体42のブラケット部422側に近接した筒状本体部421に形成しておくことが望ましい。
 次いで、図4(C)に示すように、パワーモジュール31にバスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33とを組み付ける。以上の工程によって、インバータ筐体42に、熱拡散部材44、パワーモジュール31、バスバ及び平滑用コンデンサ32及び回路基板33を組み付けたサブアッセンブリが完成する。
《第3実施形態》
 上述した第1及び第2実施形態では、熱拡散部材44として円形平板状の底面441と当該底面から直立する筒状の側面442とを有するカップ状に形成された部材を用いたが、熱拡散部材44は、発熱体であるパワーモジュール31とインバータ筐体42との間に設けられて、パワーモジュール31で生じた熱を拡散させる機能を備えればよいので円周方向に連続していなくてもよい。図5~図7は本発明の第3実施形態に係るインバータ付きモータ1を示す図であり、第1及び第2実施形態と同じ構成の部材等には同じ符号を付し、その説明をここに援用する。
 本例のインバータ付きモータ1は、上述した第1及び第2実施形態のインバータ付きモータ1に比べて、熱拡散部材44の構成と、当該熱拡散部材44のインバータ筐体42に対する接合固定構造が相違する。すなわち、本例の熱拡散部材44は、図6に示すように、6つのパワーモジュール31のそれぞれに対して、個別に底面441と側面442とを有する屈折した部材に成形されている。そして、これら6つの熱拡散部材44がインバータ筐体42のブラケット部422の内面に等間隔で配置されている。なお、熱拡散部材44の底面441と側面442との幅寸法は同じでなくてもよい。
 一方、インバータ筐体42のブラケット部422の内面には、6つの熱拡散部材44の底面の先端に当接する係止凸部425が形成され、弾性を有する熱拡散部材44の底面の先端が当該係止凸部425に当接するとともに、側面がインバータ筐体42の筒状本体部421の内面に当接することで熱拡散部材44がインバータ筐体42に接合固定される。
 図8は、パワーモジュール31をそれぞれ実装した6つの熱拡散部材44をインバータ筐体42に圧入により接合固定したのち、バスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33を組み付ける工程の一例を示す。各熱拡散部材44は、図8(A)に示すように側面442が底面441に対して鈍角をなすように予め成形しておく。そして最初に、図8(A)に示すように、熱拡散部材44にパワーモジュール31を実装したのち、熱拡散部材44の底面の外面及び/又はインバータ筐体42のブラケット部422の内面に接着剤又はグリスを塗布する。
 次いで、同図(B)に示すように熱拡散部材44の底面441の先端が係止凸部425に当接するようにインバータ筐体42の内面に圧入する。このとき、インバータ筐体42と熱拡散部材44との間の空気は圧入時に側部から排出されるので、上述した第1及び第2実施形態のようにインバータ筐体42の筒状本体部421に一つ又は複数のエア抜き孔423を形成しなくてもよい。
 次いで、図8(C)に示すように、パワーモジュール31にバスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33とを組み付ける。以上の工程によって、インバータ筐体42に、熱拡散部材44、パワーモジュール31、バスバ及び平滑用コンデンサ32及び回路基板33を組み付けたサブアッセンブリが完成する。
 以上のとおり構成された第1~第3実施形態に係るインバータ付きモータ1は、以下の作用効果を奏する。
(1)本例のインバータ付きモータ1によれば、熱伝導率の高い熱拡散部材44がインバータ筐体42のブラケット部422及び筒状本体部421とパワーモジュール31との間に設けられているので、パワーモジュール31で発生した熱は熱拡散部材44にて拡散し、放熱面積が拡大した状態で放熱機能を有するインバータ筐体に伝達される。その結果、放熱性能が向上するので空冷式のインバータ付きモータにも適用することができる。
(2)また、本例のインバータ付きモータ1によれば、パワーモジュール31が実装される熱拡散部材44の底面441とインバータ筐体42のブラケット部422との間に熱抵抗が小さい接着剤又はグリスを介在しているので熱応力も緩和することができる。
(3)また、本例のインバータ付きモータ1によれば、発熱量が大きいパワーモジュール31をインバータ筐体42のブラケット部422側に配置し、耐熱性の高いバスバ及び平滑用コンデンサ32と回路基板33とをモータ側にこの順に配置しているので、パワーモジュール31で発生した熱がインバータ室424内において耐熱性の高い部品32,33で遮熱され、モータ室414へ伝達されたり、モータ室414からの熱がパワーモジュール31にまで伝達されたりするのを抑制することができる。
(4)また、本例のインバータ付きモータ1によれば、熱拡散部材44は、ボルトを使わずに焼き嵌めや圧入手法によってインバータ筐体42に接合固定しているので、熱拡散部材44のサイズの拡大を抑制することができる。
(5)特に、熱拡散部材44を焼き嵌めにより接合固定した本例のインバータ付きモータ1によれば、常温時では熱拡散部材44での圧縮応力により、パワーモジュール31の接合部に応力が作用するが、パワーモジュール31が発熱すると熱拡散部材44が熱膨張することにより、パワーモジュール31の接合部に作用する熱応力の最大値を低減することができる。
(6)また、熱拡散部材44を圧入により接合固定した本例のインバータ付きモータ1によれば、熱拡散部材44とインバータ筐体42を構成する材料の熱膨張率に関係なく、容易な工程で低熱抵抗の接合ができる。また、パワーモジュール31に作用する応力も低減することができる。
(7)また、熱拡散部材44を焼き嵌め又は圧入により接合固定した本例のインバータ付きモータ1によれば、インバータ筐体42の筒状本体部421にエア抜き孔423が形成されているので、熱拡散部材44とインバータ筐体42の内面との間のエアを排出することができ、焼き嵌め又は圧入操作を円滑に行うことができる。
 上記接着剤又はグリスX2は本発明に係る接合部材に相当する。
1…インバータ付きモータ
2…モータ
 21…回転軸
 22…ステータ
 23…ロータ
3…インバータ
 31…パワーモジュール
 32…DCバスバ及び平滑用コンデンサ
 33…回路基板
4…筐体
 41…モータ筐体
  411…筒状本体
  412…ブラケット
  413…ベアリング
  414…モータ室
 42…インバータ筐体
  421…筒状本体部
  422…ブラケット部
  423…エア抜き孔
  424…インバータ室
  425…係止凸部
 43…仕切りブラケット
  431…ベアリング
 44…熱拡散部材
  441…底面
  442…側面

Claims (6)

  1.  ロータ及びステータが収納されたモータ筐体と、インバータのパワーモジュールが収納され放熱機能を有するインバータ筐体とが、前記モータ筐体の一端部と前記インバータ筐体の一端部とで一体化されてなるインバータ付きモータにおいて、
     前記インバータ筐体の他端部側の内部に前記パワーモジュールが配置され、当該パワーモジュールと前記インバータ筐体の内面との間に熱拡散部材が設けられているインバータ付きモータ。
  2.  前記インバータは、前記パワーモジュール、コンデンサ、バスバ及び回路基板を有し、
     前記インバータ筐体の他端部から一端部へ向かって、前記パワーモジュール、前記コンデンサ、前記バスバ及び前記回路基板の順序で配置されている請求項1に記載のインバータ付きモータ。
  3.  前記インバータ筐体は、筒状本体部と、当該筒状本体部の前記他端部を閉塞する平板状ブラケット部とを有し、
     前記熱拡散部材は、前記筒状本体部の内面と前記平板状ブラケット部の内面とに熱的に接合されている請求項1又は2に記載のインバータ付きモータ。
  4.  前記熱拡散部材は、前記インバータ筐体の前記平板状ブラケット部の内面に対して接合部材を介して接合され、前記インバータ筐体の前記筒状本体部の内面に対して焼き嵌めにより接合されている請求項3に記載のインバータ付きモータ。
  5.  前記熱拡散部材は、前記インバータ筐体の前記平板状ブラケット部の内面に対して接合部材を介して接合され、前記インバータ筐体の前記筒状本体部の内面に対して圧入により接合されている請求項3に記載のインバータ付きモータ。
  6.  前記インバータ筐体の前記筒状本体部に、エア抜き孔が形成されている請求項4又は5に記載のインバータ付きモータ。
PCT/JP2013/081508 2013-02-20 2013-11-22 インバータ付きモータ WO2014129037A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP13875406.4A EP2961055A4 (en) 2013-02-20 2013-11-22 MOTOR WITH INVERTER
CN201380073458.3A CN105075093A (zh) 2013-02-20 2013-11-22 带变换器的电动机
US14/767,108 US20160020679A1 (en) 2013-02-20 2013-11-22 Inverter-integrated motor
JP2015501275A JP5930115B2 (ja) 2013-02-20 2013-11-22 インバータ付きモータ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013-031369 2013-02-20
JP2013031369 2013-02-20

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2014129037A1 true WO2014129037A1 (ja) 2014-08-28

Family

ID=51390852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2013/081508 WO2014129037A1 (ja) 2013-02-20 2013-11-22 インバータ付きモータ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20160020679A1 (ja)
EP (1) EP2961055A4 (ja)
JP (1) JP5930115B2 (ja)
CN (1) CN105075093A (ja)
WO (1) WO2014129037A1 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202015106634U1 (de) 2015-12-04 2015-12-22 Danfoss China Integrierte Motor-Antriebsanordnung
JP2016059149A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP2017073351A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 岩崎電気株式会社 回路装置及び点灯装置
WO2019198517A1 (ja) * 2018-04-13 2019-10-17 日本電産トーソク株式会社 モータ、およびポンプ装置

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017145274A1 (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 株式会社日立製作所 アキシャルギャップ型回転電機
DE102017208140A1 (de) 2017-05-15 2018-11-15 Magna powertrain gmbh & co kg Baugruppe für ein Fahrzeug und Verfahren zur Auslegung der Baugruppe
TWI714479B (zh) 2020-03-19 2020-12-21 車王電子股份有限公司 無刷馬達總成
CN113452203B (zh) * 2020-03-25 2023-08-15 车王电子股份有限公司 无刷马达总成
TWI813234B (zh) * 2021-03-31 2023-08-21 日商日本製鐵股份有限公司 旋轉電機、定子鐵心及轉子鐵心的組合、旋轉電機的製造方法、定子用無方向性電磁鋼板及轉子用無方向性電磁鋼板的製造方法、定子及轉子的製造方法、以及無方向性電磁鋼板的組合
KR102557869B1 (ko) * 2021-11-22 2023-07-21 주식회사 효원파워텍 방열 성능이 향상된 무인 비행체용 전동기 일체형 다상 인버터

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325467A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Yaskawa Electric Corp インバータ装置
JP2007116840A (ja) 2005-10-21 2007-05-10 Nichicon Corp インバータモジュールおよびそれを用いたインバータ一体型交流モータ
JP2012157161A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2012204715A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Yaskawa Electric Corp モータ制御装置

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3935726A (en) * 1973-06-18 1976-02-03 Werner Heinz Apparatus for measuring viscosity of liquids
US4218724A (en) * 1978-11-21 1980-08-19 Kaufman Lance R Compact circuit package having improved circuit connectors
DE3300494A1 (de) * 1983-01-08 1984-07-12 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Drehstromgenerator fuer fahrzeuge, insbesondere mit einem klauenpol-laeufer
JP3538944B2 (ja) * 1995-03-24 2004-06-14 株式会社デンソー 電動式パワーステアリング装置
JP2001196770A (ja) * 2000-01-12 2001-07-19 Omron Corp コントロールユニット
JP4092195B2 (ja) * 2000-10-06 2008-05-28 ヴァレオ エキプマン エレクトリク モトゥール 熱伝導性樹脂内に伸縮自在に装着された固定子を有する回転電気機械、および自動車用交流発電機
JP3638269B2 (ja) * 2002-03-14 2005-04-13 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング装置
JP4474341B2 (ja) * 2005-07-26 2010-06-02 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動パワーステアリング装置
DE102005062865A1 (de) * 2005-12-29 2007-07-05 Robert Bosch Gmbh Rotor, sowie elektrische Maschine, beinhaltend einen solchen
JP4802006B2 (ja) * 2006-02-09 2011-10-26 株式会社荏原製作所 給水装置
JP4353951B2 (ja) * 2006-03-06 2009-10-28 三菱電機株式会社 電動式パワーステアリング装置
US7429815B2 (en) * 2006-06-23 2008-09-30 Caterpillar Inc. Fuel injector having encased piezo electric actuator
JP2008211945A (ja) * 2007-02-28 2008-09-11 Hitachi Ltd 車両駆動装置
JP5274820B2 (ja) * 2007-12-07 2013-08-28 Ntn株式会社 流体軸受装置
JP4909961B2 (ja) * 2008-09-02 2012-04-04 日立オートモティブシステムズ株式会社 電動パワーステアリング用制御装置
US8243383B2 (en) * 2009-01-30 2012-08-14 Alphana Technology Co., Ltd. Disk drive device provided with fluid dynamic bearing
JP5126277B2 (ja) * 2010-04-16 2013-01-23 株式会社デンソー 電動装置
JP2012080653A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Fujitsu General Ltd Dcブラシレスモータおよび、それを用いた電気機器

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002325467A (ja) * 2001-04-25 2002-11-08 Yaskawa Electric Corp インバータ装置
JP2007116840A (ja) 2005-10-21 2007-05-10 Nichicon Corp インバータモジュールおよびそれを用いたインバータ一体型交流モータ
JP2012157161A (ja) * 2011-01-26 2012-08-16 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置
JP2012204715A (ja) * 2011-03-28 2012-10-22 Yaskawa Electric Corp モータ制御装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2961055A4

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016059149A (ja) * 2014-09-09 2016-04-21 日立オートモティブシステムズ株式会社 電力変換装置
JP2017073351A (ja) * 2015-10-09 2017-04-13 岩崎電気株式会社 回路装置及び点灯装置
DE202015106634U1 (de) 2015-12-04 2015-12-22 Danfoss China Integrierte Motor-Antriebsanordnung
WO2019198517A1 (ja) * 2018-04-13 2019-10-17 日本電産トーソク株式会社 モータ、およびポンプ装置
JPWO2019198517A1 (ja) * 2018-04-13 2021-04-30 日本電産トーソク株式会社 モータ、およびポンプ装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160020679A1 (en) 2016-01-21
JPWO2014129037A1 (ja) 2017-02-02
EP2961055A1 (en) 2015-12-30
JP5930115B2 (ja) 2016-06-08
EP2961055A4 (en) 2016-05-11
CN105075093A (zh) 2015-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5930115B2 (ja) インバータ付きモータ
JP2016077141A (ja) 特にオイルポンプに好適な電子整流式のdcモータ
US20110278970A1 (en) Electric motor
JP2019531044A (ja) 内部冷却システムを有する密閉型回転電気機械
JP2014143841A (ja) インバータ一体型モータ
JP4650528B2 (ja) 車両用回転電機
JP2007228677A (ja) 発電装置及び回転電機
US20150270754A1 (en) Dual-rotor electric rotating machine
JP4402712B2 (ja) 制御装置一体形回転電機
JP2007089295A (ja) 回転電機およびレゾルバ
WO2018100966A1 (ja) モータ
JP5787226B2 (ja) 車両用回転電機
JP2016005350A (ja) アキシャルギャップ型回転電機
JP2017184542A (ja) モータ
KR102262851B1 (ko) 수축 끼워맞춤식 베어링을 갖는 회전 전기 기계
JP2014138489A (ja) インバータ付きモータ
JP4889517B2 (ja) 回転電機装置
WO2021065586A1 (ja) モータ
JP2012080602A (ja) ブラシレスモータ及びその製造方法
WO2014024288A1 (ja) 電動機
JP2014054017A (ja) 車両用モータユニット
JP2010239727A (ja) 車両用交流発電機及び車両用発電電動装置
JP5805233B2 (ja) 車両用交流発電機
JP5404836B2 (ja) 電力変換装置
KR102612356B1 (ko) 모터 장치

Legal Events

Date Code Title Description
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 201380073458.3

Country of ref document: CN

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 13875406

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2015501275

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2013875406

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 14767108

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE