WO2014119441A1 - 光電変換装置 - Google Patents

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Abstract

 光電変換装置は、基板と、基板上に配置された、第1領域および第2領域を有する電極層と、第1領域上に配置された光電変換部と、第2領域上に配置された、光電変換部に沿って第1方向に延設されている帯状の半導体層と、第1方向に沿って延びており、半導体層の上面から半導体層の第1方向に沿った第1側面を覆って第2領域の上面にかけて配置された帯状の取出電極と、電極層、光電変換部、半導体層および取出電極を覆うとともに半導体層に被着した樹脂層とを有する。

Description

光電変換装置
 本発明は出力を外部に取り出すための取出電極を具備する光電変換装置に関する。
 従来の光電変換装置としては、例えば図8のような、基板102上に電極層103、光電変換層104および上部電極部111がこの順に配置されてなる薄膜型の光電変換装置100がある。
 この光電変換装置100において、取出電極106は電極層103上に直接半田接合等で配置され、取出電極106の端部は基板102の裏面側へ導出されている。
 そして、全体を樹脂層107および封止材110で封止することによって、光電変換装置100とされている(例えば特表2011-523228号公報および特開2011-96774号公報参照)。
 しかしながら、従来の光電変換装置100において、樹脂層107の電極層103に対する被着力はあまり高いとは言えない。そのため、光電変換装置100が設置される環境の温度変化による樹脂層107の収縮によって、樹脂層107が電極層103から剥がれることがあった。このように樹脂層107が電極層103から剥がれると、樹脂層107による取出電極106を保護する機能が低下し、取出電極106が電極層103から次第に剥がれてしまい、直列抵抗が増加して光電変換効率が低下してしまう場合があった。
 本発明の1つの目的は、取出電極と電極層との接続を良好に維持し、光電変換効率を高く維持できる信頼性の高い光電変換装置とすることにある。
 本発明の一態様に係る光電変換装置は、基板と、電極層と、光電変換部と、半導体層と、取出電極と、樹脂層とを有している。電極層は、基板上に配置されており、第1領域および第2領域を有している。光電変換部は、電極層の第1領域上に配置されている。半導体層は、電極層の第2領域上に配置されており、光電変換部に沿って第1方向に帯状に延設されている。取出電極は、第1方向に沿って延びており、半導体層の上面から半導体層の第1方向に沿った第1側面を覆って第2領域の上面にかけて帯状に配置されている。樹脂層は、電極層、光電変換部、半導体層および取出電極を覆うとともに半導体層に被着している。
本発明の光電変換装置の第1実施形態における縁部近傍の平面図である。 図1の光電変換装置における光電変換部の詳細を示す斜視図である。 図1の光電変換装置の断面図である。 本発明の光電変換装置の第2実施形態における縁部近傍の平面図である。 図4の光電変換装置の断面図である。 本発明の光電変換装置の第3実施形態における半導体層および取出電極の拡大断面図である。 本発明の光電変換装置の第4実施形態における半導体層および取出電極の拡大断面図である。 従来の光電変換装置における縁部近傍の断面図である。
 <光電変換装置の第1実施形態の構成>
 以下に、本発明の光電変換装置の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の光電変換装置の第1実施形態における縁部近傍の平面図である。図2は、図1の光電変換装置の光電変換部の詳細を示す斜視図である。なお、図2においては、光電変換部の詳細を分かりやすくするため、取出電極や樹脂層等を除いて示している。図3は、図1の光電変換装置の断面図である。
 (基板)
 基板2は、光電変換部を支持するものである。基板2を構成する主な材料としては、例えばガラス、セラミックス、樹脂または金属等が採用され得る。
 (下部電極層)
 下部電極層3は、基板2の一主面(上面とも言う)の上に配されている導電層である。下部電極層3を構成する主な材料としては、例えばMo、Al、Ti、TaまたはAu等の導電性を有する各種金属等が採用され得る。また、下部電極層3の厚さは、例えば0.2μm以上で且つ1μm以下程度であればよい。
 下部電極層3の形成方法としては、例えばスパッタリング法または蒸着法等が採用され得る。
 下部電極層3は、光電変換部が設けられている第1領域3aと、光電変換部に沿って第1方向(Y軸方向)に延設されている帯状の第2領域3bとを有している。
 (光電変換部)
 光電変換部は、光電変換を行なう部分であり、光電変換層4と上部電極部11とがこの順に積層されて成る。
 (光電変換層)
 光電変換層4は、下部電極層3の第1領域3a上に配された光電変換を行なう層である。光電変換層4は、例えば第1導電型を有する第1半導体層(不図示)と、第1導電型とは異なる第2導電型を有する第2半導体層(不図示)とを備え、この順に下部電極層3上に積層されている。
 第1半導体層は、第1導電型を有する半導体を主に含んでおり、光を吸収して電荷を生じる。ここで、第1導電型を有する半導体としては、例えばカルコパイライト系の化合物半導体であるI-III-VI族化合物半導体等が適用され得る。なお、第1導電型は、例えばp型の導電型であればよい。I-III-VI族化合物半導体とは、I-III-VI族化合物を主に含む半導体である。なお、I-III-VI族化合物を主に含む半導体とは、半導体がI-III-VI族化合物を70mol%以上含むことを言う。以下の記載においても、「主に含む」は「70mol%以上含む」ことを意味する。I-III-VI族化合物は、11族元素(I-B族元素とも言う)と13族元素(III-B族元素とも言う)と16族元素(VI-B族元素とも言う)とを主に含む化合物である。I-III-VI族化合物としては、例えばCu(In,Ga)Se(CIGSとも言う)、Cu(In,Ga)(Se,S)(CIGSSとも言う)またはCuInSe(CISとも言う)等が採用され得る。なお、Cu(In,Ga)Seは、CuとInとGaとSeとを主に含む化合物である。また、Cu(In,Ga)(Se,S)は、CuとInとGaとSeとSとを主に含む化合物である。ここでは、第1半導体層が、CIGSを主に含む。なお、第1半導体層がI-III-VI族化合物半導体を主に含んでいれば、第1半導体層の厚さが10μm以下であっても、第1半導体層による光電変換の効率が高められる。このため、第1半導体層の厚さは、例えば1μm以上で且つ3μm以下程度であればよい。
 第1半導体層の形成方法としては、スパッタリング法または蒸着法等といった真空プロセスが採用され得る。また、第1半導体層の他の形成方法として、塗布法あるいは印刷法と称されるプロセスが採用されてもよい。塗布法あるいは印刷法とは、例えば第1半導体層に主に含まれる金属元素を含む溶液を下部電極層3の上に塗布し、その後、乾燥および熱処理を行なうプロセスである。
 第2半導体層は、第1半導体層の一主面(上面とも言う)の上に配されており、第1半導体層の第1導電型とは異なる第2導電型を有する半導体を主に含む。ここで、導電型が異なる半導体とは、伝導担体(キャリア)が異なる半導体である。そして、第2導電型は、例えばn型の導電型であればよい。なお、第1半導体層の導電型がn型であり、第2半導体層の導電型がp型であってもよい。ここでは、第1半導体層と第2半導体層との間にヘテロ接合領域が形成されている。このため、光電変換素子では、ヘテロ接合領域を形成する第1半導体層と第2半導体層とにおいて光電変換が生じ得る。第2半導体層は、化合物半導体を主に含む。第2半導体層に含まれる化合物半導体としては、例えばCdS、In、ZnS、ZnO、InSe、In(OH,S)、(Zn,In)(Se,OH)または(Zn,Mg)O等が採用され得る。そして、第2半導体層が1Ω・cm以上の抵抗率を有していれば、リーク電流の発生が低減され得る。
 第2半導体層の形成方法としては、例えば化学浴槽堆積(CBD)法等が採用され得る。また、第2半導体層の厚さは、例えば10nm以上で且つ200nm以下程度であればよい。第2半導体層の厚さが100nm以上で且つ200nm以下であれば、第2半導体層の上に上部電極部11の導電層11aがスパッタリング法等で形成される際に、第2半導体層においてダメージが生じ難い。なお、第2半導体層は複数の異なる化合物半導体層の積層体であってもよい。
 (上部電極部)
 上部電極部11は、光電変換層4の一主面(上面とも言う)の上に配されている。そして、上部電極部11は、例えば導電層11aと複数の集電電極11bとを備え、この順に光電変換層4上に積み重ねられている。なお、光電変換装置1は、上部電極部11側から光電変換層4に対して光が入射されるように用いられてもよく、反対に、下部電極層3側から光電変換層4に対して光が入射されるように用いられてもよい。光電変換装置1においては、上部電極部11側から光電変換層4に対して光が入射されるものを想定している。よって、光電変換装置1において、導電層11aは光電変換層4が吸収する光を透過可能な透明導電膜から成る。
 導電層11aは、光電変換層4の一主面(上面とも言う)の上に配されている。導電層11aは、光電変換層4で生じた電荷を取り出す電極である。導電層11aには、いわゆる窓層と呼ばれるものが含まれてもよい。導電層11aは、n型の導電型を有し、禁制帯幅が広く且つ透明で低い電気抵抗の半導体を主に含んでいる。このような材料としては、例えばZnO、InまたはSnO等の金属酸化物半導体等が挙げられる。これらの金属酸化物半導体には、Al、B、Ga、InまたはF等のうちの何れかの元素が含まれてもよい。このような元素が含まれた金属酸化物半導体の具体例としては、例えばAZO(Aluminum Zinc Oxide)、BZO(Boron Zinc Oxide)、GZO(Gallium Zinc Oxide)、IZO(Indium Zinc Oxide)、ITO(Indium Tin Oxide)またはFTO(Fluorine tin Oxide)等がある。
 導電層11aの形成方法としては、スパッタリング法、蒸着法または化学的気相成長(CVD)法等が採用され得る。導電層11aの厚さは、例えば0.08μm以上で且つ2μm以下程度であればよい。ここで、導電層11aが、1Ω・cm未満の電気抵抗率と、50Ω/□以下のシート抵抗とを有していれば、導電層11aを介して光電変換層4から電荷が良好に取り出される。
 複数の集電電極11bは、導電層11aの一主面(以下、上面とも言う)の上に配されている。複数の集電電極11bは、光電変換層4において発生して導電層11aにおいて取り出された電荷を集電する役割を担う。複数の集電電極11bが配されていることで、導電層11aにおける導電性が補われる。
 集電電極11bの形成方法としては、例えば導電性ペーストを導電層11aの上面の上に塗布した後に乾燥して該導電性ペーストを固化する方法が採用され得る。導電性ペーストは、例えば樹脂等のバインダーに導電性を有する金属フィラーなどの粒子を添加することで作製できる。この場合、集電電極11bに導電性を有する多数の粒子が含まれており、この多数の粒子が相互に接触し合うことで、集電電極11bにおける良好な導電性が確保され得る。
 (半導体層)
 半導体層5は下部電極層3の第2領域3b上に配置されており、光電変換部に沿って第1方向(Y軸方向)に帯状に延設されている。
 ここでいう半導体層5とは、半導体材料からなるものであればよいが、例えば上部電極部11や光電変換層4の外縁部の近傍をレーザーやエッチングによってトリミングすることによって、一部を分離して得られた部位でもよい。あるいは、別途形成されて設けられたものであってもよい。図2および図3においては、光電変換層4および導電層11aが分離された部位を半導体層5として用いている。
 特に、EVAのような極性基を有する樹脂層7との密着力を高めるという観点からは、半導体層5は酸化物半導体を含んでいてもよい。
 (取出電極)
 取出電極6は、光電変換層4で得られた出力を下部電極層3の第2領域3bを介して取り出し、光電変換装置1の外部に導く機能を有している。
 取出電極6は、第1方向(Y軸方向)に沿って帯状に延びており、図3に示すように、半導体層5の上面から半導体層5の第1方向(Y軸方向)に沿った第1側面(光電変換層4とは反対側の側面)を覆って第2領域3bの上面にかけて配置されている。
 取出電極6は、第2領域3bに対して、溶接、半田付けまたは導電性接着材による接合等によって電気的に接続されている。また、取出電極6は、半導体層5に対して接触しているだけでもよく、あるいは半導体層5に対して、溶接、半田付け、超音波を伴った半田付けまたは導電性接着材による接合等によって接合されていてもよい。
 このような取出電極6としては、例えば厚み0.3~2mm程度の銅、銀またはアルミニウム等を含む金属箔を用いることができる。
 取出電極6は、予め半田がコーティングされていてもよい。例えばコーティング材としてSn-Pb系の共晶半田が用いられる場合は、取出電極6を第2領域3bに接合する際の加熱温度は180℃以上で且つ200℃以下であればよい。また、コーティング材としてSn-Ag-Cu系のPbフリー半田が用いられる場合は、取出電極6を第2領域3bに接合する際の加熱温度は200℃以上で且つ220℃以下であればよい。
 取出電極6は、基板2に設けられた貫通孔12を介して基板2の裏面側に導出され、端子ボックス(不図示)まで延びている。貫通孔12は、例えば基板2にレーザーを用いて直径が3~5mm程度に形成される。
 (樹脂層)
 樹脂層7は、主として光電変換部を保護する機能を有しており、下部電極層3、光電変換部、半導体層5および取出電極6を覆うように配置されている。また、樹脂層7は、取出電極6の近傍において、半導体層5の取出電極6に覆われていない表面に被着している。
 このような構成によって、取出電極6と下部電極層3との接続を良好に維持することができる。その結果、光電変換効率を高く維持することができる信頼性の高い光電変換装置1となる。これは以下の理由による。つまり、金属を主として含む下部電極層に対する樹脂層の被着性はあまり良好ではない。そのため、取出電極の近傍において樹脂層が下部電極層に被着している従来の構成では、樹脂層が下部電極層から剥がれやすく、取出電極と下部電極層との接合を良好に維持することができなかった。これに対し、半導体材料に対する樹脂層の被着性は良好である。そのため、上記のような光電変換装置1では、樹脂層7が取出電極6の近傍において半導体層5に対して被着した状態を長期にわたって維持することができる。以上のことから、光電変換装置1が設置される環境の温度変化によって樹脂層7が収縮しても、樹脂層7が半導体層5に対して強固に被着していることで、取出電極6が電極層3から剥離することを低減できる。
 半導体層5に対する樹脂層7の被着には種々の形態が有り得る。例えば半導体層5の上面のうちの一部が取出電極6に覆われている場合であれば、半導体層5の上面のうちの取出電極6に覆われていない残部か、あるいは半導体層5の光電変換層4側の第2側面に樹脂層7が被着している。半導体層5に対する樹脂層7の被着力をより強固にするという観点からは、半導体層5の上面のうちの取出電極6に覆われていない残部、および半導体層5の光電変換層4側の第2側面の両方に樹脂層7が被着していてもよい。
 また、半導体層5の上面のうちの全部が取出電極6に覆われている場合であれば、半導体層5の光電変換層4側の第2側面に樹脂層7が被着している。
 このような樹脂層7としては、例えば共重合したエチレンビニルアセテート(EVA)を主成分とする樹脂が挙げられる。なお、EVAには、樹脂の架橋を促進すべく、トリアリルイソシアヌレート等の架橋剤が含まれていてもよい。
 樹脂層7を形成する方法としては以下のような方法が挙げられる。まず、光電変換部上に、EVAなどの樹脂層7を介して保護部材13を載置する。保護部材13は光電変換部をさらに保護するための部材であり、ガラス等から成る。次いで、50~150Pa程度の減圧下において、100~200℃程度の温度で15~60分間程度加熱しながら光電変換部と樹脂層7と保護部材13とを加圧一体化する。
 (封止材)
 封止材10は、基板2を平面視して、光電変換部および樹脂層7を取り囲むように配置されている。封止材10は、光電変換部側に入ってくる異物の浸入を低減する機能を有している。このような異物の中には、外部から浸入する水分も含まれる。また、封止材10は、樹脂層7と接触するように配置されている。それゆえ、外部からの応力に対して略均一な剛性を維持することができる。
 封止材10を形成する方法としては、基板2と樹脂層7と保護部材13との積層体の外周側部分に、樹脂層7の外側面を取り囲むように、封止材10の前駆体を塗布する。この塗布は、封止材10の前駆体をディスペンサーなどの吐出装置に充填し、吐出口から所定量の前駆体を吐出して所定の領域に塗布すればよい。このとき、封止材10の前駆体は、樹脂層7の外側面に2~8mm程度の幅で設ければよい。
 本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で多くの修正および変更を加えることができる。以下に複数の変形例を示す。これらの変形例において、上記光電変換装置の第1実施形態と同じ構成のものには同じ符号を付している。
 <光電変換装置の第2実施形態の構成>
 本発明の光電変換装置の第2実施形態を図4および図5に示す。図4は、光電変換装置21における縁部近傍の平面図である。図5は、図4の光電変換装置21の断面図である。
 光電変換装置21の下部電極層3の第2領域3b上において、半導体層5の光電変換部とは反対側に、半導体層5に対して間をあけて帯状の第2半導体層25が併設されている。また、取出電極26は、半導体層5とは反対側の端部が第2半導体層25の半導体層5側の側面を覆って第2半導体層25の上面に達するように配置されている。そして、樹脂層7が第2半導体層25の取出電極26に覆われていない部位に被着している。
 このような構成によって、樹脂層7が半導体層5に対してだけでなく、半導体層25に対しても高い被着力で被着することができ、取出電極26と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
 このような半導体層25は、上記の半導体層5と同様に、半導体材料からなるものであればよく、例えば上部電極部11や光電変換層4の外縁部の近傍をレーザーやエッチングによってトリミングすることによって、一部を分離して得られた部位でもよい。あるいは、別途形成されて設けられたものであってもよい。図5においては、光電変換層4および導電層11aが分離された部位を半導体層25として用いている。
 <光電変換装置の第3実施形態の構成>
 本発明の光電変換装置の第3実施形態を図6に示す。図6は、光電変換装置31における半導体層35および取出電極36の拡大断面図である。
 光電変換装置31において、半導体層35は少なくとも第1の層および第2の層を有する積層体からなり、樹脂層7の一部が第1の層と前記第2の層との間8に侵入している。
 これによって、光電変換装置31が設置される環境の温度変化によって樹脂層7が収縮しても、樹脂層7が半導体層35の側面に対してより強固に被着しているので、取出電極36と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
 なお、この光電変換装置31の構成は、第1実施形態の光電変換装置1または第2実施形態の光電変換装置21にも適用可能である。その場合には、これらの相乗効果でさらに電気的な信頼性が向上する。
 <光電変換装置の第4実施形態の構成>
 本発明の光電変換装置の第4実施形態を図7に示す。図7は、光電変換装置41における半導体層45および取出電極46の拡大断面図である。
 また、光電変換装置41において、半導体層45は樹脂層7が被着されている側面に複数の開気孔9を有しており、樹脂層7の一部が開気孔9に侵入していてもよい。
 これによって、光電変換装置41が設置される環境の温度変化によって樹脂層7が収縮しても、樹脂層7が半導体層45に対してより強固に被着しているので、取出電極46と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
 また、半導体層45は、樹脂層7が被着されている上面にも複数の開気孔9を有していてもよい。
 なお、この光電変換装置41の構成は、第1実施形態の光電変換装置1、第2実施形態の光電変換装置21または第3実施形態の光電変換装置31にも適用可能である。その場合には、これらの相乗効果でさらに電気的な信頼性が向上する。
 <光電変換装置の他の実施形態>
 上記光電変換装置31において、取出電極36が半田で被覆されているとともにこの半田の一部が半導体層35を構成する層の間8に侵入していてもよい。これによって、樹脂層7の半導体層35に対する被着力に加え、半田によって取出電極36と半導体層35との接着力も高めることができ、取出電極36と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
 また、上記光電変換装置41において、取出電極46が半田で被覆されているとともにこの半田の一部が半導体層45の樹脂層7が被着されている側面の開気孔9に侵入していてもよい。また、半導体層45の樹脂層7が被着されている上面の開気孔9にも半田の一部が侵入していてもよい。これによって、樹脂層7の半導体層45に対する被着力に加え、半田によって取出電極46と半導体層45との接着力も高めることができ、取出電極6と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
 また、上記光電変換装置31において、取出電極36の一部が半導体層35を構成する層の間8に侵入していてもよい。つまり、取出電極36を溶接によって下部電極層3に接合する際に溶融した取出電極36の一部が層の間8に侵入していてもよい。これによって、樹脂層7の半導体層35に対する被着力に加え、取出電極36と半導体層35との接着力も高めることができ、取出電極36と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
 また、上記光電変換装置41において、取出電極46の一部が半導体層45の樹脂層7が被着されている側面の開気孔9に侵入していてもよい。また、半導体層45の樹脂層7が被着されている上面の開気孔9にも取出電極46の一部が侵入していてもよい。つまり、取出電極46を溶接によって下部電極層3に接合する際に溶融した取出電極46の一部が開気孔9に侵入していてもよい。これによって、樹脂層7の半導体層45に対する被着力に加え、取出電極46と半導体層45との接着力も高めることができ、取出電極46と下部電極層3との電気的な接続をさらに良好に維持することができる。
1、21、31、41:光電変換装置
3:下部電極層
4:光電変換層
5、25、35、45:半導体層
6、26、36、46:取出電極
7:樹脂層
8:層の間
9:開気孔
11:上部電極部
 11a:導電層
 11b:集電電極

Claims (8)

  1.  基板と、
    該基板上に配置された、第1領域および第2領域を有する電極層と、
    前記第1領域上に配置された光電変換部と、
    前記第2領域上に配置された、前記光電変換部に沿って第1方向に延設されている帯状の半導体層と、
    前記第1方向に沿って延びており、前記半導体層の上面から前記半導体層の前記第1方向に沿った第1側面を覆って前記第2領域の上面にかけて配置された帯状の取出電極と、
    前記電極層、前記光電変換部、前記半導体層および前記取出電極を覆うとともに前記半導体層に被着した樹脂層と
    を有する光電変換装置。
  2.  前記半導体層の前記第1側面とは反対側の第2側面に前記樹脂層が被着している、請求項1に記載の光電変換装置。
  3.  前記半導体層は少なくとも第1の層および第2の層を有する積層体からなり、前記樹脂層の一部が前記第1の層と前記第2の層との間に侵入している、請求項2に記載の光電変換装置。
  4.  前記半導体層は前記第2側面に開口する第2側面側開気孔を有しており、前記樹脂層の一部が前記第2側面側開気孔に侵入している、請求項2または3に記載の光電変換装置。
  5.  前記半導体層は少なくとも第1の層および第2の層を有する積層体からなり、前記取出電極が半田で被覆されているとともに該半田の一部が前記第1の層と前記第2の層との間に侵入している、請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換装置。
  6.  前記半導体層は前記第1側面に開口する第1側面側開気孔を有しており、前記取出電極が半田で被覆されているとともに該半田の一部が前記第1側面側開気孔に侵入している、請求項1乃至5のいずれかに記載の光電変換装置。
  7.  前記半導体層は少なくとも第1の層および第2の層を有する積層体からなり、前記取出電極の一部が前記第1の層と前記第2の層との間に侵入している、請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換装置。
  8.  前記半導体層は前記第1側面に開口する第1側面側開気孔を有しており、前記取出電極の一部が前記第1側面側開気孔に侵入している、請求項1乃至4のいずれかに記載の光電変換装置。
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