WO2013150865A1 - 空気電池 - Google Patents

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Abstract

 空気電池(C1~C9)は、空気極(11)と金属負極(12)との間に電解質用液体の充填室(13)を有する複数の電極構造体(1)と、複数の電極構造体(1)を個別に収納する電極収納部(2)と、複数の電極構造体(1)に電解質用液体を供給するための液体供給手段(3)と、を備えている。電極収納部(2)は、複数の電極構造体(1)の充填室(13)に電解質用液体をそれぞれ注入するための複数の注液孔(22)と、隣接する注液孔(22)の間の空間を区分けする複数の液絡防止部(51~58)とを備えている。液体供給手段(3)は、複数の注液孔(22)に向けて電解質用液体流出する注液装置(32)を備えている。

Description

空気電池
 本発明は、酸素を正極活物質として利用する空気電池に関し、とくに、使用時に電解質用液体を注入可能な注液式の空気電池に関するものである。
 従来の空気電池としては、例えば、特許文献1に記載されたものがあった。特許文献1に記載の空気電池は、電極を有する枠と、この枠及び電解液を収容するタンクを備えている。枠は、所定間隔をおいて配置した一対のカソードと、各カソードの外側に相対向するアノードを備えている。
 上記の空気電池は、枠及びタンクにひれ状物及び溝がそれぞれ形成されている。枠及びタンクを組み合わせる際に、ひれ状物及び溝を係合させることで、タンク内に、互いに電気的に分離された2つの電解質保持帯域が形成される。これにより、アノード間の電解液を介した電流路(液絡)が発生するのを防ぐことができる。また、上記の空気電池には、一対のカソードの間に非導電性バッフルが配置されている。それゆえ、カソード間に液体が入った場合でも、カソード間に電流路が発生するのを防ぐことができる。上記の空気電池は、例えば、電解液に海水を用いるものであって、空気電池を海中に差し入れることにより、タンク内に海水が導入されて発電を開始する。
特開昭62-177873号公報
 近年では、自動車等の車両の電源又は補助電源として使用される空気電池の研究開発が進められている。この車載用の空気電池には、車両に要する出力と容量が求められるので、複数の電極構造体を直列に接続した構成にすると共に、電解液には強アルカリ電解液を用いる必要がある。
 従来の空気電池は、電解質保持帯域の仕切り部分ではひれ状物と溝とが係合しているだけなので、電解液を介したアノード間の液絡を完全に阻止することができなかった。それゆえ、強アルカリ電解液を使用する高出力・高容量の空気電池には従来の構造を適用することが困難であるという問題点があった。
 電解液に海水を用いる空気電池では、電解液の抵抗が低く、出力が小さいので、若干の液絡が生じても実用上の問題は無い。一方、電解液に強アルカリ電解液を使用する空気電池では、電解液の抵抗が大きいので、僅かな液絡も無視できない。
 本発明は、上記の課題を解決するために成されたものであり、複数の電極構造体を直列配置した注液式の空気電池であって、電解質用液体を介した電極構造体同士の液絡を確実に防ぐことができる空気電池を提供することを目的とする。
 本発明の一態様に係る空気電池は、空気極と金属負極との間に電解質用液体の充填部を有する複数の電極構造体と、前記複数の電極構造体を個別に収納する電極収納部と、前記複数の電極構造体に前記電解質用液体を供給するための液体供給手段と、を備え、前記電極収納部内において、前記複数の電極構造体は直列に配置されており、前記電極収納部は、前記複数の電極構造体の充填室に前記電解質用液体をそれぞれ注入するための複数の注液孔と、隣接する注液孔の間の空間を区分けする複数の液絡防止部とを備えており、前記液体供給手段は、前記電解質用液体の貯留タンクと、前記貯留タンクの電解質用液体を前記複数の注液孔に向けて流出させる注液装置を備えている。
図1Aは、本発明の第1実施形態に係る空気電池の断面図である。 図1Bは、本発明の第1実施形態に係る空気電池の側面図である。 図2は、図1Aに示した液体供給手段に制御手段及び配管を設けた空気電池を備えた空気電池システムを概略的に示すブロック図である。 図3Aは、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る空気電池の断面図である。 図3Bは、本発明の第1実施形態の第1変形例に係る空気電池の側面図である。 図4Aは、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る空気電池の断面図である。 図4Bは、本発明の第1実施形態の第2変形例に係る液絡防止部の斜視図である。 図5Aは、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る空気電池の断面図である。 図5Bは、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る液絡防止部の斜視図である。 図6Aは、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る液絡防止部の他の形態を説明する斜視図である。 図6Bは、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る液絡防止部の他の形態を説明する斜視図である。 図6Cは、本発明の第1実施形態の第3変形例に係る液絡防止部の他の形態を説明する斜視図である。 図7Aは、本発明の第1実施形態の第4変形例に係る空気電池の断面図である。 図7Bは、本発明の第1実施形態の第4変形例に係る液絡防止部の他の形態を説明する断面図である。 図8Aは、本発明の第1実施形態の第5変形例に係る空気電池における、電解質用液体の注入時の状態を示す断面図である。 図8Bは、本発明の第1実施形態の第5変形例に係る空気電池における、電解質用液体の注入後の状態を示す断面図である。 図9Aは、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る空気電池の断面図である。 図9Bは、本発明の第1実施形態の第6変形例に係る注液装置の部分拡大図である。 図10Aは、本発明の第1実施形態の第7変形例に係る空気電池の断面図である。 図10Bは、本発明の第1実施形態の第7変形例に係る空気電池の側面図である。 図10Cは、本発明の第1実施形態の第7変形例に係る液絡防止部の部分拡大図である。 図11Aは、本発明の第1実施形態の第8変形例に係る空気電池の断面図である。 図11Bは、本発明の第1実施形態の第8変形例に係る注液孔の部分拡大図である。 図11Cは、本発明の第1実施形態の第8変形例に係る注液孔の部分拡大図である。 図12Aは、本発明の第2実施形態に係る空気電池の断面図である。 図12Bは、本発明の第2実施形態に係る電極収納部の上部の拡大断面図である。 図13Aは、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る空気電池の断面図である。 図13Bは、本発明の第2実施形態の第1変形例に係る電極収納部の上部の拡大断面図である。 図14Aは、本発明の第2実施形態の第2変形例に係る空気電池における、電解質用液体の注入時の状態を示す断面図である。 図14Bは、本発明の第2実施形態の第2変形例に係る空気電池における、電解質用液体の注入後の状態を示す断面図である。 図15Aは、本発明の第2実施形態の第3変形例に係る空気電池の断面図である。 図15Bは、本発明の第2実施形態の第3変形例に係る注液装置と電極収納部の上部の拡大断面図である。
  (第1実施形態)
 図1Aに示す空気電池C1は、空気極11と金属負極12との間に電解質用液体の充填部13を有する複数の電極構造体1と、複数の電極構造体1を個別に収納する複数の収容室を有する電極収納部2と、複数の電極構造体1に電解質用液体を供給するための液体供給手段3を備えている。なお、各電極構造体1は、電解質用液体が供給されることにより、単電池(空気電池)となる。したがって、本実施形態に係る空気電池C1は、単電池の集合体であり、組電池ともいう。
  各電極構造体1は、全体として矩形板状を成している。空気極11は、正極部材と、空気極11の最外層に配置した撥水層で構成される(図示略)。正極部材は、例えば、触媒成分、及び触媒成分を担持する導電性の触媒担体を含む。
  触媒成分としては、具体的には、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、銀(Ag)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、タングステン(W)、鉛(Pb)、鉄(Fe)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、ガリウム(Ga)、及びアルミニウム(Al)等の金属及びこれらの金属を任意に組み合わせた合金などから、所望の金属又は合金が選択される。触媒成分の形状や大きさは、特に限定されるものではなく、従来公知の触媒成分と同様の形状及び大きさを採用することができる。ただし、触媒成分の形状は、粒状であることが好ましい。触媒粒子の平均粒子径は、1~30nmであることが好ましい。触媒粒子の平均粒子径が1~30nmの範囲内の値であると、電気化学反応が進行する有効電極面積に関連する触媒利用率と担持の簡便さとのバランスを適切に制御することができる。
  触媒担体は、上述した触媒成分を担持するための担体、及び触媒成分と他の物質との間での電子の授受に関与する電子伝導パスとして機能する。触媒担体としては、触媒成分を所望の分散状態で担持させるための比表面積を有し、かつ、充分な電子伝導性を有しているものであればよく、主成分がカーボンであることが好ましい。触媒担体としては、具体的には、カーボンブラック、活性炭、コークス、天然黒鉛、又は人造黒鉛などからなるカーボン粒子が挙げられる。触媒担体のサイズについても特に限定されないが、担持の簡便さ、触媒利用率、触媒層の厚みを適切な範囲で制御するなどの観点から、触媒担体の平均粒子径を5~200nm程度、好ましくは10~100nm程度とするとよい。
  正極部材において、触媒成分の担持量は、正極部材の全量に対して、好ましくは10~80質量%、より好ましくは30~70質量%である。しかしながら、これらに限定されるものではなく、空気電池に適用される従来公知の材料を適用することができる。
  撥水層は、電解質用液体に対して液密性(水密性)を有し、かつ、酸素に対して通気性を有する。撥水層は、電解質用液体が外部へ漏出するのを阻止し得るように、ポリオレフィンやフッ素樹脂などの撥水膜を用いており、かつ、正極部材に酸素を供給し得るように多数の微細孔を有している。
  金属負極12は、標準電極電位が水素より卑な金属単体又は合金から成る負極活物質を含んでいる。標準電極電位が水素より卑な金属単体としては、例えば、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、マンガン(Mn)、ケイ素(Si)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、又はバナジウム(V)などを挙げることができる。また、合金としては、これらの金属元素に1種類以上の金属元素又は非金属元素を加えたものを挙げることができる。しかしながら、これらに限定されるものではなく、空気電池に適用される従来公知の材料を適用することができる。
  電極収納部2は、矩形板状の各電極構造体1を立てた状態にし、複数の電極構造体1を水平方向に直列配置して、複数の収納室に個別に収納している。電極収納部2の各収納室内には、各電極構造体1の空気極11側に空気室21が形成されている。また、電極収納部2は、電極収納部2の上部に、複数の電極構造体1の充填室13に電解質用液体をそれぞれ注入するための複数の注液孔22と、隣接する注液孔22の間の空間を区分けする凸構造の複数の液絡防止部51を備えている。
 本実施形態の複数の液絡防止部51は、図1に示すようにリブ状を成している。さらに、電極収納部2は、配列端部に位置する電極構造体1の充填室13に電解質用液体を注入するための注液孔22に対して配列端部側に位置する別の液絡防止部51を備えている。つまり、液絡防止部51は、各注液孔22の両側に配置されている。
  図1A,1Bに示すように、液体供給手段3は、電解質用液体の貯留タンク31と、貯留タンク31の電解質用液体を複数の注液孔22の上方から流出させる複数の注液装置32を備えている。本実施形態では、各注液装置32が、電解質用液体の流出を制御する開閉体41を備えている。複数の注液装置32は、各注液孔22に対応して配置されている。開閉体41は開閉バルブである。複数の注液装置32は、複数の液絡防止部51から上下に離れて配置されている。
  液体供給手段3に貯蔵される電解質用液体は、電解液、又は、例えば、電極構造体1の内部あるいは貯留タンク31から注液装置32の配管35(図2に示す)内に配置又は混入させた固体の電解質を溶融するための液体(水)などである。電解液の場合には、例えば、塩化カリウム、塩化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水溶液を適用することができるが、これらに限定されるものではなく、空気電池に適用される従来公知の電解液を適用することができる。電解質用液体の量は、当該空気電池C1の放電時間、放電時に生じる金属塩の析出量などを考慮して決定される。
  図2は、図1に示した液体供給手段3に制御手段33及び配管35を設けた空気電池C1’を備えた空気電池システムを概略的に示すブロック図である。各電極構造体1は、空気極11及び金属負極12をケースに収容して、カートリッジとして、図中の矢印で示すように、電極収納部2の収納室内に収納される。また、電極収納部2の各収容室の上部には、カバー(図示略)が備えられている。このカバーに注液孔22や液絡防止部51を設けることができる。
  さらに、電極収納部2は、内部にバスバー23を備え、電極収納部2に収納された複数の電極構造体1を直列に接続する。空気電池C1’は、制御装置4を介してモータ等の被駆動体5に電力を供給する。
  さらに、電極収納部2には、空気供給手段6が接続されている。空気供給手段6は、各収納室内の電極構造体1に隣接する空気室21に空気を供給する。空気供給手段6は、エアコンプレッサ、流量制御バルブ及び配管類などで構成されている。
  液体供給手段3は、貯留タンク31、注液装置32、配管35、及び電解質用液体の流通を制御する制御装置33を備えている。制御装置33は、ポンプ及び流量制御バルブなどで構成される。液体供給手段3は、図1に示した空気電池C1のように、貯留タンク31と注液装置32を直接接続している構成に代えて、図2に示した空気電池C1’のように、貯留タンク31と注液装置32を互いに分離して配置した構成にしてもよい。
  上記のように構成された空気電池C1は、液体供給手段3において、各注液装置32の開閉体(開閉バルブ)41を開放することにより、各注液孔22の上方から電解質用液体が流出して、各電極構造体1の充填室13に注入される。これにより、各電極構造体1は、単電池(空気電池)となって発電を開始する。
  このとき、電解質用液体の注入後、僅かな電解質用液体が電極収納部2の上面に残ることがあり得る。この問題に対して、空気電池C1は、隣接する注液孔22の間の空間を区分けする凸構造の複数の液絡防止部51を備えているので、残留した電解質用液体が隣接する注液孔22に流れ込まない。これにより、空気電池C1は、隣接する電極構造体(単電池)1の間における液絡、すなわち電解質用液体を介した短絡を確実に防ぐことができる。 
  したがって、空気電池C1は、強アルカリ電解液のように、抵抗が大きくて僅かな液絡も無視できない電解液を使用する高出力・高容量の空気電池にも充分適用可能である。よって、空気電池C1は、高出力・高容量が要求される自動車等の車載用電源として非常に好適なものになる。
  また、空気電池C1は、電極収納部2が、電極構造体1の配列端部にも液絡防止部51を備えているので、電解質用液体を注入する際に、電解質用液体が外側へ流れるような事態を阻止することができる。
  さらに、空気電池C1では、貯留タンク31を複数の電極構造体1で共用するので、構造の簡略化や低コスト化を図ることができる。また、各注液装置32が、開閉体(開閉バルブ)41を備えているので、電解質用液体の使用量を調整することができる。電解質用液体の注液後、開閉体41を閉じることで、貯留タンク31内の電解質用液体を介した液絡を防ぐことができる。
  さらに、空気電池C1では、複数の注液装置32が、各注液孔22に対応して配置されているので、個々の電極構造体1に対して電解質用液体を速やかに注入することができ、起動時間を短縮し得る。しかも、空気電池C1は、選択した電極構造体1だけに電解質用液体を注入すること可能なので、必要な電気量に応じた数の電極構造体(単電池)1を起動させることができる。また、注液の自動制御にも容易に対処することができる。
  さらに、空気電池C1では、複数の注液装置32が、複数の液絡防止部51から上下に離れて配置されているので、電解質用液体の注入時及び注入後において、液体供給手段3側の電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を阻止することができる。
  図3A乃至図11Cは、本発明の第1実施形態の第1乃至8変形例に係る空気電池C2乃至C9を説明する図である。なお、各変形例において、空気電池C1と同一の構成部位には、同一符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
  図3A,3Bに示す第1変形例に係る空気電池C2は、電池収納部2の上面に、各電極構造体1に対応する注液孔22と、各注液孔22の片側に、段差状を成す凸構造の液絡防止部52を備えている。また、液体供給手段3は、貯留タンク31と、複数の注液装置32を配設した供給ヘッド34を備えている。供給ヘッド34は、配管35により貯留タンク31に接続されており、電極収納部2に対して昇降可能である。
  上記のように構成された空気電池C2では、液体供給手段3により各電極構造体1に電解質用液体が注入される。この際、供給ヘッド34を液絡防止部52に当接させた状態で、電解質用液体を注入してもよい。空気電池C2は、空気電池C1と同様に、電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を確実に防ぐことができる。 
   図4Aに示す第2変形例に係る空気電池C3では、各液絡防止部53が、注液孔22側に下る斜面又は段差を有している。具体的には、図4Bに示すように、液絡防止部53は、断面三角形状を成し、注液孔22側に下る斜面を有する。
  空気電池C3は、空気電池C1と同様の作用及び効果を得られるように、電解質用液体を注入する際に、液絡防止部53の斜面がガイドとなり、注液孔22への電解質用液体の注入を円滑に且つ速やかに行うことができ、起動時間の短縮化を実現する。また、液絡防止部53の斜面により、電解質用液体の残留を防いで、液絡をより確実に防ぐことができる。
   図5Aに示す第3変形例に係る空気電池C4では、各液絡防止部54が、注液孔22側に下る斜面又は段差を有している。具体的には、図5Bに示すように、液絡防止部54は、断面台形状を成し、注液孔22側に下る斜面を有する。
  空気電池C4は、空気電池C1と同様の作用及び効果を得られるように、電解質用液体を注入する際に、液絡防止部54の斜面がガイドとなり、注液孔22への電解質用液体の注入を円滑に且つ速やかに行うことができ、起動時間の短縮を実現する。また、液絡防止部54の上面が平坦なので、電解質用液体の注入時に液体供給手段3を液絡防止部54に当接させることで、液体供給手段3の位置決めを行うことができる。
  図6A,6B,6Cは、注液孔22側に下る斜面又は段差を有する液絡防止部55,56,57をそれぞれ示している。図6Aに示す液絡防止部55は、注液孔22側に下る段差を有する断面形状を成している。図6Bに示す液絡防止部56は、注液孔22側に下る凹曲傾斜面を有する断面形状を成している。図6Cに示す液絡防止部57は、注液孔22側に下る凸曲傾斜面を有する断面形状を成している。液絡防止部55,56,57は、空気電池C1の液絡防止部51と同様の効果を得ることができる。
  図7Aに示す第4変形例に係る空気電池C5では、各液絡防止部58が、電極構造体1の配列方向に沿って所定間隔を置いて配置された複数の凸部58Aから成っている。具体的には、同じ高さの複数の凸部58Aで液絡防止部58を構成している。
  空気電池C5は、空気電池C1と同様の作用及び効果を得ることができる。とくに、電解質用液体の注入後、速やかに液絡の生じない状態を確保することができ、より高い液絡防止の機能を得ることができる。また、図7Bに示すように、互いに高さの異なる凸部58Aで液絡防止部58を構成してもよい。
  さらに、空気電池C5において、例えば、図7Bに示すように、凸部58Aの間にセンサSを設けてもよい。この構成により、注液装置32から流出させた電解質用液体が、注液孔22に一番近い凸部58Aを超えてしまった場合に、その電解質用液体をセンサSで検出して、開閉体41を閉じる制御を行うことが可能である。
  図8A,8Bに示す第5変形例に係る空気電池C6では、液体供給手段3の注液装置32が、空気電池C1の開閉体41(開閉バブル)に代えて開閉体42を備えている。開閉体42は、複数の注液孔22に対して電解質用液体を流出させるように配置されている。本変形例の開閉体42は仕切り板である。空気電池C6は、開閉体42を開放することで、電極収納部2の上面側に電解質用液体を一斉に流出させて、複数の電極構造体1に電解質用液体を注入する。この際、電解質用液体は、中間の液絡防止部51にかかっても構わない。
  空気電池C6は、電解質用液体の注入から起動に至るまでの時間を大幅に短縮することができる。電解質用液体の注入後には、液絡防止部51により、電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を確実に防止することができる。
  図9A,9Bに示す第6変形例に係る空気電池C7では、各注液装置32の少なくとも周囲の表面に、撥水性を有する撥水部61aが設けられている。撥水部61aは、例えば、適宜の撥水剤を各注液装置32の周囲の表面に塗布することにより形成される。また、撥水部61aにおいて、電解質用液体(すなわち、水や電解液)に対する接触角は、少なくとも50度以上であり、望ましくは80度以上である。
  空気電池C7は、空気電池C1と同様の作用及び効果を得ることができると共に、撥水部61aにより、各注液装置32の周囲に電解質用液体が付着するのを防ぐことができる。これにより、空気電池C7は、図9Aに示すように、貯留タンク31と液絡防止部51とが接触している状態であっても、貯留タンク31側の電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を防ぐことができる。
  図10A,10B,10Cに示す第7変形例に係る空気電池C8では、各液絡防止部52の少なくとも頂部の表面に、撥水性を有する撥水部61bが設けられている。空気電池C8は、空気電池C1と同様の作用及び効果を得ることができると共に、撥水部61bにより、各液絡防止部52の頂部に電解質用液体が残留するのを防ぐことができる。これにより、空気電池C8は、液絡防止部52による液絡防止機能のさらなる向上を実現することができる。
  図11A,11Bに示す第8変形例に係る空気電池C9では、各注入孔22の開口部周囲に、親水性を有する親水部62aが設けられている。親水部62aは、例えば、適宜の親水剤を各注入孔22の開口部周囲に塗布することにより形成される。また、親水部62aにおいて、電解質用液体(すなわち、水や電解液)に対する接触角は、少なくとも80度未満であり、望ましくは50度未満である。
  空気電池C9は、空気電池C1と同様の作用及び効果を得ることができると共に、親水部62aにより、電解質用液体が各注液孔22に流れ込みやすくなり、注液速度の向上に伴って起動時間のさらなる短縮を実現することができる。
  また、空気電池C9では、図11Cに示すように、各注入孔22の開口部周囲に、親水領域である親水部62aを設けると共に、その親水領域(すなわち、親水部62a)の外側に、撥水領域である撥水部61cを設けてもよい。
  空気電池C9は、親水部62aにより、電解質用液体の注入速度の向上や起動時間のさらなる短縮を実現すると共に、電解質用液体の注入後には、撥水部61cにより、各注液孔22の周囲に電解質用液体が残留するのを防ぐことができる。これにより、電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を防ぐことができる。
 (第2実施形態)
本実施形態において、空気電池C1と同一の構成部位には、同一符号を付して詳細な説明を適宜省略する。図12A,12Bに示す空気電池C10は、空気極11と金属負極12との間に電解質用液体の充填部13を有する複数の電極構造体1と、複数の電極構造体1を個別に収納する複数の収容室を有する電極収納部2と、複数の電極構造体1に電解質用液体を供給するための液体供給手段3を備えている。
 電極収納部2の上部には、複数の液絡防止部51の代わりに、撥水性を有する複数の撥水部61dが設けられている。各撥水部61dは、隣接する注液孔22の間に配置されている。
 各撥水部61dは、隣接する注液孔22の間に位置する電極収納部2の上部の表面に適宜の撥水剤を塗布することにより形成されている。撥水部61dにおいて、電解質用液体(すなわち、水や電解液)に対する接触角は、少なくとも50度以上であり、望ましくは80度以上である。さらに、電極収納部2の上部には、配列端部に位置する電極構造体1の充填室13へ電解質用液体を注入するための注液孔22に対して配列端部側にも別の撥水部61が配置されている。つまり、撥水部1は、各注液孔22の両側に配置してある。
 空気電池C10では、各撥水部61において電解質用液体が排除されるので、電極収納部2の上部に残留した電解質用液体が隣接する注液孔22同士を結ぶのを阻止することができる。これにより、空気電池C10は、隣接する電極構造体(単電池)1の間における液絡、すなわち電解質用液体を介した短絡を確実に防ぐことができる。 
 したがって、空気電池C10は、強アルカリ電解液のように、抵抗が大きくて僅かな液絡も無視できない電解液を使用する高出力・高容量の空気電池にも充分適用可能である。よって、空気電池C10は、高出力・高容量が要求される自動車等の車載用電源として非常に好適なものになる。
 さらに、空気電池C10は、注液装置32が電極収納部2から上下に離れて配置されているので、電解質用液体の注入時及び注入後において、液体供給手段3側の電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を阻止することができる。
  図13A乃至図15Bは、本発明の第2実施形態の第1乃至3変形例に係る空気電池C11乃至C13を説明する図である。なお、各変形例において、空気電池C10と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を適宜省略する。
  図13A,13Bに示す第1変形例に係る空気電池C11は、電池収納部2の上面に、各電極構造体1に対応する複数の注液孔22と、複数の撥水部61eと、各注入孔22の開口部周囲に設けられた複数の親水部62bを備えている。これにより、電池収納部2の上面には、撥水部61eと、注液孔22を含む親水部62bとが交互に配置されている。
  親水部62bは、適宜の親水剤を塗布することにより形成することができる。親水部62bにおいて、電解質用液体(すなわち、水や電解液)に対する接触角は、少なくとも80度未満であり、望ましくは50度未満である。
  上記のように構成された空気電池C11は、撥水部61eにより、空気電池C10と同様に液絡防止の作用及び効果を得ることができると共に、親水部62bにより、電解質用液体が各注液孔22に流れ込み易くなり、注液速度の向上に伴って起動時間のさらなる短縮を実現することができる。
  図14A,14Bに示す第2変形例にかかる空気電池C12では、空気電池C11の液体供給手段3の注液装置32が、空気電池C11の開閉体41(開閉バブル)に代えて開閉体42を備えている。開閉体42は、複数の注液孔22に対して電解質用液体を流出させるように配置されている。本変形例の開閉体42は仕切り板である。また、電極収納部2の上面の両端部又は外周部には、リブ24が設けられている。リブ24は、電解質用液体の注液時において、電解質用液体が空気電池C12の外側へ流出するのを防ぐ。
  空気電池C12は、開閉体42を開放することで、電極収納部2の上面側に電解質用液体を一斉に流出させて、複数の電極構造体1に電解質用液体を注入する。それゆえ、空気電池C12は、電解質用液体の注入から起動に至るまでの時間を大幅に短縮することができる。電解質用液体の注入後には、撥水部61において電解質用液体が排除されるので、電解質用液体が注入孔22同士を結ぶのを阻止する。これにより、電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を確実に防止することができる。
 図15A,15Bに示す第3変形例に係る空気電池C13では、電極収納部2の上面に、注液孔22、撥水部61e及び親水部62bが設けられていると共に、各注液装置32の少なくとも周囲の表面に撥水部61aが設けられている。また、電極収納部2の上面には、液体供給手段3の貯留タンク31に当接するリブ25が設けてある。リブ25は、空気電池C12と同様に、電解質用液体の注液時において、電解質用液体が空気電池C12の外部へ流出するのを防ぐと共に、液体供給手段3の位置決めを行う機能を有している。
  空気電池C12は、空気電池C14と同様の作用及び効果を得ることができると共に、貯留タンク31側の撥水部61aにより、各注液装置32の周囲に電解質用液体が付着するのを防止する。これにより、空気電池C12は、貯留タンク31とリブ25とが接触している構成において、貯留タンク31側の電解質用液体を介した電極構造体(単電池)1同士の液絡を防ぐことができる。
  本発明の空気電池は、第1及び第2実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各部位の形状、個数及び材料などの構成の細部を適宜変更することが可能である。第1実施形態では、リブ状等のように所定長さを有する液絡防止部を例示したが、例えば、各注液孔を包囲するような形態の液絡防止部を採用することも可能である。第2実施形態では、所定長さを有する撥水部を例示したが、例えば、各注液孔を包囲する領域に撥水部を設けることも可能である。また、第1実施形態の第1乃至8変形例及び第2実施形態の第1乃至3変形例を適宜組み合わせてもよい。
  本発明に係る空気電池は、複数の電極構造体を直列配置した注液式の空気電池において、電解質用液体を介した電極構造体同士の液絡を確実に防ぐことができる。これにより、電解液に強アルカリ電解液を使用する高出力・高容量の空気電池にも適用可能であり、自動車等の車載用電源として非常に好適なものになる。
 本出願は、2012年4月4日に出願された日本国特許願第2012-085301号及び2012年4月4日に出願された日本国特許願第2012-085303号に基づく優先権を主張しており、これらの出願の全内容がここに援用される。
 C1~C13  空気電池
 1       電極構造体
 2       電極収納部
 3       液体供給手段
 11      空気極
 12      金属負極
 13      充填部
 22      注液孔
 31      貯留タンク
 32      注液装置
 41,42   開閉体
 51~58   液絡防止部
 58A     凸部
 61a~61e 撥水部
 62a,62b 親水部

Claims (20)

  1.  空気極と金属負極との間に電解質用液体の充填部を有する複数の電極構造体と、
     前記複数の電極構造体を個別に収納する電極収納部と、
     前記複数の電極構造体に前記電解質用液体を供給するための液体供給手段と、
     を備え、
      前記電極収納部内において、前記複数の電極構造体は直列に配置されており、
     前記電極収納部は、前記複数の電極構造体の充填室に前記電解質用液体をそれぞれ注入するための複数の注液孔と、隣接する注液孔の間の空間を区分けする複数の液絡防止部とを備えており、
      前記液体供給手段は、前記電解質用液体の貯留タンクと、前記貯留タンクの電解質用液体を前記複数の注液孔に向けて流出させる注液装置を備えていることを特徴とする空気電池。
  2.   前記電極収納部は、配列端部に位置する電極構造体の充填室に前記電解質用液体を注入するための注液孔に対して前記配列端部側に位置する別の液絡防止部を更に備えていることを特徴とする請求項1に記載の空気電池。
  3.  前記複数の液絡防止部は、凸構造を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気電池。
  4.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、隣接する注液孔に向かって下る斜面を有することを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  5.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、三角形状の断面を有することを特徴とする請求項4に記載の空気電池。
  6.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、台形状の断面を有することを特徴とする請求項4に記載の空気電池。
  7.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、隣接する注液孔の少なくとも一方に向かって下る段差を有することを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  8.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、隣接する注液孔の少なくとも一方に向かって下る凹曲傾斜面を有することを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  9.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、隣接する注液孔の少なくとも一方に向かって下る凸曲傾斜面を有することを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  10.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つは、前記複数の電極構造体の配列方向に沿って、所定間隔で配置されたた複数の凸部から成ることを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  11.  前記複数の凸部は同じ高さを有することを特徴とする請求項10に記載の空気電池。
  12.  前記複数の凸部は異なる高さを有することを特徴とする請求項10に記載の空気電池。
  13.   前記注液装置は、前記電解質用液体の流出を制御する開閉体を備えていることを特徴とする請求項1~12のいずれか1項に記載の空気電池。
  14.  前記注液装置は、前記複数の注液孔に対して前記電解質用液体を一斉に流出するように配置されていることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の空気電池。
  15.  前記注液装置は、各注液孔に対応して複数配置されていることを特徴とする請求項1~13のいずれか1項に記載の空気電池。
  16.  前記注液装置は、前記複数の液絡防止部から離れて配置されていることを特徴とする請求項1~15のいずれか1項に記載の空気電池。
  17.  前記注液装置の少なくとも周囲の表面が、撥水性を有していることを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載の空気電池。
  18.  前記複数の液絡防止部の少なくとも1つの頂部の表面が、撥水性を有していることを特徴とする請求項3に記載の空気電池。
  19.  前記複数の注入孔の少なくとも1つの開口部周囲が、親水性を有する親水領域であることを特徴とする請求項1~18のいずれか1項に記載の空気電池。
  20.  前記複数の注入孔の少なくとも1つの開口部周囲の外側が、撥水性を有する撥水領域であることを特徴とする請求項19に記載の空気電池。
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