WO2013146752A1 - 医療用活栓 - Google Patents
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Abstract
医療用活栓1は、ハウジング2と、コック3と、を備える。ハウジング2は、貫通孔6aを有する筒状の本体部6と、上流ポート部7と、下流ポート部8と、側管用ポート部9とを備えている。側管用ポート部9は、本体部6の周方向に沿って横並びに配置された第1連通孔13及び第2連通孔14とを有する。コック3は、円筒部31を有する。この円筒部31には、上流ポート部7と第1連通孔13と連通する第1流路溝33と、第2連通孔14と下流ポート部8と連通する第2流路溝14が設けられている。
Description
本発明は、各種医療機器や輸液容器等に接続し、液体が流れる流路を任意に切り換えできる医療用活栓に関する。
従来から、輸液、輸血、人工透析などを行う場合は、医療用のチューブを用いて液体を体内へ送る。また、薬液を注入する流路を変更したり、複数の薬液を混合して注入したりする際に、医療用活栓が用いられている。
従来のこの種の医療用活栓としては、例えば特許文献1に記載されているようなものがある。この特許文献1に記載された医療用活栓は、上流ポート部、下流ポート部及び側管用ポート部である複数の分岐部を有する円筒状本体と、この円筒状本体に回転可能に嵌合される円柱状のコックを示す栓体とを有している。この栓体には、複数の縦溝と、円弧状溝からなる流路切換溝が形成されている。そして、コックを示す栓体を回転操作することで、ハウジングを示す円筒状本体を通過する液体の流路を切り換えている。
また、一般的にハウジングに設けた側管用ポート部の開口には、シリンジやルアーテーパ部材等のオスコネクタを液密に接続するために、コネクタが取り付けられる。コネクタは、スリットが形成された弁体と、弁体を保持する保持部材から構成されている。そして、このコネクタを介して側管用ポート部に混合用の薬液等が注入される。コネクタにシリンジやルアーテーパ部材等のオスコネクタが接続していない状態では、側管用ポート部は、弁体によって閉じられている。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、円弧状溝が上流ポート部から下流ポート部まで連続して形成されていた。そのため、全てのポートが連通しているとき、上流ポート部から流入した薬液は、側管用ポート部に流れずに、下流ポート部へ流れていた。したがって、側管用ポート部に取り付けられた弁体が閉じられると、側管用ポート部内で薬液の流れが生じ難い状態になっていた。
その結果、特許文献1に記載された技術では、側管用ポート部から注入された薬液は、弁体が閉じられると、側管用ポート部の内部空間やコネクタと側管用ポート部の間に形成された空間に滞留する、という問題があった。
また、側管用ポート部からは、血圧を変動させる薬液として昇圧用薬液や降圧用薬液が注入される場合もある。昇圧用薬液が側管用ポート部に滞留した状態で、降圧用薬液を側管用ポート部から注入すると、滞留していた昇圧用薬液が降圧用薬液によって押し出され、不都合を生じることがある。
本発明の目的は、上記の問題点を考慮し、側管用ポート部に取り付けたコネクタが閉塞しても、側管用ポート部から注入した薬液が滞留することを防ぐことができる医療用活栓を提供することにある。
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するため、本発明の医療用活栓は、液体が流入及び流出するハウジングと、ハウジングに装着され、ハウジングに流れる液体の流路を切り換えるコックと、を備えている。
ハウジングは、貫通孔を有する筒状の本体部と、上流ポート部と、下流ポート部と、側管用ポート部とを備えている。上流ポート部は、本体部の外周に設けられる。下流ポート部は、本体部の外周に設けられ、本体部を間に挟んで上流ポート部とは反対側に配置される。側管用ポート部は、本体部の外周における上流ポート部と下流ポート部との間に設けられる。また、側管用ポート部は、本体部の周方向に沿って横並びに配置される第1連通孔及び第2連通孔と、第1連通孔と第2連通孔を仕切る仕切り壁とを有する。
コックは、本体部の貫通孔に摺動回転可能に挿入される円筒部と、円筒部を回転操作するハンドル部とを有する。円筒部には、液体が通過する第1流路溝と、第2流路溝とが設けられている。
そして、上流ポート部、側管用ポート部及び下流ポート部を連通させる基準位置にコックがある状態において、第1流路溝は、上流ポート部と側管用ポート部における第1連通孔と連通する。また、第2流路溝は、側管用ポート部における第2連通孔と下流ポート部と連通する。
ハウジングは、貫通孔を有する筒状の本体部と、上流ポート部と、下流ポート部と、側管用ポート部とを備えている。上流ポート部は、本体部の外周に設けられる。下流ポート部は、本体部の外周に設けられ、本体部を間に挟んで上流ポート部とは反対側に配置される。側管用ポート部は、本体部の外周における上流ポート部と下流ポート部との間に設けられる。また、側管用ポート部は、本体部の周方向に沿って横並びに配置される第1連通孔及び第2連通孔と、第1連通孔と第2連通孔を仕切る仕切り壁とを有する。
コックは、本体部の貫通孔に摺動回転可能に挿入される円筒部と、円筒部を回転操作するハンドル部とを有する。円筒部には、液体が通過する第1流路溝と、第2流路溝とが設けられている。
そして、上流ポート部、側管用ポート部及び下流ポート部を連通させる基準位置にコックがある状態において、第1流路溝は、上流ポート部と側管用ポート部における第1連通孔と連通する。また、第2流路溝は、側管用ポート部における第2連通孔と下流ポート部と連通する。
側管用ポート部は、第1連通孔及び第1流路溝を介して上流ポート部と連通し、第2連通孔及び第2流路溝を介して下流ポート部と連通するため、上流ポート部から流入した薬液を側管用ポート部へ流し込むことができる。
その結果、側管用ポート部を通過する流路が形成されるため、側管用ポート部に残留する薬液を上流ポート部から流入した薬液によって押し出すことができる。
その結果、側管用ポート部を通過する流路が形成されるため、側管用ポート部に残留する薬液を上流ポート部から流入した薬液によって押し出すことができる。
本発明の医療用活栓によれば、側管用ポート部に取り付けられるコネクタの弁体を閉じても、側管用ポート部から注入された薬液が、側管用ポート部に滞留することを防ぐことができる。
以下、本発明の医療用活栓の実施の形態例について、図1~図12を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本発明は、以下の形態に限定されるものではない。
<1.実施の形態例>
1-1.医療用活栓の構成例
まず、図1~図5を参照して本発明の医療用活栓の実施の形態例(以下、「本例」という。)の構成例について説明する。
図1は、本例の医療用活栓を示す分解斜視図、図2は、本例の医療用活性を示す正面図、図3は、図2に示すL-L線で断面した状態を示す断面図である。
1-1.医療用活栓の構成例
まず、図1~図5を参照して本発明の医療用活栓の実施の形態例(以下、「本例」という。)の構成例について説明する。
図1は、本例の医療用活栓を示す分解斜視図、図2は、本例の医療用活性を示す正面図、図3は、図2に示すL-L線で断面した状態を示す断面図である。
図1に示す医療用活栓1は、薬液を注入する流路を変更したり、複数の薬液を混合して注入したりする際に用いられる。医療用活栓1は、液体(薬液)が流入及び流出するハウジング2と、ハウジング2に装着されるコック3とを備えている。この医療用活栓1のハウジング2には、シリンジやルアーテーパ部材等のオスコネクタと液密に接続するためのコネクタ4が取り付けられる。
ハウジング2を流入及び流出する薬液としては、完全な液体状のものだけではなく、コロイド粒子などの固体を含んでいても全体として液体状となっているものも含まれる。
ハウジング2及びコック3材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリ-(4-メチルペンテン-1)、アイオノマー、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体(ABS樹脂)、アクリロニトリル-スチレン共重合体(AS樹脂)、ブタジエン-スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリシクロヘキサンテレフタレート(PCT)等のポリエステル、ポリエーテル、ポリエーテルケトン(PEK)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルイミド、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンオキシド、変性ポリフェニレンオキシド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリフェニレンサルファイド、ポリアリレート、芳香族ポリエステル(液晶ポリマー)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、その他フッ素系樹脂等の各種樹脂材料、あるいはこれらのうちの1種以上を含むブレンド体、ポリマーアロイ等が挙げられる。また、その他、各種ガラス材、セラミックス材料、金属材料が挙げられる。
[ハウジング]
図1及び図2に示すハウジング2は、筒状の本体部6と、薬液が流入及び流出する上流ポート部7及び下流ポート部8と、上流ポート部7及び下流ポート部8を流れる薬液と異なる薬液が注入される側管用ポート部9と、を有している。
図1及び図2に示すハウジング2は、筒状の本体部6と、薬液が流入及び流出する上流ポート部7及び下流ポート部8と、上流ポート部7及び下流ポート部8を流れる薬液と異なる薬液が注入される側管用ポート部9と、を有している。
本体部6は、両端が開口した略円筒状に形成されており、本体部6をその軸方向に貫通する貫通孔6aを有している。貫通孔6aの内壁には、係合受部11が設けられている。係合受部11は、本体部6の軸方向の一側に形成される。係合受部11は、略台形状に形成された複数(本例では、8つ)の膨出部11aと、係合凹部11bから構成されている。複数の膨出部11aは、本体部6の周方向に沿って形成されている。そのため、この複数の膨出部11aにおける隣り合う膨出部11aの間には、係合凹部11bが形成される。
また、本体部6の外周面6bには、上流ポート部7と、下流ポート部8と、側管用ポート部9が形成されている。
上流ポート部7は、本体部6の外周面6bから略垂直に突出している。上流ポート部7は、略筒状に形成されている。図3に示すように、この上流ポート部7の筒孔7aは、本体部6の貫通孔6aに連通している。そのため、貫通孔6aの内周面には、上流ポート部7の流路端である上流側開口7bが形成されている。
筒孔7aが薬液を流入及び流出するための流路となる。また、図1に示すように、上流ポート部7における本体部6と反対側の端部には、チューブ、接続コネクタや他の医療用活栓と接続するためのねじ部12が形成されている。
図2に示すように、本体部6を間に挟んで上流ポート部7の反対側には、下流ポート部8が配置される。下流ポート部8は、略円筒状に形成されて、本体部6の外周面6bから略垂直に突出している。また、図3に示すように、下流ポート部8の筒孔8aは、上流ポート部7と同様に、本体部6の貫通孔6aに連通している。そのため、貫通孔6aの内周面には、下流ポート部8の流路端である下流側開口8bが形成されている。そして、筒孔8aは、薬液を流入及び流出するための流路である。
また、図2に示すように、上流ポート部7と下流ポート部8の間には、側管用ポート部9が配置される。すなわち、上流ポート部7、側管用ポート部9及び下流ポート部8は、本体部6の外周面6bに本体部6の周方向に沿って略90度間隔で配置されている。側管用ポート部9は、略円柱状に形成されている。
側管用ポート部9には、側管用ポート部9を軸方向に沿って貫通する第1連通孔13及び第2連通孔14が形成されている。この第1連通孔13及び第2連通孔14は、本体部6の貫通孔6aに連通している。そのため、第1連通孔13及び第2連通孔14には、後述するコック3を介して上流ポート部7や下流ポート部8から流入された薬液や、後述するコネクタ4(図3参照)に取り付けられたシリンジやルアーテーパ部材等のオスコネクタから注入された薬液が通過する。
第1連通孔13と、第2連通孔14は、本体部6の周方向に沿って横並びに配置されている。また、第1連通孔13と第2連通孔14の間には、仕切り壁18が設けられている。第1連通孔13と第2連通孔14は、仕切り壁18によって仕切られている。この仕切り壁18における長手方向の略中央には、切り欠き18aが設けられている。切り欠き18aを設けたことにより、オスコネクタが仕切り壁18と当接している状態であっても、オスコネクタと仕切り壁18との間に流路が形成される。したがって、コネクタ4とオスコネクタを接続した状態であっても、コック3を介して上流ポート部7や下流ポート部8から流れてきた薬液は、仕切り壁18を乗り越えて通過することができる。第1連通孔13は、上流ポート部7側に形成されており、第2連通孔14は、下流ポート部8側に形成されている。
さらに、第1連通孔13及び第2連通孔14における本体部6の軸方向の長さは、本体部6の周方向の長さよりも長く設定されている。すなわち、第1連通孔13及び第2連通孔14は、その開口が本体部6の軸方向に延びる長孔である。また、第1連通孔13と第2連通孔14を合わせた本体部6の周方向の長さは、上流側開口7b、下流側開口8bの直径と略等しく設定される。
また、側管用ポート部9における本体部6と反対側の端部には、リング状の嵌合凹部16が形成されている。嵌合凹部16は、側管用ポート部9における端部の外縁に設けられている。この嵌合凹部16には、係止受部16aが設けられている。係止受部16aは、例えば嵌合凹部16の一部を切り欠くことで形成される。
図3に示すように、嵌合凹部16には、第1連通孔13及び第2連通孔14の開口を覆うようにコネクタ4が嵌合される。そして、嵌合凹部16にコネクタ4が嵌合されることで、未使用時には、第1連通孔13及び第2連通孔14における嵌合凹部16側の開口がコネクタ4によって閉じられる。
[コネクタ]
コネクタ4は、弁体21と、弁体21を保持する保持部22とを有している。弁体21は、弾性変形可能に形成されている。この弁体21の材料としては、この弁体21の材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン-プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合したものであってもよい。
コネクタ4は、弁体21と、弁体21を保持する保持部22とを有している。弁体21は、弾性変形可能に形成されている。この弁体21の材料としては、この弁体21の材料としては、例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン-プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマが挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を混合したものであってもよい。
弁体21は、略円柱状に形成されている。弁体21には、オスコネクタの先端部が挿入されるスリット21aが設けられている。また、図3に示すように、弁体21の側面部には、保持部22に固定するための固定部21bが設けられている。
保持部22は、第1部材23と、第1部材23に接合される第2部材24から構成される。そして、第1部材23と第2部材24の間に、弁体21の固定部21bを挟み込むことで弁体21を固定している。第1部材23と第2部材24は、例えば接着剤、融着、固定ねじなどの固定方法によって固定される。
また、第1部材23には、嵌合凹部16の係止受部16aと係止する係止爪23aが形成されている。そして、保持部22は、嵌合凹部16に嵌入されることで、側管用ポート部9に接合される。なお、保持部22は、接着剤、融着、固定ねじなどの固定方法により側管用ポート部9に固定してもよい。
[コック]
次にコック3について図1~図5を参照して説明する。
図4は、コック3を示す斜視図、図5は、コック3の側面を示す展開図である。
コック3は、ハウジング2の本体部6に装着されて、ハウジング2を流れる流路を切り換える。図1及び図4に示すように、コック3は、円筒部31と、円筒部31の軸方向の一端に設けられて円筒部31を回転操作するハンドル部32から構成されている。
次にコック3について図1~図5を参照して説明する。
図4は、コック3を示す斜視図、図5は、コック3の側面を示す展開図である。
コック3は、ハウジング2の本体部6に装着されて、ハウジング2を流れる流路を切り換える。図1及び図4に示すように、コック3は、円筒部31と、円筒部31の軸方向の一端に設けられて円筒部31を回転操作するハンドル部32から構成されている。
円筒部31は、略円柱状に形成されている。円筒部31の外径は、本体部6の貫通孔6aの内径と略等しく設定される。この円筒部31は、本体部6の貫通孔6aに挿入され、円筒部31の側壁31aが貫通孔6aの内周面に摺動可能に密接する。そして、円筒部31は、本体部6の周方向に沿って回転可能に本体部6に支持される。
円筒部31の側壁31aには、第1流路溝33と、第2流路溝34が形成されている。第1流路溝33及び第2流路溝34は、それぞれ円筒部31の側壁31aから半径内方向に凹んで形成される。
図5に示すように、第1流路溝33は、第1液体導入部36と、第1連通部37と、第1液体導出部39から構成される。第1液体導入部36は、円筒部31の軸方向に沿って形成された縦溝部である。この第1液体導入部36における円筒部31の軸方向の長さは、上流側開口7b及び下流側開口8bの直径や、第1連通孔13及び第2連通孔14における本体部6の軸方向の長さよりも長く設定される(図6参照)。
第1液体導入部36における円筒部31の軸方向の他端部からは、第1連通部37が連続して設けられている。第1連通部37は、円筒部31の軸方向の他側において、円筒部31の周方向に沿って所定の長さで形成される。なお、第1連通部37における円筒部31の周方向の長さは、上流側開口7b及び下流側開口8bの直径や、第1連通孔13と第2連通孔14における本体部6の周方向の長さよりも長く設定される。
第1連通部37には、その円筒部31の周方向の第1液体導入部36と反対側に、第1液体導出部39が連続して設けられている。第1液体導出部39は、第1連通部37から円筒部31の軸方向の一側に向かって所定の長さで形成された縦溝部である。この第1液体導出部39における、円筒部31の軸方向の長さは、第1連通孔13及び第2連通孔14における本体部6の軸方向の長さよりも長く設定される。
また、第1流路溝33を構成する第1液体導入部36、第1連通部37及び第1液体導出部39で囲まれた円筒部31の側壁31aが第1閉塞面42となる。すなわち、第1流路溝33は、第1閉塞面42を避けて形成される。第1閉塞面42の大きさ及び位置は、上流側開口7b、下流側開口8b、第1連通孔13及び第2連通孔14を閉塞できる大きさ及び位置に設定されている(図8参照)。
第1流路溝33の近傍には、第2流路溝34が配置されている。第2流路溝34は、第2液体導入部46と、第2連通部47と、第2液体導出部49から構成される。
図4に示すように、第2液体導入部46は、円筒部31の周方向に沿って第1液体導出部39と横並びに配置される。すなわち、第1液体導出部39と第2液体導入部46は、筒体側壁部50を介して隣接している。
図2に示すように、第1液体導出部39と第2液体導入部46の位置関係は、側管用ポート部9に設けた第1連通孔13及び第2連通孔14の位置関係と対応している。また、第1液体導出部39から第2液体導入部46までの円筒部31の周方向の長さは、上流側開口7b及び下流側開口8bの直径と略等しく設定される(図11参照)。
図5に示すように、第2液体導入部46は、第1液体導出部39と略平行に、かつ円筒部31の軸方向に沿って形成された縦溝部である。この第2液体導入部46における円筒部31の軸方向の長さは、上流側開口7b及び下流側開口8bの直径や、第1連通孔13と第2連通孔14における本体部6の軸方向の長さよりも長く設定される。
また、第2液体導入部46と第1液体導出部39を仕切る筒体側壁部50は、円筒部31の側壁31aと同一平面となる高さで突出する突条である。筒体側壁部50は、第1液体導出部39が第1連通孔13と対向し、第2液体導入部46が第2連通孔14と対向するとき、本体部6の仕切り壁18と対向する。
筒体側壁部50には、接続溝51が形成されている。そのため、第2液体導入部46と第1液体導出部39は、接続溝51によって連通している。接続溝51は、筒体側壁部50における、円筒部31の軸方向の一端部に形成されている。
接続溝51は、例えば筒体側壁部50を切り欠くことで形成される。接続溝51における円筒部31の半径方向の開口面積は、第1連通孔13の開口面積及び第2連通孔14の開口面積よりも小さく設定される。
さらに、第2液体導入部46における円筒部31の軸方向の他端部からは、第2連通部47が連続して設けられている。第2連通部47は、円筒部31の周方向において第1流路溝33と反対方向に形成されている。この第2連通部47における円筒部31の周方向の長さは、上流側開口7b及び下流側開口8bの直径や、第1連通孔13と第2連通孔14における本体部6の周方向の長さよりも長く設定される。
第2連通部47における円筒部31の周方向の第2液体導入部46と反対側には、第2液体導出部49が連続して設けられている。
第2液体導出部49は、円筒部31の軸方向に沿って所定の長さで延在する縦溝部である。この第2液体導出部49における円筒部31の軸方向の長さは、上流側開口7b及び下流側開口8bの直径や、第1連通孔13と第2連通孔14における本体部6の軸方向の長さよりも長く設定される。この第2液体導出部49は、第1液体導入部36から円筒部31の周方向に沿って略180度離れた位置に設けられる。
第2流路溝34を構成する第2液体導入部46、第2連通部47及び第2液体導出部49で囲まれた円筒部31の側壁31aが第2閉塞面43となる。すなわち、第2流路溝34は、第2閉塞面43を避けて形成される。第2閉塞面43の大きさ及び位置は、上流側開口7b、下流側開口8b、側管用ポート部9に設けた第1連通孔13及び第2連通孔14を閉塞できる大きさ及び位置に設定されている(図9参照)。
また、第1液体導入部36と、第1液体導出部39及び第2液体導入部46と、第2液体導出部49は、円筒部31の周方向に沿って略90度間隔で配置される。すなわち、第1液体導入部36と、第1液体導出部39及び第2液体導入部46と、第2液体導出部49の位置関係は、ハウジング2に設けた上流ポート部7と、下流ポート部8と、側管用ポート部9の位置関係に対応している。
さらに、第1液体導入部36と第2液体導出部49によって挟まれた円筒部31の側壁31aにおける第1液体導出部39及び第2液体導入部46と反対側の面が、第3閉塞面44となる。そして、第1閉塞面42、第2閉塞面43及び第3閉塞面44は、円筒部31を本体部6に対して所定量回転させた際に、上流側開口7b及び下流側開口8bだけでなく、側管用ポート部9に設けた第1連通孔13及び第2連通孔14の開口を閉塞する(図9参照)。
なお、第2流路溝34においても、第1流路溝33と同様に、連通部を複数設けてもよい。
また、図1及び図4に示すように、円筒部31の軸方向の一側には、係合凸部53が設けられている。すなわち、係合凸部53は、円筒部31の軸方向において第1連通部37及び第2連通部47とは反対側に形成される。係合凸部53は、円筒部31の側壁31aから突出している。係合凸部53は、本体部6に設けた係合受部11の係合凹部11bと係合する。
また、円筒部31の軸方向の他側、すなわち係合凸部53とは反対側には、係止溝57が形成されている。係止溝57は、円筒部31の周方向に沿って連続して形成されている。この係止溝57は、円筒部31を本体部6の貫通孔6aに挿入した際に、貫通孔6aの内周面に設けた不図示の係止フランジと係止される。これにより、円筒部31が本体部6の貫通孔6aから抜け落ちることを防ぐことができる。
さらに、円筒部31の軸方向の一端部には、円筒部31を回転操作するT字状のハンドル部32が形成されている。ハンドル部32は、3つのレバー58を有している。3つのレバー58は、それぞれ円筒部31に形成した、第1液体導入部36と、第1液体導出部39及び第2液体導入部46と、第2液体導出部49と対応した位置に配置されている。また、3つのレバー58における円筒部31と反対側の一面には、それぞれ連通方向を示す矢印表示58aが設けられている。
なお、ハンドル部32を構成するレバーの数は、3つに限定されるものではなく、例えば、1つだけでもよい。
1-2.医療用活栓の動作
次に、図3~図12を参照して上述した構成を有する医療用活栓1の動作について説明する。
図6は、上流ポート部7、側管用ポート部9及び下流ポート部8が全て連通した状態を示す斜視図、図7は図6に示す医療用活栓を下流ポート部8側から見た斜視図である。
次に、図3~図12を参照して上述した構成を有する医療用活栓1の動作について説明する。
図6は、上流ポート部7、側管用ポート部9及び下流ポート部8が全て連通した状態を示す斜視図、図7は図6に示す医療用活栓を下流ポート部8側から見た斜視図である。
まず、上流ポート部7、側管用ポート部9及び下流ポート部8が全て連通した状態について説明する。なお、この状態におけるコック3の位置を基準位置とする。
図6に示すように、コック3が基準位置にある状態では、本体部6に設けた上流側開口7bと、円筒部31の第1液体導入部36が向き合う。そのため、上流ポート部7と第1液体導入部36が連通する。
また、図3に示すように、側管用ポート部9に設けた第1連通孔13と、第1液体導出部39が向き合い、第1連通孔13と第1液体導出部39が連通される。すなわち、第1液体導出部39と第1連通孔13によって薬液が通過する流路が形成される。これらにより、上流ポート部7と側管用ポート部9の第1連通孔13は、円筒部31に設けた第1流路溝33によって連通する。
図6に示すように、上流ポート部7から流入された薬液は、第1液体導入部36から円筒部31の第1流路溝33に流れ込む。第1流路溝33に流れ込んだ薬液は、第1連通部37を通過して、第1液体導出部39まで流れる。
第1液体導出部39は、筒体側壁部50を介して第2流路溝34の第2液体導入部46に隣接している。筒体側壁部50は、第1連通部37に対して略直交して設けられている。なお、第1液体導出部39における軸方向の一側には、第2液体導入部46と連通する接続溝51が設けられているが、その開口面積は、第1液体導出部39と対向する第1連通孔13の開口面積よりも小さい。
そのため、第1液体導出部39に流れてきた薬液は、第1液体導出部39の流路壁や筒体側壁部50に当たり、その流れの方向が変化する。すなわち、薬液は、第1液体導出部39の流路壁や筒体側壁部50に誘導されて、接続溝51よりも第1連通孔13側に流れる。その結果、図3に示すように、上流ポート部7から流入された薬液を側管用ポート部9の内部空間や側管用ポート部9とコネクタ4との間に形成された空間(以下、「空間S1」という。)へ流すことができる。
さらに、図3及び図7に示すように、側管用ポート部9に設けた第2連通孔14と、第2液体導入部46が向き合い、第2連通孔14と第2液体導入部46が連通される。なお、第1連通孔13と第2連通孔14は、仕切り壁18によって仕切られており、第1液体導出部39と第2液体導入部46は、筒体側壁部50によって仕切られている。また、仕切り壁18と筒体側壁部50は、本体部6の半径方向に沿って対向する。
これにより、第1液体導出部39及び第1連通孔13と、第2液体導入部46及び第2連通孔14は、互いに独立した薬液の流路とみなすことができる。そして、下流側開口8bと、第2液体導出部49が向き合い、下流ポート部8と第2流路溝34が連通される。そのため、側管用ポート部9の第2連通孔14と、下流ポート部8が第2流路溝34によって連通する。
図3に示すように、空間S1に、流れ込まれた薬液は、第2連通孔14を介して第2液体導入部46、すなわち第2流路溝34に流れ込む。第2流路溝34に流れ込んだ薬液は、第2連通部47を通り、第2液体導出部49から下流ポート部8へ排出される。
このように、上流ポート部7から下流ポート部8へ流れる薬液が側管用ポート部9を経由するため、空間S1内に薬液の流れが発生する。そのため、コネクタ4から空間S1へ注入された薬液は、上流ポート部7から流入する薬液によって下流ポート部8へ押し出される。その結果、コネクタ4から側管用ポート部9へ注入された薬液が空間S1内に滞留することを防止することができる。
また、第1連通孔13と第2連通孔14は、本体部6及び円筒部31の周方向に沿って横並びに配置されている。すなわち、第1連通孔13及び第2連通孔14は、薬液が流れる方向に沿って配置されている。そのため、空間S1内に残留するコネクタ4から注入された薬液を、第1連通孔13から空間S1へ流れ込んだ薬液の流れによって、第2連通孔14からスムーズに排出することができる。
さらに、第1連通孔13及び第2連通孔14は、それぞれ第1液体導出部39及び第2液体導入部46が延在する方向に沿って形成されている。そのため、第1液体導出部39から多くの薬液を、空間S1内に取り込むことができる。
次に、コック3を基準位置から45度程度回転させた医療用活栓1の状態について図8~図10を参照して説明する。なお、本例では、コック3を基準位置からハンドル部32側から見て時計回りに45程度回転させた例について説明する。
図8は、コック3を基準位置から45度回転させた状態を示す斜視図、図9は、図8に示す医療用活栓1を下流ポート部8側から見た斜視図である。図10は、図8に示すT-T線で断面した状態を示す断面図である。
図8は、コック3を基準位置から45度回転させた状態を示す斜視図、図9は、図8に示す医療用活栓1を下流ポート部8側から見た斜視図である。図10は、図8に示すT-T線で断面した状態を示す断面図である。
ここで、円筒部31を回転させると、係合凹部11bと係合していた係合凸部53が膨出部11aに乗り上げる。このとき、本体部6における軸方向の一側は、円筒部31の係合凸部53によって半径外方向に微少に押し広げられる。
しかしながら、本例では、係合凸部53を、円筒部31の軸方向において第1連通部37及び第2連通部47と反対側に配置している。そのため、本体部6が係合凸部53によって押し広げられても、第1連通部37及び第2連通部47の周囲における本体部6と円筒部31との液密性が低下することを抑制することができる。その結果、コック3を回転操作する際に、円筒部31と本体部6との間で液漏れが生じることを抑制することが可能となる。
さらに円筒部31を回転させると膨出部11aに乗り上げた係合凸部53が係合凹部11bと係合する。係合凸部53と係合凹部11bが係合する際に、円筒部31を回転操作する使用者には、クリック感が伝達される。
本例では、8つの膨出部11aを本体部6の貫通孔6aに形成したため、係合凹部11bも本体部6の周方向に沿って略45度間隔に8つ形成される。したがって、円筒部31を略45度回転させる毎にクリック感が発生する。
また、本例では、クリック感を発生させる係合受部11と係合凸部53をそれぞれ本体部6及び円筒部31の軸方向の一側に設けた例を説明したが、係合受部11と係合凸部53を本体部6及び円筒部31の軸方向の他側に設けてもよい。さらに、円筒部31の側壁31aに係合受部11を設け、本体部6の貫通孔6aの内周面に係合凸部53を設けてもよい。
図8及び図10に示すように、上流側開口7bは、第1閉塞面42に臨む。そのため、上流ポート部7は、上流側開口7bが第1閉塞面42によって閉塞されるため、薬液を流入及び流出させることができない。また、第1連通孔13及び第2連通孔14は、第2閉塞面43によって閉塞される。そのため、側管用ポート部9から薬液を注入することはできない。
さらに、図9及び図10に示すように、下流側開口8bは、第3閉塞面44によって閉塞される。そのため、下流ポート部8においても、薬液を流入及び流出することができない。これにより、コック3を所定量(本例では、基準位置から45度程度)回転させることで、全てのポート部7,8,9の流路が閉塞された閉塞状態にすることができる。
なお、コック3を基準位置からハンドル部32側から見て反時計回りに45程度回転させた場合、上流側開口7bは、第3閉塞面44によって閉塞され、第1連通孔13及び第2連通孔14は、第1閉塞面42によって閉塞される。そして、下流側開口8bは、第2閉塞面43によって閉塞される。
次に、コック3を基準位置からハンドル部32側から見て反時計回りに90程度回転させた医療用活栓1の状態について図11を参照して説明する。
図11は、コック3を基準位置からハンドル部32側から見て反時計回りに90程度回転させた状態を示す断面図である。
図11は、コック3を基準位置からハンドル部32側から見て反時計回りに90程度回転させた状態を示す断面図である。
図11に示すように、側管用ポート部9に設けた第1連通孔13及び第2連通孔14と、第1液体導入部36が向き合う。また、下流側開口8bと第1液体導出部39及び第2液体導入部46が向き合う。そのため、側管用ポート部9と下流ポート部8が、第1流路溝33によって連通する。
これに対し、上流側開口7bは、円筒部31の第3閉塞面44と対向する。すなわち、上流側開口7bが第3閉塞面44によって塞がれているため、上流ポート部7からは、薬液が流入及び流出されない。
なお、コック3を基準位置からハンドル部32側から見て反時計回りに90程度回転させた場合、上流側開口7bが、第1液体導出部39及び第2液体導入部46と向き合う。側管用ポート部9の第1連通孔13及び第2連通孔14が第2液体導出部49と向き合う。また、下流側開口8bは、第3閉塞面44によって塞がれる。すなわち、上流ポート部7及び側管用ポート部9が、第2流路溝34によって連通し、下流ポート部8からは薬液が流入及び流出しない。
次に、コック3を基準位置から180度程度回転させた医療用活栓1の状態について図12を参照して説明する。
図12は、コック3を基準位置から180度程度回転させた状態を示す断面図である。
図12は、コック3を基準位置から180度程度回転させた状態を示す断面図である。
図12に示すように、上流側開口7bは、第2液体導出部49と対向し、下流側開口8bは、第1液体導入部36と対応する。また、円筒部31の第1液体導出部39及び第2液体導入部46は、本体部6における貫通孔6aの内周面と対向する。
なお、第1液体導出部39と第2液体導入部46は、接続溝51によって連通している。これにより、上流ポート部7と下流ポート部8を、第1流路溝33及び第2流路溝34によって連通させることができる。
また、側管用ポート部9の第1連通孔13及び第2連通孔14は、円筒部31の第3閉塞面44によって閉塞されている。そのため、側管用ポート部9から薬液を注入することはできない。
なお、コック3を基準位置から180度回転させて、上流ポート部7及び下流ポート部8のみを連通させない場合は、接続溝51を設けなくてもよい。
なお、本発明は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
1…医療用活栓、 2…ハウジング、 3…コック、 4…コネクタ、 6…本体部、 6a…貫通孔、 6b…外周面、 7…上流ポート部、 7b…上流側開口、 8…下流ポート部、 8b…下流側開口、 9…側管用ポート部、 11…係合受部、 11a…膨出部、 11b…係合凹部 13…第1連通孔、 14…第2連通孔、 18…仕切り壁、 18a…切り欠き、 21…弁体、 31…円筒部、 31a…側壁、 32…ハンドル部、 33…第1流路溝、 34…第2流路溝、 36…第1液体導入部、 37…第1連通部、 39…第1液体導出部、 42…第1閉塞面、 43…第2閉塞面、 44…第3閉塞面、 46…第2液体導入部、 47…第2連通部、 49…第2液体導出部、 50…筒体側壁部、 51…接続溝、 53…係合凸部、 S1…空間
Claims (6)
- 液体が流入及び流出するハウジングと、
前記ハウジングに装着され、前記ハウジングに流れる前記液体の流路を切り換えるコックと、を備え、
前記ハウジングは、
貫通孔を有する筒状の本体部と、
前記本体部の外周に設けられた上流ポート部と、
前記本体部の外周に設けられ、前記本体部を間に挟んで前記上流ポート部とは反対側に配置される下流ポート部と、
前記本体部の外周における前記上流ポート部と前記下流ポート部との間に設けられる側管用ポート部と、を備え、
前記側管用ポート部は、前記本体部の周方向に沿って横並びに配置される第1連通孔及び第2連通孔と、前記第1連通孔及び前記第2連通孔を仕切る仕切り壁と、を有し、
前記コックは、
前記本体部の前記貫通孔に摺動回転可能に挿入され、前記液体が通過する第1流路溝と、第2流路溝とが設けられた円筒部と、
前記円筒部を回転操作するハンドル部と、を有し、
前記上流ポート部、前記側管用ポート部及び前記下流ポート部を連通させる基準位置に前記コックがある状態において、
前記第1流路溝は、前記上流ポート部と前記側管用ポート部における前記第1連通孔と連通し、前記第2流路溝は、前記側管用ポート部における前記第2連通孔と前記下流ポート部と連通する
医療用活栓。 - 前記第1流路溝は、
前記液体が流入する第1液体導入部と、
前記コックが基準位置にある状態において、前記第1連通孔に臨む第1液体導出部と、
前記第1液体導入部と前記第1液体導出部を連通する第1連通部と、を有し、
前記第2流路溝は、
前記第1液体導入部と前記円筒部の周方向に隣接して配置され、前記コックが基準位置にある状態において、前記第2連通孔に臨む第2液体導入部と、
前記液体が流出する第2液体導出部と、
前記第2液体導入部と前記第2液体導出部を連通する第2連通部と、を有し、
前記第1液体導出部と前記第2液体導入部は、前記コックが基準位置にある状態において前記仕切り壁と対向する筒体側壁部によって仕切られている
請求項1に記載の医療用活栓。 - 前記筒体側壁部には、前記第1液体導出部と前記第2液体導入部を連通させる接続溝が設けられており、
前記接続溝の開口面積は、前記第1連通孔の開口面積及び前記第2連通孔の開口面積よりも小さく設定される
請求項2に記載の医療用活栓。 - 前記円筒部の側壁には、前記本体部に設けた係合受部または係合凸部と係合する係合凸部または係合受部が設けられ、
前記係合凸部または前記係合受部は、前記円筒部の軸方向において前記第1連通部及び前記第2連通部と反対側に形成される
請求項2または3に記載の医療用活栓。 - 前記第1連通孔及び前記第2連通孔における前記本体部の軸方向の長さは、前記本体部の周方向の長さよりも長く形成されている
請求項1~4のいずれかに記載の医療用活栓。 - 前記円筒部は、前記コックを所定量回転させた際に、前記上流ポート部、前記側管用ポート部及び前記下流ポート部の開口を塞ぐ閉塞面を有し、
前記第1流路溝及び前記第2流路溝は、前記閉塞面を避けて形成される
請求項1~5のいずれかに記載の医療用活栓。
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Legal Events
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