WO2013129233A1 - 携帯端末、報知システム、報知制御方法及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

　通信部（１）は、外部と無線通信を行う。記憶部（２）は、あらかじめ設定されたアラーム時刻を記憶する。計時部（３）は、時刻を計測する。報知部（４）は、計時部（３）によって計測された時刻が記憶部（２）に記憶されたアラーム時刻になったことを報知する。設定部（５）により目覚ましモードが設定されている場合、制御部（７）は、通信部（１）と所定の位置に設置された無線通信装置（２００）との間で無線通信を行うことができるか否かを判定する。制御部（７）は、通信部（１）と無線通信装置（２００）との間で無線通信を行うことができない場合、報知を行わないように報知部（４）を制御する。制御部（７）は、通信部（１）と無線通信装置（２００）との間で無線通信を行うことができる場合、報知を行うように報知部（４）を制御する。

Description

携帯端末、報知システム、報知制御方法及び記録媒体

　本発明は、携帯端末、報知システム、報知制御方法及び記録媒体に関する。

　目覚まし等に用いられるアラーム機能を備える電子機器は、アラーム音を鳴らしたり、振動したりして、使用者によってあらかじめ設定された時刻を報知する。より確実に使用者に時刻を報知するために、この電子機器は、一定時間間隔にて報知を繰り返すスヌーズ機能を実装している。しかし、使用者は、簡単なボタン操作等でスヌーズ機能をオフにできる。このため、使用者は、寝過ごすのを防止するために電子機器に複数の時刻を設定することがある。使用者は、設定した時刻毎に報知の解除操作を行う必要がある。

　複数の時刻が設定された場合、使用者は設定した時刻より早い時刻に目覚めた場合には、不要な報知を避けるために設定した時刻毎に報知の解除操作を行う必要がある。アラーム機能を目覚ましとして用いる場合、使用者が寝過ごすのを防止するため、アラーム音の音量は、通常大きく設定されている。このため、不要な報知は、大きな音量のアラーム音で繰り返されるので、本人だけでなく、周囲にも迷惑になる。これを回避するには、使用者は、複数の時刻の設定を個別に解除する必要があるが、その操作は煩雑である。さらに、アラーム機能を目覚ましとして用いる場合、使用者は、毎日就寝前に複数の時刻の設定を個別にオンにしなければならず、余計に煩雑である。

　不要な報知を防ぐために、特許文献１には、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ　Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ　Ｓｙｓｔｅｍ）機能を利用する携帯端末装置が開示されている。この携帯端末装置は、あらかじめ登録された位置から移動している場合、アラーム報知音を出力しない。

　特許文献２には、自機の振動を検出する振動検出手段を備えた携帯電話機が開示されている。この携帯電話機は、所定数以上の振動数を検出したときにアラーム音の鳴動開始の設定を解除する。これにより、使用者が起床して行動することで振動数が所定数以上になれば、携帯電話機は鳴動しない。

　特許文献３には、使用者の歩行を検知する歩数計を備えた携帯端末が開示されている。この携帯端末は、検知された歩数があらかじめ設定されたしきい値より多ければ、アラーム音の音量を小さくする。使用者が起床して移動することで歩数がしきい値より多くなれば、携帯端末は、アラーム音の音量を小さくできる。

特開２００５－１０９９５７号公報 特開２０１０－０６２９３１号公報 特開２０１１－１０９４３２号公報

　しかし、上記特許文献１に開示された携帯端末装置では、屋内や障害物に遮蔽された場所でＧＰＳ機能による測位が正確でない場合がある。このため、不要なアラーム報知音の発生を防止できないといった不都合がある。

　上記特許文献２に開示された携帯電話機では、自機の振動に基づいてアラーム音の鳴動開始の設定を解除するため、例えば、自宅内の移動でも鳴動開始の設定を解除してしまうことがある。これでは、使用者が自宅内で移動した後で眠った場合、携帯電話機は、寝過ごすのを防止するためのアラーム音を鳴動しないので不便である。また、使用者が自転車や自動車で移動する場合、検出される振動数が比較的少ないため、振動数が所定数を満たさないことがある。この結果、携帯電話機は、使用者が外出したにも関わらずアラーム音の鳴動開始の設定を解除できないことがある。

　上記特許文献３に開示された携帯端末でも、上記と同様に、自宅内の移動でアラーム音の音量を小さくしてしまうことがあり、不便である。

　本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、煩雑な操作を行うことなく、使用者の状況に合わせて時刻の報知を制御できる携帯端末、報知システム、報知制御方法及び記録媒体を提供することを目的とする。

　上記目的を達成するため、本発明の第１の観点に係る携帯端末は、
　外部と無線通信を行う通信部と、
　あらかじめ設定された時刻を記憶する記憶部と、
　時刻を計測する計時部と、
　前記計時部によって計測された時刻が前記記憶部に記憶された前記時刻になったことを報知する報知部と、
　前記通信部と所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する制御部と、
　を備えることを特徴とする。

　また、本発明の第２の観点に係る報知システムは、
　本発明の携帯端末と、
　前記携帯端末と無線通信を行う無線通信装置と、
　を備える。

　また、本発明の第３の観点に係る報知制御方法は、
　携帯端末があらかじめ設定された時刻を記憶する記憶ステップと、
　携帯端末が時刻を計測する計時ステップと、
　携帯端末が所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、前記計時ステップにおいて計測された時刻が前記記憶ステップで記憶された前記時刻になったことを報知する報知装置による報知を制御する制御ステップと、
　を含む。

　また、本発明の第４の観点に係るコンピュータ読取可能な記録媒体は、
　コンピュータを、
　外部と無線通信を行う通信部、
　あらかじめ設定された時刻を記憶する記憶部、
　時刻を計測する計時部、
　前記計時部によって計測された時刻が前記記憶部に記憶された前記時刻になったことを報知する報知部、
　前記通信部と所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する制御部、
　として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体である。

　本発明によれば、煩雑な操作を行うことなく、使用者の状況に合わせて時刻の報知を制御できる。

本発明の実施の形態１に係る携帯端末の使用環境を示すブロック図である。 図１に示す携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 図１に示す携帯端末の機能構成を示すブロック図である。 図１に示す携帯端末に表示される画像の例を示す図である。 本発明の実施の形態１に係る携帯端末の報知制御処理のフローチャート（その１）である。 本発明の実施の形態１に係る携帯端末の報知制御処理のフローチャート（その２）である。 本発明の実施の形態２に係る携帯端末に表示される画像の例を示す図である。 本発明の実施の形態２に係る携帯端末の報知制御処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態３に係る携帯端末の使用環境を示すブロック図である。 本発明の実施の形態３に係る携帯端末の報知制御処理のフローチャートである。

　本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
　（実施の形態１）
　まず、本発明の実施の形態１について説明する。

　図１には、本発明に係る携帯端末１００及びその使用環境が示されている。携帯端末１００は、例えば、携帯電話機である。携帯端末１００は、アラーム機能等を備える。携帯端末１００は、屋内に設置される無線アクセスポイントである無線通信装置２００との間で無線通信を行う。携帯端末１００及び無線通信装置２００は、例えば、無線ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ　Ａｒｅａ　Ｎｅｔｗｏｒｋ）を無線通信に用いる。

　無線通信装置２００は、屋内の所定の位置に設置される。無線通信装置２００の無線通信が可能なエリアは、自機のアンテナの指向性、伝送路の状態、信号の変調方式等の仕様や携帯端末１００の送電電力の大きさに応じて決まる。無線通信装置２００の無線通信が可能なエリアは、自機を中心とする半径数十メートルから数百メートルの範囲である。ここで、図１に示す屋内全域は、無線通信装置２００の通信可能なエリアである。携帯端末１００は、屋内であれば、無線通信装置２００との間で無線通信を行う。使用者が屋外に携帯端末１００を持ち出した場合には、携帯端末１００は、無線通信装置２００との間で無線通信を行えない。

　無線通信装置２００は、通信ネットワーク３００に接続している。携帯端末１００は、無線通信機器２００を介して通信ネットワーク３００にデータを送信する。また、携帯端末１００は、通信ネットワーク３００から送信されたデータを、無線通信機器２００を介して受信する。

　通信ネットワーク３００は、図示しない基地局、サーバ等にも接続している。このため、携帯端末１００は、通信ネットワーク３００を介して、他の携帯端末との間でデータを送受信したり、サーバ等から提供される各種サービスを利用したりする。

　次に、携帯端末１００について詳細に説明する。

　図２を参照して、携帯端末１００のハードウェア構成について詳細に説明する。携帯端末１００は、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ　Ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）１０と、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ　Ａｃｃｅｓｓ　Ｍｅｍｏｒｙ）２０と、外部記憶装置３０と、通信インタフェース４０と、入力装置５０と、表示装置６０と、報知装置７０と、タイマ８０と、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ　Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ　Ｕｎｉｔ）９０と、を備える。ＲＯＭ１０と、ＲＡＭ２０と、外部記憶装置３０と、通信インタフェース４０と、入力装置５０と、表示装置６０と、報知装置７０と、タイマ８０と、ＣＰＵ９０とは、装置内バスで接続されている。

　ＲＯＭ１０は、各種初期設定、ハードウェアの検査、ソフトウェアプログラムのロード等を行うための初期プログラム等を記憶する。ＲＯＭ１０は、例えば、フラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ等でもよい。

　ＲＡＭ２０は、ＣＰＵ９０が実行する各種ソフトウェアプログラム、これらのソフトウェアプログラムの実行に必要なデータ等を一時的に記憶する。ＲＡＭ２０は、例えば、電源供給を必要としないフラッシュメモリ等の書き換え可能な不揮発性メモリ、読み出し速度及びランダムアクセスに優れたＮＯＲ型フラッシュメモリ、集積度及び書き込み速度に優れるＮＡＮＤ型フラッシュメモリ等でもよい。

　外部記憶装置３０は、例えば、ハードディスク等であって、各種ソフトウェアプログラム、ソフトウェアプログラムの実行に必要なパラメータ等の各種データを記憶する。これらソフトウェアプログラムは、アラーム機能等のアプリケーションソフトウェアプログラムやＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ　Ｓｙｓｔｅｍ）のような基本ソフトウェアプログラム等を含む。

　通信インタフェース４０は、送受信回路等を備える。通信インタフェース４０は、送受信回路を用いて、無線通信装置２００との無線通信に係るデータ処理等を行う。通信インタフェース４０は、無線通信装置２００との間でデータを送受信する。

　入力装置５０は、例えば、キーボード、タッチパネル等を備え、使用者による操作入力に対応する信号をＣＰＵ９０に入力する。

　表示装置６０は、液晶ディスプレイ、画像生成回路等を備える。表示装置６０は、ＣＰＵ９０によって実行制御されたソフトウェアプログラムから出力されたデータに基づく画像を、画像生成回路を用いて生成する。表示装置６０は、生成した画像を液晶ディスプレイに表示する。

　報知装置７０は、スピーカ、バイブレータ等を備える。報知装置７０は、ＣＰＵ９０による制御の下、スピーカからアラーム音を出力したり、バイブレータを振動したりして時刻を報知する。

　タイマ８０は、時間を計測する。携帯端末１００は、タイマ８０を参照することにより、現在時刻等を取得する。

　ＣＰＵ９０は、外部記憶装置３０に記憶されたソフトウェアプログラムをＲＡＭ２０に読み出して、そのソフトウェアプログラムを実行制御する。これにより、ＣＰＵ９０は、以下で説明する機能構成を実現する。

　次に、図３を参照して、携帯端末１００の機能構成を説明する。

　携帯端末１００は、図３に示すように、通信部１と、記憶部２と、計時部３と、報知部４と、設定部５と、入力部６と、制御部７と、表示部８とを備える。

　通信部１は、外部と無線通信を行う。通信部１は、例えば、ＩＥＥＥ８０２．１１規格に準拠した通信方式の無線ＬＡＮ機能を用いて、無線通信装置２００との間でデータを送受信する。通信部１は、無線通信装置２００に送信する電波に含まれる無線信号を生成するために、ベースバンド信号の周波数の変換、変調等を行う。通信部１は、無線通信装置２００から受信した電波に含まれる無線信号の周波数の変換、復調等を行う。通信部１は、ＣＰＵ９０及び通信インタフェース４０によって実現される。

　記憶部２は、各種データを記憶する。各種データは、例えば、ソフトウェアプログラムに必要なデータ、アラーム音に対応する音データ、報知に関する設定等である。例えば、記憶部２は、報知に関する設定の情報として、あらかじめ設定されたアラーム時刻を記憶する。アラーム時刻は、携帯端末１００に報知させる時刻である。記憶部２は、アラーム時刻として例えば、「０１：２３」及び「０１：５０」を記憶する。

　記憶部２は、所定の位置に設置された無線通信装置２００を記憶する。例えば、記憶部２は、無線通信装置２００との間における無線通信のネットワークに付与された固有の名前であるネットワーク名を記憶する。携帯端末１００は、記憶部２に記憶されたネットワーク名を参照することで、通信相手としての無線通信装置２００を識別する。なお、記憶部２は、外部記憶装置３０の記憶領域に構築される。

　計時部３は、時刻を計測する。計時部３は、計測した時刻を制御部７に入力する。計時部３は、タイマ８０によって実現される。

　報知部４は、計時部３によって計測された時刻が記憶部２に記憶されたアラーム時刻になったことを報知する。報知部４は、ＣＰＵ９０及び報知装置７０によって実現される。

　設定部５は、報知に関する設定を行う。例えば、設定部５は、アラーム音の種類、バイブレーションのオンオフ、スヌーズのオンオフ等を設定する。アラーム音の種類は、アラーム音の音色、メロディ、音程等であって、例えば、「ベル」、「ピアノ」等である。バイブレーションのオンオフは、アラーム時刻の報知の際に振動を行うか否かの設定である。バイブレーションがオンの場合、報知装置７０は、アラーム音を出力するとともに振動する。これにより、携帯端末１００自体が振動するため、使用者は報知に気がつきやすくなる。スヌーズのオンオフは、アラーム時刻から一定時間間隔で報知をするか否かの設定である。スヌーズがオンの場合、使用者は報知の時間間隔を設定する。報知の時間間隔が、例えば「２分」の場合、報知装置７０は、２分間隔でアラーム時刻を報知する。

　設定部５は、目覚まし時計として動作する目覚ましモード（第１の動作モード）を設定する。目覚ましモードをオンにすることで、携帯端末１００は、通信部１と無線通信装置２００との間の無線通信の状態に応じて、アラーム時刻の報知を制御する。目覚ましモードがオフの場合、携帯端末１００は、通信部１と無線通信装置２００との間の無線通信の状態に関わらず、報知に関する設定に従ってアラーム時刻を報知する。設定部５は、報知に関する設定を記憶部２に記憶させる。設定部５は、ＣＰＵ９０によって実現される。

　入力部６は、入力装置５０を介した操作入力に対応するデータを制御部７に入力する。例えば、入力部６は、使用者によって操作入力された報知に関する設定を制御部７に入力する。記憶部２は、制御部７を介して入力された報知に関する設定を記憶する。入力部６は、入力装置５０によって実現される。

　設定部５によって目覚ましモードが設定されている場合、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて報知部４による報知を制御する。例えば、無線通信装置２００が送信するビーコンフレーム信号を受信した場合、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができると判定する。一方、通信部１を介して無線通信装置２００が送信するビーコンフレーム信号を受信できない場合、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができないと判定する。

　制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合、報知を行わないように報知部４を制御する。また、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、報知を行うように報知部４を制御する。

　例えば、携帯端末１００がアラーム時刻「０１：２３」を報知した後、使用者が携帯端末１００を携帯して外出した場合を考える。使用者の外出により携帯端末１００が無線通信装置２００の通信エリア外に持ち出されたため、通信部１は無線通信装置２００との間で無線通信ができなくなる。この場合、報知部４は、アラーム時刻「０１：５０」になってもアラーム時刻を報知しない。

　ここで、使用者が「０１：４０」に屋内に戻ったとすると、携帯端末１００が無線通信装置２００の通信エリア内に入るので、通信部１は無線通信装置２００との間で無線通信ができるようになる。この場合、報知部４は、アラーム時刻「０１：５０」になると、アラーム時刻の報知を行う。

　制御部７は、通信部１を制御することにより、無線ＬＡＮ機能を制御する。制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かの判定に際し、無線ＬＡＮ機能を起動したり停止したりする。例えば、制御部７は、通信部１を介して無線ＬＡＮに接続することによって無線ＬＡＮ機能を起動し、無線ＬＡＮへの接続を解除することによって無線ＬＡＮ機能を停止する。なお、制御部７は、ＣＰＵ９０によって実現される。

　表示部８は、制御部７の制御の下、ソフトウェアプログラムの実行結果等の画像を表示する。表示部８は、ＣＰＵ９０及び表示装置６０によって実現される。ＣＰＵ９０が表示装置６０に画像データを入力することによって、表示装置６０は、当該画像データに対応する画像を表示する。

　例えば、表示部８は、報知に関する設定の入力用画面を表示する。使用者は、報知に関する設定の入力用画面に対して、入力装置５０を介して詳細な報知に関する設定を入力することができる。図４は、表示部８によって表示された報知に関する設定の入力用画面の例を示す。

　図４に示す報知に関する設定の入力用画面では、アラーム時刻「０１：２３」に関するアラームＡ及びアラーム時刻「０１：５０」に関するアラームＢが設定されている。アラームＡでは、アラーム音の種類は「ベル」である。バイブレーションを示すバイブ、スヌーズ、目覚ましモードはいずれも「オン」である。スヌーズの間隔は「２分」に設定されている。目覚ましモードにおけるネットワーク名は、通信部１と無線通信装置２００との間における無線通信のネットワーク名である。例えば、無線通信装置２００を含む無線通信装置が複数あって、携帯端末１００と各無線通信装置との間で無線通信が確立できる場合、使用者は、ネットワーク名を選択することで、目覚ましモードで利用する無線通信装置２００を特定する。

　アラームＢでは、アラーム音の種類は「ピアノ」である。バイブ、目覚ましモードはいずれも「オン」である。スヌーズは「オフ」である。目覚ましモードにおけるネットワーク名には、通信部１と無線通信装置２００との間における無線通信のネットワーク名が設定されている。

　図４の報知に関する設定の場合、目覚ましモードがオンに設定されているため、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、携帯端末１００による報知は次のように制御される。計時部３によって計測された時刻がアラームＡのアラーム時刻「０１：２３」になると、報知部４は、報知装置７０を介してベルのアラーム音を出力し、バイブレータを振動する。スヌーズがオンになっているため、報知部４は、「０１：２５」、「０１：２７」のように２分間隔で報知する。さらに、計時部３によって計測された時刻がアラームＢのアラーム時刻「０１：５０」になると、報知部４は、報知装置７０を介してピアノのアラーム音を出力し、バイブレータを振動する。一方、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合、報知部４は、アラームＡ及びアラームＢに係る報知を行わない。

　次に、本実施の形態に係る携帯端末１００による報知制御処理のフローを説明する。

　まずは、図５を参照して、制御部７が報知部４を、報知を行わないように制御する場合のフローを説明する。なお、以下で説明する報知制御処理は、アラームＡ及びアラームＢの報知に関する設定に基づくものとする。

　制御部７は、計時部３によって計測された時刻がアラームＡのアラーム時刻「０１：２３」になるのを待つ（ステップＳ１；Ｎｏ）。計時部３によって計測された時刻がアラーム時刻「０１：２３」になると（ステップＳ１；Ｙｅｓ）、報知部４はアラーム時刻を報知する（ステップＳ２）。

　続いて、制御部７は、無線ＬＡＮ機能を起動する（ステップＳ３）。次に、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定する（ステップＳ４）。通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合（ステップＳ４；Ｙｅｓ）、制御部７は、継続的に通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定する（ステップＳ４）。

　通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合（ステップＳ４；Ｎｏ）、制御部７は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御する（ステップＳ５）。続いて、制御部７は、無線ＬＡＮ機能を停止する（ステップＳ６）。そして、携帯端末１００は、報知制御処理を終了する。この結果、携帯端末１００は、アラームＡのスヌーズ及びアラームＢに係る報知を行わない。

　次に、図６を参照して、制御部７が報知部４を、報知を行うように制御する場合のフローを説明する。

　制御部７は、無線ＬＡＮ機能を起動する（ステップＳ１１）。制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるまで待つ（ステップＳ１２：Ｎｏ）。通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合（ステップＳ１２；Ｙｅｓ）、制御部７は、アラーム時刻の報知を行うように報知部４を制御する（ステップＳ１３）。続いて、制御部７は、無線ＬＡＮ機能を停止する（ステップＳ１４）。この結果、携帯端末１００は、例えば、アラームＢのアラーム時刻「０１：５０」になると、アラーム時刻の報知を行う。

　以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合に、制御部７は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御する。このため、携帯端末１００を携帯する使用者が無線通信装置２００の通信エリア外に移動した際には、アラーム時刻は報知されず、不要な報知が行われることを防止できる。このようにすることで、使用者が煩雑な操作を行うことなく、使用者の行動に即してアラーム時刻の報知を制御できる。

　また、本実施の形態によれば、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、制御部７は、アラーム時刻の報知を行うように報知部４を制御する。このようにすれば、携帯端末１００を携帯する使用者が無線通信装置２００の通信エリア内に移動して、アラーム時刻の報知が必要な状況になると、自動的にアラーム時刻の報知を行うように制御される。これにより、使用者が煩雑な操作を行うことなく、使用者が設定したアラーム時刻の報知が確実に行われる。

　なお、本実施の形態では、設定部５によって目覚ましモードがオンにされた場合に、制御部７は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御するようにした。このようにすることで、使用者が目覚ましモードをオフにしておけば、例えば、使用者が屋外にいるときに、知人との待ち合わせ等の時刻を知らせる目的でアラーム時刻の報知を行わせたい場合に、待ち合わせ等の時刻が報知されないことを回避できる。このように、携帯端末１００は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御するか否かを動作モードの設定操作で簡単に切り替えることができるので、利便性が高い。

　なお、上記実施の形態では、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かの判定に、無線通信装置２００から送信されるビーコンフレーム信号を利用するようにした。制御部７は、このようなパッシブスキャン方式ではなく、ネットワーク名を含むプローブリクエスト信号を送信し、その応答フレームであるプローブレスポンス信号を受信するアクティブスキャン方式によって、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定してもよい。

　また、上記実施の形態では、アラームＡに係る報知の後に、制御部７が通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定するようにした。制御部７は、報知部４による報知の後でなくても、所定の時間間隔で通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定してもよい。これにより、最初のアラーム時刻の報知前に使用者が起床して屋外に移動した場合でも、制御部７は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御することができる。

　なお、屋内に無線通信装置が複数ある場合、制御部７は、複数の内、通信部１といずれかの無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定するようにしてもよい。こうすることで、所定の無線通信装置の故障により通信部１と当該無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合であっても、無線部１と他の無線通信装置との間で無線通信を行うことができれば、制御部７は、アラーム時刻の報知を行うように報知部４を制御する。このため、使用者が屋内にいるにも関わらず、アラーム時刻が報知されないことを回避できる。この場合、図４に示す報知に関する設定の入力用画面において、使用者が複数のネットワーク名を設定するようにすればよい。

　また、上記実施の形態では、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定するために、無線ＬＡＮ機能を起動し、判定後には、無線ＬＡＮ機能を停止するようにした。このようにすることで、無線ＬＡＮ機能に消費される待機電力を抑えることができる。なお、あらかじめ無線ＬＡＮ機能が起動されている場合は、上記で説明した報知制御処理のフローにおける無線ＬＡＮ機能の起動（ステップＳ３、ステップＳ１１）及び無線ＬＡＮ機能の停止（ステップＳ６、ステップＳ１４）を除くことができる。これにより、報知制御処理にかかる時間を短縮することができる。

　なお、報知部４によるアラーム時刻の報知中に通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができなくなった場合、制御部７は、報知部４によって実行中の報知を停止するようにしてもよい。

　（実施の形態２）
　本発明の実施の形態２について説明する。

　本実施の形態に係る携帯端末１００のハードウェア構成は、上記実施の形態１と同じである。

　次に、本実施の形態に係る携帯端末１００の機能構成を説明する。本実施の形態に係る携帯端末１００の機能構成は、上記実施の形態１と同様であるが、設定部５及び制御部７にさらに機能が加わる点が上記実施の形態１と異なる。

　設定部５は、スケジュール管理ツールとして動作するスケジュール管理モード（第２の動作モード）を設定する。スケジュール管理モードは、予定時刻の報知等のスケジュール管理に利用される動作モードである。スケジュール管理モードをオンにすることで、携帯端末１００は、通信部１と無線通信装置２００との間の無線通信の状態に応じて、アラーム時刻の報知を制御する。スケジュール管理モードがオフの場合、携帯端末１００は、通信部１と無線通信装置２００との間の無線通信の状態に関わらず、報知に関する設定に従ってアラーム時刻を報知する。

　スケジュール管理モードでは、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、報知を行わないように報知部４を制御する。また、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合、報知を行うように報知部４を制御する。

　図７は、本実施の形態に係る報知に関する設定の入力用画面を示す。図７に示す報知に関する設定の入力用画面では、アラーム時刻「１５：００」に関するアラームＣが設定されている。アラームＣでは、アラーム音の種類は「ベル」である。バイブ、スヌーズ、目覚ましモードはいずれも「オン」である。その代わり、スケジュール管理モードが「オン」に設定されている。スケジュール管理モードにおけるネットワーク名は、通信部１と無線通信装置２００との間における無線通信のネットワーク名である。

　スケジュール管理モードがオンにされた報知に関する設定において、計時部３によって計測された時刻が「１５：００」になった場合を説明する。通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことがでない場合、報知部４は、報知装置７０を介してベルのアラーム音を出力する。一方、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、報知部４は、アラームＣのアラーム時刻「１５：００」になってもアラームＣに係る報知を行わない。

　次に、図８を参照して、本実施の形態に係る携帯端末１００による報知制御処理のフローを説明する。なお、以下で説明する報知制御処理は、アラームＣの報知に関する設定に基づくものとする。

　制御部７は、無線ＬＡＮ機能を起動する（ステップＳ２１）。制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定する（ステップＳ２２）。通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合（ステップＳ２２；Ｙｅｓ）、制御部７は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御する（ステップＳ２３）。続いて、制御部７は、無線ＬＡＮ機能を停止する（ステップＳ２４）。そして、携帯端末１００は、報知制御処理を終了する。この結果、アラームＣのアラーム時刻「１５：００」になっても、携帯端末１００はアラームＣに係る報知を行わない。

　一方、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合（ステップＳ２２；Ｎｏ）、制御部７は、アラーム時刻の報知を行うように報知部４を制御する（ステップＳ２５）。続いて、制御部７は、無線ＬＡＮ機能を停止する（ステップＳ２４）。そして、携帯端末１００は、報知制御処理を終了する。この結果、アラームＣのアラーム時刻「１５：００」になると、携帯端末１００は、アラームＣに係る報知を行う。

　以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、使用者が屋外にいる場合は、アラーム時刻が報知され、使用者が屋内にいる場合はアラーム時刻が報知されない。例えば、特定の場所で待ち合わせをした場合、その場所を通信エリアに含む無線通信装置を利用することで、その場所にいない場合は、待ち合わせの時刻が報知され、その場所にいる場合は待ち合わせの時刻が報知されない。このため、使用者が煩雑な操作を行うことなく、使用者の用途に応じてアラーム時刻の報知を制御できる。

　なお、設定部５は、上記実施の形態１に係る目覚ましモードと実施の形態２に係るスケジュール管理モードとを切り替えるようにしてもよい。この場合、制御部７は、目覚ましモードでは、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行わないように報知部４を制御し、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行うように報知部４を制御する。一方、制御部７は、スケジュール管理モードでは、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行わないように報知部４を制御し、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行うように報知部４を制御する。こうすることで、使用者は、簡単な切替操作で動作モードを選択して、自身の都合に合わせた報知の制御ができるのでさらに利便性が高まる。

　なお、あらかじめ無線ＬＡＮ機能が起動されている場合は、本実施の形態で説明した報知制御処理のフローにおける無線ＬＡＮ機能の起動（ステップＳ２１）及び無線ＬＡＮ機能の停止（ステップＳ２４）を除くことができる。これにより、報知制御処理にかかる時間を短縮することができる。

　（実施の形態３）
　本発明の実施の形態３について説明する。

　本実施の形態における携帯端末１００の使用環境は、図９に示すように、屋内に無線アクセスポイントとして無線通信装置４００が増設されている点で上記実施の形態１と異なる。無線通信装置４００は、屋内の所定の位置に設置され、通信ネットワーク３００と接続している。携帯端末１００は、無線通信装置２００に加えて、無線通信装置４００を介しても通信ネットワーク３００にデータを送受信する。無線通信装置４００の通信可能なエリアは、無線通信装置２００と同じで、図９に示す屋内全域である。

　本実施の形態に係る携帯端末１００のハードウェア構成は、上記実施の形態１と同じである。

　次に、本実施の形態に係る携帯端末１００の機能構成を説明する。本実施の形態に係る携帯端末１００の機能構成は、上記実施の形態１と同様であるが、制御部７にさらに機能が加わる点が上記実施の形態１と異なる。

　制御部７は、通信部１との間で無線通信を行うことができる無線通信装置４００を探索する。例えば、制御部７は、通信部１を介してアクティブスキャン方式で無線通信装置４００を探索する。制御部７は、探索された無線通信装置４００として、無線通信装置４００との間における無線通信のネットワーク名を記憶部２に記憶させる。

　制御部７は、通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて報知部４による報知を制御する。例えば、目覚ましモードにおいては、制御部７は、通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができない場合、報知を行うように報知部４を制御する。また、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、報知を行わないように報知部４を制御する。

　次に、図１０を参照して、本実施の形態に係る携帯端末１００による報知制御処理のフローを説明する。なお、ステップＳ４までは、上記実施の形態１における報知制御処理のフローと同じであるため、以下では、ステップＳ４以降のフローを説明する。

　通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合（ステップＳ４；Ｎｏ）、制御部７は、無線通信装置４００を探索する（ステップＳ３１）。続いて、制御部７は、無線通信装置４００との間における無線通信のネットワーク名を記憶部２に記憶させる（ステップＳ３２）。

　制御部７は、通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定する（ステップＳ３３）。通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができる場合（ステップＳ３３；Ｙｅｓ）、制御部７は、継続的に通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定する（ステップＳ３３）。

　一方、通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができない場合（ステップＳ３３；Ｎｏ）、制御部７は、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御する（ステップＳ３４）。続いて、制御部７は、無線ＬＡＮ機能を停止する（ステップＳ３５）。そして、携帯端末１００は、報知制御処理を終了する。

　以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、通信部１との間で無線通信を行うことができる無線通信装置４００を探索する。制御部７は、通信部１と無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができない場合に、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御する。このようにすれば、何らかの要因で通信部１と無線通信装置２００との間の通信状態が悪い場合や無線通信装置２００が異なる装置に置き換えられた場合でも、使用者が煩雑な操作を行うことなく、使用者の行動に即してアラーム時刻の報知を制御できる。

　なお、本実施の形態では、報知部４による報知の制御において、目覚ましモードを用いた場合を説明したが、スケジュール管理モードを用いてもよい。この場合、制御部７は、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができる場合、アラーム時刻の報知を行わないように報知部４を制御し、通信部１と無線通信装置２００との間で無線通信を行うことができない場合、アラーム時刻の報知を行うように報知部４を制御する。

　なお、上記各実施の形態において、制御部７は、計時部３によって計測された時刻がアラーム時刻になったときに、無線ＬＡＮを起動して、通信部１と無線通信装置２００又は無線通信装置４００との間で無線通信を行うことができるか否かを判定するようにしてもよい。これにより、アラーム時刻になるたびに、報知部４による報知が制御されるので、使用者の状況により適した制御が可能となる。この場合、制御部７は、計時部３によって計測された時刻がアラーム時刻よりも所定時間前の時刻になったときに、無線ＬＡＮを起動して、判定するようにしてもよい。こうすることで、アラーム時刻になる前に報知制御処理を開始できるので、報知部４は、アラーム時刻になると同時にアラーム時刻を報知できる。

　なお、あらかじめ無線ＬＡＮ機能が起動されている場合は、本実施の形態で説明した報知制御処理のフローにおける無線ＬＡＮ機能の起動（ステップＳ３）及び無線ＬＡＮ機能の停止（ステップＳ３５）を除くことができる。これにより、報知制御処理にかかる時間を短縮することができる。

　なお、携帯端末１００と無線通信装置２００、４００との間の無線通信は、ＩＥＥＥ８０２．１１ｎ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｇ、ＩＥＥＥ８０２．１１ｂ等であってもよい。また、携帯端末１００は、無線通信装置２００、４００との間の無線通信に、近距離無線通信であるＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）、赤外線、Ｆｅｌｉｃａ（登録商標）、ワイヤレスＵＳＢ（Ｕｎｉｖｅｒｓａｌ　Ｓｅｒｉａｌ　Ｂｕｓ）等を利用してもよい。

　なお、携帯端末１００が時刻補正用の電波を受信して時刻を補正する機能を備える場合には、計時部３は、計測した時刻を時刻補正用の電波を用いて補正してもよい。このようにすることで、携帯端末１００は、より正しい時刻に報知することができる。

　また、上記各実施の形態における携帯端末１００は、例えば、ＰＨＳ（Personal Handy-phone System）、ＰＤＡ（Personal Digital Assistant又はPersonal Data Assistance）、スマートフォン、ＰＣ（Personal Computer）、ノートブックＰＣ、デジタルカメラ、ゲーム機器等であってもよい。

　なお、上記各実施の形態において、実行されるソフトウェアプログラムは、フレキシブルディスク、ＣＤ－ＲＯＭ（Ｃｏｍｐａｃｔ　Ｄｉｓｃ　Ｒｅａｄ－ｏｎｌｙ　Ｍｅｍｏｒｙ）、ＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ　Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ　Ｄｉｓｃ）、ＭＯ（Ｍａｇｎｅｔｏ－Ｏｐｔｉｃａｌ　ｄｉｓｃ）等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布し、そのプログラムをインストールすることにより、上述の処理を実行するシステムを構成することとしてもよい。

　また、ソフトウェアプログラムをインターネット等の通信ネットワーク３００上の所定のサーバ装置が有するディスク装置等に格納しておき、例えば、搬送波に重畳させて、ダウンロード等するようにしてもよい。

　また、上述の機能を、ＯＳが分担して実現する場合又はＯＳとアプリケーションソフトウェアプログラムとの協働により実現する場合等には、ＯＳ以外の部分のみを媒体に格納して配布してもよく、また、ダウンロード等してもよい。

　本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。

　上記の実施の形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。

　（付記１）
　外部と無線通信を行う通信部と、
　あらかじめ設定された時刻を記憶する記憶部と、
　時刻を計測する計時部と、
　前記計時部によって計測された時刻が前記記憶部に記憶された前記時刻になったことを報知する報知部と、
　前記通信部と所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する制御部と、
　を備える携帯端末。

　（付記２）
　前記制御部は、
　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行わないように前記報知部を制御する、
　ことを特徴とする付記１に記載の携帯端末。

　（付記３）
　前記制御部は、
　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行うように前記報知部を制御する、
　ことを特徴とする付記２に記載の携帯端末。

　（付記４）
　前記制御部は、
　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行わないように前記報知部を制御する、
　ことを特徴とする付記１に記載の携帯端末。

　（付記５）
　前記制御部は、
　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行うように前記報知部を制御する、
　ことを特徴とする付記４に記載の携帯端末。

　（付記６）
　目覚まし時計として動作する第１の動作モードと、スケジュール管理ツールとして動作する第２の動作モードとを切り替える設定部をさらに備え、
　前記制御部は、
　前記第１の動作モードでは、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行わないように前記報知部を制御し、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行うように前記報知部を制御し、
　前記第２の動作モードでは、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行わないように前記報知部を制御し、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行うように前記報知部を制御する、
　ことを特徴とする付記１に記載の携帯端末。

　（付記７）
　前記制御部は、
　前記通信部との間で無線通信を行うことができる無線通信装置を探索し、
　前記通信部と探索した無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する、
　ことを特徴とする付記１乃至６のいずれかに記載の携帯端末。

　（付記８）
　前記通信部は、無線ＬＡＮに接続して前記無線通信装置と無線通信を行い、
　前記制御部は、
　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定するために、前記通信部を介して前記無線ＬＡＮに接続し、判定後に前記無線ＬＡＮへの接続を解除する、
　ことを特徴とする付記１乃至７のいずれかに記載の携帯端末。

　（付記９）
　付記１乃至８のいずれかに記載の携帯端末と、
　前記携帯端末と無線通信を行う無線通信装置と、
　を備える報知システム。

　（付記１０）
　携帯端末があらかじめ設定された時刻を記憶する記憶ステップと、
　携帯端末が時刻を計測する計時ステップと、
　携帯端末が所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、前記計時ステップにおいて計測された時刻が前記記憶ステップで記憶された前記時刻になったことを報知する報知装置による報知を制御する制御ステップと、
　を含む報知制御方法。

　（付記１１）
　コンピュータを、
　外部と無線通信を行う通信部、
　あらかじめ設定された時刻を記憶する記憶部、
　時刻を計測する計時部、
　前記計時部によって計測された時刻が前記記憶部に記憶された前記時刻になったことを報知する報知部、
　前記通信部と所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する制御部、
　として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

　本発明は、２０１２年３月２日に出願された日本国特許出願２０１２－４７３９６号に基づく。本明細書中に日本国特許出願２０１２－４７３９６号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。

　１　通信部
　２　記憶部
　３　計時部
　４　報知部
　５　設定部
　６　入力部
　７　制御部
　８　表示部
　１０　ＲＯＭ
　２０　ＲＡＭ
　３０　外部記憶装置
　４０　通信インタフェース
　５０　入力装置
　６０　表示装置
　７０　報知装置
　８０　タイマ
　９０　ＣＰＵ
　１００　携帯端末
　２００、４００　無線通信装置
　３００　通信ネットワーク

Claims (10)

1. 　外部と無線通信を行う通信部と、
   　あらかじめ設定された時刻を記憶する記憶部と、
   　時刻を計測する計時部と、
   　前記計時部によって計測された時刻が前記記憶部に記憶された前記時刻になったことを報知する報知部と、
   　前記通信部と所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する制御部と、
   　を備える携帯端末。
2. 　前記制御部は、
   　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行わないように前記報知部を制御する、
   　ことを特徴とする請求項１に記載の携帯端末。
3. 　前記制御部は、
   　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行うように前記報知部を制御する、
   　ことを特徴とする請求項２に記載の携帯端末。
4. 　前記制御部は、
   　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行わないように前記報知部を制御する、
   　ことを特徴とする請求項１に記載の携帯端末。
5. 　前記制御部は、
   　前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行うように前記報知部を制御する、
   　ことを特徴とする請求項４に記載の携帯端末。
6. 　目覚まし時計として動作する第１の動作モードと、スケジュール管理ツールとして動作する第２の動作モードとを切り替える設定部をさらに備え、
   　前記制御部は、
   　前記第１の動作モードでは、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行わないように前記報知部を制御し、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行うように前記報知部を制御し、
   　前記第２の動作モードでは、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができる場合に、報知を行わないように前記報知部を制御し、前記通信部と前記無線通信装置との間で無線通信を行うことができない場合に、報知を行うように前記報知部を制御する、
   　ことを特徴とする請求項１に記載の携帯端末。
7. 　前記制御部は、
   　前記通信部との間で無線通信を行うことができる無線通信装置を探索し、
   　前記通信部と探索した無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する、
   　ことを特徴とする請求項１乃至６のいずれか一項に記載の携帯端末。
8. 　請求項１乃至７のいずれか一項に記載の携帯端末と、
   　前記携帯端末と無線通信を行う無線通信装置と、
   　を備える報知システム。
9. 　携帯端末があらかじめ設定された時刻を記憶する記憶ステップと、
   　携帯端末が時刻を計測する計時ステップと、
   　携帯端末が所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて、前記計時ステップにおいて計測された時刻が前記記憶ステップで記憶された前記時刻になったことを報知する報知装置による報知を制御する制御ステップと、
   　を含む報知制御方法。
10. 　コンピュータを、
    　外部と無線通信を行う通信部、
    　あらかじめ設定された時刻を記憶する記憶部、
    　時刻を計測する計時部、
    　前記計時部によって計測された時刻が前記記憶部に記憶された前記時刻になったことを報知する報知部、
    　前記通信部と所定の位置に設置された無線通信装置との間で無線通信を行うことができるか否かを判定し、判定の結果に基づいて前記報知部による報知を制御する制御部、
    　として機能させるプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。

Images