WO2013111449A1 - 画像処理装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
また、W(White)配列の欠陥補正においては、カラー画素のサンプリング位置がまばらとなるため、欠陥とテクスチャの区別が難しく、充分な補正効果が得られないという問題点もあった。
特許文献1(特開2003-224861号公報)は、輝度信号(Y)の周波数成分強度に応じて各領域の色差信号(C)の周波数成分を除去することにより、ノイズを除去する構成を開示している。しかし、この手法では、輝度信号(Y)と色差信号(C)に相関がない箇所でもY信号に基づいてC信号のノイズ除去を行うため、色テクスチャ等輝度変化の少ないところで、色差信号が失われてしまう恐れがある。
画素値補正を実行する信号処理部を有し、
前記信号処理部は、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力し、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出する画像処理装置にある。
画像処理装置において画素値補正を実行する画像処理方法であり、
前記画像処理装置の信号処理部が、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力し、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出する画像処理方法にある。
画像処理装置において画素値補正を実行させるプログラムであり、
前記画像処理装置の信号処理部に、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力させ、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出させるプログラムにある。
具体的には、RGB各カラー画素とW(White)画素を有するRGBW配列の画像データのカラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して注目画素の補正画素値を算出する。さらに、カラー画素近傍のW画素を適用して、該カラー画素がテクスチャ領域であるか否かを判定し、テクスチャ領域でない場合にのみ欠陥補正処理を実行する。
これらの処理により、RGBW配列の画像に対するノイズ低減、欠陥補正処理を実行する装置、方法が実現される。
1.全波長透過型のW(White)画素を含む画素配列について
2.補正対象となるカラー画素の画素位置にW画素を補間し、補間W画素を適用してカラー画素の補正画素値を算出する処理例について
3.欠陥補正対象となるカラー画素の補正処理において、W画素を適用したテクスチャ検出結果に応じて欠陥補正を実行する処理例について
4.画像処理装置の構成例について
4-1.画像処理装置の構成例1
4-2.画像処理装置の構成例2
4-3.画像処理装置の構成例3
5.本開示の構成のまとめ
まず、本開示の画像処理装置におけるノイズ低減処理や欠陥補正処理の対象となる画像を撮影する撮像素子の画素配列である全波長透過型のW(White)画素を含む画素配列の例について説明する。
図1に示すように、様々なW画素を含む配列が提案されているが、W画素を用いることで、従来のベイヤ配列に比べてRGB各色のカラー(Color)画素の密度が低下する。
図2は、図1に示す(a),(c)の各RGBW画素配列の7×7画素領域を示した図である。
例えば、図2(a)において、7×7画素領域の中心画素(B)を注目画素、すなわちノイズ除去対象画素として設定する。この注目画素を中心とした7×7画素領域を、注目画素を中心とした参照領域とする。この参照領域に含まれる注目画素と同一の色の画素を参照画素として選択して、参照画素の画素値を利用して、注目画素の補正画素値、すなわちノイズ低減画素値を算出する処理を実行する。
しかし、図2(a)に示すように、中心画素であるB画素と同一色のB画素は、7×7画素の参照領域にわずか4画素しか含まれない。
次に、本開示の画像処理装置において実行する画像のノイズ低減処理例として、補正対象となるカラー画素の画素位置にW画素を補間し、補間W画素を適用してカラー画素の補正画素値を算出する処理例について説明する。
例えば図2に示す注目画素を中心とする7×7画素からなる参照領域には、補正対象となる中央の注目画素と同一色の画素が少なく、これらの少ない同一色画素を参照した補正処理では、補正精度が低下してしまう。
図3に示す例は、補正対象画素、すなわちノイズ低減対象となる画素を中心とする7×7画素の参照領域を設定して補正対象画素の補正画素値を算出する場合の例である。図3に示す例は、7×7画素の参照領域の中心のB画素(B0)を補正対象画素としており、このB画素(B0)の補正画素値を算出する。
B0'=p(B0)|B0-B0|+q(B1)|B0-B1|+r(B2)|B0-B2|+s(B3)|B0-B3|+t(B4)|B0-B4|
・・・・・(式a)
上記(式a)において、p,q,r,s,tは注目画素と参照画素との画素値差分に応じた重み(平滑化重み)であり、例えば図4に示すような曲線を定義する平滑化関数を予め規定し、この平滑化関数に従って設定される。
補正対象となる注目画素(B0)のノイズ低減後の補正画素値は、これらの補間W画素のW画素値を適用して算出する。
例えば、以下に示す(式1)に従って、注目画素の補正画素値INR(p)を算出する。
INR(p):注目画素の補正画素値(=ノイズ低減処理後の補正画素値)
Ωp:注目画素を中心とした参照領域
I(q):参照領域(Ωp)内の注目画素と同一色画素の参照画素の画素値
W(p):注目画素位置の補間W画素値
W(q):参照領域(Ωp)内の注目画素と同一色画素の参照画素位置の補間W画素値
φ:平滑化関数
φ:平滑化関数は、先に図4を参照して説明したと同様の関数であり、注目画素と参照画素との差分に応じた重みを設定する関数である。なお、この処理例では、注目画素位置に対応する補間W画素のW画素値と参照画素位置に対応する補間W画素のW画素値との差分に応じた重みを算出する関数となる。
すなわち、補正対象となるRGBカラー画素のいずれかのカラー画素を中心とした参照領域(例えば7×7画素)を設定して、注目画素と参照画素位置にW画素を補間し、上記の(式1)を適用してノイズを低減した補正画素値を算出する。
なお、参照領域は7×7画素に限らず、その他の様々な大きさの領域の設定が可能である。
(A)平滑化強度をカラー画素から算出した場合のノイズ低減(NR)処理を実行した場合の信号レベルの変化例
(B平滑化強度を補間W画素から算出した場合のノイズ低減(NR)処理を実行した場合の信号レベルの変化例
B0'=p(B0)|B0-B0|+q(B1)|B0-B1|+r(B2)|B0-B2|+s(B3)|B0-B3|+t(B4)|B0-B4|
一方、図6(B)は上記(式1)に従って補正画素値を算出する処理に相当する。
一方、図6(B)に示すように、平滑化強度を補間W画素から求めることで、補正対象となる中心画素に正のノイズが乗った場合も負のノイズが乗った場合にもほぼ同程度の補正(NR)をかけることが可能となり、トータルとして、信号レベルの変化を少なくした補正が可能となる。
補正対象となるRGBカラー画素のいずれかのカラー画素を中心とした参照領域(例えば7×7画素)を設定して、注目画素と参照画素位置にW画素を補間する。
ここまでの処理は、先に図3~図5を参照して説明した処理と同様である。
図7に示すように、
参照領域の中央の補正対象となる注目画素位置に補間画素W0、
注目画素周囲の7×7画素の参照領域に4つの補間W画素W1~W4、
これらの補間W画素を設定する。
いずれかの補間W画素が最大画素値であれば飽和画素であると判定する。
補間W画素W0~W4のすべてが飽和画素でない場合には、図7(a)に示すように前述した(式1)に従って補間W画素を適用して算出される平滑化重みを適用して注目画素の補正画素値を算出して補正(NR)処理を実行する。
INR(p):注目画素の補正画素値(=ノイズ低減処理後の補正画素値)
Ωp:注目画素を中心とした参照領域
I(q):参照領域(Ωp)内の注目画素と同一色画素の参照画素の画素値
φ:平滑化関数
(a)補間W画素の画素値が飽和していない場合は、補間W画素を適用して算出される平滑化重みを適用して注目画素の補正画素値を算出して補正(NR)処理を実行する。
(b)補間W画素の画素値が飽和している場合は、補間W画素ではなく本来のカラー画素を適用して算出される平滑化重みを適用して注目画素の補正画素値を算出して補正(NR)処理を実行する。
このように(a),(b)2つの処理を補間W画素の飽和有無に応じて切り替えて実行する。
このような処理を行うことで、飽和した補間W画素に基づく補正が回避され、高精度な補正(NR)処理を実行することができる。
撮像素子からの画素値は、例えば水平方向(x方向)のライン単位で順次出力される。すなわち信号処理部には、1次元(1D)データとして順次、入力される。
図8(1)に示すデータは、撮像素子から出力される水平ラインの画素データに相当する。
ここで、ノイズ低減処理対象とする注目画素を図に示す中央部のB画素、NR処理画素とする。このNR処理画素の画素値はI(p)である。
このNR処理画素と、このラインに含まれるB画素の位置に補間W画素を設定する。
この補間W画素設定処理の後、前述の(式1)に従った補正画素値の算出を実行する。
ただし、補間W画素の画素値が飽和している場合は、補間W画素を利用せず、前述の(式2)に従った補正画素値算出を実行する。
このような処理を行うことで、低コストで大TAP数のノイズ低減処理が実現される。
図9に示すフローは、例えばデジタルカメラ等の画像処理装置において、撮像素子から撮影画像信号を入力して信号処理を実行する信号処理部において実行する処理である。例えば図9に示す信号処理シーケンスを記録したプログラムに従ってプログラム実行機能を持つ信号処理部内のCPU等のデータ処理部において処理が実行される。
まず、ステップS101において、補正対象画素(注目画素)がW(White)画素であるか否かを判定する。
補正対象画素(注目画素)がW(White)画素である場合はステップS107に進む。
補正対象画素(注目画素)がW(White)画素でない場合、すなわちRGBいずれかのカラー画素である場合は、ステップS102に進む。
RGBW配列において、W画素は、画素密度が大きいため、W画素のみを参照画素として選択してW画素のみからなる参照画素の画素値を利用して平滑化重みを設定して補正画素値を算出しても補正精度が低下する可能性は低い。
ステップS102では、注目画素を中心とした参照画素領域にある注目画素と同一色の参照画素位置にW画素を設定するW画素補間処理を実行する。
この処理は、先に図3、図5を参照して説明したW画素補間処理である。
補間W画素に飽和画素が1つでも存在することが確認された場合には、ステップS105に進む。
補間W画素に飽和画素が1つも存在しないことを確認した場合にはステップS104に進む。
ステップS110では、画像の構成画素の全てに対する補正画素値の算出が完了したか否かを判定する。未処理画素がある場合は、ステップS101に戻り、ステップS101以下の処理を未処理画素に対して実行して未処理画素に対する補正画素値算出処理を行う。
ステップS110において、全ての画素に対する処理が終了したと判定されると処理を終了する。
次に、本開示の画像処理装置において実行する画像に含まれる欠陥画素の補正処理例として、補正対象となるカラー画素の画素位置近傍のW画素を適用したテクスチャ検出を行いテクスチャ検出結果に応じて補正処理の実行要否を判定して補正を行う処理例について説明する。
欠陥補正が困難となる問題がある。
特に、ハードウェア(HW)コストを削減するため、先に図8を参照して説明したような1次元(1D)の画素データを適用した欠陥補正処理を行う場合には、より画素間距離が長くなるため、その問題が顕著となる。
なお、1次元(1D)の画素データを適用した欠陥補正処理は、例えば補正対象となる画素(注目画素)と同一色の近傍画素を参照画素として選択して、参照画素の画素値を適用して補正画素の画素値を算出する処理を行う。
このような場合、同一色の画素が補正対象画素近傍に多数存在すれば、より高精度の補正が可能となるが、補正対象画素近傍に参照可能な同一色の画素が少ない場合は、欠陥補正の精度が低下してしまう。特に、撮影画像に含まれる被写体の模様等のテクスチャが存在する場合、損傷画素がまばらであると、欠陥であるのかテクスチャであるのかの判別が困難となり、高精度の欠陥補正は極めて困難となる。
同色画素間の距離が離れる程、テクスチャと欠陥の分離が困難となるため、従来、多く行われていた1D欠陥補正の手法をそのまま適用することはできない。
近年用いられるセンサでは、画素密度が高くなり、画像撮影処理における実シーンの1つの輝点は光学系の特性により2画素以上に跨って観測される。図11(1)に示すように1つの輝点は、例えば中央カラー画素Gのみならず、隣のW画素に跨って観測される。一方、画素欠陥は光学的特性の影響を受けないため、1画素単体で大きく信号レベルが上下する。
しかし、補正対象画素(注目画素)であるカラー画素(G)が欠陥に起因して画素レベルが上がっている場合には、隣のW画素の画素レベルはG画素に比較して比較的低い画素レベルとなる。
つまり、補正対象画素(注目画素)に隣接するW(White)画素を用いた解析処理を行うことで、欠陥であるか撮影画像に応じたテクスチャであるかを判別することが有効となる。
まず、図12を参照して欠陥検出処理例1について説明する。
図12に示す欠陥検出処理例は、先に図8を参照して説明したと同様の1次元(1D)の画素ラインデータを利用した欠陥検出処理例である。
図12の画素ラインの中央の補正対象画素(注目画素)G(x)が欠陥画素であるか否かを判定する。
図に示す例では、G(x+8)、G(x+4)、G(x)、G(x-4)、G(x-8)、これらの各G画素の画素値を取得する。
さらに、これらの5つのG画素の画素値の最大値(max)と、最小値(min)を判定する。
G(x)が最大値(max)である場合は、G(x)画素が白点欠陥の可能性があると判定し、
G(x)が最小値(min)である場合は、G(x)画素が黒点欠陥の可能性があると判定する。
白点欠陥は、正常画素値より高い画素値を出力する欠陥であり、黒点欠陥は、正常画素値より低い画素値を出力する欠陥である。
図13に示す欠陥検出処理例は、
(a)補正対象画素(注目画素)G(x)の画素値、
(b)補正対象画素(注目画素)G(x)の周辺の画素から推定される補正対象画素(注目画素)G(x)位置の推定画素値、
これら(a),(b)の画素値を比較して補正対象画素(注目画素)G(x)が欠陥画素であるか否かを判定する処理である。
図に示す例では、G(x+8)、G(x+4)、G(x)、G(x-4)、G(x-8)、これらの各G画素の画素値を取得する。
Gl(x)=G(x-4)+{G(x-4)-G(x-8)}
同様に、G(x)の右側の2つのG画素、G(x+4)、G(x+8)から推定される補正対象画素(注目画素)G(x)位置の推定画素値Gr(x)を以下の式に従って算出する。
Gr(x)=G(x+4)+{G(x+4)-G(x+8)}
G(x)が、2つの推定画素値:Gl(x),Gr(x)の最大値(max)より大きい場合は、G(x)画素が白点欠陥の可能性があると判定し、
G(x)が、2つの推定画素値:Gl(x),Gr(x)の最小値(min)より小さい場合は、G(x)画素が黒点欠陥の可能性があると判定する。
白点欠陥は、正常画素値より高い画素値を出力する欠陥であり、黒点欠陥は、正常画素値より低い画素値を出力する欠陥である。
図14には、
(1)テクスチャ検出用画素の設定例
(2)テクスチャ検出シーケンス
これらを示している。
テクスチャの有無を判別する対象である補正対象画素(注目画素)を図14(1)に示すG(x)とする。
図14(1)に示す例では、
W(x-3)、W(x-1)、W(x+1)、W(x+3)、
これらの4つの近傍W画素の画素値を取得する。
例えば、図14(1)に示すグラフのように、各座標位置に対応する各画素の信号レベルが取得される。
先に図11を参照して説明したように1つの輝点に応じて複数の隣接画素の画素値に影響を及ぼすため、凸テクスチャの場合は隣接Wもレベルが上がると考えてよい。
従って、まず、注目画素G(x)の隣接W画素の最大値を、以下の(式3)に従って算出する。
Max(W(x-1),W(x+1))・・・・(式3)
Min(W(x-3),W(x+3))・・・・(式4)
この差分がしきい値(Th)より大きい場合は、注目画素G(x)はテクスチャ(凸テクスチャ)であると判定する。
この差分がしきい値(Th)より大きくない場合は、注目画素G(x)はテクスチャ(凸テクスチャ)でないと判定する。
すなわち、
if(Max(W(x-1),W(x+1))-Min(W(x-3),W(x+3))>Th)・・・・(式5)
上記(式5)が成立すれば、注目画素G(x)はテクスチャ(凸テクスチャ)であると判定する。
上記(式5)が成立しない場合は、注目画素G(x)はテクスチャ(凸テクスチャ)でないと判定する。
Min(W(x-1),W(x+1))・・・・(式6)
Max(W(x-3),W(x+3))・・・・(式7)
この差分がしきい値(Th)より大きい場合は、注目画素G(x)はテクスチャ(凹テクスチャ)であると判定する。
この差分がしきい値(Th)より大きくない場合は、注目画素G(x)はテクスチャ(凹テクスチャ)でないと判定する。
すなわち、
if(Max(W(x-3),W(x+3))-Min(W(x-1),W(x+1))>Th)・・・・(式8)
上記(式8)が成立すれば、注目画素G(x)はテクスチャ(凹テクスチャ)であると判定する。
上記(式8)が成立しない場合は、注目画素G(x)はテクスチャ(凹テクスチャ)でないと判定する。
図15に示すフローは、例えばデジタルカメラ等の画像処理装置において、撮像素子から撮影画像信号を入力して信号処理を実行する信号処理部において実行する処理である。例えば図15に示す信号処理シーケンスを記録したプログラムに従ってプログラム実行機能を持つ信号処理部内のCPU等のデータ処理部において処理が実行される。
まず、ステップS201において、補正対象画素(注目画素)がW(White)画素であるか否かを判定する。
補正対象画素(注目画素)がW(White)画素である場合はステップS207に進む。
補正対象画素(注目画素)がW(White)画素でない場合、すなわちRGBいずれかのカラー画素である場合は、ステップS202に進む。
ステップS202では、RGBいずれかのカラー画素である注目画素が欠陥画素である可能性を判定する。
この処理は、例えば先に図12、図13を参照して説明した欠陥検出処理を適用して実行される。
一方、ステップS203において、RGBいずれかのカラー画素である注目画素が欠陥画素である可能性がないと判定した場合は、注目画素に対する欠陥補正を行うことなくステップS210に進む。
このテクスチャ判定処理は、注目画素近傍のW画素を適用して実行する。すなわち、先に図14を参照して説明したテクスチャ判定処理を実行する。
一方、ステップS205において、注目画素がテクスチャ領域でないと判定した場合は、注目画素が欠陥画素であると判定し、ステップS206において欠陥補正処理を実行する。
注目画素が、白点の可能性があり凸テクスチャでなければ、例えば以下の欠陥補正(a),(b)のいずれかの処理を行う。
(a)注目画素の近傍の同一色の4つの画素の画素値中、高画素値順の2番目の画素値(2nd_max)を注目画素の補正画素値とする。
(b)先に図13を参照して説明した注目画素の左側の同一色画素の画素値からの第1推定画素値と、右側の同一色画素の画素値からの第2推定画素値の最大値を注目画素の補正画素値とする。
G(x)の左側の2つのG画素、G(x-4)、G(x-8)から、以下の式に従って第1推定画素値Gl(x)算出する。
Gl(x)=G(x-4)+{G(x-4)-G(x-8)}
さらに、G(x)の右側の2つのG画素、G(x+4)、G(x+8)から、以下の式に従って第2推定画素値Gr(x)算出する。
Gr(x)=G(x+4)+{G(x+4)-G(x+8)}
これらの2つの推定画素値:Gl(x),Gr(x)の最大値、すなわち、
max(Gl(x),Gr(x))、
上記の式に従って選択されるGl(x),Gr(x)のいずれか最大画素値を補正対象となる注目画素G(x)の補正画素値とする。
このような処理によって補正画素値を設定する。
(c)注目画素の近傍の同一色の4つの画素の画素値中、低画素値順の2番目の画素値(2nd_min)を注目画素の補正画素値とする。
(d)先に図13を参照して説明した注目画素の左側の同一色画素の画素値からの第1推定画素値と、右側の同一色画素の画素値からの第2推定画素値の最小値を注目画素の補正画素値とする。
G(x)の左側の2つのG画素、G(x-4)、G(x-8)から、以下の式に従って第1推定画素値Gl(x)算出する。
Gl(x)=G(x-4)+{G(x-4)-G(x-8)}
さらに、G(x)の右側の2つのG画素、G(x+4)、G(x+8)から、以下の式に従って第2推定画素値Gr(x)算出する。
Gr(x)=G(x+4)+{G(x+4)-G(x+8)}
これらの2つの推定画素値:Gl(x),Gr(x)の最小値、すなわち、
min(Gl(x),Gr(x))、
上記の式に従って選択されるGl(x),Gr(x)のいずれか最小画素値を補正対象となる注目画素G(x)の補正画素値とする。
このような処理によって補正画素値を設定する。
次に、ステップS210では、画像の構成画素の全てに対するステップS201~S207の欠陥補正処理が完了したか否かを判定する。未処理画素がある場合は、ステップS201に戻り、ステップS201以下の処理を未処理画素に対して実行して未処理画素に対する処理を行う。
ステップS210において、全ての画素に対する処理が終了したと判定されると処理を終了する。
次に、上述したノイズ低減処理および欠陥補正処理を実行する画像処理装置の構成例について説明する。
図16~図18を参照して、本開示の画像処理装置の複数の構成例について説明する。図16~図18に示す信号処理部は、例えばデジタルカメラにおける信号処理部として構成される。図16~図18は、以下の設定とした信号処理部に相当する。
(b)図17に示す信号処理部300:1次元(1D)画素データを利用した欠陥補正とノイズ低減(NR)処理を実行する信号処理部。
(c)図18の信号処理部400:2次元(2D)領域の参照領域を利用した欠陥補正と、ノイズ低減(NR)処理を実行する信号処理部。
以下、これらの信号処理部の構成と処理について、順次説明する。
なお、いずれの信号処理部も例えばデジタルカメラ内に構成され、例えばデジタルカメラのメモリに記憶されたプログラムに従ってCPUなどによって構成される制御部から制御信号を入力し、制御信号によって規定されたタイミングやシーケンスに従って、順次、規定の処理を実行する。
まず、図16を参照して、第1の画像処理装置の構成例として、1次元(1D)画素データを利用した欠陥補正と、2次元(2D)領域の参照領域を利用したノイズ低減(NR)処理を実行する信号処理部200を有する画像処理装置の例について説明する。
図16に示す信号処理部200は、データ変換処理部210と、RGB信号処理部230を有する。
データ変換処理部210は、撮像素子(イメージセンサ)150から入力する水平方向ラインの画素順に補正対象画素を選択して1次元(1D)画素データを利用した欠陥補正と、2次元(2D)領域の参照領域を利用したノイズ低減(NR)処理を実行する。
なお、これらの処理において、カラー画素欠陥補正部212は、前述したようにW画素に基づくテクスチャ検出を行い、注目画素がテクスチャ領域であると判定された場合は、注目画素の画素値補正を行わず、元の画素値を有効な画素値としてそのまま出力する。欠陥画素であるがテクスチャではないと判定した場合は、補正を実行して補正画素値を設定する。
ただし補間W画素が飽和している場合は先に説明した(式2)を適用した補正画素値算出処理を実行する。
色相関リモザイク処理部220は、W画素ノイズ低減(NR)処理部214と、カラー画素ノイズ低減(NR)処理部215からの出力信号であるRGBW信号を入力し、RGBWのカラー配列からRGB配列231への変換処理を実行する。
W画素位置をG画素に変換(G画素値を推定)する=(GonW)
G画素位置をR画素に変換(R画素値を推定)する=(RonG)
G画素位置をB画素に変換(B画素値を推定)する=(BonG)
R画素位置をR画素に変換(R画素値を補正)する=(RonR)
B画素位置にB画素に変換(B画素値を補正)する=(BonB)
これら5つの変換や補正処理を実行する。
W位置G補間パラメータ算出部221は、RGBW配列のW画素位置に設定するG画素値の算出に適用する補間パラメータを算出する。
G位置RB補間パラメータ算出部222は、RGBW配列のG画素位置に設定するR画素値またはB画素値の算出に適用する補間パラメータを算出する。
B位置B補間パラメータ算出部224は、RGBW配列のB画素位置に設定する補正B画素値の算出に適用する補間パラメータを算出する。
なお、色相関リモザイク処理部(データ変換部)220の実行するRGBW配列からRGB配列へのデータ変換処理は、基本的に本出願人の先行出願である特開2011-55038号公報に記載された処理を利用可能である。このデータ変換処理の詳細については、特開2011-55038号公報を参照されたい。
このようにして、加重加算処理部225の生成したRGB配列(ベイヤ配列)231は、RGB信号処理部230に出力される。
次に、図17を参照して、第2の画像処理装置の構成例として、1次元(1D)画素データを利用した欠陥補正とノイズ低減(NR)処理を実行する信号処理部300を有する画像処理装置の例について説明する。
図17に示す信号処理部300は、データ変換処理部310と、RGB信号処理部330を有する。
データ変換処理部310は、撮像素子(イメージセンサ)150から入力する水平方向ラインの画素順に補正対象画素を選択して1次元(1D)画素データを利用した欠陥補正とノイズ低減(NR)処理を実行する。
なお、これらの処理において、カラー画素欠陥補正部312は、前述したようにW画素に基づくテクスチャ検出を行い、注目画素がテクスチャ領域であると判定された場合は、注目画素の画素値補正を行わず、元の画素値を有効な画素値としてそのまま出力する。欠陥画素であるがテクスチャではないと判定した場合は、補正を実行して補正画素値を設定する。
カラー画素欠陥補正部312において欠陥補正処理が完了した画素データは、カラー画素水平ノイズ低減(NR)処理部313に入力される。
ただし補間W画素が飽和している場合は先に説明した(式2)を適用した補正画素値算出処理を実行する。
カラー画素い垂直ノイズ低減(NR)部314は、例えば、IIR(Infinit Impulse Response(無限インパルス応答))フィルタを利用して垂直方向画素を参照した補正を行う。
カラー画素い垂直ノイズ低減(NR)部314の出力はラインメモリ315に入力される。
色相関リモザイク処理部320は、W位置G補間パラメータ算出部321、G位置RB補間パラメータ算出部322、R位置R補間パラメータ算出部323、B位置B補間パラメータ算出部324、加重加算処理部325を有する。
色相関リモザイク処理部320は、先に図16を参照して説明した色相関リモザイク処理部220と同様、RGBWのカラー配列からRGB配列331への変換処理を実行して、生成したRGB配列331をRGB信号処理部330に出力する。
次に、図18を参照して、第3の画像処理装置の構成例として、2次元(2D)領域の参照領域を利用した欠陥補正と、ノイズ低減(NR)処理を実行する信号処理部400を有する画像処理装置の例について説明する。
図18に示す信号処理部400は、データ変換処理部410と、RGB信号処理部430を有する。
データ変換処理部410は、撮像素子(イメージセンサ)150から入力する水平方向ラインの画素を順次ラインメモリ411に格納し、その後、ラインメモリ411に格納された2次元(2D)画像データを利用して、欠陥補正とノイズ低減(NR)処理を実行する。
なお、これらの処理において、カラー画素欠陥補正部412は、前述したようにW画素に基づくテクスチャ検出を行い、注目画素がテクスチャ領域であると判定された場合は、注目画素の画素値補正を行わず、元の画素値を有効な画素値としてそのまま出力する。欠陥画素であるがテクスチャではないと判定した場合は、補正を実行して補正画素値を設定する。
W画素ノイズ低減(NR)処理部414と、カラー画素ノイズ低減(NR)処理部415は、2次元領域の参照領域を設定したノイズ低減処理を実行する。この処理は、先に説明した項目[2.補正対象となるカラー画素の画素位置にW画素を補間し、補間W画素を適用してカラー画素の補正画素値を算出する処理例について]において、図2~図9を参照して説明した処理である。
ただし補間W画素が飽和している場合は先に説明した(式2)を適用した補正画素値算出処理を実行する。
色相関リモザイク処理部420は、W位置G補間パラメータ算出部421、G位置RB補間パラメータ算出部422、R位置R補間パラメータ算出部423、B位置B補間パラメータ算出部424、加重加算処理部425を有する。
色相関リモザイク処理部420は、先に図16を参照して説明した色相関リモザイク処理部220と同様、RGBWのカラー配列からRGB配列431への変換処理を実行して、生成したRGB配列431をRGB信号処理部430に出力する。
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
(1)画素値補正を実行する信号処理部を有し、
前記信号処理部は、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力し、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出する画像処理装置。
(4)前記信号処理部は、前記参照領域を1次元領域として1次元領域の参照領域にある注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間する処理を実行する前記(1)~(3)いずれかに記載の画像処理装置。
(5)前記信号処理部は、前記画素値補正を、前記注目画素に含まれるノイズを低減するノイズ低減処理(NR)として実行する前記(1)~(4)いずれかに記載の画像処理装置。
(7)前記信号処理部は、前記テクスチャ検出処理において、欠陥可能性ありと判定したカラー画素の最近接W画素と、その外側のW画素の画素値差分を適用して、前記カラー画素がテクスチャ領域であるか否かを判定する前記(6)に記載の画像処理装置。
具体的には、RGB各カラー画素とW(White)画素を有するRGBW配列の画像データのカラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して注目画素の補正画素値を算出する。さらに、カラー画素近傍のW画素を適用して、該カラー画素がテクスチャ領域であるか否かを判定し、テクスチャ領域でない場合にのみ欠陥補正処理を実行する。
これらの処理により、RGBW配列の画像に対するノイズ低減、欠陥補正処理を実行する装置、方法が実現される。
200 信号処理部
210 データ変換処理部
211 W画素欠陥補正部
212 カラー画素欠陥補正部
213 ラインメモリ
214 W画素ノイズ低減(NR)部
215 カラー画素ノイズ低減(NR)部
220 色相関リモザイク処理部
221 W位置G補間パラメータ算出部
222 G位置RB補間パラメータ算出部
223 R位置R補間パラメータ算出部
224 B位置B補間パラメータ算出部
225 加重加算部
230 RGB信号処理部
231 RGB配列
300 信号処理部
310 データ変換処理部
311 W画素欠陥補正部
312 カラー画素欠陥補正部
313 カラー画素水平ノイズ低減(NR)部
314 カラー画素垂直ノイズ低減(NR)部
315 ラインメモリ
320 色相関リモザイク処理部
321 W位置G補間パラメータ算出部
322 G位置RB補間パラメータ算出部
323 R位置R補間パラメータ算出部
324 B位置B補間パラメータ算出部
325 加重加算部
330 RGB信号処理部
331 RGB配列
400 信号処理部
410 データ変換処理部
411 ラインメモリ
412 W画素欠陥補正部
413 カラー画素欠陥補正部
414 W画素ノイズ低減(NR)部
415 カラー画素ノイズ低減(NR)部
420 色相関リモザイク処理部
421 W位置G補間パラメータ算出部
422 G位置RB補間パラメータ算出部
423 R位置R補間パラメータ算出部
424 B位置B補間パラメータ算出部
425 加重加算部
430 RGB信号処理部
431 RGB配列
Claims (9)
- 画素値補正を実行する信号処理部を有し、
前記信号処理部は、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力し、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出する画像処理装置。 - 前記信号処理部は、
前記補間W画素の画素値に1つ以上の飽和画素値が存在するか否かを判定し、
前記補間W画素の画素値に飽和画素値が存在しない場合は、前記補間W画素の各画素値に基づいて算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出し、
前記補間W画素の画素値に飽和画素値が存在する場合は、前記補間W画素を適用せず、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素の各画素値に基づいて算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記信号処理部は、
前記参照領域を2次元領域として2次元領域の参照領域にある注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間する処理を実行する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記信号処理部は、
前記参照領域を1次元領域として1次元領域の参照領域にある注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間する処理を実行する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記信号処理部は、
前記画素値補正を、前記注目画素に含まれるノイズを低減するノイズ低減処理(NR)として実行する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記信号処理部は、
前記カラー画素が欠陥画素である可能性があるか否かを判定する欠陥可能性を判定し、
欠陥可能性ありと判定したカラー画素の近傍のW画素を適用して、該カラー画素がテクスチャ領域であるか否かを判定するテクスチャ検出処理を実行し、
前記テクスチャ検出処理において、前記カラー画素がテクスチャ領域であると判定した場合は、欠陥補正処理を実行せず、
前記テクスチャ検出処理において、前記カラー画素がテクスチャ領域でないと判定した場合は、欠陥補正処理を実行する請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記信号処理部は、
前記テクスチャ検出処理において、欠陥可能性ありと判定したカラー画素の最近接W画素と、その外側のW画素の画素値差分を適用して、前記カラー画素がテクスチャ領域であるか否かを判定する請求項6に記載の画像処理装置。 - 画像処理装置において画素値補正を実行する画像処理方法であり、
前記画像処理装置の信号処理部が、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力し、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出する画像処理方法。 - 画像処理装置において画素値補正を実行させるプログラムであり、
前記画像処理装置の信号処理部に、
RGB各カラー画素とRGB各波長のほぼ全波長光を透過するW(White)画素を有するRGBW配列の画像データを入力させ、
カラー画素の画素値補正処理において、補正対象となる注目画素と、参照領域内の注目画素と同一色画素の参照画素位置にW画素を補間し、補間W画素の各画素値に基づいて平滑化重みを算出し、算出した平滑化重みを適用した平滑化処理を実行して前記注目画素の補正画素値を算出させるプログラム。
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