JP2013218487A - 画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズの少ない画像を生成する装置および方法を提供する。
【解決手段】画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有する。代表画素更新部は、入力画像に基づいて生成した平滑化画像における代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して代表画素の画素値補正を実行する。例えば、色差平滑化画像と入力画像の画素値差分に基づく色差平滑化画像の各画素値信頼度、参照画素と代表画素間の距離に応じた重みに応じた寄与率を設定して代表画素の更新画素値を算出する。
【選択図】図1

Description

本開示は、画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。特に、画像に含まれるノイズ低減等の画像補正を行う画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムに関する。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどに用いられるCCDイメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサのような撮像素子は入射光量に応じた電荷を蓄積し、蓄積した電荷に対応する電気信号を出力する光電変換を行う。各撮像素子には各画素単位で特定の波長光、すなわち特定色に対応する信号を個別に蓄積するためにカラーフィルタが装着される。例えばRGB各色によって構成されるベイヤー(Bayer)配列を持つフィルタが多く用いられている。
一方、昨今、撮像素子の小型化、高画素化による画素の微細化が進んでいる。このような高密度画素を持つ撮像素子は高解像度画像を撮影するには不可欠となる。
しかし、このような高密度画素を持つ撮像素子は1画素あたりの蓄積可能な電荷量が少なくなり、各画素の信号に含まれるノイズ量が相対的に増加してしまうという問題がある。
例えば、特に低照度下で撮影した画像に対しては大きなゲイン調整が行われ、さらにガンマ補正などによって色信号(クロマ信号)のS/N比が劣化し出力画像の色信号の乱れ、すなわちクロマノイズが顕著となる。
このようなクロマノイズの低減処理を開示した従来技術として、例えば特許文献1(特開2006−302023号公報)がある。特許文献1には、画素に含まれるノイズを低減させるたるに平滑化フィルタとしてのバイラテラルフィルタを用いて、周囲画素の画素値に基づく補正処理を実行する構成を開示している。
しかし、バイラテラルフィルタの参照画素領域は、比較的狭い画素領域であるため、バイラテラルフィルタを用いた補正処理では、大きな領域に広がる超低周波のクロマノイズの除去は困難である
また、特許文献2(特開2010−239271号公報)には、画像から「色と位置」の2要素からなる統計量を算出し、算出した統計量の解析によって領域単位の代表画素を求め、代表画素の画素値を利用して、ノイズ領域の画素値を設定する補間処理を実行してノイズリダクションを行う構成を開示している。
この構成は、前述のバイラテラルフィルタで解決できなかった低周波のクロマノイズについても除去できる可能性がある。
ただしこの構成では、選択する代表画素自体にノイズが含まれる場合、ノイズリダクション効果が著しく低下してしまうという問題がある。
特開2006−302023号公報 特開2010−239271号公報
本開示は、例えば、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、画像に含まれるクロマノイズ等のノイズを除去などの画像補正を行う画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
本開示の第1の側面は、
入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有し、
前記代表画素更新部は、
前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行する画像処理装置にある。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素算出部は、前記入力画像に基づいて各画素に輝度Yと色差Cb,Crの各画素値が設定されたYCbCr画像を生成し、前記YCbCr画像に基づいて、各画素固有のYCbCr各画素値の設定された代表画素と、各画素固有のY値と一律のCbCr値が設定された非代表画素からなる代表画素画像を生成し、前記代表画素更新部は、前記YCbCr画像の色差平滑化処理を実行して生成した色差平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値更新を実行する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素更新部は、前記YCbCr画像の色差平滑化処理を実行して生成した色差平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素の色差情報CbCrの各画素値を適用して、前記代表画素の色差情報CbCrの各画素値を更新する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素更新部は、前記色差平滑化画像と、前記YCbCr画像の画素値差分に基づいて、前記色差平滑化画像の各画素値信頼度を算出し、信頼度に応じた前記参照画素の画素値寄与率を設定して前記代表画素の更新画素値を算出する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素更新部は、前記参照画素と代表画素間の距離が大きくなるほど小さくなる重みを設定し、該重みに応じた前記参照画素の画素値寄与率を設定して前記代表画素の更新画素値を算出する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素算出部は、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行う。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素算出部は、前記入力画像から生成したYCbCr画像を縮小した縮小画像に対して、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行う。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記代表画素算出部は、前記入力画像から生成したYCbCr画像を縮小した縮小画像に対して、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行い、さらに、アップサンプリング処理により、入力画像と同じ画素数の画像を生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記補正画像生成部は、前記代表画素更新部が更新した代表画素に設定された色差情報CbCrを適用した補間処理により非代表画素の色差情報CbCrを生成する。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記補正画像生成部は、輝度Yと色差Cb,Crとの局所的な線形相関性を利用して前記非代表画素の色差情報CbCrを生成する。
さらに、本開示の第2の側面は、
入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
入力画像に基づいて帯域分離輝度画像を生成する帯域分離輝度画像生成部と、
前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
前記代表画素の更新画素値と、前記帯域分離輝度画像を適用して、前記入力画像の階調補正画像を生成する補正画像生成部を有し、
前記代表画素更新部は、
前記入力画像に基づいて生成した代表画素画像の輝度平均成分の階調補正を実行した代表画素更新画像を生成し、
前記補正画像生成部は、前記代表画素更新画像を適用して前記入力画像の階調補正画像を生成する画像処理装置にある。
さらに、本開示の画像処理装置の一実施態様において、前記帯域分離輝度画像生成部は、入力画像に基づいて、輝度低周波信号を画素値とした輝度低周波画像と、輝度高周波信号を画素値とした輝度高周波画像を生成する。
さらに、本開示の第3の側面は、
入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有し、
前記代表画素更新部は、
前記代表画素の画素値に対して、画素値座標変換パラメータを設定した行列による演算を行って変換して前記代表画素の画素値更新を実行する画像処理装置にある。
さらに、本開示の第4の側面は、
画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
代表画素算出部が、入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出処理を実行し、
代表画素更新部が、前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新処理を実行し、
補正画像生成部が、前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成処理を実行し、
前記代表画素更新部は、前記代表画素更新処理において、
前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行する画像処理方法にある。
さらに、本開示の第5の側面は、
画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
代表画素算出部に、入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出処理を実行させ、
代表画素更新部に、前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新処理を実行し、
補正画像生成部が、前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成処理を実行させ、
前記代表画素更新部における前記代表画素更新処理において、
前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行させるプログラムにある。
なお、本開示に係るプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な情報処理装置やコンピュータ・システムに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、情報処理装置やコンピュータ・システム上でプログラムに応じた処理が実現される。
本開示の目的、特徴や利点は、後述する本開示の実施例や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
本開示の一実施例の構成によれば、ノイズの少ない画像を生成する装置および方法が実現される。
具体的には、例えば、画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有する。代表画素更新部は、入力画像に基づいて生成した平滑化画像における代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して代表画素の画素値補正を実行する。例えば、色差平滑化画像と入力画像の画素値差分に基づく色差平滑化画像の各画素値信頼度、参照画素と代表画素間の距離に応じた重みに応じた寄与率を設定して代表画素の更新画素値を算出する。
これらの処理により、代表画素に誤った画素値が設定される可能性が低減され、より精度の高い代表画素値設定とノイズ低減画像の生成が実現される。
第1実施例に係る画像処理装置の画像処理部の構成例について説明する図である。 代表画素算出部の構成と処理について説明する図である。 縮小画像生成処理について説明する図である。 代表画素画像の生成処理について説明する図である。 色差情報付与処理について説明する図である。 代表画素追加処理について説明する図である。 代表画素追加処理について説明する図である。 アップサンプリング処理について説明する図である。 代表画素追加画像の生成処理について説明する図である。 代表画素更新部の構成と処理について説明する図である。 信頼度算出処理について説明する図である。 補正画像生成部の構成と処理について説明する図である。 第2実施例の画像処理部の構成と処理について説明する図である。 第2実施例の代表画素算出部の構成と処理について説明する図である。 帯域分離輝度画像生成部の構成と処理について説明する図である。 代表画素更新部の構成と処理について説明する図である。 階調補正処理について説明する図である。 補正画像生成部の構成と処理について説明する図である。 第3実施例に係る画像処理部の構成と処理例について説明する図である。 画像処理装置の一構成例について説明する図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラムについて説明する。説明は以下の項目順に行う。
1.第1実施例の画像処理装置の構成と処理の概要について
2.代表画素算出部の実行する処理について
3.代表画素更新部の実行する処理について
4.補正画像生成部の実行する処理について
5.その他の実施例について
5−1.階調補正を行う実施例について
5−2.偽色補正や記憶色補正を行う実施例について
6.本開示の構成のまとめ
[1.第1実施例の画像処理装置の構成と処理の概要について]
まず、本開示の第1実施例に係る画像処理装置の構成と処理の概要について説明する。
本開示の第1実施例に係る画像処理装置は、画像に含まれるノイズ、特にクロマノイズを低減する処理を行う。
なお、本開示の画像処理装置は、具体的には、画像撮影を行うカメラ等の撮像装置、あるいは画像を記録した記録メディアから画像を読み出して処理を実行するPC等の情報処理装置など、様々な装置において具現化可能である。
図1は、本開示の第1実施例に係る画像処理装置においてノイズ低減を実行する画像処理部100の主要構成を示すブロック図である。
画像処理部100は、ノイズ低減処理の対象となる画像である入力画像120を入力し、ノイズ低減を実行した補正画像150を出力する。
図1に示す画像処理部100は、例えば撮像装置内のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)内に備えられる。あるいは本開示の処理に従った画像処理を規定したプログラムによる処理を実行するPC等の画像処理装置に構成可能である。
図1に示すように、画像処理部100は、
代表画素算出部101、
代表画素更新部102、
補正画像生成部103、
これらの構成要素を持つ。
まず、各処理部の実行する処理の概要について簡単に説明する。各処理部の実行する処理の詳細については、後段で説明する。
代表画素算出部101は、入力画像120から代表画素の位置と画素値を取得する。
なお、代表画素とは、例えば、代表画素以外の画素に対する色情報付加処理の際に、基準となる色情報としての画素値を持つ画素である。
以下に説明する実施例では、代表画素の画素値として色差情報、例えばYCbCr画素値中のCb,Cr等の色差情報を設定して処理を行う例について説明する。従って、以下に説明する実施例での「代表画素」は「代表色」を持つ画素という意味である。
代表画素更新部102は、代表画素算出部101の設定した代表画素の画素値を、予め既定したアルゴリズムに従って算出される重みと信頼度に応じた補正を行い、代表画素の画素値を更新する。
具体的には、YCbCr画像の色差平滑化画像を生成し、生成した色差平滑化画像の代表画素対応位置の周囲(N×N画素)の画素を参照画素として、参照画素の画素値を適用して代表画素の画素値更新を行う。
この代表画素の画素値更新処理に際して、代表画素の画素値と参照画素の輝度値の差が大きければ大きいほど、また代表画素と参照画素との空間距離が大きい(遠い)ほど、参照画素の画素値の寄与率を調整する重みを小さくする。
また、参照画素の画素値の寄与率は、色差平滑化画像における各画素(x,y)に設定された色差情報の信頼度M(x,y)に応じて変更される。
補正画像生成部103は、代表画素更新部102で得られた更新代表画素を利用して、出力画像を生成する。
以下、各処理部の実行する処理の詳細について、順次、説明する。
[2.代表画素算出部の実行する処理について]
図2以下を参照して代表画素算出部101の実行する処理の詳細について説明する。
図2は、代表画素算出部101の実行する処理を説明する図である。
代表画素算出部101は、入力画像120、すなわち、ノイズ低減処理の対象となる画像を入力する。
入力画像120は、例えば、各画素にRGB画素の各画素値の設定された画像である。具体的には、例えば撮像装置において撮影後、デモザイク処理によって各画素にRGB全ての画素値を設定した画像である。
代表画素算出部101は、図2に示すステップS111〜S118の各処理を実行して、入力画像120に対する画像処理を実行し、代表画素追加画像228を生成して、後段の代表画素更新部102に出力する。
以下、図2に示すステップS111〜S118の各処理の詳細について説明する。
なお、以下に説明する実施例では、入力画像120は、
横の画素数=w、
縦の画素数=h、
計w×hの画素数を持つ画像であり、
w×h個の各画素各々に、8bit(0〜255)のRGBの各画素値が設定された24bit×w×hのデータで構成された画像であるものとして説明する。
なお、以下の説明において、各画素にRGB各画素値が8ビットデータとして設定された画素数w×hの画像を以下のように表現する。
[RGB−8bit−3ch−w×h画像]
すなわち、各画素に設定された信号(画素値)、各信号のビット数、信号数、画像(画素)サイズ、これらを順番に並べて表現する。
上記の[3ch]は各画素に設定された信号(画素値)の数であり、上記例ではRGBの3つの画素値が各画素に設定されていることを意味する。
本実施例において、代表画素算出部101に入力する入力画像120は、
RGB−8bit−3ch−w×h画像である。
(ステップS111)
代表画素算出部101は、ステップS111において、入力画像120、すなわち、
[RGB−8bit−3ch−w×h画像]の各画素の画素値(RGB)を、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)からなる画素値に変換する画素値変換処理を実行する。すなわち、
RGB→YCbCr変換処理、
を行い、YCbCr画像221を生成する。
YCbCr画像221は、各画素にYCbCr各画素値が8ビットデータとして設定された画素数w×hの画像である。すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]
である。
なお、RGB画素値からYCbCr画素値への変換は、例えば、以下の変換式に従って実行する。
Y=0.299×R+0.587×G+0.144×B
Cr=(R−Y)×0.173+128
Cb=(B−Y)×0.564+128
なおY,Cb,Crは各々8ビットデータであり0〜255の値をとる。
従って、Cr,Cb=128の画像はグレー画像となる。
(ステップS112)
代表画素算出部101は、ステップS112において、YCbCr画像221、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]
に対する縮小処理を実行する。
縮小率をdとし、w/d×h/dのサイズの縮小画像222を生成する。
縮小画像222は、各画素にYCbCr各画素値が8ビットデータとして設定された画素数w/d×h/dの画像である。すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w/d×h/d画像]
である。
なお、ステップS112においては、YCbCrの各チャネル画像に対して、縮小処理を行う。縮小率dの値は様々な設定が可能であり、画像処理装置の処理能力に応じて決めて良い。縮小率を高くすればするほど初期のステップの代表画素算出の計算量は少なく済むが、精度が悪くなりやすい。具体的には、例えば、
w×d=800×600の画像で、d=2程度にするのが良い。
縮小画像222の生成処理の具体例について、図3を参照して説明する。
図3には、
(a)縮小処理例
(b)縮小画像222の画素値算出処理例
これらを説明する図を示している。
(a)に示す縮小処理例は、
(a1)入力画像(w×d)に対して、縮小率d=2として、
(a2)縮小画像((w/2)×(d/2))
を生成する処理例である。
(a1)入力画像に示す1つの四角形が1画素に対応し、四角形の中心の丸印が画素中心位置を示す。
(a2)縮小画像も同様、1つの四角形が1画素に対応し、四角形の中心の黒丸印が画素中心位置を示す。
(a2)縮小画像は、(a1)入力画像の4画素領域に1画素のみが設定され、縮小画像の総画素数は、入力画像の1/4となる。
図3(b)は、縮小画像222の画素値算出処理例の一例として、バイキュービック法(Bicubic法)の処理例を説明する図である。
図3(b1)に示す縮小画像の画素値Aを算出する処理例について示している。
縮小画像222の画素値Aは、その画素位置の元の入力画像の複数画素の画素値を利用して算出する。
例えば縮小画像222の画素位置の周囲にあるn×nの元画像の画素を参照画素として利用した画素値算出処理を行う。例えば、n=4として、4×4の参照画素を適用した場合、縮小画像222の1つの画素の画素値Aを以下の(式1)によって算出する。
(式1)
例えば、上記(式1)に従って縮小画像222の各画素値を算出する。
なお、この縮小画像222の生成処理に際しては、縮小画像222内の各画素各々について、YCbCrの各信号の画素値を算出して設定する。
また、上記(式1)では、n=4の設定とした参照画素設定例を示しているが、その他の様々な設定が可能である。
このように、代表画素算出部101は、ステップS112において、YCbCr画像221、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]
に対する縮小処理を実行して、w/d×h/dのサイズの縮小画像222、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w/d×h/d画像]
を生成する。
(ステップS113)
次に、代表画素算出部101は、ステップS113において、
縮小画像222、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w/d×h/d画像]
に対して、縮小画像代表画素決定処理を行e、縮小代表画素画像223を生成する。
この縮小画像代表画素決定処理は、以下の処理として実行する。
ステップS112において生成した縮小画像222に対して、各画素のYCbCrの3つの要素に対してK−Means法(K平均法)に従ったクラスタリングを実行する。クラスタリング結果として得られるK個の重心位置に最も近い画素を代表画素位置として決定し、その代表画素位置のみ色情報、本実施例では、色差情報(Cb,Cr)を保持し、その他の画素の色差を一律の値、Cb=Cr=128として設定する。
図2に示すステップS113では、このような処理によって縮小画像における代表画素決定処理を実行して、縮小代表画素画像223を生成する。
ステップS113の縮小画像に対する代表画素決定処理の詳細について図4を参照して説明する。
ステップS113の縮小画像に対する代表画素決定処理は、図4に示す(1)〜(6)の処理を順次実行して行われる。すなわち、
(1)縮小画像の入力処理、
(2)クラスタリング処理、
(3)各クラスタ中心の決定処理、
(4)各クラスタ中心に対する最近接画素の選択処理、
(5)最近接画素を代表画素位置として決定する処理、
(6)代表画素のみ、色情報(Cb,Cr)を保持し、その他の画素はグレー化(画素値Y,Cb,Cr=(Y,128,128)する処理、
これらの(1)〜(6)の処理を順次実行して、図4(6)に示す画像を縮小代表画素画像223として生成する。
なお、図4(2)のクラスタリング処理では、K−Means法(K平均法)に従ったクラスタリング処理である。この処理において設定するクラスタ数Kは様々な設定が可能であるが、例えば、K=100とする。
図4(3)の各クラスタ中心の決定処理においては、各クラスタの重心位置を求めて決定する。図4(3)の星印の位置である。
図4(4)の各クラスタ中心に対する最近接画素の選択処理では、図4(4)に示すように各クラスタの重心位置(星印)に最も近い画素を選択する。
図4(5)の最近接画素を代表画素位置として決定する処理は、各クラスタの重心位置に最も近い画素を代表画素として選択する処理である。図4(5)に示す星印の画素位置を代表画素とする。
図4(6)代表画素のみ、色情報(Cb,Cr)を保持し、その他の画素はグレー化(画素値Y,Cb,Cr=(Y,128,128)する処理は、図4(6)に示すように、代表画素(星印)の画素についてのみ、色情報(Cb,Cr)を保持し、その他の画素はグレー化(画素値Y,Cb,Cr=(Y,128,128)する処理である。
ステップS113では、このような処理によって縮小画像に対する代表画素決定処理を実行して、縮小代表画素画像223、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w/d×h/d画像]を生成する。
なお、縮小代表画素画像223は、代表画素にはYCbCrの3つの画素値情報が設定され、代表画素以外は一律の色情報、すなわち、グレー(Cb=128,Cr=128)に設定された画像である。
(ステップS114)
次に、代表画素算出部101は、ステップS114において、縮小画像対応の色差情報生成処理を実行する。
具体的には、ステップS113において生成した縮小代表画素画像223、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w/d×h/d画像]
に対して、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性を仮定して、ステップS113の処理でグレー化した画素、すなわち代表画素以外の画素の色差を決定する処理を行う。
このステップS114の縮小代表画素画像223に対する色差情報生成処理の具体例について、図5を参照して説明する。
図5を参照して説明する処理は、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性を仮定して画素の色差を決定する色情報決定処理(Colorization)である。
画像において、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)は、図5に示すように、局所的に線形相関性を持つと仮定することができる。
ステップS114では、この線形相関性を利用して、ステップS113の処理でグレー化した画素の輝度(Y)に応じて各グレー画素の色差(Cb,Cr)を決定する。
具体的には、以下に示す(式2)、(式3)を適用して各グレー画素の色差(Cb,Cr)を決定する。
・・・・・(式2)
・・・・・(式3)
上記(式2)、(式3)は、縮小代表画素画像223中の代表画素以外のグレー画素、すなわち、色差情報をCb,Cr=(128,128)に設定した画素Cb(x,y),Cr(x,y)を最小二乗法に従って算出する式である。
Nは輝度と色の線形相関を仮定する近傍範囲(N×N)である。例えば、N=3,5等の値を設定すればよい。
σは近傍輝度値の分散、
μは近傍輝度値の平均、
である。
上記(式2)、(式3)を適用して最小二乗法に従って、ステップS113において設定した代表画素以外の画素(Cb,Cr=128)の色差:Cb(x,y),Cr(x,y)を算出し、これらの算出色差(Cb,Cr)を設定した色差情報付与縮小画像224を生成する。
なお、色差情報付与縮小画像224は、ステップS113において設定したグレー画素については、上記の(式2)、(式3)に従って算出した色差を設定し、グレー画素以外の代表画素については、ステップS113で生成した縮小代表画素画像223に設定されている画素値(Cb,Cr)をそのまま設定して出力する。
このステップS114の処理によって、縮小画像を構成するすべての画素に色差を含むYCbCrの画素値が設定された縮小画像、すなわち、図2のステップS114の出力として示す色差情報付与縮小画像224が生成される。
色差情報付与縮小画像224は、横×縦の画素数がw/d×h/d、各画素にYCbCrの8ビットデータの設定された画像、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w/d×h/d画像]である。
(ステップS115)
次に、代表画素算出部101は、ステップS115において、縮小画像に対する代表画素追加処理を実行して、代表画素追加縮小画像225を生成する。
具体的には、
(1)ステップS112の縮小処理において生成した縮小画像222、
(2)ステップS113の縮小画像代表画素決定処理において生成した縮小代表画素画像223、
(3)ステップS114の縮小画像色差情報生成処理において生成した色差情報付与縮小画像224、
これらを入力して、これらの入力画像を適用して、縮小代表画素画像223に対する代表画素追加処理を実行して、代表画素追加縮小画像225を生成する。
具体的には、
ステップS112の縮小処理において生成した縮小画像222と、
ステップS114の縮小画像色差情報生成処理において生成した色差情報付与縮小画像224、
これらの2つの画像の対応画素間の誤差を算出し、誤差が大きい画素位置を新たな追加代表画素位置として、ステップS113の縮小画像代表画素決定処理において生成した縮小代表画素画像223に追加する。
これらの処理によって、代表画素追加縮小画像225を生成する。
このステップS115の処理の詳細について、図6を参照して説明する。
ステップS115では、上記(1)〜(3)の各画像を適用し、図6に示すステップS201〜S203の処理によって、代表画素追加縮小画像225を生成する。
まず、ステップS201において、以下の処理を実行する。
(a)ステップS112の縮小処理において生成した縮小画像222、
(b)ステップS114の縮小画像色差情報生成処理において生成した色差情報付与縮小画像224、
これらの2つの画像の各対応画素の色差情報の差分絶対値を算出し、差分絶対値からなる誤差画像251を生成する。
(a)ステップS112の縮小処理において生成した縮小画像222の各画素(x,y)の画素値:YCbCrを、
in(x,y),Cbin(x,y),Crin(x,y)
とする。
さらに、
(b)ステップS114の縮小画像色差情報生成処理において生成した色差情報付与縮小画像224の画素値:YCbCrを、
(x,y),Cb(x,y),Cr(x,y)
とする。
この時、各画素の色差差分絶対値:E(x,y)を以下の(式4)に従って算出する。
・・・・・(式4)
上記(式4)に従って算出した色差差分絶対値:E(x,y)を各画素に設定した画像を誤差画像251として生成する。誤差画像251は各画素に8ビットの色差差分絶対値:E(x,y)が設定された画像、すなわち、
[E−8bit−1ch−w/d×h/d画像]
となる。
次に、ステップS202において、
誤差画像251を入力して、誤差画像251の平滑化処理を行い、誤差平滑化画像252を生成する。
誤差平滑化画像252の各画素値:Esm(x,y)は以下の(式5)に従って算出する。
・・・・・(式5)
なお、上記式において、
σは、想定される画像のノイズの標準偏差であり、道の場合は、σ=1とする。
Nは、予め設定した近傍領域(N×N画素)の画素数である。
なお、σは誤差平滑化の度合いを示すパラメータである。大きければ大きいほど、誤差画像が平滑化されやすくなり、ノイズに反応しにくくなる一方局所領域の色差を取得できなくなることがある。値は任意で良いが、通常σ=1程度に設定する。
このように、ステップS202では、誤差画像251を入力して、誤差画像251の平滑化処理を行い、誤差平滑化画像252を生成する。
次に、ステップS203において、グリッド内誤差最大値に基づく代表画素追加処理を実行する。
このステップS203の処理について、図7を参照して説明する。
ステップS203では、図7に示すように、
ステップS113の縮小画像代表画素決定処理において生成した縮小代表画素画像223に対して、新たな代表画素の追加を実行して、代表画素追加縮小画像225を生成する。
まず、誤差平滑化画像252を、画像の構成画素より大きいグリッド単位に分割する。図7に示す例では、誤差平滑化画像252の4×4画素を1つのグリッドとして設定している。図7の誤差平滑化画像252内に示す点線枠の領域が1つのグリッドである。
なお、グリッドの設定は、様々な設定が可能である。グリッドは細かければ細かいほど代表画素として追加されやすい画素が増えるがノイズの影響も大きくなる。例えばグリッド内画素数=5〜7画素領域の程度に設定する。
各グリッド内の誤差画素のうち、誤差画素値が最大となる最大誤差画素を選択する。図7の誤差平滑化画像252内に示す斜線で示す画素がグリッド内最大誤差画素である。
これらのグリッド内最大誤差画素が、予め設定した閾値θ以上であるか否かを判定する。
最大誤差画素の画素値が、予め設定した閾値θ以上である場合は、その位置にある縮小画像222の画素を、代表画素として加える。
図7に示すように、グリッド内最大誤差画素が予め設定した閾値θ以上となる画素に対応する縮小画像222の画素を、縮小代表画素画像223に設定済みの代表画素に追加して、代表画素追加縮小画像225を生成する。
縮小画像222は、図2のステップS112において生成した縮小画像222である。
なお、閾値θの値は様々な値が設定可能である。大きければ大きいほど、代表画素が追加されにくく、小さいほど追加されやすい。例えば、θ=5程度に設定する。
図2に示すステップS115においては、このように、図6、図7を参照して説明した処理を実行して、代表画素追加縮小画像225を生成する。
(ステップS116)
次に、代表画素算出部101は、ステップS116において、代表画素追加縮小画像225に対するアップサンプリング処理を実行して、アップサンプリング代表画素画像226を生成する。
この処理は、縮小された画像を元の画像サイズに戻す処理である。
すなわち、ステップS113〜S115の各処理は、縮小画像をベースとして処理を実行していたが、ステップS116では、ステップS115で生成した代表画素追加縮小画像225を元の入力画像120に対応する画像サイズに戻すアップサンプリングを実行する。
すなわち、(w/d)×(h/d)の縮小画像の画像サイズを、w×hの入力画像の画像サイズに戻す処理を行う。
このステップS116のアップサンプリング処理の処理例について、図8を参照して説明する。
図8には、
(1)ステップS115で生成した代表画素追加縮小画像225、
(2)アップサンプリング処理によって生成されるアップサンプリング代表画素画像226、
これらの画像を示している。
なお、アップサンプリング代表画素画像226における代表画素の画素位置は、拡大したときの画素中心が、元の代表画素追加縮小画像225の代表画素の画素位置と最も近い画素位置に設定する。
この代表画素位置の色差を、代表画素算出部101に対する入力画像120に基づいてステップS111において生成したYCbCr画像221、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]から取得する。
この取得画素値(Cb,Cr)を、アップサンプリング代表画素画像226に設定する。
ステップS116では、このような処理により、アップサンプリング代表画素画像226を生成する。
(ステップS117)
次に、代表画素算出部101は、ステップS117において、アップサンプリング画像対応色差情報生成処理を実行し、色差情報付与画像227を生成する。
この色差情報付与処理は、先に説明したステップS114の処理と同様の処理である。
ただし、ステップS114では、縮小画像を処理対象とした処理であるが、ステップS117では入力画像120と同サイズのアップサンプリング画像に対する処理となる。
具体的には、ステップS116において生成したアップサンプリング代表画素画像225、すなわち、図8に示すように代表画素の設定されたアップサンプリング代表画素画像225に対して、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性を仮定して、グレー化された画素、すなわち代表画素以外の画素の色差を決定する処理を行う。
この処理は、先に図5を参照して説明した輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性に基づく処理であり、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性を仮定して画素の色差を決定する色情報決定処理(Colorization)である。画像において、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)は、図5に示すように、局所的に線形相関性を持つと仮定することができる。
ステップS117では、この線形相関性を利用して、ステップS116の処理でグレー化した画素の輝度(Y)に応じて各グレー画素の色差(Cb,Cr)を決定する。
具体的には、先に説明した(式2)、(式3)を適用して各グレー画素の色差(Cb,Cr)を決定して、入力画像と同じ画素数の色差情報付与画像227を生成する。
なお、色差情報付与画像227は、ステップS116において設定したグレー画素については、前述の(式2)、(式3)に従って算出した色差を設定し、グレー画素以外の代表画素については、ステップS116で生成したアップサンプリング代表画素画像226に設定されている画素値(Cb,Cr)をそのまま設定して出力する。
このステップS117の処理によって、画像を構成するすべての画素に色差を含むYCbCrの画素値が設定された画像、すなわち、図2のステップS117の出力として示す色差情報付与画像227が生成される。
色差情報付与画像227は、横×縦の画素数がw×h、各画素にYCbCrの8ビットデータの設定された画像、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]である。
(ステップS118)
次に、代表画素算出部101は、ステップS118において、代表画素追加処理を実行し、代表画素追加画像228を生成する。
この代表画素追加処理は、先に説明したステップS115の処理と同様の処理である。
ただし、ステップS115では、縮小画像を処理対象とした処理であるが、ステップS118では入力画像120と同サイズの画像に対する処理となる。
具体的には、
(1)ステップS111の画素値変換処理において生成したYCbCr画像221、
(2)ステップS116のアップサンプリング処理において生成したアップサンプリング代表画素画像226、
(3)ステップS117のアップサンプリング画像色差情報生成処理において生成した色差情報付与画像227、
これらを入力して、これらの入力画像を適用して、アップサンプリング代表画素画像226に対する代表画素追加処理を実行して、代表画素追加縮小画像225を生成する。
具体的には、
ステップS111の画素値変換処理において生成したYCbCr画像221と、
ステップS117のアップサンプリング画像対応色差情報生成処理において生成した色差情報付与画像227、
これらの2つの画像の対応画素間の誤差を算出し、誤差が大きい画素位置を新たな追加代表画素位置として、ステップS118のアップサンプリング処理において生成したアップサンプリング代表画素画像226に追加する。
これらの処理によって、代表画素追加画像228を生成する。
このステップS118の処理の詳細について、図9を参照して説明する。
図9に示す処理は、先に図6を参照して説明した処理と同様の処理であり、入出力画像が異なるのみである。
ステップS118では、上記(1)〜(3)の各画像を適用し、図9に示すステップS251〜S253の処理によって、代表画素追加画像228を生成する。
まず、ステップS251において、以下の処理を実行する。
(a)ステップS111の画素値変換処理において生成したYCbCr画像221、
(b)ステップS117のアップサンプリング画像対応色差情報生成処理において生成した色差情報付与画像227、
これらの2つの画像の各対応画素の色差情報の差分絶対値を算出し、差分絶対値からなる誤差画像271を生成する。
(a)ステップS111の画素値変換処理において生成したYCbCr画像221の各画素(x,y)の画素値:YCbCrを、
in(x,y),Cbin(x,y),Crin(x,y)
とする。
さらに、
(b)ステップS117のアップサンプリング画像対応色差情報生成処理において生成した色差情報付与画像227の画素値:YCbCrを、
(x,y),Cb(x,y),Cr(x,y)
とする。
この時、各画素の色差差分絶対値:E(x,y)は、先に説明した(式4)に従って算出する。
前記の(式4)に従って算出した色差差分絶対値:E(x,y)を各画素に設定した画像を誤差画像271として生成する。誤差画像271は各画素に8ビットの色差差分絶対値:E(x,y)が設定された入力画像と同一画素サイズ(w×h)の画像、すなわち、
[E−8bit−1ch−w×h画像]
となる。
次に、ステップS252において、
誤差画像271を入力して、誤差画像271の平滑化処理を行い、誤差平滑化画像272を生成する。
誤差平滑化画像272の各画素値:Esm(x,y)は、先に説明した(式5)に従って算出する。
なお、先に(式5)について説明した通り、(式5)中のσは誤差平滑化の度合いを示すパラメータである。大きければ大きいほど、誤差画像が平滑化されやすくなり、ノイズに反応しにくくなる一方局所領域の色差を取得できなくなることがある。値は任意で良いが、通常σ=1程度に設定する。
このように、ステップS252では、誤差画像271を入力して、誤差画像271の平滑化処理を行い、誤差平滑化画像272を生成する。
次に、ステップS253において、グリッド内誤差最大値に基づく代表画素追加処理を実行する。
このステップS253の処理は、先に図7を参照して説明したと同様の処理である。
ただし、図7に示す各画像を、以下のよう置き換えて処理を実行する。
図7に示す縮小代表画素画像223を、アップサンプリング代表画素画像226に変更する。
図7に示す誤差平滑化画像252を、図9のステップS252において生成する誤差平滑化画像272に変更する。
図7に示す縮小画像222を、図2のステップS111において生成するYCbCr画像221に変更する。
図7に示す代表画素追加縮小画像225を代表画素追加画像228に変更する。
ステップS253では、図7に示す処理と同様の処理によって、
ステップS116のアップサンプリング処理において生成したアップサンプリング代表画素画像226に対して、新たな代表画素の追加を実行して、代表画素追加画像228を生成する。
代表画素追加画像228は、入力画像120と同一の画素サイズ(w×h)の各画素に8ビットのYCbCrの設定された画像、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]である。
ただし、代表画素以外の画素のCbCrは、Cb=Cr=128、すなわちグレー化された画素に設定されている。
代表画素算出部101は、このように、図2に示す処理を実行して、代表画素追加画像228を生成する。
この代表画素追加画像228は、図1に示す画像処理部100の代表画素更新部102に入力される。
[3.代表画素更新部の実行する処理について]
次に、代表画素更新部102の実行する処理について説明する。
代表画素更新部102は、代表画素算出部101の生成した代表画素追加画像228、すなわち、入力画像120と同一の画素サイズ(w×h)の各画素に8ビットのYCbCrの設定された画像、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]
を入力する。
この代表画素追加画像228は、代表画素位置には固有のYCbCr画素値が設定され、代表画素以外の画素には、輝度Yは画素固有値であるが、CbCrは、Cb=Cr=128、すなわちグレー化された画素値に設定された画像である。
図10に、代表画素更新部102の実行する処理の詳細を示す。
代表画素更新部102は、代表画素算出部101の生成した代表画素追加画像228と、YCbCr画像221を入力し、代表画素を更新した代表画素更新画像323を出力する。
入力画像であるYCbCr画像221は、図2に示す代表画素算出部の処理ステップS111において生成したYCbCr画像221である。
図10に示す代表画素更新部102の各ステップの処理について説明する。
(ステップS301)
代表画素更新部102は、ステップS301において、YCbCr画像221の色差平滑化処理を実行して色差平滑化画像321を生成する。
YCbCr画像221は、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]であり、各画素の色差信号であるCb,Crに対する処理を実行して色差平滑化処理を実行し、各画素(x,y)に色差平滑化信号Cbsm(x,y),Crsm(x,y)を設定した色差平滑化画像321を生成する。
各画素に設定する色差平滑化信号Cbsm(x,y),Crsm(x,y)は、以下に示す(式6)、(式7)に従って算出する。
・・・・・(式6)
・・・・・(式7)
上記式において、
Cbin(i,j)は、YCbCr画像221の(i,j)座標でのCb値、
sm(a,b)は、距離(a,b)で示される重み関数である。
i,jはx,yの近傍N×Nにある画素、
σは想定される画像のノイズの標準偏差(未知の場合は任意、例えばσ=1とする)
である。
σを大きくすればするほど平滑化が強くかかるが、エッジ境界付近でのボケが顕著になる。
(ステップS302)
次に、代表画素更新部102は、ステップS302において、ステップS301で生成した色差平滑化画像321の各画素に設定された色差情報の信頼度を算出し、信頼度に応じた画素値、例えば信頼度が高いほど大きな値を設定した、信頼度に応じた8ビット画素値0〜255を設定した信頼度画像322を生成する。
具体的には、ステップS301で生成した色差平滑化画像321と、YCbCr画像221を入力し、これらの2つの画像のCb,Crの差分絶対値を算出する。差分絶対値が小さいほど、色差平滑化画像321に設定された色差情報の信頼度が高いと判定し、この信頼度に応じた画素値を設定した信頼度画像322を生成する。
ステップS302の信頼度算出処理について、図11を参照して説明する。
ステップS301で生成した色差平滑化画像321と、YCbCr画像221を入力し、ステップS311において、これら2つの画像の対応画素のCb,Cr各々の差分絶対値に基づいて、色差平滑化画像321における各画素(x,y)に設定された色差情報の信頼度M(x,y)を以下の(式8)に従って算出する。
・・・・・(式8)
上記(式8)において、
Cbin(x,y)は、YCbCr画像221のCb値、
Crin(x,y)は、YCbCr画像221のCr値、
Cbsm(x,y)は、色差平滑化画像321のCb値、
Crsm(x,y)は、色差平滑化画像321のCr値、
である。
ステップS312において、上記(式8)に従って算出した信頼度M(x,y)を画素値として設定した信頼度画像322を生成する。
信頼度画像322の各画素には、8ビットの信頼度を示す画素値M(x,y)が設定される。すなわち、
[M−8bit−1ch−w×h画像]として生成される。
各画素の画素値M(x,y)が高いほどステップS301で生成した色差平滑化画像321の設定画素値Cbsm(x,y)、Crsm(x,y)の信頼度が高いことを示す。
(ステップS303)
次に、代表画素更新部102は、代表画素算出部101の生成した代表画素追加画像228に設定された代表画素の更新処理を実行して代表画素更新画像323を生成する。
具体的には、ステップS303において、ステップS301で生成した色差平滑化画像321と、ステップS302で生成した信頼度画像322を適用して、代表画素追加画像228に設定された代表画素の更新処理を実行して代表画素更新画像323を生成する。
代表画素更新画像323に設定する更新された代表画素のCb,Cr値、すなわち画素位置(x,y)の更新画素値Cbup(x,y)、Crup(x,y)は、以下に示す(式9)、(式10)によって算出する。
・・・・・(式9)
・・・・・(式10)
なお、上記(式9)、(式10)において、
(i,j)は、更新対象画素位置(x,y)の近傍(N×N画素)領域の画素位置、
Cbsm(x,y)、Crsm(x,y)は、色差平滑化画像221のCb,Cr画素値、
σは、想定される画像のノイズ量の標準偏差、未知の場合はσ=1とする。
(m,n)は座標(m,n)が代表画素かどうかを判別するための関数である。代表画素ならば1、それ以外の画素は0を取る。
bi(l,m,n)は更新処理に適用する予め設定した重み、
lは、代表画素間の輝度差、
m,nは代表画素間の空間距離、
である。
代表画素間の輝度値の差が大きければ大きいほど、また代表画素間の空間距離が大きい(遠い)ほど重みwbi(l,m,n)は小さくなる設定とする。
また、座標(i,j)における信頼度M(i,j)が高ければ高いほど、より重みづけの割合が高くなる。
これはエッジ付近の位置にある代表画素の色差平滑化結果Cbsm、Crsmは混色している恐れが多いので、更新に用いる割合を減少させるためである。
このように、代表画素更新部102は、代表画素算出部101の設定した代表画素の画素値を、予め既定したアルゴリズムに従って補正を行い、代表画素の画素値を更新する。
上記(式9)、(式10)に従った処理は、具体的には、YCbCr画像221の色差平滑化画像321の代表画素に対応する位置の周囲(N×N画素)の画素を参照画素として、参照画素の画素値を適用して代表画素の更新した画素値Cbup(x,y)、Crup(x,y)を算出する式である。
この代表画素の画素値更新処理に際して、代表画素の画素値と参照画素の輝度値の差が大きければ大きいほど、また代表画素と参照画素との空間距離が大きい(遠い)ほど、参照画素の画素値の寄与率を調整する重みを小さくする設定としている。
また、参照画素の画素値の寄与率は、色差平滑化画像321における各画素(x,y)に設定された色差情報の信頼度M(x,y)に応じて変更される設定となっている。
ステップS303では、上記(式9)、(式10)に従って、代表画素における更新画素値Cbup(x,y)、Crup(x,y)を算出し、更新画素値Cbup(x,y)、Crup(x,y)を代表画素の画素値として設定した代表画素更新画像323を生成する。
代表画素更新部102は、このようにして、代表画素更新画像323を生成し、生成した代表画素更新画像323を補正画像生成部103に出力する。
代表画素更新部102の生成する代表画素更新画像323は、入力画像120と同一の画素サイズ(w×h)の各画素に8ビットのYCbCrの設定された画像、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]である。
ただし、代表画素以外の画素のCbCrは、Cb=Cr=128、すなわちグレー化された画素に設定されている。
[4.補正画像生成部の実行する処理について]
次に、図1に示す画像処理部100の最終段の補正画像生成部103の処理について図12を参照して説明する。図12に示す各ステップの処理について、順次、説明する。
(ステップS321)
図12に示すように、補正画像生成部103は、ステップS321において代表画素更新部102の生成した代表画素更新画像323を入力し、代表画素更新画像323を適用した色差情報生成処理(Colorization)を実行し、代表画素更新画像323内の代表画素以外のグレー化画素に色差情報Cb,Crを設定して、色差情報付与画像341を生成する。
このステップS321の色差情報生成処理は、図2に示す代表画素算出部101の処理として説明したステップS114、ステップS117の処理と同様の処理である。
すなわち、ステップS321において代表画素更新部102の生成した代表画素更新画像323に対して、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性を仮定して、グレー化された画素、すなわち代表画素以外の画素の色差を決定する処理を行う。
この処理は、先に図5を参照して説明した輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性に基づく処理であり、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)の局所的な線形相関性を仮定して画素の色差を決定する色情報決定処理(Colorization)である。画像において、輝度(Y)と色差(Cb,Cr)は、図5に示すように、局所的に線形相関性を持つと仮定することができる。
ステップS321では、この線形相関性を利用して、代表画素更新部102の生成した代表画素更新画像323内のグレー化した画素の輝度(Y)に応じて各グレー画素の色差(Cb,Cr)を決定する。
具体的には、先に説明した(式2)、(式3)を適用して各グレー画素の色差(Cb,Cr)を決定して、入力画像と同じ画素数の色差情報付与画像341を生成する。
なお、色差情報付与画像341は、グレー画素については、前述の(式2)、(式3)に従って算出した色差を設定し、グレー画素以外の代表画素については、代表画素更新画像323に設定されている画素値(Cb,Cr)をそのまま設定して出力する。
このステップS321の処理によって画像を構成するすべての画素に色差を含むYCbCrの画素値が設定された画像、すなわち、図12のステップS321の出力として示す色差情報付与画像341が生成される。
色差情報付与画像341は、横×縦の画素数がw×h、各画素にYCbCrの8ビットデータの設定された画像、すなわち、
[YCbCr−8bit−3ch−w×h画像]である。
(ステップS322)
次に、補正画像生成部103は、ステップS322において、ステップS321で生成した色差情報付与画像の画素値変換処理を実行する。
すなわち、YCbCr画素値をRGB画素値に変換して、すきこ画素値の設定された補正画像150を生成して出力する。
YCbCr→RGB変換処理は、以下の式を適用して行われる。
R=Y+1.403×(Cr−128)
G=Y−0.344×(Cr−128)−0.714×(Cb−128)
B=Y+1.773×(Cb−128)
以上の処理により、RGB画素値の設定された補正画像150が得られる。
このように、第1実施例の画像補正処理においては、代表画素算出部において算出した代表画素を、代表画素更新部において更新した後、更新した代表画素の画素値を適用した色情報設定処理、すなわち本実施例における色差情報(Cb,Cr)設定を実行する構成としている。
代表画素更新部102では、YCbCr画像の色差平滑化画像を生成し、生成した色差平滑化画像の代表画素対応位置の周囲(N×N画素)の画素を参照画素として、参照画素の画素値を適用して代表画素の画素値更新を行う。
この代表画素の画素値更新処理に際して、代表画素の画素値と参照画素の輝度値の差が大きければ大きいほど、また代表画素と参照画素との空間距離が大きい(遠い)ほど、参照画素の画素値の寄与率を調整する重みを小さくする。
また、参照画素の画素値の寄与率は、色差平滑化画像における各画素(x,y)に設定された色差情報の信頼度M(x,y)に応じて変更される。
具体的には、先に説明した(式9)、(式10)を適用して代表画素更新を行っている。
この代表画素更新処理によって、ノイズの影響がより低減された代表画素値が設定可能となる。この結果、ノイズが低減された代表画素の画素値に基づく代表画素以外の画素に対する色情報設定が行われることになり、画像全体のノイズを効果的に除去した高品質の画像を生成することが可能となる。
[5.その他の実施例について]
上記の実施例では、主として画像に発生する色ノイズであるクロマノイズの低減処理構成例を説明した。
しかし、本開示の構成によって実行可能な処理は、クロマノイズリダクションに限らない。例えば、上述した実施例において設定した代表画素が保持する要素を「輝度(Y)のDC成分、分散、位置」とし、代表画素更新部を代表画素の階調補正処理を実行する構成とすることで、画像の階調補正を行うことができる。
また、代表画素更新部で重みづけ加算処理ではなく、座標変換処理を行うことで、偽色や記憶色補正も行うことができる。
これらの処理を行う実施例においても、初期的に設定した代表画素の画素値(=要素)を上記実施例と同様、更新することで、ノイズや外乱の影響を減少させた目的に応じた高品質な画像として生成することが可能になる。
以下、これらの実施例について説明する。
[5−1.階調補正を実行する実施例について]
図13以下を参照して本開示の画像処理装置の第2実施例として、階調補正を行う画像処理装置の実施例について説明する。
図13には、本実施例に係る画像処理装置における画像処理部400の構成を示している。
本実施例の画像処理装置も先に説明した実施例の画像処理装置と同様、具体的には、画像撮影を行うカメラ等の撮像装置、あるいは画像を記録した記録メディアから画像を読み出して処理を実行するPC等の情報処理装置など、様々な装置において具現化可能である。
図13は、本開示の画像処理装置において階調補正を実行する画像処理部400の主要構成を示すブロック図である。
画像処理部400は、階調補正処理の対象となる画像である入力画像120を入力し、階調補正を実行した補正画像150を出力する。
図13に示す画像処理部400は、例えば撮像装置内のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)内に備えられる。あるいは本開示の処理に従った画像処理を規定したプログラムによる処理を実行するPC等の画像処理装置に構成可能である。
図13に示すように、画像処理部400は、
代表画素算出部401、
帯域分離輝度画像生成部402、
代表画素更新部403、
補正画像生成部404、
これらの構成要素を持つ。
各構成部の処理の詳細について、順次説明する。
(5−1−1.代表画素算出部の処理について)
代表画素算出部401の処理について、図14を参照して説明する。
図14に示すように、代表画素算出部401は、まず、ステップS511において、各画素にRGB画素値の設定された入力画像120を入力し、入力画像120の各画素に設定された画素値の変換処理を実行する。
本実施例において実行する画素値変換処理は、各画素にRGB画素値の設定された入力画像の各画素に輝度値(Y)のみが設定された輝度(Y)画像621を生成する処理である。
すなわち、RGB→Y変換(輝度画像生成)を行い、輝度(Y)画像621を生成する。
RGB画素値から輝度値(Y)の算出処理は、以下の式によって実行する。
Y=0.299×R+0.587×G+0.144×B
次に、代表画素算出部401は、ステップS512の処理として、代表画素決定処理を実行する。
まず、輝度画像621に、画素単位より大きい画素領域からなるブロックを設定し、ブロック単位の輝度平均と分散を求める。
さらに、各ブロックの中心座標の画素を代表画素とし、代表画素にフラグ=1を設定する。それ以外の画素、すなわち代表画素は以外の画素にはフラグ=0を設定する。
ステップS512では、これらの処理によって、輝度画像621の各画素に、画素値として、(輝度平均、輝度分散、フラグ)の3つの信号値を設定した代表輝度画素画像622を生成する。
なお、ブロックサイズは様々な設定が可能である。例えば、5×5画素ブロックの適用が可能である。
(5−1−2.帯域分離輝度画像生成部の処理について)、
次に、図13に示す画像処理部400内の帯域分離輝度画像生成部402の処理について説明する。
図15を参照して、帯域分離輝度画像生成部402の処理について説明する。
帯域分離輝度画像生成部402は、代表画素算出部401の生成した、
(1)輝度画像621、
(2)代表輝度画素画像622を入力する。
輝度画像621は、各画素に輝度(Y)信号のみが設定された画像、すなわち、
[Y−8bit−1ch−w×h画像]
である。
代表輝度画素画像622は、各画素に(輝度平均、輝度分散、フラグ)の3つの信号値を設定した画像である。すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
である。
なお、各信号(輝度平均、輝度分散、フラグ)の各ビット値は、それぞれ異なるビット数設定が可能であるであるので、nbitとして示している。
図15に示すステップS521では、
各画素に輝度(Y)信号のみが設定された輝度画像621、すなわち、
[Y−8bit−1ch−w×h画像]
上記の輝度画像621と、
各画素に(輝度平均、輝度分散、フラグ)の3つの信号値を設定した代表輝度画素画像622、すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記の代表輝度画素画像622を利用して、輝度(Y)低周波画像631を生成する。
具体的には、以下の処理を行う。
代表輝度画素画像622の代表画素に設定された輝度平均と輝度分散の各情報を用いて、代表画素の輝度平均と輝度分散から求まるトーンカーブを算出し、トーンカーブに従って輝度画像621の各画素に設定された輝度値Y(x,y)の平滑化処理を実行して、各画素に低周波輝度値Ylow(x,y)を設定した輝度(Y)低周波画像631を生成する。
輝度(Y)低周波画像631の各画素に設定する低周波輝度値Ylow(x,y)は以下の(式11)に従って算出する。
・・・・・(式11)
なお、上記(式11)において、
μは各画素の最近傍の代表画素の輝度値平均、
σは代表画素の輝度値分散、
σ は想定されるノイズの分散である(未知の場合は1とする)。
図15に示すステップS521では、上記処理に従って各画素に低周波輝度値Ylow(x,y)を設定した輝度(Y)低周波画像631を生成する。
さらに、帯域分離輝度画像生成部402は、図15に示すステップS522において、輝度画像621と、輝度(Y)低周波画像631を入力し、これらの画像に基づいて輝度高周波画像632を生成する。
具体的には、輝度値からなる輝度画像621、すなわち、
[Y−8bit−1ch−x×y画像]
から、
輝度低周波成分からなる輝度低周波画像631、すなわち、
[低周波Y−8bit−1ch−x×y画像]
の対応画素値の減算処理を実行する帯域分離を行うことで、輝度高周波画像632、すなわち、以下の(式12)に従って、輝度高周波画像632の画素値Yhigh(x,y)を算出する。
・・・・・(式12)
なお、上記(式12)において、
Y(x,y)は、輝度画像621の画素位置(x,y)の画素値(=輝度値)
low(x,y)は、輝度低周波画像632の画素位置(x,y)の画素値(=低周波輝度値)
である。
帯域分離輝度画像生成部402は、このようにして、図15に示すステップS522において、輝度画像621と、輝度(Y)低周波画像631を入力し、これらの画像に基づいて輝度高周波画像632、すなわち、
[高周波Y−8bit−1ch−x×y画像]
上記設定の輝度高周波成分を画素値として設定した輝度高周波画像632を生成する。
(5−1−3.代表画素更新部の処理について)、
次に、図13に示す画像処理部400内の代表画素更新部403の処理について説明する。
図16を参照して、代表画素更新部403の処理について説明する。
代表画素更新部403は、代表画素算出部401の生成した、
(1)代表輝度画素画像622
を入力する。
代表画素更新部403は、代表画素算出部401の生成した各画素に(輝度平均、輝度分散、フラグ)の3つの信号値を設定した代表輝度画素画像622、すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記の代表輝度画素画像622を入力する。
代表画素更新部403は、図16に示すステップS531において、
代表輝度画素画像622、すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記設定の代表輝度画素画像622の各代表画素に設定されている輝度平均成分の階調補正を行い、代表画素更新画像641を生成する。
なお、代表画素更新画像641も、代表輝度画素画像622と同様、各画素に(輝度平均、輝度分散、フラグ)の3つの信号値を設定した画像、すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記の設定の画像である。
ただし、各代表画素に設定されている輝度平均成分の階調補正が実行された画像となる。
輝度平均成分の階調補正の手法としては様々な手法が適用可能であるが、例えば、ヒストグラム伸長ベースの階調補正が適用できる。
このヒストグラム伸長ベースの階調補正処理例について図17を参照して説明する。
図17には、
(a)諧調補正前の輝度平均のヒストグラム(=代表輝度画素画像622における輝度平均のヒストグラム)
(b)諧調補正後の輝度平均のヒストグラム(=代表画素更新画像641における輝度平均のヒストグラム)
これらの各図を示している。
この図17に示す階調補正は、補正後の輝度平均を0〜255の8ビットデータに設定する諧調補正を実行した例である。
図17に示すように、(a)諧調補正前の輝度平均のヒストグラムを、(b)諧調補正後の輝度平均のヒストグラムに変更する処理によって階調補正が行われる。なお、図17に示す処理は、全体の代表画素の輝度平均の分布をヒストグラムで見て、頻度の面積が等しくなるようにトーンカーブを決定するヒストグラム伸長ベースの階調補正処理である。
代表画素更新部403は、このように、図16に示すステップS531において、
代表輝度画素画像622、すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記設定の代表輝度画素画像622の各代表画素に設定されている輝度平均成分の階調補正を行い、代表画素更新画像641を生成する。
代表画素更新画像641も、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記設定の画像である、ただし、輝度平均のビット数は8ビットに設定される。
(5−1−4.補正画像生成部の処理について)、
次に、図13に示す画像処理部400内の補正画像生成部404の処理について説明する。
図18を参照して、補正画像生成部404の処理について説明する。
補正画像生成部404は、図18に示すように以下の画像を入力する。
(1)入力画像120、
(2)代表画素算出部401の生成した輝度画像621、
(3)代表画素更新部の生成した代表画素更新画像641、
(4)帯域分離輝度画像生成部402の生成した輝度高周波画像632、
これらの各画像を入力する。
補正画像生成部404は、図18に示すステップS541において、
代表画素算出部401の生成した輝度画像621、すなわち、
[輝度−8bit−1ch−w×h画像]
上記設定の輝度画像621と、
代表画素更新部の生成した代表画素更新画像641、すなわち、
[輝度平均、輝度分散、フラグ−nbit−3ch−w×h画像]
上記設定の代表画素更新画像641、
これらの画像を入力して、階調補正輝度低周波画像651を生成する。
具体的には、以下の処理を行う。
代表画素更新画像641の代表画素に設定された輝度平均と輝度分散の各情報を用いて、代表画素の輝度平均と輝度分散から求まるトーンカーブを算出し、トーンカーブに従って輝度画像621の各画素に設定された輝度値Y(x,y)の平滑化処理を実行して、各画素に低周波輝度値を設定した階調補正輝度低周波画像651を生成する。
階調補正輝度低周波画像651の各画素に設定する低周波輝度値は、先に図15のステップS521における処理として説明した(式11)と同様の式が適用される。
ただし、(式11)において、
μは各画素の最近傍の代表画素の輝度値平均、
σは代表画素の輝度値分散、
σ は想定されるノイズの分散である(未知の場合は1とする)。
であり、これらの値は、いずれも、代表画素更新画像641の代表画素に設定された輝度平均と輝度分散の各情報を用いて決定される。
図18に示すステップS541では、上記処理に従って各画素に低周波輝度値を設定した階調補正輝度低周波画像651を生成する。
階調補正輝度低周波画像651は、
[階調補正低周波輝度(Y)−8bit−1ch−w×h画像]
上記設定の画像である。
補正画像生成部404は、さらに、図18に示すステップS542において、
帯域分離輝度画像生成部402の生成した輝度高周波画像632、すなわち、
[高周波輝度(Y)−8bit−1ch−w×h画像]
上記設定の輝度高周波画像632を入力して、高域成分強調処理を実行して高域強調輝度高周波画像652を生成する。
この処理において適用する高域強調処理の種類は様々な手法が適用可能である。
例えば、高域強調輝度高周波画像652の構成画素値Y'high(x,y)は、輝度高周波画像632の画素値Y(x,y)にある固定値G(=1.1など)を乗算する以下に示す(式13)に従って算出する。
・・・・・(式13)
図18に示すステップS542では、上記処理に従って各画素に高域強調した高周波輝度値を設定した高域強調輝度高周波画像652を生成する。
高域強調輝度高周波画像652は、
[高域強調高周波輝度(Y)−8bit−1ch−w×h画像]
上記設定の画像である。
補正画像生成部404は、さらに、図18に示すステップS543において、
(1)入力画像120と、
(2)ステップS541において生成した階調補正輝度低周波画像651、
(3)ステップS542において生成した高域強調輝度高周波画像652、
これらの画像を入力して、出力画像である補正画像150を生成する。
補正画像150は、各画素にRGB画素値の設定された画像である。
具体的には、以下の処理を実行する。
ステップS541において生成した階調補正輝度低周波画像651、すなわち、
[階調補正低周波輝度(Y)−8bit−1ch−w×h画像]
上記設定の階調補正輝度低周波画像651と、
ステップS542において生成した高域強調輝度高周波画像652、すなわち、
[高域強調高周波輝度(Y)−8bit−1ch−w×h画像]
上記設定の高域強調輝度高周波画像652と、
入力画像120、すなわち、
[RGB−8bit−3ch−w×h画像]
上記設定の入力画像120、
これらの3画像の輝度低域高域、色差成分合成処理を行い、各画素にRGB画素値の設定された補正画像150を生成する。
補正画像150の画素値(Rout,Gout,Bout)は以下に示す(式14)に従って算出する。
・・・・・(式14)
上記(式14)において、
Rin,Gin,Binは、入力画像120のRGB各画素値、
Y'lowは、階調補正輝度低周波画像651の画素値(輝度値)、
Y'highは、高域強調輝度高周波画像652の画素値(輝度値)、
である。
図18に示すステップS543では、上記処理に従って各画素にRGB各画素値を設定した補正画像150を生成する。
補正画像150は、
[RGB−8bit−3ch−w×h画像]
上記設定の画像である。
このように、本実施例では、代表画素に「輝度(Y)のDC成分としての輝度平均、輝度分散」を設定し、代表画素更新部を代表画素の階調補正処理を実行する構成とすることで、画像の階調補正を行った補正画像150を生成して出力する。
[5−2.偽色補正や記憶色補正を行う実施例について]
次に、本開示の画像処理装置の第3実施例として、偽色補正や記憶色補正を行う実施例について説明する。
図19に本実施例の画像処理を実行する画像処理装置の画像処理部700の構成例を示す。
画像処理部700は、偽色補正や記憶色補正の対象となる画像である入力画像120を入力し、補正を実行した補正画像150を出力する。
図19に示す画像処理部700は、例えば撮像装置内のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)内に備えられる。あるいは本開示の処理に従った画像処理を規定したプログラムによる処理を実行するPC等の画像処理装置に構成可能である。
図19に示すように、画像処理部700は、
代表画素算出部710、
代表画素更新部720、
補正画像生成部730、
これらの構成要素を持つ。
代表画素更新部720は代表画素座標変換処理部721を有する。
代表画素算出部710は、先に図2、および図3〜図9を参照して説明した第1実施例の代表画素算出部101と同様の構成を有し、同様の処理を実行する。
代表画素算出部710は、第1実施例の代表画素算出部101と同様、代表画素に固有のY,Cb,Cr各画素値を設定し、代表画素以外の画素に固有のYと、一律のCb,Cr(=128)を設定したグレー画素からなる構成を有する画像を生成する。
代表画素更新部720は、図19に示すステップS721において、代表画素算出部710の生成した画像中の代表画素の中から、画素値が予め既定した範囲内にある代表画素を選択し、その選択した代表画素の画素値P(x,y)を座標変換して、新しい画素値P'(x,y)に更新する。ここでPはYCbCr値を持つ3次元ベクトルである。
以下の(式15)に従った画素値座標変換を実行する。
・・・・・(式15)
なお、上記(式15)において、Cxyは、例えばセンサや光源特性等に応じて設定する画素値座標変換パラメータである。
このように、代表画素更新部720は、代表画素算出部710の生成した画像中の代表画素の中から画素値が予め既定した範囲内にある代表画素を選択し、その選択した代表画素の画素値に対する行列演算を行う。この処理によって、代表画素更新画像752を生成する。
補正画像生成部730は、代表画素更新部720の生成した代表画素更新画像752を入力して、補正画像150を生成して出力する。
補正画像生成部730は、先に図12を参照して説明した第1実施例の補正画像生成部103と同様の構成を有し、同様の処理を実行する。
補正画像生成部730は、第1実施例の補正画像生成部103と同様、代表画素更新画像752に対して代表画素の画素値(Cb,Cr)に基づく色差情報生成を行い、さらにもYCbCr画素値をRGB画素値に変換する画素値変換を実行して補正画像150を生成する。
本実施例の構成では、代表画素更新部720は、例えば代表画素として不適切と判断される画素値を持つ画素を選択して上記の行列演算によって補正して、補正した代表画素を適用して色情報の設定を行う。これによって、例えば、例えば、画素間に生じる混色等の偽色補正や記憶色補正が実現される。
[6.画像処理部の構成例について]
上記の実施例において説明した画像処理を実行する画像処理部は、例えば、撮像装置内のDSP(デジタルシグナルプロセッサ)、あるいは本開示の処理に従った画像処理を規定したプログラムによる処理を実行するPC等の画像処理装置に構成可能である。
本開示の画像処理を実行する画像処理装置の一構成例である撮像装置の構成について、図20を参照して説明する。
図20に示す撮像装置は、レンズ801、絞り802、固体撮像素子803、相関2重サンプリング回路804、A/Dコンバータ805、デジタル信号処理部(DSP)806、タイミングジェネレータ807、D/Aコンバータ808、ビデオエンコーダ809、ビデオモニタ810、コーデック(CODEC)811、メモリ812、CPU813、入力デバイス814を有する。
入力デバイス814はカメラ本体にある撮影ボタンなどの操作ボタン類を含む。また、デジタル信号処理部(DSP)806は信号処理用プロセッサと画像用RAMを持つブロックで、信号処理用プロセッサが画像用RAMに格納された画像データに対してあらかじめプログラムされた画像処理を実行する。
例えば、上述した各実施例において説明した画像処理部の処理を実行する。
光学系を通過して固体撮像素子803に到達した入射光は、まず撮像面上の各受光素子に到達し、受光素子での光電変換によって電気信号に変換され、相関2重サンプリング回路804によってノイズ除去され、A/Dコンバータ805によってデジタル信号に変換された後、デジタル信号処理部(DSP)806中の画像メモリに一時格納される。
撮像中の状態においては、一定のフレームレートによる画像取り込みを維持するようにタイミングジェネレータ807が信号処理系を制御する。デジタル信号処理部(DSP)806へも一定のレートで画素のストリームが送られ、そこで適切な画像処理がおこなわれた後、画像データはD/Aコンバータ808もしくはコーデック(CODEC)811あるいはその両方に送られる。D/Aコンバータ808はデジタル信号処理部(DSP)806から送られる画像データをアナログ信号に変換し、それをビデオエンコーダ809がビデオ信号に変換し、そのビデオ信号をビデオモニタ810に表示する。
コーデック(CODEC)811はデジタル信号処理部(DSP)806から送られる画像データに対する符号化をおこない、符号化された画像データはメモリ812に記録される。ここで、メモリ812は半導体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、光記録媒体などを用いた記録装置などであってよい。
上述した実施例に従った画像処理は、例えば図20に示す撮像装置のデジタル信号処理部(DSP)806の処理として実行される。
なお、本開示の処理は、図20に示すような撮像装置に限らず、本開示の処理に従った画像処理を規定したプログラムによる処理を実行するPC等の画像処理装置においても実行可能である。
[8.本開示の構成のまとめ]
以上、特定の実施例を参照しながら、本開示の実施例について詳解してきた。しかしながら、本開示の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施例の修正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、限定的に解釈されるべきではない。本開示の要旨を判断するためには、特許請求の範囲の欄を参酌すべきである。
なお、本明細書において開示した技術は、以下のような構成をとることができる。
(1) 入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有し、
前記代表画素更新部は、
前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行する画像処理装置。
(2)前記代表画素算出部は、前記入力画像に基づいて各画素に輝度Yと色差Cb,Crの各画素値が設定されたYCbCr画像を生成し、前記YCbCr画像に基づいて、各画素固有のYCbCr各画素値の設定された代表画素と、各画素固有のY値と一律のCbCr値が設定された非代表画素からなる代表画素画像を生成し、前記代表画素更新部は、前記YCbCr画像の色差平滑化処理を実行して生成した色差平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値更新を実行する前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)前記代表画素更新部は、前記YCbCr画像の色差平滑化処理を実行して生成した色差平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素の色差情報CbCrの各画素値を適用して、前記代表画素の色差情報CbCrの各画素値を更新する前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)前記代表画素更新部は、前記色差平滑化画像と、前記YCbCr画像の画素値差分に基づいて、前記色差平滑化画像の各画素値信頼度を算出し、信頼度に応じた前記参照画素の画素値寄与率を設定して前記代表画素の更新画素値を算出する前記(2)または(3)に記載の画像処理装置。
(5)前記代表画素更新部は、前記参照画素と代表画素間の距離が大きくなるほど小さくなる重みを設定し、該重みに応じた前記参照画素の画素値寄与率を設定して前記代表画素の更新画素値を算出する前記(2)〜(4)いずれかに記載の画像処理装置。
(6)前記代表画素算出部は、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行う前記(1)〜(5)いずれかに記載の画像処理装置。
(7)前記代表画素算出部は、前記入力画像から生成したYCbCr画像を縮小した縮小画像に対して、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行う前記(6)に記載の画像処理装置。
(8)前記代表画素算出部は、前記入力画像から生成したYCbCr画像を縮小した縮小画像に対して、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行い、さらに、アップサンプリング処理により、入力画像と同じ画素数の画像を生成する前記(7)に記載の画像処理装置。
(9)前記補正画像生成部は、前記代表画素更新部が更新した代表画素に設定された色差情報CbCrを適用した補間処理により非代表画素の色差情報CbCrを生成する前記(1)〜(8)いずれかに記載の画像処理装置。
(10)前記補正画像生成部は、輝度Yと色差Cb,Crとの局所的な線形相関性を利用して前記非代表画素の色差情報CbCrを生成する前記(9)に記載の画像処理装置。
(11)入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
入力画像に基づいて帯域分離輝度画像を生成する帯域分離輝度画像生成部と、
前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
前記代表画素の更新画素値と、前記帯域分離輝度画像を適用して、前記入力画像の階調補正画像を生成する補正画像生成部を有し、
前記代表画素更新部は、
前記入力画像に基づいて生成した代表画素画像の輝度平均成分の階調補正を実行した代表画素更新画像を生成し、
前記補正画像生成部は、前記代表画素更新画像を適用して前記入力画像の階調補正画像を生成する画像処理装置。
(12)前記帯域分離輝度画像生成部は、
入力画像に基づいて、輝度低周波信号を画素値とした輝度低周波画像と、輝度高周波信号を画素値とした輝度高周波画像を生成する前記(11)に記載の画像処理装置。
(13)入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有し、
前記代表画素更新部は、
前記代表画素の画素値に対して、画素値座標変換パラメータを設定した行列による演算を行って変換して前記代表画素の画素値更新を実行する画像処理装置。
さらに、上記した装置等において実行する処理の方法や、処理を実行させるプログラムも本開示の構成に含まれる。
また、明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させるか、あるいは、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体に予め記録しておくことができる。記録媒体からコンピュータにインストールする他、LAN(Local Area Network)、インターネットといったネットワークを介してプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、明細書に記載された各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。また、本明細書においてシステムとは、複数の装置の論理的集合構成であり、各構成の装置が同一筐体内にあるものには限らない。
以上、説明したように、本開示の一実施例の構成によれば、ノイズの少ない画像を生成する装置および方法が実現される。
具体的には、例えば、画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有する。代表画素更新部は、入力画像に基づいて生成した平滑化画像における代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して代表画素の画素値補正を実行する。例えば、色差平滑化画像と入力画像の画素値差分に基づく色差平滑化画像の各画素値信頼度、参照画素と代表画素間の距離に応じた重みに応じた寄与率を設定して代表画素の更新画素値を算出する。
これらの処理により、代表画素に誤った画素値が設定される可能性が低減され、より精度の高い代表画素値設定とノイズ低減画像の生成が実現される。
100 画像処理部
101 代表画素算出部
102 代表画素更新部
103 補正画像生成部
120 入力画像
150 補正画像
400 画像処理部
401 代表画素算出部
402 帯域分離輝度画像生成部
403 代表画素更新部
404 補正画像生成部
700 画像処理部
710 代表画素算出部
720 代表画素更新部
730 補正画像生成部
801 レンズ
802 絞り
803 固体撮像素子
804 相関2重サンプリング回路
805 A/Dコンバータ
806 デジタル信号処理部(DSP)
807 タイミングジェネレータ
808 D/Aコンバータ
809 ビデオエンコーダ
810 ビデオモニタ
811 コーデック(CODEC)
812 メモリ
813 CPU
814 入力デバイス

Claims (15)

  1. 入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
    前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
    前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有し、
    前記代表画素更新部は、
    前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行する画像処理装置。
  2. 前記代表画素算出部は、
    前記入力画像に基づいて各画素に輝度Yと色差Cb,Crの各画素値が設定されたYCbCr画像を生成し、
    前記YCbCr画像に基づいて、各画素固有のYCbCr各画素値の設定された代表画素と、各画素固有のY値と一律のCbCr値が設定された非代表画素からなる代表画素画像を生成し、
    前記代表画素更新部は、
    前記YCbCr画像の色差平滑化処理を実行して生成した色差平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値更新を実行する請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記代表画素更新部は、
    前記YCbCr画像の色差平滑化処理を実行して生成した色差平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素の色差情報CbCrの各画素値を適用して、前記代表画素の色差情報CbCrの各画素値を更新する請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記代表画素更新部は、
    前記色差平滑化画像と、前記YCbCr画像の画素値差分に基づいて、前記色差平滑化画像の各画素値信頼度を算出し、
    信頼度に応じた前記参照画素の画素値寄与率を設定して前記代表画素の更新画素値を算出する請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記代表画素更新部は、
    前記参照画素と代表画素間の距離が大きくなるほど小さくなる重みを設定し、該重みに応じた前記参照画素の画素値寄与率を設定して前記代表画素の更新画素値を算出する請求項2に記載の画像処理装置。
  6. 前記代表画素算出部は、
    K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行う請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記代表画素算出部は、
    前記入力画像から生成したYCbCr画像を縮小した縮小画像に対して、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行う請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記代表画素算出部は、
    前記入力画像から生成したYCbCr画像を縮小した縮小画像に対して、K−Means(K平均法)を適用したクラスタリング処理を実行して代表画素算出を行い、
    さらに、アップサンプリング処理により、入力画像と同じ画素数の画像を生成する請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記補正画像生成部は、
    前記代表画素更新部が更新した代表画素に設定された色差情報CbCrを適用した補間処理により非代表画素の色差情報CbCrを生成する請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記補正画像生成部は、
    輝度Yと色差Cb,Crとの局所的な線形相関性を利用して前記非代表画素の色差情報CbCrを生成する請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
    入力画像に基づいて帯域分離輝度画像を生成する帯域分離輝度画像生成部と、
    前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
    前記代表画素の更新画素値と、前記帯域分離輝度画像を適用して、前記入力画像の階調補正画像を生成する補正画像生成部を有し、
    前記代表画素更新部は、
    前記入力画像に基づいて生成した代表画素画像の輝度平均成分の階調補正を実行した代表画素更新画像を生成し、
    前記補正画像生成部は、前記代表画素更新画像を適用して前記入力画像の階調補正画像を生成する画像処理装置。
  12. 前記帯域分離輝度画像生成部は、
    入力画像に基づいて、輝度低周波信号を画素値とした輝度低周波画像と、輝度高周波信号を画素値とした輝度高周波画像を生成する請求項11に記載の画像処理装置。
  13. 入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出部と、
    前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新部と、
    前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成部を有し、
    前記代表画素更新部は、
    前記代表画素の画素値に対して、画素値座標変換パラメータを設定した行列による演算を行って変換して前記代表画素の画素値更新を実行する画像処理装置。
  14. 画像処理装置において実行する画像処理方法であり、
    代表画素算出部が、入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出処理を実行し、
    代表画素更新部が、前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新処理を実行し、
    補正画像生成部が、前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成処理を実行し、
    前記代表画素更新部は、前記代表画素更新処理において、
    前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行する画像処理方法。
  15. 画像処理装置において画像処理を実行させるプログラムであり、
    代表画素算出部に、入力画像中の一部の画素を代表画素として選択する代表画素算出処理を実行させ、
    代表画素更新部に、前記代表画素の画素値を更新する代表画素更新処理を実行し、
    補正画像生成部が、前記代表画素の更新画素値を適用して代表画素以外の画素値を設定する補正画像生成処理を実行させ、
    前記代表画素更新部における前記代表画素更新処理において、
    前記入力画像に基づいて生成した平滑化画像における前記代表画素位置の周辺画素を参照画素として該参照画素の画素値を適用して、前記代表画素の画素値補正を実行させるプログラム。
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