WO2013089052A2 - 金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法、および、咽頭・気管・気管支の療養方法 - Google Patents

Abstract

　【課題】　本願出願人が現在、製造、販売している植物活性剤は、驚異的な生体活性化能力を発揮可能な特有の栄養成分を含有し、栄養機能食品としても秀れた栄養価を有し、しかも高い滅菌性能の上に、人畜無害で衛生且つ安全なものであるから、その有効性を活かして塵肺の療養、根治に活用できる、全く新規な塵肺の療養技術を提供する。　【解決手段】　金属イオン水５にキレート剤６を加えてなる金属錯体イオン液８の原液８をそのままか、または、該原液８を浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して金属錯体希釈液を得るかした後、該原液８をそのままか、または、金属錯体希釈液かの何れか一方を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者が吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返すようにしてなる、金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法である。

Description

金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法、および、咽頭・気管・気管支の療養方法

　　この発明は、塵肺、肺炎、間質性肺炎、肺気腫、肺水腫、肺結核、非結核性坑酸菌症、肺癌、過敏性肺臓炎、アレルギー性気管支肺アスペルギルス症、農夫肺、肺胞蛋白症、肺リンパ脈管筋腫症、気管支炎、気管支拡張症、気管支喘息、扁桃炎、咽頭炎、咽頭癌、喉頭炎、喉頭癌、声帯ポリープなどの様々な呼吸器疾患を予防および改善可能とする療養技術に関連するものであり、特に、職種や生活環境または不慮の事故など、種々の原因によって肺、気管支、気管、咽頭、口腔、鼻腔、およびその周辺におよぶ呼吸器に沈着してしまった粉塵やその他の微細異物を消去し、健康な状態にまで改善可能とする療養技術を提供する分野は勿論のこと、それに利用する治療剤、治療薬、栄養機能食品、食品、吸入薬、吸入剤、吸入液、塗布薬、塗布材、塗布液などの製造、輸送、保管、展示、販売に使用する装置、設備、什器、および、それら治療剤、治療薬、栄養機能食品、食品、吸入薬、吸入剤、吸入液、塗布薬、塗布材、塗布液を散布、スプレー、霧化、気化、塗布する装置、設備、器具類、さらに、それらの組み立ておよび設置に必要となる設備、器具類を提供、販売する分野から、それら資材や機械装置、部品類に必要となる素材、例えば、木材、石材、各種繊維類、プラスチック、各種金属材料等を提供する分野、それらに組み込まれる電子部品やそれらを集積した制御関連機器の分野、各種計測器の分野、当該設備、器具を動かす動力機械の分野、そのエネルギーとなる電力やエネルギー源である電気、オイルの分野といった一般的に産業機械と総称されている分野、更には、それら設備、器具類を試験、研究したり、それらの展示、販売、輸出入に係わる分野、将又、それらの使用の結果やそれを造るための設備、器具類の運転に伴って発生するゴミ屑の回収、運搬等に係わる分野、それらゴミ屑を効率的に再利用するリサイクル分野などの外、現時点で想定できない新たな分野までと、関連しない技術分野はない程である。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　（着目点）
　　塵肺は、鉱山や炭坑、炭素製品製造、陶磁器製造、石切、金属精錬、鋳物製造、金属研磨、熔接、ガラス加工、い草製造、建設・建築、掘削、建造物解体業、長距離輸送などのように、アスベストや排気ガスのような様々な粉塵が蔓延する環境下で、長時間に亘る作業を余儀なくされる職種に永年の間、従事した人々に多く発症が見られる呼吸器疾患であり、粉塵を長期間に亘って吸入し続けることになってしまったり、アメリカの同時多発テロで世界貿易センターが崩壊したときに出動していた消防士などのように、短時間ではあっても高濃度の粉塵を大量に吸入してしまったりすると、肺内から粉塵が排出されずにそのまま沈着し続けることになってしまうが、このような状態が続いていても、暫くの間は、症状も殆ど発症することもなく、健康な状態を維持できてしまい、余り違和感を覚えないで過ごすこととなる。

　　しかしながら、吸器以外の他の疾病を罹患して体力が低下したり、離職後に高齢化した場合など、肺内に沈着した粉塵が肺細胞を刺激して繊維化を起こし、咳、痰、喘鳴、息切れなどの自覚症状が現れるようになり、次第に肺炎などの呼吸器感染症にかかり易くなるなど、粉塵の環境下から離れ、通常人と同じように清浄な生活環境下で生活するようになった後において徐々に症状が進み始め、その中、必要酸素量を体内に取り込む機能が低下するまで悪化してしまうと酸素吸入療法が必要になるなど、大きな苦痛と疲労感とを伴うばかりでなく、生活に大いに支障を来して健常者のような活動的な生活を送れなくなってしまうという重い症状に悩まされるという厄介者であるにも拘らず、塵肺には、これまでのところ、根治する治療法が未だ確立されておらず、辛うじて気管支拡張薬、去痰剤、および前述のような酸素吸入などといった対症療法に限定された不治の病となってしまっている。

　（従来の技術）
　　こうした状況を反映し、その打開策となるような提案もこれまでに散見されない訳ではない。
　例えば、下記の特許文献１（１）に提案されているものに代表されるように、ＨＧＦ（肝細胞増殖因子）を注射剤の形態にして静脈、動脈、皮下、筋肉内等に投与し、肺胞の上皮細胞の増殖を促進し、傷害を受けた肺の再生を図り、肺炎、肺気腫、肺結核、慢性閉塞性肺疾患、塵肺、嚥下性肺炎などの予防・治療を可能とするものや、同特許文献１（２）に見られるような、アゼラスチンと消炎酵素剤とからなる気道杯細胞過形成抑制剤を、錠剤、顆粒剤、カプセル、液剤（シロップ剤）などの形態にて経口投与することにより、気道の杯細胞過形成抑制作用を発現し、急性呼吸器感染症患者における急性気管支炎等の症状又はＣＯＰＤ、気管支拡張症、気管支喘息、肺結核、塵肺症、肺気腫、びまん性汎気管支炎等の慢性気道疾患を有する患者における急性気管支炎等の症状の治療または予防を可能とするもの、特許文献１（３）のように、補体タンパク質Ｃ５に結合する剤を経鼻、経口の吸入により、一連の呼吸器疾患を治療可能とするものなどが散見される。

　　しかし、前者特許文献１（１）ないし（３）に示されているような各種呼吸器疾患の治療薬や、治療方法などによっても塵肺を根治することはできていないというのが実情であり、我が国内でも、第二次世界大戦中から１９６０年代にかけて石炭生産量のピークを迎えた頃に、炭坑労働に従事していた人々が、現在、高齢者となって塵肺を発症するようになってきている実情に加え、世界に目を向けてみると、現在も大量の炭坑労働者を抱えているお隣中国では、近年になって、山東省が、実に毎年５．７万人もの人々が塵肺を発症し、中６，０００人以上が死亡しているという悲惨な結果を発表しているとおり、世界中で様々な条件の下で確実に塵肺患者数が増加し続けている状況にある。　　　　　　　　　　　　　　　　
（１）特開平６－１７２２０７号公報　　（２）特開２００９－１０８０４４号公報　　（３）特表２０１０－５０２６８７号公報　　（４）特表２００６－５１６９７９号公報　　（５）特表２００６－５２７１９６号公報 （１）山形新聞（平成２０年４月１８日：記事のタイトル「元気になって満開だ！！」）　　（２）山形新聞（平成２２年１０月２１日：記事のタイトル「樹勢回復広がる期待」）

　（問題意識）
　　上述したとおり、現在まで種々の呼吸器疾患用の治療薬や、それを応用した治療方法などが提案されているものの、現状における医療業界の常識としては、未だ塵肺を根治する治療方法は見つかっていないというのが共通の認識である。
　　そうした中、本願出願人は、自ら製造、販売している金属錯体を応用した植物活性剤（液体肥料）であるグローエクセル（商品名）（コスモスグローＥＸｃｅｌ：農林水産省登録　生第８６０２５号）や、パワフルグロー（商品名）（Ｐｏｗｅｒｆｕｌ　Ｇｌｏｗ：農林水産省登録　生第８８７７３号）などを利用し始めた人々の中に、塵肺を患う農業従事者が複数人存在し、年間複数回に亘り、当該液体肥料の希釈液を圃場に散布する作業を行っている中に、気付くと、永年通院しても全く治療効果が見られずに悪化の一途を辿ってきていた塵肺の症状が、その中、自覚症状が無いままに全く嘘のように完治してしまったという喜びの報告が届くようになった。

　　こうした報告を度々受けるようになった本願出願人は、当該金属錯体を応用した植物活性剤は、安全な栄養成分のみからなり、人畜無害で散布作業中にマスク装着などの必要がなく、噴霧を身体に浴びたり、肺に吸い込んだりしても全く害がなく、しかも、上記非特許文献（１）および（２）などでも公知のとおり、古木の幹の中が腐って空洞化する胴枯れ病となった範囲に、当該植物活性剤の希釈液を数ヶ月置きに１回、合計２回に亘って注入および散布するなどすると、枯れていた幹に新しい樹皮や不定根が形成され、極めて短期間の中に回復してしまうという、他の植物活性剤には全く見られない程の秀れた滅菌・活性化効果があることを考慮すると、自ら製造、販売するグローエクセル（商品名）を始めとした各種金属錯体を応用した当該植物活性剤には、塵肺を根治するのに有効な成分が含まれているのではないかとの思料に至り、金属錯体を利用した塵肺の治療技術について調査を試みたところ、上記特許文献１（４）に提案されているように、鉄イオンを含めた金属イオンをキレート化することが可能な（チオ）
セミカルバゾン化合物および（チオ）ヒドラジン化合物、および／または、それらの金属イオン錯体の希釈液を静脈内注射、経口投与、吸入、経皮適用または直腸内適用のものとして、各種増殖性疾患の治療に利用する技術や、上記特許文献１（５）のように、喘息，
アレルギー性鼻炎， 肺炎， 気腫， 慢性気管支炎などの患者に、マンガン、鉄、コバルト、銅、ニッケルおよび亜鉛からなる群より選択される遷移金属イオンとの錯体からなる化合物を含む医薬蘇生物を、鼻腔投与（スプレー、点鼻剤）、経口投与（カプセル、錠剤など）、移送投与（パッチ）、局所投与（軟膏，クリーム，懸濁液，ローション，粉体，溶液，ペースト，ゲル，スプレー，エアロゾルまたはオイル）、点眼液、トローチ剤、芳香剤、口洗液、浣腸剤などの形態で利用する技術などが既に開発済みとなっていた。

　　しかしながら、後者特許文献１（４）および（５）に示されているような各種金属錯体を含む治療薬や、それらを利用した治療方法などは、肺炎、気腫、慢性気管支炎や、肺癌などの予防や治療に有効との記載はあるものの、塵肺の症状を逸早く改善し、根治することができるとの記載は全く無く、こうした公知技術を確認した上で、本願出願人は、自らが製造、販売している金属錯体を応用した植物活性剤が、不治の病とされている塵肺の根治に有効であるならば、これを利用して世界中の塵肺で苦しむ多くの人々に役立てることはできないものかとの思いに駆られることとなった。

　（発明の目的）
　　そこで、この発明は、本願出願人が、現在製造、販売している植物活性剤は、驚異的な生体活性化能力を発揮可能な特有の栄養成分を含有し、栄養機能食品としても秀れた栄養価を有し、しかも高い滅菌性能の上に、人畜無害で衛生且つ安全なものであることが証明されている事実、および症例結果などからして、これを肥料用としてだけでなく、その有効性を活かして塵肺の療養、根治にも活用できる全く新規軸の塵肺を含む呼吸器系の療養技術に適用できないものかとの判断から、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、遂に新規な構造の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法、および、咽頭・気管・気管支の療養方法を実現化することに成功したものであり、以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述していくこととする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　（発明の構成）
　　図面に示すこの発明を代表する実施例からも明確に理解されるように、この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法は、基本的に次のような構成から成り立っている。
　　即ち、浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水にキレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液の原液を、そのままか、または該原液を浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して金属錯体希釈液を得るかした後、該原液を、そのままか、または金属錯体希釈液かの何れか一方を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続け、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにした構成を要旨とする金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法である。

　　この基本的な構成からなる金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法は、その表現を変えて示すならば、浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水にキレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続け、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにするものとした構成からなる金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法となる。

　（関連する発明）
　　上記した金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法に関連し、この発明には、その金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法も包含している。
　　即ち、浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水にキレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液で適時にか、または定期的にかの何れかのタイミングで対象者がウガイをするようにしてなるものとした、この発明の基本をなす前記金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法を応用した、金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法である。

　　この金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法を、換言すれば、浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水にキレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液で適時にか、または定期的にかの何れかのタイミングで対象者の咽頭の適宜範囲に噴霧機器類を用いるなどして噴霧するか、または塗布するかの何れかを行って殺菌・消毒するようにしてなるものとした、この発明の基本をなす前記金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法を応用した、金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法となる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　以上のとおり、この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法によれば、従前までのものとは違い、上記したとおりの固有の特徴ある構成から、これまで不治の病と言われ、医療の現場では、ステロイド剤の投与や酸素吸入療法などの対症療法しか無いとされてきた塵肺を、数ヶ月という短期間の中に完治することができるという秀れた効果を発揮することができ、特に、人体に必須のミネラル類である鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水にキレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を原液のままか、または該原液を希釈液にて希釈した金属錯体希釈液かの何れか一方を、空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者が、呼吸器系に吸入するという吸入処置を定期的に繰り返すだけで、肺まで達した気化金属錯体液が、短時間でセメントをも溶解してしまう性質によって肺内に定着・沈着してしまった粉塵などの異物を溶出させると共に、呼吸器系の生命維持活動に作用する触媒物質となり、肺細胞を活性化し、高い滅菌作用を発揮しながら、肺細胞の新陳代謝を促進して溶出異物を速やかに体外へと排出してしまい、免疫システムに全く影響を与えず、塵肺を逸早く完治へと導くことができるという、従前までには無い新機軸の塵肺療法を提供することができるという秀れた特徴を得ることができる。

　　加えて、この発明の金属錯体イオン液を希釈液にて所定割合で希釈してなる金属錯体希釈液を空気中に噴霧し、その気化金属錯体液を対象者が、呼吸器系に吸入するようにしてなるものとすることにより、高濃度での吸入を確実に防止できるから、この発明の塵肺の療養方法を一段と安全に実施することができるものとなる。
　　そして、金属イオンが、硫酸銅および／または硝酸銅、および、硫酸亜鉛である金属イオン水を採用し、少なくともアスコルビン酸を含むキレート剤を混合してなる金属錯体イオン液を利用するようにしたものとすることにより、その酸化還元性が大幅に高まり、酵素運搬、酵素貯蔵、電子運搬および電子伝達を大いに促進し、特に呼吸器系に重要な生命維持活動を格段に高め、塵肺、および、それ以外の、例えば気管支炎や喘息などのような各種の呼吸器疾患から急速に快復させることができるものとなるという、他では得ることのできない特有の効果を、さらに高めたものとすることができる。

　　また、この発明の金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法によれば、この発明の金属錯体イオン液を、希釈液にて所定割合で希釈してなる金属錯体希釈液で、適時にか、または定期的にかの何れかのタイミングでウガイすることにより、口腔内および咽頭を滅菌し、異物を排出させ、咽頭炎、扁桃炎、喘息、気管支炎、延いては肺炎や塵肺などの改善が得られるものとなるという秀れた特徴を発揮することとなり、さらにまた、該金属錯体希釈液を咽頭に直接的に噴霧するか、塗布するかすることによっても同様の効果を得ることができる。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　上記したとおりの構成からなるこの発明の実施に際し、その最良もしくは望ましい形態について説明を加えることにする。
　　金属イオンは、この発明における金属錯体イオン液の根幹をなすものであり、本来であれば、生体に有害な金属成分をキレート化によって無毒化し、その酸化還元性の故に、所望の触媒作用を発揮可能とする機能を担っており、浄水に、人体に必須のミネラル類である鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えて金属イオン水を製造するものとしなければならず、より具体的には、浄水に鉄、硫酸銅、硝酸銅、硫酸亜鉛の中から少なくとも何れか一種を加えて金属イオン水を得るものとし、望ましくは、栄養成分の観点から、後述する実施例に示すように、硫酸銅または硝酸銅、硫酸亜鉛、および浄水を混合し、金属イオン水を得るようにし、金属イオンとしての亜鉛および銅を同時に投与し、双方の栄養成分が相乗的に作用できるようにしてなるものとするのがよい。

　　金属イオンとしての鉄は、赤血球を作るのに必須の栄養素であり、金属イオンとしての銅は、赤血球の形成を助け、多くの体内酵素の正常な働きと骨の形成を助ける栄養素であり、また、金属イオンとしての亜鉛は、味覚を正常に保ち、皮膚や粘膜の健康維持を助け、蛋白質・核酸の代謝に関与し、１００種類を超える酵素の活性化、免疫機能、創傷治癒、精子生成、その他様々な働きに有効であり、いずれの金属イオンも人体に必須のミネラル成分であって、亜鉛、銅、鉄の組合せは、生体内における有効性を相乗的に高め合うことができるから栄養機能食品として非常に有効なものである。

　　キレート剤は、金属錯体イオン液を錯体化し、生体に無害な金属錯体化液を製造可能とする機能を担い、より具体的には、エチレンジアミン四酢酸やアスコルビン酢酸（ビタミンＣ：栄養成分）などの少なくとも何れか一種を使用するものとすべきであり、特に、金属イオンとしての亜鉛にアスコルビン酢酸（ビタミンＣ：栄養成分）を組み合わせたものは、同栄養成分の生体への吸収効率を格段に高めたものとすことができ、さらに、植物界面活性剤のような、人体に無害な界面活性成分を加えて分散・安定化するよう調整するように製造したものとするのが望ましい。

　　金属錯体化液には、後述する実施例に示すように、さらに、人畜に無害な量の水溶性マンガンや水溶性ほう素などを添加したものとすることができ、それらは、一般に蛋白質の生成促進や血清中の男性ホルモンや女性ホルモンの値を増加し、破骨細胞の働きを抑制するので、骨密度の低下を抑え、骨を丈夫に保ち、また、高齢者の脳を活性化し、アルツハイマー病発生の危険度を低減する作用が認められている成分であって、栄養機能食品として非常に有効なものであり、しかも、金属錯体は、接触した菌類の生命構造体をバラバラに切断し、菌の個体を維持出来なくするという独特の破壊システムで滅菌効果を奏するものであるから、一般的な菌類を直接的に殺菌してしまう殺菌剤とは全く異なり、耐性菌の発生を確実に阻止できるものであるという特性があり、人体を含めた様々な動植物に全く無害である。

　　この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法は、基本的に、当該金属錯体イオン液の原液をそのままか、または、該原液を浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して得た金属錯体希釈液かの何れか一方を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続け、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにすることにあるが、より具体的には、該金属錯体希釈液を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続け、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにするものとするのが望ましい。

　　この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法は、トンネル等の掘削業、磁器用粘土採掘業、磁器製造業、鋳物製造業、自動車板金・塗装業、鉱物資源採掘業、セメント製造業、石材切出し・加工業、長距離輸送業など、粉塵の中での作業を長期間続けなければならない職業の従事者などによって塵肺を患った人や、そうした職業に現在も従事していて塵肺の発症を予防し、健康状態を維持、改善したいと希望する人々に特に有効なものであり、塵肺だけに留まらず、様々な呼吸器系疾患に苦しむ人々や、そうした疾患を予防したいと希望する人々にも有効なものであるということができる。

　　この発明の金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法は、前記この発明の基本をなす塵肺の療養方法の技術を応用し、口腔内および咽頭・気管・気管支の各種疾患を療養可能とする新規な技術であり、浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水にキレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合となるように希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液で適時にか、または、定期的にかの何れかのタイミングで対象者がウガイをするようにしてなるものとすることができる外、該金属錯体希釈液を用い、適宜タイミングにて対象者の咽頭範囲に噴霧するか、または、塗布するかの何れか一方を行うようにしてなるものとすることができる。

　　また、この発明の金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法以外にも、対象者、対象動物、対象物品など何れかの対象部位範囲に、当該金属錯体イオン液の原液をそのままか、または、該原液を浄水などの希釈液にて所定割合で希釈してなる金属錯体希釈液かの何れか一方を、散布または塗布して滅菌するようにし、生体であれば、細胞を活性化するなどするようにした滅菌・消臭方法にも応用することが可能であり、より具体的には、例えば、対象者の水虫を罹患した足に、適宜タイミングで複数回に亘って噴霧または塗布し、症状を短期間の中に緩和、快復する療養に応用することができる。
　　以下では、図面に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造について詳述することとする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　図面は、この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法、および、咽頭・気管・気管支の療養方法の技術的思想を具現化した代表的な幾つかの実施例を示すものである。
金属錯体イオン液の基本的製造方法を示すフローチャートである。 金属錯体イオン液の基本的製造方法をより具体的に示すフローチャートである。

　　図１および図２に示す事例は、金属イオン水５にキレート剤６を加えてなる金属錯体イオン液８の原液８を、そのままか、または該原液８を浄水などの希釈液にて所定割合で希釈して金属錯体希釈液を得るかした後、該原液８を、そのままか、または金属錯体希釈液かの何れか一方を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者が吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続けるようにしてなるものとした、この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法における代表的な一実施例を示すものである。

　　図１からも明確に把握できるとおり、この実施例１で塵肺の療養方法に使用する、この発明の金属錯体イオン液７は、本願出願人が現在、製造、販売しているグローエクセル（商品名）（コスモスグローＥＸｃｅｌ：農林水産省登録　生第８６０２５号）や、パワフルグロー（商品名）（Ｐｏｗｅｒｆｕｌ　Ｇｌｏｗ：農林水産省登録　生第８８７７３号）などの所謂、植物活性剤と基本的に同じものであり、さらに具体的には、浄水１に対して硫酸銅２（または硝酸銅３）および硫酸亜鉛４の適量を加えて均質に混合して金属イオン混合液５とした上、該金属イオン混合液５に、エチレンジアミン四酢酸、アスコルビン酢酸（ビタミンＣ）などのキレート剤６、ならびに植物界面活性剤７を加えて製造し、計量１２およびボトル注入１３して製品化したものである。

　　また、金属錯体イオン液７は、図２に示すように、該金属錯体イオン液７に、水溶性マンガン９および水溶性ほう素１０を添加して金属錯体イオン混合液１１とした上、計量１２およびボトル注入１３して製品化してなるものとすることができる。
　　それら硫酸銅２（または硝酸銅３）および硫酸亜鉛４などの各金属イオンは、生体に必須のミネラル類であり、キレート剤６としてのアスコルビン酢酸（ビタミンＣ）は、必須のビタミンであり、それらの組合せによる栄養成分は、有益且つ安全な栄養機能食品として取り扱うことができる。

　　下記する表１は、金属錯体イオン混合液１１の各種成分の安全性を分析した結果であり、表２は、金属錯体イオン混合液１１の大腸菌および黒カビの滅菌性能を試験した結果を示すものである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

試験方法：最小発育阻止濃度測定（混釈平板培養法）
試験菌：大腸菌・Ｅｓｃｈｅｒｉｃｈｉａ　ｃｏｌｉ　ＮＢＲＣ　３９７２
　　　　黒カビ・Ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｕｍ　ｃｌａｄｏｓｐｏｒｉｏｉｄｅｓ　ＮＢＲＣ　６３４８
使用培地：大腸菌：ＭＨ　寒天培地
　　　　　黒カビ：ＧＰ寒天培地

　　上記、表１および表２で明確に判断できるとおり、当該金属錯体イオン液７、およびそれに基づき製造した金属錯体イオン混合液１１は、何れの成分も全く人畜無害且つ滅菌性能に秀れ、衛生的で安全性にも秀れたものであり、特に鉄、銅、亜鉛などは、何れも人体に必須のミネラル類であって、しかも、キレート剤６として混合するアスコルビン酢酸は、ビタミンＣの栄養強化や酸化防止などの作用が期待でき、亜鉛とビタミンＣの組合せは、それら双方の栄養摂取効率を格段に高めるという事実や、亜鉛が人体内で活躍する際に銅を消費する事実などが知られており、こうした栄養成分の組合せは、栄養機能食品として非常に有効なものであるということができる。

　　以上のように製造した安全性に秀れた金属錯体イオン液７を応用した、この発明の塵肺の療養方法は（以下図示せず）、当該金属錯体イオン液７を、浄水などの希釈液にて所定割合となるように希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液を適宜噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返すようにし、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにする。

　（実施例１の作用・効果）
　　以上のとおりの構成からなるこの発明の金属錯体イオン液７を応用した塵肺の療養方法の高い有効性を、より明確且つ客観的に示すため、当該金属錯体イオン液７を応用した塵肺の療養方法を、全く新規な民間療法として実際に、偶然または積極的に、個人的に実施した対象者の具体的体験について、以下に示して行くこととする。

　（事例１）
　　この事例１は、本願出願人が本願発明を発意するに至る１つの切っ掛けとなったエピソードであって、本願出願人が既に製造・販売している、本願発明の金属錯体イオン液７と同一成分を含有した、人畜無害且つ生体活性効能に秀れた特性を有する植物活性剤を、圃場に散布する農作業中に、それによって得られる治癒効果のことなど全く知らずに、しかし、実質的には、本願発明の金属錯体イオン液７を応用した塵肺の療養方法を実施していたことになったという事実について以下に示す。

　　果樹栽培農家を営むＴ氏（７６歳）は、大手の建設会社に２５年間勤め、その間数多くのトンネル工事に従事し、現役時代には全く塵肺の兆候すらなく健康に暮らしてきたものの、数年程前から急に塵肺特有の咳が出始めて苦しい症状が続くようになり、ついに塵肺に罹患してしまい、国が定める塵肺認定患者となって以来、重い症状に耐えながら葡萄栽培に取り組んできた。
　　当時在職していた建設会社は、工事現場での塵肺の予防対策に大変厳しかったというが、それでも高齢になって塵肺に罹患するという結果に至った。

　　Ｔ氏は、農作業を行う際、当該金属錯体イオン液７（グローエクセル：商品名）を６００倍の希釈率で圃場に散布する作業を、１年間に８ないし９回の割合で、２年間、合計１６ないし１８回の散布をマスクをせず（表１で立証されているとおり人畜無害なので、散布中のマスク着用が不要。）実施し、その都度、当該金属錯体イオン液７の金属錯体希釈液を直接的に相当量吸入し、実質的に、この発明の塵肺の療養方法を実施したこととなり、現在は、辛かった塵肺の症状もすっかり治り、毎日たばこを吸っており、想像以上の快復効果を示していて、Ｔ氏から、「長い間死ぬ程苦しんだ塵肺が治った」との喜びの報告が届き、そのとき、本願出願人、発明者は、初めてＴ氏が塵肺を患っていたという事実を知ったものであり、さらに、本願出願人、発明者から、この発明の塵肺の療養方法の効用について説明を受けたＴ氏は、「この発明の金属錯体イオン液７を応用した塵肺の療養方法を、意識的に実施していれば、塵肺が３ヶ月で治ったと思う」と云っている。

　　そして、Ｔ氏は、以前、塵肺の診察を受けた際に、担当医師から、塵肺を治す特効薬は現在無いと云われたが、当該金属錯体希釈液の複数回に亘る散布作業中に、偶然、吸入したことによって塵肺の症状が大きく快復した後の時点で、通院治療を受けている病院でレントゲン撮影をして胸部診察を受けたとき、以前までは肺に沈着している状態で写っていた粉塵が、そうではなく肺全体が白く写し出されている事実を自らも視認しており、担当の医師もこの不思議な現象に非常に驚いていたという。
　　その後の検診時のレントゲン写真では、粉塵は殆ど見られなくなって健常者と全く変らない映像となり、担当医師は、有り得ない現象に頭を捻っていた、と当時の様子をＴ氏から本願出願人、発明者に知らされた。

　　また、Ｔ氏は、本願出願人、発明者に、この発明の金属錯体イオン液７を応用した塵肺の療養方法を実施開始当初（当該金属錯体イオン液７［グローエクセル：商品名］を圃場に散布し始めた当初）、肺に沈着していた粉塵が溶出したのか、咳をする度に白色の痰が出たと報告しており、さらに、Ｔ氏が、圃場への散布作業をする際に使用している希釈用のバケツから垂れ落ちた金属錯体希釈液が、セメントの床を溶かしたことを確認しており、本願出願人が後日行った確認実験でも、通常は水と混合して１時間程静置すると、しっかりと硬化してしまうセメントが、同セメント粉に当該金属錯体イオン液７（グローエクセル：商品名）を入れると、１日以上放置しても全く硬化せず、セメントを溶かす性質を確認でき、この事実は、当該金属錯体イオン液７が、肺の沈着物を溶出・消去する機能を有していることの裏付けとなると考えられる。

　（事例２）
　　この事例２は、本願出願人、発明者が、この発明を発意するに至る二つ目の切っ掛けとなった、石材加工業に携わるＭ氏（６５歳）に関するエピソードであって、Ｍ氏は、若い頃から石材加工業を５０年も続けており、５年前頃から風邪をひいたように酷く咳込むようになり、２年前に発熱を伴う咳が止まらなくなり、病院で診察を受けたところ、職業上の塵肺（診断書上の傷病名：肺化膿症）であるとの診断を受け、そのときは、抗菌剤投与によって肺化膿症はある程度改善したが、塵肺が根治することは無いと告げられ、絶対に風邪などひかないようにと強く指示されていた程であり、また、背筋を真っ直ぐにして立ち、両腕を前に水平に突き出し、そのままゆっくり吸気しながら垂直に上に挙げるように動作しようとすると、咳が出て全く呼吸が出来なくなり、腕も上げることが出来ないという有様が続く重い病状は改善されることはなかった。

　　Ｍ氏の症状は、職歴の長さ故、前記事例１のＴ氏より遙かに過酷な容態にあり、咳が酷く、うまく呼吸ができず酸欠状態になって意識が朦朧とすることがあり、咳が出始まると止まらず、体が熱くなり、汗をかくようになり、こうした重い症状が出るようになって止む無く、病院で受診するようになり、それ以来、暖かい部屋から急に屋外に出て、冷えた外気に触れたりすると咳が止まらなくなり、また、自宅の階段を登る時も咳が出て苦しく、途中で１ないし２程度は休まないと登れない容態となり、電話中や仕事の打合せ途中に咳が止まらなくなって中断せざるを得なくなったり、僅か４００ｍ程しか離れていないスーパーマーケットまで徒歩で行こうとしても咳が酷くて辿り着けなかったり、食事中に咳が続いて家族でさえも食事を中断してしまうことがあったりと、生活や仕事上の様々な場面に支障を来すようになり、近年は、特にインフルエンザの流行などもあって感染を警戒する多くの人々が、他人の咳に神経質になっているから、人々の集まる場所や旅行などに出掛けることもできない状況にあり、２０１０年９月始めの容態は、あまりの苦しさに、Ｍ氏自身「今年は年を越せないかも知れない」と語っていた程である。

　　Ｍ氏は、前述したＴ氏の話を聞き、この発明の金属錯体イオン液７を応用した塵肺の療養方法を是非とも実施してみたいとして、本願出願人、発明者を訪れ、２０１０年９月１０日から２０１１年２月５日までの約５ヶ月間に亘り、当該金属錯体イオン液７を浄水で約１０００培に希釈した当該金属錯体希釈液を１日に数十回噴霧・吸入するようにした本願発明の元となったような塵肺の療養方法を実施し、始めは、口から吸入すると咳込んでしまうため、鼻から吸入するようにして本療法を開始すると、約３ヶ月経過後位から効果が現れたのか、次第に咳が止まって楽に呼吸ができるようになり、日常生活では殆ど咳が出なくなり、しかも体を動かしたときや冷えた外気を吸った場合でも、咳が軽減して呼吸器が爽快になり、２０１１年２月５日の時点で本願出願人に対して「塵肺症状の８０％以上が快復している」と喜びの報告をしており、さらに、時が経過した２０１１年９月１６日には、Ｍ氏本人の実感として「塵肺症状が９０％治っている」と云えるまで快復し、当初困難であった、背筋を真っ直ぐにして立ち、両腕を前に水平に突き出し、吸気しながらそのままゆっくり垂直に上に挙げるという動作も元気にすいすいとできるようになり、２０１１年１０月２６日に、再度、Ｍ氏に会ったときには、「毎日夕方に７００ないし８００ｍ散歩して、その都度少し走るようにしているが、殆ど咳は出なくなった」と語り、１年間全く風邪もひかず、昨年末には命を危ぶんでいた人とは思えない程にすっかり健康になり、本願出願人、発明者が客観的に見ても、信じられない程の速さで呼吸器細胞が回復したと実感することができ、これは当該金属錯体イオン液７を肺に直接送り込むことにより、該金属錯体イオン液７が、滅菌および細胞活性化作用を効果的に発揮し、一般に塵肺の症状が進むと肺化膿症を併発し易くなると云われているが、そうした病状の悪化を確実に食い止めると共に、逸早く回復させ、さらに、塵肺以外の呼吸器疾病も悉く予防することができたと考えることができ、Ｍ氏は、この発明の塵肺の療養方法の効果を実感し、それ以降も塵肺の予防と、１００％の快復を目指して１日当たり、２０ないし３０回の割合で噴霧・吸入を続けている。

　（事例３）
　　この事例３は、塵肺以外の呼吸器疾患を改善した事実を参考として示すものであり、理髪店の店主であるＡ氏は、喘息とアトピーの症状を訴えており、これまで寒暖の差がある季節には、必ずと言ってよい程、咳が止まらなくなり、医師には一生治り難い病と言われ、発作が始まったときにはステロイド系の吸入薬を処方されており、それを吸入した直後は、一時的に咳が止まるものの、暫くすると再び咳込み、ステロイド系吸入薬に頼ることとなってしまい、Ａ氏自身としては、ステロイド系の薬を長期間吸入するのは副作用が心配であって、できれば使用したくないと考えていたことから、当該金属錯体イオン液７を浄水で約１０００培に希釈した当該金属錯体希釈液を利用し、この発明の金属錯体イオン液７を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法を試み、２０１１年１０月２２日現在、毎日、朝、昼、夜に５～６回ずつ鼻から吸入するように実施したところ、毎年秋になる頃、昼夜を問わず、ひどい喘息の症状が出ていたものが、その咳が殆どでなくなり、病院には全く行かなくても良くなったとの報告を受け、さらに、万が一の備えとして、当該金属錯体希釈液を入れた小型の吸引器をいつも携帯しているとのことであった。

　（結　び）
　　叙述した如く、この発明の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法、および、咽頭・気管・気管支の療養方法は、その新規な構成によって所期の目的を遍く達成可能とするものであり、当該金属錯体イオン液を効率的に大量生産して廉価にて提供することが可能であり、しかも噴霧、ウガイ、咽頭への塗布など何れも定期的な投与が簡単で、負担無く継続することができる上、塵肺だけでなく、風邪やインフルエンザ、喘息、気管支炎などを始めとするあらゆる呼吸器疾患を速やかに快復することができるという幅広い有効性と高い安全性とを兼ね備えているから、これまで永年に亘って塵肺を始めとする呼吸器疾患を患い苦しんできた多くの人々を、副作用もなく短期間の中に安全に救うことができるようになり、こうした様々な呼吸器疾患に苦しむ人々は勿論のこと、世界中の人々の健康に貢献しようとする栄養機能食品業界および民間治療用器具業界、さらに、医療業界においても高く評価されることとなって、広範に渡って利用、普及していくものになると予想される。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　１　　　浄水（水）
　　　　２　　　硫酸銅（金属イオン：銅）
　　　　３　　　硝酸銅（金属イオン：銅）
　　　　４　　　硫酸亜鉛（金属イオン：亜鉛）
　　　　５　　　金属イオン水（金属イオン混合液）
　　　　６　　　キレート剤（エチレンジアミン四酢酸、アスコルビン酢酸）
　　　　７　　　植物界面活性剤
　　　　８　　　金属錯体イオン液
　　　　９　　　水溶性マンガン
　　　１０　　　水溶性ほう素
　　　１１　　　金属錯体混合液
　　　１２　　　計量作業
　　　１３　　　ボトル注入（製品）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

Claims (6)

1. 　　浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水に対して、キレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液の原液を、そのままか、または該原液を浄水などの希釈液にて所定割合となるように希釈して金属錯体希釈液を得るかした後、該原液をそのままか、または金属錯体希釈液かの何れか一方を噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続け、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにすることを特徴とする、金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法。
2. 　　浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水に対して、キレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合となるように希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液を噴霧機器類を用いるなどして空気中に噴霧すると同時に、その気化金属錯体液を対象者の口や鼻から咽頭・気管・気管支および肺まで呼吸と共に吸入するようにし、その吸入処置を所定期間置き毎、定期的に繰り返し続け、咽頭・気管・気管支および肺に定着・沈着してしまった異物を代謝・消失してしまうようにすることを特徴とする、金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法。
3. 　　金属イオンが、硫酸銅および／または硝酸銅、および硫酸亜鉛であり、キレート剤として、少なくともアスコルビン酸を含む、請求項１または２何れか一方記載の金属錯体イオン液を応用した塵肺の療養方法。
4. 　　浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水に対して、キレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合となるように希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液で、適時にか、または定期的にかの何れかのタイミングで対象者がウガイをするようにしてなるものとしたことを特徴とする、金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法。
5. 　　浄水に鉄、銅、亜鉛などの少なくとも１種の金属イオンを加えた金属イオン水に対して、キレート剤を加え、界面活性剤で分散・調整してなる金属錯体イオン液を、浄水などの希釈液にて所定割合となるように希釈して金属錯体希釈液を得た後、該金属錯体希釈液で、適時にか、または定期的にかの何れかのタイミングで対象者の気道の適宜範囲に、噴霧機器類を用いるなどして噴霧するか、または塗布するかの何れか一方を行い、殺菌・消毒するようにしてなるものとしたことを特徴とする、金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法。
6. 　　金属イオンが、硫酸銅および／または硝酸銅、および硫酸亜鉛であり、キレート剤として、少なくともアスコルビン酸を含む、請求項４または５何れか一方記載の金属錯体イオン液を応用した咽頭・気管・気管支の療養方法。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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