WO2012176485A1

WO2012176485A1 - 画像形成装置

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Publication number: WO2012176485A1
Application number: PCT/JP2012/051311
Authority: WO
Inventors: 一司山根木
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2011-06-21
Filing date: 2012-01-23
Publication date: 2012-12-27
Also published as: US20140104657A1; CN103636186A

Abstract

　集約印刷の結果がユーザの思い通りとなるようにユーザを効果的に支援すること。記憶部（１６）が、各ページの属性の情報を記憶し、表示部（１２）が、原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示し、指示受付部（１７ｂ）が、上記プレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付け、変更指示を受け付けた場合に、変更集約判定部（１７ｄ）が、上記属性の情報に基づいて、並び順の変更により属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定し、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、表示制御部（１７ｅ）が、表示部（１２）を制御して、表示部（１２）に警告メッセージを表示させる。

Description

画像形成装置

　本発明は、原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置に関する。

　従来、ＭＦＰ（Multifunction Peripheral）などの画像形成装置には、ＣＹＭＫ（シアン、イエロー、マゼンダ、ブラック）の各トナーを用いてカラーで画像を印刷するカラー印刷機能と、ブラック単色のトナーを用いてモノクロで画像を印刷するモノクロ印刷機能が搭載されている。また、画像形成装置には、複数のページを１ページに集約して印刷する機能（Ｎｉｎ１印刷：Ｎは２以上の自然数）が搭載されたものもある。

　集約される複数のページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、画像形成装置が、カラー印刷機能により集約ページを印刷すると、モノクロ画像のページについてもカラー印刷が行われることになる。その場合、カラー印刷はモノクロ印刷よりも時間がかかるため、すべての集約ページを印刷するために要する時間が長くなる。

　この問題を解決するものとして、特許文献１には、カラー画像のページを集約した集約ページと、モノクロ画像のページを集約した集約ページを生成し、カラー画像のページを集約した集約ページについてはカラー印刷を、モノクロ画像のページを集約した集約ページについてはモノクロ印刷を行う画像形成装置が開示されている。

　また、集約されるページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、モノクロ画像のページについてもカラー印刷を行うこととすると、カラー印刷はモノクロ印刷よりも印刷コストが高いので、印刷コストが高くなるという問題もある。

　この問題を解決するものとして、特許文献２には、集約される画像データの順番を入れ替えたり、カラー変換を行って、画像データを同種の画像データの組（１色からなる画像データの組、２色からなる画像データの組、あるいは、３色以上からなる画像データの組）に集約する画像形成装置が開示されている。

　また、従来の画像形成装置には、集約される複数のページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、集約ページにおけるカラー画像のページ部分についてはカラー印刷を行い、モノクロ画像のページ部分についてはブラック単色で印刷を行うものもある。

　しかし、カラー画像のページ部分とモノクロ画像のページ部分に絵柄が含まれている場合、モノクロ画像のページ部分についてブラック単色で印刷を行うと、カラー画像のページ部分とモノクロ画像のページ部分の間で色調が揃わなくなってしまう。

　この問題を解決するものとして、特許文献３には、モノクロページに含まれる絵柄について、カラーページの部分の絵柄と同様にＣＭＹＫの各トナーを用いて印刷を行う画像処理装置が開示されている。

　また、従来の画像処理装置には、原稿にカラー画像が含まれるか否かを判定するためにプレスキャンを行うものもある。この画像形成装置は、全原稿の読み取りを行い、その結果得られた画像データをメモリに格納する。そして、画像形成装置は、全ての画像データをメモリから読み出して、集約される画像データにカラー画像が含まれているか否かを判定する。

　集約される画像データにカラー画像が含まれている場合、画像形成装置は、メモリから全ての画像データを読み出して、カラーの集約画像データを生成し、その集約画像データをメモリに格納する。集約されるページにカラー画像が含まれていない場合、画像形成装置は、メモリから全ての画像データを読み出して、モノクロの集約画像データを生成し、その集約画像データをメモリに格納する。その後、画像形成装置は、メモリから集約画像データを読み出し、その集約画像データを印刷する。

　しかし、この画像形成装置では、全ての画像データをメモリに格納しておく必要があるので大きなメモリ容量が必要となり、また、全ての画像データを２度読み出す必要があるので処理速度の低下を招くという問題がある。

　この問題を解決するものとして、特許文献４には、プレスキャンを行って全ての画像データを一度に読み取るのではなく、集約画像データを印刷する度に、印刷される画像データを順次読み取る画像形成装置が開示されている。

　また、集約される複数のページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合、画像形成装置が、集約ページを印刷すると、印刷された画像の見栄えが悪くなるという問題がある。

　この問題を解決するものとして、上記特許文献４の画像形成装置は、モノクロ画像のページにカラー処理を施すことで画像をカラー画像に統一し、その後集約印刷を行う。

特開２００５－２０４１９号公報特開２００９－１０７６９号公報特開２００９－２０６６１０号公報特開２００４－２２９１２９号公報

　しかしながら、上述した特許文献１～４の従来技術は、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集をプレビュー画面上で行う際に、ユーザの編集作業を支援するものではなかった。

　近年、上記編集処理をプレビュー画面上で行うことが可能な画像形成装置が開発されているが、ユーザがプレビュー画面上で上記編集を行った結果、ユーザが気付かずに、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在するようになる場合も生じ得る。このような場合に、画像形成装置がモノクロ印刷を行うように設定されていると、ユーザが意図しないモノクロ印刷が無駄に実行されることになる。

　また、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在することになるような編集を画像処理装置が許可しない場合、集約ページにおけるカラー画像のページとモノクロ画像のページの混在にユーザが気付かないと、ユーザは上記編集がなぜ許可されないのかを把握できず、ユーザは効率的に編集作業を行うことができない。

　このようなことから、集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集作業をユーザが行う際に、ユーザの編集作業を効果的に支援することができる装置の開発が望まれている。

　また、上述した特許文献１～４の従来技術では、ユーザが所望する印刷結果が得られないという問題もある。具体的には、上述した特許文献１～４の従来技術では、集約印刷を行う際に、ページの順番や画像の階調が変更されてしまうので、ユーザがページの順番を変更することなく、カラー画像はカラー印刷、モノクロ画像はモノクロ印刷を行いたいと考えていても、それを実現することができなかった。そのため、ユーザが所望するページの順番、および、階調で集約ページを形成することができる装置の開発も望まれている。

　本発明は、上記実情に鑑み、集約印刷の結果がユーザの思い通りとなるようにユーザを効果的に支援することができる画像形成装置を提供することを目的とする。

　上記課題を解決する為に、本発明の第１の技術手段は、原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示する表示部と、該表示部に表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付部と、該指示受付部が前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する変更集約判定部と、該変更集約判定部により前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、前記表示部を制御して、該表示部に警告メッセージを表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。

　本発明の第２の技術手段は、第１の技術手段において、前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在した複数のページを１ページに集約して、カラー、または、モノクロの集約ページを形成するページ形成部をさらに備え、前記表示制御部は、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、前記ページ形成部によりカラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする。

　本発明の第３の技術手段は、第１の技術手段において、前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、前記並び順の変更を禁止する変更禁止処理部をさらに備え、前記表示制御部は、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、前記並び順の変更が禁止されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする。

　本発明の第４の技術手段は、原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示する表示部と、前記ページ順に各ページが並べられた状態で、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを前記属性の情報に基づいて判定する集約判定部と、前記表示部に表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付部と、前記指示受付部が前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する変更集約判定部と、前記集約判定部、および／または、前記変更集約判定部により前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、前記表示部を制御して、該表示部に警告メッセージを表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。

　本発明の第５の技術手段は、第４の技術手段において、前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記表示制御部は、前記集約判定部、および／または、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、カラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする。

　本発明の第６の技術手段は、第４または第５の技術手段において、前記表示部は、前記集約判定部、および／または、前記変更集約判定部が、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定した場合に、変更前の並び順、および、変更後の並び順で前記アイコンを並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする。

　本発明の第７の技術手段は、第６の技術手段において、前記集約ページを形成するページ形成部をさらに備え、前記指示受付部は、前記変更前の並び順、または、前記変更後の並び順のいずれか一方の選択を受け付け、前記ページ形成部は、選択された並び順で前記集約ページを形成することを特徴とする。

　本発明の第８の技術手段は、第１～第７のいずれか１つの技術手段において、前記指示受付部は、前記集約ページの形成対象である原稿に含まれるページに対応するアイコンを、該原稿の他のページに対応するアイコンの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする。

　本発明の第９の技術手段は、第１～第８のいずれか１つの技術手段において、前記指示受付部は、前記原稿とは別の原稿に含まれるページに対応するアイコンを、前記原稿に含まれるページの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付け、前記指示受付部が該変更指示を受け付けた場合に、前記変更集約判定部は、前記属性の情報、および、前記別の原稿に含まれるページの属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする。

　本発明の第１０の技術手段は、第９の技術手段において、前記表示部は、前記原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、前記別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする。

　本発明の第１１の技術手段は、第１～第１０のいずれか１つの技術手段において、前記指示受付部は、前記原稿に含まれるページを削除して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする。

　本発明の第１２の技術手段は、第１～第１１のいずれか１つの技術手段において、前記変更集約判定部は、前記並び順が変更されたページのうち、第１のページを含む集約ページについて、前記属性の異なるページが該集約ページに混在することになるか否かを判定するとともに、第１のページよりも後ろの第２のページを含む別の集約ページについて、前記属性の異なるページが該別の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする。

　本発明の第１３の技術手段は、原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、各ページをページ順に集約して前記集約ページを形成する場合に、前記記憶部に記憶された属性の情報に基づいて、前後のページでページの属性が変化するか否かを判定する集約判定部と、該集約判定部により前後のページでページの属性が変化すると判定された場合に、前記集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを形成するページ形成部と、を備えることを特徴とする。

　本発明の第１４の技術手段は、第１３の技術手段において、前記属性は、ページの画像データの階調であることを特徴とする。

　本発明の第１５の技術手段は、第１３または第１４の技術手段において、ユーザからページの並び順の編集指示を受け付ける指示受付部をさらに備え、前記ページの並び順が変更された場合に、前記集約判定部は、前記判定を行うことを特徴とする。

　本発明によれば、集約印刷の結果がユーザの思い通りとなるようにユーザを効果的に支援することができる。例えば、原稿に含まれる各ページに対応するアイコンがページ順に並んだプレビュー画面を表示し、表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付け、変更指示を受け付けた場合に、記憶部に記憶された各ページの画像データの属性の情報に基づいて、並び順の変更を行うことにより属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定し、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、警告メッセージを表示することとしたので、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集作業を行う際に、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、原稿に含まれる各ページに対応するアイコンがページ順に並んだプレビュー画面を表示し、ページ順に各ページが並べられた状態で、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを、記憶部に記憶された各ページの属性の情報に基づいて判定し、表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされるアイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けた場合に、上記属性の情報に基づいて、並び順の変更を行うことにより属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定し、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、警告メッセージを表示することとしたので、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入や削除などの編集作業を行う際に、ユーザの編集作業を効果的に支援することができる。

　さらに、各ページをページ順に集約して集約ページを形成する場合に、記憶部に記憶された各ページの属性の情報に基づいて、前後のページでページの属性が変化するか否かを判定し、前後のページでページの属性が変化すると判定された場合に、集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを形成することとしたので、ユーザが所望するページの順番、および、階調で集約ページを形成することができる。

本発明の実施形態１に係るページ集約処理の一例について説明する図である。ページの挿入を行う場合のページ集約処理の一例について説明する図である。ページの挿入を行う場合のページ集約処理の別の例について説明する図である。本発明の実施形態１に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。ページの編集指示をユーザから受け付けるプレビュー画面の一例を示す図である。別の原稿に含まれるページを挿入するページの編集指示をユーザから受け付けるプレビュー画面の一例を示す図である。警告メッセージを表示するプレビュー画面の一例を示す図である。本発明の実施形態１に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。通常印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。ページ編集処理の禁止処理の一例について説明する図である。本発明の実施形態２に係るページ集約処理の一例について説明する図である。警告メッセージを表示するプレビュー画面の一例を示す図である。ページの挿入を行う場合のページ集約処理の一例について説明する図である。警告メッセージを表示するプレビュー画面の別の一例を示す図である。ページ挿入前後の集約ページのアイコンを表示するプレビュー画面の一例を示す図である。本発明の実施形態２に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。本発明の実施形態２に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。通常印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。別の原稿に含まれるページを挿入する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。ページを削除する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。本発明の実施形態３に係るページ集約処理の一例について説明する図である。本発明の実施形態３に係る画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図である。印刷ページ情報の一例を示す図である。本発明の実施形態３に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。集約印刷用スケジューリング処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。非集約印刷用スケジューリング処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。集約印刷が行われない場合の印刷ページ情報の一例を示す図である。印刷処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

（実施形態１）
　以下、本発明の実施形態１について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態１に係る画像形成処理について説明する。図１は、本発明の実施形態１に係るページ集約処理の一例について説明する図である。

　図１には、画像形成装置により順に読み取られた原稿画像の各ページ１ａ～１ｊが示されている。ページに付された「Ｃ」の記号は、そのページがカラー画像であることを示し、「Ｍ」の記号は、そのページがモノクロ画像であることを示す。そして、画像形成装置のタッチパネルには、図１に示す各ページ１ａ～１ｊに対応するアイコンがページ順にプレビュー画面として表示される。ここで、アイコンとは、原稿画像の各ページ１ａ～１ｊの画像を縮小し、各画像を視認可能に表示したものである。

　また、画像形成装置とは、ＭＦＰ（Multifunction Peripheral）やプリンタ、コピー機、ファクシミリなどの画像を形成する装置である。以下では、画像形成装置が、ＭＦＰである場合について説明する。

　この画像形成装置は、スキャンにより読み取った原稿に含まれる複数のページを１ページに集約して印刷する集約コピー機能（Ｎｉｎ１コピー：Ｎは２以上の自然数）を備えている。この集約コピーでは、読み取った複数のページを１ページに集約した集約ページを生成し、生成した集約ページを印刷する。

　図１には、２ページを１ページに集約した各集約ページ２ａ～２ｅが示されている。なお、以下では、２ｉｎ１コピーを行う場合について説明するが、これに限定されず、本発明は４ｉｎ１コピーなど他の集約コピーにも適用することができる。

　この画像形成装置は、原稿をスキャンする際に、原稿に含まれる各ページがカラー画像のページか、モノクロ画像のページかを判定し、カラー原稿のページについてはカラー印刷を行い、モノクロ画像のページについてはモノクロ印刷を行う。

　ただし、集約コピーが行われる場合であって、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合は、画像形成装置は、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページを生成し、生成した集約ページについてモノクロ印刷を行う。

　例えば、図１において、集約対象となるページがいずれもカラー画像のページ（ページ１ａとページ１ｂ、ページ１ｇとページ１ｈ、ページ１ｉとページ１ｊ）である場合、画像処理装置は、カラー画像の集約ページ（集約ページ２ａ、２ｄ、２ｅ）を生成する。

　また、集約対象となるページがいずれもモノクロ画像のページ（ページ１ｅとページ１ｆ）である場合、画像形成装置は、モノクロ画像の集約ページ（集約ページ２ｃ）を生成する。

　さらに、集約対象となるページがカラー画像のページ（ページ１ｃ）とモノクロ画像のページ（ページ１ｄ）とを含んでいる場合、画像形成装置は、カラー画像のページ（ページ１ｃ）をモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ（集約ページ２ｂ）を生成する。

　図２は、ページの挿入を行う場合のページ集約処理の一例について説明する図である。図２には、ページ１ｆの前にページ１ｇを挿入する場合が示されている。画像形成装置のタッチパネルには、図２に示す各ページ１ａ～１ｊに対応するアイコンがページ順にプレビュー画面として表示され、ユーザは、タッチパネルでページ１ｇをドラッグし、ページ１ｆの前にページ１ｇを挿入することにより、ページ１ｇの挿入処理の実行を画像形成装置に指示する。

　画像形成装置は、図１の場合と同様に、集約対象となるページがいずれもカラー画像のページ（ページ１ａとページ１ｂ、ページ１ｉとページ１ｊ）である場合、カラー画像の集約ページ（集約ページ２ａ、２ｅ）を生成し、その集約ページのカラー印刷を行う。

　また、画像形成装置は、集約対象となるページがカラー画像のページとモノクロ画像のページ（ページ１ｃとページ１ｄ、ページ１ｅとページ１ｇ、ページ１ｆとページ１ｈ）である場合、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ（集約ページ２ｂ、２ｃ、２ｄ）を生成し、その集約ページのモノクロ印刷を行う。

　ここで、ページ１ｅとページ１ｆの間にページ１ｇを挿入し、ページ１ｆ～１ｊの並び順を変更する場合、画像処理装置は、その並び順の変更により、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する。

　図２の例では、ページ１ｇを挿入した結果、集約ページ２ｃにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在するようになり、ページ１ｇがモノクロ印刷されることとなるので、画像処理装置は、ページ１ｇがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージ３を表示する。また、ページ１ｈもモノクロ印刷されることとなるので、画像処理装置は、ページ１ｈに対しても、ページ１ｈがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージ３を表示する（図示せず）。

　これにより、ユーザが集約ページに含まれるページの編集を行う際に、ページの印刷処理がモノクロ印刷となることをユーザに通知することができ、ユーザによるページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、画像形成装置は、ページ１ｇ、１ｈがモノクロで印刷されることを許可する旨の指示をユーザから受け付ける許可指示受付領域３ａと、それを許可しない旨の指示をユーザから受け付ける禁止指示受付領域３ｂを警告メッセージ３とともにタッチパネルに表示する。

　そして、ページ１ｇ、１ｈのそれぞれについて表示された警告メッセージ３における許可指示受付領域３ａをユーザがタッチした場合、画像処理装置は、ページ１ｇの挿入処理を実行する。その後、ユーザから集約ページ２ａ～２ｅの印刷指示を受け付けた場合、画像処理装置は、集約ページ２ａ～２ｅの印刷を行う。この場合、画像処理装置は、集約ページ２ａ、２ｅについてはカラー印刷を行い、集約ページ２ｂ～２ｄについてはモノクロ印刷を行う。

　ユーザが禁止指示受付領域３ｂをタッチした場合、画像処理装置は、ページ１ｇの挿入処理の実行をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、画像処理装置は、もとの並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。なお、ページ１ｇの挿入処理の実行をキャンセルするのではなく、その挿入処理を実行することとし、禁止指示受付領域３ｂがタッチされたページ１ｇ、１ｈを含む集約ページ２ｃ、２ｄについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。

　このように、並び順が変更されたページ１ｆ～１ｊのうち、ページ１ｇを含む集約ページ２ｃについて、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが集約ページ２ｃに混在することになるか否かを判定するとともに、ページ１ｇよりも後ろのページ１ｆ、１ｈを含む集約ページ２ｄについて、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが集約ページ２ｃに混在することになるか否かを判定することとしたので、ページ１ｇが挿入された集約ページ２ｃだけでなく、ページ１ｇの挿入により影響を受ける他のページ１ｈについても、ユーザにモノクロ印刷がなされることを通知することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。

　図３は、ページの挿入を行う場合のページ集約処理の別の例について説明する図である。図３には、ページ１ｆの前に、ページ１ａ～１ｊを含む原稿とは別の原稿から読み取られたページ４を挿入する場合が示されている。

　ここで、画像形成装置のタッチパネルには、ページ４を含む別の原稿の各ページに対応するアイコンが、ページ１ａ～１ｊに対応するアイコンとともにプレビュー画面として表示されているものとし、ユーザは、タッチパネルに表示されたページ４をドラッグし、ページ１ｆの前にページ４を挿入することにより、ページ４の挿入処理の実行を画像形成装置に指示する。

　画像形成装置は、図１の場合と同様に、ページ４を挿入した後の集約対象となるページがいずれもカラー画像のページ（ページ１ａとページ１ｂ、ページ１ｈとページ１ｉ）である場合、カラー画像の集約ページ（集約ページ２ａ、２ｅ）を生成し、その集約ページのカラー印刷を行う。なお、集約ページ２ｆには、ページ１ｊしか含まれないこととなるが、ページ１ｊはカラー画像であるため、画像形成装置は、カラー画像の集約ページを生成し、その集約ページのカラー印刷を行う。

　また、集約対象となるページがカラー画像のページとモノクロ画像のページ（ページ１ｃとページ１ｄ、ページ１ｅとページ４、ページ１ｆとページ１ｇ）である場合、画像形成装置は、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ（集約ページ２ｂ、２ｃ、２ｄ）を生成し、その集約ページのモノクロ印刷を行う。

　ここで、ページ１ｆの前にページ４を挿入し、ページ１ｆ～１ｊの並び順を変更する場合、画像処理装置は、その並び順の変更により、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する。

　図３の例では、ページ４を挿入した結果、集約ページ２ｃにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在するようになり、ページ４がモノクロ印刷されることとなるので、画像処理装置は、ページ４がモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージ３を表示する。また、ページ１ｇもモノクロ印刷されることとなるので、画像処理装置は、ページ１ｇに対しても、ページ１ｇがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージ３を表示する（図示せず）。

　さらに、画像形成装置は、ページ４、１ｇがモノクロで印刷されることを許可する旨の指示をユーザから受け付ける許可指示受付領域３ａと、それを許可しない旨の指示をユーザから受け付ける禁止指示受付領域３ｂを警告メッセージ３とともにタッチパネルに表示する。

　そして、ページ４、１ｇのそれぞれについて表示された警告メッセージ３におけるユーザが許可指示受付領域３ａをタッチした場合、画像処理装置は、ページ４の挿入処理を実行する。その後、ユーザから集約ページ２ａ～２ｆの印刷指示を受け付けた場合、画像処理装置は、集約ページ２ａ～２ｆの印刷を行う。この場合、画像処理装置は、集約ページ２ａ、２ｅ、２ｆについてはカラー印刷を行い、集約ページ２ｂ～２ｄについてはモノクロ印刷を行う。

　ユーザが禁止指示受付領域３ｂをタッチした場合、画像処理装置は、ページ４の挿入処理の実行をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、画像処理装置は、もとの並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。なお、ページ４の挿入処理の実行をキャンセルするのではなく、その挿入処理を実行することとし、禁止指示受付領域３ｂがタッチされたページ４、１ｇを含む集約ページ２ｃ、２ｄについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。

　このように、ユーザがプレビュー画面においてページの並び順の変更を行う結果、カラー画像のページとモノクロ画像のページが同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、モノクロの集約ページが印刷されることを示す警告メッセージ３を表示することとしたので、ユーザにモノクロの集約ページが印刷されることを通知することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、プレビュー画面において、ユーザが同一原稿内でアイコンを他のアイコンの前に挿入したり、別の原稿のページのアイコンを印刷対象となる原稿のページのアイコンの前に挿入したりして行ったページの並び順の変更指示を受け付けることとしたので、ユーザのページの編集作業を容易にすることができる。

　つぎに、本発明の実施形態１に係る画像形成装置１０の機能構成について説明する。図４は、本発明の実施形態１に係る画像形成装置１０の機能構成の一例を示すブロック図である。図４に示すように、この画像形成装置１０は、入力部１１、表示部１２、ネットワークインターフェース部１３、電話回線インターフェース部１４、ページ形成部１５、記憶部１６、制御部１７を備える。

　入力部１１は、タッチパッドなどにより構成される入力デバイスである。表示部１２は、液晶パネルなどにより構成される表示デバイスである。入力部１１と表示部１２とは、組み合わされて、タッチパネルを構成する。

　ネットワークインターフェース部１３は、ＬＡＮ（Local Area Network）などのネットワークを介して、他の通信装置と通信を行う処理部である。電話回線インターフェース部１４は、電話回線を介して、ＦＡＸ装置などの他の装置と通信を行う処理部である。

　ページ形成部１５は、各種の画像形成処理を実行する処理部である。このページ形成部１５は、印刷処理部１５ａ、スキャン処理部１５ｂ、コピー処理部１５ｃ、ＦＡＸ処理部１５ｄを備える。

　印刷処理部１５ａは、原稿データの印刷処理を行う処理部である。例えば、印刷処理部１５ａは、集約コピー時に、１ページに集約されるページがすべてカラー画像である場合、カラー画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのカラー印刷を行う。また、印刷処理部１５ａは、１ページに集約されるページがすべてモノクロ画像である場合、モノクロ画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。

　さらに、印刷処理部１５ａは、１ページに集約されるページがカラー画像のページとモノクロ画像のページの両方を含む場合、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。

　スキャン処理部１５ｂは、原稿のスキャン処理を行う処理部である。このスキャン処理部１５ｂは、原稿のスキャン処理を実行した後、スキャン処理により得られた画像データがカラー画像であるのか、モノクロ画像であるのかを判定する処理や、画像データにページ番号を割り当てる処理も併せて行う。

　コピー処理部１５ｃは、原稿データのコピー処理を行う処理部である。コピー処理を行う場合、コピー処理部１５ｃは、スキャン処理部１５ｂに原稿のスキャンを依頼し、その結果得られた画像データの印刷を印刷処理部１５ａに依頼する。ＦＡＸ処理部１５ｄは、ＦＡＸの送受信処理を行う処理部である。

　記憶部１６は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部１６は、原稿データ１６ａ、ページ属性情報１６ｂ、ジョブ設定情報１６ｃなどのデータを記憶する。

　原稿データ１６ａは、スキャン処理部１５ｂが読み取った原稿の画像データや、ＦＡＸ処理部１５ｄが受信したＦＡＸの画像データである。

　ページ属性情報１６ｂは、原稿データ１６ａとして画像データが記憶されている各ページの属性情報である。具体的には、ページ属性情報１６ｂには、原稿データ１６ａとして記憶された各ページの画像データがカラー画像であるか、あるいは、モノクロ画像であるかの情報や、各ページのページ番号の情報などが含まれる。

　ジョブ設定情報１６ｃは、ユーザが入力部１１を操作して入力したジョブの設定情報である。例えば、ジョブ設定情報１６ｃは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の１ページに含めるページ数の情報、コピーする原稿とは別の原稿のページを挿入してページの編集を行う場合に、プレビュー画面に表示する別の原稿を特定する情報などが含まれる。

　制御部１７は、画像形成装置１０を全体的に制御するＣＰＵ（Central Processing Unit）などの制御デバイスである。この制御部１７は、ジョブ設定受付部１７ａ、指示受付部１７ｂ、原稿編集処理部１７ｃ、変更集約判定部１７ｄ、表示制御部１７ｅを備える。

　ジョブ設定受付部１７ａは、入力部１１を介して、ユーザからジョブの設定情報を受け付ける処理部である。ジョブ設定受付部１７ａは、受け付けた設定情報を記憶部１６にジョブ設定情報１６ｃとして記憶する。

　指示受付部１７ｂは、入力部１１を介して、ユーザから印刷する原稿の編集指示を受け付ける処理部である。例えば、指示受付部１７ｂは、ページの挿入などによるページの並び順の変更指示をユーザから受け付ける。原稿編集処理部１７ｃは、指示受付部１７ｂが受け付けた編集指示に従い、印刷する原稿の編集処理を行う処理部である。

　変更集約判定部１７ｄは、指示受付部１７ｂが、ページの並び順の変更指示を受け付けた場合に、その並び順の変更によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する処理部である。

　表示制御部１７ｅは、表示部１２に対する情報の表示を制御する処理部である。例えば、表示制御部１７ｅは、変更集約判定部１７ｄによりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、表示部１２を制御して、表示部１２に警告メッセージ３を表示させる。

　図５は、ページの編集指示をユーザから受け付けるプレビュー画面２０の一例を示す図である。このプレビュー画面２０は、表示制御部１７ｅによる制御の下、表示部１２により表示される。

　図５に示すように、このプレビュー画面２０には、ページ表示領域２１と、移動ボタン２２ａ～２２ｄが表示される。そして、ページ表示領域２１には、図１～図３で説明した各ページに対応するアイコン２３ｄ～２３ｇが表示される。

　ここで、アイコン２３ｄに付された「Ｃ」の記号は、そのアイコン２３ｄに対応するページがカラー画像であることを示し、アイコン２３ａ～２３ｃに付された「Ｍ」の記号は、それらのアイコン２３ａ～２３ｃに対応するページがモノクロ画像であることを示す。また、１ページに集約される各ページのアイコン（例えば、アイコン２３ｂとアイコン２３ｃ）は連結線２４で結ばれ、ユーザは１ページに集約される各ページを容易に確認できるようになっている。

　また、ユーザが移動ボタン２２ａ～２２ｄをタッチすると、移動ボタン２２ａ～２２ｄに対応する方向にアイコン２３ａ～２３ｄの表示がスクロールし、ページ表示領域２１に表示されていないアイコンが表示されるようになる。また、ユーザがアイコン２３ａ～２３ｄをドラッグして、ページ表示領域２１の外側にアイコン２３ａ～２３ｄを移動させると、その移動に応じてページ表示領域２１がスクロールし、ページ表示領域２１に表示されていないアイコンが表示されるようになる。

　ユーザは、このページ表示領域２１において、いずれかのアイコンをドラッグし、そのアイコンを別のアイコンの前に挿入することにより、その別のアイコンに対応するページの前に、ドラッグしたアイコンに対応するページを挿入するよう画像形成装置に指示することができる。

　図６は、別の原稿に含まれるページを挿入するページの編集指示をユーザから受け付けるプレビュー画面２０の一例を示す図である。このプレビュー画面２０も、表示制御部１７ｅによる制御の下、表示部１２により表示される。ここで、１ページに集約される各ページのアイコン（アイコン２３ａとアイコン２３ｂ、アイコン２３ｃとアイコン２３ｄ、アイコン２３ｅとアイコン２３ｆ）は連結線２４で結ばれ、ユーザは１ページに集約される各ページを容易に確認できるようになっている。

　このプレビュー画面２０には、ページ表示領域２１と、移動ボタン２２ａ～２２ｄが表示される。そして、ページ表示領域２１には、集約対象となる第１の原稿の各ページを示すアイコン２３ａ～２３ｆと、第２の原稿の各ページを示すアイコン２５ａ～２５ｆとが表示される。

　移動ボタン２２ａ～２２ｄは、図５で説明した移動ボタン２２ａ～２２ｄと同様のものである。また、ユーザがアイコン２３ａ～２３ｆ、２５ａ～２５ｆをドラッグして、ページ表示領域２１の外側にアイコン２３ａ～２３ｆ、２５ａ～２５ｆを移動させると、その移動に応じてページ表示領域２１がスクロールし、ページ表示領域２１に表示されていないアイコンが表示されるようになる。

　ユーザは、このページ表示領域２１において、第２の原稿のいずれかのアイコンをドラッグし、そのアイコンを第１の原稿のアイコンの前に挿入することにより、そのアイコンに対応するページの前に、ドラッグしたアイコンに対応するページを挿入するよう画像形成装置に指示することができる。

　このように、表示部１１が、第１の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、第２の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面２０を表示し、指示受付部１７ｂが、プレビュー画面２０においてページの編集処理を受け付けることとしたので、第２の原稿に含まれるページを第１の原稿に含まれるページ間に挿入する場合に、ユーザの編集作業を容易にすることができる。

　図７は、警告メッセージ３を表示するプレビュー画面２０の一例を示す図である。このプレビュー画面２０も、表示制御部１７ｅによる制御の下、表示部１２により表示される。この警告メッセージ３は、図２を用いて説明した警告メッセージ３と同様のものである。

　ここで、ページ表示領域２１には、警告メッセージ３の他、１ページに集約されるページのアイコン２３ａ～２３ｄと、各集約ページを示すアイコン２６ａ～２６ｃが表示される。

　また、モノクロ画像とともに集約されることによりモノクロ印刷されることになるカラー画像のページのアイコン２３ｂは、他のアイコン２３ａ、２３ｃ、２３ｄとは異なる態様で表示される。例えば、図７に示すように、アイコン２３ｂは、強調枠線２７などで囲んで強調表示される。他に、アイコン２３ｂに対する強調表示は、点滅表示であってもよく、また、他のアイコンの表示色とは異なる色を用いた表示であってもよい。

　このように、モノクロ画像とともに集約されることによりモノクロ印刷されることになるカラー画像のページのアイコン２３ｂを、他のアイコン２３ａ、２３ｃ、２３ｄとは異なる態様で表示することにより、どのページに対して警告メッセージ３が表示されているのかをユーザが容易に認識することができる。

　また、図７の例では、警告メッセージ３をアイコン２３ｂの下側に表示することとしたが、アイコン２３ｂの上側や右側、あるいは、左側に表示したり、アイコン２３ｂに重ねて表示したりしてもよい。

　つぎに、本発明の実施形態１に係る画像形成処理の処理手順について説明する。図８は、本発明の実施形態１に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

　まず、画像形成装置１０のジョブ設定受付部１７ａは、入力部１１を介して、ユーザからジョブの設定情報の入力を受け付ける（ステップＳ１０１）。ジョブの設定情報とは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の１ページに含めるページ数の情報、図３で説明したように、コピーする原稿とは別の原稿のページを挿入してページの編集を行う場合に、プレビュー画面に表示する別の原稿を特定する情報などである。

　そして、表示制御部１７ｅは、記憶部１６から原稿データ１６ａを読み出す（ステップＳ１０２）。その後、表示制御部１７ｅは、原稿データ１６ａに基づいて、印刷される原稿の各ページを表示するプレビュー画面の画像データを生成し、表示部１２を制御して、生成したプレビュー画面を表示する（ステップＳ１０３）。

　ここで、表示制御部１７ｅは、ステップＳ１０１で入力を受け付けたジョブの設定情報を参照し、その設定情報にページの集約を行うように設定されている場合には、図５に示したように、１ページに集約される各ページが連結線２４で結ばれたプレビュー画面２０を表示する。

　また、表示制御部１７ｅは、ステップＳ１０１で入力を受け付けたジョブの設定情報を参照し、その設定情報にプレビュー画面に表示する別の原稿を特定する情報が設定されている場合には、図６に示したように、その別の原稿の各ページを示すアイコン２５ａ～２５ｆと、印刷する原稿の各ページを示すアイコン２３ａ～２３ｆを含むプレビュー画面２０を表示する。

　その後、指示受付部１７ｂは、入力部１１を介して、プレビュー画面においてなされる処理の実行指示をユーザから受け付けたか否かを判定する（ステップＳ１０４）。処理の実行指示をユーザから受け付けていない場合（ステップＳ１０４においてＮＯの場合）、実行指示を受け付けるまで、ステップＳ１０４の判定処理を継続する。

　処理の実行指示をユーザから受け付けた場合（ステップＳ１０４においてＹＥＳの場合）、変更集約判定部１７ｄは、ステップＳ１０１で入力を受け付けたジョブの設定情報を参照し、その設定情報にページの集約を行うように設定されているか否かを判定する（ステップＳ１０５）。

　設定情報にページの集約を行うように設定されていない場合（ステップＳ１０５においてＮＯの場合）、変更集約判定部１７ｄ、表示制御部１７ｅ、および、印刷処理部１５ａは、ページの集約を伴わない通常印刷処理を実行する（ステップＳ１０６）。この通常印刷処理については、後に図９を用いて詳しく説明する。

　設定情報にページの集約を行うように設定されている場合（ステップＳ１０５においてＹＥＳの場合）、変更集約判定部１７ｄ、表示制御部１７ｅ、および、印刷処理部１５ａは、ページの集約を伴う集約印刷処理を実行する（ステップＳ１０７）。この集約印刷処理については、後に図１０を用いて詳しく説明する。

　ステップＳ１０６の処理、または、ステップＳ１０７の処理の後、この画像形成処理は終了する。

　つぎに、図８のステップＳ１０６に示した通常印刷処理について説明する。図９は、通常印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。

　まず、画像形成装置１０の指示受付部１７ｂは、図８のステップＳ１０４でユーザから受け付けた処理の実行指示が、ページの挿入などのページの並び順の変更指示であったか否かを判定する（ステップＳ２０１）。

　その実行指示がページの並び順の変更指示であった場合（ステップＳ２０１においてＹＥＳの場合）、原稿編集処理部１７ｃは、図８のステップＳ１０４において受け付けたページの並び順の変更指示に従い、ページの並び順を変更する（ステップＳ２０２）。

　実行指示がページの並び順の変更指示でなかった場合（ステップＳ２０１においてＮＯの場合）、原稿編集処理部１７ｃは、実行指示を受け付けた処理を実行する（ステップＳ２０５）。例えば、このような処理として、原稿に含まれるカラー画像のページをすべてモノクロ画像のページに変換する処理などが挙げられる。

　ステップＳ２０２、または、ステップＳ２０５の処理の後、印刷処理部１５ａは、入力部１１を介して、印刷指示をユーザから受け付けたか否かを判定する（ステップＳ２０３）。

　印刷指示をユーザから受け付けた場合（ステップＳ２０３においてＹＥＳの場合）、印刷処理部１５ａは、ページの集約処理を伴わない通常印刷を行い（ステップＳ２０４）、この通常印刷処理は終了する。

　印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ２０３においてＮＯの場合）、ジョブ設定受付部１７ａは、図８のステップＳ１０１で受け付けたジョブの設定をキャンセルし（ステップＳ２０６）、この通常印刷処理は終了する。

　つぎに、図８のステップＳ１０７に示した集約印刷処理について説明する。図１０は、集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。

　まず、画像形成装置１０の指示受付部１７ｂは、図８のステップＳ１０４でユーザから受け付けた処理の実行指示が、ページの挿入などのページの並び順の変更指示であったか否かを判定する（ステップＳ３０１）。

　実行指示がページの並び順の変更指示でなかった場合（ステップＳ３０１においてＮＯの場合）、原稿編集処理部１７ｃは、実行指示を受け付けた処理を実行する（ステップＳ３１０）。例えば、このような処理として、原稿に含まれるカラー画像のページをすべてモノクロ画像のページに変換する処理などが挙げられる。

　そして、印刷処理部１５ａは、入力部１１を介して、印刷指示をユーザから受け付けたか否かを判定する（ステップＳ３０８）。印刷指示をユーザから受け付けた場合（ステップＳ３０８においてＹＥＳの場合）、印刷処理部１５ａは、ページの集約処理を伴う集約印刷を行い（ステップＳ３０９）、この通常印刷処理は終了する。

　印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ３０８においてＮＯの場合）、ジョブ設定受付部１７ａは、図８のステップＳ１０１で受け付けたジョブの設定をキャンセルし（ステップＳ３１２）、この通常印刷処理は終了する。

　ステップＳ３０１において、処理の実行指示がページの並び順の変更指示であった場合（ステップＳ３０１においてＹＥＳの場合）、変更集約判定部１７ｄは、図８のステップＳ１０４で受け付けたページの並び順の変更指示に従ってページの並び順を変更することにより、集約ページにおいて組み合わせが変更となるページの属性情報を記憶部１６のページ属性情報１６ｂから読み出す（ステップＳ３０２）。具体的には、変更集約判定部１７ｄは、集約ページにおいて組み合わせが変更となるページの画像がカラー画像であるか、あるいは、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。

　その後、変更集約判定部１７ｄは、ページの組み合わせが変更となる集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しているか否かを判定する（ステップＳ３０３）。

　上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合（ステップＳ３０３においてＹＥＳの場合）、表示制御部１７ｅは、表示部１２を制御して、図７に示すように、その集約ページに対する印刷処理がモノクロ印刷となることを警告する警告メッセージ３を表示する（ステップＳ３０４）。

　その後、指示受付部１７ｂは、モノクロ印刷を許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ３０５）。具体的には、指示受付部１７ｂは、図７に示す許可指示受付領域３ａがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。

　モノクロ印刷を許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けていない場合（ステップＳ３０５においてＮＯの場合）、原稿編集処理部１７ｃは、ステップＳ１０４において受け付けたページの並び順の変更指示を破棄する（ステップＳ３１１）。

　その後、印刷処理部１５ａは、入力部１１を介して、印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ３０８）。印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けた場合（ステップＳ３０８においてＹＥＳの場合）、印刷処理部１５ａは、集約ページを生成し、さらに生成した集約ページに対する印刷処理を実行して（ステップＳ３０９）、この集約印刷処理は終了する。

　ステップＳ３０８において、印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けていない場合（ステップＳ３０８においてＮＯの場合）、ジョブ設定受付部１７ａは、ステップＳ１０１で受け付けたジョブの設定をキャンセルし（ステップＳ３１２）、この集約印刷処理は終了する。

　ステップＳ３０３において、ページの組み合わせが変更となる集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在していない場合（ステップＳ３０３においてＮＯの場合）、変更集約判定部１７ｄは、ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて、ステップＳ３０３の混在判定処理が完了したか否かを判定する（ステップＳ３０６）。

　すべての集約ページについて混在判定処理が完了していない場合（ステップＳ３０６においてＮＯの場合）、ステップＳ３０２に移行して、混在判定処理が完了していない集約ページにおいて、組み合わせが変更となるページの属性情報を読み出し（ステップＳ３０２）、その後の処理を継続する。

　ステップＳ３０６において、すべての集約ページについて混在判定処理が完了した場合（ステップＳ３０６においてＹＥＳの場合）、原稿編集処理部１７ｃは、ステップＳ１０４において受け付けたページの並び順の変更指示に従い、ページの並び順を変更する（ステップＳ３０７）。

　なお、上記実施形態１では、ユーザが集約ページに含まれるページの挿入などの編集を行い、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページが混在するようになった場合に、画像処理装置が、その集約ページがモノクロ印刷で印刷されることになることを警告する警告メッセージを表示することとしたが、画像処理装置が、カラー画像のページとモノクロ画像のページが混在するようになる編集を禁止することとしてもよい。

　図１１は、ページ編集処理の禁止処理の一例について説明する図である。図１１には、ページ１ｆの前にページ１ｇを挿入する場合が示されている。画像形成装置のタッチパネルには、図１１に示す各ページ１ａ～１ｊに対応するアイコンがページ順にプレビュー画面として表示され、ユーザは、タッチパネルでページ１ｇをドラッグし、ページ１ｆの前にページ１ｇを挿入することにより、ページ１ｇの挿入処理の実行を画像形成装置に指示する。

　画像形成装置は、図１の場合と同様に、ページ１ｇを挿入した後の集約対象となるページがいずれもカラー画像のページ（ページ１ａとページ１ｂ、ページ１ｉとページ１ｊ）である場合、カラー画像の集約ページ（集約ページ２ａ、２ｅ）を生成する。

　また、画像形成装置は、集約対象となるページがいずれもモノクロ画像のページ（ページ１ｃとページ１ｄ）である場合、モノクロ画像の集約ページ（集約ページ２ｂ）を生成する。

　ここで、ページ１ｆの前にページ１ｇを挿入し、ページ１ｆ～１ｊの並び順を変更する場合、画像処理装置１０の変更集約判定部１７ｄは、その並び順の変更によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する。

　図１１の例では、集約ページ２ｃにカラー画像のページ１ｇとモノクロ画像のページ１ｅとが混在するようになり、その結果、ページ１ｇがモノクロ印刷されることとなるので、画像処理装置は、ページ１ｇの挿入処理を禁止する旨の警告メッセージ５を表示する。また、ページ１ｇの印刷がモノクロ印刷とならない場合でも、ページ１ｇの挿入により、その後のページの印刷がカラー印刷からモノクロ印刷となる場合には、画像処理装置は、ページ１ｇの挿入処理を禁止する旨の警告メッセージ５を表示する。

　これにより、ユーザがページの挿入を行う際、集約ページにおけるカラー画像のページとモノクロ画像のページの混在によりページの挿入が禁止されることをユーザに通知することができ、ユーザの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、上記実施形態１では、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページが混在するようになった場合に、その集約ページがモノクロ印刷で印刷されることとしたが、集約ページがカラー印刷されることとしてもよい。この場合、表示制御部１７ｅは、集約ページがカラー印刷されることを警告する警告メッセージを表示部１２に表示させる。

　また、上記実施形態１では、プレビュー画面においてページを挿入することによりページの並び順が変更される場合について説明したが、プレビュー画面においてページを削除することによりページの並び順が変更される場合にも同様に、本発明を適用することができる。

　この場合、画像形成装置１０の表示部１１は、原稿に含まれる各ページのアイコンをページ順に並べ、さらにページの削除処理の実行指示を受け付けるための削除ボタンが配置されたプレビュー画面を表示する。ユーザは、削除したいページのアイコンをタッチし、さらに削除ボタンをタッチすることにより、ページの削除を画像形成装置１０に指示することができる。

　そして、画像処理装置１０の原稿編集処理部１７ｃは、ユーザにより指定されたページを削除し、削除したページの後ろにあるページのページ番号を繰り上げることにより、ページの並び順を変更する処理を行う。

　さらに、変更集約判定部１７ｄは、集約印刷が行われる場合に、上記並び順の変更により、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する。続いて、表示制御部１７ｅは、図２の場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在すると判定された場合に、印刷処理がモノクロ印刷となる旨の警告メッセージ３を表示部１１に表示させる。

　このように、ユーザが集約ページに含まれるページの削除を行う際にも、印刷処理がモノクロ印刷となることをユーザに通知することができ、ユーザによるページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、上記実施形態１では、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合に、警告メッセージを表示することとしたが、カラー画像、あるいは、モノクロ画像という属性以外のページの属性が用いられる場合にも同様に本発明は適用され得る。

　例えば、集約ページに異なる画像フォーマットのページが混在し、各ページのフォーマットがいずれかのフォーマットに変換されるような場合に、画像形成装置が警告メッセージを表示することとしてもよい。

　また、ページ毎にカラー印刷、あるいは、モノクロ印刷を行うように出力カラーが設定されている場合であって、集約ページに異なる出力カラーのページが混在し、各ページの出力カラーがいずれかの出力カラーに変換されるような場合に、画像形成装置が警告メッセージを表示することとしてもよい。

　また、集約ページに異なる階調のページが混在し、各ページの階調がいずれかの階調に変換されるような場合に、警告メッセージを表示することとしてもよい。例えば、集約ページに２階調の画像のページと８階調の画像のページが混在し、各ページの階調が２階調に変換されるような場合に、画像形成装置が警告メッセージを表示することとしてもよい。

（実施形態２）
　以下、本発明の実施形態２について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態２に係る画像形成処理について説明する。図１２は、本発明の実施形態２に係るページ集約処理の一例について説明する図である。

　図１２（Ａ）には、画像形成装置により順に読み取られた原稿画像の各ページ３１ａ～３１ｈが示されている。ページに付された「Ｃ」の記号は、そのページがカラー画像であることを示し、「Ｍ」の記号は、そのページがモノクロ画像であることを示す。そして、画像形成装置のタッチパネルには、図１２（Ａ）に示す各ページ３１ａ～３１ｈに対応するアイコンがページ順にプレビュー画面として表示される。ここで、アイコンとは、原稿画像の各ページ３１ａ～３１ｈや各集約ページ３２ａ～３２ｄの画像を縮小し、各画像や各集約ページを視認可能に表示したものである。

　図１２（Ｂ）には、２ページを１ページに集約した各集約ページ３２ａ～３２ｄの例が示されている。なお、以下では、２ｉｎ１コピーを行う場合について説明するが、これに限定されず、本発明は４ｉｎ１コピーなど他の集約コピーにも適用することができる。

　この画像形成装置は、原稿をスキャンする際に、原稿に含まれる各ページがカラー画像のページか、モノクロ画像のページかを判定し、その判定結果を各ページの属性情報として登録する。そして、画像形成装置は、カラー原稿のページについてはカラー印刷を行い、モノクロ画像のページについてはモノクロ印刷を行う。

　ただし、集約コピーが行われる場合であって、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合は、画像形成装置は、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ（図１２（Ｂ）の集約ページ３２ｂ）を生成し、生成した集約ページについてモノクロ印刷を行う。

　例えば、図１２（Ａ）において、集約対象となるページがいずれもカラー画像のページ（ページ３１ａとページ３１ｂ、ページ３１ｇとページ３１ｈ）である場合、画像形成装置は、図１２（Ｂ）に示すように、カラー画像の集約ページ（集約ページ３２ａ、３２ｄ）を生成する。

　また、図１２（Ａ）において、集約対象となるページがいずれもモノクロ画像のページ（ページ３１ｅとページ３１ｆ）である場合、画像形成装置は、図１２（Ｂ）に示すように、モノクロ画像の集約ページ（集約ページ３２ｃ）を生成する。

　さらに、図１２（Ａ）において、集約対象となるページがカラー画像のページ３１ｃとモノクロ画像のページ３１ｄとを含んでいる場合、画像形成装置は、図１２（Ｂ）に示すように、カラー画像のページ３１ｃをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページ３２ｂを生成する。

　カラー画像のページがモノクロ画像のページに変換される場合、画像形成装置は、ページ３１ｃがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示する。図１３は、警告メッセージ４１を表示するプレビュー画面４０の一例を示す図である。

　このプレビュー画面４０には、ページ表示領域４２や移動ボタン４３ａ～４３ｄが表示される。そして、ページ表示領域４２には、集約対象となる原稿の各ページを示すアイコン４４ｂ～４４ｅや各ページが集約された集約ページを示すアイコン４５ａ～４５ｃ、警告メッセージ４１、許可指示受付領域４１ａ、禁止指示受付領域４１ｂが表示される。

　移動ボタン４３ａ～４３ｄは、アイコン４４ｂ～４４ｅの表示をスクロールさせるボタンである。ユーザは、移動ボタン４３ａ～４３ｄをタッチすることにより、ページ表示領域４２に表示されていないアイコンを表示できるようになる。

　また、ユーザがアイコン４４ｂ～４４ｅをドラッグして、ページ表示領域４２の外側にアイコン４４ｂ～４４ｅを移動させると、その移動に応じてページ表示領域４２がスクロールし、ページ表示領域４２に表示されていないアイコンが表示されるようになる。

　ユーザは、このページ表示領域４２において、いずれかのアイコンをドラッグし、そのアイコンを別のアイコンの前に挿入することにより、その別のアイコンに対応するページの前に、ドラッグしたアイコンに対応するページを挿入するよう画像形成装置に指示することができる。

　許可指示受付領域４１ａは、アイコン４４ｃにより表される図１２（Ａ）に示したページ３１ｃがモノクロで印刷されることを許可する旨の指示をユーザから受け付けるタッチ領域であり、禁止指示受付領域４１ｂは、それを許可しない旨の指示をユーザから受け付けるタッチ領域である。

　許可指示受付領域４１ａをユーザがタッチし、その後、図１２（Ｂ）に示した集約ページ３２ａ～３２ｄの印刷指示をユーザから受け付けた場合、画像形成装置は、集約ページ３２ａ～３２ｄの印刷を行う。この場合、画像形成装置は、集約ページ３２ａ、３２ｄについてはカラー印刷を行い、集約ページ３２ｂ、３２ｃについてはモノクロ印刷を行う。

　なお、集約されることによりモノクロ印刷されることになるカラー画像のページ３１ｃのアイコン４４ｃは、他のアイコン４４ｂ、４４ｄ、４４ｅとは異なる態様で表示される。例えば、図１３に示すように、アイコン４４ｃは、強調枠線４６などで囲んで強調表示される。ここで、アイコン４４ｃの強調表示は点滅表示であってもよく、また、他のアイコンの表示色とは異なる色を用いた表示であってもよい。

　一方、ページ３１ｃがモノクロ印刷されることをユーザが望まない場合、ユーザは、ページの並び順の変更を画像形成装置に指示することができる。具体的には、ユーザは、禁止指示受付領域４１ｂをタッチし、その後、ページの挿入をタッチパネル上で行うことによりページの並び順を変更することができる。図１４は、ページの挿入を行う場合のページ集約処理の一例について説明する図である。

　図１４（Ａ）には、ページ３１ｄの前にページ３１ｇを挿入する場合が示されている。この場合、ページ３１ｃについては、カラー画像であるページ３１ｇと集約されることになるので、図１４（Ｂ）に示すように、ページ３１ｃはカラー印刷される。しかし、集約ページ３２ｄにモノクロ画像のページ３１ｆとカラー画像のページ３１ｈとが混在するようになり、ページ３１ｈがモノクロ印刷されることとなるので、画像形成装置は、ページ３１ｈがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示する。

　図１５は、警告メッセージ４１を表示するプレビュー画面４０の別の一例を示す図である。このプレビュー画面４０には、図１３に示したプレビュー画面４０と同様に、ページ表示領域４２や移動ボタン４３ａ～４３ｄが表示される。そして、ページ表示領域４２には、各ページを示すアイコン４４ｆ～４４ｈや集約ページを示すアイコン４５ｃ、４５ｄ、アイコン４４ｈに対応するページ３１ｈがモノクロ印刷されることを示す警告メッセージ４１、許可指示受付領域４１ａ、禁止指示受付領域４１ｂ、比較指示受付領域４１ｃが表示される。

　そして、許可指示受付領域４１ａをユーザがタッチし、その後、ユーザから集約ページ３２ａ～３２ｄの印刷指示を受け付けた場合、画像形成装置は、集約ページ３２ａ～３２ｄの印刷を行う。この場合、画像形成装置は、図１４（Ｂ）に示すように、集約ページ３２ａ、３２ｂについてはカラー印刷を行い、集約ページ３２ｃ、３２ｄについてはモノクロ印刷を行う。

　一方、禁止指示受付領域４１ｂをユーザがタッチした場合、画像形成装置は、ページ３１ｇの挿入処理をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、画像形成装置は、ページ３１ｇの挿入前のもとの並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。

　なお、ページ３１ｇの挿入処理をキャンセルするのではなく、その挿入処理を実行することとし、ページ３１ｈを含む集約ページ３２ｄについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。この場合、モノクロ画像であるページ３１ｆの印刷がカラー印刷になるので、画像形成装置が、ページ３１ｆがカラー印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示することとしてもよい。

　また、比較指示受付領域４１ｃをユーザがタッチした場合、画像形成装置は、ページ挿入前のページ順での集約ページと、ページ挿入後のページ順での集約ページの両方をプレビュー画面４０に表示する。

　図１６は、ページ挿入前後のページのアイコン４４ａ～４４ｈを表示するプレビュー画面４０の一例を示す図である。図１６のページ表示領域４２の上段には、ページ挿入前のページ順で並べられた集約対象となる原稿の各ページを示すアイコン４４ａ～４４ｆや警告メッセージ４１が表示され、ページ表示領域４２の下段には、ページ挿入後のページ順で並べられた集約対象となる原稿の各ページを示すアイコン４４ｄ～４４ｈや警告メッセージ４１が表示される。

　また、画像形成装置は、プレビュー画面４０にページ順決定ボタン４７を表示し、ページ挿入前のページ順で各ページを印刷するのか、ページ挿入後のページ順で各ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける。そして、画像形成装置は、選択されたページ順で、集約ページ３２ａ～３２ｄの印刷を行う。

　すなわち、ユーザが、ページ挿入前のページ順で各ページを印刷することを選択した場合、画像形成装置は、図１２（Ｂ）に示す集約ページ３２ａ～３２ｄを印刷し、ユーザが、ページ挿入後のページ順で各ページを印刷することを選択した場合、図１４（Ｂ）に示す集約ページ３２ａ～３２ｄを印刷する。

　上述のように、画像形成装置は、集約ページの形成対象である原稿に含まれるページに対応するアイコンを、その原稿の他のページに対応するアイコンの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けるので、ユーザがページの編集を行う際に、ページの印刷処理がモノクロ印刷となることをユーザに通知することができ、ユーザによるページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、画像形成装置は、並び順が変更されたページのうち、第１のページを含む集約ページについて、属性（カラー画像、または、モノクロ画像）の異なるページが集約ページに混在することになるか否かを判定するとともに、第１のページよりも後ろの第２のページを含む別の集約ページについて、属性の異なるページがその別の集約ページに混在することになるか否かを判定するので、ページが挿入された集約ページだけでなく、ページの挿入により影響を受ける他のページについても、ユーザに警告を発することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、画像形成装置は、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになると判定した場合に、カラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを警告メッセージとして表示することとしたので、ユーザに適切な警告を発することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、画像形成装置は、プレビュー画面において、強調表示を行うなどして、属性の異なるページを異なる態様で表示するので、どのページに対して警告メッセージが表示されているのかをユーザが容易に認識することができる。

　また、画像形成装置は、属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定した場合に、変更前の並び順、および、変更後の並び順でアイコンを並べたプレビュー画面を表示するので、変更前の並び順、および、変更後の並び順でどのような集約ページが形成されるかをユーザが容易に把握することができる。

　また、画像形成装置は、変更前の並び順、または、変更後の並び順のいずれか一方の選択を受け付け、選択された並び順で集約ページを形成するので、ユーザが望む集約ページを容易に形成することができる。

　つぎに、本発明の実施形態２に係る画像形成装置５０の機能構成について説明する。図１７は、本発明の実施形態２に係る画像形成装置５０の機能構成の一例を示すブロック図である。この画像形成装置５０は、入力部５１、表示部５２、ネットワークインターフェース部５３、電話回線インターフェース部５４、ページ形成部５５、記憶部５６、制御部５７を備える。

　入力部５１は、タッチパッドなどにより構成される入力デバイスである。表示部５２は、液晶パネルなどにより構成される表示デバイスである。入力部５１と表示部５２とは、組み合わされて、タッチパネルを構成する。

　ネットワークインターフェース部５３は、ＬＡＮ（Local Area Network）などのネットワークを介して、他の通信装置と通信を行う処理部である。電話回線インターフェース部５４は、電話回線を介して、ＦＡＸ装置などの他の装置と通信を行う処理部である。

　ページ形成部５５は、各種の画像形成処理を実行する処理部である。このページ形成部５５は、印刷処理部５５ａ、スキャン処理部５５ｂ、コピー処理部５５ｃ、ＦＡＸ処理部５５ｄを備える。

　印刷処理部５５ａは、原稿データの印刷処理を行う処理部である。例えば、印刷処理部５５ａは、集約コピー時に、１ページに集約されるページがすべてカラー画像である場合、カラー画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのカラー印刷を行う。また、印刷処理部５５ａは、１ページに集約されるページがすべてモノクロ画像である場合、モノクロ画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。

　さらに、印刷処理部５５ａは、１ページに集約されるページがカラー画像のページとモノクロ画像のページの両方を含む場合、カラー画像のページをモノクロ画像のページに変換してモノクロ画像のページだけが含まれる集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。

　スキャン処理部５５ｂは、原稿のスキャン処理を行う処理部である。このスキャン処理部５５ｂは、原稿のスキャン処理を実行した後、スキャン処理により得られた画像データがカラー画像であるのか、モノクロ画像であるのかを判定する処理や、画像データにページ番号を割り当てる処理などを行う。

　コピー処理部５５ｃは、原稿データのコピー処理を行う処理部である。コピー処理を行う場合、コピー処理部５５ｃは、スキャン処理部５５ｂに原稿のスキャンを依頼し、その結果得られた画像データの印刷を印刷処理部５５ａに依頼する。ＦＡＸ処理部５５ｄは、ＦＡＸの送受信処理を行う処理部である。

　記憶部５６は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部５６は、原稿データ５６ａ、ページ属性情報５６ｂ、ジョブ設定情報５６ｃなどのデータを記憶する。

　原稿データ５６ａは、スキャン処理部５５ｂが読み取った原稿の画像データや、ＦＡＸ処理部５５ｄが受信したＦＡＸの画像データである。

　ページ属性情報５６ｂは、原稿データ５６ａとして画像データが記憶されている各ページの属性情報である。具体的には、ページ属性情報５６ｂには、原稿データ５６ａとして記憶された各ページの画像データがカラー画像であるか、あるいは、モノクロ画像であるかの情報や、各ページのページ番号の情報などが含まれる。

　ジョブ設定情報５６ｃは、ユーザが入力部５１を操作して入力したジョブの設定情報である。例えば、ジョブ設定情報５６ｃは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の１ページに含めるページ数の情報、コピーする原稿とは別の原稿のページを挿入してページの編集を行う場合に、その別の原稿を特定する情報などが含まれる。

　制御部５７は、画像形成装置５０の各機能部を制御するＣＰＵ（Central Processing Unit）などの制御デバイスである。この制御部５７は、ジョブ設定受付部５７ａ、指示受付部５７ｂ、原稿編集処理部５７ｃ、集約判定部５７ｄ、変更集約判定部５７ｅ、表示制御部５７ｆを備える。

　ジョブ設定受付部５７ａは、入力部５１を介して、ジョブの設定情報をユーザから受け付ける処理部である。ジョブ設定受付部５７ａは、受け付けた設定情報を記憶部５６にジョブ設定情報５６ｃとして記憶する。

　指示受付部５７ｂは、入力部５１を介して、印刷する原稿の編集指示をユーザから受け付ける処理部である。例えば、指示受付部５７ｂは、ページの挿入などによるページの並び順の変更指示をユーザから受け付ける。原稿編集処理部５７ｃは、指示受付部５７ｂが受け付けた編集指示に従い、印刷する原稿の編集処理を行う処理部である。

　集約判定部５７ｄは、印刷される原稿に含まれる各ページのもとのページ順で集約ページが印刷される場合に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する処理部である。

　変更集約判定部５７ｅは、指示受付部５７ｂが、ページの並び順の変更指示をユーザから受け付け、変更後のページ順で集約ページが印刷される場合に、その並び順の変更によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになるか否かを判定する処理部である。

　表示制御部５７ｆは、表示部５２における情報の表示制御を行う処理部である。例えば、表示制御部５７ｆは、集約判定部５７ｄまたは変更集約判定部５７ｅによりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、表示部５２を制御して、図１３、１５、１６に示したような警告メッセージ４１を表示部５２に表示させる。

　また、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、ページ挿入前のページ順で各ページを印刷するのか、ページ挿入後のページ順で各ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける図１６に示したようなプレビュー画面４０を表示部５２に表示させる。

　つぎに、本発明の実施形態２に係る画像形成処理の処理手順について説明する。図１８は、本発明の実施形態２に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

　まず、画像形成装置５０のジョブ設定受付部５７ａは、入力部５１を介して、ユーザからジョブの設定情報の入力を受け付ける（ステップＳ４０１）。ジョブの設定情報とは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の１ページに含めるページ数の情報などである。

　そして、表示制御部５７ｆは、記憶部５６から原稿データ５６ａを読み出す（ステップＳ４０２）。その後、集約判定部５７ｄは、ステップＳ４０１で入力を受け付けたジョブの設定情報を参照し、その設定情報にページの集約を行うように設定されているか否かを判定する（ステップＳ４０３）。

　設定情報にページの集約を行うように設定されていない場合（ステップＳ４０３においてＮＯの場合）、表示制御部５７ｆ、および、印刷処理部５５ａは、ページの集約を伴わない通常印刷処理を実行する（ステップＳ４０４）。この通常印刷処理については、後に図１９を用いて詳しく説明する。

　設定情報にページの集約を行うように設定されている場合（ステップＳ４０３においてＹＥＳの場合）、集約判定部５７ｄ、変更集約判定部５７ｅ、表示制御部５７ｆ、および、印刷処理部５７ａは、ページの集約を伴う集約印刷処理を実行する（ステップＳ４０５）。この集約印刷処理については、後に図２０～図２２を用いて詳しく説明する。

　ステップＳ４０４の通常印刷処理、または、ステップＳ４０５の集約印刷処理の後、この画像形成処理は終了する。

　つぎに、図１８のステップＳ４０４に示した通常印刷処理について説明する。図１９は、通常印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。

　まず、画像形成装置５０の表示制御部５７ｆは、記憶部５６に記憶された原稿データ５６ａに基づいて、印刷される原稿の各ページをページ順に並べて表示するプレビュー画面の画像データを生成し、表示部５２を制御して、生成したプレビュー画面を表示部５２に表示させる（ステップＳ５０１）。

　そして、指示受付部５７ｂは、入力部５１を介してユーザからページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ５０２）。ユーザからページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けた場合（ステップＳ５０２においてＹＥＳの場合）、原稿編集処理部５７ｃは、その変更指示に従い、ページの並び順を変更する（ステップＳ５０３）。

　ステップＳ５０３の処理の後、または、ステップＳ５０２においてユーザからページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ５０２においてＮＯの場合）、指示受付部５７ｂは、入力部５１を介してユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ５０４）。

　ユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けた場合（ステップＳ５０４においてＹＥＳの場合）、印刷処理部５５ａは、ページの集約処理を伴わない通常印刷を行い（ステップＳ５０５）、この通常印刷処理は終了する。

　ユーザから印刷処理を所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ５０４においてＮＯの場合）、ジョブ設定受付部５７ａは、図１８のステップＳ４０１で受け付けたジョブの設定をキャンセルし（ステップＳ５０６）、この通常印刷処理は終了する。

　つぎに、図１８のステップＳ４０５に示した集約印刷処理について説明する。図２０～２２は、集約印刷処理の処理手順の一例について説明するフローチャートである。

　まず、画像形成装置５０の表示制御部５７ｆは、記憶部５６に記憶された原稿データ５６ａに基づいて、印刷される原稿の各ページをページ順に並べて表示するプレビュー画面の画像データを生成し、表示部５２を制御して、生成したプレビュー画面を表示部５２に表示させる（ステップＳ６０１）。

　そして、集約判定部５７ｄは、集約ページに含まれる各ページの属性情報を記憶部５６のページ属性情報５６ｂから読み出す（ステップＳ６０２）。具体的には、集約判定部５７ｄは、上記集約ページに含まれる各ページの画像がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。

　その後、集約判定部５７ｄは、原稿の各ページをページ順に並べて生成される集約ページに、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在するか否かを判定する（ステップＳ６０３）。

　そして、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合（ステップＳ６０３においてＹＥＳの場合）、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、図１３に示したプレビュー画面４０のように、その集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを警告する警告メッセージ４１を表示部５２に表示させる（ステップＳ６０４）。

　続いて、指示受付部５７ｂは、上記集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ６０５）。具体的には、指示受付部５７ｂは、図１３に示した許可指示受付領域４１ａがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。

　許可指示受付領域４１ａがユーザにより所定時間内にタッチされた場合（ステップＳ６０５においてＹＥＳの場合）、または、上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しない場合（ステップＳ６０３においてＮＯの場合）、集約判定部５７ｄは、すべての集約ページについて、ステップＳ６０３の混在判定処理が完了したか否かを判定する（ステップＳ６０６）。

　すべての集約ページについて混在判定処理が完了していない場合（ステップＳ６０６においてＮＯの場合）、ステップＳ６０２に移行して、集約判定部５７ｄは、混在判定処理が完了していない集約ページに含まれる各ページの属性情報を記憶部５６のページ属性情報５６ｂから読み出し（ステップＳ６０２）、その後の処理を継続する。

　すべての集約ページについて混在判定処理が完了した場合（ステップＳ６０６においてＹＥＳの場合）、印刷処理部５５ａは、入力部５１を介してユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ６０７）。

　印刷指示をユーザから所定時間内に受け付けた場合（ステップＳ６０７においてＹＥＳの場合）、印刷処理部５５ａは、集約ページを生成し、さらに生成した集約ページに対する印刷処理を実行して（ステップＳ６０８）、この集約印刷処理は終了する。

　ステップＳ６０７において、ユーザから印刷指示を所定時間内に受け付けていない場合（ステップＳ６０７においてＮＯの場合）、ジョブ設定受付部５７ａは、図１８のステップＳ４０１で受け付けたジョブの設定をキャンセルし（ステップＳ６０９）、この集約印刷処理は終了する。

　ステップＳ６０５において、集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ６０５においてＮＯの場合）、指示受付部５７ｂは、図２１に示すように、入力部５１を介してページの並び順の変更指示を所定時間内にユーザから受け付けたか否かを判定する（ステップＳ６１０）。

　ページの並び順の変更指示を所定時間内にユーザから受け付けた場合（ステップＳ６１０においてＹＥＳの場合）、変更集約判定部５７ｅは、その変更指示に従ってページの並び順を変更することにより集約ページにおいて組み合わせが変更となるページの属性情報を記憶部５６のページ属性情報５６ｂから読み出す（ステップＳ６１１）。

　具体的には、変更集約判定部５７ｅは、集約ページにおいて組み合わせが変更となるページの画像がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。図１４の例では、ページ３１ｇがページ３１ｃとページ３１ｄの間に挿入されることにより、集約ページ３２ｂ、３２ｃ、３２ｄにおいて、集約ページに含まれるページの組み合わせが変更されるので、例えば、集約ページ３２ｂに含まれるページ３１ｃとページ３１ｇの画像がカラー画像であるか、モノクロ画像であるかの情報を読み出す。

　その後、変更集約判定部５７ｅは、ページの組み合わせが変更となる集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しているか否かを判定する（ステップＳ６１２）。

　上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在している場合（ステップＳ６１２においてＹＥＳの場合）、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、図１５に示したプレビュー画面４０のように、その集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを警告する警告メッセージ４１を表示部５２に表示させる（ステップＳ６１３）。

　その後、指示受付部５７ｂは、上記集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ６１４）。具体的には、指示受付部５７ｂは、図１５に示した許可指示受付領域４１ａがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。

　許可指示受付領域４１ａがユーザにより所定時間内にタッチされた場合（ステップＳ６１４においてＹＥＳの場合）、または、上記集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在しない場合（ステップＳ６１２においてＮＯの場合）、変更集約判定部５７ｅは、ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて、ステップＳ６１２の混在判定処理が完了したか否かを判定する（ステップＳ６１５）。

　ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて混在判定処理が完了していない場合（ステップＳ６１５においてＮＯの場合）、ステップＳ６１１に移行して、変更集約判定部５７ｅは、混在判定処理が完了していない集約ページに含まれる各ページの属性情報を記憶部５６のページ属性情報５６ｂから読み出し（ステップＳ６１１）、その後の処理を継続する。

　ページの組み合わせが変更となるすべての集約ページについて混在判定処理が完了した場合（ステップＳ６１５においてＹＥＳの場合）、原稿編集処理部５７ｃは、ステップＳ６１０において受け付けたページの並び順の変更指示に従い、ページの並び順を変更する（ステップＳ６１６）。そして、図２０のステップＳ６０７に移行し、それ以降の処理が継続される。

　ステップＳ６１０において、ページの並び順の変更指示を所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ６１０においてＮＯの場合）、ページの並び順を変更することなく、図２０のステップＳ６０７に移行し、それ以降の処理が継続される。

　ステップＳ６１４において、上記集約ページの印刷処理がモノクロ印刷となることを許可する入力をユーザから所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ６１４においてＮＯの場合）、指示受付部５７ｂは、図２２に示すように、変更前後のページの並び順を比較する比較指示を所定時間内に受け付けたか否かを判定する（ステップＳ６１７）。具体的には、指示受付部５７ｂは、図１５に示した比較指示受付領域４１ｃがユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。

　比較指示受付領域４１ｃがユーザにより所定時間内にタッチされた場合（ステップＳ６１７においてＹＥＳの場合）、表示制御部５７ｆは、記憶部５６に記憶された原稿データ５６ａに基づいて、図１６に示したような、ページの並び順の変更前後の各ページの状態を並べて表示するプレビュー画面４０の画像データを生成し、表示部５２を制御して、生成したプレビュー画面４０を表示部５２に表示させる（ステップＳ６１８）。

　そして、指示受付部５７ｂは、入力部５１を介してユーザから変更前後のページの並び順のうちいずれかの選択を受け付け、さらに変更前のページの並び順が選択されたか否かを判定する（ステップＳ６１９）。具体的には、指示受付部５７ｂは、図１６に示した２つのページ順決定ボタン４７のうち、変更前のページの並び順で各ページが表示されている方に表示されているページ順決定ボタン４７がユーザにより所定時間内にタッチされたか否かを判定する。

　変更前のページの並び順が選択された場合（ステップＳ６１９においてＹＥＳの場合）、ページの並び順を変更することなく、図２０のステップＳ６０７に移行して、それ以後の処理が継続される。

　変更後のページの並び順で各ページが表示されている方に表示されているページ順決定ボタン４７がユーザにより所定時間内にタッチされることにより、変更後のページの並び順が選択された場合（ステップＳ６１９においてＮＯの場合）、原稿編集処理部５７ｃは、図２１のステップＳ６１０において受け付けたページの並び順の変更指示に従い、ページの並び順を変更する（ステップＳ６２０）。そして、図２０のステップＳ６０７に移行し、それ以降の処理が継続される。

　ステップＳ６１７において、変更前後のページの並び順を比較する比較指示を所定時間内に受け付けなかった場合（ステップＳ６１７においてＮＯの場合）、原稿編集処理部５７ｃは、図２１のステップＳ６１０において受け付けたページの並び順の変更指示を破棄し、ページの並び順の変更は行わない（ステップＳ６２１）。そして、図２０のステップＳ６０７に移行し、それ以降の処理が継続される。

　なお、上記実施形態２におけるページの並び順の変更は、図１４に示したように、同一原稿内でのページの移動によるものであったが、これに限定されるものではない。例えば、別の原稿に含まれるページを挿入することによりページの並び順が変更される場合にも、本発明は適用され得る。

　図２３は、別の原稿に含まれるページを挿入する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。図２３（Ａ）には、ページ３１ｃとページ３１ｄの間に、ページ３１ａ～３１ｈを含む原稿とは別の原稿から読み取られたページ３３を挿入する場合が示されている。

　この場合、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、原稿の各ページ３１ａ～３１ｈに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示部５２に表示させる。

　そして、ユーザが、別の原稿の各ページに対応するアイコンのうち、ページ３３に対応するアイコンをドラッグし、そのアイコンをページ３１ｃに対応するアイコンとページ３１ｄに対応するアイコンとの間に挿入することにより、ページ３３をページ３１ｃとページ３１ｄとの間に挿入するよう画像形成装置に指示することができる。

　このページ集約処理では、集約判定部５７ｄが、まず、原稿に含まれる各ページをそのページ順に並べて集約する場合にカラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する。そして、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することになる場合、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、図１３で説明した場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する集約ページがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示部５２に表示させる。

　図２３（Ａ）の例では、原稿に含まれる各ページ３１ａ～３１ｈをそのページ順に並べた場合、ページ３１ｃとページ３１ｄとが同一の集約ページに混在するようになるので、表示制御部５７ｆは、図１３に示した警告メッセージ４１と同様の警告メッセージを表示部５２に表示させる。

　そして、図１３に示したような許可指示受付領域４１ａがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部５５ａは、図２３（Ａ）に示したページ３１ａとページ３１ｂ、ページ３１ｃとページ３１ｄ、ページ３１ｅとページ３１ｆ、ページ３１ｇとページ３１ｈがそれぞれ集約された集約ページの印刷を行う。

　この場合、印刷処理部５５ａは、ページ３１ａとページ３１ｂが集約された集約ページ、および、ページ３１ｇとページ３１ｈが集約された集約ページについてはカラー印刷を行い、ページ３１ｃとページ３１ｄが集約された集約ページ、および、ページ３１ｅとページ３１ｆが集約された集約ページについてはモノクロ印刷を行う。

　一方、図１３に示したような禁止指示受付領域４１ｂがユーザによりタッチされ、その後、別の原稿に含まれるページ（図２３の例におけるページ３３）の挿入によりページの並び順が変更された場合、変更集約判定部５７ｅは、その変更後のページの並び順で集約された同一の集約ページに、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在することとなるか否かを判定する。

　そして、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが同一の集約ページに混在することとなる場合、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、図１５で説明した場合と同様に、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する集約ページがモノクロ印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示部５２に表示させる。

　図２３（Ｂ）の例では、ページ３３の挿入によりページの並び順を変更する結果、モノクロ画像のページ３１ｆとカラー画像のページ３１ｇとが同一の集約ページ３２ｄに混在するようになるので、表示制御部５７ｆは、図１５に示した警告メッセージ４１と同様の警告メッセージを表示部５２に表示させる。

　そして、図１５に示したような許可指示受付領域４１ａがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部５５ａは、図２３（Ｂ）に示したページ３１ａとページ３１ｂ、ページ３１ｃとページ３３、ページ３１ｄとページ３１ｅ、ページ３１ｆとページ３１ｇがそれぞれ集約された集約ページ３２ａ～３２ｄの印刷を行う。加えて、印刷処理部５５ａは、ページ３１ｈだけを含む集約ページ３２ｅの印刷を行う。この場合、印刷処理部５５ａは、集約ページ３２ａ、３２ｂ、３２ｅについてはカラー印刷を行い、集約ページ３２ｃ、３２ｄについてはモノクロ印刷を行う。

　一方、図１５に示したような禁止指示受付領域４１ｂがユーザによりタッチされた場合、印刷処理部５５ａは、ページ３３の挿入処理の実行をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部５５ａは、図２３（Ａ）に示したような、ページ３３の挿入をしない場合の並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。

　なお、ページ３３の挿入処理の実行をキャンセルするのではなく、その挿入処理を実行することとし、モノクロ印刷されることになるカラー画像のページ３１ｇを含む集約ページ３２ｄについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。この場合、モノクロ画像であるページ３１ｆの印刷がカラー印刷になるので、画像形成装置が、ページ３１ｆがカラー印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示することとしてもよい。

　また、図１５に示したような比較指示受付領域４１ｃがユーザによりタッチされた場合、図１６で説明した場合と同様に、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、ページ３３の挿入前のページ順での集約ページと、ページ３３の挿入後のページ順での集約ページの両方のプレビュー画面４０を表示部５２に表示させる。

　そして、図１６を用いて説明した場合と同様に、指示受付部５７ｂは、ページ順決定ボタン４７のユーザによるタッチを検出することにより、ページ挿入前のページ順で各集約ページを印刷するのか、ページ挿入後のページ順で各集約ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける。そして、印刷処理部５５ａは、選択されたページ順で、集約ページの印刷を行う。

　上述のように、指示受付部５７ｂが、印刷対象である原稿とは別の原稿に含まれるページに対応するアイコンを、上記原稿に含まれるページの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けた場合に、変更集約判定部５７ｅが、上記原稿に含まれるページの属性の情報、および、上記別の原稿に含まれるページの属性の情報に基づいて、並び順の変更により属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定することとしたので、印刷対象である原稿とは別の原稿に含まれるページを挿入して各ページの並び順を変更する場合でも、ユーザにモノクロの集約ページが印刷されることを通知することができ、ユーザのページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、表示部５２が、上記原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、上記別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示することとしたので、ユーザのページの編集作業を容易にすることができる。

　また、ページの並び順の変更は、ページを削除することによるものであってもよい。図２４は、ページを削除する場合のページ集約処理の一例について説明する図である。図２４（Ａ）には、ページ３１ｃを削除する場合が示されている。

　図２４（Ａ）の例では、原稿に含まれる各ページ３１ａ～３１ｈをそのページ順に並べた場合、ページ３１ｃとページ３１ｄとが同一の集約ページに混在するようになるので、表示制御部５７ｆは、図１３に示した警告メッセージ４１と同様の警告メッセージを表示部５２に表示させる。

　そして、図１３に示したような許可指示受付領域４１ａがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部５５ａは、図２４（Ａ）に示したページ３１ａとページ３１ｂ、ページ３１ｃとページ３１ｄ、ページ３１ｅとページ３１ｆ、ページ３１ｇとページ３１ｈがそれぞれ集約された集約ページの印刷を行う。

　一方、図１３に示したような禁止指示受付領域４１ｂがユーザによりタッチされ、その後、ページの削除によりページの並び順が変更された場合、変更集約判定部５７ｅは、その変更後のページの並び順で集約された同一の集約ページに、カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在することとなるか否かを判定する。

　図２４（Ｂ）の例では、ページ３１ｃの削除によりページの並び順を変更する結果、モノクロ画像のページ３１ｆとカラー画像のページ３１ｇとが同一の集約ページ３２ｃに混在するようになるので、表示制御部５７ｆは、図１５に示した警告メッセージ４１と同様の警告メッセージを表示部５２に表示させる。

　そして、図１５に示したような許可指示受付領域４１ａがユーザによりタッチされ、その後、ユーザから集約ページの印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部５５ａは、図２４（Ｂ）に示したページ３１ａとページ３１ｂ、ページ３１ｄとページ３１ｅ、ページ３１ｆとページ３１ｇがそれぞれ集約された集約ページ３２ａ～３２ｃの印刷を行う。加えて、印刷処理部５５ａは、ページ３１ｈだけを含む集約ページ３２ｄの印刷を行う。この場合、印刷処理部５５ａは、集約ページ３２ａ、３２ｄについてはカラー印刷を行い、集約ページ３２ｂ、３２ｃについてはモノクロ印刷を行う。

　一方、図１５に示したような禁止指示受付領域４１ｂがユーザによりタッチされた場合、印刷処理部５５ａは、ページ３１ｃの削除処理の実行をキャンセルする。そして、ユーザから印刷指示を受け付けた場合、印刷処理部５５ａは、ページ３１ｃの削除をしない場合の並び順でページが集約された集約ページの印刷を実行する。

　なお、ページ３１ｃの削除処理の実行をキャンセルするのではなく、その削除処理を実行することとし、モノクロ印刷されることになるカラー画像のページ３１ｇを含む集約ページ３２ｃについて、カラー印刷を行うようにしてもよい。この場合、モノクロ画像であるページ３１ｆの印刷がカラー印刷になるので、画像形成装置が、ページ３１ｆがカラー印刷されることとなる旨の警告メッセージを表示することとしてもよい。

　また、図１５に示したような比較指示受付領域４１ｃがユーザによりタッチされた場合、図１６で説明した場合と同様に、表示制御部５７ｆは、表示部５２を制御して、ページ３１ｃの削除前のページ順での集約ページと、ページ３１ｃの削除後のページ順での集約ページの両方のプレビュー画面４０を表示部５２に表示させる。

　そして、図１６を用いて説明した場合と同様に、指示受付部５７ｂは、ページ順決定ボタン４７のユーザによるタッチを検出することにより、ページ削除前のページ順で各集約ページを印刷するのか、ページ削除後のページ順で各集約ページを印刷するのかの選択をユーザから受け付ける。そして、印刷処理部５５ａは、選択されたページ順で、集約ページの印刷を行う。

　上述のように、指示受付部５７ｂは、原稿に含まれるページを削除して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることとしたので、ユーザが集約ページに含まれるページの削除を行う際にも、印刷処理がモノクロ印刷となることをユーザに通知することができ、ユーザによるページの編集作業を効果的に支援することができる。

　また、上記実施形態では、集約ページにカラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在する場合に、警告メッセージを表示することとしたが、カラー画像、あるいは、モノクロ画像という属性以外のページの属性が用いられる場合にも同様に本発明は適用され得る。

（実施形態３）
　以下、本発明の実施形態３について図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の実施形態３に係る画像形成処理について説明する。図２５は、本発明の実施形態３に係るページ集約処理の一例について説明する図である。

　ここでは、２ページを１ページに集約した集約ページを印刷する画像形成処理を例に挙げて説明を行う。本発明の実施形態３に係るページ集約処理では、前後のページでページの属性が変化する場合、以下に説明するように、集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを印刷する。なお、以下の例では、ページの属性として階調の情報を用いることとするが、これに限定されず、以下に説明する画像カラーや画像フォーマットなど、ページの他の属性を用いることとしてもよい。

　図２５には、画像形成装置が有するスキャン機能により順に読み取られた原稿画像の各ページ６１ａ～６１ｄが示されている。原稿画像の１ページ目６１ａ、３ページ目６１ｃ、４ページ目６１ｄは、文字のみを含むページであり、２ページ目６１ｂは、文字と写真を含むページである。

　また、各ページ６１ａ～６１ｄは、属性情報を有している。属性情報は、出力カラー、画像カラー、画像フォーマット、階調の情報を含む。出力カラーとは、画像形成装置が画像を印刷する場合にフルカラー印刷を行うか、モノクロ印刷を行うかの設定情報である。この出力カラーは、以下に説明する画像カラーが「モノクロ」か「フルカラー」かに応じて画像形成装置により設定される。

　画像カラーは、その画像データがフルカラー画像であるのか、モノクロ画像であるのかを示す情報である。この画像カラーは、画像形成装置により原稿のスキャン時に判定される。

　画像フォーマットは、その画像データがＲＧＢフォーマットであるのか、Ｋ（モノクロ）フォーマットであるのかを示す情報である。この画像フォーマットは、画像形成装置により原稿のスキャン時に判定される。ＲＧＢフォーマットは、画像の各画素の色を赤（Ｒｅｄ）、緑（Ｇｒｅｅｎ）、青（Ｂｌｕｅ）の３原色の階調で表すフォーマットである。Ｋフォーマットは、画像の各画素の色を黒色の階調で表すフォーマットである。

　階調は、色の濃淡の段階数を表す情報である。この階調は、画像形成装置により原稿のスキャン時に判定される。例えば、画像フォーマットがＫフォーマットで、階調が１ｂｉｔである場合、白と黒の２段階で色の表現がなされる。また、画像フォーマットがＲＧＢフォーマットで、階調が８ｂｉｔである場合、赤、緑、青の各色について、２５６段階で色の表現がなされる。

　図２５の例では、１ページ目６１ａ、３ページ目６１ｃ、４ページ目６１ｄについては、出力カラーが「モノクロ」、画像カラーが「モノクロ」、画像フォーマットが「Ｋフォーマット」、階調が「１ｂｉｔ」となっている。また、２ページ目６１ｂについては、出力カラーが「フルカラー」、画像カラーが「フルカラー」、画像フォーマットが「ＲＧＢフォーマット」、階調が「８ｂｉｔ」となっている。

　ユーザが２ページを１ページに集約した集約ページを印刷するように画像形成装置に指示した場合、画像形成装置は、１ページ目６１ａと２ページ目６１ｂとが集約された集約ページ６２ａを印刷することになるが、１ページ目６１ａの階調「１ｂｉｔ」と２ページ目６１ｂの階調「８ｂｉｔ」とが異なるため、画像形成装置は、集約ページ６２ａを印刷する処理を行わず、１ページ目６１ａのみを含む集約ページ６３ａをモノクロ印刷する処理を行う。

　つぎに、画像形成装置は、２ページ目６１ｂが１ページ目６１ａを含む集約ページ６３ａに集約されなかったため、２ページ目６１ｂと３ページ目６１ｃとが集約された集約ページ６２ｂを印刷することになるが、２ページ目６１ｂの階調「８ｂｉｔ」と３ページ目６１ｃの階調「１ｂｉｔ」とが異なるため、画像形成装置は、集約ページ６２ｂを印刷する処理を行わず、２ページ目６１ｂのみを含む集約ページ６３ｂをカラー印刷する処理を行う。

　さらに、画像形成装置は、３ページ目６１ｃが２ページ目６１ｂを含む集約ページ６３ｂに集約されず、かつ、３ページ目６１ｃの階調「１ｂｉｔ」と４ページ目６１ｄの階調「１ｂｉｔ」とが同一であるため、３ページ目６１ｃと４ページ目６１ｄとが集約された集約ページ６３ｃをモノクロ印刷する処理を行う。

　以上のように、画像形成装置は、前後のページで階調が変化する場合に、集約ページの改ページを行い、前のページを含む集約ページと、後ろのページを含む集約ページとを別々に印刷するので、ユーザが知らないうちにページの順番が変更され、後ろのページが前のページよりも前に印刷されるようなことがない。

　また、画像形成装置は、階調が異なるページを別々の集約ページに集約して印刷するので、ページの階調を維持したままで印刷を行うことができ、ユーザが知らないうちに画像の階調が変更されることがない。

　このように、上記処理によれば、ユーザが所望するページの順番、および、階調で集約ページを印刷することができるようになる。また、ページの属性として階調を用いることにより、階調が互いに異なるページが別々の集約ページに含まれるように集約ページの印刷を行うことができるようになる。これにより、階調がより少ない階調に不意に変換されないようにすることができるので、印刷された画像の見栄えが悪くなり、鮮明度が欠けるといった事態が生じることを防止できる。

　つぎに、本発明の実施形態３に係る画像形成装置の機能構成について説明する。ここで、画像形成装置は、ＭＦＰ（Multifunction Peripheral）やプリンタ、コピー機、ファクシミリなどの画像を形成する装置を含む。以下では、画像形成装置が、ＭＦＰである場合について説明する。図２６は、本発明の実施形態に係る画像形成装置７０の機能構成の一例を示すブロック図である。

　図２６に示すように、画像形成装置７０は、入力部７１、表示部７２、ネットワークインターフェース部７３、電話回線インターフェース部７４、ページ形成部７５、記憶部７６、制御部７７を備える。

　入力部７１は、タッチパッドなどにより構成される入力デバイスである。表示部７２は、液晶パネルなどにより構成される表示デバイスである。入力部７１と表示部７２とは、組み合わされて、タッチパネルを構成する。

　ネットワークインターフェース部７３は、ＬＡＮ（Local Area Network）などのネットワークを介して、他の通信装置と通信を行う処理部である。電話回線インターフェース部７４は、電話回線を介して、ＦＡＸ装置などの他の装置と通信を行う処理部である。

　ページ形成部７５は、各種の画像形成処理を実行する処理部である。このページ形成部７５は、印刷処理部７５ａ、スキャン処理部７５ｂ、コピー処理部７５ｃ、ＦＡＸ処理部７５ｄを備える。

　印刷処理部７５ａは、原稿データの印刷処理を行う処理部である。例えば、印刷処理部７５ａは、集約印刷時に、１ページに集約されるページがすべてカラー画像である場合、カラー画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのカラー印刷を行う。また、印刷処理部７５ａは、１ページに集約されるページがすべてモノクロ画像である場合、モノクロ画像の集約ページの画像データを生成し、生成した画像データのモノクロ印刷を行う。

　さらに、印刷処理部７５ａは、各ページをページ順に集約して集約ページを印刷する際、前後のページでページの階調が変化すると判定された場合に、図２５を用いて説明したようにして、集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを印刷する。

　スキャン処理部７５ｂは、原稿のスキャン処理を行う処理部である。このスキャン処理部７５ｂは、スキャン処理により読み取った各ページの画像データについて、出力カラー、画像カラー、画像フォーマット、階調を判定する処理や、読み取った画像データにページ番号を割り当てる処理を行う。

　コピー処理部７５ｃは、原稿データのコピー処理を行う処理部である。コピー処理を行う場合、コピー処理部７５ｃは、スキャン処理部７５ｂに原稿のスキャンを依頼し、その結果得られた画像データの印刷を印刷処理部７５ａに依頼する。ＦＡＸ処理部７５ｄは、ＦＡＸの送受信処理を行う処理部である。

　記憶部７６は、メモリやハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部７６は、原稿データ７６ａ、ページ属性情報７６ｂ、ジョブ設定情報７６ｃ、印刷ページ情報７６ｄなどのデータを記憶する。

　原稿データ７６ａは、スキャン処理部７５ｂが読み取った原稿の画像データや、ＦＡＸ処理部７５ｄが受信したＦＡＸの画像データである。

　ページ属性情報７６ｂは、原稿データ７６ａとして画像データが記憶されている各ページの属性情報である。例えば、ページ属性情報７６ｂには、原稿データ７６ａとして記憶された各ページの出力カラー、画像カラー、画像フォーマット、階調などの情報などが含まれる。

　ジョブ設定情報７６ｃは、ユーザが入力部７１を操作して入力したジョブの設定情報である。例えば、ジョブ設定情報７６ｃは、ページの集約を行うか否かの情報、ページの集約を行う場合の１ページに含めるページ数の情報などが含まれる。

　印刷ページ情報７６ｄは、印刷される用紙のページと各用紙に印刷される原稿データのページとの間の対応関係を示す情報である。図２７は、印刷ページ情報７６ｄの一例を示す図である。図２７に示す印刷ページ情報７６ｄは、図２５に示した例に対応している。

　印刷ページ情報７６ｄには、用紙ページ番号（ｐ）、イメージ管理番号（ｍ）、画像イメージ番号（ｉ）の情報が含まれる。用紙ページ番号とは、画像イメージが印刷される用紙のページ番号である。図２５の例では、３ページの集約ページ６３ａ～６３ｃが印刷されるので、図２７の印刷ページ情報７６ｄには、０から２までの用紙ページ番号が登録されている。

　イメージ管理番号とは、１ページに集約される各ページに割り当てられる通し番号である。図２５の例では、１ページに２ページ分の画像イメージが集約されるので、図２７の印刷ページ情報７６ｄには、０、１のイメージ管理番号が登録されている。また、例えば、１ページに４ページ分の画像イメージが集約される場合には、０～３のイメージ管理番号が登録される。

　画像イメージ番号とは、印刷対象となる画像イメージを含む各ページに先頭ページから順に割り当てられた通し番号である。図２５の例では、印刷対象となる画像イメージが４ページ６１ａ～６１ｄあるので、図２７の印刷ページ情報７６ｄには、０～３の画像イメージ番号が登録されている。

　また、図２７の例では、用紙ページ番号「０」に対応付けて、イメージ管理番号「０」、「１」が登録されている。これは、２ページを１ページに集約する集約印刷が行われることを示している。また、用紙ページ番号「０」、イメージ管理番号「０」に対応付けて、画像イメージ番号「０」が登録されている。これは、「０」ページ目の用紙に、画像イメージ番号「０」の画像イメージを含むページが集約印刷されることを示している。また、用紙ページ番号「０」、イメージ管理番号「１」に対応する画像イメージ番号は登録されていない。これは、「０」ページ目の用紙に集約される、イメージ管理番号「１」に対応するページが無いことを示している。これらの情報により、図２５に示す集約ページ６３ａが印刷されることになる。用紙ページ番号「１」についても同様である。

　また、図２７の例では、用紙ページ番号「２」、イメージ管理番号「０」に対応付けて、画像イメージ番号「２」が登録され、用紙ページ番号「２」、イメージ管理番号「１」に対応付けて、画像イメージ番号「３」が登録されている。これは、「２」ページ目の用紙に、画像イメージ番号「２」、「３」の画像イメージを含むページが集約印刷されることを示している。これらの情報により、図２５に示す集約ページ６３ｃが印刷されることになる。

　制御部７７は、画像形成装置７０を全体的に制御するＣＰＵ（Central Processing Unit）などの制御デバイスである。この制御部７７は、ジョブ設定受付部７７ａ、指示受付部７７ｂ、原稿編集処理部７７ｃ、集約判定部７７ｄを備える。

　ジョブ設定受付部７７ａは、入力部７１を介して、ユーザからジョブの設定情報を受け付ける処理部である。ジョブ設定受付部７７ａは、受け付けた設定情報を記憶部７６にジョブ設定情報７６ｃとして記憶する。

　指示受付部７７ｂは、入力部７１を介して、ユーザから印刷する原稿の編集指示を受け付ける処理部である。例えば、指示受付部７７ｂは、ページの挿入などによるページの並び順の変更指示をユーザから受け付ける。原稿編集処理部７７ｃは、指示受付部７７ｂが受け付けた編集指示に従い、印刷する原稿の編集処理を行う処理部である。

　集約判定部７７ｄは、各ページをページ順に集約して集約ページを形成する場合に、前後のページでページの階調が変化するか否かを判定する処理部である。集約判定部７７ｄにより前後のページでページの階調が変化すると判定された場合、印刷処理部７５ａは、集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを印刷する。

　つぎに、本発明の実施形態３に係る画像形成処理の処理手順について説明する。図２８は、本発明の実施形態３に係る画像形成処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

　まず、画像形成装置７０の集約判定部７７ｄは、記憶部７６からジョブ設定情報７６ｃを読み出す（ステップＳ７０１）。そして、集約判定部７７ｄは、ジョブ設定情報７６ｃに、ページの集約を行うことを示す情報が設定されているか否かを判定する（ステップＳ７０２）。この情報は、ユーザにより設定される。

　ジョブ設定情報７６ｃに、ページの集約を行うことを示す情報が設定されていない場合（ステップＳ７０２においてＮＯの場合）、印刷処理部７５ａは、ページの集約を行わずに印刷する場合のスケジューリング処理（非集約印刷用スケジューリング処理）を実行する（ステップＳ７０５）。ここで、スケジューリング処理とは、印刷を行う画像データを生成する処理である。このスケジューリング処理については、後に詳しく説明する。

　ステップＳ７０２において、ジョブ設定情報７６ｃに、ページの集約を行うことを示す情報が設定されている場合（ステップＳ７０２においてＹＥＳの場合）、印刷処理部７５ａは、ページの集約を行って印刷する場合のスケジューリング処理（集約印刷用スケジューリング処理）を実行する（ステップＳ７０３）。このスケジューリング処理については、後に詳しく説明する。

　ステップＳ７０３、または、ステップＳ７０５の処理の後、印刷処理部７５ａは、生成された画像データを印刷する印刷処理を実行し（ステップＳ７０４）、この画像形成処理を終了する。この印刷処理については、後に詳しく説明する。

　つぎに、図２８のステップＳ７０３に示した集約印刷用スケジューリング処理の処理手順について説明する。図２９は、集約印刷用スケジューリング処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

　まず、画像形成装置７０の印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉ、用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍを０に設定する（ステップＳ８０１）。そして、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐの用紙に集約されるイメージ管理番号ｍのページの属性（ｓｃｈＢｕｆ［ｐ］．ａｔｔｒ［ｍ］）を、画像イメージ番号ｉのページの属性（ｉｍａｇａｔｔｒ［ｉ］）と同じ属性に設定する（ステップＳ８０２）。ここで、ページの属性とは、図２５で説明した出力カラー、画像カラー、画像フォーマット、階調などのことである。

　その際、印刷処理部７５ａは、属性を設定した時のパラメータ（用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍ、画像イメージ番号ｉ）を印刷ページ情報７６ｄとして記憶部７６に記憶しておく。例えば、印刷処理部７５ａは、図２７に示すように、用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍ、画像イメージ番号ｉにそれぞれ、「０」、「０」、「０」を登録する。

　その後、印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉを１つ増やす（ステップＳ８０３）。そして、印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きいか否かを判定する（ステップＳ８０４）。画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きいということは、原稿に含まれるすべてのページに対するスケジューリング処理が完了したことを意味する。

　画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きい場合（ステップＳ８０４においてＹＥＳの場合）、原稿に含まれるすべてのページに対するスケジューリング処理が完了したので、この集約印刷用スケジューリング処理は終了する。

　画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きくない場合（ステップＳ８０４においてＮＯの場合）、印刷処理部７５ａは、ステップＳ８０２において先に属性（ｓｃｈＢｕｆ［ｐ］．ａｔｔｒ［ｍ］）が設定されたページの階調（ｓｃｈＢｕｆ［ｐ］．ａｔｔｒ［ｍ］．ｇｒａｄ）と、そのページのつぎのページの属性（ｉｍａｇａｔｔｒ［ｉ］）に設定されている階調（ｉｍａｇａｔｔｒ［ｉ］．ｇｒａｄ）とが一致するか否かを判定する（ステップＳ８０５）。

　それらの階調が一致しない場合（ステップＳ８０５においてＮＯの場合）、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐを１つ増やし（改ページに相当）、さらにイメージ管理番号ｍを０に設定する（ステップＳ８１０）。その後、ステップＳ８０２に移行して、それ以降の処理が実行される。これにより、先に属性が設定されたページの階調と異なる階調を有するページは、先に属性が設定されたページが含まれる集約ページとは別の集約ページに含まれることになる。

　ステップＳ８０５において、先に属性が設定されたページの階調と、そのページのつぎのページの属性に設定されている階調とが一致する場合（ステップＳ８０５においてＹＥＳの場合）、印刷処理部７５ａは、イメージ管理番号ｍを１つ増やす（ステップＳ８０６）。

　そして、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐの用紙に集約されるイメージ管理番号ｍのページの属性（ｓｃｈＢｕｆ［ｐ］．ａｔｔｒ［ｍ］）を、画像イメージ番号ｉのページの属性（ｉｍａｇａｔｔｒ［ｉ］）と同じ属性に設定する（ステップＳ８０７）。

　その際、印刷処理部７５ａは、属性を設定した時のパラメータ（用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍ、画像イメージ番号ｉ）を印刷ページ情報７６ｄとして記憶部７６に記憶しておく。

　その後、印刷処理部７５ａは、イメージ管理番号ｍが、集約ページ数（１ページに集約されるページ数。２ｉｎ１印刷の場合は２、４ｉｎ１印刷の場合は４）から１を引いた値と等しいか否かを判定する（ステップＳ８０８）。イメージ管理番号ｍが、集約ページ数に含まれるページ数から１を引いた値と等しいということは、集約ページに含まれるページ数分の属性の設定処理が完了したことを意味する。

　イメージ管理番号ｍが、集約ページ数に含まれるページ数から１を引いた値と等しくない場合（ステップＳ８０８においてＮＯの場合）、ステップＳ８０３に移行して、その後の処理を継続する。

　イメージ管理番号ｍが、集約ページ数に含まれるページ数から１を引いた値と等しい場合（ステップＳ８０８においてＹＥＳの場合）、印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値に等しいか否かを判定する（ステップＳ８０９）。画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値に等しいということは、原稿に含まれるすべてのページに対するスケジューリング処理が終了したことを意味する。

　画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値に等しくない場合（ステップＳ８０９においてＮＯの場合）、印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉを１つ増やし、用紙ページ番号ｐを１つ増やし、さらにイメージ管理番号ｍを０に設定する（ステップＳ８１１）。その後、ステップＳ８０２に移行して、その後の処理を継続する。これにより、スケジューリング処理の対象となる集約ページが、つぎの集約ページに遷移することになる。

　ステップＳ８０９において、画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値に等しい場合（ステップＳ８０９においてＹＥＳの場合）、原稿に含まれるすべてのページに対するスケジューリング処理が終了したので、この集約印刷用スケジューリング処理は終了する。

　つぎに、図２８のステップＳ７０５に示した非集約印刷用スケジューリング処理の処理手順について説明する。図３０は、非集約印刷用スケジューリング処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

　まず、画像形成装置７０の印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉ、および、用紙ページ番号ｐを０に設定する（ステップＳ９０１）。そして、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐの用紙に集約されるイメージ管理番号ｍのページの属性（ｓｃｈＢｕｆ［ｐ］．ａｔｔｒ［ｉ］）を、画像イメージ番号ｉのページの属性（ｉｍａｇａｔｔｒ［ｉ］）と同じ属性に設定する（ステップＳ９０２）。

　その際、印刷処理部７５ａは、属性を設定した時のパラメータ（用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍ、画像イメージ番号ｉ）を印刷ページ情報７６ｄとして記憶部７６に記憶しておく。なお、集約印刷を行わない場合は、イメージ管理番号ｍは「０」に設定される。図３１は、集約印刷が行われない場合の印刷ページ情報７６ｄの一例を示す図である。図２７の場合とは異なり、集約印刷が行われないので、用紙ページ番号には、イメージ管理番号と画像イメージ番号とが１つずつ対応付けられることになる。

　ステップＳ９０２の処理の後、印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉを１つ増やし、さらに用紙ページ番号ｐを１つ増やす（改ページに相当）（ステップＳ９０３）。そして、印刷処理部７５ａは、画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きいか否かを判定する（ステップＳ９０４）。画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きいということは、原稿に含まれるすべてのページに対するスケジューリング処理が完了したことを意味する。

　画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きい場合（ステップＳ９０４においてＹＥＳの場合）、原稿に含まれるすべてのページに対するスケジューリング処理が終了したので、この非集約印刷用スケジューリング処理は終了する。

　画像イメージ番号ｉが、印刷対象としている原稿の総ページ数から１を引いた値よりも大きくない場合（ステップＳ９０４においてＮＯの場合）、ステップＳ９０２に移行して、その後の処理を継続する。

　つぎに、図２８のステップＳ７０４に示した印刷処理の処理手順について説明する。図３２は、印刷処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。

　まず、画像形成装置７０の印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐ、および、イメージ管理番号ｍを０に設定する（ステップＳ１００１）。そして、印刷処理部７５ａは、ページ合成処理を実行する（ステップＳ１００２）。具体的には、印刷処理部７５ａは、図２７や図３１に一例を示した印刷ページ情報７６ｄを参照し、用紙ページ番号ｐが同一である集約ページに、イメージ管理番号ｍに対応する画像イメージ番号ｉのページの画像イメージを合成する。

　例えば、図２７において、用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍ、画像イメージ番号ｉがそれぞれ「０」、「０」、「０」である場合、図２５に示すように、集約ページ６３ａに１ページ目６１ａの画像イメージが合成される。

　その後、印刷処理部７５ａは、イメージ管理番号ｍを１つ増やす（ステップＳ１００３）。そして、印刷処理部７５ａは、イメージ管理番号ｍ、および、イメージ管理番号ｍに対応する画像イメージ番号ｉが印刷ページ情報７６ｄに登録されているか否かを判定する（ステップＳ１００４）。

　例えば、図２７において、用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍがそれぞれ「０」、「１」である場合、画像イメージ番号ｉは登録されていないので、上記判定の結果は「ＮＯ」となる。また、用紙ページ番号ｐ、イメージ管理番号ｍがそれぞれ「２」、「１」である場合、画像イメージ番号ｉに「３」が登録されているので、上記判定の結果は「ＹＥＳ」となる。さらに、ステップＳ１００３の処理によりイメージ管理番号ｍが「２」となった場合、印刷ページ情報７６ｄのイメージ管理番号ｍには「２」が登録されていないので、上記判定の結果は「ＮＯ」となる。

　なお、集約印刷を行わない場合、図３１に一例を示すように、印刷ページ情報７６ｄのイメージ管理番号ｍには「０」のみ登録されるので、ステップＳ１００３の処理によりイメージ管理番号ｍが１増えると、ステップＳ１００４における判定の結果は必ず「ＮＯ」となる。

　ステップＳ１００４において、イメージ管理番号ｍ、および、イメージ管理番号ｍに対応する画像イメージ番号ｉが印刷ページ情報７６ｄに登録されている場合（ステップＳ１００４においてＹＥＳの場合）、ステップＳ１００２に移行して、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐが同一である集約ページに、イメージ管理番号ｍに対応する画像イメージ番号ｉのページの画像イメージを合成する処理を行う。このような処理により、複数のページを１ページに集約した集約ページの画像データが生成される。そして、ステップＳ１００３以降の処理が継続して実行される。

　ステップＳ１００４において、イメージ管理番号ｍ、および、イメージ管理番号ｍに対応する画像イメージ番号ｉが印刷ページ情報７６ｄに登録されていない場合（ステップＳ１００４においてＮＯの場合）、印刷処理部７５ａは、ステップＳ１００２におけるページ合成処理の結果得られた画像データを印刷する処理を行う（ステップＳ１００５）。

　その際、印刷処理部７５ａは、図２９のステップＳ８０２、ステップＳ８０７、または、図３０のステップＳ９０２で画像データに含まれるページに対して設定された属性（ｓｃｈＢｕｆ［ｐ］．ａｔｔｒ［ｍ］）の情報を参照する。そして、印刷処理部７５ａは、その属性に含まれる出力カラーに応じた色（フルカラー、または、モノクロ）で、画像データの印刷を行う。

　その後、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐを１つ増やす（改ページに相当）（ステップＳ１００６）。そして、印刷処理部７５ａは、用紙ページ番号ｐが、総集約ページ数から１を引いた値よりも大きいか否かを判定する（ステップＳ１００７）。総集約ページ数とは、印刷される集約ページの総数であり、図２７の例では「３」、図３１の例では「４」となる。用紙ページ番号ｐが、総集約ページ数から１を引いた値よりも大きいということは、印刷されるべきすべてのページの印刷が完了したことを意味する。

　用紙ページ番号ｐが、総集約ページ数から１を引いた値よりも大きくない場合（ステップＳ１００７においてＮＯの場合）、印刷処理部７５ａは、イメージ管理番号ｍを０に設定する（ステップＳ１００８）。その後、ステップ１００２に移行し、新たな集約ページ（ステップＳ１００６で用紙ページ番号ｐが１となった場合には、用紙ページ番号ｐが１である新たな集約ページ）について、それ以降の処理が継続される。

　用紙ページ番号ｐが、総集約ページ数から１を引いた値よりも大きい場合（ステップＳ１００７においてＹＥＳの場合）、印刷されるべきすべてのページの印刷が完了したので、この印刷処理は終了する。

　なお、上記実施形態３では、画像形成処理として、集約ページを印刷する処理を例に挙げて説明したが、これに限定されず、集約ページの画像データを形成して記憶部７６に記憶する処理であってもよい。

　また、上記実施形態３では、ページの並び順が予め定まっている場合における画像形成処理について説明したが、指示受付部７７ｂがユーザからページを挿入する指示を受け付け、ページの並び順が変更された場合に、集約判定部７７ｄが、前後のページでページの属性が変化するか否かを判定し、前後のページでページの属性が変化すると判定された場合に、ページ形成部７５が、集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを形成する画像形成処理を行うこととしてもよい。

　また、指示受付部７７ｂがユーザから現在印刷対象としている原稿とは別の原稿のファイルに含まれるすべてのページ、あるいは、一部のページを挿入する指示を受け付けた場合も、上記処理と同様の処理を実行することとしてもよい。

（その他の実施形態）
　さて、これまで画像形成装置および画像形成方法の実施形態を中心に説明を行ったが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、画像形成装置の機能を実現するためのコンピュータプログラムとしての形態、あるいは、当該コンピュータプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の形態として本発明が実施されることとしてもよい。

　ここで、記録媒体としては、ディスク系（例えば、磁気ディスク、光ディスク等）、カード系（例えば、メモリカード、光カード等）、半導体メモリ系（例えば、ＲＯＭ、不揮発性メモリ等）、テープ系（例えば、磁気テープ、カセットテープ等）等、さまざまな形態のものを採用することができる。

　これら記録媒体に上記実施形態における画像形成装置の機能を実現させるコンピュータプログラム、または、画像形成方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを記録して流通させることにより、コストの低廉化、及び可搬性や汎用性を向上させることができる。

　そして、コンピュータに上記記録媒体を装着し、コンピュータにより記録媒体に記録されたコンピュータプログラムを読み出してメモリに格納し、コンピュータが備えるプロセッサ（CPU：Central Processing Unit、MPU：Micro Processing Unit）が当該コンピュータプログラムをメモリから読み出して実行することにより、本実施形態に係る画像形成装置の機能を実現し、画像形成方法を実行することができる。

　また、本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各種の変形、修正が可能である。

１ａ～１ｊ，４，３１ａ～３１ｈ，３３，６１ａ～６１ｄ…ページ、２ａ～２ｆ，３２ａ～３２ｅ，６２ａ，６２ｂ，６３ａ～６３ｃ…集約ページ、３，５，４１…警告メッセージ、３ａ，４１ａ…許可指示受付領域、３ｂ，４１ｂ…禁止指示受付領域、１０，５０，７０…画像形成装置、１１，５１，７１…入力部、１２，５２，７２…表示部、１３，５３，７３…ネットワークインターフェース部、１４，５４，７４…電話回線インターフェース部、１５，５５，７５…ページ形成部、１５ａ，５５ａ，７５ａ…印刷処理部、１５ｂ，５５ｂ，７５ｂ…スキャン処理部、１５ｃ，５５ｃ，７５ｃ…コピー処理部、１５ｄ，５５ｄ，７５ｄ…ＦＡＸ処理部、１６，５６，７６…記憶部、１６ａ，５６ａ，７６ａ…原稿データ、１６ｂ，５６ｂ，７６ｂ…ページ属性情報、１６ｃ，５６ｃ，７６ｃ…ジョブ設定情報、７６ｄ…印刷ページ情報、１７，５７，７７…制御部、１７ａ，５７ａ，７７ａ…ジョブ設定受付部、１７ｂ，５７ｂ，７７ｂ…指示受付部、１７ｃ，５７ｃ，７７ｃ…原稿編集処理部、１７ｄ，５７ｅ…変更集約判定部、１７ｅ，５７ｆ…表示制御部、２０，４０…プレビュー画面、２１，４２…ページ表示領域、２２ａ～２２ｄ，４３ａ～４３ｄ…移動ボタン、２３ａ～２３ｆ、２５ａ～２５ｆ，４４ａ～４４ｈ…アイコン、２４…連結線、２６，４６…強調枠線、４１ｃ…比較指示受付領域、５７ｄ，７７ｄ…集約判定部。

Claims

　原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、
　各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、
　前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示する表示部と、
　該表示部に表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付部と、
　該指示受付部が前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する変更集約判定部と、
　該変更集約判定部により前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、前記表示部を制御して、該表示部に警告メッセージを表示させる表示制御部と、
　を備えることを特徴とする画像形成装置。
　前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記カラー画像のページとモノクロ画像のページとが混在した複数のページを１ページに集約して、カラー、または、モノクロの集約ページを形成するページ形成部をさらに備え、前記表示制御部は、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、前記ページ形成部によりカラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
　前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、前記並び順の変更を禁止する変更禁止処理部をさらに備え、前記表示制御部は、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、前記並び順の変更が禁止されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする請求項１に記載の画像形成装置。
　原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、
　各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、
　前記原稿に含まれる各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示する表示部と、
　前記ページ順に各ページが並べられた状態で、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを前記属性の情報に基づいて判定する集約判定部と、
　前記表示部に表示されたプレビュー画面においてユーザによりなされる前記アイコンの並び順の変更に応じて各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付ける指示受付部と、
　前記指示受付部が前記変更指示を受け付けた場合に、前記属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定する変更集約判定部と、
　前記集約判定部、および／または、前記変更集約判定部により前記属性の異なるページが前記同一の集約ページに混在することになると判定された場合に、前記表示部を制御して、該表示部に警告メッセージを表示させる表示制御部と、
　を備えることを特徴とする画像形成装置。
　前記属性の情報は、各ページの画像がカラー画像であるか、または、モノクロ画像であるかの情報であり、前記表示制御部は、前記集約判定部、および／または、前記変更集約判定部によりカラー画像のページとモノクロ画像のページとが前記同一の集約ページに混在するようになると判定された場合に、カラーの集約ページが形成されること、または、モノクロの集約ページが形成されることを通知するメッセージを前記警告メッセージとして前記表示部に表示させることを特徴とする請求項４に記載の画像形成装置。
　前記表示部は、前記集約判定部、および／または、前記変更集約判定部が、前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになると判定した場合に、変更前の並び順、および、変更後の並び順で前記アイコンを並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする請求項４または５に記載の画像形成装置。
　前記集約ページを形成するページ形成部をさらに備え、前記指示受付部は、前記変更前の並び順、または、前記変更後の並び順のいずれか一方の選択を受け付け、前記ページ形成部は、選択された並び順で前記集約ページを形成することを特徴とする請求項６に記載の画像形成装置。
　前記指示受付部は、前記集約ページの形成対象である原稿に含まれるページに対応するアイコンを、該原稿の他のページに対応するアイコンの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする請求項１～７のいずれか１項に記載の画像形成装置。
　前記指示受付部は、前記原稿とは別の原稿に含まれるページに対応するアイコンを、前記原稿に含まれるページの前に挿入して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付け、前記指示受付部が該変更指示を受け付けた場合に、前記変更集約判定部は、前記属性の情報、および、前記別の原稿に含まれるページの属性の情報に基づいて、前記並び順の変更により前記属性の異なるページが同一の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする請求項１～８のいずれか１項に記載の画像形成装置。
　前記表示部は、前記原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べるとともに、前記別の原稿の各ページに対応するアイコンをページ順に並べたプレビュー画面を表示することを特徴とする請求項９に記載の画像形成装置。
　前記指示受付部は、前記原稿に含まれるページを削除して各ページの並び順を変更するよう指示する変更指示をユーザから受け付けることを特徴とする請求項１～１０のいずれか１項に記載の画像形成装置。
　前記変更集約判定部は、前記並び順が変更されたページのうち、第１のページを含む集約ページについて、前記属性の異なるページが該集約ページに混在することになるか否かを判定するとともに、第１のページよりも後ろの第２のページを含む別の集約ページについて、前記属性の異なるページが該別の集約ページに混在することになるか否かを判定することを特徴とする請求項１～１１のいずれか１項に記載の画像形成装置。
　原稿に含まれる複数のページを１ページに集約した集約ページを形成する画像形成装置であって、
　各ページの属性の情報を記憶する記憶部と、
　各ページをページ順に集約して前記集約ページを形成する場合に、前記記憶部に記憶された属性の情報に基づいて、前後のページでページの属性が変化するか否かを判定する集約判定部と、
　該集約判定部により前後のページでページの属性が変化すると判定された場合に、前記集約ページの改ページを行い、前のページが含まれる集約ページとは別に後ろのページを含む集約ページを形成するページ形成部と、
　を備えることを特徴とする画像形成装置。
　前記属性は、ページの画像データの階調であることを特徴とする請求項１３に記載の画像形成装置。
　ユーザからページの並び順の編集指示を受け付ける指示受付部をさらに備え、前記ページの並び順が変更された場合に、前記集約判定部は、前記判定を行うことを特徴とする請求項１３または１４に記載の画像形成装置。