WO2012131923A1 - 内燃機関の燃料噴射制御装置 - Google Patents

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金子 理人
和孝 藤岡
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Definitions

  • the end timing of fuel injection is controlled so as to coincide with the opening timing of the intake valve. Therefore, in the present invention, the generation of bright flame can be suppressed to the maximum within a range in which the increase in the fuel fog of the spark plug and the increase in HC can be avoided.
  • the present invention is particularly suitable for application to an internal combustion engine that realizes an Atkinson cycle in which the intake valve is slowly opened and closed, and therefore a bright flame is likely to occur.
  • FIG. 3 is a cross-sectional view of a combustion chamber showing an aspect of fuel adhesion to the cylinder bore wall surface when the intake valve is opened slowly.
  • step S200 the valve timing advance amount EVT of the intake valve 10 and the engine coolant temperature THW are read.
  • step S201 it is determined whether or not the valve timing advance amount EVT of the intake valve 10 is equal to or less than a predetermined determination value ⁇ .
  • the determination value ⁇ is set as the value of the retard limit of the valve opening timing at which the occurrence of bright flame can be avoided regardless of the end timing of fuel injection.

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Abstract

吸気バルブ(10)の開弁時期を可変とする可変動弁機構(11)を備えるとともに、吸気ポート中に燃料を噴射する吸気ポートインジェクター(9)を備える内燃機関において、電子制御ユニット(22)は、可変動弁機構(11)により可変とされる吸気バルブ(10)の開弁時期と一致するように、燃料噴射の終了時期を可変動弁機構(11)の動作と連動して制御することで、燃焼室(2)内での輝炎の発生を抑制する。

Description

内燃機関の燃料噴射制御装置
 本発明は、吸気ポート中に燃料を噴射する吸気ポートインジェクターを備える内燃機関の燃料噴射制御装置に関するものである。
 車載等の内燃機関に適用される機構として、機関バルブのバルブ特性を可変とする可変動弁機構が実用されている。そして、そうした可変動弁機構として、吸気バルブの開弁期間を可変とする可変動弁機構が知られている。
 この種の可変動弁機構を備える内燃機関では、燃料噴射の終了時期を一定とすると、吸気バルブ開弁時期の変更に応じて、噴射終了から吸気バルブの開弁までの時間の長さが変わり、吸気ポート内での霧化燃料の滞留時間が変化する。そこで特許文献1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置では、吸気バルブの開弁時期が遅くなるほど、燃料噴射の終了時期が遅くなるように、燃料噴射時期を制御している。そしてこれにより、霧化燃料の滞留時間を適切に設定して、燃料の霧化を良好とするようにしている。
特開2006-144753号公報 特開2000-073901号公報 特開2009-036121号公報
 ところで近年には、例えば特許文献2、3に見られるように、吸気バルブを遅開き、遅閉じとして、吸気バルブの閉弁時期を圧縮行程の中程とすることで、アトキンソンサイクルを実現した内燃機関が実用されている。この種の内燃機関では、次のような問題が発生する。
 すなわち、吸気バルブの開弁時期を吸気上死点よりも遅くすると、燃焼室が密封されたままピストンが降下することで、燃焼室内の負圧が増大した状態で吸気バルブが開かれることになる。この場合、図4に示すように、増大した負圧のため、吸気バルブ50の開弁と同時に燃焼室51内への急激な吸気の吸い込みが発生するようになる。そして吸気バルブ50等に付着した燃料が、このときの気流に乗って吸気バルブ50の反対側のシリンダーボア壁面52に付着することがある。こうしたシリンダーボア壁面52への燃料付着が発生すると、吸気バルブ50の遅閉じに起因した圧縮端温度の低下による燃焼悪化と相俟って、付着した燃料の不完全燃焼による輝炎が発生し、微粒子物質(PM)の排出量が増大する。こうした現象は、吸気バルブ50等への燃料の付着量が増大する機関冷間時に特に顕著なものとなっている。
 本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、吸気バルブの遅開き、遅閉じを行う場合にも、輝炎の発生によるエミッションの悪化を好適に抑制することのできる内燃機関の燃料噴射制御装置を提供することにある。
 上記課題を解決するため、本発明に従う内燃機関の燃料噴射制御装置では、吸気ポート中に燃料を噴射する吸気ポートインジェクターを備える内燃機関の燃料噴射制御装置において、吸気バルブの開弁時期と一致するように燃料噴射の終了時期を制御するようにしている。
 上記のような輝炎の発生を抑制するには、吸気バルブへの燃料の付着を低減することが有効であり、吸気バルブへの燃料付着の低減は、燃料噴射から吸気バルブの開弁までの時間を短くすることで実現することができる。したがって、PMを増大させる輝炎の発生を抑制するには、燃料噴射時期を可能な限り遅らせることが望ましい。
 一方、燃料噴射の終了時期を吸気バルブの開弁よりも遅らせると、点火プラグへの燃料付着が発生して失火を招くことがある。また燃料噴射の終了時期を吸気バルブの開弁よりも遅らせると、排気中のHC量が増大することも確認されている。したがって、点火プラグの燃料かぶりやHCの増大を避けながらも、輝炎の発生を最大限に抑制可能な燃料噴射の終了時期は、吸気バルブの開弁時期となる。
 その点、本発明では、吸気バルブの開弁時期と一致するように燃料噴射の終了時期を制御するようにしている。そのため、本発明では、点火プラグの燃料かぶりやHCの増大を回避できる範囲において、輝炎の発生を最大限に抑制することができる。
 なお、こうした本発明は、吸気バルブの遅開き、遅閉じを行い、それ故、輝炎が発生し易い、アトキンソンサイクルを実現する内燃機関への適用が特に好適なものとなっている。
 また本発明は、吸気バルブの開弁時期を可変とする可変動弁機構を備える内燃機関への適用が可能であり、その場合には、可変動弁機構による吸気バルブの開弁時期の変更に応じて、燃料噴射の終了時期を変更する必要がある。この場合の燃料噴射の終了時期は、例えばベースとなる開弁時期からの吸気バルブの開弁時期の進角量に基づいて算出することが可能である。
 ちなみに、上記のような輝炎の発生は、吸気バルブの開弁時期がある程度よりも遅いときに限られる。そのため、燃料噴射の終了時期を吸気バルブの開弁時期と一致させる制御は、吸気バルブの開弁時期が規定の時期(例えば、燃料噴射の終了時期に拘らず、輝炎の発生を回避可能な開弁時期の遅角限界)よりも遅らされているときにのみ行うようにしても良い。また、上記のような輝炎の発生は、機関冷間時に特に顕著となることから、燃料噴射の終了時期を吸気バルブの開弁時期と一致させる制御は、機関冷間時にのみ行うようにしても良い。
本発明の第1の実施の形態の適用される内燃機関の構成を模式的に示した略図。 同実施の形態に採用される噴射終了時期演算ルーチンの処理手順を示したフローチャート。 本発明の第2の実施の形態に採用される噴射終了時期演算ルーチンの処理手順を示したフローチャート。 吸気バルブを遅開きとしたときのシリンダーボア壁面に対する燃料付着の様相を示す燃焼室の断面図。
 (第1の実施の形態)
 以下、本発明の内燃機関の制御装置を具体化した一実施の形態を、図1及び図2を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態の適用される内燃機関は、吸気バルブの開弁時期を可変とする可変動弁機構を備えるとともに、吸気バルブの遅開き、遅閉じによりアトキンソンサイクル運転を行うように構成されている。
 図1に示すように、本実施の形態の適用される内燃機関の吸気通路1には、その上流から順に、吸入した空気を浄化するエアクリーナー4、吸気の温度を検出する吸気温度センサー5、吸気の流量を検出するエアフローメーター6が配設されている。また吸気通路1のエアフローメーター6の下流には、スロットルモーター7により駆動されて吸気の流量を調節するスロットルバルブ8が配設されている。そして更に吸気通路1は、吸気バルブ10の配設された吸気ポート1aを経て燃焼室2に接続されている。なお、吸気ポート1aには、その吸気ポート1a中に燃料を噴射する吸気ポートインジェクター9が配設されている。また機関運転中に吸気バルブ10は、その開弁に応じて吸気ポート1aと燃焼室2とを連通し、その閉弁に応じてその連通を遮断するように開閉駆動されている。
 なお、この内燃機関の吸気バルブ10の動弁系には、可変動弁機構11が配設されている。そしてこの内燃機関では、その可変動弁機構11により、吸気バルブ10のバルブタイミングが、ひいては吸気バルブ10の開弁時期が可変とされている。
 燃焼室2には、その内部に導入された燃料と空気との混合気をスパークにより点火する点火プラグ12が設置されている。そして燃焼室2は、排気バルブ13の設置された排気ポート3aを経て排気通路3に接続されている。機関運転中に排気バルブ13は、その開弁に応じて燃焼室2と排気ポート3aとを連通し、その閉弁に応じてその連通を遮断するように開閉駆動されている。
 排気通路3には、排気中の酸素濃度を検出する空燃比センサー14が配設されている。また排気通路3の空燃比センサー14の下流には、排気を浄化する触媒を担持した触媒コンバーター15が配設されている。
 こうした内燃機関には、排気の一部を吸気中に再循環させる排気再循環(EGR)システムが設置されている。EGRシステムは、排気通路3の触媒コンバーター15の下流側と吸気通路1のスロットルバルブ8の下流側とを連通するEGR通路16を備えている。なお、EGR通路16には、同通路を通じて再循環される排気を冷却するEGRクーラー17と、排気再循環量を調節するEGRバルブ18とが配設されている。
 またこの内燃機関には、燃料タンク19で発生した燃料蒸気を、スロットルバルブ8下流の吸気中に空気と共に放出して処理する燃料蒸気処理システムが設置されている。燃料蒸気処理システムは、燃料タンク19で発生した燃料蒸気を吸着して捕集するキャニスター20と、吸気中に導入されるパージガスの量(質量)、すなわちパージ空気量を調節するパージバルブ21とを備えている。
 こうした内燃機関は、電子制御ユニット22により制御されている。電子制御ユニット22は、機関制御に係る各種の演算処理を実行する中央演算処理装置(CPU)、機関制御用のプログラムやデータの記憶された読み出し専用メモリー(ROM)を備えている。また電子制御ユニット22は、CPUの演算結果やセンサーの検出結果等を一時的に記憶するランダムアクセスメモリー(RAM)と、外部との信号の授受を媒介するインターフェイスとして機能する入出力ポート(I/O)とを備えている。
 こうした電子制御ユニット22の入力ポートには、上記の吸気温度センサー5、エアフローメーター6、空燃比センサー14の検出信号が入力されている。さらに電子制御ユニット22の入力ポートには、機関出力軸であるクランクシャフト23の回転位相を検出するクランクポジションセンサー24、ノッキングの発生状況を検出するノックセンサー25、スロットルバルブ8の開度を検出するスロットルセンサー26などの検出信号も入力されている。
 一方、電子制御ユニット22の出力ポートには、スロットルモーター7、吸気ポートインジェクター9、可変動弁機構11、点火プラグ12などの、内燃機関各部に設けられた各種アクチュエータの駆動回路が接続されている。そして電子制御ユニット22は、それらアクチュエーターの駆動回路に指令信号を出力することで、機関制御を行っている。
 以上のように構成された内燃機関にあって、電子制御ユニット22は、機関運転中、吸気バルブ10のバルブタイミングの可変制御を実行する。この可変制御は、機関回転速度や機関負荷から、現状の機関運転状況に最適な吸気バルブ10のバルブタイミングを演算し、その演算したバルブタイミングが得られるように可変動弁機構11を制御することで行われる。なお、この内燃機関では、バルブタイミングの制御指令値は、可変動弁機構11によるバルブタイミング可変範囲の最遅角位置からの進角量(以下、バルブタイミング進角量EVTと記載する)によって、設定すべきバルブタイミングを表すように求められている。
 なお、この内燃機関では、可変動弁機構11は、圧縮行程の中程まで吸気バルブ10の閉弁時期を遅らせることが可能なように構成されている。そして電子制御ユニット22は、機関運転状況によっては、吸気バルブ10の閉弁時期を圧縮行程の中程まで遅らせて、内燃機関のアトキンソンサイクル運転を行うようにしている。
 また、電子制御ユニット22は、機関制御の一環として燃料噴射制御を行っている。燃料噴射制御では、機関回転速度や機関負荷に基づいて、現状の機関運転状況に応じた燃料噴射量や燃料噴射時期を求め、その求められた量、時期に応じた燃料噴射を行うように吸気ポートインジェクター9を制御することで行われる。吸気ポートインジェクター9への燃料噴射量の指令は、燃料噴射を実施する期間の長さ(燃料噴射時間)を、吸気ポートインジェクター9の駆動回路に指示することで行われる。また吸気ポートインジェクター9への燃料噴射時期の指令は、燃料噴射を終了する時期を、吸気ポートインジェクター9の駆動回路に指示することで行われる。吸気ポートインジェクター9の駆動回路は、噴射終了時期の指示値から噴射時間の指示値を減算することで燃料噴射の開始時期を求め、その求めた噴射開始時期から指示された噴射終了時期まで燃料噴射を実施すべく吸気ポートインジェクター9を駆動している。
 ところで、吸気バルブ10の遅閉じによるアトキンソンサイクル運転を実施する、この内燃機関では、機関冷間時等に、シリンダーボア壁面への燃料付着に起因した輝炎が発生する虞がある。こうした輝炎の要因となるシリンダーボアの壁面への燃料付着は、吸気バルブ10に付着した燃料の飛散によるものであり、その抑制には、吸気バルブ10の燃料付着量を低減することが有効である。そして吸気バルブ10の燃料付着の抑制には、燃料噴射の開始から吸気バルブ10が開弁するまでの時間を短くすることが有効であり、したがって燃料噴射の開始時期を遅らせることで、輝炎の発生を抑制することができる。
 しかしながら、燃料噴射の終了時期が吸気バルブ10の開弁時期よりも遅らされると、点火プラグ12への燃料付着が発生して失火を招くことがある。また燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁よりも遅らせると、排気中のHC量が増大するようにもなる。したがって、点火プラグ12の燃料かぶりやHCの増大を避けながらも、輝炎の発生を最大限に抑制可能な燃料噴射の終了時期は、吸気バルブ10の開弁時期となる。
 そこで本実施の形態では、電子制御ユニット22は、吸気バルブ10の開弁時期と一致するように燃料噴射の終了時期の制御を行っている。すなわち、電子制御ユニット22は、可変動弁機構11による吸気バルブ10のバルブタイミング進角量EVTから吸気バルブ10の開弁時期を求め、その開弁時期に燃料噴射を終了させるように、噴射終了時期の指令を行っている。
 図2に、本実施の形態の採用する噴射終了時期演算ルーチンのフローチャートを示す。本ルーチンの処理は、機関運転中、電子制御ユニット22によって、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
 さて本ルーチンが開始されると、まずステップS100において、可変動弁機構11による吸気バルブ10のバルブタイミング進角量EVTの読み込みが行われる。そして続くステップS101において、定数であるベース時期EIVOにバルブタイミング進角量EVTを加算した値が燃料噴射終了時期INJENDとして算出される。ベース時期EIVOは、バルブタイミングを最遅角に設定したときの吸気バルブ10の開弁時期がその値に設定されている。ちなみに、ここでは、吸気上死点を基準「0」としたクランク角度の進角量(BTDC)により、燃料噴射終了時期INJENDを表している。したがって、燃料噴射終了時期INJENDは、吸気バルブ10の開弁時期と一致するように設定されることになる。
 以上説明した本実施の形態の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、次の効果を奏することができる。
 (1)本実施の形態では、電子制御ユニット22は、吸気バルブ10の開弁時期と一致するように燃料噴射の終了時期を制御している。そのため、吸気バルブ10の遅開き、遅閉じを行う内燃機関にあっても、輝炎の発生によるエミッションの悪化を好適に抑制することができる。
 (第2の実施の形態)
 次に、本発明の内燃機関の燃料噴射制御装置を具体化した第2の実施の形態を、図3を併せ参照して詳細に説明する。なお本実施の形態にあって、上記実施の形態と共通する構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は省略する。
 上述したように、燃焼室2の内部での輝炎の発生は、機関冷間時に特に顕著となる。そのため、機関温間時に輝炎の発生の懸念がなければ、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御は、機関冷間時に限って行えば良いことになる。
 また輝炎は、吸気バルブ10のバルブタイミングがある程度よりも遅角されたときに発生する現象となっている。したがって、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御は、吸気バルブ10の開弁時期がある程度よりも遅らされているときにのみ行えば良いことになる。
 そこで本実施の形態では、機関冷間時にあり、かつ吸気バルブ10の開弁時期が一定の時期よりも遅らされているときにのみ、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御を行うようにしている。
 図3は、本実施の形態の採用する噴射終了時期演算ルーチンのフローチャートを示す。本ルーチンの処理は、機関運転中、電子制御ユニット22によって、所定の制御周期毎に繰り返し実行される。
 本ルーチンが開始されると、まずステップS200において、吸気バルブ10のバルブタイミング進角量EVT、及び機関冷却水温THWの読み込みが行われる。続くステップS201では、吸気バルブ10のバルブタイミング進角量EVTが規定の判定値α以下であるか否かが判定される。ここでの判定値αには、燃料噴射の終了時期に拘らず、輝炎の発生を回避可能な開弁時期の遅角限界がその値として設定されている。
 ここで、バルブタイミング進角量EVTが判定値αを超えていれば(S201:NO)、輝炎発生の懸念は無いとして、ステップS202に処理が進められる。そしてステップS202では、吸気バルブ10の開弁時期に必ずしもリンクさせないかたちで、燃料噴射終了時期INJENDの算出が行われる。このときの燃料噴射終了時期INJENDは、機関回転速度や機関負荷に基づいて、例えば燃料の霧化が最大限に促進されるような時期に設定される。
 一方、バルブタイミング進角量EVTが判定値α以下であれば(S201:YES)、ステップS203において、機関冷却水温THWが規定の判定値β以下であるか否かが判定される。ここでの判定値βには、燃料噴射の終了時期に拘らず、輝炎の発生を回避可能な機関冷却水温THWの最低値がその値として設定されている。
 ここで機関冷却水温THWが判定値βよりも高ければ(S203:NO)、輝炎発生の懸念は無いとして、上述のステップS202に処理が進められる。そして、そのステップS202において、吸気バルブ10の開弁時期に必ずしもリンクさせないかたちで、燃料噴射終了時期INJENDの算出が行われる。
 一方、機関冷却水温THWが判定値β以下であれば(S203:YES)、輝炎の発生が懸念されることになる。そこでこのときには、ステップS204において、ベース時期EIVOにバルブタイミング進角量EVTを加算した値が、すなわち吸気バルブ10の開弁時期と一致する時期が、燃料噴射終了時期INJENDとして算出される。
 以上説明した本実施の形態の内燃機関の燃料噴射制御装置によれば、上記(1)に記載の効果に加え、更に次の効果を奏することができる。
 (2)本実施の形態では、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御を、吸気バルブ10の開弁時期が規定の時期よりも遅らされているときにのみ行っている。そのため、吸気バルブ10の開弁時期が十分に早く、輝炎発生の懸念が無いときには、燃料噴射時期の自由な設定が許容されることになり、燃費やエミッション等の面で最適な燃料噴射時期の設定を行うことが可能となる。
 (3)本実施の形態では、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御を、機関冷間時にのみ行っている。そのため、機関温度が高く、輝炎発生の懸念が無いときには、燃料噴射時期の自由な設定が許容されることになり、燃費やエミッション等の面で最適な燃料噴射時期の設定を行うことが可能となる。
 以上説明した各実施の形態は、次のように変更して実施することもできる。
 ・第2の実施の形態では、機関冷間時であることを機関冷却水温THWに基づいて判断するようにしていたが、機関冷間時であるか否かの判断は、エンジンオイルの温度、あるいは機関始動からの経過時間や積算吸入空気量などの他のパラメーターに基づいても行うことが可能である。
 ・第2の実施の形態では、吸気バルブ10の開弁時期が規定の時期よりも遅らされ、かつ機関温度が低いときに、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させるようにしていた。もっとも、機関温度に拘わらず、輝炎の発生の懸念がある場合には、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御を行うか否かの判断を、機関冷間時にあるか否かに依らず、吸気バルブ10の開弁時期のみに基づいて行うようにしても良い。また、吸気バルブ10の開弁時期に拘らず、輝炎の発生の懸念がある場合には、燃料噴射の終了時期を吸気バルブ10の開弁時期と一致させる制御を行うか否かの判断を、吸気バルブ10の開弁時期に依らず、機関温度のみに基づいて行うようにしても良い。
 ・上記実施の形態では、吸気バルブ10の開弁時期を可変とする可変動弁機構11を備える内燃機関に本発明を適用した場合を説明したが、そうした可変動弁機構11を備えていない内燃機関にも本発明は適用可能である。その場合の燃料噴射終了時期INJENDは、固定値とすることができる。
 ・上記実施の形態では、吸気バルブ10の遅開き、遅閉じによりアトキンソンサイクルを実現する内燃機関に本発明を適用した場合を説明したが、吸気バルブ10への燃料付着に起因した燃焼室2内での輝炎の発生が懸念される内燃機関であれば、アトキンソンサイクル運転を行わない内燃機関にも、本発明は適用することができる。
 1…吸気通路、2…燃焼室、3…排気通路、4…エアクリーナー、5…吸気温度センサー、6…エアフローメーター、7…スロットルモーター、8…スロットルバルブ、9…吸気ポートインジェクター、10…吸気バルブ、11…可変動弁機構、12…点火プラグ、13…排気バルブ、14…空燃比センサー、15…触媒コンバーター、16…EGR通路、17…EGRクーラー、18…EGRバルブ、19…燃料タンク、20…キャニスター、21…パージバルブ、22…電子制御ユニット、23…クランクシャフト、24…クランクポジションセンサー、25…ノックセンサー、26…スロットルセンサー。

Claims (6)

  1.  吸気ポート中に燃料を噴射する吸気ポートインジェクターを備える内燃機関の燃料噴射制御装置において、
     吸気バルブの開弁時期と一致するように燃料噴射の終了時期を制御する
     ことを特徴とする内燃機関の燃料噴射制御装置。
  2.  前記内燃機関は、前記吸気バルブの遅開き、遅閉じによりアトキンソンサイクルを実現するものである
     請求項1に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  3.  前記内燃機関は、前記吸気バルブの開弁時期を可変とする可変動弁機構を備える
     請求項1又は2に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  4.  前記燃料噴射の終了時期は、ベースとなる開弁時期からの前記吸気バルブの開弁時期の進角量に基づいて算出される
     請求項3に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  5.  前記燃料噴射の終了時期を前記吸気バルブの開弁時期と一致させる制御は、前記吸気バルブの開弁時期が規定の時期よりも遅らされているときにのみ行われる
     請求項3又は4に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
  6.  前記燃料噴射の終了時期を前記吸気バルブの開弁時期と一致させる制御は、機関冷間時にのみ行われる
     請求項3~5のいずれか1項に記載の内燃機関の燃料噴射制御装置。
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