WO2012090324A1 - 織込みスライドファスナー - Google Patents

織込みスライドファスナー Download PDF

Info

Publication number
WO2012090324A1
WO2012090324A1 PCT/JP2010/073794 JP2010073794W WO2012090324A1 WO 2012090324 A1 WO2012090324 A1 WO 2012090324A1 JP 2010073794 W JP2010073794 W JP 2010073794W WO 2012090324 A1 WO2012090324 A1 WO 2012090324A1
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
tape
fastener
weft
leg
adjacent
Prior art date
Application number
PCT/JP2010/073794
Other languages
English (en)
French (fr)
Inventor
英二 西田
Original Assignee
Ykk株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to ES10861342.3T priority Critical patent/ES2593631T3/es
Priority to EP10861342.3A priority patent/EP2659799B1/en
Priority to US13/976,646 priority patent/US9339087B2/en
Priority to BR112013016718-1A priority patent/BR112013016718B1/pt
Priority to PCT/JP2010/073794 priority patent/WO2012090324A1/ja
Priority to CN201080070986.XA priority patent/CN103313625B/zh
Application filed by Ykk株式会社 filed Critical Ykk株式会社
Priority to MX2013007443A priority patent/MX2013007443A/es
Priority to JP2012550644A priority patent/JP5377777B2/ja
Priority to KR1020137016494A priority patent/KR101396014B1/ko
Priority to TW100118007A priority patent/TWI465209B/zh
Publication of WO2012090324A1 publication Critical patent/WO2012090324A1/ja
Priority to HK14102009.9A priority patent/HK1188913A1/xx

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/34Stringer tapes; Flaps secured to stringers for covering the interlocking members
    • A44B19/346Woven stringer tapes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/40Connection of separate, or one-piece, interlocking members to stringer tapes; Reinforcing such connections, e.g. by stitching
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/10Slide fasteners with a one-piece interlocking member on each stringer tape
    • A44B19/12Interlocking member in the shape of a continuous helix
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/10Slide fasteners with a one-piece interlocking member on each stringer tape
    • A44B19/14Interlocking member formed by a profiled or castellated edge
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/24Details
    • A44B19/40Connection of separate, or one-piece, interlocking members to stringer tapes; Reinforcing such connections, e.g. by stitching
    • A44B19/406Connection of one-piece interlocking members
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B19/00Slide fasteners
    • A44B19/42Making by processes not fully provided for in one other class, e.g. B21D53/50, B21F45/18, B22D17/16, B29D5/00
    • A44B19/52Securing the interlocking members to stringer tapes while making the latter
    • A44B19/54Securing the interlocking members to stringer tapes while making the latter while weaving the stringer tapes
    • DTEXTILES; PAPER
    • D03WEAVING
    • D03DWOVEN FABRICS; METHODS OF WEAVING; LOOMS
    • D03D1/00Woven fabrics designed to make specified articles
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2501/00Wearing apparel
    • D10B2501/06Details of garments
    • D10B2501/063Fasteners
    • D10B2501/0631Slide fasteners
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/25Zipper or required component thereof
    • Y10T24/2518Zipper or required component thereof having coiled or bent continuous wire interlocking surface
    • Y10T24/2521Zipper or required component thereof having coiled or bent continuous wire interlocking surface with stringer tape having specific weave or knit pattern

Abstract

 ジグザグ型の連続エレメント列(121) のファスナーテープ(130) の織成と同時に織り込んだ織込みスライドファスナー(110) に関する。ファスナーテープ(130) の緯糸(135) は、1本の糸条が経糸(133,134,136) 間で作られる同じ開口をテープ幅方向に往復して2本一組となって緯入れされる。合成樹脂製のモノフィラメントから成形される前記ファスナーエレメント(120) は、相手方の連続エレメント列(121) と噛合する噛合頭部(122) と、それぞれが前記噛合頭部(122) からテープ側縁を挟むファスナーテープの第1表面と第2表面とをテープ幅方向に延びる第1及び第2脚部(123,124) と、テープ長さ方向に隣接する第1脚部(123) 間をテープ面に平行に連結する第1連結部(125) と、テープ長さ方向に隣接する第2脚部(124,124) 間をテープ面に平行に連結する第2連結部(126) とを有している。緯糸(135) の2本の構成糸(135-1,135-2) のうち一方の構成糸(135-2) が、隣接するファスナーエレメント(120) の第1脚部(123) の第1表面と第2脚部(124) の第2表面とを斜めに跨いで織り込まれる。

Description

織込みスライドファスナー
 本発明は、合成樹脂製のモノフィラメントをジグザグ状に成形するとともに、その幅方向の中央を長さ方向に沿って2つ折りにしたジグザグ型ファスナーエレメント列を、ファスナーテープの織成と同時に、その1側縁に織り込んだ織込みスライドファスナーに関する。
 合成樹脂製のモノフィラメントを成形して得られる連続ファスナーエレメントを、ファスナーテープの織成と同時に、同テープの一側縁に沿って織り込み固定してスライドファスナーを製造することは広く知られている。このとき織り込まれるファスナーエレメントの代表的な例としては、コイル状の連続ファスナーエレメントとジグザグ状の連続ファスナーエレメントがある。これらの連続ファスナーエレメントは、対向するファスナーストリンガーのエレメントと噛合する噛合頭部と、隣接するエレメント同士を連結する連結部と、前記噛合頭部と連結部とを結合する上下一対の脚部とを有しており、これらを予め成形してファスナーテープに織り込むか縫製し、或いは織成時に成形しながらファスナーテープに織り込んでいく。
 ところで、コイル状の連続ファスナーエレメントは、織り込みにしろ縫製にしろ、ファスナーテープの一表面上に取着される。そのため、スライドファスナーとしたとき、ファスナーエレメントが載っている側を上にして下に向けて曲げるときは曲げやすいが、これを上に向けて曲げるときは曲げにくくなる。一方、下に向けて曲げようとすると、エレメント同士の噛合が外れる、いわゆる噛合割れが生じやすくなる。
 これに引き換えて、ジグザグ状の連続ファスナーエレメントが取着されたスライドファスナーでは、二つ折りとされた連続エレメント列の内部にファスナーテープが挿入された形でエレメントがファスナーテープに取着され、隣接する2つのエレメント間を連結する連結部がファスナーテープの表裏面に交互に表出し、その形状は表裏対称となるため、ファスナーストリンガーとして外観および触感からは表裏が判然とせず、またエレメントが噛合した状態で、これをテープ長さ方向に折り曲げても、その表裏方向への折り曲げやすさに変わりはなく、噛合割れも生じにくい。しかしながら、ファスナーテープの織成と同時にジグザグ状の連続ファスナーエレメントを織り込んだ、従来一般的なスライドファスナーにあっては、緯糸が隣接するエレメント間を連結する連結部を外側から跨がって織り込まれることがあり、その場合には、スライダーの内面が前記緯糸に摺接して、緯糸切れが発生しやすく、長い使用に耐えられなかった。
 こうした短所を克服するジグザグ状の連続ファスナーエレメントを取着したスライドファスナーが、例えば特公昭57-058922号公報(特許文献1)、特開平02-177902号公報(特許文献2)によって開示されている。このうち特許文献1によれば、ジグザグ状の連続ファスナーエレメントの各エレメントごとにファスナーテープを二重織りとして、先行するエレメントの上脚部の上方に配される緯糸と複数本の経糸とをもって上表面を覆うように上テープ部分を織成するとともに、次続のエレメントの下脚部の下方に配される緯糸と吹く数本の経糸とをもって下表面を覆うように下テープ部分を織成し、各エレメントの上下連結部を境界に続いて前記緯糸をファスナーテープのテープ面に集めて一枚のテープ面をもつファスナーテープ主体部を織成する。
 また、上記特許文献2により開示されたジグザク型連続ファスナーエレメントが取着されたスライドファスナーによれば、ジグザク型ファスナーエレメントを織り込むと同時に、ファスナーテープのエレメント取着部の地組織をジグザク型ファスナーエレメントの上下連結部間に挿入するとともに、前記地組織の経糸をジグザク型ファスナーエレメントのの上下脚部の固定用として、上下脚部を外側から使用している。このファスナーテープはニードル織機により織成されており、従って先行する開口を往復した緯糸は次位の開口内をテープ幅方向に往復して緯入れされたのち、後続の開口へと導入され、これが繰り返されて織成が進行する。この特許文献2によれば、隣り合うファスナーエレメント間に緯糸が2回往復動して緯入れする、2つの隣接するファスナーエレメント間にいわゆる2ピックがなされている。
特公昭57-058922号公報 特開平02-177902号公報
 以上の構成を備えた特許文献1に開示されたジグザグ型の連続ファスナーエレメント取着されたスライドファスナーによれば、特に第1実施例におけるファスナーテープのエレメント取着部の織組織は、噛合頭部と、上下脚部と、隣接するエレメントの上脚部同士及び下脚部同士を連結する上下連結部とを有する、ジグザグ型連続ファスナーエレメント列の上脚部専用の3本の上押え経糸及び下脚部専用の3本の下押え経糸が上下の脚部をエレメントごとに跨いで、上下脚部を緯糸により締め付けるようにして、各エレメントを織り込んで取着させている。ここで、上下の押え経糸は、隣接するエレメント間の上下連結部間でそれぞれに3回の緯入れがなされ交差し、隣接する上下脚部間に平織による3個の織目が形成され、上下の各押え経糸によって上下脚部を交互に締付け固定している。
 この場合、隣接するエレメント間及び上下脚部間では上下の緯糸が分離しており、上下で結合されていないことにより、各エレメントの取着位置がテープ長さ方向にずれやすい。しかも、上押え経糸及び下押え経糸の各開口を、それぞれ上脚部の上方と下脚部の下方にて独立して形成しなければならず、また同時に緯入れ位置も上下異なる位置としなければならず、この開口操作及び緯入れ操作のタイミングが極めて煩雑化して、機構上の複雑化を招く。
 一方、上記特許文献2に開示されたジグザグ型の連続ファスナーエレメント取着されたスライドファスナーでは、ファスナーテープのエレメント取着部が上下連結部の間に挿入された形で、上下専用の押え経糸を隣接するエレメント間で2回往復する4本の緯糸の構成糸条をもって交差させ織組織を形成し、上下脚部をそれぞれ独立して専用の押え経糸をもって締付け固定している。このスライドファスナーでは、ファスナーエレメントの取着強度が確保される上に、隣接する上下脚部の上面及び下面をそれぞれ専用の押え経糸をもって織組織により締付け固定するとともに、緯糸は芯紐部を折り返し部として連続する一枚のテープの構成糸として使われているため、エレメントがテープ長さ方向にずれるおそれもない。しかしながら、この特許文献2のスライドファスナーによれば、4本の緯糸が隣接するエレメント間に存在し、しかも芯紐も介在するため、どうしてもファスナーテープのエレメント取着部の厚みが増し、エレメントの上下面間の寸法も増加してしまい、薄肉のスライドファスナーを得にくくしていた。
 本発明の目的は、上記特許文献1及び2に記載されたジグザグ型の連続ファスナーエレメント取着されたスライドファスナーの課題を解決して、エレメントの取着強度を確保するとともに、上下脚部間の寸法を小さくして、ファスナー全体として薄肉となり、しなやかさに富み、スライダーによる緯糸切れも発生しないジグザグ型の連続ファスナーエレメント付きの織込スライドファスナーを提供することにある。
 上記目的は、本発明の基本的構成である、一側縁部に沿って長さ方向に延び、ジグザグ型の連続エレメント列の個々のファスナーエレメントを織り込み固定するエレメント取着部と、同エレメント取着部の一側縁に隣接してテープ幅方向に延在するテープ主体部とを有してなる、左右一対のファスナーテープの対向縁部にジグザグ型の連続ファスナーエレメント列がファスナーテープの織成と同時に織り込まれてなるスライドファスナーであって、前記ファスナーテープは経糸及び緯糸により構成され、緯糸は、1本の糸条が経糸間で作られる同じ開口をテープ幅方向に往復して緯入れされ、エレメント取着部側のテープ側縁にて締付け用経糸を乗り越えて折り返し次位の開口内を順次往復して緯入れされ、これが繰り返されて織成されてなり、前記ファスナーエレメントは、合成樹脂製のモノフィラメントから成形され、U字状に折り曲げられた折曲げ部にテープ長さ方向に膨出する噛合部を有する噛合頭部と、それぞれが前記噛合頭部からテープ側縁を挟むファスナーテープの第1表面と第2表面とをテープ幅方向に延びる第1及び第2脚部と、テープ長さ方向に隣接する第1脚部間をテープ面に平行に連結する第1連結部と、テープ長さ方向に隣接する第2脚部間をテープ面に平行に連結する第2連結部とを有してなり、前記第1表面に配される前記第1脚部が複数本の第1締付け用経糸と前記緯糸との交差部により締め付けられ、前記第2表面に配される前記第2脚部が複数本の第2締付け用経糸と前記緯糸との交差部により締め付けられ、2本の構成糸条が並んで往復して緯入れされた緯糸の1本の構成糸条が、前記第1締付け用経糸と前記第1脚部との間を通して前記第1脚部の第1表面を斜めに跨いで織り込まれ、2本の構成糸条が並んで往復して緯入れされた緯糸のうちの1本の前記構成糸条が、前記締付け用経糸と前記第2脚部との間を通して隣接する次位のファスナーエレメントの前記第2脚部の第2表面を斜めに跨いで織り込まれてなることを特徴としている。
 好ましい態様によれば、隣接する前記エレメント間の同一開口内に1回の緯入れがなされることがあり、更には隣接する前記エレメント間の異なる開口にそれぞれ1回の緯入れ都合2回の緯入れをする場合もある。前記噛合頭部の間の同一開口内に前記緯糸の挿入を2往復させるとき、1往復分の2本の緯糸のうち、例えば1本の緯糸が先位のエレメントの上脚部の上面を斜めに走行するときは、他の1本の緯糸は先位のエレメントに隣接する次位のエレメントの下脚部上面を斜めに走行し、これを繰り返す。一方、隣接するエレメント間の同じ開口を第1脚部に沿って走行し、2往復目に最初に挿入される1本の緯糸は、上下脚部の長さ方向に平行に走行する。2往復目の残る1本の緯糸はエレメント取着部の端縁側の第2締付け用経糸を跨いで、隣接する第2脚部の外面を斜めに走行して複数の第2締付け用経糸のうちテープ主体部側端部の第2締付け用経糸に到り、そこで同第2締付け用経糸を跨いで折り返され、隣接する前記エレメントの第1脚部の外面を斜めに走行するこれ繰り返して、ジグザグ型の連続ファスナーエレメントがファスナーテープに取着される。ところで、前記第1及び第2の締付け用経糸は、それぞれ同数本からなることが好ましい。
 本発明にあって、最も特徴とするところは、ジグザグ型の連続ファスナーエレメント列の第1及び第2脚部をテープ面に直交する方向に引き揃えて、前記第1及び第2の締付け用経糸により形成される同じ開口内を往復する2本一組の緯糸と共に挿入し、例えば緯糸が噛合頭部側端部の第2締付け用経糸を跨いで乗り越えて折り返して第2締付け用経糸と第2脚部との間を斜めに走行したのち、テープ主体部を織成して耳部に達すると、そこで例えば編み針を使って先行する2本の糸条からなる一組の緯糸の端部に形成されたループ内に絡ませて形成される先行する緯糸ループに、後続の緯糸ループを連結し、同じ開口を通って戻る。
 この戻ってくる緯糸は複数の第1締付け用経糸と第1脚部との間を、第1脚部の第1表面を跨ぐようにして斜めに走行し、第1締付け用経糸の第1表面側を乗り越えて折り返し、第1及び第2締付け用経糸によって作られた次位の開口を耳部に向けて挿入され耳部に到達すると前述と同様に編み針により先位のループと交絡したのち前記同じ開口内を戻り、この戻る途中で複数本の第2の締付け用経糸と第2脚部の第2表面との間を、第2脚部を斜めに跨いで噛合頭部側端部の第2締付け用経糸を下から乗り越えて折り返し、同第2締付け用経糸と隣接する第1締付け用経糸との間で作られる開口へと挿入され、耳部まで所定の織組織をもって織られ、以下同様の操作を繰り返して、ジグザグ型の連続ファスナーエレメント列がファスナーテープに織り込まれていく。
 このように、本発明に係るスライドファスナーにあっては、ファスナーテープのエレメント取着部に取着されるジグザグ型の連続ファスナーエレメントの第1脚部及び第1連結部と、第2脚部と第2連結部とがファスナーテープを挟んで、その第1表面及び第2表面に別れて配される。しかも、ジグザグ型の連続ファスナーエレメントは複数本の第1締付け用経糸と第1脚部の第1表面との間、及び第2締付け用経糸と第2脚部の第2表面との間を、2本が並走する緯糸の構成糸条の1本が各脚部の連結部近傍から噛合頭部との間を斜めに跨いで走行するように構成しているため、隣接するファスナーエレメント間に存在する緯糸を構成する糸条数を減少させることができ、その結果、ファスナーストリンガー全体が薄手に形成できてテープ長さ方向の柔軟性が向上し、更に第1及び第2脚部の第1表面及び第2表面を上記第1及び第2締付け用経糸によって交互に締付け固定し、同時に隣接するジグザグ型ファスナーエレメントの第1脚部の第1表面及び第2脚部の第2表面に交互に緯糸の構成糸条の1本が上記各締付け用経糸の下を潜って斜めに配されるため、全体のファスナーエレメントに対する締付け力が得られるとともに各ファスナーエレメントのテープ長さ方向へのずれを無くすことができる。
本発明に係るジグザグ型連続ファスナーエレメントが取着された織込みスライドファスナーの正面図である。 第1実施形態に係る前記織込みスライドファスナーの要部を模式的に示す拡大正面図である。 図1に示す織込みスライドファスナーの要部背面図である。 図2のIV- IV線に沿って矢印方向に見た断面図である。 本発明の第2実施形態に係る織込みスライドファスナーの要部を模式的に示す拡大正面図である。 本発明の第3実施形態に係る織込みスライドファスナーの要部を模式的に示す拡大正面図である。
  以下、本発明の代表的な実施形態を図面を参照しつつ具体的に説明する。なお、本発明は図示された実施形態に限定されるものではなく、実質的に同一の範囲内での変更であれば多様な変形が可能である。なお、以下に説明するファスナーテープの織成には、ニードルの先端にて把持された緯糸を経糸の開口内に挿入することにより緯打ちするニードル織機が使われている場合について説明する。
 図1~図4は、本発明の第1実施形態に係るジグザグ型の連続ファスナーエレメント120がファスナーテープ130に織り込まれたスライドファスナー110の要部を示している。ファスナーテープ130は、そのテープ幅方向の一側縁部に沿って多数のファスナーエレメント120が連続して成形されたジグザグ状の連続エレメント列121が取着されるエレメント取着部131と、このエレメント取着部131に続いて前記エレメント列121が取着されないテープ端縁側の耳部137に向けてテープ幅方向に延びるテープ主体部132とを有している。なお、図1中における符号140は、左右の前記連続エレメント列121に挿通されたスライダーを示し、符号141は上止具、符号142は下止具を示している。
 なお、以下の説明において、スライダーによって左右のエレメント取着部131が閉じる方向を上方向、左右のエレメント取着部131が開く方向を下方向とし、この上下方向は、ファスナーテープ130の長手方向と同じである。また、ファスナーテープ130の幅方向は、ファスナーテープ130の面に水平で、かつ前記上下方向に直交する方向で、エレメント列の幅方向でもある。さらにファスナーテープ130の面に鉛直に交差する方向を表裏方向という。
 一方、前記エレメント取着部131に取着される連続エレメント列121は、ジグザグ型のエレメント列と呼ばれており、1本の合成樹脂製モノフィラメントの所要箇所を押圧成形及び屈曲成形を順次行うことにより得られる。その最終的な構造は、エレメント列の幅方向にU字状に屈曲され、その屈曲部122aにおいてエレメント列の長さ方向前後に膨出する噛合部122bを有する噛合頭部122と、前記屈曲部122aの各端部からエレメント列の幅方向に平行に延出する第1及び第2脚部123,124と、前記第1脚部123の延出端部からエレメント列長さ方向に直角に屈曲して隣接するファスナーエレメント120の第1脚部123の延出端部とを連結する第1連結部125と、前記第2脚部124の延出端部からエレメント列の長さ方向に直角に屈曲して隣接するファスナーエレメント120の第2脚部124の延出端部とを連結する第2連結部126とを有している。
 本実施形態にあって、前記ファスナーテープ130の上記エレメント取着部131は、第1脚部123の外面(後述する第1面側)を締付け固定する複数本の第1締付け用経糸133と第2脚部124の外面(後述する第2面側)を締付け固定する複数本の第2締付け用経糸134とを有し、各締付け用経糸133,134の開口に緯糸135が挿入されて前記エレメント取着部131が織成される。ここで前記ファスナーテープ130はニードル織機により織成されるため、第1及び第2の締付け用経糸133,134の各開口内を1本の緯糸135を往復走行させながら、テープ主体部132の全ての経糸開口内を順次通して耳部137まで緯入れがなされる。この耳部137に達した2本一組の緯糸135は、先行する緯糸のループ端部を編針143をもって交絡させて編み込み固定する。このとき同じ開口を往復して一つの緯打ち操作、つまり、1ピックとなる。前記テープ主体部132における織組織は任意であり、図示例では2本の双糸である緯糸135を一本の緯糸とした1/1の平織組織にて織成している。
 一方、上記エレメント取着部131の織組織は、複数本の上記第1及び第2の締付け用経糸133,134が第1及び第2脚部123,124の第1及び第2の表面上に、それぞれ平行に並んで配され、第1及び第2の締付け用経糸133,134で織組織に基づいて順次作られる開口内を2本の構成糸条135-1,135-2からなる前記緯糸135が走行してエレメント取着部131の地組織が織られる。ここで、第1の表面とは図2において紙面の手前側の表面を指し、第2の表面とは同図において紙面の奥側の表面を指す。
 第1脚部123及び第1連結部125は、ファスナーテープ130の第1面側に形成され、第2脚部124及び第2連結部126は、ファスナーテープ130の第2面側に形成される。このエレメント取着部131の織成と同時に、図示せぬマンドレルを使って、上記ジグザグ型の連続エレメント列121を順次成形しながら、第1及び第2表面に平行に配される第1及び第2脚部123,124を前記2本の構成糸条135-1,135-2からなる緯糸135と共に、第1及び第2の締付け用経糸133,134で作る同じ開口内に挿入する。すなわち、このエレメント取着部131では、第1及び第2の締付け用経糸133,134が作る同じ開口内に2本の構成糸条135-1,135-2からなる緯糸135と2本の第1及び第2脚部123,124とが同時に挿入されて、エレメント取着部131のファスナーテープ130に各ファスナーエレメント120が順次織り込まれる。
 前記ファスナーエレメント120(120-1,120-2,120-3,120-4)を含めた前記エレメント取着部131の織り構造を、同エレメント取着部131の第1及び第2表面から見た正面図を示す図4及び図5に基づいて具体的に説明する。なお、これらの図において、理解の便を図るため、個々のファスナーエレメント120と、第1及び第2の締付け用経糸133(133-1,132-2,133-3),134(134-1,134-2,134-3)と、2本の並走する緯糸135の構成糸条にはそれぞれに枝番を付している。ただし、既述したとおり緯糸135は単一の連続する糸条から構成されている。
 図示例にあっては、第1及び第2の締付け用経糸133,134は、それぞれ4本、総計8本の経糸133-1~133-4,134-1~134-4からなる。
 いま、図5において最も左端に示された一番目のファスナーエレメント120-1から三番目のファスナーエレメント120-3について、経糸133-1~133-4,134-1~134-4と緯糸135の構成糸条135-1,135-2との織り構造を中心に説明する。
 経糸133-1~133-4,134-1~134-4のうち、第1脚部123の第1表面(図2における紙面手前側の表面)には4本の経糸133-1~133-4が配され、第2脚部124の第2表面(図3における紙面手前側の表面)には同じく4本の経糸134-1~134-4が配されている。この実施形態によれば、隣接するファスナーエレメント120-1~120-6の間で2回の緯入れ操作がなされている。1回の緯入れ操作は、既述したとおり、図示せぬ緯入れニードルを前記第1及び第2の締付け用経糸133,134が作る開口内を往復させることにより、緯入れニードルの先端の目孔に通された1本の緯糸135も同開口内を往復動して、2本の構成糸条135-1,135-2が引き揃えられた状態で一組の緯糸135となり、前記開口に挿入される。従って、ファスナーエレメント120-1~120-2,120-2~120-3,120-3~120-4,・・・の間では、それぞれ4本の糸条(緯糸の構成糸条)とファスナーエレメント120の第1及び第2脚部123,124とが同じ開口に挿入されることになる。
 緯糸135が同じ開口内を往復動してエレメント取着部131とは反対側のテープ端縁の耳部137に構成糸条135-1が到達するとき、前記テープ端縁の近傍に配された編針143が、先行して緯入れされた前回の緯糸135の折り返し端に形成されているループ内に差し込まれた状態で待機している。前記構成糸条135-1がテープ耳部137の端縁に到達すると、前記編針143のフック部で同構成糸条135-1を引っ掛け、次いで同構成糸条135-1にループを形成しながら前回の緯入れ時に形成された緯糸135の前記ループ内を通して引き抜き、新たに作られたループを保持して次回の緯入れまで待機する。これを繰り返すことによりファスナーテープ130の耳部137を順次形成していく。
 一方、一回の緯入れにより同じ開口に挿入された2本の構成糸条135-1,135-2のうち、図示せぬ緯入れニードルの戻り動作によって開口内をエレメント取着部131側のテープ端縁まで戻ってきた1本の構成糸条135-2は、次回の緯入れ時にはエレメント取着部131の最も外側に配されている第1又は第2の締付け用経糸133,134を乗り越えて折り返し、次回に作られる隣接する経糸開口内に挿入される。従って、同じ開口内を往復して挿入される2本の構成糸条135-1,135-2は、前記エレメント取着部131側のテープ端縁にてテープ長さ方向の前後に別れた状態で、それぞれが前記テープ端縁に配された第1及び第2の締付け用経糸133,134を交互に順次乗り越えて折り返し、ファスナーエレメント120-1~120-2,120-2~120-3,120-3~120-4,・・・を順次織り込んで、ファスナーテープ130にファスナーエレメント列121を取着したファスナーストリンガーを連続して製造する。
 次に、以上のファスナーストリンガーの基本的な製造工程を踏まえて、図2及び図3に示す本発明の第1実施形態に係るジグザグ型の連続ファスナーエレメント列を織り込んだファスナーストリンガーの織り構造について具体的に説明する。
 図2において、最も左側のファスナーエレメント120-1における第2脚部124の第2表面上に位置する最上段(ファスナーテープの端縁)の経糸134-1は、エレメント取着部131に戻ってきた1本の構成糸条135-2が第1表面側から第2表面側へと前記経糸134-1を乗り越えて折り返す。折り返した構成糸条135-1として、この構成糸条135-1は、第2及び第1表面側の最上段及び二段目の経糸134-1,133-1と、第2及び第1表面側の三段目及び四段目の経糸134-2,133-2と、第2及び第1表面側の五段目及び六段目の経糸134-3,133-4と、第2及び第1表面側の七段目及び八段目の都合4本づつの8本の第1及び第2締付け用経糸133,134によって作られた次回の開口に挿入されて、テープ主体部132の地組織用経糸136に織り込まれ、前記エレメント取着部131とは反対側の耳部137で折り返して、構成糸条135-2として同じ開口内を前記エレメント取着部131に向けて戻る。従って、同一開口内には2本の構成糸条135-1,135-2が挿入される。
 このとき、図2の最も左側に配される第1脚部123を締付け固定する、第1表面側の前回の最上段に配された経糸134-1と八段目に配された経糸133-4は、全ての第1表面側の経糸133-1~133-4が第1脚部123の第1表面を横切り、全ての第2表面側の経糸134-1~134-4が第2脚部124の第2表面を横切り、前記緯糸135の構成糸条135-1,135-2と、第1締付け用の各経糸133-1~133-4及び第2締付け用の各経糸134-1~134-4との交差部によって、全てのファスナーエレメント120の第1及び第2脚部123,124を、第1脚部123の第1表面と第2脚部124の第2表面から同時に締め付ける。
 図2及び図3において、次回の開口は、二段目の経糸から八段目の第1表面側の経糸133-1~133-4と、三段目から七段目の第2表面側の経糸134-2~134-4とにより形成され、その開口内に前記構成糸条135-2及び135-1と、図2の左側から二番目のファスナーエレメント120-2の第1及び第2脚部123,124とが、同時に引き揃えられて挿入される。このとき、次回の前記開口に挿入された2本の構成糸条135-1及び135-2のうち、耳部からエレメント取着部131へと戻る構成糸条135-2は、図2に破線で示すように、第2脚部124とその第2連結部126との屈曲部から、第2脚部124の第2表面を斜めに横切って、第1脚部123の第1表面を横切る第1表面側の二段目の経糸133-1を第2表面側から第1表面側へと乗り越えて折り返され、更に次回の開口へと挿入される。この3回目の開口は、二段目、四段目、六段目及び八段目の経糸133-1~133-4と、三段目、五段目及び七段目の経糸134-2~134-4とによって作られ、その開口内に前記構成糸条135-1と耳部137側のテープ端部で折り返してくる戻りの構成糸条135-2とが挿入される。このとき、この開口にはファスナーエレメント120の第1及び第2脚部123及び124は共に挿入されない。
 次に、図2において左側から3番目のファスナーエレメント120-3の織込み構造について説明する。図2における左側から2番目と3番目のファスナーエレメント120-2,120-3の間で2回目に緯打ちされた2本一組の緯糸135のうち、耳部からエレメント取着部131へと戻る構成糸条135-2は、3番目のファスナーエレメント120-3の第1脚部123とその第1連結部125との屈曲部から、第1脚部123の第1表面を斜めに横切り、第1脚部123の第2表面を横切る第2表面側の一段目の経糸134-1を第1表面側から第2表面側へと乗り越えて折り返され、更に次回の開口へと挿入される。このときの4回目の開口は、最上段、三段目、五段目、及び七段目の経糸134-1~134-4と、二段目、四段目、六段目及び八段目の経糸133-1~133-4とによって作られ、その開口内に前記構成糸条135-1と、耳部137側のテープ端部で折り返してきた構成糸条135-2と、3番目のファスナーエレメント120-3とが一緒に挿入される。
 以上の本実施形態に係るジグザグ型の連続ファスナーエレメント列を織り込んだファスナーストリンガーは、図5に示すとおり、ファスナーテープ130のテープ主体部132の一部は、同エレメント取着部131に取着されるジグザグ型の連続ファスナーエレメント列121の第1脚部123及び第1連結部125と、第2脚部124及び第2連結部126とにより挟まれて配される。その織込み構造は、例えば図2における隣接する三つのファスナーエレメント120-1~120-3の第1脚部123の第1表面と第2脚部124の第2表面に、それぞれ跨がって斜めに横切る同じ開口内を戻ってくる緯糸135の構成糸条135-2は、緯入れごとに第1及び第2脚部123,124の第1及び第2表面へと別れ、エレメント締付け用の第1経糸133-2~133-4及び第2経糸134-1~134-4と第1及び第2脚部123,124との間を交互に斜めに走行し、各経糸により脚部側へと押し付ける。そのために、各ファスナーエレメント120は第1及び第2締付け用経糸133,134により締め付けると同時に、構成糸条135-2によっても締め付けられるため、各ファスナーエレメント120に対する締付け力は一段と増加する。
 前記第1脚部123の第1表面を斜めに跨ぐ緯糸135の1本の構成糸条135-2は、テープ主体部132のエレメント取着部131に隣接する経糸の隣接する経糸の第2表面側を通して織り込まれた後、第1脚部123の外面と締付け用経糸133-1~133-4の第2表面側を通して折り返すことで、第1脚部を斜めに跨いで、第1脚部123を締付けて固定する。
 また、前記第2脚部124の第2表面を斜めに跨ぐ緯糸135の1本の構成糸条135-2は、テープ主体部132のエレメント取着部131に隣接する経糸の隣接する経糸の第1表面側を通して織り込まれた後、第2脚部124の外面と締付け用経糸134-1~133-4の間を通り、エレメント取付部131の二段目の第1締付け用経糸133-1の第1表面側を通して折り返すことで、第2脚部を斜めに跨いで、第2脚部124を締付けて固定する。
 ファスナーエレメント120の第1及び第2脚部上を斜めに走行する緯糸135を構成する2本の構成糸条135-1,135-2のうちの1本は、実質的に隣接するファスナーエレメント間から第1及び第2脚部133,134へと移動している。そのため、隣接するファスナーエレメント120間に実際に存在する緯糸135の構成糸条数が減少することになる。その結果、ファスナーストリンガー全体が薄手に形成できてテープ長さ方向の柔軟性が向上し、このとき、第1及び第2脚部123,124をそれぞれ斜めに跨ぐ戻りの構成糸条135-2は、エレメント取着部131側の端縁に配される経糸133-1又は134-1を第1表面側から第2表面側へと、又は反対側に乗り越えて、それぞれ折り返され、エレメント取着部131の耳部側端部に配された八段目の締付け用経糸133-4に隣接する2本の地組織用経糸136に交差していることから、第1及び第2脚部123,124をそれぞれ斜めに跨ぐ緯糸135の構成糸条135-1,135-2がテープ長さ方向へと位置ずれを起こすことがない。
 複数の第1締付け用経糸の中で、噛合頭部122側の第1締付け用経糸133-1は、隣り合う2つの第1脚部123に誇って締付け、かつ、複数の第2締付け用経糸の中で、噛合頭部122側の第2締付け用経糸134-1は、隣り合う2つの第1脚部123に誇って締付けている。2つの脚部に誇って締付けることで、それらの脚部に形成された噛合頭部同士の間隔が必要以上に離間するような脚部のぐらつきを抑えることができる。これは、後述する第3実施例も同様である。
 次に、本発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。図5は本発明の第2実施形態を示すジグザグ型の連続ファスナーエレメントが取着されたファスナーストリンガーの要部正面図である。上記第1実施形態では、隣接するファスナーエレメント120の間に2回の緯入れがなされ、その2回目の緯入れ時にファスナーエレメント120の第1及び第2脚部123,124が同じ開口内に挿入され、ファスナーエレメント120のファスナーテープ130に織込んでいるが、この第2実施形態では、隣接するファスナーエレメント120間で1回の緯入れがなされ、その緯入れ時にファスナーエレメント120を成形しながら、第1及び第2脚部123,124を同時に挿入する。
 この緯入れ時に、図示せぬ耳部から戻る緯糸135の構成糸条135-2は、ファスナーテープ130の噛合頭部122にて第1表面側から第2表面側へとU字状に屈曲されてテープ主体部132に延びる第2脚部124の第2表面(図5における、最も左側のエレメント120-1の破線で示す表面)を斜めに走行し、次回の緯入れ時には、前記構成糸条135-2は噛合頭部側の一段目に配された第2経糸134-1を第2表面側から第1表面側へとへと乗り越えて折り返され、第2経糸134-1~134-3と第1経糸133-1~133-3とによって作られる開口へと挿入される。この折り返されて開口に挿入された図示せぬ耳部へと向かう構成糸条135-1は複数本の地組織用経糸136により作られた開口内に挿入されてテープ主体部132を織成して耳部に達し、耳部にて上記第1実施形態と同様に折り返した戻りの構成糸条135-2は同じ開口内を走行してエレメント取着部131へと達する。このとき作られている開口は第1締付け用経糸133が全て第1脚部123の第1表面上に配されており、戻りの前記構成糸条135-2は、第1脚部123の第1表面と各第1経糸133-1~133-3との間を斜めに走行する。これが順次繰り返されて、図5に示す織り構造を備えたファスナーストリンガーが製造される。
 かかる織り構造を備えたファスナーストリンガーからなる、本発明のジグザグ型連続ファスナーエレメントが取着されたスライドファスナー110は、上記第1実施形態と同様の作用効果を奏する上に、緯入れ回数が少ないため、製造速度を2倍近くも高めて生産効率が向上し、更には第1実施形態と同じ繊度をもつ糸条により織成される第1実施形態のファスナーストリンガーと比較すると、一段と薄手になり、テープ長さ方向のしなやかさも向上する。
 図6は、本発明の第3実施形態を示しており、この実施形態によれば、隣接するファスナーエレメント120-1,120-2,・・・の間の緯入れ回数が1回である点は、上記第2実施形態と同様であるが、織り構造が上記第2実施形態と異なっている。この実施形態にあっても、第1及び第2の締付け用経糸133,134は、それぞれ3本133-1~133-3、134-1~134-3で、第2実施形態と同じであるが、その緯糸135との織り構造が第2実施形態と異なっている。
 上記第2実施形態にあっては、隣接する各ファスナーエレメント120を緯糸135と一体であると考えたとき、その織り組織は1/1の平織組織で構成されているが、本実施形態では、同じく隣接する各ファスナーエレメント120を緯入れされるときの緯糸135と一体であるとして、その織り組織は2/2の綾織組織が4段目までの第1,2締付用経糸133-1~133-2,134-1~134-2に採用され、そして、1/1の平織組織が5~6段目の第1,2締付用経糸133-3,134-3に採用されている。この実施形態による作用効果は、織り構造が異なることより派生する上記第2実施形態と異なるものの、主要な作用効果においては格別変わるところはない。
 以上の説明から理解されるように、本発明は様々な態様が採用でき、例えば締付け用の経糸の本数やその織り組織、或いはテープ主体部の織り組織など、用途に応じて変更することができ、図示例に限るものではない。
110              スライドファスナー
120,120-1~120-6  ファスナーエレメント
121              連続エレメント列
122              噛合頭部
123,124          第1及び第2脚部
125,126          第1及び第2連結部
130              ファスナーテープ
131              エレメント取着部
132              テープ主体部
133,134          第1及び第2締付け用経糸
133-1~133-4      第二,四,六,八段目の第1表面側の経糸
134-1~134-4      第一,三,五,七段目の第2表面側の経糸
135              緯糸
135-1,135-2     (緯糸の)構成糸条
136              地組織用経糸
137              耳部
140              スライダー
141              上止具
142              下止具
143              編針
122a             屈曲部
122b             噛合部

Claims (6)

  1.  一側縁部に沿って長さ方向に延び、ジグザグ型の連続エレメント列(121) の個々のファスナーエレメント(120) を織り込み固定するエレメント取着部(131) と、同エレメント取着部(131) の一側縁に隣接してテープ幅方向に延在するテープ主体部(132) とを有してなる、左右一対のファスナーテープ(130) の対向縁部にジグザグ型連続エレメント列(121) がファスナーテープ(130) の織成と同時に織り込まれてなるスライドファスナー(110) であって、
     前記ファスナーテープ(130) は経糸(133,134,136) 及び緯糸(135) により構成され、緯糸(135) は、1本の糸条が経糸(133,134,136) 間で作られる同じ開口をテープ幅方向に往復して緯入れされ、エレメント取着部側のテープ側縁にて締付け用経糸(133,134) を乗り越えて折り返し次位の開口内を順次往復して緯入れされ、これが繰り返されて織成されてなり、
      前記ファスナーエレメント(120) は、合成樹脂製のモノフィラメントから成形され、U字状に折り曲げられた折曲げ部にテープ長さ方向に膨出する噛合部(122b)を有する噛合頭部(122) と、それぞれが前記噛合頭部(122) からテープ側縁を挟むファスナーテープの第1表面と第2表面とをテープ幅方向に延びる第1及び第2脚部(123,124) と、テープ長さ方向に隣接する第1脚部(123,123) 間をテープ面に平行に連結する第1連結部(125) と、テープ長さ方向に隣接する第2脚部(124,124) 間をテープ面に平行に連結する第2連結部(126) とを有してなり、
     前記第1表面に配される前記第1脚部(123) が複数本の第1締付け用経糸(133) と前記緯糸(135) との交差部により締め付けられ、前記第2表面に配される前記第2脚部(124) が複数本の第2締付け用経糸(134) と前記緯糸(135) との交差部により締め付けられ、
     2本の構成糸条(135-1,135-2) が並んで往復して緯入れされた緯糸(135) の1本の構成糸条(135-2) が、前記第1締付け用経糸(133) と前記第1脚部(123) との間を通して前記第1脚部(123) の第1表面を斜めに跨いで織り込まれ、
     2本の構成糸条が並んで往復して緯入れされた緯糸のうちの1本の前記構成糸条(135-2) が、前記第2締付け用経糸(134) と前記第2脚部(124) との間を通って隣接する次位のファスナーエレメント(120) の前記第2脚部(124) の第2表面を斜めに跨いで織り込まれてなる、
    ことを特徴とする織込みスライドファスナー。
  2.  テープ主体部(132) のエレメント取着部(131) に隣接する経糸において、
     前記第1脚部(123) の第1表面を斜めに跨ぐ緯糸(135) の1本の構成糸条(135-2) が、隣接する経糸の第2表面側を通して織り込まれ、
     前記第2脚部(124) の第2表面側を斜めに跨ぐ緯糸(135) の1本の構成糸条(135-2) が、隣接する経糸の第1表面側を通して織り込まれてなる、
    請求項1記載の織込みスライドファスナー。
  3.  複数の第1締付け用経糸の中で、噛合頭部(122) 側の第1締付け用経糸(133-1) は、隣り合う2つの第1脚部(123) に跨って締付け、
     かつ、複数の第2締付け用経糸の中で、噛合頭部(122) 側の第2締付け用経糸(134-1) は、隣り合う2つの第2脚部(124) に跨って締付けてなる、
    請求項1又は2記載の織込みスライドファスナー。
  4.  隣接する前記ファスナーエレメント(120) の間に前記緯糸(135) の緯入れが2回なされてなる、請求項1記載の織込みスライドファスナー。
  5.  隣接する前記ファスナーエレメント(120) の間に前記緯糸(135) の緯入れが1回なされてなる、請求項1記載の織込みスライドファスナー。
  6.  前記第1及び第2の締付け用経糸(133,134) が、それぞれ同数本からなる、請求項1記載の織込みスライドファスナー。
PCT/JP2010/073794 2010-12-28 2010-12-28 織込みスライドファスナー WO2012090324A1 (ja)

Priority Applications (11)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10861342.3A EP2659799B1 (en) 2010-12-28 2010-12-28 Incorporated slide fastener
US13/976,646 US9339087B2 (en) 2010-12-28 2010-12-28 Incorporated slide fastener
BR112013016718-1A BR112013016718B1 (pt) 2010-12-28 2010-12-28 fecho deslizante incorporado
PCT/JP2010/073794 WO2012090324A1 (ja) 2010-12-28 2010-12-28 織込みスライドファスナー
CN201080070986.XA CN103313625B (zh) 2010-12-28 2010-12-28 织入拉链
ES10861342.3T ES2593631T3 (es) 2010-12-28 2010-12-28 Cierre de cremallera incorporado
MX2013007443A MX2013007443A (es) 2010-12-28 2010-12-28 Cierre de cremallera incorporado.
JP2012550644A JP5377777B2 (ja) 2010-12-28 2010-12-28 織込みスライドファスナー
KR1020137016494A KR101396014B1 (ko) 2010-12-28 2010-12-28 짜넣기 슬라이드 파스너
TW100118007A TWI465209B (zh) 2010-12-28 2011-05-23 Woven into the zipper
HK14102009.9A HK1188913A1 (en) 2010-12-28 2014-02-28 Incorporated slide fastener

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2010/073794 WO2012090324A1 (ja) 2010-12-28 2010-12-28 織込みスライドファスナー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
WO2012090324A1 true WO2012090324A1 (ja) 2012-07-05

Family

ID=46382473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
PCT/JP2010/073794 WO2012090324A1 (ja) 2010-12-28 2010-12-28 織込みスライドファスナー

Country Status (11)

Country Link
US (1) US9339087B2 (ja)
EP (1) EP2659799B1 (ja)
JP (1) JP5377777B2 (ja)
KR (1) KR101396014B1 (ja)
CN (1) CN103313625B (ja)
BR (1) BR112013016718B1 (ja)
ES (1) ES2593631T3 (ja)
HK (1) HK1188913A1 (ja)
MX (1) MX2013007443A (ja)
TW (1) TWI465209B (ja)
WO (1) WO2012090324A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103844452B (zh) * 2014-03-26 2015-12-09 上海泽普拉链技术服务有限公司 一种注塑拉链布带
CN103948222A (zh) * 2014-05-15 2014-07-30 晋江福兴拉链有限公司 一种具有平缓安装边缘的拉链带
US10238186B2 (en) * 2015-12-31 2019-03-26 The North Face Apparel Corp. Curved slide fasteners and related systems
WO2018216217A1 (ja) * 2017-05-26 2018-11-29 Ykk株式会社 ファスナーストリンガー

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758922B2 (ja) 1974-05-14 1982-12-11 Motsuta Karumero
JPH02177902A (ja) 1988-12-28 1990-07-11 Yoshida Kogyo Kk <Ykk> ジグザグ型連続スライドフアスナーエレメント
JPH03118009U (ja) * 1990-03-19 1991-12-05
JP2002085113A (ja) * 2000-09-14 2002-03-26 Ykk Corp 織込みスライドファスナーストリンガー
JP2003180413A (ja) * 2001-12-13 2003-07-02 Ykk Corp スライドファスナー

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4058144A (en) * 1969-03-21 1977-11-15 Italo Americana Prentice S.P.A. Tape-supported slide-fastener element
AT306659B (de) * 1970-04-14 1973-04-25 Prym Werke William Verfahren und Vorrichtung zum Herstellen eines Reißverschlusses durch Weben
JPS5449240A (en) * 1977-09-26 1979-04-18 Yoshida Kogyo Kk Slide fastener and making method thereof
JPS5492848A (en) * 1977-12-29 1979-07-23 Yoshida Kogyo Kk Interwoven slide fastener
JPS6057170B2 (ja) * 1978-03-01 1985-12-13 株式会社日立製作所 パツフア式ガスしや断器
EP0416340B1 (de) 1989-09-02 1995-04-19 Gerd und Bernd Vieler KG. Theke mit schwenkbeweglicher Frontscheibe
TW237553B (en) 1993-09-08 1995-01-01 Ind Tech Res Inst Chemical/mechanical polishing technology
CA2118199C (en) * 1993-10-29 1998-07-14 Muchiji Shimono Woven slide fastener stringer
JP3406151B2 (ja) * 1996-06-24 2003-05-12 ワイケイケイ株式会社 編込みスライドファスナー
TW508225B (en) 2000-03-02 2002-11-01 Ykk Corp Woven slide fastener stringer

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5758922B2 (ja) 1974-05-14 1982-12-11 Motsuta Karumero
JPH02177902A (ja) 1988-12-28 1990-07-11 Yoshida Kogyo Kk <Ykk> ジグザグ型連続スライドフアスナーエレメント
JPH03118009U (ja) * 1990-03-19 1991-12-05
JP2002085113A (ja) * 2000-09-14 2002-03-26 Ykk Corp 織込みスライドファスナーストリンガー
JP2003180413A (ja) * 2001-12-13 2003-07-02 Ykk Corp スライドファスナー

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
See also references of EP2659799A4 *

Also Published As

Publication number Publication date
MX2013007443A (es) 2013-07-29
KR101396014B1 (ko) 2014-05-16
EP2659799B1 (en) 2016-07-27
HK1188913A1 (en) 2014-05-23
TWI465209B (zh) 2014-12-21
JPWO2012090324A1 (ja) 2014-06-05
EP2659799A1 (en) 2013-11-06
ES2593631T3 (es) 2016-12-12
EP2659799A4 (en) 2015-08-05
KR20130087596A (ko) 2013-08-06
CN103313625A (zh) 2013-09-18
JP5377777B2 (ja) 2013-12-25
TW201225875A (en) 2012-07-01
BR112013016718B1 (pt) 2021-02-02
US20130298358A1 (en) 2013-11-14
CN103313625B (zh) 2015-09-30
US9339087B2 (en) 2016-05-17
BR112013016718A2 (pt) 2020-06-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7520304B2 (en) Fastener stringer of concealed type slide fastener
TW443920B (en) Belt
JP5377777B2 (ja) 織込みスライドファスナー
CN1064224C (zh) 机织拉链半边
TWI519250B (zh) Chain and zipper
US6401763B2 (en) Woven slide fastener stringer
JP3406150B2 (ja) 編込みスライドファスナー
JP3617598B2 (ja) 織り込みスライドファスナー
US6418975B1 (en) Woven slide fastener stringer
EP0275539B1 (en) Woven slide fastener stringer
JP2002085113A (ja) 織込みスライドファスナーストリンガー
TWI626905B (zh) 拉鏈鏈帶及拉鏈
JP2001245709A (ja) 織込みスライドファスナーストリンガー
WO2018216217A1 (ja) ファスナーストリンガー

Legal Events

Date Code Title Description
121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application

Ref document number: 10861342

Country of ref document: EP

Kind code of ref document: A1

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 2012550644

Country of ref document: JP

Kind code of ref document: A

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 20137016494

Country of ref document: KR

Kind code of ref document: A

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: MX/A/2013/007443

Country of ref document: MX

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 13976646

Country of ref document: US

NENP Non-entry into the national phase

Ref country code: DE

REEP Request for entry into the european phase

Ref document number: 2010861342

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2010861342

Country of ref document: EP

REG Reference to national code

Ref country code: BR

Ref legal event code: B01A

Ref document number: 112013016718

Country of ref document: BR

REG Reference to national code

Ref country code: BR

Ref legal event code: B01E

Ref document number: 112013016718

Country of ref document: BR

ENPW Started to enter national phase and was withdrawn or failed for other reasons

Ref document number: 112013016718

Country of ref document: BR

ENPZ Former announcement of the withdrawal of the entry into the national phase was wrong

Ref document number: 112013016718

Country of ref document: BR

Kind code of ref document: A2

Free format text: ANULADA A PUBLICACAO CODIGO 1.2 NA RPI NO 2438 DE 26/09/2017 POR DECISAO RECURSAL.

ENP Entry into the national phase

Ref document number: 112013016718

Country of ref document: BR

Kind code of ref document: A2

Effective date: 20130628