WO2012074010A1

WO2012074010A1 - 液晶表示パネルおよび液晶表示装置

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Publication number: WO2012074010A1
Application number: PCT/JP2011/077679
Authority: WO
Inventors: 吉良　隆敏; 池口　太蔵
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2010-12-03
Filing date: 2011-11-30
Publication date: 2012-06-07
Also published as: US20130250227A1; US8994909B2

Abstract

　溝（５ａ）の幅Ｗ１は、溝（６ａ）の幅Ｗ２より狭く形成され、溝（６ａ）の幅Ｗ２は、溝（５ａ）を乗り越えたシール材（８）が、溝（６ａ）に沿って形成できるように、所定幅で形成され、溝（５ａ）と溝（６ａ）との全体には、カラーフィルター基板（２）とアクティブマトリクス基板（３）とが貼り合わせられた際に、シール材（８）が広がっており、平面視において、溝（５ａ）は、溝（６ａ）内に位置するように形成されている。

Description

液晶表示パネルおよび液晶表示装置

　本発明は、液晶表示パネルおよび液晶表示パネルを備えた液晶表示装置に関するものであり、特には、液晶表示パネルの狭額縁化に関するものである。

　近年、携帯型テレビ、携帯電話、スマートフォン、ＭＰ３プレーヤー、カーナビゲーションなどのようなモバイル機器分野においては、モバイル機器そのもののサイズは大きくせずに、より大きな画面で動画像や静止画像などを見れることが望まれている。

　このようなモバイル機器に搭載される表示装置としては、省エネ型、薄型および軽量型等を実現できるとともに、その生産性も優れていることから液晶表示装置が一般的に用いられている。

　しかしながら、液晶表示装置に備えられる従来の液晶表示パネルにおいては、以下のような問題があるため、液晶表示パネルにおける表示領域の拡大、すなわち、非表示領域となる額縁領域を狭くすること（狭額縁化）には、限界があった。

　図１７の（ａ）は、従来の液晶表示パネルにおける額縁領域を示す図であり、図１７の（ｂ）は、図１７の（ａ）に示す液晶表示パネルの額縁領域に形成されるシール材の描画時の幅と両基板が貼り合わせられた後のシール材の幅とを示す図である。

　図１７の（ａ）に図示されているように、液晶表示パネル１００には、互いに対向して配置されたカラーフィルター基板１０１とアクティブマトリクス基板１０８とが備えられている。

　液晶表示パネル１００の非表示領域（額縁領域）Ｒ１においては、カラーフィルター基板１０１に、ブラックマトリクス層１０２とオーバーコート層１０４とが順に積層されている。

　一方、液晶表示パネル１００の表示領域Ｒ２においては、カラーフィルター基板１０１に、ブラックマトリクス層１０２が格子状に形成されており、格子状に形成されたブラックマトリクス層１０２上に、各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層１０３が形成され、各色のカラーフィルター層１０３を覆うようにオーバーコート層１０４が形成されている。

　なお、液晶表示パネル１００の非表示領域Ｒ１および表示領域Ｒ２におけるオーバーコート層１０４上にはＩＴＯ（Ｉｎｄｉｕｍ　Ｔｉｎ　Ｏｘｉｄｅ）などの透明導電材料からなる共通電極層（未図示）が形成されており、上記共通電極層上には、カラーフィルター基板１０１とアクティブマトリクス基板１０８との間の距離（セルギャップ）を一定に保つためのフォートスペーサー１０５が形成されている。

　そして、カラーフィルター基板１０１の最上層には、配向膜（未図示）が形成されている。

　一方、液晶表示パネル１００の表示領域Ｒ２におけるアクティブマトリクス基板１０８には、図示されてないが、複数のＴＦＴ素子と、複数の信号線と、各画素毎に形成されたＩＴＯなどの透明導電材料からなる画素電極と、配向膜と、が形成されている。

　そして、一般的にディスペンサー装置などの描画装置を用いて、カラーフィルター基板１０１の周囲部にシール材１０７を枠状に形成し、シール材１０７の内部に液晶１０６を滴下した後、カラーフィルター基板１０１とアクティブマトリクス基板１０８とを貼り合わせる。

　図１７の（ｂ）に図示されているように、ディスペンサー装置などの描画装置を用いて、シール材１０７を形成する場合においては、描画時の振動、吐出圧力および吐出口の高さなどの各種要因のばらつきによって、描画されたシール材１０７には、うねりが生じる。

　このような描画装置により描画されるシール材１０７の断面積は、１０％～３０％程度ばらつくのが一般的であり、このように形成されたシール材１０７を用いて、カラーフィルター基板１０１とアクティブマトリクス基板１０８とを貼り合わせた際には、この断面積のばらつきが、そのままシール材１０７の幅方向（図中左右方向）のばらつきとなるため、シール材１０７にはさらに大きなうねりが生じることとなる。

　すなわち、ディスペンサー装置などの描画装置を用いて、シール材１０７を形成する場合においては、上述した理由からシール材１０７の吐出量がばらつき、シール材１０７の幅方向（図中左右方向）および高さ方向に、ばらつきが生じ、図１７の（ｂ）に図示されているように、カラーフィルター基板１０１とアクティブマトリクス基板１０８とを貼り合わせた際に、図中の左・右方向に広がるシール材１０７の幅（１０７Ｌ・１０７Ｒ）にもばらつきが生じることとなる。

　このような従来構成においては、非表示領域Ｒ１（額縁領域）に形成されるシール材１０７の幅に比較的大きなばらつきが存在するため、非表示領域Ｒ１（額縁領域）はこのばらつきに依存し、液晶表示パネルの狭額縁化を実現するのは困難であった。

　さらに詳しく説明すると、図１７の（ａ）は、複数の液晶表示パネル１００を備えた表示領域Ｒ２がパネル外形に対して広い領域を有するパネルを分断して得られる複数の液晶表示パネル１００中の一つにおける額縁領域を示す図であり、上記表示領域Ｒ２がパネル外形に対して広い領域を有するパネルを複数の液晶表示パネル１００に分断する分断ラインにまで、シール材１０７が広がってかかると、割断性が悪くなるため、一定幅のマージン領域を確保する必要があるが、上述した従来構成のように、シール材１０７の幅に比較的大きなばらつきが存在する場合、この一定幅のマージン領域も広く確保する必要があるので、液晶表示パネルの狭額縁化を実現するのは困難である。

　したがって、従来から、上述したような非表示領域Ｒ１（額縁領域）に形成されるシール材１０７の幅に生じるばらつきを抑制するための試みがなされている。

　例えば、特許文献１には、液晶表示パネルに備えられた絶縁膜に、シール材１０７の幅を規定するための溝が形成されている構成が開示されている。

　図１８の（ａ）は、特許文献１に記載されている液晶表示パネルの概略構成を示す図である。

　図示されているように、上記液晶表示パネルには、対向電極２０１が設けられた対向基板２０２と、画素電極２０３が設けられた画素基板２０４と、が備えられており、対向電極２０１と画素電極２０３とが形成された内面を互いに対向配置させ、シール材２０５を介して、対向基板２０２と画素基板２０４とが貼り合わせられている構成である。

　シール材２０５は、上記液晶表示パネルに備えられた複数の画素が配列された表示領域を取り囲むように、上記液晶表示パネルの非表示領域である上記液晶表示パネルの４つの辺に枠状に形成されている。

　そして、対向基板２０２と画素基板２０４との間には液晶２０６が封止されている。

　なお、画素基板２０４上には、ゲート電極２０９と、ゲート絶縁膜２０７ｇ（非表示領域においては絶縁膜２０７）と、半導体膜２１０と、ソース電極２１１と、ドレイン電極２１２と、保護絶縁膜２１３とで形成される薄膜トランジスタ２０８が備えられており、薄膜トランジスタ２０８のドレイン電極２１２と画素電極２０３とは電気的に接続されている構成となっている。

　そして、上記液晶表示パネルの非表示領域に形成された絶縁膜２０７には、シルクスクリーン印刷やディスペンサー装置などによって塗布されるシール材２０５の幅に相当する幅を有する溝２０７ａが形成されており、溝２０７ａによって、対向基板２０２と画素基板２０４とが貼り合わせられた際に、広がるシール材２０５の幅を規定することができ、上記液晶表示パネルの狭額縁化をある程度は実現することができる構成となっている。

　また、特許文献２には、液晶表示パネルのアクティブマトリクス基板に、表面を平坦化する第１オーバーコート膜が備えられ、上記第１オーバーコート膜に、シール材を内部に配置するための溝が、枠状に形成されている構成が開示されている。

　図１８の（ｂ）は、特許文献２に記載されている液晶表示パネルの概略構成を示す図である。

　図示されているように、液晶表示パネル３５０ａには、互いに対向して配置されたアクティブマトリクス基板３２０ａと対向基板３３０ａとが備えられており、上記両基板３２０ａ・３３０ａ間には、液晶層３２５と、液晶層３２５を囲むように設けられたシール材３２４とが備えられている。

　なお、アクティブマトリクス基板３２０ａは、絶縁基板３１０ａと、絶縁基板３１０ａ上に設けられた複数のゲート線３１１を含む薄膜トランジスタアレイ部と、上記薄膜トランジスタアレイ部を覆う平坦化膜として設けられた第１オーバーコート膜３１２と、第１オーバーコート膜３１２上にマトリクス状に設けられた複数の画素電極３１３と、各画素電極３１３を覆うように設けられた配向膜３１４ａとを備えている。

　一方、対向基板３３０ａは、絶縁基板３１０ｂと、絶縁基板３１０ｂ上に格子状に設けられたブラックマトリクス３１６と、ブラックマトリクス３１６の各格子間にそれぞれ設けられた赤色（Ｒ）、緑色（Ｇ）または青色（Ｂ）に着色された複数の着色層３１７と、各着色層３１７上でブラックマトリクス３１６に重畳するように柱状に設けられたフォートスペーサー３１５と、各着色層３１７を覆うように平坦化膜として設けられた第２オーバーコート膜３１８と、第２オーバーコート膜３１８上に設けられた共通電極３１９と、共通電極３１９を覆うように設けられた配向膜３１４ｂとを備えている。

　そして、図示されているように、液晶表示パネル３５０ａにおける表示領域Ｄの周辺領域である非表示領域Ｆ（額縁領域）においては、第１オーバーコート膜３１２に、シール材３２４を内部に配置するための溝３１２ａが、シール材３２４が形成される領域に沿って枠状に形成されている。

　上記構成によれば、液晶表示パネル３５０ａにおける所定位置に、シール材３２４を確実に形成することができるので、液晶表示パネル３５０ａの狭額縁化を実現することができると記載されている。

特開２０１０－８５６４６号公報（２０１０年４月１５日公開）特開２００８－１５８１６９号公報（２００８年７月１０日公開）

　しかしながら、上記特許文献１においては、図１８の（ａ）に図示されているように、溝２０７ａの幅は、対向基板２０２と画素基板２０４とが貼り合わせられた際のシール材２０５の平均的な幅に相当するように形成されている。

　このような構成において、上述したように、例えば、ディスペンサー装置などの描画装置を用いて、シール材２０５を形成する場合、シール材２０５の形成量にはばらつきが生じるので、溝２０７ａの幅を乗り越えて形成されるシール材２０５の量にもばらつきが生じることとなる。

　したがって、溝２０７ａを乗り越えて形成されるシール材２０５の幅にも、ばらつきが生じることとなり、このばらつきの幅を所定範囲に納めるのは困難であり、上記特許文献１の構成では、液晶表示パネルの狭額縁化を満足できる程に実現するのは困難である。

　また、上記特許文献２の構成においても、シール材３２４の幅を規定する溝３１２ａを設け、液晶表示パネルの狭額縁化を実現しようとしている。

　しかしながら、第１オーバーコート膜３１２に形成されている溝３１２ａの幅は、アクティブマトリクス基板３２０ａと対向基板３３０ａとが貼り合わせられた際に、シール材３２４が潰され、広がる幅より狭い幅で形成されている。

　したがって、上記特許文献１と同様に、溝３１２ａを乗り越えて形成されるシール材３２４の幅には、ばらつきが生じることとなり、このばらつきの幅を所定範囲に納めるのは困難で、上記特許文献２の構成では、液晶表示パネルの狭額縁化を満足できる程に実現するのは困難である。

　本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、狭額縁化を実現できる液晶表示パネルおよび表示領域が大きい液晶表示装置を提供することを目的とする。

　本発明の液晶表示パネルは、上記の課題を解決するために、互いに対向して配置された第１の基板と第２の基板との間に、液晶層と、上記液晶層を取り囲むように形成された上記第１の基板と上記第２の基板とを貼り合わせるシール材と、上記第１の基板および上記第２の基板の少なくとも一方側に設けられた複数の膜と、が備えられている液晶表示パネルであって、上記液晶表示パネルの表示領域の周辺領域である非表示領域には、上記非表示領域に沿って上記シール材を形成するため、上記複数の膜中、第１の膜には第１の溝が、第２の膜には第２の溝がそれぞれ枠状に形成されており、上記第１の溝の幅は、上記第２の溝の幅より狭く形成されており、上記第２の溝の幅は、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記第１の溝を乗り越えた上記シール材が上記第２の溝に沿って形成できるように、所定幅で形成されており、上記第１の溝と上記第２の溝との全体には、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記シール材が広がっており、平面視において、上記第１の溝は、上記第２の溝内に位置するように形成されていることを特徴としている。

　従来構成においては、シール材が両基板に潰され、広がる幅を規定するための溝は、両基板が貼り合わせられた際のシール材の平均的な幅または、それ未満の幅を有するように形成されていた。

　そして、ディスペンサー装置などの描画装置を用いて、シール材を形成する場合、シール材の吐出量がばらつくため、上記溝を乗り越えるシール材の量にもばらつきが生じていた。

　以上のように、従来構成においては、非表示領域（額縁領域）に形成されるシール材の幅に比較的大きなばらつきが存在することとなり、表示領域がパネル外形に対して広い領域を有するパネルを複数の液晶表示パネルに分断する分断ラインにまで、上記シール材が広がってかかると、割断性が悪くなることを考慮した場合、一定幅のマージン領域を確保する必要があるが、上述した従来構成のように、シール材の幅に比較的大きなばらつきが存在する場合、この一定幅のマージン領域も広く確保する必要があるので、液晶表示パネルの狭額縁化を実現するのは困難であった。

　一方、本発明の上記構成によれば、非表示領域（額縁領域）にシール材を形成するための第１の溝と第２の溝とが備えられており、上記第２の溝の幅は、上記第１の溝の幅より広く形成されているとともに、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記第１の溝を乗り越えた上記シール材が上記第２の溝に沿って形成できるように、所定幅で形成されている。

　また、上記構成によれば、上記第１の溝と上記第２の溝との全体には、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記シール材が広がっているので、上記第１の溝の幅と上記第２の溝の幅とは、上記シール材が広がる幅程度に形成されている。

　したがって、上記液晶表示パネルに備えられた第１の基板と第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記シール材が上記第１の溝を乗り越える量にばらつきが生じたとしても、上記第２の溝によって、このようなばらつきを平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　よって、上記構成によれば、非表示領域（額縁領域）に形成されるシール材の幅のばらつきを抑制できるので、上記一定幅のマージン領域を従来より狭く形成することができ、液晶表示パネルの狭額縁化を実現できる。

　本発明の液晶表示装置は、上記の課題を解決するために、上記液晶表示パネルを備えていることを特徴としている。

　上記構成によれば、上記液晶表示パネルが備えられているので、表示領域が大きい液晶表示装置を実現することができる。

　本発明の液晶表示パネルは、以上のように、上記液晶表示パネルの表示領域の周辺領域である非表示領域には、上記非表示領域に沿って上記シール材を形成するため、上記複数の膜中、第１の膜には第１の溝が、第２の膜には第２の溝がそれぞれ枠状に形成されており、上記第１の溝の幅は、上記第２の溝の幅より狭く形成されており、上記第２の溝の幅は、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記第１の溝を乗り越えた上記シール材が上記第２の溝に沿って形成できるように、所定幅で形成されており、上記第１の溝と上記第２の溝との全体には、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記シール材が広がっており、平面視において、上記第１の溝は、上記第２の溝内に位置するように形成されている構成である。

　また、本発明の液晶表示装置は、以上のように、上記液晶表示パネルを備えている構成である。

　それゆえ、狭額縁化を実現できる液晶表示パネルおよび表示領域が大きい液晶表示装置を提供することを目的とする。

図３に示す本発明の一実施の形態の液晶表示パネルのＡＢ線における断面を示しており、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる前の状態を示す図である。図３に示す本発明の一実施の形態の液晶表示パネルのＡＢ線における断面を示しており、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせた後の状態およびその際のシール材の形状を示す図である。本発明の一実施の形態の液晶表示パネルの平面図を示している。本発明の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができるシール材の収納部のエッジ形状の一例を示す図である。本発明の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができるシール材の収納部のエッジ形状の他の一例を示す図である。本発明の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができるシール材の収納部のエッジ形状のさらに他の一例を示す図である。本発明の他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる前の状態を示す図である。本発明の他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせた後の状態を示す図である。本発明の他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができるシール材の収納部のエッジ形状の一例を示す図である。本発明の他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができるシール材の収納部のエッジ形状の他の一例を示す図である。本発明のさらに他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる前の状態を示す図である。本発明のさらに他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせた後の状態を示す図である。額縁領域に、壁状の構造物が形成されている本発明のさらに他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる前の状態を示す図である。額縁領域に、壁状の構造物が形成されている本発明のさらに他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせた後の状態および上記壁状の構造物間に形成されたシール材の様子を示す図である。額縁領域に異なる幅を有する２つの溝が形成されているオーバーコート層を備えた本発明のさらに他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる前の状態を示す図である。額縁領域に異なる幅を有する２つの溝が形成されている層間絶縁膜を備えた本発明のさらに他の一実施の形態の液晶表示パネルにおいて、カラーフィルター基板とアクティブマトリクス基板とを貼り合わせる前の状態を示す図である。従来の液晶表示パネルにおける額縁領域を示しており、上記額縁領域に形成されるシール材の描画時の幅と両基板が貼り合わせられた後のシール材の幅とを示す図である。特許文献１および特許文献２に記載されている液晶表示パネルの概略構成を示す図である。

　以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などはあくまで一実施形態に過ぎず、これらによってこの発明の範囲が限定解釈されるべきではない。

　〔実施の形態１〕
　以下、図１～図３に基づき、本発明の一実施の形態の液晶表示パネル１の概略構成について説明する。

　図３は、液晶表示パネル１の平面図である。

　図示されているように、液晶表示パネル１には、互いに対向して配置されたカラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが備えられている。

　液晶表示パネル１においては、液晶表示パネル１の端部に非表示領域である額縁領域Ｒ１が設けられており、一方、額縁領域Ｒ１に囲まれるように表示領域Ｒ２が設けられている。

　そして、額縁領域Ｒ１に沿って、図示されてないが、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせるための詳しくは後述するシール材が枠状に形成されており、上記両基板２・３と上記シール材とに囲まれるように、液晶が封入されている。

　また、額縁領域Ｒ１には、光を遮光ずる遮光層として、ブラックマトリクス層４が枠状に形成されている。

　図１および図２は、図３に示す液晶表示パネル１のＡＢ線における断面図を示しており、図１は、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる前の状態を示し、図２は、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせた後の状態を示す。

　図１および図２に図示されているように、カラーフィルター基板２上には、ブラックマトリクス層４と、各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇと、平坦化膜であるオーバーコート層６と、が順に積層されている。

　カラーフィルター基板２の額縁領域Ｒ１においては、ブラックマトリクス層４と、青色のカラーフィルター層５Ｂと、オーバーコート層６と、が順に積層されており、一方、カラーフィルター基板２の表示領域Ｒ２においては、ブラックマトリクス層４が格子状に形成され、格子状に形成されたブラックマトリクス層４上に、各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇが隣接するように形成されている。そして、隣接するように形成された各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇを覆うようにオーバーコート層６が形成されている。

　なお、本実施の形態においては、各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇおよびオーバーコート層６のそれぞれの膜厚を、２μｍ～３μｍ程度に形成しているが、各色の着色層および平坦化膜としての機能を果たせる膜厚であれば、特にこの範囲の膜厚に限定はされない。

　また、本実施の形態においては、カラーフィルター層として、赤色、青色および緑色の３色を用いているが、これに限定されることはなく、例えば、上記３色に黄色を加えて４色としてもよい。

　そして、図１に図示されているように、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１において、カラーフィルター基板２上に設けられたブラックマトリクス層４を覆うように形成された青色のカラーフィルター層５Ｂには、シール材８を内部に配置するため、図中の左右方向に所定の幅Ｗ１を有する溝５ａ（第１の溝）が形成されている。

　なお、溝５ａの幅Ｗ１は、図１に示すシール材８の断面形状において、シール材８の最下部の幅、すなわち、シール材８が下部膜であるブラックマトリクス層４と接する箇所でのシール材の形成幅（以下、描画幅と称する）よりは大きく、後述する溝６ａの幅Ｗ２よりは小さく形成されている。

　そして、図１に図示されているように、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１において、青色のカラーフィルター層５Ｂ上に形成されたオーバーコート層６には、溝５ａを乗り越えたシール材８の広がり幅を規定するため、所定の幅Ｗ２を有する溝６ａ（第２の溝）が形成されている。

　なお、溝６ａの幅Ｗ２は、溝５ａの幅Ｗ１よりは大きく、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に、溝５ａを乗り越えたシール材８が溝６ａに沿って形成できるように、以下の所定幅で形成した。

　本実施の形態においては、溝５ａの幅Ｗ１を３００μｍに、溝６ａの幅Ｗ２を５００μｍにそれぞれ形成した。

　また、本実施の形態においては、光抜けをより確実に防止するため、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１全体にブラックマトリクス層４を設けているが、これに限定されることはなく、表示領域Ｒ２がパネル外形に対して広い領域を有するパネルを複数の液晶表示パネルに分断する分断ライン（図１の額縁領域Ｒ１の左端）までブラックマトリクス層４を設けると分断時に、微小な欠けなどが生じ目立つ場合もあるため、上記分断ラインまでブラックマトリクス層４を設けず、このようなブラックマトリクス層４が設けられてない領域は、匡体で覆う構成を用いることもできる。

　図示されているように、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１においては、溝５ａの中心と溝６ａの中心とが一致するように形成されており、溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部の両エッジは、階段状に形成されている。

　なお、本実施の形態においては、溝５ａおよび溝６ａを比較的厚膜で形成されている青色のカラーフィルター層５Ｂとオーバーコート層６のそれぞれに形成している場合を例に挙げて説明するが、これに限定されることはなく、シール材８の収納部のエッジの何れか一方を、階段状に形成できるのであれば、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３との間に備えられている単一膜または、３層以上の複数膜を用いても、シール材８の収納部を形成することができる。

　本実施の形態においては、シール材８を描画装置であるディスペンサー装置を用いて、シール材８の収納部内に形成した。

　しかしながら、ディスペンサー装置を用いてシール材を形成する場合においては、カラーフィルター基板上に形成されるシール材の量には、ディスペンサー装置からのシール材の押し出し圧力、ディスペンサー装置の振動、ディスペンサー装置のノズルとカラーフィルター基板との間隔などのばらつきによって、ばらつきが生じる。

　このような要因から、例えば、カラーフィルター基板上に形成されるシール材の量が部分的に多くなってしまう領域が発生した場合、このような領域からシール材が、表示領域Ｒ２がパネル外形に対して広い領域を有するパネルを複数の液晶表示パネルに分断する分断ラインに、はみ出てしまい、不具合が生じることがある。

　このような不具合を抑制するため、シール材の収納部を広く確保すると、シール材が形成される額縁領域が大きくなってしまうという問題がある。

　図１に示す液晶表示パネル１は、シール材８が配置される領域である液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１に、溝５ａと溝６ａとが設けられており、溝５ａと溝６ａとを用いて、上述したシール材の量が部分的に多くなってしまう領域を平均化し、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１の狭額縁化を実現できる構成となっている。

　なお、本実施の形態においては、シール材８を描画装置であるディスペンサー装置を用いて形成しているが、これに限定されることなく、シール材８は、例えば、シルクスクリーン印刷などで形成することもできる。

　シルクスクリーン印刷でシール材８をカラーフィルター基板上に形成する場合においても、カラーフィルター基板上に塗布されるシール材８の量には、ばらつきが生じ得るため、この場合においても、液晶表示パネル１の構成を好適に用いることができる。

　また、本実施の形態においては、各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇを形成するため、各色（赤色・青色・緑色）のネガ型着色レジストを用いており、オーバーコート層６を形成するためには、ネガ型のアクリル系感光性透明レジストを用いている。

　したがって、溝５ａと溝６ａとを、露光・現像工程のみで形成することができる。

　また、オーバーコート層６は、感光性を有さない熱硬化型を用いることもでき、この場合においては、ドライエッチングで溝６ａを形成することができる。

　そして、液晶表示パネル１の表示領域Ｒ２に該当するカラーフィルター基板２のオーバーコート層６上には、ＩＴＯなどの透明導電膜からなる共通電極層（未図示）が形成されており、上記共通電極層上または、オーバーコート層６上の所定箇所には、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３との間の間隔、すなわち、セルギャップ（Ｃｅｌｌ　Ｇａｐ）を所定の値に維持するため、ネガ型のアクリル系感光性透明レジストからなるフォートスペーサー７が柱状に形成されている。

　また、フォートスペーサー７を設ける位置は、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３との間の間隔を所定の値に維持できるのであれば、特に限定されないが、表示領域Ｒ２においては、フォートスペーサー７の形成による透過率の低下などを考慮した場合、ブラックマトリクス層４上や青色のカラーフィルター層５Ｂ上に設けることが好ましい。

　なお、本実施の形態においては、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３との間の間隔を所定の値に維持するため、フォートスペーサー７を用いているが、これに限定されることなく、例えば、球状のスペーサーなどを用いることもできる。

　なお、本実施の形態においては、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１に該当するカラーフィルター基板２のオーバーコート層６上にもフォートスペーサー７を設けている。

　そして、カラーフィルター基板２におけるオーバーコート層６が形成されている面の全面に、配向膜（未図示）が形成されている。

　なお、溝５ａの中にも、上記配向膜は形成されることとなるが、上記配向膜の形成膜厚が薄いため、上記配向膜による影響は無視できる程度である。

　一方、アクティブマトリクス基板３のカラーフィルター基板２と対向する面には、図示してないが、ＴＦＴ素子と、上記ＴＦＴ素子に電気的に接続された配線と、複数の絶縁層と、各画素毎に設けられた画素電極と、配向膜とが備えられている。

　なお、本実施の形態においては、液晶滴下方式（ＯＤＦ方式：Ｏｎｅ　Ｄｒｏｐ　Ｆｉｌｌｉｎｇ方式）で液晶表示パネル１に液晶９の注入を行っており、カラーフィルター基板２上にシール材８を枠状に形成し、その内部に液晶９を滴下した後、カラーフィルター基板２におけるシール材８などが形成されている面と、アクティブマトリクス基板３における配向膜などが形成されている面とを貼り合わせて液晶表示パネル１を作製した。

　液晶表示パネル１への液晶９の注入は、上記方法以外に真空注入法を用いることもできる。

　以下、図２の（ａ）および図２の（ｂ）に基づいて、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１に沿って、枠状に形成された溝５ａと溝６ａとを備えることによって、カラーフィルター基板２上に形成されるシール材８の量にばらつきが生じても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせた際のシール材８の形成領域に生じるばらつきを抑制できる理由について説明する。

　図２の（ａ）は、図１に示した液晶表示パネル１におけるカラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた後の状態を示す。

　本実施の形態においては、シール材８は、描画装置であるディスペンサー装置によって形成しているため、カラーフィルター基板２上に描画されるシール材８の量にはばらつきが存在し、その描画幅は２００μｍ～３００μｍ程度に、その高さは１５μｍ～２５μｍ程度に形成される（図１参照）。

　シール材８は、図２の（ａ）に図示されているように、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられると広がることとなるが、この際に青色のカラーフィルター層５Ｂに設けられた幅Ｗ１を有する溝５ａの両エッジによって、図中の左右方向、すなわち、描画幅がばらついているシール材８をある程度、平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　そして、シール材８は、その高さ方向にもばらつきを有しているので、溝５ａを乗り越えるシール材８の量にもばらつきが生じることとなるが、幅Ｗ２を有する溝６ａの両エッジによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　したがって、図２の（ｂ）に図示されているように、シール材８の描画幅にばらつきが生じていても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に広がるシール材８の幅８Ｒ・８Ｌは、溝５ａと溝６ａとによって、平均化されるため、シール材８の仕上がり幅のばらつきを抑制することができる。

　以上のように、液晶表示パネル１の額縁領域Ｒ１には、額縁領域Ｒ１に沿って、枠状に形成された溝５ａと溝６ａとが備えられており、溝５ａの中心と溝６ａの中心とは一致し、溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部の両エッジは、階段状に形成されている。

　このように階段状に形成されたシール材８の収納部の両エッジによって、シール材８の広がりを徐々に平均化（フォーミング）できるので、シール材８の仕上がり幅のばらつきを小さくすることができる。

　そして、表示領域Ｒ２がパネル外形に対して広い領域を有するパネルを複数の液晶表示パネル１に分断する分断ラインにまで、シール材８が広がってかかると、割断性が悪くなることを考慮した場合、一定幅のマージン領域を確保する必要があるが、上記構成によれば、額縁領域Ｒ１に形成されるシール材８の幅のばらつきを抑制できるので、上記一定幅のマージン領域をより狭く形成することができ、液晶表示パネル１の狭額縁化を実現できる。

　なお、本実施の形態で用いているシール材８は、熱硬化型であり、シール材８を所定温度で熱処理することによって、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせることができるようになっているが、これに限定されることなく、例えば、光硬化型のシール材や光硬化性を兼ね備えたシール材なども用いることができるのは勿論である。

　また、上述したように額縁領域Ｒ１を狭くした液晶表示パネル１を備えることにより、表示領域が大きい液晶表示装置を実現できる。

　以下、図４～図６に基づいて、本実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができる溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部のエッジ形状の一例について説明する。

　これまでは、図１および図２に図示されているように、溝５ａの中心と溝６ａの中心とが一致する場合であり、溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部の両エッジが、階段状に形成されている場合を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、例えば、図４に図示されているように、溝５ａの中心より溝６ａの中心が図中の左側にある場合であり、溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部の図中左側のエッジのみを、階段状に形成してもよい。

　また、図５に図示されているように、溝５ａの中心より溝６ａの中心が図中の右側にある場合であり、溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部の図中右側のエッジのみを、階段状に形成してもよい。

　すなわち、平面視において、溝６ａの内部に溝５ａが位置するように溝５ａと溝６ａとを配置できるのであれば、溝５ａと溝６ａとの位置関係は特に限定されない。

　図４および図５に示す何れの液晶表示パネル１ａ・１ｂにおいても、シール材８の収納部の何れかのエッジは、階段状に形成されているので、この部分によって、シール材８の広がりを徐々に平均化（フォーミング）できるので、シール材８の仕上がり幅のばらつきを小さくすることができる。

　さらには、図６に図示されているように、溝５ｂのエッジの形状をテーパ形状にしてもよい。

　なお、図６に図示されている液晶表示パネル１ｃの額縁領域Ｒ１に備えられた溝５ｂと溝６ａとで形成されるシール材８の収納部の両エッジは、何れも階段状には形成されてないが、テーパ形状が用いられているため、シール材８の収納部は下部から上部へ行くにつれて幅は広くなる部分を有している。

　このような部分においては、階段状に形成されている部分と同様に、シール材８の広がりを徐々に平均化（フォーミング）する効果を得ることができる。

　また、図１、図４および図５において、階段状に形成されている部分の段差をテーパ形状にすることもできる。

　〔実施の形態２〕
　次に、図７および図８に基づいて、本発明の第２の実施形態について説明する。本実施の形態においては、カラーフィルター基板２側にオーバーコート層が備えられてなく、シール材８の収納部が、カラーフィルター基板２側に備えられたカラーフィルター層５に設けられた溝５ａと、アクティブマトリクス基板３側に備えられた層間絶縁膜層１１に設けられた溝１１ａとで構成されている点において実施の形態１とは異なっており、その他の構成については実施の形態１において説明したとおりである。説明の便宜上、上記の実施の形態１の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図７は、液晶表示パネル１０に備えられたカラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる前の状態を示し、図８は、液晶表示パネル１０に備えられたカラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせた後の状態を示す。

　図７に図示されているように、液晶表示パネル１０の額縁領域Ｒ１においては、カラーフィルター基板２側に備えられている青色のカラーフィルター層５Ｂには幅Ｗ１を有する溝５ａが形成されており、アクティブマトリクス基板３側に備えられた層間絶縁膜層１１には、幅Ｗ２を有する溝１１ａが形成されている。

　本実施の形態においては、平面視において、溝１１ａの内部に溝５ａが位置するように溝５ａと溝１１ａとが配置されており、溝５ａの幅Ｗ１を３００μｍに、溝１１ａの幅Ｗ２を５００μｍにそれぞれ形成した。

　なお、本実施の形態においては、層間絶縁膜層１１を形成するため、ポジ型のアクリル系感光性透明レジストを用いたが、これに限定されることはない。

　上記構成によれば、図８に図示されているように、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる過程において、貼り合わせでシール材８が広がる際に、カラーフィルター基板２側に設けられている溝５ａの両エッジによって、図中の左右方向、すなわち、描画幅がばらついているシール材８をある程度、平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　そして、シール材８は、その高さ方向にもばらつきを有しているので、溝５ａを乗り越えるシール材８の量にもばらつきが生じることとなるが、アクティブマトリクス基板３側に設けられている幅Ｗ２を有する溝１１ａの両エッジによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　したがって、図８に図示されているように、シール材８の描画幅にばらつきが生じていても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に広がるシール材８の幅は、溝５ａと溝１１ａとによって、平均化されるため、シール材８の仕上がり幅のばらつきを抑制することができる。

　よって、上記構成によれば、額縁領域Ｒ１に形成されるシール材８の幅のばらつきを抑制できるので、一定幅のマージン領域をより狭く形成することができ、液晶表示パネル１０の狭額縁化を実現できる。

　以下、図９および図１０に基づいて、本実施の形態の液晶表示パネルにおいて、用いることができる溝５ａと溝１１ａとで形成されるシール材８の収納部のエッジ形状の他の一例について説明する。

　図７に図示されている液晶表示パネル１０は、溝５ａの中心と溝１１ａの中心とが一致する場合であり、溝５ａと溝１１ａとで形成されるシール材８の収納部の両エッジが、階段状に形成されている場合であるが、これに限定されることはなく、例えば、図９に図示されている液晶表示パネル１０ａのように、溝５ａの中心より溝１１ａの中心が図中の右側にあり、溝５ａと溝１１ａとで形成されるシール材８の収納部の図中右側のエッジのみを、階段状に形成してもよい。

　また、図１０に図示されている液晶表示パネル１０ｂのように、溝５ａの中心より溝１１ａの中心が図中の左側にあり、溝５ａと溝１１ａとで形成されるシール材８の収納部の図中左側のエッジのみを、階段状に形成してもよい。

　すなわち、平面視において、溝１１ａの内部に溝５ａが位置するように溝５ａと溝１１ａとを配置できるのであれば、溝５ａと溝１１ａとの位置関係は特に限定されない。

　なお、本実施の形態においては、カラーフィルター基板２側に各色（赤色・青色・緑色）のカラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇが設けられている構成を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、例えば、カラーフィルター層５Ｒ・５Ｂ・５Ｇがアクティブマトリクス基板３側に設けられているＣＯＡ（Ｃｏｌｏｒ　Ｆｉｌｔｅｒ　Ｏｎ　Ａｒｒａｙ）構造においては、溝５ａと溝１１ａとをアクティブマトリクス基板３側に設ければよい。

　〔実施の形態３〕
　次に、図１１および図１２に基づいて、本発明の第３の実施形態について説明する。本実施の形態においては、液晶表示パネル２０の額縁領域Ｒ１において、カラーフィルター基板２側に設けられているブラックマトリクス層４にも、幅Ｗ１を有する溝４ａが形成されており、シール材８ａの収納部が、カラーフィルター基板２側に備えられた溝４ａと、カラーフィルター層５に設けられた幅Ｗ２を有する溝５ａと、オーバーコート層６に設けられた幅Ｗ３を有する溝６ａとで構成されている点において実施の形態１および２とは異なっており、その他の構成については実施の形態１および２において説明したとおりである。説明の便宜上、上記の実施の形態１の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図１１に図示されているように、液晶表示パネル２０の額縁領域Ｒ１においては、カラーフィルター基板２側に設けられているブラックマトリクス層４にも、幅Ｗ１を有する溝４ａが形成されており、シール材８ａの収納部は、カラーフィルター基板２側に備えられた溝４ａ（第３の溝）と、カラーフィルター層５に設けられた幅Ｗ２を有する溝５ａ（第１の溝）と、オーバーコート層６に設けられた幅Ｗ３を有する溝６ａ（第２の溝）とで構成されている。

　図１１に図示されている液晶表示パネル２０は、溝４ａの中心、溝５ａの中心および溝６ａの中心がそれぞれ一致する場合であり、溝４ａと溝５ａと溝６ａとで形成されるシール材８ａの収納部の両エッジが、階段状に形成されている場合であるが、これに限定されることはなく、シール材８ａの収納部のエッジの何れか一方のみが、階段状となるようにしてもよい。

　なお、本実施の形態においては、平面視において、溝６ａの内部に溝５ａが位置するように溝６ａと溝５ａとが配置されており、溝５ａの内部に溝４ａが位置するように溝５ａと溝４ａとが配置されている。

　そして、本実施の形態においては、溝４ａの幅Ｗ１を２５０μｍに、溝５ａの幅Ｗ２を３５０μｍに、溝６ａの幅Ｗ３を５００μｍに、それぞれ形成した。

　上記構成によれば、図１２に図示されているように、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる過程において、貼り合わせでシール材８ａが広がる際に、カラーフィルター基板２側に設けられている溝４ａの両エッジによって、図中の左右方向、すなわち、描画幅がばらついているシール材８ａをある程度、平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　そして、シール材８ａは、その高さ方向にもばらつきを有しているので、溝４ａを乗り越えるシール材８ａの量にもばらつきが生じることとなるが、幅Ｗ２を有する溝５ａの両エッジによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　そして、溝５ａを乗り越えるシール材８ａの量にもばらつきが生じることとなるが、幅Ｗ３を有する溝６ａの両エッジによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　したがって、図１２に図示されているように、シール材８ａの描画幅にばらつきが生じていても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に広がるシール材８ａの幅は、溝４ａと溝５ａと溝６ａとによって、平均化されるため、シール材８ａの仕上がり幅のばらつきを抑制することができる。

　よって、上記構成によれば、額縁領域Ｒ１に形成されるシール材８ａの幅のばらつきを抑制できるので、一定幅のマージン領域をより狭く形成することができ、液晶表示パネル２０の狭額縁化を実現できる。

　なお、本実施の形態において、ブラックマトリクス層４に設けられた溝４ａからの抜け光を遮光するため、チタンブラックやカーボンブラックが混入された熱硬化型のシール材８ａを用いている。

　本実施の形態においては、シール材８ａとして、熱硬化型のシール材を用いているが、光硬化性も兼ねて有するシール材を用いることもでき、光硬化性も兼ねて有するシール材を用いる場合には、シール材の硬化時間の短縮を図ることができる。

　また、本実施の形態においては、溝４ａの幅Ｗ１は溝５ａの幅Ｗ２より狭く形成されているが、これに限定されることはなく、溝４ａの幅Ｗ１を溝５ａの幅Ｗ２と同じにしてもよい。

　〔実施の形態４〕
　次に、図１３および図１４に基づいて、本発明の第４の実施形態について説明する。本実施の形態においては、液晶表示パネル３０の額縁領域Ｒ１において、シール材８の収納部が、カラーフィルター基板２側に備えられたカラーフィルター層５に設けられた溝５ａと、オーバーコート層６に設けられた溝６ａと、フォートスペーサー７と同一材料によって、高さ数μｍの壁状に形成された構造物７ａ・７ｂとで構成されている点において実施の形態１～３とは異なっており、その他の構成については実施の形態１～３において説明したとおりである。説明の便宜上、上記の実施の形態１～３の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図１３に図示されているように、液晶表示パネル３０の額縁領域Ｒ１においては、平面視において、壁状に形成された構造物７ａと構造物７ｂとの間に溝６ａ（第２の溝）が位置するように、構造物７ａと構造物７ｂと溝６ａとが配置されており、溝６ａの内部に溝５ａ（第１の溝）が位置するように溝６ａと溝５ａとが配置されている。

　なお、本実施の形態においては、溝５ａの中心と、溝６ａの中心と、構造物７ａと構造物７ｂとの間の中心とは、一致するようになっており、溝５ａと溝６ａと構造物７ａ・７ｂとで形成されるシール材８の収納部の両エッジは、階段状に形成されている。

　本実施の形成においては、溝５ａの幅が２５０μｍとなるように、溝６ａの幅が３５０μｍとなるように、構造物７ａと構造物７ｂとの間の距離が５００μｍとなるように、それぞれの膜を形成した。

　なお、本実施の形態においては、製造工程を短縮するため、構造物７ａと構造物７ｂとは、液晶表示パネル３０の表示領域Ｒ２に形成されるフォートスペーサー７と同一材料（ネガ型のアクリル系感光性透明レジスト）で形成したが、これに限定されることはない。

　また、図１３に図示されているように、本実施の形態においては、カラーフィルター基板２上に形成されたシール材８がアクティブマトリクス基板３によって、潰され、上記両基板２・３を貼り合わせることができるように、構造物７ａ・７ｂの高さは、液晶表示パネル３０の表示領域Ｒ２に形成されるフォートスペーサー７の高さより低く設定されているが、上記両基板２・３を貼り合わせることができ、上記両基板２・３間を所定の間隔に維持できるのであれば、例えば、構造物７ｂの高さのみをフォートスペーサー７の高さより低く設定することもできる。

　上記構成によれば、図１４の（ａ）に図示されているように、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる過程において、貼り合わせでシール材８が広がる際に、カラーフィルター基板２側に設けられている溝５ａの両エッジによって、図中の左右方向、すなわち、描画幅がばらついているシール材８をある程度、平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　そして、シール材８は、その高さ方向にもばらつきを有しているので、溝５ａを乗り越えるシール材８の量にもばらつきが生じることとなるが、溝６ａの両エッジによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　さらに、上記構成によれば、シール材８が溝６ａを乗り越えて広がり、その広がり量にばらつきが生じたとしても、図１４の（ｂ）に図示されているように高さ数μｍの壁状に形成された構造物７ａ・７ｂによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　したがって、図１４の（ａ）に図示されているように、シール材８の描画幅にばらつきが生じていても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に広がるシール材８の幅は、溝５ａと溝６ａと構造物７ａ・７ｂとによって、平均化されるため、シール材８の仕上がり幅のばらつきを抑制することができる。

　よって、上記構成によれば、額縁領域Ｒ１に形成されるシール材８の幅のばらつきを抑制できるので、一定幅のマージン領域をより狭く形成することができ、液晶表示パネル３０の狭額縁化を実現できる。

　〔実施の形態５〕
　次に、図１５および図１６に基づいて、本発明の第５の実施形態について説明する。本実施の形態においては、液晶表示パネルの額縁領域Ｒ１において、比較的厚膜で形成される一つの膜にハーフトーンマスクなどを用いて、露光量を調整することにより、異なる幅を有する２つの溝を設け、シール材８の収納部を形成している点において実施の形態１～４とは異なっており、その他の構成については実施の形態１～４において説明したとおりである。説明の便宜上、上記の実施の形態１の図面に示した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付し、その説明を省略する。

　図１５に図示されているように、液晶表示パネル４０の額縁領域Ｒ１においては、カラーフィルター基板２上には、カラーフィルター層５が形成されてなく、ハーフトーンマスクを用いて、オーバーコート層６に照射する露光量を調整し、異なる幅を有する溝６ｂ・６ｃを形成している。

　そして、図示されているように、平面視において、溝６ｃ（第２の溝）の内部に溝６ｂ（第１の溝）が位置するように溝６ｂと溝６ｃとが配置されている。

　なお、溝６ｂの幅を３００μｍに、溝６ｃの幅を５００μｍにそれぞれ形成し、溝６ｂの中心と溝６ｃの中心とが一致しているため、溝６ｂと溝６ｃとで形成されるシール材８の収納部の両エッジは階段状に形成されている。

　上記構成によれば、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる過程において、貼り合わせでシール材８が広がる際に、カラーフィルター基板２側に設けられている溝６ｂの両エッジによって、図中の左右方向、すなわち、描画幅がばらついているシール材８をある程度、平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　そして、シール材８は、その高さ方向にもばらつきを有しているので、溝６ｂを乗り越えるシール材８の量にもばらつきが生じることとなるが、溝６ｃの両エッジによって、このばらつきは平均化（フォーミング）されるようになっている。

　したがって、シール材８の描画幅にばらつきが生じていても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に広がるシール材８の幅は、溝６ｂと溝６ｃとによって、平均化されるため、シール材８の仕上がり幅のばらつきを抑制することができる。

　よって、上記構成によれば、額縁領域Ｒ１に形成されるシール材８の幅のばらつきを抑制できるので、一定幅のマージン領域をより狭く形成することができ、液晶表示パネル４０の狭額縁化を実現できる。

　なお、図示はしてないが、液晶表示パネル４０の額縁領域Ｒ１に溝５ａが形成されたカラーフィルター層５を設け、その両エッジが階段状に形成されている溝５ａと溝６ｂと溝６ｃとで形成されるシール材８の収納部を備えた液晶表示パネルとしてもよい。

　図１６は、額縁領域Ｒ１に、ハーフトーンマスクを用いて、比較的厚膜で形成される層間絶縁膜１１に異なる幅を有する２つの溝１１ｂ・１１ｃを設け、溝５ａと溝１１ｂと溝１１ｃとで形成されるシール材８の収納部を備えた液晶表示パネル４０ａの構成を示す図である。

　液晶表示パネル４０ａにおいて、溝５ａと溝１１ｂとの幅は３００μｍに、溝１１ｃの幅は５００μｍにそれぞれ形成されており、溝５ａの中心と、溝１１ｂの中心と、溝１１ｃの中心とはそれぞれ一致しているため、溝５ａと溝１１ｂと溝１１ｃとで形成されるシール材８の収納部の両エッジは階段状に形成されている。

　上記構成によれば、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とを貼り合わせる過程において、貼り合わせでシール材８が広がる際に、カラーフィルター基板２側に設けられている溝５ａおよびアクティブマトリクス基板３側に設けられている溝１１ｂの両エッジによって、図中の左右方向、すなわち、描画幅がばらついているシール材８をある程度、平均化（フォーミング）することができるようになっている。

　そして、溝５ａおよび溝１１ｂを乗り越えたシール材８は、溝１１ｃの両エッジによって、平均化（フォーミング）されるようになっている。

　したがって、シール材８の描画幅にばらつきが生じていても、カラーフィルター基板２とアクティブマトリクス基板３とが貼り合わせられた際に広がるシール材８の幅は、溝５ａと溝１１ｂと溝１１ｃとによって、平均化されるため、シール材８の仕上がり幅のばらつきを抑制することができる。

　よって、上記構成によれば、額縁領域Ｒ１に形成されるシール材８の幅のばらつきを抑制できるので、一定幅のマージン領域をより狭く形成することができ、液晶表示パネル４０ａの狭額縁化を実現できる。

　本発明の液晶表示パネルおいて、上記第１の溝が設けられている上記第１の膜は、上記第１の基板および上記第２の基板中、何れか一方側の基板に設けられており、上記第２の溝が設けられている上記第２の膜は、上記第１の基板および上記第２の基板中、他方側の基板に設けられていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記第１の溝と上記第２の溝とは、それぞれ異なる基板側に設けられている。

　したがって、上記第１の基板と上記第２の基板との間に挟まれるように形成されているシール材を両基板側からその広がり幅を制御でき、そのばらつき幅を抑制することができる。

　よって、そのばらつきが小さくなる分、上記一定幅のマージン領域を従来より狭く形成することができ、液晶表示パネルの狭額縁化を実現できる。

　本発明の液晶表示パネルおいては、上記非表示領域には、上記非表示領域に沿って遮光層が枠状に設けられており、上記シール材には、遮光材が含まれており、上記シール材を形成するため、上記遮光層には第３の溝が枠状に設けられており、平面視において、上記第３の溝は、上記第１の溝内に位置するように形成されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記第１の溝と上記第２の溝以外に、上記遮光層に第３の溝が設けられているため、シール材のばらつき幅をさらに効果的に抑制することができる。

　したがって、そのばらつきが小さくなる分、上記一定幅のマージン領域を従来より狭く形成することができ、液晶表示パネルの狭額縁化を実現できる。

　本発明の液晶表示パネルおいて、上記第３の溝の幅は、上記第１の溝の幅よりは狭く形成されていることが好ましい。

　上記構成によれば、第１の溝の幅と第２の溝の幅と第３の溝の幅とがそれぞれ異なるので、各溝間を階段状に形成することができるので、各溝を乗り越えたシール材をより効率的に平均化することができ、上記シール材のばらつき幅をさらに効果的に抑制することができる。

　本発明の液晶表示パネルおいて、上記第２の溝の両端付近の上記第２の膜上には、構造物が上記第２の溝を間に挟むように枠状に形成されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記シール材が上記第２の溝を乗り越え、広がったとしても、上記構造物は、上記第２の溝を乗り越えたシール材を平均化することができるので、上記シール材のばらつき幅を効果的に抑制することができる。

　本発明の液晶表示パネルおいて、上記構造物は、上記液晶表示パネルの表示領域に形成されている上記第１の基板と上記第２の基板との間の間隔を維持する保持部材と同一材料で形成されていることが好ましい。

　上記構成によれば、上記構造物と上記保持部材とは、同一材料で形成されているため、一つの工程で上記構造物と上記保持部材とを同時に形成することができるので、液晶表示パネルの生産性を向上させることができる。

　本発明の液晶表示パネルおいて、上記第１の膜と上記第２の膜とは、同一膜であることが好ましい。

　上記構成によれば、一つの膜に第１の溝と第２の溝とを形成することができる。

　本発明は上記した各実施の形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施の形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施の形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。

　本発明は、液晶表示パネルおよび液晶表示装置を備えた液晶表示装置に適用することができる。

　　１、１ａ、１ｂ、１ｃ　液晶表示パネル
　　２　　　　　　　　　　カラーフィルター基板（第１の基板）
　　３　　　　　　　　　　アクティブマトリクス基板（第２の基板）
　　４　　　　　　　　　　ブラックマトリクス層（遮光層）
　　４ａ　　　　　　　　　溝（第３の溝）
　　５　　　　　　　　　　カラーフィルター層
　　５ａ　　　　　　　　　溝（第１の溝）
　　５ｂ　　　　　　　　　溝（第１の溝）
　　６　　　　　　　　　　オーバーコート層
　　６ａ　　　　　　　　　溝（第２の溝）
　　６ｂ　　　　　　　　　溝（第１の溝）
　　６ｃ　　　　　　　　　溝（第２の溝）
　　７　　　　　　　　　　フォートスペーサー
　　７ａ・７ｂ　　　　　　構造物
　　８、８ａ　　　　　　　シール材
　　９　　　　　　　　　　液晶
　　１０、１０ａ、１０ｂ　液晶表示パネル
　　１１　　　　　　　　　層間絶縁膜
　　１１ａ　　　　　　　　溝（第２の溝）
　　１１ｂ　　　　　　　　溝（第１の溝）
　　１１ｃ　　　　　　　　溝（第２の溝）
　　２０　　　　　　　　　液晶表示パネル
　　３０　　　　　　　　　液晶表示パネル
　　４０、４０ａ　　　　　液晶表示パネル
　　Ｒ１　　　　　　　　　額縁領域（非表示領域）
　　Ｒ２　　　　　　　　　表示領域

Claims

　互いに対向して配置された第１の基板と第２の基板との間に、液晶層と、上記液晶層を取り囲むように形成された上記第１の基板と上記第２の基板とを貼り合わせるシール材と、上記第１の基板および上記第２の基板の少なくとも一方側に設けられた複数の膜と、が備えられている液晶表示パネルであって、
　上記液晶表示パネルの表示領域の周辺領域である非表示領域には、上記非表示領域に沿って上記シール材を形成するため、上記複数の膜中、第１の膜には第１の溝が、第２の膜には第２の溝がそれぞれ枠状に形成されており、
　上記第１の溝の幅は、上記第２の溝の幅より狭く形成されており、
　上記第２の溝の幅は、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記第１の溝を乗り越えた上記シール材が上記第２の溝に沿って形成できるように、所定幅で形成されており、
　上記第１の溝と上記第２の溝との全体には、上記第１の基板と上記第２の基板とが貼り合わせられた際に、上記シール材が広がっており、
　平面視において、上記第１の溝は、上記第２の溝内に位置するように形成されていることを特徴とする液晶表示パネル。
　上記第１の溝が設けられている上記第１の膜は、上記第１の基板および上記第２の基板中、何れか一方側の基板に設けられており、
　上記第２の溝が設けられている上記第２の膜は、上記第１の基板および上記第２の基板中、他方側の基板に設けられていることを特徴とする請求項１に記載の液晶表示パネル。
　上記非表示領域には、上記非表示領域に沿って遮光層が枠状に設けられており、
　上記シール材には、遮光材が含まれており、
　上記シール材を形成するため、上記遮光層には第３の溝が枠状に設けられており、
　平面視において、上記第３の溝は、上記第１の溝内に位置するように形成されていることを特徴とする請求項１または２に記載の液晶表示パネル。
　上記第３の溝の幅は、上記第１の溝の幅よりは狭く形成されていることを特徴とする請求項３に記載の液晶表示パネル。
　上記第２の溝の両端付近の上記第２の膜上には、構造物が上記第２の溝を間に挟むように枠状に形成されていることを特徴とする請求項１から４の何れか１項に記載の液晶表示パネル。
　上記構造物は、上記液晶表示パネルの表示領域に形成されている上記第１の基板と上記第２の基板との間の間隔を維持する保持部材と同一材料で形成されていることを特徴とする請求項５に記載の液晶表示パネル。
　上記第１の膜と上記第２の膜とは、同一膜であることを特徴とする請求項１に記載の液晶表示パネル。
　請求項１から７の何れか１項に記載の液晶表示パネルを備えていることを特徴とする液晶表示装置。