WO2012056750A1 - 燃焼方法と燃焼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 「「逆火現象」の発生を防止して、安全性の向上を図ることが可能であり、又、「低燃焼」の場合と「高燃焼」の場合において、別個のノズルを要することなく、構成の簡略化と部品点数の削減を図ることができ、又、燃料の霧化のために使用する混合ガスの量の増大を防止することができる燃焼方法と燃焼装置と燃焼装置に用いられるノズルを提供すること。 【解決手段】 燃料と、空気と、水素ガス及び酸素ガスからなる混合ガスと、を供給して燃焼させる燃焼方法において、着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させることにより、逆火現象の発生を防止するようにしたものであり、それによって、安全性の向上を図ることができ、ひいては、燃焼効率の向上を図ることができるものである。

Description

燃焼方法と燃焼装置
本発明は、燃料方法と燃焼装置に係り、特に、例えば、ボイラ等に燃料を供給して燃焼させる場合に、いわゆる「逆火現象」の発生を防止することができるように工夫するとともに、従来それぞれ別個に設けられていた「低燃焼」用のノズルと「高燃焼」用のノズルを一体化することにより、構成の簡略化と部品点数の減少を図り、且つ、「高燃焼」時に使用される水素ガス及び酸素ガスの混合ガスの量の増大化を防止することができるように工夫したものに関する。
 下記の特許文献1、2に示すように、水を電気分解して水素と酸素の混合ガスを生成する水電気分解装置が開発されている。この種の水電気分解装置においては、水を電気分解して水素と酸素の混合ガスを生成する電解槽が設けられている。上記電解槽には、複数枚の電極板が電解液中に浸漬された状態で、スぺーサを介して積層・配置されている。又、この種の装置においては、水電気分解装置の処理能力を向上させるために、上記電解槽の増設や大型化が行われていた。又、別途、冷却装置が設けられていて、その冷却装置の冷却効率を向上させることにより増大した熱の発生を抑制していた。
 一方、ボイラ等のバーナに燃料を供給する燃料供給装置には、燃料である重油や灯油等をバーナに供給する燃料供給経路と、上記燃料を燃焼させるためにエアを供給するエア供給経路とが設けられている。しかし、エアだけで燃料を完全燃焼させることは難しく、完全燃焼させることができない場合には、黒煙や一酸化炭素等を大量に発生させるという環境上の問題や、燃料消費量が嵩むという経済的な問題や、さらには、燃焼炎が安定しないという安全性の問題が発生してしまうことになる。
 そこで、上記水電気分解装置により生成される水素と酸素の混合ガスを上記燃料供給装置に供給し、それによって、燃焼効率を向上させることが提案されている。そのようなものを示すものとして、例えば、特許文献3がある。この特許文献3による発明は、本件特許出願人によるものである。
特開2005―146302号公報 特開2007―119801号公報 実用新案登録第3151672号公報
上記従来の構成によると次のような問題がった。すなわち、特許文献3による発明によれば、ある程度燃焼効率の向上を図ることができるものの、いわゆる「逆火現象」の問題があった。すなわち、着火時と消火時に「逆火現象」が生じてしまい、場合によっては、混合ガスを生成している水電気分解装置にまで火が回ってしまうようなこともあり、安全性が損なわれてしまうという問題があった。
又、従来の燃焼装置の場合には、「低燃焼」用のノズルと「高燃焼」用のノズルがそれぞれ別個に設けられていたので、構成が複雑化しているとともに多くの部品を必要としてしまうという問題があった。
又、「低燃焼」時も「高燃焼」時も、水素ガス及び酸素ガスの混合ガスによって、燃料を霧化させる構成になっているので、大量の混合ガスが必要になってしまうという問題があった。
本発明は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、いわゆる「「逆火現象」の発生を防止して、安全性の向上を図ることが可能であり、又、「低燃焼」用のノズルと「高燃焼」用のノズルを一体化させて、構成の簡略化と部品点数の削減を図ることができ、又、燃料の霧化のために使用する混合ガスの量の増大を防止することができる燃焼方法と燃焼装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願発明の請求項1による燃焼方法は、燃料と、空気と、水素ガス及び酸素ガスからなる混合ガスと、を供給して燃焼させる燃焼方法において、着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させることにより、逆火現象の発生を防止するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項2による燃焼方法は、請求項1記載の燃焼方法において、着火する場合には、最初に上記空気と上記燃料のみとし、次に、所定時間を掛けて上記空気の供給を減少させていくと共に上記混合ガスの供給を増加させていき、燃焼時には上記燃料と上記混合ガスのみとし、消化する場合には、所定時間を掛けて上記混合ガスの供給を減少させていくと共に上記空気の供給を増加させていき、上記空気と上記燃料のみとするようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項3による燃焼装置は、燃料を供給する燃料供給手段と、空気を供給する空気供給手段と、水素ガスと酸素ガスからなる混合ガスを生成して供給する混合ガス供給手段と、上記燃料供給手段から供給される燃料と上記空気供給手段から供給される空気と上記混合ガス供給手段から供給される混合ガスが導入されるノズルと、上記燃料供給手段と上記空気供給手段と上記混合ガス供給手段を制御して上記ノズルへの上記燃料と上記空気と上記混合ガスの供給を制御する制御手段とを具備し、上記制御手段は、着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させるように制御し、それによって、逆火現象の発生を防止するようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項4による燃焼装置は、請求項3記載の燃焼装置において、上記制御手段は、着火する場合には、最初に上記空気と上記燃料のみとし、次に、所定時間を掛けて上記空気の供給を減少させていくと共に上記混合ガスの供給を増加させていき、燃焼時には上記燃料と上記混合ガスのみとし、消化する場合には、所定時間を掛けて上記混合ガスの供給を減少させていくと共に上記空気の供給を増加させていき、上記空気と上記燃料のみとするように制御するものであることを特徴とするものである。
又、請求項5による燃焼装置は、請求項3記載の燃焼装置において、上記燃料供給手段は燃料を低圧側燃料ライン及び又は高圧側燃料ラインを介して上記ノズルに供給するものであり、上記制御手段は、低燃焼時には上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスと上記燃料供給手段の低圧側燃料ラインを介しての燃料を上記ノズルに供給し、高燃焼時にはそれに加えて上記燃料供給手段の高圧側燃料ラインを介しての燃料を上記ノズルに供給するものであることを特徴とするものである。
又、請求項6による燃焼装置は、請求項5記載の燃焼装置において、上記制御手段は高燃焼時に上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスの量を増大させるものであることを特徴とするものである。
又、請求項7による燃焼装置は、請求項5又は請求項6記載の燃焼装置において、 上記低圧側燃料ラインを介して供給される燃料は上記混合ガスによって霧化され、一方、上記高圧側燃料ラインを介して供給される燃料は燃料供給ポンプの圧力によって霧化されることを特徴とするものである。
又、請求項8による燃焼装置は、請求項5~請求項7の何れかに記載の燃焼装置において、上記混合ガス生成・供給手段には圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段が分岐・接続されていて、上記制御手段は、着火時と消火時に上記混合ガスに圧縮空気を所定時間混合させるものであることを特徴とするものである。
又、請求項9による燃焼措置は、請求項5~請求項8の何れかに記載の燃焼装置において、上記ノズルは、燃料供給手段の低圧側燃料ラインが接続される低圧側燃料ポートと、燃料供給手段の高圧側燃料ラインが接続される高圧側燃料ポートと、水素ガス及び酸素ガスの混合ガスを生成・供給する混合ガス生成・供給手段からの混合ガス供給ラインが接続される混合ガスポートと、上記低圧側燃料ポートを介して供給された低圧側燃料を流通させて噴射させる低圧側燃料流路と、上記高圧側燃料ポートを介して供給された高圧側燃料を流通させて噴射させる高圧側燃料流路と、上記混合ガスポートを介して供給される混合ガスを流通させて噴射させるとともに上記低圧側燃料流路と一部重複する混合ガス流路と、上記低圧側燃料が混合ガスによって霧化されたものが噴射される低圧側噴射孔と、上記高圧側燃料が霧化されたものが上記低圧側に対してより絞られた範囲で噴射される高圧側噴射孔と、を具備したことを特徴とするものである。
以上詳述したように、本発明の請求項1による燃焼方法によると、燃料と、空気と、水素ガス及び酸素ガスからなる混合ガスと、を供給して燃焼させる燃焼方法において、着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させることにより、逆火現象の発生を防止するように構成しているので、混合ガスの比率を崩して燃焼速度を遅くすることができ、それによって、逆火現象の発生を防止することができる。
又、請求項2による燃焼方法は、請求項1記載の燃焼方法において、着火する場合には、最初に上記空気と上記燃料のみとし、次に、所定時間を掛けて上記空気の供給を減少させていくと共に上記混合ガスの供給を増加させていき、燃焼時には上記燃料と上記混合ガスのみとし、消化する場合には、所定時間を掛けて上記混合ガスの供給を減少させていくと共に上記空気の供給を増加させていき、上記空気と上記燃料のみとするように構成したので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項3による燃焼装置は、燃料を供給する燃料供給手段と、空気を供給する空気供給手段と、水素ガスと酸素ガスからなる混合ガスを生成して供給する混合ガス供給手段と、上記燃料供給手段から供給される燃料と上記空気供給手段から供給される空気と上記混合ガス供給手段から供給される混合ガスが導入されるノズルと、上記燃料供給手段と上記空気供給手段と上記混合ガス供給手段を制御して上記ノズルへの上記燃料と上記空気と上記混合ガスの供給を制御する制御手段とを具備し、上記制御手段は、着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させるように制御し、それによって、逆火現象の発生を防止するように構成しているので、混合ガスの比率を崩して燃焼速度を遅くすることができ、それによって、逆火現象の発生を防止することができる。
又、請求項4による燃焼装置は、請求項3記載の燃焼装置において、上記制御手段は、着火する場合には、最初に上記空気と上記燃料のみとし、次に、所定時間を掛けて上記空気の供給を減少させていくと共に上記混合ガスの供給を増加させていき、燃焼時には上記燃料と上記混合ガスのみとし、消化する場合には、所定時間を掛けて上記混合ガスの供給を減少させていくと共に上記空気の供給を増加させていき、上記空気と上記燃料のみとするように制御する構成になっているので、上記効果をより確実なものとすることができる。
又、請求項5による燃焼装置によると、請求項3記載の燃焼装置において、上記燃料供給手段は燃料を低圧側燃料ライン及び又は高圧側燃料ラインを介して上記ノズルに供給するものであり、上記制御手段は、低燃焼時には上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスと上記燃料供給手段の低圧側燃料ラインを介しての燃料を上記ノズルに供給し、高燃焼時にはそれに加えて上記燃料供給手段の高圧側燃料ラインを介しての燃料を上記ノズルに供給する構成になっているので、まず、従来別個の設置されていた低燃焼用のノズルと高燃焼用のノズルを単一のノズルにしているので、構成の簡略化と部品点数の減少を図ることができる。
又、請求項6による燃焼装置は、請求項5記載の燃焼装置において、上記制御手段は高燃焼時に上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスの量を増大させる構成になっているので、燃焼効率が低下するようなことはない。
又、請求項7による燃焼装置は、請求項5又は請求項6記載の燃焼装置において、上記低圧側燃料ラインを介して供給される燃料は上記混合ガスによって霧化され、一方、上記高圧側燃料ラインを介して供給される燃料は燃料供給ポンプの圧力によって霧化されるように構成されているので、霧化のために必要な混合ガスの量を低減させることができ、それによって、混合ガスを生成・供給する装置の小型化を図ることができる。
又、請求項8による燃焼装置は、請求項5~請求項7の何れかに記載の燃焼装置において、上記混合ガス生成・供給手段には圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段が分岐・接続されていて、上記制御手段は、着火時と消火時に上記混合ガスに圧縮空気を所定時間混合させる構成になっているので、いわゆる「逆火現象」の発生を防止することができる。
又、請求項9による燃焼装置は、請求項5~請求項8の何れかに記載の燃焼装置において、上記ノズルは、燃料供給手段の低圧側燃料ラインが接続される低圧側燃料ポートと、燃料供給手段の高圧側燃料ラインが接続される高圧側燃料ポートと、水素ガス及び酸素ガスの混合ガスを生成・供給する混合ガス生成・供給手段からの混合ガス供給ラインが接続される混合ガスポートと、上記低圧側燃料ポートを介して供給された低圧側燃料を流通させて噴射させる低圧側燃料流路と、上記高圧側燃料ポートを介して供給された高圧側燃料を流通させて噴射させる高圧側燃料流路と、上記混合ガスポートを介して供給される混合ガスを流通させて噴射させるとともに上記低圧側燃料流路と一部重複する混合ガス流路と、上記低圧側燃料が混合ガスによって霧化されたものが噴射される低圧側噴射孔と、上記高圧側燃料が霧化されたものが上記低圧側に対してより絞られた範囲で噴射される高圧側噴射孔と、を具備した構成になっているので、従来別個の設置されていた低燃焼用のノズルと高燃焼用のノズルを単一のノズルにしているので、構成の簡略化と部品点数の減少を図ることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置の概要を示す系統図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置を備えた燃料供給装置の概要を示す系統図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置の筺体内部の構造を示す側断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置の外観を示す背面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置の外観を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置の筺体内部の構造を示す平断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図7(a)は電極板を示す正面図、図7(b)は図7(a)のb部の部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、水電気分解装置の要部の構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図8のIX-IX矢視図である 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図10(a)は図8のX部を拡大して示す図、図10(b)は図10(a)のb部の拡大図、図10(c)は図10(a)のc部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、燃焼装置の構成を示す系統図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、ノズルの構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、燃焼装置の構成を示す系統図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、ノズルの構成を示す断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図14のXV部を拡大して示す一部断面図である。
 以下、図1乃至図10を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は本実施の形態による水電気分解装置1を示す図であり、図2は図1に示す水電気分解装置1を使用した燃料供給装置3を示す図である。
 まず、水電気分解装置1の構成から説明する。水電気分解装置1は、外部空間と遮蔽された筺体5を備えている。筺体5は、図3~図5に示すように、天板7、底板9、左右の側板11、13及び背面板15と開閉自在の前面扉17とを備えた密閉された角箱状の部材である。
尚、この水電気分解装置1では、例えば、純粋な蒸留水や軟水を原料の水Wとして使用している。
上記前面扉17には、図5に示すように、操作パネル19が設けられている。又、上記背面板15には、図4に示すように、配管パネル21が設けられている。この配管パネル21には、図1に示すように、給水タンク25からオーバーフロして排出される水Wの排水口33、給水タンク25に水Wを取水するための取水口29、後述する気水分離器41によって水Wから分離された水素と酸素の混合ガスGの排気口69等が設けられている。又、上記筺体5の下面には、水電気分解装置1を移動させる場合に使用されるキャスタCと、水電気分解装置1を所定の場所に設置する場合に使用されるストッパSと、が設けられている。
上記筺体5内には、給水部23と、循環部39と、混合ガス排出部66とが設けられている。上記給水部23は、主として、給水タンク25内の水Wを電解槽53に供給する役割を有する部位である。すなわち、給水部23は、水Wを一時貯溜する給水タンク25と、該給水タンク25に外部から水Wを取水する取水管路27と、この取水管路27先端の取水口29と、上記給水タンク25からオーバーフロした水Wを排水するオーバーフロ管路31と、オーバーフロ管路31先端の排水口33と、上記給水タンク25内の水Wを電解槽53に供給する給水管路35と、該給水管路35に設けられる給水ポンプ37と、から構成されている。
又、上記循環部39は、冷却部47を備えていて、この冷却部47と電解槽53との間には第1循環管路43Aと第2循環管路43Bが設置されている。上記第1循環管路43Aには循環ポンプ45が介挿されているとともに、フィルタ46が介挿されている。又、このフィルタ46には、循環する電解液の温度を検出する電解液温度検出センサ48が設置されている。
上記冷却部47は、冷却ファン49と冷却管路51とから構成されていて、上記冷却管路51の両端には、上記第1循環管路43Aと第2循環管路43Bがそれぞれ接続されている。
尚、本実施の形態の場合には、空冷を例に挙げて説明しているが、それ以外にも、例えば、水冷でも良い。
上記混合ガス排出部66は気水分離器41を備えていて、主として、電解槽53内にて発生した水素と酸素の混合ガスGを気水分離器41内に受け入れる役割を有する部位である。上記気水分離器41と電解槽53との間には配管43Cが設置されており、又、気水分離器41の上部空間から筺体5の外部空間に向けて排気管路67が設置されている。この排気管路67先端には排気口69が設けられている。
 上記気水分離器41にはドレン管路42が接続されていて、このドレン管路42にはドレン用開閉弁44が介挿されている。又、上記ドレン管路42の先端にはドレン口50が設けられている。又、上記電解槽53にもドレン管路61が接続されていて、このドレン管路61にはドレン用開閉弁63が介挿されている。又、上記ドレン管路61の先端にはドレン口65が設けられている。
又、上記電解槽53内には、図7に示すように、例えば、略円板状をした電極板55が複数枚収容されている。これら複数枚の電極板55の表裏面には微細なディンプル(窪み)加工59が施されていて、電極板55の表面積の拡大が図られている。電極板55はその両面がそれぞれ陽極、陰極として機能するものであり、例えば、2枚の電極板55、55によって1組のセルを構成することになる。又、3枚の電極板55、55、55によって、2組のセルを構成することになる。つまり、(電極板55の枚数-1)組のセルが構成されることになる。
尚、本実施の形態では、ディンプル加工59として、例えば、60メッシュ程度のショットブラスト加工が適用されており、該ショットブラスト加工によって電極板55の表面積は2~3倍に拡大されている。
又、上記電極板55の外周部には、複数箇所(この実施の形態の場合には6箇所)に貫通孔55aが穿孔されている。この貫通孔55aには後述する電極板取付用タイロッド171が貫通・配置されることになる。
又、上記複数枚の電極板55の内、左右両端に配置される電極板55、55の厚みは、図8、図10に示すように、その他の電極板55の厚みより厚くなっている。その理由については後述する。
 この他、図1に示すように、水電気分解装置1には、上記給水部23と循環部39と混合ガス排出部66を制御する制御部71が設けられており、筺体5外に設けられる水素漏れ検知器73によって検出された水素漏れ情報が、処理装置75を介して、動作停止情報として上記制御部71に送られる。制御部71は、それに基づいて、上記給水部23と循環部39と混合ガス排出部66との動作を停止するように構成されている。
 又、上記処理装置75に送られた水素漏れ情報に基づいて、筺体5外の室内換気を行う換気手段としての換気扇77を作動させて室内換気を行うと共に、上記水素漏れ情報を異常情報として告知手段としての表示盤79に送って使用者に異常の発生を伝達する。
次に、図2に戻って、燃料供給装置3の構成について説明する。燃料供給装置3は、燃料供給ポンプ83を備えていて、この燃料供給ポンプ83によって圧送された重油、灯油等の燃料Oを、二流体ノズルによって構成されているバーナーノズル85に燃料供給経路87を介して供給する。又、燃焼ガスを上記バーナーノズル85に供給する燃焼ガス供給経路89が設けられている。又、上記燃焼ガス供給経路89には、コンプレッサ91によって生成された圧縮空気(エア)Aを上記バーナーノズル85に供給するエア供給経路93と、上記水電気分解装置1によって生成された水素と酸素の混合ガスGを上記バーナーノズル85に供給する混合ガス供給経路95とが接続されている。
 上記燃料供給経路87には、上述した燃料ポンプ83の下流に、三方弁97が設けられており、該三方弁97によって上記混合ガスGが供給されている通常時に選択する通常時経路99と、上記混合ガスGが供給されていない異常時に選択する異常時経路101との切り換えが実行されている。又、上記通常時経路99には絞り弁103が設けられており、上記異常時経路101には絞り弁105が設けられている。そして、上記通常時経路99と異常時経路101の下流に電磁弁107が設けられている。 又、上記通常時経路99と異常時経路101の切り換えは、上記三方弁97を手動で切り換えることにより行われる。
尚、上記絞り弁103、105はそれぞれ所定の流量を提供できるような開度に絞られている。
 上記エア供給経路93においては、上述したコンプレッサ91の下流に他の三方弁109が設けられており、該三方弁109によって上記混合ガスGが供給されている通常時に選択される通常時経路111と、上記混合ガスGが供給されていない異常時に選択される異常時経路113との切り換えが実行されている。又、上記通常時経路111には絞り弁115が設けられており、上記異常時経路113には絞り弁117が設けられている。そして、上記通常時経路111と異常時経路113の下流に電磁弁119、電磁弁119の下流に混合栓121が設けられている。又、上記通常時経路111と異常時経路113の切り換えは、上記三方弁109を手動で切り換えることにより行われる。
尚、上記絞り弁115、117はそれぞれ所定の流量を提供できるような開度に絞られている。
 上記混合ガス供給経路95には、既に説明した水電気分解装置1の下流に上記混合ガスGが供給されている通常時に開いて、上記混合ガスGが供給されていない異常時に閉じる制御弁123が設けられている。又、上記制御弁123の下流に電磁弁125が設けられており、該電磁弁125の下流において、上記混合栓121に混合ガス供給経路95の下流端が接続されている。
又、図2に示すように、制御回路126が設けられていて、この制御回路126によって、電磁弁107、119、125の開閉を適宜切換制御するものである。
既に説明したように、電解槽5内には複数枚の電極板55が複数枚収容されている。本実施の形態の場合には、電解液の温度によって、上記複数枚の電極板55の内、電気分解に寄与する電極板55の枚数を増減させ、それによって、電解液の温度に適した枚数の電極板55を電気分解に寄与させ、それによって、電解効率を向上させるようにしている。
以下、詳細に説明する。図8に示すように、まず、複数枚の電極板55の図8中左端に-側電源供給端子141が取り付けられている。又、上記-側電源供給端子141の反対側(図8中右側)の上部には電源供給端子板143が設置されている。この電源供給端子板143には、+側第1電源供給端子145、+側第2電源供給端子147、+側第3電源供給端子149が設置されている。又、それとは別に、上記電源供給端子141の反対側(図8中右側)には+側第4電源供給端子151が設置されている。
又、上記複数枚の電極板55に関して、何枚の電極板55を電気分解に寄与させるかについて、4段階に分けてその枚数が設定されている。すなわち、第1段階、第2段階、第3段階、第4段階の4段階である。第1段階から第4段階に向けて、電気分解に寄与する電極板55の枚数が徐々に増加していき、第4段階は全ての電極板55を電気分解に寄与させるように構成されている。
そして、上記+側第1電源供給端子145、+側第2電源供給端子147、+側第3電源供給端子149、+側第4電源供給端子151がそれら第1段階、第2段階、第3段階、第4段階に対応しているものである。
又、制御部71には切換スイッチ153が設置されている。この切換スイッチ153には、第1スイッチ155、第2スイッチ157、第3スイッチ159、第4スイッチ161が設置されている。そして、第1スイッチ155が「ON」した場合には、上記+側第1電源供給端子145を介して電源が供給され、電気分解に寄与する電極板55の枚数が最も少ない第1段階の電気分解が行われる。
又、第2スイッチ157が「ON」した場合には、上記+側第2電源供給端子147を介して電源が供給され、電気分解に寄与する電極板55の枚数が二番目に少ない第2段階の電気分解が行われる。
又、第3スイッチ159が「ON」した場合には、上記+側第3電源供給端子149を介して電源が供給され、電気分解に寄与する電極板55、57の枚数が三番目に少ない第3段階の電気分解が行われる。
さらに、第4スイッチ161が「ON」した場合には、上記+側第4電源供給端子151を介して電源が供給され、電気分解に寄与する電極板55の枚数が最も多い第4段階の電気分解が行われる。
尚、図9中符号163は直流電源である。
又、上記切換スイッチ群153の切換は、既に説明した温度検出センサ48からの検出信号に基づいて行われる。この点について詳しく説明する。
まず、一対の電極板55間(1セル間)にある種の電流を流す場合、電極板55間(1セル間)の電圧は電解液の温度に反比例する。例えば、電解液の温度が20℃の場合には2.45V、80℃では1.90Vである。又、電気分解を行うと、発熱して電解液の温度が上昇する。これらのことから、電気分解の効率は電解液の温度に依存し、電解液の温度が高くなればなるほど効率が高くなるといえる。
この点に関してさらに詳しく説明すると、水素ガスと酸素ガスの混合ガスの生成量は電流に比例し、電極板55相互間に流れる電流が大きくなれば混合ガスの生成量も増大する。そして、例えば、電解液の温度が低い場合に、多くの電極板55相互間に電圧をかけても電流値はあがらず、結局、生成される混合ガスの量も増大しない。そこで、電解液の温度が低い場合には、電気分解に寄与する電極板55の枚数を少なくして電流値を確保し、電解液の温度上昇に伴って電気分解に寄与する電極板55の枚数を増大させていき、全体を通して電流値を確保して混合ガスの生成量の増大を図ろうとするものである。
この点に関して次の式(I)、(II) を参照して説明する。
W=V×I―――(I)
V=v×n―――(II)
但し、
W:電力
V:電気分解に寄与する全ての電極板55に印加される電圧
v:1セルあたりの電圧
n:セル数
I:電流
 上記式(I)において電力W、電圧V、電流Iを一定とした場合、例えば、電解液の温度が20℃の場合には、1セルあたりの電圧vは2.45Vであり、よって、全体の電圧Vを一定値に保とうとすると、セル数nを小さくする必要がある。これに対して、電解液の温度が80℃では1セルあたりの電圧vは1.90Vとなるので、セル数を増やしても全体の電圧Vを一定値に保つことができる。このような制御を行うことにより一定の電流値を確保して混合ガスの生成量の増大を図ることができることになる。
そこで、本実施の形態の場合には、温度検出センサ48からの検出信号に基づいて、温度上昇に伴って、第1段階~第4段階へと順次切り換えるようにしていくものである。それによって、電力Wはそのままで水素・酸素の発生量を増大させることができるものである。
尚、この一連の制御は、上記温度検出センサ48からの検出信号が制御部71に入力され、制御部71の制御によって行われることになる。
次に、上記複数枚の電極板55の取付状態について説明する。上記複数枚の電極板55は、複数本(この実施の形態の場合には6本)の電極板取付用タイロッド171を介して積層・配置されている。上記電極板取付用タイロッド171の図8中左端をみると、まず、電解槽53の側壁53aにはスリーブ173が内装されていて、上記電極板取付用タイロッド171の一端はこのスリーブ173を貫通している。貫通して突出・配置された上記電極板取付用タイロッド171の端には、端部材175を介してナット177、179が螺合されている。
又、上記電極板取付用タイロッド171の図8中右端をみると、図10に示すような構成になっている。まず、電解槽53の側壁53bにはスリーブ181が内装されていて、上記電極板取付用タイロッド171の他端はこのスリーブ181を貫通している。貫通して突出・配置された上記電極板取付用タイロッド171の他端には、端部材183を介してナット185、187が螺合されている。
又、上記複数枚の電極板55の内の両端の電極板55、55は、前述したように、その他の電極板55より厚く構成されている。そして、図中右端の電極板55と上記スリーブ181との間には一対のテフロン(登録商標)製のコイルスプリング受け部材191、193が設置されている。これら一対のコイルスプリング受け部材191、193の間には弾性部材としてのコイルスプリング195が張設されている。
尚、本実施の形態の場合には、6本の電極板取付用タイロッド171が設けられていて、これら6本の電極板取付用タイロッド171の全てにおいて、同様の構成が採用されている。
又、図8に示すように、上記両端の電極板55、55には、別の電極板取付用タイロッド201が取り付けられている。その内、図10中右端の構成をみると、電解槽53の側壁53bにはスリーブ203が内装されていて、上記電極板取付用タイロッド201の他端はこのスリーブ203を貫通して突出・配置されている。そして、そこには、前述した+側第4電源供給端子151が螺合されている。上記スリーブ203の鍔部には別の部材207がボルト209によって固定されている。又、上記端の電極板55と上記スリーブ203の間には、一対のテフロン(登録商標)「製のコイルスプリング受け部材211、213が設置されている。これら一対のコイルスプリング受け部材211、213の間には弾性部材としてのコイルスプリング215が張設されている。
又、図8に示すように、図中左端の構成も同様であり、そこには、前述した-側電源供給端子141が取り付けられている。
又、上記複数枚の電極板55はテフロン(登録商標)製のカラー217を介在させた状態で積層・配置されているものである。
 以上の構成を基にその作用を説明する。
まず、上記混合ガスGが水電気分解装置1によって生成され、上記バーナーノズル85に供給されている(1)通常時と、上記バーナーノズル85に上記混合ガスGが供給されていない(2)異常時に分けて説明する。
(1)通常時
 取水口29から筺体5内に取り込まれた水Wは取水管路27を通って給水タンク25内に一時貯溜される。そして、給水タンク25内の水Wは給水ポンプ37の作動によって給水管路35を通って電解槽53内に供給される。
尚、給水タンク25内でオーバーフロした水Wはオーバーフロ管路31を通って排水口33から外部に排出される。
 電界槽53内に供給された水Wは、循環ポンプ45の作動によって第1循環管路43Aを通って冷却部47に搬送される。そして、冷却部47では、冷却管路51内を流れる水Wは冷却ファン49によって生起される冷却風の作用で冷却される。又、上記冷却された水Wは第2循環管路43Bを通って電解槽53内に供給される。水はこの経路で循環することになる。
電解槽53内では電極板55に電流を流して電気分解が実行され、水素と酸素の混合ガスGが生成されて電解槽53の上部空間に集められる。
尚、電気分解後の水Wはドレンバルブ63を開いてドレン管路61先端のドレン口65から外部に適宜排出される。
電解槽53の上部空間に集められた上記混合ガスGは、気水分離器41に供給されて、混合ガスG中に含まれる水分等が取り除かれて気水分離器41の上方空間に集められ、排気管路67を通って排気口69から筺体5外に排出されて図2に示す混合ガス供給経路95に導入される。
そして、通常時には燃料供給経路87では通常時経路99が、エア供給経路93では通常時経路111がそれぞれ選択され、混合ガス供給経路95の制御弁123が開いて、バーナーノズル85に燃料Oと、水素と酸素の混合ガスGが供給されてバーナの燃焼が実行される。
尚、上記混合ガスGを燃焼ガスとして使用した場合には、燃焼ガスが完全燃焼するため黒煙や、一酸化炭素等の有害物質の発生を防止することができる。又、燃焼効率が向上するため燃料Oの消費量を30%以上カットすることができる。又、燃焼炎が安定するため、燃焼炎の立ち消えが防止されて安全性が向上する。
上記通常時の燃焼についてさらに詳しく説明する。
まず、着火時であるが、制御回路126によって、電磁弁107、119を開弁し、電磁弁125は閉弁とする。それによって、燃料OとエアAのみをバーナーノズル85に供給する。
その後、所定時間(この実施の形態の場合には5秒)を掛けて、電磁弁125を開弁していき、電磁弁125が全開になった時点で電磁弁119を閉弁する。それによって、エアAの供給は徐々に減少していき、逆に、水素と酸素の混合ガスGの供給が増大していく。その後、燃料Oと水素と酸素の混合ガスGとによる燃焼に移行する。
次に、消火する場合について説明する。ボイラから制御回路126に消火指令が入力されると、電磁弁119を開弁するとともに電磁弁125を徐々に(約5~6秒掛けて)閉弁していく。このことにより、水素と酸素の混合ガスGの供給は徐々に減少していき、逆に、エアAの供給が増大していく。電磁弁125が完全に閉弁した時点で(この時点では水素と酸素の混合ガスからエアに完全に置き換わっている。)、電磁弁119と電磁弁107を閉弁することにより消火する。
このように、着火時と消火時に、エアAを供給することにより、水素と酸素の混合ガスGの比率(2:1)を崩すようにし、それによって、「逆火現象」の発生を防止するようにしているものである。
尚、この実施の形態では、電磁弁を使用しているが、開度の調整がし易い別のタイプのバルブを使用してもよい。
(2)異常時
 水素漏れ検知器73が水素の漏れを検出した場合には、水素漏れ情報が処理装置75に送られ、処理装置75から制御部71に動作停止情報が送られて水電気分解装置1の作動が停止される。
 又、処理装置75は換気扇77に作動指令を出して、筺体5の外部空間の室内換気を実行すると共に、上記水素漏れ情報を異常情報として表示盤79に送り、異常の発生をモニタ表示や異常ランプ等によって使用者に告知する。
 そして、図2に示す燃料供給経路87では異常時経路101が、エア供給経路93では異常時経路113がそれぞれ選択され、混合ガス供給経路95の制御弁123が閉じて、バーナーノズル85に燃料Oと、エアAが供給されて従来と同様のバーナの燃焼が実行される。
 したがって、異常時でも燃料供給装置3の作動を停止させることなく、作動を継続することが可能になっている。
次に、電解液の温度によって、電気分解に寄与する電極板55の枚数を増加させていく作用について説明する。
すなわち、温度検出センサ48からの検出信号に基づいて、温度上昇に伴って、切換スイッチ153を順次切り換えていく。すなわち、温度上昇に伴って第1段階~第4段階へと順次切り換えるようにしている。それによって、電力Wはそのままで水素・酸素の発生量を増大させることができるものである。
 以上本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、着火時、消火時において、水素と酸素の混合ガスGにエアAを供給して、水素と酸素の混合ガスGの比率(2:1)を崩すようにしているので、それによって、燃焼速度が遅くなり、「逆火現象」の発生を効果的に防止することができる。
又、所定時間として、5秒程度の時間を設定しているので、通常時の燃焼効率に殆ど影響を与えることなく、「逆火現象」の発生を効果的に防止することができる。
又、「逆火現象」の発生を防止するための構成も簡単である。
 次に、図11及び図12を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。図11は、本実施の形態による燃焼装置の構成を示す系統図である。まず、ノズル201があり、このノズル201には、燃料供給手段203、水素ガス及び酸素ガスの混合ガスを生成・供給する混合ガス生成・供給手段205が接続されている。又、上記混合ガス生成・供給手段205には、圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段207が分岐・接続されている。
 上記燃料供給手段203は、図示しない燃料タンクと、燃料供給ポンプ209を備えているとともに、低圧側燃料ライン211と高圧側燃料ライン213とを備えている。上記低圧側燃料ライン211には減圧弁215と低圧側燃料電磁弁217が介挿されている。又、上記高圧側燃料ライン213には高圧側燃料電磁弁219が介挿されている。
 尚、燃料としては、例えば、重油や灯油が想定される。
上記混合ガス生成・供給手段205は、図示しない水電気分解装置を備えていて、この水電気分解装置において生成された水素ガスと酸素ガスの混合ガスを供給する混合ガス供給ライン221を備えている。又、上記混合ガス供給ライン221にはバイパスライン223が並列・接続されている。上記混合ガス供給ライン221には、高圧側混合ガス電磁弁225が介挿されている。又、上記バイパスライン223には低圧側混合ガスモータバルブ227が介挿されている。
上記圧縮空気供給手段207は、圧縮空気供給ライン229を備えていて、この圧縮空気供給ライン229には、減圧弁231、圧縮空気側電磁弁233が介挿されている。
又、制御回路235が設置されていて、この制御回路235によって、上記低圧側燃料電磁弁217、高圧側燃料電磁弁219、高圧側混合ガス電磁弁225、低圧側混合ガスモータバルブ227、圧縮空気側電磁弁233の開閉(或いは開度)を制御するものである。
次に、ノズル201の構成を説明する。図12に示すように、外側ハウジング241があり、この外側ハウジング241には、高圧側燃料ポート243、低圧側燃料ポート245、混合ガスポート247がそれぞれ設けられている。上記高圧側燃料ポート243には上記高圧側燃料ライン213が接続されている。又、上記低圧側燃料ポート245には上記低圧側燃料ライン211が接続されている。又、上記混合ガスポート247には上記混合ガス供給ライン221が接続されている。
上記外側ハウジング241の内側には、まず、鍔付き円筒部材251が内装されている。上記鍔付き円筒部材251の図12中右側には内側スリーブ253が内装されている。この内側スリーブ253と上記外側ハウジング241との間には外側スリーブ255が内装されている。又、上記内側スリーブ253の内側には芯部材257が螺合・接合されている。
上記外側ハウジング241には、上記低圧側燃料ポート245に連続して低圧側燃料流路261が形成されている。又、上記外側スリーブ255にも上記低圧側燃料流路261に連続する低圧側燃料流路263が斜めに形成されている。又、上記内側スリーブ253には、上記低圧側燃料流路263に連続する低圧側燃料流路265が環状に形成されている。
又、上記外側ハウジング241と鍔付き円筒部材251との間には、上記混合ガスポート247に連続する混合ガス流路267が形成されている。又、上記内側スリーブ253には、上記混合ガス流路267に連続する混合ガス流路269が形成されている。又、上記外側ハウジング241の図12中右端にはカバー部材271が固着されていて、このカバー部材271と上記内側スリーブ253との間には、上記混合ガス流路269に連続する混合ガス流路273が形成されている。
上記低圧側燃料流路265と上記混合ガス流路269は連通しており、よって、低圧側燃料流路265を介して導入される低圧燃料と混合ガスが混合されることになる。又、上記カバー部材271の先端には噴射孔275が形成されている。上記混合された低圧側燃料と混合ガスは混合されて霧化され、噴射領域Aにて上記噴射孔275を介して噴射されることになる。
 又、上記外側ハウジング241には、上記高圧側燃料ポート243に連続する高圧側燃料流路281が形成されている。又、上記鍔付き円筒部材251の内周側が高圧側燃料流路283となっており、さらに、上記芯部材257と内側スリーブ253との間には、上記高圧側燃料流路281に連続する高圧側燃料流路285が形成されている。又、上記芯部材257の先端(図12中右端)は円錐形状になっていて、外周側に高圧側燃料溝287が複数個(この実施の形態の場合には4個)形成されている。又、上記内側スリーブ253の図12中右端であって中心位置には噴射孔289が形成されている。
 そして、高圧側燃料は、上記高圧側燃料流路281、283、285、高圧側燃料溝287、噴射孔289を介して霧化された状態で噴射される。その際、既に説明した低圧側燃料の噴射領域に対して、より絞られた噴射領域B内で噴射されることになる。又、高圧側燃料の場合には。低圧側燃料のように混合ガスによって霧化されるのではなく、燃料供給ポンプ209の圧力によって霧化される構成になっている。
 以上の構成を基にその作用を説明する。
 まず、「低燃焼」の場合について説明する。この場合には、低圧側の燃料と混合ガスを使用した燃焼となる。まず、低圧側燃料電磁弁217を開弁し、高圧側燃料電磁弁219を閉弁する。これによって、低圧側燃料がノズル201に供給される。又、低圧側混合ガスモータバルブ227を開弁し、高圧側混合ガス電磁弁225を閉弁する。これによって、低圧側の混合ガスがノズル201に供給される。
 そして、上記低圧側燃料と低圧側混合ガスがノズル201に供給され、それらが混合された状態で、噴射領域Aにて霧化されて噴射されることになる。
 尚、図示しない点火手段が設けられているので、この点火手段によって
上記噴射される霧化された噴射燃料に点火して着火することになる。
次に、「高燃焼」の場合について説明する。この場合には、既に説明した「低燃焼」の場合において、さらに、高圧側燃料電磁弁213、高圧側混合ガス電磁弁225を開弁するものである。それによって、高圧側燃料と高圧側混合ガスがノズル201に供給され、その結果、噴射領域Bにて噴射される。つまり、「低燃焼」の噴射と「高燃焼」の噴射の両方が行われることになる。
 尚、高圧側燃料は、あくまで、燃料供給ポンプ209の圧力によって霧化されるものであり、低圧側燃料のように、混合ガスによって霧化されるものではない。又、上記高圧側混合ガスは低圧側混合ガスと同じ流路を経て噴射されるので、高圧側燃料の霧化に寄与することはなく、その後の燃焼に寄与するものである。
 そして、最初は、「低燃焼」、次に、「高燃焼」、最後に「低燃焼」、それによって、目標とする燃焼温度に近づけるものである。
 その際、圧縮空気側電磁弁233であるが、「着火時」と「消火時」において、所定時間だけ(例えば、5秒程度)開弁して、圧縮空気を混合ガスに混在させるものである。それによって、水素ガスと酸素ガスの比率(2:1)を崩して燃焼速度を遅くし、それによって、いわゆる「逆火現象」の発生を防止するものである。
以上、本実施の形態によると次のような効果を奏することができる。
まず、従来それぞれ別個に設けられていた「低燃焼」用のノズルと「高燃焼」用のノズルを単一化させて一つのノズルとすることができたので、構成の簡略化と部品点数の削減を図ることができる。
又、「低燃焼」の場合には、混合ガスによって燃料を霧化しているが、「高燃焼」の時には、燃料供給ポンプ209の圧力によって霧化するようにしているので、霧化のために必要な混合ガスの量を低減させることができ、それによって、混合ガスを生成・供給する水電気分解装置の小型化を図ることができる。
又、上記制御回路235によって、高燃焼時に上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスの量を増大させるようにしているので、燃焼効率が低下するようなことはない。
又、「着火時」と「消火時」において、所定時間だけ(例えば、5秒程度)、開弁して、圧縮空気を混合ガスに混在させるようにしており、それによって、水素ガスと酸素ガスの比率(2:1)を崩して燃焼速度を遅くし、「逆火現象」の発生を防止することができる。
次に、図13~図15を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。この第3の実施の形態の場合には、前記第2の実施の形態の場合におけるノズルを別のタイプのノズルに変更した例を示すものである。以下、詳細に説明する。
図13は本実施の形態による燃焼装置の構成を示す系統図である。まず、ノズル301があり、このノズル301には、燃料供給手段303、水素ガス及び酸素ガスの混合ガスを生成・供給する混合ガス生成・供給手段305が接続されている。又、上記混合ガス生成・供給手段305には、圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段307が分岐・接続されている。
 上記燃料供給手段303は、図示しない燃料タンクと、燃料供給ポンプ309を備えていると共に、低圧側燃料ライン311と高圧側燃料ライン313とを備えている。上記低圧側燃料ライン311には減圧弁315と低圧側燃料電磁弁317が介挿されている。又、上記高圧側燃料ライン313には高圧側燃料電磁弁319が介挿されている。
 尚、燃料としては、例えば、重油や灯油が想定される。
上記混合ガス生成・供給手段305は、図示しない水電気分解装置を備えていて、この水電気分解装置において生成された水素ガスと酸素ガスの混合ガスを供給する混合ガス供給ライン321を備えている。又、上記混合ガス供給ライン321には、減圧弁323、高圧側混合ガス電磁弁325、モータバルブ324、流量調整弁326が介挿されている。
上記圧縮空気供給手段307は、圧縮空気供給ライン329を備えていて、この圧縮空気供給ライン329には、減圧弁331、圧縮空気側電磁弁333、流量調整弁334が介挿されている。又、上記圧縮空気供給ライン329には混合弁330が介挿されていて、この混合弁330には既に説明した混合ガス供給ライン321が接続されている。
又、制御回路335が設置されていて、この制御回路335によって、上記低圧側燃料電磁弁317、高圧側燃料電磁弁319、高圧側混合ガス電磁弁325、圧縮空気側電磁弁333、モータバルブ324の開閉(或いは開度)を制御するものである。
尚、ノズル301には圧力逃がし路332が接続されていて、この圧力逃がし路332には圧力逃がしモータバルブ336が介挿されている。この圧力逃がしモータバルブ336も上記制御回路335によって制御される。
次に、図14および図15を参照して上記ノズル301の構成について説明する。まず、ハウジング341があり、このハウジング341は略中空円筒形状をなしていて、その内周側には中央ノズル343が内装されている。この中央ノズル343には外側スリーブ345が接続されているとともに内側スリーブ347が接続されている。又、上記中央ノズル343には中央ノズルフィルタ349が接続されていて、この中央ノズルフィルタ349には短管351が接続されている。この短管351は上記内側スリーブ347内に挿入されている。
 上記外側スリーブ345には高圧側油流入ポート353が設けられており、一方、上記内側スリーブ347には高圧側油流出ポート355が設けられている。そして、上記高圧側油流入ポート353を介して流入した高圧側の油は、上記中央ノズルフィルタ349を介して中央ノズル343に供給され、この中央ノズル343を介して噴射される。又、中央ノズル343に供給された高圧油の一部は高圧側油流出ポート355及び図13において説明した圧力逃がし路332を介してバーナーオイルポンプ309側に戻される。その際、圧力逃がしモータバルブ336の開度を調整することにより戻される油の量を調整し、それによって、中央ノズル343を介して噴出される油の噴出量を調整する構成になっている。すなわち、上記圧力逃がしモータバルブ336を閉じれば中央ノズル343に作用する圧力は高くなり油の噴出量も多くなる。これに対して、上記圧力逃がしモータバルブ336を開ければ中央ノズル343に作用する圧力は低くなり油の噴出量は減少することになる。
又、上記ハウジング341と上記中央ノズル343の間には、第1環状部材357、第2環状部材359、第3環状部材361が内装されている。又、上記ハウジング341には低圧側油供給路363が形成されている。又、上記第1環状部材357と第2環状部材359の間には水素・酸素混合ガス導入部365が形成されている。上記水素・酸素混合ガス導入部365を介して導入された水素・酸素混合ガスは、第1環状部材357と第2環状部材359との間、第1環状部材357と第3環状部材361との間、第1環状部材357に形成された油・ガス混合噴出路367を介して噴出される。
又、上記第3環状部材361には低圧側油供給路369が貫通した状態で形成されている。そして、上記水素・酸素混合ガスが導入されることにより、第2環状部材359の図中左端と第3環状部材361との間の部位に真空が形成され、それによって、低圧側油供給路369を介して低圧側の油が吸引され、水素・酸素混合ガス内に混入されることになる。つまり、低圧側油と水素・酸素混合ガスの混合したものが、上記油・ガス混合噴出路367を介して噴出されることになる。
 よって、この第2の実施の形態の場合にも前記第1の実施の形態の場合と同様の作用・効果を奏することができる。
 尚、本発明は前記第1~第3の実施の形態に限定されるものではない。
 例えば、前記第1~第3の実施の形態の場合には、5秒程度の時間を設定して、水素と酸素の混合ガスGにエアAを供給するようにしたが、その時間は5秒に限定されるものではない。
 又、上記燃料供給装置3における燃料供給経路87と燃焼ガス供給経路89の構成は上述した構成に限定されることなく、通常時と異常時とで上記と同様の経路の切り換えを実行できる種々の経路構成が採用可能である。
 又、上記換気手段は換気扇77に限らず開閉切換え式の換気ダンパ等、他の種々の手段が採用でき、上記告知手段もサイレン等、音で使用者に異常を知らせるもの等、他の種々の手段が採用できる。
この他、ボイラの異常信号としてボイラの警報盤にその異常信号を送って表示させることも可能である。
 本発明は、燃料方法と燃焼装置と燃焼装置に用いるノズルに係り、特に、例えば、ボイラ等に燃料を供給して燃焼させる場合に、いわゆる「逆火現象」の発生を防止することができるように工夫するとともに、従来それぞれ別個に設けられていた「低燃焼」用のノズルと「高燃焼」用のノズルを一体化することにより、構成の簡略化と部品点数の減少を図るとともに、「高燃焼」時に使用される水素ガス及び酸素ガスの混合ガスの量の増大化を防止することができるように工夫したものに関し、例えば、ボイラ等を使用している温泉や入浴施設等で利用でき、特に装置の大型化や設備コストの増大を招くことなく、水電気分解処理能力と燃料効率の向上を図りたい場合に好適である。
1 水電気分解装置
3 燃料供給装置
53 電解槽
55 電極板
107 電磁弁
119 電磁弁
125 電磁弁
126 制御回路
 201 ノズル
203 燃料供給手段
205 混合ガス供給手段
207 圧縮空気供給手段
217 低圧側燃料電磁弁
219 高圧側燃料電磁弁
225 高圧側混合ガス電磁弁
227 低圧側混合ガス電磁弁
233 圧縮空気側電磁弁
235 制御回路
W 水
G 混合ガス
A 圧縮空気(エア)
O 燃料
 

Claims (9)

  1. 燃料と、空気と、水素ガス及び酸素ガスからなる混合ガスと、を供給して燃焼させる燃焼方法において、
     着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させることにより、逆火現象の発生を防止するようにしたことを特徴とする燃焼方法。
  2. 請求項1記載の燃焼方法において、
     着火する場合には、最初に上記空気と上記燃料のみとし、次に、所定時間を掛けて上記空気の供給を減少させていくと共に上記混合ガスの供給を増加させていき、燃焼時には上記燃料と上記混合ガスのみとし、
    消化する場合には、所定時間を掛けて上記混合ガスの供給を減少させていくと共に上記空気の供給を増加させていき、上記空気と上記燃料のみとするようにしたことを特徴とする燃焼方法。
  3. 燃料を供給する燃料供給手段と、空気を供給する空気供給手段と、水素ガスと酸素ガスからなる混合ガスを生成して供給する混合ガス供給手段と、上記燃料供給手段から供給される燃料と上記空気供給手段から供給される空気と上記混合ガス供給手段から供給される混合ガスが導入されるノズルと、上記燃料供給手段と上記空気供給手段と上記混合ガス供給手段を制御して上記ノズルへの上記燃料と上記空気と上記混合ガスの供給を制御する制御手段とを具備し、
     上記制御手段は、着火時と消火時に、上記混合ガスに上記空気を所定時間混合させるように制御し、それによって、逆火現象の発生を防止するようにしたことを特徴とする燃焼装置。
  4. 請求項3記載の燃焼装置において、
     上記制御手段は、着火する場合には、最初に上記空気と上記燃料のみとし、次に、所定時間を掛けて上記空気の供給を減少させていくと共に上記混合ガスの供給を増加させていき、燃焼時には上記燃料と上記混合ガスのみとし、消化する場合には、所定時間を掛けて上記混合ガスの供給を減少させていくと共に上記空気の供給を増加させていき、上記空気と上記燃料のみとするように制御するものであることを特徴とする燃焼装置。
  5. 請求項3記載の燃焼装置において、
    上記燃料供給手段は燃料を低圧側燃料ライン及び又は高圧側燃料ラインを介して上記ノズルに供給するものであり、
    上記制御手段は、低燃焼時には上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスと上記燃料供給手段の低圧側燃料ラインを介しての燃料を上記ノズルに供給し、高燃焼時にはそれに加えて上記燃料供給手段の高圧側燃料ラインを介しての燃料を上記ノズルに供給するものであることを特徴とする燃焼装置。
  6. 請求項5記載の燃焼装置において、
     上記制御手段は高燃焼時に上記混合ガス生成・供給手段からの混合ガスの量を増大させるものであることを特徴とする燃焼装置。
  7. 請求項5又は請求項6記載の燃焼装置において、
     上記低圧側燃料ラインを介して供給される燃料は上記混合ガスによって霧化され、一方、上記高圧側燃料ラインを介して供給される燃料は燃料供給ポンプの圧力によって霧化されることを特徴とする燃焼装置。
  8. 請求項5~請求項7の何れかに記載の燃焼装置において、
    上記混合ガス生成・供給手段には圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段が分岐・接続されていて、
    上記制御手段は、着火時と消火時に上記混合ガスに圧縮空気を所定時間混合させるものであることを特徴とする燃焼装置。
  9. 請求項5~請求項7の何れかに記載の燃焼装置において、
    上記ノズルは、燃料供給手段の低圧側燃料ラインが接続される低圧側燃料ポートと、燃料供給手段の高圧側燃料ラインが接続される高圧側燃料ポートと、水素ガス及び酸素ガスの混合ガスを生成・供給する混合ガス生成・供給手段からの混合ガス供給ラインが接続される混合ガスポートと、上記低圧側燃料ポートを介して供給された低圧側燃料を流通させて噴射させる低圧側燃料流路と、上記高圧側燃料ポートを介して供給された高圧側燃料を流通させて噴射させる高圧側燃料流路と、上記混合ガスポートを介して供給される混合ガスを流通させて噴射させるとともに上記低圧側燃料流路と一部重複する混合ガス流路と、上記低圧側燃料が混合ガスによって霧化されたものが噴射される低圧側噴射孔と、上記高圧側燃料が霧化されたものが上記低圧側に対してより絞られた範囲で噴射される高圧側噴射孔と、を具備したことを特徴とする燃焼装置。 
     
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