JP3151672U - 水電気分解装置及び該水電気分解装置を備えた燃料供給装置 - Google Patents

水電気分解装置及び該水電気分解装置を備えた燃料供給装置 Download PDF

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Abstract

【課題】装置の大型化や設備コストの増大を招くことなく、水電気分解処理能力と燃焼効率との向上を図ることができる水電気分解装置及び燃料供給装置を提供する。【解決手段】外部空間と遮蔽された筺体5と、上記筺体5内に設けられ、給水タンク25内の水を気水分離器41に供給する給水部と、気水分離器41に供給された水を冷却部に供給して冷却した後、電解槽53内に導いて水素と酸素の混合ガスを生成し、該混合ガスを気水分離器41に再び戻す気水循環分離部39と、上記気水分離器41によって水と分離された水素と酸素の混合ガスを排出する混合ガス排出部66と、上記給水部と気水循環分離部39と混合ガス排出部66を制御する制御部71と、を具備し、上記電解槽53内に表裏面に微細なディンプル加工が施こされた多数枚の電極板55,57を収容することによって構成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、水電気分解装置及び該水電気分解装置を備えた燃料供給装置に係り、特に、電解槽内に設置される電極板の構成を改良することにより、能力の向上を図ることができるように工夫したものに関する。
下記の特許文献1、2に示すように、水を電気分解して水素と酸素の混合ガスを生成する混合ガスの発生装置が開発されている。この種の混合ガスの発生装置には、水を電気分解して水素と酸素の混合ガスを生成する電解槽が設けられている。上記電解槽には、多数枚の電極板が電解液である水中に浸漬された状態で配置されている。そして、混合ガスの発生装置の処理能力を向上させるために上記電解槽を増設したり、大型化し、更に冷却装置の冷却効率を向上させることで増大した熱の発生を抑制して対処していた。
一方、ボイラー等のバーナーに燃料を供給する燃料供給装置としては、燃料である重油や灯油等をバーナーに供給する燃料供給経路と、上記燃料を燃焼させるためにエアを供給するエア供給経路と、が設けられている。
しかし、エアだけでは燃料を完全燃焼させることは難しく、黒煙や一酸化炭素等を大量に発生させるという環境上の問題、燃料消費量が嵩むという経済的な問題、そして燃焼炎が安定しないという安全性の問題が存在している。
特開2005―146302号公報 特開2007―119801号公報
しかし、上記電解槽を増設したり、大型化することは設備コストの増大につながるため現実的でない。又、水電気分解装置の利用は一部の分野に限られており、今後、種々の分野への応用が期待できる。
又、上記燃料供給装置の上記環境上の問題、経済的な問題及び安全性の問題は、ボイラー等の使用分野では従来から続いている永続的な問題であり、設備コストをかけずに上記問題を解決できる画期的な設備の開発が望まれている。
本考案は、このような点に基づいてなされたものでその目的とするところは、装置の大型化や設備コストの増大を招くことなく、水電気分解処理能力の優れた水電気分解装置を提供し、該水電気分解装置を利用することで環境に優しく、経済的で安全な燃料供給装置を提供することにある。
上記目的を達成するべく本願考案の請求項1による水電気分解装置は、多数枚の電極板を収容した電解槽内において水を電気分解して水素と酸素の混合ガスを生成し、この生成された混合ガスを排出するように構成された水電気分解装置において、上記電極板は表裏面に微細なディンプル加工が施こされていてその表面積の拡大が図られているものであることを特徴とするものである。
又、請求項2による水電気分解装置は、請求項1記載の水電気分解装置において、外部空間と遮蔽された筺体と、上記筺体内に設けられ、給水タンク内の水を気水分離器に供給する給水部と、上記筺体内に設けられ、気水分離器に供給された水を冷却部に供給して冷却した後、電解槽内に導いて水素と酸素の混合ガスを生成し、該混合ガスを気水分離器に再び戻す気水循環分離部と、上記筺体内に設けられ、上記気水分離器によって水と分離された水素と酸素の混合ガスを排出する混合ガス排出部と、上記給水部と気水循環分離部と混合ガス排出部を制御する制御部と、を具備し、上記電解槽内には表裏面に微細なディンプル加工が施こされた多数枚の電極板が収容されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による水電気分解装置は、請求項2に記載の水電気分解装置において、上記筺体外には、筺体外に漏出した水素を検出する水素漏れ検知器が設けられており、該水素漏れ検知器によって検出された水素漏れ情報は処理装置に送られ、上記給水部と気水循環分離部と混合ガス排出部との動作を停止させる動作停止情報として上記制御部に伝達されるように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による水電気分解装置は、請求項3に記載の水電気分解装置において、上記処理装置に送られた水素漏れ情報に基づいて、筺体外部の室内換気を行う換気手段を作動させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項5による水電気分解装置は、請求項3又は請求項4に記載の水電気分解装置において、上記処理装置に送られた該水素漏れ情報を異常情報として使用者に告知する告知告手段を作動させるようにしたことを特徴とするものである。
又、請求項6による水電気分解装置を備えた燃料供給装置は、燃料ポンプによって圧送された燃料を2流体ノズルによって構成されるバーナーノズルに供給する燃料供給経路と、燃焼ガスを上記バーナーノズルに供給する燃焼ガス供給経路と、を具備し、上記燃焼ガス供給経路は、コンプレッサによって生成された圧縮空気を上記バーナーノズルに供給するエア供給経路と、水電気分解装置によって生成された水素と酸素の混合ガスを上記バーナーノズルに供給する混合ガス供給経路と、を備え、上記水電気分解装置として、上記請求項1〜請求項5の何れかに記載の水電気分解装置を使用したことを特徴とするものである。
又、請求項7による水電気分解装置を備えた燃料供給装置は、請求項6に記載の水電気分解装置を備えた燃料供給装置において、上記燃料供給経路には、水素と酸素が供給されている通常時に選択する通常時経路と、水素と酸素が供給されていない異常時に選択する異常時経路とを切り換える三方弁が設けられており、上記エア供給経路には、水素と酸素が供給されている通常時に選択する通常時経路と、水素と酸素が供給されていない異常時に選択する異常時経路とを切り換える他の三方弁が設けられており、上記混合ガス供給経路には、水素と酸素が供給されている通常時に開いて、水素と酸素が供給されていない異常時に閉じる制御弁が設けられていることを特徴とするものである。
したがって、本考案による水電気分解装置によると、上記電解槽内には表面に微細なディンプル加工が施こされた多数枚の電極板が収容されているから電極板の表面積がディンプル加工施こした分だけ拡大し、電解槽を増設したり、大型化しなくても水電気分解処理能力を向上させることができる。
又、外部空間と遮蔽された筺体と、上記筺体内に設けられ、給水タンク内の水を気水分離器に供給する給水部と、上記筺体内に設けられ、気水分離器に供給された水を冷却部に供給して冷却した後、電解槽内に導いて水素と酸素の混合ガスを生成し、該混合ガスを気水分離器に再び戻す気水循環分離部と、上記筺体内に設けられ、上記気水分離器によって水と分離された水素と酸素の混合ガスを排出する混合ガス排出部と、上記給水部と気水循環分離部と混合ガス排出部を制御する制御部と、を具備し、上記電解槽内には表面に微細なディンプル加工が施こされた多数枚の電極板が収容されているから電極板の表面積がディンプル加工施こした分だけ拡大し、電解槽を増設したり、大型化しなくても水電気分解処理能力を向上させることができる。
又、上記筺体外に水素漏れ検知器を設けておき、該水素漏れ検知器によって検出された水素漏れ情報を処理装置に送って上記給水部と気水循環分離部と混合ガス排出部の動作を停止させる動作停止情報として上記制御部に伝達するようにした場合には、水素の漏出という異常事態を速やかに認識することができ、水素の漏出の拡大を防止することができる。
又、上記処理装置に送られた水素漏れ情報に基づいて、筺体外部の室内換気を行う換気手段を作動させるようにした場合には、筺体の外部空間の室内での水素ガスの滞留が防止され、水素ガスに引火した場合に引き起こされる爆発等を未然に防止することができる。
又、上記処理装置に送られた水素漏れ情報を異常情報として使用者に告知する告知手段を設け、該水素漏れ情報に基づいて上記告知手段を作動させるようにした場合には、使用者に逸早く異常の発生を知らせることができ、時後の対応を速やかに安全に実行することができるようになる。
又、本考案による水電気分解装置を備えた燃料供給装置によると、燃料ポンプによって圧送された燃料を2流体ノズルによって構成されるバーナーノズルに供給する燃料供給経路と、燃焼ガスを上記バーナーノズルに供給する燃焼ガス供給経路と、を具備し、上記燃焼ガス供給経路をコンプレッサによって生成された圧縮空気を上記バーナーノズルに供給するエア供給経路と、水電気分解装置によって生成された水素と酸素の混合ガスを上記バーナーノズルに供給する混合ガス供給経路と、を備えることによって構成し、上記水電気分解装置として、上記本考案による水電気分解装置を使用した場合には、燃焼ガスが完全燃焼するため、黒煙や、一酸化炭素等の発生を防止することができる。又、燃料効率が向上するため燃料の消費量を少なくすることができ、燃焼炎が安定する。したがって、燃焼炎の立ち消えが防止されて安全性が向上する。
又、上記燃料供給経路に水素と酸素が供給されている通常時に選択する通常時経路と、水素と酸素が供給されていない異常時に選択する異常時経路とを設けてこれらを三方弁で切り換えるように構成し、上記エア供給経路に水素と酸素が供給されている通常時に選択する通常時経路と、水素と酸素が供給されていない異常時に選択する異常時経路とを設けてこれらを三方弁で切り換えるように構成し、上記混合ガス供給経路に水素と酸素が供給されている通常時に開いて、水素と酸素が供給されていない異常時に閉じる制御弁を設けた場合には、通常時は燃焼ガスとして水素と酸素の混合ガスを使用し、異常時に燃焼ガスとしてエアを使用することが可能になり、水電気分解装置の不具合による燃焼ガスの供給停止に速やかに対応することが可能になる。
本考案の一実施の形態を示す図で、水電気分解装置の概要を模式的に示す説明図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、水電気分解装置を備えた燃料供給装置の概要を示す配管図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、水電気分解装置の筺体内部の構造を示す側断面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、水電気分解装置の外観を示す背面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、水電気分解装置の外観を示す正面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、水電気分解装置の筺体内部の構造を示す平断面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、電極板の1つを示す正面図と部分拡大断面図である。 本考案の一実施の形態を示す図で、電極板の他の1つを示す正面図と部分拡大断面図である。
以下、図1乃至図8を参照して本考案の実施の形態に係る水電気分解装置1及び該水電気分解装置1を備えた燃料供給装置3について説明する。
この水電気分解装置1は、外部空間と遮蔽された筺体5を備えている。筺体5は、天板7、底板9、左右の側板11、13及び背面板15と開閉自在の前面扉17とを備えた密閉された角箱状の部材である。
尚、この水電気分解装置1では、純粋な蒸留水や軟水を一例として原料の水Wとして使用している。
上記前面扉17には操作パネル19が設けられており、上記背面板15には後述する給水タンク25からオーバーフローして排出される水Wの排水口33、給水タンク25に水Wを取水するための取水口29及び後述する気水分離器41によって水Wから分離された水素と酸素の混合ガスGの排気口69等が備えられている配管パネル21が設けられている。
又、上記筺体5の下面には、水電気分解装置1を移動する場合に使用されるキャスタCと、水電気分解装置1を所定の場所に設置する場合に使用されるストッパSと、が設けられている。
上記筺体5内には、給水部23と、気水循環分離部39と、混合ガス排出部66とが設けられている。給水部23は、給水タンク25内の水Wを後述する気水分離器41に供給する役割を有する部位である。
そして、給水部23は水Wを一時貯溜する給水タンク25と、該給水タンク25に外部から水Wを取水する取水管路27及び取水管路27先端の取水口29と、上記給水タンク25からオーバーフローした水Wを排水するオーバーフロー管路31及びオーバーフロー管路31先端の排水口33と、上記給水タンク25内の水Wを後述する気水分離器41に供給する給水管路35と、該給水管路35の途中の設けられる給水ポンプ37と、を具備することによって構成されている。
気水循環分離部39は、気水分離器41に供給された水Wを冷却部47に供給して冷却した後、電解槽53内に導いて水素と酸素の混合ガスGを生成し、該混合ガスGを気水分離器41に再び戻す役割を有する部位である。
そして、気水循環分離部39は、上記給水部23から供給された水Wを一時貯溜すると共に分離された混合ガスG中に含まれる水分を除去する気水分離器41と、該気水分離器41内の水Wを冷却部47に向けて供給する第1循環管路43A及び該第1循環管路43Aの途中に設けられる循環ポンプ45と、冷却部47を構成する冷却ファン49及び冷却管路51と、該冷却部47から電解槽53に向けて延びている第2循環管路43Bと、該第2循環管路43Bの先端に接続され、実質的に水電気分解作用を実行する電解槽53と、該電解槽53の上部空間と上記気水分離器41とを接続する第3循環管路43Cと、を具備することによって構成されている。
又、上記電解槽53内には、図7、8に示すように一例として略円板状をした2種類の電極板55、57が多数枚収容されており、これらの電極板55、57の表裏面には微細なディンプル(窪み)加工59が施こされていて、電極板55、57の表面積の拡大が図られている。
尚、本実施の形態では、ディンプル加工59として、一例として60メッシュ程度のショットブラスト加工が適用されており、該ショットブラスト加工によって電極板55、57の表面積は2〜3倍に拡大されている。
混合ガス排出部66は、上記気水分離器41によって水Wと分離された水素と酸素の混合ガスGを排出する役割を有する部位である。
混合ガス排出部66は、上記気水分離器41の上部空間から筺体5の外部空間に向けて延びる排気管路67及び該排気管路67先端の排気口69を備えることによって構成されている。
この他、水電気分解装置1には、上記給水部23と気水循環分離部39と混合ガス排出部66を制御する制御部71が設けられており、筺体5外に設けられる水素漏れ検知器73によって検出された水素漏れ情報が処理装置75を介して動作停止情報として上記制御部71に送られ、上記給水部23と気水循環分離部39と混合ガス排出部66との動作を停止するように構成されている。
又、上記処理装置75に送られた水素漏れ情報に基づいて、筺体5外の室内換気を行う換気手段の一例である換気扇77を作動させて室内換気を行うと共に、上記水素漏れ情報を異常情報として告知手段の一例である表示盤79に送って使用者に異常の発生を伝達する。
燃料供給装置3は、燃料ポンプ83によって圧送された重油、灯油等の燃料Oを2流体ノズルによって構成されているバーナーノズル85に供給する燃料供給経路87と、燃焼ガスを上記バーナーノズル85に供給する燃焼ガス供給経路89と、を具備することによって構成されている。
又、上記燃焼ガス供給経路89は、コンプレッサ91によって生成された圧縮空気(エア)Aを上記バーナーノズル85に供給するエア供給経路93と、上記水電気分解装置1によって生成された水素と酸素の混合ガスGを上記バーナーノズル85に供給する混合ガス供給経路95と、を具備することによって構成されている。
上記燃料供給経路87には、上述した燃料ポンプ83の下流に三方弁97が設けられており、該三方弁97によって上記混合ガスGが供給されている通常時に選択する通常時経路99と、上記混合ガスGが供給されていない異常時に選択する異常時経路101との切り換えが実行されている。
又、上記通常時経路99には絞り弁103が設けられており、上記異常時経路101には絞り弁105が設けられている。そして、上記通常時経路99と異常時経路101の下流に電磁弁107が設けられている。
上記エア供給経路93には、上述したコンプレッサ91の下流に他の三方弁109が設けられており、該三方弁109によって上記混合ガスGが供給されている通常時に選択する通常時経路111と、上記混合ガスGが供給されていない異常時に選択する異常時経路113との切り換えが実行されている。
又、上記通常時経路111には絞り弁115が設けられており、上記異常時経路113には絞り弁117が設けられている。そして、上記通常時経路111と異常時経路113の下流に電磁弁119、電磁弁119の下流に混合栓121が設けられている。
上記混合ガス供給経路95には、上述した本考案の水電気分解装置1の下流に上記混合ガスGが供給されている通常時に開いて、上記混合ガスGが供給されていない異常時に閉じる制御弁123が設けられている。
又、上記制御弁123の下流に電磁弁125が設けられており、該電磁弁125の下流において、上記混合栓121に混合ガス供給経路95の下流端が接続されている。
次に、このようにして構成される水電気分解装置1と燃料供給装置3の作動態様を、上記混合ガスGが水電気分解装置1によって生成され、上記バーナーノズル85に供給されている(1)通常時と、上記バーナーノズル85に上記混合ガスGが供給されていない(2)異常時に分けて説明する。
(1)通常時
取水口29から筺体5内に取り込まれた水Wは取水管路27を通って給水タンク25内に一時貯溜される。そして、給水タンク25内の水Wは給水ポンプ37の作動によって給水管路35を通って気水分離器41内に供給される。
尚、給水タンク25内でオーバーフローした水Wはオーバーフロー管路31を通って排水口33から外部に排出される。
気水分離器41内に供給された水Wは、循環ポンプ45の作動によって第1循環管路43Aを通って冷却部47に搬送される。そして、冷却部47では、冷却管路51内を流れる水Wは冷却ファン49によって生起される冷却風の作用で冷却される。又、上記冷却された水Wは第2循環管路43Bを通って電解槽53内に供給される。
電解槽53内では電極板55、57に電流を流して電気分解が実行され、水素と酸素の混合ガスGが生成されて電解槽53の上部空間に集められる。
尚、電気分解後の水Wはドレンバルブ63を開いてドレン管路61先端のドレン口65から外部に排出される。
電解槽53の上部空間に集められた上記混合ガスGは、再び上記気水分離器41に供給されて、混合ガスG中に含まれる水分等が取り除かれて気水分離器41の上方空間に集められ、排気管路67を通って排気口69から筺体5外に排出されて図2に示す混合ガス供給経路95に導入される。
そして、通常時には燃料供給経路87では通常時経路99が、エア供給経路93では通常時経路111がそれぞれ選択され、混合ガス供給経路95の制御弁123が開いて、バーナーノズル85に燃料Oと、水素と酸素の混合ガスGが供給されてバーナーの燃焼が実行される。
尚、上記混合ガスGを燃焼ガスとして使用した場合には、燃焼ガスが完全燃焼するため黒煙や、一酸化炭素等の有害物質の発生を防止することができる。又、燃焼効率が向上するため燃料Oの消費量を30%以上カットすることができる。又、燃焼炎が安定するため、燃焼炎の立ち消えが防止されて安全性が向上する。
(2)異常時
水素漏れ検知器73が水素の漏れを検出した場合には、水素漏れ情報が処理装置75に送られ、処理装置75から制御部71に動作停止情報が送られて水電気分解装置1の作動が停止される。
又、処理装置75は換気扇に作動指令を出して、筺体5の外部空間の室内換気を実行すると共に、上記水素漏れ情報を異常情報として表示盤79に送り、異常の発生をモニタ表示や異常ランプ等によって使用者に告知する。
そして、図2に示す燃料供給経路87では異常時経路101が、エア供給経路93では異常時経路113がそれぞれ選択され、混合ガス供給経路95の制御弁123が閉じて、バーナーノズル85に燃料Oと、エアAが供給されて従来と同様のバーナーの燃焼が実行される。
したがって、異常時でも燃料供給装置3の作動を停止させることなく、作動を継続することが可能になっている。
尚、本考案は上述した実施の形態に限定されるものではない。例えば、上記燃料供給装置3における燃料供給経路87と燃焼ガス供給経路89の構成は上述した構成に限定されることなく、通常時と異常時とで上記と同様の経路の切り換えを実行できる種々の経路構成が採用可能である。
又、上記換気手段は換気扇77に限らず開閉切換え式の換気ダンパ等、他の種々の手段が採用でき、上記告知手段もサイレン等、音で使用者に異常を知らせるもの等、他の種々の手段が採用できる。この他、ボイラーの異常信号としてボイラーの警報盤にその異常信号を送って表示させることも可能である。
本考案は、ボイラー等を使用している温泉や入浴施設等で利用でき、特に装置の大型化や設備コストの増大を招くことなく、水電気分解処理能力と燃料効率の向上を図りたい場合に利用可能性を有する。
1 水電気分解装置
3 燃料供給装置
5 筺体
7 天板
9 底板
11 側板
13 側板
15 背面板
17 前面扉
19 操作パネル
21 配管パネル
23 給水部
25 給水タンク
27 取水管路
29 取水口
31 オーバーフロー管路
33 排水口
35 給水管路
37 給水ポンプ
39 気水循環分離部
41 気水分離器
43 循環管路
43A 第1循環管路
43B 第2循環管路
43C 第3循環管路
45 循環ポンプ
47 冷却部
49 冷却ファン
51 冷却管路
53 電解槽
55 電極板
57 電極板
59 ディンプル加工
61 ドレン管路
63 ドレンバルブ
65 ドレン口
66 混合ガス排出部
67 排気管路
69 排気口
71 制御部
73 水素漏れ検知器
75 処理装置
77 換気扇(換気手段)
79 表示盤(告知手段)
83 燃料ポンプ
85 バーナーノズル
87 燃料供給経路
89 燃焼ガス供給経路
91 コンプレッサ
93 エア供給経路
95 混合ガス供給経路
97 三方弁
99 通常時経路
101 異常時経路
103 絞り弁
105 絞り弁
107 電磁弁
109 三方弁
111 通常時経路
113 異常時経路
115 絞り弁
117 絞り弁
119 電磁弁
121 混合栓
123 制御弁
125 電磁弁
W 水
G 混合ガス
A 圧縮空気(エア)
C キャスタ
S ストッパ
O 燃料

Claims (7)

  1. 多数枚の電極板を収容した電解槽内において水を電気分解して水素と酸素の混合ガスを生成し、この生成された混合ガスを排出するように構成された水電気分解装置において、
    上記電極板は表裏面に微細なディンプル加工が施こされていてその表面積の拡大が図られているものであることを特徴とする水電気分解装置。
  2. 請求項1記載の水電気分解装置において、
    外部空間と遮蔽された筺体と、
    上記筺体内に設けられ、給水タンク内の水を気水分離器に供給する給水部と、
    上記筺体内に設けられ、気水分離器に供給された水を冷却部に供給して冷却した後、電解槽内に導いて水素と酸素の混合ガスを生成し、該混合ガスを気水分離器に再び戻す気水循環分離部と、
    上記筺体内に設けられ、上記気水分離器によって水と分離された水素と酸素の混合ガスを排出する混合ガス排出部と、
    上記給水部と気水循環分離部と混合ガス排出部を制御する制御部と、を具備し、
    上記電解槽内には表裏面に微細なディンプル加工が施こされた多数枚の電極板が収容されていることを特徴とする水電気分解装置。
  3. 請求項2に記載の水電気分解装置において、
    上記筺体外には、筺体外に漏出した水素を検出する水素漏れ検知器が設けられており、該水素漏れ検知器によって検出された水素漏れ情報は処理装置に送られ、上記給水部と気水循環分離部と混合ガス排出部との動作を停止させる動作停止情報として上記制御部に伝達されるように構成されていることを特徴とする水電気分解装置。
  4. 請求項3に記載の水電気分解装置において、
    上記処理装置に送られた水素漏れ情報に基づいて、筺体外部の室内換気を行う換気手段を作動させるようにしたことを特徴とする水電気分解装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の水電気分解装置において、
    上記処理装置に送られた該水素漏れ情報を異常情報として使用者に告知する告知告手段を作動させるようにしたことを特徴とする水電気分解装置。
  6. 燃料ポンプによって圧送された燃料を2流体ノズルによって構成されるバーナーノズルに供給する燃料供給経路と、
    燃焼ガスを上記バーナーノズルに供給する燃焼ガス供給経路と、を具備し、
    上記燃焼ガス供給経路は、コンプレッサによって生成された圧縮空気を上記バーナーノズルに供給するエア供給経路と、水電気分解装置によって生成された水素と酸素の混合ガスを上記バーナーノズルに供給する混合ガス供給経路と、を備え、
    上記水電気分解装置として、上記請求項1〜請求項5の何れかに記載の水電気分解装置を使用したことを特徴とする水電気分解装置を備えた燃料供給装置。
  7. 請求項6に記載の水電気分解装置を備えた燃料供給装置において、
    上記燃料供給経路には、水素と酸素が供給されている通常時に選択する通常時経路と、水素と酸素が供給されていない異常時に選択する異常時経路とを切り換える三方弁が設けられており、
    上記エア供給経路には、水素と酸素が供給されている通常時に選択する通常時経路と、水素と酸素が供給されていない異常時に選択する異常時経路とを切り換える他の三方弁が設けられており、
    上記混合ガス供給経路には、水素と酸素が供給されている通常時に開いて、水素と酸素が供給されていない異常時に閉じる制御弁が設けられていることを特徴とする水電気分解装置を備えた燃料供給装置。
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JP2016112999A (ja) * 2014-12-15 2016-06-23 ホーチキ株式会社 ハイブリッドステーションの防災設備

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