明細書 給電線用接続装置 技術分野
本発明は、 搬送車等の移動体に非接触で駆動電源を供給する給電装置において給電線の 端部同士を接続するための接続装置に関する。 背景技術
例えば、 クリーンルームにおける搬送車への給電は、 塵埃が発生しないようにするため に非接触の給電装置が採用される。 そのような給電装置の概略構成について、 図 1 0を参 照して説明する。 非接触給電装置 1 0 0は、 搬送車 1 0 1の走行経路に沿ってループ状に 敷設された給電線 1 0 2と、 この給電線 1 0 2に引込み線 1 0 3を介して高周波電流を供 給する電源装置 1 0 4とを備える。 給電線 1 0 2は、 走行経路の長さや形状に合わせて、 接続装置 1 0 6により複数本が接続されて用いられる。
搬送車 1 0 1は、 給電線 1 0 2を上下から挟んで給電線 1 0 2から受電する 1対のピッ クアップコイル 1 0 5を有し、 給電線 1 0 2に流れる高周波電流によって該ピックアップ コイル 1 0 5に誘導電流が発生され、 該誘導電流を駆動電源として矢印 A方向に走行する。 ところで、 各給電線 1 0 2は、 搬送車 1 0 1の走行経路を構成するのに適した長さに予 め調製されているが、 輸送中に生じる巻きぐせ等により、 敷設現場における接続作業中に 給電線 1 0 2の端部が接続装置 1 0 6の所定位置まで届かないとか、 逆に給電線 1 0 2の 長さが余ってしまうことがある。
上記のような不具合を解消する接続装置として、 給電線 1 0 2の端部に端子台への接続 用の専用の接続端子を取付けて給電線をモジュール化したものが知られている (例えば、 特許文献 1参照)。 この接続装置は、 図 1 1に示されるように、 給電線 1 0 2の端部にキヤ ップ状の接続端子 1 0 7が取付けられ、 該接続端子 1 0 7に長孔 1 0 7 aが開けられてい る。 一方、 固定端子台 1 0 8には複数のネジ孔 1 0 9が設けられ、 給電線 1 0 2は、 その 長さに応じて固定端子台 1 0 8に対して位置合わせされた上で、 ボルト 1 1 0が長孔 1 0 7 aを通して所定のネジ孔 1 0 9にねじ込まれることによって固定される。 固定端子台 1 0 8のネジ孔 1 0 9が設けられた部分 1 1 2は導体で構成されて、 2本の^ &電線 1 0 2が 電気的に接続される。
ところが、 上記接続装置は、 給電線 1 0 2に接続端子 1 0 7を取り付けたり、 ボルト 1 1 0によってネジ止めをしなければならないので、 作業に手間がかかる。
そこで、 本発明者らは、 容易に給電線の端部同士を接続することができる給電線用接続 装置を提案たことがある。 この給電線用接続装置について、 図 1 2を参照して説明する。
給電線用接続装置 2 0 1は、 互いに離間して対向する給電線 2 0 2の各端部を挟み込みそ れぞれ電気的に接続される略 U字型形状の 2つの接続用板金 2 0 3と、 これら接続用板金 2 0 3間を電気的に接続する可撓性を有する導線 2 0 4とを備える。 給電線 2 0 2は、 銅 線 2 2 1 と被覆 2 2 2より成っており、 露出された銅線 2 2 1が接続用板金 2 0 3に挾み 込まれる。 導線 2 0 4は、 接続用板金 2 0 3にはんだ付けや溶接やかしめ等によって取り 付けられる。 接続用板金 2 0 3は、 開口部 2 0 3 a近傍が給電線 2 0 2を挟み込むように 湾曲している。 給電線 2 0 2は、 接続用板金 2 0 3の開口部 2 0 3 aから挿入され、 接続 用板金 2 0 3によって挟み込まれることにより給電線用接続装置 2 0 1に取り付けられる。 このような構成により、 給電線 2 0 2を接続用板金 2 0 3の開口部 2 0 3 aに挿入するだ けで給電線 2 0 2を取り付けることができる。
しかしながら、 このような給電線用接続装置 2 0 1においては、 接続用板金 2 0 3が可 撓性を有する導線 2 0 4によって接続されているので、 接続時に接続用板金 2 0 3が動い て位置が安定せず、 作業が煩わしいものとなっていた。
【特許文献 1】 特開 2 0 0 2— 1 7 8 8 0 0号公報
しかしながら、 このような給電線用接続装置 2 0 1においては、 給電線 2 0 2を接続用 板金 2 0 3に挿入するときに、 給電線 2 0 2が接続用板金 2 0 3の略 U字形状の底部方向 や給電線揷通方向 (接続用板金 2 0 3の長手方向) に過剰に挿入されて適正な接続位置か ら外れ、 給電線 2 0 2と接続用板金 2 0 3間の通電が安定しない虞がある。 また、 過剰に 挿入された場合、 接続用板金 2 0 3が給電線 2 0 2を挟み込む力が小さくなるので、 給電 線 2 0 2が接続装置 2 0 1から外れ易くなる。 発明の開示
本発明は、 上記問題を解消するものであり、 給電線を接続用板金の適切な接続位置に容 易に接続することができる給電線用接続装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の 1側面による非接触給電装置に用いられる給電線の 対向する端部間を接続する給電線用接続装置において、 互いに驊間して対向する給電線の 各端部を挟み込みそれぞれ電気的に接続される略 u字型形状の接続用板金と、 これら接続 用板金間を電気的に接続する可撓性を有する導線と、 これら接続用板金に取り付けられる ケースと、 を備え、 前記ケースは、 これら接続用板金のケースに対する相対的な位置決め をするためのピンを有し、 前記接続用板金は、 前記ピンが貫通する貫通孔を有し、 この貫 通孔に前記ピンが貫通されることにより前記ケースに固定されるものである。
このような構成によれば、 接続用板金がケースに位置決めされて動かないので、 給電線 を給電線用接続装置に容易に取り付けることができる。
また、 前記ケースは絶縁材ょリ成り、 このケースの上方から前記接続用板金と導線を覆 うように絶縁材ょリ成るカバ一を設けられても良い。
このような構成によれば、 接続用板金、 導線が周囲から絶縁されるので、 漏電や感電等
の事故の発生が防止されて安全になる。
また、 前記ケースに、 前記給電線が前記接続用板金の略 U字型形状底部方向に過剰挿入 されることを防止するための部材を設けても良い。
このような構成によれば、 給電線が接続用板金の底部方向に過剰挿入されることが防止 されるので、 給電線の取り付け位置が適切になり、 給電線と接続用板金と間の通電が安定 する。 また、 給電線が給電線用接続装置から外れ難くなる。
また、 前記ケース又はカバーに、 前記給電線が前記接続用板金の給電線揷通方向に過剰 挿入されることを防止するための部材を設けても良い。
このような構成によれば、 給電線の給電線挿通方向への過剰挿入が防止されるので、 給 電線の取り付け位置が適切になり、 給電線と接続用板金と間の通電状態が安定する。 また、 前記接続用板金の貫通孔の周囲に、 その底部側方向を除いてスリットを設けても 良い。
このような構成によれば、 給電線が挿入されるときにピンに接続用板金から応力がかか らなくなるので、 接続用板金が容易に開き、 給電線を容易に挿入することができ、 また、 ピンが折れることがない。
本発明の 2側面による非接触給電装置に用いられる給電線の対向する端部間を接続する 給電線用接続装置において、 互いに離間して対向する給電線の各端部を挟み込み該給電線 と電気的に接続される一対の略 U字形状の接続用板金と、 これら接続用板金間を電気的に 接続する可撓性を有する導線と、 を備え、 前記接続用板金は、 前記給電線を挟み込むため の湾曲部と、 前記湾曲部よりも該接続用板金の略 U字形状の底部側に設けられ、 前記給電 線が該底部方向に過剰挿入されることを防止するリブと、 を有したものである。
このような構成によれば、 給電線が接続用板金の底部方向に過剰挿入されることが防止 されるので、 給電線を接続用板金の適切な接続位置に容易に接続することができ、 給電線 と接続用板金と間の通電が安定する。また、給電線が給電線用接続装置から外れ難くなる。 本発明の 3側面による非接触給電装置に用いられる給電線の対向する端部間を接続する 給電線用接続装置において、 互いに離間して対向する給電線の各端部を挟み込み該給電線 と電気的に接続される一対の略 U字形状の接続用板金と、 これら接続用板金間を電気的に 接続する可撓性を有する導線と、 を備え、 前記接続用板金は、 前記給電線が該接続用板金 の給電線揷通方向に過剰挿入されることを防止するリブを有したものである。
このような構成によれば、 給電線の給電線揷通方向への過剰挿入が防止されるので、 給 電線を接続用板金の適切な接続位置に容易に接続することができ、 給電線と接続用板金と 間の通電状態が安定する。
また、前記給電線用接続装置において、前記接続用板金に取り付けられるケースを備え、 前記ケースはこれら接続用板金のケースに対する相対的な位置決めをするためのピンを有 し、 前記接続用板金は前記ピンが貫通する貫通孔を有し、 この貫通孔に前記ピンが貫通さ れることにより前記ケースに固定されてもよい。
また、 前記ケースは絶縁材ょリ成り、 このケースの上方から前記接続用板金と導線を覆 うように絶縁材ょリ成るカバ一を設けてもよい。
図面の簡単な説明
【図 1】 (a) は本実施形態に係る給電線用接続装置の分解斜視図、 (b) は同給電線 用接続装置の斜視図、 (c) は同給電線用接続装置の平面図、 (d) は (b) における I D - I D線断面図。
【図 2】 (a) は同給電線用接続装置に取り付けられるカバーの斜視図、 (b) はカバ —を取り付けた給電線用接続装置の斜視図。
【図 3】 (a) は第 1の変形例において設けられるリブを有さない給電線用接続装置に おいて給電線が接続用板金の底部方向に過剰挿入されたときの斜視図、 (b ) は同変形例に おける給電線用接続装置の斜視図。
【図 4】 (a) は第 2の変形例において設けられるリブを有さない給電線用接続装置に おいて給電線が接続用板金の給電線揷通方向に過剰に挿入されたときの斜視図、 (b) は同 変形例における給電線用接続装置の斜視図、 (c) は同給電線用接続装置の平面図。
【図 5】(a)は同給電線用接続装置のカバ一の斜視図、(b)は同カバ一の平面図、(c) は (b) における VC— VC線断面図。
【図 6】 (a) は第 3の変形例において設けられるスリットを有さない給電線用接続装 置において蓋を取り外したときの正面図、 (b) は (a) における V I B-V I B線断面図、 (c) はピンが貫遒している箇所の接続用板金の部分断面図。
【図 7】 (a) は同変形例における給電線用接続装置において蓋を取り外したときの正 面図、 (b) はピンが貫通している箇所の接続用板金の部分断面図。
【図 8】 (a) は第 2の実施形態に係る給電線用接続装置と給電線の斜視図、 (b) は 給電線を接続した同給電線用接続装置の斜視図、 (c) は給電線を接続した同給電線用接続 装置の平面図、 (d) は同給電線用接続装置において給電線を挟み込んだ接続用板金の側面 図、 (e) は従来の給電線用接続装置の接続用板金において給電線を底部方向に過剰挿入し たときの側面図。
【図 9】 (a) は第 3の実施形態に係る給電線用接続装置の斜視図、 (b) は給電線を 接続した同給電線用接続装置の斜視図、 (c) は給電線を接続した同給電線用接続装置の平 面図。
【図 1 0】 従来の給電線用接続装置を備えた非接触給電装置の構成図。
【図 1 1】 従来の給電線用接続装置の斜視図。
【図 1 2】 (a) は本発明者らが先に提案した給電線用接続装置の斜視図、 (b) は同 給電線用接続装置の平面図、 (c) は (a) における XIIC— XIIC線断面図。 発明を実施するための形態
(第 1の実施形態)
本発明の第 1の実施形態に係る給電線用接続装置 (以下、 接続装置と記す) について図 1 ( a ) 乃至 (d ) を参照して説明する。 接続装置 1は、 互いに離間して対向する給電線 2の各端部を挟み込みそれぞれ電気的に接続される略 U字型形状の 2つの接続用板金 3と、 これら接続用板金 3間を電気的に接続する可撓性を有する導線 4と、 これら接続用板金 3 に取り付けられるケース 5とを備える。給電線 2は、銅線 2 1と被覆 2 2より成っており、 露出された銅線 2 1が接続用板金 3に挟み込まれる。 接続用板金 3は、 開口部 3 a近傍が 給電線 2を挟み込むように湾曲しており、 両側面に貫通孔 3 1を有している。
ケース 5は、 これら接続用板金 3のケース 5に対する相対的な位置決めをするためのピ ン 5 1を有するケース本体 5 2と、 接続用板金 3をケース本体 5 2内に保持する蓋 5 3と、 蓋 5 3をケース本体 5 2に取り付けるネジ 5 4とを有している。 ケース本体 5 2と蓋 5 3 は、 絶縁材であり、 例えば樹脂材ょリ成っている。 ピン 5 1は図では円柱形状としている が、 円柱形状に限らず、 三角柱形状や四角柱形状等の多角柱形状でもよい。
上記構成の接続装置 1に給電線 2を取り付ける.作業手順を説明する。 まず、 接続用板金 3の貫通? L 3 1にケース本体 5 2のピン 5 1を貫通させて、 接続用板金 3をケース本体 5 2内に収納する。 続いて、 蓋 5 3をネジ 5 4によってケース本体 5 2に取り付け、 接続用 板金 3がケース本体 5 2から外れないようにする。 これにより、 接続用板金 3のケース 5 に対する相対的な位置が固定される。 続いて、 給電線 2を接続用板金 3の開口部 3 aから 挿入し、 接続用板金 3によって挟み込み、 給電線 2を接続装置 1に取り付ける。
本実施形態の接続装置 1によれば、 接続用板金 3がケース 5に位置決めされて動かない ので、 給電線 2を接続装置 1に容易に取り付けることができる。
上記構成の接続装置 1に、 図 2 ( a ) に示すようなカバ一 6を取り付けてもよい。 カバ —6は例えば樹脂材などの絶縁材により形成されている。 カバー 6は、 ケース 5の上方か ら接続用板金 3と導線 4とを覆うようにして、 ケース 5に例えばネジ (図示せず) によつ て取り付けられる。 このようにカバー 6付の接続装置 1とすることにより、 銅線 2 1、 接 続用板金 3、 導線 4が周囲から絶縁されるので、 漏電や感電等の事故の発生が防止されて 安全になる。
(第 1の変形例)
以下、 本実施形態の各種変形例について、 図面を参照して説明する。
図 3 ( a ) は、 下記の第 1の変形例が適用されていない接続装置 1を示し、 図 3 ( b ) は第 1の変形例が適用された接続装置 1を示す。 本変形例は、 図 3 ( b ) に示されるよう に、 給電線 2が接続用板金 3の略 U字型形状の底部方向に過剰に挿入されることを防止す るリブ (部材) 7 1が設けられたものであるが、 ここで、 本変形例を説明する前に、 図 3 ( a ) を用いて本変形例によるリブ 7 1を有さない接続装置 1について説明する。 この接 続装置 1においては、 給電線 2が接続用板金 3によって挟み込まれる位置よりもさらに底 部方向に押圧されると、 接続用板金 3が D方向に開き、 給電線 2が底部方向に過剰挿入さ
れる。 そうすると、 給電線 2と接続用板金 3との接触が不十分となり、 給電線 2と接続用 板金 3との間の通電が安定しなくなる。 また、 接続用板金 3が給電線 2を挟み込む力が小 さくなるので、 給電線 2が接続装置 1から外れ易くなる。
それに対して、 本変形例においては、 図 3 ( b ) に示されるように、 接続装置 1にはケ ース本体 5 2の端部上側にリブ 7 1が設けられ、 リブ 7 1の上面の高さは、 給電線 2が接 続用板金 3に挟み込まれたときの給電線 2の下側の面の高さになるように形成されている。 このような構成にすることにより、 給電線 2が接続用板金 3の底部方向に強く押圧されて もリブ 7 1に当接し、 過剰挿入されることが防止される。 このことにより、 給電線 2の取 リ付け位置が適切になり、 給電線 2と接続用板金 3と間の通電が安定し、 また、 給電線 2 が接続装置 1から外れ難くなる。
(第 2の変形例)
図 4 ( a ) は、 下記の第 2の変形例が適用されていない接続装置 1を示し、 図 4 ( b ) 及び (c ) は第 2の変形例が適用された接続装置 1を示す。 本変形例は、 図 4 ( b ) 及び ( c ) に示されるように、 給電線 2が接続用板金 3の給電線揷通方向 (ケース 5の長手方 向) に過剰に挿入されることを防止するリブ (部材) 7 2が設けられたものであるが、 こ こで、 本変形例を説明する前に、 図 4 ( a ) を用いて本変形例によるリブ 7 2を有さない 接続装置 1について説明する。 この接続装置 1においては、 給電線 2が過剰に挿入される と、 給電線 2が相手側の接続用板金 3に接触して電流が短絡する。 そうすると、 給電線 2 間の通電状態が変動し、 接続装置 1の周囲に形成される磁場の状態が変動するので、 搬送 車等の電流供給先で発生する誘導電流が安定しない。
それに対して、 本変形例においては、 図 4 ( b ) 及び (c ) に示されるように、 接続装 置 1には、 給電線 2の先端に位置するように、 ケース本体 5 2及び蓋 5 3にリブ 7 2が設 けられている。 このような構成にすることにより、 給電線 2が接続用板金 3の給電線揷通 方向に過剰に揷;^されょぅとしても、 給電線 2の先端がリブ 7 2に当接するので、 過剰挿 入が防止される。 また、 接続装置 1の設置後に振動等によって給電線 2が給電線揷通方向 に移動することを防止することができる。 このことにより、 給電線 2の取り付け位置が適 切になリ、 給電線 2と接続用板金 3と間の通電状態が安定する。
過剰揷入防止のためのリブ 7 2は、 図 5 ( a ) 乃至 (c ) に示されるように、 カバ一 6 に設けてもよい。 リブ 7 2が設けられていないケース 5においても、 カバー 6にリブ 7 2 を設けることにより、 給電線 2の過剰挿入を防止することができる。
(第 3の変形例)
図 6 ( a ) 乃至 (c ) は、 下記の第 3の変形例が適用されていない接続装置 1を示し、 図 7 ( a ) 及び (b ) は第 3の変形例が適用された接続装置 1を示す。 本変形例は、 図 7 ( a ) に示されるように接続用板金 3の貫通孔 3 1の周囲に、 接続用板金 3からピン 5 1 への応力を防止するスリット 3 4が設けられたものであるが、 ここで、 本変形例を説明す る前に、 図 6 ( a ) 乃至 (c ) を用いて本変形例によるスリット 3 4を有さない接続装置
1について説明する。 この接続装置 1においては、 給電線 2が接続用板金 3に揷入される と、 接続用板金 3が開こうとするが、 ピン 5 1が貫通孔 3 1に接触しているので、 接続用 板金 3は開き難く、また、接続用板金 3を開ける応力によってピン 5 1が折れる虞がある。 それに対して、 本変形例においては、 図 7 ( a ) に示されるように、 貫通孔 3 1の周囲 に接続用板金 3の底部方向を除いてスリツト 3 4が設けられている。 このような構成にす ることにより、給電線 2が挿入されても、スリット 3 4より外側の接続用板金 3は開くが、 貫通 ¾ 3 1の周囲の接続用板金 3は開かないので、 接続用板金 3からピン 5 1に応力がか からない。 このことにより、 接続用板金 3が容易に開くので、 給電線 2を容易に接続用板 金 3に挿入することができ、 また、 ピン 5 1が折れることがない。
なお、 本発明は、 上記各種実施形態の構成に限られず、 発明の趣旨を変更しない範囲で 種々の変形が可能である。 例えば、 実施形態では 1つの接続用板金 3は 1本のピン 5 1に よって位置決めされたが、 複数本のピン 5 1によって位置決めされてもよい。 また、 ピン 5 1をケース本体 5 2に設けずに蓋 5 3に設けてもよいし、 ケ一ス本体 5 2と蓋 5 3の両 方に設けてもよい。
(第 2の実施形態)
本発明の第 2の実施形態に係る給電線用接続装置について図 8 ( a ) 乃至 (e ) を参照 して説明する。 接続装置 1 0は、 互いに離間して対向する給電線 2の各端部を挟み込み、 給電線 2と電気的に接続される一対の略 U字形状の接続用板金 3と、 これら接続用板金 3 間を電気的に接続する可撓性を有する導線 4とを備える。 給電線 2は、 銅線 2 1と被覆 2 2より成っており、露出された銅線 2 1が接続用板金 3に挟み込まれる。接続用板金 3は、 給電線 2を挟み込むための湾曲部 3 bと、 前記給電線が略 U字形状の底部方向に過剰挿入 されることを防止するリブ 3 3とを有している。
湾曲部 3 bは接続用板金 3の略 U字形状の開口部 3 aの近傍に設けられ、 給電線 2の形 状に合わせて湾曲されている。 リブ 3 3は、 湾曲部 3 bよりも接続用板金 3の略 U字形状 の底部側に設けられ、 接続用板金 3の縁から略 U字形状の内側へ突出した形状であり、 接 続用板金 3における給電線 2の伸長方向の両端の少なくとも一方に設けられる。 リブ 3 3 は、 接続用板金 3を曲げて形成してもよいし、 他の部材を接着等によって取り付けて形成 しいてもよい。 導線 4は、 接続用板金 3にはんだ付けや溶接やかしめ等によって取り付け られる。
接続装置 1 0に給電線 2を取り付ける作業手順を説明する。 給電線 2を接続用板金 3の 開口部 3 aから略 U字形状の底部方向に挿入し、 接続用板金 3の湾曲部 3 bによって挟み 込み、 接続装置 1 0に取り付ける。 このときに、 給電線 2を接続用板金 3の略 U字形状の 底部方向に強く挿入しても、 図 8 ( d ) に示すように、 給電線 2がリブ 3 3に当接するの で、 給電線 2はリブ 3 3の位置よりも底部側に挿入されない。
上記のリブ 3 3を有さない場合には、 図 8 ( β ) に示されるように、 給電線 2が接続用 板金 3によって挟み込まれる位置よリもさらに底部方向に押圧されると、 接続用板金 3が
B方向に開き、 給電線 2が底部方向に過剰挿入される。 そうすると、 給電線 2と接続用板 金 3との接触が不十分となり、 給電線 2と接続用板金 3との間の適電が安定しなくなる。 また、 接続用板金 3が給電線 2を挟み込む力が小さくなるので、 給電線 2が接続装置 1 0 から外れ易くなる。
しかしながら、 本実施形態のような構成にすることにより、 給電線 2が接続用板金 3の 底部方向に強く押圧されてもリブ 3 3に当接するので、 過剰挿入されることが防止される。 このことにより、 給電線 2の接続位置が適切になり、 給電線 2と接続用板金 3と間の通電 が安定し、 また、 給電線 2が接続装置 1 0から外れ難くなる。
(第 3の実施形態)
本発明の第 3の実施形態に係る接続装置 1 0について図 9 ( a ) 乃至 (c ) を参照して 説明する。 第 2の実施形態の接続装置 1 0と同一の構成については説明を省略する。 本実 施形態の接続装置 1 0は、 第 2の実施形態と異なり、 給電線 2が接続用板金 3の給電線揷 通方向に過剰挿入されることを防止するリブ 3 4を接続用板金 3に有している。 リブ 3 4 は、 給電線 2の先端に位置するように設けられており、 接続用板金 3を曲げて形成しても よいし、 他の部材を接着等によって取り付けて形成してもよい。
この接続装置 1 0において、 給電線 2が接続用板金 3に揷入されるときに、 図 2 ( b ) に示されるように給電線 2が給電線揷通方向に強く挿入されても、 給電線 2の先端がリブ 3 4に当接するので、 それ以上に電線揷通方向に挿入されない。
このリブ 3 4を有さない場合には、 給電線 2が給電線揷通方向に過剰に挿入されると、 給電線 2が相手側の接続用板金 3に接触して電流が短絡する。 そうすると、 給電線 2間の 通電状態が変動し、 接続装置 1 0の周囲に形成される磁場の状態が変動するので、 搬送車 等の電流供給先で発生する誘導電流が安定しない。
接続装置 1 0を本実施形態のような構成にすることにより、 給電線 2が接続用板金 3の 給電線揷通方向に過剰に挿入されようとしても、 給電線 2の先端がリブ 3 4に当接するの で、 過剰挿入が防止される。 また、 接続装置 1 0の設置後に振動等によって給電線 2が給 電線揷通方向に移動することを防止することができる。 このことにより、 給電線 2を接続 用板金 3の適切な接続位置に容易に接続することができ、 給電線 2と接続用板金 3と間の 通電状態が安定する。
なお、 本発明は、 上記各種実施形態の構成に限られず、 発明の趣旨を変更しない範囲で 種々の変形が可能である。 例えば、 リブ 3 3は、 接続用板金 3の端部以外の板金内側に設 けてもよい。
上述した実施形態や変形例は適切な結合が可能である。 例えば、 接続用板金にリブが設 けられた第 2の実施形態や第 3の実施形態の給電線用接続装置において、 第 1実施形態の 給電線用接続装置のケースやカバーなどを設けることができる。
以上では、 本発明の特定の実施例を中心にして説明したが、 本発明の趣旨及び添付の特 許請求範囲内において多用な変形、変更または修正が当該技術分野で可能であり、よって、
前述した説明及び図面は本発明の技術思想を限定するものではなく本発明を例示するもの と解釈されなければならない。