WO2011055443A1 - 端子構造およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

 端子構造(1)は内部空間(1101)を規定する筒状のケース(100)と、内部空間(1101)に配置される、第一貫通孔(19)を有する外側リテーナ(10)と、内部空間(1101)で外側リテーナ(10)に対向するように配置される、第二貫通孔(29)を有する内側リテーナ(20)と、第一および第二リテーナ間に設けられ、第一および第二リテーナならびにケース(100)に接触するガスケット(30)とを備え、第一および第二貫通孔を貫通するようにケーブル(40)が設けられ、ガスケット(30)は、第一および第二リテーナ間でケーブル(40)に接触する。

Description

端子構造およびその製造方法
 この発明は、端子構造およびその製造方法に関し、より特定的には、ガスケットを用いたシール構造を有する端子構造およびその製造方法に関するものである。
 従来、端子構造は、たとえば、特開平6-52925号公報(特許文献1)、特開2002-305065号公報(特許文献2)、特開2008-109107号公報(特許文献3)、特開平7-245029号公報(特許文献4)および特開平11-146528号公報(特許文献5)に開示されている。
特開平6-52925号公報 特開2002-305065号公報 特開2008-109107号公報 特開平7-245029号公報 特開平11-146528号公報
 特許文献1では、シールインサーターとシール材でコネクタを密封化した構造が開示されている。
 特許文献2では、ハウジングと電線との隙間をゴム状弾性体で密封した構造が開示されている。
 特許文献3では、配線基板とハウジング間を自己接着型シリコンゴムで密閉した構造が開示されている。
 特許文献4では、インナー部材とワイヤハーネス間を二液性主剤と硬化剤よりなる充填剤で注入硬化した密封構造が開示されている。
 特許文献5では、プロテクタのワイヤハーネス周囲をゲル状ポリマーで充填し、差出口より漏出させた密閉構造が開示されている。
 しかしながら、従来の技術では、ガスケットのコストが高いという問題があった。また、ガスケットを格納するためのスペースが必要でケースが大型化してコストが上昇し、かつ、車両への搭載性が悪いという問題点があった。
 そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、小型化が可能な端子構造およびその製造方法を提供することを目的とする。
 この発明に従った端子構造は、内部空間を規定する筒状のケースと、内部空間に配置される、第一貫通孔を有する第一リテーナと、内部空間で第一リテーナに対向するように配置される、第二貫通孔を有する第二リテーナと、第一および第二リテーナ間に設けられ、第一および第二リテーナならびにケースに接触するガスケットとを備え、第一および第二貫通孔を貫通するようにケーブルが設けられ、ガスケットは、第一および第二リテーナ間でケーブルに接触する。
 このように構成された端子構造では、ケース内において第一および第二リテーナ間でガスケットを挟んでケーブルに接触させることでシール構造を実現することができる。その結果、端子構造の小型化が可能となる。
 好ましくは、ガスケットは液状ガスケットである。
 好ましくは、第一リテーナおよび第二リテーナの互いに対向する面の外周にはテーパ形状が設けられている。
 好ましくは、第一および第二リテーナは貫通孔を境として分割可能な構成である。
 好ましくは、第一リテーナの第二リテーナに対向する面に第一液を塗布し、第二リテーナの第一リテーナと対向する面に第二液を塗布し、第一液と第二液とを接触させることで第一液と第二液とを反応させてガスケットを構成し、ガスケットは、第一リテーナとケースとの間、第二リテーナとケースとの間、第一貫通孔とケーブルとの間、および、第二貫通孔とケーブルとの間に入り込み、第一液および第二液の一方は液状ゴムガスケットの主材であり、他方は硬化剤である。
 好ましくは、第一リテーナには3つ以上の第一貫通孔が設けられ、第二リテーナには3つ以上の第二貫通孔が設けられ、3つ以上の第一および第二貫通孔は一直線上に配置される。
 好ましくは、第一リテーナには3つ以上の第一貫通孔が設けられ、第二リテーナには3つ以上の第二貫通孔が設けられ、3つ以上の第一および第二貫通孔は所定の領域を取り囲むように配置される。
 好ましくは、第一および第二貫通孔ならびにケーブルは偏平形状である。
 この発明に従った端子構造の製造方法は、内部空間を有するケース内に、ケーブルを固定する工程と、表面に第一液が塗布され、第一貫通孔が設けられた第一リテーナと、表面に第二液が塗布され、第二貫通孔が設けられた第二リテーナとを、第一貫通孔および第二貫通孔にケーブルが挿入されるようにケース内で位置決めして第一液と第二液とを対向させる工程と、第一液と第二液とを接触させて反応させることにより液状ガスケットを構成するとともに液状ガスケットを第一リテーナとケースとの間、第二リテーナとケースとの間、第一貫通孔とケーブルとの間、および、第二貫通孔とケーブルとの間に浸透させる工程とを含む。
 このような工程では、液状ガスケットを第一リテーナとケースとの間、第二リテーナとケースとの間、第一貫通孔とケーブルとの間、および、第二貫通孔とケーブルとの間に浸透させるため、液状ガスケットによりシールを実現することができる。そして、液状ガスケットはケース内で第一および第二リテーナ間に挟まれて設けられるため、端子構造を小型化することができる。
 この発明に従えば、小型化が可能な端子構造およびその製造方法を提供することが可能である。
この発明の実施の形態に従った、電機機器の一部分として用いられる端子構造を示す断面図である。 図1中のII-II線に沿ったケーブル40、外側リテーナ10およびケース100の断面図である。 この発明の実施の形態に従った端子構造で用いられる、ケーブルが嵌合していない外側リテーナ10の正面図である。 この発明の実施の形態に従った端子構造で用いられる、ケーブルが嵌合していない内側リテーナ20の正面図である。 図3で示す外側リテーナ10が展開されて係合部17が上側部材15に係合していない状態を示す正面図である。 図4で示す内側リテーナ20が展開されて係合部27が上側部材25に係合していない状態を示す正面図である。 別の局面に従った、3つの貫通孔がある領域を取り囲むように配置された内側リテーナの正面図である。 図7で示す内側リテーナ200が展開されて係合部207が第一部分210に係合していない状態を示す正面図である。 さらに別の局面に従った、偏平形状のケーブル40に嵌合した外側リテーナ10の正面図である。 液状のガスケット30を用いない、比較例に従った外側リテーナの構成を示す図である。 この発明に従った端子構造を製造するための工程を説明するための流れ図である。 端子構造の製造途中において、内側リテーナ20と外側リテーナ10とが対向した状態を示す断面図である。
 以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。また、各実施の形態を組合せることも可能である。
 図1は、この発明の実施の形態に従った、電機機器の一部分として用いられる端子構造を示す断面図である。図1を参照して、端子構造1は、ケース100を有する。ケース100は中空形状であり、その内部空間1101にケーブル40が挿入されている。
 ケース100内においてケーブル40は、内側リテーナ20および外側リテーナ10の間に保持されたガスケット30によりシールされている。これにより、内部空間1101の外側に位置する水や埃が内部空間1101へ入ることを防止している。
 ケーブル40の中央部には中心導体としての導体41が設けられている。ケーブル40はシールド用編込み線42で覆われている。外側リテーナ10の主表面10fと内側リテーナ20の主表面20fとが互いに向かい合う。内側リテーナ20の周縁部にはテーパ部28が設けられている。外側リテーナ10の周縁面にはテーパ部18が設けられている。
 シールドシェル190がケース100を覆っている。シールドシェル190は内部から電磁波が漏れることを防止するための部材であり、導電性の部材により構成されている。
 ケース100内では、導体41に接触するように板状導電体50が設けられている。板状導電体50はボルト80によりバスバー90と固定されている。バスバー90はコネクタ本体樹脂150内に埋込まれている。ボルト80上に蓋部材180が設けられており、蓋部材180の外周にシール部材130が設けられている。
 またコネクタ本体樹脂150とケース100との間にもシール部材120が設けられている。
 コネクタ本体樹脂150はアルミシェル60によりモータケース70側に固定されている。
 図2は、図1中のII-II線に沿ったケーブル40、外側リテーナ10およびケース100の断面図である。図2を参照して、ケース100には、外側リテーナ10が嵌め合わせられている。外側リテーナ10の各々の凸部11がケース100の貫通孔101,102に嵌まり合う。この例では、3本のケーブル40が外側リテーナ10に嵌め合わせられ、各々のケーブル40が一直線上に並んで配置されている構成を示している。また、隣接するケーブル40間の距離はほぼ等しい。この例に限られず、3つより少ない、または3つより多いケーブル40が用いられてもよい。さらに、この例では、ケース100、外側リテーナ10およびケーブル40はそれぞれ円形状の外形を有するが、これに限られず、四角形状または三角形状等の多角形状のケース100、外側リテーナ10およびケーブル40が用いられてもよい。
 ケース100は円弧を3つ繋げたような形状とされている。これに限られず、ケース100は扁平な楕円形状とし、その扁平な楕円形状のケース100に3つのケーブル40が互いに等しい距離を隔てて収納されていてもよい。
 ケース100には別の貫通孔103,104が設けられており、この貫通孔103,104には、内側リテーナの突起が嵌め合わせられる。
 ケース100の材質は、成形の容易さ等を考慮すれば樹脂であることが好ましい。また、ケース100にシールド機能を持たせるためには金属製としてもよい。
 さらに、樹脂製のケース100内に導電性の物質を埋込んでもよい。また、樹脂製のケース100の表面を導電性のめっき層で覆うことでケース100に電磁波の遮蔽性能を付与してもよい。
 図3は、この発明の実施の形態に従った端子構造で用いられる、ケーブルが嵌合していない外側リテーナの正面図である。図3を参照して、外側リテーナ10は、上側部材15と下側部材16とにより構成される。上側部材15と下側部材16とは係合部17により係合している。上側部材15および下側部材16の各々には第一貫通孔19が設けられている。第一貫通孔19はケーブル40の外周に沿った形状とされている。
 図4は、この発明の実施の形態に従った端子構造で用いられる、ケーブルが嵌合していない内側リテーナ20の正面図である。図4を参照して、内側リテーナ20は、上側部材25と下側部材26とを有する。上側部材25および下側部材26は各々第二貫通孔29を有する。第二貫通孔29はケーブルの外形に沿った形状である。上側部材25と下側部材26とは係合部27とにより係合される。内側リテーナ20の外周に設けられた凸部21は、図2中の貫通孔103,104に嵌まり合う部分であり、内側リテーナ20をケース100内に固定する役割を果たす。
 図5は、図3で示す外側リテーナ10が展開されて係合部17が上側部材15に係合していない状態を示す正面図である。図5を参照して、係合部17による係合を取外すと、上側部材15と下側部材16とが一直線上に並ぶように配置される。すなわち、図5で示す形状の部材を成形し、これを中央部から折り曲げて係合部17により上側部材15と下側部材16とを係合させることにより、図3で示す形状の外側リテーナ10を構成する。上側部材15と下側部材16との境界部である中央部分は変形可能なように、その肉厚が薄くされている。このように1つの部材を折り曲げて外側リテーナ10を製造することができるので、外側リテーナ10の加工が容易となる。
 図6は、図4で示す内側リテーナ20が展開されて係合部27が上側部材25に係合していない状態を示す正面図である。内側リテーナを展開した状態を示す正面図である。図6を参照して、係合部27による係合を取外すと、上側部材25と下側部材26とが一直線上に並ぶように配置される。すなわち、図6で示す形状の部材を成形し、これを中央部から折り曲げて係合部27により上側部材25と下側部材26とを係合させることにより、図4で示す形状の内側リテーナ20を構成する。上側部材25と下側部材26との境界部である中央部分は変形可能なように、その肉厚が薄くされている。このように1つの部材を折り曲げて内側リテーナ20を製造することができるので、内側リテーナ200の加工が容易となる。
 このように規定された端子構造1は、内部空間1101を規定する筒状のケース100と、内部空間1101に配置される、第一貫通孔19を有する第一リテーナとしての外側リテーナ10と、内部空間1101内で外側リテーナ10に対向するように配置される、第二貫通孔としての第二貫通孔29を有する第二リテーナとしての内側リテーナ20と、外側リテーナ10および内側リテーナ20間に設けられ、外側リテーナ10および内側リテーナ20ならびにケース100に接触するガスケット30とを備える。第一貫通孔19および第二貫通孔29とを貫通するようにケーブル40が設けられる。ガスケット30は、外側リテーナ10および内側リテーナ20間でケーブル40に接触する。ガスケット30は液状ガスケットである。外側リテーナ10および内側リテーナ20の互いに対向する主表面10f、20fの外周にはテーパ形状としてのテーパ部18,28が設けられている。外側リテーナ10および内側リテーナ20は第一貫通孔19および第二貫通孔29を境として分割可能な構成である。
 図7は、別の局面に従った、3つの貫通孔がある領域を取り囲むように配置された内側リテーナの正面図である。図7を参照して、内側リテーナ200では、3つの貫通孔201,202,203が三角形を構成するように配置されており、図4で示す内側リテーナ20と比べて横幅が小さく、高さが高くなっている。各々の貫通孔201,202,203には、図1で示すケーブル40が通され、内側リテーナ200はケーブル40を保持することができる。
 図7と同じ形状で外側リテーナを構成する。図7で示す内側リテーナ200では、図4で示す内側リテーナ20と比べて横幅が小さいため、横幅の小さい空間、たとえば円筒形状の空間に配置することに適している。ケーブル40を配置する空間の形状はさまざまに異なり、その空間の形状に合致した形状のリテーナを提供することができる。図7で示す内側リテーナ200もケース100の内部空間1101に収納され、内側リテーナ200と外側リテーナとの間にはガスケット30が設けられる。
 図8は、図7で示す内側リテーナ200が展開されて係合部207が第一部分210に係合していない状態を示す正面図である。図8を参照して、内側リテーナ200は、第一部分210、第一部分210に接続される第二部分220および第二部分220に接続される第三部分230を有する。第一部分210には貫通孔201,202の一部分が設けられ、第二部分220には貫通孔201,203の一部分が設けられ、第三部分230には貫通孔202,203の一部分が設けられる。第三部分230には係合部207が設けられており、この係合部207が第一部分210と係合することで、図7で示す形状が保持される。
 図9は、さらに別の局面に従った、偏平形状のケーブル40に嵌合した外側リテーナ10の正面図である。図9を参照して、外側リテーナ10は偏平の四角形状であってもよい。第一貫通孔19は偏平形状であり、その第一貫通孔19に偏平形状のケーブル40が配置されている。ケーブル40は、複数の導体41を横方向に配置することで、偏平形状のケーブル40を構成している。なお、ケーブル40を構成する導体41の本数は、図9で示すものに限られず、さらに多くの、または少ない導体41でケーブル40を構成してもよい。図9で示す外側リテーナ10と同じ形状の打内側リテーナをケーブル40が貫通し、その内側リテーナと外側リテーナ10との間に液状のガスケット30が配置される。
 図10は、液状のガスケット30を用いない、比較例に従った外側リテーナの構成を示す図である。図10を参照して、液状ガスケットを用いずに、ゴムの固体ガスケットを用いた場合には、外側リテーナ410の外周部に固体ガスケット320を配置する必要がある。これにより、ケース100と外側リテーナ410との間のシールを確保することができる。さらに、ケーブル40と外側リテーナ410との間に固体ガスケット310を設ける必要がある。これにより、ケーブル40と外側リテーナ410との間のシールを確保することができる。これらの固体ガスケット310,320を設けることで、装置の外形が大きくなるという問題がある。特に、図10で示すような偏平形状のケーブル40および偏平形状の外側リテーナ410の場合には、外周長さが長くなるため、固体ガスケット310,320の長さも長くなり、装置が大型化するという問題が顕著である。
 次に、図1で示す構造の製造方法について説明する。図11は、この発明に従った端子構造を製造するための工程を説明するための流れ図である。図11を参照して、まず、ケース100の内部空間1101に3本のケーブル40を固定する(ステップS1010)。固定の方法としては、ケーブル40の先端から突出した導体41を板状導電体50に固定することで行う。
 図6で示す展開した形状の内側リテーナ20を準備して、下側部材26の各々の第二貫通孔29にケーブル40を嵌め合わせる。内側リテーナ20の表面(外側リテーナ10と対向する面)には、第二液を塗布している。この状態で、下側部材26と上側部材25の境界部分で上側部材25を折り曲げて上側部材25の第二貫通孔29をケーブル40に嵌め合わせる。係合部27を上側部材25と係合させる。これにより、図4で示す内側リテーナ20を構成する。内側リテーナ20の第二貫通孔29にはケーブル40が嵌め合わせられている。内側リテーナをケース100の内部空間1101内へ押し込んで、図1で示す位置において内側リテーナ20を固定する(ステップS1020)。
 図5で示す展開した形状の外側リテーナ10を準備して、下側部材16の各々の第一貫通孔19にケーブル40を嵌め合わせる。外側リテーナ10の表面(内側リテーナ20と対向する面)には、第一液を塗布している。この状態で、下側部材16と上側部材15の境界部分で上側部材15を折り曲げて上側部材15の第一貫通孔19をケーブル40に嵌め合わせる。係合部17を上側部材15と係合させる。これにより、図3で示す外側リテーナ10を構成する。外側リテーナ10の第一貫通孔19にはケーブル40が嵌め合わせられている。外側リテーナ10をケース100の内部空間1101内へ押し込む。
 図12は、端子構造の製造途中において、内側リテーナ20と外側リテーナ10とが対向した状態を示す断面図である。図12を参照して、内側リテーナ20の表面には第二液620が塗布されている。内側リテーナ20と対向する外側リテーナ10の表面には第一液610が塗布されている。
 図12で示す状態から、外側リテーナ10を内部空間1101内へさらに押し込む。そして、第一液610と第二液620とを接触させる。これにより第一液610と第二液620が反応してガスケット30を構成することができる(ステップS1030)。すなわち、第一液610と第二液620とを接触させることで第一液610と第二液620とを反応させてガスケット30を構成し、ガスケット30は、外側リテーナ10とケース100との間、内側リテーナ20とケース100との間、第一貫通孔19とケーブル40との間、および、第二貫通孔29とケーブル40との間に入り込み、第一液610および第二液620の一方は液状ゴムガスケットの主材であり、他方は硬化剤である。
 第一液610および第二液620は二液混合タイプ液状ガスケットであり、その例としてスリーボンド1119(商品名)、日本コニシボンドクイック5(商品名)、信越シリコーンKE1800T(商品名)、椿本興業860モールダブル・ポリマー・ガスケット(商品名)を用いることができる。第一液610および第二液620の一方は液状ゴムガスケットの主材であり、他方は硬化剤である。
 以上のような、この発明の実施の形態に従えば、FIPG(Formed-In-Place Gasket)によりガスケット30を構成しているため、ゴムからなる固体ガスケット310,320を用いる場合に比べて、図9および図10の対比で示したように、小型化を図ることができる。
 さらに、ゴムガスケットをFIPGに変更することにより、低コスト化を図ることができる。
 また、ゴムガスケットをFIPGに変更することにより、シール性を向上させることができる。
 この発明は、電機機器に接続される端子であって、ガスケットによるシールが必要な分野において用いることができる。
 1 端子構造、10 外側リテーナ、10f,20f 主表面、11 凸部、15 上側部材、16 下側部材、17 係合部、18,28 テーパ部、19 第一貫通孔、20 内側リテーナ、21 凸部、29 第二貫通孔、30 ガスケット、40 ケーブル、41 導体、50 板状導電体、60 アルミシェル、70 モータケース、80 ボルト、90 バスバー、100 ケース、101,102,103,104 貫通孔、120,130 シール部材、150 コネクタ本体樹脂、180 蓋部材、190 シールドシェル、210 第一部分、220 第二部分、230 第三部分、610 第一液、620 第二液。

Claims (9)

  1.  内部空間(1101)を規定する筒状のケース(100)と、
     前記内部空間に配置される、第一貫通孔(19)を有する第一リテーナ(10)と、
     前記内部空間で前記第一リテーナに対向するように配置される、第二貫通孔(29)を有する第二リテーナ(20)と、
     前記第一および第二リテーナ間に設けられ、前記第一および第二リテーナならびに前記ケースに接触するガスケット(30)とを備え、
     前記第一および第二貫通孔を貫通するようにケーブル(40)が設けられ、
     前記ガスケットは、前記第一および第二リテーナ間で前記ケーブルに接触する、端子構造。
  2.  前記ガスケットは液状ガスケットである、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  3.  前記第一リテーナおよび第二リテーナの互いに対向する面の外周にはテーパ形状(18,28)が設けられている、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  4.  前記第一および第二リテーナは前記貫通孔を境として分割可能な構成である、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  5.  前記第一リテーナの前記第二リテーナに対向する面に第一液(610)を塗布し、前記第二リテーナの前記第一リテーナと対向する面に第二液(620)を塗布し、前記第一液と前記第二液とを接触させることで前記第一液と前記第二液とを反応させて前記ガスケットを構成し、前記ガスケットは、前記第一リテーナと前記ケースとの間、前記第二リテーナと前記ケースとの間、前記第一貫通孔と前記ケーブルとの間、および、前記第二貫通孔と前記ケーブルとの間に入り込み、前記第一液および前記第二液の一方は液状ゴムガスケットの主材であり、他方は硬化剤である、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  6.  前記第一リテーナには3つ以上の第一貫通孔が設けられ、前記第二リテーナには3つ以上の第二貫通孔が設けられ、前記3つ以上の第一および第二貫通孔は一直線上に配置される、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  7.  前記第一リテーナには3つ以上の第一貫通孔が設けられ、前記第二リテーナには3つ以上の第二貫通孔が設けられ、前記3つ以上の第一および第二貫通孔は所定の領域を取り囲むように配置される、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  8.  前記第一および第二貫通孔ならびに前記ケーブルは偏平形状である、請求の範囲第1項に記載の端子構造。
  9.  内部空間(1101)を有するケース(100)内に、ケーブル(40)を固定する工程と、
     表面に第一液(610)が塗布され、第一貫通孔(19)が設けられた第一リテーナ(10)と、表面に第二液(620)が塗布され、第二貫通孔(29)が設けられた第二リテーナ(20)とを、前記第一貫通孔および前記第二貫通孔に前記ケーブルが挿入されるように前記ケース内で位置決めして前記第一液と前記第二液とを対向させる工程と、
     前記第一液と前記第二液とを接触させて反応させることにより液状ガスケット(30)を構成するとともに前記液状ガスケットを前記第一リテーナと前記ケースとの間、前記第二リテーナと前記ケースとの間、前記第一貫通孔と前記ケーブルとの間、および、前記第二貫通孔と前記ケーブルとの間に浸透させる工程とを含む、端子構造の製造方法。
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