WO2010098274A1 - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

CCDセンサで装着者の目を撮像する。その撮像画像を取得する(S13)。その撮像画像に基づいて、装着者の視線が画像の向きか否かを判定する(S14)。画像の向きである場合には(S15:YES)、装着者は画像を視認していると判断できる時間として予め定められた視認時間T0が経過したか否かを判断する(S17)。視認時間T0が経過している場合には(S17:YES)、装着者が画像を視認している判断して、反対側の目に入る実像からの光量を、液晶からなるLCDレンズで徐々に減少させる(S18~S20)。

Description

ヘッドマウントディスプレイ
 本開示は、装着者の片側の目の視野の所定範囲に、実像に重畳して画像を表示することが可能なヘッドマウントディスプレイに関する。
 従来、装着者の片側の目の視野の所定範囲において、実像に重畳して画像を表示するヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display:以下HMD)が知られている。このHMDを使用した場合には、装着者が画像を視認しているにもかかわらず、反対側の目には実像からの光が入ってしまう。その結果、このHMDにおいては、装着者は表示されている画像を集中して視認できないという問題点があった。この問題に関連した発明として、実像からの光を遮断して画像を表示することを前提としつつ、装着者の目の前にシャッターを設けて、必要に応じてそのシャッターを開放することによって、装着者が実像を視認できるようなHMDが提案されている(特許文献1参照。)。この特許文献1に記載のHMDでは、装着者が画像を視認しているときに、反対側の目の前のシャッターを下ろすことによって、装着者は表示されている画像を集中して視認できる。
特開平7-36010号公報
 しかしながら、特許文献1に記載の発明では、シャッターの開閉は装着者の操作に基づいてなされるので、装着者の操作負担となっていた。すなわち、作業の途中で表示画像を見る場合、装着者は、一旦作業から手を離し、シャッターを閉じる操作を行う。そして、装着者は、表示画像を見た後、再びシャッターを開ける操作を行い、作業に手を戻す。即ち、装着者は、前記した一連の動作を小刻みに繰り返さなければならなかった。
 本開示によれば、装着者の片側の目の視野の所定範囲において、実像に重畳して画像を表示するヘッドマウントディスプレイにおいて、装着者の操作負担を低減しつつ、装着者が表示されている画像を集中して視認できるヘッドマウントディスプレイが提供される。
 本開示の実施態様に係るヘッドマウントディスプレイは、装着者の第一の目の視野の所定範囲において、実像に重畳して画像を表示することが可能なヘッドマウントディスプレイであって、前記装着者の第一の目を撮像する撮像手段と、当該撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて、前記装着者が前記画像を視認しているかを判断する視認判断手段とを備え、当該視認判断手段によって、前記装着者が前記画像を視認していると判断されたことに基づいて、前記第一の目の反対側の第二の目に入る実物からの光量を減少させる光量調節手段を前記第二の目に対向する位置に設けている。
 本実施態様によれば、撮像手段は装着者の第一の目を撮像する。視認判断手段は、撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて、装着者が画像を視認しているかを判断する。そして、光量調節手段は、視認判断手段によって、装着者が画像を視認していると判断されたことに基づいて、第一の目の反対側の目である第二の目に入る実物からの光量を減少させる。つまり、ヘッドマウントディスプレイの装着者が画像を視認しているときには、第一の目で画像、第二の目で実像を同時に見ることになるが、自動で反対側の目に入る実物からの光量が減少される。したがって、その装着者の操作負担を低減しつつ、光量が減少した実物は画像に対して気にならなくなるので、装着者は表示されている画像を集中して視認できる。
 また、本実施態様において、前記撮像手段により、連続して前記装着者の目を撮像し、前記視認判断手段は、前記撮像手段によって撮像された複数の撮像画像に基づいて、前記画像を視認するための時間として予め定められた視認時間以上、前記装着者の視線方向が前記画像の向きであると判断した場合に、前記装着者が前記画像を視認していると判断してもよい。装着者が画像を視認するつもりはないにもかかわらず、偶然に装着者の視線方向が画像の向きになる場合がある。このような場合、装着者はその画像を視認するつもりはないので、すぐに視線方向がその画像から外れると考えられる。そこで、視認判断手段は、画像を視認するための時間として予め定められた視認時間以上、装着者の視線方向が画像の向きであると判断した場合に、装着者が画像を視認していると判断している。これにより、装着者が画像を視認しているかを確実に判断できる。
 また、本実施態様において、前記画像が表示されている前記第一の目の視野のうちの、前記所定範囲以外の視野からその目に入る前記光量も減少させる第二の光量調節手段を設けてもよい。画像が表示されている第一の目であっても、その視野の全部が表示されている画像と対応しているとは限らない。このような場合、画像に対応する視野以外の視野から目に入る光によって、装着者は表示されている画像を集中して視認できないことがある。請求項3のヘッドマウントディスプレイによれば、光量調節手段は、画像が表示されている第一の目の視野のうちの、所定範囲以外の視野からその目に入る光量も減少させている。これにより、装着者は、実物に注意をそらされることなく表示されている画像をより一層集中して視認できる。
 また、本実施態様において、前記光量調節手段は、前記装着者の目の前に設けられた液晶の配列を変えて前記光量を調節するものであって、徐々にその液晶の配列を変えることによって、前記光量を徐々に減少させてもよい。液晶を利用することによって、光量を段階的に調節できる。したがって、光量が一気に減少されることによって、突然に実物を視認できなくなることによる装着者の違和感を防止し、状態変化に対応して装着者が順応することができる。
 また、本実施態様において、前記光量調節手段は、前記光量を減少させた後、前記視認判断手段によって、前記装着者が前記画像を視認していないと判断されたことに基づいて、瞬時に前記光量を元に戻してもよい。装着者が画像を視認したとして光量を減少させた後、装着者が画像の視認を辞めた場合には、瞬時に光量を元に戻すことができる。よって、装着者は瞬時に実像が視認できるようになる。従って、画像を視認していないにも拘らず実像が視認できないことによる装着者の不快感を防止できる。
HMD100の使用状態を示した斜視図である。 眼鏡ユニット120の平面図である。 眼鏡ユニット120の正面図である。 LCDレンズ140の断面図である。 制御部150の構成を示したブロック図である。 画像投射を説明するための眼鏡ユニット120の正面図である。 光量制御処理のメインルーチンを示したフローチャートである。 視線判定処理のサブルーチンのフローチャートである。 目画像500を示した図である。 装着者10の視線が画像の向きではないときにおける装着者10の目と画像の位置関係を示す正面図である。 図10に示す場合において、装着者10の目とLCDレンズ140とを上から見た図である。 装着者10の視線が画像の向きであるときにおける装着者10の目と画像の位置関係を示す正面図である。 図12に示す場合において、装着者10の目とLCDレンズ140とを上から見た図である。 電圧値ELCDの時間変化を示した図である。 変形例での装着者10の視線の向きと、装着者10の目と画像の位置関係を示す正面図である。 図15に示す場合において、装着者10の目とLCDレンズ140とを上から見た図である。
 以下、図面を参照して、本発明に係るヘッドマウントディスプレイの実施の形態を説明する。図1に示すように、HMD100は、装着者10の頭部に装着される眼鏡ユニット120と、当該眼鏡ユニット120を制御する制御部150とから構成されている。眼鏡ユニット120は装着者10が眼鏡と同じように目元に装着して使用される。また、制御部150は装着者10の腰元等に装着される。
 図2及び図3に示すように、眼鏡ユニット120は、フレーム121、光走査部130、ハーフミラー131、CCDセンサ132、LCDレンズ140、通常レンズ141とから構成される。フレーム121は、眼鏡型の形状をしたフレームである。フレーム121は、装着者10の目元に眼鏡ユニット120を保持する。光走査部130はフレーム121の左側(図2及び図3に於ける右側)に固定されている。光走査部130は、制御部150から供給される画像信号に基づいて生成した画像光を、2次元的に走査することにより装着者10の左目に投射する。従って、装着者10は、画像信号に応じた画像を視認することができる。
 ハーフミラー131は、図2、図3に示すように、装着者10の左目の前で光走査部130に固定されている。そのハーフミラー131は、光走査部130から出力される画像光をその表面で反射させて装着者10の左目に導くためのものである。したがって、ハーフミラー131の表面の向きは、光走査部130から出力される画像光が装着者10の左目に導かれるように定められている。また、ハーフミラー131は、画像光を反射する面と反対側の面に入射される外界にある実物からの光(実像)は透過させる。そのため、装着者10は画像を視認しつつ、実像も視認することができる。すなわちHMD100は、実像に重畳して画像を表示するシースルー型のHMDである。
 CCDセンサ132は、図2、図3に示すように、光走査部130の上部に装着者10の左目に向けて固定されている。そのCCDセンサ132は、装着者10の左目を逐次撮像する。そのCCDセンサ132は、周知のCharge Coupled Device Image Sensorとレンズとから構成されている。
 LCDレンズ140は、図2、図3に示すように、装着者10の右目(第二の目)の前でフレーム121に固定される。LCDレンズ140は、眼鏡の右のレンズに相当するものである。図4に示すように、LCDレンズ140は、眼鏡レンズ146と、その表面に形成された多層の薄膜である液晶素子層145とから構成されている。ここで、眼鏡レンズ146は、必ずしも度が入っている必要はない。また、眼鏡レンズ146は、サングラスのように着色されていても良い。液晶素子層145は、2枚の偏光板144と2枚の透明電極142と液晶部143とから構成される。偏光板144は入射される光を直線偏光するものである。透明電極142は液晶部143に対して電圧を印加するための透明な電極である。それら透明電極142は、フレーム121に内蔵された図示しない配線ケーブルで制御部150と接続されている。また、液晶部143は、液晶から構成され、透明電極142から印加された電圧値ELCDに応じて、液晶の配列が制御される。その液晶の配列によって、液晶部143を通過する光量を調節することができる。
 具体的には、電圧値ELCDが所定値E0(以下「光遮断電圧値E0」という。)の場合に、実像を示した光をLCDレンズ140の液晶素子層145で完全に遮断して、装着者10が実像を完全に視認できないように、液晶部143の液晶の配列が制御される。一方で、電圧値ELCDがゼロの場合には、実像を示した光がLCDレンズ140の液晶素子層145を透過する透過量が最大となり、装着者10が実像を最も良く視認できるように、液晶の配列が制御される。そして電圧値ELCDが大きくなるにしたがって、徐々に透過量が小さくなるように、液晶部143の液晶の配列が制御される。すなわち、装着者10は徐々に実像を視認できなくなる。このようにLCDレンズ140は、それに入射された光の量を調節して出力するものである。
 通常レンズ141は、図2、図3に示すように、装着者10の左目(第一の目)の前でフレーム121に固定されている。通常レンズ141は、眼鏡の左レンズに相当する。先に説明したLCDレンズ140は通過する光量を制御できる機能を有しているのに対し、この通常レンズ141は単に光を透過するのみである。眼鏡として、右目の前にだけレンズがあるのは違和感を他人に与えることを考慮して、通常レンズ141が設けられている。尚、通常レンズ141は、必ずしも度が入っている必要はない。また、通常レンズ141は、サングラスのように着色されていても良い。
 図5に示すように、制御部150は主制御を司るCPU151、CPU151が実行するプログラムを記憶したプログラムROM152、フラッシュROM153、RAM154、CCDセンサコントローラ155、CCDセンサ用VRAM156、光走査部コントローラ157、HMD用VRAM158、通信I/Fコントローラ159、LCDコントローラ160及びタイマー161を有している。CPU151は、プログラムROM152に記憶されているプログラムに従って各種演算処理を実行する。具体的には、CPU151は、装着者10の右目に入射される実像からの光量を調節するために、LCDレンズ140を制御する光量制御処理を実行する。その詳細はフローチャートを参照して後述する。また、CPU151は、ハーフミラー131を介して装着者10の左目の網膜に所定の画像を投射する画像投射処理を実行する。その画像投射処理が実行された場合、図6に示すように、装着者10は、自身の頭の向きに対して斜め左前方にあたかも画像30が表示されたかのような疑似体験ができる。すなわち、画像が装着者10の斜め左前方に表示されるように、画像投射処理において画像が装着者10の網膜に投射される。したがって、装着者10は画像を視認するためには、視線を画像が表示されている方向、すなわち視野の所定範囲である斜め左前方に向ける必要がある。
 フラッシュROM153はいわゆるフラッシュメモリであり、各種情報を記憶するために用いられる。また、RAM154は各種情報を一時的に記憶するものであり、図5に示すようにフラグ記憶領域1541、電圧値記憶領域1542が設けられている。フラグ記憶領域1541は、光量制御処理の実行時に用いられる画像視認フラグFが記憶される領域である。電圧値記憶領域1542は、光量制御処理の実行時に用いられる液晶部143に透明電極142から印加する電圧値ELCDが記憶される領域である。そして電圧値記憶領域1542に記憶されている電圧値ELCDの電圧は、後述するLCDコントローラ160が電圧調整回路として機能して、液晶部143に透明電極142から印加される。
 CCDセンサコントローラ155にはCCDセンサ132が接続されている。そのCCDセンサコントローラ155はCCDセンサ132を制御するためのものである。また、CCDセンサコントローラ155にはCCDセンサ用VRAM156が接続されており、CCDセンサ132で撮像された撮像画像は、CCDセンサコントローラ155を介してCCDセンサ用VRAM156に出力される。そのCCDセンサ用VRAM156は撮像画像を記憶するためのメモリである。光走査部コントローラ157には光走査部130が接続されており、CPU151はその光走査部コントローラ157を介して光走査部130に画像信号を供給している。また、HMD用VRAM158は光走査部130に供給される画像が記憶されるメモリである。通信I/Fコントローラ159はPC等の外部機器を接続するためのインターフェースである。
 LCDコントローラ160には、LCDレンズ140の透明電極142が接続されている。そして、CPU151は、LCDコントローラ160を介して、透明電極142に印加する電圧を変化させて、LCDレンズ140の液晶の配列を制御している。また、タイマー161は時間を計測するものである。
 次に、CPU151が実行する光量制御処理について、図7を参照して説明する。ここで、光量制御処理と並列して画像投射処理が実行されているものとする。すなわち、装着者10は、自身の斜め左前方に画像が表示されているように視認しているものとする。なお、光量制御処理は、図示しない開始スイッチが装着者10によって操作されたときに開始される。
 先ず、制御部150のCPU151の制御により、RAM154の電圧値記憶領域1542に記憶されている電圧値ELCDが0に設定される(S11)。この場合、液晶部143には電圧が印加されず、実像を示した光がLCDレンズ140を透過する透過量が最大となる(S11)。したがって、装着者10は実像を良く視認できる。
 次いで、タイマー161がOFFされて、時間のカウントが0にリセットされる(S12)。次いで、CCDセンサ132で撮像された撮像画像を取得してCCDセンサ用VRAM156に記憶される(S13)。次いで、装着者10の視線方向が、画像投射処理によって表示されている画像の向きであるかを判定する視線判定処理が実行される(S14)。この視線判定処理(S14)は、図8に示すサブルーチンのフローチャートの視線判定処理によって行われる。以下、図8のフローチャートを参照して、視線判定処理のサブルーチンを説明する。
 先ず、CCDセンサ用VRAM156に記憶されている撮像画像から、図9に示す装着者10の目に相当する部分(以下「目画像500」という。)が抽出される(S31)。具体的には、撮像画像の隣接する画素間で色が大きく異なっている境界を抽出することによって行われる(S31)。次いで、目画像500の白目のうち、黒目よりも左側の領域(図9では、黒目よりも右側の領域)(以下「左側白目領域」という。)の面積SLが算出される(S32)。具体的には、画素の色の違いに着目して左側白目領域が抽出される(S32)。その左側白目領域を構成している画素の個数が、面積SLとされる(S32)。同様にして、目画像500の白目のうち、黒目よりも右側の領域(図9では、黒目よりも左側の領域)(以下「右側白目領域」という。)の面積SRが算出される(S33)。
 次いで、右側白目領域の面積SRで左側白目領域の面積SLを除算した値が、面積比Aとして算出される(S34)。次いで、その面積比Aが所定値A0よりも小さいか否かが判断される(S35)。ここで、装着者10の視線が画像の向きである場合には、目画像500のうちの黒目に相当する部分が目画像500の左側(図9では、向かって右側)に寄っていると考えられる。一方で装着者10の視線が画像の向きではない場合には、目画像500のうちの黒目に相当する部分が目画像500の中央付近、若しくは右側(図9では、向かって左側)に寄っていると考えられる。このように目画像500に対する黒目の位置が変わると、左側白目領域の面積SL及び右側白目領域の面積SRも変わってくる。すなわち、目画像500に対する黒目の位置が左寄り(図9では、向かって右寄り)になるほど、面積比Aは小さくなる。そして面積比Aがある値(A0)未満になれば、装着者10の視線は画像の向きであると判断できる。すなわち、上記所定値A0は、装着者10の視線は画像の向きか否かを判断できる境界値として定められた値である。この所定値A0は、一例としては、1未満であり、ハーフミラー131(図2及び図3参照)の位置に合わせて、0.7や0.5等適宜決定しておく。
 そして、面積比Aが所定値A0よりも小さい場合には(S35:YES)、装着者10の視線が画像の向きであるとして、フラグ記憶領域1541に画像視認フラグFとして、「1」が記憶される(S36)。その後、視線判定処理が終了し、図7のメインルーチンに戻る。一方、面積比Aが所定値A0未満でない場合には(S35:NO)、装着者10の視線が画像の向きではないとして、フラグ記憶領域1541に画像視認フラグFがたたないで、「0」が記憶される(S37)。その後、視線判定処理が終了し、図7のメインルーチンに戻る。
 図7のフローチャートの処理に戻り、S14の視線判定処理が実行された後、フラグ記憶領域1541に記憶されている画像視認フラグFが「1」であるか否かが判断される(S15)。画像視認フラグFが「1」でない場合には(S15:NO)、S12の処理に戻る。この場合、装着者10の視線が画像の向きではない、すなわち装着者10は画像を視認していないことになるので、依然として電圧値ELCDは0Vのままである。したがって、装着者10は実像を良く視認できる。
 図10に示すように、装着者10の視線が画像の向きではなく正面を向いている場合、装着者10の黒目は目の中央付近に位置しており、画像の向きである目の左側(図10における右側)に寄っていないことがわかる。図11に示すように、装着者10の視線が画像の向きではない場合には、実像を示した光はLCDレンズ140を透過して装着者10の右目に入射される。したがって、装着者10は実像を良く視認できる。その後、上述したS12~S14の処理を再度実行して、装着者10の視線が画像の向きであるか否かが判断される。
 一方、S15において、フラグ記憶領域1541に記憶されている画像視認フラグFが「1」である場合には(S15:YES)、装着者10の視線が画像の向きであることになる。ただし、装着者10は画像を視認するつもりはないにもかかわらず、偶然に装着者10の視線が画像の向きになる場合がある。このような場合、装着者10はその画像を視認するつもりはないので、すぐに視線方向がその画像から外れると考えられる。このようなことを考慮して以下の処理を実行する。すなわち、先ずタイマー161を用いて時間Tの計測が開始される(S16)。そして、時間Tが所定時間T0を経過したか否かが判断される(S17)。この所定時間T0(以下「視認時間T0」という。)は、画像を視認していると判断できる必要最小限な時間として定められたものである。この視認時間T0は、人間の目の動きの特性に合わせて、事前に実験を行って定めておけばよい。時間Tが視認時間T0を経過していない場合には(S17:NO)、偶然に装着者10の視線が画像の向きになった可能性があるとして、装着者10の視線が画像の向きであるか否かが再度判断される(S13~S15)。この際、偶然に装着者10の視線が画像の向きになったとしたならば、S14の判断が否定判断されることになる。
 そして、装着者10の視線が画像の向きになってから、所定の視認時間T0経過した場合には(S17:YES)、装着者10は画像を視認しているとして、以下の処理によって、電圧値ELCDを徐々に大きくしていき、LCDレンズ140を透過する光量を徐々に減少させていく。すなわち、先ず電圧値記憶領域1542に記憶されている電圧値ELCDが光遮断電圧値E0よりも小さいか否かが判断される(S18)。小さい場合には(S18:YES)、電圧値ELCDに微少電圧dEが加算される(S19)。これによって、LCDレンズ140を透過する光量が若干減少する。したがって、装着者10は左目でLCDレンズ140を透過して実像を視認しにくくなる。
 次いで、CCDセンサ132で撮像された撮像画像が取得されてCCDセンサ用VRAM156に記憶される(S21)。そして装着者10の視線方向が、画像投射処理によって表示されている画像の向きであるかを判定する視線判定処理が実行される(S22)。そのこの視線判定処理は、先に説明した図8の視線判定処理のサブルーチンの処理で行われる。次いで、フラグ記憶領域1541に記憶されている画像視認フラグFが「1」であるか否かが判断される(S23)。画像視認フラグFが「1」でない場合には(S23:NO)、装着者10は画像の視認を辞めたとして、処理がS11に戻ることで電圧値記憶領域1542に記憶されている電圧値ELCDの値が0Vになる。これによって、LCDレンズ140を透過する光量が瞬時に最大となり、装着者10は実像を視認できるようになる。
 一方、画像視認フラグFが「1」である場合に(S23:YES)、電圧値ELCDが光遮断電圧値E0よりも小さい場合には(S18:YES)、電圧値ELCDに微少電圧dEが加算される(S19)。このように、装着者10は画像を視認し始めた場合には、電圧値ELCDが徐々に大きくなっていく。それに伴い、装着者10の右目に入射される光量は徐々に減少していき、装着者10は徐々に右目で実像を視認しにくくなる(S18~S23)。これにより、右眼の前が急に真っ暗になるのではなく、徐々に暗くなるので、装着者は目の前を急に遮られるという違和感なく左眼の画像に集中していくことができる。
 そして電圧値ELCDが最終的に光遮断電圧値E0となる(S18:NO、S20)。最終的に装着者10は実像を視認できなくなる。その結果、装着者10は集中して画像を視認できる。
 図12に示すように、装着者10の視線が画像の向きである場合、装着者10の黒目は、画像の向きである目の左側(図12に於ける右側)に寄っていることがわかる。図13に示すように、装着者10の視線が画像の向きである場合には、実像を示した光は、LCDレンズ140を透過できなくて装着者10の右目に入射されない。したがって、装着者10は右目では実像を視認できない。一方、実像を示した光は、通常レンズ141を透過してそのまま左目に入射される。すなわち、装着者10は左目で画像を視認しつつ、実像を視認できる。すなわち、シースルー型のHMDの機能を損なっていない。
 その後、装着者10は画像の視認を辞めた場合には(S23:NO)、電圧値ELCDは光遮断電圧値E0からゼロになる(S23:NO、S11)。すなわち、瞬時に光量が元に戻るので、装着者10は瞬時に実像が視認できるようになる。したがって、画像を視認していないにも拘らず実像が視認できないことによる装着者の不快感を防止できる。図14は、この場合において、電圧値ELCDの時間変化を示した図である。図14に示すように、装着者10の視線が画像の向きと判定されて(F=1)から視認時間T0経過すると、電圧値ELCDは微少電圧dEずつ徐々に増加していき、最終的に光遮断電圧値E0となる。そして、装着者10は画像の視認を辞めた場合には(F=0)、電圧値ELCDは一気に0Vになる。
 以上説明したように、本実施形態のHMD100によれば、装着者10が画像を視認していると判断されたことに基づいて、画像が表示されていない側の目である右側の目に入る実像からの光量を減少させる。したがって、HMD100の装着者10が画像を視認しているときには、自動で右側の目に入る実像からの光量が減少されるので、その装着者10の操作負担を低減しつつ、装着者10は表示されている画像を集中して視認できる。
 また、視認時間T0以上、装着者10の視線方向が画像の向きであると判断された場合に、装着者10が画像を視認していると判断している。これにより、装着者10が画像を視認するつもりはないにもかかわらず、偶然に装着者10の視線方向が画像の向きになった場合に、右側の目に入る実像からの光量が減少されてしまうことを防止できる。
 画像が表示されていない側の目に入る実像からの光量が減少される場合に、一気にその光量が減少されると、装着者10は今まで実像を視認できていたにもかかわらず突然に実像を視認できなくなる。したがって、装着者10は驚いてしまう。そこで、本実施形態のように、LCDレンズ140を利用して、光量を徐々に減少させている。これにより、光量が一気に減少されることによって、突然に実像を視認できなくなることによる装着者10が驚くことを防止できる。
 また、装着者10が画像を視認したとして光量を減少させた後、装着者10が画像の視認を辞めた場合には、瞬時に光量を元に戻しているので、装着者10は瞬時に実像が視認できるようになる。したがって、画像を視認していないにも拘らず実像が視認できないことによる装着者の不快感を防止できる。
 (変形例)上記実施形態では、画像が表示されていない装着者10の右目に対して、入射される光量が調節される。つまり、左目に対しては、画像が表示されているとして、入射される光量を調節していなかった。しかし、画像が表示されている左目であっても、その視野の全部がその画像と対応しているとは限らない。このような場合、画像に対応する視野以外の視野から目に入る光によって、装着者10は表示されている画像を集中して視認できないことがある。そこで、図15及び図16に示すように、画像が表示されている左目の視野のうちの、画像が表示されている所定範囲以外の視野からその左目に入る光量を遮断するようにしてもよい。具体的には、左目用のレンズに通常レンズ141の代わりにLCDレンズ140を用いる。そして、このLCDレンズ140のうち、画像を目視するための所定範囲の部分は通常の透明レンズとし、この所定範囲以外の領域に対して、液晶素子層145を設けて、光の通過を制御する。装着者10が画像を見ている時には、左目用のLCDレンズ140の液晶素子層145により前記所定範囲以外の領域の光の通過を遮断する。これにより、装着者10は、表示されている画像をより一層集中して視認できる。
 なお、上記の実施の形態では、光走査部130が左目用に設けられていて、左目で画像を見る場合の眼鏡ユニット120について説明したが、左右の構成を反対にし、光走査部130が右目用に設けられていて、右目で画像を見る眼鏡ユニット120についても、上記の発明は適用できることは言うまでもない。 
 また、視野の所定範囲は左側としたが、これに限定されず、視線を下方に向けたときに表示画像を視認できるようにしてもよい。
 100 HMD
 120 眼鏡ユニット
 130 光走査部
 132 CCDセンサ
 140 LCDレンズ
 145 液晶素子層
 146 眼鏡レンズ
 150 制御部
 151 CPU
 154 RAM
 500 目画像
 T0 視認時間
 S13~S17
 S11、S18~S20 

Claims (5)

  1.  装着者の第一の目の視野の所定範囲において、実像に重畳して画像を表示することが可能なヘッドマウントディスプレイであって、
     前記装着者の第一の目を撮像する撮像手段と、
     当該撮像手段によって撮像された撮像画像に基づいて、前記装着者が前記画像を視認しているかを判断する視認判断手段とを備え、
     当該視認判断手段によって、前記装着者が前記画像を視認していると判断されたことに基づいて、前記第一の目の反対側の第二の目に入る実物からの光量を減少させる光量調節手段を前記第二の目に対向する位置に設けたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2.  前記撮像手段は、連続して前記装着者の目を撮像し、
     前記視認判断手段は、前記撮像手段によって撮像された複数の撮像画像に基づいて、前記画像を視認するための時間として予め定められた視認時間以上、前記装着者の視線方向が前記画像の向きであると判断した場合に、前記装着者が前記画像を視認していると判断することを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3.  前記画像が表示されている前記第一の目の視野のうちの、前記所定範囲以外の視野からその目に入る前記光量も減少させる第二の光量調節手段を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4.  前記光量調節手段は、前記装着者の目の前に設けられた液晶の配列を変えて前記光量を調節するものであって、徐々にその液晶の配列を変えることによって、前記光量を徐々に減少させることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5.  前記光量調節手段は、前記光量を減少させた後、前記視認判断手段によって、前記装着者が前記画像を視認していないと判断されたことに基づいて、瞬時に前記光量を元に戻すことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
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