WO2009104448A1

WO2009104448A1 - 照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

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Publication number: WO2009104448A1
Application number: PCT/JP2009/050876
Authority: WO
Inventors: 修己山本; 佐藤　保
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 2008-02-19
Filing date: 2009-01-21
Publication date: 2009-08-27
Also published as: US20100302457A1; CN101952643B; CN101952643A

Abstract

本発明の照明装置１２は、複数の光源１７と、前記光源１７を収容するシャーシ１４と、を備え、前記シャーシ１４は、板状部材からなり、平板状の底部１４ａと、当該底部１４ａの縁部に形成され折返し構造３１を有した外縁部２１とを備え、前記外縁部２１には、前記折返し構造３１の折返しの内側に、前記外縁部２１の長手方向に沿って延びる芯状部材４０が配されていることを特徴とする。このような芯状部材４０が取り付けられた外縁部２１とすることにより、外縁部２１自身の強度が向上することでシャーシ１４の歪みを抑止することができ、均一な照明輝度を提供することが可能となる。

Description

照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置

　本発明は、照明装置、表示装置、及びテレビ受信装置に関する。

　例えば、液晶テレビなどの液晶表示装置に用いる液晶パネルは、自発光しないため、別途に照明装置としてバックライト装置を必要とする。このバックライト装置は、一般に、液晶パネルの裏側（表示面とは反対側）に設置されるようになっており、金属製で液晶パネル側の面が開口したシャーシと、シャーシ内に収容される多数本のランプ（例えば冷陰極管）を備える。

　近年、液晶表示装置の薄型化への要求を実現すべく、バックライト装置の各構成部材の薄型化が行われている。このような構成部材の薄型化は構成部材自身の強度低下を招来し、これに伴い液晶表示装置の耐久性や表示品質等を低下させてしまう場合がある。

　例えばシャーシは、一般に、平板状の底部とその周囲に立ち上がる外縁部とから構成されている。シャーシの薄型化とは、すなわちシャーシの底部から外縁部の上端までの高さを小さくすることにある。このシャーシの外縁部はシャーシ全体の強度を確保する機能も有しているため、当該外縁部の高さを小さくすると外縁部自身の強度低下が生じ、シャーシの歪みを抑止する力が不足する場合がある。仮にシャーシの一部が歪むと、当該シャーシ内に収容されている各冷陰極管とシャーシとの距離にばらつきが生じ、場合によっては冷陰極管毎の出射光量が異なることとなり、液晶表示装置の表示品質が低下する恐れがある。そこで、シャーシの強度を向上させる手段として、例えば特許文献１に開示されたものが知られている。
特開２００５－３１７３５６公報

（発明が解決しようとする課題）
　特許文献１に開示のシャーシでは、長手状の天板部、この天板部の幅方向の両側部からそれぞれ折り曲げられた側板部、および、側板部の先端部に側板部の折り曲げ方向と反対方向に向けて折り曲げられた枠部を備えたシャーシ本体と、天板部の長手方向の両端部にそれぞれ取り付けられた端板と、側板部の折り曲げ方向と反対側でシャーシ本体に取り付けられ、シャーシ本体の略中心部で枠部を打開方向にそれぞれ付勢して保持する補強金具とを具備している。これによれば、シャーシの天板部に取り付けられた補強金具により、側板部及び枠部のすぼみを防止できるものとされている。

　しかしながら、上記構成によれば、シャーシの天板部に補強金具が配されるため、この補強金具がシャーシの薄型化を阻害する要因となっている。このように、シャーシの薄型化と強度確保は相反する要求特性となっており、さらなる補強手段の検討が求められている。

　本発明は、上記のような事情に基づいてなされたものであって、薄型化に伴う強度低下を抑止したシャーシを用いることにより、均一な照明輝度分布を有する照明装置を提供することを目的としている。また、本発明は、そのような照明装置を備えた表示装置、さらに、そのような表示装置を備えたテレビ受信装置を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段）
　上記課題を解決するために、本発明の照明装置は、複数の光源と、前記光源を収容するシャーシと、を備え、前記シャーシは、平板状の底部と、当該底部の縁部に形成され折返し構造を有した外縁部とを備え、前記外縁部には、前記折返し構造の折返しの内側に、前記外縁部の長手方向に沿って延びる芯状部材が配されていることを特徴とする。

　このように、シャーシの底部の縁部に形成された外縁部に折返し構造が設けられ、さらにその折返し構造の折返しの内側（つまり折返しにより囲まれた空間）に芯状部材を取り付けることにより、外縁部自身の強度を向上させることができ、シャーシ全体の歪みを抑止することが可能となる。
　シャーシ底部の縁部に設けられた折返し構造を有する外縁部は、板状のシャーシに対して歪みを抑止するために必要な強度を付与する機能を有している。しかしながら、特にシャーシを薄型化するには、底部から外縁部の上端までの高さを小さくする必要があり、この場合当該外縁部自身の強度が従来に比して低下することとなる。これにより、シャーシ全体の強度も低下することとなり、シャーシに歪みが生じる場合がある。

　仮にシャーシに歪みが発生すると、当該シャーシ内に収容されている各光源とシャーシとの間の距離にばらつきが生じる。ここで、例えばシャーシが金属製とされると、光源からはシャーシに僅かながらリークが生じており、このリーク量は光源とシャーシとの間の距離に反比例する。そのため、シャーシの歪みにより、各光源毎にシャーシとの間の距離が異なるものとなると、各光源間でリーク量のばらつきが生じることとなる。光源とシャーシとの間にある程度大きい距離を確保できる場合には、シャーシの歪みにより両者の間の距離が変化しても、設計距離に対する距離変化量が相対的に小さいため各光源間のリーク量のばらつきも小さく、各光源間の電流ばらつきには影響を及ぼさなかった。しかしながら、薄型化されたシャーシでは、光源とシャーシとの間の距離が小さくなっているため、両者の設計距離に対する距離変化量の割合が相対的に大きいものとなる。その結果、各光源間の電流ばらつきを増大させる要因となり、各光源毎の輝度が異なるものとなってしまう場合がある。

　しかしながら、本発明の照明装置によれば、折返し構造を設けることで強度が付与された外縁部に、さらに芯状部材を取り付ける構造としているため、シャーシ全体の強度を向上させることができ、薄型化されたシャーシにおいても歪みを生じることがない。これにより、光源とシャーシとの間の距離を設計距離どおりに維持することができるため、各光源のシャーシへのリーク量も一定とされ、各光源間の電流ばらつき、すなわち輝度ばらつきに影響を及ぼさないものとすることができる。その結果、特に薄型化された照明装置においても、均一な照明輝度分布を確保することが可能となる。

　さらに、芯状部材を外縁部の折返しの内側、すなわち折返し構造により形成された空隙（折り返した部材により囲まれる空間）に配置することにより、当該芯状部材を配置するためのスペースを改めて確保する必要がなく、当該照明装置の薄型化に支障をきたすことなく外縁部の補強を行うことが可能となる。

　また、本発明の照明装置において、前記折返し構造は略Ｕ字状とされ、前記芯状部材は、前記折返し構造の略Ｕ字状に囲まれた部分に配されているものとすることができる。
　この場合、外縁部の折返し構造が略Ｕ字状とされることで、当該外縁部には略Ｕ字状に三方を囲まれてなる空隙が形成されることとなる。そこで、芯状部材を、当該外縁部の空隙に組み込む形で、すなわち折返し構造の略Ｕ字状に囲まれた部分に配することで、当該芯状部材を配置するためのスペースを改めて確保する必要がなく、当該照明装置の薄型化に支障をきたすことなく外縁部の補強を行うことが可能となる。

　また、前記芯状部材は、固定部材により前記外縁部に取り付けられ、前記固定部材は、前記芯状部材と前記外縁部を構成する少なくとも一つの板状部とを挿通した形でこれらを固定するものとすることができる。

　このように、芯状部材と外縁部とを、これらを挿通する固定部材により固定する構成とすることにより、煩雑な取付作業を伴うことなく、かつ確実な取付けを実現することが可能となる。

　また、前記固定部材は、前記外縁部の折返しの外側から挿入されるネジ部材とすることができる。
　このように、外縁部側から挿入されるネジ部材により芯状部材が外縁部に取り付けられる構成とすることにより、当該取付作業を極めて簡単なものとすることができ、組立作業の効率を低下させることなく外縁部の補強を実現することが可能となる。

　また、前記芯状部材は、前記シャーシの長辺方向に沿った前記外縁部に取り付けられているものとすることができる。
　シャーシの歪みは、その長辺方向に沿って生じ易いため、当該シャーシの長辺方向に沿った外縁部に芯状部材を取り付けることにより、好適にシャーシの歪みを抑止することが可能となる。

　また、前記芯状部材は、前記シャーシの短辺方向に沿った前記外縁部に取り付けられているものとすることができる。
　このように、芯状部材をシャーシの短辺方向に沿った外縁部に取り付けることにより、短辺方向に沿った歪みの発生も好適に防止でき、短辺と長辺の双方に形成した場合には、より一層シャーシ全体の強度を向上させることができるようになり、シャーシの歪みを確実に抑止することが可能となる。

　また、前記複数の光源の光出射側に配され、当該光源からの光の出射特性を変化させる光学部材を有し、前記光学部材の縁部は前記外縁部と重畳してなり、前記固定部材は、前記光学部材の縁部とともに前記芯状部材を前記外縁部に固定してなるものとすることができる。
　このような構成によれば、一つの固定部材により光源の光出射側に配される光学部材、外縁部及び外縁支持部を一括して固定することができるため、作業性が向上するとともに、各固定部材を配置するためのスペースを省略することが可能となる。このような構成は、特に薄型化されたシャーシにおいて好適に採用されるものである。

　また、前記外縁部の前記折返し構造は、板部材が折り返されて構成された第１折返し部と、前記第１折返し部を構成する前記板部材がさらに折り返されてなる第２折返し部とを有するものとすることができる。
　このように、外縁部の折返し構造を、第１折返し部と、その一部がさらに折り返されてなる第２折返し部とからなる２重の折り返し構造とすることにより、外縁部自身の強度をさらに向上させることができ、シャーシの歪みをより一層確実に抑止することが可能となる。

　特に、前記第１折返し部は略Ｕ字状に折り返されてなり、前記第２折返し部は、前記第１折返し部の略Ｕ字状に囲まれた内部に形成されているものとすることができる。
　このように、第２折返し部を、第１折返し部の略Ｕ字状に囲まれた内部（第１折返し部の折返しの内側）、すなわち第１折返し部を設けることに伴い生じる空隙部に形成することにより、当該第２折返し部を形成するためのスペースを改めて確保する必要がなく、当該照明装置の薄型化に支障をきたすことなく外縁部の補強を行うことが可能となる。

　また、前記光源と前記シャーシの前記底部との間の距離が２．５ｍｍ以下であるものとすることができる。
　また、前記外縁部は、前記底部の板状面に対する垂直方向の高さが１０．０ｍｍ以下であるものとすることができる。

　本発明のシャーシの構成は、シャーシの薄型化に伴うシャーシ強度の低下に対して特に効果を発揮するものであり、光源とシャーシの底部との間の距離が２．５ｍｍ以下、及び／又は外縁部の底部からの垂直方向の高さが１０．０ｍｍ以下の照明装置において特に好適に適用される。
　特に光源とシャーシの底部との間の距離が２．５ｍｍ以下となると、シャーシに歪みが生じた場合に、両者の設計距離に対する距離変化量の割合が大きくなるため、各光源間の電流ばらつきを増大させる要因となり、各光源毎の輝度が異なるものとなってしまう場合がある。そこで、本発明のシャーシを用いることで、シャーシの歪みを抑止することが可能となるため、このように光源とシャーシの底部との間の距離が小さい構成の場合には特に効果を発揮することとなる。

　次に、上記課題を解決するために、本発明の表示装置は、上記記載の照明装置と、前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備えることを特徴とする。
　このような表示装置によると、照明装置において均一な照明輝度分布を提供することが可能となるため、当該表示装置においても高い表示品質を提供することが可能となる。

　また、本発明の表示装置において、前記照明装置と前記表示パネルとは、これらの縁部に配されるベゼルにより一体化されてなり、前記照明装置に備わる前記シャーシの前記外縁部には、固定部材により前記芯状部材が取り付けられ、前記固定部材は、前記ベゼルとともに前記芯状部材を前記外縁部に固定してなるものとすることができる。
　このような構成によれば、一つの固定部材によりベゼル、外縁部及び外縁支持部を一括して固定することができるため、作業性の向上及び各固定部材を配置するためのスペースの省略を実現することが可能となる。このような構成は、特に薄型化されたシャーシにおいて好適に採用されるものである。

　前記表示パネルとしては液晶パネルを例示することができる。このような表示装置は液晶表示装置として、種々の用途、例えばテレビやパソコンのデスクトップ画面等に適用でき、特に大型画面用として好適である。

　また、本発明のテレビ受信装置は、上記表示装置を備えることを特徴とする。
　このようなテレビ受信装置によると、表示装置において高い表示品質を提供することが可能であるため、当該テレビ受信装置においても高品質なテレビ画像を提供することが可能となる。

（発明の効果）
　本発明によると、薄型で、かつ均一な照明輝度分布を有する照明装置を提供することが可能となる。また、本発明の表示装置によると、薄型であり、かつ優れた表示品質を提供することが可能である。また、本発明のテレビ受信装置によると、薄型であり、かつ優れたテレビ映像を提供することが可能となる。

本発明の実施形態１に係るテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図。図１のテレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図。図２の液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図。図２の液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図。図３の液晶表示装置の要部拡大断面図。図４の液晶表示装置の要部拡大断面図。図２の液晶表示装置に備わるシャーシの外縁部に取り付けられる補強板の構成を示す斜視図。図３の液晶表示装置の長辺外縁部に備わる長辺第２折返し部の一変形例を示す断面図。長辺第２折返し部の異なる一変形例を示す断面図。図４の液晶表示装置の短辺外縁部に備わる短辺第２折返し部の一変形例を示す断面図。短辺第２折返し部の異なる一変形例を示す断面図。本発明の実施形態２に係る液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す断面図。液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す断面図。図１２の液晶表示装置の長辺外縁部に取り付けられる補強板の取付態様の一変形例を示す断面図。長辺外縁部に取り付けられる補強板の取付態様の異なる一変形例を示す断面図。長辺外縁部に取り付けられる補強板の取付態様のさらに異なる一変形例を示す断面図。図１３の液晶表示装置の短辺外縁部に取り付けられる補強板の取付態様の一変形例を示す断面図。短辺外縁部に取り付けられる補強板の取付態様の異なる一変形例を示す断面図。短辺外縁部に取り付けられる補強板の取付態様のさらに異なる一変形例を示す断面図。短辺外縁部の一変形例を示す断面図。ビスにより各部材が挿通固定される構成の一変形例を示す断面図。

符号の説明

１０…液晶表示装置（表示装置）、１２…バックライト装置（照明装置）、１４…シャーシ、１４ａ…シャーシの底部、１７…冷陰極管（光源）、２１…外縁部、２１ａ…短辺外縁部、２１ｂ…長辺外縁部、３１…長辺折返し部、３３…短辺折返し部、４０…補強板（芯状部材）、４２…ビス（固定部材、ネジ部材）、６１…長辺第１折返し部、６２…長辺第２折返し部、６５…短辺第１折返し部、６６…短辺第２折返し部、ＴＶ…テレビ受信装置

　＜実施形態１＞
　本発明の実施形態１を図１ないし図６によって説明する。本実施形態では、液晶表示装置１０を備えたテレビ受信装置ＴＶについて例示する。
　図１は本実施形態のテレビ受信装置の概略構成を示す分解斜視図、図２は図１のテレビ受信装置が備える液晶表示装置の概略構成を示す分解斜視図、図３は図２の液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す要部断面図、図４は図２の液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す要部断面図、図５は図３の液晶表示装置の要部拡大断面図、図６は図４の液晶表示装置の要部拡大断面図である。

　本実施形態に係るテレビ受信装置ＴＶは、図１に示すように、液晶表示装置１０と、当該液晶表示装置１０を挟むようにして収容する表裏両キャビネットＣａ，Ｃｂと、電源Ｐと、チューナーＴと、スタンドＳとを備えて構成される。液晶表示装置（表示装置）１０は、全体として横長の方形を成し、縦置き状態で収容されている。この液晶表示装置１０は、図２に示すように、表示パネルである液晶パネル１１と、外部光源であるバックライト装置（照明装置）１２とを備え、これらが枠状のベゼル１３などにより一体的に保持されるようになっている。

　次に、液晶表示装置１０を構成する液晶パネル１１及びバックライト装置１２について説明する（図２ないし図４参照）。
　液晶パネル（表示パネル）１１は、一対のガラス基板が所定のギャップを隔てた状態で貼り合わせられるとともに、両ガラス基板間に液晶が封入された構成とされる。一方のガラス基板には、互いに直交するソース配線とゲート配線とに接続されたスイッチング素子（例えばＴＦＴ）と、そのスイッチング素子に接続された画素電極、さらには配向膜等が設けられ、他方のガラス基板には、Ｒ（赤色），Ｇ（緑色），Ｂ（青色）等の各着色部が所定配列で配置されたカラーフィルタや対向電極、さらには配向膜等が設けられている。なお、両基板の外側には偏光板１１ａ，１１ｂが配されている（図３及び図４参照）。

　バックライト装置１２は、図２に示すように、光出射面側（液晶パネル１１側）に開口した略箱型をなすシャーシ１４と、シャーシ１４の開口部１４ｂを覆うようにして取り付けられる拡散板１５ａと、拡散板１５ａと液晶パネル１１との間に配される複数の光学シート１５ｂと、シャーシ１４の長辺に沿って配され拡散板１５ａの長辺縁部をシャーシ１４との間で挟んで保持するフレーム１６とを備える。さらに、シャーシ１４内には、冷陰極管（光源）１７と、冷陰極管１７をシャーシ１４に取り付けるためのランプクリップ１８と、冷陰極管１７の各端部において電気的接続の中継を担う中継コネクタ１９と、冷陰極管１７群の端部及び中継コネクタ１９群を一括して覆うホルダ２０とを備える。なお、当該バックライト装置１２においては、冷陰極管１７よりも拡散板１５ａ側が光出射側となっている。

　シャーシ１４は、金属製とされ、矩形状の底板と、その各辺から立ち上がり略Ｕ字状に折り返された折返し外縁部２１（短辺方向の折返し外縁部２１ａ及び長辺方向の折返し外縁部２１ｂ）とからなる浅い略箱型に板金成形されている。シャーシ１４の底板には、その長辺方向の両端部に、中継コネクタ１９を取り付けるための取付孔２２が複数穿設されている。さらに、シャーシ１４の折返し外縁部２１ｂの上面には、図３に示すように、固定孔１４ｃが穿設されており、例えばネジ等によりベゼル１３、フレーム１６、及びシャーシ１４等を一体化することが可能とされている。

　シャーシ１４の底板の内面側（冷陰極管１７と対向する面側）には反射シート２３が配設されている。反射シート２３は、合成樹脂製とされ、その表面が反射性に優れた白色とされており、シャーシ１４の底板面の内側に沿ってそのほぼ全域を覆うように敷かれている。当該反射シート２３の長辺縁部は、図３に示すように、シャーシ１４の折返し外縁部２１ｂを覆うように立ち上がり、シャーシ１４と拡散板１５ａとに挟まれた状態とされている。この反射シート２３により、冷陰極管１７から出射された光を拡散板１５ａ側に反射させることが可能となっている。

　一方、シャーシ１４の開口部１４ｂ側には拡散板１５ａ及び光学シート１５ｂが配設されている。拡散板１５ａは、合成樹脂製の板状部材に光散乱粒子が分散配合されてなり、管状光源たる冷陰極管１７から出射される線状の光を拡散する機能を有する。拡散板１５ａの短辺縁部は上記したようにホルダ２０の第１面２０ａ上に載置されており、上下方向の拘束力を受けないものとされている。一方、拡散板１５ａの長辺縁部は、図３に示すように、シャーシ１４（反射シート２３）とフレーム１６とに挟まれることで固定されている。

　拡散板１５ａ上に配される光学シート１５ｂは、拡散板１５ａ側から順に、拡散シート、レンズシート、反射型偏光板が積層されたものであり、冷陰極管１７から出射され、拡散板１５ａを通過した光を面状の光とする機能を有する。当該光学シート１５ｂの上面側には液晶パネル１１が設置され、当該光学シートは拡散板１５ａと液晶パネル１１とにより挟持されている。

　冷陰極管１７は、細長い管状をなしており、その長さ方向（軸方向）をシャーシ１４の長辺方向と一致させた状態で、かつ多数本が互いに平行に並んだ状態でシャーシ１４内に収容されている（図２参照）。これら冷陰極管１７の各端部が中継コネクタ１９に嵌め込まれ、これら中継コネクタ１９を被覆するようにホルダ２０が取り付けられている。

　なお、本実施形態で用いた冷陰極管１７は管径が４．０ｍｍ、冷陰極管１７とシャーシ１４の底部１４ａとの間の距離が０．８ｍｍ、隣り合う冷陰極管１７間の距離が１６．４ｍｍ、冷陰極管１７と拡散板１５ａとの距離が２．７ｍｍとされている。このようにバックライト装置１２では各構成部材間で薄型化が図られており、特に冷陰極管１７と拡散板１５ａとの距離、冷陰極管１７と反射シート２３との距離を小さくしている。そして、このようなバックライト装置１２の薄型化により、液晶表示装置１０の厚さ（つまり液晶パネル１１の表面からバックライト装置１２の裏面に至る厚さ）が１６ｍｍ、テレビ受信装置ＴＶの厚さ（つまり表側キャビネットＣａの表面から裏側キャビネットＣｂの裏面に至る厚さ）が３４ｍｍとされ、薄型のテレビ受信装置が実現されている。

　冷陰極管１７の端部を覆うホルダ２０は、白色を呈する合成樹脂製とされ、シャーシ１４の短辺方向に沿って延びる細長い略箱型をなしている。当該ホルダ２０は、図４に示すように、その表面側に拡散板１５ａないし液晶パネル１１を段違いに載置可能な階段状面を有するとともに、シャーシ１４の短辺方向の折返し外縁部２１ａと一部重畳した状態で配されており、折返し外縁部２１ａとともに当該バックライト装置１２の側壁を形成している。ホルダ２０のうちシャーシ１４の折返し外縁部２１ａと対向する面からは挿入ピン２４が突出しており、当該挿入ピン２４がシャーシ１４の折返し外縁部２１ａの上面に形成された挿入孔２５に挿入されることで、当該ホルダ２０はシャーシ１４に取り付けられるものとされている。
　ホルダ２０の階段状面はシャーシ１４の底板面と平行な３面からなり、最も低い位置にある第１面２０ａには拡散板１５ａの短辺縁部が載置されている。さらに、第１面２０ａからは、シャーシ１４の底板面に向けて傾斜する傾斜カバー２６が延出している。ホルダ２０の階段状面の第２面２０ｂには、液晶パネル１１の短辺縁部が載置されている。ホルダ２０の階段状面のうち最も高い位置にある第３面２０ｃは、シャーシ１４の折返し外縁部２１ａと重畳する位置に配され、ベゼル１３と接触するものとされている。

　シャーシ１４の長辺外縁部２１ｂは、図５に示すように、シャーシ１４の底部１４ａから略垂直に立ち上がる第１内板部３０ａと、第１内板部３０ａからシャーシ１４の外側に向けて底部１４ａと略平行に折り曲げられてなる第１上板部３０ｂと、第１上板部３０ｂから底部１４ａ方向へ略直角に折り曲げられてなる第１外板部３０ｃとから構成される略Ｕ字状の長辺折返し部（折返し構造）３１を有している。なお、底部１４ａから第１上板部３０ｂまでの高さが、シャーシ１４全体の最大高さに相当し、その高さは８ｍｍとされている。

　長辺折返し部３１のうち第１上板部３０ｂの折返しの内側面には、当該長辺折返し部３１の長手方向に沿って補強板（芯状部材）４０が取り付けられている。補強板４０は、金属製とされ、図７に示すように、細長い四角柱状をなし、その長手方向に垂直に貫通する補強板固定孔４０ａが複数形成されている。なお、当該補強板４０の材質としては、亜鉛メッキ鋼以外にも、耐腐食性を有する鉄系合金やステンレス等が好適に選択可能である。
　補強板４０は、長辺折返し部３１の内側に配され、その長手方向の上面が第１上板部３０ｂの折返しの内側面と面接触した状態とされ、当該補強板４０の長手方向の両側面はそれぞれ長辺折返し部３１の第１内板部３０ａ及び第１外板部３０ｃとの間に空隙を有するものとされている。すなわち、補強板４０は、長辺折返し部３１により囲まれた部分（内部）に内在する形で配されている。かかる補強板４０は、ベゼル１３の外側（図５の上側）から挿入され、フレーム１６、長辺外縁部２１ｂの固定孔１４ｃの順に挿通されたビス（固定部材、ネジ部材）４２が、補強板４０の補強板固定孔４０ａに螺合されることで、長辺外縁部２１ｂに取り付けられている。

　一方、シャーシ１４の短辺外縁部２１ａは、図６に示すように、シャーシ１４の底部１４ａから略直角に立ち上がる第２内板部３２ａと、第２内板部３２ａからシャーシ１４の底部１４ａと略平行に折り曲げられてなる第２上板部３２ｂと、第２上板部３２ｂからシャーシ１４の底部１４ａ方向へ略直角に折り曲げられてなる第２外板部３２ｃとから構成される略Ｕ字状の短辺折返し部（折返し構造）３３を有している。

　短辺折返し部３３のうち第２上板部３２ｂの折返しの内側面には、当該短辺折返し部３３の長手方向に沿って補強板４０が取り付けられている。この補強板４０は、その長手方向の上面が第２上板部３２ｂの折返しの内側面と面接触した状態とされ、当該補強板４０の長手方向の両側面はそれぞれ短辺折返し部３３の第２内板部３２ａ及び第２外板部３２ｃとの間に空隙を有するものとされている。すなわち、補強板４０は、短辺折返し部３３により囲まれた部分（内部）に内在する形で配されている。かかる補強板４０は、短辺外縁部２１ａの折返しの外側（図６の上側）から挿通されたビス４２が、補強板４０の補強板固定孔４０ａに螺合されることで、短辺外縁部２１ａに取り付けられている。

　以上のような構成を備えた本実施形態のテレビ受信装置ＴＶ、液晶表示装置１０、バックライト装置１２は、以下のような作用効果を奏する。
　本実施形態に係るバックライト装置１２に備わるシャーシ１４は、平板状の底部１４ａと、当該底部１４ａの縁部に形成された外縁部２１とを備え、外縁部２１は、長辺折返し部３１を有する長辺外縁部２１ｂと、短辺折返し部３３を有する短辺外縁部２１ａとからなる。さらに、長辺外縁部２１ｂ及び短辺外縁部２１ａには、上記長辺折返し部３１及び短辺折返し部３３の折返しの内側に、当該長辺外縁部２１ｂ及び短辺外縁部２１ａの長手方向に沿って延びる補強板４０が配されている。

　このように、外縁部２１に補強板４０を取り付ける構成とすることにより、外縁部２１自身の強度を向上させることができ、シャーシ１４全体の歪みを抑止することが可能となる。特に本実施形態では、外縁部２１の底部１４ａに対する垂直方向の最大高さが、長辺外縁部２１ｂの第１上板部３０ｂと底部１４ａとの間の距離である８．０ｍｍとされており、このように底部１４ａからの高さが１０．０ｍｍ以下の薄型化された外縁部２１においては、上記補強板４０が取り付けられた構成が強度付与に特に効果を発揮する。

　さらに、補強板４０を、長辺外縁部２１ｂ及び短辺外縁部２１ａの長辺折返し部３１及び短辺折返し部３３の折返しの内側に取り付けるものとしている。長辺折返し部３１は、その折返しの内側に、第１内板部３２ａと第１上板部３２ｂと第１外板部３０ｃとにより三方を囲まれてなる空隙部を有する。同様に、短辺折返し部３３は、その折返しの内側に、第２内板部３２ａと第２上板部３２ｂと第２外板部３２ｃとに三方を囲まれてなる空隙部を有する。そこで、補強板４０を、これら予め設けられている空隙部に取り付けるものとすることにより、空隙部を有効利用することで、補強板４０を配置するためのスペースを改めて確保する必要がなく、当該バックライト装置１２の薄型化に支障をきたすことなくシャーシ１４の補強を行うことが可能となる。

　特に、本実施形態では、補強板４０が、長辺外縁部２１ｂ及び短辺外縁部２１ａにおいて、略Ｕ字状をなす長辺折返し部３１及び短辺折返し部３３に囲まれた部分に内在するものとしている。
　この場合、長辺外縁部２１ｂ及び短辺外縁部２１ａには、長辺折返し部３１及び短辺折返し部３３により略Ｕ字状に三方を囲まれてなる空隙が形成されることとなる。そこで、補強板４０を、当該空隙に組み込む形で、すなわち長辺折返し部３１及び短辺折返し部３３により囲まれた部分に内在させることで、当該補強板４０を配置するためのスペースを改めて確保する必要がなく、外縁部２１を補強しつつ、当該バックライト装置１２の薄型化が実現される。

　また、本実施形態では、補強板４０は、当該補強板４０と、外縁部２１の折返し部３１，３３を構成する第１上板部３０ｂ又は第２上板部３２ｂとを挿通するビス４２により固定されている。
　このように、補強板４０をビス４２によって外縁部２１に取り付ける構成とすることにより、当該取付作業を簡単なものとすることができ、組立作業の効率を低下させることなく外縁部２１の補強を実現することが可能となる。

　特に本実施形態では、長辺外縁部２１ｂにおいては、ビス４２は、バックライト装置１２と液晶パネル１１とを一体化するベゼル１３とともに補強板４０に挿通する形とされている。
　このような構成によれば、一つのビス４２によりベゼル１３、外縁部２１及び補強板４０を一括して挿通固定することができるため、組立作業の効率が向上するとともに、それぞれを固定するための固定部材を配置するためのスペースを省略することが可能となる。このような構成は、本実施形態のシャーシ１４のように、薄型化されたものにおいて好適に採用されるものである。

　また、本実施形態では、シャーシ１４の長辺外縁部２１ｂに補強板４０が取り付けられるものとしている。
　シャーシ１４の歪みは、その長辺方向に沿って生じ易いため、当該シャーシ１４の長辺方向に沿った長辺外縁部２１ｂに補強板４０を取り付けることにより、好適にシャーシ１４の歪みを抑止することが可能となる。

　また、本実施形態では、シャーシ１４の短辺外縁部２１ａにも、さらに補強板４０が取り付けられるものとしている。
　このように、補強板４０をさらにシャーシ１４の短辺外縁部２１ａにも取り付けることにより、より一層シャーシ１４全体の強度を向上させることができ、当該シャーシ１４の歪みを確実に抑止することが可能となる。

　また、本実施形態では、冷陰極管１７とシャーシ１４の底部１４ａとの間の距離が０．８ｍｍと非常に小さいものとされている。
　冷陰極管１７からシャーシ１４には僅かながらリークが生じており、このリーク量は両者の間の距離に反比例する。そのため、仮にシャーシ１４に歪みが発生し、各冷陰極管１７毎に底部１４ａとの間の距離が異なるものとなると、各冷陰極管１７間でリーク量のばらつきが生じることとなる。本実施形態では、冷陰極管１７とシャーシ１４の底部１４ａとの間の距離が０．８ｍｍとされており、このように両者の距離が２．５ｍｍ以下と非常に小さくなる場合においては、両者の設計距離に対してシャーシ１４の歪みによる両者の間の距離変化量の割合が大きいものとなる。これにより、各冷陰極管１７間の電流ばらつきを増大させることとなり、当該冷陰極管１７間の輝度が異なってしまう場合がある。
　しかしながら、本発明に係る補強板４０を取り付けた外縁部２１を有するシャーシ１４を用いることにより、シャーシ１４の歪みを抑止することが可能である。そこで、上記のような冷陰極管１７とシャーシ１４の底部１４ａとの間の距離が小さい場合、すなわち薄型化されたバックライト装置１２において本発明の構成は特に効果を発揮することとなる。

＜変形例＞
　以上、本発明の実施形態１について示したが、長辺外縁部２１ｂ又は短辺外縁部２１ａへの補強板４０の取付態様は上記したものに限らず、以下に示す構成も本発明に含まれる。
　例えば、図８に示すように、長辺外縁部２１ｂにおいて、長辺折返し部３１の第１内板部３０ａ、すなわち長辺折返し部３１のうちシャーシ１４の底部１４ａに近い側に補強板５０を取り付けても良い。この場合、ビス４２を第１内板部３０ａの折返しの外側から挿入し、補強板５０の補強板固定孔５０ａに螺合することで、当該補強板５０を固定することができる。

　また、図９に示すように、長辺外縁部２１ｂにおいて、長辺折返し部３１の第１外板部３０ｃ、すなわち長辺折返し部３１のうちシャーシ１４の外縁端に近い側（底部１４ａから遠い側）に補強板５１を取り付けても良い。この場合、ビス４２を第１外板部３０ｃの折返しの外側から挿入し、補強板５１の補強板固定孔５１ａに螺合することで、当該補強板５１を固定することができる。

　また、図１０に示すように、短辺外縁部２１ａにおいて、短辺折返し部３３の第２内板部３２ａ、すなわち短辺折返し部３３のうちシャーシ１４の底部１４ａに近い側に補強板５２を取り付けても良い。この場合、ビス４２を第２内板部３２ａの折返しの外側から挿入し、補強板５２の補強板固定孔５２ａに螺合することで、当該補強板５２を固定することができる。

　また、図１１に示すように、短辺外縁部２１ａにおいて、短辺折返し部３３の第２外板部３２ｃ、すなわち短辺折返し部３３のうちシャーシ１４の外縁端に近い側（底部１４ａから遠い側）に補強板５３を取り付けても良い。この場合、ビス４２を第２外板部３２ｃの折返しの外側から挿入し、補強板５３の補強板固定孔５３ａに螺合することで、当該補強板５３を固定することができる。

　＜実施形態２＞
　次に、本発明の実施形態２を図１２及び図１３によって説明する。この実施形態２では、外縁部を２重の折り返し構造を有する構成に変更したものを示し、その他は前記実施形態と同様である。前記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。
　図１２は本実施形態に係る液晶表示装置の短辺方向に沿った断面構成を示す要部拡大断面図、図１３は液晶表示装置の長辺方向に沿った断面構成を示す要部拡大断面図である。

　シャーシ１４は、平板状の底部１４ａと、その各辺から立ち上がり略Ｕ字状に折り返された外縁部２１（短辺方向の短辺外縁部２１ａ及び長辺方向の長辺外縁部２１ｂ）とからなる浅い略箱型に板金成形されている。
　シャーシ１４の長辺外縁部２１ｂは、図１２に示すように、シャーシ１４の底部１４ａから略垂直に立ち上がる第１内板部６０ａと、第１内板部６０ａからシャーシ１４の外側に向けて底部１４ａと略平行に折り曲げられてなる第１上板部６０ｂと、第１上板部６０ｂから底部１４ａ方向へ略直角に折り曲げられてなる第１外板部６０ｃとから構成される略Ｕ字状の長辺第１折返し部（第１折返し部）６１を有している。長辺第１折返し部のうち第１上板部６０ｂには固定孔１４ｃが穿設されている。また、長辺第１折返し部６１を構成する第１外板部６０ｃが、第１上板部６０ｂに近い部位でさらに略Ｕ字状に折り曲げられることで長辺第２折返し部（第２折返し部）６２が形成されている。なお、本実施形態では、長辺第２折返し部６２は、第１外板部６０ｃから第１上板部６０ｂに重なる側に突出する態様とされている。

　長辺第２折返し部６２は、第１外板部６０ｃから第１上板部６０ｂに沿って略直角に折り曲げられてなる第２上板部６３ａと、第２上板部６３ａから第１外板部６０ｃと略平行に折り曲げられてなる第２内板部６３ｂと、第２内板部６３ｂから第１外板部６０ｃ方向へ略直角に折り曲げられてなる第２下板部６３ｃとからなる。なお、長辺第２折返し部６２の第２上板部６３ａは、長辺第１折返し部６１の第１上板部６０ｂとの間に僅かな空隙を有し、また第２内板部６３ｂは、第１内板部６０ａとの間に僅かな空隙を有するものとされている。すなわち、長辺第２折返し部６２は、それを構成する各板部６３ａ，６３ｂ，６３ｃが長辺第１折返し部６１に内接することなく、長辺外縁部２１ｂの長手方向（シャーシ１４の長辺方向）に亘って延設されている。言い換えると、長辺第２折返し部６２は、長辺第１折返し部６１の第１上板部６０ｂ側に偏在した形で、当該長辺第１折返し部６１の折返しの内側に形成されている。長辺第２折返し部６２のうち、第２上板部６３ａ及び第２下板部６３ｃには、それぞれ固定孔１４ｃと重畳する部位にネジ孔６３０ａ，６３０ｃが形成されている。
　上記したように、本実施形態では、長辺第１折返し部６１は長辺外縁部２１ｂの外観を構成し、長辺第２折返し部６２は、長辺第１折返し部６１の第１外板部６０ｃが一部折り返されてなり、当該長辺第１折返し部６１の略Ｕ字状に囲まれた内部に形成されている。

　さらに、長辺第２折返し部６２の第２下板部６３ｃ側には補強板４０が取り付けられている。この補強板４０は、長辺第１折返し部６１の折返しの内側に配され、その上面が長辺第２折返し部６２の第２下板部６３ｃの下面と面接触した状態とされ、当該補強板４０の長手方向の両側面はそれぞれ長辺第１折返し部６１の第１内板部６０ａ及び第１外板部６０ｃとの間に僅かな空隙を有するものとされている。すなわち、補強板４０は、長辺第１折返し部６１により囲まれた部分（内部）に内在する形で配されている。かかる補強板４０は、ベゼル１３の外側から挿入され、フレーム１６、長辺第１折返し部６１の固定孔１４ｃ、長辺第２折返し部６２のネジ孔６３０ａ，６３０ｃの順に挿通されたビス４２が、補強板４０の補強板固定孔４０ａに螺合されることで、長辺外縁部２１ｂに取り付けられている。

　一方、シャーシ１４の短辺外縁部２１ａには、図１３に示すように、シャーシ１４の底部１４ａから略直角に立ち上がる第３内板部６４ａと、第３内板部６４ａからシャーシ１４の底部１４ａと略平行に折り曲げられてなる第３上板部６４ｂと、第３上板部６４ｂからシャーシ１４の底部１４ａ方向へ略直角に折り曲げられてなる第３外板部６４ｃとから構成される略Ｕ字状の短辺第１折返し部（第１折返し部）６５を有している。短辺第１折返し部６５のうち第３上板部６４ｂには固定孔１４ｃが穿設されている。また、短辺第１折返し部６５を構成する第３外板部６４ｃが、第３上板部６４ｂに近い部位でさらに略Ｕ字状に折り曲げられることで短辺第２折返し部（第２折返し部）６６が形成されている。なお、本実施形態では、短辺第２折返し部３６は、第３外板部３４ｃから第３上板部３４ｂに重なる側に突出する態様とされている。

　短辺第２折返し部６６は、第３外板部６４ｃから第３外板部６４ｂに沿って略直角に折り曲げられてなる第４上板部６７ａと、第４上板部６７ａから第３外板部６４ｃと略平行に折り曲げられてなる第４内板部６７ｂと、第４内板部６７ｂから第３外板部６４ｃ方向へ略直角に折り曲げられてなる第４下板部６７ｃとからなる。なお、短辺第２折返し部６６の第４上板部６７ａは、短辺第１折返し部６５の第３上板部６４ｂとの間に僅かな空隙を有し、また第４内板部６７ｂは、第３内板部６４ａとの間に僅かな空隙を有するものとされている。すなわち、短辺第２折返し部６６は、それを構成する各板部６７ａ，６７ｂ，６７ｃが短辺第１折返し部６５に内接することなく、短辺第１折返し部６５の第３外板部６４ｃから連なる形で内在するものとされ、短辺外縁部２１ａの長手方向（シャーシ１４の短辺方向）に亘って延設されている。言い換えると、短辺第２折返し部６６は、短辺第１折返し部６５の第３上板部６４ｂ側に偏在した形で、当該短辺第１折返し部６５の折返しの内側に形成されている。短辺第２折返し部６６のうち第４上板部６７ａ及び第４下板部６７ｃには、それぞれ固定孔１４ｃと重畳する部位にネジ孔６７０ａ及び６７０ｃが形成されている。
　上記したように、本実施形態では、短辺第１折返し部６５は短辺外縁部２１ａの外観を構成し、短辺第２折返し部６６は、短辺第１折返し部６５の第３外板部６４ｃが一部折り返されてなり、当該短辺第１折返し部６５の略Ｕ字状に囲まれた内部に形成されている。

　さらに、短辺第２折返し部６６の第４下板部６７ｃ側には補強板４０が取り付けられている。補強板４０は、短辺第１折返し部６５の折返しの内側に配され、その上面が短辺第２折返し部６６の第４下板部６７ｃの下面と面接触した状態とされ、当該補強板４０の長手方向の両側面はそれぞれ短辺第１折返し部６５の第３内板部６４ａ及び第３外板部６４ｃとの間に僅かな空隙を有するものとされている。すなわち、補強板４０は、短辺第１折返し部６５により囲まれた部分（内部）に内在する形で配されている。かかる補強板４０は、短辺第１折返し部６５の外側から挿入され、固定孔１４ｃ、ネジ孔６７０ａ，６７０ｃの順に挿通されたビス４２が、補強板４０の補強板固定孔４０ａに螺合されることで、短辺外縁部２１ａに取り付けられている。

　以上のような構成を備えた本実施形態のバックライト装置１２は、以下のような作用効果を奏する。
　本実施形態に係るバックライト装置１２に備わるシャーシ１４は、長辺外縁部２１ｂが、長辺第１折返し部６１と、長辺第１折返し部６１の一部がさらに折り返されてなる長辺第２折返し部６２との２重の折返し構造とされている。一方、短辺外縁部２１ａが、短辺第１折返し部６５と、短辺第１折返し部６５の一部がさらに折り返されてなる短辺第２折返し部６６との２重の折返し構造とされている。さらに、第１折返し部６１，６５の折返しの内側には補強板４０が配されている。

　このように、補強板４０を取り付ける外縁部２１（長辺外縁部２１ｂ及び短辺外縁部２１ａ）を、第１折返し部６１，６５と第２折返し部６２，６６とからなる２重の折返し構造を有するものとすることにより、外縁部２１の強度をさらに向上させることができ、シャーシ１４の歪みをより一層確実に抑止することが可能となる。さらに、補強板４０は、第１折返し部６１，６５の折返しの内側、すなわち折返しに囲まれてなる予め形成された空隙に配置されるため、当該補強板４０を配置するためのスペースを改めて確保する必要がなく、当該バックライト装置１２の薄型化を阻害することがない。

　特に、本実施形態では、前記第１折返し部６１，６５は略Ｕ字状に折り返されてなり、前記第２折返し部６２，６６は、前記第１折返し部６１，６５の略Ｕ字状に囲まれた内部に形成されている。
　このように、第２折返し部６２，６６を、第１折返し部６１，６５の略Ｕ字状に囲まれた内部（第１折返し部６１，６５の折返しの内側）、すなわち第１折返し部６１，６５を設けることに伴い生じる空間に形成することにより、当該第２折返し部６３，６６を形成するためのスペースを改めて確保する必要がない。その結果、外縁部２１の補強を確保しつつ、当該バックライト装置１２の薄型化を実現することが可能となる。

＜変形例＞
　以上、本発明の実施形態２について示したが、第１折返し部６１，６５及び第２折返し部６２，６６の構成、並びに補強板４０の取り付け態様はこれに限られず、以下に示す構成も本発明に含まれる。
　例えば、図１４に示すように、長辺外縁部２１ｂには、長辺第１折返し部６１と、当該長辺第１折返し部６１の第１上板部６０ｂが略Ｕ字状に折り返されてなる長辺第２折返し部７０とが形成されている。より具体的には、長辺第２折返し部７０は、第１内板部６０ａ側（シャーシ１４の底部１４ａに近い側）に偏在した形で長辺第１折返し部６１の折返しの内側に形成されている。すなわち、長辺第１折返し部６１は長辺外縁部２１ｂの外観を構成し、長辺第２折返し部７０は、長辺第１折返し部６１の第１上板部６０ｂが一部折り返されてなり、第１外板部６０ｃと重畳した形で当該長辺第１折返し部６１に内在するものとされている。ここで、補強板５０は、長辺第２折返し部７０のうち第１外板部６０ｃと対向する面と面接触した状態で長辺第１折返し部６１の折返しの内側（長辺第１折返し部６１に囲まれた空間）に内在し、第１内板部６０ａ側から挿入されたビス４２により長辺第２折返し部７０に固定されるものとしても良い。

　また、図１５に示すように、長辺外縁部２１ｂには、長辺第１折返し部６１と、当該長辺第１折返し部６１の第１上板部６０ｂが略Ｕ字状に折り返されてなる長辺第２折返し部７１とが形成されている。より具体的には、長辺第２折返し部７１は、第１外板部６０ｃ側（シャーシ１４の底部１４ａから遠い側）に偏在した形で長辺第１折返し部６１の折返しの内側に形成されている。すなわち、長辺第１折返し部６１は長辺外縁部２１ｂの外観を構成し、長辺第２折返し部７１は、長辺第１折返し部６１の第１上板部６０ｂが一部折り返されてなり、第１外板部６０ｃと重畳した形で当該長辺第１折返し部６１に内在するものとされている。ここで、補強板５１は、長辺第２折返し部７１のうち第１内板部６０ａと対向する面と面接触した状態で長辺第１折返し部６１の折返しの内側（長辺第１折返し部６１に囲まれた空間）に内在し、第１外板部６０ｃ側から挿入されたビス４２により長辺第２折返し部７１に固定されるものとしても良い。

　さらに、図１６に示すように、長辺外縁部２１ｂには、長辺第１折返し部７２と、当該長辺第１折返し部７２の内板部７２ｃの端部が略Ｕ字状に折り返されてなり、当該内板部７２ｃからシャーシ１４の底部１４ａに重なる側に突出してなる長辺第２折返し部７３が形成されている。すなわち、長辺第２折返し部７３は、長辺第１折返し部７２と外接した関係とされ、長辺第１折返し部７２は長辺外縁部２１ｂの外観を構成し、長辺第２折返し部７３はシャーシ１４の底部１４ａの裏面外縁に隣接するものとされる。ここで、補強板５４は、長辺第２折返し部７３の折返しの内側（長辺第１折返し部７２に囲まれた空間）に内在する形で取り付けられるものとしても良い。

　また、図１７に示すように、短辺外縁部２１ａには、短辺第１折返し部６５と、当該短辺第１折返し部６５の第３上板部６４ｂが略Ｕ字状に折り返されてなる短辺第２折返し部７４が形成されている。より具体的には、短辺第２折返し部７４は、第３内板部６４ａ側に偏在した形で短辺第１折返し部６５の折返しの内側に形成されている。すなわち、短辺第１折返し部６５は短辺外縁部２１ａの外観を構成し、短辺第２折返し部７４は、短辺第１折返し部６５の第３上板部６４ｂが一部折り返されてなり、第３内板部６４ａと重畳した形で当該短辺第１折返し部６５に内在するものとされている。ここで、補強板５２は、短辺第２折返し部７４のうち第３外板部６４ｃと対向する面と面接触した状態で短辺第１折返し部６５の折返しの内側（短辺第１折返し部６５に囲まれた空間）に内在し、第３内板部６４ａ側から挿入されたビス４２により短辺第２折返し部７４に固定されるものとしても良い。

　また、図１８に示すように、短辺外縁部２１ａには、短辺第１折返し部６５と、当該短辺第１折返し部６５の第３上板部６４ｂが略Ｕ字状に折り返されてなる短辺第２折返し部７５が形成されている。より具体的には、短辺第２折返し部７５は、第３外板部６４ｃ側に偏在した形で短辺第１折返し部６５の折返しの内側に形成されている。すなわち、短辺第１折返し部６５は短辺外縁部２１ａの外観を構成し、短辺第２折返し部７５は、短辺第１折返し部６５の第３上板部６４ｂが一部折り返されてなり、第３外板部６４ｃと重畳した形で当該短辺第１折返し部６５に内在するものとされている。ここで、補強板５３は、短辺第２折返し部７５のうち第３内板部６４ａと対向する面と面接触した状態で短辺第１折返し部６５の折返しの内側（短辺第１折返し部６５に囲まれた空間）に内在し、第３外板部６４ｃ側から挿入されたビス４２により短辺第２折返し部７５に固定されるものとしても良い。

　さらに、図１９に示すように、短辺外縁部２１ａには、短辺第１折返し部７６と、当該短辺第１折返し部７６の内板部７６ｃの端部が略Ｕ字状に折り返されてなり、当該内板部７６ｃからシャーシ１４の底部１４ａに重なる側に突出してなる短辺第２折返し部７７が形成されている。すなわち、短辺第２折返し部７７は、短辺第１折返し部６６と外接した関係とされ、短辺第１折返し部７６は短辺外縁部２１ａの外観を構成し、短辺第２折返し部７７はシャーシ１４の底部１４ａの裏面外縁に隣接するものとされる。ここで、補強板５５は、短辺第１折返し部７６の折返しの内側に内在する形で、ビス４２により内板部７６ｃに取り付けられるものとしても良い。

　＜他の実施形態＞
　以上、本発明の実施形態について示したが、本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。

（１）上記した各実施形態では、シャーシ１４の短辺外縁部２１ａ及び長辺外縁部２１ｂにそれぞれ補強板４０を取り付けるものとしたが、シャーシ１４に付与すべき必要強度によっては長辺外縁部２１ｂにのみ補強板４０を取り付ける構成としても良い。この場合、短辺外縁部２１ａは図２０に示すように短辺折返し部３３のみからなる構造を有するものとなる。或いは補強板４０を短辺外縁部２１ａのみに取り付ける構成としても良い。

（２）上記した実施形態２では、シャーシ１４の短辺外縁部２１ａ及び長辺外縁部２１ｂにそれぞれ短辺第２折返し部６６及び長辺第２折返し部６２を形成するものとしたが、シャーシ１４に付与すべき必要強度によっては長辺外縁部２１ｂのみに長辺第２折返し部６２を形成するものとしても良い。或いは、短辺外縁部２１ａのみに短辺第２折返し部６６を形成するものとしても良い。

（３）上記した各実施形態では、補強板４０をネジ部材であるビス４２により外縁部２１に取り付ける構成としたが、これに限らず、例えば有機・無機接着剤、或いは先端に係止部を有する係止ピン等により取り付けるものとしても良い。

（４）上記した各実施形態では、一つのビス４２により外縁部２１及び補強板４０に加えてベゼル１３が一括して固定されるものとしたが、これに限らず例えば図２１に示すように、拡散板１５ａ及び／又は光学シート１５ｂが外縁部２１及び補強板４０と一括して固定される構成としても良い。

（５）上記した各実施形態では、光源として冷陰極管１７を使用した場合を示したが、例えば熱陰極管など他の種類の光源を用いたものも本発明に含まれる。

Claims

　複数の光源と、前記光源を収容するシャーシと、を備え、
　前記シャーシは、平板状の底部と、当該底部の縁部に形成され折返し構造を有した外縁部とを備え、
　前記外縁部には、前記折返し構造の折返しの内側に、前記外縁部の長手方向に沿って延びる芯状部材が配されていることを特徴とする照明装置。
　前記折返し構造は略Ｕ字状とされ、
　前記芯状部材は、前記折返し構造の略Ｕ字状に囲まれた部分に配されていることを特徴とする請求の範囲第１項に記載の照明装置。
　前記芯状部材は、固定部材により前記外縁部に取り付けられ、
　前記固定部材は、前記芯状部材と前記外縁部を構成する少なくとも一つの板状部とを挿通した形でこれらを固定してなることを特徴とする請求の範囲第１項又は請求の範囲第２項に記載の照明装置。
　前記固定部材は、前記外縁部の折返しの外側から挿入されるネジ部材であることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第３項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記芯状部材は、前記シャーシの長辺方向に沿った前記外縁部に取り付けられていることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第４項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記芯状部材は、前記シャーシの短辺方向に沿った前記外縁部に取り付けられていることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第５項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記複数の光源よりも光出射側に配され、当該光源からの光の出射特性を変化させる光学部材を有し、
　前記光学部材の縁部は前記外縁部と重畳してなり、
　前記固定部材は、前記光学部材の縁部とともに前記芯状部材を前記外縁部に固定してなることを特徴とする請求の範囲第３項から請求の範囲第６項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記外縁部の前記折返し構造は、板部材が折り返されて構成された第１折返し部と、前記第１折返し部を構成する前記板部材がさらに折り返されてなる第２折返し部とを有することを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第７項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記第１折返し部は略Ｕ字状に折り返されてなり、
　前記第２折返し部は、前記第１折返し部の略Ｕ字状に囲まれた内部に形成されていることを特徴とする請求の範囲第８項に記載の照明装置。
　前記光源と前記シャーシの前記底部との間の距離が２．５ｍｍ以下であることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第９項のいずれか１項に記載の照明装置。
　前記外縁部は、前記底部の板状面に対する垂直方向の高さが１０．０ｍｍ以下であることを特徴とする請求の範囲第１項から請求の範囲第１０項のいずれか１項に記載の照明装置。
　請求の範囲第１項から請求の範囲第１１項のいずれか１項に記載の照明装置と、
　前記照明装置からの光を利用して表示を行う表示パネルと、を備えることを特徴とする表示装置。
　前記照明装置と前記表示パネルとは、これらの縁部に配されるベゼルにより一体化されてなり、
　前記照明装置に備わる前記シャーシの前記外縁部には、固定部材により前記芯状部材が取り付けられ、
　前記固定部材は、前記ベゼルとともに前記芯状部材を前記外縁部に固定してなることを特徴とする請求の範囲第１２項に記載の表示装置。
　前記表示パネルが液晶を用いた液晶パネルであることを特徴とする請求の範囲第１２項又は請求の範囲第１３項に記載の表示装置。
　請求の範囲第１２項から請求の範囲第１４項のいずれか１項に記載の表示装置を備えることを特徴とするテレビ受信装置。