WO2008018368A1

WO2008018368A1 - Ruban de fixation d'une bague pour oiseau et structure de bague pour oiseau

Info

Publication number: WO2008018368A1
Application number: PCT/JP2007/065215
Authority: WO
Inventors: Kenichi Ishihara
Original assignee: Champion Trade Co., Ltd.
Priority date: 2006-08-10
Filing date: 2007-07-27
Publication date: 2008-02-14
Also published as: TW200814560A; DE602006018146D1; EP1900279B1; TWI360304B; JP3156087U; EP2077071A1; EP2077071A4; EP1900279A1; JP3126324U

Description

明細書脚環用結束パンド及ぴ脚環構造体技術分野

本発明は、鳥類の足に装着される脚環に取り付ける脚環用結束バンド及び当該脚環と当該脚環用結束バンドとの組み合わせからなる脚環構造体に関するものである。

背景技術

従来から、鳩等の鳥類の個々を識別する為に、鳥類の足に特定の識別番号が表示された脚環（足環と称される場合もある）を装着し、かかる識別番号を目視で確認することにより個々の鳥類の確認を行ってきている。

つまり当該脚環は、当該個々の鳥類の戸籍を表すものとして位置づけられてきており、従来より国際的に使用されて来ている。

係る脚環は、国際的な規格に基づいて形成されており、基本的には、例えばァルミニゥム等の軽量な金属或いは合成樹脂等で中空状の円筒形に形成されており、その外径は 1 0 m m、高さが 1 0 m m、内径が 8 m mとなっている。

そして当該脚環の該表面には、例えば、国名、年号、及び当該年号に於ける連続番号等が記載されるものであって、当該個々の鳥類に一生付いて廻る個別の情報であると同時に当該情報は国際的にも登録されることになっている。

当該脚環は、通常、当該鳥類が生まれると生後 8 日目までに装着され、その成長とともに外れなくなり、当該鳥類が死ぬまで当該脚環が外れる事はない。

特にレース用の鳩の場合では、約 8年がレース参加可能寿命とされている。

処で、鳩の様に鳥類に所定のレースを行わせる場合には、レースの記録を採る必要から、従来、以下のような手段がとられていた。即ち、

( 1 ) 当該レースを特定できる印字されたゴム輪を装着した鳩が、レースから帰還した際、それが取り外され、記録計時に打刻される。ところがこの方法だと、鳩がレースから帰還した際、飼育者がこれを捕獲、ゴム輪を抜き去って後記録という一連の動作が入る為、時間的ロスが大きいと力耐久性に欠けており、更に汚損織別困難などという欠点があった。そこで従来の方式に加えて、現在では、

( 2 ) 当該個々の鳩を識別出来るメモリーを内蔵した識別脚環を、当該脚環とは別の脚に嵌め、鳩が当該レースから帰還した際、帰還鳩舎入り口に設置したァンテナでこれを感知、記録するという方式も併用採用されている。

ところが、この場合でも、鳩にふたつの脚環を嵌めなくてはならないという点から生ずる、コスト、重量面での負担増（世界市場では、例え 0 . 1グラムでも軽い脚環が喜ばれる。又現在の識別脚環の価格も、例え 1円でも廉価なものが求められる）とレ、う問題点がある。

又、鳩レースの際にこのメモリ一内蔵識別脚環を着脱出来ることから生ずる、不正を防止出来ないという問題点があった。

更に、従来の鳥の個体識別は以上のよう目視を前提として行われていたので、識別番号の目視確認に際して、鳥の汚物が身体に付着したり、識別番号を読み取るのに多大な時間がかかったり、識別番号の読み間違いが発生したりするという問題点があった。また、鳩レースのように鳩にレ一スを行わせる場合、鳩の足への別の識別具の装着、当該識別具の取外し、到着 0 刻の記録、及び順位の決定を全て手作業で行っているので、多大な労力と時間がかかるという問題点があった。また、鳩レースの際に於ける当該別の識別具の付け替えなどによる不正を防止できないという問題点があった。

更に、鳩レースは、高温下或いは低温下若しくは温度差の激しい環境下に行われる事が多く、更に、雨や雪等が関係する場合も多いので、当該別の識別具が破損し脱落したり、当該識別番号等の標識が消失したりする事も多く、当該鳩レースに関する所定の情報を得る事が出来ない場合も多発している。

かかる従来の問題点を解決する為に、従来では、例えば、特許第 3 0 7 9 9 1 4号公報（特許文献 1 )に示す様に、正規の脚環に替えて、環状体の一部を分離してはめ込み揷入自在に構成した鳩用の私製環の構造が示されているが、かかる構造は複雑で、コストが高くなる他、取り外しが可能な構成となっているので、後日他の鳩に付け替える事が可能であることから不正使用を防止出来ないと言う問題があり、更に、当該私製環に記載されている識別番号等の標識を読み出す場合の従来の問題点は全く改良されていないのである。

一方、特開 2 0 0 2— 3 6 0 1 0 3号公報（特許文献 2 )には、上記した（ 2 ) に示す従来の方法の例を示すものであって、鳩脚環そのものに予めマイクロチップを内蔵させておき、当該脚環に別途形成した鳩脚環持ち主表示プレートをはめ込み式で当該脚環に装着する様に構成された脚環と表示プレートとが組み合わされた構造が開示されている。

然しながら、当該脚環そのものにマイクロチップを内蔵させる事は、当該マイクロチップが不良品であったり、当該脚環を使用中に当該マイク口チップが故障した場合には、当該脚環を取り替える事は禁じられているので、その後の鳩レース等に於いて必要な情報が得られなくなると言う大きな欠点を有しており、又表示プレートはシンプルな嵌合嵌め込み構成であるので、構造全体が大きく且つ複雑となり、更に使用中脱落する可能性が大きく、又取り外しが容易であるため不正使用される可能性が大きいと言う問題があった。

又、特開平 7— 1 5 4 2 9 0号公報（特許文献 3 ) には、当該脚環そのものにアンテナ部と制御部とが予め内蔵されている構成と、従来の正規の脚環に外付けでアンテナ部と制御部を取り付ける構成とが示されている。

特に前者に関しては、特許文献 2で指摘したと同様の問題点を含むものであり、又後者に関しては、図 2による外付けされるアンテナ部と制御部を含む応答器保持体は、単につめ部でのみ当該脚環と係合させるものであるので、取り外れ易く、鳩レース中に脱落する可能性が大きいと言う問題があると同時に不正使用される危険性が極めて高いと言う問題があり、又図 3による外付けされるアンテナ部と制御部を含む応答器保持体は、当該脚環の上下端縁部に嵌合する腕部を有しているので構成が複雑でコストが高くなると同時に、嵌め込み式である以上取り外しも容易であるから不正使用される危険性も高いと言う問題がある。その他、特許第 3 0 6 7 0 6 6号公報（特許文献 4 )に示す様に、正規の脚環を磁気を発する材料で形成し且つ当該脚環の表面に目視により識別可能な標識を印字した脚環の例が示されているが、当該特許文献 4には当該脚環から発生する磁気を具体的に如何に利用するのかに関しては全くの開示も示唆も見られない。又、特開平 7— 3 1 3 1 8号公報（特許文献 5 ) には、取り付け動物への装着部位や方向が特定されておらず、現実に鳩の脚部に取り付ける場合、これを締めると鳩の脚部の血行を阻害し、緩めると外れ易いなどの問題も有るが、より以上問題なのは、鳩レースの場合、ベルト部のみ切断し、再度別のベルトで装着出来ることから不正使用が可能であるという点である。

一方、別の問題として、上記した鳩レースに際して使用される識別具は、出来るだけ安価である事が望ましく、従ってー且当該識別具が取り付けられた所定の鳩が、死亡するか或はその他何らかの理由によって鳩レースに出られなくなつた場合に、当該識別具が無駄になる場合があり、当該識別具が高価であれば、鳩の所有者の経済的負担も大きくなると言う事情が生じている。

その為、上記した当該鳩レースに於ける当該識別具の不正利用の防止を配慮しながら、上記した様な特別の場合には、当該識別具を別の鳩に装着できる様にして再利用が可能な様に構成された脚環用結束バンドに対する要望も大きくなつて来ている。

発明の開示

従って、本発明の目的は、上記した従来に於ける鳥類に使用される脚環での問題点を解消し、構成が簡単で、安価で、当該脚環への取り付けが簡単であるがその取り外しは容易ではなく、しかも、確実に且つ容易に個々の鳥類の識別が可能であると同時に、レースに関する情報或いは記録を誤り無く受信し記憶し又送信が可能であり、それによつてレースに関するデータを短時間で確実に確認できる結果、レースに於ける記録の集計等の演算処理を高速化出来るばかりでなく、不正使用を確実に防止出来る脚環用結束バンド及び脚環構造体を提供するものである。本発明の別の目的は、鳩レースに出場予定の鳩が何らかの理由により出場出来ない場合に出場不可能となった鳩に装着されていた脚環用結束バンドを別の鳩に装着出来る様にした再利用可能な脚環用結束パンドを提供するものである。

本発明は、上記目的を達成するために、以下に示す様な基本的技術構成を採用するものである。

即ち、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部が搭載されている第 1の部材と、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部が、当該第 1の部材に於ける少なくとも一端部と適宜の係合手段を介して不可逆的に係合しうる様に構成された第 2の部材とから構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材が脚環の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接して、当該第 1 と第 2の部材が相互に不可逆的に連結接合されて当該脚澴を囲繞狭持する様に構成されている事を特徴とする脚環用結束バンドである。

より具体的には、本発明に係る当該脚環用結束バンドは、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部が搭載されていると共に当該本体部の少なくとも一方の端部に当該第 2 の部材の挿入端部と係合しうる係止部が設けられている第 1の部材と、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部に、当該第 1の部材の一端部に設けられた係止部と不可逆的に係合しうる挿入端部を有する第 2の部材とから構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材が脚環の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接しつつ、当該第 1 と第 2の部材が連結されて当該脚環を囲繞狭持する様に構成されている脚環用結束バンドである。

更に具体的には、本発明に係る当該脚潆用結束バンドは、上記した基本的な技術構成を有すると共に、当該第 1の部材の少なくとも一方の端部には、当該第 2 の部材の少なくとも一方の端部に於ける当該揷入端部の少なくとも一部が揷入される中空状の揷入通路部を有する係止部が設けられており、当該係止部の当該挿入通路部内には、当該第 2の部材に於ける当該揷入端部が不可逆的に揷入保持される係合保持部が設けられているという構成を採用している脚環用結束バンドである。

又、当該係合保持部は、例えばストッパー部材で構成されるものであり、当該第 2の部材の揷入端部に設けられている係合部と係合しうる構成を有している。図面の簡単な説明

図 1は、本発明に係る脚環用結束バンドに於ける第 1の具体例の構成を示す図である。

図 2は、本発明に係る第 1 の具体例に於ける脚環用結束バンドを脚環に取り付ける方法の一例を示す斜視図である。

図 3は、本発明に係る第 1の具体例に於ける脚環用結束バンドを脚環に取り付ける方法の他の例を示す斜視図である。

図 4は、本発明に係る第 1 の具体例に於ける脚環用結束バンドを脚環に取り付けた状態を示す断面図である。

図 5は、本発明に係る第 1の具体例に於ける脚環用結束バンドに情報処理部を取り付ける場合の構成例を示す図である。

図 6は、本発明に係る情報処理部の構成例を示すブロック図である。

図 7は、本発明に係る脚環の好ましい構造例を示す斜視図である。

図 8は、本発明に係る脚環用結束バンドの製造方法の一具体例を示す図である。図 9は、本発明に係る第 2の具体例に於ける脚環用結束バンドに於ける一具体例の構成を示す図である。

図 1 0は、本発明に係る第 3の具体例に於ける脚環用結束バンドに於ける一具体例の構成を示す図である。

図 1 1は、本発明に係る第 3の具体例に於ける脚環用結束バンドを脚環に取り付ける方法の一例を示す斜視図である。

図 1 2は、本発明に係る第 3の具体例に於ける脚環用結束バンドの第 2の部材の構成の一例を示す斜視図である。

図 1 3は、本発明に係る第 3の具体例に於ける脚環用結束バンドを脚環に取り付ける方法及び取り外しの方法の例を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

以下に、本発明にかかる脚環用結束バンド及び脚瓖構造体の具体的な構成の例を図面を参照しながら詳細に説明する。

即ち、図 1 ( A ) は、本発明にかかる脚.環用結束バンドの第 1の具体例の構成を示す図であって、図中、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部 2からなり、当該本体部 2の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部 7が搭載されている第 1の部材 2 0 1 と、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部 2からなり、当該本体部 2の少なくとも一部 3が、当該第 1の部材 2 0 1に於ける一端部と適宜の係合手段 4を介して不可逆的に係合しうる様に構成された第 2の部材 2 0 2とから構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材 2 0 1、 2 0 2が脚環 3 0の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接して、当該第 1 と第 2の部材 2 0 1、 2 0 2が相互に不可逆的に連結接合されて当該脚環 3 0 を囲繞狭持する様に構成されている脚環用結束バンド 1が示されている。

図 1 ( A ) に示される本発明に係る第 1の具体例では、当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2のそれぞれの一端部同士が連接接合されて一体的に構成された脚環用結束バンド 1を示すものであり、従って、より具体的には、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部 2からなり、当該本体部 2の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部 7が搭載されていると共に当該本体部 2の少なくとも一方の端部に、当該第 2の部材 2 0 2の端部に設けた適宜の係合手段 4 と係合しうる挿入部 3が設けられている第 1の部材 2 0 1 と、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部 2からなり、当該本体部 2の少なくとも一部に、当該第 1の部材 2 0 1の一端部に設けられた挿入部 3と不可逆的に係合しうる適宜の係合手段 4を有する第 2の部材 2 0 2と、から構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材 2 0 1 、 2 0 2が脚環 3 0の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接しつつ、当該第 1 と第 2の部材 2 0 1 、 2 0 2が連結されて当該脚環 3 0を囲繞狭持する様に構成されている事が好ましい。

より詳細に本発明の第 1の具体例を説明するならば、図 1 ( A ) に示す通り、当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2とがそれぞれの一方の端部に於いて相互に連接された構造を有するものであって、当該第 1の部材 2 0 1の開放端部には、揷入端部 3が設けられると同時に当該第 1の部材 2 0 1の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部 7 が搭載されており、且つ当該第 2の部材 2 0 2の開放端部には、該第 1の部材 2 0 1の当該開放端部に設けられた当該揷入端部 3の少なくとも一部が揷入され、これを不可逆的に係止保持する中空状の揷入通路部 2 5を有する係止部 4が設けられているものである。

即ち、当該係止部 4は、中空状の挿入通路部 2 5を有し、当該挿入通路部 2 5 内には、当該第 1の部材 2 0 1の挿入端部 3が当該揷入通路部 2 5内に挿入された際に、当該挿入端部 3を不可逆的に保持固定する係合保持部 5が設けられている。

一方、当該第 1の部材 2 0 1の一方の端部に於ける当該挿入端部 3には、当該係合保持部 5と係合する係合部 6が設けられている。

即ち、本発明にかかる当該脚環用結束バンド 1は、従来国際規格で統一された外観形状を有する脚環 3 0に後付け的に容易に取り付けられる情報処理機能を有する結束バンドである。

上記した通り、レース用に使用される鳥類には何らかの識別番号（ I D'ナンパ一）が与えられるものであり、当該識別番号は当該脚環 3 0の該表面に通常記載表示されることになつている。

特に、レース用の鳩（レース鳩）には、識別用脚環 3 0として、全ての鳩の足にその生まれた国の発行する国際規格の脚環で、当該鳩に指定された識別番号（ I Dナンバー）を持つ脚環 3 0が生後 8 日目に迄に装着される事になっている。

係る脚環 3 0は、いわば当該鳩の戸籍にあたるものである。

処で、現在では、鳩レースが一般化されてきており、上記したとおり、現在では、当該レース目的で例えば発信機付きのメモリーを内蔵した I Cチップ等を含むリング或いは識別具が、当該脚環 3 0が装着された当該鳩の脚とは反対の脚に装着され、レースに参加することになる。

かかる発信機付きのメモリーを内蔵した I Cチップ等を含むリング或いは識別具は、原則として、当該レース鳩が生後 5ヶ月迄に取り付けるのが一般的である。その際、カップリングと称して、後で装着された当該リング或いは識別具内のメモリー部に、当該レース鳩の脚環 3 0に記録されている当該レース鳩の I Dナンバーの他、後で装着する当該リング或いは識別具に関するシリアル ·ナンパ一が通常書き込まれ、更には所定のレース毎に当該レース番号や当該レース毎に設けられる当該レース鳩の秘密コード等が当該メモリ一部に書き込まれる。

尚、当該発信機付きのメモリーを内蔵した I Cチップ等を含むリング或いは識別具は、鳩レースの主催者側が提供する、国際規格で統一されている当該鳩レース関連情報収集処理システムと通信する事が可能な様に構成されており、それによって、例えば、当該鳩レース関連情報収集処理システムから発信される質問信号に応答して、当該メモリーに内蔵されている各種情報の中から、質問された情報を当該システムに送信する事が可能な様に構成されているものである。

処で、本発明の上記具体例に係る当該脚環用結束バン 1に於ける当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2との合計の長さは、特に限定されるものではないが、国際的に規格が統一されている当該脚環 3 0の高さの少なくとも 2倍、好ましくは、当該中央部の連結部 Cの長さを含めて少なくともその 2 . 2倍である事が望ましい。尚、当該挿入部分 3の長さは、後述する挿入作業の容易性を考慮して少なくとも 1 0 m mは必要である。

又、当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2を構成する当該本体部 2は、何れも細幅帯状体若しくは線状体で構成されておりその断面は特に限定されるものではないが、当該脚環 3 0 との安定性を考慮すると、その断面形状は、扁平形、円形、楕円形、矩形或いはそれらの変形形状から選択された 1つの断面形状を有している事が望ましい。

更に、本発明の上記具体例に於ける当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2を構成する当該本体部 2の見かけ上の幅は、 5 m m以下である事が望ましい。本発明に於いては、当該脚環用結束バンド 1を当該脚環 3 0に取り付ける時点は、上記した通り、当該レース鳩の生後 5ヶ月以内であるので、当該レース鳩の脚部の太さは、未だ細い状態にあるので、当該脚環 3 0の内部周壁と当該レース鳩の脚との間には空間が存在している状態ではあるが、揷入操作を容易にするためには、出来るだけ細くする事が好ましい。

一方、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1を当該脚環 3 0に取り付ける場合には、当該第 2の部材 2 0 2の自由端部に設けた当該係止部 4を当該脚環 3 0の下方端部から当該脚環 3 0と当該レース鳩の脚部とめ間に挿入し、当該係止部 4 を当該脚環 3 0の上端部から引き出して当該係止部 4を当該脚環 3 0の上端部に引っ掛け、次いで当該第 1の部材 2 0 1の自由端部である揷入端部 3を当該係止部 4の当該中空状の揷入通路部 2 5内に挿入して係合固定させる。

又、別の方法としては、当該第 1の部材 2 0 1の自由端部に設けた当該揷入端部 3を当該脚環 3 0の上方端部から当該脚環 3 0と当該レース鳩の脚部との間に揷入し、当該係止部 4を当該脚環 3 0の上端部に引っ掛けながら、当該揷入端部 3を当該脚環 3 0と当該レース鳩の脚部との間から引き出して屈曲させ、当該第 1の部材 2 0 1の自由端部である揷入端部 3を当該第 2の部材 2 0 2に於ける係止部 4の当該中空状の揷入通路部 2 5内に挿入して係合固定させるようにしても良い。尚、図 1に於ける、当該中央部 Cの両側に形成された領域 1 3及び 1 2 として示される当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2は、互いに略同じ長さに設定されており、その長さは、それぞれ当該脚環 3 0の高さに略等しいかそれよりも若干長くなる様に設定される事が望ましい。

当該第 2の部材 2 0 2を構成する本体部 2に相当する当該領域 1 2は、後述するとおり、当該脚環 3 0の内壁面に沿って当該脚環の上端部平面に対して略垂直に配置される部分であり、又当該第 1の部材 2 0 1を構成する本体部 2に相当する当該領域 1 3は、後述するとおり、当該脚環 3 0の外壁面に沿って略垂直に配置される部分であり且つ当該第 1の部材 2 0 1の本体部 2の当該脚環 3 0の外壁面に対向する部分と反対側の面には、上記した情報処理部 7が搭載されているものである。

更に、本発明に於ける当該第 1 と第 2の部材の中央部 Cを含む領域 1 4は、図 1 ( B ) に示す様に、当該脚環用結束バンド 1 の当該脚環 3 0への取り付け操作を容易にするために、予め適宜の成型加工により屈曲状或いは湾曲状 1 6に形成させておく事も好ましく、場合によっては、当該領域 1 4の厚み或いは幅を、当該第 1 と第 2の部材を構成する本体部 2の幅或いは厚みよりも細く或いは薄く形成しておくことも望ましい。

一方、本発明に於ける当該第 2の部材 2 0 2を構成する本体部 2の当該係止部 4に近接した領域 1 1は、図 1 ( B ) 及び図 4に示す様に、当該脚環用結束バンド 1 と当該脚環 3 0との係合状態を安定化させる為に、当該係止部 4を当該係合保持部 5が内部に設けられている挿入通路部 2 5の長手方向の中心軸線 Oが当該第 2の部材に於ける当該本体部 2の長手方向の中心軸線 Pと略並行状態となるように当該領域 1 1を屈曲或いは湾曲 1 5させる事が望ましい。

その為、当該領域 1 1の厚み或いは幅を当該第 1 と第 2の部材を構成する本体部 2の幅或いは厚みよりも細く或いは薄く形成しておくことも望ましい。

本発明に於いては、図 1 ( A ) に示す様に当該第 1 と第 2の部材 2 0 1、 2 0 2を構成する当該本体部 2が直線状になる様に金型により成型した後、適宜の治具を使用して当該屈曲部或いは湾曲部 1 5或いは 1 6を加熱成型によって所定の屈曲状部或いは湾曲状部に成型するものであっても良く、或いは、金型そのものに当該本体部 2或いは当該中央部 Cの屈曲部或いは湾曲部を形成する様な構成を採用するものであっても良い。

即ち、本発明に於いては、当該第 2の部材 2 0 2に於ける当該係止部 4の近傍に位置する当該本体部 2が脚環 3 0の表裏側壁部を挟み込む様に折り曲げられて当該脚環 3 0に固定される構造を有している事が望ましい。

又、本発明に於ける当該第 1の部材 2 0 1に於ける当該揷入端部 3は、当該第 1の部材 2 0 1に於ける当該本体部 2の一方の端部から当該第 1の部材 2 0 1の長手方向の中心軸線 Pに沿って外方に所定の長さ延展して形成されており、その長さは特に特定されるものではないが、後述する様に、当該挿入端部 3を当係止部 4の揷入通路部 2 5内に挿通させる操作を容易にする為に、当該係止部 4の当該揷入通路部 2 5に於ける中心軸方向の長さの少なくとも 2倍、好ましくは少なくとも 3倍である必要がある。

更に、当該揷入端部 3はその幅或いは厚みは、当該第 1の部材に於ける本体部 2の幅或いは厚みよりも短いか薄く構成されている事が望ましい。

本発明に於ける当該揷入端部 3には、当該係止部 4の揷入通路部 2 5内に設けられた当該係合保持部 5を構成する一具体例であるストツバ一部 5と不可逆的に係合する係止部 6が設けられている。

本発明に於いて使用される当該ストッパー部 5と係止部 6の形状或いは構造は特に限定されるものではなく、当該揷入端部 3が当該係止部 4の当該揷入通路部 2 5に設けられた当該ストッパ一部 5を通過して容易に揷入可能であるが、それを引き戻す事が不可能なような構造であれば如何なる構造のものでも採用可能でめ。

図 1の具体例としては、鋸刃状の係合部 6が当該揷入端部 3に設けられており、これに対応する鋸刃状のストッパ一部 5が当該揷入通路部 2 5内に設けられている例が示されている。一方、図 2に於ける具体例では、.鋸刃状の係合部 6が当該挿入端部 3に設けられており、これに対応した斜め L字状をしたストッパ一部 5が当該揷入通路部 2 5内に設けられている例が示されている。

又、図 3に於ける具体例では、スカート状のブレード部からなる係合部 6が当該揷入端部 3に設けられており、これに対応して円形状の開口部を持つ円盤状をしたストッパー部 5が当該挿入通路部 2 5内に設けられている例が示されている。本発明に於ける当該脚環用結束パンド 1は、上記した当該第 1 と第 2の部材 2 0 1、 2 0 2、当該挿入端部 3及ぴ当該係止部 4、係合保持部 5が適宜の合成樹脂、例えば、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン榭脂、ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂等の公知の合成樹脂或いは機能性樹脂（ェンプラ）を使用して一体的に成型されている事が好ましい。

次に、本発明に於いては、当該第 1の部材 2 0 1を構成する本体部 2の一部である当該領域 1 3に、情報処理部 7が設けられているものである。

当該情報処理部は、上記した通り、当該脚環 3 0の外表面に対して直接脚環と接触しない様な向きに当該本体部 2に搭載される事が望ましい。

つまり、当該情報処理部 7は、当該脚環用結束パンド 1が脚環 3 0に取り付けられた場合に、当該脚環 3 0の外部壁面から見て当該第 1の部材 2 0 1に於ける本体部 2よりも外方側に位置するように当該本体部 2に取り付けられている事が望ましい。

更に、本発明で使用される当該情報処理部 7は、コイルを含むアンテナ部 8 と所定の情報を記憶する記憶部 9 と当該所定の情報を当該アンテナ部 8を介して受信し或いは所定の情報を当該アンテナ部 8を介して外部に送信する機能を有する送受信回路及び当該回路の駆動を制御する制御手段 1 0とから構成されている事が望ましい。

具体的には、図 6に示す様に、例えば、コイルからなるアンテナ部 8に C P U 4 0並びに送受信回路（図示せず）等を含む制御回路 1 0が接続され、又当該制御回路 1 0には、随時書き込み読み出しが可能である R A M等で構成された記憶部 9が接続されており、当該 C P U 4 0による制御回路 1 0の演算処理によって、当該送受信回路を駆動させて外部から送信される所定の情報を当該記憶部 9に格納する事が可能であり、又外部からの質問信号に応答して当該記憶部 9に格納されている情報の中から要求された情報を読み出して外部に送信する事が可能な様に構成されている。

即ち、本発明では、当該情報処理部 7は、発信機付きメモリ内蔵型 I Cチップで構成されている事も望ましい。

本発明では、当該情報処理部 7は、厚みが 1乃至 2 m m程度で幅及び長さが数 m m程度の極めて小さい I Cチップに形成されていることも好ましい。

本発明に於ける当該情報処理部 7が送受信の指示を受ける外部システムは、上記した様に、鳩レース主催者側が用意した予め規格設定されている通信システムを含んでいる。

一方、当該第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2の所定の部位、つまり上記した領域 1 3に当該情報処理部 7を搭載させる構成或いは方法は、特に限定されるものではないが、当該極小の情報処理部 7を融着或いは接着若しくは嵌め込み等の手段を用いて搭載する事が可能である。

より具体的には、図 5 ( B ) に示す様に、当該第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2に於ける当該情報処理部 7を搭載する部分の幅をその他の当該本体部 2の部分よりも広くするか、或いはその部分の厚みを厚くしてその部分に溝部或いは凹陥状部を形成しその部分に当該情報処理部 7を搭載するようにしたものであっても良レヽ。

更に、本発明では、当該第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2に当該情報処理部 7を搭載するに際し、取り付け部の補強或いは外気、水等の浸入を防止する為に、図 5 ( A ) に示す様に、当該取り付け部の基部周辺部を適宜のシール材 2 0で被覆するか若しくはその全体を適宜のシール材 2 1で完全に被覆する様に構成することも望ましい。

本発明に於いて、当該脚環用結束バンド 1を当該脚環 3 0に取り付ける場合には、先ず、当該脚環用結束パンド 1の当該挿入端部 3を当該脚環 3 0とレース鳩の脚部との間の空間部を介して揷通貫通させ、当該脚環 3 0を貫通した当該揷入端部 3を当該係止部 4の方向に曲げて移動させて当該係止部 4の一方の端部から当該揷入通路部 2 5内に挿入させ、図 4 ( A ) に示す様に、当該挿入端部 3の先端部を当該係止部 4の当該揷入通路部 2 5の他方の端部から引き出して固定する。これによつて、当該脚環用結束パンド 1は確実に当該脚環 3 0に固定され外れる事は無い。

この際、図 4 ( B ) に示す様に、当該係合保持部 4の反対側の当該挿入通路部

2 5の端部から突出している当該挿入端部 3の先端部分を例えば 1 7の部分で切断する事によつて使用時の不便さが解消されると同時に不正使用に対する安全性も向上する。

従って、例えば、当該挿入端部 3の当該 1 7の部分を容易に切断可能となるように切れ目を設けておくか厚みを薄くしておく事も望ましい。

一方、本発明で使用される脚環 3 0は、図 7に示す様に、当該脚環用結束パンド 1が取り付けられた場合に、当該脚環用結束バンド 1が当該脚環 3 0上で安定して配置されるために、当該脚環 3 0の上端縁部若しくは下端縁部の少な.くとも一方に当該第 1の部材 2 0 1或いは当該第 2の部材 2 0 2を構成する当該本体部 2が保持されうる凹み部或いは溝部 3 1、 3 2が設けられることが望ましく、或いは当該脚環 3 0の外壁部若しくは内壁部の少なくとも一方に於ける少なくとも —部に当該本体部 2の少なくとも一部が嵌合保持されうる凹み部或いは溝部 3 3、

3 4が設けられている事も望ましい。

勿論、上記した各凹み部或いは溝部を併用して設ける事も可能である。

本発明に於いては、当該記憶手段 9に記憶される情報は、特に限定されるものではなく、当該記憶手段 9の容量に応じて決定する事が可能であり、又必要とされる情報の量によって記憶容量の大きい記憶手段 9が選択されるべきである。

具体的には、例えば、鳩レースを開催する場合には、通常 9桁の個々のレース鳩の識別番号（即ち当該鳩が生まれて直ぐに割り当てられている所謂 I Dナンパ一）、当該記憶手段 9を含む情報処理手段 7のシリアルナンバー、特定の鳩レースのレース名、当該レース用の秘密コード、当該レース鳩の所有者名、或は所属クラブ名等の情報が記憶されるものである。

上記した様に、それぞれの鳩に関する識別番号は、当該鳩の生存中は固定されるものであるので、当該識別番号は、書き換え不可能な記憶手段例えば R O Mで構成された記憶手段を使用する事が望ましい。

又、上記した情報処理手段 7のシリアルナンバーも同様に R O Mで構成された記憶手段に記憶させておく事が望ましい。

その他の上記情報は、書き込み、消去、読み出しが何れも可能例えば R A M等で構成された記憶手段を使用する事が望ましい。

上記した 2つの情報は、当該脚環用の結束パンド 1が当該脚環 3 0に取り付けられる時点で当該記憶手段 9に記憶させるものである。

そして、鳩レースが実行される直前までに、当該.情報処理装置 7の当該記憶手段 9内に、上記した全ての情報を記憶させ、当該鳩レース中に、所定レース鳩がゴール地点に到着した際に、主催者側で用意した通信処理装置（図示せず）から当該個々の鳩が携帯する当該情報処理部 7に質問信号を送信し、当該情報処理部 7 は、当該アンテナ 8で受信した当該質問信号を当該制御装置 1 0により解析し、当該質問信号に応答して、当該質問信号で要求された情報、例えば、当該レース鳩の識別番号、シリアルナンバー、鳩レースのレース名、レース用の秘密コード、出発時間、帰還時間、当該レース鳩の所有者名、或は所属クラブ名等の情報を当該情報処理装置に送信する。

係る応答信号に基づいて、当該通信処理装置は、個々のレース鳩の到着時間を確認して出発地点からの飛行時間を自動的に算出してその情報を記録することになる。

本発明に係る当該脚環用結束バンド 1は、当該レース鳩の脚環 3 0に当該鳩齢如何にかかわらず何時でも取り付けする事が出来るが、基本的には、上記したとおり、当該鳩が生まれてから 5ヶ月以内に取り付ける事が望ましい。そして、本発明に係る当該脚環用結束パンド 1は、生鳩に既に装着されている当該脚環 3 0に対してその外部の縦方向に当該第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2が配列される様に卷きつけて結束し、それによつて当該情報処理部 7 、当該レース鳩が通常立ち姿でいる場合に、地面或は着睦台に対して垂直方向になるように装着する事が望ましい。

係る取り付け方を採用する事によって、当該情報処理部 7が当該鳩の糞等で汚染される事が少なくなる。

一方、本発明係る当該脚環用結束バンド 1は、一端当該脚環に取り付けられると当該第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2の自由先端部にある挿入端部 3 は、当該係合保持部 4から抜け出せない様に構成されているので、使用中に破損するか故意に切断しない限り当該脚環 3 0から取り外される事はなく、従って、既に使用中の当該脚環用結束バンド 1が故意に外されて別のレース鳩の脚環に再度取り付けられる様な不正行為を防止出来る。

つまり、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1は、上記した様に簡単に当該脚環 3 0に取り付けが可能であるが、取り外しには、当該脚環用結束パンド 1 の当該第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2の一部を力ッタ一等を使用して切断することになる。

係る第 1の部材 2 0 1を構成する当該本体部 2が切断された当該脚環用結束バンド 1は最早当該脚環に卷きつける事は不可能であるので、当該脚環用結束バンド 1に記憶された情報が他の鳩に利用される様な不正行為等は完全に防止出来る。つまり、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1は、常に新しい製品のみが実用に供されるのである。

即ち、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1は、簡単に装着操作が実行でき、且つ情報処理が容易に行えると言う利便性を備えながら、鳩レースの不正を防止出来る等の優れた効果を発揮できる。

尚、本発明に於いては、レース鳩の所有者が変わったり、異なるシステムの発信機付きメモリー内蔵 I Cチップを搭載する脚環用結束バンド 1が使用される様な場合には、意識的に当該脚環用結束バンド 1の当該第 1の部材と第 2の部材の間に存在する本体部 2を切断して新たな発信機付きメモリー内蔵 I Cチップを搭载する脚環用結束バンド 1 と交換する事は可能である。

尚、現段階では、当該鳩レースに使用される当該情報処理装置に於いては、国際規格として特定の周波数が規定されており、従って、本発明に於ける当該情報処理部 7に於ける当該ァンテナ部 8及ぴ演算処理装置としてのマイクロコンピュータ 4 0を含む当該制御部 1 0は、当該周波数に対応する規格を内蔵している事が望ましく、例えば、フイリップス社製の『ハイタグ一 2』（H i t a g 2 ) を使用することが一般的である。

尚、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1の製造方法の一例を図 8を参照して説明するならば、本発明に係る当該脚環用結束パンド素子 1 0 0を複数個横方向に密接して連続的に並列配置した形のシート状部 1 0 2を適宜の金型で形成する。この際、当該連続して隣接配置された係合保持部 4同士の側面部を適宜の連接部 1 0 1で連接すると共に、当該挿入端部 3の先端部に適宜の太さを有する連結パー部 2 7を配置し、当該揷入端部 3の先端部と当該連結バー部 2 7との間に適宜の長さの連結部 2 6を配置して当該挿入端部 3の先端部を固定状態に構成する。係る構成とする事によって、当該シート状部 1 0 2を後工程まで安定して搬送する事が可能となる。

そして、個々の当該第 1及び第 2の部材に於ける当該本体部 2の領域 1 3の部位に適宜の構造を有する情報処理部 7を適宜の口ボット装置等を利用して加熱処理或は接着処理等を併用して搭載処理する事により本発明係るに脚環用結束バンド 1が完成する。

更に要すれば、図 8により得られた本体部素子のそれぞれの当該第 1及ぴ第 2 の部材に於ける当該本体部 2に於ける領域 1 1及び又は領域 1 4の部分を適宜の治具或は金型を利用して個別的若しくは複数の当該本体部素子を同時に図 1 ( B ) に示す様に湾曲状に成型固定する事も望ましい。

次に、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1 の第 2の具体例について図面を参照しながら詳細に説明する。

本発明に係る当該脚環用結束バンド 1の構造は、基本的には上記した第 1の具体例の構造と類似しており、図 9に示す様に、当該第 1 と第 2の部材 2 0 1 と 2 0 2はそれぞれの端部で連結されて一体化された構造を採用している。

然しながら、当該第 2の具体例では、当該第 1の部材 2 0 1には、当該情報処理部 7が搭載されると同時に、当該第 1の部材 2 0 1の当該本体部 2の自由端には、当該係止部 4が設けられており、一方、当該第 2の部材 2 0 2の当該本体部 2の自由端には、当該挿入端部 3が設けられているのである。

即ち、当該第 2の具体例に於ける脚環用結束バンド 1は、図 9に示す様に、当該第 1の部材 2 0 1 と当該第 2の部材 2 0 2とがそれぞれの一方の端部に於いて相互に連接された構造を有するものであって、当該第 1の部材 2 0 1の開放端部には、係止部 4が設けられていると同時に当該第 1の部材 2 0 1の少なくとも一部に、所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部 7が搭載されており、且つ当該第 2の部材 2 0 2の開放端部には、揷入端部 3が設けられており、当該係止部 4は、当該第 2の部材 2 0 2の当該開放端部に設けられた当該揷入端部 3の少なくとも一部が揷入され、これを不可逆的に係止保持する中空状の挿入通路部 2 5を有する様に構成されているものである。

つまり、本発明に係る第 2の具体例では、特に、当該脚環 3 0に当該脚環用結束バンド 1を後付けする際に、当該脚環 3 0 と鳩の脚との間隙 Wが極めて小さい場合でも当該脚環用結束バンド 1を容易に脚環 3 0に取り付けられる様に構成されたものであって、具体的には、当該第 2の部材の揷入端部 3を当該脚環 3 0 と鳩の脚との間隙 Wに揷入し、その後当該揷入端部を当該第 1の部材 2 0 1の当該係止部 4の当該挿入通路部 2 5を通過させることによって両者を不可逆的に固定保持する様に設計されたものである。

本具体例のその他の構成は、上記した第 1の具体例に於ける構成と実施的には同じ構成を有するものである。

尚、当該第 2の具体例では、図 9 ( C ) に示す様に、当該第 1の部材 2 0 1の当該係止部 4を図 1 ( B ) の様に屈曲させ、それによつて当該係止部 4と本体部 2との間に当該足環 0の上端部を挟持するように構成しても良い。

係る具体例では、当該第 2の部材 2 0 2の当該揷入端部 3を容易に当該係止部 4の揷通通路 2 5に挿入貫通させる事が出来る。

次に、本発明に係る当該脚環用結束バンド 1の第 3の具体例について図 1 0乃至図 1 5面を参照しながら詳細に説明する。

本発明に係る当該脚環用結束バンド 1の構造は、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部 2からなり、当該本体部 2の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部 7が搭載されていると共に当該本体部 2の少なくとも一方の端部に当該第 2 の部材 2 0 2の当該挿入端部 3と係合しうる係止部 4が設けられている第 1の部材 2 0 1 と、所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部 2からなり、当該本体部 2の少なくとも一端部に、当該第 1の部材 2 0 1 の一端部に設けられた係止部 4と不可逆的に係合しうる揷入端部 3を有する第 2 の部材 2 0 2 とから構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材 2 0 1、 2 0 2 が脚環 3 0の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接しつつ、当該第 1 と第 2の部材 2 0 1、 2 0 2が連結されて当該脚環を囲繞狭持する様に構成されている脚環用結束バンド 1であって、且つ当該第 1の部材 2 0 1と当該第 2の部材 2 0 2 とはそれぞれ互いに独立して構成されている脚環用結束バンド 1である。

本発明に係る当該脚環用結束バンド 1 の構成を更に具体的に説明するならば、先ず、当該脚環用結束バンド 1の当該第 1の部材 2 0 1は、図 1 0に示す様に、当該本体部 2の両端部に、その内部に当該係合保持部 5が設けられている当該挿入通路部 2 5を有する当該係止部 4 ( 4一 1、 4 - 2 ) が設けられている事が望ましい。

更に、図 1 0 ( A ) に示す本具体例では、当該双方の係止部 4 ( 4 — 1、 4 — 2 ) の少なくとも一方が当該本体部 2 の長手方向中心軸線 Pに沿って外方に延展せしめられており、且つ当該係止部 4内の当該揷入通路部 2 5は、当該中心軸線 Pと直交する角度を含む所定の角度で交差している事が望ましい。

又、本発明に於いては、図 1 0 ( B ) に示す当該双方の係止部 4 ( 4— 1、 4 一 2 ) の少なくとも一方が当該本体部 2の長手方向中心軸線 Pに対して直角を含む所定の角度を以つて交差する方向に当該本体部 2から屈曲せしめられて側方に延展せしめられている様に構成されたものであっても良い。

又、当該屈曲せしめられた当該係止部 4一 2の長さ Lは、当該揷入通路部 2 5 が脚環 3 0の内側壁部よりも内方に位置するに十分な長さである事が望ましい。更に、当該屈曲せしめられた当該係止部 4の先端部で且つ当該揷入通路部 2 5 の近傍に、当該脚環 3 0の端縁部と係合するフック部 5 0が設けられている事も好ましい具体例である。

係るフック部 5 0は、上記した第 1及び第 2の具体例にも設けられている。

又、本発明に於いては、図 1 0 ( C ) に示す様に、双方の係止部 4 - 1 , 4 - 2が当該本体部 2の長手方向中心軸線 Pに対して直角を含む所定の角度を以つて交差する方向に当該本体部 2から屈曲せしめられて側方に延展せしめられている様に構成されたものであっても良い。

一方、本具体例に於いては、当該本体部 2の長手方向中心軸線 Pに沿って外方に延展せしめられている少なくとも一方の係止部 4に於いて、当該係止部 4内の当該挿入通路部 2 5が当該脚環 3 0の上端縁部よりも上方側若しくは当該脚環 3 0の下端縁部よりも下方側に突出して位置する様に設定されている事が好ましレ、。尚、本具体例に於いて、使用者が手操作によって当該本体部 2の先端部 3を当該双方の係止部 4内の挿入通路部 2 5内を揷通しそこから引き出した当該先端部 3は、図 4に示す通り、適宜の部分 1 7で切断するものである事は言うまでもなレ、。

更に、図 1 0中、各係止部 4に於ける当該挿入通路部 2 5内の係合保持部 5 と本体部 2 0 2側に設けられている当該係合部 6、 6 ' との係合状態は省略されているが、図 9に示す様な構成となっている事は言うまでもない。

係る構成を採用する事によって、当該第 2の部材 2 0 2を容易に当該第 1の部材に於ける当該係止部 4の当該挿入通路 2 5内に揷入する事が可能となると同時に、必要な場合には、図 1 3に示す様に、当該第 2の部材 2 0 2を当該係止部 4 と当該脚環 3 0の端縁部の間 7 0で適宜の切断手段を使用して切断することを容易にする。 .

一方、当該係止部 4 ( 4一 1、 4 - 2 ) 内のストッパー等からなる係合保持手段 5の形状は、特に限定されるものではないが、当該第 2の部材 2 0 2が揷入される方向に合わせて、当該第 2の部材 2 0 2の当該係合部 6の形状を勘案してそれを不可逆的に挿入固定できる構成を採用する事が望ましい。

更に、本具体例では、図 1 2 ( A ) に示す様に、当該第 2の部材 2 0 2の本体部 2の少なくとも両端部である挿入端部 3及ぴその近傍部には、互いに不可逆的係止方向が異なる係合部 6、 6 ' が形成されている構成を採用しても良く、或は、図 1 2 ( B ) に示す様に、当該第 2の部材 2 0 2の本体部 2には、その長手方向に沿って互いに不可逆的係止方向が異なる係合部 6、 6 ' が交互に連続的に配置形成されているものであっても良く、その場合には、長尺状に形成された当該第 2の部材 2 0 2を必要な都度、所定の長さに切断して当該第 1の部材 2 0 1 と併用する様に構成されたものである。

即ち、図 1 2 ( B ) に示す区間 C 1、 C 2間、 C 2、 C 3間或は C 3、 C 4間が当該第 2の部材の本体部 2 0 2の単位長さに相当するものである。

当該所定の長さは、特に限定されないが、例えば、当該脚環の高さが 1 0 m m であれば、それを中心としてその前後に揷入操作を容易にするために約 1 5〜 3 0 m mの長さを設定すると当該所定の長さは約 4 0〜 7 0 m mが望ましい。

即ち、上記第 3の具体例では、鳩の脚が太くなつて当該脚環 3 0と鳩の脚の表面との間隙 Wが極めて狭くなっている場合でも、本発明の脚環用結束バンド 1が容易に取り付けられる様にすることを目的として、当該第 2の部材を当該第 1 の部材とは独立させて形成し、当該第 2の部材の太さを出来るだけ細くなる様に、例えばその直径を 1 m mの様に、構成したものである。

又、本発明の第 3の具体例の他の目的は、鳩が何らかの事故或は病気で死亡した場合で、所定の鳩レースに出場出来なくなった場合、トランスボンダやメモリ一等を内蔵するチップ含む高価な当該情報処理部が無駄になるので、当該情報処理部を再利用できる様にするものであり、当該第 1 と第 2の部材を別々に構成して当該脚環 3 0に取り付け、当該第 2の部材のみを適宜の切断手段によって切断すれば、当該情報処理部を容易に脚環 3 0から分離でき、別の第 2の部材を使用して別の鳩の脚環に容易に再取り付けが出来る様に構成したものである。

そこで、本発明の第 3の具体例では、当該第 1の部材 2 0 1の両端部に当該係止部 4を設けると共に当該第 2の部材 2 0 2 として適宜の係合手段 6を有する細くて長尺な紐状の線条体、例えばィンシュ口ックタイを使用するものである。そして、図 1 0に示す様に、所定の長さ（例えば、 4 0〜 7 O m m程度）に切断した当該第 2の部材 2 0 2のみを当該脚環 3 0と鳩の脚との間 Wに貫通揷通させ、当該第 1の部材の両方の係止部 4の揷入通路 2 5にそれぞれ揷入して固定保持させるか、図 1 1に示す様に、適宜のスプール等に巻かれている当該第 2の部材 2 0 2を長尺状のまま適宜の長さを引き出しつつ、その先端部 3を当該第 1の部材の一方の係止部 4— 2の揷入通路 2 5を貫通させたのちに、当該脚環 3 0と鳩の脚 6 0との間に貫通挿通させ、その後、当該第 1の部材の他方の係止部 4一 1の揷入通路 2 5に揷通させて固定保持させるものである。

上記の何れの具体例でも、揷入操作の際に当該係止部 4 ( 4— 1、 4 - 2 ) から突出した当該第 2の部材 2 0 2の先端部分は切断しておく事が望ましい。

尚、図 1 1に示す具体例では、所定間隔毎に膨出部 6 " をストッパー部として配置しておき、当該膨出部 6 " の直後の部位で当該第 2の部材 2 0 2を切断する事が好ましい。

又、当該第 1の部材を再利用する場合には、図 1 3に示す様に、当該第 2の部材 2 0 2を、当該第 1の部材 2 0 1に於ける一方の係止部 4— 2と当該脚環 3 0 の内側縁部との間 7 0で切断して当該第 1の部材 2 0 1を取り外す事が出来る。尚、図 1 1に示す具体例に於いては、当該第 2の部材 2 0 2は、図 1 2 ( C ) に示す様に、不可逆方向性を一定方向とした係止部 6を当該第 2の部材 2 0 2の長手方向に沿って略均一に配置すると共に、その中に適宜の間隔（例えば 4 0〜 7 0 m m ) で当該本体部 2 ◦ 2の断面積よりも大で且つ好ましくは、当該係止部 6の断面積よりも大なる断面積を有する膨出部 6 " を配置させておくものであつても良い。 '

或は、当該第 2の部材 2 0 2の単位長さ部（例えば、 C l、 C 2間、 C 2、 C 3間）の先端部若しくはその近傍部のみに当該不可逆方向性を一定方向とした係止部 6を配置し、当該膨出部 6 " までの間は、当該係止部 6を配置せず、更に、当該膨出部 6 " の後端部、つまり当該膨出部 6 " と C 2或は C 3 との間にも当該係止部 6を配置しない当該本体部 2のみで構成された部分を配置したものであつても良い。

当該膨出部 6 " は、当該係止部 6係止部 4 ( 4一 2 ) に於いて、ストッパーとして機能するものであり、その形状も限定されるものではないが、例えば、球状、円筒状或は立方体状のものであっても良い。

尚、同一の当該第 2の部材では、当該膨出部 6 " の形状は互いに同一であることが望ましい。

当該第 2の部材 2 0 2の当該係止部 4 ( 4 - 2 ) に対する揷入操作に於いては、所定の長さの挿入が終わった後に、当該膨出部 6 " の直後の部分を切断する事が出来る。

又、本具体例では、当該係止部 4 ( 4 - 2 ) に於ける係合保持部 5の形状は、図 1 1に例示される様に、適宜の突起状部で構成されるものであっても良い。

更に、本具体例に使用される当該第 2の部材 2 0 2 としての線条体は、如何なる素材で構成されていてもよいが、少なくとも所定の長さに切断されたその両端部に揷入端部 3が形成され、当該挿入端部 3には、上記した当該第 1の部材 2 0 1に設けられている当該係止部 4の当該揷入通路 2 5内に配列されている当該係合保持具である例えばストッパ一部 5 と不可逆的に係合する係合部 6が配置されているものである。

当該係合部 6は、当該係止部 4の当該係合保持具 5の形状によりそれぞれ異なる形状を有する事が必要である。

例えば、当該係止部 4の当該係合保持具 5の形状が、図 1 0 ( A ) に示す様な、形状であれば、当該第 2の部材 2 0 2に於ける両端の揷入端部 3の当該係合部 6 の形状は、例えば図 1 2 ( A ) に示す様に、相互に相反する形状である事が望ましい。

更に第 2の部材 2 0 2が長尺である場合には、例えば図 1 2 ( B ) に示す様な形状を有するものであっても良い。

勿論、図 1 2 ( A ) 及び図 1 2 ( B ) に示す様な当該第 2の部材 2 0 2に於いて、当該係合部 6、 6 ' の間の部分に、当該係合部 6、 6 ' の何れかの係合部を配置しておく事も可能である。

図 1 2 ( B ) に示す様な当該第 2の部材 2 0 2を使用の際は、図 1 1に示す様に、その先端部 C 1の部分を当該第 1の部材 2 0 1の第 1の係止部 4 - 1を通過させて当該脚環 3 0の内側を貫通揷通させた後、当該第 1の部材 2 0 1の第 2の係止部 4— 2を通過させて強く引っ張り、当該第 2の係止部 4一 2から突出した部分を切断すると同時に、 C 2の部分で切断すると共に当該第 1 の係止部 4一 1 から突出した部分を切断する。

発明の効果

本発明に於ける当該脚環用結束バンド及ぴ当該脚環構造体は、上記した様な技術構成を採用しているので、構成が簡単で、安価で、当該脚環への取り付けが簡単であるがその取り外しは容易ではなく、しかも、確実に且つ容易に個々の鳥類の識別が可能であると同時に、レースに関する情報或いは記録を誤り無く受信し記憶し又送信が可能であり、それによつてレースに関するデータを短時間で確実に確認できる結果、レースに於ける記録の集計等の演算処理を高速化出来るばかりでなく、不正使用を確実に防止出来る脚環用結束バンド及ぴ脚環構造体が得られると言う効果を有するものである。

更に本発明では、当該第 2の部材を当該第 1の部材との連接接合部分近傍で容易に切断する事が可能であるので、当該脚環用結束バンドの再利用を可能にする。

Claims

請求の範囲

1 . 所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部が搭載されている第 1の部材と、

所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部が、当該第 1の部材に於ける少なくとも一端部と適宜の係合手段を介して不可逆的に係合しうる様に構成された第 2の部材と、. から構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材が脚環の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接して、当該第 1 と第 2の部材が相互に不可逆的に連結接合されて当該脚環を囲繞狭持する様に構成されている事を特徴とする脚環用結束パンド。

2 . 所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部が搭載されていると共に当該本体部の少なくとも一方の端部に当該第 2の部材の揷入端部と係合しうる係止部が設けられている第 1の部材と、

所定の長さと幅を有する細幅帯状体若しくは線状体から構成された本体部からなり、当該本体部の少なくとも一部に、当該第 1の部材の一端部に設けられた係止部と不可逆的に係合しうる揷入端部を有する第 2の部材と、

から構成されており、且つ当該第 1 と第 2の部材が脚環の外表面と内表面にそれぞれ個別に当接しつつ、当該第 1 と第 2の部材が連結されて当該脚環を囲繞狭持する様に構成されている事を特徴とする請求の範囲第 1項に記載の脚環用結束バンド。

3 . 当該第 1の部材の少なくとも一方の端部には、当該第 2の部材の少なくとも一方の端部に於ける当該揷入端部の少なくとも一部が挿入される中空状の揷入通路部を有する係止部が設けられており、当該係止部の当該挿入通路部内には、当該第 2の部材に於ける当該挿入端部が不可逆的に揷入保持される係合保持部が設けられている事を特徴とする請求の範囲第 1項又は第 2項に記載の脚環用結束バンド。

4 . 当該第 1の部材に於ける当該係止部の当該揷入通路部内に設けられた当該係合保持部には、ストッパー部が設けられており、且つ当該第 2の部材に於ける当該本体部の当該挿入端部には当該ストッパ一部と不可逆的に係合する係合部が設けられている事を特徴とする請求の範囲第 2項又は第 3項に記載の脚環用結束バンド。

5 . 当該本体部の断面は、扁平、円形、楕円形、矩形或いはそれらの変形形状から選択された 1つの断面形状有している事を特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 4項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

6 . 当該本体部の見かけ上の幅は、 5 m m以下である事を特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 5項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

7 . 当該第 1の部材と当該第 2の部材はそれぞれ互いに独立して構成されている事を特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 6項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

8 . 当該第 1の部材と当該第 2の部材はそれぞれの一方の端部で相互に連結されている事を特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 6項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

9 . 当該第 1の部材は、当該本体部の両端部若しくは少なくとも一方の端部に、その内部に当該係合保持部が設けられている当該挿入通路部を有する当該係止部が設けられている事を特徴とする請求の範囲第項 7に記載の脚環用結束バンド。

1 0 . 当該双方の係止部の少なくとも一方が当該本体部の長手方向中心軸線に沿って外方に延展せしめられており、且つ当該係止部内の当該揷入通路部は、当該中心軸線と所定の角度で交差している事を特徴とする請求の範囲第 9項に記載の脚環用結束バンド。

1 1 . 当該双方の係止部の少なくとも一方が当該本体部の長手方向中心軸線に対して交差する方向に当該本体部から屈曲せしめられて側方に延展せしめられている事を特徴とする請求の範囲第 9項又は第 1 0項に記載の脚環用結束バンド。

1 2 . 当該屈曲せしめられた当該係止部の長さは、当該揷入通路部が脚環の内側壁部よりも内方に位置するに十分な長さである事を特徴とする請求の範囲第 1 1項に記載の脚環用結束バンド。

1 3 . 屈曲せしめられた当該係止部の先端部で且つ当該揷入通路部の近傍に、当該脚環の端縁部と係合するフック部が設けられている事を特徴とする請求の範囲第 1 1項 1 1又第 1 2項に記載の脚環用結束パンド。

1 4 . 当該本体部の長手方向中心軸線に沿って外方に延展せしめられている少なくとも一方の係止部に於いて、当該係止部内の当該揷入通路部が当該脚環の上端縁部よりも上方側若しくは当該脚環の下端縁部よりも下方側に位置する様に設定されている事を特徴とする請求の範囲第 1 0項に記載の脚環用結束バンド。

1 5 . 当該第 2の部材の本体部の両端部及びその近傍部には、互いに不可逆係止方向が異なる係合部が形成されている事を特徴とする請求の範囲第 7項及ぴ第 9項乃至第 1 4項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

1 6 . 当該第 2の部材の本体部には、その長手方向に沿って互いに不可逆係止方向が異なる係合部が交互に連続的に配置形成されている事を特徴とする請求の範囲第 7項及ぴ第 9項乃至第 1 4項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

1 7 . 当該第 2の部材の本体部には、その長手方向に沿って不可逆係止方向が同一である係合部と当該本体部の断面積が部分的に拡大された膨出部とが交互に連続的に配置形成されている事を特徴とする請求の範囲第 7項及ぴ第 9項乃至第 1 4項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

1 8 . 当該第 1の部材の一方の端部と当該第 2の部材の一方の端部とが適宜の長さの連結部を介して一体的に形成されている事を特徴とする請求の範囲第 8項に記載の脚環用結束バンド。

1 9 . 当該連結部は、当該脚環の端部縁を湾曲状に周回するに十分な長さを有するものである事を特徴とする請求の範囲第 1 8項に記載の脚環用結束バンド。

2 0 . 当該係止部の先端部近傍に、当該脚環の端縁部と係合するフック部が設けられている事を特徴とする請求の範囲第 1 8項又第 1 9項に記載の脚環用結束バンド。 ■

2 1 . 当該第 1の部材と当該第 2の部材とがそれぞれの一方の端部に於いて相互に連接された構造を有するものであって、当該第 1の部材の開放端部には、揷入端部が設けられると同時に当該第 1の部材の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部が搭載されており、且つ当該第 2の部材の開放端部には、該第 1の部材の当該開放端部に設けられた当該揷入端部の少なくとも一部が揷入され、これを不可逆的に係止保持する中空状の挿入通路部を有する係止部が設けられている事を特徴とする請求の範囲第 1 8 項に記載の脚環用結束パンド。

2 2 . .当該第 1の部材と当該第 2の部材とがそれぞれの一方の端部に於いて相互に連接された構造を有するものであって、当該第 1の部材の開放端部には、係止部が設けられていると同時に当該第 1の部材の少なくとも一部に所定の情報を記憶しうると共に当該情報の受発信が可能である情報処理部が搭載されており、且つ当該第 2の部材の開放端部には、挿入端部が設けられており、当該係止部は、当該第 2の部材の当該開放端部に設けられた当該揷入端部の少なくとも一部が挿入され、これを不可逆的に係止保持する中空状の挿入通路部を有する事を特徴とする請求の範囲第 1 8項に記載の脚環用結束バンド。

2 3 . 当該第 1の部材、当該第 2の部材、当該揷入端部及び当該係止部は合成樹脂により一体的に成型されている事を特徴とする請求の範囲第 2項 2乃至第 6 項、第 8項、及ぴ第 1 7項乃至第 2 2項の何れかに記載の脚環用結束パンド。

2 4 . 当該情報処理部は、アンテナ部と所定の情報を記憶する記憶部と当該所定の情報を当該アンテナ部を介して受信し或いは所定の情報を当該アンテナ部を介して外部に送信する送受信回路部と当該回路部の操作を制御する制御手段とから構成されている事を特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 2 3項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

2 5 . 当該情報処理部は、発信機付きメモリ内蔵型 I Cチップで構成されている事を特徴とする請求の範囲第 1項乃至第 2 4項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

2 6 . 当該連結部が屈曲状に形成されている事を特徴とする請求の範囲第 1 8 項、第 1 9項、第 2 1項及び第 2 2項の何れかに記載の脚環用結束バンド。

2 7 . 請求の範囲第 1項乃至第 2 6項の何れかに記載された脚環用結束パンドが結束される脚環であって、当該脚環の上端縁部若しくは下端縁部の少なくとも一方、或いは当該脚環の外壁部若しくは内壁部の少なくとも一方に於ける少なくとも一部に当該結束バンドの当該本体部の少なくとも一部が嵌合出来る溝部が設けられている事を特徴とする脚環。

2 8 . 脚環に請求の範囲第 1項乃至第 2 7項の何れかに記載された脚環用結束バンドが結束されている脚環構造体。