WO2007148387A1 - 光記録再生方法およびシステム、ならびにプログラム - Google Patents

光記録再生方法およびシステム、ならびにプログラム Download PDF

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Junichi Furukawa
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    • G11B7/125Optical beam sources therefor, e.g. laser control circuitry specially adapted for optical storage devices; Modulators, e.g. means for controlling the size or intensity of optical spots or optical traces
    • G11B7/126Circuits, methods or arrangements for laser control or stabilisation
    • G11B7/1263Power control during transducing, e.g. by monitoring

Abstract

 光源から出射され記録媒体に対して照射された光に基づいて、該記録媒体に記録されたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した反射光に基づいて前記記録媒体に記録されたデータを再生する光記録再生システム。このシステムは、前記光源から出射された光の前記記録媒体への光量を、外部からの制御により調整できる光量調整部と、前記光源から出射された光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて該光源からの出射光のパワーを略一定に維持するパワー維持ユニットと、前記記録媒体に照射される光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて前記光量調整部の光量調整度合を制御する光量制御ユニットと、を備えている。

Description

明 細 書
光記録再生方法およびシステム、ならびにプログラム
技術分野
[0001] 本発明は、例えば CD、 DVD, Blu-ray DISC, HD (High Definition) DVD等の 記録媒体に光記録されたデータを再生するための光記録再生方法およびシステム、 ならびにプログラムに関する。
背景技術
[0002] CD、 DVD,次世代 DVD (Blu-ray DISC, HD DVD)等の記録媒体に対して対 物レンズを介してレーザ光を照射し、この照射レーザ光に起因する熱に基づく媒体 記録層の状態変化により、データを記録信号として書き込むとともに、その記録信号 からの反射光に基づ 、て対応するデータを再生する光記録再生装置は、従来の磁 気テープを記録媒体とするビデオテープレコーダに代わるデータ記録再生装置とし て、急速に普及している。
[0003] このように構成された光データ記録再生装置にお!/、ては、比較的動作電流が小さ いシングルモードレーザ(縦モードが単一であるレーザ)を光源として用いている。こ のシングルモードレーザから出射されるレーザ光は、可干渉性が非常に高いため、 データを再生する際に、光源 (シングルモードレーザ)から出射されるレーザ光のレー ザ光パワー変動をもたらすノイズに対する比率(すなわち、 CNR: Carrier to Noise R atio)を高く維持する必要が生じている。このレーザ光パワー変動をもたらすノイズに は、記録媒体や光学部品等からの戻り光との干渉に起因するノイズ (戻り光ノイズ)と 、温度変動等に起因したレーザノイズとが含まれる。
[0004] 一方、上述したように、記録媒体に対するデータの書き込み (記録)は、照射光に起 因する熱に基づく媒体記録層の状態変化により行われるため、記録層劣化防止の観 点から、再生時に対物レンズを介して記録媒体に照射されるレーザ光のパワー(以下 、対物出射パワーとも記載する)には、限界がある。
[0005] この点、特許文献 1には、印加電圧によりその光量調整度合である例えば透過率が 変化する光量調整部が光源と記録媒体との間に配置された光データ記録再生装置 の一例が開示されている。この光データ記録再生装置によれば、光源から出射され 光量調整部および対物レンズを介して記録媒体上に集光されるレーザ光の光量調 整部における透過光量 (透過率)を、上記印加電圧を調整して制御することにより、 記録媒体上における集光レーザ光のパワー(対物レンズを介して出射されるパワー: 以下、対物出射パワーとも記載する)を所定の値に調整しながら、光源力 出射され るレーザ光のパワー(以下、 LD出射パワーとも記載する)を制御することにより、レー ザ光パワー変動をもたらすノイズを減少させながら、記録層劣化を防止可能になって いる。
[0006] 特許文献 1 :特開平 08— 017065号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] 図 1は、上述した光量調整部を有する光データ記録再生装置における LD出射パヮ 一に対するノイズ特性の一例を示す図である。なお、横軸は、 LD出射パワー (単位: mW)を表し、縦軸は、ノイズ
[0008] [数 1]
(単位: )
Hz を表している。
[0009] また、図 2は、光量調整部における印加電圧と透過率との間の関係の温度依存性 を示す図である。
[0010] すなわち、図 1に示すように、対物出射パワーが一定になるように印加電圧を変化 させて光量調整部の透過光量 (透過率)を制御することにより、光源力 の LD出射パ ヮーを、図 1に示すノイズ特性における再生に必要なノイズレベル (以下、閾値レベル とも記載する)以下のノイズレベルに対応する出射パワーに調整することが可能にな る。
[0011] し力しながら、一般に、光量調整部の透過率は、図 2に示すように、温度変化に依 存して変化する特性を有している。同様に、光量調整部の透過率は、波長依存性、 すなわち、入射される光の波長に依存して変化する特性を有している。
[0012] したがって、光量調整部の透過率を、光源力もの LD出射パワーが閾値レベル以下 のノイズレベルに対応する出射パワーになる値に設定した場合、図 2に示すように、 その透過率が例えば温度変動(高温 低温)や入射光の波長変化等に起因して変 化した結果、図 1に示すように、 LD出射パワーが変化してしまい、対応するノイズレ ベルが再生に必要な閾値レベルを超えて変化する恐れがあるという問題点が一例と して存在する。
[0013] 特に、対物出射パヮ一一定制御状態において、光量調整部の透過率が例えば温 度変動(高温 低温)や入射光の波長変化に起因して大きく増力!]した場合、この透 過率減少に起因して LD出射パワーが大きく上昇することになり、この結果、記録媒 体の記録層を劣化させる恐れがあるという問題点も一例として存在する。
[0014] なお、光量調整度部としては、例えば印加電圧によりその光量調整度合である例え ば分光率が変化する分光率調整部を用いることも可能である。
[0015] この分光率調整部を用いた場合でも、図 3に示すように、分光率調整部における分 光率は、温度変化に依存して変化する特性を有している。同様に、光量調整部の分 光率は、波長依存性、すなわち、入射される光の波長に依存して変化する特性を有 している。
[0016] したがって、上述した透過率可変タイプの光量調整部を用いた場合と同様の問題 点 (温度変動に起因した分光率変動に基づく LD出射パワー変化)が存在する。
[0017] 本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、光量調整部の光量調整度合 の変化にかかわらず、記録媒体上に照射される出射光のパワーを略一定に維持しな がら、光源からの出射光のパワーを任意の値に調整可能にすることをその目的とする 課題を解決するための手段
[0018] 本発明の第 1の態様は、光源から出射され記録媒体に対して照射された光に基づ いて、該記録媒体に記録されたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した 反射光に基づいて前記記録媒体に記録されたデータを再生する光記録再生システ ムである。この光記録再生システムは、前記光源から出射された光の前記記録媒体 への光量を、外部力 の制御により調整できる光量調整部と、前記光源から出射され た光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて該光源力もの出射光のパワーを 略一定に維持するパワー維持ユニットと、前記記録媒体に照射される光のパワーを 検出し、検出したパワーに基づいて前記光量調整部の光量調整度合を制御する光 量制御ユニットと、を備えている。
[0019] 本発明の第 2の態様は、光源から出射され記録媒体に対して照射された光に基づ いて、該記録媒体に記録されたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した 反射光に基づ 、て前記記録媒体に記録されたデータを再生するユニットと、前記光 源からの出射光の光量を、外部力 の制御により調整できる調整する第 1の光量調 整ユニットと、前記光源から出射された出射光の前記記録媒体への光量を、外部か らの制御により調整できる第 2の光量調整ユニットとを含むシステムに備えられたコン ピュータが読み取り可能なプログラムである。このプログラムは、前記コンピュータに、 前記光源から出射された光のパワーに基づいて前記第 1の光量調整部の光量調整 度合を制御して該光源からの出射光のパワーを略一定に維持する処理と、前記記録 媒体に照射される光のパワーに基づいて前記光量調整部の光量調整度合を制御す る処理と、をそれぞれ実行させる。
[0020] 本発明の第 3の態様は、光源から出射され記録媒体に対して照射された光に基づ いて、該記録媒体に記録されたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した 反射光に基づいて前記記録媒体に記録されたデータを再生する光記録再生方法で ある。この光記録再生方法は、前記光源から出射された光のパワーを検出し、検出し たパワーに基づいて該光源からの出射光のパワーを略一定に維持し、前記記録媒 体に照射される光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて、前記光源から出 射された出射光の前記記録媒体への光量を制御する。
図面の簡単な説明
[0021] [図 1]光量調整部を有する光データ記録再生装置における LD出射パワーに対するノ ィズ特性の一例を示す図。
[図 2]光量調整部における印加電圧と透過率との間の関係の温度依存性を示す図。
[図 3]分光率調整部における印加電圧と透過率との間の関係の温度依存性を示す図 圆 4]本発明の第 1の実施の形態に係わるデータ記録再生システムの概略構成を示 すブロック図。
[図 5]本発明の第 1の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
[図 6]本発明の第 2の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
[図 7]本発明の第 3の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
[図 8]図 7に示すステップ S22の処理により得られた LD出射パワー変化に対するジッ タ変化特性の一例を表す図。
[図 9]再生特性としてエラーレートを採用した場合における図 9のステップ S22の処理 により得られた LD出射パワー変化に対するエラーレート変化特性の一例を表す図。 圆 10]本発明の第 4の実施の形態に係わるデータ記録再生システムの概略構成を示 すブロック図。
[図 11]本発明の第 4の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
[図 12]本発明の第 4の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
圆 13]本発明の第 4の実施形態に係るデータ記録再生システムの変形例の概略構 成を示すブロック図。
圆 14]本発明の第 5の実施の形態に係わるデータ記録再生システムの概略構成を示 すブロック図。
[図 15]図 14に示す分光素子の一例を示す図。
[図 16]本発明の第 5の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
[図 17]本発明の第 6の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。 [図 18]本発明の第 7の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
圆 19]本発明の第 8の実施の形態に係わるデータ記録再生システムの概略構成を示 すブロック図。
[図 20]本発明の第 8の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
[図 21]本発明の第 8の実施形態に係るデータ記録再生システムのコンピュータにより 実行される処理の一例を概略的に示すフローチャート。
圆 22]本発明の第 8の実施形態に係るデータ記録再生システムの変形例の概略構 成を示すブロック図。
符号の説明
1、 1A、 1B、 1C、 1D、 IE データ記録再生システム
3 記録媒体
5 コンピュータ
7、 7A LDユニット
9 LDドライバ
13、 13A 光量調整素子
14 ビームスプリッタ
15、 63 立ち上げミラー
23、 65 対物レンズ
25、 67 ァクチユエータ
27 サーボ回路
29、 69 受光部
31 第 1のフロントモニタ
33 第 1の差分器
35 第 1のイコライザ回路
41 第 2のフロントモニタ
43 第 2の差分器 45 第 2のイコライザ回路
47 LCドライバ
51 変復調部
53 バッファ
55 インタフェース
81 バックモニタ
82 フロントモニタ
90 分光素子
90A 偏光素子
90B 偏光ビームスプリッタ
91 分光ドライバ
92 加算器
発明を実施するための最良の形態
[0023] 以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
[0024] (第 1の実施の形態)
図 4は、本発明の第 1の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1の概略構成 を示すブロック図である。
[0025] 図 4において、符号 3は、例えば円盤状の保護層と、スノィラル状または同心円状 に形成された記録トラックを含み、保護層に積層された円盤状の記録層とを有する記 録媒体である。例えば、この記録媒体 3としては、 CD、 DVD, Blu-ray Disc, HD D VD等を用いることができる。
[0026] 第 1の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1は、所望速度で回転する記 録媒体 3の記録トラックに対して情報を記録する機能、および記録媒体 3の記録トラッ ク上に記録された情報を再生する機能をそれぞれ有する装置である。
[0027] 例えば、本実施形態においては、記録トラックは、その一構成例として、径方向に 沿って交互に配置されたランドおよびグループの内の少なくとも一方を有しており、そ のランドおよびグループの内の少なくとも一方は、所定周波数で蛇行されており、そ の一部が例えば位相変調されることにより、記録トラックのアドレス情報等の情報がそ の変調部分に含まれている。
[0028] データ記録再生システム 1は、上記情報記録 Z再生機能を含むシステム全体の制 御を実行するコンピュータ 5を備えている。
[0029] また、データ記録再生システム 1は、回転する記録媒体 3の記録トラックに対して光 をスポット照射することにより情報を記録および Zまたは再生するための光ピックアツ プ部(光ヘッド部)として、レーザダイオード (LD)ユニット 7、 LDドライバ 9、光量調整 素子(Light Control Element) 13、ビームスプリッタ 14、立ち上げミラー 15、スピンド ルモータ 21、対物レンズ 23、ァクチユエータ 25、サーボ回路 27、および受光部 29を 備えている。
[0030] LDユニット 7は、情報記録および Zまたは再生用の光としてレーザ光を出射する光 源としての機能を有して 、る。
[0031] LDドライバ 9は、 LDユニット 7を駆動制御することにより、 LDユニット 7から出力され るレーザ光の出力波形を制御する機能を有している。
[0032] 光量調整素子 13は、 LDユニット 7から出力されたレーザ光の光量を調整するため の素子である。例えば、光量調整素子 13は、後述する LCドライバからの印加電圧変 化により光透過率が変化する液晶素子力 構成されている。
[0033] ビームスプリッタ 14は、 LDユニット 7から出力され光量調整素子 13を介して進行す るレーザ光の光路上に配置されており、そのレーザ光を透過させ、かつ立ち上げミラ 一 15を介して送られてくる光を反射させる機能を有している。
[0034] また、例えば本実施形態では、 LDユニット 7、光量調整素子 13、およびビームスプ リツタ 14は、それらの要素を介して案内されるレーザ光の光軸が記録媒体 3の保護層 表面に略平行となるように配置されて 、る。
[0035] なお、本実施形態では、光量調整素子 13は、初期状態 (非電圧印加状態)におい て約 100%の光透過率 (減衰率が約 0%)を有している。
[0036] 立ち上げミラー 15は、ビームスプリッタ 14を介して送られてきたレーザ光の光路上 に配置されており、そのレーザ光を、その光軸に対して直交し、かつ記録媒体 3に向 力う方向に反射させる機能を有して 、る。
[0037] スピンドルモータ 21は、システム 1内にローデイングされた記録媒体 3を、立ち上げ ミラー 15に対向し、かつその立ち上げミラー 15により反射されたレーザ光の光軸が力 バー層表面に直交するように支持するとともに、その記録媒体 3を回転駆動させる機 能を有している。
[0038] 対物レンズ 23は、この対物レンズ 23を介して記録媒体 3に照射されるレーザ光に 必要な開口数 (NA)を有しており、立ち上げミラー 15および記録媒体 3の保護層表 面間に介在されている。この対物レンズ 23は、立ち上げミラー 15により反射されたレ 一ザ光を、記録媒体 3の記録トラックに対して上記 NAに基づ 、て集束させてスポット 光として照射する機能を有して 、る。
[0039] ァクチユエータ 25は、対物レンズ 23を、少なくとも記録媒体 3の径方向および記録 媒体 3に対して離近する方向に沿って移動可能に構成されて 、る。
[0040] サーボ回路 27は、記録媒体 3の回転速度制御、記録媒体 3の記録トラック上に照 射されるスポット光のフォーカス位置制御、および記録トラックに対するスポット光の追 跡制御(トラッキング制御)をそれぞれ実行する機能を有して!/、る。
[0041] すなわち、ァクチユエータ 25は、サーボ回路 27からの制御に基づいて対物レンズ 2 3を移動させることにより、光スポットのフォーカス位置およびトラッキング位置の調整 をそれぞれ行うように構成されて 、る。
[0042] また、対物レンズ 23は、再生時においては、記録媒体 3の記録トラックに記録され た記録信号から反射されてきた光 (反射光)を受光し、所定のビーム径の平行光とし て出力する機能を有しており、立ち上げミラー 15は、対物レンズ 23を介して送られて きた反射光を反射させてビームスプリッタ 14に送る機能を有して 、る。
[0043] ビームスプリッタ 14に入射した反射光は、このビームスプリッタ 14により、例えばそ の入射光軸に対して直交する方向に反射されるようになって ヽる。
[0044] 受光部 29は、ビームスプリッタ 14により反射された反射光の光路上に配置されてお り、この反射光を受光して電気信号 (以下、 RF信号と記載する)に変換する機能を有 している。
[0045] また、データ再生記録システム 1は、 LDユニット 7から出射されるレーザ光のパワー を調整するための第 1のパワー調整部として、第 1のフロントモニタ 31、第 1の差分器 33、および第 1のイコライザ回路 35を備えている。 [0046] 第 1のフロントモニタ 31は、 LDユニット 7から出射され光量調整素子 13に入射する レーザ光の一部を常時モニタし、このモニタ結果をモニタ信号 (モニタ用電気信号、 例えばデジタルデータ)として出力する機能を有して 、る。
[0047] 第 1の差分器 33は、第 1のフロントモニタ 31およびコンピュータ 5にそれぞれ電気的 に接続されており、第 1のフロントモニタ 33から出力されたモニタ信号の値 (例えば、 モニタパワーに対応する電流を表すデジタルデータ)とコンピュータ 5から送られた L D出射目標値 (例えば、出射目標パワーに対応する電流を表すデジタルデータ)との 差分値を求める機能を有して!/ヽる。
[0048] 第 1のイコライザ回路 35は、上記第 1のパワー調整部の系を安定させるために設け られており、差分値のレベルを増大させ、かつノイズ成分を除去する機能を有してい る。
[0049] LDドライバ 9は、第 1のイコライザ回路 35およびコンピュータ 5にそれぞれ電気的に 接続されており、コンピュータ 5の制御の下で、第 1のイコライザ回路 35から送られた 差分データに基づいて LDユニット 7に与える駆動電流を制御することにより、 LDュ ニット 7から出力されるレーザ光の出力波形(出力パワーレベルを含む)を制御(フィ ードバック制御)する機能を有して 、る。
[0050] さらに、データ再生記録システム 1は、記録媒体 3に照射されるレーザ光の記録媒 体 3上におけるパワーを調整するための第 2のパワー調整部として、第 2のフロントモ ユタ 41、第 2の差分器 43、第 2のイコライザ回路 45、および光量調整素子ドライバ (L Cドライバ) 47を備えている。
[0051] 第 2のフロントモニタ 41は、光量調整素子 13を介して進行して立ち上げミラー 15に 入射したレーザ光の一部を常時モニタし、このモニタ結果をモニタ信号 (例えば、モ ニタパワー対応する電流を表すデジタルデータ)として出力する機能を有して!/ヽる。
[0052] 第 2の差分器 43は、第 2のフロントモニタ 41およびコンピュータ 5にそれぞれ電気的 に接続されており、第 2のフロントモニタ 43から出力されたモニタ信号の値とコンビュ ータ 5から送られた対物出射目標値 (例えば、対物出射目標パワーに対応する電流 を表すデジタルデータ)との差分値を求める機能を有して 、る。
[0053] 第 2のイコライザ回路 45は、上記第 2のパワー調整部の系を安定させるために設け られており、差分値のレベルを増大させ、かつノイズ成分を除去する機能を有してい る。
[0054] LCドライバ 47は、第 2のイコライザ回路 45およびコンピュータ 5にそれぞれ電気的 に接続されており、コンピュータ 5の制御の下で、第 2のイコライザ回路 45から送られ た差分データに基づ ヽて光量調整素子 13に印加する電圧を制御することにより、光 量調整素子 13の透過率を制御する機能を有している。
[0055] 一方、データ再生記録システム 1は、記録媒体 3に対する情報記録再生用のデータ 処理部として、変復調部 51、バッファ 53、およびインタフェース (IF) 55を備えている 。これらの構成要素 51、 53、および 55は、それぞれコンピュータ 5に電気的に接続さ れており、それぞれの動作は、例えばコンピュータ 5により制御されるように構成され ている。
[0056] インタフェース 55は、記録時においては、接続機器力 入力された記録対象として の記録データ (ビット列データ)を受け取る機能を有して 、る。
[0057] ノッファ 53は、インタフェース 51により受け取られた記録データを保持する機能を 有している。
[0058] 変復調部 51は、記録時においては、コンピュータ 5の制御に基づいて、バッファ 53 に保持された記録データに対して所定単位毎 {本実施形態では、 ECC (Error Corre ction Code)ブロック単位毎とする } }にエラー訂正符号 {例えば、 PI (Parity Inner)訂 正符号および Zまたは PO (Parity Outer)訂正符号等 } }を付加する機能を有して 、 る。
[0059] なお、 ECCブロックは、記録媒体 3に対して記録されるデータの単位を表して 、る。
[0060] 例えば、本実施形態の記録媒体 3が DVDの場合、 ECCブロックは、 182バイト(17 2バイトのデータ + 10バイトの PI訂正符号) X 208行( 192行 + 16行の PO訂正符号 )で構成されている。すなわち、 172バイト X 12行が 1データフレームとなり、これが 1 6個集められて 1つの ECCブロックが構成されている。
[0061] 例えば、本実施形態にぉ 、ては、エラー訂正符号が付加された後の各 ECCブロッ クの各フレームの記録データは、コンピュータ 5による蛇行記録トラック走査により得ら れたゥォブル信号力 抽出された記録トラックの蛇行周波数を有するクロック(ゥォブ ルクロック)に基づいて、そのビットの値が" 1"の場合に信号レベルをハイレベルから ローレベル、あるいはローレベルからハイレベルに変化させる信号に変換され、この 変換後のデータ {NRZI (Non Return to Zero Inverted)データ }が記録媒体 3の記録 トラックに書き込まれる記録信号 (記録マーク、ピット)に対応するデータとなっている
[0062] なお、本実施形態では、この NRZIデータのエッジが変化するまでのビット長(ラン レングス;記録信号長)は、変調方式等により異なるが、例えば NT(Nは、記録媒体 3 の種類によって異なり、例えば記録媒体 3が DVDの場合、 3以上の整数、記録媒体 3が Blu— ray DISCの場合、 2以上の整数、 Tはゥォブルクロックの周期)となるように 構成されている。
[0063] すなわち、本実施形態によれば、記録媒体 3の記録トラックには、その媒体 3上にお けるパワーレベルが記録パワーレベルに自動的にフィードバック制御され、かつ出力 波形が変形 (例えばマルチパルス化)されたレーザ光が照射され、 NRZIデータそれ ぞれのランレングスに対応する記録信号が記録媒体 3の記録トラック上に書き込まれ るようになっている。
[0064] また、変復調部 51は、再生時においては、受光部 29により得られた RF信号を増幅 し、増幅した RF信号から、ゥォブル変調信号、トラッキング制御の誤差 (エラー)を表 すトラッキングエラー信号、およびフォーカス制御の誤差を表すフォーカスエラー信 号をそれぞれ生成する機能、および RF信号力 抽出された RFクロックに基づいて該 RF信号カゝら再生データ (ビット列データ)を復調 (復号化)する機能をそれぞれ有して いる。復調された再生データは、コンピュータ 5に送られ、このコンピュータ 5によりェ ラー検出処理、検出されたエラーが訂正可能である力否かを判断する判断処理、訂 正可能である場合にエラー訂正を行う訂正処理等が行われる。この訂正処理後の再 生データは、コンピュータ 5の処理によりバッファ 53に保持される。
[0065] インタフェース 55は、再生時においては、このインタフェース 55に接続された情報 出力機器の制御に従って、バッファ 53に保持された再生データを情報出力機器に 対して出力する機能を有して!/、る。
[0066] コンピュータ 5には、記録媒体 3の線速度 (記録および Zまたは再生時に媒体 3上を 進むレーザ光の速度;例えば、 1倍速、 2倍速、 · · ·、 32倍速等)の設定情報、再生実 行命令、および記録実行命令等の各種情報や命令をユーザの操作によりコンビユー タ 5に入力するための入力部 57が接続されている。
[0067] コンピュータ 5は、処理結果を表すデータ等を記憶するための例えば HDD (Hard Disk Drive)、 FLASH MEMORY等の第 1のメモリ 5aと、コンピュータ 5のメインメモ リであり、例えば第 1のメモリ 5aからロードされてきた複数のプログラム Pを保持する第 2のメモリ 5bとを有している。この複数のプログラム Pは、コンピュータ 55に対して、上 述した情報記録 Z再生機能を含むシステム全体の制御動作を実行させるプログラム である。
[0068] サーボ回路 27は、コンピュータ 5からの線速指令に従ってスピンドルモータ 21を駆 動制御して、記録媒体 3を、入力部 57により設定入力された線速度を一定に保持し ながら回転させる機能(CLV: Constant Linear Velocity)、あるいは設定線速度をべ ースにして角速度を一定に保持しながら(CAV : Constant Angular Velocity)回転さ せる機能を有している。
[0069] また、サーボ回路 27は、変復調部 51により得られたトラッキングエラー信号および フォーカスエラー信号に基づいてァクチユエータ 25を制御することにより、記録媒体 3の記録トラック上に照射されるスポット光のフォーカス位置制御およびトラッキング制 御をそれぞれ行う機能を有して!/ヽる。
[0070] 本実施形態においては、光量調整素子 13として、 LCドライバ 47からの印加電圧変 化により光透過率が変化する液晶素子を用いたが、本発明はこの構成に限定される ものではない。
[0071] 例えば、本発明に係る光量調整部として、コンピュータ 5からドライバを介して印加さ れる電圧の変化により光減衰量 (言い換えれば透過光量)が変化する可変光減衰器 {可変 ND (Neutral Density)フィルタ等 }、偏光素子 (偏光素子:波長板、液晶素子等 )およびビームスプリツタカも構成された素子を用いることも可能である。
[0072] 例えば、偏光素子を、図 4における光量調整素子 13の代わりに配置し、ビームスプ リツタ 14を組み合わせることにより、本発明に係る光量調整部を構成することも可能 である。 [0073] この構成によれば、コンピュータ 5からドライバを介して印加される制御情報により偏 光素子の光学軸方向 (偏光方向)を入射レーザ光の偏光方向から所定角度変化さ せて、この偏光素子通過後のレーザ光における所定割合の光量分と残りの割合の光 量分とをビームスプリッタ 14により分けることにより、入射レーザ光における、偏光素 子およびビームスプリッタ 14を通過した後の光透過率を変化させることができる。
[0074] 一方、上述したように、本実施形態に係わるコンピュータ 5は、光ピックアップ部の制 御処理、第 1のパワー調整部の制御処理、第 2のパワー調整部の制御処理、サーボ 回路 27の制御処理、および記録再生データ処理部におけるエラー検出および Zま たは訂正に関する処理を、第 2のメモリ 5bにロードされた対応するプログラム Pに従つ て実行するように構成されて 、る。
[0075] 次に、第 1の実施形態に関するデータ記録再生システム 1の具体的動作として、記 録媒体 3の記録トラックに記録された記録データを再生する場合におけるコンビユー タ 5の第 1および第 2のパワー調整部に対する制御処理を中心に説明する。
[0076] 本実施形態に関するデータ記録再生システム 1にお!/、ては、記録媒体 3の記録トラ ックにおける所定アドレス (再生開始アドレス)に記録された記録データ力 再生を開 始する際に、コンピュータ 5は、第 2のメモリ 5bにロードされている少なくとも 1つのプロ グラム Pに従って、図 5に示す処理を実行する。
[0077] 最初に、ステップ S1として、コンピュータ 5は、入力部 57から動作指令が送られてき たか否か判断する (ステップ S1;図 5)。
[0078] このステップ S1の判断の結果、何ら動作指令が送られてこない場合 (ステップ Sl→ NO)、コンピュータ 5は、周期的にステップ S1の判断処理を繰り返す。
[0079] 一方、ステップ S1の判断の結果、動作指令として、上記再生開始アドレス等に関す る情報を含む再生指令が送られてきた場合 (ステップ S1→YES)、コンピュータ 5は、 再生制御処理を実行する (ステップ S2)。
[0080] すなわち、ステップ S2において、コンピュータ 5は、サーボ回路 27を介してスピンド ルモータ 25を制御することにより、入力部 57により設定入力された線速度で記録媒 体 3を回転させ、 LDドライバ 9を介して LDユニット 7に駆動電流を与えることにより、 L Dユニット 7を駆動(オン)させる。この結果、 LDユニット 7の駆動により該 LDユニット 7 力も出力されたレーザ光は、光量調整素子 13、ビームスプリッタ 14、立ち上げミラー 15、および対物レンズ 23を介して記録媒体 3の記録トラックにおける任意のエリアに 照射される。
[0081] このとき、出力レーザ光の一部が第 1のフロントモニタ 31によりモニタされ、この結果 、第 1のフロントモニタ 31から第 1の差分器 33に対して、モニタされたパワーレベルに 対応するモニタ信号値が送信される。
[0082] LDユニット 7オンに続いて、コンピュータ 5は、 LDユニット 7から出射されるレーザ光 のパワーレベルの目標値 (LD出射目標値)を、例えば予め決定された所定値 (所定レ ベル)に設定し、この設定した LD出射目標値を第 1の差分器 33に送信する。この結 果、第 1の差分器 33では、モニタ信号値と LD出射目標値との間の差分を表す差分 データが求められる。
[0083] 本実施形態においては、 LD出射目標値として、例えば図 1に示すノイズ特性にお いて、閾値レベルよりも低いノイズレベルに対応する値に設定されている。なお、この 図 1に示すノイズ特性に基づく閾値レベルよりも低 ゾィズレベル範囲に対応する LD 出射パワー範囲は、上記ノイズ特性を測定しておくことにより、予めコンピュータ 5の 第 1のメモリ 5aに記憶させておくことができる。
[0084] 次いで、ステップ S3において、コンピュータ 5は、第 1の差分器 33により求められた 、モニタ信号値と LD出射目標値との間の差分データに基づいて、 LDドライバ 9を介 して LDユニット 7に与えられる駆動電流を制御することにより、第 1のフロントモニタ 3 1により得られるモニタ信号値と LD出射目標値とが一致 (差分データがゼロ)、言!ヽ 換えれば、 LDユニット 7から出射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)が出 射目標パワーに一致するように、その LD出射パワーを制御する。
[0085] このステップ S3の制御は、第 1のフロントモニタ 31によるモニタ信号値と LD出射目 標値との間の差分データに基づいて自動的に実行されるため、 LDユニット 7から出 射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)は、常に出射目標パワーに一致す るようにフィードバック制御される。
[0086] 一方、ステップ S2および S3の処理と例えば並列的に、コンピュータ 5は、ステップ S 4として、 LCドライバ 47を介して光量調整素子 13を駆動 (オン)させるとともに、記録 媒体 3上の照射レーザ光のパワーレベルの目標値 (対物出射目標値)を、例えば予め 決定された再生用の所定値 (所定レベル)に設定し、この設定した対物出射目標値 を第 2の差分器 43に送信する。
[0087] このとき、光量調整素子 13およびビームスプリッタ 14を介して進行し立ち上げミラ 一 15に反射されるレーザ光の内、立ち上げミラー 15を透過したレーザ光の一部は、 第 2のフロントモニタ 41によりモニタされ、この結果、第 2のフロントモニタ 41から第 2 の差分器 43に対して、モニタパワーレベルに対応するモニタ信号値が送信されてい る。
[0088] この結果、第 2の差分器 43では、モニタ信号値と対物出射目標値との間の差分を 表す差 2の差分データが求められる。
[0089] ステップ S5において、コンピュータ 5は、第 2の差分器 43により求められた、モニタ 信号値と対物出射目標値との間の差分データに基づいて、 LCドライバ 47を介して 光量調整素子 13に対する印加電圧を制御することにより、第 2のフロントモニタ 41に より得られるモニタ信号値と対物出射目標値とがー致 (差分データがゼロ)、言い換え れば、対物レンズ 23を介して記録媒体 3の記録トラックに照射されるレーザ光のパヮ 一 (対物出射パワー)が対物出射目標パワーに一致するように、光量調整素子 13を 介して透過する光量を調整する。
[0090] 例えば、差分データが「対物出射目標値 >モニタ信号値」を表して!/、れば、コンビ ユータ 5は、 LCドライバ 47を介して光量調整素子 13に対する印加電圧を制御して、 その透過率を増大させる。一方、差分データ力 ^対物出射目標値 <モニタ信号値」を 表していれば、コンピュータ 5は、 LCドライバ 47を介して光量調整素子 13に対する 印加電圧を制御して、その透過率を低下させる。
[0091] このステップ S5の制御は、第 2のフロントモニタ 41によるモニタ信号値と対物出射 目標値との間の差分データに基づいて自動的に実行されるため、記録媒体 3上に照 射されるレーザ光のパワー(対物出射パワー)は、常に対物出射目標パワーに一致 するようにフィードバック制御される。
[0092] このようにして、 LDユニット 5から出射されたレーザ光の出射パワーおよび記録媒 体 3に対する対物出射パワーがそれぞれ対応する目標値(目標パワー)に制御され ている状態において、コンピュータ 5は、その記録トラック走査により得られたゥォブル 信号力も認識されたアドレス情報に基づいて、サーボ回路 27を介したァクチユエータ 25の制御により対物レンズ 23を移動させることにより、記録媒体 3の記録トラック上の レーザ光走査位置を再生開始アドレスに一致させて再生処理を実行する (ステップ S 6)。
[0093] この結果、出射パワーおよび対物出射パワーがそれぞれ制御されたレーザ光が記 録トラックにおける再生開始アドレスに対応する記録信号に照射される。そして、この 照射されたレーザ光に応じて記録信号力 反射された反射光は、対物レンズ 23、立 ち上げミラー 15、およびビームスプリッタ 14等を介して受光部 29に RF信号として検 出される。検出された RF信号は、変復調部 51を介して ECCブロック毎の再生データ (ビット列データ)として復号化され、コンピュータ 5によりエラー訂正処理が施された 後、バッファ 53およびインタフェース 55を介して情報出力機器等により再生される。
[0094] 以上述べたように、本実施形態によれば、第 2のパワー調整部およびコンピュータ 5 を用いて光量調整素子 13の透過率を制御することにより対物出射パワーを所望の 目標値 (対物出射目標パワー)に一致させる制御とは別個に、 LDユニット 7から出射 されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)を、第 1のパワー調整部およびコンビ ユータ 5により、所望の目標値 (LD出射目標パワー)に一致させる制御を実行して!/ヽ る。
[0095] すなわち、本実施形態では、たとえ光量調整素子 13の透過率が温度変動、入射レ 一ザ光の波長変化、および Zまたは電源電圧変動等に起因して変化したとしても、こ の透過率変動に影響して LD出射パワーが変動する危険性を回避することができ、 L D出射パワーを、例えばノイズレベルが閾値レベル以下の所定の目標パワーに一致 させることがでさる。
[0096] この結果、温度変動や入射レーザ光の波長変化等に起因した光量調整素子 13の 透過率変動にかかわらず、 LD出射パワーを閾値レベル以下、すなわち、再生に必 要なレベル以下に維持することができ、その再生性能を向上させることができる。
[0097] また、本実施形態によれば、光量調整素子 13の透過率変化に基づく対物出射パ ヮー制御とは別個に、 LD出射パワーを、第 1のパワー調整部およびコンピュータ 5に より LD出射目標パワーに一致させているため、光量調整素子 13の透過率をどのよう に変化させても、 LD出射パワーを、 LDユニット 7の定格パワー以上に上げてしまう危 険性を回避することができる。この結果、 LDユニット 7を含むシステム全体の信頼性 を高く維持することができる。
[0098] さらに、本実施形態によれば、対物出射パワーに対する第 2のパワー調整部とは別 個に設けられた第 1のパワー調整部を介して LD出射パワーを調整しているため、そ の LD出射パワーを、出射可能範囲内において所望のパワーレベル、例えば対応す るノイズレベルが上記出射可能範囲に対応するノイズレベル範囲内において最低の レベルになるように調整することも可能である。この結果、 LDユニット 7から出射され るレーザ光の CNRを高く維持することが可能になる。
[0099] (第 2の実施の形態)
本発明の第 2の実施形態に係わるデータ記録再生システムについて図面を用いて 説明する。なお、第 2の実施の形態に係わるデータ記録再生システムのハードウェア 構成要素は、第 1の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1のハードウェア構 成と略同様であるため、同一の符号を付してその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0100] 本実施形態に関するデータ記録再生システム 1は、ステップ S6の処理である記録 データ再生処理を実行している間に、第 2のメモリ 13bにロードされている少なくとも 1 つのプログラム pに従って、図 6に示す処理を実行する。
[0101] すなわち、コンピュータ 5は、この再生処理において変復調部 51から送信されてき た ECCブロックの再生データに基づいて、再生特性としてのエラーレートを求め、求 めたエラーレートが、対応する ECCブロックが再生困難である力否かを判断する基準 となる所定の閾値以上か否か判断する (ステップ S 10)。
[0102] なお、本実施形態における再生特性とは、記録再生データ処理部およびコンビュ ータ 5により得られた再生データを評価する指標となるものである。例えば、本実施形 態では、各 ECCブロックにおける全ての行に対するエラーノイト数を表す PIエラーの 割合 (各 ECCブロックにおけるエラーバイト数 Z正常バイト数)を示すエラーレートを 再生特性として利用して ヽる。
[0103] このステップ S 10の判断の結果 NOの場合、すなわち、エラーレートが所定閾値未 満の場合には、コンピュータ 5は、対応する ECCブロックは再生可能な状態であると 判断し、次の ECCブロックの再生データに対してステップ S10の処理を実行する。
[0104] 一方、ステップ S10の判断の結果 YES、すなわち、エラーレートが所定の閾値以上 である場合には、コンピュータ 5は、何らかの原因でエラーレートが所定の閾値以上 になり、対応する ECCブロックは再生困難になったものと判断してステップ S 11に進 む。
[0105] ステップ S11において、コンピュータ 5は、図 5に示すステップ S3に基づく LD出射 パヮ一一定制御およびステップ S5に基づく対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実 行しながら、 LD出射目標値を所定値上昇させる。
[0106] この結果、ステップ S3に基づく LD出射パヮ一一定制御により、 LD出射パワーは、 常に上昇した LD出射目標値に対応する出射目標パワーに一致するようにフィードバ ック制御される。また、このとき、ステップ S5に基づく対物出射パヮ一一定制御が実行 されているため、 LD出射目標値の上昇に伴う LD出射パワーの上昇にかかわらず、 対物出射パワーは対物出射目標パワーとなるように一定制御される。
[0107] 次いで、コンピュータ 5は、第 1のフロントモニタ 31から第 1の差分器 33を介して得ら れたモニタ信号値に基づいて、 LDユニット 7から出力されるレーザ光の出射パワー( LD出射パワー)を求め、求めた LD出射パワーが LDユニット 7の定格パワーより所定 パーセント (例えば 10%)のマージンを有する閾値パワーに到達した力否力判断する (ステップ S 12)。
[0108] このステップ S 12の判断の結果 NO、すなわち、 LD出射パワーが LDユニット 7の閾 値パワー未満である場合には、コンピュータ 5は、ステップ S10に戻り、上昇した LD 出射目標値に対応する出射目標パワーに一致するようにフィードバック制御された L D出射パワーを有するレーザ光を用いた上記再生処理により変復調部 51から送信さ れてきた ECCブロックの再生データに基づいて、再度、再生特性としてのエラーレー トを求め、求めたエラーレートが所定の閾値以上か否かを再判断する(ステップ S10 参照)。
[0109] このステップ S 10の判断の結果 NOの場合、すなわち、エラーレートが所定閾値未 満の場合には、コンピュータ 5は、上記 LD出射パワーの上昇によりエラーレートが改 善して対応する ECCブロックは再生可能な状態になったと判断し、次の ECCブロック の再生データに対してステップ S10の処理を実行する。
[0110] 一方、 S 10の判断の結果 YESの場合、すなわち、エラーレートが依然として所定閾 値以上である場合、コンピュータ 5は、ステップ S 11を介して LD出射目標値を再度所 定値上昇させ、ステップ S 12およびステップ S 10の処理を繰り返し実行する。
[0111] このようにして、ステップ S12の判断の結果 YES、すなわち、 LD出射パワーが LD ユニット 7の閾値パワーに到達した場合には、これ以上、 LD出射目標値を上げて LD 出射パワーを上昇させることが困難であると判断し、コンピュータ 5は、 LD出射目標 値を固定してこの LD出射目標値に対応する出射目標パワーを超えた LD出射パヮ 一の上昇を防止しながら、図 5に示すステップ S3に基づく LD出射パヮ一一定制御 およびステップ S5に基づく対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行し、再生処理を 継続する (ステップ S 13)。
[0112] 以上述べたように、本実施形態によれば、何らかの原因により、対象となる ECCブ ロックの再生データに基づくエラーレートが再生困難を表す所定閾値以上になった 場合でも、 LD出射パヮ一一定制御および対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行 しながら、 LD出射目標値を所定値ずつ上昇させることにより、 LD出射パワーを、そ の LD出射目標値の上昇分に対応するパワーずつ上昇させることができる。この結果 、例えば対象 ECCブロックのエラーレートが所定閾値以上になった原因が LDノイズ 増大であった場合、上記 LD出射パワーの上昇によりエラーレートを閾値未満に低下 させることが可能になり、再生性能を高く維持することができる。また、この場合、対物 出射パヮ一一定制御を実行しているため、 LD出射パワーの上昇に伴う対物出射パ ヮー上昇を防止することができる。
[0113] (第 3の実施の形態)
本発明の第 3の実施形態に係わるデータ記録再生システムについて図面を用いて 説明する。なお、第 3の実施の形態に係わるデータ記録再生システムのハードウェア 構成要素は、第 1の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1のハードウェア構 成と略同様であるため、同一の符号を付してその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0114] 本実施形態に関するデータ記録再生システム 1は、記録媒体 3の記録トラックにお ける所定アドレス (再生開始アドレス)に記録された記録データ力 再生を開始する際 に、まず、第 2のメモリ 13bにロードされている少なくとも 1つのプログラム Pに従って、 図 7に示すように、記録トラックにおける任意のエリアに記録された記録データに基づ く最適 LD出射パワーおよび対物出射パワー設定処理を実行する。
[0115] すなわち、コンピュータ 5は、第 1実施形態と同様に、入力部 57から上記再生開始 アドレス等に関する情報を含む再生指令が送られてきた場合 (ステップ S1→YES)、 コンピュータ 5は、ステップ S20の処理として、サーボ回路 27を介してスピンドルモー タ 25を制御することにより、入力部 57により設定入力された線速度で記録媒体 3を回 転させるとともに、 LDドライバ 9を介して LDユニット 7に駆動電流を与えることにより、 LDユニット 7を駆動(オン)させる。この結果、 LDユニット 7の駆動により該 LDユニット 7から出力されたレーザ光は、光量調整素子 13、ビームスプリッタ 14、立ち上げミラ 一 15、および対物レンズ 23を介して記録媒体 3の記録トラックに照射される。
[0116] このとき、出力レーザ光の一部が第 1のフロントモニタ 31によりモニタされ、この結果 、第 1のフロントモニタ 31からコンピュータ 5に対して、モニタされたパワーレベルに対 応するモニタ信号値が送信される
次いで、コンピュータ 5は、ステップ S20の処理として、その記録トラック走査により得 られたゥォブル信号カゝら認識されたアドレス情報に基づ ヽて、サーボ回路 27を介した ァクチユエータ 25の制御により対物レンズ 23を移動させて、記録媒体 3の記録トラッ ク上のレーザ光走査位置を上記任意のエリアに設定する。
[0117] このレーザ光走査位置設定処理により、レーザ光が、記録トラックにおける任意の エリアに記録された記録データに照射される。そして、この照射されたレーザ光に応 じて記録データから反射された反射光は、対物レンズ 23、立ち上げミラー 15等を介 して受光部 29に RF信号として検出される。検出された RF信号は、変復調部 51を介 して ECCブロック毎の再生データ(ビット列データ)として復号化された後、コンビユー タ 5に送信される。
[0118] ステップ S20の処理と例えば並列的に、コンピュータ 3は、ステップ S21として、 LC ドライバ 47を介して光量調整素子 13を駆動 (オン)させるとともに、記録媒体 3上の照 射レーザ光のパワーレベルの対物出射目標値を、例えば予め決定された再生用の 所定値に設定し、この設定した対物出射目標値を第 2の差分器 43に送信する。
[0119] このとき、光量調整素子 13およびビームスプリッタ 14を介して進行し立ち上げミラ 一 15に反射されるレーザ光の内、立ち上げミラー 15を透過したレーザ光の一部は、 第 2のフロントモニタ 41によりモニタされ、この結果、第 2のフロントモニタ 41から第 2 の差分器 43に対して、モニタパワーレベルに対応するモニタ信号値が送信されてい る。
[0120] この結果、第 2の差分器 43では、モニタ信号値と対物出射目標値との間の差分を 表す差 2の差分データが求められる。
[0121] さらに、ステップ S21において、コンピュータ 5は、図 5のステップ S4および S5の処 理と同様に、第 2の差分器 43により求められた、モニタ信号値と対物出射目標値との 間の差分データに基づ 、て、 LCドライバ 47を介して光量調整素子 13に対する印加 電圧を制御することにより、第 2のフロントモニタ 41により得られるモニタ信号値と対物 出射目標値とがー致、言い換えれば、対物出射パワーが対物出射目標パワーに一 致するように、光量調整素子 13を介して透過する光量を調整する。
[0122] この結果、対物出射パワーは、常に対物出射目標パワーに一致するようにフィード ノック制御される。
[0123] 続いて、コンピュータ 5は、ステップ S21による対物出射パヮ一一定制御を実行しな がら、第 1のフロントモニタ 31から送られるモニタ信号値に応じて、 LDドライバ 9を介 して LDユニット 7に与えられる駆動電流を制御することにより、 LD出射パワーを所定 範囲内(その上限値は上述した閾値パワー)で例えば複数ステップで変化 (例えば上 昇)させ、その LD出射パワー変化 (上昇)毎に変復調部 51から送信されてくる ECC ブロックの再生データに基づいて、再生特性としてのエラーレート (第 2実施形態参 照)を求める。
[0124] このとき、上述したように、たとえ LD出射パワーが上昇しても、ステップ S21により対 物出射パヮ一一定制御が実行されているため、対物出射パワーは、対物出射目標 値に対応する対物出射目標パワーに一定制御されており、対物出射パワーの上昇 を防止することができる。
[0125] そして、コンピュータ 5は、所定範囲内における複数ステップの LD出射パワー毎に 求められたそれぞれのエラーレート間を結んで近似することにより、所定範囲内の L D出射パワー変化に対するエラーレート変化特性を表すグラフデータを求め、求めた エラーレート変化特性 (グラフデータ)を例えば第 1のメモリ 5aに記憶する (ステップ S 22)。
[0126] 図 8は、ステップ S22の処理により得られた LD出射パワー変化に対するエラーレー ト変化特性の一例を表す図である。図 8に示すように、本実施形態に係るエラーレー トは、 LD出射パワーが例えば 0. 3 (mW)から 1. 0 (mW)に上昇する間、急激に低下 し、 LD出射パワーが 1. 0 (mW)に到達した際に、エラーレートにおける閾値である 例えば 5. OE— 04に到達する。なお、 5. 0E— 04 (5. 0 X 10—4)とは、各 ECCブロッ クの再生時にぉ 、て、 104個の再生バイト数に対して PIエラーバイトが 5個含まれるこ とを表している。
[0127] つまり、エラーレートが 5. 0E— 04以上である場合、対応する ECCブロックは再生 困難になったものと判断される。
[0128] 本実施形態の変形例に係るエラーレートは、 LD出射パワーが 1. 0 (mW)から 2. 5
(mW)に上昇する間に極小値をとり、低下力も上昇に反転する、言い換えれば、ダラ フの形状に最初に谷が現れる。そして、この LD出射パワーが 2. 5 (mW)に到達した 際に、閾値 5. 0E— 04に再度到達する。
[0129] さらに、本実施形態に係るエラーレートは、 LD出射パワーが 2. 5 (mW)力も 3. 0 ( mW)に上昇する間に極大値をとり、上昇から低下に反転する、言い換えれば、ダラ フの形状に最初に山が現れる。そして、この LD出射パワーが 3. 0 (mW)に到達した 際に、閾値 5. 0E— 04に再度到達する。
[0130] 本実施形態の変形例に係るエラーレートは、 LD出射パワーが 3. O (mW)から上昇 する際に、緩やかに低下していく。
[0131] このように、例えば図 8に示すような、所定範囲内において LD出射パワーを最小パ ヮ一から最大パワーまで変化(上昇)させながら、その LD出射パワー変化に対するェ ラーレート変化特性を求めながら、コンピュータ 5は、求めているエラーレート変化特 性 (グラフデータ)において、極小値 (ボトム)が閾値未満となる最初の谷が現れた力否 か判断する (ステップ S23)。 [0132] 今、本実施形態では、図 8に示すように、 LD出射パワーが 1. O (mW)力 2. 5 (m W)に変化する間に、エラーレート変化に、そのボトムが閾値未満となる最初の谷が 現れるため、ステップ S23の判断は YESとなる。
[0133] このとき、コンピュータ 5は、ステップ S24において、そのエラーレート極小値に対応 する LD出射パワー値(レベル) Prを求め、求めた LD出射パワー値 Prを、 LDユニット 7から出射されるレーザ光のパワーレベルの目標値 (LD出射目標値)として設定し、 設定した LD出射目標値を第 1の差分器 33に送信する。この結果、第 1の差分器 33 では、モニタ信号値と LD出射目標値との間の差分を表す差分データが求められる。
[0134] そして、コンピュータ 5は、ステップ S24において、第 1実施形態で述べたように、第 1の差分器 33により求められた、モニタ信号値と LD出射目標値との間の差分データ に基づ!/、て、 LDドライバ 9を介して LDユニット 7に与えられる駆動電流を制御するこ とにより、第 1のフロントモニタ 31により得られるモニタ信号値と LD出射目標値とがー 致、すなわち、 LD出射パワーが出射目標パワーに一致するように、その LD出射パ ヮーを制御する。
[0135] 一方、例えば、本実施形態において、図 7に示すように、 LD出射パワーが所定範 囲 Prl (mW)〜Pr2 (mW)内において変化したと仮定すると、エラーレート変化には 谷が現れないため、ステップ S23の判断は NOとなる。
[0136] このとき、コンピュータ 5は、ステップ S25の処理に移行し、求めたエラーレート変化 に対応する LD出射パワー変化範囲(Prl〜Pr2)内において、最も値の小さいエラ 一レートに対応する LD出射パワー値(レベル)である Prlを求め、求めた LD出射パ ヮー値 Prlを、 LD出射目標値として設定し、設定した LD出射目標値を第 1の差分器 33に送信する。この結果、第 1の差分器 33では、モニタ信号値と LD出射目標値との 間の差分を表す差分データが求められる。
[0137] そして、コンピュータ 5は、ステップ S25において、ステップ S24と同様に、第 1の差 分器 33により求められた、モニタ信号値と LD出射目標値との間の差分データに基 づいて、 LDドライバ 9を介して LDユニット 7に与えられる駆動電流を制御することによ り、第 1のフロントモニタ 31により得られるモニタ信号値と LD出射目標値とがー致、す なわち、 LD出射パワーが出射目標パワーに一致するように、その LD出射パワーを 制御する。
[0138] ステップ S24および S25の LD出射パヮ——定制御は、第 1のフロントモニタ 31によ るモニタ信号値と LD出射目標値との間の差分データに基づいて自動的に実行され るため、 LD出射パワーは、常に出射目標パワーに一致するようにフィードバック制御 される。
[0139] このようにして、 LDユニット 5から出射されたレーザ光の出射パワーおよび記録媒 体 3に対する対物出射パワーがそれぞれ対応する目標値(目標パワー)に制御され ている状態 (ステップ S21およびステップ S24/S25参照)において、コンピュータ 5 は、その記録トラック走査により得られたゥォブル信号力 認識されたアドレス情報に 基づいて、サーボ回路 27を介したァクチユエータ 25の制御により対物レンズ 23を移 動させることにより、記録媒体 3の記録トラック上のレーザ光走査位置を再生開始アド レスに一致させて再生処理を実行する (ステップ S6)。
[0140] この結果、出射パワーおよび対物出射パワーがそれぞれ制御されたレーザ光が記 録トラックにおける再生開始アドレスに対応する記録信号に照射される。そして、この 照射されたレーザ光に応じて記録信号力 反射された反射光は、対物レンズ 23、立 ち上げミラー 15等を介して受光部 29に RF信号として検出される。検出された RF信 号は、変復調部 51を介して ECCブロック毎の再生データ (ビット列データ)として復号 化された後、コンピュータ 5によりエラー訂正処理が施された後、ノ ッファ 53およびィ ンタフェース 55を介して情報出力機器等により再生される。
[0141] 以上述べたように、本実施形態によれば、記録媒体 3の記録トラックにおける所定ァ ドレス (再生開始アドレス)に記録された記録データ力も再生を開始する前に、 LD出 射パワーを変化(上昇)させることにより再生特性としてのエラーレート変化を求め、こ のエラーレート変化グラフから、上記 LD出射パワー変化範囲の中で、閾値未満であ り、かつ最も値の小さいエラーレートに対応する LD出射パワーを選択して、 LD出射 目標値に設定することができる。
[0142] この結果、記録データ再生開始前に、 LD出射パワーを、予め対応するエラーレー トが閾値未満であり、かつ設定 LD出射パワー変化範囲の中で最も小さい値となる L D出射目標値に対応する LD出射目標パワーに一致させることが可能になり、この後 実行される再生処理における再生性能を高く維持することができる。
[0143] 特に、本実施形態においては、所定範囲内において LD出射パワーを最小パワー から最大パワーまで変化 (上昇)させてその LD出射パワー変化に対応するエラーレ ート変化特性を求める際に、最初に現れた、極小値が閾値未満となる谷におけるそ の極小値に対応する LD出射パワー値(レベル) Prを LDユニット 7から出射されるレ 一ザ光のパワーレベルの目標値 (LD出射目標値)として設定して 、る。
[0144] すなわち、所定範囲内における LD出射パワーの最小パワー力 最大パワーまでの 上昇に対応するエラーレート変化特性において最初に現れる谷に対応する LD出射 パワー値 Prは、 LD出射パワー変化範囲に比して値が小さぐかつ対応するエラーレ ートも閾値未満である。このため、エラーレートが閾値未満となるように LDノイズを抑 えながら、 LD出射パワーを低く維持することができる。
[0145] したがって、記録媒体 3における記録層劣化を防止しながら、その再生特性を高く 維持することが可能になる。また、 LD出射パワーを低く維持できることから、 LDュ- ット 7に与える駆動電流も小さくすることができ、省電力化および温度上昇抑制にも寄 与することができる。
[0146] さらに、上記エラーレート変化を求める際、対物出射パヮ一一定制御を実行してい るため、 LD出射パワーの変化(上昇)に伴う対物出射パワー上昇を防止することがで きる。
[0147] なお、本実施形態においては、再生特性としてエラーレートを用いた力 本発明は この構成に限定されるものではなぐ再生特性として、再生データとこの再生データ 力 抽出されたクロックとの間の変化の割合を表すジッタを用いることもできる。
[0148] 図 9は、再生特性としてジッタを採用した場合におけるステップ S22の処理により得 られた LD出射パワー変化に対するジッタ変化特性の一例を表す図である。図 9に示 すジッタ変化は、図 8に示すエラーレート変化特性と非常に類似した特性を有してい る。
[0149] すなわち、図 9に示すように、本実施形態の変形例に係るジッタは、 LD出射パワー が例えば 0. 3 (mW)から 1. O (mW)に上昇する間、急激に低下し、 LD出射パワー が 1. O (mW)に到達した際に、ジッタにおける閾値である例えば 9. 5 (%)に到達す る。つまり、ジッタが 9. 5 (%)以上である場合、対応する ECCブロックは再生困難に なったものと判断される。
[0150] 本実施形態に係るジッタは、 LD出射パワーが 1. O (mW)力 2. 5 (mW)に上昇す る間に極小値をとり、低下力も上昇に反転する、言い換えれば、グラフの形状に最初 に谷が現れる。そして、この LD出射パワーが 2. 5 (mW)に到達した際に、閾値 9. 5 ( %)に再度到達する。
[0151] さらに、本実施形態に係るジッタは、 LD出射パワーが 2. 5 (mW)から 3. O (mW) に上昇する間に極大値をとり、上昇から低下に反転する、言い換えれば、グラフの形 状に最初に山が現れる。そして、この LD出射パワーが 3. O (mW)に到達した際に、 閾値 9. 5 (%)に再度到達する。
[0152] 本実施形態に係るジッタは、 LD出射パワーが 3. 0 (mW)から上昇する際に、緩や かに低下していく。
[0153] したがって、本変形例においても、 LD出射パワーを変化(上昇)させることにより、 エラーレート変化の代わりにジッタ変化を求め、このジッタ変化グラフから、その再生 困難性を表す閾値レベル未満の谷部分のジッタ極小値 (谷部分が無 、場合、 LD出 射パワー変化範囲の中で最も小さい値)に対応する LD出射パワーを選択して、 LD 出射目標値に設定することができる。この結果、第 3の実施形態と略同様の効果を得 ることがでさる。
[0154] 特に、本変形例においても、所定範囲内において LD出射パワーを最小パワーから 最大パワーまで変化 (上昇)させてその LD出射パワー変化に対応するジッタ変化特 性を求める際に、最初に現れた、極小値が閾値未満となる谷におけるその極小値に 対応する LD出射パワー値(レベル) Prを LDユニット 7から出射されるレーザ光のパヮ 一レベルの目標値 (LD出射目標値)として設定して 、る。
[0155] すなわち、所定範囲内における LD出射パワーの最小パワー力 最大パワーまでの 上昇に対応するジッタ変化特性において最初に現れる谷に対応する LD出射パワー 値 Prは、 LD出射パワー変化範囲に比して値が小さぐかつ対応するジッタも閾値未 満である。このため、ジッタが閾値未満となるように LDノイズを抑えながら、 LD出射 ノ ヮ一を低く維持することができる。 [0156] したがって、記録媒体 3における記録層劣化を防止しながら、その再生特性を高く 維持することが可能になる。
[0157] (第 4の実施の形態)
図 10は、本発明の第 4の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1Aの概略 構成を示すブロック図である。なお、第 4の実施の形態に係わるデータ記録再生シス テム 1 Aのハードウェア構成要素において、第 1の実施の形態に係わるデータ記録再 生システム 1のハードウェア構成と略同等であるものについては、同一の符号を付し てその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0158] 本実施形態に係るデータ記録再生システム 1Aの LDユニット 7Aは、多種類の記録 媒体に対応する多波長レーザ光源として構成されて!ヽる。
[0159] 例えば、本実施形態においては、 LDユニット 7Aは、 DVD、 Blu—ray DISC, HD
DVD等の異なる種類の記録媒体 3に対応する複数の波長(例えば、 DVDでは 650 nm、 Blu—ray DISC, HD DVDでは、 405nm)のレーザ光の内、所定波長のレー ザ光を選択して出射可能に構成されて ヽる。
[0160] 本実施形態に係るデータ記録再生システム 1 Aは、ビームスプリッタ 62を有している
[0161] このビームスプリッタ 62は、 LDユニット 7Aから出力され光量調整素子 13を介して 送られてきたレーザ光の内、所定の割合のレーザ光を第 1のレーザ光としてビームス プリッタ 14に送り、残りの割合のレーザ光を第 2のレーザ光として分岐させる機能を有 している。
[0162] さらに、データ記録再生システム 1Aにおける対物レンズ 23は、この対物レンズ 23 を介して第 1の記録媒体 3Aに照射されるレーザ光に必要な開口数 (NA)を有してい る。
[0163] 例えば、記録媒体 3には、第 1の記録媒体 3Aとして、必要な NAが 0. 7以上の記録 媒体、例えば Blu—ray DISCが含まれる。
[0164] すなわち、第 1の記録媒体 3 Aが Blu—ray DISCの場合、必要な NAは 0. 85であ り、この NA=0. 85に対応する対物レンズ 23が用いられる。また、更なるディスク上 の極小ビームスポット径を実現できる例えば NA≥ 1. 0の対物レンズも使用可能であ る。
[0165] データ記録再生システム 1Aにおけるビームスプリッタ 62、ビームスプリッタ 14、立ち 上げミラー 15、対物レンズ 23、ァクチユエータ 25、および受光部 29は、第 1のレーザ 光に対する第 1のピックアップ機能として、その第 1のレーザ光を第 1の記録媒体 3A に対して照射し、この記録媒体 3から反射されてきた反射光を受光して、記録媒体 3 に対応する第 1の RF信号として変復調部 51へ送る機能を有している。
[0166] また、第 2のフロントモニタ 41は、ビームスプリッタ 14を介して進行して立ち上げミラ 一 15により反射されて対物レンズ 23に入射される第 1のレーザ光の一部を常時モ- タし、このモニタ結果をレーザ光に対応する第 1のモニタ信号として出力する機能を 有している。
[0167] 本実施形態における光量調整素子 13は、 LDユニット 7Aとビームスプリッタ 62との 間に配置されており、 LCドライバ 47からの印加電圧変化により透過率を変化させる ことにより、 LDユニット 7Aから出力されたレーザ光の光量を調整する機能を有してい る。
[0168] そして、本実施形態に係るデータ記録再生システム 1 Aは、ビームスプリッタ 62によ り分岐された第 2のレーザ光をピックアップするための構成要素として、ビームスプリツ タ 63、立ち上げミラー 64、対物レンズ 65、ァクチユエータ 67、および受光部 69を有 している。
[0169] ビームスプリッタ 63は、ビームスプリッタ 62により分岐された第 2のレーザ光の光路 上に配置されており、この第 2のレーザ光を透過させ、かつ立ち上げミラー 64を介し て送られてくる光を反射させる機能を有して 、る。
[0170] 立ち上げミラー 64は、ビームスプリッタ 63を透過してきた第 2のレーザ光の光路上 に配置されており、この第 2のレーザ光を記録媒体 3に向力う方向に反射させる機能 を有している。
[0171] 対物レンズ 65は、この対物レンズ 65を介して第 2の記録媒体 3Bに照射されるレー ザ光に必要な開口数 (NA)を有している。
[0172] 例えば、記録媒体 3は、第 2の記録媒体 3Bとして、必要な NAが 0. 7を下回る記録 媒体、例えば CD、 DVD, HD DVDを含んでいる。 [0173] すなわち、第 2の記録媒体 3Bが CDの場合、必要な NAは 0. 45であり、この NA= 0. 45に対応する対物レンズ 23が用いられる。同様に、第 1の記録媒体 3Aが DVD の場合、必要な NAは 0. 6であり、この NA=0. 6に対応する対物レンズ 23が用いら れる。同様に、第 2の記録媒体 3Bが HD DVDの場合、必要な NAは 0. 65であり、こ の NA=0. 65に対応する対物レンズ 23が用いられる。
[0174] この対物レンズ 65は、立ち上げミラー 64および第 2の記録媒体 3Bの保護層表面 間に介在されている。この対物レンズ 65は、立ち上げミラー 64により反射されたレー ザ光を、第 2の記録媒体 3Bの記録トラックに対して上記 NAに基づ 、て集束させてス ポット光として照射する機能を有して 、る。
[0175] すなわち、本実施形態によれば、 NAが 0. 7以上の第 1の記録媒体 3Aに対するレ 一ザ光の光路(LDユニット 7A→光量調整素子 13→ビームスプリッタ 62→ビームス プリッタ 14→立ち上げミラー 15→対物レンズ 23)と、 NAが 0. 7未満の第 2の記録媒 体 3Bに対するレーザ光の光路(LDユニット 7A→光量調整素子 13→ビームスプリツ タ 62→ビームスプリッタ 63→立ち上げミラー 64→対物レンズ 65)とは、互いに異なる ように構成されている。
[0176] ァクチユエータ 67は、対物レンズ 65を、少なくとも記録媒体 3の径方向および記録 媒体 3に対して離近する方向に沿って移動可能に構成されて 、る。
[0177] また、ァクチユエータ 67は、サーボ回路 27からの制御に基づいて対物レンズ 65を 移動させることにより、光スポットのフォーカス位置およびトラッキング位置の調整をそ れぞれ行うように構成されて 、る。
[0178] また、対物レンズ 65は、再生時においては、第 2の記録媒体 3Bの記録トラックに記 録された記録信号から反射されてきた反射光を受光し、所定のビーム径の平行光と して出力する機能を有しており、立ち上げミラー 64は、対物レンズ 65を介して送られ てきた反射光を透過させる機能を有して 、る。
[0179] 受光部 69は、立ち上げミラー 64により反射され、さらにビームスプリッタ 63により反 射された反射光の光路上に配置されており、この反射光を受光して、第 2の記録媒体
3Bに対応する第 2の RF信号に変換する機能を有している。
[0180] さらに、本実施形態に係るデータ再生記録システム 1Aは、第 3のフロントモニタ 71 およびスィッチ部 73を有して 、る。
[0181] 第 3のフロントモニタ 71は、ビームスプリッタ 62により分岐され、ビームスプリッタ 63 および立ち上げミラー 64に入射される第 2のレーザ光の内、その立ち上げミラー 63を 透過する第 2のレーザ光の一部を常時モニタし、このモニタ結果を第 2のレーザ光に 対応する第 2のモニタ信号として出力する機能を有している。
[0182] スィッチ部 73は、コンピュータ 5、第 2のフロントモニタ 41の出力端、第 3のフロントモ ユタ 71の出力端、および第 2の差分器 43の入力端に電気的に接続されている。この スィッチ部 73は、コンピュータ 5から送られる切替指令 (スィッチ指令)に基づいて、第 2のフロントモニタ 41の出力端および第 3のフロントモニタ 71の出力端の内の何れか 一方を切り替え可能に第 2の差分器 43の入力端に接続する機能を有している。
[0183] そして、データ記録再生システム 1 Aは、ノックモニタ 81を有している。
[0184] このバックモニタ 81は、第 1の差分器 33に電気的に接続されており、 LDユニット 7 Aにおけるレーザ光出力端の反対側の面から出射されるレーザ光 (バック側レーザ光 :通常の出力端力も出射されるレーザ光とパワーが同一のレーザ光)の光路上に配 置されている。ノ ックモニタ 81は、バック側レーザ光のパワー(強度)を常時モニタし、 このモニタ結果をモニタ信号 (例えば、モニタパワー対応する電流を表すデジタルデ ータ)として第 1の差分器 33に出力する機能を有している。
[0185] 次に、第 4の実施形態に関するデータ記録再生システム 1Aの具体的動作として、 最初に、第 1の記録媒体 3Aを再生対象として選択した場合におけるコンピュータ 5の 制御処理について、第 1の実施形態と異なる点を中心に説明する。
[0186] 本実施形態において、第 1の記録媒体 3Aの記録トラックにおける再生開始アドレス に記録された記録データから再生を開始する場合、第 1の記録媒体 3Aは再生対象 の媒体としてシステム 1 A内に予めローデイングされている。このとき、コンピュータ 5は 、第 2のメモリ 5bにロードされている少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 11に示 す処理を実行する。
[0187] 最初に、図 5のステップ S1に示したように、コンピュータ 5は、入力部 57から動作指 令が送られてきたか否カゝ判断する。
[0188] このステップ S1の判断の結果、何ら動作指令が送られてこない場合 (ステップ Sl→ NO)、コンピュータ 5は、周期的にステップ SIの判断処理を繰り返す。
[0189] 一方、ステップ S1の判断の結果、動作指令として、上記第 1の記録媒体 3 Aを再生 対象として選択したことを表す情報 (第 1の記録媒体識別情報)およびその再生開始 アドレス等に関する情報を含む第 1の記録媒体再生指令が送られてきた場合 (ステツ プ S1→YES)、コンピュータ 5は、スィッチ部 73に対し、第 2のフロントモニタ 41を選 択するスィッチ指令を送信する (ステップ S 30)。
[0190] このとき、スィッチ部 73は、送信されてきたスィッチ指令に応じて、第 2のフロントモ ユタ 41の出力端を第 2の差分器 43の入力端に接続させる。
[0191] この結果、第 2の差分器 43には、第 2のフロントモニタ 41から出力される第 1のレー ザ光に対応する第 1のモニタ信号が選択されて入力可能になる。
[0192] 以下、コンピュータ 5により、図 5に示すステップ S2〜S6が実行される。すなわち、 バックモニタ 81から出力されたデジタルデータとコンピュータ 5から送られた LD出射 目標値との差分値を求めることにより、第 1実施形態と同様に、 LDユニット 7Aから第 1の記録媒体 3A用として出射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)を所望 の LD出射目標パワーに一致させることができる。
[0193] すなわち、本実施形態においては、図 5に示すステップ S2〜S6の説明のうち、レ 一ザ光を"第 1のレーザ光"、および記録媒体 3を"第 1の記録媒体 3A"等と読み替え ることにより、第 1実施形態と同様に、対物出射パワーを対物出射目標パワーに一致 させながら、 LDユニット 7から出射される第 1のレーザ光の出射パワー(LD出射パヮ 一)を、所望の目標値 (LD出射目標パワー)に一致させることができる。
[0194] また、コンピュータ 5は、上記図 5に示すステップ S2〜S6の代わりに、第 3実施形態 で説明したように、 Sl、 S20〜S25、および S6の処理(図 7参照)を実行することも可 能である。この結果、第 3実施形態と同様に、記録データ再生開始前に、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出射パワーを、予め対応するエラーレートが 閾値未満であり、かつ設定 LD出射パワー変化範囲の中で最も小さい値となる LD出 射目標値に対応する LD出射目標パワーに一致させることが可能になり、この後実行 される再生処理における再生性能を高く維持することができる
さらに、第 2実施形態で説明したように、本実施形態においても、ステップ S6の処理 である記録データ再生処理を実行して 、る間に、第 2のメモリ 13bにロードされて 、る 少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 6に示す処理を実行することが可能である。 この結果、何らかの原因により、対象となる ECCブロックの再生データに基づくエラー レートが再生困難を表す所定閾値以上になった場合でも、 LD出射パヮ一一定制御 および対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行しながら、 LD出射目標値を所定値 ずつ上昇させることにより、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出射 ノ ヮ一を、その LD出射目標値の上昇分に対応するパワーずつ上昇させることができ る。
[0195] 一方、第 2の記録媒体 3Bの記録トラックにおける再生開始アドレスに記録された記 録データから再生を開始する場合、第 2の記録媒体 3Bは再生対象の媒体としてシス テム 1A内に予めローデイングされている。このとき、コンピュータ 5は、第 2のメモリ 5b にロードされて!/、る少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 12に示す処理を実行す る。
[0196] 最初に、図 5のステップ S1に示したように、コンピュータ 5は、入力部 57から動作指 令が送られてきたか否カゝ判断する。
[0197] このステップ S1の判断の結果、何ら動作指令が送られてこない場合 (ステップ Sl→
NO)、コンピュータ 5は、周期的にステップ S1の判断処理を繰り返す。
[0198] 一方、ステップ S1の判断の結果、動作指令として、上記第 2の記録媒体 3Bを再生 対象として選択したことを表す情報 (第 2の記録媒体識別情報)およびその再生開始 アドレス等に関する情報を含む第 2の記録媒体再生指令が送られてきた場合 (ステツ プ S1→YES)、コンピュータ 5は、スィッチ部 73に対し、第 3のフロントモニタ 71を選 択するスィッチ指令を送信する (ステップ S40)。
[0199] このとき、スィッチ部 73は、送信されてきたスィッチ指令に応じて、第 3のフロントモ ユタ 71の出力端を第 2の差分器 43の入力端に接続させる。
[0200] この結果、第 2の差分器 43には、第 3のフロントモニタ 71から出力される第 2のレー ザ光に対応する第 2のモニタ信号が選択されて入力可能になる。
[0201] 以下、コンピュータ 5により、図 5に示すステップ S2〜S6が実行される。すなわち、 バックモニタ 81から出力されたデジタルデータとコンピュータ 5から送られた LD出射 目標値との差分値を求めることにより、第 1実施形態と同様に、 LDユニット 7Aから第 2の記録媒体 3B用として出射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)を所望 の LD出射目標パワーに一致させることができる。
[0202] すなわち、本実施形態においては、図 5に示すステップ S2〜S6の説明のうち、レ 一ザ光を"第 2のレーザ光"、記録媒体 3を"第 2の記録媒体 3B"、対物レンズ 23を" 対物レンズ 65"、立ち上げミラー 14を"立ち上げミラー 64"、および受光部 29を"受光 部 69"等と読み替えることにより、第 1実施形態と同様に、対物出射パワーを対物出 射目標パワーに一致させながら、 LDユニット 7から出射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)を、所望の目標値 (LD出射目標パワー)に一致させることができる
[0203] また、コンピュータ 5は、上記図 5に示すステップ S2〜S6の代わりに、第 3実施形態 で説明したように、 Sl、 S20〜S25、および S6 (図 7参照)の処理を実行することも可 能である。この結果、第 3実施形態と同様に、記録データ再生開始前に、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出射パワーを、予め対応するエラーレートが 閾値未満であり、かつ設定 LD出射パワー変化範囲の中で最も小さい値となる LD出 射目標値に対応する LD出射目標パワーに一致させることが可能になり、この後実行 される再生処理における再生性能を高く維持することができる
さらに、第 2実施形態で説明したように、本実施形態においても、ステップ S6の処理 である記録データ再生処理を実行して 、る間に、第 2のメモリ 13bにロードされて 、る 少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 6に示す処理を実行することが可能である。 この結果、何らかの原因により、対象となる ECCブロックの再生データに基づくエラー レートが再生困難を表す所定閾値以上になった場合でも、 LD出射パヮ一一定制御 および対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行しながら、 LD出射目標値を所定値 ずつ上昇させることにより、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出射 ノ ヮ一を、その LD出射目標値の上昇分に対応するパワーずつ上昇させることができ る。
[0204] なお、第 4の実施形態では、 LDユニット 7Aから出力されるレーザ光のパワー (LD 出射パワー)をモニタする素子としてバックモニタ 81を用いた力 本発明はこの構成 に限定されるものではない。例えば、図 13に示すデータ記録再生システム 1Bは、バ ックモニタ 81の代わりにフロントモニタ 82を有して!/、る。
[0205] このフロントモニタ 82は、第 1の差分器 33に電気的に接続されており、 LDユニット 7
Aから出射されるレーザ光のパワー(強度)を常時モニタし、このモニタ結果をモニタ 信号 (例えば、モニタパワー対応する電流を表すデジタルデータ)として第 1の差分 器 33に出力する機能を有して 、る。
[0206] このように構成しても、 LDユニット 7Aからの LD出射パワーをモニタすることがでで き、そのモニタ結果に基づいて、 LDユニット 7から出射される LD出射パワーを所望 の LD出射目標パワーに一致させることができる。
[0207] (第 5の実施の形態)
図 14は、本発明の第 5の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1Cの概略 構成を示すブロック図である。なお、第 5の実施の形態に係わるデータ記録再生シス テム 1Cのハードウェア構成要素において、第 1の実施の形態に係わるデータ記録再 生システム 1のハードウェア構成と略同等であるものについては、同一の符号を付し てその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0208] 本実施形態に係るデータ記録再生システム 1Cは、第 1実施形態で示した光量調整 素子 13および LCドライバ 47の代わりに、分光素子 90および分光ドライバ 91を備え ている。
[0209] 分光素子 90は、 LDユニット 7から出力されたレーザ光の光量を調整するための素 子であり、そのレーザ光の内、所定の割合の光量分を、分光させることなくビームスプ リツタ 14に入射させ、残りの割合の光量分を、ビームスプリッタ 14に入射させない方 向(例えば、 2点鎖線の矢印参照)へ分光する機能を有している。そして、分光素子 9 0は、分光ドライバ 91からの印加電圧変化により、上記ビームスプリッタ 14に入射さ せない割合 (%)、すなわち、分光率を変化させる機能を有している。
[0210] 例えば、図 15に示すように、偏光素子 90Aと、偏光ビームスプリッタ 90Bとを有して いる。
[0211] 図 15に示すように、コンピュータ 5から分光ドライバ 91を介して印加される電圧によ り偏光素子 90Aの光学軸方向(偏光方向)を入射レーザ光の偏光方向から所定角度 変化させることにより、入射レーザ光における所定割合の光量分と残りの割合の光量 分とを偏光ビームスプリッタ 90Bにより分けることができる。
[0212] すなわち、本実施形態では、コンピュータ 5の制御の下で、第 2のイコライザ回路 45 力も送られた差分データに基づいて、分光ドライバ 91を介して分光素子 90に印加す る電圧を制御することにより、分光素子 90の分光率を制御するように構成されている
[0213] 次に、第 5の実施形態に関するデータ記録再生システム 1Cの具体的動作として、 記録媒体 3の記録トラックに記録された記録データを再生する場合におけるコンビュ ータ 5の第 1および第 2のパワー調整部に対する制御処理を中心に説明する。
[0214] 本実施形態に関するデータ記録再生システム 1Cにおいては、記録媒体 3の記録ト ラックにおける再生開始アドレスに記録された記録データ力 再生を開始する際に、 コンピュータ 5は、第 2のメモリ 5bにロードされて!/、る少なくとも 1つのプログラム Pに従 つて、図 16に示す処理を実行する。
[0215] なお、図 16に示す処理において、ステップ S1〜S3については、図 5に示す処理と 略同等であるため、その説明は省略する。
[0216] ステップ S2および S3の処理と例えば並列的に、コンピュータ 5は、ステップ S50とし て、分光ドライバ 91を介して分光ドライバ 90をオンさせるとともに、記録媒体 3上の照 射レーザ光の対物出射目標値を、例えば所定レベルに設定し、この設定した対物出 射目標値を第 2の差分器 43に送信する。
[0217] このとき、分光素子 90およびビームスプリッタ 14を介して進行し、立ち上げミラー 15 により反射されるレーザ光の内、立ち上げミラー 15を透過したレーザ光の一部は、第 2のフロントモニタ 41によりモニタされ、この結果、第 2のフロントモニタ 41から第 2の 差分器 43に対して、モニタパワーレベルに対応するモニタ信号値が送信されて!、る
[0218] この結果、第 2の差分器 43では、モニタ信号値と対物出射目標値との間の差分を 表す差 2の差分データが求められる。
[0219] ステップ S51において、コンピュータ 5は、第 2の差分器 43により求められた、モニタ 信号値と対物出射目標値との間の差分データに基づいて、分光ドライバ 91を介して 分光ドライバ 90に対する印加電圧を制御することにより、第 2のフロントモニタ 41によ り得られるモニタ信号値と対物出射目標値とがー致、言い換えれば、対物レンズ 23 を介して記録媒体 3の記録トラックに照射されるレーザ光の対物出射パワーが対物出 射目標パワーに一致するように、分光素子 90を介してビームスプリッタ 14に入射する 光量を調整する。
[0220] 例えば、差分データが「対物出射目標値 >モニタ信号値」を表して!/、れば、コンビ ユータ 5は、分光ドライバ 91を介して分光素子 90に対する印加電圧を制御して、その 分光率を低下させる。一方、差分データが「対物出射目標値 <モニタ信号値」を表し ていれば、コンピュータ 5は、分光ドライバ 91を介して分光素子 90に対する印加電圧 を制御して、その分光率を増大させる。
[0221] このステップ S5の制御は、第 2のフロントモニタ 41によるモニタ信号値と対物出射 目標値との間の差分データに基づいて自動的に実行されるため、記録媒体 3上に照 射されるレーザ光のパワー(対物出射パワー)は、常に対物出射目標パワーに一致 するようにフィードバック制御される。
[0222] 以下、図 5に示すステップ S6の処理がコンピュータ 5により実行され、この結果、出 射パワーおよび対物出射パワーがそれぞれ制御されたレーザ光が記録トラックにお ける再生開始アドレスに対応する記録信号に照射され、この照射されたレーザ光に 応じて記録信号から反射された反射光は、対物レンズ 23、立ち上げミラー 15、およ びビームスプリッタ 14を介して受光部 29に RF信号として検出される。検出された RF 信号は、変復調部 51を介して ECCブロック毎の再生データとして復号ィ匕された後、 コンピュータ 5によりエラー訂正処理が施された後、バッファ 53およびインタフェース 5 5を介して情報出力機器等により再生される。
[0223] 以上述べたように、本実施形態によれば、第 2のパワー調整部およびコンピュータ を用いて分光素子 90の分光率を制御することにより対物出射パワーを所望の対物 出射目標パワーに一致させる制御とは別個に、 LDユニット 7から出射されるレーザ光 の LD出射パワーを、第 1のパワー調整部(第 1のフロントモニタ 31、第 1の差分器 33 、および第 1のイコライザ回路 35)およびコンピュータ 5により、所望の LD出射目標パ ヮ一に一致させる制御を実行している。 [0224] すなわち、本実施形態では、たとえ分光率 90の分光率が温度変動、入射レーザ光 の波長変化、および Zまたは電源電圧変動等に起因して変化したとしても、この分光 率変動に影響して LD出射パワーが変動する危険性を回避することができ、 LD出射 パワーを、例えばノイズレベルが閾値レベル以下の所定の目標パワーに一致させる ことができる。
[0225] この結果、温度変動や入射レーザ光の波長変化等に起因した分光素子 90の分光 率変動にかかわらず、 LD出射パワーを閾値レベル以下、すなわち、再生に必要なレ ベル以下に維持することができ、その再生性能を向上させることができる。
[0226] また、本実施形態によれば、分光素子 90の分光率変化に基づく対物出射パワー 制御とは別個に、 LD出射パワーを、第 1のパワー調整部およびコンピュータ 5により L D出射目標パワーに一致させて 、るため、分光素子 90の分光率をどのように変化さ せても、 LD出射パワーを、 LDユニット 7の定格パワー以上に上げてしまう危険性を 回避することができる。この結果、 LDユニット 7を含むシステム全体の信頼性を高く維 持することができる。
[0227] さらに、本実施形態によれば、対物出射パワーに対する第 2のパワー調整部とは別 個に設けられた第 1のパワー調整部を介して LD出射パワーを調整しているため、そ の LD出射パワーを、出射可能範囲内において所望のパワーレベル、例えば対応す るノイズレベルが上記出射可能範囲に対応するノイズレベル範囲内において最低の レベルになるように調整することも可能である。この結果、 LDユニット 7から出射され るレーザ光の CNRを高く維持することが可能になる。
[0228] (第 6の実施の形態)
本発明の第 6の実施形態に係わるデータ記録再生システムについて図面を用いて 説明する。なお、第 6の実施の形態に係わるデータ記録再生システムのハードウェア 構成要素は、第 5の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1Cのハードウェア 構成と略同様であるため、同一の符号を付してその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0229] 本実施形態に関するデータ記録再生システム 1Cは、ステップ S6の処理である記 録データ再生処理を実行している間に、第 2のメモリ 13bにロードされている少なくと も 1つのプログラム Pに従って、図 17に示す処理を実行する。 [0230] すなわち、コンピュータ 5は、この再生処理において変復調部 51から送信されてき た ECCブロックの再生データに基づいて、再生特性としてのエラーレートを求め、求 めたエラーレート(例えば、 ECCブロックにおける全ての行に対するバイトエラー数を 表す PIエラーの割合)が、対応する ECCブロックが再生困難であるか否かを判断す る基準となる所定の閾値以上か否力判断する(図 17 ;ステップ S10)。
[0231] このステップ S 10の判断の結果 NOの場合、すなわち、エラーレートが所定閾値未 満の場合には、コンピュータ 5は、対応する ECCブロックは再生可能な状態であると 判断し、次の ECCブロックの再生データに対してステップ S10の処理を実行する。
[0232] 一方、ステップ S10の判断の結果 YES、すなわち、エラーレートが所定の閾値以上 である場合には、コンピュータ 5は、何らかの原因でエラーレートが所定の閾値以上 になり、対応する ECCブロックは再生困難になったものと判断してステップ S60に進 む。
[0233] ステップ S60において、コンピュータ 5は、図 16に示すステップ S3に基づく LD出射 パヮ一一定制御およびステップ S51に基づく対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ 実行しながら、 LD出射目標値を所定値上昇させる。
[0234] この結果、ステップ S3に基づく LD出射パヮ一一定制御により、 LD出射パワーは、 常に上昇した LD出射目標値に対応する出射目標パワーに一致するようにフィードバ ック制御される。また、このとき、ステップ S51に基づく対物出射パヮ一一定制御が実 行されているため、 LD出射目標値の上昇に伴う LD出射パワーの上昇にかかわらず 、対物出射パワーは対物出射目標パワーとなるように一定制御される。
[0235] 次いで、コンピュータ 5は、第 1のフロントモニタ 31から第 1の差分器 33を介して得ら れたモニタ信号値に基づいて、 LDユニット 7から出力されるレーザ光の LD出射パヮ 一を求め、求めた LD出射パワー力LDユニット 7の定格パワーより所定パーセント(例 えば 10%)のマージンを有する閾値パワーに到達した力否力判断する (ステップ S12
) o
[0236] このステップ SI 2の判断の結果 NO、すなわち、 LD出射パワーが LDユニット 7の閾 値パワー未満である場合には、コンピュータ 5は、ステップ S10に戻り、上昇した LD 出射目標値に対応する出射目標パワーに一致するようにフィードバック制御された L D出射パワーを有するレーザ光を用いた上記再生処理により変復調部 51から送信さ れてきた ECCブロックの再生データに基づいて、再度、再生特性としてのエラーレー トを求め、求めたエラーレートが所定の閾値以上か否かを再判断する(ステップ S10 参照)。
[0237] このステップ S 10の判断の結果 NOの場合、すなわち、エラーレートが所定閾値未 満の場合には、コンピュータ 5は、上記 LD出射パワーの上昇によりエラーレートが改 善して対応する ECCブロックは再生可能な状態になったと判断し、次の ECCブロック の再生データに対してステップ S10の処理を実行する。
[0238] 一方、 S 10の判断の結果 YESの場合、すなわち、エラーレートが依然として所定閾 値以上である場合、コンピュータ 5は、ステップ S60を介して LD出射目標値を再度所 定値上昇させ、ステップ S 12およびステップ S 10の処理を繰り返し実行する。
[0239] このようにして、ステップ S12の判断の結果 YES、すなわち、 LD出射パワーが LD ユニット 7の閾値パワーに到達した場合には、これ以上、 LD出射目標値を上げて LD 出射パワーを上昇させることが困難であると判断し、コンピュータ 5は、 LD出射目標 値を固定してこの LD出射目標値に対応する出射目標パワーを超えた LD出射パヮ 一の上昇を防止しながら、図 16に示すステップ S3に基づく LD出射パヮ一一定制御 およびステップ S51に基づく対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行し、再生処理 を継続する (ステップ S61)。
[0240] 以上述べたように、本実施形態によれば、何らかの原因により、対象となる ECCブ ロックの再生データに基づくエラーレートが再生困難を表す所定閾値以上になった 場合でも、 LD出射パヮ一一定制御および対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行 しながら、 LD出射目標値を所定値ずつ上昇させることにより、 LD出射パワーを、そ の LD出射目標値の上昇分に対応するパワーずつ上昇させることができる。この結果 、例えば対象 ECCブロックのエラーレートが所定閾値以上になった原因が LDノイズ 増大であった場合、上記 LD出射パワーの上昇によりエラーレートを閾値未満に低下 させることが可能になり、再生性能を高く維持することができる。また、この場合、対物 出射パヮ一一定制御を実行しているため、 LD出射パワーの上昇に伴う対物出射パ ヮー上昇を防止することができる。 [0241] (第 7の実施の形態)
本発明の第 7の実施形態に係わるデータ記録再生システムについて図面を用いて 説明する。なお、第 7の実施の形態に係わるデータ記録再生システムのハードウェア 構成要素は、第 5の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1Aのハードウェア 構成と略同様であるため、同一の符号を付してその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0242] 本実施形態に関するデータ記録再生システム 1は、記録媒体 3の記録トラックにお ける再生開始アドレスに記録された記録データ力 再生を開始する際に、まず、第 2 のメモリ 13bにロードされて!/、る少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 18に示すよ うに、記録トラックにおける任意のエリアに記録された記録データに基づく最適 LD出 射パワーおよび対物出射パワー設定処理を実行する。
[0243] なお、図 18に示す処理において、ステップ S1およびステップ S20については、図 7 に示す処理と略同等であるため、その説明は省略する。
[0244] ステップ S20の処理と例えば並列的に、コンピュータ 3は、ステップ S70として、分光 ドライバ 91を介して分光素子 90をオンさせるとともに、記録媒体 3上の照射レーザ光 のパワーレベルの対物出射目標値を、例えば予め決定された再生用の所定値に設 定し、この設定した対物出射目標値を第 2の差分器 43に送信する。
[0245] このとき、分光素子 90を介して進行し、ビームスプリッタ 14を透過して立ち上げミラ 一 15に反射されるレーザ光の内、立ち上げミラー 15を透過したレーザ光の一部は、 第 2のフロントモニタ 41によりモニタされ、この結果、第 2のフロントモニタ 41から第 2 の差分器 43に対して、モニタパワーレベルに対応するモニタ信号値が送信されてい る。
[0246] この結果、第 2の差分器 43では、モニタ信号値と対物出射目標値との間の差分を 表す差 2の差分データが求められる。
[0247] さらに、ステップ S70において、コンピュータ 5は、図 16のステップ S50および S51 の処理と同様に、第 2の差分器 43により求められた、モニタ信号値と対物出射目標 値との間の差分データに基づ!/、て、分光ドライバ 91を介して分光素子 90に対する印 加電圧を制御することにより、第 2のフロントモニタ 41により得られるモニタ信号値と対 物出射目標値とがー致、言い換えれば、対物出射パワーが対物出射目標パワーに 一致するように、分光素子 90を介してビームスプリッタ 14に入射する光量を調整する
[0248] この結果、対物出射パワーは、常に対物出射目標パワーに一致するようにフィード ノック制御される。
[0249] 続いて、コンピュータ 5は、ステップ S70による対物出射パヮ一一定制御を実行しな がら、第 1のフロントモニタ 31から送られるモニタ信号値に応じて、 LDドライバ 9を介 して LDユニット 7に与えられる駆動電流を制御することにより、 LD出射パワーを所定 範囲内(その上限値は上述した閾値パワー)で例えば複数ステップで変化 (例えば上 昇)させ、その LD出射パワー変化 (上昇)毎に変復調部 51から送信されてくる ECC ブロックの再生データに基づいて再生特性としてのジッタを求める。
[0250] このとき、上述したように、たとえ LD出射パワーが上昇しても、ステップ S 70により対 物出射パヮ一一定制御が実行されているため、対物出射パワーは、対物出射目標 値に対応する対物出射目標パワーに一定制御されており、対物出射パワーの上昇 を防止することができる。
[0251] 以下、ステップ S22〜S26およびステップ S6の処理については、第 3実施形態と同 様である。
[0252] すなわち、本実施形態においても、例えば図 8と略同等の LD出射パワー変化に対 するエラーレート変化特性を求めることが可能であり、このエラーレート変化特性を表 すグラフから、 LD出射パワー変化範囲の中で、閾値未満であり、かつ最も値の小さ いエラーレートに対応する LD出射パワーを選択して、 LD出射目標値に設定するこ とがでさる。
[0253] この結果、記録データ再生開始前に、 LD出射パワーを、予め対応するエラーレー トが閾値未満であり、かつ設定 LD出射パワー変化範囲の中で最も小さい値となる L D出射目標値に対応する LD出射目標パワーに一致させることが可能になり、この後 実行される再生処理における再生性能を高く維持することができる。また、上記エラ 一レート変化を求める際、対物出射パヮ一一定制御を実行しているため、 LD出射パ ヮ一の変化 (上昇)に伴う対物出射パワー上昇を防止することができる。
[0254] なお、本実施形態においては、再生特性としてエラーレートを用いた力 本発明は この構成に限定されるものではなぐ第 3実施形態と同様に、再生特性としてジッタを 用いることもできる(図 9参照)。
[0255] すなわち、本変形例においても、 LD出射パワーを変化(上昇)させることにより、ェ ラーレート変化の代わりにジッタ変化を求め、このエラーレート変化グラフ(図 9参照) から、その再生困難性を表す閾値レベル未満の谷部分のジッタ極小 (谷部分が無 、 場合、 LD出射パワー変化範囲の中で最も小さい値)に対応する LD出射パワーを選 択して、 LD出射目標値に設定することができる。この結果、第 7の実施形態と略同様 の効果を得ることができる。
[0256] (第 8の実施の形態)
図 19は、本発明の第 8の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1Dの概略 構成を示すブロック図である。
[0257] 本実施形態に係るデータ記録再生システム 1Dは、第 4の実施形態に係るデータ記 録再生システム 1A (図 10参照)において、光量調整素子 13を分光素子 90に、 LCド ライバ 47を分光ドライバ 91にそれぞれ置換した構成を有している。
[0258] 特に、本実施形態に係るデータ記録再生システム 1Dにおいて、分光素子 90の偏 光ビームスプリッタ 90B (図 15参照)により分光されたレーザ光は、第 2のレーザ光と して、ビームスプリッタ 63、立ち上げミラー 64、および対物レンズ 65等を介して第 2の 記録媒体 3Bに照射されるようになっている。
[0259] そして、本実施形態に係るデータ記録再生システム 1Dは、ノ ックモニタ 81の代わり に、第 2のフロントモニタ 41から出力された第 1のモニタ信号および第 3のフロントモ ユタ 71から出力された第 2のモニタ信号を加算する加算器 92を備えており、この加 算器 92は第 1の差分器 33に電気的に接続されている。
[0260] なお、第 8の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1Dのハードウェア構成 要素において、第 4の実施の形態に係わるデータ記録再生システム 1 Aおよび第 5の 実施形態に係るデータ記録再生システム 1Cのハードウェア構成と略同等であるもの については、同一の符号を付してその説明は省略または簡略ィ匕する。
[0261] 次に、第 8の実施形態に関するデータ記録再生システム 1Dの具体的動作として、 最初に、第 1の記録媒体 3Aを再生対象として選択した場合におけるコンピュータ 5の 制御処理について、第 1および第 4の実施形態と異なる点を中心に説明する。
[0262] 本実施形態において、第 1の記録媒体 3Aの記録トラックにおける再生開始アドレス に記録された記録データから再生を開始する場合、第 1の記録媒体 3Aは再生対象 の媒体としてシステム 1 A内に予めローデイングされている。このとき、コンピュータ 5は 、第 2のメモリ 5bにロードされている少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 20に示 す処理を実行する。
[0263] 最初に、図 16のステップ S1に示したように、コンピュータ 5は、入力部 57から動作 指令が送られてきたか否カゝ判断する。
[0264] このステップ S1の判断の結果、何ら動作指令が送られてこない場合 (ステップ Sl→
NO)、コンピュータ 5は、周期的にステップ S1の判断処理を繰り返す。
[0265] 一方、ステップ S1の判断の結果、動作指令として、第 1の記録媒体識別情報およ びその再生開始アドレス等に関する情報を含む第 1の記録媒体再生指令が送られて きた場合 (ステップ S1→YES)、コンピュータ 5は、スィッチ部 73に対し、第 2のフロン トモ-タ 41を選択するスィッチ指令を送信する (ステップ S30)。
[0266] このとき、スィッチ部 73は、送信されてきたスィッチ指令に応じて、第 2のフロントモ ユタ 41の出力端を第 2の差分器 43の入力端に接続させる。
[0267] この結果、第 2の差分器 43には、第 2のフロントモニタ 41から出力される第 1のレー ザ光が選択されて入力可能になる。
[0268] スィッチ部 73により第 2のフロントモニタ 41が選択された場合において、加算器 92 力も出力される加算信号は、常に LDユニット 7Aから出射されたレーザ光の総パワー に対応する電流を表すデジタルデータである。
[0269] 以下、コンピュータ 5により、図 16に示すステップ S2、 S3、 S50、 S51、および S6力 ^ 実行される。この結果、加算器 92から出力されたデジタルデータとコンピュータ 5から 送られた LD出射目標値との差分値を求めることにより、第 1実施形態と同様に、 LD ユニット 7Aから出射される LD出射パワーを所望の LD出射目標パワーに一致させる ことができる。
[0270] すなわち、本実施形態においては、図 16に示すステップ S2、 S3、 S50、 S51、お よび S6の説明のうち、立ち上げミラー 15を透過したレーザ光を"第 1のレーザ光"、記 録媒体 3を"第 1の記録媒体 3A"、光量調整素子 13Aを"分光素子 90"、第 1のフロ ントモニタ 41をバックモニタ 81、 LCドライバ 47を"分光ドライバ 91"等と読み替えるこ とにより、第 5実施形態と同様に、対物出射パワーを対物出射目標パワーに一致させ ながら、 LDユニット 7から出射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)を、所 望の目標値 (LD出射目標パワー)に一致させることができる。
[0271] また、コンピュータ 5ίま、上記図 16に示すステップ S2、 S3、 S50、 S51、および S6 の代わり ίこ、第 7実施形態で説明したよう【こ、 Sl、 S20、 S70、 S22〜S25、および S 6の処理(図 18参照)を実行することも可能である。この結果、第 7実施形態と同様に 、記録データ再生開始前に、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出 射パワーを、予め対応するエラーレートが閾値未満であり、かつ設定 LD出射パワー 変化範囲の中で最も小さい値となる LD出射目標値に対応する LD出射目標パワー に一致させることが可能になり、この後実行される再生処理における再生性能を高く 維持することができる
さらに、第 6実施形態で説明したように、本実施形態においても、ステップ S6の処理 である記録データ再生処理を実行して 、る間に、第 2のメモリ 13bにロードされて 、る 少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 17に示す処理を実行することが可能である 。この結果、何らかの原因により、対象となる ECCブロックの再生データに基づくエラ 一レートが再生困難を表す所定閾値以上になった場合でも、 LD出射パヮ一一定制 御および対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行しながら、 LD出射目標値を所定 値ずつ上昇させることにより、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出 射パワーを、その LD出射目標値の上昇分に対応するパワーずつ上昇させることが できる。
[0272] 一方、第 2の記録媒体 3Bの記録トラックにおける再生開始アドレスに記録された記 録データから再生を開始する場合、第 2の記録媒体 3Bは再生対象の媒体としてシス テム 1A内に予めローデイングされている。このとき、コンピュータ 5は、第 2のメモリ 5b にロードされている少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 21に示す処理を実行す る。
[0273] 最初に、図 16のステップ S1に示したように、コンピュータ 5は、入力部 57から動作 指令が送られてきたか否カゝ判断する。
[0274] このステップ S1の判断の結果、何ら動作指令が送られてこない場合 (ステップ Sl→ NO)、コンピュータ 5は、周期的にステップ S1の判断処理を繰り返す。
[0275] 一方、ステップ S1の判断の結果、動作指令として、第 2の記録媒体識別情報およ びその再生開始アドレス等に関する情報を含む第 2の記録媒体再生指令が送られて きた場合 (ステップ S1→YES)、コンピュータ 5は、スィッチ部 73に対し、第 3のフロン トモ-タ 71を選択するスィッチ指令を送信する (ステップ S40)。
[0276] このとき、スィッチ部 73は、送信されてきたスィッチ指令に応じて、第 3のフロントモ ユタ 71の出力端を第 2の差分器 43の入力端に接続させる。
[0277] この結果、第 2の差分器 43には、第 3のフロントモニタ 71から出力される第 2のレー ザ光が選択されて入力可能になる。
[0278] スィッチ部 73により第 3のフロントモニタ 71が選択された場合においても、加算器 8 1から出力される加算信号は、常に LDユニット 7Aから出射されたレーザ光の総パヮ 一に対応する電流を表すデジタルデータである。
[0279] 以下、コンピュータ 5により、図 16に示すステップ S2、 S3、 S50、 S51、および S6力 ^ 実行される。この結果、加算器 81から出力されたデジタルデータとコンピュータ 5から 送られた LD出射目標値との差分値を求めることにより、第 1実施形態と同様に、 LD ユニット 7から出射される LD出射パワーを所望の LD出射目標パワーに一致させるこ とがでさる。
[0280] すなわち、本実施形態においては、図 16に示すステップ S2、 S3、 S50、 S51、お よび S6の説明のうち、立ち上げミラー 64を透過するレーザ光を"第 2のレーザ光"、 記録媒体 3を"第 2の記録媒体 3B"、対物レンズ 23を"対物レンズ 65"、立ち上げミラ 一 15を"立ち上げミラー 64"、受光部 29を"受光部 69"、光量調整素子 13Aを"分光 素子 90"、 LCドライバ 47を"分光ドライバ 91"等と読み替えることにより、第 5実施形 態と同様に、対物出射パワーを対物出射目標パワーに一致させながら、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光の出射パワー (LD出射パワー)を、所望の目標値 (LD出 射目標パワー)〖こ一致させることができる。
[0281] また、コンピュータ 5は、上記図 16に示す S2、 S3、 S50、 S51、および S6の代わり 【こ、第 7実施形態で説明したよう【こ、 Sl、 S20、 S70、 S22〜S25、および S6の処理 (図 18参照)を実行することも可能である。この結果、第 7実施形態と同様に、記録デ ータ再生開始前に、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出射パワー を、予め対応するエラーレートが閾値未満であり、かつ設定 LD出射パワー変化範囲 の中で最も小さい値となる LD出射目標値に対応する LD出射目標パワーに一致させ ることが可能になり、この後実行される再生処理における再生性能を高く維持するこ とができる
さらに、第 6実施形態で説明したように、本実施形態においても、ステップ S6の処理 である記録データ再生処理を実行して 、る間に、第 2のメモリ 13bにロードされて 、る 少なくとも 1つのプログラム Pに従って、図 17に示す処理を実行することが可能である 。この結果、何らかの原因により、対象となる ECCブロックの再生データに基づくエラ 一レートが再生困難を表す所定閾値以上になった場合でも、 LD出射パヮ一一定制 御および対物出射パヮ一一定制御をそれぞれ実行しながら、 LD出射目標値を所定 値ずつ上昇させることにより、 LDユニット 7Aから出射されるレーザ光に基づく LD出 射パワーを、その LD出射目標値の上昇分に対応するパワーずつ上昇させることが できる。
[0282] 第 8の実施形態では、 LDユニット 7Aから出力されるレーザ光のパワー (LD出射パ ヮー)をモニタする素子として、第 2および第 2のフロントモニタ 41および 71の出力の 加算をとる加算器 81を用いたが、本発明はこの構成に限定されるものではなぐバッ クモニタを用いることも可能である。
[0283] 例えば、図 22に示すデータ記録再生システム 1Eに示すように、バックモニタ 100を 有している。
[0284] このバックモニタ 100は、第 1の差分器 33に電気的に接続されており、 LDユニット 7 Aにおけるレーザ光出力端の反対側の面から出射されるレーザ光の光路上に配置さ れている。バックモニタ 100は、バック側レーザ光のパワー(強度)を常時モニタし、こ のモニタ結果をモニタ信号 (例えば、モニタパワー対応する電流を表すデジタルデー タ)として第 1の差分器 33に出力する機能を有している。
[0285] このように構成しても、 LDユニット 7Aからの LD出射パワーをモニタすることがでで き、そのモニタ結果に基づいて、 LDユニット 7から出射される LD出射パワーを所望 の LD出射目標パワーに一致させることができる。
[0286] 第 1〜第 8の実施形態に係わるデータ記録再生システムは、所望速度で回転する 記録媒体 3の記録トラックに対して情報を記録する機能、および記録媒体 3の記録ト ラック上に記録された情報を再生する機能をそれぞれ有する装置として説明したが、 再生専用機能を有する装置であってもよ 、。
[0287] なお、上述した第 1〜第 8の実施形態においては、記録再生データ処理部 11およ びコンピュータ 5により得られた再生データを評価する指標となる再生特性として、各 ECCブロックにおけるエラーレートあるいはジッタの何れも用いることが可能であり、 また、上記再生データ評価指標となるものであれば、各種のデータを用いることがで きる。
[0288] また、上述した第 1〜第 8の実施の形態においては、光ピックアップ部における光量 調整素子 19の制御処理、第 1および第 2のパワー調整部の制御処理、サーボ回路 2 7の制御処理、および記録再生データ処理部におけるエラー検出および Zまたは訂 正に関する処理を、それぞれ対応するプログラム Pに従ってコンピュータ 5に実行させ るように構成したが、本発明は上記構成に限定されるものではなぐ例えば 2台以上 のコンピュータにより分散して行うことも可能である。
[0289] そして、第 1〜第 3の実施形態および第 5〜第 8の実施形態では、光量調整素子 13 Z分光素子 90と対物レンズ 27との間の光路から分岐された光路上等に配置し、対 応する光路上のレーザ光をモニタするように構成したが、本発明はこの構成に限定さ れるものではなぐモニタダイオードを、 LDユニットのパッケージ内における LDュ-ッ ト出力端の反対側の面から出射されるバック側レーザ光の光路上に配置し、そのバッ ク側レーザ光をモニタするよう構成してもよ 、。
[0290] 本発明は、上述した実施の形態および変形例に限定されるものではなぐ本発明 に属する範囲内において、上記実施の形態および変形例を様々に変形して実施す ることが可能である。

Claims

請求の範囲
[1] 光源力 出射され記録媒体に対して照射された光に基づいて、該記録媒体に記録 されたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した反射光に基づいて前記 記録媒体に記録されたデータを再生する光記録再生システムであって、
前記光源から出射された光の前記記録媒体への光量を、外部からの制御により調 整できる光量調整部と、
前記光源から出射された光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて該光源 力 の出射光のパワーを略一定に維持するパワー維持ユニットと、
前記記録媒体に照射される光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて前記 光量調整部の光量調整度合を制御する光量制御ユニットと、
を備えたことを特徴とする光記録再生システム。
[2] 前記光量調整部は、前記光源からの出射光の内、前記光量調整度合としての所定 の割合の光量分を透過させ、残りの割合の光量分を分光させる分光部を有する特徴 とする請求項 1記載の光記録再生システム。
[3] 前記光源からの出射光は所定の偏光方向を有しており、
前記光量調整部は、前記外部からの制御に基づ!、て所定角度偏光方向を変化可 能な偏光素子と、前記偏光素子通過後の前記出射光の偏光方向によって該出射光 を前記光量調整度合に対応する所定の割合の光量分と残りの割合の光量分とに分 けるビームスプリッタとを含むことを特徴とする請求項 1又は 2記載の光記録再生シス テム。
[4] 前記光源力 出射された出射光を前記記録媒体に照射させる少なくとも第 1および 第 2の対物レンズを備えたことを特徴とする請求項 1乃至 3の内の何れ力 1項記載の 光記録再生システム。
[5] 前記パワー維持ユニットは、前記光源と前記第 1および第 2の対物レンズとの間に それぞれ配置され、かつ該光源から出射された第 1および第 2の複数の光のパワー をそれぞれ検出する第 1および第 2の検出部とを備えたことを特徴とする請求項 4記 載の光記録再生システム。
[6] 前記パワー維持ユニットは、前記第 1および第 2の検出部から出力されるパワー情 報を加算する加算部をさらに備え、該加算部力 の加算結果を表す情報を前記光源 力 の出射光のパワーとして該光源からの出射光のパワーを略一定に維持する処理 を行うことを特徴とする請求項 5記載の光記録再生システム。
[7] 前記第 1および第 2の対物レンズと前記光源から前記第 1および第 2の対物レンズ までの第 1および第 2の光路との内の少なくとも一方は、当該第 1および第 2の対物レ ンズを介して前記記録媒体に照射される前記出射光に必要な開口数により区別され ることを特徴とする請求項 4乃至 6の内の何れか 1項記載の光記録再生システム。
[8] 前記第 1および第 2の対物レンズと前記光源から前記第 1および第 2の対物レンズ までの第 1および第 2の光路との内の少なくとも一方は、当該第 1および第 2の対物レ ンズを介して前記記録媒体に照射される前記出射光に必要な開口数が 0. 7を超え る力否かに応じて区別されることを特徴とする請求項 7記載の光記録再生システム。
[9] 前記パワー維持ユニットは、前記検出したパワーと予め決定された目標パワーとの 差分を表すデータを求め、求めた差分データがゼロとなるように前記該光源力 の出 射光のパワーを調整するパワー調整部を備えたことを特徴とする請求項 1乃至 8の内 の何れか 1項記載の光記録再生システム。
[10] 前記目標パワーは、予め測定された前記光源からの出射光パワーレベルと該出射 光に含まれるノイズレベルとの関係を表すデータから、予め定められている再生に必 要なノイズレベルよりも低いノイズレベルに対応するパワーレベルを有することを特徴 とする請求項 9記載の光記録情報再生システム。
[11] 前記記録データに基づいて再生されたデータ力 その再生特性を表すデータを求 め、求めた再生特性を表すデータの値が再生困難性に係わる閾値以上である力否 か判断する判断ユニットを備え、
前記パワー調整部は、前記判断ユニットにより前記再生特性を表すデータの値が 再生困難性に係わる閾値以上であると判断された場合に、前記目標パワーを、当該 再生特性を表すデータ値が閾値を下回る方向に変化させる目標パワー変化部を有 することを特徴とする請求項 9または 10記載の光記録再生システム。
[12] 前記パワー維持ユニットは、前記光源からの出射光のパワーを所定範囲内におい て変化させながら前記記録データ力 反射されてきた反射光に基づいて再生された 情報から、前記出射光パワー変化と対応する再生特性の変化との関係を求める導出 部と、
求められた前記出射光のパワー変化範囲内における再生特性変化において、予 め定められている再生困難性に係わる閾値未満であり、該出射光パワー変化範囲内 において相対的に極小となる再生特性値に対応する出射光パワーを求め、求めた 出射光パワーを前記目標パワーに設定する目標パワー設定部と、
を備えたことを特徴とする請求項 9乃至 11の内の何れか 1項記載の光記録再生シス テム。
[13] 前記目標パワー設定部は、求められた前記出射光のパワー変化範囲内における 再生特性変化において、予め定められている再生困難性に係わる閾値未満であり、 かつ谷となる再生特性値に対応する出射光パワーを前記目標パワーに設定すること を特徴とする請求項 12記載の光記録再生システム。
[14] 前記目標パワー設定部は、前記出射光のパワーを前記所定範囲内において最小 値から上昇させた際に得られる再生特性変化において、予め定められている再生困 難性に係わる閾値未満であり、かつ最初に谷となる再生特性値に対応する出射光パ ヮーを前記目標パワーに設定することを特徴とする請求項 13記載の光記録再生シス テム。
[15] 前記記録データに基づいて再生された再生データの再生特性を表すデータは、当 該再生データ内のエラー割合を示すエラーレート、および前記再生データ力 抽出 されたクロックに対する該再生データの変化割合を表すジッタの内の少なくとも一方 を含むことを特徴とする請求項 12乃至 14の内の何れか 1項記載の光記録再生シス テム。
[16] 光源から出射され記録媒体に対して照射された光に基づいて、該記録媒体に記録さ れたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した反射光に基づ 、て前記記 録媒体に記録されたデータを再生するユニットと、前記光源からの出射光の光量を、 外部からの制御により調整できる調整する第 1の光量調整ユニットと、前記光源から 出射された出射光の前記記録媒体への光量を、外部からの制御により調整できる第 2の光量調整ユニットとを含むシステムに備えられたコンピュータが読み取り可能なプ ログラムであって、
前記コンピュータに、
前記光源から出射された光のパワーに基づいて前記第 1の光量調整部の光量調 整度合を制御して該光源からの出射光のパワーを略一定に維持する処理と、 前記記録媒体に照射される光のパワーに基づいて前記光量調整部の光量調整度 合を制御する処理と、
をそれぞれ実行させることを特徴とするプログラム。
光源力 出射され記録媒体に対して照射された光に基づいて、該記録媒体に記録 されたデータから反射されてきた反射光を受光し、受光した反射光に基づいて前記 記録媒体に記録されたデータを再生する光記録再生方法であって、
前記光源から出射された光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて該光源 からの出射光のパワーを略一定に維持し、
前記記録媒体に照射される光のパワーを検出し、検出したパワーに基づいて、前 記光源から出射された出射光の前記記録媒体への光量を制御することを特徴とする 光記録再生方法。
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