WO2007122924A1

WO2007122924A1 - 使い捨ておむつ

Info

Publication number: WO2007122924A1
Application number: PCT/JP2007/055279
Authority: WO
Inventors: Naoko Takada; Hironao Minato; Yuko Matsuda; Yoshitaka Mishima
Original assignee: Uni-Charm Corporation
Priority date: 2006-04-06
Filing date: 2007-03-15
Publication date: 2007-11-01
Also published as: EA016288B1; ATE547081T1; CA2646573A1; TWI325772B; JP2007275298A; CN101415385A; BRPI0709459A2; EP2008626A1; JP5074703B2; MX2008012881A; UA91598C2; CN101415385B; TW200806266A; US8133212B2; EP2008626A4; KR20090007703A; MY145117A; EP2008626B1; KR101291922B1; EA200802114A1

Abstract

　便溜めの深さが深くても着用感が悪くならない使い捨ておむつの提供。　使い捨ておむつ１が前胴周り域６と、後胴周り域７と、股下域８とを有する。股下域８は、おむつ１の幅方向へ互いに並行して延びる前方折曲案内部３２と後方折曲案内部３３とによって前方域５１と、後方域５２と、中間域５３とに区分される。股下域８の内面側に設けられて前後方向へ互いに離間並行して延びる一対の収縮手段６１は、その前部２８が中間域５３の前後方向を二等分する線Ｄ－Ｄよりも前方でおむつ１の内面側に固定され、後部２９が中間域５３よりも後方においておむつ１の内面に固定され、中間部３１が前後方向への弾性的収縮を可能にするようにおむつ１の内面から離間する。

Description

明細書

使い捨ておむつ

技術分野

[0001] この発明は、使い捨ておむつに関し、より詳しくは便溜めを有する使い捨ておむつに関する。

背景技術

[0002] 従来、便溜めを有する使い捨ておむつは公知である。例えば、特開 2001— 2246 28号公報 (特許文献 1)に開示された使い捨ておむつでは、その内面側におむつの前後方向において互いに離間対向する一対のクッション性パッド部材が取り付けられるとともに、おむつの幅方向におけるこれらパッド部材の両側部分には前記前後方向へ互いに離間並行して延びる一対の側部シートが取り付けられて、る。パッド部材はおむつの内面側において隆起しているもので、その内面側にはこれら一対のパッド部材と一対の側部シートとによって、おむつ着用者の肛門に向力つて開口する便溜めが形成されている。

特許文献 1：特開 2001— 224628号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0003] 特許文献 1に記載のおむつでは、便溜めの深さがノッド部材の厚さ（丈）によって規定される。したがって、便溜めを深くするときには、パッド部材に厚いものを使用すればよいのである力そのパッド部材はおむつの内面側において隆起を形成するように使用するものであるから、パッド部材が厚くなるほどおむつ内面側の凹凸が顕著になって、おむつが肌に対して滑らかに接触することが難しくなる。そのようなおむつは、着用者の肌を局部的に強く押圧することがあるので、着用感が悪くなる。

[0004] そこで、この発明では、便溜めの深さを深くしてもおむつの着用感が悪くならないような使、捨ておむつの提供を課題にして、る。

課題を解決するための手段

[0005] 前記課題を解決するために、この発明が対象とするのは、股下域と、前記股下域の前方に形成された前胴周り域と、前記股下域の後方に形成された後胴周り域とを有し、これら各域がおむつ着用者の肌と向かい合う内面側と前記おむつ着用者の着衣と向かい合う外面側とを有し、前記股下域の両側縁部それぞれには脚周り弾性部材が取り付けられていて、前記股下域の前記内面側には前記両側縁部の脚周り弾性部材の間に便溜めとその開口とが形成されている使い捨ておむつである。

[0006] かかるおむつにおいて、この発明が特徴とするところは、次のとおりである。前記股下域は、その前後方向と交差する幅方向へ互いに並行して延びる前方折曲案内部と後方折曲案内部とによって前方域と後方域とこれら両域間に介在する中間域とに区分されていて、前記前方域と前記中間域とが前記前方折曲案内部において折曲可能な状態でつながり、前記中間域と前記後方域とが前記後方折曲案内部において折曲可能につながつている。

[0007] 前記股下域の前記内面側には、前記両側縁部の脚周り弾性部材の間にあって前記幅方向へ所要寸法離間して、前記前後方向へ弾性的に収縮可能に並行して延びるとともに、前記中間域と交差する一対の収縮手段が設けられている。

[0008] 前記収縮手段は、前記前後方向の前方と後方とに位置する前方部分と後方部分とこれら両部分間に介在する中間部分とを有しており、前記前方部分は前記中間域を前記前後方向において二等分する線よりも前記前方寄りにおいて前記内面側に固定される一方、前記後方部分は前記中間域よりも前記後方寄りにおいて前記内面側に固定されていて、前記中間部分は前記前後方向における弾性的収縮を可能にするように前記内面側力離間して、る。

[0009] 前記収縮手段が収縮すると、前記股下域では、前記前方折曲案内部と前記後方折曲案内部とに案内されて前記中間域近傍が前記内面側を凹とするように前記収縮手段の下方で前記前後方向へ局部的に折曲されて、一対の前記収縮手段の間に前記開口を有する前記便溜めが形成される。

[0010] この発明の好ましい実施態様の一つにおいて、前記中間域は、前記中間域の弾性的な変形を可能にするブロック状弾性部材を含む。

[0011] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記ブロック状弾性部材は、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、天然ゴム、合成ゴムのいずれかで形成されたシート片、捲縮した合成繊維の集合体、および複数の直状の合成繊維が互ヽに並行して延びることによって形成されて！ヽる合成繊維の集合体のヽずれかである。

[0012] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記収縮手段は、弹性的な伸長性を有する帯状のシート片で形成されていて、前記シート片の一対が互いに並行して前記前後方向へ伸長状態で延びており、前記シート片のそれぞれが前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とに加えて、前記股下域の内側寄りと外側寄りとのそれぞれに位置する内側縁部分と外側縁部分とを有し、前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定されていて前記シート片どうしの前記内側縁部分の間に前記開口が形成される。

[0013] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記収縮手段は、非伸長性および非弾性的に伸長性のいずれかである帯状のシート片と前記シート片に伸長状態で取り付けられた糸状の弾性部材とで形成されて、て、前記シート片の一対が互ヽに並行して前記前後方向へ延びており、前記シート片のそれぞれが、前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とに加えて前記股下域の内側寄りと外側寄りとのそれぞれに位置する内側縁部分と外側縁部分とを有しており、前記内側縁部分には前記弾性部材が取り付けられていて前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定され、前記シート片どうしの前記内側縁部分の間に前記開口が形成される。

[0014] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記シート片のそれぞれは、前記外側縁部分が前記内面側に固定されている。

[0015] この発明の好ましい実施態様の他の一つにおいて、前記収縮手段は、前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とを有して、て前記中間部分の前記幅方向における中央部に前記開口となる透孔が形成されている弹性的に伸長可能な 1枚のシート片からなり、前記シート片は、前記前後方向へ伸長された状態で前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定される一方、前記中間部分が前記透孔の周縁部分にぉ、て前記内面側力も離間して、る。

[0016] この発明の好ましい実施態様のさらに他の一つにおいて、前記収縮手段は、前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とを有して!/、て前記中間部分の前記幅方向における中央部に前記開口となる透孔が形成された非伸長性および非弾性的に伸長性のいずれかである 1枚のシート片力なり、前記シート片は、前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定される一方、前記透孔の前記前後方向へ延びる両側縁それぞれの近傍部分に弾性部材が前記前後方向へ伸長した状態で取り付けられていて前記中間部分が前記透孔の周縁部分において前記内面側力離間している。

発明の効果

[0017] この発明に係る使い捨ておむつでは、収縮手段が股下域において前後方向へ収縮すると、その股下域が、前方折曲案内部と後方折曲案内部とに案内されて、収縮手段の下方において内面を内側にして局部的に折曲され、股下域の一部分に便溜めを形成する。股下域の幅方向にぉ、て離間して、る一対の互いに並行な収縮手段の間には便溜めへ通じる開口を形成することができる。

[0018] 股下域のうちの中間域がブロック状弾性部材を含む態様の使、捨ておむつでは、股下域に体圧が作用して便溜めが変形しても、その股下域が体圧力解放されれば便溜めは当初の形状に復元することが可能になる。ブロック状弾性部材には、発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、天然ゴム、合成ゴムのいずれかで形成されたシート片ゃ捲縮した合成繊維の集合体等を使用することができるが、これらの中でも発泡ポリウレタンや発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン等の発泡プラスチックで形成されたシート片を使用すると、おむつは著しく重くなるということがない。

[0019] 収縮手段として、弾性的な伸長性を有する帯状のシート片を使用する態様の使い捨ておむつでは、そのシート片が便溜めの一部を覆うので、便溜めに納まっている便によって肌が汚れると、うことを防止できる。

[0020] 収縮手段として、非伸長性および非弾性的に伸長性のいずれかである帯状のシート片に糸状の弾性部材を伸長状態で取り付けたものを使用する態様の使い捨ておむつでは、収縮手段の材料を比較的安価なものにすることができる。

[0021] 収縮手段を形成するシート片の外側縁部分がおむつ内面側に固定されている態様の使い捨ておむつでは、その内面側においておむつの幅方向外側へ向力う体液の流れをその外側縁部分において止めて、漏れ防止効果を向上させることができる。 [0022] 収縮手段として、一対のシート片に代えて、幅方向の中央部に透孔が形成された 1 枚のシート片を使用する態様の使い捨ておむつでは、おむつ着用者の肌の広い範囲にわたって、肌が便で汚れることを防止できる。そのシート片には、弹性的に伸長可能なものや非伸長性および非弹性的に伸長性のいずれかであるものを使用することがでさる。

図面の簡単な説明

[0023] [図 1]使い捨ておむつの部分破断斜視図。

[図 2]図 1の II II線矢視図。

[図 3]図 1の使い捨ておむつを前後方向と幅方向とに伸展したときの部分破断平面図圆 4]中間域の弾性的復元力の評価方法を示す図。

[図 5]実施態様の一例を示す図 2と同様な図。

[図 6]図 2の部分拡大図。

[図 7]図 5のおむつにおける図 3と同様な図。

[図 8]実施態様の一例を示す図 3と同様な図。

[図 9]実施態様の一例を示す図 2と同様な図。

[図 10]図 9に例示のおむつについての図 3と同様な図。

[図 11]実施態様の一例を示す図 3と同様な図。

符号の説明

[0024] 1 使い捨ておむつ

6 前胴周り域

7 後胴周り域

8 股下域

14 脚周り弾性部材

28 前方部分

29 後方部分

31 中間部分

32 前方折曲案内部 33 後方折曲案内部

35 便溜め

51 前方域

52 後方域

53 中間域

56 ブロック状弾性部

61 収縮手段

62 シート片

63 弾性部材

66 開口

128 前方部分

129 後方部分

131 中間部分

135 便溜め

161 収縮手段

162 シート片

166a 透孔

166 開口

201 使い捨ておむつ

206 前胴周り域

207 後胴周り域

208 股下域

261 収縮手段

A 前後方向

B 幅方向

発明を実施するための最良の形態

添付の図面を参照して、この発明に係る使い捨ておむつの詳細を説明すると、以下のとおりである。 [0026] 図 1は、使い捨ておむつ 1の部分破断斜視図である。おむつ 1はパンツ型のもので、股下域 8の前方に前胴周り域 6が形成され、股下域 8の後方には後胴周り域 7が形成されている。前後胴周り域 6, 7は、互いの側縁部 6aと 7aとが合掌状に重なり合い、図の上下方向へ間欠的に並ぶ接合部位 9において溶着して一体ィ匕している。これら前後胴周り域 6, 7によって胴周り開口 11が形成されており、前後胴周り域 6, 7と股下域 8とによって一対の脚周り開口 12が形成されている。胴周り開口 11の周縁部には 3本の糸ゴム力もなる胴周り弾性部材 13が伸長状態で取り付けられており、脚周り開口 12の周縁部には 2本の糸ゴム力もなる脚周り弾性部材 14が伸長状態で取り付けられている。また、図の上下方向において、これら両弹性部材 13, 14の間には、前後胴周り域 6, 7を着用者にフィットさせるための複数本の補助弾性部材 16が伸長状態で取り付けられている。かかるおむつ 1は、パンツ型に形成されていて互いに重なり合う内面シート 18と外面シート 19とを有し、その内面シート 18の内面には体液吸収性パッド 21が取り付けられている。

[0027] 図 2は、図 1の Π— II線断面図である。体液吸収性パッド 21は、股下域 8から前胴周り域 6と後胴周り域 7とにまで延びていて、体液吸収性の芯材 22と、芯材 22を被覆して、る透液性のトップシート 23および不透液性のバックシート 24とを有する他に、防漏カフ 44と、収縮部材 61とを有する。股下域 8において、収縮部材 61は、前胴周り域 6寄りの前方部分 28と後胴周り域 7寄りの後方部分 29とがパッド 21の内面を形成しているトップシート 23に接着剤 64 (図 3参照）または溶着によって固定されており、これら前方部分 28と後方部分 29との間に介在する中間部分 31がそこに伸長状態で取り付けられている糸ゴム力もなる弾性部材 63の作用によって図の左右方向であるおむつ 1の前後方向 Aに収縮し、トップシート 23から離間している。ノッド 21は、全体として前後方向 Aにおいて湾曲しているものではある力収縮部材 61がこのように収縮すると、パッド 21に形成された溝状の前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とに案内され図示の如く局部的に折曲されて、パッド 21の内面を内側とする凹部 35を収縮部材 61の下方に形成し、その凹部 35がおむつ 1における便溜めとして機能する。図示の胴周り弾性部材 13と補助弾性部材 16とは内面シート 18と外面シート 19との間にあって、これら両シート 18, 19の少なくとも一方に伸長状態で接合している。 [0028] 図 3は、図 1のおむつ 1の前後胴周り域 6, 7を接合部位 9において剥離し、これら両域 6, 7と股下域 8とを前後方向 Aとこれに直交する幅方向 Bとに伸展した状態にあるおむつ 1の部分破断図である。ノッド 21は、全体として砂時計型に形成されている芯材 22を矩形のトップシート 23とバックシート 24とによって被覆したもので、これら両シート 23, 24は、芯材 22の周縁から延出する部分で重なり合い、接着または溶着により一体化している。力かるパッド 21はまた、前後方向 Aへ延びる一対の側縁部 41と前後端縁部 42, 43とを有する。側縁部 41のそれぞれには、前後端縁部 42, 43間に延びる防漏カフ 44が形成されている。防漏カフ 44は撥水性、より好ましくは不透液性の不織布やプラスチックフィルムによって形成されており、外側縁部 44aと前後端縁部 4 4c, 44dとがホットメルト接着剤 46を介してトップシート 23に接合している。防漏カフ 4 4はまた、スリーブ状に形成された内側縁部 44bに糸ゴム力もなる弾性部材 37が伸長状態で取り付けられている。股下域 8において、芯材 22は、おむつ 1の前後方向 A の寸法を二等分する横中心線 D— Dよりも前胴周り域 6寄りに幅方向 Bへ延びる前方折曲案内部 32を有し、横中心線 D— Dよりも後胴周り域 7寄りに幅方向 Bへ延びる後方折曲案内部 33を有する。両折曲案内部 32, 33は、股下域 8の全体が前後方向 A において湾曲するときに、パッド 21が両案内部 32, 33に沿って折曲されて股下域 8 が図 2の如くその内面を凹とするように局部的に変形すること、即ち便溜めとして機能する凹部 35を形成することを容易にするもので、おむつ 1が乳幼児用のものであるときの好ましい両折曲案内部 32, 33は、 20〜50mm離間している。このように折曲されるパッド 21は、前方折曲案内部 32よりも前胴周り域 6寄りに位置する前方域 51と、後方折曲案内部 33よりも後胴周り域 7寄りに位置する後方域 52と、これら両域 51, 5 2の間に介在する中間域 53とに区分される（図 2参照)。その中間域 53では、内面側にあるトップシート 23に対してブロック状弾性部材 56 (図 2参照）が接着剤（図示せず )を介して取り付けられている。ノッド 21にはまた、中間域 53と交差して前方域 51と後方域 52とにまで延びる一対の収縮部材 61が股下域 8の幅を二等分する縦方向中心線 C— Cに関して対称となるように取り付けられて、る。

[0029] 中間域 53におけるブロック状弾性部材 56は、中間域 53に剛性と弹性的な復元性とをもたらすことができるもので、その剛性は、パッド 21が図 2の如き折曲状態となつて中間域 53がおむつ 1の上下方向へ向くことを容易にし、その復元性は体圧を受けて変形した中間域 53が体圧力も解放されたときに、図 2の状態に弾性的に速やかに復元することを可能にする。好ましいブロック状弾性部材 56は、中間域 53が図 2のおむつ 1の縦方向（図 3の前後方向 A)と横方向 Bとのうちの少なくともその縦方向にお Vヽて変形したときの弹性的な復元を可能にし、さらに好ま、ブロック状弾性部材 56 は、縦方向と横方向 Bとの両方向において変形したときの中間域 53の弹性的な復元を可能にする。

[0030] 収縮部材 61は、パッド 21が図 2の如く前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とで折曲されて股下域 8に便溜め 35を形成することができるように、パッド 21の前方域 51と後方域 52とを図 3の前後方向 Aにおいて接近させるように作用する。図 3の収縮部材 61は、パッド 21の両側それぞれに取り付けられた帯状のシート片 62と、前後方向 Aへ伸長した状態でそのシート片 62に取り付けられた糸状の弾性部材 63とで形成されていて、前方部分 28と後方部分 29とがトップシート 23に接合していることに加えて中心線 C— Cに並行する外側縁部分 62aも接着剤 64を介してトップシート 23に接合している。収縮部材 61における弾性部材 63は、中心線 C— Cに並行する内側縁部分 62dに取り付けられていて、その弾性部材 63を含む中間部分 31は、中間域 5 3においてトップシート 23に対して接合することなくトップシート 23から離間して前後方向 Aに収納可能な状態にある。一対のシート片 62は、幅方向 Bにおいて寸法 Wだけ互いに離間して、便溜め 35の開口 66 (図 2を併せて参照）を形成している。

[0031] このおむつ 1では、それが着用されるときに、図 1の如く胴周り開口 11が大きく広がつて股下域 8が全体としてほぼ U字形を画くように湾曲すると、図 3では平面的に画かれている股下域 8の防漏カフ 44力弾性部材 37の収縮によってトップシート 23の上方に向力つて、換言するとおむつ着用者（図示せず)の鼠蹊部に向力つて起立する。股下域 8ではまた、ノ^ド 21における収縮部材 61の弾性部材 63が収縮してパッド 21 の前方域 51と後方域 52とが前後方向 Aにおいて接近するように動き、パッド 21が前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とで折曲されて、中間域 53が図 2の如くおおむね上下方向へ向くことによって、便溜め 35が形成される。便溜め 35の深さは、図 3 の中間域 53における前後方向 Aの寸法と、中間域 53が水平な状態力立ち上がるときの角度とによって規定される。その便溜め 35では、開口 66の幅方向 Bの両側にシート片 62があるので、おむつ着用者に対しては、前胴周り域 6におけるトップシート 23と股下域におけるシート片 62と後胴周り域 7におけるトップシート 23とが一連のものとなつて滑らかな肌当接面を形成することができる。便溜め 35がこのように形成されているおむつ 1では、便溜め 35の深さを深くしても、その肌当接面が滑らかなものであることに変わりがなぐおむつ 1の着用感を悪くすることがない。また、便溜め 35 は、中間域 53がおむつ 1の上下方向に向かって立ち上がることによって、便溜め 35 に流入した流動性の便が前胴周り域 6に向力つて流れ出ることを効率よく防止できるので、このおむつ 1では、便によって着用者の外性器を汚すことがない。カロえて、便溜め 35は、開口 66を除けば、シート片 62によって覆われているので、便溜め 35に納まっている便によっておむつ着用者の肌を汚すということも少なくなる。力うな便溜め 35は、開口 66が着用者の肛門と向き合うように形成され、中間域 53が肛門と外性器との間に位置するように形成される。ブロック状弾性部材 56の存在によって弾性的な復元力を有する中間域 53は、それが体圧を受けて変形しても、体圧から解放されれば便溜め 35を元の形状に戻すので、便溜め 35の容積は常にほぼ一定になる。おむつ 1において、内面シート 18と外面シート 19とには、不織布やプラスチックフィルムを使用することができ、それらのうちの少なくとも一方のシートに不透液性のものを使用することができる。ノッド 21におけるトップシート 23には、不織布ゃ開孔プラスチックフィルムを使用することができる。ノックシート 24には、不織布やプラスチックフイルムを使用することができる。ノックシート 24は、不透液性のものであることが好ましいが、内面シート 18または外面シート 19が不透液性のものである場合には、ノックシート 24として透液性のシート材料を使用することもできる。芯材 22には、粉砕パルプや粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子との混合物等の吸水性材料を使用することができる。好ましい芯材 22では、その吸水性材料をティシューぺーパ等の透液性シートで被覆する。防漏カフ 44には不織布やプラスチックフィルムであって、好ましくは撥水性または不透液性のものを使用する。収縮部材 61におけるシート片 62には、不織布やプラスチックフィルムであって、弹性的に伸長性のもの、非弹性的に伸長性のもの、または非伸長性のものを使用することができる。ただし、図示例の収縮部材 61は、糸状の弾性部材 63を有するものであるから、シート片 62には、非弹性的に伸長性のシート片ゃ非伸長性のシート片を使用することができる。これらのシート片には、弾性的な伸長性を有するシート片に比べて一般的に安価であるという利点がある。シート片 62として弾性的に伸長性のものを使用する場合には、弾性部材 63を使用せずに、そのシート片 62を前後方向へ伸長して、前方部分 28と後方部分 29と外側縁部分 62aとのうちの少なくとも前方部分 28と後方部分 29とをトップシート 23に接合することが好ましい。弾性的な伸長性を有するシート片 62を使用する場合には、非伸長性のシート片を使用する場合に比べておむつ 1の製造工程が少なくなるという場合がある。ブロック状弾性部材 56には、発泡ポリウレタンや発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン等で形成された柔軟にして弾性を有する発泡プラスチックシートや天然ゴムまたは合成ゴムで形成されたシート片、捲縮繊維やゴム系繊維等の合成繊維の集合体である例えば不織布片を使用することができる。また、複数本の直状の合成繊維がー方向へ引き揃えられて束になっているトウを使用することも可能である。引き揃えられた繊維の向きを図 3の前後方向 Aに向けることによって、その繊維と直交する方向へ延びる折曲線に沿って折曲したときの中間域 53を弹性的に復元させることが可會になる。

図 4は、ブロック状弾性部材 56の作用による中間域 53の前後方向 Aにおける弾性的復元力 F の評価方法を示す図である。この評価方法では、おむつ 1においてブロ

A

ック状弾性部材 56を含んで、る中間域 53から、ブロック状弾性部材 56が中央に位置するように図 3における前後方向 Aの寸法が 30mm、幅方向 Bの寸法が 50mmの試片 Sを切り取る。このように切り取られた試片 Sは、トップシート 23、ノックシート 24 、内面シート 18、外面シート 19、芯材 22およびブロック状弾性部材 56のうちの、少なくともトップシート 23、バックシート 24、内面シート 18、外面シート 19およびブロック状弾性部材 56を含んでいる力芯材 22は、それを含んでいる場合と含んでいない場合とがある。この試片 Sを、濃度 0. 9%の生理的食塩水を 10ml入れた直径 10cmのシャーレ内で 1分間静置した後に取り出して、ガラスプレート上でさらに 1分間静置する。その後、試片 Sの両端縁中央における 2点 P , P間の直線距離 Mを正確に測定

1 1 2

する。次に、試片 Sをブロック状弾性部材 56が内側となるように 2点 P , P間の中心線 Fに沿って前後方向 Aへ折り重ね、その試片3ェの全体に 3. 5kgの荷重をかけて 1 0分間静置する。その後さらに、荷重を除いた試片 Sを図示の如く直径 0. 5mmの銅線 Qに掛けて 1分間静置し、試片 Sが自然に拡開した状態における 2点 P , P間の

1 1 2 直線距離 mを正確に測定する。距離 Mに対する距離 mの割合 (％)を求めて、その値を中間域 53の前後方向 Aにおける弹性的復元力 Fとする。この発明の好ましい実

A

施態様では、弹性的復元力 Fが 50%以上となるようなブロック状弾性部材 56が使

A

用される。

[0034] パッド 21において、前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とは、図 2に例示の如ぐ芯材 22を股下域 8において横断するように、例えば幅 l〜5mm程度の溝を芯材 2 2に形成することによって得ることができる。その溝は、芯材 22を局部的に V字型等に圧縮することによって得ることができる力芯材 22にその重量の 10%程度の水分を含ませて力も圧縮すると、密度が高く輪郭が鮮明な溝を得ることができる。また、芯材 22が熱可塑性合成繊維を含む場合には、芯材 22を加熱下に局部的に圧縮してその合成繊維を溶融させると、芯材 22が局部的に硬化した状態の案内部 32, 33を得ることができる。前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とはまた、股下域 8にお V、てほぼ一様な坪量を有する芯材 22にお、て、股下域 8を横断する溝の部分だけは坪量を低くすることによって得ることもできる。さらには、中間域 53が前方域 51と後方域 52とに比べて高剛性となるように中間域 53の全体を圧縮して、中間域 53と前方域 51との境界および中間域 53と後方域 52との境界を前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とにすることもできる。さらにはまた、前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とを後記する図 5〜7のごとく作ることもできる。

[0035] 図 5, 6, 7において、図 5はこの発明の実施態様の一例を示す図 2と同様な図であり、図 6は図 5の部分拡大図であり、図 7は図 3と同様な図である。これらの図におけるパッド 21は、乳幼児用の使い捨ておむつ 1のそれであって、図 7の状態において約 4 OOmmの長さと約 140mmの幅とを有しており、高吸水性ポリマー粒子 10〜40重量 %と粉砕パルプ 90〜60重量％との混合物である 300〜700g/m²の芯材 22を含んでいる。図 7に示されるように、芯材 22は、股下域 8において前後方向 Aに二分されて前方芯材 22と後方芯材 22とを形成しており、これら両芯材 22 , 22とが好ましくは 20〜50mm離間している。前方芯材 22と後方芯材 22との間にあるトップシート 2

F R

3には、ブロック状弾性部材 56がホットメルト接着剤（図示せず)を介して取り付けられている。ブロック状弾性部材 56は、例えば厚さが 3〜7mmの柔軟にして弾性を有する発泡ポリウレタンシート片で作られており、前後方向 Aの寸法が前方芯材 22と後

F

方芯材 22との離間寸法よりもやや小さぐ例えば 2〜： LOmm程度小さい。ブロック状

R

弾性部材 56の幅方向 Bの寸法は、弾性部材 56の近傍における芯材 22の寸法よりも小さい場合と、大きい場合とがある。トップシート 23と一体になつたこのブロック状弹性部材 56は、図 5〜7のおむつ 1においての中間域 53を形成しており、前方芯材 22 とブロック状弾性部材 56との間および後方芯材 22とブロック状弾性部材 56との間

F R

は、芯材 22が実質的に存在していない幅が l〜5mmの溝状の部位であって、それぞれの部位が前方折曲案内部 32と後方折曲案内部 33とを形成している。また、図 7 から明らかなように、脚周り弾性部材 14は、股下域 8の前方寄りで脚周り開口 12 (図 1参照)それぞれの周縁部を伸長状態下にほぼ半周するとともに股下域 8において前方芯材 22を横断している 2本の糸ゴムによって形成された第 1弾性部材 14aと、

F

股下域 8の後方寄りで脚周り開口 12のそれぞれの周縁部を伸長状態下にほぼ半周するとともに股下域 8において前方芯材 22を横断している 2本の糸ゴムによって形

F

成された第 2弾性部材 14bとを有する。第 1弾性部材 14aと第 2弾性部材 14bとは、脚周り開口 12の周縁部において内面シート 18および外面シート 19のいずれかに接着剤（図示せず)を介して間欠的に固定されている。これら第 1弾性部材 14aと第 2弾性部材 14bとはまた、前方折曲案内部 32に並行しているが、股下域 8の両側それぞれでは互いに交差して交差部 67を形成し、その交差部 67は内面シート 18および外面シート 19のヽずれかに接着剤（図示せず)を介して固定されてヽる。交差部 67と 6 7との間において第 1、第 2弾性部材 14a, 14bは幅方向 Bへ伸長された状態にあり、おむつ 1が図 5の如く立体的な状態にあるときには、幅方向 Bへ収縮して、前方折曲案内部 32を後方折曲案内部 33よりも上方へ持ち上げ (図 5, 6参照）、中間域 53を上下方向へ向けるように作用する。この作用が働くのは、中間域 53を立ち上げようとする収縮部材 61の作用と同時である。図 5〜7に例示のおむつ 1ではまた、収縮部材 61の前後方向 Aの寸法が図 3の収縮部材 61の前後方向 Aの寸法よりも短くて、収縮部材 61の前方部分 28は、中間域 53の前後方向 Aの寸法を二等分する中心線 E —Eよりも前方寄りにおいて、ブロック状弾性部材 56および横方向 Bにおいてブロック状弹性部材 56の外側に位置するトップシート 23に接着剤 71を介して接合している。力うな収縮部材 61は、前方部分 28と後方部分 29との間で収縮するときに、中間域 53のうちの前方寄りの部位を後方へ引張るように作用して、中間域 53を図 5, 6に示す如く上下方向に向けることができる。

図 8もまた、この発明の実施態様の一例を示す図 3と同様な図である。図 8に例示のおむつ 1における収縮部材 116は、図 3のそれとは異なり、図 3における一対のシート片 62に代えて 1枚の不織布またはプラスチックフィルムで形成されたシート片 162が使用されている。シート片 162は幅方向 Bの中央部に前後方向 Aへ延びる長円形の透孔 166aを有する。シート片 162には、透孔 166aの両側縁部において互いに並行して前後方向 Aへ延びる一対の糸ゴムで形成された弾性部材 163が伸長状態で取り付けられている。弾性部材 163それぞれの前端部 163aどうしは、中心線 C— C上において交差している。これらシート片 162と弾性部材 163とによって形成された収縮部材 161は、前方部分 128と、後方部分 129と、これら両部分 128, 129間に介在する中間部分 131とを有し、前方部分 128と後方部分 129とがホットメルト接着剤 164を介してトップシート 123に接合している。しかし、収縮部材 161はまた、両外側縁部分 162aもトップシート 123に接合している。収縮部材 161は、透孔 166aの周縁部分のほとんどがトップシート 123に接合することなく離間しており、中心線 C - Cを挟んで互いに向かい合う透孔 166aの両側部分が中間域 153と交差する部分において前後方向 Aに収縮して図 2に例示の如き便溜め 135を形成することができ、シート片 162 における透孔 166aは、便溜め 135における開口 166となる。このように 1枚のシート片 162で収縮部材 161を作ると、おむつ 1の製造工程において、部材点数が減ってパッド 21に収縮部材を取り付けることが簡単になり、おむつ 1の製造コストを下げられる場合がある。また、収縮部材 161は、図 3の収縮部材 61と比べると、おむつ着用者の肌を広範囲にわたって覆うことができるので、便溜めに納まっている便によって肌を汚すということが少なくなる。シート片 162はまた、弾性的な伸長性を有する不織布やプラスチックフィルムに代えることができる。その場合の収縮部材 161は、前後方向 Aと幅方向 Bとのうちの少なくとも前後方向 Aへ伸長した状態でパッド 21に固定される。収縮部材 161の両側縁部分 162aは、その全長がノッド 21に接合していなくてもよいが、接合しているならば、その外側縁部分 162aで体液の横方向 Bの流れを止めることができる。

[0037] 図 9, 10もまた、この発明の実施態様の一例を示す図 2, 3と同様な図である。図 9, 10に例示のおむつ 1は、パッド 21における股下域 8のうちの前方域 51に障壁部 96 が形成されている。障壁部 96は、前方域 51のうちでも前方折曲案内部 32の近傍にあって芯材 22を横断するように幅方向 Bへ延びており、パッド 21の内面において尿が前方域 51から中間域 53へ向力つて流れることを防ぐとともに、軟便が後方域 52や中間域 53から前方域 51へ向力つて流れることを防ぐことができる。かかる障壁部 96 は、例えば坪量 5〜20gZm²のエアースルー不織布やスパンボンド不織布等の不織布、厚さ 10〜20ミクロンのポリエチレンフィルム等のプラスチックフィルム、ティシューぺーパ等の紙類で形成された短冊片 97の集合体であって、その短冊片 97の下端部 98がパッド 21の内面に接合される一方、上端部 99が房状を成していて、自由に動、たり変形したりすることができるように作られて、る（図 9参照)。おむつ 1が乳幼児用のものであるか大人用のものであるかによつて、短冊片 97はその大きさを変えることができるが、おむつ 1が例えば乳幼児用のものである場合には、パッド 21の内面力上端部 99までの長さを 5〜30mm、幅を 3〜10mm程度にすることが好ましい。力うな障壁部 96はまた、上端部 99がおむつ着用者の肌を軽くこすることによって、肌に付着している軟便等を力き取るようにも作用する。

[0038] 図 11もまた、この発明の実施態様の一例を示す図 3と同様な図である。図 11に例示のおむつ 201は、それが開放型のものであることにおいて、図 3のおむつ 1と異なる。図 11のおむつ 201では、前胴周り域 206の両側部分に前方ウィング 91が形成され、後胴周り域 207の両側部分に後方ウィング 92が形成されている。後方ウィング 9 2の内面には粘着剤塗布域 93またはそれに代わるメカ-カルファスナのフック部材取り付け域が形成されている。前方ウィング 91の外面には粘着剤塗布域 93またはフック部材取り付け域を剥離可能に止着するためのターゲット域 94が形成されている。おむつ 201の股下域 208の両側には、前後方向 Aへ直線的に延びる脚周り弾性部材 214が伸長状態で取り付けられている。おむつ 201のパッド 21には、図 3のそれと同じものが使用されている。

[0039] この発明は、力うな開放型のおむつ 201においても実施可能である。ただし、図 1 のおむつ 1がパンツ型のものであるときには、おむつ 1を着用させるときに、図 2の如き深さの深い便溜め 35が既に形成されているのに対し、開放型のおむつ 201では、通常であれば、それを着用させた後に収縮部材 261を収縮させて便溜めを形成しなければならない。しかし、いずれの使い捨ておむつの場合でも、便溜めが股下域の極く一部分のみに形成されているから、便溜めが深いものであっても、おむつの着用感を悪くするということがない。また、便溜めの深さにかかわらず、便溜めはその開口を除けばシート状の収縮部材によって覆われているので、おむつの内面は広い範囲にわたつて着用者の肌に滑らかに当接する。それゆえ、このような意味においても、この発明に係る使!、捨ておむつでは、深さの深、便溜めの存在によっておむつの着用感を悪くすると、うことがな、。

産業上の利用可能性

[0040] この発明によれば、便溜めの深さを深くしても着用感のよい使い捨ておむつの製造が可能になる。

Claims

請求の範囲

[1] 股下域と、前記股下域の前方に形成された前胴周り域と、前記股下域の後方に形成された後胴周り域とを有し、これら各域がおむつ着用者の肌と向かい合う内面側と前記おむつ着用者の着衣と向かい合う外面側とを有し、前記股下域の両側縁部それぞれには脚周り弾性部材が取り付けられていて、前記股下域の前記内面側には前記両側縁部の脚周り弾性部材の間に便溜めとその開口とが形成されている使い捨ておむつであって、

前記股下域は、その前後方向と交差する幅方向へ互いに並行して延びる前方折曲案内部と後方折曲案内部とによって前方域と後方域とこれら両域間に介在する中間域とに区分されていて、前記前方域と前記中間域とが前記前方折曲案内部において折曲可能な状態でつながり、前記中間域と前記後方域とが前記後方折曲案内部において折曲可能につながっており、

前記股下域の前記内面側には、前記両側縁部の脚周り弾性部材の間にあって前記幅方向へ所要寸法離間して、前記前後方向へ弾性的に収縮可能に並行して延びるとともに、前記中間域と交差する一対の収縮手段が設けられており、

前記収縮手段は、前記前後方向の前方と後方とに位置する前方部分と後方部分とこれら両部分間に介在する中間部分とを有しており、前記前方部分は前記中間域を前記前後方向において二等分する線よりも前記前方寄りにおいて前記内面側に固定される一方、前記後方部分は前記中間域よりも前記後方寄りにおいて前記内面側に固定されていて、前記中間部分は前記前後方向における弾性的収縮を可能にするように前記内面側力離間しており、

前記収縮手段が収縮すると、前記股下域では、前記前方折曲案内部と前記後方折曲案内部とに案内されて前記中間域近傍が前記内面側を凹とするように前記収縮手段の下方で前記前後方向へ局部的に折曲されて、一対の前記収縮手段の間に前記開口を有する前記便溜めが形成されることを特徴とする前記使い捨ておむつ。

[2] 前記中間域が、前記中間域の弾性的な変形を可能にするブロック状弾性部材を含む請求項 1記載の使!、捨ておむつ。

[3] 前記ブロック状弾性部材が発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリスチレン、天然ゴム、合成ゴムのいずれかで形成されたシート片、捲縮した合成繊維の集合体、および複数の直状の合成繊維が互いに並行して延びることによって形成されている合成繊維の集合体の、ずれかである請求項 2記載の使、捨ておむつ。

[4] 前記収縮手段が、弾性的な伸長性を有する帯状のシート片で形成されて、て、前記シート片の一対が互いに並行して前記前後方向へ伸長状態で延びており、前記シート片のそれぞれが前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とに加えて、前記股下域の内側寄りと外側寄りとのそれぞれに位置する内側縁部分と外側縁部分とを有し、前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定されていて前記シート片どうしの前記内側縁部分の間に前記開口が形成される請求項 1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。

[5] 前記収縮手段が、非伸長性および非弾性的に伸長性のいずれかである帯状のシ一ト片と前記シート片に伸長状態で取り付けられた糸状の弾性部材とで形成されていて、前記シート片の一対が互いに並行して前記前後方向へ延びており、前記シート片のそれぞれが、前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とに加えて前記股下城の内側寄りと外側寄りとのそれぞれに位置する内側縁部分と外側縁部分とを有しており、前記内側縁部分には前記弾性部材が取り付けられていて前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定され前記シート片どうしの前記内側縁部分の間に前記開口が形成される請求項 1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。

[6] 前記シート片のそれぞれは、前記外側縁部分が前記内面側に固定されている請求項 4または 5記載の使、捨ておむつ。

[7] 前記収縮手段が、前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とを有していて前記中間部分の前記幅方向における中央部に前記開口となる透孔が形成されている弾性的に伸長可能な 1枚のシート片力なり、前記シート片は、前記前後方向へ伸長された状態で前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定される一方、前記中間部分が前記透孔の周縁部分において前記内面側力離間している請求項 1 〜3の!、ずれかに記載の使!、捨ておむつ。

[8] 前記収縮手段が、前記前方部分と前記後方部分と前記中間部分とを有していて前記中間部分の前記幅方向における中央部に前記開口となる透孔が形成された非伸長性および非弹性的に伸長性のいずれかである 1枚のシート片力なり、前記シート片は、前記前方部分と前記後方部分とが前記内面側に固定される一方、前記透孔の前記前後方向へ延びる両側縁それぞれの近傍部分に弾性部材が前記前後方向へ伸長した状態で取り付けられて、て前記中間部分が前記透孔の周縁部分にぉ、て前記内面側力離間している請求項 1〜3のいずれかに記載の使い捨ておむつ。