WO2007043612A1 - 連結機構および携帯端末 - Google Patents

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WO2007043612A1
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Satoshi Takamori
Masami Nishida
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    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • HELECTRICITY
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    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
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    • H04M1/0202Portable telephone sets, e.g. cordless phones, mobile phones or bar type handsets
    • H04M1/0206Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings
    • H04M1/0208Portable telephones comprising a plurality of mechanically joined movable body parts, e.g. hinged housings characterized by the relative motions of the body parts
    • H04M1/0214Foldable telephones, i.e. with body parts pivoting to an open position around an axis parallel to the plane they define in closed position
    • H04M1/0216Foldable in one direction, i.e. using a one degree of freedom hinge

Abstract

 斬新な構造で開閉する連結機構と、該連結機構を用いた携帯端末とを提供する。特に、第1筐体と第2筐体とを、互いが重なる閉状態と該閉状態から見開き式に開けられた開状態とに開閉可能に連結する連結機構である。そして、前記連結機構は、前記第1筐体の連結側と前記第2筐体の連結側とにそれぞれ設けられた開口部と、前記第1筐体の開口部内と前記第2筐体の開口部内とに両端がそれぞれ進退可能に取り付けられた連結部材と、前記第1筐体からの前記連結部材の進退量と前記第2筐体からの前記連結部材の進退量とが一定比率となるよう安定させる進退比率安定化部と、を備えている。

Description

連結機構および携帯端末
技術分野
[0001] この発明は、例えば 2つの筐体が見開き式に開閉可能に連結された携帯電話機や PDA等の携帯端末に用いられるような連結機構及び携帯端末に関する。
背景技術
[0002] 従来、携帯電話機や PDA、ノート型パソコン等、様々な携帯端末が提供されている 。これらの携帯端末として、表示部を有する蓋部とキー操作部を有する本体部とが見 開き式に折りたたみ可能に連結された所謂クラムシェルタイプのものが提供されてい る。
[0003] このようなクラムシェルタイプの連結部は、折りたたみ状態で蓋部と本体部とが重な るように、蓋部と本体部とを一部オーバーラップさせ、このオーバーラップ部位に一軸 のヒンジが設けられている。
[0004] 近年では、このヒンジ構造について様々なものが提案されており、二軸のヒンジ構 造を有する機器ケースの開閉装置も提案されて!ヽる (特許文献 1参照)。
この開閉装置は、ヒンジの各軸に連結されている第 1ケースと第 2ケースとの回動順 序を常に一定にするものである。
[0005] しかし、この開閉装置は、第 1ケースと第 2ケースの回動が別々で順番に行われるた め、動作としてはぎこちないものであった。また、連結部材と第 1ケース (第 2ケース)と の関係においては、 2つの略直方体が軸を中心に回動するというものにすぎず、構 造上それほど斬新なものではな力つた。
[0006] 特許文献 1:特開 2004— 308710号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0007] この発明は、上述の問題に鑑み、斬新な構造で開閉する連結機構と、該連結機構 を用いた携帯端末とを提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 [0008] この発明は、第 1筐体と第 2筐体とを、互いが重なる閉状態と該閉状態力 見開き 式に開けられた開状態とに開閉可能に連結する連結機構であって、前記第 1筐体の 連結側と前記第 2筐体の連結側とにそれぞれ設けられた開口部と、前記第 1筐体の 開口部内と前記第 2筐体の開口部内とに両端がそれぞれ進退可能に取り付けられた 連結部材と、前記第 1筐体からの前記連結部材の進退量と前記第 2筐体からの前記 連結部材の進退量とが一定比率となるよう安定させる進退比率安定化部とを備えた 連結機構であることを特徴とする。
[0009] これにより、斬新な構造で開閉し、その開閉の際に第 1筐体力 の連結部材の進退 量と第 2筐体力 の連結部材の進退量との比率が安定する連結機構を提供すること ができる。
[0010] この発明の態様として、前記進退比率安定化部を、前記第 1筐体に接続される第 1 筐体側アームと、前記第 2筐体に接続される第 2筐体側アームと、これらの第 1筐体 側アームと第 2筐体側アームとを枢動可能に枢着して前記連結部材に接続される枢 着部とで形成し、第 1筐体側アームを前記第 1筐体に接続する第 1筐体側接続、第 2 筐体側アームを前記第 2筐体に接続する第 2筐体側接続、および前記枢着部を前記 連結部材に接続する連結部材側接続有し、これらの接続の方法は、前記各筐体側 接続と前記連結部材側接続との一方が枢動許容する枢着であり、他方が一定方向 に移動可能な可動支持とすることができる。
これにより、第 1筐体、第 2筐体、および連結部材の開閉時の動作を確実に規制し て安定ィ匕することができる。
[0011] またこの発明の態様として、前記可動支持を、スライド移動を許容するスライド可動 支持とし、前記第 1筐体側アームと前記第 2筐体側アームは、第 1筐体と第 2筐体とが 閉状態の際に当該記第 1筐体側アームと第 2筐体側アームとが対向する側の側面を 凹に湾曲または屈曲形成することができる。
これにより、第 1筐体と第 2筐体が完全に閉状態に移行することを第 1筐体側アーム と第 2筐体側アームが妨げることがなぐ第 1筐体と第 2筐体が折りたたまれて完全に 重なる全閉状態を確実に実現することができる。
[0012] またこの発明の態様として、前記第 1筐体に一方が枢着された第 1筐体側アームと 、前記第 2筐体に一方が枢着された第 2筐体側アームとを備え、前記第 1筐体側ァー ムの他方と前記第 2筐体側アームの他方を、円弧を描いて移動可能にそれぞれ支持 する複数の支持部を前記連結部材に設けることができる。
これにより、第 1筐体、第 2筐体、および連結部材の開閉時の動作を確実に規制し て安定ィ匕することができる。
[0013] またこの発明は、前記支持部を、円弧状の内側に歯を配設した周面ギアで形成し、 該周面ギア上を転動する転動ギアを、前記第 1筐体側アームの他方と前記第 2筐体 側アームの他方にそれぞれに設け、前記転動ギアと嚙み合って前記各周面ギアの 中心軸で回転許容する中心ギアを前記各周面ギアに対応して設け、前記第 1筐体 側アームの転動ギアと嚙み合う中心ギアと、前記第 2筐体側アームの転動ギアと嚙み 合う中心ギアとを互 、に逆周りとなるよう連結することができる。
これにより、第 1筐体、第 2筐体、および連結部材の開閉時の動作をより確実に規制 して安定ィ匕することができる。
[0014] またこの発明は、第 1筐体と第 2筐体とを、互いが重なる閉状態と該閉状態力も見開 き式に開けられた開状態とに開閉可能に連結する連結機構であって、前記第 1筐体 の連結側と前記第 2筐体の連結側とにそれぞれ設けられた開口部と、前記第 1筐体 の開口部内と前記第 2筐体の開口部内とに両端がそれぞれ進退可能に取り付けられ た連結部材とを備え、前記連結部材を、前記第 1筐体側の回動軸で第 1筐体に軸支 し、前記第 2筐体側の回動軸で第 2筐体に軸支した連結機構とすることができる。 これにより、第 1筐体、第 2筐体、および連結部材が回動軸によって連結され、斬新 な構造で安定した開閉動作を実現できる。
[0015] またこの発明は、前記連結機構を備えた携帯端末とすることができる。
前記携帯端末は、携帯電話機、 PDA,ノート PC、デジタルカメラ、デジタルビデオ カメラ、携帯ナビゲーシヨン機器、携帯型 DVDプレーヤー、または携帯音楽プレーヤ 一などの携帯電子機器で構成することができる。
これにより、斬新な構造で開閉する携帯端末を提供することができる。
発明の効果
[0016] この発明により、斬新な構造で開閉する連結機構と、該連結機構を用いた携帯端 末とを提供することがでさる。
図面の簡単な説明
[図 1]閉状態の携帯電話機の斜視図。
[図 2]開状態の携帯電話機の斜視図。
圆 3]—部カバーを外した携帯電話機の斜視図。
圆 4]斜め上方から見た連結ユニットの分解斜視図。
圆 5]斜め下方から見た連結ユニットの分解斜視図。
圆 6]部分的に拡大した説明図。
[図 7]開状態の連結ユニットの一部の斜視図。
圆 8]開状態力も少し閉方向へ変化させた連結ユニットの一部の斜視図。
圆 9]閉方向へ変化させた連結ユニットの一部の斜視図。
[図 10]閉状態の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 11]開状態の連結ユニット部分の拡大断面図。
圆 12]開状態力も少し閉方向へ変化させた連結ユニット部分の拡大断面図。
[図 13]さらに閉方向へ変化させた連結ユニット部分の拡大断面図。
[図 14]閉状態の連結ユニット部分の拡大断面図。
圆 15]開状態カも閉状態へ変化する各状態の携帯電話機を斜視図で説明する説明
[図 16]第 2実施例の携帯電話機の斜視図。
圆 17]第 2実施例の携帯電話機を一部分解した部分拡大斜視図。
圆 18]第 3実施例の携帯電話機の平面図。
圆 19]第 3実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 20]第 3実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 21]第 3実施例のリンクユニットを部分的に拡大した説明図。
圆 22]第 3実施例の連結体の斜視図。
[図 23]第 3実施例の連結ユニットの一部の底面図。
[図 24]第 3実施例の連結ユニットの一部の底面図。
[図 25]第 3実施例の連結ユニットの一部の底面図。 [図 26]第 3実施例の連結ユニット部分の拡大断面図。
圆 27]第 3実施例の連結ユニット部分の拡大断面図。
[図 28]第 3実施例の連結ユニット部分の拡大断面図。
圆 29]第 3実施例の係止ガイド体の拡大斜視図。
圆 30]第 4実施例の携帯電話機の平面図。
圆 31]第 4実施例の携帯電話機の説明図。
圆 32]第 4実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 33]第 4実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 34]第 4実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 35]第 4実施例の連結ユニットの分解斜視図。
[図 36]第 4実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 37]第 4実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 38]第 4実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
圆 39]第 4実施例のリンクユニットと押圧ユニットの斜視図。
圆 40]第 4実施例のリンクユニットと押圧ユニットの斜視図。
圆 41]第 4実施例のリンクユニットと押圧ユニットの斜視図。
圆 42]第 4実施例のリンクユニットと押圧ユニットの斜視図。
圆 43]第 4実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。 圆 44]第 4実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。 圆 45]第 4実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。 圆 46]第 4実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。 圆 47]第 5実施例の携帯電話機の平面図。
[図 48]第 5実施例の携帯電話機の説明図。
圆 49]第 5実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 50]第 5実施例の連結ユニットの分解斜視図。
圆 51]第 5実施例の連結体の斜視図。
[図 52]第 5実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 53]第 5実施例の連結ユニットの一部の斜視図。 [図 54]第 5実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 55]第 5実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 56]第 5実施例のリンクユニットと角度固定ユニットの斜視図。
[図 57]第 5実施例のリンクユニットと角度固定ユニットの斜視図。
[図 58]第 5実施例のリンクユニットと角度固定ユニットの斜視図。
[図 59]第 5実施例のリンクユニットと角度固定ユニットの斜視図。
[図 60]第 5実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。
[図 61]第 5実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。
[図 62]第 5実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。
[図 63]第 5実施例の連結ユニット部分の拡大断面による説明図。
[図 64]第 6実施例の連結ユニットの一部の斜視図。
[図 65]第 6実施例のリンクユニットと押圧ユニット 550の斜視図。 符号の説明
1, 121, 201, 301, 401 :携帯電話機
3, 303, 403 :蓋部
5, 205, 305, 405 :連結ユニット
7, 307, 407 :本体部
20, 220, 320, 420, 520 :連結体
30, 230 :ガイド
62a, 62b :凹部
77, 398, 498 :リンク枢着部
98, 277, 298, 377, 477 :ガイド板
100, 210, 310, 410 :リンクユニット
102, 106, 211, 378, 399, 478, 499 :枢着突起
103, 243, 312b, 412b :本体側アーム
105, 251 :スライド体
107, 212, 312a, 412a :蓋側アーム
109 :軸部材 133a, 133b :回動軸
227, 422d :シャフト
317a :転動ギア
322a :中心ギア
331a, 331b, 431a, 431b :周面ギア
La, Lb :進退距離
発明を実施するための最良の形態
[0019] この発明の一実施形態を以下図面と共に説明する。
実施例 1
[0020] まず、図 1に示す閉状態の斜視図、図 2に示す開状態の斜視図、及び図 3に示す 一部カバーを外した状態の斜視図と共に、第 1実施例の携帯電話機 1の構成につい て説明する。
[0021] 携帯電話機 1は、蓋部 3と本体部 7と、これらを連結する連結ユニット 5とで構成され ている。連結ユニット 5は、蓋側ユニット 5aと本体側ユニット 5bと連結体 20とリンクュ- ット 100とで構成されている。
なお、蓋側ユニット 5aと本体側ユニット 5bとは、蓋部 3や本体部 7にネジ止め等によ り固定されて蓋部 3や本体部 7と一体ィ匕されるものである。この実施例ではネジ 89a,8 9bによってネジ止めして 、るが、嵌め込みや接着により固定してもよ 、。
[0022] 蓋部 3には、図 2に仮想線で示すように、表示部となる液晶ディスプレイ 4が開閉内 面に設けられている。
また、本体部 7には、仮想線で示すように、操作入力部となる複数の入力ボタン 8が 開閉内面に配設されて 、る。
[0023] 携帯電話機 1が開状態の場合、前記連結体 20は、図 3に示すように蓋側ユニット 5 aの開口部内(蓋側ガイド体 60aに設けられた凹部内)と、本体側ユニット 5bの開口部 内(本体側ガイド体 60bに設けられた凹部内)とに完全に収納される。そして、連結体 20の凹部内には、蓋側押圧ユニット 40aと、本体側押圧ユニット 40bと、リンクユニット 100と力収納される。このうちリンクユニット 100は、一部がガイド 30にスライド可能に 係合されている。 なお、図 3は、図 2と同様の開状態において、蓋側ガイドカバー 80aと本体側ガイド カバー 80bとを脱着して示して!/、る。
[0024] この携帯電話機 1は、電子機器として、図示省略する各種制御処理を実行する CP Uなどの制御部、データやプログラムを記憶する不揮発性メモリなどの記憶部、画像 表示を行う液晶ディスプレイ 4などの表示部、入力操作を受け付ける入力ボタン 8など の操作入力部、音声通信を行う音声通信部、データ通信を行うデータ通信部、撮影 を行う CCDカメラなどの撮影部、音声を出力するスピーカなどの音声出力部、及び、 音声を集音するマイクなどの音声集音部などの機器が電気的に接続されて備えられ ている。
[0025] 以上の構成により、蓋部 3と本体部 7とを連結ユニット 5により見開き式に開閉するこ とができる。すなわち、蓋部 3の液晶ディスプレイ 4面と本体部 7の入力ボタン 8とが対 向して重なる全閉状態から、蓋部 3と本体部 7が真っ直ぐに伸びた全開状態まで、自 由に開閉することができる。従って、利用者は必要に応じて蓋部 3と本体部 7とを開閉 し、携帯電話機 1を開状態ゃ閉状態で便利に使用し、また意図しない操作を防止す るように閉状態で携帯することができる。
[0026] 次に、連結ユニット 5の構成について説明する。
図 4は斜め上方力も見た連結ユニット 5の分解斜視図を示し、図 5は斜め下方から 見た連結ユニット 5の分解斜視図を示し、図 6は部分的に拡大した説明図を示す。
[0027] 連結ユニット 5は、蓋部 3 (図 2)に装着される蓋側ユニット 5aと、本体部 7 (図 2)に装 着される本体側ユニット 5bと、蓋側ユニット 5a及び本体側ユニット 5bの間に収納され る連結体 20と、この連結体 20が蓋側ユニット 5aと本体側ユニット 5bから進退する進 退量の比率を調整するリンクユニット 100とで構成される。
[0028] なお、各図では蓋側ユニット 5aの構成要素には符号に「a」を付して示し、本体側ュ ニット 5bの構成要素には符号に「b」を付して示している。また、連結体 20については 、蓋側ユニット 5aに対して作用する構成要素には符号に「a」を付して示し、本体側ュ ニット 5bに対して作用する構成要素には符号に「b」を付して示している。
[0029] 前記蓋側ユニット 5aは、蓋部 3 (図 2)と同程度の幅及び同程度の厚みを有しており 、蓋側ガイド体 60aと、この蓋側ガイド体 60aの正面に装着される蓋側ガイドカバー 8 Oaと、この蓋側ガイドカバー 80aにスライド可能に取り付けられる蓋側押圧ユニット 40 aとで構成される。
[0030] 前記蓋側ガイド体 60aは、連結側から見て矩形で側面視逆 L字型の外形に形成さ れている。そして、本体側ユニット 5bとの連結側には、連結体 20が進退する進退空 間となる凹部 62aが設けられている。
[0031] この凹部 62aの形状は、連結側端面(図 4の左下方)と開閉内面(図 4の上方)との 角辺を軸に、一定幅 (本実施形態では全体幅の 9割から 9割 5分程度)の矩形を開閉 内面力 連結側端面へ 1Z4回転させた横倒し扇柱形の空洞に形成されている。
[0032] 従って、蓋側ガイド体 60aの連結側には、開閉内面力も連結側端面へ向けて円弧 を描く幅有りの円弧面 66aと、この円弧面 66aの左右両端辺から円弧の軸芯へ向け て直角に起立する鉛直の壁面 67aとが設けられており、この左右 2つの壁面 67aと前 記円弧面 66aとで進退ガイド 68aが構成されている。
[0033] 前記壁面 67aのそれぞれには、円弧面 66aから軸心へ向けて一定距離離れた位 置で左右外側へ凹となる凹部が形成されており、この凹部によって側面視扇型の抜 止突起用溝 65aが構成されて ヽる。
各抜止突起用溝 65aの連結側端には、軸方向の内側へ向けて一定距離だけ直角 に起立する係止辺 64aがそれぞれ連接されて ヽる。
[0034] 蓋側ガイド体 60aの開閉外側部分 (連結側に対する反対側部分)には、蓋側ガイド カバー 80aを嵌着する嵌着溝 71aが左右に 2つ設けられて 、る。この嵌着溝 71aの 中心には、蓋側ユニット 5aを蓋部 3にネジ止めするためのネジ孔 72aがそれぞれ設 けられている。このネジ孔 72aに、蓋側ガイドカバー 80aのネジ孔 8 laに揷通された ネジ 89aが螺着されることで、蓋側ガイド体 60aと蓋側ガイドカバー 80aとが固着され る。このネジ 89aは、さらに蓋部 3に設けられたネジ穴(図示省略)に螺着され、これに よって蓋側ユニット 5aが蓋部 3に固着される。
なお、蓋側ガイドカバー 80aおよび本体側ガイドカバー 80bは、ネジ穴 8 la, 8 lbを 設けず、ネジ止め以外の方法で固着してもよい。
[0035] 前記蓋側ガイドカバー 80aの外形は、前記蓋側ガイド体 60aと平面視同サイズの矩 形となる板状に形成されており、正面の連結側端には、面取りがなされて傾斜部 88a が設けられている。そして、正面の開閉外側近傍には、 2つのネジ孔 81aが左右対称 に設けられている。
[0036] 蓋側ガイドカバー 80aの裏面には、図 5に示すように、まずその連結側に、外力も順 に抜止回動軸 85a、スライド安定ィ匕ガイド 91a、押圧方向規制ガイド 86a、及びパネ 係止突起 87aが左右対称に設けられている。そして、左側の押圧方向規制ガイド 86 aと抜止回動軸 85aとの間にリンク枢着部 77が設けられている。
[0037] 前記リンク枢着部 77は、蓋側ガイドカバー 80aの裏面に下方へ突出するように立設 されており、中央付近に、左右方向に貫通した枢着穴 78が設けられている。この枢 着穴 78は、蓋側ユニット 5aの連結側端面から、蓋側ユニット 5aの肉厚 D (図 2参照)と 同じ距離の範囲内に設けられて!/、る。
[0038] 前記抜止回動軸 85aは、蓋側ガイドカバー 80aの側面近傍に位置して設けられ、 横倒しの半円柱形に形成されている。
前記押圧方向規制ガイド 86aは、蓋側ガイドカバー 80aの裏面に直角に立設され た円柱形の突起により形成されている。
[0039] 前記パネ係止突起 87aは、蓋側ガイドカバー 80aの裏面に立設されており、前記押 圧方向規制ガイド 86aより短い突起により形成されている。このパネ係止突起 87aは
、弾性体の一種であるコイルパネ 59aの一端にそれぞれ挿入される。
[0040] 前記スライド安定ィ匕ガイド 9 laは、前記抜止回動軸 85aとの同心円となる 1Z4円の 円弧状のガイドであり、蓋側ガイドカバー 80aの裏面に左右対称に設けられている。
[0041] また、抜止回動軸 85a, 85bより開閉外側には、側辺に近接して、連結方向(図 4の 右上から左下の方向、図 5の右下力 左上の方向)に長い長方形の抜止突起収容溝
84aが左右対称に設けられて!/、る。
[0042] そして、蓋側ガイドカバー 80aの裏面のうち、開閉外側の近傍には、リング状に突出 した嵌着突起 82aが左右対称に設けられており、それぞれの嵌着突起 82aの中心に は、前記ネジ孔 8 laが設けられている。
[0043] 前記蓋側押圧ユニット 40aは、蓋側押圧基部 41a、ローラ 44a、及びコイルパネ 59a で構成されている。
前記蓋側押圧基部 41aは、全体が幅方向に長い柱形に形成されており、その開閉 内面(図 4の上方)側には、コイルパネ 59aが伸縮可能に装着されるパネ装着部 42a が左右対称に 2つ設けられて 、る。
[0044] このパネ装着部 42aのさらに外側には、開閉内面(図 4の上方)から開閉外面(図 4 の下方)へ貫通するガイド孔 43aが設けられている。該ガイド孔 43aには、前記蓋側 ガイドカバー 80aの押圧方向規制ガイド 86a (図 5参照)が挿通される。このため、蓋 側押圧基部 41aがガタツキなく平行状態を維持して正面(図 4, 5の上方)から背面( 図 4, 5の下方)へ前後動(図 4, 5では上下動)することができる。
[0045] 前記蓋側押圧基部 41aの両側面には、厚みのある円盤状のローラ 44aが左右対称 に同軸上に軸支されている。このローラ 44aは、外周面が押圧基部 41の底面より下 方に突出する位置に設けられている。
[0046] 前記連結体 20は、略半円形のスライド板 27の左右側端に、直角に立ち上がる側壁 28がそれぞれ設けられて ヽる。
前記側壁 28の各上面中央には、図 4右下から見て円弧状に剖り貫かれた軸当接 溝 21a, 21bが連結方向に連接されており、その連結方向外側には抜止突起 22a, 2 2bが連結方向に対称にそれぞれ設けられて 、る。
[0047] 前記スライド板 27の外周は、図 5に示すように、軸当接溝 21aの円弧の中心である 蓋回動軸(図示省略)を軸芯とする円弧に形成された円弧外周面 29aと、軸当接溝 2 lbの円弧の中心である本体回動軸(図示省略)を軸芯とする円弧に形成された円弧 外周面 29bと、が連結方向に対称に連接されている。この円弧外周面 29aは、蓋側 ガイド体 60aの円弧面 66aに面対応し、円弧外周面 29bは、本体側ガイド体 60bの円 弧面 66bに面対応する。
[0048] スライド板 27の内周には、図 6 (A)の拡大斜視図に示すように、前記蓋回動軸を軸 芯として前記円弧外周面 29aと一定の距離内側で湾曲する円弧内周面 24aと、前記 本体回動軸を軸芯として前記円弧外周面 29bと一定の距離内側で湾曲する円弧内 周面 24bとが、連結方向に対称に連接されている。
[0049] 前記円弧内周面 24bには、ローラ 44b (図 4)と同一の円弧状またはローラ 44bより 小さな円弧状の係止凹部 25bが連結方向に並設されている。また、前記円弧内周面 24bの正面側端部(図 4の下方側の端部)にも係止凹部 23bが形成されている。 この実施例では、本体側にのみ係止凹部 23bと係止凹部 25bを備えている力 蓋 側にもこれと対象に係止凹部 23a (図示省略)と係止凹部 25a (図示省略)を備えても 良い。
[0050] 左右の側壁 28の各内面には、湾曲した w型の凸部 35が左右対称に設けられてい る。この凸部 35の湾曲外側面と、スライド板 27の内面とで挟まれた部分には、円弧状 のスライド安定ィ匕溝 34a, 34bが形成されている。図 6 (B)の断面図に示すように、こ のスライド安定ィ匕溝 34aに蓋側ガイドカバー 80aのスライド安定ィ匕ガイド 91aが係合す る。これにより、連結体 20が蓋側ユニット 5aの凹部 62aから円弧を描いて進退する動 作がスムーズに安定して行えるようにして 、る。
[0051] また、連結体 20の内面には、左側の側壁 28から少し距離を空けた位置で開閉内 面へ向けて鉛直に立ち上がるガイド 30が設けられている。このガイド 30は、中央に設 けられたスライド空間 32が鉛直で平行に形成されている。
[0052] 前記リンクユニット 100は、図 6 (C)の斜視図に示すように、軸部材 109と、この軸部 材 109を揷通する蓋側アーム 107、スライド体 105、本体側アーム 103、及び抜止キ ヤップ 101とで構成されている。
[0053] 軸部材 109は、円筒形の軸部 112の一端に装着凸部 111が設けられ、他端に抜け 止め用の軸頭 113が設けられている。
蓋側アーム 107は、一端に軸揷通穴 108が設けられ、他端に枢着突起 106が設け られている。蓋側アーム 107自身の形状は、図 6 (C)の左側面視略 L字型に湾曲形 成されている。
[0054] スライド体 105は、角部を面取りした四角柱形状であり、前記軸部材 109を挿通す る軸揷通穴 115が設けられている。この四角柱形状の対向する 2つの面(水平面)が 、連結体 20のガイド 30 (図 6 (B)参照)の対向面に当接して、上下に安定してスライド する。すなわち、スライド体 105はガイド 30にスライド可能にスライド可動支持されて いる。
[0055] 本体側アーム 103は、一端に軸揷通穴 104が設けられ、他端に枢着突起 102が設 けられている。本体側アーム 103自身の形状は、図 6 (C)の右側面視略 L字型に湾 曲形成されている。 抜止キャップ 101は、リング状であり、前記軸部材 109の装着凸部 111が装着され る。
[0056] 従って、軸部材 109の軸部 112を、蓋側アーム 107の軸揷通穴 108、スライド体 10 5の軸揷通穴 115、本体側アーム 103の軸揷通穴 104にこの順で揷通する。そして、 抜止キャップ 101を軸部材 109の装着凸部 111に装着して固定する。これにより、軸 部材 109を軸にして本体側アーム 103、スライド体 105、および蓋側アーム 107がそ れぞれ独立して回動可能にユニットィ匕される。そして、このユニットィ匕されたリンクュ- ット 100は、図 6 (C)の側面から見ると略 w型の形状となる。
そして、本体側アーム 103の枢着突起 102は、ガイド板 98の枢着穴 99に枢着され 、蓋側アーム 107の枢着突起 106は、リンク枢着部 77の枢着穴 78に枢着される。
[0057] 図 4、図 5に示した前記本体側ユニット 5bは、本体部 7 (図 2参照)と同程度の幅及 び同程度の厚みを有し、本体側ガイド体 60bと、この本体側ガイド体 60bの正面に装 着される本体側ガイドカバー 80bと、この本体側ガイドカバー 80bにスライド可能に取 り付けられる本体側押圧ユニット 40bとで構成される。これらの各要素は、次に説明す る非対称部分以外は、前述した蓋側ユニット 5aと連結方向に対称に構成さるため、 その詳細な説明を省略する。
[0058] 非対称部分は、本体側ガイドカバー 80bにはリンク枢着部 77 (図 5参照)が設けら れず、代わりに左側のスライド安定ィ匕ガイド 9 lbを備えるガイド板 98が厚い肉厚に形 成され、さらに該ガイド板 98の中央付近に左右方向に貫通する枢着穴 99が設けら れている部分である。この枢着穴 99は、本体側ユニット 5bの連結側端面から、本体 側ユニット 5bの肉厚 D (図 2参照)と同じ距離の範囲内に設けられている。
[0059] なお、この実施の形態では、連結体 20、ガイド体 60 (60a, 60b)、及びガイドカバ -80 (80a, 80b)は金属部材で形成され、押圧基部 41 (41a, 41b)及びローラ 44 ( 44a, 44b)は榭脂部材で形成される力 これに限らず適宜の素材で形成することが できる。
このように形成された各要素を組み合わせることで、連結ユニット 5が完成する。
[0060] 次に、蓋側ユニット 5aおよび本体側ユニット 5bに対して連結体 20が進退することで 実行される連結ユニット 5の開閉動作、および携帯電話機 1の開閉動作について説 明する。
[0061] 図 7は、開状態の連結ユニット 5の一部の斜視図を示し、図 8は、開状態力も少し閉 方向へ変化させた連結ユニット 5の一部の斜視図を示し、図 9は、さらに閉方向へ変 化させた連結ユニット 5の一部の斜視図を示し、図 10は、閉状態の連結ユニット 5の 一部の斜視図を示す。なお、これら図 7から図 10は、図 5における左下位置力も見た 図を示している。
また、図 11は、開状態の連結ユニット 5部分の拡大断面図を示し、図 12は、開状態 力も少し閉方向へ変化させた連結ユニット 5部分の拡大断面図を示し、図 13は、さら に閉方向へ変化させた連結ユニット 5部分の拡大断面図を示し、図 14は、閉状態の 連結ユニット 5部分の拡大断面図を示す。なお、図 11から図 14は、図 3における A— A矢視の断面図を示す。
また、図 15は、開状態カも閉状態へ変化する各状態の携帯電話機 1を斜視図で説 明する説明図である。
[0062] まず、開状態では、図 7、図 11、および図 15 (A)に示すように、蓋側ユニット 5a (図 11参照)が取り付けられた蓋部 3と、本体側ユニット 5bが取り付けられた本体部 7とが 180度開いた状態となり、全体で 1つの直方体のごとき形状になる。
[0063] このとき、連結体 20は、蓋側ユニット 5aの凹部 62a (図 4参照)と、本体側ユニット 5b の凹部 62bの中に完全に収納され、外力 視認できない状態となる。
そして、図 11に示すように、リンクユニット 100のスライド体 105は、ガイド 30の基部 に最も近づく。
[0064] またこのとき、本体側押圧ユニット 40bのローラ 44bは、連結体 20の係止凹部 25b ( 図 4参照)に当接して係止される。従って、コイルパネ 59bの付勢力により、少々の力 では蓋側ユニット 5aと本体側ユニット 5bとが閉状態へ移行せず、開状態を維持する ことになる。なお、図 4では本体側押圧ユニット 40b側にのみ係止凹部 25bを形成し ているが、蓋側押圧基部 41a側にも対象に係止凹部を形成してもよい。この場合、蓋 側押圧ユニット 40aのローラ 44aが係止凹部に係止されることになり、より強い力で開 状態を維持することができる。
[0065] 上述した開状態から、利用者によって手で力が加えられて蓋部 3と本体部 7とが閉 方向へ折りたたみ操作されると、その力がコイルパネ 59bの付勢力を超えた時点で、 ローラ 44bが係止凹部 25bから脱出し、図 8、図 12、および図 15 (B)に示すように蓋 側ユニット 5a (図 11参照)が取り付けられた蓋部 3と、本体側ユニット 5bが取り付けら れた本体部 7とが少し屈曲した状態に移行する。このようにローラ 44bが係止凹部 25 bから脱出する際に、良好な操作感となるクリック感を利用者に与えることができる。
[0066] この閉方向への移行のとき、蓋側ユニット 5aは、抜止回動軸 85a (図 8参照)を仮想 の回転軸として回動し、本体側ユニット 5bは、抜止回動軸 85b (図 8参照)を仮想の 回転軸として回動する。このとき、本体側アーム 103の枢着突起 102と蓋側アーム 10 7の枢着突起 106とは、軸部材 109を中心に対象に連動しつつ回動する。
[0067] そして、この回動により、図 8に示すようにリンク枢着部 77とガイド板 98とが離れ、図 12に示すように本体側アーム 103の枢着突起 102と蓋側アーム 107の枢着突起 10 6との間隔 Wが開状態の場合よりも広がる。このため、リンクユニット 100のスライド体 1 05がガイド 30のスライド空間 32内をガイド 30の基部カゝら先端側へ向けて直線的にス ライド移動する。従って、蓋側ユニット 5aから連結体 20が進出した進退距離 La (図 1 2参照)と、本体側ユニット 5bから連結体 20が進出した進退距離 Lb (図 12参照)との 比率は 1対 1となり、均等に進出する。これにより安定したスムーズな操作感が得られ ることになる。
[0068] さらに閉方向へ折りたたみ操作されると、図 9、図 13、及び図 15 (C)に示すように 屈曲した状態に移行する。この移行の途中で、図 13に示すように、本体側アーム 10 3の枢着突起 102と蓋側アーム 107の枢着突起 106とを結ぶ直線上に、蓋側ユニット 5aの仮想回動軸 3 laおよび本体側ユニット 5bの仮想回動軸 3 lbが位置したときに間 隔 Wが最大となり、これ以降は間隔 Wが縮まることになる。この間、リンクユニット 100 のスライド体 105は、ガイド 30のスライド空間 32をガイド 30の基部力 先端に向けて 移動し続ける。そして、蓋側ユニット 5aから連結体 20が進出した量と、本体側ユニット 5bから連結体 20が進出した量との比率は、 1対 1の比率が維持され、常に均等に進 出する。
[0069] さらに閉方向へ折りたたみ操作されると、図 10、図 14、及び図 15 (D)に示すように 、完全に折りたたまれた閉状態に移行する。このとき、図 14に示すように、リンクュ- ット 100のスライド体 105は、ガイド 30の先端に最も近い位置のスライド空間 32に位 置する。
[0070] そして、蓋側アーム 107と本体側アーム 103とは、両者の対向する側の側面が凹と なるように湾曲形成されている。このため、本体側アーム 103と蓋側アーム 107の間 には隙間 Xが確保され、この隙間 Xに蓋側ガイドカバー 80aと本体側ガイドカバー 80 bとが挟まることになる。
この閉状態力 開状態へ移行する際には、上述した閉方向への移行と全く逆に動 作する。
[0071] 以上の動作により、連結体 20が蓋側ユニット 5aと本体側ユニット 5bとに対してそれ ぞれ円弧を描いて進退し、これにより蓋部 3と本体部 7が開閉するという斬新な構造 の携帯電話機 1を提供することができる。
[0072] そして、この開閉に際しては、リンクユニット 100の機能により、蓋側ユニット 5aと本 体側ユニット 5bに対して連結体 20が均等に進退し、折りたたみの中心で対称となる 安定した動作を行うことができる。
[0073] また、連結体 20は、その円弧外周面 29a (図 5参照)が蓋側ガイド体 60a (図 4参照) の円弧面 66aに当接した状態でスライド回動して進退するため、ひっかかりなく進退 することができる。特に、蓋側ガイドカバー 80aに設けられたスライド安定ィ匕ガイド 91a (図 6 (A)参照)と連結体 20に設けられた安定化溝 34a (図 6 (B)参照)とが係合する ことで、より安定したスライド回動を実現することができ、スムーズな進退を確実に実 現できる。
[0074] また、蓋部 3の連結部と本体部 7の連結部とに凹部 62a, 62bとをそれぞれ設け、こ の凹部 62a内に、連結体 20の一端側を進退可能に取り付け、前記凹部 62b内に、 該連結体 20の他端側を進退可能に取り付ける。これにより、全開状態では連結体 20 を凹部 62a, 62b内に収納して隠蔽することが可能となり、携帯電話機 1の見た目を 美しくでさる。
[0075] また、抜止回動軸 85 (85a, 85b)を仮想の軸芯として円弧を描いて連結体 20を進 退させる進退ガイド 68 (68a, 68b)を、蓋側ユニット 5aと本体側ユニット 5bとに設け、 連結体 20に側壁 28及び円弧外周面 29 (29a, 29b)を設けたことにより、連結体 20 を凹部 62 (62a, 62b)から円弧状に進退させることができる。このため、開状態では 連結体 20を凹部 62内に収納し、この開状態から閉状態への移行では、連結体 20が 凹部 62から円弧状に進出して蓋部 3と本体部 7が閉状態となることを許容するといつ たことができる。
[0076] また、蓋部 3側の円弧面 66aの軸は蓋回動軸 31a (図 13参照)とし、本体部 7側の 円弧面 66bの軸は本体回動軸 31bとして、円弧の軸を異ならせて進退ガイド 68を形 成することにより、全閉状態と全開状態、及びその間の状態で、無理のない開閉動作 を実現することができる。
[0077] また、蓋部 3と本体部 7との開閉角度が一定の角度となった際に凹部 62に対する連 結体 20の進退を係止する係止凹部 23b, 25b及び押圧ユニット 40bを設け、コイル パネ 59bの付勢力によって押圧ユニット 40bのローラ 44bが係止凹部 23b, 25bに嵌 まり込んで係止される構成にした。これにより、 0° 及び 180° といった一定の角度で 蓋部 3と本体部 7とを安定させることができ、利用者にとって操作性が向上する。なお 、係止する開閉角度はこれらに限らず、他の角度で進退を係止するように係止凹部 を形成してもよぐまた、進退を係止する角度を 3以上に設定して係止凹部を形成し てもよい。
[0078] また、前記押圧ユニット 40に付勢力を付与するコイルパネ 59 (59a, 59b)を採用し たことにより、一定の角度で蓋部 3と本体部 7とを安定させる力をコイルパネ 59の付勢 力によって容易に調整することができ、程よ!、クリック感の開閉機構を容易に提供す ることがでさる。
[0079] さらに、全開状態カも閉状態まで (全閉状態の手前まで)は、軸当接溝 21a, 21bに 抜止回動軸 85a, 85bが当接していることで、連結体 20が蓋側ユニット 5a及び本体 側ユニット 5bから抜け落ちることを防止できる。そして、全閉状態では、抜止突起 22a , 22bが係止辺 64a, 64bに当接することで、連結体 20が蓋側ユニット 5a及び本体 側ユニット 5bから抜け落ちることを防止できる。
[0080] なお、開閉位置を位置決めするための押圧ユニットは蓋側押圧ユニット 40aと本体 側押圧ユニット 40bの 2つを備えた力 いずれか一方を 1つだけ備える構成にしてもよ い。この場合も、リンクユニット 100によって対象に開閉する良好な操作感が得られる [0081] また、前記円弧面 66aは、連結体 20を円弧状にスライドして進退させるためのもの であるから、面で構成するに限らず、円弧状のレールを幅方向に複数配設するなど、 他の形状に形成しても良い。さらに、 2つの壁面 67aは、連結体 20がスライドする際 にガタツキが発生しないようにするためのものであるから、鉛直面に限らず、他の形状 に形成してもよい。
[0082] そして、前記抜止突起用溝 65a及び係止辺 64aと連結体 20の抜止突起 22aは、連 結体 20が蓋側ユニット 5aから抜け落ちることを防止するためのものであるから、この 形状に限らず他の形状に形成してもよい。例えば、抜止突起用溝 65a及び係止辺 6 4aを幅方向側部に設けるのではなぐ円弧面 66aの一部に凹部を形成してこれを抜 止突起用溝 65aとし、該抜止突起用溝 65aの連結端面 6 la側に係止辺 64aを設ける ことができる。この場合、連結体 20の抜止突起 22aは、連結体 20の幅方向側部では なく進退方向の側端に設けるとよい。
[0083] また、係止凹部 23, 25は、スライド板 27に設けず、側壁 28の内面に設けても良い 。この場合は、ローラ 44を例えば球体で形成して幅方向外側へ向けて付勢して、側 壁 28の内面に設けた係止凹部に係止されるように構成すればょ 、。このように構成 しても、携帯電話機 1を所定の開閉角度で位置決めすることができ、また程良いクリツ ク感を得ることがでさる。
また、ローラ 44は、滑りやすい形状や素材で非回転に構成してもよい。この場合で も、開閉動作をスムーズに行い、開閉角度を係止することができる。
[0084] また、全開状態では、連結体 20が完全に見えな 、ように隠蔽する構成とした力 例 えば蓋側ガイドカバー 80aや本体側ガイドカバー 80bの連結側に孔ゃ溝を設け、全 開状態でも連結体 20がー部視認できるように構成してもよい。この場合でも、従来の ように無骨なヒンジが突出してそのまま見えるといったことはなぐスマートなデザイン の携帯電話機 1を提供することができる。
[0085] また、蓋部 3と蓋側ガイド体 60aは別体に構成した力 一体に形成してもよ!/ヽ。また、 本体部 7と本体側ガイド体 60bは別体に構成した力 一体に形成してもよ!/ヽ。
実施例 2 [0086] 次に、第 2実施例について説明する。
図 16は、第 2実施例の携帯電話機 121の斜視図を示し、図 17は、第 2実施例の携 帯電話機 121を一部分解した部分拡大斜視図を示す。
[0087] この場合、蓋部 3には蓋側ユニット 125aが固定され、本体部 7には本体側ユニット 1 25b力固定され、これらの蓋側ユニット 125aと本体側ユニット 125bとで連結ユニット 1 25が構成されている。
そして、開状態で連結ユニット 125内に収納される連結体 20の側壁 28の外側に側 壁部材 131が左右対称に設けられる。この側壁部材 131は、内面側(図 16の上方) に軸受け部 132が設けられており、この軸受け部 132に回動軸 133a, 133bが平行 に並設される。この回動軸 133a, 133bは、前述した第 1実施例における蓋側ガイド カバー 80aの抜止回動軸 85aおよび本体側ガイドカバー 80bの抜止回動軸 85bの存 在した場所に位置する。また、側壁部材 131には、第 1実施例の抜止突起 22a, 22b (図 4参照)と同一の作用をする抜止突起 134a, 134bが設けられている。
[0088] 蓋側ガイドカバー 180aおよび本体側ガイドカバー 180bは、抜止回動軸 85a (第 1 実施例)および抜止回動軸 85b (第 1実施例)が存在した場所に溝穴 152a, 152bが 設けられているとともに、該溝穴 152a, 152bの側面に前記回動軸 133a, 133bを軸 受けする軸受け穴 151a, 151bが形成されている以外は、前述した第 1実施例にお ける蓋側ガイドカバー 80aおよび本体側ガイドカバー 80bと同様の構成である。
[0089] なお、携帯電話機 121には、第 1実施例の蓋側ガイド体 60aおよび本体側ガイド体 60bと同様のガイド体を備えている力 図 17では図示省略している。
その他の構成要素は、第 1実施例と同一であるので、同一要素に同一符号を付し てその詳細な説明を省略する。
[0090] 以上の構成により、斬新な構造での開閉を実現できると共に、第 1の実施例の仮想 軸の場合に比べてより安定した回動を実現することができる。
また、連結体 20が蓋側ユニット 5a及び本体側ユニット 5bから抜け落ちることを防止 できる。
携帯電話機 121の概観を見た際には、開状態で内側面にわずかに軸受け部 132 を視認できるが、他の部分は視認できず、開状態の際に全体が 1つの直方体のごと き形状にすることができる。
実施例 3
[0091] 次に、第 3実施例について説明する。
図 18は、第 3実施例の携帯電話機 201の平面図を示し、図 19は、斜め上方から見 た連結ユニット 205の分解斜視図を示し、図 20は、斜め下方から見た連結ユニット 2 05の分解斜視図を示し、図 21はリンクユニット 210の分解斜視図による説明図を示 し、図 22は連結体 220の斜視図を示す。
[0092] 携帯電話機 201は、第 1実施例の携帯電話機 1と同一の蓋部 3および本体部 7を備 えている。前記蓋部 3には、第 1実施例の蓋側ユニット 5a (図 2参照)に対応する蓋側 連結ユニット 205aが装着され、前記本体部 7には、第 1実施例の本体側ユニット 5b ( 図 2参照)に対応する本体側連結ユニット 205bが装着されている。
[0093] 開状態の蓋側連結ユニット 205aと本体側連結ユニット 205bの連結部内には、連 結体 220 (図 19参照)およびリンクユニット 210が収納されている。そして、このリンク ユニット 210と連結体 220と蓋側連結ユニット 205aと本体側連結ユニット 205bとで連 結ユニット 205が構成されて!、る。
[0094] 蓋側連結ユニット 205aは、蓋側ガイドカバー 280aと蓋側ガイド体 60aとで構成され 、本体側連結ユニット 205bは、本体側ガイドカバー 280bと本体側ガイド体 60bとで 構成されている。
[0095] 蓋側ガイドカバー 280aは、第 1実施例の押圧方向規制ガイド 86a (図 5参照)およ びパネ係止突起 87aを備えていないことと、下方に突出したガイド板 277 (図 20参照 )を備えたことを除き、第 1実施例の蓋側ガイドカバー 80aと同一のものである。
なお、前記ガイド板 277には、携帯電話機 201の幅方向に貫通する枢着穴 278が 設けられている。
[0096] 本体側ガイドカバー 280bは、第 1実施例の押圧方向規制ガイド 86b (図 5参照)お よびパネ係止突起 87bを備えていないことと、ガイド板 98の代わりに下方に突出した ガイド板 298 (図 20参照)を備えたことを除き、第 1実施例の本体側ガイドカバー 80b と同一のものである。
なお、前記ガイド板 298には、携帯電話機 201の幅方向に貫通する枢着穴 299が 設けられている。
[0097] リンクユニット 210 (図 21参照)は、第 1実施例のリンクユニット 100 (図 6 (C)参照)に 対応するものであり、蓋側アーム 212、コイルパネ 215、係止凸体 221、シャフト 227 、係止ガイド体 234、本体側アーム 243、およびスライド体 251とで構成されている。
[0098] 前記蓋側アーム 212は、第 1実施例の蓋側アーム 107 (図 6 (C)参照)に対応する ものであり、略 L字型に屈曲形成されたアームの一端に軸揷通穴 214 (図 21参照)が 設けられ、他端に枢着突起 211が設けられている。前記軸揷通穴 214は、挿通する シャフト 227と連れ回りするように、シャフト 227の切り欠き面 226と係合する係合片 2 13が設けられている。
[0099] 前記コイルパネ 215は、弾性体の一種であり、係止凸体 221に設けられた凹部 225
(図 21 (B)参照)に一部または全部が収納される。
前記係止凸体 221は、中央に軸揷通穴 223が設けられ、該軸揷通穴 223の側壁 の一部に鉛直面 222が形成されている。この軸揷通穴 223の一方の端面 (係止ガイ ド体 234と当接する側の面)には、軸方向に突出する係止突起 224が設けられている 。また、軸揷通穴 223の他方の端部には、凹部 225が設けられている。
[0100] シャフト 227は、第 1実施例の軸部材 109 (図 6 (C)参照)に対応するものであり、全 体が略円筒形の棒状に形成され、一方に欠き面 226が設けられ、他方に挿通突起 2 28が設けられている。
[0101] 係止ガイド体 234は、中央に軸揷通穴 233が設けられ、この軸揷通穴 233の一方 の端面 (係止凸体 221と当接する側の面)には、円周付近に沿って軸方向に突出す る係止ガイド 231, 236が設けられている。また、軸揷通穴 233の他方の端部には、 凹部 238が設けられると共に、一側部に切り欠き部 239が設けられている。
[0102] 本体側アーム 243は、第 1実施例の本体側アーム 103 (図 6 (C)参照)に対応する ものであり、略 L字型のアームの一端に軸揷通穴 241が設けられ、他端に枢着突起 2 42が設けられている。
[0103] スライド体 251は、第 1実施例のスライド体 105 (図 6 (C)参照)に対応するものであ り、全体形状が略直方体に形成され、 1の面とその反対面の各中央に一直線のガイ ド溝 252, 252が平行でかつ対称に設けられ、該ガイド溝 252と直行する方向へ前 記シャフト 227を揷通する軸揷通穴 253が設けられている。
[0104] このように構成されたリンクユニット 210は、開閉角度を固定するための角度固定機 能を有しており、この角度固定機能は、コイルパネ 215と係止凸体 221と係止ガイド 体 234とで構成される角度固定ユニット 240で実現される。
すなわち、コイルパネ 215の付勢力によって係止凸体 221が係止ガイド体 234側に 常時付勢され、係止凸体 221と係止ガイド体 234との相対回転によって、係止突起 2 24が係止ガイド 231, 236に乗り上げて摺動した後に落下し、この落下位置で角度 固定が実現される。また、係止突起 224が係止ガイド 231に乗り上げている間は、任 意の角度で自由に回転停止すれば、この角度をコイルパネ 215の付勢力によって維 持できる。
[0105] 前記連結体 220は、第 1実施例の連結体 20 (図 4参照)に対応するものであり、第 1 実施例のガイド 30およびスライド空間 32に対応するガイド 230およびスライド空間 23 2が連結体 220の中央付近に設けられたことと、第 1実施例の係止凹部 23b、円弧内 周面 24b、および係止凹部 25bが省略されたこと以外は、第 1実施例の連結体 20と 同一である。なお、ガイド 230は、第 1実施例に比べて肉厚が薄く形成されており、ガ イド 230, 230の内側辺にガイド溝 252, 252 (図 21参照)が当接してスライド体 251 力 Sスライド移動するように構成されて!、る。
その他の構成要素は、第 1実施例と同一であるので、同一要素に同一符号を付し てその詳細な説明を省略する。
[0106] 次に、蓋側連結ユニット 205aおよび本体側連結ユニット 205bに対して連結体 220 が進退することで実行される連結ユニット 205の開閉動作、および携帯電話機 201の 開閉動作について説明する。
[0107] 図 23は、開状態の連結ユニット 205の一部の底面図を示し、図 24は、開状態から 少し閉方向へ変化させた連結ユニット 205の一部の斜視図を示し、図 25は、閉状態 の連結ユニット 205の一部の斜視図を示す。なお、これら図 23力ら図 25は、図 20に おける右下位置力 見た図を示して 、る。
また、図 26は、開状態の連結ユ ット 205部分の拡大断面図を示し、図 27は、開 状態力も少し閉方向へ変化させた連結ユニット 205部分の拡大断面図を示し、図 28 は、閉状態の連結ユニット 205部分の拡大断面図を示す。なお、図 26から図 28は、 図 18における B— B矢視の断面図を示す。
また、図 29は、携帯電話機 201の開閉操作の操作感を向上させる角度固定ュ-ッ ト 240に設けられる係止ガイド体 234の拡大斜視図である。
なお、携帯電話機 201の全体の開閉状態については、第 1実施例の図 15の説明 図と対応するため、図 15を引用して説明する。
[0108] まず、開状態では、図 23、および図 26に示すように、蓋側連結ユニット 205a (図 26 参照)が取り付けられた蓋部 3と、本体側連結ユニット 205bが取り付けられた本体部 7とが 180度開いた状態となり、第 1実施例の図 15 (A)に示したように全体で 1つの 直方体のごとき形状になる。
[0109] このとき、連結体 220は、蓋側連結ユニット 205aの凹部 62a (図 19参照)と、本体側 連結ユニット 205bの凹部 62b (図 19では符号省略)の中に完全に収納され、外から 視認できない状態となる。
そして、図 26に示すように、リンクユニット 210のスライド、体 251は、ガイド、 230の基 部に最も近づく。
[0110] またこのとき、角度固定ユニット 240の状態は、係止凸体 221の係止突起 224が、 係止ガイド体 234のポジション P8 (図 29参照)に位置する。詳述すると、係止ガイド体 234は、係止ガイド体 234の円周に沿って略 4割程度の範囲に円弧状で一定高さに 突出して端部が傾斜した係止ガイド 231と、該係止ガイド 231から少し間隔を隔てて 前記係止ガイド 231と同程度の高さに突出した山形の係止ガイド 236とが設けられて いる。そして、前記ポジション P8は、前記係止ガイド 236の一方の端部に隣接して位 置する。
[0111] ここで、コイルパネ 215 (図 21参照)の付勢力により、係止凸体 221は係止ガイド体 234を押圧するように付勢されている。このため、係止突起 224が係止ガイド体 234 に乗り上げてポジション P7経由でポジション P6に移行しょうとしても、少々の力では 乗り上げず、蓋側連結ユニット 205aと本体側連結ユニット 205bとが閉状態へ移行し ない。従って、開状態を安定して維持することになる。
[0112] 上述した開状態から、利用者によって手で力が加えられて蓋部 3と本体部 7とが閉 方向へ折りたたみ操作されると、その力がコイルパネ 215の付勢力を超えた時点で、 係止突起 224がポジション P7を通過しつつ係止ガイド 236に乗り上げてポジション P 6経由でポジション P5に移行する。そして、図 24および図 27に示すように、蓋側連結 ユニット 205a (図 26参照)が取り付けられた蓋部 3と、本体側連結ユニット 205bが取 り付けられた本体部 7とが少し屈曲した状態 (例えば 170° や 160° 程度)に移行す る。
[0113] このときの操作感について説明すると、ポジション P7は傾斜しているため、該ポジシ ヨン P7に係止突起 224が位置する間は吸い込まれるように閉状態に移行し、しつ力り と閉状態を維持することができる。
そして、係止突起 224がポジション P7経由で係止ガイド 236に乗り上げたときに、 良好な操作感となるクリック感を利用者に与えることができ、その後はポジション P6経 由で吸い込まれるようにポジション P5に移行する。
[0114] このように閉方向へ移行する際、蓋側連結ユニット 205aは、抜止回動軸 85a (図 24 参照)を仮想の回転軸として回動し、本体側連結ユニット 205bは、抜止回動軸 85b ( 図 24参照)を仮想の回転軸として回動する。このとき、本体側アーム 243の枢着突起 242と蓋側アーム 212の枢着突起 211とは、シャフト 227を中心に対象に連動しつつ 回動する。
[0115] そして、この回動により、図 27に示すように、本体側アーム 243の枢着突起 242と 蓋側アーム 212の枢着突起 211との間隔 Wが開状態の場合よりも広がる。このため、 リンクユニット 210のスライド体 251がガイド 230のスライド空間 232内をガイド 230の 基部から先端側へ向けて直線的にスライド移動する。従って、蓋側連結ユニット 205 aから連結体 220が進出した進退距離 La (図 27参照)と、本体側連結ユニット 205b 力も連結体 220が進出した進退距離 Lb (図 27参照)との比率は 1対 1となり、均等に 進出する。これにより安定したスムーズな操作感が得られることになる。
[0116] さらに閉方向へ折りたたみ操作されると、係止突起 224はポジション P4を通過して 係止ガイド 231に乗り上げてポジション P3に移行し、蓋部 3と本体部 7がさらに屈曲し た状態に移行する。この移行の途中で、本体側アーム 243の枢着突起 242と蓋側ァ ーム 212の枢着突起 211とを結ぶ直線上に、蓋側連結ユニット 205aの仮想回動軸 3 la (図 27参照)および本体側連結ユニット 205bの仮想回動軸 31bが位置したときに 間隔 Wが最大となり、これ以降は間隔 Wが縮まることになる。この間、リンクユニット 21 0のスライド体 251は、ガイド 230のスライド空間 232をガイド 230の基部から先端に 向けて移動し続ける。そして、蓋側連結ユニット 205aから連結体 220が進出した量と 、本体側連結ユニット 205bから連結体 220が進出した量との比率は、 1対 1の比率が 維持され、常に均等に進出する。
[0117] また、ポジション P3はコイルパネ 215が付勢する方向と直交する平面上にあり、力 つ突出位置にある。このため、ポジション P3に係止突起 224が位置する間は、コイル パネ 215の付勢力が強くかかるため摩擦力が増大する。この結果、係止突起 224が ポジション P3のどの位置に存在しても蓋部 3と本体部 7との開閉角度を維持できる所 謂フリーストップが実現される。
[0118] さらに閉方向へ折りたたみ操作されると、係止突起 224はポジション P2経由でポジ シヨン P1に移行し、図 25および図 28に示すように、完全に折りたたまれた閉状態に 移行する。このとき、図 28に示すように、リンクユニット 210のスライド体 251は、ガイド 230の先端に最も近い位置のスライド空間 232に位置する。
[0119] そして、本体側アーム 243と蓋側アーム 212とは、両者の対向する側の側面が凹と なるように屈曲形成されている。このため、本体側アーム 243と蓋側アーム 212の間 には隙間 Xが確保され、この隙間 Xに蓋側ガイドカバー 280aと本体側ガイドカバー 2 80bと力挟まること〖こなる。
この閉状態力 開状態へ移行する際には、上述した閉方向への移行と全く逆に動 作する。
[0120] 以上の動作により、連結体 220が蓋側連結ユニット 205aと本体側連結ユニット 205 bとに対してそれぞれ円弧を描いて進退する。これにより、蓋部 3と本体部 7とが開閉 するという斬新な構造の携帯電話機 201を提供することができる。
[0121] そして、この開閉に際しては、リンクユニット 210の機能により、蓋側連結ユニット 20 5aと本体側連結ユニット 205bとに対して連結体 220が均等に進退し、折りたたみの 中心で対称となる安定した動作を行うことができる。
[0122] また、連結体 220は、蓋側ガイド体 60a (図 19参照)の円弧面 66aに円弧外周面 29 a (図 20参照)が当接した状態でスライド回動して進退するため、ひっかかりなく進退 することができる。特に、蓋側ガイドカバー 280aに設けられたスライド安定ィ匕ガイド 91 a (図 19参照)と連結体 220に設けられた安定ィ匕溝 34a (図 22参照)とが係合すること で、より安定したスライド回動を実現することができ、スムーズな進退を確実に実現で きる。
[0123] また、蓋部 3の連結部と本体部 7の連結部とに凹部 62a, 62bとをそれぞれ設け、こ の凹部 62a内に、連結体 220の一端側を進退可能に取り付けるとともに、前記凹部 6 2b内に、該連結体 220の他端側を進退可能に取り付ける。これにより、全開状態で は連結体 220を凹部 62a, 62b内に収納して隠蔽することが可能となり、携帯電話機 201の見た目を美しくできる。
[0124] また、抜止回動軸 85 (85a, 85b)を仮想の軸芯として円弧を描いて連結体 220を 進退させる進退ガイド 68 (68a, 68b)を、蓋側連結ユニット 205aと本体側連結ュ-ッ ト 205bとに設け、連結体 220に側壁 28及び円弧外周面 29 (29a, 29b)を設けたこと により、連結体 220を凹部 62 (62a, 62b)から円弧状に進退させることができる。この ため、開状態では連結体 220を凹部 62内に収納し、この開状態から閉状態への移 行では、連結体 220が凹部 62から円弧状に進出して蓋部 3と本体部 7が閉状態とな ることを許容すると 、つたことができる。
[0125] また、蓋部 3側の円弧面 66aの軸は蓋回動軸 3 la (図 27参照)とし、本体部 7側の 円弧面 66bの軸は本体回動軸 31bとして、円弧の軸を異ならせて進退ガイド 68を形 成することにより、全閉状態と全開状態、及びその間の状態で、無理のない開閉動作 を実現することができる。
[0126] また、蓋部 3と本体部 7との開閉角度が一定の角度となった際に凹部 62に対する連 結体 220の進退を係止する角度固定ユニット 240を設けたことにより、 0° 、 170° ( または 160° 等)及び 180° といった一定の角度で蓋部 3と本体部 7とを安定させる ことができ、利用者にとって操作性が向上する。なお、係止する開閉角度はこれらに 限らず、他の角度で進退を係止するように係止ガイド 231, 236を形成してもよぐま た、進退を係止する角度を 2または 4以上に設定して係止ガイド 231, 236を形成し てもよい。 [0127] さらに、全開状態カも閉状態まで (全閉状態の手前まで)は、軸当接溝 21a, 21bに 抜止回動軸 85a, 85bが当接していることで、連結体 220が蓋側連結ユニット 205a 及び本体側連結ユニット 205bから抜け落ちることを防止できる。そして、全閉状態で は、抜止突起 22a, 22bが係止辺 64a, 64bに当接することで、連結体 220が蓋側連 結ユニット 205a及び本体側連結ユニット 205b力 抜け落ちることを防止できる。
[0128] また、角度固定ユニット 240を採用したことにより、第 1実施例の押圧ユニット 40を 採用した場合に比べて連結体 220の内側の空間を広く確保することができるため、 蓋部 3内の電子機器と本体部 7内の電子機器とを電気的に接続する接続ケーブルを 収納する自由度が高まる。
[0129] なお、前記円弧面 66aは、連結体 220を円弧状にスライドして進退させるためのも のであるから、面で構成するに限らず、円弧状のレールを幅方向に複数配設するな ど、他の形状に形成しても良い。さらに、 2つの壁面 67aは、連結体 220がスライドす る際にガタツキが発生しないようにするためのものであるから、鉛直面に限らず、他の 形状に形成してもよい。
[0130] そして、前記抜止突起用溝 65aと係止辺 64aとは、連結体 220が蓋側連結ユニット 205aから抜け落ちることを防止するためのものであるから、この形状に限らず他の形 状に形成してもよぐさらには、前記円弧面 66aの一部に形成してもよい。例えば、円 弧面 66aの一部を進退方向に沿って連結端面 61aの手前まで円弧状に凹に形成し てこれを抜止突起用溝 65aとし、該抜止突起用溝 65aの連結端面 6 la側に係止辺 6 4aを設けることができる。この場合、連結体 220の抜止突起 22aは、連結体 220の正 面の上側端に設けるとよい。
[0131] また、全開状態では、連結体 220が完全に見えないように隠蔽する構成としたが、 例えば蓋側ガイドカバー 280aや本体側ガイドカバー 280bの連結側に孔ゃ溝を設け 、全開状態でも連結体 220がー部視認できるように構成してもよい。この場合でも、従 来のように無骨なヒンジが突出してそのまま見えるといったことはなぐスマートなデザ インの携帯電話機 201を提供することができる。
実施例 4
[0132] 次に、第 4実施例について説明する。 図 30は、第 4実施例の携帯電話機 301の平面図を示し、図 31 (A)は、携帯電話機 301の正面図を示し、図 31 (B)は、連結ユニット 305の内部の平面拡大断面図を示 し、図 32は、斜め上方力も見た連結ユニット 305の分解斜視図を示し、図 33は、斜 め下方から見た連結ユニット 305の分解斜視図を示し、図 34は連結体 320の斜視図 を示し、図 35は開状態の連結ユニット 305の一部を下方から見た斜視図を示す。
[0133] 携帯電話機 301は、第 1実施例の携帯電話機 1の蓋部 3と同様の蓋部 303と、第 1 実施例の携帯電話機 1の本体部 7と同様の本体部 307とを備えている。前記蓋部 30 3には、第 1実施例の蓋側ユニット 5a (図 2参照)に対応する蓋側ユニット 305aが設け られている。また、前記本体部 307には、第 1実施例の本体側ユニット 5b (図 2参照) に対応する本体側ユ ット 305bが設けられている。
[0134] 開状態の蓋側ユニット 305aと本体側ユニット 305bの連結部内には、連結体 320 ( 図 33参照)およびリンクユニット 310 (図 33参照)が収納されている。そして、このリン クユニット 310と連結体 320と蓋側ユニット 305aと本体側ユニット 305bとで連結ュ- ット 305が構成されている。
[0135] 前記蓋側ユニット 305aは、蓋側ガイドカバー 380aと蓋側ガイド体 360aとで構成さ れ、前記本体側ユニット 305bは、本体側ガイドカバー 380bと本体側ガイド体 360bと で構成されている。
[0136] 蓋側ガイドカバー 380aは、第 1実施例のリンク枢着部 77 (図 5参照)の代わりにリン ク枢着部 398を備えたことを除き、第 1実施例の蓋側ガイドカバー 380aと同一のもの である。また、本体側ガイドカバー 380bは、第 1実施例のガイド板 98の代わりにガイ ド板 377を備えたことを除き、第 1実施例の本体側ガイドカバー 380bと同一のもので ある。
[0137] なお、前記リンク枢着部 398には、携帯電話機 301の幅方向で内側へ突出する枢 着突起 399が設けられており、前記ガイド板 377には、携帯電話機 301の幅方向で 内側へ突出する枢着突起 378が設けられている。
[0138] 前記リンクユニット 310は、蓋側ユニット 305a側の蓋側リンクユニットと、本体側ュ- ット 305b側の本体側リンクユニットとで構成される。
蓋側リンクユニットは、図 35に示すように、リンク枢着部 398の枢着突起 399に一端 が軸支される蓋側アーム 312aと、該蓋側アーム 312aの他端に前記枢着突起 399の 枢軸と平行に軸支される転動ギア 317aと、該転動ギア 317aと嚙み合うと共に回転軸 が平行な中心ギア 322aと、該中心ギア 322aの回転軸を中心とする円弧状に歯が並 ベられて連結体 320の内面に形成される周面ギア 331 a (図 34参照)とで構成される
[0139] 本体側リンクユニットは、上記蓋側リンクユニットとは対称に構成され、ガイド板 377 の枢着突起 378に一端が軸支される本体側アーム 312bと、該本体側アーム 312bの 他端に前記枢着突起 378の枢軸と平行に軸支される転動ギア 317bと、該転動ギア 3 17bと嚙み合うと共に回転軸が平行な中心ギア 322bと、該中心ギア 322bの回転軸 を中心とする円弧状に歯が並べられて連結体 320 (図 34参照)の内面に形成される 周面ギア 331bとで構成される。これにより、蓋側アーム 312aと本体側アーム 312bと は、転動ギア 317aと転動ギア 317bとが周面ギア 331aと周面ギア 331bとにそれぞ れ嚙み合!、つつ転動可能なように転動可動支持される。
[0140] 前記連結体 320の内面には、図 34に示すように、ギアの歯を円弧状に設けた周面 ギア 331aと周面ギア 331bと力 中心軸を異ならせて一定間隔を隔てて左右平行に 設けられている。
[0141] また、周面ギア 331aの中心軸の延長線上に軸穴 332aが設けられた軸受け部 333 aと、周面ギア 331bの中心軸の延長線上に軸穴 332bが設けられた軸受け部 333b と力 連結体 320の内側底部で周面ギア 331aと周面ギア 331bの間に立設されてい る。これにより、軸受け部 333aの軸穴 332aに軸体 321a (図 32参照)を揷通して中 心ギア 322aを回転可能に軸受けすることができ、軸受け部 333bの軸穴 332bに軸 体 321bを揷通して中心ギア 322bを回転可能に軸受けすることができる。
[0142] さらに、連結体 320の内側には、蓋側押圧ユニット 40aのローラ 44aが転動するガイ ドレールとして、係止凹部 341a, 342a,転動レール 343a、および係止凹部 344aが 内側から外側へこの順で設けられている。
[0143] また、これと対称に、本体側押圧ユニット 40bのローラ 44bが転動するガイドレール として、係止凹部 341b, 342b,転動レール 343b、および係止凹部 344bが内側か ら外側へこの順で設けられて 、る。 [0144] その他の構成要素は、第 1実施例と同一であるので、同一要素に同一符号を付し てその詳細な説明を省略する。
[0145] 次に、蓋側ユニット 305aおよび本体側ユニット 305bに対して連結体 320が進退す ることで実行される連結ユニット 305の開閉動作、および携帯電話機 301の開閉動 作について説明する。
[0146] 図 35は、開状態の連結ユニット 305の一部の斜視図を示し、図 36は、開状態から 少し閉方向へ変化させた連結ユニット 305の一部の斜視図を示し、図 37は、さらに 閉方向へ変化させた連結ユニット 305の一部の斜視図を示し、図 38は、閉状態の連 結ユニット 305の一部の斜視図を示す。なお、これら図 35力ら図 38は、図 33におけ る右下位置から見た図を示して 、る。
また、図 39は、開状態のリンクユニット 310と押圧ユニット 40 (40a, 40b)の斜視図 を示し、図 40は、開状態力も少し閉方向へ変化させたリンクユニット 310と押圧ュ-ッ ト 40の斜視図を示し、図 41は、さらに閉方向へ変化させたリンクユニット 310と押圧 ユニット 40の斜視図を示し、図 42は、閉状態のリンクユニット 310と押圧ユニット 40の 斜視図を示す。
[0147] そして、図 43は、開状態の連結ユニット 305部分の拡大断面による説明図を示し、 図 44は、開状態力 少し閉方向へ変化させた連結ユニット 305部分の拡大断面によ る説明図を示し、図 45は、さらに閉方向へ変化させた連結ユニット 305部分の拡大 断面による説明図を示し、図 46は、閉状態の連結ユニット 305部分の拡大断面によ る説明図を示す。なお、図 43から図 46は、(C)が図 30における C— C矢視の断面図 を示し、(D)が図 30における D— D矢視の断面図を示し、(E)が図 30における E— E 矢視の断面図を示す。
[0148] まず、開状態では、図 35および図 43に示すように、蓋側ユニット 305a (図 43参照) が設けられた蓋部 303と、本体側ユニット 305bが設けられた本体部 307とが 180度 開いた状態となり、第 1実施例で図 15 (A)に示したように全体で 1つの直方体のごと き形状になる。
なお、図の (D) , (E)は、(C)と反対側力も見た断面となるので、 (C)とは左右が逆 に表れている。 [0149] このとき、連結体 320は、蓋側ユニット 305aの凹部 62a (図 32参照)と、本体側ュ- ット 305bの凹部 62bの中に完全に収納され、外力も視認できない状態となる。
そして、図 43 (C)に示すように、連結ユニット 305の蓋側アーム 312aは最も水平に 近づいた状態となって、その先端に軸支された転動ギア 317aは、蓋側アーム 312a が軸支される枢着突起 399から見て、周面ギア 331aの軸心より向こう側で周面ギア 3 31aの本体側ユニット 305b側の端部近傍に位置する。
[0150] 同様に、図 43 (D)に示すように、本体側アーム 312bは最も水平に近づいた状態と なって、その先端に軸支された転動ギア 317bは、本体側アーム 312bが軸支される 枢着突起 378から見て、周面ギア 331bの軸心より向こう側で周面ギア 331bの蓋側 ユニット 305a側の端部近傍に位置する。このとき、蓋側アーム 312aと本体側アーム 312bとは側面視交差した状態になっている。
[0151] またこのとき、図 43 (E)に示すように、押圧ユニット 40 (40a, 40b)のローラ 44 (44a , 44b)は、連結体 320の係止凹部 341 (341a, 341b) (図 34参照)に当接して係止 される。従って、コイルパネ 59 (59a, 59b)の付勢力により、少々の力では蓋側ュ- ット 305aと本体側ユニット 305bとが閉状態へ移行せず、開状態を維持することにな る。
[0152] 上述した開状態から、利用者によって手で力が加えられて蓋部 303と本体部 307と が閉方向へ折りたたみ操作されると、その力がコイルパネ 59の付勢力を超えた時点 で、ローラ 44が係止凹部 341から脱出する。そして、図 36、図 40、および図 44に示 すように蓋側ユニット 305aが取り付けられた蓋部 303と、本体側ユニット 305bが取り 付けられた本体部 307とが少し屈曲した状態に移行する。このようにローラ 44が係止 凹部 341から脱出する際に、良好な操作感となるクリック感を利用者に与えることがで きる。
[0153] この閉方向への移行のとき、蓋側ユニット 305aは、抜止回動軸 85a (図 36参照)を 仮想の回転軸として回動し、本体側ユニット 305bは、抜止回動軸 85b (図 36参照)を 仮想の回転軸として回動する。
[0154] このとき、図 44 (C)に示すように、転動ギア 317aは、周面ギア 331aのギアと嚙み合 いつつ該周面ギア 331aの上を転動し、蓋側ユニット 305aの方へ移動する。この移 動に際して、転動ギア 317aは、中心ギア 322aを回転させる。
[0155] これと対称に、図 44 (D)〖こ示すよう〖こ、転動ギア 317bは、周面ギア 331bのギアと 嚙み合いつつ該周面ギア 331bの上を転動し、本体側ユニット 305bの方へ移動する 。この移動に際して、転動ギア 317bは、中心ギア 322bを回転させる。
[0156] ここで、中心ギア 322aと中心ギア 322bとは互いに嚙み合っており、同一回転量だ け逆回転する。従って、蓋側アーム 312aと本体側アーム 312bは回転量が常時同一 で対称回転となり、蓋側ユニット 305aから連結体 320が進出した進退距離 La (図 44 参照)と、本体側ユニット 305bから連結体 320が進出した進退距離 Lb (図 44参照)と の比率は 1対 1となり、均等に進出する。これにより安定したスムーズな操作感が得ら れること〖こなる。
[0157] なお、この少し閉状態で移動した角度では、図 44 (E)に示すように、押圧ユニット 4 0のローラ 44がそれぞれ係止凹部 342に当接して回転係止されている。従って、例 えば 170° や 160° といった角度で携帯電話機 301の開閉角度がー且安定する。
[0158] さらに閉方向へ折りたたみ操作されると、図 37、図 41、および図 45に示すように屈 曲した状態に移行する。この移行の間も、蓋側ユニット 305aから連結体 320が進出 した量と、本体側ユニット 305b力も連結体 320が進出した量との比率は、 1対 1の比 率が維持され、常に均等に進出する。
[0159] このとき、図 45 (E)に示すように、押圧ユニット 40のローラ 44は転動レール 343上 に乗り上げているため、常にコイルパネ 59 (59a, 59b)の付勢力を強く受けることに なる。そして、この転動レール 343は、回転中心となる抜止回動軸 85a, 85bを中心と する転動レール 343までの半径力 連結体 320の中心から蓋部 303側と本体部 307 側の各端部に向けてそれぞれ広がるように形成されている。このため、コイルパネ 59 の付勢力によってローラ 44が閉方向へスムーズに転動し、吸 、込まれるように閉方 向へ自然に移行する。
[0160] そして、閉方向への自然な移行に任される力、さらに閉方向へ折りたたみ操作され ると、図 38、図 42、および図 46に示すように、完全に折りたたまれた閉状態に移行 する。このとき、図 46に示すように、転動ギア 317aは、開状態とは逆側、すなわち周 面ギア 331aにおける蓋側連結ユニット 305a側の端部近傍に位置する。また、転動 ギア 317bは、開状態とは逆側、すなわち周面ギア 331bにおける本体側連結ュ-ッ ト 305b側の端部近傍に位置する。
[0161] 従って、図 46 (C)に示すように、軸穴 332aの軸心(中心ギア 322aの軸心)と転動 ギア 317aの軸心と枢着突起 399の軸心を結ぶ線が略 L字型になる。また、図 46 (D) に示すように、軸穴 332bの軸心と転動ギア 317bの軸心と枢着突起 378の軸心とを 結ぶ線は、上記略 L字型と対称な略 L字型になる。このとき、蓋側アーム 312aと本体 側アーム 312bとは側面視交差せず平行に近い状態になっている。そして、係止凹 部 344に押圧ユニット 40のローラ 44が当接して係止され、コイルパネ 59の付勢力に よって全閉状態を維持する。
[0162] これにより、蓋側アーム 312aと本体側アーム 312bとの間には適度な空間が確保さ れ、この空間の幅内に蓋側ガイドカバー 380aの厚みと本体側ガイドカバー 380bの 厚みとが収まるため、全閉状態に移行できる。
この閉状態力 開状態へ移行する際には、上述した閉方向への移行と全く逆に動 作する。
[0163] 以上の動作により、連結体 320が蓋側ユニット 305aと本体側ユニット 305bとに対し てそれぞれ円弧を描いて進退し、これに蓋部 303と本体部 307とが開閉するという斬 新な構造の携帯電話機 301を提供することができる。
[0164] そして、この開閉に際しては、リンクユニット 310の機能により、蓋側ユニット 305aと 本体側ユニット 305bとに対して連結体 320が均等に進退し、折りたたみの中心で対 称となる安定した動作を行うことができる。
[0165] また、連結体 320は、蓋側ガイド体 360a (図 32参照)の円弧面 66aに円弧外周面 2 9a (図 33参照)が当接した状態でスライド回動して進退するため、ひっかかりなく進 退することができる。特に、蓋側ガイドカバー 380aに設けられたスライド安定ィ匕ガイド 91a (図 32参照)と連結体 320に設けられた安定ィ匕溝 34a (図 34参照)とが係合する ことで、より安定したスライド回動を実現することができ、スムーズな進退を確実に実 現できる。
[0166] また、蓋部 303の連結部と本体部 307の連結部とに凹部 62a, 62bとをそれぞれ設 け、この凹部 62a内に、連結体 320の一端側を進退可能に取り付け、前記凹部 62b 内に、該連結体 320の他端側を進退可能に取り付けた。これにより、全開状態では 連結体 320を凹部 62a, 62b内に収納して隠蔽することが可能となり、携帯電話機 30 1の見た目を美しくできる。
[0167] また、抜止回動軸 85 (85a, 85b)を仮想の軸芯として円弧を描いて連結体 320を 進退させる進退ガイド 68 (68a, 68b)を、蓋側ユニット 305aと本体側ユニット 305bと に設け、連結体 320に側壁 28及び円弧外周面 29 (29a, 29b)を設けたことにより、 連結体 320を凹部 62 (62a, 62b)から円弧状に進退させることができる。このため、 開状態では連結体 320を凹部 62内に収納し、この開状態から閉状態への移行では 、連結体 320が凹部 62から円弧状に進出して蓋部 303と本体部 307が閉状態となる ことを許容するといつたことができる。
[0168] また、実施例 1と同様、蓋部 303側の円弧面 66aの軸は蓋回動軸 31a (実施例 1の 図 4参照)とし、本体部 307側の円弧面 66bの軸は本体回動軸 31b (実施例 1の図 4 参照)として、円弧の軸を異ならせて進退ガイド 68を形成することにより、全閉状態と 全開状態、及びその間の状態で、無理のない開閉動作を実現することができる。
[0169] また、蓋部 303と本体部 307との開閉角度が一定の角度となった際に凹部 62に対 する連結体 320の進退を係止する係止凹部 341 (341a、 41b) , 342 (342a, 342b ) , 344 (344a, 344b)及び押圧ユニット 40 (40a, 40b)を設けた。これにより、 0° 、 170° (若しくは 160° )、および 180° といった一定の角度で蓋部 303と本体部 30 7との開閉角度を安定させることができ、利用者にとって操作性が向上する。なお、係 止する開閉角度はこれらに限らず、他の角度で進退を係止するように係止凹部 341 , 342, 344を形成してもよぐまた、進退を係止する角度を 2または 4以上に設定して 係止凹部 341, 342, 344を形成してもよい。
[0170] また、前記押圧ユニット 40に付勢力を付与するコイルパネ 59 (59a, 59b)を採用し たことにより、一定の角度で蓋部 303と本体部 307とを安定させる力をコイルパネ 59 の付勢力によって容易に調整することができ、程よ!、クリック感の開閉機構を容易に 提供することができる。
[0171] さらに、全開状態カも閉状態まで (全閉状態の手前まで)は、軸当接溝 21a, 21bに 抜止回動軸 85a, 85bが当接していることで、連結体 320が蓋側ユニット 305a及び 本体側ユニット 305bから抜け落ちることを防止できる。そして、全閉状態では、抜止 突起 22a, 22bが係止辺 64a, 64bに当接することで、連結体 320が蓋側ユニット 30 5a及び本体側ユニット 305bから抜け落ちることを防止できる。
[0172] なお、開閉位置を位置決めするための押圧ユニットは蓋側押圧ユニット 40aと本体 側押圧ユニット 40bの 2つを備えた力 いずれか一方を 1つだけ備える構成にしてもよ い。この場合も、リンクユニット 310によって対象に開閉する良好な操作感が得られる
[0173] また、前記円弧面 66aは、連結体 320を円弧状にスライドして進退させるためのもの であるから、面で構成するに限らず、円弧状のレールを幅方向に複数配設するなど、 他の形状に形成しても良い。さらに、 2つの壁面 67aは、連結体 320がスライドする際 にガタツキが発生しないようにするためのものであるから、鉛直面に限らず、他の形状 に形成してもよい。
[0174] そして、前記抜止突起用溝 65aと係止辺 64aとは、連結体 320が蓋側ユニット 305a 力 抜け落ちることを防止するためのものであるから、この形状に限らず他の形状に 形成してもよぐさらには、前記円弧面 66aの一部に形成してもよい。例えば、円弧面 66aの一部を進退方向に沿って連結端面 61aの手前まで円弧状に凹に形成してこ れを抜止突起用溝 65aとし、該抜止突起用溝 65aの連結端面 6 la側に係止辺 64aを 設けることができる。この場合、連結体 320の抜止突起 22aは、連結体 320の正面の 上側端に設けるとよい。
[0175] また、係止凹部 341 , 342, 344は、スライド板 27に設けず、側壁 28の内面に設け ても良い。この場合は、ローラ 44を例えば球体で形成して幅方向外側へ向けて付勢 して、側壁 28の内面に設けた係止凹部に係止されるように構成すればよい。このよう に構成しても、携帯電話機 301を所定の開閉角度で位置決めすることができ、また程 良 、クリック感を得ることができる。
また、ローラ 44は、滑りやすい形状や素材で非回転に構成してもよい。この場合で も、開閉動作をスムーズに行い、開閉角度を係止することができる。
[0176] また、全開状態では、連結体 320が完全に見えないように隠蔽する構成としたが、 例えば蓋側ガイドカバー 380aや本体側ガイドカバー 380bの連結側に孔ゃ溝を設け 、全開状態でも連結体 320がー部視認できるように構成してもよい。この場合でも、従 来のように無骨なヒンジが突出してそのまま見えるといったことはなぐスマートなデザ インの携帯電話機 301を提供することができる。
実施例 5
[0177] 次に、第 5実施例について説明する。
図 47は、第 5実施例の携帯電話機 401の平面図を示し、図 48 (A)は、携帯電話機 401の正面図を示し、図 48 (B)は、連結ユニット 405の内部の平面拡大断面図を示 し、図 49は、斜め上方力も見た連結ユニット 405の分解斜視図を示し、図 50は、斜 め下方から見た連結ユニット 405の分解斜視図を示し、図 51は連結体 420の斜視図 を示し、図 52は開状態の連結ユニット 405の一部を下方から見た斜視図を示す。
[0178] 携帯電話機 401は、第 4実施例の携帯電話機 301の蓋部 303と同様の蓋部 403と 、第 4実施例の携帯電話機 301の本体部 7と同様の本体部 407とを備えている。前記 蓋部 403には、第 4実施例の蓋側ユニット 305a (図 2参照)に対応する蓋側ユニット 4 05aが設けられ、前記本体部 407には、第 4実施例の本体側ユニット 305b (図 2参照 )に対応する本体側ユニット 405bが設けられて 、る。
[0179] 開状態の蓋側ユニット 405aと本体側ユニット 405bとの連結部内には、連結体 420
(図 50参照)およびリンクユニット 410が収納されている。そして、このリンクユニット 41 0と連結体 420と蓋側ユニット 405aと本体側ユニット 405bとで連結ユニット 405が構 成されている。
[0180] 前記蓋側ユニット 405aは、蓋側ガイドカバー 480aと蓋側ガイド体 460aとで構成さ れ、前記本体側ユニット 405bは、本体側ガイドカバー 480bと本体側ガイド体 460bと で構成されている。
[0181] 蓋側ガイドカバー 480aは、第 4実施例の蓋側ガイドカバー 380aと同様のものであ り、リンク枢着部 398と同様のリンク枢着部 498を設けたものである。また、本体側ガイ ドカバー 480bは、第 4実施例のガイド板 377と同様で位置を異ならせたガイド板 477 を備えたことを除き、第 4実施例の本体側ガイドカバー 380bと同一のものである。
[0182] なお、前記リンク枢着部 498には、携帯電話機 401の幅方向で内側へ突出する枢 着突起 499が設けられており、前記ガイド板 477には、携帯電話機 401の幅方向で 内側へ突出する枢着突起 478が設けられて 、る。
[0183] 前記リンクユニット 410は、蓋側ユニット 405a側の蓋側リンクユニットと、本体側ュ- ット 405b側の本体側リンクユニットとで構成される。
蓋側リンクユニットは、図 52に示すように、リンク枢着部 498の枢着突起 499に一端 が軸支される蓋側アーム 412aと、該蓋側アーム 412aの他端に前記枢着突起 499の 枢軸と平行に軸支される転動ギア 417aと、該転動ギア 417aと嚙み合うと共に回転軸 が平行な中心ギア部 422aと、該中心ギア部 422aの回転軸を中心とする円弧状に歯 が並べられて連結体 420の内面に形成される周面ギア 431a (図 51参照)と、で構成 される。
[0184] ここで、リンク枢着部 498は第 4実施例のリンク枢着部 398と同様であり、蓋側ァー ム 412aは第 4実施例の蓋側アーム 312aと同様であり、転動ギア 417aは第 4実施例 の転動ギア 317aと同様である。また、中心ギア部 422aは、第 4実施例の中心ギア 32 2aに対応するものであり、ギアサイズが同一であるギア 422e, 422cをシャフト 422d で連結して構成している。従って、ギア 422e, 422cは一体に回転し、中心ギア部 42 2aは 1つのギアとして機能する。
[0185] 本体側リンクユニットは、上記蓋側リンクユニットとは対称に構成され、ガイド板 477 の枢着突起 478に一端が軸支される本体側アーム 412bと、該本体側アーム 412bの 他端に前記枢着突起 478の枢軸と平行に軸支される転動ギア 417bと、該転動ギア 4 17bと嚙み合うと共に回転軸が平行な中心ギア 422bと、該中心ギア 422bの回転軸 を中心とする円弧上に歯が並べられて連結体 420の内面に形成される周面ギア 431 b (図 51参照)と、で構成される。
ここで、ガイド板 477は第 4実施例のガイド板 377と同様であり、蓋側アーム 412bは 第 4実施例の蓋側アーム 312bと同様であり、転動ギア 417bは第 4実施例の転動ギ ァ 317bと同様であり、中心ギア 422bは、第 4実施例の中心ギア 322bと同様である。
[0186] また、中心ギア 422bには、角度固定ユニット 440が接続されている。
この角度固定ユニット 440は、第 3実施例の角度固定ユニット 240に対応するもの であり、第 3実施例のコイルパネ 215と同様のコイルパネ 463、第 3実施例の係止凸 体 221と同様の係止凸体 462、および、第 3実施例の係止ガイド体 234の係止ガイド 231, 236と同様の係止ガイド(図示省略)を備えた係止ガイド体 461で構成されてい る。コイルパネ 463、係止凸体 462、および係止ガイド体 461は、この順で配され、こ れらに軸体 421bが揷通されている。
[0187] 前記連結体 420の内面には、図 51に示すように、第 3実施例の周面ギア 331aと同 様の周面ギア 431aと、第 3実施例の周面ギア 331bと同様の周面ギア 431bと力 中 心軸を異ならせて一定間隔を隔てて左右平行に設けられている。この離間間隔は、 第 3実施例より広く構成されている。
[0188] また、第 3実施例の軸受け部 333a, 333bと同様の軸受け部 433a, 433b力 連結 体 420の内側底部で周面ギア 431aと周面ギア 431bの間に立設されている。
[0189] また、軸受け部 433bの軸穴 432bの軸心と同軸上の軸穴 452を有する軸受け部 4 51力 軸受け部 433bと平行に立設されている。この軸受け部 451と軸受け部 433b の間には、図 49に示す軸体 421bが回転可能に軸支され、該軸体 421bに角度固定 ユニット 440が装着されている。この角度固定ユニット 440は、係止ガイド体 461が軸 受け部 433bに回転しないように装着され、係止凸体 462が軸体 421bと一体に回転 するように装着される。軸体 421bは、中心ギア 422bと一体に回転するように装着さ れるため、係止凸体 462は中心ギア 422bと一体に回転し、係止ガイド体 461は常時 非回転となって、実施例 3で説明した角度固定機能が実現される。
[0190] その他の構成要素は、第 3実施例および第 4実施例と同一であるので、同一要素 に同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
[0191] 次に、蓋側ユニット 405aおよび本体側ユニット 405bに対して連結体 420が進退す ることで実行される連結ユニット 405の開閉動作、および携帯電話機 401の開閉動 作について説明する。
[0192] 図 52は、開状態の連結ユニット 405の一部の斜視図を示し、図 53は、開状態から 少し閉方向へ変化させた連結ユニット 405の一部の斜視図を示し、図 54は、さらに 閉方向へ変化させた連結ユニット 405の一部の斜視図を示し、図 55は、閉状態の連 結ユニット 405の一部の斜視図を示す。なお、これら図 52力ら図 55は、図 50におけ る右下位置から見た図を示して 、る。
また、図 56は、開状態のリンクユニット 410と角度固定ユニット 440の斜視図を示し 、図 57は、開状態力も少し閉方向へ変化させたリンクユニット 410と角度固定ユニット 440の斜視図を示し、図 58は、さらに閉方向へ変化させたリンクユニット 410と角度 固定ユニット 440の斜視図を示し、図 59は、閉状態のリンクユニット 410と角度固定 ユニット 440の斜視図を示す。
[0193] そして、図 60は、開状態の連結ユニット 405部分の拡大断面による説明図を示し、 図 61は、開状態力も少し閉方向へ変化させた連結ユニット 405部分の拡大断面によ る説明図を示し、図 62は、さらに閉方向へ変化させた連結ユニット 405部分の拡大 断面による説明図を示し、図 63は、閉状態の連結ユニット 405部分の拡大断面によ る説明図を示す。なお、図 60から図 63は、(G)が図 47における G— G矢視の断面図 を示し、 (H)が図 47における H—H矢視の断面図を示す。
なお、図における(G)と (H)は、反対側力も見た断面であるので、左右が逆に表れ ている。
[0194] これらの各図により説明する開閉動作は、リンクユニット 410については第 4実施例 のリンクユニット 310の開閉動作と同一であり、角度固定ユニット 340については第 3 実施例の角度固定ユニット 240と同一であるため、その詳細な説明を省略する。
[0195] この第 5実施例の携帯電話機 401により、第 4実施例のリンクユニット 310と同一の 作用効果と、第 3実施例の角度固定ユニット 240と同一の作用効果が得られる。 実施例 6
[0196] 次に、第 6実施例について説明する。
この第 6実施例は、上述した第 4実施例とほぼ同一であり、第 4実施例のローラ 44
【こよる押圧ユニット 40の代わり【こ、球体 552 (552a, 552b)【こよる押圧ユニット 550 (
550a, 550b)を用いたものである。
[0197] 図 64は、開状態の連結ユニット 305 (第 4実施例の図 30参照)の一部を下方力も見 た斜視図を示し、図 65は、開状態のリンクユニット 310と押圧ユニット 550の斜視図を 示す。
[0198] 蓋側押圧ユニット 550aは、図 64に示すように、第 4実施例の蓋側ガイドカバー 380 aに対応する蓋側ガイドカバー 580aの裏面に下方へ向けて突出形成された筒状部 5 51a、該筒状部 551a内に収納されたコイルパネ 553a、および該コイルパネにより筒 状部 551aで下方の開口部へ向けて付勢される球体 552aによって構成されている。
[0199] 本体側押圧ユニット 550bは、第 4実施例の本体側ガイドカバー 380b対応する本 体側ガイドカバー 580bの裏面に下方へ向けて突出形成された筒状部 551b、該筒 状部 55 lb内に収納されたコイルパネ 553b、および、該コイルパネ 553bにより筒状 部 551bで下方の開口部へ向けて付勢される球体 552bによって構成されている。
[0200] 連結体 520の内側には、図 65に示すように、蓋側押圧ユニット 550aの球体 552a が転動するガイドレールとして、係止凹部 541a, 542a,転動レール 543a、および係 止凹部 544aが内側力 外側へこの順で設けられて 、る。
[0201] また、これと対称に、本体側押圧ユニット 550bの球体 552bが転動するガイドレー ルとして、係止凹部 541b, 542b,転動レール 543b、および係止凹部 544bが内側 力 外側へこの順で設けられて 、る。
[0202] これらは、第 4実施例における係止凹部 341a (341b) , 342a (342b)、転動レール
343a (343b)、および係止凹部 344a (344b)に対応するものであり、幅広に形成さ れている以外は第 4実施例と同一である。
[0203] その他の構成要素は、第 4実施例と同一であるので、同一要素に同一符号を付し てその詳細な説明を省略する。
[0204] 以上の構成により、リンクユニット 310は、第 4実施例と同一の開閉動作を行うことが でき、第 4実施例と同一の作用効果を得ることができる。
また、押圧ユニット 550の球体 552は、係止凹部 541, 542、転動レール 543、およ び係止凹部 544をガイドレールとして転動するため、第 4実施例の押圧ユニット 40と 同一の作用効果を得ることができる。
[0205] また、押圧ユニット 550を採用したことにより、第 4実施例の押圧ユニット 40を採用し た場合に比べて連結体 520の内側の空間を広く確保することができる。このため、蓋 部 303内の電子機器と本体部 307内の電子機器とを電気的に接続する接続ケープ ルを収納する自由度が高まる。
[0206] この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の携帯端末は、実施形態の携帯電話機 1, laに対応し、
以下同様に、 第 1筐体は、蓋部 3, 303, 403に対応し、
連結機構 ίま、連結ユニット 5, 205, 305, 405に対応し、
第 2筐体は、本体部 7, 307, 407に対応し、
連結部材は、連結体 20, 220, 320, 420, 520に対応し、
開口部は、凹部 62a, 62bに対応し、
進退比率安定ィ匕部は、リンクユニット 100, 210, 310, 410に対応し、
2筐体側接続は、枢着突起 102とガイド板 98の枢着に対応し、
第 2筐体側アームは、本体側アーム 103, 243, 312b, 412bに対応し、 連結部材側接続は、スライド体 105 (251)とガイド 30 (230)の係合に対応し、 第 1筐体側接続は、枢着突起 106とリンク枢着部 77の枢着に対応し、
第 1筐体側アームは、蓋側アーム 107, 212, 312a, 412aに対応し、
枢着部は、軸部材 109およびシャフト 227に対応し、
第 1筐体側の回動軸は、回動軸 133aに対応し、
第 2筐体側の回動軸は、回動軸 133bに対応し、
進退量は、進退距離 La, Lbに対応し、
一定比率は、 1対 1に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなぐ多くの実施の 形態を得ることができる。
産業上の利用可能性
本願発明は前述の携帯電話機に限らず、他の携帯電話機や PDA等の携帯端末 にも適用できる。

Claims

請求の範囲
[1] 第 1筐体と第 2筐体とを、互いが重なる閉状態と該閉状態力 見開き式に開けられ た開状態とに開閉可能に連結する連結機構であって、
前記第 1筐体の連結側と前記第 2筐体の連結側とにそれぞれ設けられた開口部と、 前記第 1筐体の開口部内と前記第 2筐体の開口部内とに両端がそれぞれ進退可能 に取り付けられた連結部材と、
前記第 1筐体からの前記連結部材の進退量と前記第 2筐体からの前記連結部材の 進退量とが一定比率となるよう安定させる進退比率安定化部とを備えた
連結機構。
[2] 前記進退比率安定化部を、前記第 1筐体に接続される第 1筐体側アームと、前記 第 2筐体に接続される第 2筐体側アームと、これらの第 1筐体側アームと第 2筐体側ァ ームとを枢動可能に枢着して前記連結部材に接続される枢着部とで形成し、 第 1筐体側アームを前記第 1筐体に接続する第 1筐体側接続、第 2筐体側アームを 前記第 2筐体に接続する第 2筐体側接続、および前記枢着部を前記連結部材に接 続する連結部材側接続を有し、
これらの接続の方法は、前記各筐体側接続と前記連結部材側接続との一方が枢動 許容する枢着であり、他方が一定方向に移動可能な可動支持である
請求項 1記載の連結機構。
[3] 前記可動支持を、スライド移動を許容するスライド可動支持とし、
前記第 1筐体側アームと前記第 2筐体側アームは、第 1筐体と第 2筐体とが閉状態の 際に当該記第 1筐体側アームと第 2筐体側アームとが対向する側の側面を凹に湾曲 または屈曲形成した
請求項 2記載の連結機構。
[4] 前記第 1筐体に一方が枢着された第 1筐体側アームと、
前記第 2筐体に一方が枢着された第 2筐体側アームとを備え、
前記第 1筐体側アームの他方と前記第 2筐体側アームの他方を、円弧を描いて移動 可能にそれぞれ支持する複数の支持部を前記連結部材に設けた
請求項 1記載の連結機構。
[5] 前記支持部を、
円弧状の内側に歯を配設した周面ギアで形成し、
該周面ギア上を転動する転動ギアを、前記第 1筐体側アームの他方と前記第 2筐体 側アームの他方にそれぞれに設け、
前記転動ギアと嚙み合って前記各周面ギアの中心軸で回転許容する中心ギアを前 記各周面ギアに対応して設け、
前記第 1筐体側アームの転動ギアと嚙み合う中心ギアと、前記第 2筐体側アームの転 動ギアと嚙み合う中心ギアとを互いに逆周りとなるよう連結した
請求項 4記載の連結機構。
[6] 第 1筐体と第 2筐体とを、互いが重なる閉状態と該閉状態力 見開き式に開けられ た開状態とに開閉可能に連結する連結機構であって、
前記第 1筐体の連結側と前記第 2筐体の連結側とにそれぞれ設けられた開口部と、 前記第 1筐体の開口部内と前記第 2筐体の開口部内とに両端がそれぞれ進退可能 に取り付けられた連結部材とを備え、
前記連結部材を、前記第 1筐体側の回動軸で第 1筐体に軸支し、前記第 2筐体側の 回動軸で第 2筐体に軸支した
連結機構。
[7] 請求項 1から 6のいずれ力 1つに記載の連結機構を備えた
携帯端末。
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