WO2007013614A1

WO2007013614A1 - 通信方法、通信システム及び通信端末

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Publication number: WO2007013614A1
Application number: PCT/JP2006/315027
Authority: WO
Inventors: Kousuke Okada
Original assignee: Kyocera Corporation
Priority date: 2005-07-28
Filing date: 2006-07-28
Publication date: 2007-02-01
Also published as: CN101273658B; JPWO2007013614A1; CN101273658A; US9118766B2; US20100167767A1; EP1915009A1; EP1915009B1; KR101005959B1; KR20080039943A; EP1915009A4

Abstract

　グループ通信に参加する各端末が他の端末の状態を把握できる１対多の通信方法、通信システム及びこれに用いられる通信端末に関し、各通信端末において自通信端末の状態に関する情報（例えば基地局からの電波の受信感度など）が取得され、通信管理装置を介して他の通信端末へ送信される。そして、各通信端末に設けられた表示部に、他の通信端末の状態に関する情報が表示される。これにより、各々の通信端末が他の通信端末の状態に関する情報を正しく把握できるため、他の通信端末が正常に会話できる状態にあるか否かが判断可能になり、１対多の通信においてユーザ間の認識に違いが発生することを防止できる。

Description

明細書

通信方法、通信システム及び通信端末

技術分野

[0001] 本発明は、携帯電話機等の通信端末による 1対多の通信方法とその通信システム、並びに 1対多の通信を行う通信端末に関するものである。

背景技術

[0002] 近年、電話機の通信態様が多様ィ匕しており、回線交換による従来の音声通話にカロえて、 IP (internet protocol)網を利用したパケット通信を行うことが可能な電話機が広く利用されている。例えば、携帯電話機同士でリアルタイムに電子メールをやり取りすることにより会話を行う「チャットメール」がある（特許文献 1参照)。チャットメールは、予め登録されたメンバによってグループを形成し、このグループ内でリアルタイムに文字などのデータをやり取りする「グループ通信」と呼ばれる通信態様の 1つである。

[0003] グループ通信においては、一般に、グループ内の 1の端末が送信者、他の端末が受信者となって、 1対多の通信が行われる。複数の端末が通信に参加する場合、現在どのようなメンバが通信に参加しているかを端末側で把握できれば便利であるため、例えば特許文献 2に記載されるシステムでは、グループ通信を管理するサーバ装置力各端末へ参カ卩中のメンバのリストが提供され、これが各端末の表示部に表示される。

[0004] このようなグノレープ通信にぉ、て、 VoIP (voice over internet protocol)を禾 lj用した音声通話を行う試みがあり、その一つに PoC (push to talk over cellular)と呼ばれるものがある。 PoCでは、 SIP (session initiation protocol)サーバによって各グループとグループ内の各メンバを管理し、パケットィ匕した音声の呼制御を行う（特許文献 3参照)。

[0005] PoCにおいてグループ通信を終了する端末は、例えば特許文献 3に記載されるように、通信を管理するサーバ装置へ通信終了の要求を送信する。サーバ装置は、この終了要求を受信すると、端末のグループ通信を終了させる所定の手続きを行い、手続きの完了により通信が終了したことを要求元の端末へ通知する。特許文献 1 :特開 2005— 18423号公報

特許文献 2 :特開 2005— 136524号公報

特許文献 3 :特表 2005— 518166号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] 1の端末がグループ通信を終了する場合、例えば上述のように、端末がサーバ装置へ終了要求を送信することにより、サーバ装置は端末の通信終了を把握できる。そのため、終了要求を受けたサーバ装置が通信に参加中の他の端末へその旨を通知することにより、他の端末も参加者が抜けたことを正しく把握できる。

[0007] しかしながら、無線通信を行う携帯電話機の場合、基地局からの電波が携帯電話機に届き難くなると、通信が途絶えてしまう可能性がある。グループ通信において受信中の端末が通信不能になると、他の端末のユーザはそのことを知らないまま会話を進めてしまうため、ユーザの間に認識の違いが発生し、円滑なコミュニケーションが阻害される。

[0008] すなわち、通常のグループ通信では、 1の端末力複数の端末へ 1方向に情報が送信されるため、各端末は他の受信中の端末がどのような状態にある力をリアルタイムに把握できなヽと、う不都合がある。

本発明は力かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、通信に参加する各端末において他の端末の状態を把握できる 1対多の通信方法及び通信システムと、そのような通信システムにおいて用いられる通信端末を提供することにある。

課題を解決するための手段

[0009] 本発明の第 1の観点は、無線通信を行う 3以上の通信端末のうちの 1つが他の複数の通信端末へデータを送信する通信方法に関する。上記第 1の観点に係る通信方法は、前記 3以上の通信端末の各々が、自通信端末の状態に関する第 1の情報を取得する第 1のステップと、前記 3以上の通信端末の各々が、前記取得した第 1の情報を管理装置に送信する第 2のステップと、前記管理装置が、前記通信端末から第 1の情報を受信すると、当該受信した第 1の情報を前記 3以上の通信端末の各々、若しくは、当該第 1の情報の送信元を除く他の通信端末の各々に送信する第 3のステップと、前記 3以上の通信端末の各々が、前記管理装置から受信した第 1の情報を、各々に設けられた表示部に表示する第 4のステップとを有する。

[0010] 本発明の第 2の観点は、無線通信を行う 3以上の通信端末と管理装置とを具備し、前記 3以上の通信端末のうちの 1つが他の複数の通信端末へデータを送信する通信システムに関する。上記第 2の観点に係る通信システムにおいて、前記管理装置は、前記通信端末と通信する第 1の通信部と、前記 3以上の通信端末の各々から送信される各通信端末の状態に関する第 1の情報を前記第 1の通信部に受信するよう制御する第 1の受信制御部と、前記第 1の情報を受信すると、当該受信した第 1の情報を前記第 1の通信部から前記 3以上の通信端末の各々、若しくは当該第 1の情報の送信元を除く他の通信端末の各々に送信する第 1の送信制御部とを有し、前記通信端末は、前記管理装置と通信する第 2の通信部と、情報を表示する表示部と、自通信端末の状態に関する前記第 1の情報を取得する情報取得部と、前記取得した第 1の情報を前記管理装置へ送信するよう前記第 2の通信部を制御する第 2の送信制御部と、前記管理装置から送信される前記第 1の情報を受信するよう前記第 2の通信部を制御する前記第 2の受信制御部と、前記受信した第 1の情報を前記表示部に表示する表示制御部とを有する。

[0011] 本発明の第 3の観点は、無線通信を行う 3以上の通信端末のうちの 1つが他の複数の通信端末へデータを送信する通信システムで用いられる通信端末に関する。上記第 3の観点に係る通信端末は、前記通信システムと通信する通信部と、情報を表示する表示部と、自通信端末の状態に関する第 1の情報を取得する情報取得部と、前記取得した第 1の情報を送信するよう前記通信部を制御する送信制御部と、前記通信システム内の他の通信端末において取得された前記第 1の情報を受信するよう前記通信部を制御する受信制御部と、前記受信された第 1の情報を前記表示部に表示する表示制御部とを有する。

[0012] 前記送信制御部は、前記情報取得部において取得される第 1の情報が変化すると、当該変化した第 1の情報を前記通信部に送信させるよう制御しても良い。

[0013] 前記受信制御部は、前記第 1の情報の送信要求を前記通信部において受信しても良い。この場合、前記送信制御部は、前記送信要求が受信された場合に、前記第 1 の情報を前記通信部から送信しても良、。

[0014] 前記受信制御部は、前記送信要求に応答しな!、通信端末の情報を含んだ前記第 1の情報を前記通信部において受信しても良い。この場合、前記表示制御部は、前記受信した第 1の情報に基づいて、前記送信要求に応答しない通信端末の情報を前記表示部に表示しても良、。

[0015] 前記表示制御部は、前記通信システム内の全通信端末のリストであって、各通信端末の項目に電波受信状態を表すマークが付されている、若しくは、各通信端末の項目が電波受信状態を識別可能なマークによって表されているリストを、前記第 1の情報に基づいて生成し、前記表示部に表示しても良い。

例えば、前記表示制御部は、各通信端末の電波受信状態に応じて、前記マークの色、大きさ及び形状の少なくとも 1つを変えても良い。

発明の効果

[0016] 本発明によれば、通信に参加する各端末において他の端末の状態 (例えば電波受信状態)を把握できるため、ユーザの間に認識の違いが発生することを防止し、円滑なコミュニケーションを実現できる。図面の簡単な説明

[0017] [図 1]図 1は、本発明の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。

[図 2]図 2は、本発明の実施形態に係る通信端末の構成の一例を示す図である。

[図 3]図 3は、通信管理装置の構成の一例を示す図である。

[図 4]図 4は、通信管理装置のデータベースに登録される情報の一例を示す図である

[図 5]図 5は、通信端末における処理の第 1の例を示す図である。

[図 6]図 6は、通信管理装置における電波感度データの更新処理の第 1の例を示す図である。

[図 7]図 7は、通信システムの全体動作の第 1の例を示す図である。

[図 8]図 8は、通信端末における処理の第 2の例を示す図である。

[図 9]図 9は、通信管理装置における電波感度データの更新処理の第 2の例を示す図である。 [図 10]図 10は、通信システムの全体動作の第 2の例を示す図である。

[図 11]図 11は、通信端末の表示部に表示される画面の一例を示す図である。

[図 12]図 12は、電波受信感度を表すマークの例を示す図である。

符号の説明

[0018] 1…アンテナ、 2, 8…通信部、 3…キー入力部、 4…音声処理部、 5…表示部、 6, 1 1…記憶部、 111…データベース、 7, 10…制御部、 71, 103…送信制御部、 72, 1 02···受信制御部、 73···表示制御部、 74···電波受信感度取得部、 101…データべース制御部、 9…ユーザインターフェース部、 100—1〜： ί00—4···通信端末、 200 …通信管理装置、 300···通信網、 300—1〜300— 3···基地局。

発明を実施するための最良の形態

[0019] これより図面を参照して本発明の好適実施例について説明する。

[0020] 図 1は、本発明の実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。

本実施形態に係る通信システムは、例えば図 1に示すように、 3以上の通信端末（1 00-1, 100-2, 100-3, ···)と、通信管理装置 200とを有する。

[0021] 通信端末 100— i(iは正の自然数を示す）は、例えば携帯電話機等の無線通信端末であり、基地局（300—1, 300-2, 300-3, ···)を介して通信網 300に接続される。また、通信端末 100— iは、通信網 300に接続される通信管理装置 200の制御に従ってデータ通信を行う。本実施形態では、一例として、 PoC(push to talk over cell ular)によるグループ通信を行うものとする。

[0022] このデータ通信において伝送されるデータには、例えば通話の音声や、画像、文字などのデータが含まれる。

[0023] 本通信システムでは、 3以上の通信端末（100—1, 100-2, 100— 3, ···)のうち、通信管理装置 200によって発言を許可された 1の通信端末が他の複数の通信端末へ音声データを送信可能である。発言を希望する通信端末は、例えば通信管理装置 200に対して発言を許可するように要求コマンドを送信する。

[0024] 通信端末 100— iは、基地局力も送信される電波の受信状態に関する情報 (第 1の情報)を取得する。例えば、基地局から送信される電波の受信感度を一定時間毎に測定し、その測定結果を電波受信状態の情報として取得する。通信端末 100— iは、取得した電波受信状態の情報を通信管理装置 200に送信する。

[0025] 例えば、通信端末 100— iは、取得した電波受信状態の情報に基づいて、電波受信状態が変化した力否か判定し、変化したと判定した場合、変化後に取得した電波受信状態の情報を通信管理装置 200へ送信する。

例えば、通信端末 100— iは、前回取得した情報と今回取得した情報を比較し、両者が異なっている場合に、電波受信状態が変化したと判定する。あるいは、取得した情報が表す電波受信状態の度合!/、を所定のしき!、値と比較し、この度合、がしき!/、値より悪化するか、若しくは、しきい値より改善する場合に、電波受信状態が変化したと判定しても良い。

[0026] また、通信端末 100— iは、通信管理装置 200の情報送信要求に応じて、電波受信状態の情報を通信管理装置 200に送信しても良い。すなわち、通信管理装置 200から所定の情報送信要求を受信した場合に、取得した電波受信状態の情報を通信管理装置 200へ送信しても良ヽ。

[0027] 更に、通信端末 100— iは、通信管理装置 200から提供される各種の情報を表示可能な表示部を有している。例えば、現在通信に参加している端末の一覧や、各端末において取得された電波受信状態の情報などを表示部に表示する。

[0028] 通信管理装置 200は、 3以上の通信端末（100—1, 100— 2, 100— 3,…；)による PoCのグループ通信を管理する装置である。

通信管理装置 200は、 1の通信端末力 PoCによるグループ通信の開始要求を受けると、その要求に応じて相手方の通信端末を呼出し、通信セッションを確立する。

[0029] 通信セッションの確立後、通信管理装置 200は、各通信端末から送信される上述の電波受信状態の情報を受信する。通信管理装置 200は、グループ通信に参加する通信端末の情報を管理するためのデータベースを保持しており、各通信端末から送られてくる電波受信状態の情報を受信すると、これを端末の状態を表す情報の 1 つとしてデータベースに登録する。

[0030] 通信管理装置 200は、先に述べたように各通信端末から自発的に送信される電波受信状態の情報をデータベースに登録しても良いし、あるいは、各通信端末に対して情報の送信を要求した結果として送られてくる電波受信状態の情報をデータべ一スに登録しても良い。後者の場合、通信管理装置 200は、例えば一定期間毎に各通信端末に対して情報送信を要求する。

[0031] 通信管理装置 200は、データベースに登録される電波受信状態の情報が更新された場合、その更新された情報を通信端末に送信する。このとき、通信管理装置 200 は、全通信端末に対して情報を一斉に送信しても良いし、あるいは、更新された情報の提供元の通信端末を除く一部の通信端末にのみ情報を送信しても良い。

[0032] 図 2は、本発明の実施形態に係る通信端末（100— 1, 100- 2, · ··)の構成の一例を示す図である。

通信端末は、例えば図 2に示すように、アンテナ 1と、通信部 2と、キー入力部 3と、音声処理部 4と、表示部 5と、記憶部 6と、制御部 7とを有する。

[0033] 通信部 2は、通信網 300の基地局（300—1, 300— 2)との間の無線通信に関する処理を行う。例えば、制御部 7から供給される送信データに所定の変調処理を施して無線信号に変換し、アンテナ 1から送出する。また、アンテナ 1において受信される基地局からの無線信号に所定の復調処理を施して受信データに変換し、制御部 7に出力する。

通信端末は、この通信部 2を介して、通信網 300に接続される通信管理装置 200 や他の通信端末と通信を行う。

[0034] キー入力部 3は、通信端末にユーザの指示を入力するための装置である。例えば数字キー、文字キー、矢印キー、決定キーなど、各種の機能を持ったキーを有しており、これらのキーがユーザによって操作された場合に、その操作内容を電気信号に変換して制御部 7に出力する。

[0035] 音声処理部 4は、スピーカやマイクロフォンにおいて入出力される音声信号を処理する。すなわち、マイクロフォン力も入力される音声信号に増幅、アナログ—デジタル変換、符号化等の信号処理を施し、デジタルの音声データに変換して制御部 7に出力する。また、制御部 7から供給される音声データに復号化、デジタルアナログ変換、増幅等の信号処理を施し、アナログの音声信号に変換してスピーカに出力する

[0036] 表示部 5は、例えば液晶表示パネルや有機 ELパネルなどの表示デバイスを用いて構成されており、制御部 7から供給される画像データに応じた画像を表示する。例えば、発信時における発信先の電話番号や、着信時における着信相手の電話番号、受信メールや送信メールの内容、待ち受け画面、日付、時刻、バッテリ残量等を表示する。

[0037] また、表示部 5は、 PoCによるグループ通信を行っている場合、通信管理装置 200 力送られてくる各種の情報を表示する。例えば、グループ通信に参加している通信端末の一覧や、各通信端末の電波受信状態の情報などを表示する。

[0038] 記憶部 6は、制御部 7の処理で利用される各種のデータや、制御部 7の処理結果のデータを記憶する。例えば、制御部 7のコンピュータ 'プログラムや、その処理に用いる定数データ、処理過程で一時的に保持する必要がある変数データなどを記憶する

[0039] 制御部 7は、通信端末の全体的な動作に関わる種々の処理を行う。

例えばグループ通信に関する処理として、 PoCにおける所定のプロトコルに従った音声通話やデータ通信が適切に行われるように、音声処理部 4における音声の入出力、キー入力部 3からの文字データの入力、表示部 5における情報の表示、通信部 2 におけるデータの送受信を制御する。

[0040] 制御部 7は、例えば、記憶部 6に格納されるプログラム (オペレーティングシステム、アプリケーション等）に基づいて処理を実行するコンピュータを有しており、プログラムに従って上述した処理を実行する。

[0041] 制御部 7は、 PoCのグループ通信に関連する処理ブロックとして、送信制御部 71と

、受信制御部 72と、表示制御部 73と、電波受信感度取得部 74とを有する。

[0042] 電波受信感度取得部 74は、電波受信状態に関する情報として、基地局から送信される電波の受信感度のデータを取得する。例えば、通信部 2において受信される信号の強度や、干渉波に対する信号波の比などに基づ!、て電波の受信感度を数値化する。

[0043] 送信制御部 71は、 PoCのグループ通信の際に、通信部 2からデータを送信する処理を行う。例えば、 PoCのグループ通信を行っているときにキー入力部 3の所定の送信キーが押されると、通信部 2から通信管理装置 200に対して発言要求を送信する。この要求が通信管理装置 200において許可されると、音声処理部 4で入力される音声データを通信部 2から他の通信端末へ送信する。

[0044] また、送信制御部 71は、電波受信感度取得部 74において取得される受信感度のデータを、通信部 2から通信管理装置 200へ送信する。

例えば、送信制御部 71は、電波受信感度取得部 74において取得される受信感度のデータに基づいて、電波受信状態が変化したか否力判定し、変化したと判定した場合、その変化後に取得された受信感度のデータを通信部 2から通信管理装置 200 へ送信する。この場合、送信制御部 71は、前回取得した受信感度データと今回取得した受信感度データとを比較し、両者が異なっている場合に、電波受信状態が変化したと判定しても良い。あるいは、取得した受信感度データと所定のしきい値と比較し、受信感度データがしきい値より悪化する場合やしきい値より改善する場合に、電波受信状態が変化したと判定しても良い。

[0045] また、送信制御部 71は、通信管理装置 200から送られてくる受信感度の送信要求が通信部 2におヽて受信された場合に、電波受信感度所得部 74で取得した受信感度のデータを通信部 2から通信管理装置 200へ送信しても良い。

[0046] 受信制御部 72は、 PoCのグループ通信の際に、通信部 2においてデータを受信する処理を行う。例えば、グループ通信に参加している通信端末の一覧、他の通信端末の受信感度データなど、通信管理装置 200によって提供される各種の情報を受信する。また、受信感度の送信要求など、通信管理装置 200からの要求や通知なども受信する。

[0047] 表示制御部 73は、表示部 5における情報の表示に係わる制御を行う。例えば、 Po Cによるグループ通信時に通信管理装置 200から受信した各種の情報や通知を表示部 5において表示する。

[0048] 次に、通信管理装置 200の構成について説明する。

図 3は、通信管理装置 200の構成の一例を示す図である。

通信管理装置 200は、例えば図 3に示すように、通信部 8と、ユーザインターフエ一ス部 9と、制御部 10と、記憶部 11とを有する。

[0049] 通信部 8は、通信網 300を介した通信に関する処理を行う。例えば、 PoCによるグループ通信を行う場合、通信管理装置 200は IP網に接続される。通信部 8は、この I

P網を介したデータの送受信に関わる処理を行う。

[0050] ユーザインターフェース部 9は、例えばキーボードやマウス、ディスプレイ装置など、通信管理装置 200を操作するための情報を入出力する。

[0051] 記憶部 11は、制御部 10の処理で利用される各種のデータや、制御部 10の処理結果のデータを記憶する。例えば、制御部 10のコンピュータ 'プログラム、その処理に用いる定数データ、処理過程で一時的に保持する必要がある変数データなどを記憶する。

[0052] また、記憶部 11は、グループ通信に参加する通信端末の各種の情報を管理するためのデータベース 111を保持する。

図 4は、データベース 111に登録される情報の一例を示す図である。データベース 111には、例えば図 4に示すように、端末を保有するメンバの名前や、グループ通信に現在参加してヽるカゝ否か (すなわちログインして!/ヽるか否カゝ)を示す情報、各通信端末で取得された受信感度のデータ、端末に割り当てられた電話番号、表示部 5〖こおいてメンバのキャラクタを表示するために用いられる画像データなど、通信端末に関する様々な情報が含まれる。

[0053] 制御部 10は、通信管理装置 200の全体的な動作に関わる種々の処理を行う。例えば、 1つの通信端末からグループ通信の開始を要求された場合に相手方の通信端末を呼び出して通信セッションを確立する処理や、各通信端末の発言要求を調整して 1の通信端末に発言を許可する処理、各通信端末で取得された受信感度のデータを受信してデータベース 111に登録する処理、データベース 111に登録される情報をグループ通信に参加中の各通信端末に提供する処理などを行う。

[0054] 制御部 10は、例えば、記憶部 11に格納されるプログラム (オペレーティングシステム、アプリケーション等）に基づいて処理を実行するコンピュータを有しており、プログラムに従って処理を実行する。

[0055] 制御部 10は、 PoCのグループ通信に関連する処理ブロックとして、データベース制御部 101と、受信制御部 102と、送信制御部 103と有する。

[0056] データベース制御部 101は、記憶部 11に保持されるデータベース 111の更新に係わる処理を行う。例えば、通信端末から送られてくる受信感度のデータが通信部 2において受信された場合、データベース制御部 101は、送信元の通信端末の電話番号などを手がかりにして、該当する通信端末の項目をデータベース 111から検索する。そして、見つ力つた通信端末の項目に関連付けられている受信感度のデータを、新たに送られてきた受信感度のデータに書き換える。

[0057] 受信制御部 102は、 PoCのグループ通信において通信端末力送信されるデータを通信部 8において受信する処理を行う。例えば、発言を希望する通信端末からの要求や、各通信端末にぉ、て取得された受信感度のデータなどを受信する。

[0058] 送信制御部 103は、 PoCのグループ通信において通信部 8から通信端末へデータを送信する処理を行う。例えば、データベース制御部 101においてデータベース 11 1が更新された場合、更新された情報 (各通信端末のログインの有無や受信感度データなど）を通信部 8から各通信端末に送信する。このとき、送信制御部 103は、更新された情報を全通信端末に一斉に送信しても良いし、あるいは、更新された情報の提供元の通信端末を除、た一部の通信端末にのみ情報を送信しても良、。

[0059] また、送信制御部 103は、各通信端末にお!、て取得した受信感度のデータを通信管理装置 200へ送信するように、通信部 8から各通信端末へ要求を送信しても良い。

[0060] ここで、上述した構成を有する本実施形態に係る通信システムの動作について説明する。

[0061] まず、通信端末における処理の一例について、図 5を参照して説明する。

図 5Aは、電波受信感度取得部 74にお、て受信感度データを取得する処理の一例を示し、図 5Bは、他の通信端末の受信感度データを表示する処理の一例を示す

[0062] 電波受信感度取得部 74は、受信感度のデータを取得し、これを記憶部 6に一時的に格納する (ステップ S102)。次いで送信制御部 71は、記憶部 6に格納される前回取得された受信感度データと今回取得された受信感度データとを比較する (ステップ S104)。両者が異なっている場合、送信制御部 71は、端末の電波受信状態が変化したと判定し、記憶部 6に格納される今回取得された受信感度データを通信部 2から通信管理装置 200へ送信する (ステップ S 106)。その後、通信端末は、一定の待ち時間が経過した後で (ステップ S 108)、再びステップ S 102に戻って受信感度の取得を行う。

[0063] 一方、受信制御部 72は、通信管理装置 200から送られてくる各種の情報が通信部 2において受信された力否力判定し、受信された場合、その旨を表示制御部 73に通知する (ステップ S 110)。表示制御部 73は、通信管理装置 200からの情報が受信されると、受信した情報に基づいて表示部 5の表示画面を更新する。例えば、グループ通信に参加する通信端末のリストや各通信端末の受信感度などの情報が表示された画面を、通信管理装置 200から送られてくる新たな情報に基づいて随時更新する。

[0064] 次に、通信管理装置 200における電波感度データの更新処理の一例について、図 6を参照して説明する。

[0065] 受信制御部 102は、通信端末力送られてくる受信感度データが通信部 8において受信された力否力判定し、受信された場合、その旨をデータベース制御部 101に通知する（ステップ S202)。データベース制御部 101は、受信感度データが通信部 8 にお!/ヽて受信されると、この受信感度データを送信してきた通信端末の電話番号などを手がかりにして、該当する通信端末の項目をデータベース 111から検索する (ステツプ S204)。該当する通信端末の項目が見つかると、データベース制御部 101は、この通信端末の項目に関連付けられている受信感度データを、新たに送られてきた受信感度データに書き換える (ステップ S208)。データベース制御部 101によってデータベース 111が更新されると、送信制御部 103は、その更新された情報を通信部 2から各通信端末へ送信する (ステップ S210)。その後、通信管理装置 200は再びステップ S202に戻り、通信端末力もの受信感度データを待つ。

一方、データ制御部 101は、ステップ S204の検索において該当する通信端末の項目が見つ力なかった場合、データベース 111の更新を行わずにステップ S202 へ戻る。

[0066] 次に、上述した図 5及び図 6に処理を実行する通信システムの全体動作の一例について、図 7を参照して説明する。

[0067] 通信端末 100— 1が新たにグループ通信に参加するため、所定のログイン処理を実行する (ステップ S302)。このログイン処理により、通信端末 100— 1から通信管理装置 200へログイン要求が送信されると (ステップ S304)、通信管理装置 200は、このログイン要求を受けて通信端末 100— 1の参加を許可する。また、通信管理装置 2 00のデータベース制御部 101は、データベース 111において通信端末 100— 1が口グィン中か否かを示す項目に「ログイン中」であることを登録する（ステップ S306)。

[0068] 通信管理装置 200の送信制御部 103は、データベース制御部 101によってデータベース 111が更新されると、その更新内容を通信部 8から各通信端末へ送信する (ステツプ S308)。すなわち、新たにグループ通信に参加した通信端末 100— 1に関する情報を各通信端末に送信する。

各通信端末の表示制御部 73は、通信管理装置 200から送られてくる情報、すなわち新たに参加した通信端末 100— 1の情報並びに既存の通信端末 100— 2〜： L00 —4の情報を、表示部 5の画面に表示する（ステップ S310, S312, S314, S316)。例えば、グループ通信に参加しているメンバの名前を並べて表示するリストに、新たに参カ卩した通信端末 100— 1のメンバ名を追加する。

[0069] ここで、通信端末 100— 1の電波受信状態が変化すると (ステップ S318)、その送信制御部 71は、電波受信感度取得部 74で取得された受信感度データを通信部 2から通信管理装置 200へ送信する (ステップ S320)。

通信管理装置 200の通信部 2においてこの受信感度データが受信されると、データベース制御部 101は、受信されたデータに基づいて、データベース 111に登録される通信端末 100— 1の受信感度データを更新する (ステップ S322)。

[0070] 通信管理装置 200の送信制御部 103は、データベース制御部 101によってデータベース 111が更新されると、その更新内容を通信部 8から各通信端末へ送信する (ステツプ S324)。すなわち、通信端末 100— 1の新たな受信感度データを各通信端末に送信する。図 7の例では、通信端末 100—1を除いた他の通信端末（100— 2, 10 0- 3, 100— 4)へ受信感度データを送信している。

[0071] 各通信端末の表示制御部 73は、通信管理装置 200から送られてくる情報、すなわち通信端末 100— 1の新たな受信感度データを、表示部 5の画面に表示する (ステツプ S326, S328, S330)。例えば、通信端末 100— 1の電波受信状態に係わる表示を、新たに送られてきた受信感度データに基づいて更新する。 [0072] 次に、本実施形態に係る通信システムの他の動作例について説明する。

[0073] 上述した図 5〜図 7に示す動作例においては、各通信端末から通信管理装置 200 へ自発的に受信感度データを送信しているため、例えば受信中の通信端末が突然通信不能に陥った場合、そのことを他の通信端末や通信管理装置 200は把握できない。そこで、次に述べる動作例では、通信管理装置 200から各通信端末へ定期的に受信感度データの送信を要求し、これに応答しな、通信端末を通信不能であると判定する。

[0074] 図 8は、通信端末における処理の他の例を示す図である。

図 8Aは、電波受信感度取得部 74にお、て受信感度データを取得する処理の一例を示し、図 8Bは、他の通信端末の受信感度データを表示する処理の一例を示す

[0075] 受信制御部 72は、受信感度データの送信要求が通信部 2において受信されたか否か判定し、受信された場合、その旨を電波受信感度取得部 74に通知する (ステツプ S402)。電波受信感度取得部 74は、通信部 2において当該送信要求が受信された場合、受信感度データの取得を行う（ステップ S404)。そして送信制御部 71は、取得された受信感度データを通信部 2から通信管理装置 200へ送信する (ステップ S4 06)。その後、通信端末は再びステップ S402に戻り、受信感度データの送信要求を待つ。

[0076] 図 8Bに示す処理は、先に説明した図 5Bに示す処理と同じである。すなわち通信端末の表示制御部 73は、通信管理装置 200からの情報 (例えば他の通信端末の受信感度データ）が受信される度に、受信された情報に基づいて表示部 5の表示を更新する。

[0077] 図 9は、通信管理装置 200における電波感度データの更新処理の他の例を示す図である。

[0078] 通信管理装置 200の送信制御部 103は、電波感度データの送信要求を通信部 2 から各通信端末へ送信する (ステップ S502)。受信制御部 102は、通信端末からの受信感度データが通信部 8において受信されたカゝ否カゝ判定し、受信された場合、その旨をデータベース制御部 101に通知する（ステップ S 504)。データベース制御部 1 01は、通信部 8において受信感度データが受信されると、受信感度データを送信してきた通信端末の電話番号などを手がかりにして、該当する通信端末の項目をデータベース 111から検索する (ステップ S 506)。該当する通信端末の項目が見つかつた場合、データベース制御部 101は、この通信端末の項目に関連付けられている受信感度データを、新たに送られてきた受信感度データに書き換え (ステップ S510)、ステップ S512に移行する。なお、このとき、データベース制御部 101は、送られてきた受信感度データと既に登録されている受信感度データとを比較し、両者が一致している場合は書き換えを行わない。また、書き換えを行った場合、データベース制御部 101は、例えばそのことを示す所定の情報を記憶部 11に記録する。

ステップ S506において該当する通信端末の項目が見つ力もな力つた場合、データベース制御部 101は、上述したステップ S510の処理をスキップして、後述するステツプ S512に移行する。

[0079] ステップ S512において、データベース制御部 101は、グループ通信に参加中の全端末から受信感度データが送られてきたか、あるいは、各通信端末に受信感度データの送信を要求してから（すなわちステップ S502から）所定の時間が経過していないかを判定する。未だ受信感度データを返信しない端末がある場合や、未だステップ S 502から所定の時間が経過していない場合、データベース制御部 101は、再びステップ S 504に戻り、通信端末力の返信を待つ。

[0080] ステップ S512において一定の時間が経過したと判定した場合、データベース制御部 101は、受信感度データを返信しない端末がある力否か判定する (ステップ S514 )。返信しない端末がある場合、データベース制御部 101は、その端末が現在通信不能になって、ることをデータベース 111に登録し (ステップ S516)、次のステップ S 518に移行する。このとき、データベース制御部 101は、例えば、データベース 111 に上記の登録を行ったことを示す所定の情報を記憶部 11に記録する。

他方、ステップ S514において全端末力も返信があつたと判定した場合、データべース制御部 101は、ステップ S 516の処理をスキップしてステップ S 518に移行する。

[0081] ステップ S518において、送信制御部 103は、データベース 111の登録内容が変更されたか否か判定する（ステップ S518)。例えば、ステップ S510や S516において記憶部 11に記録された所定の情報に基づ、て、データベース 111の変更の有無を判定する。変更された場合、送信制御部 103は、変更内容の情報 (例えば変更された通信端末の受信感度の情報や、通信不能状態になった通信端末の情報など)を各通信端末に送信する (ステップ S520)。

[0082] ステップ S514〜S520が実行されると、通信管理装置 200は、一定の待ち時間が経過した後で再びステップ S502に戻り（ステップ S522)、受信感度データの送信要求を行う。

[0083] 次に、上述した図 8及び図 9に処理を実行する通信システムの全体動作の一例について、図 10を参照して説明する。

[0084] 通信管理装置 200の送信制御部 103は、受信感度データの送信要求を通信部 8 から各通信端末に送信する (ステップ S602)。この要求を受信した各通信端末では、電波受信感度取得部 74が受信感度データの取得を行う (ステップ S604, S606, S 608, S610) _oそして、各通信端末の送信制御部 71は、取得された受信感度データを通信部 2力も通信管理装置 200へ返信する（ステップ S612, S614, S616, S618

) o

[0085] 各通信端末から受信感度データが返信されると、通信管理装置 200のデータべ一ス制御部 101は、返信された受信感度データに基づ!/、てデータベース 111を更新する（ステップ S620)。また、図 10の例では、通信端末 100— 1からの返信が無いため、データベース制御部 ι₀₁は、通信端末 100— 1が通信不能になっていることをデータベース 111に登録する。

[0086] データベース 111の内容が変更されると、通信管理装置 200の送信制御部 103は、変更内容の情報 (メンバー情報)を各通信端末に送信する (ステップ S622)。図 10 の例では、通信端末 100— 1が通信不能になっているため、通信端末 100— 1を除く他の通信端末（ 100— 2〜： L00— 4)に情報を送信して！/、る。

通信管理装置 200からの情報を受信した各通信端末（ 100— 2〜： L00— 4)の表示制御部 73は、受信した情報に基づいて、表示部 5の画面表示を更新する (ステップ S 624, S626, S628)。すなわち、各通信端末の表示部 5は、通信端末 100— 1が現在通信不能になっていることや、他の通信端末において受信感度データが変更されたことなどを表示する。

[0087] 次に、通信端末の表示部 5に表示される画面の一例について、図 11を参照して説明する。

[0088] 表示部 5の画面は、例えば図 11に示すように、待ち受け等に用いられる通常の画面（図の上側）と、 PoCのグループ通信に関する情報が表示される画面（図の下側）の 2つに分割される。

通常の画面には、例えば、電波受信感度取得部 74において取得される受信感度を表すアンテナを模した図形や、バッテリの残量を示す図形、年月日や時刻などの時間に関連する情報などが表示される。

他方、グループ通信用の画面には、例えば、現在グループ通信に参カ卩している通信端末のメンバ名のリストが表示され、そのメンバ名の横には、各通信端末において取得された受信感度データを表すマークが表示される。このマークは、例えば図 12 に示すように、表示の明るさによって 4段階の受信感度を表しており、明るさが増すほど受信感度が良好であることを示す。

[0089] 以上説明したように、本実施形態によれば、各通信端末において電波受信状態に関する情報 (例えば基地局からの電波の受信感度など)が取得され、通信管理装置 200を介して他の通信端末へ送信される。そして、各通信端末に設けられた表示部 5 にお、て、他の通信端末における電波受信状態の情報が表示される。

これにより、各々の通信端末が他の通信端末の電波受信状態を正しく把握できるため、他の通信端末が正常に会話できる状態にあるか否かが判断可能となり、 1対多の通信においてユーザ間の認識に違いが発生することを抑制できる。

[0090] また、本実施形態によれば、通信管理装置 200から各通信端末に対して電波受信状態の情報の送信するように定期的に要求が発せられ、この要求を受けた通信端末において電波受信状態の情報が取得されて、通信管理装置 200に返信される。そして、通信管理装置 200の当該送信要求に応答しない通信端末の情報が、通信管理装置 200から各通信端末に送信され、各通信端末の表示部 5に表示される。

これにより、通信管理装置 200の上述した送信要求に対する応答の有無によって通信端末が通信不能になった力どうかを的確に判断できるため、ユーザ間の認識違いを更に効果的に抑制し、円滑なコミュニケーションを実現することが可能になる。

[0091] 更に、本実施形態によれば、表示部 5の画面を、待ち受け等に用いられる通常の画面とグループ通信に関する情報が表示される画面とに分割しているため、 2つの画面を切り替えて表示する場合のような操作の煩わしさがない。また、通常の画面を確認しながら、同時にグループ通信の状況も確認することができるため、利便性が向上する。

[0092] 以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の形態のみに限定されるものではなぐ種々のバリエーションを含んでいる。

[0093] 上述の実施形態では、各通信端末から通信管理装置 200へ送信される電波受信状態の情報が通信管理装置 200のデータベース 111に登録されて、るが、本発明はこれに限定されない。

例えば、通信端末力送信された電波受信状態の情報を通信管理装置 200にお V、て保持せず、通信管理装置 200から他の通信端末へそのまま転送するようにしても良い。この場合も、上述の実施形態と同様に、各通信端末において他の通信端末の電波受信状態を把握可能である。

[0094] 図 11に示す例では、各通信端末を使用するメンバの名前の横に電波受信状態の情報を表すマークが付されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、各通信端末のメンバを記号や図形、絵、写真などを使用したマークで表し、そのマークの色や大きさ、形などによって電波受信状態を表しても良い。これにより、同一のマークで通信端末の識別と電波受信状態を同時に表すことができるため、画面の表示領域を節約することができる。

[0095] また、上述の実施形態では、他の通信端末における電波受信状態の情報を各通信端末において表示する例を示しているが、本発明はこれに限定されない。一般に PoCなどのグループ通信では、 1対多の通信が行われて、る最中でも各通信端末と通信管理装置 200との間で比較的小容量のデータをやり取りできる通信チャンネルが設けられているため、この通信チャンネルを利用して、受信中の 1の通信端末から他の通信端末へ種々の情報を送信しても良、。

例えば、キー入力部 3において他の通信端末に提供する情報を入力し、これを送信制御部 71が通信部 2から送信するように制御する。通信端末から送信される当該情報を受信した通信管理装置 200は、これを他の通信端末へ送信する。そして、通信管理装置 200を介して伝送される情報を受信した通信端末の表示制御部 73は、受信した当該情報を表示部 5に表示する制御を行う。

これにより、例えば、電池残量のような機器の状態に係わる情報や、発言に対する同意、不同意、賞賛、コメントのようなユーザの意思表示に係わる情報など、様々な情報を 1の通信端末力も他の通信端末へ伝えることができる。そのため、 1対多のグループ通信の利便性をより一層向上することができる。

[0096] 上述の実施形態では、 PoCによるグループ通信に本発明を適用する例を説明しているが、本発明はこれに限定されず、 1対多のデータ通信を行う他の種々のグループ通信にも適用可能である。

[0097] 通信端末の制御部 7の処理や、通信管理装置 200の制御部 10の処理は、全てをコンピュータによってプログラムに基づいて実行しても良いし、その少なくとも一部をハードウェアで実行しても良ヽ。

[0098] 本発明の通信端末は携帯電話機に限定されな!、。例えば、 PDA (personal digital assistants)や携帯型のゲーム機など、通信機能を有する端末装置に本発明は広く適用可能である。

産業上の利用可能性

[0099] 以上のように、本発明に力かる通信方法、通信システム及び通信端末は、各端末は他の受信中の端末がどのような状態にあるかをリアルタイムに把握できることから、携帯電話機、 PDA,携帯型ゲーム機等の 1対多の通信方法とその通信システム、並びに 1対多の通信を行う通信端末に適応可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 無線通信を行う 3以上の通信端末のうちの 1つが他の複数の通信端末へデータを送信する通信方法であって、

前記 3以上の通信端末の各々が、自通信端末の状態に関する第 1の情報を取得する第 1のステップと、

前記 3以上の通信端末の各々が、前記取得した第 1の情報を管理装置に送信する第 2のステップと、

前記管理装置が、前記通信端末から第 1の情報を受信すると、当該受信した第 1の情報を前記 3以上の通信端末の各々、若しくは、当該第 1の情報の送信元を除く他の通信端末の各々に送信する第 3のステップと、

前記 3以上の通信端末の各々が、前記管理装置から受信した第 1の情報を、各々に設けられた表示部に表示する第 4のステップと

を有することを特徴とする通信方法。

[2] 無線通信を行う 3以上の通信端末と管理装置とを具備し、前記 3以上の通信端末のうちの 1つが他の複数の通信端末へデータを送信する通信システムであって、前記管理装置は、

前記通信端末と通信する第 1の通信部と、

前記 3以上の通信端末の各々力送信される各通信端末の状態に関する第 1の情報を前記第 1の通信部に受信するよう制御する第 1の受信制御部と、

前記第 1の情報を受信すると、当該受信した第 1の情報を前記第 1の通信部から前記 3以上の通信端末の各々、若しくは当該第 1の情報の送信元を除く他の通信端末の各々に送信する第 1の送信制御部と

を有し、

肯己通信端末は、

前記管理装置と通信する第 2の通信部と、

情報を表示する表示部と、

自通信端末の状態に関する前記第 1の情報を取得する情報取得部と、前記取得した第 1の情報を前記管理装置へ送信するよう前記第 2の通信部を制御する第 2の送信制御部と、

前記管理装置から送信される前記第 1の情報を受信するよう前記第 2の通信部を制御する前記第 2の受信制御部と、

前記受信した第 1の情報を前記表示部に表示する表示制御部と

を有する

ことを特徴とする通信システム。

[3] 無線通信を行う 3以上の通信端末のうちの 1つが他の複数の通信端末へデータを送信する通信システムで用いられる通信端末であって、

前記通信システムと通信する通信部と、

情報を表示する表示部と、

自通信端末の状態に関する第 1の情報を取得する情報取得部と、

前記取得した第 1の情報を送信するよう前記通信部を制御する送信制御部と、前記通信システム内の他の通信端末にぉ、て取得された前記第 1の情報を受信するよう前記通信部を制御する受信制御部と、

前記受信された第 1の情報を前記表示部に表示する表示制御部と

を有することを特徴とする通信端末。

[4] 前記情報取得部は、前記通信部による電波状態に関する情報を前記第 1の情報として取得する

請求項 3に記載の通信端末。

[5] 前記送信制御部は、前記情報取得部において取得される第 1の情報が変化すると、当該変化した第 1の情報を前記通信部に送信させるよう制御する、

請求項 3に記載の通信端末。

[6] 前記受信制御部は、前記第 1の情報の送信要求を前記通信部に受信させ、

前記送信制御部は、前記送信要求が受信された場合に、前記第 1の情報を前記通信部から送信する、

請求項 3に記載の通信端末。

[7] 前記受信制御部は、前記送信要求に応答しな!、通信端末の情報を含んだ前記第 1の情報を前記通信部にぉ、て受信し、前記表示制御部は、前記受信した第 1の情報に基づいて、前記送信要求に応答しな、通信端末の情報を前記表示部に表示する、

請求項 6に記載の通信端末。

[8] 前記表示制御部は、前記第 1の情報に基づいた前記通信システム内の全通信端末ごとに電波受信状態を表すマークが付されているリストを、前記表示部に表示することを特徴とする請求項 4に記載の通信端末。

[9] 前記表示制御部は、各通信端末の電波受信状態に応じて、前記マークの色、大きさ及び形状の少なくとも 1つを変える、

請求項 8に記載の通信端末。

[10] 前記表示制御部は、前記第 1の情報に基づいた前記通信システム内の各通信端末の電波受信状態を識別可能なマークによって表されているリストを、前記表示部に表示する

ことを特徴とする請求項 4に記載の通信端末。

[11] 前記表示制御部は、各通信端末の電波受信状態に応じて、前記マークの色、大きさ及び形状の少なくとも 1つを変える、

請求項 10に記載の通信端末。

[12] 前記情報取得部は、自通信端末の電池状態に関する情報を前記第 1の情報として取得する

請求項 3に記載の通信端末。