WO2007010945A1 - 再帰性反射シートとその製造方法及び使用方法 - Google Patents

再帰性反射シートとその製造方法及び使用方法 Download PDF

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Abstract

 複数の再帰性反射要素(4,5)と、支持樹脂シート(6)と、支持樹脂シート(6)の表面側に配置される透明カバーフィルム(1)と、透明カバーフィルム(1)の裏面と支持樹脂シート(6)の表面の間に部分的に空気層(16)を含む再帰性反射シートであって、再帰性反射要素(4,5)は支持樹脂シート(6)側に形成され、透明カバーフィルム(1)の裏面には部分的に透明樹脂層(2)が存在し、透明樹脂層(2)の厚さは空気層(16)の厚さより薄く形成され、透明樹脂層(2)以外の透明カバーフィルム(1)の裏面には空気層(16)に一部露出して複数の第1の透明球(3)が埋設されており、支持樹脂シート(6)と、透明樹脂層(2)及び/又は透明カバーフィルム(1)とは部分的に接合されている。これにより、高い観測角性能と高い再帰性反射性能を有し、かつ視認性が高い再帰性反射シートとその製造方法及び使用方法を提供する。

Description

明 細 書
再帰性反射シートとその製造方法及び使用方法
技術分野
[0001] 本発明は標識板等に利用される一般的な再帰性反射機能と 30° を超える入射角 を含む広角な観測角での反射機能を併せ持った再帰反射シートとその製造方法及 び使用方法に関するものである。
背景技術
[0002] 従来、道路標識に採用されている固定標示型道路標識は、照明装置を備えていな V、標識と照明装置を備えて!/、る標識に大別される。照明装置の備えられて!/、な!、標 識には再帰性反射シートが用いられ、自動車のヘッドライトの明力りを再帰反射させ て、ドライバーの眼に標識を視認させるのが一般的である。
[0003] この時使用される再帰性反射シートとしては、封入レンズ型再帰性反射シート、力 プセルレンズ型再帰性反射シート、プリズムレンズ型再帰性反射シートが挙げられる 。しかし、これらの再帰性反射シートに共通している問題点は自動車のヘッドライトの 照明が該再帰性反射シートの表面に届かなければドライバーが標識を視認できない ことである。通常の運転時には自車のヘッドライトの明力りで対向車の運転手の眼を 眩惑させないようにビームを下方に向けて走行している。その為に高所に取り付けら れた標識にヘッドライトの照明が到達しにくぐ再帰反射光量が低くなり、標識の視認 性が低下するという問題点があった。
[0004] このような問題点を解決するには標識自体に照明装置を備えていることが必要とな る。さらに照明装置を備えている標識の照明方法には内照式と外照式の 2つのタイプ に分けられる。
[0005] 内照式の場合には車両のヘッドライトの照明が到達する、しないに関わらず常に一 定した明るさで標識を発光させ、該標識を視認させる長所があった。しかし標識内部 に封入している電球等が不良となり、光を発光しなくなれば、夜間における標識とし ての機能を完全に消失してしまう欠点があった。
[0006] その為、電球等が不良となった場合は、すみやかに電球等の交換が必要となる力 前記電球等の交換時には車線の走行規制が必要となり、さらに高所作業車を使用し なければならな!/ヽ等の問題点もあった。外部照明式の標識は反射式標識に外部照 明装置を施したもので、標識板の上方からもしくは下方力も光を照射する方式の場合 には前記した電球交換時に、車線の走行規制が必要となり、さらに高所作業車を使 用する必要があり、メンテナンス作業に大きな労力と交通の円滑な流れを阻害する問 題点があった。特許文献 1にはこのようなメンテナンス時の問題点を解決すべく光源 部を本体と切り離し照射する遠方照明方式により、照明源を道路の路肩上に設置す ることによりメンテナンスの簡易化を図り、かつ標識面に再帰性反射シートを利用する ことにより、車両のヘッドライトの明かりによる再帰反射効果も加味されるという特徴を 持った標識照明システムとその方法が提案されている。
[0007] しかし、特許文献 1に提案の標識照明システムとその方法においては、オーバーハ ンギングされた大型標識面に対して 0〜20° の角度で照明源からの光を入射させる には前記標識面から照明源までの距離は最低でも 20〜30mを必要とした。その為、 照明源力 投光された光が標識面に到達するまでに大幅な光量の低下が避けられ なかった。それ故、道路を走行してくる車両の方向に帰す光を十分に確保するには、 大容量の投光器が必要となり、電力エネルギーの無駄使いとなる等の問題があった 。その上、投光器を設置する場所が標識の手前約 20〜30mに渡って直線的に続い ている道路であることが必要条件となる。従って、前記照明源を設置する道路は、比 較的長 、距離で直線的に続 、て 、ることが必要となり、前記標識を設置して!/、る位 置の手前近傍で緩やかに道路がカーブしている場合においても、外部投光器の設 置場所を見出すのが困難であるという問題もあった。
[0008] また、外部照明源の光が標識面に到達するまでに前記照明源の光量の減衰を極 力抑制するために、さらには設置道路の条件に関わらず照明源の設置場所の確保 が可能となるように前記標識板に可能な限りの近傍位置に前記照明源を設置しても 、前記照明源力 投光された光によって、走行車両が前記標識の情報を十分に視認 でき、かつ従来の標識と同様に前記標識には再帰反射機能も具備した外照式再帰 性反射シートの開発が強く望まれていた。
特許文献 1:特許第 2910868号公報 発明の開示
[0009] 本発明は、前記した従来の問題を解決するため、高い観測角性能と高い再帰性反 射性能を有し、かつ視認性が高!ヽ再帰性反射シートとその製造方法及び使用方法 を提供する。
[0010] 本発明の再帰性反射シートは、複数の再帰性反射要素と、支持榭脂シートと、前記 支持榭脂シートの表面側に配置される透明カバーフィルムと、前記透明カバーフィル ムの裏面と前記支持榭脂シートの表面の間に部分的に空気層を含む再帰性反射シ ートであって、前記再帰性反射要素は支持榭脂シート側に形成され、前記透明カバ 一フィルムの裏面には部分的に透明榭脂層が存在し、前記透明榭脂層の厚さは前 記空気層の厚さより薄く形成され、前記透明榭脂層以外の前記透明カバーフィルム の裏面には前記空気層に一部露出して複数の第 1の透明球が埋設されており、前記 支持榭脂シートと、前記透明榭脂層及び Z又は透明カバーフィルムとは部分的に接 合されて!/ヽることを特徴とする。
[0011] 本発明の再帰性反射シートの製造方法は、複数の再帰性反射要素と、支持榭脂シ ートと、前記支持榭脂シートの表面側に配置される透明カバーフィルムと、前記透明 カバーフィルムの裏面と前記支持榭脂シートの表面の間に部分的に空気層を含む 再帰性反射シートの製造方法であって、
(a)透明カバーフィルムの裏面に部分的に透明榭脂層を形成し、前記透明榭脂層以 外の前記透明カバーフィルムの裏面に、空気層に一部露出して複数の第 1の透明球 を埋設した原反 1を作成し、
(b)支持フィルムの表面に支持榭脂シートを形成し、その表面に下半球に反射鏡が 設けられた複数の第 2の透明球を空気層に一部露出して下半球側を埋設した原反 2を作成し、
(c)前記原反 1の透明カバーフィルムの表面と前記原反 2の支持フィルムが共に 外側になるように配置し、前記支持フィルムの外側力もエンボスカ卩ェすることを特徴と する。
[0012] 本発明の再帰性反射シートの使用方法は、前記の再帰性反射シート又は前記の 製造方法によって製造された再帰性反射シートの使用方法であって、前記再帰性反 射シートを標識板又は標識板の情報表示体として使用することを特徴とする。
図面の簡単な説明
[0013] [図 1]図 1は本発明の一実施例における再帰性反射シートを示す断面図である。
[図 2]図 2は本発明の一実施例における再帰性反射シート用原反 1の製造工程を 示す断面図である。
[図 3]図 3は本発明の一実施例における再帰性反射シート用原反 2の製造工程を 示す断面図である。
[図 4]図 4は同、製造工程を示す断面図である。
[図 5]図 5は同、製造工程を示す断面図である。
[図 6]図 6は同、製造工程を示す断面図である。
[図 7]図 7は同、製造工程を示す断面図である。
[図 8]図 8は同、製造工程を示す断面図である。
[図 9]図 9は本発明の一実施例における再帰性反射シートの製造工程を示す断面図 である。
[図 10]図 10は本発明の一実施例における再帰性反射シート用原反— 2としてキュー ブコーナー型再帰性反射シートを使用した製造工程を示す断面図である。
[図 11]図 11は本発明の実施例及び比較例の再帰性反射シートを標識照明システム に使用した例における測定個所を示す説明図である。
[図 12]図 12Aは本発明の一実施例における再帰性反射シート用原反 1の透明榭 脂層の形状である。図 12Bは本発明の一実施例における再帰性反射シート用原反 1の透明榭脂層の別の形状である。
発明を実施するための最良の形態
[0014] 本発明は、複数の再帰性反射要素を含む従来の透明榭脂層部分と、広角な観測 角性能を担う第 1の透明球が埋設された部分とを厚さ方向に独立させて配置すること により、高い観測角性能と高い再帰性反射性能を有し、かつ視認性が高い再帰性反 射シートとその製造方法及び使用方法を提供できる。
[0015] 本発明の再帰性反射シートは、複数の再帰性反射要素と、支持榭脂シートと、前記 支持榭脂シートの表面側に配置される透明カバーフィルムと、前記透明カバーフィル ムの裏面と前記支持榭脂シートの表面の間に部分的に空気層を含む再帰性反射シ ートであって、前記再帰性反射要素は支持榭脂シート側に形成され、前記透明カバ 一フィルムの裏面には部分的に透明榭脂層が存在し、前記透明榭脂層の厚さは前 記空気層の厚さより薄く形成され、前記透明榭脂層以外の前記透明カバーフィルム の裏面には前記空気層に一部露出して複数の第 1の透明球が埋設されており、前記 支持榭脂シートと、前記透明榭脂層及び Z又は透明カバーフィルムとは部分的に接 合されている。これにより一般的な再帰性反射機能を担う透明榭脂層部分と広角な 観測角性能を担う第 1の透明球が埋設された部分とを厚さ方向に独立させて配置し 、それぞれの機能を発揮することができ、ひとつのシートで異なる複数の性能を発揮 できて好適である。
[0016] 前記第 1の透明球が該球径の 10%以上の部分が透明カバーフィルムの裏面から 空気層に露出していれば、前記第 1の透明球の空気層への露出部分で入射光が全 反射して広角特性が得られて好適である。
[0017] 前記透明榭脂層の厚さは前記空気層の厚さより薄く形成され、前記透明榭脂層の 厚さが 0. 1〜180 /ζ πιの範囲であれば、第 1の透明球の裏面に空気層が確実に確 保することが可能となり、前記第 1の透明球によって入射光を確実に全反射できて好 適である。さらには、透明榭脂層と第 2のガラス球の間にも空気層を確保できるので、 再帰反射性能を低下させることもなく好適である。ここでいう空気層とは、前記透明力 バーフィルムの裏面と前記支持榭脂シートの表面の間の距離をいう。
[0018] 前記の広角な観測角性能を担う部分と一般的な再帰性反射機能を担う部分のシー ト全表面積中で占める割合は、前記再帰性反射シートの再帰反射強度を JISZ9117 に規定する再帰反射強度の測定方法に準じて計測したとき、前記再帰性反射シート 力JIS1級の反射性能を有するように前記透明榭脂層の割合を決めればさらに好適と なる。
[0019] 前記再帰性反射要素が、その半球が反射鏡で覆われた第 2の透明球であり、前記 第 2の透明球の前記反射鏡で覆われた半球面側が、前記支持榭脂シート内に埋ま るように保持されて!、るのが好まし!/、。
[0020] 前記第 1の透明球の屈折率を Αとし、前記第 2の透明球の屈折率を Bとしたとき、 A >Bにすることによって、第 1の透明球により比較的広い範囲の観測角に対応可能と なり、大きな入射角を持って前記シートに入射された光は前記シートの法線方向に光 を出射させ、さらに第 2の透明球によって、比較的狭い範囲の観測角に対応可能とな り、前記シートの法線を走行車両方向に向けて設置すれば、前記車両の前車燈から の照射光を該車両に向力つて正確に光を帰す働きをさせて好適である。
[0021] 前記第 1の透明球の屈折率 Aの分布が 2. 00-2. 40の範囲に 90%以上ある再帰 性反射シートは大きな入射角を持って前記シートに入射された光を正確に前記シー トの法線方向に光を出射させて好適である。
[0022] 前記第 2の透明球の屈折率 Bの分布が 1. 85-1. 98の範囲に 90%以上ある再帰 性反射シートであれば、車両の前車燈からの照射光を該車両に向力つて正確に光を 帰す再帰性反射性能が最適化されて好適である。
[0023] 前記第 1の透明球と、前記第 2の透明球の屈折率を前記した屈折率に設定するに は透明球がともにガラスビーズであれば好適となる。
[0024] 前記第 1の透明球に入射した光は前記第 1の透明球と空気層との界面で反射し、 前記第 2の透明球に入射した光は前記反射鏡で反射する。これにより広角な角度か ら入射した光を前記シートの前面に向力つて、前記光を出射させることが可能となり、 かつ走行車両力もの投下光を再帰反射させて、車両のドライバーに標識を視認させ ることが可能となる。すなわち前記第 1の透明球に入射した光の反射角度は相対的 に広ぐ前記第 2の透明球に入射した光の反射角度は相対的に狭い再帰性反射シ ートとなり好適である。
[0025] 本発明の再帰性反射シートの製造方法は、
(a)透明カバーフィルムの裏面に部分的に透明榭脂層を形成し、前記透明榭脂層以 外の透明カバーフィルムの裏面に、空気層に一部露出して複数の第 1の透明球を埋 設した原反 1を作成し、
(b)支持フィルムの表面に支持榭脂シートを形成し、その表面に下半球に反射鏡が 設けられた複数の第 2の透明球を空気層に一部露出して下半球側を埋設した原反 2を作成し、
(c)前記原反 1の透明カバーフィルムの表面と前記原反 2の支持フィルムが共に 外側になるように配置し、前記支持フィルムの外側力 エンボス加工する製造方法で あり、一般的な再帰性反射機能を担う部分と広角な観測角性能を担う部分とを独立さ せて、それぞれの機能を発揮することが可能な再帰性反射シートの製造が可能となり 、好適である。
[0026] 本発明の再帰性反射シートの使用方法は、前記再帰性反射シートを標識板又は 標識板の情報表示体として使用することにより、光源から前記標識板表面方向に光 を照射すれば、車両の前車燈から投光された光が前記標識板に到達する、しないに 関わらず車両のドライバーが前記標識板又は標識板の情報表示体を視認することが 可能となり好適である。
[0027] 前記標識板から離れた位置に光源を設置し、前記光源から前記標識板表面方向 に光を照射する使用方法により、光源のメンテナンスが容易になって好適である。
[0028] 前記使用方法において、前記光源から前記標識板表面方向に光を照射する角度 力 標識面に対して 30° を超える入射角を含むことにより、前記標識の近傍より光を 照射することが可能となり、エネルギーのロスを減少でき、その上ランニングコストも削 減でき、さらには環境保全にも効果があり好適である。
[0029] 前記使用方法にお!/ヽて、前記光源に LED(light emitting diode)を使用すれば、光 源の寿命が長期化し、かつ低エネルギーで高輝度の照明が得られて好適である。
[0030] 図 1は本発明の一実施例における再帰性反射シートの断面図であり、 1は透明カバ 一フィルム、 11は表面層、 12は透明球固着層、 2は透明榭脂層、 3はガラス球 (第 1 の透明球)、 4はガラス球 (第 2の透明球)、 5は金属反射膜、 6は支持榭脂シート、 7 はプライマー層、 16は空気層、 17は接合部である。再帰性反射シートの裏面に粘着 剤層又は接着剤層を介して離型紙又は離型フィルムが一体化されてもよい。
[0031] この再帰性反射シートは、複数の再帰性反射要素 (4,5)が支持榭脂シート 6に埋め 込まれている。支持榭脂シート 6の表面側には透明カバーフィルム 1が配置されてい る。透明カバーフィルム 1の裏面と支持榭脂シート 6の表面の間に部分的に空気層 1 6が形成されている。透明カバーフィルム 1の裏面には部分的に透明榭脂層 2が存在 している。透明榭脂層 2の厚さは空気層 16の厚さより薄く形成されており、透明榭脂 層 2の厚さは、第 1の透明球の裏面に空気層 16を確実に確保し、かつ透明榭脂層 2 と第 2のガラス球の間にも空気層 16を確保するという観点及び第 1の透明球を透明力 バーフィルム裏面に付着するのを完全に遮断するという観点力らも 0. 1〜180 mの 範囲が好ましぐより好ましくは 0. 5-140 μ m、さらに 1〜: LOO μ mの範囲が好まし い。 0. 1 mよりも薄ければ第 1の透明球の付着を完全に遮断するための層強度が 不足し、又 180 mを超えると空気層が厚くなりすぎ、屋外使用においてシート端面 からの水、塵等の浸入が多くなり、表面フィルムが支持榭脂シートから剥離する等の 異常が発生する確率が高くなり、又外観的にも見苦しくなり好ましくない。
[0032] 透明榭脂層 2以外の透明カバーフィルム 1の裏面には空気層 16に一部露出して複 数の第 1の透明球 3が埋設されている。また、支持榭脂シート 6と、透明榭脂層 2及び Z又は透明カバーフィルム 1とは部分的に接合部 17により接合されて 、る。この接合 部 17は裏面のポリエステルフィルム側からのエンボスによって成形される。
[0033] 以上により一般的な再帰性反射機能を担う部分 (4,5)と広角な観測角性能を担う部 分 (3)とを独立させて、それぞれの機能を発揮することができる再帰性反射シートとす ることがでさる。
[0034] 以下、図面を用いて本発明の再帰性反射シートの製造方法の一例を具体的に説 明する。図 2から図 9は本発明の再帰性反射シートの製造方法の一例の工程を示す ものである。
[0035] 本発明の再帰性反射シート用原反— 1の好適な構成は、透明カバーフィルム 1が 透明性を有した表面層 11と透明球固着層 12から形成されている。すなわち、表面か ら順に、前記表面層 11と、第 1の透明球 3を保持する前記透明球固着層 12が形成さ れ、前記透明球固着層 12の裏面に第 1の透明球 3を配設した部分及び前記第 1の 透明球を配設しない透明榭脂層 2を有するものである。このとき透明性を有した前記 表面層と前記透明球固着層とは同一層とすることも可能であるし、又前記表面層や 前記透明球固着層を複数の積層榭脂層とすることも可能である。前記透明榭脂層に は透明球が配設されていないため、該透明榭脂層を光は自由に透過することが可能 となる。
[0036] 前記第 1の透明球 3の裏面は前記透明球固着層 12から空気層に一部露出した状 態で配置されている。 [0037] 前記原反 1の製造方法について説明すると、図 2に示す通り、少なくとも 1層から なる表面層 11、あるいは前記表面層に透明球固着層 12を順次積層し、該表面層 11 あるいは透明球固着層 12裏面側に、所定の形状を有した透明榭脂層 2を形成し、そ の後、前記表面層 11あるいは前記透明球固着層 12に粘着性が発現する温度にカロ 熱し、この時前記透明榭脂層 2は粘着性を有さず、前記第 1の透明球 3を前記表面 層あるいは前記透明球固着層に付着させ、その後、加熱及び Z又は圧力をかけて、 前記透明球の一部を空気中に露出させた状態で前記透明球を埋め込め込むことに よって原反 1が製造される。この方法により、前記透明球 3を前記表面層 11あるい は前記透明球固着層 12に埋め込むと前記透明球 3は前記透明榭脂層 2には埋め込 まれないため、前記透明榭脂層部分は該透明球に遮蔽されることなぐ入射光を透 過させることが可能となる。さらに一部空気中に露出させた状態で埋め込まれた前記 第 1の透明球によって広角な角度力 入射された光をフィルム正面に反射させること が可能となる。
[0038] この場合、フィルム表面の法線となす角度 A° (入射角)で入射した光を透明球裏 面で反射させる方法としては、入射光を前記透明球の臨界角以上の角度力 入射さ せてフィルム正面側に光を反射させる全反射を利用した方法、もしくは前記透明球の 裏面に金属反射膜を形成し、該反射膜によって光をフィルム正面に帰す方法等があ る。前記製造方法において、前記透明球の臨界角以上の角度力も入射させてフィル ム正面側に光を反射させる方法は反射膜を形成する必要がないので製造コスト、ェ 程等から鑑み好適である。
[0039] 前記全反射を利用した方法の場合、フィルム正面に射出させる光を最大限に高め るには、使用する透明球の屈折率によって入射角を調整することが必要である。例え ば透明球の屈折率が 2. 20であり、該透明球の裏面が空気層である場合に、前記透 明球の臨界角 aは、約 27° であるので、フィルム表面を透過して、前記透明球から 空気層に入射する光の角度を約 27° 以上に調整すれば、前記ガラス球と空気層と の界面で前記の光は全反射し、前記透明球のフィルム正面側に前記の入射光は射 出される。従って、この時使用する前記透明球の屈折率は 1. 98を超え 2. 40以下、 粒子径約 5〜300 mの高屈折ガラス球が好適であり、前記屈折率の分布が 2. 00 〜2. 40の範囲に 90%以上あるのが好ましい。とりわけ前記第 1の透明球 3として好 適なものは、約 2. 00〜2. 35の屈折率を持ち、粒子径が約 10〜150 /ζ πι程度のも のであり、特に好適なものは、 2. 10〜2. 30の屈折率を持ち粒子径が 30〜 100 m が好適である。粒子径が 5 m未満になると、透明球固着層に前記透明球を埋め込 む時のコントロールが困難となり、 300 mを越えると後述する第 2の透明球 4の固着 層である支持榭脂シート 6と前記第 1の透明球 3の固着層 12との密着性を維持する のが困難となる。屈折率が 1. 98以下であると前記ガラス球裏面の空気層界面で光 を全反射させるためには、フィルム表面力も入射させる光の角度が大きくなり過ぎ、フ イルム表面力 入射させた光を透明球の裏面で全反射させて、再度フィルム正面側 に効率よく光を出射させるのが困難となる。又 2. 4を超える屈折率のガラス球を製造 する場合、結晶化を防止して、透明なガラス球を精度よく工業的に生産するのは至 極困難である。
[0040] 前記第 1の透明球は該球径の 90%以下、好ましくは 70%以下さらに好ましくは 50 %以下の割合で前記透明球固着層に埋設されて!、るのが好適である。 90%を超え れば前記透明球の裏面で入射光を全反射させる面積が狭くなり、広角な入射光をフ イルム正面に出射させる効率が低下して好ましくな 、。
[0041] 又、表面層 11に使用される榭脂としてはアルキド系榭脂、ポリエステル系榭脂、ァ クリル系榭脂、ポリウレタン系榭脂、ポリ塩ィ匕ビュル系榭脂,フッ素系榭脂、シリコン変 性アクリル榭脂、エポキシ系榭脂等の合成樹脂又は前記した合成樹脂が反応性官 能基を有する場合には該反応性官能基と反応する硬化剤を配合したものが挙げら れる。前記した如く硬化剤を配合する場合には、硬化反応を促進するに適した触媒 を添カロすることちできる。
[0042] 前記した表面層を形成するために使用される組成物には、必要に応じて紫外線吸 収剤、光安定剤、酸ィ匕防止剤等を個別にあるいはそれぞれ組み合わせて添加して、 これらを含有させることにより、長期耐久性をいつそう向上させることができる。このよう な紫外線吸収剤としては公知のものを使用でき、代表的なものとしては、ベンゾフエノ ン系、ベンゾトリアゾール系、シァノアクリレート系、サリチレート系及びシユウ酸ァ-リ ド系等、光安定化剤としてはヒンダードアミン系化合物等、酸ィ匕防止剤としてヒンダ一 ドフ ノール系化合物、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤等の既知の化合物 を使用することができる。低分子化合物系の紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤 を使用すれば透明榭脂層からの相分離によるフェーズの出現、ブリードアウト等の問 題が顕著に現れるため、高分子量型の紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤を使 用すればさらに好ましい。
[0043] 前記透明球固着層と前記表面層を同一層にすることも可能であるが、前記表面層 以外にさらに透明球固着層 12を形成する場合に使用される塗料の代表的なものとし ては、前記した表面層と同様な榭脂組成物が挙げられる。ここにおいて、前記した各 ベース榭脂成分は、単独で使用しても良いし、 2種以上の混合物として使用すること もできる。単独で使用した場合に形成された透明球固着層は熱可塑性の層となり、 硬化剤等との併用により 3次元硬化した場合には熱硬化性の層となる。
[0044] また、前記榭脂組成物の配合に使用できる有機溶剤としては公知慣用のものが使 用でき、具体的には、酢酸ェチル、酢酸ブチル、ェチルセ口ソルブアセテート等のェ ステル系;トルエン、キシレン、ェチルベンゼン等の芳香族炭化水素系;へキサン、へ ブタン、オクタン、シクロへキサン、ェチルシクロへキサン等の脂肪族もしくは脂環族 系炭化水素;メタノール、エタノール、イソプロパノール、 n—ブタノール、イソブタノー ル等のアルコール系;アセトン、メチルェチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロ へキサノンの如きケトン系溶剤類等が挙げられる。これらのうち、硬化剤にポリイソシ ァネートイ匕合物を使用する場合には、アルコール系溶剤の使用は避けなければなら ない。
[0045] また、上記各工程における塗料塗布後の乾燥条件は、塗料原料として使用される ベース榭脂の種類、ベース榭脂中の反応性官能基の種類、硬化剤の種類及び溶剤 の種類に応じて適宜決定される。
[0046] 上記した各工程における塗料の塗布は、スプレー塗装によっても良いし、ナイフコ ~" ' ~"、コンマコ^ ~"タ' ~" 口■ ~"ノレコ^ ~"タ' ~"、 リノく■ ~"スロ■ ~"ノレコ^ ~"タ' ~"、フロ■ ~"コ^ ~" ' ~"の 如き塗装装置を使用して実施することもできる。
[0047] また、前記原反 1の各層を形成するために使用される塗料として顔料を含まない タリヤー塗料を使用することにより着色のない再帰性反射シートが得られるが、各層 を形成する塗料として顔料を含む着色塗料を使用することにより、広角な角度から入 射した光をフィルム正面に射出する光や透明榭脂層部分を透過して再帰反射させる 光を着色した状態で得ることもできる。カゝかる着色塗料を得る際に使用される顔料とし ては、フタロシアニンブノレー、フタロシアニングリーン、キナクリドンレッドもしくはハン ザイェローの如き有機系顔料や BASF社製商品名" LUMOGEN"等の有機系染料 、酸化鉄レッド、酸化鉄イェロー、チタンイェロー、コバルトブルーの如き無機系顔料 等公知のものが使用される。
[0048] 前記透明球固着層 12は熱可塑性の層、あるいは熱硬化性の榭脂を含有する榭脂 組成物で形成される層としてもよいが、透明球の固着性、屋外使用時の耐熱性を高 めるには熱硬化性の榭脂を含有する榭脂組成物で形成される層にすればより好適と なる。このように前記透明球固着層に熱硬化型の榭脂を主成分とする榭脂組成物を 使用した場合には、前記透明球固着層上に形成される透明榭脂層を構成する榭脂 組成物として、例えば常温硬化型の榭脂、放射線硬化型榭脂等の前記透明球固着 層が硬化しない条件で硬化させる榭脂組成物を使用すれば好適となる。前記透明 球固着層の硬化を進行させずに該固着層を形成し、その後前記透明球固着層が硬 化しない条件で硬化させる榭脂組成物を使用した前記透明榭脂層を前記透明球固 着層上に形成し、その後前記透明榭脂層を前記透明球固着層が硬化しない条件に て硬化を進行させれば、後工程の透明球埋め込み時に必要な熱粘着性能を透明球 固着層に維持させたまま、透明榭脂層部分の硬化を進行させることが可能となる。透 明球固着層を熱可塑性の層として構成した場合には、前記透明榭脂層は常温硬化 型の樹脂で構成しても良 、し、又は放射線や熱で硬化する榭脂で構成することも可 能となる。前記透明球固着層も透明榭脂層も共に熱可塑性の層とする場合には、加 熱時の軟ィ匕点温度は透明榭脂層の方を高く設計しなければならない。
[0049] この時、透明榭脂層の軟ィ匕点温度を透明球固着層よりも 10°C以上、好ましくは 20 °C以上、さらに好ましくは 30°C以上高めれば好適となる。加熱により透明球固着層に 熱粘着性を発現させて前記透明球を付着させ、かつ前記透明榭脂層には透明球が 付着しないようにするために熱粘着性の発現を抑制することが求められるが、透明榭 脂層の軟ィ匕点温度と透明球固着層の軟ィ匕温度の差が 10°C未満では、この様に微 妙な熱粘着性の発現を調整することは至極困難となり好ましくない。この時、透明球 固着層の熱粘着性が発現する温度を 40°C以上、好ましくは 50°C以上、さらに好まし くは 60°C以上に設定すれば好適である。 40°C未満では、透明球を埋め込むまでに 、シートを巻き取った時、環境温度が高くなる場合にはシートにブロッキング現象を発 生させて好ましくない。前記した層構成とすることにより、透明球固着層に粘着性が 発現する温度に加熱して、前記透明球を前記透明球固着層に埋め込む時、前記透 明層には粘着性が発現しないので透明球は前記透明榭脂層部分には埋め込まれ ず、該透明球に遮蔽されることなぐ前記表面層側力 入射した光は、前記透明榭脂 層裏面に透過したのち、後述する第 2の透明球により、前記光は再帰反射されて、再 度前記透明榭脂層部分を透過して、表面層側から光源側に光を再帰反射させること が可能となる。
[0050] 透明球固着層の乾燥膜厚が、使用する透明球粒子径の 10%の厚さから 100 m 、好ましくは使用するガラスビーズ粒子径の 20%の厚さから 80 mになるように調整 すれば好適である。前記透明球固着層形成用塗料を塗布してから、常温乾燥もしく は加熱乾燥により溶剤を揮散させる。この時透明球固着層の樹脂が熱硬化型の層に 設計している場合には、加熱により硬化がスタートする温度以下の加熱温度で溶剤 を揮散させるのが好ましい。この時、溶剤を揮散させた透明球固着層のプローブタツ クが 23± 2°Cの環境温度で 0〜40gf、好ましくは 0〜30gf、さらに好ましくは 0〜20g fになるのが好適である。一般的には前記透明球固着層を作製する速度よりも透明榭 脂層を作製する工程速度の方がはるかに速い為、次工程の透明榭脂層作製の工程 に移る場合に、透明球固着層の仕上がりの状態で、一度シートを巻き上げれば作業 効率が向上し好適である。この場合、透明球固着層のプローブタックが 23 ± 2°Cの 環境温度で 40gfを超えると巻き上げたシートにブロッキング現象が発生して好ましく ない。また、前記透明榭脂層の作製工程でガイドロール等に前記透明球固着層が接 着してスムーズに走行しなくなる等の問題が発生して好ましくない。
[0051] 前記プローブタックは、 -チバン株式会社製商品名 "プローブタックテスター" (AS TM D— 2979に準拠)で、直径 5mmのステンレススチール製表面仕上げ AAMO 0研磨及び鏡面のプローブロッドを用いて、剥離速度 lcmZsec、測定荷重 9. 8±0 . lg (真鍮製)、接触時間 1秒、測定環境 23± 2°C、相対湿度 65± 5%の試験条件 で測定したタック強度を意味する。
[0052] 前記透明榭脂層作製工程で使用される榭脂組成物は前記した表面層と同様の榭 脂組成物を使用することが可能であるが、アルキッド系榭脂、ポリエステル系榭脂、ェ ポキシ系榭脂、ユリア系榭脂、ケィ素系榭脂、アクリルシリコン系榭脂、ウレタン系榭 脂、等の樹脂と前記榭脂に導入された反応性官能基と常温で反応する硬化剤及び 又は硬化触媒との反応により 3次元硬化を行えばさらに好適である。塗料形態として は、溶液型、非水分散剤、水溶性タイプ、水分散タイプのいずれもが使用可能である 力 溶液型が特に好ましい。
[0053] またこの透明榭脂層はグラビア印刷、シルクスクリーン印刷、フレキソ印刷、凸版印 刷等公知の方法で実施することができる。
[0054] 前記透明榭脂層の形状としては、例えば図 12Aに示す様な円形状や、三角形、四 角形、格子状、ストライプ状等の様々な形状、或いは図 12Bに示す様な円形、三角 形、四角形等の周囲を囲む連続的な形状のように様々な形状に形成できる。前記透 明球固着層上において、透明榭脂層が占める表面積の割合を 10%以上 80%以下 、好ましくは 20%以上 75%以下、さらに好ましくは 30%以上 70%以下に設計すれ ば、走行車両力 視認した該再帰性反射シートは広角な観測角性能を担う部分と一 般的な再帰性反射機能を担う部分が一体的なシートとして視認されて好適である。 すなわち、大きな入射角で光源より投光された光をフィルム正面に帰した時の光によ り、運転者が標識を確認するのに十分な明るさが維持され、かつ車両の前車燈から 投光された光を再帰反射する時、その再帰反射強度〖お ISZ9117に規定される 1級 の反射性能を保持する事が可能となる。透明榭脂層が占める表面積の割合が 10% 未満であれば、前記し IS 1級の再帰反射強度を保持させるのが困難となり好ましく ない。又 80%を超えれば、再帰反射強度は高くなる力 大きな入射角で光源より投 光された光をフィルム正面に射出した時の光が弱くなり、標識の視認性が不足して好 ましくない。
[0055] 本発明の再帰性反射シート用原反 2は、下半球に反射鏡が設けられた複数の第 2の透明球が支持榭脂シートの表面に一部空気層に露出した状態で配置されている [0056] 図 3〜図 8は前記原反 2の製造方法の一例を示すものである。まず前記第 2の透 明球の半球部分に反射鏡を形成する。図 3に示すように、第 1のフィルムとしてのポリ エステルフィルム 10上に積層された、ポリエチレン製ガラス球仮固着層 9の表面上に 、前記第 2の透明球として透明のガラス球 4を複数、埋め込む。埋め込むためには、 ガラス球仮固着層 9及びポリエステルフィルム 10の積層体を加熱してポリエチレンを 軟化させ、上記ガラス球 4を前記ガラス球仮固着層 9中に沈める。このガラス球 4は、 前述のように、前記第 2の透明球の一例である。前記第 2の透明球としては、ガラス球 、透明榭脂ビーズ等が挙げられ、中でもガラス球が好ましい。前記第 2の透明球の粒 子径としては、例えば約 5 μ m〜300 μ mであり、好ましくは約 20 μ m〜120 μ mで あり、ょり好ましくは30 111〜90 111でぁる。前記第 2の透明球の屈折率としては、例 えば約 1. 8〜2. 1であり、好ましくは約 1. 85-1. 98である。前記屈折率の分布は 1 . 85〜: L 98の範囲に 900/0以上あるの力 S好ましく、 1. 91〜: L 93の範囲に 900/0以 上あるのがより好ましい。
[0057] 次に上記ガラス球仮固着層 9の表面力 露出している前記ガラス球 4の半球面に、 反射鏡として金属反射膜 5を蒸着法により形成する。この蒸着は、ガラス球仮固着層 9の表面全面に行うので、前記ガラス球 4のみならず、前記ガラス球固着層 9の表面 上にも、金属反射膜 5が形成される。上記金属反射膜 5の材料としては、アルミニウム 、金、銀、銅、ニッケル、クロム、錫又はこれらの金属を含む合金或いは酸ィ匕チタン、 窒化チタン等の光の反射率に優れるものが挙げられ、中でもアルミニウムが好ま ヽ
[0058] 再帰性反射シート用原反— 2の例としては、下記する 2種類の構造がある。
(A)支持榭脂シート 6の裏面にプライマー層 7があるタイプ
(B)支持榭脂シート 6の裏面にプライマー層 7がないタイプ。
[0059] 上記 (A)の場合はプライマー層 7の裏面に、(B)の場合は支持榭脂シート 6の裏面 に粘着剤層が積層される。ガラス球仮固着層 9のガラス球 4を、支持榭脂シート 6へ転 写させるため、支持榭脂シートに高分子又は低分子可塑剤等を使用する場合がある 。それら可塑剤等は、経時的に粘着剤層と支持榭脂シートとの界面又は粘着剤層に 移行して、前記粘着剤層の粘着性能を低下させる。すなわち、粘着剤層と支持樹脂 シートの界面接着力の低下、粘着剤層の基板への接着性能の低下等が起こる。ブラ イマ一層は、この問題点を解消するため、すなわち支持榭脂シートから粘着剤層へ の可塑剤等の移行を防止するために、用いることができる。
[0060] 前記支持榭脂シートを形成する榭脂としては、熱可塑性榭脂又は熱硬化性榭脂を 使用することができる。前記熱硬化性榭脂としては、官能基を有する榭脂、例えば、 官能基を 1つ又は 2つ以上有する自己架橋型榭脂又は官能基を 1つ以上有する榭 脂と、これらの官能基と反応しうる官能基を有する硬化剤との組合せが好適である。 なお、ガラス球の展着性及び固着性向上のために、シランカップリング剤、極性基を 有した比較的低分子の榭脂等を、前記熱硬化性榭脂に添加してもよい。前記支持榭 脂シートを構成する榭脂中、前記官能基を有する榭脂と前記硬化剤との総重量は、 前記支持榭脂シートを構成する榭脂の重量部の 50%、好ましくは 70%より多いのが 好適である。
[0061] 前記官能基を有する榭脂としては、アクリル榭脂、フッ素榭脂、スチレン共重合体の ようなビュル系共重合体、ポリエステル榭脂、ポリウレタン榭脂のような重縮合系共重 合体等が挙げられる。前記官能基とは、硬化剤成分との反応に与る反応性官能基又 は自己架橋性の官能基を指称するものである。前記硬化剤成分との反応に与る反応 性官能基としては、水酸基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシァネート基、アミノ基 、酸アミド基又は不飽和二重結合等が挙げられる。前記自己架橋性の官能基として は、加水分解性シリル基、 N—メチロールアクリルアミド基、アルキルエーテル化 N— メチロールアクリルアミド基又は不飽和二重結合などが挙げられる。
[0062] 前記硬化剤としては、前記反応性官能基が水酸基、カルボキシル基、アミノ基又は 酸アミド基などのように、いわゆる活性水素原子を有する基の場合には、イソシァネ ート系硬化剤、ァミノプラスト系硬化剤、ポリエポキシ化合物又は酸無水物などが挙 げられる。また、前記硬化剤としては、前記反応性官能基がエポキシ基などの場合に は、ポリアミン類や多塩基酸類などが挙げられる。また、前記硬化剤としては、前記反 応性官能基力 ソシァネート基の場合には、グリコール類などのような各種のポリヒド 口キシィ匕合物などが挙げられる。 [0063] また、前記反応性官能基が加水分解性シリル基のような、いわゆる自己架橋性の 官能基の場合には、架橋促進剤を更に用いてもよい。この架橋促進剤は、この加水 分解性シリル基の加水分解用な!/、しは縮合用触媒である。この架橋促進剤としては 、例えば、硫酸、塩酸又は燐酸等の各種の酸性化合物、モノメチルァミン又はトリエ チルァミン等の各種のァミン化合物、ジー n—ブチル錫ジラウレート、ジー n ブチル 錫ジアセテート又はジー n ブチル錫ジォクテート等の各種の有機錫化合物等を使 用できる。
[0064] 前記プライマー層を形成する榭脂としては、前記支持榭脂シートを形成する、前記 官能基を有する榭脂、又はそれらの榭脂及びそれらの榭脂の官能基と反応する官 能基を持った前記硬化剤の中から選択される榭脂及び硬化剤を用いることができる 。この前記プライマー層に用いる榭脂は、支持榭脂シートとの層間接着性に優れるよ うなものが好ましい。
[0065] 図 4に示すように、前記プライマー層 7は、例えば、別途準備した第 2のフィルムとし てのポリエステルフィルム 8上に、前記プライマー層を形成する榭脂の溶液を塗布し、 例えば、熱風乾燥機を使用して乾燥させて、得ることができる。前記第 2のフィルムは 、本発明の好ましい製造方法における、支持フィルムの例示である。乾燥後の前記 プライマー層 7の厚みは、例えば 3 μ m〜100 μ m、好ましくは 6 μ m〜50 μ mである 。前記厚みが 3 /z m以上であると、前記可塑剤等の移行防止の効果が高くなるので 好ましい。前記厚みが 100 m以下であると、再帰性反射シートの貼り付け等の作業 性が向上するので好ましい。
[0066] 次に、前記プライマー層 7の面上に、支持榭脂シート 6を形成する。前記支持榭脂 シートを形成する榭脂としては、前記官能基を有する榭脂又は官能基を有しな 、榭 脂等いずれも用いることができるが、前記官能基を有する榭脂が好適である。
[0067] 前記支持榭脂シートは、例えば、前記プライマー層上に、前記支持榭脂シートを形 成する榭脂の溶液を塗布し、例えば、熱風乾燥機を使用して乾燥させて、得ることが できる。乾燥後の前記支持榭脂シート 6の厚みは、例えば πι〜300 /ζ m、好まし くは約 30 μ m〜100 μ mである。
[0068] 前記 (B)のプライマー層 7を有さな 、タイプの再帰性反射シート用原反 2は、上 記原反ー2の製造方法において、プライマー層作製の工程を省略して得ることができ る。
[0069] 次に図 5に示すように、前記ポリエステルフィルム 8、前記プライマー層 7及び支持 榭脂シート 6の積層体を、前記ガラス球仮固着層 9の表面に沿わせる。すなわち、前 記支持榭脂シート 6が、前記ガラス球仮固着層 9の金属反射膜 5が蒸着されたガラス 球 4の表面と接するようにする。
[0070] そして図 6に示すように、前記積層体を前記ガラス球仮固着層 9の表面へ押圧する 。この押圧は、前記ガラス球 4の金属反射膜 5を蒸着した前記半球面側が、前記支持 榭脂シート 6内に埋まるように行なう。この時、支持榭脂シート 6のガラス球 4への固着 力を向上させる為に、支持榭脂シートへさらにカップリング剤等を添加することができ る。
[0071] そして図 7に示すように、支持榭脂シート 6の表面から、ポリエステルフィルム 10と 共にガラス球仮固着層 9を剥がす。このとき、ガラス球 4は支持榭脂シート 6中に残り、 支持榭脂シート 6によって金属反射膜 5を蒸着した前記半球面側が埋没された状態 に保持される。また、ガラス球仮固着層 9の表面カゝら露出するガラス球 4の半球以外 の部分へ設けられた金属反射膜 5は、そのままガラス球仮固着層 9の表面に残る。
[0072] その後、前記プライマー層及び Z又は前記支持榭脂シートに、室温で硬化する硬 ィ匕剤(例えば、イソシァネート硬化剤等)を含む場合には、 30〜40°Cの温度環境で エージング処理を行 ヽ、前記プライマー層及び Z又は前記支持榭脂シートを硬化さ せておくのが好ましい。その後、加熱加圧エンボス成形加工する際に形成される接 合部の性能のバラツキをなくしたり、その後の自立形態の安定ィ匕を計るためである。 また、ガラス球 4と支持榭脂シート 6の固着性を向上させるために、 120〜150°Cでの 熱処理工程を行ってもよ!、。
[0073] 次に図 8に示すように、このようにして作成した原反 2のガラス球 4が保持されてい る前記支持榭脂シート 6の表面を、前記した原反 1のガラス球 3の露出側が向き合 う状態で覆う。
[0074] 次に図 9に示すように、表面に前記原反 1が配置された支持榭脂シート 6のポリエ ステルフィルム 8側より、柄付きエンボスロール 13で加熱圧着加工を行なう。この加熱 圧着は、加熱ロールを通過させるのが好適である。前記ロールの表面温度は、例え ば120〜240。。でぁり、好ましくは 130〜220。Cであり、さらに好ましくは 150〜200 °Cである。前記表面温度が 150°C以上であれば加熱圧着が可能で、支持榭脂シート 6と、前記原反 1の透明榭脂層 2及び Z又は透明球固着層 12とが接着でき、前記 支持榭脂シート 6は、長期間にわたり自立形態を保持できるので、好ましい。また、前 記表面温度が 240°C以下であれば、支持フィルムであるポリエステルフィルム 8が溶 解することもなぐ加熱圧着の作業性が向上するので好ましい。このようにして空気層 16と接合部 17を形成する。
[0075] 上記した加熱圧着加工は、原反 1の透明カバーフィルム 1の表面層側力 行って も本発明が目的とする再帰性反射シートが得られる。但し加熱圧着加工を実施する 場合、前記表面層 11が 2軸延伸されたポリエステルフィルムである場合には、前記カロ 熱ロールに接着せず好適である力 2軸延伸されたポリエステルフィルム以外の場合 には、保護フィルムとして前記 2軸延伸されたポリエステルフィルムを表面層 11上に 適用すれば好適となる。
[0076] 加熱圧着エンボス加工の後、ポリエステルフィルム 8を剥がし、本発明の再帰性反 射シートを得る。前記加熱圧着加工により、支持榭脂シート 6の裏面側にはエンボス 溝が形成される。前記溝は、例ぇば幅200〜800 111、深さ100〜150 111の寸法 を有する。
[0077] 加熱成形加工の後に裏面ポリエステルフィルムもしくは必要に応じて表面ポリエス テルフィルムは剥離される。シート裏面側には紙、フィルム等に離型カ卩ェされた面側 に粘着剤、接着剤を皮膜化し、前記シート裏面側と貼り合わせて再帰性反射シート は完成される。
[0078] 本発明の再帰性反射シートを構成する原反 2としては、前記透明球を使用した再 帰性反射シート用原反の他に、各種公知の方法により製造された再帰性反射シート ち用いることがでさる。
[0079] 例えば、図 10に示されるように、カバーフィルムとしての支持榭脂シート 6と、前記 支持榭脂シート 6の裏面に配置されたキューブコーナー型再帰性反射要素 14と、結 合層 15と、加熱成形により接合された接合部を備えたカプセルキューブコーナー型 再帰性反射シートを、原反 2として用いることができる。すなわち再帰性反射シート 用原反 1のガラス球 3の露出側と、前記カプセルキューブコーナー型再帰性反射 シートの表面側を向き合わせて、加熱圧着成型を実施すれば良い。この時加熱圧着 加工は、再帰性反射シート用原反 1の表面側力 行っても、再帰性反射シート裏 面側から行っても本発明が目的とする再帰性反射シートが得られるが、再帰性反射 シート用原反 1の表面側力 実施する方が、再帰性反射シート用原反 1と再帰 性反射シートとの界面に加熱圧着成型時の熱が伝わりやすぐ層間接着力も得られ やすく好適となる。このようにして空気層 16と接合部 17を形成する。
[0080] 本発明の再帰性反射シートは、従来の遠方照明方式外照式標識の持っているメン テナンスの簡易性を維持しながら、照明源の光が標識面に到達するまでの光量の減 衰を出来うる限り抑制してエネルギーのロスを少なくし、コストダウンと環境に配慮した 設計になっており、又走行車両の位置にかかわらず、車両力 標識が認知できる範 囲にお 、て、例え該標識設置場所手前の近傍で道路がカーブして 、る場合にお!ヽ ても、照明源の設置場所の確保が容易にでき、前記標識を正確に視認できるように 設計された標識であり、かつ従来の遠方照明方式外照式標識の持っているメンテナ ンスの簡易性を維持しながら前記標識を正確に視認できるように設計された外照式 標識板等、及びその使用方法を提供することが可能となる。
実施例
[0081] 以下実施例及び比較例を用いて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は 以下の実施例に限定されるものではない。下記において「部」は「重量部」を示す。ま た「%」は「重量%」を示す。
なお、実施例及び比較例における試験の方法は、下記の通りである。
[0082] (1)反射強度
色彩輝度計 (東京光学機械株式会社製)を用い、 JIS Z 9117の反射性能の測定に 準拠して、反射性能を測定した。単位: cdZlx'm2である。
[0083] 照射光は色温度が 2, 856Kである標準の光 Aである。
[0084] (2)反射輝度 (明るさ)
色彩輝度計 (東京光学機械株式会社製)を用い、照射光源として、 2. 5W、 40mA の白色 LED光源(ォプティレッド社製チップシリーズスポットランプ"コマーシャル"モ デル)を 100Vで使用し、光源カゝら所定の入射角で再帰性反射シートに照射し、正面 方向に反射する輝度を試料力も水平方向に 15m離れた位置にて測定した。単位: c dZm2である。
[0085] (実施例 1)
図 2に示される再帰性反射シート用原反 1において、表面層と担持フィルムとして の機能を持つ、二軸延伸ポリエステルフィルム (表面層 11)上に透明球固着層 12を 形成した。この時の前記透明球固着層用榭脂組成物の配合は、大日本インキ化学 工業株式会社製商品名"べッコライト M— 6401— 50"5部、大日本インキ化学工業 株式会社製商品名"スーパーべッカミン J— 820— 60 " (プチル化メラミン榭脂、固形 分 60%) 1. 5部、大日本インキ化学工業株式会社製商品名"べッカミン P— 198" ( 硬化触媒) 0. 5部、ォレフィン系特殊共重合物:三井デュポンポリケミカル株式会社 製商品名 "エルバロイ 551" (THF25%溶液) 70部、アクリル系榭脂 (スチレン Zメチ ルメタタリレート Z軟質モノマー力 なり、 Tgが 50°C、水酸基価が約 14、固形分 45% ) 15部、エポキシ系可塑剤:旭電ィ匕工業株式会社製商品名" O— 130P"3部力も調 整した。この組成物を前記二軸延伸ポリエステルフィルム上に透明球固着層の乾燥 膜厚が約 28 /z mになるように塗布し、 70°Cで 5分間加熱して溶剤を揮発させた。この 時点のプローブタック強度は 3gfであった。前記プローブタックは、 -チバン株式会社 製商品名"プローブタックテスター"(ASTM D— 2979〖こ準拠)で、直径 5mmのス テンレススチール製表面仕上げ AA# 400研磨及び鏡面のプローブロッドを用いて、 剥離速度 lcmZsec、測定荷重 9. 8±0. lg (真鍮製)、接触時間 1秒、測定環境 23 士 2°C、相対湿度 65士 5%の試験条件で測定したタック強度である。
[0086] 前記の状態でシートを巻き上げ、次工程で透明球固着層 12上にグラビア印刷機を 使用して部分的に透明榭脂層 2を作製した。この時の榭脂組成物の配合は水酸基 含有アクリル榭脂 (大日本インキ化学工業株式会社製、固形分 45%、溶剤はキシレ ン、酢酸ブチル、トルエン、水酸基価 45)が 100部、硬化剤としてイソシァネートプレ ポリマー(大日本インキ化学工業株式会社製、固形分 75%、溶剤は酢酸ェチル、 N CO含有率 15%)が 23部、ブチルセ口ソルブアセテート 10部であった。 [0087] この時、透明榭脂層の乾燥膜厚が約 3 /z mになるように塗布した。透明榭脂層 2の 形状は、図 12Aに示すように円形状であり、透明球固着層に占める透明榭脂層の占 有面積は 50%であった。
[0088] その後、常温において約 1週間のエージングを行って前記透明榭脂層部分の硬化 を進行させた。その後、前記透明榭脂仕上げ品を 120°Cで 1分加熱して前記透明球 固着層に粘着性を発現させ、第 1の透明球として高屈折率ガラスビーズ (酸化チタン を主成分とする屈折率 2. 23、粒子径 67〜73 μ mの高屈折率ガラスビーズ)を前記 透明球固着層に埋め込み、さらに 140°Cで 5分間乾燥を行い、再帰性反射シート用 原反 1を得た。この時、前記ガラス球 3はその球径の 40%〜60%が透明球固着層 2に沈み込んだ状態で固着されて 、た。
[0089] 続、て図 3〜図 8に示すように再帰性反射シート用原反 2の作製に関して記載す る。ポリエステルフィルム 10上にラミネートされた厚さ 25 μ mのポリエチレンのガラス 球仮固着層 9の表面に第 2の透明球として粒子径が 45〜80 m、屈折率が 1. 92〜 1. 93のガラス球 4をその球径の約 25〜35%を複数平面状に埋め込んだ。ポリェチ レンラミネートフィルム(ガラス球仮固着層 9及びポリエステルフィルム 10)を加熱し軟 化させ、上記のガラス球を埋め込んだ。次に上記ガラス球仮固着層の表面力 露出 するガラス球の半球面にアルミニウムを蒸着して金属反射膜 5を形成した。
[0090] 次に別途準備された支持フィルムとしてのポリエステルフィルム 8上に、メチルメタァ クリレー HMMA)、ェチルアタリレート(EA)、ブチルアタリレート(BA)、 2—ヒドロキ シェチルメタアタリレート(2— HEMA)力 なるアクリル共重合物のトルエン、酢酸ブ チル溶液(固形分: 50%) 83重量部とメチルエーテル化メチロールメラミン(固形物 6 0%) 17重量部の配合溶液をコートし熱風乾燥機で乾燥して、厚さ約 20 mのプライ マー層 7を形成した。弓 Iき続 ヽてこのプライマー層上に下記の水酸基含有アクリル榭 脂溶液 (A—1)を主体榭脂として支持榭脂シート 6を形成した。すなわち、水酸基含 有アクリル榭脂溶液 (A—1) (固形分: 50%) 100部、メチルエーテル化メチロールメ ラミン(固形分: 60%) 11部、ルチル型二酸ィ匕チタン 25部、顔料分散用アクリル系榭 脂(固形分: 50%) 13部、シランカップリング剤 1部の配合溶液を前記のプライマー 層上にコートし熱風乾燥機で乾燥して、厚さ約 60 mの支持榭脂シート 6を形成した [0091] 本実施例で使用した水酸基含有アクリル榭脂溶液 (A— 1)の調整は、以下のように して行った。
[0092] すなわち、攪拌機、温度計、コンデンサー及び窒素ガス導入口を備えた反応器に、 トルエンの 700部及び n—ブタノールの 300部を仕込んで、窒素雰囲気下に、 80°C まで昇温させた。そこへ、メチルメタタリレートの 500部、ェチルメタタリレートの 400部 、 2 ヒドロキシェチルメタタリレートの 100部、ァゾビスイソブチ口-トリルの 8部及び t ert—ブチルパーォキシォクトエート(TBPO)の 5部からなる混合物を、 4時間に亘っ て滴下した。同温度で 10時間のあいだ維持した後、水酸基含有アクリル榭脂の溶液 (A— 1) [不揮発分 = 50% ;重量平均分子量 = 32, 000 ;水酸基価 =43mgKOH Zg固形分;水酸基価から計算した官能基当量 = 1, 300 (固形分) ]を得た。
[0093] 次に既述の方法で形成したガラス球仮固着層 9の表面に上記で作製した支持榭脂 シート 6表面を沿わした。そして支持榭脂シートをガラス球仮固着層の表面へ押圧し た。この押圧は、ガラス球のアルミニウム反射膜を蒸着した半球面が支持榭脂シート 内に埋設されるよう行った。この押圧の手段として、ロール表面温度 170°Cの加熱口 ールを通過させた。次に支持榭脂シート表面から、ポリエステルフィルム 10と共にガ ラス球仮固着層 9を剥がした。続いてガラス球と支持榭脂シートとの接着性を向上さ せるために、 140°Cで熱処理を実施して再帰性反射シート用原反 2を得た。そして 図 8に示すように、前記再帰性反射シート用原反 2のガラス球 4の半球が埋設され た支持榭脂シート 6のガラス球側に、前記した再帰性反射シート用原反— 1のガラス 球 3側を向かい合わせて覆いかぶせた。次に図 9に示すように、支持榭脂シートの裏 面ポリエステルフィルム 8側より、ロール表面温度 210°Cの柄付きエンボスロール 13 で加熱成形を実施して、再帰性反射シートを作製した。
[0094] そしてこの加熱成形加工後に支持榭脂シート裏面のポリエステルフィルムを剥離し て、アクリル系の粘着剤をプライマー層に貼り合わせて、粘着層を形成させた後、剥 離紙を貼り合せ、白色カプセルレンズ型再帰性反射シートを完成品とした。
[0095] (実施例 2)
図 2に示される再帰性反射シート原反 2において、担持フィルムとしての機能を持 つ、二軸延伸ポリエステルフィルム上に表面層 11を形成した。
[0096] この時の表面層用榭脂組成物の配合は、フッ素榭脂として大日本インキ化学工業 株式会社製商品名"フルォネート K 703" (重量平均分子量 40,000、水酸基価 72、 不揮発分 60%) 100部、硬化剤としてアミノ榭脂:大日本インキ化学工業株式会社製 商品名"スーパーべッカミン J 820— 60" (不揮発分 60%) 30部、硬化触媒として KI NG INDUSTRIES社製商品名"ネィキュア一 3525"2部、紫外線吸収剤としてチ バガイギ一社製商品名 "チヌビン 900" 1部、酸ィ匕防止剤としてチバガイギ一社製商品 名 "チヌビン 292" 1部であった。
[0097] 前記組成物を支持フィルム上に乾燥膜厚が 25 μ mになる様に塗布し、 140°Cで 5 分間加熱乾燥を行い、表面層 11を得た。
[0098] 次に、中間層用の榭脂組成物を、フッ素榭脂:大日本インキ化学工業株式会社製 商品名"フルォネート K 700" (重量平均分子量 70,000、水酸基価 48、不揮発分 50 %) 100部、硬化剤としてアミノ榭脂:住友ィ匕学工業株式会社製商品名"スミマール M - 100C" (不揮発分 100%) 15部及び硬化触媒として KING INDUSTRIES社製 商品名"ネィキュア一 3525" 1. 7部力 調製した。この組成物を上記表面層の上に乾 燥膜厚が 25 mになる様に塗布し、 140°Cで 5分間加熱乾燥を行ない、中間層を作 成した。
[0099] 続いて前期中間層上に透明球固着層 12を形成する。この時の透明球固着層用榭 脂組成物の配合は大日本インキ化学工業株式会社製商品名"べッコライト M— 640 1— 50"5部、大日本インキ化学工業株式会社製商品名"スーパーべッカミン J— 820 —60 " (プチル化メラミン榭脂、固形分 60%) 1. 5部、大日本インキ化学工業株式会 社製商品名 "ペッカミン P— 198" (硬化触媒) 0. 5部、ォレフィン系特殊共重合物:三 井デュポンポリケミカル株式会社製商品名 "エルバロイ 551" (THF25%溶液) 70部 、アクリル系榭脂 (スチレン Zメチルメタタリレート Z軟質モノマーからなり、 Tgが 50°C 、水酸基価が約 14、固形分 45%) 15部、エポキシ系可塑剤:旭電ィ匕工業株式会社 製商品名" 0— 130P"3部から調整した。前記した透明球固着層用榭脂溶液に油性 塗料用加工顔料 (カラーペースト):大日本インキ化学工業株式会社製商品名 "ディ タトンカラー HD— 6113A" (黄色) 1. 43部、同社製商品名"ディタトンカラー HD— 6413" (緑色) 5. 0部、同社製商品名"ディタトンカラー HD— 6722" (黒色) 0. 28部 の各油性塗料用加工顔料を添加した後、前記中間層上に透明球固着層 12を形成 し、透明球固着層を黄緑に着色した。この時の透明球固着層の膜厚は 17 mであつ た。
[0100] 以下実施例 1と同様にして黄緑色再帰性反射シート用原反 1を作成し、さらに実 施例 1と同様に加熱成形を実施して再帰性反射シートを作製した。そして実施例 1と 同様に、支持榭脂シート裏面のポリエステルフィルムを剥離して、アクリル系の粘着剤 をプライマー層に貼り合わせて粘着層を形成させた後、剥離紙を貼り合せ、かつ表 面層上の二軸延伸ポリエステルフィルムを剥離して緑色カプセルレンズ型再帰性反 射シートを完成させた。
[0101] (比較例 1)
特許文献 1の標識照明システムに使用されている市販の広観測角性を有するカブ セルレンズ型再帰性反射シート (スリーェム社製、高輝度広角反射シート、商品名" H
V— 8100"シリーズ、白色)を比較例 1として使用し、本発明の実施例 1の再帰性反 射シートと反射性能及び明るさを比較した。
[0102] (比較例 2)
特許文献 1の標識照明システムに使用されている市販の広観測角性を有するカブ セルレンズ型再帰性反射シート (スリーェム社製、高輝度広角反射シート、商品名" H
V— 8100"シリーズ、緑色)を比較例 2として使用し、本発明の実施例 2の再帰性反 射シートと反射性能及び明るさを比較した。
[0103] 実施例 1〜比較例 2の反射性能を比較した数値を表 1に示す。また、白色 LED光 源にて投光時の各試験試料の明るさの比較を表 2に示す。表 3は図 11の配置により 前記表 2の測定をしたときの各データである。
[0104] [表 1] 翻角 入身桷 錢例 Hit例 t瞧 比翻 J I S 1級 J I S 1級
1 2 1 2 白色 緑色
1 2 ' 5 ° 1 5 2 2 7 1 2 3 2 3 7 0 9. 0
2 0 ' 5 ° 1 0 1 1 7 9 0 1 7 5 0 7. 0 [0105] (備考 1)実施例 1〜比較例 2の数値の単位: cdZlx'm
(備考 2)表 1における照射光は色温度が 2, 856Kである標準の光 Aである。
[0106] [表 2]
Figure imgf000028_0001
[0107] (備考 1)実施例 1〜比較例 2の数値の単位: cdZm
(備考 2)表 2における照射光源: 2. 5W 40mAの白色 LED光源 (ォプティレッド社 製チップシリーズスポットランプ"コマーシャル"モデル)を 1 OOVで使用
[0108] [表 3]
Figure imgf000028_0002
[0109] 表 1より、実施例 1及び 2は、比較例 1及び 2と同等若しくはそれ以上の再帰性反射 性能を有していることが明らかである。又、表 2より、シート正面方向に反射する明るさ から、実施例及び比較例において実際に使用されるのに好適な入射角は、実施例 では 30° 〜50° であり、比較例では 10° 〜30° であった。即ち、表 2における実 験条件下で ίま、実施 f列 1ίま 30° 、 40° 、 50° 【こお!ヽて、 18. 6、 28. 6、 30. led/ m2の明るさを示し、 it較 f列 1ίま 10° 、 20° 、 30° 【こお!ヽて、 11. 1、 18. 0、 27. 4c dZm2の明るさを示している。これら好適な入射角における各数値を比較すると、実 施例 1の方が格段に明るくシート正面に反射していることが明らかである。又、実施例 2と比較例 2においても、同様に実施例 2の方が格段に明るくシート正面に反射して いることが明らかである。 [0110] さらには実施例における 20° 、 30° 、40° の明るさは、実施例 1では 15. 3、 18.
6、 28. 6であり、実施 f列 2では 3. 1、 3. 4、 7. 4である。これらの各数値と上記した it 較例の 10° 、 20° 、 30° の数値を比較すれば、同等若しくはそれ以上の明るさで シート正面に反射している。すなわち実施例は比較例よりも 20〜50° の広範囲の広 角な観測角性能を保有していることが明らかになった。
[0111] また、実施例の 10° の明るさについても比較例の 10° の数値とほぼ同等であり、 本発明の再帰性反射シートは、 10° 〜50° の広い範囲に渡って使用可能であるこ とが分力つた。
[0112] したがって、表 1、 2から明らかなとおり、本発明の実施例 1〜2の再帰性反射シート は、入射角 30° 以上の広角な位置力 の照射光を再帰性反射シートの正面側に光 を反射させる高 ヽ観測角性能を持って ヽる。また、 JISZ9117に規定する 1級の反射 性能を有し、再帰性反射シートの標識用規格に適合する再帰性反射性能も保有して いる。
産業上の利用可能性
[0113] 本発明の再帰性反射シートは、交通標識、案内標識、警戒標識、規制標識、広告 看板等様々な用途に有用である。また、外照式照明システムにも利用できる。

Claims

請求の範囲
[1] 複数の再帰性反射要素と、支持榭脂シートと、前記支持榭脂シートの表面側に配 置される透明カバーフィルムと、前記透明カバーフィルムの裏面と前記支持榭脂シ一 トの表面の間に部分的に空気層を含む再帰性反射シートであって、
前記再帰性反射要素は支持榭脂シート側に形成され、
前記透明カバーフィルムの裏面には部分的に透明榭脂層が存在し、前記透明榭 脂層の厚さは前記空気層の厚さより薄く形成され、
前記透明榭脂層以外の前記透明カバーフィルムの裏面には前記空気層に一部露 出して複数の第 1の透明球が埋設されており、
前記支持榭脂シートと、前記透明榭脂層及び Z又は透明カバーフィルムとは部分 的に接合されていることを特徴とする再帰性反射シート。
[2] 前記第 1の透明球は、該球径の 10%以上の部分が透明カバーフィルムの裏面から 空気層に露出して 、る請求項 1に記載の再帰性反射シート。
[3] 前記透明榭脂層の厚さは 0. 1 111〜180 111の範囲でぁる請求項1に記載の再帰 性反射シート。
[4] 前記再帰性反射シート «JISZ9117に規定する 1級の反射性能を有する請求項 1
〜3の 、ずれかに記載の再帰性反射シート。
[5] 前記再帰性反射要素は、その半球が反射鏡で覆われた第 2の透明球であり、前記 第 2の透明球の前記反射鏡で覆われた半球面側が、前記支持榭脂シート内に埋ま るように保持されて!、る請求項 1〜4の 、ずれかに記載の再帰性反射シート。
[6] 前記第 1の透明球の屈折率を Aとし、前記第 2の透明球の屈折率を Bとしたとき、 A
> Bである請求項 5に記載の再帰性反射シート。
[7] 前記第 1の透明球の屈折率 Aの分布が 2. 00〜2. 40の範囲に 90%以上ある請求 項 1〜6のいずれかに記載の再帰性反射シート。
[8] 前記第 2の透明球の屈折率 Bの分布が 1. 85〜: L 98の範囲に 90%以上ある請求 項 5〜6の 、ずれかに記載の再帰性反射シート。
[9] 前記第 1の透明球と、前記第 2の透明球がともにガラスビーズである請求項 5〜8の
V、ずれかに記載の再帰性反射シート。
[10] 前記第 1の透明球に入射した光は前記第 1の透明球と空気層との界面で反射し、 前記第 2の透明球に入射した光は前記反射鏡で反射する請求項 5〜9のいずれかに 記載の再帰性反射シート。
[11] 前記第 1の透明球に入射した光の反射角度は相対的に広ぐ前記第 2の透明球に 入射した光の反射角度は相対的に狭い請求項 5〜 10のいずれかに記載の再帰性 反射シート。
[12] 複数の再帰性反射要素と、支持榭脂シートと、前記支持榭脂シートの表面側に配 置される透明カバーフィルムと、前記透明カバーフィルムの裏面と前記支持榭脂シ一 トの表面の間に部分的に空気層を含む再帰性反射シートの製造方法であって、
(a)透明カバーフィルムの裏面に部分的に透明榭脂層を形成し、前記透明榭脂層以 外の前記透明カバーフィルムの裏面に、空気層に一部露出して複数の第 1の透明球 を埋設した原反 1を作成し、
(b)支持フィルムの表面に支持榭脂シートを形成し、その表面に下半球に反射鏡が 設けられた複数の第 2の透明球を空気層に一部露出して下半球側を埋設した原反 2を作成し、
(c)前記原反 1の透明カバーフィルムの表面と前記原反 2の支持フィルムが共に 外側になるように配置し、前記支持フィルムの外側力もエンボスカ卩ェすることを特徴と する再帰性反射シートの製造方法。
[13] 請求項 1〜11のいずれかに記載の再帰性反射シート又は請求項 12によって製造 された再帰性反射シートの使用方法であって、
前記再帰性反射シートを標識板又は標識板の情報表示体として使用することを特 徴とする再帰性反射シートの使用方法。
[14] 前記標識板から離れた位置に光源を設置し、前記光源から前記標識板表面方向 に光を照射する請求項 13に記載の再帰性反射シートの使用方法。
[15] 前記光源から前記標識板表面方向に光を照射する角度が、標識面に対して 30° を超える入射角を含む請求項 13又は 14に記載の再帰性反射シートの使用方法。
[16] 前記光源が LED(light emitting diode)である請求項 14又は 15に記載の再帰性反 射シートの使用方法。
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