WO2007007448A1

WO2007007448A1 - フードプロセッサー

Info

Publication number: WO2007007448A1
Application number: PCT/JP2006/306858
Authority: WO
Inventors: Miho Shirakawa; Etsushi Aga
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-07-07
Filing date: 2006-03-31
Publication date: 2007-01-18

Abstract

　本体部（２）と本体部に着脱自在に装着される作業器具（４）とを備え、本体部を手で持って作業器具の先端の回転刃（７）で食品を加工するハンディタイプのフードプロセッサー（１）において、本体部内の下部に回転刃を回転駆動するモータ（１７）を配置し、モータの上にモータ回転をオン・オフ操作するメインスイッチ（１６）を配設し、本体部内の上部にモータを駆動する電源（２０）の電池パックを配置することにより、作業時の操作性が向上し、使い勝手が良くなる。

Description

明細書

フードプロセッサー技術分野

[0001] 本発明は、フードプロセッサーに関し、特に本体部に作業器具を着脱自在に装着し、本体部を手で持って作業器具の先端部に露出して配設され、モータにて回転駆動される回転部材で食品を加工するハンディタイプのフードプロセッサーに関するものである。

[0002] 従来のハンディタイプのフードプロセッサーは、 AC電源方式のものが主流であり、使用時にフードプロセッサー力もコードを引き出し、先端のプラグをコンセントに差し込んで電源を供給した後、フードプロセッサーに設けられてヽるメインスィッチをオン •オフ操作することで、回転刃や攪拌翼などの回転部材を回転及び回転停止させるように構成されている。そのため、使用者は、プラグをコンセントに差し込む行動によつて、メインスィッチに無意識に触れた場合には回転刃などが回転して怪我をする危険があることを予測できるものとされている力 AC電源方式のフードプロセッサーでは、コードが邪魔になったりすることから、必ずしも使い勝手が良いといえるものではなかった。

[0003] ハンディタイプのフードプロセッサーとして、電源用の電池を本体部に内蔵している DC電源方式のものは、 AC電源方式のものに比べてコードによって移動範囲が限定されたり、コードが邪魔になったりすることがないので使い勝手が良いが、従来は電池を内蔵した構成では、性能が十分に得られないわりに重量が重ぐ作業時の労力が大きいという不都合があつたために需要が少な力つた。しかし、近年は電池容量が大きくかつ充放電性能が高ぐし力も比較的軽量の二次電池が開発されており、そのような電池を適用することにより、 DC電源方式でありながら軽量で高性能なハンディタイプのフードプロセッサーを提供することができ、需要を喚起できる可能性が高まつている。

[0004] ところが、電池電源を内蔵している DC電源方式のものは、 AC電源方式のものと異なり、常に電源が接続された状態であるため、使用者が意図しないときに回転刃が回転する恐れがある。そこで、メインスィッチのほかにこのメインスィッチをロックするサブスィッチやストッパーを設け、メインスィッチとサブスィッチやストッパーの両方を同時に操作しなければメインスィッチがオンしな、ようにすることで、使用者が意図しなヽとき容易にスィッチが入ることを防ぐようにしたものが知られて、る。

[0005] 例えば、下端にモータにて回転されるカッターを備え、ケース内に、カッターを回転させるモータと、モータを駆動する電池と、電池とモータを接続してモータの回転を制御するスィッチとを内蔵し、スィッチにてモータの回転を制御するように構成した「ノヽンドグレーダー」が知られてヽる（例えば、特許文献 1参照)。この特許文献 1に図示されて、る構成は、ケースをカッターの回転軸芯力前方に大きく膨出した形状とし、その後面の上部に握り部を設けて前面の上部にスィッチを配設し、スィッチの後部に電池を配設したものであり、そのスィッチは、メインボタンをリリースボタンにてロック状態とし、リリースボタンを押してロック状態を解除した状態でメインボタンを押すことでスィッチがオンされ、さらにロック状態を解除した後はメインボタンを完全に復帰させるまでは解除状態が維持されてメインボタンの押し下げ量の切替でオン'オフできるようにされている。

特許文献 1 :特開平 10— 162677号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0006] し力しながら、上記特許文献 1に記載されたような構成では、握り部の下部のケース内に重量の大きい電池及びモータが配設されるとともにそれより下方に長く延びた先端にカッターが配設されているので、重量バランスが悪ぐカッターを自在に動かそうとした場合に、ケース上部を握っている手に、カッターに作用する力によるモーメントと電池の重力によるモーメントが重畳して作用し、作業に力を要するとともに操作性も悪ぐ使い勝手が良くないという問題がある。また、カッターの回転軸芯より前方に大きくケースが膨出しているので、ケースが下方の視界を妨げ、カッターによる作業部分を目視するのに邪魔になって作業がし難、と、う問題もある。

[0007] さらには、上記スィッチとして、不測にスィッチがオンしてカッターが回転しないように、メインボタンとロック用のリリースボタンを有するロック機構付きのスィッチが適用されている力使用開始時にメインボタンとリリースボタンを同時に押すことでロックを解除するものであるため、メインボタンとリリースボタンを同時に押すことができるように隣接して配置されており、そのため使用者が誤って同時に押してしまう恐れもあって、必ずしも安全性が高、とは、えな、と、う問題がある。またロック解除後メインボタンのみで断続的にオン ·オフするには、メインボタンを完全に復帰させな、ようにする必要があるので、使い勝手が悪いという問題もある。

[0008] そこで本発明は上記従来の問題点に鑑み、作業時の操作性が良くて使い勝手が良ぐまた使用者の不注意などによる誤動作の恐れがなくて安全性の高いフードプロセッサ一を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0009] 上記目的を達成するための本発明のフードプロセッサーは、本体部と本体部に着脱自在に装着される作業器具とを備え、本体部を手で持って作業器具の先端の回転部材で食品を加工するハンディタイプのフードプロセッサーであって、本体部内の下部に回転部材を回転駆動するモータを配置し、モータの上にモータ回転をオン · オフ操作するメインスィッチを配設し、本体部内の上部にモータ駆動電源の電池を配置したものである。

[0010] この構成〖こよると、本体部を手で握って持ちメインスィッチを操作する部分の上部と下部に重量のある電池とモータを配置しているので、本体部に作業器具を装着した状態でも重量バランスが良ぐ本体部を手で持って作業器具の先端の回転部材で食品を加工する際に、作業に要する力が小さくて済むとともに操作性が良ぐ作業性及び使、勝手の良、フードプロセッサーを提供できる。

[0011] また、電池を、モータ軸芯に対してメインスィッチとは反対側に重心をずらせて配設すると、重量のある電池の重心力メインスィッチを操作する手の指先とは反対側の腕に近、方、、わゆる手元側に位置し、電池の重心部を手の腕に近、部分の上で受ける状態となるため、一層軽く操作することができるとともに、本体部の前面部が前方に突出せず、視界を妨げな!/、ので作業部位を容易に目視することができて作業性が向上する。

[0012] また、メインスィッチに加え、電源をオン ·オフする電源スィッチを、手で持つ部分とは異なる位置、例えば本体部上面をカバーする蓋体に配設すると、蓋体に配設された電源スィッチを先に意識をもって操作しておかな、と、メインスィッチを操作しても回転部材が回転することはなぐ誤動作の恐れがなくて高い安全性を確保することができる。

[0013] また、本体部の作業器具を着脱する装着部に、電池に対する充電端子を配設すると、作業器具を装着した状態で充電端子が外部に露出しないので、充電端子に汚れや水分が付着して鲭を発生する恐れを無くすことができる。なお、充電時には、作業器具を取り外し、装着部を下向きにして本体部を充電台に差し込んで支持させた状態で、充電台側の充電端子に本体部の充電端子が接触して充電されるようにするのが好適である。

[0014] また、本体部に対して作業器具を螺合により着脱自在に装着するとともに、装着状態で嵌入して係合するように付勢された係止片と係合凹部を設け、係止片に係合離脱操作するボタンを突設すると、作業器具を回すことでワンタッチで装着できかつ確実に固定でき、また取り外すときにもボタンを押して作業器具を逆に回すことで容易に取り外すことができ、使い勝手の良いフードプロセッサーを得ることができる。

[0015] また、上記フードプロセッサーに、メインスィッチに直列に接続された電子スィッチと、電子スィッチをオン'オフ制御するオン'オフ制御回路を有する制御部と、オン'オフ制御回路に電源を供給する電源スィッチとを備え、オン ·オフ制御回路は電源が供給された後電子スィッチをオンし、電子スィッチをオン後メインスィッチオフ状態が一定時間継続すると電子スィッチをオフする構成とすると、メインスィッチとは別に設けた電源スィッチを先にオンしなヽと電子スィッチがオフしたままで、メインスィッチをォンしてもモータは回転せず、使用時には、先に電源スィッチをオンして電子スィッチをオンさせた後、メインスィッチをオン操作することでモータにて回転部材が回転し、使用者が作業終了後一定時間経過すると自動的に電子スィッチがオフするので、使用者が意図せずに回転部材が回転する恐れがなぐ高い安全性が確保され、かつ電源スィッチとメインスィッチを各別にオンすることで回転部材を回転させることができるので使い勝手も良ぐ安全性の高さと使い勝手の良さの両方を兼ね備えたフードプ口セッサ一を提供できる。なお、電源スィッチは 1回押しでオン'オフ制御回路に電源を供給するものでも良いが、例えば 1秒以上の長押しによってオン'オフ制御回路に電源を供給するように構成すると、うつカゝり誤って電源スィッチをオンしたときの安全性の低下を防止することができて好適である。

[0016] また、使用モードを選択するモード選択スィッチを設け、オン'オフ制御回路はモード選択スィッチによるモード選択信号を入力した後、電子スィッチをオンするようにすると、使用モードの選択によって使用モードに適した回転速度等の選択をすることができるとともに、モード選択後でないと電子スィッチがオンしないので、さらに使用者が意図せずに回転部材が回転する恐れがなくなるため、一層高い安全性が確保される。

[0017] また、電源スィッチのオン'オフ状態とメインスィッチの操作可能状態を報知する報知手段を設けると、電源スィッチのオン'オフ状態やメインスィッチの操作可能状態が音声や表示にて報知されるので、使用者が意図せずに回転部材が回転する恐れが一層なくなり、高い安全性が確保される。

[0018] また、制御部に、電子スィッチの短絡破壊を検知する手段と、電子スィッチの短絡破壊を検知したときに報知する手段とを設けると、電子スィッチが短絡破壊したときに直ちに報知されるので、それを知らずに無意識にメインスィッチをオンして不測に回転部材が回転するような恐れを無くすことができる。

[0019] また、制御部にメインスィッチの短絡状態を検知する手段と、メインスィッチの短絡状態を検知したときに電子スィッチをオフ状態に保持する手段と、メインスィッチの短絡状態を検知したときに報知する手段とを設けると、メインスィッチが短絡破壊したときや使用者によってうつ力り押されたときに直ちに報知されるので、その状態であることを知ることができるとともに、うつカゝりして電源スィッチをオンしても、電子スィッチがオフ状態を保持しているため不測に回転部材が回転するような恐れが無ぐ高い安全性が確保される。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]図 1は、本発明の一実施形態のフードプロセッサーを本体部と作業器具を分離して示した全体外観斜視図である。

[図 2]図 2A〜図 2Bは、同実施形態のフードプロセッサーの本体部を示し、図 2Aは正面図であり、図 2Bは後方斜め下方力見た斜視図である。 [図 3]図 3は、同実施形態のフードプロセッサーの縦断側面図である。

[図 4]図 4は、同実施形態のフードプロセッサーの制御構成を示すブロック図である。

[図 5]図 5は、同実施形態のフードプロセッサーにおける状態遷移説明図である。

[図 6]図 6は、同実施形態のフードプロセッサーの使用状態を示す斜視図である。発明を実施するための最良の形態

[0021] 以下、本発明のフードプロセッサーの一実施形態について、図 1〜図 6を参照して説明する。

[0022] 図 1〜図 3において、 1はハンディタイプのフードプロセッサーであり、本体部 2と、この本体部 2の先端に設けられた装着部 3に螺合によって着脱自在に装着される作業器具 4にて構成されている。作業器具 4は、先細円筒状の筒体部 5aの先端にドーム状の安全カバー部 5bが形成された器具ケース 5と、器具ケース 5の軸芯部に回転自在に配設された回転軸 6と、回転軸 6の先端に装着固定された回転刃（回転部材) 7 力も成り、回転刃 7の周囲が安全カバー部 5bにて囲まれている。作業器具 4を装着部 3に装着した状態で、回転軸 6の基端 6aが装着部 3の軸芯部に設けられた回転結合部 3aに嵌入係合し、回転軸 6に回転力が伝達される。

[0023] 装着部 3の外周と器具ケース 5の基端部内周とに、互いに係合するねじ条 8a、 8bが形成され、かつ器具ケース 5の基端内周に回転止め用の係合凹部 9が直径方向の 2 箇所に形成されている。なお、本実施形態では係合凹部 9を 2箇所に設けたが、 1箇所以上に設ければ良いものである。本体部 2の前面部 2aは、略ストレートな半円筒状の曲面にて構成され、この前面部 2aにおける装着部 3の直上位置に、図 2Aに示すように、係合凹部 9に嵌入係合する係止片 10が弹性片 10aにて上方に弹性的に退入可能に支持されて配置され、かっこの係止片 10を押し上げ操作する解除ボタン 1 1がー体的に設けられている。 12は、解除ボタン 11を外面に突出させた状態で係止片 10の配置部を覆う係止部カバーである。

[0024] 力べして、本体部 2に作業器具 4を装着するときは、装着部 3に器具ケース 5の基端部を嵌合させてねじ込むことによって装着することができ、その装着状態で係止片 10 と係合凹部 9の係合にてロックされた状態となる。また、作業器具 4を取り外すときは、解除ボタン 11を押し上げた状態で器具ケース 5をねじ方向と逆方向に回転することで、簡単に取り外すことができる。

[0025] 本体部 2の後面側は、下部に上方に向けて若干後方に膨出する下部テーパ部 2b 力その上の中間部に凹んだ握り凹部 2cが、上部に後方に大きく膨出する上部膨出部 2dが形成されている。本体部 2の上面は、蓋体 13にて開閉可能に閉蓋されている。蓋体 13は、平面視長円形ないし小判形で、その中央部に前後に間隔をあけて電源スィッチ 14とモード選択スィッチ 15が配設され、各々の前部にそれぞれの動作状態を表示する動作表示部（報知手段）としての表示 LED14aと 15a、 15b、 15cが配設されている。

[0026] 本体部 2内の握り凹部 2cに対応する部分には、回転刃 7の回転をオン'オフ操作するメインスィッチ 16が、その操作部 16aを前面部 2aに臨ませて配設されている。 16b は、操作部 16aの位置が指の感覚で分力るようにその下部近傍に突出された指位置指示突部であり、これをメインスィッチ 16より高い突部にて構成することで、電源スィツチ 14を入れた後、テーブル等にフードプロセッサー 1を置く際に、誤ってメインスィツチ 16が押されてオンするのを防止している。

[0027] 本体部 2内の下部には、モータ 17がそのモータ軸 17aを下方に向けて配設されている。モータ軸 17aは、装着部 3の軸芯部に配設され、その下部に回転結合部 3aが固定されている。装着部 3の外周面の後部には、後述の電池パック力もなる電源に対して充電を行うための充電端子 18が設けられている。本体部 2内のモータ 17の上部には、後述の電子スィッチやモータ 17のドライバ回路などの駆動電流の制御素子を搭載した基板 19が配設されている。

[0028] 本体部 2内の上部には、後方に大きく膨出する上部膨出部 2dにわたつて、電池パックカもなる電源 20が収容配置されている。また、電源 20の前部には音声報知手段としてのスピーカ 21が配設され、前面部 2aにはこのスピーカ 21に対向する位置に音声を外部に伝播する開口 22が形成されている。これにより、電池パックから成る電源 20の重心位置力モータ 17の軸芯に対して後方側、即ちメインスィッチ 16とは反対側に位置がずらされている。

[0029] また、電源 20上には、制御部を構成する制御基板 23が蓋体 13に取付けられて配設されている。 24は、電源 20の下部に配設した、電源 20及び制御基板 23と本体部 2内の電気回路とを接続するコネクタである。

[0030] 次に、以上の構成のフードプロセッサー 1における制御構成について、図 4を参照して説明する。電源 20には、メインスィッチ 16と、モータ 17を駆動制御するモータドライバ 25と、電子スィッチ 26が直列に接続されている。また、電源 20には制御用電源 27が並列に接続され、この制御用電源 27から制御部 28に制御電圧が供給されている。なお、図 4では、モータドライバ 25にてモータ 17を駆動制御し、モータ 17を多彩なモードで駆動制御できるようにした例を示した力モードによってモータ 17の回転速度を切り替えるだけの場合には、電子スィッチ 26を高速で動作させることで速度切替が可能であるため、モータドライバ 25を設けずに、電子スィッチ 26で回転速度制御を行うようにしても良、。

[0031] 制御部 28には、電子スィッチ 26をオン'オフ制御するオン'オフ制御回路 29が設けられ、このオン ·オフ制御回路 29に対しては電源スィッチ 14がオンされることで制御用電源 27から電源が供給される。なお、電源スィッチ 14は 1回押しでオン'オフ制御回路 29に電源を供給するものでも良いが、例えば 1秒以上の長押しによってオン'ォフ制御回路 29に電源を供給するように構成するのが好適である。オン ·オフ制御回路 29は、電源スィッチ 14をオンすることにより電源が供給され、さらにモード選択スィツチ 15によるモード選択信号が入力された後に、電子スィッチ 26をオンし、その後メインスイッチ 16のオフ状態が、例えば 5〜 10秒程度に設定された所定時間継続すると、電子スィッチ 26をオフするように構成されている。

[0032] 次に、制御部 28のその他の構成と制御動作を、図 4と図 5を参照して説明する。電源スィッチ 14が 1回押し又は長押しによってオンされると、表示 LED14aを点灯してその状態を表示するとともに、電源スィッチ 14がオンされたことをスピーカ 21から音声で報知し、次にモード選択スィッチ 15を操作してモード選択するように音声で報知する。モード選択は、処理作業の種類に応じて回転刃 7の回転速度等を選択するもので、モード選択スィッチ 15を押すごとに順番に切り替わって行くように構成されており、選択されたモードを表示 LED15a〜15cにて表示するとともに、スピーカ 21から選択されたモードを音声にて報知する。モード選択が為されると、オン'オフ制御回路 29にモード選択信号を入力するとともに、メインスィッチ 16のオン操作によって回転刃 7を回転させることができる状態になったことをスピーカ 21から音声にて報知する。

[0033] その後、メインスィッチ 16がオンされると、制御部 28は選択されたモードに応じた駆動制御信号をモータドライバ 25に出力し、モータ 17にて回転刃 7が所望のモードで回転駆動される。また、電源スィッチ 14がオンされた後、任意の時点で電源スィッチ 14がオフされた場合、またはメインスィッチ 16のオフ状態が上記の所定時間継続すると、オン'オフ制御回路 29が電子スィッチ 26をオフし、電源オフ状態とする。

[0034] また、制御部 28はメインスィッチ 16と電子スィッチ 26がオフされた状態でそれらの間に制御電圧を印加するように構成されており、かつ制御部 28にメインスィッチ 16の接地側端子の電圧 aと、電子スィッチ 26の電源側端子の電圧 bと、接地電圧 cが入力されている。そして、電源スィッチ 14がオフ状態の時に、電圧 aと電圧 cをモニターし、電圧 aが電源 20の電圧となった場合には、メインスィッチ 16が短絡状態となっていることを意味するので、その旨を表示 LED (報知手段） 14aや 15a〜 15cの点滅点灯等にて表示するとともに、スピーカ（報知手段） 21にて音声で報知し、さらに電子スイツチ 26をオフ状態に保持する信号をオン'オフ制御回路 29に入力する。なお、メインスイッチ 16がオフ状態になれば、報知を停止して元に復帰する。また、電源スィッチ 14 がオフ状態の時に、電圧 bと電圧 cをモニターし、電圧 bが接地電圧 cと同じになった場合には、電子スィッチ 26が短絡破壊していることを意味するので、その旨を表示 L ED14aや 15a〜15cの点滅点灯等にて表示するとともに、スピーカ 21にて音声で報知する。

[0035] 以上の本実施形態によれば、図 6に示すように、フードプロセッサー 1の本体部 2を、その握り凹部 2cを手で握って持つことにより、握り凹部 2cの前面部 2aに配設されたメインスィッチ 16を指で容易にオン'オフして作業することができ、使、勝手が良、。特に、握り凹部 2cの上部と下部に重量のある電源 20とモータ 17が配設され、かつより重量の大きい電源 20が上部で、下方には作業器具 4が長く延びているので、本体部 2に作業器具 4を装着した状態でも重量バランスが良ぐ回転刃 7で食品を加工する際に、作業に要する力が小さくて済むとともに操作性が極めて良好である。

[0036] また、電源 20がモータ 17の軸芯に対してメインスィッチ 16とは反対側の手元側に重心をずらせて配設されているので、重量のある電源 20の重心力メインスィッチ 16 を操作する手の指先とは反対側の腕に近い方に位置し、電源 20の重心部を手の腕に近い部分の上で受ける状態となるため、一層軽く操作することができる。また、本体部 2前面部 2aが略ストレートな半円筒状の曲面で、その下端力も筒状の作業器具 4 が下方に延びているので、前面の視界が良好で、回転刃 7による作業状態を容易に目視することができ、作業がし易い。

[0037] また、作業開始に当たって、先に電源スィッチ 14をオンし、モード選択スィッチ 15を操作して使用モードを選択することで、その後はメインスィッチ 16のオン'オフ操作によって回転刃 7を回転させることができ、電源スィッチ 14やモード選択スィッチ 15とメインスイッチ 16を別個にオン操作すればよいので、使い勝手が良い。また、モード選択スィッチ 15にて使用モードを選択することができるので、作業の種類に応じて最適の回転速度や回転モードで回転刃 7を回転させることができ、作業がし易くかつ良好な作業仕上力 ^を確保することができる。

[0038] また、蓋体 13の上面に設けた電源スィッチ 14を先にオンし、さらに使用モードを選択するモード選択スィッチ 15を操作して使用モードを選択しなヽと、電子スィッチ 26 がオフしたままであり、その状態ではメインスィッチ 16をオンしてもモータ 17が回転しないので、不注意などによってメインスィッチ 16を押してしまった時でも回転刃 7が不測に回転する恐れがなぐ高い安全性が確保される。また、電源スィッチ 14をオフした場合のほか、使用者が作業を終了した後そのまま放置しても、数秒程度の一定時間が経過すると、自動的に電子スィッチ 26がオフするので、その後は使用者が不注意でメインスィッチ 16を押したりしても回転刃 7が回転する恐れはなく、高ヽ安全性が確保される。カゝくして、安全性の高さと使い勝手の良さの両方を兼ね備えたフードプ口セッサ一 1を提供できる。

[0039] また、電源スィッチ 14のオン'オフ状態やメインスィッチ 16が操作可能な状態であることを音声や表示にて報知するようにしているので、使用者が意図せずに回転刃 7が回転する恐れが一層なくなり、さらに高い安全性が確保される。

[0040] また、制御部 28にて電子スィッチ 26の短絡破壊を検知するようにするとともに、電子スィッチ 26の短絡破壊を検知したときにスピーカ 21や表示 LED 14a、 15a〜 15c で報知するようにしているので、電子スィッチ 26が短絡破壊したときに直ちに報知される。これにより、電子スィッチ 26の短絡破壊を知らずに無意識にメインスィッチ 16をオンして不測に回転刃 7が回転するような恐れを無くすことができる。

[0041] また、制御部 28にてメインスィッチ 16が短絡していることを検知するようにするとともに、メインスィッチ 16の短絡状態を検知したときに電子スィッチ 26をオフ状態に保持し、かつスピーカ 21や表示 LED14a、 15a〜15cで報知するようにしているので、うつ力りして電源スィッチ 14をオンしても電子スィッチ 26がオフ状態を保持しているため不測に回転刃 7が回転するような恐れが無く、またメインスィッチ 16が短絡状態になつて、ることを直ちに知ることができ、高、安全性が確保される。

[0042] また、本体部 2の装着部 3に、電源 20の電池パックに対する充電端子 18を配設しているので、装着部 3に作業器具 4を装着した状態で充電端子 18が外部に露出しないので、充電端子 18に汚れや水分が付着して鲭を発生する恐れを無くすことができる。なお、電源 20の電池パックに充電する時には、本体部 2から作業器具 4を取り外し、本体部 2の装着部 3を下向きにして充電台（図示せず）に差し込むことで、本体部 2が支持されるとともに充電台側の充電端子に充電端子 18が接触して充電される。

[0043] また、本体部 2に対して作業器具 4を装着するときには、作業器具 4を装着部 3に嵌合させて作業器具 4を回すことでワンタッチで装着できるとともに、その装着状態で係止片 10が係合凹部 9に嵌入係合することで確実に固定できる。また、作業器具 4を取り外すときにも、解除ボタン 11を押し上げつつ作業器具 4を逆に回すことで容易に取り外すことができる。

[0044] 以上の実施形態では、本体部 2の前面部 2aが略半円筒状の曲面で後面側は下部が上方に向けて後方に僅かに突出する下部テーパ部 2bとし、その上に握り凹部 2c を形成した例を示した力本体部 2の装着部 3の上部力握り凹部 2cに対応する部分までほぼストレートな筒状に形成し、その上部を手で握るようにするとともに、その前面にメインスィッチ 16を配置した構成としても良い。

産業上の利用可能性

[0045] 以上説明したとおり本発明のフードプロセッサーは、本体部を手で握って持ちメインスィッチを操作する部分の上部と下部に重量のある電池とモータを配置しているため、本体部に作業器具を装着した状態でも重量バランスが良ぐ本体部を手で持って作業器具の先端の回転部材で食品を加工する際に、作業に要する力が小さくて済むとともに操作性が良いので、ハンディタイプのフードプロセッサーとして好適であるまた、電源スィッチを先にオンしないとメインスィッチをオンしてもモータは回転せず、作業終了後一定時間経過すると自動的に電源オフとなるので、使用者が意図せずに回転部材が回転する恐れがなぐ高い安全性が確保され、かつ電源スィッチとメインスィッチを各別にオンすることで回転部材を回転させることができるので使、勝手も良ぐ安全性の高さと使い勝手の良さの両方を兼ね備えているので、回転部材が端部に露出したハンディタイプのフードプロセッサーとして好適である。

Claims

請求の範囲

[1] 1.本体部 (2)と本体部に着脱自在に装着される作業器具 (4)とを備え、本体部を手で持って作業器具の先端の回転部材（7)で食品を加工するハンディタイプのフードプロセッサーであって、本体部内の下部に回転部材を回転駆動するモータ（ 17)を配置し、モータの上にモータ回転をオン'オフ操作するメインスィッチ（16)を配設し、本体部内の上部にモータ駆動電源の電池（20)を配置したフードプロセッサー。

[2] 2.電池（20)を、手元側に重心をずらせて配設した請求項 1に記載のフードプロセッ廿¹ ~~ -

[3] 3.メインスィッチ（16)に加え、電源をオン'オフする電源スィッチ（14)を、手で持つ部分とは異なる位置に配設した請求項 1に記載のフードプロセッサー。

[4] 4.本体部 (2)の作業器具 (4)を着脱する装着部 (3)に、電池 (20)に対する充電端子（18)を配設した請求項 1に記載のフードプロセッサー。

[5] 5.本体部 (2)に対して作業器具 (4)を螺合により着脱自在に装着するとともに、装着状態で嵌入して係合するように付勢された係止片（10)と係合凹部 (9a)を設け、係止片に係合離脱操作するボタン（ 11)を突設した請求項 1に記載のフードプロセッサ

[6] 6.本体部（2)内に、メインスィッチ（16)に直列に接続された電子スィッチ（26)と、電子スィッチをオン ·オフ制御するオン ·オフ制御回路（29)を有する制御部（28)と、オン'オフ制御回路に電源を供給する電源スィッチ（14)とをさらに備え、オン'オフ制御回路は電源が供給された後電子スィッチをオンし、電子スィッチをオン後メインスィツチオフ状態が一定時間継続すると電子スィッチをオフする請求項 1に記載のフードプロセッサー。

[7] 7.モータ（17)にて回転駆動される回転部材 (7)が端部に露出して配設されたハンデイタイプのフードプロセッサーであって、モータ回転をオン'オフ操作するメインスイッチ（16)と、メインスィッチに直列に接続された電子スィッチ（26)と、電子スィッチをオン ·オフ制御するオン ·オフ制御回路（29)を有する制御部（28)と、オン'オフ制御回路に電源を供給する電源スィッチ（14)とを備え、オン'オフ制御回路は電源が供給された後電子スィッチをオンし、電子スィッチをオン後メインスィッチオフ状態が一定時間継続すると電子スィッチをオフするフードプロセッサー。

[8] 8.使用モードを選択するモード選択スィッチ（15)を設け、オン'オフ制御回路（29

)はモード選択スィッチによるモード選択信号が入力された後、電子スィッチ（26)をオンする請求項 6または 7に記載のフードプロセッサー。

[9] 9.電源スィッチ（14)のオン'オフ状態とメインスィッチ（16)の操作可能状態を報知する報知手段（14a, 15a, 15b, 15c, 21)を設けた請求項 6または 7に記載のフードプロセッサー。

[10] 10.制御部（28)に、電子スィッチ（26)の短絡破壊を検知する手段と、電子スイツチの短絡破壊を検知したときに報知する手段（14a, 15a, 15b, 15c, 21)とを設けた請求項 6または 7に記載のフードプロセッサー。

[11] 11.制御部（28)にメインスィッチ（16)の短絡状態を検知する手段と、メインスイツチの短絡状態を検知したときに電子スィッチ（14)をオフ状態に保持する手段と、メインスィッチの短絡状態を検知したときに報知する手段（14a, 15a, 15b, 15c, 21)とを設けた請求項 6または 7に記載のフードプロセッサー。