WO2006137320A1 - 合成樹脂製パレット - Google Patents

Abstract

　本発明の目的は、フォークリフト等による合成樹脂製パレットの押進作業を簡単にかつ確実に行うことができるとともに、トラックの荷台や倉庫内への合成樹脂製パレットの収容数が無用に制限されない合成樹脂製パレットを提供することにあり、この目的を達成するために、互いに対向して配置された上面板状部１２と下面板状部１３と、これらの外周を囲む側面部１５とを有し、側面部１５には少なくとも一対のフォーク挿入孔２２の開口部２２Ａが形成された合成樹脂製パレット１１であって、開口部２２Ａ上方には、合成樹脂製パレット１１の内側に向けて凹んだフォーク押圧部３１が形成され、フォーク押圧部３１は、フォークリフトのフォーク部によって押圧される押圧面３２と、前記フォーク部の上方への移動を規制する上方ガイド部３３と、前記フォーク部の下方への移動を規制する下方ガイド部３４と、前記フォーク部の側方への移動を規制する側方ガイド部３５とを有することを特徴とする合成樹脂製パレットを提供する。

Description

明 細 書

合成樹脂製パレット

技術分野

[0001] 本発明は、種々の荷物を運搬および保管する際に使用される合成樹脂製パレット であり、フォークリフトやパレットトラック等で運搬することができる合成樹脂製パレット に関する。

背景技術

[0002] 一般に、荷物を運搬および保管する際に使用されるパレットとして、合成樹脂を射 出することにより成形された合成樹脂製パレットが提供されている。例えば特開 2001 — 72063号公報および特開 2000— 16430号公報は、開示するフォークリフト等の フォーク部を 2方向から差し込める二方差しの合成樹脂製パレットや 4方向から差し 込める四方差しの合成樹脂製パレットを開示している。

[0003] この種の合成樹脂製パレットは、互いに平行に配置された上面板状部および下面 板状部と、これら上面板状部および下面板状部を連結する桁部とから構成される。上 面板状部と下面板状部とは、両端側および中間にそれぞれ配列されている桁部によ つて連結されており、上面板状部と下面板状部との間には一対のフォーク揷入孔が 形成されている。つまり、上面板状部と下面板状部との外周部分を囲む側面部には 、桁部とフォーク揷入孔の開口部とが設けられている。

[0004] 合成樹脂製パレットは、荷物をまとめて運搬および保管するのに使用される。具体 的には、その上面に荷物を載せた状態で一対のフォーク揷入孔にフォークリフトゃパ レットトラックのフォーク部を揷入して合成樹脂製パレットごとトラックの荷台や倉庫に 載置する。

[0005] し力、しながら、荷台の後方部分のみが開口するトラックに複数の合成樹脂製パレット を縦列するように載置する場合であって、荷台の奥行きがフォーク部の長さに対して 充分長いときには、荷台の後方側から積み込むため合成樹脂製パレットを荷台の前 方側へ載置できない。

このようにフォークリフト等のフォーク部をフォーク挿入孔に挿入したままで合成樹 脂製パレットを所望の場所に載置できない場合には、フォークリフト等のフォーク部先 端で合成樹脂製パレットの側面部を押圧して合成樹脂製パレットを前方側へ移動さ せていた。

[0006] 従来の合成樹脂製パレットを前方へ移動させるには、フォーク部先端をフォーク揷 入孔の側方に位置する桁部に当接させて押圧していた。つまり、合成樹脂製パレット をトラックの荷台に載置した後に、フォークリフトをバックさせてフォーク揷入孔からフ オーク部を抜き出し、フォーク部が桁部に当接するようにフォークリフトを横方向に移 動させたりしてフォーク部の幅方向の位置を調整した後、再度前進させて桁部にフォ ーク部先端を当接させて押圧していた。このように合成樹脂製パレットの押進作業は 、多くの時間と労力を要するものであった。

[0007] また、フォーク部の幅方向の移動範囲が制限されているために、フォーク部先端を 合成樹脂製パレットの両端に位置する端側桁部に当接するように、フォーク部の間隔 を調整できないことがあった。この場合には、合成樹脂製パレットのフォーク挿入孔の 間に位置する中央桁部のみを押圧するか、前記中央桁部と前記端側桁部とを押圧 することになる。すると、合成樹脂製パレットをバランスよく押圧することができずに、 押圧方向に対して合成樹脂製パレットが傾き、合成樹脂製パレットを所定の位置に 移動できなくなるといった問題や合成樹脂製パレット上の荷物が崩れてしまうといった 問題があった。

[0008] このような問題を解決すベぐ特許第 2880657号公報は、合成樹脂製パレットにフ オーク部先端を係止するフォーク係止部を設けた合成樹脂製パレットを開示している 。この合成樹脂製パレットの上面板状部は下面板状部よりも大きぐ上面板状部が側 面から大きく突出しており、フォーク係止部をなす。このフォーク係止部は、フォーク 部先端が突き当たる前方当接面とフォーク部が上方に位置ずれすることを防止する 上方当接面とを具備する。

[0009] この構成を具備する合成樹脂製パレットにあっては、フォーク係止部にフォーク先 端を突き当ててバランスよく押圧できるため、合成樹脂製パレット上の荷物を崩すこと なく所定の位置に移動させることができる。

発明の開示 発明が解決しょうとする課題

[0010] ところ力 上記フォーク係止部を具備する合成樹脂製パレットでは、フォーク係止部 が大きく突出された上面部に形成されているので、フォーク係止部の強度が確保でき ず、フォーク部で押圧した際に破損してしまうおそれがあった。

また、合成樹脂製パレットを押圧している際に、フォーク部がフォーク係止部の下側 に位置するフォーク揷入孔へ外れた場合には、フォークリフトが合成樹脂製パレット に衝突して合成樹脂製パレット上の荷物がくずれてしまうおそれがあった。

さらに、上面板状部が側面から大きく突出しているために、合成樹脂製パレットを並 列に配置できる数が制限されてしまい、トラックの荷台や倉庫内への合成樹脂製パレ ットの収容数が減少してしまうといった問題もあった。

[0011] 本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであって、フォークリフト等を用いて 簡単にかつ確実に前方に押出すことができるとともに、トラックの荷台や倉庫内への 収容数が無用に制限されない合成樹脂製パレットを提供することを目的とする。 課題を解決するための手段

[0012] 本発明の合成樹脂製パレットは、互いに対向して配置された上面板状部及び下面 板状部と、これら上面板状部と下面板状部との間の外周を囲む側面部とを有し、該 側面部には少なくとも一対のフォーク揷入孔の開口部が形成された合成樹脂製パレ ットであって、

前記フォーク挿入孔の前記開口部上方には、前記合成樹脂製パレットの内側に向け て凹んだフォーク押圧部が形成され、該フォーク押圧部は、フォークリフトのフォーク 部によって押圧される押圧面と、前記フォーク部の上方への移動を規制する上方ガ イド部と、前記フォーク部の下方への移動を規制する下方ガイド部と、前記フォーク 部の側方への移動を規制する側方ガイド部とを有することを特徴としている。

発明の効果

[0013] 本発明に係る合成樹脂製パレットによれば、フォーク揷入孔の開口部上方に、合成 樹脂製パレットの内側に凹んだフォーク押圧部が設けられているので、このフォーク 押圧部をフォークリフト等のフォーク部先端で押圧することによって合成樹脂製パレツ トを押進させることができる。 また、このフォーク押圧部にはフォーク部の下方への移動を規制する下方ガイド部 が設けられているので、押進作業中にフォーク部がフォーク挿入孔に外れてしまうこ とを防止でき、フォークリフト等が不意に合成樹脂製パレットに衝突するおそれがなく 、合成樹脂製パレット上の荷物が崩れてしまうことを防止できる。

[0014] また、フォーク押圧部にはフォーク部の側方への移動を規制する側方ガイド部が設 けられているので、フォーク部が横に滑ってしまった場合でも、フォーク部が外れるこ とがなく合成樹脂製パレットを安定して押進することができる。

さらに、フォーク押圧部が合成樹脂製パレットの内側に向けて凹むように形成され ており、上面板状部が側面から大きく突出していないので、合成樹脂製パレットを並 歹 IJに配置できる数が無用に制限されず、トラックの荷台や倉庫内への合成樹脂製パ レットの収容数が減少することがなレ、。また、上面板状部に大きく突出した部分がな レ、ので、合成樹脂製パレットの取り扱レ、が簡単となる。

[0015] このように本発明によれば、フォークリフト等による合成樹脂製パレットの押進作業 を簡単にかつ確実に行うことができるとともに、トラックの荷台や倉庫内への合成樹脂 製パレットの収容数が無用に制限されない合成樹脂製パレットを提供することができ る。

図面の簡単な説明

[0016] [図 1]本発明の実施例である合成樹脂製パレットの斜視図である。

[図 2]図 1における A方向矢視図である。

[図 3]図 1における B方向矢視図である。

[図 4]図 1のフォーク押圧部の上面側から見た斜視拡大図である。

[図 5]図 2における X— X断面図である。

[図 6]図 2における Y_Y断面図である。

符号の説明

[0017] 11 合成樹脂製パレット 12 上面板状部

13 下面板状部 14 桁部

15 側面部 21、 22 フォーク挿入孔

21A, 22Α 開口部 31 フォーク押圧部 32 押圧面 33 上方ガイド部

34 下方ガイド部 35 側方ガイド部

36、 37 補強用リブ

発明を実施するための最良の形態

[0018] 本発明の合成樹脂製パレットにおいては、前記側方ガイド部に補強用リブを形成す ることが好ましい。補強用リブによって側方ガイド部の強度を確保でき、フォーク部が 側方ガイド部に衝突した際の破損を防止できる。

また、前記押圧面に、補強用リブが設けられていることが好ましい。

さらに、前記上面板状部の一部が上記ガイド部であり、前記下面板状部の一部が 下部ガイド部の一部であることが好ましい。

実施例

[0019] 以下、本発明の実施例に係る合成樹脂製パレットを添付した図面を参照して説明 する。

図 1から図 6に本発明の実施例である合成樹脂製パレットを示す。

合成樹脂製パレット 11は、図 1に示すように全体として長方形の箱形に形成され、 合成樹脂製パレット 11の上面を形成する上面板状部 12と、下面を形成する下面板 状部 13と、上面板状部 12および下面板状部 13とを互レヽに連結する桁部 14とを有し ている。上面板状部 12と下面板状部 13とは、図 2および図 3に示すように概略平行と なるように配置されている。

[0020] このように構成された合成樹脂製パレット 11の桁部 14の間には、フォークリフトゃパ レットリフトのフォーク部を挿入するための二対のフォーク挿入孔 21、 21、又は 22、 2 2が形成されている。長辺方向に延びる一対のフォーク挿入孔 21、 21は、短辺側の 両側面部 15に開口部 21A、 21Aを有する。短辺方向に延びる一対のフォーク挿入 孔 22、 22は、長辺側の両側面部 15に開口部 22A、 22Aを有する。すなわち、図面 に表された合成樹脂パレットは、いわゆる四方差しの合成樹脂製パレット 11である。 つまり、桁部 14とフォーク挿入孔 21および 21の開口部 21Aおよび 21Aとにより構成 された短辺側側面部 15と、桁部 14とフォーク挿入孔 22および 22の開口部 22Aおよ び 22Aとにより構成された長辺側側面部 15とを接触させて配置することにより、合成 樹脂製パレット 11の側面部 15を形成している。そしてこの側面部 15は、上面板状部 12と下面板状部 13との外周部分を囲んでいる。

[0021] 下面板状部 13において、フォーク挿入孔 21および 21の底部をなす領域、つまり桁 部 14と桁部 14との間にはフォークリフトやパレットトラックのフォーク部の揷入方向に 直行する方向に沿って複数の桟部 23および 23が互いに間隔をあけて設けられてい る。同様に、フォーク揷入孔 22および 22の底部をなす領域、つまり桁部 14と桁部 14 との間にはフォーク部の揷入方向に直行する方向に沿って複数の桟部 24および 24 が互いに間隔をあけて設けられている。

ここで、短辺側側面部 15に開口部 21Aおよび 21Aが設けられたフォーク揷入孔 2 1、 21の底部に配置された桟部 23の高さは、長辺側側面部 15に開口部 22Aおよび 22Aが設けられたフォーク揷入孔 22、 22の底部に配置された桟部 24の高さよりも低 くなるように設定されている。

[0022] また、下面板状部 13には桁部 14の間の領域には、フォーク挿入孔 21および 21に 連通する複数の車輪用孔 25が形成されている。パレットトラックをフォーク挿入孔 21 および 21に挿入した場合、パレットトラックの車輪が車輪用孔 25を介して、接地でき る。

なお、本具体例の合成樹脂パレット 11では、車輪用孔 25が 4つ形成されているた め、桟部 23および 24によって下面板状部 13は中心に十字が形成された四角形状 を有する。

[0023] 図 2および図 3に示すように、フォーク揷入孔 21、 21、又は 22、 22の開口部 21A、 21A、又は 22A、 22Aと上面板状部 12との間の部分には、フォーク押圧部 31が形 成されている。このフォーク押圧部 31は、フォーク揷入孔 21、 21、又は 22、 22力延 びる方向に凹んでいる。図 5に示すように、このフォーク押圧部 31は、上面板状部 12 に対して垂直に、かつ側面部 15に対して概略平行に延びる平面状の底面部を具備 する。この底面部はフォークリフトのフォーク部先端が当接される押圧面 32とされてい る。この押圧面 32の上方に位置する上面板状部 11が上方ガイド部 33とされ、押圧 面 32の下方に位置するフォーク揷入孔 21、 21、又は 22、 22の上方壁面が下方ガイ ド部 34とされている。 [0024] これらフォーク挿入孔 21、 21、又は 22、 22の上方壁面と上面板状部 11とを連結す るように、かつ押圧面 32から垂直に立ち上がるように延びる一対の側方ガイド部 35 が形成されている。より詳細には、図 2および図 3に示すように、フォーク揷入孔 21、 2 1、 22、および 22の上であって、その側壁面と他の側壁面との間にフォーク押圧部 3 1が形成されている。

言い換えれば、開口部 21A、 21A、又は 22A、 22Aの上壁面に沿って、くぼんだ フォーク押圧部 31が形成され、押圧面 32から立設するように一対の側方ガイド 35が 形成されている。

[0025] さらに、側方ガイド部 35の裏側部分には、図 2、図 3、図 6に示すように、補強用リブ 36が上面板状部 11と平行に延びるように、かつ押圧面 32から垂直に突出するように 形成されている。

また、押圧面 32の裏側には、図 4に示すように補強用リブ 37が、押圧面 32に対し て垂直に延びるように複数形成されている。

[0026] 合成樹脂製パレット 11の上面、つまり上面板状部 12の表面は、各種荷物を積載す るための積載面を構成しており、荷物を安定した状態で載せることができるように平 坦に形成されている。そしてこの上面板状部 12の四辺の各縁部には、上方に突出し た突起部が設けられている。パレットを重ねた場合、上面板状部 12の突起部と相対 する下面板状部 13の部分には、突起部を収容できる溝が設けられている。このように 上面板状部 12の四辺の各縁部に上方に突出した突起部を設け、下面板状部 13に はそれを収容できる溝を設けることにより、パレットを位置ずれなく安定して重ねること ができる。

[0027] このような構成とされた合成樹脂製パレット 11は、上面板状部 12の表面に荷物を 載せた状態で、一対のフォーク揷入孔 21、 21、又は 22、 22にフォークリフトゃパレツ トトラックのフォーク部を揷入して合成樹脂製パレット 11ごとトラックの荷台や倉庫に 載置することにより、荷物をまとめて運搬および保管するものである。

[0028] 例えば長辺側に開口するフォーク揷入孔 22、 22には、フォークリフトのフォーク部 が挿入され、合成樹脂製パレット 11が運搬される。

一方、短辺側に開口部 21A、 21Aを有するフォーク揷入孔 21、 21には、先に説明 したように、高さの低い桟部 23が設けられている。このため、フォーク部の先端付近 に車輪等が設けられたパレットトラックであっても、先端部付近の車輪等が容易に桟 部 23を乗り越える。このため車輪用孔 25を介してパレットトラックの車輪が床面と接

つまり、長辺側に開口したフォーク揷入孔 22、 22は、フォークリフトによる運搬に使 用に好適であり、短辺側に開口したフォーク揷入孔 21、 21は、フォークリフト及びパ レットトラックによる運搬に使用され、特にパレットトラックによる運搬に好適に使用され る。

[0029] 前記の合成樹脂製パレット 11をフォークリフトのフォーク部先端で押圧して移動さ せる押進作業は次のように行われる。

合成樹脂製パレット 11のフォーク揷入孔 21、 21、又は 22、 22にフォークリフトのフ オーク部を差し込んで運搬して、一旦、合成樹脂製パレット 11をトラックの荷台等に 載置した後にフォークリフトをバックさせてフォーク部を抜き出す。フォーク部を上方に 移動させた後にフォークリフトを前進させて、フォーク部先端をフォーク押圧部 31に 挿入して押圧面 32に当接させる。この状態でフォークリフトを前進させることにより、 合成樹脂製パレット 11を押進させるのである。

[0030] この合成樹脂製パレット 11では、フォーク揷入孔 21、 21、又は 22、 22の上方にフ オーク押圧部 31が設けられており、このフォーク押圧部 31にフォーク部先端を挿入し て押圧面 32を押圧することによって押進させることができるので、フォークリフトをバッ クさせてフォーク部の高さを調整するのみで合成樹脂製パレット 11を押進させること ができる。したがって、フォークリフトやフォーク部を横方向移動させることなぐ押進 作業を簡単に行うことができる。

[0031] また、フォーク部先端が当接される押圧面 32の裏側に複数の補強用リブ 37が形成 されて強度が確保されているので、フォーク部先端で押圧した際に、押圧面 32が破 損することを防止できる。

また、フォーク部の下方への移動を防止するための下方ガイド部 34が設けられてい るので、合成樹脂製パレット 11を押圧している際に、フォーク部がフォーク揷入孔 21 、 21又は 22、 22へ外れることを防止でき、不意にフォークリフトが合成樹脂製パレツ ト 11に衝突することを防止できる。

[0032] また、フォーク部の側方への移動を防止するための側方ガイド部 35が形成されて いるので、フォーク部が滑って横方向にずれることを防止でき、合成樹脂製パレット 1 1を安定して押圧することができる。

さらに、フォーク部の上方への移動を防止するための上方ガイド部 33が設けられて いるので、押進作業中にフォーク部が外れて合成樹脂製パレット 11上の荷物を傷つ けることを防止できる。

[0033] また、上面板状部 12と下面板状部 13とが略同じ面積とされており、上面板状部 12 が外側に大きく突出していないので、合成樹脂製パレット 11を並べた場合にもトラッ クの荷台や倉庫内への合成樹脂製パレット 11の収容数が減少することがない。 さらに、側方ガイド部 35の裏側に補強用リブ 36が形成されて強度が確保されてい るので、フォーク部が側方ガイド部 35に衝突した際の衝撃による破損を防止すること ができる。

[0034] 以上、本発明の実施例による合成樹脂製パレットについて説明したが、本発明は 前記した実施例に限定されるものではなぐその趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更 可能である。

例えば、フォーク挿入孔が 2方向から合成樹脂製パレットを貫通して 4方向からフォ 一ク部を差し込むことができる、いわゆる四方差しの合成樹脂製パレットとして説明し たが、フォーク挿入孔が合成樹脂製パレットを貫通して 2方向からフォーク部を差し込 むことができる、いわゆる二方差しの合成樹脂製パレットであってもよい。

産業上の利用可能性

[0035] 本発明によれば、フォークリフト等による合成樹脂製パレットの押進作業を簡単にか つ確実に行うことができるとともに、トラックの荷台や倉庫内への合成樹脂製パレット の収容数が無用に制限されない合成樹脂製パレットを提供することができる。

Claims

請求の範囲

互いに対向して配置された上面板状部及び下面板状部と、これら上面板状部と下 面板状部との間の外周を囲む側面部とを有し、該側面部には少なくとも一対のフォ ーク揷入孔の開口部が形成された合成樹脂製パレットであって、

前記フォーク揷入孔の前記開口部上方には、前記合成樹脂製パレットの内側に向 けて凹んだフォーク押圧部が形成され、

該フォーク押圧部は、フォークリフトのフォーク部によって押圧される押圧面と、前記 フォーク部の上方への移動を規制する上方ガイド部と、前記フォーク部の下方への 移動を規制する下方ガイド部と、前記フォーク部の側方への移動を規制する側方ガ イド部とを有することを特徴とする合成樹脂製パレット。

前記側方ガイド部に、補強用リブが設けられている請求項 1に記載の合成樹脂製 パレッ卜。

前記押圧面に、補強用リブが設けられている請求項 1に記載の合成樹脂製パレット 前記上面板状部の一部が上記ガイド部であり、前記下面板状部の一部が下部ガイ ド部の一部である請求項 1に記載の合成樹脂製パレット。