明 細 書
送信機、受信機、移動通信システム
技術分野
[0001] 本発明は、送信機、受信機、移動通信システムに関する。
背景技術
[0002] IMT- 2000 (International Mobile Telecommunication 2000)の次世代の移動通信 方式である第四世代移動通信方式の開発が進められている。第四世代移動通信方 式では、セルラシステムを始めとするマルチセル環境から、ホットスポットエリアや屋内 などの孤立セル環境までを柔軟にサポートし、更に双方のセル環境で周波数利用効 率の増大を図ることが望まれて 、る。
[0003] 第四世代移動通信方式において移動局力も基地局へのリンク(以下、「上りリンク」 と記す。 )に適用される無線アクセス方式の候補として、直接拡散符号分割多元接続 (DS― CDMA: Direct Sequence-Code Division Multiple Access)が有力である。直 接拡散符号分割多元接続は、送信信号に拡散符号を乗算することにより広帯域の 信号に拡散して伝送する (例えば、非特許文献 1参照)。
[0004] しかしながら、 DS— CDMAはマルチセル環境に適した無線アクセス方式であるこ とから、以下に示す問題点が懸念される。すなわち、他セル干渉の影響が通常小さ いホットスポットエリアや屋内などの孤立セル環境では、拡散により他セル干渉を低 減するメリットは低い。このため、 DS— CDMAにおいて TDMAと同様の周波数利用 効率を実現するためには、多数の信号を収容する必要がある。
[0005] 例えば、各移動局が拡散率 SF (Spreading Factor)の拡散符号を送信信号に乗算 して伝送している場合には、情報伝送速度は 1ZSFとなるので、 TDMAと同様の周 波数利用効率を実現するには、 DS— CDMAは、 SF個分の移動局の信号を収容す る必要がある。ところが、実際の上りリンクにおける無線伝搬環境では、各移動局から 基地局までの伝搬条件の相違 (例えば、伝搬遅延時間、伝搬路の変動)に起因して 、各移動局からの信号が相互に干渉し合うマルチプルアクセス干渉(MAI : Multiple Access Interference)の影響が支配的となる。その結果、上記拡散率で正規化された
周波数利用効率が 20%〜30%程度に低減される。
[0006] 一方で、上述した MAIを低減可能な無線アクセス方式として、 IFDMA (Interleave d Frequency Division Multiple Access)が検討されている(例えば、非特許文献 2参 照)。 IFDMAは、情報シンボルにシンボル繰返しを適用することにより、一定のシン ボルパターンが生成されるように並替えを行い、移動局固有の位相を送信信号に乗 算して伝送する。
[0007] 例えば、図 1に示すように、データ変調シンボル系列に対して、 Qシンボル毎にブロ ックイ匕し、圧縮、 SRF回の繰返しを行う。これにより、くしの歯状の周波数スペクトラム を生成することができる。また、 IFDMAでは、一定のシンボルパターンの生成、およ び移動局固有の位相の乗算を行うことで、各移動局からの信号を周波数軸上で相互 に重なり合わな 、様に配置することができるので、 MAIを低減できる。
[0008] また、 IFDMAのシンボル繰返しに基づ!/、た無線アクセス方式として、 VSCRF (Va riable Spreading and Chip Repetition Factors)— CDMAが提案されている(例えば、 非特許文献 3参照)。 VSCRF— CDMAは、データ変調シンボル系列を拡散したチ ップに対してチップ繰り返しを適用し、いわゆる時間拡散の拡散率とチップ繰り返しフ ァクタをセル構成、同時アクセスユーザ数、伝搬チャネル条件に応じて適応的に更新 する。
[0009] VSCRF— CDMAにおける拡散およびチップ繰り返しについて、図 2を参照して説 明する。変調された送信信号としてのデータ変調シンボル系列に拡散率 SFの拡散 符号が乗算され、拡散後のチップ系列が生成する。次に、拡散後のチップ系列に対 して、チップ繰返しを行うため Qチップ毎にブロック化、圧縮、 CRF(Chip Repetition F actors)回の繰返しが行われる。
[0010] チップ繰返し後のチップ系列は、周波数軸上で周波数スペクトラムを示す。当該チ ップ系列は一定のチップパターンを有する信号であるので、その周波数スペクトラム はくしの歯形状のスペクトラムとなる。
[0011] さらに、チップ繰り返し後の系列に、各ユーザに固有の位相回転を与えることにより 、異なるくしの歯の周波数スペクトラムをユーザ毎に割り当てることが可能となり、各ュ 一ザの信号を周波数領域で直交化させることが可能となる。
[0012] 例えば、同時アクセスユーザ間で、直交するくしの歯状の周波数スペクトルを割り当 てるため、ユーザ固有の位相ベクトル s(k)を乗算する。図 3に示すように、 s(k)の成分 は、以下の式で表される。
s (k) =exp[-j ^ (k) 't]
ここで、 Φ (ϋはユーザ固有の位相であり、以下の式で表される。
(k) =k X 2 Z (Q ' CRF'Tc)
ここで kはユーザ番号、 t=0、 1、 2、 ...、 CRF X (Q— 1)である。
[0013] 結果として、最大 CRFユーザ間の信号が互いに干渉し合わない、すなわちマルチ プル干渉がないことにより、各ユーザの信号を高品質に受信することが可能となる。 特干文献 1 : H.Atarasm, b.Abeta, and M.bawanashi, Broadband packet wireless a ccess appropriate for high-speed and high-capacity throughput, IEEE VTC2001— S pring, pp.566 - 570. May 2001
特許文献 2 : M.Schnell, I.Broek, and U.Sorger, "A promising new wideband multipl e- access scheme for future mobile communication systems," European Trans, on Te lecommun(ETT), vol.10, no.4, pp.417- 427, July/ Aug 1999
非特許文献 3 :後藤、川村、新、佐和橋、〃上りリンク可変拡散率,チップ繰り返し (VSC RF)- CDMAブロードバンド無線アクセス、 "信学技報 RCS2003- 67,2003年 6月 発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0014] し力しながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
[0015] VSCRF— CDMAにおいて、チップ繰り返しされた系列は、マルチパス干渉に対 する耐性がない問題がある。マルチノ ス干渉とは、自信号のマルチパス伝播に起因 した干渉である。
[0016] また、セルラシステムにおいて、同一周波数帯を用いる隣接セルが存在する場合に は、図 4に示すように、セル間で用いるくしの歯状の周波数スペクトラムが一致した場 合には、大きな同一チャネル干渉を受ける問題がある。
[0017] 以上により、 VSCRF— CDMAは、拡散と、チップ繰り返しとを制御することにより、 図 5に示すような特徴を有する。すなわち、マルチノ ス干渉に対しては、拡散率を制
御することにより干渉抑圧効果を大きくすることができるが、チップ繰り返しを制御して も干渉抑圧効果は小さい。
[0018] また、マルチプルアクセス干渉に対しては、拡散率を制御することによる干渉抑圧 効果はあるが、チップ繰り返しを制御することにより干渉抑圧効果を大きくすることが できる。
[0019] また、同一チャネル干渉に対しては、拡散率を制御することにより干渉抑圧効果を 大きくすることができ、チップ繰り返しを制御することによりスペクトルの衝突がない場 合には干渉抑圧効果を大きくすることができる力 スペクトルの衝突がある場合には 干渉抑圧効果は小さい。
[0020] 一方、送信された信号を受信する場合には、無線伝搬路にお!ヽてフェージング変 動に起因した振幅'位相の変動を推定し、同期検波復調を実現し、また、無線伝搬 路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力比 (SINR: Signal-to-lnt erference plus noise power ratio) ^ノ ス数、 延スプレッド、ドッブラ周波数などを推 定する必要があるが、この目的で用いられる参照信号、例えばパイロット信号、パイ口 ットチャネルなども上述した干渉を受ける問題がある。
[0021] 本発明は、参照信号が受ける干渉を低減でき、振幅'位相の変動の推定精度、リン ク状態の推定精度を改善できる送信機、受信機および移動通信システムを提供する ことを課題としている。
課題を解決するための手段
[0022] 上記課題を解決するため、本発明の送信機は、参照信号を構成するシンボル系列 に拡散符号を乗算し、拡散後のチップ系列を生成する拡散符号乗算手段と、前記拡 散後のチップ系列に対し、所定の繰り返し数分チップ繰り返しを行うことにより、一定 のチップパターンを生成するチップパターン生成手段と、前記チップパターンを有す る信号に送信機固有の位相を乗算する乗算手段とを備える。
[0023] このように構成することにより、参照信号、例えばパイロットチャネルが受ける干渉を 低減できる。
[0024] また、本発明の他の送信機は、参照信号を構成するシンボル系列に対し、所定の 繰り返し数分シンボル繰り返しを行うことにより、一定のシンボルパターンを生成する
シンボルパターン生成手段と、前記シンボルパターンを有する信号に送信機固有の 位相を乗算する乗算手段とを備える。
[0025] このように構成することにより、参照信号、例えばパイロットチャネルが受ける干渉を 低減できる。
[0026] また、本発明の受信機は、チップ繰り返しが行われた参照信号を再合成し、拡散さ れたチップ系列を生成するチップ繰り返し合成手段と、前記チップ系列に拡散符号 を乗算し、拡散前の参照信号を構成するシンボル系列を生成する逆拡散手段と、前 記シンボル系列に基づ 、てチャネル推定を行うチャネル推定手段とを備える。
[0027] このように構成することにより、振幅'位相の変動の推定精度、リンク状態の推定精 度を改善できる。
[0028] また、本発明の他の受信機は、シンボル繰り返しが行われた参照信号を再合成し、 前記参照信号を構成するシンボル系列を生成するシンボル繰り返し合成手段と、前 記シンボル系列に基づ 、てチャネル推定を行うチャネル推定手段とを備える。
[0029] このように構成することにより、振幅'位相の変動の推定精度、リンク状態の推定精 度を改善できる。
[0030] また、本発明の移動通信システムは、送信機と受信機とを備える移動通信システム であって、送信機は、参照信号を構成するシンボル系列に拡散符号を乗算し、拡散 後のチップ系列を生成する拡散符号乗算手段と、前記拡散後のチップ系列に対し、 所定の繰り返し数分チップ繰り返しを行うことにより、一定のチップパターンを生成す るチップパターン生成手段と、前記チップパターンを有する信号に送信機固有の位 相を乗算する乗算手段とを備え、受信機は、チップ繰り返しが行われた参照信号を 再合成し、拡散されたチップ系列を生成するチップ繰り返し合成手段と、前記チップ 系列に拡散符号を乗算し、拡散前の参照信号を構成するシンボル系列を生成する 逆拡散手段と、前記シンボル系列に基づ 、てチャネル推定を行うチャネル推定手段 とを備える。
[0031] このように構成することにより、送信機においては参照信号、例えばパイロットチヤネ ルが受ける干渉を低減でき、受信機においては振幅'位相の変動の推定精度、リンク 状態の推定精度を改善できる。
[0032] また、本発明の他の移動通信システムは、送信機と受信機とを備える移動通信シス テムであって、送信機は、参照信号を構成するシンボル系列に対し、所定の繰り返し 数分シンボル繰り返しを行うことにより、一定のシンボルパターンを生成するシンボル パターン生成手段と、前記シンボルパターンを有する信号に送信機固有の位相を乗 算する乗算手段とを備え、受信機は、シンボル繰り返しが行われた参照信号を再合 成し、前記参照信号を構成するシンボル系列を生成するシンボル繰り返し合成手段 と、前記シンボル系列に基づ ヽてチャネル推定を行うチャネル推定手段とを備える。
[0033] このように構成することにより、送信機においては参照信号、例えばパイロットチヤネ ルが受ける干渉を低減でき、受信機においては振幅'位相の変動の推定精度、リンク 状態の推定精度を改善できる。
発明の効果
[0034] 本発明の実施例によれば、参照信号が受ける干渉を低減でき、振幅'位相の変動 の推定精度、リンク状態の推定精度を改善できる送信機、受信機および移動通信シ ステムを実現できる。
図面の簡単な説明
[0035] [図 1]IFDMAを示す説明図である。
[図 2]VSCRF— CDMAを示す説明図である。
[図 3]VSCRF— CDMAを示す説明図である。
[図 4]VSCRF— CDMAにおけるマルチパス干渉を示す説明図である。
[図 5]VSCRF— CDMAの特徴を示す説明図である。
[図 6A]パケットフレーム内へのパイロットチャネルの多重を示す説明図である。
[図 6B]パケットフレーム内へのパイロットチャネルの多重を示す説明図である。
[図 6C]パケットフレーム内へのパイロットチャネルの多重を示す説明図である。
[図 7]本発明の一実施例にカゝかる送信機の構成を示すブロック図である。
[図 8A]パイロットチャネルへのチップ繰り返し、拡散の適用を示す説明図である。
[図 8B]パイロットチャネルへのチップ繰り返し、拡散の適用を示す説明図である。
[図 8C]パイロットチャネルへのチップ繰り返し、拡散の適用を示す説明図である。
[図 9A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ
る。
[図 9B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 9C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 9D]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 9E]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 10A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 10B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 10C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 11A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 11B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 12A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 12B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 12C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
圆 13]本発明の一実施例にカゝかる送信機の構成を示すブロック図である。
[図 14A]パイロットチャネルへのチップ繰り返し、拡散の適用を示す説明図である。
[図 14B]パイロットチャネルへのチップ繰り返し、拡散の適用を示す説明図である。
[図 14C]パイロットチャネルへのチップ繰り返し、拡散の適用を示す説明図である。
[図 15A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 15B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 15C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 15D]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 15E]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 16A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 16B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 16C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 17A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 17B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 18A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 18B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 18C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 19]本発明の一実施例にカゝかる受信機の構成を示すブロック図である。
圆 20]本発明の一実施例にカゝかる受信機の構成を示すブロック図である。
圆 21]本発明の一実施例にカゝかる送信機の構成を示すブロック図である。
[図 22A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 22B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 22C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 23A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 23B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
圆 24]本発明の一実施例にカゝかる受信機の構成を示すブロック図である。
圆 25]本発明の一実施例にカゝかる送信機の構成を示すブロック図である。
[図 26A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 26B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 26C]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 27A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 27B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
圆 28]本発明の一実施例にカゝかる送信機の構成を示すブロック図である。
[図 29A]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ る。
[図 29B]パイロットチャネル、制御チャネル、データチャネルの多重を示す説明図であ
る。
[図 30]本発明の一実施例にカゝかる受信機の構成を示すブロック図である。
[図 31]本発明の一実施例にカゝかる受信機の構成を示すブロック図である。
符号の説明
[0036] 100 送信機
200 受信機
発明を実施するための最良の形態
[0037] 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号 を用い、繰り返しの説明は省略する。
[0038] 最初に、パケットフレーム内へのパイロットチャネルの多重方法について、時間多重 パイロットチャネル構成、符号多重ノ ィロットチャネル構成および周波数多重パイロッ トチャネル構成に分けて図 6A、図 6Bおよび図 6Cを参照して説明する。
[0039] 時間多重ノ ィロットチャネル構成では、図 6Aに示すように、チップ繰り返しまたはシ ンボル繰返しを用いたパイロットチャネルが時間多重される。このように構成すること により、パイロットチャネルとその他のチャネルとを時間的に独立させることができるた め、その他のチャネル、例えばデータチャネル、制御チャネルからの影響を低減する ことができる。
[0040] 次に、符号多重パイロットチャネル構成では、図 6Bに示すように、チップ繰り返しを 用いたパイロットチャネルに、その他のチャネルとは異なる直交符号を割り当てて符 号多重する。このように構成することにより、時間、周波数に渡って拡散されるため、 干渉や雑音に対する平均化効果を大きくすることができる。
[0041] 次に、周波数多重パイロットチャネル構成では、図 6Cに示すように、チップ繰り返し またはシンボル繰り返しを用いたパイロットチャネルを周波数多重する。このように構 成することにより、パイロットチャネルを周波数的に独立させることができるため、その 他のチャネル、例えばデータチャネル、制御チャネル力ゝらの干渉の影響を低減するこ とがでさる。
[0042] 本発明の実施例にカゝかる移動通信システムは、送信機と受信機とを備える。以下、
送信機および受信機について説明する。
[0043] 本発明の第 1の実施例に力かる送信機について、図 7を参照して説明する。
[0044] 本実施例に力かる送信機 100は、拡散とチップ繰り返しを用いる VSCRF— CDM
Aにお 、て、チップ繰り返しを用いたパイロットチャネルを時間多重する。
[0045] 送信機 100は、データシンボル系列が入力されるチャネル符号ィ匕部 102と、チヤネ ル符号化部 102と接続されたデータ変調部 104と、データ変調部 104と接続された 拡散符号乗算部 106と、拡散符号乗算部 106と接続されたスクランブルコード乗算 部 108と、スクランブルコード乗算部 108と接続されたチップ繰り返し部 110と、参照 信号、例えばパイロット信号、パイロットチャネルを構成するパイロットシンボル系列が 入力される拡散符号乗算部 112と、拡散符号乗算部 112と接続されたスクランブルコ ード乗算部 114と、スクランブルコード乗算部 114と接続されたチップパターン生成 手段としてのチップ繰返し部 116と、チップ繰り返し部 110またはチップ繰り返し部 11 6と切り替え手段としてのスィッチ 121により切り替え可能に接続される乗算部 120と 、乗算部 120と接続されるユーザ固有位相系列生成部 118および帯域制限部 122と を備える。
[0046] データシンボル系列は、チャネル符号化部 102において、ターボ符号、畳み込み 符号などの誤り訂正符号が適用されチャネル符号ィ匕が行われ、データ変調部 104に 入力される。データ変調部 104では、チャネル符号化されたデータに対して変調処 理が行われ拡散符号乗算部 106に入力される。拡散符号乗算部 106では、変調さ れたデータに拡散符号が乗算され、拡散されたチップ系列が生成され、スクランブル コード乗算部 108に入力される。スクランブルコード乗算部 108では、拡散されたチッ プ系列にスクランブルコードが乗算され、チップ繰り返し部 110に入力される。
[0047] チップ繰り返し部 110では、スクランブルコードが乗算されたチップ系列に対して所 定のチップ毎にチップ繰り返しが行われ、一定のチップパターンが生成され乗算部 1 20に入力される。乗算部 120では、チップパターンに対し、ユーザ固有位相系列生 成部 118により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、帯域制限部 122 に入力される。帯域制限部 122では、位相が乗算されたチップパターンに対し帯域 制限が行われる。
[0048] 一方、参照信号、例えばパイロット信号あるいはパイロットチャネルを構成するパイ ロットシンボル系列は、拡散符号乗算部 112において、拡散符号が乗算され、拡散さ れたチップ系列が生成され、スクランブルコード乗算部 114に入力される。スクランプ ルコード乗算部 114では、拡散されたチップ系列に対してスクランブルコードが乗算 され、チップ繰り返し部 116に入力される。
[0049] チップ繰り返し部 116では、スクランブルコードが乗算されたチップ系列に対して所 定のチップ毎にチップ繰り返しが行われ、乗算部 120に入力される。乗算部 120では 、チップパターンに対し、ユーザ固有位相系列生成部 118により入力されたユーザ 固有の位相べ外ルが乗算され、帯域制限部 122に入力される。帯域制限部 122で は、位相が乗算されたチップパターンに対し帯域制限が行われる。
[0050] スィッチ 121は、チップ繰り返し部 110およびチップ繰り返し部 116とを時間的に切 り替える。このように構成することにより、チップ繰り返しを適用したノ ィロットチャネル とその他のチャネルとの送信を時間的に独立させることができるため、その他のチヤ ネル、例えばデータチャネル、制御チャネルからパイロットチャネルへの干渉の影響 を低減することができる。
[0051] 次に、本実施例に力かる送信機 100におけるパイロットチャネルへのチップ繰り返し 、拡散の適用方法について図 8A、図 8Bおよび図 8Cを参照して説明する。
[0052] 最初に、パイロットチャネルとその他のチャネルのチップ繰り返しファクタを同一とす る構成について、図 8Aを参照して説明する。この場合、チップ繰り返し部 110および 116は、同一のチップ繰り返しファクタによりチップ繰り返しを行う。
[0053] 例えば、パイロットチャネルに対しては、拡散符号乗算部 112は拡散率 SF= 16で 拡散し、チップ繰り返し部 116はチップ繰り返しファクタ CRF=4回のチップ繰り返し を行う。一方、その他のチャネルに対しては、拡散符号乗算部 106は拡散率 SF=4 で拡散し、チップ繰り返し部 110はチップ繰り返しファクタ CRF=4回のチップ繰り返 しを行う。
[0054] このように、チップ繰り返しファクタを同一とすることにより、他のユーザの信号とパイ ロットチャネルとを直交できるため、参照信号、例えばパイロットチャネルが受ける干 渉を低減できる。このため、受信機において、マルチプルアクセス干渉の影響の小さ
い推定ができる。
[0055] 次に、パイロットチャネルのチップ繰り返しファクタを、その他のチャネルのチップ繰 り返しファクタより小さくする構成について、図 8Bを参照して説明する。この場合、チ ップ繰り返し部 116は、チップ繰り返し部 110が行うチップ繰り返しで用いるチップ繰 り返しファクタより小さい値でチップ繰り返しを行う。
[0056] 例えば、図 8Bに示すように、パイロットチャネルに対しては、拡散符号乗算部 112 は拡散率 SF = 32で拡散し、チップ繰り返し部 116はチップ繰り返しファクタ CRF = 2 回のチップ繰り返しを行う。一方、その他のチャネルに対しては、拡散符号乗算部 10 6は拡散率 SF= 4で拡散し、チップ繰り返し部 110はチップ繰り返しファクタ CRF=4 回のチップ繰り返しを行う。
[0057] このように、パイロットチャネルのチップ繰り返しファクタを、その他のチャネルのチッ プ繰り返しファクタより小さくすることにより、マルチパス干渉への耐性を改善させるこ とができるため、参照信号、例えばパイロットチャネルが受ける干渉を低減できる。こ のため、受信機における推定精度を改善させることができる。ここでは、ノ ィロットチヤ ネルのチップ繰り返しファクタを 2とした場合について説明したが、パイロットチャネル に対して、チップ繰り返しを適用せず、拡散のみを行うようにしてもよい。
[0058] 次に、パイロットチャネルのチップ繰り返しファクタを、その他のチャネルのチップ繰 り返しファクタより大きくする構成について、図 8Cを参照して説明する。この場合、チ ップ繰り返し部 116は、チップ繰り返し部 110が行うチップ繰り返しで用いるチップ繰 り返しファクタより大きい値でチップ繰り返しを行う。
[0059] 例えば、図 8Cに示すように、パイロットチャネルに対しては、拡散符号乗算部 112 は拡散率 SF = 4で拡散し、チップ繰り返し部 116はチップ繰り返しファクタ CRF = 8 回のチップ繰り返しを行う。一方、その他のチャネルに対しては、拡散符号乗算部 10 6は拡散率 SF= 4で拡散し、チップ繰り返し部 110はチップ繰り返しファクタ CRF = 2 回のチップ繰り返しを行う。このように、パイロットチャネルのチップ繰り返しファクタを 、その他のチャネルのチップ繰り返しファクタより大きくすることにより、より多くのパイ ロットチャネルを多重できる。
[0060] このように拡散率とチップ繰り返しファクタとを変更することにより各干渉に対する抑
圧効果を変更することができる。すなわち、拡散符号乗算部 112およびチップ繰り返 し部 116の少なくとも一方は、拡散率およびチップ繰り返しファクタの少なくとも一方 の値を変更することにより、各干渉に対する抑圧効果を変更する。言い換えれば、各 干渉に対する所望の抑圧効果に応じて拡散符号乗算部 112およびチップ繰り返し 部 116の少なくとも一方は、拡散率およびチップ繰り返しファクタの少なくとも一方の 値を変更する。
[0061] 次に、上述した「その他のチャネル」が「制御チャネル」、「データチャネル」により構 成される場合にっ 、て、これらのチャネルと「パイロットチャネル」との多重につ 、て説 明する。
[0062] 最初に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルが 時間多重され、制御チャネルが時間多重される場合について、図 9A〜図 9Eを参照 して説明する。
[0063] 図 9Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは時間多重される。
さらに、この多重方法は、チップ繰り返しを行うか否かにより 4種類の多重方法がある 。以下、これらの 4種類の多重方法について説明する。
[0064] ノ ィロットチャネルおよび制御チャネルに対してチップ繰り返しを行わな 、場合は、 図 9Bに示すように、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対して拡散後のチップ 系列を示す周波数スペクトラムが形成され、データチャネルに対してくしの歯状の周 波数スペクトラムが形成される。
[0065] また、パイロットチャネルに対してチップ繰り返しを行わず、制御チャネルに対して チップ繰り返しを行う場合は、図 9Cに示すように、パイロットチャネルに対して拡散後 のチップ系列を示す周波数スペクトラムが形成され、制御チャネルおよびデータチヤ ネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0066] また、パイロットチャネルに対してチップ繰り返しを行い、制御チャネルに対してチッ プ繰り返しを行わない場合は、図 9Dに示すように、制御チャネルに対して拡散後の チップ系列を示す周波数スペクトラムが形成され、パイロットチャネルおよびデータチ ャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0067] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してチップ繰り返しを行う場合は、
図 9Eに示すように、パイロットチャネル、制御チャネルおよびデータチャネルに対し てくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0068] 次に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルを時 間多重、制御チャネルを周波数多重、すなわちデータチャネルとは異なるサブキヤリ ァを割り当てる場合について、図 10A〜図 10Cを参照して説明する。
[0069] この場合、図 10Aに示すようにパイロットチャネルと制御チャネルは時間多重される 。制御チャネルとデータチャネルとは周波数多重され、同一時刻に送信される。さら に、この多重方法は、チップ繰り返しを行うか否かにより 2種類の多重法がある。以下 、これらの 2種類の多重方法について説明する。
[0070] パイロットチャネルに対してチップ繰り返しを行わず、制御チャネルに対してチップ 繰り返しを行う場合は、図 10Bに示すように、パイロットチャネルに対して拡散後のチ ップ系列を示す周波数スペクトラムが形成され、制御チャネルおよびデータチャネル に対して、互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられたくしの歯状の周波数スぺ タトラムが形成される。
[0071] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してチップ繰り返しを行う場合は、 図 10Cに示すように、パイロットチャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが 形成され、制御チャネルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキャリア セットを割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0072] 次に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルを時 間多重、制御チャネルを時間多重する場合について、図 11Aおよび図 11Bを参照し て説明する。
[0073] 図 11 Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは周波数多重され る。
[0074] また、この多重方法は、チップ繰り返しにより、図 11Bに示すように、パイロットチヤネ ルおよび制御チャネルに対して、互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられたく しの歯状の周波数スペクトラムが形成され、データチャネルに対してくしの歯状の周 波数スペクトラムが形成される。
[0075] 次に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルを周
波数多重、すなわちデータチャネルとは異なるサブキャリアを割り当て、制御チヤネ ルを時間多重とする場合について、図 12A〜図 12Cを参照して説明する。
[0076] 図 12Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは時間多重される 。ノ ィロットチャネルとデータチャネルとは周波数多重され、同一時刻に送信される。 さらに、この多重方法は、チップ繰り返しを行うか否かにより 2種類の多重法がある。 以下、これらの 2種類の多重方法について説明する。
[0077] パイロットチャネルに対してチップ繰り返しを行い、制御チャネルに対してチップ繰り 返しを行わない場合は、図 12Bに示すように、制御チャネルに対して拡散後のチップ 系列を示す周波数スペクトラムが形成され、パイロットチャネルおよびデータチャネル に対して互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられたくしの歯状の周波数スぺク トラムが形成される。
[0078] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してチップ繰り返しを行う場合は、 図 12Cに示すように、制御チャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成 され、パイロットチャネルおよびデータチャネルに対して互いに異なるサブキャリアセ ットを割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0079] このように、時間多重を用いることにより、時間多重されたチャネルはお互いに完全 に直交するため、チャネル間の干渉の影響を低減することができる。
[0080] 次に、本発明の第 2の実施例に力かる送信機について、図 13を参照して説明する
[0081] 本実施例に力かる送信機 100は、シンボル繰り返しを用いる IFDMAにおいて、シ ンボル繰り返しを用いたパイロットチャネルを時間多重する。
[0082] 送信機 100は、データシンボル系列が入力されるチャネル符号ィ匕部 102と、チヤネ ル符号化部 102と接続されたデータ変調部 104と、データ変調部 104と接続された スクランブルコード乗算部 108と、スクランブルコード乗算部 108と接続されたシンポ ル繰り返し部 124と、参照信号、例えばパイロット信号、パイロットチャネルを構成する パイロットシンボル系列が入力されるスクランブルコード乗算部 114と、スクランブルコ ード乗算部 114と接続されたシンボルパターン生成手段としてのシンボル繰返し部 1 26と、シンボル繰り返し部 124またはシンボル繰り返し部 126と切り替え手段としての
スィッチ 121により切り替え可能に接続される乗算部 120と、乗算部 120と接続され たユーザ固有位相系列生成部 118および帯域制限部 122とを備える。
[0083] データシンボル系列は、チャネル符号化部 102において、ターボ符号、畳み込み 符号などの誤り訂正符号が適用されチャネル符号ィ匕が行われ、データ変調部 104に 入力される。データ変調部 104では、チャネル符号化されたデータに対して変調処 理が行われ、スクランブルコード乗算部 108に入力される。
[0084] スクランブルコード乗算部 108では、変調されたデータにスクランブルコードが乗算 され、シンボル系列が生成され、シンボル繰り返し部 124に入力される。シンボル繰り 返し部 124では、スクランブルコードが乗算されたシンボル系列に対して所定のシン ボル毎にシンボル繰り返しが行われ、一定のシンボルパターンが生成され乗算部 12 0に入力される。乗算部 120では、シンボルパターンに対し、ユーザ固有位相系列生 成部 118により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、帯域制限部 122 に入力される。帯域制限部 122では、位相が乗算されたシンボルパターンに対し帯 域制限が行われる。
[0085] 一方、参照信号、例えばパイロット信号あるいはパイロットチャネルを構成するパイ ロットシンボル系列は、スクランブルコード乗算部 114において、スクランブルコードが 乗算され、シンボル系列が生成され、シンボル繰り返し部 126に入力される。
[0086] シンボル繰り返し部 126では、シンボル系列に対して所定のシンボル毎にシンボル 繰り返しが行われ、一定のシンボルパターンが生成され乗算部 120に入力される。乗 算部 120では、シンボルパターンに対し、ユーザ固有位相系列生成部 118により入 力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、帯域制限部 122に入力される。帯 域制限部 122では、位相が乗算されたシンボルパターンに対し帯域制限が行われる
[0087] スィッチ 121は、シンボル繰り返し部 124およびシンボル繰り返し部 126とを時間的 に切り替える。このように構成することにより、シンボル繰り返しを適用したパイロットチ ャネルとその他のチャネルとの送信を時間的に独立させることができるため、その他 のチャネル、例えばデータチャネル、制御チャネルからパイロットチャネルへの干渉 の影響をなくすことができる。
[0088] 次に、本実施例に力かる送信機 100におけるパイロットチャネルへのシンボル繰り 返しの適用方法について図 14A、図 14Bおよび図 14Cを参照して説明する。
[0089] シンボル繰り返しファクタとを変更することにより各干渉に対する抑圧効果を変更す ることがでさる。
[0090] 最初に、パイロットチャネルとその他のチャネルのシンボル繰り返しファクタを同一と する構成について、図 14Aを参照して説明する。この場合、シンボル繰り返し部 124 および 126は、同一のシンボル繰り返しファクタによりシンボル繰り返しを行う。
[0091] 例えば、パイロットチャネルに対しては、シンボル繰り返し部 126はシンボル繰り返 しファクタ SRF=4回のシンボル繰り返しを行う。一方、その他のチャネルに対しては 、シンボル繰り返し部 124はシンボル繰り返しファクタ SRF=4回のシンボル繰り返し を行う。このように、シンボル繰り返しファクタを同一とすることにより、他のユーザの信 号とパイロットチャネルとを直交できるため、参照信号、例えばパイロットチャネルが受 ける干渉を低減できる。このため、受信機において、マルチプルアクセス干渉の影響 の小さい推定ができる。
[0092] 次に、パイロットチャネルのシンボル繰り返しファクタを、その他のチャネルのシンポ ル繰り返しファクタより小さくする構成について、図 14Bを参照して説明する。この場 合、シンボル繰り返し部 126は、シンボル繰り返し部 124が行うシンボル繰り返しで用 V、るシンボル繰り返しファクタより小さ!/、値でシンボル繰り返しを行う。
[0093] 例えば、図 14Bに示すように、パイロットチャネルに対しては、シンボル繰り返し部 1 26はシンボル繰り返しファクタ SRF = 2回のシンボル繰り返しを行う。一方、その他の チャネルに対しては、シンボル繰り返し部 124はシンボル繰り返しファクタ SRF=4回 のシンボル繰り返しを行う。
[0094] このように、パイロットチャネルのシンボル繰り返しファクタを、その他のチャネルのシ ンボル繰り返しファクタより小さくすることにより、マルチパス干渉への耐性を改善させ ることができるため、参照信号、例えばパイロットチャネルが受ける干渉を低減できる 。このため、受信機における推定精度を改善させることができる。ここでは、ノ ィロット チャネルのシンボル繰り返しファクタを 2とした場合について説明したが、パイロットチ ャネルに対して、シンボル繰り返しを適用しな 、ようにしてもよ 、。
[0095] 次に、パイロットチャネルのシンボル繰り返しファクタを、その他のチャネルのシンポ ル繰り返しファクタより大きくする構成について、図 14Cを参照して説明する。この場 合、シンボル繰り返し部 126は、シンボル繰り返し部 124が行うシンボル繰り返しで用 V、るシンボル繰り返しファクタより大き!/、値でシンボル繰り返しを行う。
[0096] 例えば、図 14Cに示すように、パイロットチャネルに対しては、シンボル繰り返し部 1 26はシンボル繰り返しファクタ SRF = 8回のシンボル繰り返しを行う。一方、その他の チャネルに対しては、シンボル繰り返し部 124はシンボル繰り返しファクタ SRF = 2回 のシンボル繰り返しを行う。このように、パイロットチャネルのシンボル繰り返しファクタ を、その他のチャネルのシンボル繰り返しファクタより大きくすることにより、より多くの パイロットチャネルを多重できる。
[0097] このようにシンボル繰り返しファクタとを変更することにより各干渉に対する抑圧効果 を変更することができる。すなわち、シンボル繰り返し部 126は、シンボル繰り返しファ クタの値を変更することにより、各干渉に対する抑圧効果を変更する。言い換えれば 、各干渉に対する所望の抑圧効果に応じて、シンボル繰り返し部 126は、シンボル繰 り返しファクタの値を変更する。
[0098] 次に、上述した「その他のチャネル」が「制御チャネル」、「データチャネル」により構 成される場合にっ 、て、これらのチャネルと「パイロットチャネル」との多重につ 、て説 明する。
[0099] 最初に、シンボル繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネル が時間多重され、制御チャネルが時間多重される場合について、図 15A〜図 15Eを 参照して説明する。
[0100] 図 15Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは時間多重される 。さらに、この多重方法は、シンボル繰り返しを行うか否かにより 4種類の多重法があ る。以下、これらの 4種類の多重方法について説明する。
[0101] パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してシンボル繰り返しを行わない場合は 、図 15Bに示すように、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してスクランブル コード乗算後のシンボル系列を示す周波数スペクトラムが形成され、データチャネル に対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0102] また、パイロットチャネルに対してシンボル繰り返しを行わず、制御チャネルに対し てシンボル繰り返しを行う場合は、図 15Cに示すように、ノ ィロットチャネルに対して スクランブルコード乗算後のシンボル系列を示す周波数スペクトラムが形成され、制 御チャネルおよびデータチャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成さ れる。
[0103] また、パイロットチャネルに対してシンボル繰り返しを行 、、制御チャネルに対してシ ンボル繰り返しを行わない場合は、図 15Dに示すように、制御チャネルに対してスク ランブルコード乗算後のシンボル系列を示す周波数スペクトラムが形成され、ノイロッ トチャネルおよびデータチャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成され る。
[0104] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してシンボル繰り返しを行う場合 は、図 15Eに示すように、パイロットチャネル、制御チャネルおよびデータチャネルに 対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0105] 次に、シンボル繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルを 時間多重、制御チャネルを周波数多重、すなわちデータチャネルとは異なるサブキ ャリアを割り当てる場合について、図 16A〜図 16Cを参照して説明する。
[0106] この場合、図 16Aに示すようにパイロットチャネルと制御チャネルは時間多重される 。制御チャネルとデータチャネルとは周波数多重され、同一時刻に送信される。さら に、この多重方法は、シンボル繰り返しを行うか否かにより 2種類の多重法がある。以 下、これらの 2種類の多重方法について説明する。
[0107] パイロットチャネルに対してシンボル繰り返しを行わず、制御チャネルに対してシン ボル繰り返しを行う場合は、図 16Bに示すように、パイロットチャネルに対してスクラン ブルコード乗算後のシンボル系列を示す周波数スペクトラムが形成され、制御チヤネ ルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられた くしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0108] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してシンボル繰り返しを行う場合 は、図 16Cに示すように、パイロットチャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラム が形成され、制御チャネルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキヤリ
ァセットを割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0109] 次に、シンボル繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルを 時間多重、制御チャネルを時間多重する場合について、図 17Aおよび図 17Bを参 照して説明する。
[0110] 図 17Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは周波数多重され る。
[0111] また、この多重方法は、シンボル繰り返しにより、図 17Bに示すように、ノ ィロットチ ャネルおよび制御チャネルに対して、互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられ たくしの歯状の周波数スペクトラムが形成され、データチャネルに対してくしの歯状の 周波数スペクトラムが形成される。
[0112] 次に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルを周 波数多重、すなわちデータチャネルとは異なるサブキャリアを割り当て、制御チヤネ ルを時間多重とする場合について、図 18A〜図 18Cを参照して説明する。
[0113] 図 18Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは時間多重される 。 ノ ィロットチャネルとデータチャネルとは周波数多重され、同一時刻に送信される。 さらに、この多重方法は、シンボル繰り返しを行うか否かにより 2種類の多重法がある 。以下、これらの 2種類の多重方法について説明する。
[0114] パイロットチャネルに対してシンボル繰り返しを行い、制御チャネルに対してシンポ ル繰り返しを行わない場合は、図 18Bに示すように、制御チャネルに対してスクラン ブルコード乗算後のシンボル系列を示す周波数スペクトラムが形成され、パイロットチ ャネルおよびデータチャネルに対して互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられ たくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0115] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してシンボル繰り返しを行う場合 は、図 18Cに示すように、制御チャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形 成され、ノ ィロットチャネルおよびデータチャネルに対して互いに異なるサブキャリア セットを割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0116] このように、時間多重を用いることにより、時間多重されたチャネルはお互いに完全 に直交するため、チャネル間の干渉の影響を低減することができる。
[0117] 次に、本発明の第 3の実施例に力かる受信機について、図 19を参照して説明する
[0118] 本実施例に力かる受信機 200は、拡散とチップ繰り返しを用いる VSCRF— CDM Aにお 、て、時間多重されて送信されたチップ繰り返しを用いたパイロットチャネルを 受信する。
[0119] 受信機 200は、帯域制限部 202と、チップ繰り返し合成部 206と、チップ繰り返し合 成部 206と接続された逆拡散部 212と、逆拡散部 212と接続されたチャネル推定部 2 14と、チップ繰り返し合成部 210と、チップ繰り返し合成部 210と接続された等化部 2 16と、等化部 216と接続された逆拡散部 218と、逆拡散部 218と接続された復号部 2 20と、チップ繰り返し合成部 206およびチップ繰り返し合成部 210と接続されたユー ザ固有位相系列生成部 204と、パスタイミング検出部 208と、切り替え手段としてのス イッチ 221とを備える。スィッチ 221は帯域制限部 202に接続され、チップ繰り返し合 成部 206およびパスタイミング検出部 208、またはチップ繰り返し合成部 210を、時 間的に切り替える。パスタイミング検出部 208は、チップ繰り返し合成部 206およびチ ップ繰り返し合成部 210に、検出されたパスタイミングを入力する。
[0120] キャリア周波数が乗算され、デジタルベースバンド信号に変換された受信信号は、 帯域制限部 202において、対応するサブキャリア周波数が乗算されることにより帯域 制限が行われ、チップ繰り返し合成部 206およびパスタイミング検出部 208、または チップ繰り返し合成部 210に入力される。
[0121] チップ繰り返し合成部 206では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ固有位 相系列生成部 204により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、送信機 で乗算された信号の位相を元の位相に戻し、一定のチップパターンを有する信号を 生成する。その後、送信機と同一のチップ繰り返し数を用いて、チップ繰り返しが行 われた信号の再合成を行うことにより拡散されたチップ系列を生成し、逆拡散部 212 に入力される。
[0122] 逆拡散部 212では、送信機と同一の拡散率の拡散符号を上記チップ系列に乗算 することにより、受信信号を拡散前のパイロットシンボル系列に戻し、チャネル推定部 214に入力される。チャネル推定部 214では、入力信号に基づいてチャネル推定が
行われ、その結果は等化部 216に入力される。例えば、チャネル推定部 214は、無 線伝搬路においてフエージング変動に起因した振幅'位相の変動を推定し、同期検 波復調を実現し、また、無線伝搬路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉およ び雑音電力比 (SINR: Signa to- Interference plus noise power ratio)、ノ ス数、遅延ス ブレッド、ドッブラ周波数などを推定する。
[0123] 一方、チップ繰り返し合成部 210では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ 固有位相系列生成部 204により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、 送信機で乗算された信号の位相を元の位相に戻し、一定のチップパターンを有する 信号が生成される。その後、送信機と同一のチップ繰り返し数を用いて、チップ繰り 返しが行われた信号の再合成が行われることにより、拡散されたチップ系列が生成さ れ、等化部 216に入力される。
[0124] 等化部 216では、チャネル推定部 214により入力された受信信号が伝搬路で受け た変動量を表すチャネル行列を用いて、その行列力 マルチパス干渉を低減する重 み係数が導出され、上記重み係数と受信信号とが乗算され (この操作をチップ等化と いう)、逆拡散部 218に入力される。これにより、マルチパス干渉の影響が低減する。
[0125] 逆拡散部 218では、送信機と同一の拡散率の拡散符号を上記チップ系列に乗算 することにより、受信信号を拡散前の変調データに戻し、復号部 220に入力される。
[0126] 復号部 220では、拡散前の変調データを復号処理し、データの復元が行われる。
[0127] このように構成することにより、その他のチャネル、例えばデータチャネル、制御チヤ ネル力ものノ ィロットチャネルへの干渉の影響をなくし、時間的に独立して送信され たチップ繰り返しを適用したパイロットチャネルとその他のチャネルとを受信できる。し たがって、無線伝送路においてフェージング変動に起因した振幅 '位相の変動の推 定精度、また無線伝送路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力 比、ノ ス数、遅延スプレッド、ドッブラ周波数の推定精度を改善できる。
[0128] 次に、本発明の第 4の実施例に力かる受信機について、図 20を参照して説明する
[0129] 本実施例に力かる受信機 200は、シンボル繰り返しを用いる IFDMAにおいて、時 間多重されて送信されたシンボル繰り返しを用いたパイロットチャネルを受信する。
[0130] 受信機 200は、帯域制限部 202と、シンボル繰り返し合成部 222と、シンボル繰り 返し合成部 222と接続された逆拡散部 212と、逆拡散部 212と接続されたチャネル 推定部 214と、シンボル繰り返し合成部 224と、シンボル繰り返し合成部 224と接続さ れた等化部 216と、等化部 216と接続された復号部 220と、シンボル繰り返し合成部 222およびシンボル繰り返し合成部 224と接続されたユーザ固有位相系列生成部 2 04と、パスタイミング検出部 208と、切り替え手段としてのスィッチ 221とを備える。
[0131] スィッチ 221は帯域制限部 202と接続され、シンボル繰り返し合成部 222およびパ スタイミング検出部 208、またはシンボル繰り返し合成部 224とを、時間的に切り替え る。パスタイミング検出部 208は、シンボル繰り返し合成部 222およびシンボル繰り返 し合成部 224に、検出されたパスタイミングを入力する。
[0132] キャリア周波数が乗算され、デジタルベースバンド信号に変換された受信信号は、 帯域制限部 202において、対応するサブキャリア周波数が乗算されることにより帯域 制限が行われ、シンボル繰り返し合成部 222およびパスタイミング検出部 208、また はシンボル繰り返し合成部 224に入力される。
[0133] シンボル繰り返し合成部 222では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ固有 位相系列生成部 204により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、送信 機で乗算された信号の位相が元の位相に戻され、一定のシンボルパターンを有する 信号を生成する。その後、送信機と同一のシンボル繰り返し数を用いて、シンボル繰 り返しが行われた信号の再合成が行われることによりシンボル系列が生成され、逆拡 散部 212に入力される。
[0134] 逆拡散部 212では、シンボル系列に対し逆スクランブル処理が行われ、受信信号 がスクランブルコード乗算前のパイロットシンボル系列に戻され、チャネル推定部 214 に入力される。チャネル推定部 214では、入力信号に基づいてチャネル推定が行わ れ、その結果は等化部 216に入力される。
[0135] 例えば、チャネル推定部 214は、無線伝搬路においてフェージング変動に起因し た振幅'位相の変動が推定され、同期検波復調が実現され、また、無線伝搬路のリン ク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力比 (SINR: Signal-to-lnterferenc e plus noise power ratio),パス数、遅延スプレッド、ドップラ周波数などが推定される
[0136] 一方、シンボル繰り返し合成部 224では、帯域制限が付与された受信信号にユー ザ固有位相系列生成部 204により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され 、送信機で乗算された信号の位相が元の位相に戻され、一定のシンボルパターンを 有する信号が生成される。その後、送信機と同一のシンボル繰り返し数を用いて、シ ンボル繰り返しが行われた信号の再合成が行われることにより、スクランブルコードが 乗算されたシンボル系列が生成され、等化部 216に入力される。
[0137] 等化部 216では、チャネル推定部 214により入力された受信信号が伝搬路で受け た変動量を表すチャネル行列を用いて、その行列力 マルチパス干渉を低減する重 み係数が導出され、上記重み係数と受信信号とが乗算され、逆スクランブル処理が 行われ、復号部 220に入力される。これにより、マルチノス干渉の影響が低減する。
[0138] 復号部 220では、スクランブルコード乗算前の変調データを復号処理し、データの 復元が行われる。
[0139] このように構成することにより、その他のチャネル、例えばデータチャネル、制御チヤ ネル力ものノィロットチャネルへの干渉の影響をなくし、時間的に独立して送信され たシンボル繰り返しを適用したパイロットチャネルとその他のチャネルとを受信できる 。したがって、無線伝送路においてフェージング変動に起因した振幅'位相の変動の 推定精度、また無線伝送路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電 力比、パス数、遅延スプレッド、ドッブラ周波数の推定精度を改善できる。
[0140] 本発明の第 5の実施例にカゝかる送信機について、図 21を参照して説明する。
[0141] 本実施例に力かる送信機 100は、拡散とチップ繰り返しを用いる VSCRF— CDM Aにおいて、チップ繰り返しを用いたパイロットチャネルをその他のチャネルにそれぞ れ異なる直交符号を割り当てて符号多重する。
[0142] 送信機 100は、データシンボル系列が入力されるチャネル符号ィ匕部 102と、チヤネ ル符号化部 102と接続されたデータ変調部 104と、データ変調部 104と接続された 拡散符号乗算部 106と、拡散符号乗算部 106と接続されたスクランブルコード乗算 部 108と、スクランブルコード乗算部 108と接続されたチップ繰り返し部 110と、参照 信号、例えばパイロット信号、パイロットチャネルを構成するパイロットシンボル系列が
入力される拡散符号乗算部 112と、拡散符号乗算部 112と接続されたスクランブルコ ード乗算部 114と、スクランブルコード乗算部 114と接続されたチップパターン生成 手段としてのチップ繰返し部 116と、チップ繰り返し部 110およびチップ繰り返し部 1 16と接続された加算部 128と、加算部 128と接続された乗算部 120と、乗算部 120と 接続されたユーザ固有位相系列生成部 118および帯域制限部 122とを備える。
[0143] データシンボル系列は、チャネル符号化部 102において、ターボ符号、畳み込み 符号などの誤り訂正符号が適用されチャネル符号ィ匕が行われ、データ変調部 104に 入力される。データ変調部 104では、チャネル符号化されたデータに対して変調処 理が行われ拡散符号乗算部 106に入力される。拡散符号乗算部 106では、変調さ れたデータに拡散符号が乗算され、拡散されたチップ系列を生成し、スクランブルコ ード乗算部 108に入力される。スクランブルコード乗算部 108では、拡散されたチッ プ系列にスクランブルコードが乗算され、チップ繰り返し部 110に入力される。チップ 繰り返し部 110では、スクランブルコードが乗算されたチップ系列に対して所定のチ ップ毎にチップ繰り返しが行われ、一定のチップパターンを生成し、加算部 128に入 力される。
[0144] 一方、参照信号、例えばパイロット信号あるいはパイロットチャネルを構成するパイ ロットシンボル系列は、拡散符号乗算部 112において、拡散符号が乗算され、拡散さ れたチップ系列を生成し、スクランブルコード乗算部 114に入力される。スクランブル コード乗算部 114では、拡散されたチップ系列に対してスクランブルコードが乗算さ れ、チップ繰り返し部 116に入力される。
[0145] チップ繰り返し部 116では、スクランブルコードが乗算されたチップ系列に対して所 定のチップ毎にチップ繰り返しが行われ、加算部 128に入力される。
[0146] 加算部 128では、データのチップパターン、すなわちデータ変調後のシンボル系列 に基づ!/、て生成したチップパターンと参照信号のチップパターン、すなわち参照信 号を構成するシンボル系列に基づいて生成したチップパターンとが加算され、乗算 部 120に入力される。乗算部 120では、データのチップパターンと参照信号のチップ パターンとが加算されたチップパターンに対し、ユーザ固有位相系列生成部 118に より入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、帯域制限部 122に入力される
。帯域制限部 122では、位相が乗算されたチップパターンに対し帯域制限が行われ る。
[0147] このように構成することにより、パイロットチャネルに割り当てる直交符号を、ノイロッ トチャネル以外のその他のチャネルに割り当てる直交符号と異ならせることができる。 また、参照信号を時間、周波数に渡って拡散されることができるため、干渉や雑音に 対する平均化効果を大きくすることができる。
[0148] 次に、上述した「その他のチャネル」が「制御チャネル」、「データチャネル」により構 成される場合にっ 、て、これらのチャネルと「パイロットチャネル」との多重につ 、て説 明する。
[0149] 最初に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルがコ ード多重され、制御チャネルが周波数多重される場合について、図 22A〜図 22Cを 参照して説明する。
[0150] 図 22Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルはコード多重され 、同一時刻に送信される。さらに、この多重方法は、チップ繰り返しを行うか否かによ り 2種類の多重法がある。以下、これらの 2種類の多重方法について説明する。
[0151] パイロットチャネルに対してチップ繰り返しを行わず、制御チャネルに対してチップ 繰り返しを行う場合は、図 22Bに示すように、パイロットチャネルに対して拡散後のチ ップ系列を示す周波数スペクトラムが形成され、制御チャネルおよびデータチャネル に対して互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられたくしの歯状の周波数スぺク トラムが形成される。この場合、パイロットチャネル、制御チャネルおよびデータチヤネ ルは同一時刻に送信される力 コード領域でパイロットチャネルと制御チャネル、パイ ロットチャネルとデータチャネルはそれぞれ直交する。
[0152] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してチップ繰り返しを行う場合は、 図 22Cに示すように、パイロットチャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが 形成され、制御チャネルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキャリア セットを割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。この場合、パイ ロットチャネル、制御チャネルおよびデータチャネルは同一時刻に送信される力 コ ード領域でパイロットチャネルと制御チャネル、パイロットチャネルとデータチャネルは
それぞれ直交する。
[0153] 次に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルがコー ド多重され、制御チャネルがコード多重される場合について、図 23Aおよび図 23Bを 参照して説明する。
[0154] 図 23Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルはコード多重され る。
[0155] また、この多重方法は、チップ繰り返しにより、図 23Bに示すように、パイロットチヤネ ル、制御チャネルおよびデータチャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが 形成される。この場合、パイロットチャネル、制御チャネルおよびデータチャネルは同 一時刻に送信される力 コード領域でパイロットチャネル、制御チャネルおよびデータ チャネルはそれぞれ直交する。
[0156] このように、コード多重を用いることにより、参照信号は、時間、周波数に渡って拡 散されるため、干渉や雑音に対する平均化効果を期待できる。また、同一時刻に複 数のチャネルを柔軟に収容することができる。
[0157] 本発明の第 6の実施例に力かる受信機について、図 24を参照して説明する。
[0158] 本実施例に力かる受信機 200は、拡散とチップ繰り返しを用いる VSCRF— CDM Aにおいて、異なる直交符号が割り当てられ符号多重されて送信されたチップ繰り返 しを用いたパイロットチャネルを受信する。
[0159] 受信機 200は、帯域制限部 202と、帯域制限部 202と接続されたチップ繰り返し合 成部 206、チップ繰り返し合成部 210およびパスタイミング検出部 208と、チップ繰り 返し合成部 206と接続された逆拡散部 212と、逆拡散部 212と接続されたチャネル 推定部 214と、チップ繰り返し合成部 210と接続された等化部 216と、等化部 216と 接続された逆拡散部 218と、逆拡散部 218と接続された復号部 220と、チップ繰り返 し合成部 206およびチップ繰り返し合成部 210と接続されたユーザ固有位相系列生 成部 204とを備える。また、チャネル推定部 214は等化部 216と接続される。パスタイ ミング検出部 208は、チップ繰り返し合成部 206およびチップ繰り返し合成部 210に 検出されたパスタイミングを入力する。
[0160] キャリア周波数が乗算され、デジタルベースバンド信号に変換された受信信号は、
帯域制限部 202において、対応するサブキャリア周波数が乗算されることにより帯域 制限が行われ、チップ繰り返し合成部 206、パスタイミング検出部 208およびチップ 繰り返し合成部 210に入力される。
[0161] チップ繰り返し合成部 206では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ固有位 相系列生成部 204により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、送信機 で乗算された信号の位相が元の位相に戻され、一定のチップパターンを有する信号 を生成する。その後、送信機と同一のチップ繰り返し数を用いて、チップ繰り返しが行 われた信号の再合成が行われることにより拡散されたチップ系列が生成され、逆拡散 部 212に入力される。
[0162] 逆拡散部 212では、送信機と同一の拡散率の拡散符号を上記チップ系列に乗算 することにより、受信信号が拡散前のパイロットシンボル系列に戻され、チャネル推定 部 214に入力される。チャネル推定部 214では、入力信号に基づいてチャネル推定 が行われ、その結果は等化部 216に入力される。例えば、チャネル推定部 214は、 無線伝搬路においてフ ージング変動に起因した振幅'位相の変動を推定し、同期 検波復調を実現し、また、無線伝搬路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉お よび雑音電力比 (SINR: Signa to- Interference plus noise power ratio),ノ ス数、遅延 スプレッド、ドッブラ周波数などを推定する。
[0163] 一方、チップ繰り返し合成部 210では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ 固有位相系列生成部 204により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、 送信機で乗算された信号の位相が元の位相に戻され、一定のチップパターンを有す る信号が生成される。その後、送信機と同一のチップ繰り返し数を用いて、チップ繰り 返しが行われた信号の再合成が行われることにより、拡散されたチップ系列が生成さ れ、等化部 216に入力される。
[0164] 等化部 216では、チャネル推定部 214により入力された受信信号が伝搬路で受け た変動量を表すチャネル行列を用いて、その行列力 マルチパス干渉を低減する重 み係数が導出され、上記重み係数と受信信号とが乗算され (この操作をチップ等化と いう)、逆拡散部 218に入力される。これにより、マルチパス干渉の影響が低減する。
[0165] 逆拡散部 218では、送信機と同一の拡散率の拡散符号を上記チップ系列に乗算
することにより、受信信号を拡散前の変調データに戻し、復号部 220に入力される。
[0166] 復号部 220では、拡散前の変調データを復号処理し、データの復元が行われる。
[0167] このように構成することにより、その他のチャネルとは異なる直交符号が割り当てら れて符号多重されたチップ繰り返しを適用したパイロットチャネルを受信できる。した がって、無線伝送路においてフェージング変動に起因した振幅 '位相の変動の推定 精度、また無線伝送路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力比 、ノ ス数、遅延スプレッド、ドッブラ周波数の推定精度を改善できる。
[0168] 本発明の第 7の実施例にカゝかる送信機について、図 25を参照して説明する。
[0169] 本実施例に力かる送信機 100は、拡散とチップ繰り返しを用いる VSCRF— CDM
Aにおいて、チップ繰り返しを用いたパイロットチャネルを周波数多重する。
[0170] 送信機 100は、データシンボル系列が入力されるチャネル符号ィ匕部 102と、チヤネ ル符号化部 102と接続されたデータ変調部 104と、データ変調部 104と接続された 拡散符号乗算部 106と、拡散符号乗算部 106と接続されたスクランブルコード乗算 部 108と、スクランブルコード乗算部 108と接続されたチップ繰り返し部 110と、チッ プ繰り返し部 110と接続された乗算部 120と、乗算部 120と接続されたユーザ固有位 相系列生成部 116および加算部 128と、参照信号、例えばパイロット信号、パイロット チャネルを構成するパイロットシンボル系列が入力される拡散符号乗算部 112と、拡 散符号乗算部 112と接続されたスクランブルコード乗算部 114と、スクランブルコード 乗算部 114と接続されたチップパターン生成手段としてのチップ繰返し部 116と、チ ップ繰返し部 116と接続された乗算部 132と、乗算部 132と接続されたユーザ固有 位相系列生成部 130と、加算部 128と接続される帯域制限部 122とを備える。また、 乗算部 132は加算部 128と接続される。
[0171] データシンボル系列は、チャネル符号化部 102において、ターボ符号、畳み込み 符号などの誤り訂正符号が適用されチャネル符号ィ匕が行われ、データ変調部 104に 入力される。データ変調部 104では、チャネル符号化されたデータに対して変調処 理が行われ拡散符号乗算部 106に入力される。拡散符号乗算部 106では、変調さ れたデータに拡散符号が乗算され、拡散されたチップ系列を生成し、スクランブルコ ード乗算部 108に入力される。
[0172] スクランブルコード乗算部 108では、拡散されたチップ系列にスクランブルコードが 乗算され、チップ繰り返し部 110に入力される。チップ繰り返し部 110では、スクラン ブルコードが乗算されたチップ系列に対して所定のチップ毎にチップ繰り返しが行わ れ、乗算部 120に入力される。乗算部 120では、入力信号に対し、ユーザ固有位相 系列生成部 116により入力されるユーザ位相ベクトルが乗算され、加算部 128に入 力される。
[0173] 一方、参照信号、例えばパイロット信号あるいはパイロットチャネルを構成するパイ ロットシンボル系列は、拡散符号乗算部 112において、拡散符号が乗算され、拡散さ れたチップ系列を生成し、スクランブルコード乗算部 114に入力される。スクランブル コード乗算部 114では、拡散されたチップ系列に対してスクランブルコードが乗算さ れ、チップ繰り返し部 116に入力される。
[0174] チップ繰り返し部 116では、スクランブルコードが乗算されたチップ系列に対して所 定のチップ毎にチップ繰り返しが行われ、乗算部 132に入力される。
[0175] 乗算部 132では、チップパターンに対し、ユーザ固有位相系列生成部 130により入 力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、加算部 128に入力される。
[0176] 加算部 128では、位相が乗算されたデータのチップパターン、すなわちデータ変調 後のシンボル系列に基づいて生成されたチップパターンと位相が乗算された参照信 号のチップパターン、すなわち参照信号を構成するシンボル系列に基づ 、て生成さ れたチップパターンとが加算され、帯域制限部 122に入力される。帯域制限部 122 では、加算された位相が乗算されたデータのチップパターンと位相が乗算された参 照信号のチップパターンに対し帯域制限が行われる。
[0177] このように構成することにより、チップ繰り返しを適用したパイロットチャネルとその他 のチャネルとを周波数的に独立させることができるため、その他のチャネル、例えば、 例えばデータチャネル、制御チャネルからパイロットチャネルへの干渉の影響をなく すことができる。
[0178] 次に、上述した「その他のチャネル」が「制御チャネル」、「データチャネル」により構 成される場合にっ 、て、これらのチャネルと「パイロットチャネル」との多重につ 、て説 明する。
[0179] 最初に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルが 周波数多重され、制御チャネルがコード多重される場合について、図 26A〜図 26C を参照して説明する。
[0180] 図 26Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルはコード多重され 、同一時刻に送信される。さらに、この多重方法は、チップ繰り返しを行うか否かによ り 2種類の多重法がある。以下、これらの 2種類の多重方法について説明する。
[0181] パイロットチャネルに対してチップ繰り返しを行い、制御チャネルに対してチップ繰り 返しを行わない場合は、図 26Bに示すように、制御チャネルに対して拡散後のチップ 系列を示す周波数スペクトラムが形成され、パイロットチャネルおよびデータチャネル に対して、互いに異なるサブキャリアセットを割り当てられたくしの歯状の周波数スぺ タトラムが形成される。この場合、制御チャネル、パイロットチャネルおよびデータチヤ ネルは同一時刻に送信される力 コード領域でパイロットチャネルと制御チャネル、パ ィロットチャネルとデータチャネルはそれぞれ直交する。
[0182] また、パイロットチャネルおよび制御チャネルに対してチップ繰り返しを行う場合は、 図 26Cに示すように、制御チャネルに対してくしの歯状の周波数スペクトラムが形成 され、パイロットチャネルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキャリア セットを割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。この場合、制御 チャネル、パイロットチャネルおよびデータチャネルは同一時刻に送信される力 コー ド領域でパイロットチャネルと制御チャネル、パイロットチャネルとデータチャネルはそ れぞれ直交する。
[0183] 次に、チップ繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネルが周 波数多重され、制御チャネルが周波数多重される場合について、図 27Aおよび図 2
7Bを参照して説明する。
[0184] 図 27Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは周波数多重され
、同一時刻に送信される。
[0185] また、この多重方法は、チップ繰り返しにより、図 27Bに示すように、パイロットチヤネ ル、制御チャネルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキャリアセットを 割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0186] このように周波数多重を用いることにより、周波数多重されたチャネルはお互いに 直交するため、チャネル間の干渉の影響を低減できる。また、同一時刻に複数のチヤ ネルを柔軟に収容することができる。
[0187] 次に、本発明の第 8の実施例に力かる送信機について、図 28を参照して説明する
[0188] 本実施例に力かる送信機 100は、シンボル繰り返しを用いる IFDMAにおいて、シ ンボル繰り返しを用いたパイロットチャネルを周波数多重する。
[0189] 送信機 100は、データシンボル系列が入力されるチャネル符号ィ匕部 102と、チヤネ ル符号化部 102と接続されたデータ変調部 104と、データ変調部 104と接続された スクランブルコード乗算部 108と、スクランブルコード乗算部 108と接続されたシンポ ル繰り返し部 124と、シンボル繰り返し部 124と接続される乗算部 120と、乗算部 120 と接続されるユーザ固有位相系列生成部 116および加算部 128と、参照信号、例え ばパイロット信号、パイロットチャネルを構成するパイロットシンボル系列が入力される スクランブルコード乗算部 114と、スクランブルコード乗算部 114と接続されるシンポ ルパターン生成手段としてのシンボル繰返し部 126と、シンボル繰返し部 126と接続 される乗算部 132と、乗算部 132と接続されるユーザ固有位相系列生成部 130と、 加算部 128と接続される帯域制限部 122とを備える。また、乗算部 132は加算部 128 と接続される。
[0190] データシンボル系列は、チャネル符号化部 102において、ターボ符号、畳み込み 符号などの誤り訂正符号が適用されチャネル符号ィ匕が行われ、データ変調部 104に 入力される。データ変調部 104では、チャネル符号化されたデータに対して変調処 理が行われ、スクランブルコード乗算部 108に入力される。スクランブルコード乗算部 108では、変調されたデータにスクランブルコードが乗算され、シンボル系列が生成 され、シンボル繰り返し部 124に入力される。シンボル繰り返し部 110では、スクラン ブルコードが乗算されたシンボル系列に対して所定のシンボル毎にシンボル繰り返し が行われ、一定のシンボルパターンを生成し乗算部 120に入力される。乗算部 120 では、シンボルパターンに対し、ユーザ固有位相系列生成部 116により入力された ユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、加算部 128に入力される。
[0191] 一方、参照信号、例えばパイロット信号あるいはパイロットチャネルを構成するパイ ロットシンボル系列は、スクランブルコード乗算部 114において、スクランブルコードが 乗算され、シンボル系列が生成され、シンボル繰り返し部 126に入力される。
[0192] シンボル繰り返し部 126では、シンボル系列に対して所定のシンボル毎にシンボル 繰り返しが行われ、一定のシンボルパターンが生成され乗算部 132に入力される。乗 算部 132では、シンボルパターンに対し、ユーザ固有位相系列生成部 130により入 力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、加算部 128に入力される。
[0193] 加算部 128では、入力された位相が乗算されたデータのシンボルパターン、すなわ ちデータ変調後のシンボル系列に基づいて生成されたシンボルパターンと位相が乗 算された参照信号のシンボルパターン、すなわち参照信号のシンボル系列に基づ 、 て生成されたシンボルパターンとが加算され、帯域制限部 122に入力される。帯域制 限部 122では、加算されたデータのシンボルパターンと位相が乗算された参照信号 のシンボルパターンに対し帯域制限が行われる。
[0194] このように構成することにより、シンボル繰り返しを適用したパイロットチャネルとその 他のチャネルとを周波数的に独立させることができるため、その他のチャネル、例え ば、例えばデータチャネル、制御チャネルからパイロットチャネルへの干渉の影響を なくすことができる。
[0195] 次に、上述した「その他のチャネル」が「制御チャネル」、「データチャネル」により構 成される場合にっ 、て、これらのチャネルと「パイロットチャネル」との多重につ 、て説 明する。
[0196] 最初に、シンボル繰り返しを適用したデータチャネルに対して、パイロットチャネル が周波数多重され、制御チャネルが周波数多重される場合について、図 29Aおよび 図 29Bを参照して説明する。
[0197] 図 29Aに示すように、この場合パイロットチャネルと制御チャネルは周波数多重され
、同一時刻に送信される。
[0198] また、この多重方法は、チップ繰り返しにより、図 29Bに示すように、制御チャネル、 パイロットチャネルおよびデータチャネルに対して、互いに異なるサブキャリアセットを 割り当てられたくしの歯状の周波数スペクトラムが形成される。
[0199] このように周波数多重を用いることにより、周波数多重されたチャネルはお互いに 直交するため、チャネル間の干渉の影響を低減できる。また、同一時刻に複数のチヤ ネルを柔軟に収容することができる。
[0200] 本発明の第 9の実施例に力かる受信機について、図 30を参照して説明する。
[0201] 本実施例に力かる受信機 200は、拡散とチップ繰り返しを用いる VSCRF— CDM
Aにお 、て、周波数多重されて送信されたチップ繰り返しを用いたパイロットチャネル を受信する。
[0202] 受信機 200は、帯域制限部 202と、帯域制限部 202と接続されたチップ繰り返し合 成部 206、チップ繰り返し合成部 210およびパスタイミング検出部 208と、チップ繰り 返し合成部 206と接続された逆拡散部 212と、逆拡散部 212と接続されたチャネル 推定部 214と、チップ繰り返し合成部 210と接続された等化部 216と、等化部 216と 接続された逆拡散部 218と、逆拡散部 218と接続された復号部 220と、チップ繰り返 し合成部 210と接続されたユーザ固有位相系列生成部 226と、チップ繰り返し合成 部 206と接続されたユーザ固有位相系列生成部 228とを備える。また、チャネル推定 部 214は等化部 216と接続される。パスタイミング検出部 208は、チップ繰り返し合成 部 206およびチップ繰り返し合成部 210に検出されたパスタイミングを入力する。
[0203] キャリア周波数が乗算され、デジタルベースバンド信号に変換された受信信号は、 帯域制限部 202において、対応するサブキャリア周波数が乗算されることにより帯域 制限が行われ、チップ繰り返し合成部 206、パスタイミング検出部 208およびチップ 繰り返し合成部 210に入力される。
[0204] チップ繰り返し合成部 206では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ固有位 相系列生成部 228により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、送信機 で乗算された信号の位相が元の位相に戻され、一定のチップチップパターンを有す る信号を生成する。その後、送信機と同一のチップ繰り返し数を用いて、チップ繰り 返しが行われた信号の再合成を行うことにより拡散されたチップ系列を生成し、逆拡 散部 212に入力される。
[0205] 逆拡散部 212では、送信機と同一の拡散率の拡散符号を上記チップ系列に乗算 することにより、受信信号は拡散前のパイロットシンボル系列に戻され、チャネル推定
部 214に入力される。チャネル推定部 214では、入力信号に基づいてチャネル推定 が行われ、その結果は等化部 216に入力される。例えば、チャネル推定部 214は、 無線伝搬路においてフ ージング変動に起因した振幅'位相の変動を推定し、同期 検波復調を実現し、また、無線伝搬路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉お よび雑音電力比 (SINR: Signa to- Interference plus noise power ratio),ノ ス数、遅延 スプレッド、ドッブラ周波数などを推定する。
[0206] 一方、チップ繰り返し合成部 210では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ 固有位相系列生成部 226により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、 送信機で乗算された信号の位相は元の位相に戻され、一定のチップパターンを有す る信号が生成される。その後、送信機と同一のチップ繰り返し数を用いて、チップ繰り 返しが行われた信号の再合成が行われることにより、拡散されたチップ系列が生成さ れ、等化部 216に入力される。
[0207] 等化部 216では、チャネル推定部 214により入力された受信信号が伝搬路で受け た変動量を表すチャネル行列を用いて、その行列力 マルチパス干渉を低減する重 み係数が導出され、上記重み係数と受信信号とが乗算され (この操作をチップ等化と いう)、逆拡散部 218に入力される。これにより、マルチパス干渉の影響が低減する。
[0208] 逆拡散部 218では、送信機と同一の拡散率の拡散符号を上記チップ系列に乗算 することにより、受信信号を拡散前の変調データに戻し、復号部 220に入力される。
[0209] 復号部 220では、拡散前の変調データを復号処理し、データの復元が行われる。
[0210] このように構成することにより、その他のチャネル、例えばデータチャネル、制御チヤ ネル力もパイロットチャネルへの干渉の影響をなくし、周波数的に独立して送信され たチップ繰り返しを適用したパイロットチャネルとその他のチャネルとを受信できる。し たがって、無線伝送路においてフェージング変動に起因した振幅 '位相の変動の推 定精度、また無線伝送路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力 比、ノ ス数、遅延スプレッド、ドッブラ周波数の推定精度を改善できる。
[0211] 本発明の第 10の実施例に力かる受信機について、図 31を参照して説明する。
[0212] 本実施例に力かる受信機 200は、シンボル繰り返しを用いる IFDMAにおいて、周 波数多重されて送信されたシンボル繰り返しを用いたパイロットチャネルを受信する。
[0213] 受信機 200は、帯域制限部 202と、帯域制限部 202と接続されたシンボル繰り返し 合成部 224、シンボル繰り返し合成部 222およびパスタイミング検出部 208と、シンポ ル繰り返し合成部 222と接続されたチャネル推定部 214と、シンボル繰り返し合成部 224と接続された等化部 216と、等化部 216と接続された復号部 220と、シンボル繰 り返し合成部 224と接続されたユーザ固有位相系列生成部 226と、シンボル繰り返し 合成部 222と接続されたユーザ固有位相系列生成部 228とを備える。また、チャネル 推定部 214は等化部 216と接続される。パスタイミング検出部 208は、シンボル繰り 返し合成部 222およびシンボル繰り返し合成部 224に検出されたパスタイミングを入 力する。
[0214] キャリア周波数が乗算され、デジタルベースバンド信号に変換された受信信号は、 帯域制限部 202において、対応するサブキャリア周波数が乗算されることにより帯域 制限が行われ、シンボル繰り返し合成部 222、ノ スタイミング検出部 208およびシン ボル繰り返し合成部 224に入力される。
[0215] シンボル繰り返し合成部 222では、帯域制限が付与された受信信号にユーザ固有 位相系列生成部 228により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され、送信 機で乗算された信号の位相は元の位相に戻され、一定のシンボルパターンを有する 信号を生成する。その後、送信機と同一のシンボル繰り返し数を用いて、シンボル繰 り返しが行われた信号の再合成を行うことによりシンボル系列が生成され、生成した シンボル系列に対し逆スクランブル処理が行われることにより、スクランブルコード乗 算前のパイロットシンボル系列に戻され、チャネル推定部 214に入力される。チヤネ ル推定部 214では、入力信号に基づいてチャネル推定が行われ、その結果は等化 部 216に入力される。例えば、チャネル推定部 214は、無線伝搬路においてフエ一 ジング変動に起因した振幅'位相の変動を推定し、同期検波復調を実現し、また、無 線伝搬路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力比 (SINR: Signal —to— Interference plus noise power ratio) ^ノ ス数、 延スプレッド、ドップラ周波数な どを推定する。
[0216] 一方、シンボル繰り返し合成部 224では、帯域制限が付与された受信信号にユー ザ固有位相系列生成部 226により入力されたユーザ固有の位相ベクトルが乗算され
、送信機で乗算された信号の位相は元の位相に戻され、一定のシンボルパターンを 有する信号が生成される。その後、送信機と同一のシンボル繰り返し数を用いて、シ ンボル繰り返しが行われた信号の再合成が行われることにより、スクランブルコードが 乗算されたシンボル系列が生成され、等化部 216に入力される。
[0217] 等化部 216では、チャネル推定部 214により入力された受信信号が伝搬路で受け た変動量を表すチャネル行列を用いて、その行列力 マルチパス干渉を低減する重 み係数が導出され、上記重み係数と受信信号とが乗算され、逆スクランブル処理が 行われ、復号部 220に入力される。これにより、マルチノ ス干渉の影響が低減する。
[0218] 復号部 220では、スクランブルコード乗算前の変調データを復号処理し、データの 復元が行われる。
[0219] このように構成することにより、その他のチャネル、例えばデータチャネル、制御チヤ ネル力 パイロットチャネルへの干渉の影響をなぐ周波数的に独立して送信された シンボル繰り返しを適用したパイロットチャネルとその他のチャネルとを受信できる。し たがって、無線伝送路においてフェージング変動に起因した振幅 '位相の変動の推 定精度、また無線伝送路のリンク状態、例えば受信信号電力対干渉および雑音電力 比、ノ ス数、遅延スプレッド、ドッブラ周波数の推定精度を改善できる。
[0220] 本国際出願は、 2005年 4月 1日に出願した日本国特許出願 2005— 106914号に 基づく優先権を主張するものであり、 2005— 106914号の全内容を本国際出願に 援用する。
産業上の利用可能性
[0221] 本発明にかかる送信機、受信機および移動通信システムは通信システムに適用で きる。