WO2006104029A1

WO2006104029A1 - 受信端末

Info

Publication number: WO2006104029A1
Application number: PCT/JP2006/305929
Authority: WO
Inventors: Hiroyuki Yamamoto; Hiroyuki Sasaki; Satoshi Kaga; Hiroyuki Shioya; Hiroyuki Yokonaga
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2005-03-28
Filing date: 2006-03-24
Publication date: 2006-10-05

Abstract

　【課題】　アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる受信端末を提供する。　【解決手段】　複数のアンテナのうち何れか１つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末において、クロック信号を生成するタイミング生成部２２と、アンテナの選択を切替えるか否かをクロック信号に同期して判断する切替判断部２３と、ＴＭＣＣ情報に基づいてタイミング生成部２２によって生成されるクロック信号の周期を決定する切替判断周期決定部２４とを備える。

Description

明細書

受信端末

技術分野

[0001] 本発明は、複数のアンテナから 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末に関するものである。

背景技術

[0002] 従来、複数のアンテナ力選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末としては、図 13〖こ示すよう〖こ、直交周波数分割多重方式（Orthogonal Frequency Div ision Multiplexing,以下単に「OFDM」という。）で変調された電波を受信するために、車両前方および後方で利得が高くなるようにそれぞれ設置されたアンテナ 72a、 72 bと、アンテナ 72aおよびアンテナ 72bの何れかを選択するように切替える切替スイツチ 73と、高周波（Radio Frequency,以下単に「RF」という。）信号を中間周波数（Inter -frequency,以下単に「IF」という。 H言号に変換する RFZlF部 74と、 IF信号を復調する OFDM復調部 75と、 RFZIF部 74の利得を調整する AGC (Automatic Gain Co ntrol)部 78と、切替スィッチ 73を制御するアンテナ選択回路 79を備え、 OFDM復調部 75はさらに、復調された信号の信号レベルを検出するレベル検出部 76と、復調された信号に含まれる誤り訂正情報に基づいて誤り検出や誤り訂正を行うと共に誤り率情報を取得する誤り訂正部 77とを有し、誤り訂正部 77により検出された誤り率情報がある一定値よりも大きくなると、レベル検出部 76は数百ミリ秒間アンテナ 72aの平均信号レベルを検出し、次にアンテナ選択回路 79は切替スィッチ 73を制御してアンテナ 72bに切替え、同様に信号レベルを検出し、アンテナ 72aとアンテナ 72bの何れか力も平均信号レベルがより高いアンテナを選択するものがある（例えば特許文献 1参照)。

[0003] また、従来の受信端末としては、複数のアンテナと、複数のアンテナ力も少なくとも 1 つのアンテナを選択する切替えを行うアンテナ切替手段と、アンテナ切替手段を制御する切替制御手段と、アンテナで受信した受信信号に含まれる直交搬送波力求めた相関関数に基づいて搬送波の周波数誤差を補正する周波数補正手段とを備え、相関関数を用いて受信信号に含まれるガードインターノレ（Guard Interval,以下単に「GI」という。）を検出し、検出した GI区間でアンテナの選択を切替えることにより、アンテナの選択を切替える時にパケットエラーが発生することを防止するものもある (例えば特許文献 2参照)。

特許文献 1：特開 2003 - 283405号公報 (第 1— 2頁、第 1図）

特許文献 2：特開 2001— 308762号公報 (第 1— 2頁、第 1図）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0004] し力しながら、特許文献 1に記載された従来の受信端末にぉ、ては、最適な指向性を得るため、数百ミリ秒毎にアンテナの選択を切替えている力この切替周期によつては、パケットエラーが発生するという問題があった。

[0005] また、特許文献 2に記載された従来の受信端末においては、 GIは同期をとるためにも用いられているため、 GI区間で頻繁にアンテナの選択を切替えると、同期外れが発生してしまうという問題があった。

[0006] 本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる受信端末を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007] 本発明の受信端末は、複数のアンテナのうち何れか 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末にぉ、て、選択されて!、るアンテナに受信された受信信号力得られる情報に基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定手段と、前記アンテナの選択を切替えるか否かを前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期で判断する切替判断手段とを備えた構成を有している。

[0008] この構成により、本発明の受信端末は、選択されているアンテナに受信された受信信号力得られる情報に基づいて、パケットエラーが発生しない程度に最短の切替判断周期でアンテナの選択を切替えられるため、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる。 [0009] なお、本発明の受信端末は、前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期を記憶する切替判断周期記憶手段を備え、前記切替判断手段は、前記切替判断周期記憶手段に記憶された切替判断周期で前記アンテナの選択を切替えるか否かを判断するようにしてもょヽ。

[0010] この構成により、本発明の受信端末は、電波の瞬断などの受信状態の変化に対しても追従することができ、適切な切替判断周期を決定することができる。

[0011] また、本発明の受信端末において、前記切替判断周期記憶手段は、前記切替判断周期の初期値をあらかじめ記憶し、前記切替判断周期決定手段は、前記切替判断周期記憶手段に前記切替判断周期が記憶されていない場合には、前記切替判断周期記憶手段に記憶された切替判断周期の初期値を前記アンテナの選択を切替えるカゝ否かを判断させる切替判断周期として決定するようにしてもよい。

[0012] この構成により、本発明の受信端末は、デジタル放送を初めて視聴する際においても、適切な切替判断周期を決定することができる。

[0013] また、本発明の受信端末において、前記切替判断周期を決定するための情報は、 TMCし (Transmission and Multiplexing Connguration Control)†青報に含まれるインタリーブ長および符号ィ匕率のうち少なくとも 1つを表す情報であってもよい。

[0014] この構成により、本発明の受信端末は、ユーザによるチャンネルの切替えや異なる地域でのデジタル放送の視聴などに対して、適切な切替判断周期を決定することができる。

[0015] また、本発明の受信端末において、前記切替判断周期を決定するための情報は、前記受信信号のビットエラー率（Bit Error Rate,以下単に「BER」という。）、パケットエラー率（Packet Error Rate,以下単に「PER」という。）および搬送波対雑音比（Car rier to Noise Ratio,以下単に「CZN比」という。）および受信信号強度表示信号 (Re ceived Signal Strength Indicator,以下単に「： RSSI」という。）のうち少なくとも 1つを表す情報であってもよい。

[0016] この構成により、本発明の受信端末は、切替えが不要な場合の切替判断周期を長ぐ切替えが必要な場合の切替判断周期を短くするなど、適切な切替判断周期を決定することができる。 [0017] また、本発明の受信端末において、前記切替判断周期決定手段は、 TMCC情報に含まれるガードインターバルおよび同期情報の少なくとも 1つに同期するように切替判断周期を決定してもよい。

[0018] この構成により、本発明の受信端末は、アンテナの選択を切替える時にパケットエラ一が発生することを防止することができる。

[0019] 本発明のアンテナ切替方法は、複数のアンテナのうち何れか 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末に、前記アンテナの選択を切替えさせるアンテナ切替方法にぉ、て、選択されて、るアンテナに受信された受信信号から得られる情報に基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定工程と、前記アンテナの選択を切替えるか否かを前記切替判断周期決定手段によつて決定された切替判断周期で判断する切替判断工程とを有している。

[0020] この方法により、選択されているアンテナに受信された受信信号から得られる情報に基づいて、パケットエラーが発生しない程度に最短の切替判断周期でアンテナの選択を切替えられるため、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる。

[0021] 本発明のアンテナ切替プログラムは、複数のアンテナのうち何れ力 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末に前記アンテナの選択を切替えさせるためのアンテナ切替プログラムにおいて、選択されているアンテナに受信された受信信号力得られる情報に基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定工程と、前記アンテナの選択を切替えるか否かを前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期で判断する切替判断工程とを前記受信端末に実行させるためのものである。

[0022] このプログラムにより、選択されているアンテナに受信された受信信号から得られる情報に基づいて、パケットエラーが発生しない程度に最短の切替判断周期でアンテナの選択を切替えられるため、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットェラーや同期外れを低減することができる。

発明の効果

[0023] 本発明は、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができるといった効果を有する受信端末を提供することができる。

図面の簡単な説明

[0024] 本発明に係る受信端末の特徴および長所は、以下の図面と共に、後述される記載力明らかになる。

[図 1]図 1は、本発明の第 1の実施の形態における受信端末のブロック図である。

[図 2]図 2は、本発明の第 1の実施の形態における受信端末を構成する切替制御部のブロック図である。

[図 3]図 3は、本発明の第 1の実施の形態における受信端末を構成するデータ記憶部に記憶された切替判断周期設定テーブルを説明する図である。

[図 4]図 4は、本発明の第 1の実施の形態における受信端末の動作を説明するためのフロー図である。

[図 5]図 5は、本発明の第 2の実施の形態における受信端末のブロック図である。

[図 6]図 6は、本発明の第 2の実施の形態における受信端末を構成する切替制御部のブロック図である。

[図 7]図 7は、本発明の第 2の実施の形態における受信端末を構成するデータ記憶部に記憶された切替判断周期設定テーブルを説明する図である。

[図 8]図 8は、本発明の第 2の実施の形態における受信端末の動作を説明するためのフロー図である。

[図 9]図 9は、本発明の第 3の実施の形態における受信端末のブロック図である。

[図 10]図 10は、本発明の第 3の実施の形態における受信端末を構成する切替制御部のブロック図である。

[図 11]図 11は、本発明の第 3の実施の形態における受信端末を構成するデータ記憶部に記憶された切替判断周期設定テーブルを説明する図である。

[図 12]図 12は、本発明の第 3の実施の形態における受信端末の動作を説明するためのフロー図である。

[図 13]図 13は、従来の受信端末のブロック図である。

符号の説明

[0025] 1, 41, 51 受信端末 2、 3、 72a, 72b アンテナ

4、 73 切替スィッチ

5 測定部

6 復調部

7、 42、 52 切替制御部

8 デコード部

9 表示部

21 データ記憶部

22 タイミング生成部

23 切替判断部

24、 43、 53 切替判断周期決定部

31 初期設定情報

32、 44、 54 切替判断周期設定テーブル

33 最新設定情報

74 RF/IF部

75 OFDM復調部

76 レベル検出部

77 誤り訂正部

78 AGC咅

79 アンテナ選択回路

発明を実施するための最良の形態

[0026] 以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、本実施形態は、本発明の受信端末を車両に搭載するデジタル放送受信機に適用した例について説明する。なお、本発明の受信端末は、携帯電話等の携帯通信端末にも適用することができる。

[0027] (第 1の実施の形態）

本発明の第 1の実施の形態の受信端末を図 1に示す。

[0028] 受信端末 1は、デジタル信号を受信するアンテナ 2、 3と、これらアンテナの選択を切替える切替スィッチ 4と、選択されたアンテナに受信された信号の信号レベルや C ZN比等を測定する測定部 5と、選択されたアンテナに受信された信号を復調して T MCC情報などの制御情報を含む TS (Transport Stream)パケットを出力すると共に B ERや PER等を測定する復調部 6と、測定部 5および復調部 6によって測定された情報に基づ、て切替スィッチ 4を制御する切替制御部 7と、 TSパケットをデコードするデコード部 8と、デコードされたデータを表示する表示部 9とを備えている。

[0029] 切替制御部 7は、図 2に示すように、 ROM (Read Only Memory)や RAM (Random Access Memory)等の記憶媒体によって構成されたデータ記憶部 21と、クロック信号を生成するタイミング生成部 22と、アンテナの選択を切替えるか否かをクロック信号に同期して判断する切替判断部 23と、復調部 6から得られた切替判断周期判定用データに基づいてタイミング生成部 22によって生成されるクロック信号の周期、すなわち切替判断周期を決定する切替判断周期決定部 24とを備えている。

[0030] なお、本実施形態において、切替判断周期判定用データは、インタリーブ長、符号化率、 GIなどを含む TMCC情報のことをいう。また、データ記憶部 21は、本発明における切替判断周期記憶手段を構成し、切替判断部 23は、本発明における切替判断手段を構成し、切替判断周期決定部 24は、本発明における切替判断周期決定手段を構成する。

[0031] データ記憶部 21には、放送局毎の切替判断周期の初期値を表す初期設定情報 3 1と共に、 TMCC情報と設定すべき切替判断周期との関係を表す切替判断周期設定テーブル 32が予め記憶されて、る。

[0032] 切替判断周期決定部 24は、データ記憶部 21に記憶された切替判断周期設定テ一ブル 32から TMCC情報に対応する切替判断周期を表す情報を検出し、検出した切替判断周期を表す情報を最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶するようになっている。

[0033] 切替判断周期設定テーブル 32には、図 3に示すように、 TMCC情報に含まれるィンタリーブ長および符号化率等の各情報に対応した切替判断周期が定められている

[0034] 例えば、図 3において、インタリーブ長が 2で、符号化率が 2Z3である TMCC情報が復調部 6から得られた場合には、切替判断周期決定部 24は、インタリーブ長が 2に対応する切替判断周期 1秒と、符号化が 2Z3に対応する切替判断周期 1. 33秒とのうち、最も長い切替判断周期 1. 33秒を選択する。

[0035] ここで、 TMCC情報のインタリーブ長と切替判断周期の関係について説明する。ィンタリーブ長は、バースト誤りの耐性を高めるためのデータの広がりを表しており、一定間隔において、ある割合以上の正常なデータがあれば誤り訂正処理によってエラ一の発生をなくすことができるため、インタリーブ長が長いとデータの広がりが大きくなり、バースト誤りに強くなる。

[0036] 例えば、一定間隔において、 1Z10以下のエラーデータであれば誤り訂正処理によって正常なパケットが復元でき、インタリーブ長が 2の場合に、 2回のアンテナの選択の切替えによって 1Z10のデータが失われるとする。

[0037] ここで、インタリーブ長が 4の場合には、インタリーブ長が 2の場合に対して、データの広がりが 2倍になっているため、 4回のアンテナの選択の切替えを行っても、失うデータは 1Z10になり、正常なパケットが復元できる。このように、切替判断周期は、ィンタリーブ長が長くなるに連れて短くすることができる。

[0038] また、符号化率と切替判断周期との関係については、符号ィ匕率が低いほどエラー耐性が強いので、切替判断周期は、符号ィ匕率が低くなるに連れて短くすることができる。

[0039] なお、切替判断周期決定部 24は、 TMCC情報力も得られた GIにさらに同期した切替判断周期に決定するようにしてもょヽ。

[0040] 図 2にお、て、タイミング生成部 22は、データ記憶部 21に記憶された最新設定情報 33が表す切替判断周期のクロック信号を生成するようになって、る。

[0041] 切替判断部 23は、タイミング生成部 22で生成されたクロック信号に同期して、測定部 5によって測定された信号レベルおよび CZN比、並びに、復調部 6によって測定された BERおよび PERのうち少なくとも 1つの切替判定データに基づいてアンテナの選択を切替えるか否かを判断するようになって!/、る。

[0042] 具体的には、切替判断部 23は、タイミング生成部 22で生成されたクロック信号の立ち上がり時に、信号レベルの平均値が予め定められた第 1の閾値以下になった場合、 CZN比が予め定められた第 2の閾値以下になった場合、 BERが予め定められた第 3の閾値以上になった場合、または、 PERが予め定められた第 4の閾値以上になつた場合には、アンテナの選択を切替えると判断し、切替スィッチ 4を切替えるようになっている。

[0043] 以上のように構成された受信端末 1につ、て、図 4を用いてその動作を説明する。

[0044] まず、データ記憶部 21に最新設定情報 33が記憶されてヽる否かが切替判断周期決定部 24によって判断され (S1)、データ記憶部 21に最新設定情報 33が記憶されて!、な、と判断された場合には、選択中の放送局に対応してデータ記憶部 21に記憶されている初期設定情報 31が切替判断周期決定部 24によって最新設定情報 33 としてデータ記憶部 21に記憶される（S2)。

[0045] 次に、 TMCC情報が復調部 6から取得された場合 (S3)には、復調部 6から前回に取得された TMCC情報と、復調部 6から今回に取得された TMCC情報とが切替判断周期決定部 24によって比較され、 TMCC情報が変わった力否かが判断される (S 4)。

[0046] TMCC情報が変わったと判断された場合には、復調部 6から今回に取得された T MCC情報とデータ記憶部 21に記憶されている切替判断周期設定テーブル 32と〖こ基づいて切替判断周期決定部 24によって切替判断周期が決定される（S5)。

[0047] 決定された切替判断周期を表す情報は、切替判断周期決定部 24によって最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶される（S6)。

[0048] 最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶された切替判断周期は、タイミング生成部 22に設定され (S7)、設定された切替判断周期のクロック信号力タイミング生成部 22によって生成される（S8)。

[0049] このような本発明の第 1の実施の形態の受信端末 1は、選択されているアンテナに受信された受信信号力得られる TMCC情報に基づいて、パケットエラーが発生しない程度に最短の切替判断周期でアンテナの選択を切替えられるため、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる。

[0050] なお、本実施形態にぉ、て、前述した動作を記述したアンテナ切替プログラムを C PU (Central Processing Unit)に実行させるようにしてもよい。すなわち、タイミング生成部 22、切替判断部 23および切替判断周期決定部 24は、アンテナ切替プログラムを実行する CPUによって構成してもよ、。

[0051] (第 2の実施の形態）

本発明の第 2の実施の形態の受信端末を図 5に示す。なお、図 5において、本発明の第 2の実施の形態に係る受信端末を構成する各構成要素のうち、本発明の第 1の実施の形態に係る受信端末 1を構成する各構成要素と同一なものには、同一の符号を付し、説明を省略する。

[0052] 受信端末 41は、アンテナ 2、 3と、切替スィッチ 4と、測定部 5と、復調部 6と、測定部

5および復調部 6によって測定された情報に基づいて切替スィッチ 4を制御する切替制御部 42と、デコード部 8と、表示部 9とを備えている。

[0053] 図 6は、切替制御部 42のブロック図である。なお、図 6において、切替制御部 42を構成する各構成要素のうち、本発明の第 1の実施の形態に係る切替制御部 7を構成する各構成要素と同一なものには、同一の符号を付し、説明を省略する。

[0054] 切替制御部 42は、データ記憶部 21と、タイミング生成部 22と、切替判断部 23と、測定部 5および復調部 6から得られた切替判断周期判定用データに基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定部 43とを備えている。

[0055] なお、本実施形態において、切替判断周期判定用データは、測定部 5によって測定された信号レベルおよび CZN比、並びに、復調部 6によって測定された BERおよび PERのうち少なくとも 1つの受信信号情報のことをいう。また、切替判断周期決定部 43は、本発明における切替判断周期決定手段を構成する。

[0056] データ記憶部 21には、放送局毎の切替判断周期の初期値を表す初期設定情報 3

1と共に、受信信号情報と設定すべき切替判断周期の関係を表す切替判断周期設定テーブル 44が予め記憶されて、る。

[0057] 切替判断周期決定部 43は、データ記憶部 21に記憶された切替判断周期設定テ一ブル 44から受信信号情報に対応する切替判断周期を表す情報を検出し、検出した切替判断周期を表す情報を最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶するようになつている。

[0058] 切替判断周期設定テーブル 44には、図 7に示すように、受信信号情報に含まれる C,N比、 BERおよび PER等の各情報に対応した切替判断周期が定められて、る。

[0059] 例えば、図 7において、 CZN比が 8dBで、 BERが 0%で、 PERが 0%である受信信号情報が測定部 5および復調部 6から得られた場合には、切替判断周期決定部 4 3は、 CZN比が 8dBに対応する切替判断周期 1秒と、 BERが 0%に対応する切替判断周期 2秒と、 PERが 0%に対応する切替判断周期 2秒とのうち、最も長い切替判断周期 2秒を選択する。

[0060] ここで、 CZN比、 BERおよび PERと切替判断周期との関係について説明する。 C ZN比にっ、ては、値が大き!/、ほど電界が強く安定して受信できて、るので切替判断周期を長くし、値が小さい場合は切替判断周期を短くすることによって他のアンテナの受信状態のチックを頻繁にする。

[0061] BERおよび PERにつ、ては、値が小さ、場合には比較的安定した受信ができて!/ヽるので、切替判断周期を長くし、値が大きい場合には切替判断周期を短くすること〖こよって他のアンテナの受信状態のチェックを頻繁にする。

[0062] 以上のように構成された受信端末 41につ、て、図 8を用いてその動作を説明する。

[0063] まず、データ記憶部 21に最新設定情報 33が記憶されている否かが切替判断周期決定部 43によって判断され (S11)、データ記憶部 21に最新設定情報 33が記憶されて、な、と判断された場合には、選択中の放送局に対応してデータ記憶部 21に記憶されている初期設定情報 31が切替判断周期決定部 43によって最新設定情報 3 3としてデータ記憶部 21に記憶される（S12)。

[0064] 次に、受信信号情報が測定部 5および復調部 6から取得された場合 (S 13)には、測定部 5および復調部 6から前回に取得された受信信号情報と、測定部 5および復調部 6から今回に取得された受信信号情報とが切替判断周期決定部 43によって比較され、受信信号情報が変わった力否力が判断される (S 14)。

[0065] 受信信号情報が変わったと判断された場合には、測定部 5および復調部 6から今回に取得された受信信号情報とデータ記憶部 21に記憶されている切替判断周期設定テーブル 44とに基づいて切替判断周期決定部 43によって切替判断周期が決定される（S15)。

[0066] 決定された切替判断周期を表す情報は、切替判断周期決定部 43によって最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶される（S16)。

[0067] 最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶された切替判断周期は、タイミング生成部 22に設定され (S17)、設定された切替判断周期のクロック信号力タイミング生成部 22によって生成される（S18)。

[0068] このような本発明の第 2の実施の形態の受信端末 41は、選択されているアンテナに受信された受信信号力も得られる受信信号情報に基づいて、正常に受信できている状態では切替判断周期を長くし、正常に受信できていない状態では切替えによるェラー発生の影響は考えなくてよいため、切替判断周期を短くできるので、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる。

[0069] なお、本実施形態にぉ、て、前述した動作を記述したアンテナ切替プログラムを C PUに実行させるようにしてもよい。すなわち、タイミング生成部 22、切替判断部 23および切替判断周期決定部 43は、アンテナ切替プログラムを実行する CPUによって構成してちょい。

[0070] また、受信信号情報として、 BER、 PERおよび CZN比だけではなぐ RSSIおよび同期情報 (SYNC、 OFDM同期）等の情報を含めてもよい。また、切替判断周期決定部 43は、 TMCC情報力も得られた GIおよび同期情報の少なくとも 1つに同期するように切替判断周期を決定してもよい。

[0071] (第 3の実施の形態）

本発明の第 3の実施の形態の受信端末を図 9に示す。なお、図 9において、本発明の第 3の実施の形態に係る受信端末を構成する各構成要素のうち、本発明の第 1の実施の形態に係る受信端末 1を構成する各構成要素と同一なものには、同一の符号を付し、説明を省略する。

[0072] 受信端末 51は、アンテナ 2、 3と、切替スィッチ 4と、測定部 5と、復調部 6と、測定部 5および復調部 6によって測定された情報に基づいて切替スィッチ 4を制御する切替制御部 52と、デコード部 8と、表示部 9とを備えている。

[0073] 図 10は、切替制御部 52のブロック図である。なお、図 10において、切替制御部 52 を構成する各構成要素のうち、本発明の第 1の実施の形態に係る切替制御部 7を構成する各構成要素と同一なものには、同一の符号を付し、説明を省略する。 [0074] 切替制御部 52は、データ記憶部 21と、タイミング生成部 22と、切替判断部 23と、測定部 5および復調部 6から得られた切替判断周期判定用データに基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定部 53とを備えている。

[0075] なお、本実施形態において、切替判断周期判定用データは、 TMCC情報と、測定部 5によって測定された信号レベルおよび CZN比、並びに、復調部 6によって測定された BERおよび PERのうち少なくとも 1つの受信信号情報とのことをいう。また、切替判断周期決定部 53は、本発明における切替判断周期決定手段を構成する。

[0076] データ記憶部 21には、放送局毎の切替判断周期の初期値を表す初期設定情報 3 1と共に、 TMCC情報および受信信号情報と設定すべき切替判断周期との関係を表す切替判断周期設定テーブル 54が予め記憶されている。

[0077] 切替判断周期決定部 53は、データ記憶部 21に記憶された切替判断周期設定テ一ブル 54から TMCC情報および受信信号情報に対応する切替判断周期を表す情報を検出し、検出した切替判断周期を表す情報を最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶するようになって、る。

[0078] 切替判断周期設定テーブル 54には、図 11に示すように、 TMCC情報に含まれるインタリーブ長および符号化率等の各情報、並びに、受信信号情報に含まれる CZ N比、 BERおよび PER等の各情報に対応した切替判断周期が定められて、る。

[0079] 例えば、図 11において、インタリーブ長が 2で、符号化率が 2Z3である TMCC情報が復調部 6から得られ、 CZN比が 8dBで、 BERが 0%で、 PERが 0%である受信信号情報が測定部 5および復調部 6から得られた場合には、切替判断周期決定部 5 3は、インタリーブ長が 2に対応する切替判断周期 1秒と、符号化が 2Z3に対応する切替判断周期 1. 33秒と、 CZN比が 8dBに対応する切替判断周期 1秒と、 BERが 0 %に対応する切替判断周期 2秒と、 PERが 0%に対応する切替判断周期 2秒とのうち、最も長い切替判断周期 2秒を選択する。

[0080] 以上のように構成された受信端末 51について、図 12を用いてその動作を説明する

[0081] まず、データ記憶部 21に最新設定情報 33が記憶されている否かが切替判断周期決定部 53によって判断され (S21)、データ記憶部 21に最新設定情報 33が記憶されて、な、と判断された場合には、選択中の放送局に対応してデータ記憶部 21に記憶されている初期設定情報 31が切替判断周期決定部 53によって最新設定情報 3 3としてデータ記憶部 21に記憶される（S22)。

[0082] 次に、 TMCC情報が復調部 6から取得された場合 (S23)には、復調部 6から前回に取得された TMCC情報と、復調部 6から今回に取得された TMCC情報とが切替判断周期決定部 53によって比較され、 TMCC情報が変わった力否かが判断される ( S24)。

[0083] また、受信信号情報が測定部 5および復調部 6から取得された場合 (S25)には、測定部 5および復調部 6から前回に取得された受信信号情報と、測定部 5および復調部 6から今回に取得された受信信号情報とが切替判断周期決定部 53によって比較され、受信信号情報が変わった力否力が判断される (S26)。

[0084] TMCC情報または受信信号情報が変わったと判断された場合 (S27)には、復調部 6から取得された TMCC情報と、測定部 5および復調部 6から取得された受信信号情報と、データ記憶部 21に記憶されている切替判断周期設定テーブル 54とに基づいて切替判断周期決定部 53によって切替判断周期が決定される（S28)。

[0085] 決定された切替判断周期を表す情報は、切替判断周期決定部 53によって最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶される（S29)。

[0086] 最新設定情報 33としてデータ記憶部 21に記憶された切替判断周期は、タイミング生成部 22に設定され (S30)、設定された切替判断周期のクロック信号力タイミング生成部 22によって生成される（S31)。

[0087] このような本発明の第 3の実施の形態の受信端末 51は、選択されているアンテナに受信された受信信号力得られる TMCC情報に基づいて、パケットエラーが発生しない程度に最短の切替判断周期でアンテナの選択を切替えられるため、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる。

[0088] また、受信端末 51は、選択されているアンテナに受信された受信信号から得られる受信信号情報に基づいて、正常に受信できている状態では切替判断周期を長くし、正常に受信できて、な、状態では切替えによるエラー発生の影響は考えなくてょヽため、切替判断周期を短くできるので、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができる。

[0089] なお、本実施形態にぉ、て、前述した動作を記述したアンテナ切替プログラムを C PUに実行させるようにしてもよい。すなわち、タイミング生成部 22、切替判断部 23および切替判断周期決定部 53は、アンテナ切替プログラムを実行する CPUによって構成してちょい。

[0090] また、受信信号情報として、 BER、 PERおよび CZN比だけではなぐ RSSIおよび同期情報 (SYNC、 OFDM同期）等の情報を含めてもよい。また、切替判断周期決定部 24は、 TMCC情報力も得られた GIおよび同期情報の少なくとも 1つに同期するように切替判断周期を決定してもよい。

産業上の利用可能性

[0091] 以上のように、本発明に力かる受信端末は、アンテナの選択を切替えるときに発生するパケットエラーや同期外れを低減することができるという効果を有し、例えば、複数のアンテナから 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信するデジタル放送受信機や携帯通信端末のような受信端末等として有用である。

Claims

請求の範囲

[1] 複数のアンテナのうち何れか 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末にぉ、て、

選択されているアンテナに受信された受信信号力得られる情報に基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定手段と、

前記アンテナの選択を切替える力否力を前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期で判断する切替判断手段とを備えたことを特徴とする受信端末。

[2] 前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期を記憶する切替判断周期記憶手段を備え、

前記切替判断手段は、前記切替判断周期記憶手段に記憶された切替判断周期で前記アンテナの選択を切替えるカゝ否かを判断することを特徴とする請求項 1に記載の受信端末。

[3] 前記切替判断周期記憶手段は、前記切替判断周期の初期値をあらかじめ記憶し、前記切替判断周期決定手段は、前記切替判断周期記憶手段に前記切替判断周期が記憶されて!ヽなヽ場合には、前記切替判断周期記憶手段に記憶された切替判断周期の初期値を前記アンテナの選択を切替えるか否かを判断させる切替判断周期として決定することを特徴とする請求項 2に記載の受信端末。

[4] 前記切替判断周期を決定するための情報は、 TMCC情報に含まれるインタリーブ長および符号ィ匕率のうち少なくとも 1つを表す情報であることを特徴とする請求項 1に記載の受信端末。

[5] 前記切替判断周期を決定するための情報は、前記受信信号のビットエラー率、パケットエラー率、搬送波対雑音比および受信信号強度表示信号のうち少なくとも 1つを表す情報であることを特徴とする請求項 1に記載の受信端末。

[6] 前記切替判断周期決定手段は、 TMCC情報に含まれるガードインターバルおよび同期情報の少なくとも 1つに同期するように切替判断周期を決定することを特徴とする請求項 1に記載の受信端末。

[7] 複数のアンテナのうち何れか 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末に、前記アンテナの選択を切替えさせるアンテナ切替方法において、

選択されているアンテナに受信された受信信号力得られる情報に基づいて切替判断周期を決定する切替判断周期決定工程と、

前記アンテナの選択を切替える力否力を前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期で判断する切替判断工程とを有することを特徴とするアンテナ切替方法。

複数のアンテナのうち何れか 1つのアンテナを選択し、選択したアンテナを介してパケットを受信する受信端末に前記アンテナの選択を切替えさせるためのアンテナ切替プログラムにおいて、

前記アンテナの選択を切替える力否力を前記切替判断周期決定手段によって決定された切替判断周期で判断する切替判断工程とを前記受信端末に実行させるためのアンテナ切替プログラム。