明 細 書
データ記録再生装置
技術分野
[0001] 本発明は、ハードディスク(Hard Disk: HD)等の記録媒体にビデオデータゃォー ディォデータを記録し、当該記録媒体に記録されたビデオデータやオーディオデー タを再生するデータ記録再生技術に関する。
背景技術
[0002] 近年、普及し始めたハードディスク等の記録媒体を利用する記録再生装置は、テレ ビジョン放送等の放送信号を大量に記録することができ、ユーザは、記録媒体に記 録した放送信号を選択して再生することができる。このような記録再生装置に記録さ れた放送信号を再生する際、ユーザはまずメニュー画面を呼び出し、次いでタイトル 一覧もしくはサムネイル表示された記録ファイルの中より視聴した ヽ放送信号を選択 して再生開始を指示する。これにより、ユーザは所望の放送信号を視聴することがで きる(例えば、特開 2003— 244652号公報参照)。
[0003] 上記公報に開示されている動画像再生装置において、 HDに記録した放送信号を 視聴するためには、メニュー画面を表示させる操作、画面上に表示されたファイル一 覧から視聴した!/ヽ放送信号 (記録ファイル)を選択する操作、選択した放送信号の再 生を開始させる操作、が必要である。このため、ユーザは、リモートコントローラのボタ ンを複数回押す操作をしなければならず、希望する放送信号の再生が開始されるま での操作回数が多く、視聴した!/、放送信号をすぐ視聴することが難 、。
[0004] また、上記公報に開示された動画像再生装置では、以前に記録した放送信号を視 聴する場合にも、最近記録した放送信号を視聴する場合も、同じ複数回の操作が必 要である。このため、ユーザにとっては、例えば、直前に記録が終了した放送信号で あっても、当該放送信号を再生するためには複数回の操作が必要であり、当該操作 が煩わしい。
発明の開示
[0005] 本発明は、上記不都合を緩和し、記録した放送信号を実質的に少ない操作回数で
容易に再生を開始させることができるデータ記録再生技術を提供することを目的とす る。
[0006] 上記目的を達成するため、本発明に係るデータ記録再生装置は、記録媒体へ Zか らのデータファイルの記録 Z再生を行う記録再生部と、それぞれ異なる数字が割り当 てられた複数の数字ボタンを有するリモートコントローラから、押下に応じて前記数字 ボタンに割り当てられた数字を示す指示信号を受信する受信部と、前記リモートコン トローラの数字ボタンに割り当てられた各数字と、前記記録媒体に記録されたデータ ファイルと、を対応づけて記憶するボタン対応テーブルと、前記受信部がいずれかの 前記数字ボタンに割り当てられた数字を示す指示信号を受信したとき、当該受信した 指示信号が示す数字に対応づけて前記ボタン対応テーブルに記憶されているデー タファイルを再生するよう前記記録再生部を制御する制御部と、を備える。これにより 、ユーザは、メニュー画面を表示させるなどの操作をすることなぐ実質的に少ない操 作回数で容易に記録した放送信号 (データファイル)の再生を開始させることが可能 となる。
図面の簡単な説明
[0007] [図 1]本発明のデータ記録再生装置の一実施例の概略構成を示す図である。
[図 2]本実施例のデータ記録再生装置のリモートコントローラの概略構成を示す図で ある。
[図 3]本実施例の映像記録再生装置における記録ファイルテーブル及びボタン対応 テーブルを説明する図である。
[図 4]本実施例のデータ記録再生装置の記録時の動作を説明するフローチャートで ある。
[図 5]本実施例のデータ記録再生装置の記録ファイルの再生時の動作を説明するフ ローチャートである。 発明を実施するための最良の形態
[0008] 以下に示す実施の形骸に係るデータ記録再生装置は、テレビ放送番組を記録 '再 生する装置として説明するが、それに限定されない。例えば、データ記録再生装置 に接続された再生装置カゝら入力され、一旦 HDに記録されたビデオデータやオーデ
ィォデータを再生する装置であってもよ 、。
[0009] 図 1は、本発明のデータ記録再生装置の一実施例の概略構成を示す図である。
[0010] 図 1において、データ記録再生装置は、チューナ 101、エンコーダ 102、記録/再生 部 103、デコーダ 104、ビデオデータ処理部 105、オーディオデータ処理部 106、受 信部 107、 RAM (Random Access Memory) 108、制御部 109を備える。エンコーダ 1 02、デコーダ 104、記録/再生部 103、受信部 107、 RAM108、制御部 109は、そ れぞれバス 110に接続され、バス 110を介してデータのやりとりを行う。
[0011] チューナ 101は、テレビ放送番組を受信するためのアンテナ 111を備える。チュー ナ 101は、後述する制御部 109の制御により、アンテナ 111により受信した電波から 指定された放送チャンネルの放送信号を抽出し、当該放送信号をェンコーダ 102〖こ 出力する。
[0012] エンコーダ 102は、チューナ 101から出力された放送信号に、例えば、 MPEG (Mo ving Picture Expert Group)方式などによる圧縮処理を施す。エンコーダ 102は、後 述する制御部 109の制御により、 ス 110を介して圧縮処理を施したデータを記録/ 再生部 103に出力する。
[0013] 記録/再生部 103は、後述する制御部 109の制御により、エンコーダ 102から出力 された圧縮データを記録媒体に記録する。本例において、記録/再生部 103はハー ドディスクドライブ (HDD)力も構成され、内蔵ハードディスク (HD)にデータを記録す る。記録/再生部 103は、記録開始力も記録停止までのデータを 1つの記録ファイル として記録する。また、記録/再生部 103は、後述する制御部 109の制御により、指定 された記録ファイルのデータを再生、すなわち、記録媒体力 読み出し、デコーダ 10 4に出力する。
[0014] デコーダ 104は、後述する制御部 109の制御により、記録/再生部 103から出力さ れた圧縮データに対し伸張処理を施す。デコーダ 104は、伸張後のデータのうち、ビ デォデータをビデオデータ処理部 105に出力し、オーディオデータをオーディオデ ータ処理部 106に出力する。
[0015] ビデオデータ処理部 105は、ビデオデータをビデオ ·オーディオ出力装置 112 (モ ユタ、プロジェクタなど)の表示仕様に適したビデオ信号に変換し、当該ビデオ'ォー
ディォ出力装置 112に出力する。ビデオ'オーディオ出力装置 112は、入力されたビ デォ信号を映像として表示する。
[0016] オーディオデータ処理部 106は、オーディオデータをデジタルアナログ変換し、ビ デォ'オーディオ出力装置 112、或いは、アンプに接続されたスピーカ(図示せず)に 出力する。ビデオ'オーディオ出力装置 112又はアンプに接続されているスピーカは
、入力されたオーディオ信号を音として出力する。
[0017] 受信部 107は、リモートコントローラ 113から送信された赤外線を受光、解析する。
解析後、受光部 107は、リモートコントローラ 113に設けられた複数のボタンに各々対 応した指示信号を制御部 109に出力する。
[0018] 図 2は、本実施形態のデータ記録再生装置のリモートコントローラ 113の概略構成 を示す図である。
[0019] 図 2において、リモートコントローラ 113は、「電源」ボタン 201、「HDD」ボタン 202、 「メニュー」ボタン 203、「1」〜「12」の数字ボタン 204、音量の上げ下げを指示する音 量ボタン 205、チャンネル数の上げ下げを指示する「 +」及び「 」のチャンネルボタ ン 206、記録した放送番組の選択や再生する番組を選択する選択ボタン 207、選択 を決定する決定ボタン 208、再生ボタン 209、停止ボタン 210、早送り再生ボタン 21 1、早戻し再生ボタン 212、一時停止ボタン 213、録画ボタン 214を備える。この他、 スキップボタンなどを備えて!/、てもよ!/、。
[0020] 「HDD」ボタン 202は、 HDに記録されたデータを再生する際に操作される。「HD D」ボタン 202により、チューナ 101が受信した放送番組の出力と、 HDに記録された データ再生と、を切り換えることができる。すなわち、ユーザは、放送番組をリアルタイ ムで見ているとき、「HDD」ボタン 202を押すことにより、 HDに記録したデータの選択 •再生を開始することができる。
[0021] RAM108は、記録ファイルテーブル 114及びボタン対応テーブル 115を備える。
後述する制御部 109は、 RAM108が保持する各テーブルにデータを記憶する。
[0022] 図 3は、本実施形態のデータ記録再生装置における記録ファイルテーブル 114及 びボタン対応テーブル 115を説明する図である。
[0023] 記録ファイルテーブル 114には、記録/再生部 103に記録された記録ファイルに関
する情報が記憶される。具体的には、記録ファイルテーブル 114には、図 3 (a)に示 すように、記録/再生部 103に記録された各ファイルについて、記録ファイル名、チヤ ンネル番号、記録開始 ·終了時刻及びその他の情報が記憶される。
[0024] 記録ファイル名は、記録/再生部 103に記録された順に付与される、記録ファイルを 特定するため情報を示す。チャンネル番号は、記録された放送番組のチャンネル番 号である。記録開始 ·終了時刻は、当該放送番組の記録開始及び記録停止時刻で ある。その他、記録/再生部 103における記録位置を特定するためのアドレス、記録 モード等の情報が記録される。制御部 109は、記録ファイル名、チャンネル番号、記 録開始時刻を記録開始時に記録し、記録終了時刻を記録終了後に記録する。
[0025] ボタン対応テーブル 115には、記録ファイルテーブル 114に記憶された各ファイル とリモートコントローラ 113の数字ボタン 204の各ボタンとの対応状態が記憶される。 ボタン対応テーブル 115には、例えば、図 3 (b)に示すように、リモートコントローラ 11 3の数字ボタン 204の数字が小さ 、順に、記録ファイルテーブル 114に記録された時 刻が新 、記録ファイルが、対応づけて記録される。
[0026] このとき、記録ファイルテーブル 114に記録されて!、る記録ファイル数力 数字ボタ ン 204の数以下の場合、記録ファイル数以上の数字を有する数字ボタン 204には、 記録ファイルは割り当てられない。例えば、数字ボタン 204の数が 12の場合には、最 大 12個の記録ファイルが割り当て可能である。
[0027] 制御部 109は、データ記録再生装置を総合的に制御する。制御部 109は、リモート コントローラ 113からの指示に基づ 、て、チューナ 101による放送チャンネルの選択 、エンコーダ 102による放送信号の圧縮、デコーダ 104によるデータに対する伸張、 構成要素間のデータ転送、記録/再生部 103によるデータの記録及び読み出し、を 制御する。
[0028] 制御部 109は、放送信号の記録/再生部 103への記録 ·消去等の制御とともに、 R AM108の記録ファイルテーブル 114及びボタン対応テーブル 115の情報を更新す る。制御部 109は、放送番組の記録順に基づいて、記録ファイルとリモートコントロー ラ 113の数字ボタン 204との割り当てを行う。制御部 109は、リモートコントローラ 113 における特定の操作の後に、数字ボタン 204のいずれかが押された場合、当該数字
ボタン 204に対応づけられた記録ファイルを再生させる。
[0029] 本実施の形態において、「リモートコントローラ 113における特定の操作」とは、例え ば、電源ボタン 201、数字ボタン 204及び記録ファイルの再生に関するボタン (再生 開始ボタン 209、再生停止ボタン 210、早送りボタン 211、早戻しボタン 212、一時停 止ボタン 213、録画ボタン 214)以外のボタン(「HDD」ボタン 202、 MENUボタン 20 3、決定ボタン 208など)を、数字ボタン 204の押下に先立って押すことをいう。また、 「HDD」ボタン 202等の押下の後、あるいは、押下にかかわらず、数字ボタン 204の 長押し、複数回連続して押すことを含めてもよい。
[0030] 制御部 109は、このような特定の操作がされた場合に、押された数字ボタン 204に 対応づけてボタン対応テーブル 115に記録されて ヽる記録ファイルを記録/再生部 1 03に再生させる。本実施例においては、図 2に示す「HDD」ボタン 202が押された後 に、数字ボタン 204が押された場合を特定の操作とし、以下説明する。
[0031] 記録ファイルテーブル 114とボタン対応テーブル 115とのデータの更新につ!、て説 明する。
[0032] 新たな録画操作があつたとき、制御部 109は、新たな記録ファイルの情報を記録フ アイルテーブル 114に追加する。その後、追加した新たな記録ファイルを最も小さい 数字「1」を割り当て、以下順に記録時刻が新しい記録ファイル力も順に繰り上げ、ボ タン対応テーブル 115の情報を更新する。
[0033] 例えば、図 3 (a)に示すように、記録ファイルテーブル 114には、記録時刻の新 ヽ ファイルから順に「FILE— 114」「FILE— 113」「FILE—112」· · ·の記録ファイルに 関する情報が記憶されている。この場合、制御部 109は、ボタン対応テーブル 115に おいて、図 3 (b)に示すように、最新の記録ファイル「FILE— 114」に数字ボタンの「1 」を割り当て、次に新し 、記録ファイル「FILE— 113」に数字ボタンの「2」を割り当て 、順に記録時刻が古 、順に対応数字を繰り上げる。
[0034] 図 3 (c)に示すように、記録ファイルテーブル 114に新たに記録ファイル「FILE—1 15」が記憶された場合、制御部 109は、図 3 (d)に示すように、ボタン対応テーブル 1 15において、数字ボタン「1」に新たな記録ファイル「FILE— 115」を割り当てる。そし て、既に記憶されている記録ファイル「FILE— 114」「FILE—113」 · · ·「FILE—10
4」に、「2」から昇順に数字ボタンを割り当てる。制御部 109は、図 3 (b)において数字 ボタン「 12」に割り当てられて!/、た記録ファイル「FILE— 103」をボタン対応テーブル から消去する。
[0035] このように、記録ファイルテーブル 114に新たな記録ファイルが記憶される毎に、制 御部 109は、新たに記録された記録ファイルに最も小さい数字「1」を割り当て、残り の記録ファイルに記録時刻が新しい順に数字を「2」から昇順に数字ボタン 204の数 だけ割り当て、最も古い記録ファイルをボタン対応テーブル 115から消去する。このよ うにして、制御部 109は、ボタン対応テーブル 115を更新する。
[0036] リモートコントローラ 113の数字ボタン 204が押された際の動作について説明する。
[0037] ボタン対応テーブル 115の数字ボタン欄の番号は、リモートコントローラ 113の各数 字ボタン 204に対応している。リモートコントローラ 113の数字ボタン 204の押下を受 け付けた時、制御部 109は、ボタン対応テーブル 115を参照し、リモートコントローラ 113の押された数字ボタン 204が示す番号と同じ数字に割り当てられて ヽる記録ファ ィル名を抽出する。そして、制御部 109は、抽出された記録ファイル名を持つ記録フ アイルを再生するために必要な情報を記録ファイルテーブル 114から取得する。制御 部 109は、取得した情報に基づ 、て記録/再生部 103に当該記録ファイルの再生を 開始させる。
[0038] 例えば、図 2に示す「3」の数字ボタン 204の押下を受け付けた時、制御部 109は、 図 3 (b)に示すボタン対応テーブル 115を参照し、数字ボタン欄の番号「3」に対応す る記録ファイル名「FILE— 112」を抽出する。制御部 109は、記録ファイルテーブル 114を参照し、記録ファイル名「FILE— 112」の記録ファイルのアドレス情報等を取 得して、当該記録ファイルを記録/再生部 103に再生させる。
[0039] 記録/再生部 103に記録されている記録ファイルの消去があった場合の動作を説 明する。
[0040] 記録/再生部 103に記録されている記録ファイルの消去があった場合、制御部 109 は、削除された記録ファイルに関する情報を記録ファイルテーブル 114から削除する 。また、制御部 109は、削除された記録ファイルに関する情報をボタン対応テーブル 115から削除する。
[0041] 制御部 109は、ボタン対応テーブル 115から記録ファイルを削除したとき、残された 記録ファイルに割り当てられている数字を更新する。具体的には、削除した記録ファ ィルより記録時刻が古 、記録ファイルに割り当てる数字を 1づっ繰り上げる(小さ 、数 字にする)。また、可能な場合には、記録ファイルテーブル 114に記録されているが ボタン対応テーブル 115にお!/、て対応づけられて!/ヽな 、記録ファイルの中で、最も 新し 、記録ファイルを追加し、数字ボタン 204の最大の数字に割り当てる。
[0042] 例えば、図 3 (b)に示すボタン対応テーブル 115の場合、制御部 109は、「3」の数 字ボタン 204に割り当てられて!/、る「FILE— 112」の記録ファイルを削除した場合、「 FILE 112」の記録ファイルの次に記録時刻が新し 、「FILE— 111」(「FILE— 11 2」を削除するまで「4」の数字ボタン 204に割り当てられて 、る記録ファイル)を「3」の 数字ボタン 204に割り当て、以下順に割り当てる数字ボタン 204を繰り上げる。そして 、可能な場合には、制御部 109は、記録ファイルテーブル 114から新たに取得した記 録ファイルに最大の数字を割り当てる。
[0043] 次に、データ記録再生装置の動作について説明する。
[0044] 最初に記録時の動作について説明する。図 4は、本実施例のデータ記録再生装置 の記録時の動作を説明するフローチャートである。
[0045] 制御部 109は、リモートコントローラ 113からの記録開始指示、或いは、予約記録が 設定されている場合、記録開始指示又は予約記録設定に基づいて、放送番組の記 録を開始する (ステップ S 11)。このとき、制御部 109は、記録を開始した放送番組の 記録ファイルに関する情報を記録ファイルテーブル 114に記憶する。
[0046] 制御部 109は、リモートコントローラ 113からの記録停止指示、或いは、予約記録時 間が経過した場合、記録を停止する (ステップ S12)。
[0047] 制御部 109は、記録を停止すると、記録ファイルの記録停止時刻を記録ファイルテ 一ブルの該当する記録ファイルのデータに書き込み、記録ファイルテーブル 114の データを更新する (ステップ S 13)。
[0048] 制御部 109は、記録ファイルテーブル 114のデータを更新した後、ボタン対応テー ブル 115も更新する (ステップ S 14)。すなわち、更新された最も新しい記録ファイル に対し数字の最も小さ!/、数字ボタン 204を割り当て、既に記憶されて 、る記録フアイ
ルを記録時刻が新 、順に数字の小さ 、数字ボタン力 割り当てる。
[0049] 以上により、放送番組の記録と、放送番組の記録に伴う記録ファイルテーブル 114 とボタン対応テーブル 115の更新が完了する。
[0050] 次に、再生時の動作について説明する。
[0051] 図 5は、本実施形態のデータ記録再生装置の記録ファイルの再生時の動作を説明 するフローチャートである。
[0052] 制御部 109は、リモートコントローラ 113の「HDD」ボタン 202が押されたか否かを 監視する (ステップ S21)。ユーザによる「HDD」ボタン 202以外の押下を検出した場 合 (ステップ S21 ;NO)、制御部 109は、押されたボタンに対応する処理を実行する ように制御する (ステップ S22)。
[0053] 制御部 109は、リモートコントローラ 113の「HDD」ボタン 202の押下を検出した場 合 (ステップ S21 ; YES)、次に、数字ボタン 204が押されたか否かを監視する (ステツ プ S23)。ユーザのリモートコントローラ 113の数字ボタン 204以外の押下を検出した 場合 (ステップ S23 ;NO)、制御部 109は、押されたボタンに対応する処理を実行す るように制御する (ステップ S 22)。
[0054] 制御部 109は、リモートコントローラ 113の数字ボタン 204の押下を検出した場合( ステップ S23 ; YES)、ボタン対応テーブル 115を参照し、押された数字ボタン 204に 対応する記録ファイルを検索する (ステップ S 24)。
[0055] ボタン対応テーブル 115に押下を検出した数字ボタン 204に対応する記録ファイル がない場合 (ステップ S25 :NO)、制御部 109は、記録ファイルテーブル 114の一覧 を表示するメニュー画面を表示する (ステップ S26)。数字ボタン 204のボタン数を越 える数の記録ファイルがある場合には、ユーザは表示された一覧力も所望のファイル を選択することができる。逆に、記録ファイル数が少なぐ押下された数字ボタンに対 応する記録ファイルが存在しな ヽ場合には、ユーザは一覧カゝら所望のファイルを選 択することができる。
[0056] ボタン対応テーブル 114に押下を検出した数字ボタン 204に対応する記録ファイル がある場合 (ステップ S25 : YES)、制御部 109は、記録ファイルテーブル 114を参照 し、記録ファイルテーブル 114に記憶された当該記録ファイルの再生に必要な情報
を取得する (ステップ S27)。次いで、制御部 109は取得したアドレス情報等に基づい て記録/再生部 103に当該記録ファイルの再生を開始させる (ステップ S28)。
[0057] 再生開始後は、通常の操作と同様に、早戻し再生、早送り再生、一時停止、再生 停止が可能である。
[0058] また、記録ファイル再生中は、上記「HDD」ボタン 202の押下無しで、押下を検出し た数字ボタン 204に割り当てられた記録ファイルを検索し、あれば再生するよう構成 する。すなわち、ー且再生が開始された場合は、上記ステップ S23から開始する。な お、記録ファイル再生中であっても、上記「HDD」ボタン 202の押下に続いて数字ボ タン 204の押下を検出した場合には、再生中の記録ファイルの再生を停止し、該当 する記録ファイルを再生するよう構成してもよ ヽ。
[0059] なお、記録ファイルの再生中に新たに数字ボタン 204が押され、新たに押された数 字ボタン 204に対応する記録ファイルがない場合は、再生中の記録ファイルの再生 動作を継続するよう構成してもよ ヽ。
[0060] また、再生中に「HDD」ボタン 202が押下された場合には、ステップ S21の状態に 戻るよう構成してちょい。
[0061] 以上のように、本実施の形態に係るデータ記録再生装置においては、新たに記録 された記録ファイル力 順にリモートコントローラ 113の小さい数字を有する数字ボタ ン 204を割り当てる。リモートコントローラ 113の「HDD」ボタン 202の押下に続!、て、 V、ずれかの数字ボタン 204が押下されたとき、当該数字ボタンに割り当てられて!/、る 記録ファイルを再生する。従って、ユーザは「HDD」ボタン 202と数字ボタン 204の押 下のみの簡単な操作で記録ファイルを再生させることができる。また、再生を開始し た後は、数字ボタン 204のみの押下で、次々記録ファイルを再生させることができる。 従って、所望の記録ファイルを実質的に少な 、操作回数で容易に再生することが可 能となる。
[0062] 上記の実施の形態では、ボタン対応テーブル 115には、リモートコントローラの 113 の数字ボタン 204が有するボタン数の記録ファイルのみが格納されて!、るが、これに 限られない。例えば、ボタン数を超えていても、記録ファイルテーブル 114に記録さ れている全ての記録ファイルを、記録時刻順に保持するよう構成してもよい。この場
合、最新の記録ファイルから数字ボタン 204のボタン数の記録ファイルのみ、数字ボ タン 204が割り当てられる。この場合も、新たに記録ファイルが記録/再生部 103に記 録された場合、最新の記録ファイルに最小の数字が割り当てられ、既存の記録フアイ ルに割り当てられた数字は、 1つづつ繰り下げられる。さらに、記録ファイルが削除さ れた場合は、削除されたファイル以前の記録ファイルに割り当てられた数字力 ^づっ 繰り上げられ、今まで数字が割り当てられていなかったファイルのうち最新のファイル に最後の数字が割り当てられる。
[0063] そして、この場合は、ボタン対応テーブル 115を別個に保持せず、記録ファイルテ 一ブル 114が各記録ファイルの記録時間やアドレスなどの情報とともにボタン対応情 報を保持するよう構成してもよ ヽ。
[0064] また、上記の実施の形態では、記録ファイルがデータ記録再生装置に内蔵されて V、るハードディスクに記録されて 、る場合を例にあげて説明した力 記録ファイルの 格納場所はこれに限られない。例えば、外付けのハードディスク、 DVD (Digital Vers atile Disc)などの可搬型記録媒体に記録されていてもよい。例えば、 HD + DVD型 のデータ記録再生装置に用いるリモートコントローラには、一般に「HDD」ボタンの他 に、 DVD再生を選択するための「0 0」ボタンが設けられている。上記「HDD」ボタ ン 202の代わって「DVD」ボタンの同様の操作により、記録/再生部 103は、制御部 1 09の指示に従って、 DVDに記録されたデータファイルを読み出し、再生する。
[0065] 上記で詳細に説明したものは本発明の例に過ぎず、本発明の新規な開示及び利 点から大きく逸脱することなしに、当該例示的な実施形態において多くの修正が可能 であることは当業者には容易に理解されるであろう。従って、かかる修正のすべてが 本発明の範囲内に含まれると意図される。
産業上の利用可能性
[0066] 本発明は、ユーザが記録媒体に記録した放送信号を容易に視聴できるデータ記録 再生装置として、極めて広い産業上の利用可能性を有する。