WO2006085579A1

WO2006085579A1 - 光記録ディスク

Info

Publication number: WO2006085579A1
Application number: PCT/JP2006/302248
Authority: WO
Inventors: Tomoaki Ito
Original assignee: Orient Instrument Computer Co., Ltd.
Priority date: 2005-02-09
Filing date: 2006-02-09
Publication date: 2006-08-17
Also published as: JPWO2006085579A1

Abstract

　格納されるデータに何らの加工を施すことなく、複写された汎用光記録ディスクの使用を確実に阻止することのできる光記録ディスクを提供することを課題とする。　汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータ２０が格納された光記録ディスク１であって、ディスクドライブへの装着時に所定処理を実行する起動ファイル１９と、当該起動ファイル１９の自動実行を指定する起動指定ファイル１８とをデータ２０に付加して格納した構成とされ、起動ファイル１９は、所定処理の実行に先だって、記録領域１０の末尾側に位置する拡大された記録領域１５へのアクセス処理を行う機能を備えた光記録ディスク１。

Description

明細書

光記録ディスク

技術分野

[0001] 本発明は光記録ディスクに係り、更に詳しくは、光記録ディスクのデータが複写された汎用光記録ディスクの使用を阻止するものに関する。

背景技術

[0002] 近時、パーソナルコンピュータに用いられるプログラムデータや、ゲームソフトウェアあるいは映像データ、音楽データなどを光データとして記録する光記録ディスクが普及している。

[0003] 汎用光記録ディスクには、 DVD-ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory )のような予めデータの記録された読み取り専用ディスクや、 DVD— R(DVD- Recorda ble)のような書き込み可能なディスク、 DVD— RW(DVD- Rewritable)や DVD— RA M(DVD-Random Access Memory)などの書き換え可能なディスクが実用されている。また、アプリケーションフォーマットの異なる DVD+Rや DVD+RWの仕様、或いは、 DVD士 VRなどの仕様も実用化されている。

[0004] また、記録形式の異なる汎用光記録ディスクも開発されており、 4. 7GB (ギガバイト )の記録容量を有する片面一層記録式や、 8. 5GBの記録容量を有する片面二層記録式のものが実用化されて、る。

[0005] また、 DVDとは異なり、読み取り専用の CD— ROM(Compact Disc-Read Only Me mory)や、書き込み可能な CD—R(CD- Recordable)、書き換え可能な CD—RW(CD- Rewritable)などの汎用光記録ディスクが実用化されて、る。音楽用 CD (CDDA: Co mpact Disc Digital Audio)の規格に準拠した CD— ROMも提供されている。

[0006] このような汎用光記録ディスクのうち、 DVD— ROMや CD— ROMは、データに基づいて製されたプレス原版をブランクディスクにプレスしたり、あるいは、書き込み可能な汎用光記録ディスクにデータを焼き付けて書き込むことにより、予めディスクにデータを格納した状態で提供される。

また、 DVD士 Rや CD— R、或いは、 DVD士 RW、 CD-RW, DVD— RAMなどの汎用光記録ディスクは、データ記録用のソフトウェアを用いてユーザー側でデータを書き込みまたは書き換え可能である。

[0007] 特許文献 1には、このような光記録ディスクが開示されている。

光記録ディスクは、ディスクに設けられた螺旋状の高密度の溝 (グループ）にレーザ一光を用いてピットを形成することにより、ディスクの内周から外周側へ向けてデータを記録するもので、小さなディスクに大容量のデータを記録することが可能である。特に、 DVDは CDに比べて 6倍以上の大容量のデータを記録可能であり、データストレージの主流となりつつある。

[0008] ところで、このような汎用光記録ディスクは、前記したように、データ記録用のソフトゥエアを用いることにより、ディスクに記録された大容量のデータを別の汎用光記録ディスクに容易に複写することができる。このため、著作権の保護を目的として、種々のコピープロテクト方式が実用化されて、る。

[0009] 実用化されているコピープロテクト方式としては、例えば、ビデオ用や音楽用の光 gじ球アイスクに適用れ ivlacrovision方式やし opy feneration Management System (CuMb^ Contents Scrambling System (し SS)、 Contents Protection for Prerecorded Media (CPPM)、 Contents Protection for Recordable Media (CPRM)、 Digital Transmi ssion Content Protection (DTCP)などがある。また、直接コピープロテクトを行うのではなぐ格納されるデータに著作権者を特定するデータを埋め込む電子透力 (Digit al WaterMark)方式も実用化されている。

特許文献 1 :特開 2003— 054128号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] ところが、前記したコピープロテクト方式は、主としてビデオディスクや音楽ディスクに適用されるものであり、パーソナルコンピュータ用のデータやゲームソフトウェアの記録された光記録ディスクに好適なコピープロテクト方式は実用化されていなかった

[0011] また、前記したコピープロテクト方式は、コピーされたディスクである力否かの判別をディスクが装着されるデッキやプレーヤ側で行うため、判別処理がこれらの機器に依存することとなり、正常な判別が行われないことが多力つた。

[0012] 更に、前記したコピープロテクト方式は、いずれも、格納されるデータに特殊な加工を施す必要があり、製造コストが増加するうえに加工に伴ってデータの劣化が生じ易ぐ更に、提供データがそのままディスクに格納されないため、データ提供者 (著作権者）にとつて不満を残すものであった。

[0013] 本発明は、前記事情に鑑みて提案されるもので、格納されるデータに何らの加工を施すことなぐ複写された汎用光記録ディスクの使用を確実に阻止することのできる光記録ディスクを提供することを目的として、る。

課題を解決するための手段

[0014] 前記目的を達成するために、本発明者らは以下に述べる技術的手段を講じた。

尚、以下の説明で述べるオペレーティングシステム（以下、 OSと記載）とは、光記録ディスクの装着されるパーソナルコンピュータやデッキ、プレーヤなどの機器の有するディスクドライブを含む周辺機器の入出力データの管理や、機器の有する CPU (中央処理装置）のメモリ管理などを行う基本プログラムを言い、 Windows (米国 Micros oft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標）や MSZD OS、あるいは MacOS (米国その他の国々で登録された Apple Computer, In の登録商標)などを指す。

[0015] また、以下で述べるファイル管理システムとは、論理フォーマットによって光記録デイスクに形成されるシステムを言い、 OSによって参照されて光記録ディスクに格納されたデータ (ファイル)の記録位置 (セクタ）を特定するシステムを指す。

[0016] 本発明の第 1の様相は、汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータが格納された光記録ディスクであって、ディスクドライブへの装着時に所定処理を実行する起動ファイルと、当該起動ファイルの自動実行を指定する起動指定ファイルとを前記データに付加して格納した構成とされ、前記起動ファィルは、所定処理の実行に先だって、記録領域の末尾側に位置する拡大された記録領域に記録された起動確認データへのアクセス処理を行う機能を備えた光記録デイスクである。

[0017] 本様相の光記録ディスクをパーソナルコンピュータやデッキ、プレーヤなどのディスクドライブに装着すると、ディスクドライブを管理する OSによって起動指定ファイルが参照され、当該起動指定ファイルで指定した起動ファイルが自動的に起動される。起動ファイルが起動すると、拡大された記録領域内に記録された起動確認データへのアクセス処理が行われ、この後、起動ファイルによってメニュー表示などの所定処理が実行される。

則ち、本様相の光記録ディスクを使用する限り、メニュー表示などの所定処理が自動的に実行されてディスクの使用が可能となる。

[0018] 一方、本様相の光記録ディスクは、汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ記録容量を拡大させている。このため、コピーソフトウェアを用いて、本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録ディスクにそのまま複写すると、拡大された記録領域に格納されていた起動確認データと末尾に付加されていたリードアウトデータとがはみ出して記録されないこととなる。

[0019] ところが、光記録ディスクは、データの先頭および末尾に付加して格納されているリードインデータおよびリードアウトデータが読み込まれることにより、 OSによってデイスクが認識される。言い換えれば、リードインデータやリードアウトデータのいずれのデータが欠落してもデータセッションが完結しないため、 OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が不可能である。

[0020] 従って、複写した汎用光記録ディスクをディスクドライブに装着すると、リードアウトデータが存在しないために OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が完全に阻止される。

則ち、コピーソフトウェアを用いて本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録デイスクにそのまま複写すると、複写されたディスクは使用不可能となる。

[0021] また、コピーソフトウェアを用いて、データを構成するファイルやフレームの間引きを行、つつ、本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録ディスクに収まるように複写すると、格納されたデータを管理するファイルシステムと起動指定ファイルや起動フアイルはそのまま複写される。また、データが間引かれることにより、拡大された記録領域に格納されていた起動確認データとリードアウトデータもそのまま記録されることとなる。 [0022] ところが、本様相の光記録ディスクは、汎用光記録ディスクに比べて記録容量を所定量だけ拡大されている。このため、本様相の光記録ディスクの拡大された記録領域に割り当てられて!/、たセクタ番号は、汎用光記録ディスクには存在しな、。

従って、複写された汎用光記録ディスクでは、ファイル管理システムによって管理される起動確認データの記録されたセクタを示すセクタ番号は存在しない。

[0023] このため、複写した汎用光記録ディスクをディスクドライブに装着すると、起動フアイルは自動的に起動される力起動ファイルの処理によって起動確認データへのァクセスを行う時点で、存在しないセクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラ一が発生する。これにより、起動ファイルの以降の処理が停止し、メニュー表示などの所定処理の実行が阻止される。

[0024] 則ち、コピーソフトウェアを用いて、データの間引きを行いつつ本様相の光記録ディスクを汎用光記録ディスクに収まるように複写しても、複写したディスクではメニュー表示などの所定処理が行われず使用が阻止される。

[0025] ここで、一層記録式の本様相の光記録ディスクを、当該ディスクよりも記録容量の大きい二層記録式の汎用光記録ディスクにそのまま複写した場合について考察する。二層記録式の汎用光記録ディスクは、一層目の記録容量が一層記録式の汎用光記録ディスクと同一であり、二層目の記録容量は一層目よりも少ない。従って、一層記録式の本様相の光記録ディスクをそのまま二層記録式の汎用光記録ディスクに複写すると、ファイル管理システム、起動指定ファイル、起動ファイルおよびデータはそのまま一層目の記録領域に複写される。また、拡大された記録領域に格納されていた起動確認データとリードアウトデータは、一層目からはみ出して二層目の記録領域にそのまま複写される。

[0026] ところが、二層記録式の汎用光記録ディスクでは、ファイル管理システムによって一層目と二層目を区別して管理する。このため、一層記録式の本様相の光記録デイスクの拡大された記録領域に割り当てられていたセクタ番号は、二層記録式の汎用光記録ディスクには存在しない。則ち、複写された二層記録式の汎用光記録ディスクでは、ファイル管理システムで管理される起動確認データの記録されたセクタを示すセクタ番号は存在しない。 [0027] 従って、複写された汎用光記録ディスクをディスクドライブに装着すると、起動フアイルは自動的に起動する力起動ファイル力起動確認データへのアクセスを行う時点で、存在しないセクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動ファイルの処理が停止し、メニュー表示などの所定処理の実行が阻止される。

[0028] 則ち、コピーソフトウェアを用いて、一層記録式の本様相の光記録ディスクをそのまま二層記録式の汎用光記録ディスクに複写しても、複写したディスクではメニュー表示などの所定処理が行われず使用が阻止される。

[0029] このように、本様相によれば、オリジナルの光記録ディスクを使用する限り、メニュー表示などの所定処理が自動的に実行されて使用可能であるが、オリジナルの光記録ディスクを一層記録式や二層記録式の汎用光記録ディスクに複写すると、複写されたディスクでは、メニュー表示などの所定処理が行われず、その使用を阻止することが可能となる。

[0030] また、本様相の光記録ディスクは、起動指定ファイル、起動ファイルおよび起動確認データをデータに付加して格納するだけの構成であり、格納されたデータに特殊な加工を施す必要がない。これにより、省コスト化が図られると共に加工に伴ってデータに劣化が生じることがない。また、データに加工が施されない観点からデータ提供者にとって好ましい。

[0031] また、本様相によれば、複写に伴うセクタの欠落を利用して複写されたディスクの使用を阻止できる。これにより、ディスクが装着されるデッキやプレーヤに依存することなぐ複写されたディスクの使用を確実に阻止することが可能となる。

[0032] 本様相は、例えば、起動ファイルの処理によってインストールを開始する PC用のソフトウェアプログラムなどを格納した光記録ディスクに好適に採用することができる。また、ゲームディスクやビデオディスク、音楽ディスクなどのうち、起動ファイルによってチャプター選択メニューや言語指定メニューなどを表示する機能を備えたディスクに好適に採用することが可能である。

[0033] 本様相において、汎用光記録ディスクに比べて記録容量を所定量だけ拡大する手段としては、光記録ディスクに施される物理フォーマットのトラック密度を増加させる構成を採ることができる。

[0034] また、本様相の光記録ディスクを製する方法としては、予め記録データに基づ！/ヽて作成されたプレス原版をブランクディスクにプレスする方法を採ることができ、大量生産に好適である。また、書き込み可能な光記録ディスクに記録データを焼き付ける方法を採ることも可能である。

[0035] 好ましくは、前記起動ファイルおよび起動指定ファイルは、記録領域の先頭側に格納される。

[0036] ディスクドライブに内蔵されるデータ読み取りヘッドは、非アクセス時において光記録ディスクの記録領域の先頭側の近傍に位置する。

この好ましい様相によれば、光記録ディスクをディスクドライブに装着したときに、起動指定ファイルおよび起動ファイルが格納された先頭側に位置する記録領域にデータ読み取りヘッドを短時間に移動させることができる。これにより、起動ファイルを短時間に起動させてメニュー表示などの所定処理を立ち上げることが可能となる。

[0037] 本発明の第 2の様相は、汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータが格納された光記録ディスクであって、ディスクドライブへの装着時に所定処理を実行する起動ファイルと、当該起動ファイルの自動実行を指定する起動指定ファイルとを前記データに付加して格納した構成とされ、前記起動ファィルまたは起動指定ファイルの少なくとも、ずれかのファイルの一部または全部を、記録領域の末尾側に位置する拡大された記録領域に位置させて格納した光記録デイスクである。

[0038] 本様相によれば、光記録ディスクをパーソナルコンピュータやデッキ、プレーヤなどのディスクドライブに装着すると、 OSによって起動指定ファイルが参照され、当該起動指定ファイルで指定した起動ファイルが自動的に起動する。そして、起動ファイルの処理によって光記録ディスクに記録されたデータの再生などに必要なメニュー表示などの所定処理が実行される。

[0039] しかし、本様相の光記録ディスクは、汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ記録容量を拡大させている。このため、コピーソフトウェアを用いて本様相の光記録デイスクを別の汎用光記録ディスクにそのまま複写すると、拡大された記録領域に格納されて、た起動指定ファイルまたは起動ファイルと、データの末尾に付加されて、たリードアウトデータとがはみ出して記録されない。

[0040] 従って、複写した汎用光記録ディスクをディスクドライブに装着すると、リードアウトデータが存在しないためにディスクが認識されず、ディスクの使用が阻止される。則ち、コピーソフトウェアを用いて本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録デイスクにそのまま複写すると、複写されたディスクの使用は不可能となる。

[0041] また、コピーソフトウェアを用いて、データを構成するファイルやフレームの間引きを行、つつ、本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録ディスクに収まるように複写すると、データを管理するファイル管理システムはそのまま複写される。また、データが間弓 Iかれたことにより、拡大された記録領域に格納されてヽた起動指定ファイルあるいは起動ファイルとリードアウトデータもそのまま記録されることとなる。

[0042] ところが、本様相の光記録ディスクは、汎用光記録ディスクに比べて記録容量を所定量だけ拡大されている。このため、本様相の光記録ディスクの拡大された記録領域に割り当てられて!/、たセクタ番号は、汎用光記録ディスクには存在しな、。

則ち、複写された汎用光記録ディスクでは、ファイル管理システムで管理される起動指定ファイルあるいは起動ファイルの記録されたセクタを示すセクタ番号は存在しない。

[0043] 従って、複写された汎用光記録ディスクをディスクドライブに装着すると、起動指定ファイルある!/、は起動ファイルを実行する時点で、存在しな、セクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動指定ファイルや起動フアイルの実行が阻止される。

[0044] 則ち、コピーソフトウェアを用いて、データを間引きつつ本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録ディスクに収まるように複写しても、複写したディスクにおけるメ-ュ一表示などの所定処理が行われず使用が阻止される。

[0045] ここで、一層記録式の本様相の光記録ディスクのデータを、当該ディスクよりも記録容量の大きい二層記録式の汎用光記録ディスクにそのまま複写する場合について考察する。

前記したように、二層記録式の汎用光記録ディスクは、一層目の記録容量が一層記録式の汎用光記録ディスクと同一であり、二層目の記録容量は一層目よりも少ない。従って、一層記録式の本様相の光記録ディスクを二層記録式の汎用光記録ディスクにそのまま複写すると、データを管理するファイル管理システムとデータとはそのまま一層目の記録領域に複写される。また、起動指定ファイルあるいは起動ファイルとリードアウトデータは一層目からはみ出して二層目の記録領域にそのまま複写される。

[0046] ところが、前記したように、二層記録式の汎用光記録ディスクでは、ファイル管理システムによって一層目と二層目を区別して管理する。このため、一層記録式の本様相の光記録ディスクの拡大された記録領域に割り当てられて、たセクタ番号は、二層記録式の汎用光記録ディスクには存在しなヽ。

則ち、複写された二層記録式の汎用光記録ディスクでは、ファイル管理システムで管理される起動指定ファイルまたは起動ファイルの記録されたセクタを示すセクタ番号は存在しない。

[0047] 従って、複写された汎用光記録ディスクをディスクドライブに装着すると、起動指定ファイルまたは起動ファイルを実行する時点で、存在しな、セクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動指定ファイルや起動フアイルの実行が阻止される。

[0048] 則ち、コピーソフトウェアを用いて、一層記録式の本様相の光記録ディスクをそのまま二層記録式の汎用光記録ディスクに複写しても、複写したディスクにおけるメ-ュ一表示などの所定処理が行われず使用が阻止される。

[0049] このように、本様相によれば、オリジナルの光記録ディスクを使用する限り、メニュー表示などの所定処理が自動的に実行されて使用可能であるが、オリジナルの光記録ディスクを一層記録式や二層記録式の汎用光記録ディスクに複写すると、複写されたディスクでは、メニュー表示などの所定処理が行われず、その使用を阻止することが可能となる。

[0050] また、本様相の光記録ディスクは、記録されるデータに付加して、起動指定ファイル、起動ファイルおよび起動確認データをデータに付加して格納するだけの構成であり

、格納するデータに特殊な加工を施す必要がない。これにより、上記した第 1の様相及びその好ましい様相と同様に、省コストィ匕が図られると共に、加工に伴うデータの劣化が生じることがない。また、データに加工が施されない観点からデータ提供者にとって好ましい。

[0051] また、本様相によれば、複写に伴うセクタの欠落を利用して複写されたディスクの使用を阻止できる。これにより、上記した第 1の様相と同様に、ディスクが装着されるデッキゃプレーヤに拘わらず、複写されたディスクの使用を確実に阻止することが可能となる。

[0052] また、本様相は、上記した第 1の様相と同様に、起動ファイルを備えたパーソナルコンピュータ用の光記録ディスクや、起動ファイルによってチャプター選択メニューや言語指定メニューなどを表示する機能を備えたゲームディスク、ビデオディスク、音楽デイスクなどに好適に採用することが可能である。

[0053] 本様相にお!/、て、起動指定ファイルまたは起動ファイルの!/、ずれか一方のファイルの一部または全部を拡大された記録領域に位置させて格納する構成を採ることができる。また、起動指定ファイルおよび起動ファイルの双方のファイルの一部または全部を拡大された記録領域に位置させて格納する構成を採ることも可能である。

[0054] 本様相において、汎用光記録ディスクに比べて記録容量を所定量だけ拡大する手段としては、上記した第 1の様相の光記録ディスクと同様に、光記録ディスクに施される物理フォーマットのトラック密度を増加させる構成を採ることができる。

また、本様相の光記録ディスクを製する方法は、上記した第 1の様相の光記録ディスクと同様に、プレス原版を用いる方法や、記録データを書き込み可能な光記録ディスクに焼き付ける方法を採ることが可能である。

[0055] 本発明の第 3の様相は、汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータが格納された光記録ディスクであって、前記データに付加されるリードアウトデータの一部または全部を、記録領域の末尾側に位置する拡大された記録領域に位置させて格納した光記録ディスクである。

[0056] 前記したように、光記録ディスクは、データに付加して格納されるリードインデータやリードアウトデータのいずれのデータが欠落しても、データセッションが完結しないために OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が不可能である。

[0057] ところが、本様相の光記録ディスクは、汎用光記録ディスクに比べて記録容量を所定量だけ拡大させ、当該拡大された記録領域内にリードアウトデータの一部または全部を位置させて記録して、る。

このため、コピーソフトウェアを用いて、本様相の光記録ディスクを別の汎用光記録ディスクにそのまま複写すると、リードアウトデータの一部または全部がはみ出して記録されない。

[0058] 従って、複写された光記録ディスクをディスクドライブに装着しても、リードアウトデータが存在しな、かまたは不完全なためにデータセッションが完結せず、 OSによってディスクが認識されない。これにより、複写されたディスクの使用を阻止することが可能となる。

[0059] ここで、ビデオディスクや音楽ディスクのなかには、起動指定ファイルや起動フアイルを備えずに、ディスクが装着されるデッキやプレーヤ側によって自動的に起動処理を開始するものがある。このようなディスクは、起動指定ファイルおよび起動ファイルを備えていないために、上記した第 1の様相及びその好ましい様相、並びに上記した第 2の様相のような構成を適用することができない。

[0060] しかし、本様相の光記録ディスクは、起動指定ファイルや起動ファイルを備えて、な V、ビデオディスクや音楽ディスクであっても、リードアウトデータを拡大された記録領域に格納するだけで、複写されたディスクの使用を効果的に阻止することが可能となる。

[0061] 本様相において、汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ記録容量を拡大する手段としては、上記した第 1の様相と同様に、光記録ディスクに施される物理フォーマツトのトラック密度を増加させる構成を採ることができる。

また、本様相の光記録ディスクを製する方法は、上記した第 1の様相と同様に、プレス原版を用いる方法や、記録データを書き込み可能な光記録ディスクに焼き付ける方法を採ることが可能である。

[0062] 好ましくは、前記記録容量の拡大値は、汎用光記録ディスクの記録容量の 5パーセント未満である。

[0063] ここで、記録容量の拡大量は適宜に設定できる。則ち、記録容量の拡大量が少ない場合であっても、前記した起動確認データや起動指定ファイル、起動ファイルあるいはリードアウトデータの一部を当該拡大領域に記録可能であれば、複写された別の汎用光記録ディスクの使用を阻止することができる。

[0064] 一方、記録容量の拡大量が増大すると、光記録ディスクに施される物理フォーマツトのトラック密度が増大し、汎用光記録ディスクに対する書き込み及び読み取りの互換性を維持することが困難となる。

汎用光記録ディスクの書き込み及び読み取りの互換性を維持する面から、記録容量の拡大量は汎用光記録ディスクの記録容量の 5パーセント未満が望ましぐ 3パーセント程度が最適である。

[0065] 好ましくは、一層記録式の光記録ディスクである。

[0066] 上記したように、この好ましい様相の光記録ディスクをそのまま二層記録式の汎用光記録ディスクに複写しても、複写したディスクではメニュー表示などの所定処理が行われず使用が阻止される。

[0067] 好ましくは、 DVD(Digital Versatile Disc)または CD(Compact Disc)である。

[0068] この好ましい様相の光記録ディスクによれば、予めデータを記録した DVD— ROM として提供することにより、当該ディスクに記録されたデータ力汎用の DVD士 R,士 RW, RAMに複写されて使用されることを効果的に阻止することが可能となる。

[0069] また、この好ましい様相の光記録ディスクによれば、予めデータを記録した CD— R OMとして提供することにより、当該ディスクに記録されたデータが、汎用の CD— R, RWに複写されて使用されることを効果的に阻止することが可能となる。また、音楽用 CD (CDDA)の規格に準拠した CD— ROMに適用することも可能である。

発明の効果

[0070] 本発明によれば、格納されるデータに何らの加工を施すことなぐしかも、ディスクの装着されるパーソナルコンピュータやデッキ、プレーヤなどの機器側の処理機能に依存することなぐ複写された汎用光記録ディスクの使用を確実に阻止することができ、著作権を効果的に保護することのできる光記録ディスクを提供することが可能となる。図面の簡単な説明

[図 1]図 1は、本発明の第 1実施形態に係る光記録ディスク（DVD— ROM)のデータ記録状態を示す説明図である。

[図 2]図 2は、図 1の光記録ディスクに記録されたデータを直線状に示した模式図である。

[図 3]図 3は、図 1の光記録ディスクに記録されたデータを間引きつつ一層記録式の汎用光記録ディスクに収まるように複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

[図 4]図 4は、図 1の光記録ディスクに記録されたデータをそのまま一層記録式の汎用光記録ディスクに複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

[図 5]図 5は、図 1の光記録ディスクに記録されたデータをそのまま二層記録式の汎用光記録ディスクに複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

[図 6]図 6は、本発明の第 2実施形態に係る光記録ディスク（DVD— ROM)のデータ記録状態を示す説明図である。

[図 7]図 7は、図 6の光記録ディスクに記録されたデータを直線状に示した模式図である。

[図 8]図 8は、図 6の光記録ディスクに記録されたデータを間引きつつ一層記録式の汎用光記録ディスクに収まるように複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

[図 9]図 9は、図 6の光記録ディスクに記録されたデータをそのまま一層記録式の汎用光記録ディスクに複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

[図 10]図 10は、図 6の光記録ディスクに記録されたデータをそのまま二層記録式の汎用光記録ディスクに複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

[図 11]図 11は、本発明の第 3実施形態に係る光記録ディスク（DVD— ROM)のデータ記録状態を示す説明図である。

[図 12]図 12は、図 11の光記録ディスクに記録されたデータを直線状に示した模式図である。 [図 13]図 13は、図 11の光記録ディスクに記録されたデータをそのまま一層記録式の汎用光記録ディスクに複写したときのデータの記録状態を直線状に示した模式図である。

発明を実施するための最良の形態

[0072] 以下に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。

[0073] (第 1実施形態）

本実施形態の光記録ディスク (DVD— ROM) 1は一層記録式であり、汎用光記録ディスク（汎用 DVD— ROM)の 4. 7ギガバイト（GB)の記録容量に比べて、略 3. 2

% (0. 15GB)だけ記録容量を拡大させたもので、 4. 85GBの記録容量を有する。

[0074] 則ち、光記録ディスク 1は、図 1の様に、一層記録式の汎用光記録ディスクと同一容量の 4. 7GBの規格記録領域 14の末尾側（外周側）に、 0. 15GBの拡大記録領域（拡大された記録領域） 15を連続させて付加した 4. 85GBの記録領域 10を有する。本実施形態では、光記録ディスク 1に施す物理フォーマットのトラック密度を増加させることにより、汎用光記録ディスクの記録容量 (4. 7GB)よりも多い 4. 85GBの記録容量を得ている。

[0075] 光記録ディスク 1は汎用光記録ディスクと同様に、図 1の様に、ディスク中心から半径 22. 6mmの円 11と、中心から半径 58mmの円 12で囲まれる領域に記録膜層 la が形成されて記録領域 10として機能するもので、当該記録領域 10の記録容量が 4. 85GBである。

[0076] 本実施形態の光記録ディスク 1は、予めデータの記録された DVD— ROMであり、図 1,図 2に示すデータが記録されている。

則ち、規格記録領域 14のうち、内周側の円 11と半径 24mmの円 13で囲まれる領域にはリードインデータ 16が記録される。

[0077] また、リードインデータ 16に続く領域には、ディスク管理を行うファイル管理システム 17、起動指定ファイル 18、起動ファイル 19およびデータ 20が順に記録されている。更に、規格記録領域 14に続く拡大記録領域 15には、起動確認データ 21とリードアゥトデータ 22が記録される。

ここで、起動確認データ 21の記録される領域は、拡大記録領域 15の先頭に位置する第 nセクタの記録領域とされて、る。

[0078] リードインデータは、光記録ディスク 1の書き込み及び読み取りを制御するためのコントロールデータであり、物理フォーマットに関する情報、ディスクサイズ、最大転送レート、ディスク層数、トラックパス方向、全面 ROMかパーシャル ROMかの情報、記録線密度、トラック密度、スタートセクタ値およびエンドセクタ値を含むデータで構成される。

[0079] ファイル管理システム 17は、光記録ディスク 1が装着されるディスクドライブ (不図示 )を管理する OSによってディスク 1のファイルを参照するシステムである。

ファイル管理システム 17は、データ（ファイル）の記録されたセクタアドレスを示す F AT (File Allocation Table) 17aまたは VAT (Virtual Allocation Table) 17aと、フアイル名、ディレクトリ名、拡張子、ファイルサイズ、エントリアドレスを含むデータを格納したディレクトリデータ 17bとで構成される。

[0080] 起動指定ファイル 18は、光記録ディスク 1をディスクドライブに装着したときに自動実行させるファイルを指定するファイルである。本実施形態では、起動指定ファイル 1 8としてテキストファイル形式の「Autorun.inf」を使用し、当該ファイル 18によって起動ファイル 19を自動実行ファイルとして指定して！/、る。

[0081] 起動ファイル 19は、起動時に拡大記録領域 15である第 nセクタに記録された起動確認データ 21を参照し、その後は、記録されたデータのインストールや再生のためのメニュー表示などの所定処理を行うファイルである。本実施形態では、起動フアイル 19として実行ファイル形式の「Autorun.exe」を使用している。

[0082] また、リードアウトデータ 22は、記録データの末尾を示すセッション終了データを含んで構成されるデータである。

[0083] 則ち、本実施形態の光記録ディスク 1は、記録領域 10のうち、規格記録領域 14にリードインデータ 16、ファイル管理システム 17、起動指定ファイル 18、起動ファイル 19 およびデータ 20が順に記録されると共に、拡大記録領域 15に起動確認データ 21とリードアウトデータ 22が記録された読み取り専用のディスクである。

[0084] 本実施形態では、データに基づいて予め製されたプレス原版をブランクディスクにプレスすることによって光記録ディスク 1を製している。尚、光記録ディスク 1は、プレス原版を用いずに、 4. 85GBの物理フォーマットおよび論理フォーマットの施された DVD—Rなどに焼き付けによってデータを記録して製することも可會である。

[0085] 次に、本実施形態の光記録ディスク 1をディスクドライブ (不図示）に装着した場合の動作を、図 1,図 2を参照して説明する。

光記録ディスク 1をディスクドライブに装着すると、 OSはファイル管理システム 17によって起動指定ファイル 18を参照し、自動実行ファイルとして指定された起動フアイル「Autorun.exe」 19を起動する。

[0086] 起動ファイル 19が起動されると、その処理によって拡大記録領域 15の第 nセクタに記録された起動確認データ 21が参照される。

この後、起動ファイル 19の処理によって光記録ディスク 1に記録されたデータのインストールや再生のために必要なメニュー表示などの所定処理が行われる。

[0087] 則ち、オリジナルの光記録ディスク 1を使用する限り、起動ファイル 19が自動的に起動されてメニュー表示などの必要な表示が行われ、メニューに従って光記録ディスク

1を使用することが可能である。

[0088] 次に、コピーソフトウェアを用いて、本実施形態の光記録ディスク 1を一層記録式の汎用光記録ディスク (DVD—R) 5に複写した場合について説明する。

[0089] まず、コピーソフトウェアを用いて、図 2の光記録ディスク 1に記録されたデータ 20を間引きつつ、図 3の 4. 7GBの記録容量を有する一層記録式の汎用光記録ディスク 5 に収まるように複写した場合にっ、て説明する。

[0090] データ 20を形成するファイルまたはフレームのうち、間引こうとするファイルまたはフレーム数を指定してデータ 20を間引きつつ複写する。すると、図 3の様に、 4. 7GB の汎用光記録ディスク 5には、リードインデータ 16、ファイル管理システム 17、起動指定ファイル 18がそのまま複写されると共に、間引き処理されたデータ 20aが格納される。更に、間引き処理されたデータ 20aの末尾に、起動確認データ 21とリードアウトデータ 22がそのまま複写される。

従って、起動確認データ 21は、間引き処理されたデータ 20aの記録容量の縮小に伴って、汎用光記録ディスク 5の第 (n— a)セクタの記録領域力記録されることとなる [0091] ここで、図 2の光記録ディスク 1は、図 3の汎用光記録ディスク 5に比べて記録容量を拡大させて、るので、光記録ディスク 1の拡大記録領域 15に割り当てられて、た第 nセクタ以降のセクタ番号は、汎用光記録ディスク 5には存在しない。

則ち、複写された汎用光記録ディスク 5では、ファイル管理システム 17で管理される起動確認データ 21の記録領域を示すセクタ番号 (第 nセクタ）は存在しなヽセクタ番号となる。

[0092] このため、複写した汎用光記録ディスク 5をディスクドライブに装着して起動ファイル 19が自動的に起動しても、起動ファイル 19の処理によって起動確認データ 21へのアクセスを行う時点で、存在しない第 nセクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動ファイル 19の処理が停止し、メニュー表示などの所定処理が実行されず、複写したディスク 5の使用が阻止される。

[0093] 次に、コピーソフトウェアを用いて、図 2に示す光記録ディスク 1を、そのまま図 4に示す 4. 7GBの記録容量を有する汎用光記録ディスク 5に複写した場合について説明する。

[0094] 前記したように、図 2に示す本実施形態の光記録ディスク 1は、図 4の一層記録式の汎用光記録ディスクに比べて 0. 15GBだけ記録容量を拡大させている。このため、コピーソフトウェアを用いて、図 2の光記録ディスク 1を図 4の一層記録式の汎用光記録ディスク 5にそのまま複写すると、拡大記録領域 15に格納されて!、た起動確認データ 21とリードアウトデータ 22とがはみ出して記録されないこととなる。

[0095] ところが、光記録ディスクは、リードインデータ 16やリードアウトデータ 22のいずれのデータが欠落してもデータセッションが完結しないため、 OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が不可能である。

[0096] 従って、図 4の複写された汎用光記録ディスク 5をディスクドライブに装着すると、リードアウトデータ 22が存在しないために OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が完全に阻止される。

[0097] 次に、コピーソフトウェアを用いて、図 2に示す光記録ディスク 1を、そのまま図 5に示す 8. 5GBの記録容量を有する二層記録式の汎用光記録ディスク 6に複写した場合について説明する。

[0098] ここで、二層記録式の汎用光記録ディスク 6は、一層目 6aの記録容量が一層記録式の汎用光記録ディスク 5と同一の 4. 7GBであり、二層目 6bの記録容量は一層目よりも少ない 3. 8GBである。

[0099] 従って、図 2の光記録ディスク 1を、そのまま図 5に示す二層記録式の汎用光記録ディスク 6に複写すると、一層目 6aには、リードインデータ 16、ファイル管理システム 1 7、起動指定ファイル 18および起動ファイル 19と、データ 20がそのまま記録され、二層目 6bには、一層目 6aからはみ出た起動確認データ 21とリードアウトデータ 22がそのまま記録される。

[0100] ところ力図 5の二層記録式の汎用光記録ディスク 6では、ファイル管理システム 17 による記録領域の管理は、一層目と二層目とを区別して行う。従って、起動確認データ 21は、二層目の 0セクタ力も記録されることとなる。このため、図 2の光記録ディスク 1において、起動確認データ 21を記録した第 nセクタは、図 5の二層記録式の汎用光記録ディスク 6には存在しな、。

則ち、複写された汎用光記録ディスク 6では、ファイル管理システム 17で管理される起動確認データ 21の記録領域を示すセクタ番号 (第 nセクタ）は存在しなヽセクタ番号となる。

[0101] 従って、図 5の複写された汎用光記録ディスク 6をディスクドライブに装着すると、起動ファイル 19は自動的に起動される力起動ファイル 19から起動確認データ 21へのアクセスを行う時点で、存在しない第 nセクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動ファイルの処理が停止し、メニュー表示などの所定処理の実行が阻止される。

[0102] このように、本実施形態の光記録ディスク 1によれば、オリジナルの光記録ディスク 1 をそのまま使用する限り、メニュー表示などの所定処理が自動的に実行されて使用可能である。しかし、オリジナルの光記録ディスク 1を一層記録式や二層記録式の汎用光記録ディスク 5, 6に複写すると、メニュー表示などの所定処理が行われず、使用を阻止することが可能となる。

[0103] また、本実施形態の光記録ディスク 1は、起動指定ファイル 18、起動ファイル 19および起動確認データ 21をデータ 20に付カ卩して格納するだけの構成であり、データ 2 0に特殊な力卩ェを施す必要がない。これにより、省コスト化が図られると共に加工に伴うデータの劣化が生じない。また、データ 20に加工が施されない観点力データ提供者にとって好ましい。

[0104] また、本実施形態によれば、ディスクが装着されるデッキやプレーヤ側の処理に依存することなぐ複写されたディスクの使用を確実に阻止することが可能となる。

[0105] 尚、本実施形態では、起動指定ファイル 18および起動ファイル 19を記録領域 10の先頭側に位置させて記録する構成としたが、これらのファイルは、記録領域 10の適宜の部位に記録することが可能である。

[0106] (第 2実施形態）

次に、本発明の第 2実施形態に係る光記録ディスク 2を説明する。

[0107] 尚、本実施形態の光記録ディスク 2は、前記第 1実施形態の光記録ディスク 1において、格納されるファイルの処理機能および記録部位を変更した構成である。従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。

[0108] 本実施形態の光記録ディスク (DVD— ROM) 2は、前記第 1実施形態で述べた光記録ディスク 1と同一の 4. 85GBの記録容量を有するディスクであり、物理フォーマツトのトラック密度を増加させることにより、汎用光記録ディスクの記録容量 (4. 7GB)よりも多、記録容量を確保して、る。

[0109] 本実施形態の光記録ディスク 2は、予めデータの記録された DVD— ROMであり、図 6,図 7に示すデータが記録されている。

則ち、規格記録領域 14には、リードインデータ 16、ファイル管理システム 17、起動指定ファイル 18およびデータ 20が順に記録されている。更に、規格記録領域 14に続く拡大記録領域 15には、起動ファイル 19'とリードアウトデータ 22が記録されている。

ここで、起動ファイル 19'の記録される領域は、拡大記録領域 15の先頭に位置する第 nセクタとされている。

[0110] リードインデータ 16、ファイル管理システム 17、起動指定ファイル 18、データ 20およびリードアウトデータ 22は、前記第 1実施形態で述べた光記録ディスク 1と同一のデータである。

[0111] 起動ファイル 19'は、記録されたデータ 20のインストールや再生のためのメニュー表示などの所定処理だけを行うファイルであり、前記第 1実施形態で述べた起動ファィル 19から、起動確認データ 21へのアクセス処理機能を取り除、た構成とされてヽる。

本実施形態では、起動ファイル 19'として、実行ファイル形式の「Autorun.exe」を使用している。

[0112] 本実施形態の光記録ディスク 2は、格納するデータに基づいて予め製されたプレス原版をブランクディスクにプレスすることによって光記録ディスク 1を製している。尚、光記録ディスク 1は、プレス原版を用いずに、 4. 85GBの物理フォーマットおよび論理フォーマットの施された DVD—Rなどに焼き付けによってデータを記録して製することも可能である。

[0113] 次に、本実施形態の光記録ディスク 2をディスクドライブ (不図示）に装着した場合の動作を、図 6,図 7を参照して説明する。

光記録ディスク 2をディスクドライブに装着すると、 OSはファイル管理システム 17によって起動指定ファイル 18を参照し、自動実行ファイルとして指定された起動フアイル 19'を起動する。

[0114] 起動ファイル 19'が起動されると、その処理によって光記録ディスク 2に記録されたデータのインストールや再生のために必要なメニュー表示などの処理が行われる。則ち、オリジナルの光記録ディスク 2を使用する限り、起動ファイル 19'が起動されてメニュー表示などの必要な表示が行われ、メニューに従って光記録ディスク 2を使用することが可能である。

[0115] 次に、コピーソフトウェアを用いて、本実施形態の光記録ディスク 2を一層記録式の汎用光記録ディスク (DVD—R) 5に複写した場合について説明する。

[0116] まず、コピーソフトウェアを用いて、図 7に示す光記録ディスク 2に記録されたデータ 20を間引きつつ、図 8に示す 4. 7GBの記録容量を有する一層記録式の汎用光記録ディスク 5に収まるように複写した場合にっ、て説明する。

[0117] データ 20を構成するファイルまたはフレームのうち、間引こうとするファイルまたはフレーム数を指定してデータ 20を間引きつつ複写する。すると、図 8の様に、 4. 7GB の汎用光記録ディスク 5には、リードインデータ 16、ファイル管理システム 17、起動指定ファイル 18がそのまま複写されると共に、間引き処理されたデータ 20aが格納される。更に、間引き処理されたデータ 20aの末尾に、起動ファイル 19'とリードアウトデータ 22がそのまま複写される。

従って、起動ファイル 19は、間引き処理されたデータ 20aの記録容量の縮小によつて、汎用光記録ディスク 5の第 (n— a)セクタの記録領域力記録されることとなる。

[0118] ここで、図 7の光記録ディスク 1は、図 8の汎用光記録ディスク 5に比べて記録容量を拡大させて、るので、拡大された記録領域に割り当てられて!/、た第 nセクタ以降のセクタ番号は、汎用光記録ディスク 5には存在しない。

[0119] このため、複写した汎用光記録ディスク 5をディスクドライブに装着すると、起動指定ファイル 18によって起動ファイル 19'を起動しょうとする時点で、存在しない第 nセクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動ファィル 19の処理が停止し、メニュー表示などの所定処理が実行されず、複写したデイスク 5の使用が阻止される。

[0120] 次に、コピーソフトウェアを用いて、図 2に示す光記録ディスク 2に記録されたデータ 20を、そのまま図 9に示す 4. 7GBの記録容量を有する汎用光記録ディスク 5に複写した場合について説明する。

[0121] 前記したように、図 7に示す本実施形態の光記録ディスク 2は、図 9の一層記録式の汎用光記録ディスクに比べて 0. 15GBだけ記録容量を拡大させている。このため、コピーソフトウェアを用いて、図 7の光記録ディスク 2を図 9の一層記録式の汎用光記録ディスク 5にそのまま複写すると、拡大記録領域 15に格納されて、た起動ファイル 19 とリードアウトデータ 22とがはみ出して記録されない。

[0122] ところが、前記したように、光記録ディスクは、リードインデータ 16やリードアウトデータ 22のいずれのデータが欠落してもデータセッションが完結しないため、 OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が不可能である。

[0123] 従って、図 4の複写された汎用光記録ディスク 5をディスクドライブに装着すると、リードアウトデータ 22が存在しないために OSによってディスクが認識されず、ディスク 5 の使用が完全に阻止される。

[0124] 次に、コピーソフトウェアを用いて、図 7に示す光記録ディスク 2に記録されたデータ 20を、そのまま図 10に示す 8. 5GBの記録容量を有する二層記録式の汎用光記録ディスク 6に複写した場合について説明する。

[0125] 前記したように、二層記録式の汎用光記録ディスク 6は、一層目 6aの記録容量が一層記録式の汎用光記録ディスク 5と同一の 4. 7GBであり、二層目 6bの記録容量は一層目よりも少ない 3. 8GBである。

[0126] 従って、図 7の光記録ディスク 1を、そのまま図 10に示す二層記録式の汎用光記録ディスク 6に複写すると、一層目 6aには、リードインデータ 16、ファイル管理システム 1 7、起動指定ファイル 18および起動ファイル 19と、データ 20がそのまま記録される。また、二層目 6bには、一層目 6aからはみ出た起動ファイル 19'とリードアウトデータ 2 2が記録される。

[0127] ところが、前記したように、図 10の二層記録式の汎用光記録ディスク 6では、フアイル管理システム 17による記録領域の管理は、一層目と二層目とを区別して行う。従つて、起動ファイル 19'は、二層目の 0セクタ力も記録されることとなる。このため、図 7の本実施形態の光記録ディスク 2において、起動ファイル 19'を記録した第 nセクタは、図 10の二層記録式の汎用光記録ディスク 6には存在しない。

則ち、複写された汎用光記録ディスク 6では、ファイル管理システム 17で管理される起動ファイル 19'の記録されたセクタを示すセクタ番号 (第 nセクタ）は存在しない。

[0128] 従って、図 10の複写された汎用光記録ディスク 6をディスクドライブに装着すると、起動指定ファイル 18によって起動ファイル 19を起動する時点で、存在しない第 nセクタへのアクセスが行われることとなり、システムエラーが発生する。これにより、起動フアイルの起動が行われず、メニュー表示などの所定処理の実行が阻止される。

[0129] このように、本実施形態の光記録ディスク 2によれば、オリジナルの光記録ディスク 2 をそのまま使用する限り、メニュー表示などの所定処理が自動的に実行されて使用可能である。しかし、オリジナルの光記録ディスク 2を一層記録式や二層記録式の汎用光記録ディスク 5, 6に複写すると、メニュー表示などの所定処理が行われず、使用を阻止することが可能となる。 [0130] また、本実施形態の光記録ディスク 2は、起動指定ファイル 18と起動ファイル 19をデータ 20に付加して格納するだけの構成であり、格納されるデータ 20に特殊なカロェを施す必要がない。これにより、省コストィ匕が図られると共にデータ 20の劣化が生じない。また、データに加工が施されない観点力データ提供者にとって好ましい。

[0131] また、本実施形態によれば、ディスクが装着されるデッキやプレーヤ側の処理に依存することなぐ複写されたディスクの使用を確実に阻止することが可能となる。

[0132] 尚、本実施形態では、起動ファイル 19を拡大記録領域 15に格納する構成としたが、起動ファイル 19の一部を拡大記録領域 15に位置させて格納する構成を採ることも可能である。また、起動ファイルに代えて、起動指定ファイル 18の一部または全部を拡大記録領域 15に格納する構成を採ることも可能である。更に、起動ファイル 19および起動指定ファイル 18の双方のファイルの一部または全部を拡大記録領域 15に格納する構成を採ることも可能である。

[0133] (第 3実施形態）

次に、本発明の第 3実施形態に係る光記録ディスク 3を説明する。

[0134] 尚、本実施形態の光記録ディスク 3は、前記第 1実施形態の光記録ディスク 1において、格納されるファイルおよび記録部位を変更した構成である。従って、同一構成部分には同一の符号を付して重複した説明を省略する。

[0135] 本実施形態の光記録ディスク (DVD— ROM) 3は、前記第 1実施形態で述べた光記録ディスク 1と同一の 4. 85GBの記録容量を有するディスクであり、物理フォーマツトのトラック密度を増加させることにより、汎用光記録ディスクの記録容量 (4. 7GB)よりも多、記録容量を確保して、る。

[0136] 本実施形態の光記録ディスク 3は、予めデータの記録された DVD— ROMであり、図 11,図 12に示すように、規格記録領域 14には、リードインデータ 16、ファイル管理システム 17およびデータ 20が順に記録され、規格記録領域 14に続く拡大記録領域 15にはリードアウトデータ 22が記録されている。

則ち、本実施形態の光記録ディスク 3は、前記第 1実施形態で示した光記録デイスク 1において、起動指定ファイル 18、起動ファイル 19および起動確認データ 21を取り除いた構成とされている。 [0137] リードインデータ 16、ファイル管理システム 17、データ 20およびリードアウトデータ 2

2は、前記第 1実施形態で述べた光記録ディスク 1と同一のデータである。

[0138] 本実施形態の光記録ディスク 3は、格納するデータに基づいて予め製されたプレス原版をブランクディスクにプレスすることによって製している。

尚、光記録ディスク 3は、プレス原版を用いずに、 4. 85GBの物理フォーマットおよび論理フォーマットの施された DVD—Rなどに焼き付けによってデータを記録して製することも可會である。

[0139] 次に、本実施形態の光記録ディスク 3をディスクドライブ (不図示）に装着した場合の動作を、図 11,図 12を参照して説明する。

光記録ディスク 3をディスクドライブに装着すると、 OSはリードインデータ 16およびリードアウトデータ 22を読み取ることによってディスク 2の装着を認識し、以降は、光記録ディスク 3が装着されたディスクドライブ側の起動処理によって、記録されたデータ

20の自動的に再生される。

[0140] 次に、コピーソフトウェアを用いて、図 12に示す光記録ディスク 3に記録されたデータ 20を、そのまま図 13に示す 4. 7GBの記録容量を有する一層記録式の汎用光記録ディスク 5に複写した場合について説明する。

[0141] 前記したように、図 12に示す本実施形態の光記録ディスク 3は、図 13の一層記録式の汎用光記録ディスク 5に比べて 0. 15GBだけ記録容量を拡大させている。このため、コピーソフトウェアを用いて、図 12の光記録ディスク 3を図 13の一層記録式の汎用光記録ディスク 5にそのまま複写すると、拡大記録領域 15に格納されて!、たリ一ドアウトデータ 22がはみ出して記録されないこととなる。

[0142] ところが、前記したように、光記録ディスクは、リードインデータ 16やリードアウトデータ 22のいずれのデータが欠落してもデータセッションが完結しないため、 OSによってディスクが認識されず、ディスクの使用が不可能である。

[0143] 従って、図 13の複写された汎用光記録ディスク 5をディスクドライブに装着すると、リードアウトデータ 22が存在しないために OSによってディスクが認識されず、ディスク 5 の使用が完全に阻止される。

[0144] 但し、本実施形態の光記録ディスク 3を、データの間引き処理を行いつつ一層記録式の汎用光記録ディスク 5に複写した場合や、そのまま二層記録式の汎用光記録デイスク 6に複写した場合は、リードアウトデータ 22が記録されることとなり、複写されたディスク 5, 6の使用を阻止することはできない。

[0145] このように、本実施形態の光記録ディスク 3によれば、オリジナルの光記録ディスク 3 をそのまま使用する限り、メニュー表示などの所定処理が自動的に実行されて使用可能である。しかし、オリジナルの光記録ディスク 3を一層記録式の汎用光記録デイスク 5にそのまま複写すると、複写したディスク 5が認識されず、使用を阻止することが可能となる。

[0146] また、本実施形態の光記録ディスク 3は、リードアウトデータ 22を拡大記録領域 15 に格納するだけの構成であり、格納されるデータ 20に特殊な加工を施す必要がなヽ。これにより、省コストィ匕が図られると共にデータ 20の劣化が生じない。また、データに加工が施されな、観点力もデータ提供者にとって好ま U、。

[0147] 特に、ビデオディスクや音楽ディスクのうち、起動指定ファイル 18や起動ファイル 19 を備えずに、ディスクを装着するデッキやプレーヤ側の起動処理によって自動的に起動されるディスクであっても、本発明を適用することにより、複写されたディスクの使用を効果的に阻止することが可能となる。

[0148] また、本実施形態によれば、ディスクが装着されるデッキやプレーヤ側の処理に依存することなぐ複写されたディスクの使用を確実に阻止することが可能となる。

[0149] 尚、本実施形態では、リードアウトデータ 22を拡大記録領域 15に格納する構成としたが、リードアウトデータ 22の一部を拡大記録領域 15に位置させて格納する構成を採ることも可能である。リードアウトデータ 22に加えて、データ 20の末尾の一部を拡大記録領域 15に記録する構成を採ることも可能である。

[0150] 以上、本発明に係る第 1〜第 3実施形態の光記録ディスク 1, 2, 3を説明したが、前記説明において、光記録ディスク 1, 2, 3のデータを複写するディスクを、一層記録式の汎用光記録ディスク（DVD— R) 5、または、二層記録式の汎用光記録ディスク（ DVD— R) 6として説明した。しかし、複写するディスクは、 DVD— Rに限られるものではなぐ汎用の DVD+Rや DVD士 RW、 DVD— RAMに複写した場合であっても、同様に、複写したディスクの使用を阻止することが可能である。また、前記実施形態では、光記録ディスクとして DVD— ROMを例に挙げて説明した力同様の構成を CD— ROMに適用することも可能である。この構成においても、データを汎用の CD—Rや CD—RWに複写した場合の使用を阻止することが可能である。また、音楽用 CD (CDDA)の規格に準拠した CD— ROMに適用することも可能である。

Claims

請求の範囲

[1] 汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータが格納された光記録ディスクであって、ディスクドライブへの装着時に所定処理を実行する起動ファイルと、当該起動ファイルの自動実行を指定する起動指定ファイルとを前記データに付加して格納した構成とされ、前記起動ファイルは、所定処理の実行に先だって、記録領域の末尾側に位置する拡大された記録領域に記録された起動確認データへのアクセス処理を行う機能を備えた光記録ディスク。

[2] 前記起動ファイルおよび起動指定ファイルは、記録領域の先頭側に格納される請求項 1に記載の光記録ディスク。

[3] 汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータが格納された光記録ディスクであって、ディスクドライブへの装着時に所定処理を実行する起動ファイルと、当該起動ファイルの自動実行を指定する起動指定ファイルとを前記データに付加して格納した構成とされ、前記起動ファイルまたは起動指定ファィルの少なくとも、ずれかのファイルの一部または全部を、記録領域の末尾側に位置する拡大された記録領域に位置させて格納した光記録ディスク。

[4] 汎用光記録ディスクに比べて所定量だけ拡大された記録容量を有し、予めデータが格納された光記録ディスクであって、前記データに付加されるリードアウトデータの一部または全部を、記録領域の末尾側に位置する拡大された記録領域に位置させて格納した光記録ディスク。

[5] 前記記録容量の拡大値は、汎用光記録ディスクの記録容量の 5パーセント未満である請求項 1乃至 4のいずれ力 1項に記載の光記録ディスク。

[6] 一層記録式の光記録ディスクである請求項 1乃至 5のいずれか 1項に記載の光記録ディスク。

[7] DVD(Digital Versatile Disc)または CD(Compact Disc)である請求項 1乃至 6の!、ずれか 1項に記載の光記録ディスク。