WO2006075623A1 - 棒状喫煙物品のためのヒンジリッドパッケージ及びそのブランク - Google Patents

Abstract

　本発明のタングリッドパッケージはアウタボックス（２）を備え、アウタボックス（２）の前壁（２０）には、Ｕ字形の切欠予定部（７２）を区画する切り離し線（７０）が形成されている。切り離し線（７０）は切欠予定部（７２）の両側辺の一部を形成する左右の穿孔列（８０，８２）を含み、これら穿孔列は複数の切れ目（８４）と、切れ目（８４）間に介在する中間部位（８６）と有し、左右の穿孔列の中間部位（８６）は切欠予定部（７２）の軸線Ｘに対して非対称に配置されている。

Description

明 細 書

棒状喫煙物品のためのヒンジリツドパッケージ及びそのブランク 技術分野

[0001] 本発明は、シガレットやフィルタシガレット等の棒状喫煙物品のためのヒンジリツドパ ッケージ及びパックのァウタシェルを形成するためのブランクに関する。

背景技術

[0002] この種の棒状喫煙物品のパッケージの中には、例えば国際公開第 2004/064550号 パンフレットに開示されているようなタングリッドパッケージが知られている。このパンフ レットのパッケージは、棒状喫煙物品のインナパックを収容するァウタボックスを備え 、このァウタボックスは開口端及びこの開口端を開閉するタングリッドを含む。タンダリ ッドは開口端の後縁にヒンジ結合され、開口端を覆うためのリツドと、このリツドから延 びるタンダとを有する。タングリッドパッケージが製造された直後、タングはァウタボッ タスの前壁の一部に重ね合わされている。

[0003] 具体的には、前壁は略 U字形の切り離し線を有し、この切り離し線は前壁の一部に 切欠予定部を区画する。この切欠予定部は開口端の前縁を部分的に含み、パッケ ージが製造された直後、前壁の切欠予定部がタンダの内面に接着剤で接着されて いる。

[0004] それ故、タングリッドパッケージを最初に開くために、タングリッドのタンダがァウタボ ッタスの前壁力も引き上げられたとき、タンダの引き上げは切欠予定部を前記切り離 し線に沿って前壁から分離する。この結果、タングリッドはそのヒンジを中心した回動 が許容され、ァウタボックスの開口端を開くことができる。

[0005] また、切欠予定部の分離は、前壁に略 U字形の切欠を形成するとともに、切欠予定 部に相当する分離片を形成する。このような切欠は、通常のヒンジリツドパッケージの 場合、そのインナフレームの切欠に相当し、パッケージからのフィルタシガレットの取 出しを容易にする。一方、分離片はタングリッドに接着されたままに保持され、分離片 がァウタボックスとは別体の塵になることはない。

[0006] タングリッドがー且開かれた後にタングリッドが閉じられたとき、タングリッドのタンダ はァウタボックスの開口端を閉塞し、タングリッドのタングはァウタボックスの前壁に重 ね合われる。この際、タンダの先端は前壁のスリットを通じてァウタボックス内に差し込 まれ、これにより、タングリッドはその閉位置に保持される。スリットは前壁に予め形成 されており、タングリッドパッケージが最初に開かれるまでの間、タングリッドのタンダ により覆われている。

[0007] 上述した切欠予定部を区画するための U字形の切り離し線は穿孔列により形成さ れ、この穿孔列は多数の切れ目を含み、これら切れ目は切り離し線に沿い一定の間 隔を存して配置されている。より詳しくは、切り離し線の切れ目は、切欠予定部を左右 に等分に分割する中心線に対して左右に対称に分布されて ヽる。

[0008] タングリッドを最初に開くために、タンダがァウタボックスの前壁から引き上げられた とき、前述したように切欠予定部はァウタボックスの前壁力も切り離し線に沿って分離 される。この際、切り離し線が最初に破断し始める部位は一定ではない。

[0009] このため、ァウタボックスの前壁力 切り離し線に沿い切り離し予定部を正確且つ確 実に分離することは非常に難しぐ前壁に切欠予定部の一部が残ったり、また、前壁 に切欠が形成されると、切欠の縁に亀裂が発生することがある。

[0010] 本発明の目的は、タングリッドが最初に開かれるとき、ァウタボックスの前壁に切欠 を綺麗且つ確実に形成することができ、開状態でのァウタボックスの外観を損なうこと がない棒状喫煙物品のためのヒンジリツドパッケージ及びそのブランクを提供すること にある。

発明の開示

[0011] 上述の目的を達成するため、本発明の棒状喫煙物品のためのヒンジリツドパッケー ジは、開口端を有したァウタボックスと、このァウタボックス内に収容されたインナパッ クであって、棒状喫煙物品の束と、この束を包み込むインナラッパとを含んだインナ ノ ックと、ァウタボックスにおける開口端の後縁にヒンジ結合され、開口端を開閉する ためのリツドと、ァウタボックスとリツドとを分離可能に接続する切り離し線であって、リ ッドが最初に開かれるとき、最初の切り取り開始位置を決定する脆弱部を含む、切り 離し線とを備える。

[0012] リツドが最初に開かれるとき、切り離し線はその脆弱部力も破断され、そして、この破 断がトリガとなって、リツドは切り離し線に沿いァウタボックス力 確実且つ綺麗に分離 され、そのヒンジを中心として回動可能となる。

[0013] 具体的には、切り離し線は、ァウタボックスの前壁に略 U字形の切欠予定部を区画 し、この切欠予定部はァウタボックスにおける開口端の前縁の一部を含み、リツドが最 初に開かれる前、リツドの内面に接着されている。この場合、リツドが最初に開かれる とき、切欠予定部は切り離し線に沿ってァウタボックスの前壁力 分離され、これによ り、前壁に略 U字形をなす切欠が確実且つ綺麗に形成される。このような切欠はァゥ タボックス内のインナパックに対するアクセスを容易にする。

[0014] 更に、切り離し線は、 U字形をなす切欠予定部の両直線状側辺の一部を形成する 一対の穿孔列を含むことができ、これら穿孔列は前記側辺に沿い間隔を存して配置 された切れ目及び切れ目間に介在する中間部位を有し、一対の穿孔列の中間部位 は切欠予定部の中心を通過する軸線に関し、互いに非対称に配置されている。この 場合、リツドが最初に開かれるとき、一対の穿孔列の中間部位は同時に破断されるこ とがなぐ一対の穿孔列の中間部位は破断される。

[0015] 具体的には、切り離し線は、 U字形をなした切欠予定部の底を形成するベーススリ ットを更に含むことができる。この場合、ベーススリットと一対の穿孔列との間の領域の 一方が脆弱部として形成される。好ましくは、各穿孔列中の個々の中間部位はその 位置がベーススリットから離れるに従って、増加された長さを有する。

[0016] 更に、リツドは、ヒンジリツドパッケージが製造された直後にァウタボックスの前壁に 重ね合わされ、且つ、切欠予定部に接着されたタンダを有する。この場合、本発明の パッケージはタングリッドパッケージとなる。

[0017] 上述したタングリッドパッケージの場合、リツドは、ヒンジリツドパッケージが製造され た直後にァウタボックスの両側壁に重ね合わして接着された一対のラグと、これらラグ とリツドとをそれぞれ分離可能に接続する第 2切り離し線とを更に含むことができる。

[0018] この場合、タングリッドが最初に開かれたとき、各ラグはタンダ力も容易且つ綺麗に 分離される。また、各ラグの分離後、ラグ及びタンダの双方にはパッケージの外側に 露出した破断痕が残り、これら破断痕はパッケージ内のインナパックに対する悪戯防 止対策として有効に機能する。 [0019] 更に、ァウタボックスは、ヒンジリツドパッケージが製造された直後にリツドの内面に 重ね合わせて接着された一対のインナトップフラップと、これらインナトップフラップを ァウタボックスにおける開口端の両側縁に分離可能にそれぞれ接続する第 3切り離し 線とを更に含むことができる。リツドが最初に開かれたとき、各インナトップフラップは 第 3切り離し線に沿ってァウタボックスから容易且つ綺麗に分離される。

[0020] また、本発明は、上述したパッケージのァウタボックス及びリツドを成形するための ブランクを提供する。

図面の簡単な説明

[0021] [図 1]閉状態にあるタングリッドパッケージを示した斜視図である。

[図 2]開状態にあるタングリッドパッケージを示した斜視図である。

[図 3]図 1のパッケージを一部破断して示した側面図である。

[図 4]図 1, 2のパッケージ内のインナパックを示した斜視図である。

[図 5]図 1, 2のパッケージのァウタボックスを成形するためのブランクを示した図であ る。

[図 6]図 5のブランクの折込み過程を示した図である。

[図 7]図 6の状態力 ブランクの折込みが更に進んだ状態を示す図である。

[図 8]図 7の状態力 ブランクの折込みが更に進んだ状態を示す図である。

[図 9]切欠予定部を規定する切り離し線の一部を拡大して示した図である。

[図 10]図 5のラグフラップのための切り取り線を拡大して示した図である。

[図 11]図 5のインナトップフラップのための切り取り線を拡大して示した図である。

[図 12]変形例のヒンジリツドパックを示した斜視図である。

発明を実施するための最良の形態

[0022] 図 1及び図 2は、フィルタシガレットのためのタングリッドパッケージを示す。

このパッケージはァウタボックス 2を含み、ァウタボックス 2の上端は矩形の開口端 4 として形成されている。ァウタボックス 2内にはインナパック 6が収容されており、このィ ンナパック 6はシガレット束 CBと、このシガレット束 CBを包み込んだインナラッパとを 含む。シガレット束 CBは 20本のフィルタシガレットを有する。

[0023] 更に、ノ ッケージはタングリッド 16を含み、このタングリッド 16は開口端 4の後縁にヒ ンジ結合されて、開口端 4を開閉する。タングリッド 16が閉状態にあるとき、タンダリツ ド 16は開口端 4を覆うリツド 18と、このリツド 18から延びるタンダ 22とを有し、タンダ 22 及びリツド 18は互いに折込み線 19により境界付けられている。

[0024] タングリッドパッケージが製造されたとき、図 1に示されるようにタンダ 22はァウタボッ タスの前壁 20に重ね合わされている。タンダ 22はその先端部に差込片 26を有し、こ の差込片 26とタンダ 22の基部とは折曲線 24により区分されている。この実施例の場 合、タンダ 22の基部の幅は差込片 26に向けて徐々に減少され、そして、差込片 26も またその先端に向けて先細状となっている。

[0025] 一方、ァウタボックス 2の前壁 20には押込み窪み 21がプレス加工により形成されて いる。この押込み窪み 21はタンダ 22の先端部と同様な形状を有し、タンダ 22の差込 片 26を受け入れることができ、そして、押込み窪み 21の深さはァウタボックス 2の底 壁に向けて徐々に深くなつている。従って、タンダ 22が前壁 20の押込み窪み 21に受 け入れられたとき、押込み窪み 21は差込片 26の先端を前壁 20から沈み込ませる。

[0026] この実施例の場合、図 3から明らかなように差込片 26は折曲線 24に沿って折り込ま れ、押込み窪み 21の底に向けられた状態にあり、これにより、差込み片 26先端は押 込み窪み 21の底に接触している。

[0027] 一方、タンダ 22の両側縁にはラグ 30がそれぞれ第 2切り離し線 28を介して接続さ れており、第 2切り離し線 28は図 1及び図 3中に破線で示されている。タングリッドパッ ケージが製造されたとき、一対のラグ 30はァウタボックス 2の両側壁にそれぞれ接着 されている。し力しながら、タングリッド 16が最初に開かれたとき、タンダ 22は一対の ラグ 30から第 2切り離し線 28に沿って分離される。それ故、図 2に示されるように、タ ング 22及びラグ 30の双方には痕跡 31, 33力残され、これら痕跡 31, 33はタンダリツ ド 16が既に開かれたことを示す。

[0028] タングリッド 16が開かれたとき、図 2から明らかなようにァウタボックス 2の前壁 20に U字状の切欠 32が形成され、この切欠 32はァウタボックス 2の開口端 4力 延びてい る。また、切欠 32の形成と同時に、切欠 32に対応したインナパック 6のインナラッパ 9 の一部が切り離され、インナパック 6内のシガレット束 CBの一部が切欠 32を通じて露 出する。この結果、インナパック 6のフィルタシガレットは切欠 32を通じてァウタボック ス 2から容易に抜き出し可能となる。

[0029] 更に、タングリッド 16が開かれたとき、図 2に示されるようにァウタボックス 2の前壁 2 0には差込スリット 34が露出する。この差込みスリット 34は前壁 20に予め形成されて いる。タングリッド 16が最初に開かれるまでの間、差込スリット 34はタングリッド 16のタ ング 22により覆われた状態にある。具体的には、差込スリット 34は前述した押込み窪 み 21の基部、つまり、押込み窪み 21が現れ始める部分 (押込み窪み 21の深さが浅 い部分）に位置付けられている。

[0030] 図 2から明らかなように、差込スリット 34は切欠 32に向けて開いた V字形状をなす。

それ故、タングリッド 16がー且開かれた後に閉じられるとき、タングリッド 16の差込片 26は差込スリット 34を通じてァウタボックス 2内に容易に差し込み可能である。従って 、差込片 26が差込スリット 34に差し込まれたとき、差込片 26は前壁 20とインナパック 6との間に挟まれ、タングリッド 16は閉状態に保持される。なお、差込スリット 34は V字 形状に限らず、切欠 32に向けて凹となる円弧形状であってよい。

[0031] 図 4はインナパック 6を具体的に示す。

前述したようにインナパック 6は上面 10及び底面 12を有し、これら上面 10及び底面 12はインナラッパ 9の折り込みにより形成されている。また、インナパック 6の一側面 1 4はインナラッパ 9の両端を互いに重ね合わせて形成されて 、る。

[0032] 前述したインナラッパ 9の切り離しを可能にするため、図 4に示されるようにインナラ ッパ 9は切欠 32に対応した U字形の切り離し線 36を有し、この切り離し線 36はインナ ノック 6の上面 10側に位置付けられている。切り離し線 36はインナラッパ 9に分離予 定部 38を区画し、この分離予定部 38はインナパック 6の上面 10を形成するインナラ ツバ 9の一部を含んでいる。より詳しくは、図 4から明らかなように、上面 10を形成する インナラッパ 9の部位は、左右のエンドフラップ 40と、これらエンドフラップ 40に順次 重ね合わされたインナフラップ 42及びァウタフラップ 44とを有し、分離予定部 38はァ ウタフラップ 44を含んで!/、る。

[0033] インナラッパ 9は 3層構造をなし、表面及び裏面を形成する 2つの紙層 11と、これら 紙層 11間に挟み込まれた遮蔽層 13とを有する。各紙層 11はダラシン紙カゝらなり、遮 蔽層 13はパラフィンワックス力も形成されて 、る。このような遮蔽層 13はインナパック 6内のシガレット束 CBを外部の湿気力 保護するば力りでなぐシガレット束 CBから の芳香の漏出を阻止する。それ故、本実施例のタングリッドパッケージは、ァウタボッ タス 2及びタングリッド 1を覆うためのティアテープ付きのフィルム包装を必要としない。

[0034] タングリッド 16が最初に開かれたとき、前述したようにタンダ 22及びラグ 30の双方 に痕跡 31, 33がそれぞれ残される。これら痕跡 31, 33はタングリッドパッケージの外 側から視認可能であるから、前述したフィルム包装のティアテープと同様にインナパ ック 6のシガレット束 CBに対する悪戯防止対策として有効に機能する。

[0035] 図 5は、前述したァウタボックス 2及びタングリッド 16を形成するためのブランク 46、 即ち、ブランク 46の裏面を示す。

[0036] ブランク 46は、ァウタボックス 2を形成するためのメインセクション 46mと、タンダリツ ド 16を形成するためのサブセクション 46sとを含み、これらセクション 46m, 46sはブ ランク 46の長手方向に並んで配置され、破線の折込み線 48を介して互いに接続さ れている。折り込み線 48は前述したヒンジを形成する。なお、以下の説明において、 図 7中、他の折込み線もまた全て破線で示されている。

[0037] メインセクション 46mは 3つのパネルを有し、これらパネルはメインセクション 46の長 手方向に順次並び、パネル間は折込み線を介して区画されている。具体的には、パ ネルはサブセクション 46s側からリアパネル 50,ァウタボトムパネル 52及びフロントパ ネル 54を有する。リアパネル 50及びフロントパネル 54はァウタボックス 2の後壁及び 前壁 20をそれぞれ形成し、タングリッドパッケージが製造されたとき、ァウタボトムパネ ル 52はァウタボックス 2の底壁の一部を形成する。

[0038] リアパネル 50の両側縁には折込み線を介してインナサイドフラップ 56がそれぞれ 接続されており、そして、各インナサイドドフラップ 56の下縁には折込み線を介してィ ンナボトムフラップ 58がそれぞれ接続されている。これらインナボトムフラップ 58はァ ウタボトムパネル 52の両側に配置されて 、る。タングリッドパッケージが製造されたと き、各インナボトムフラップ 58はァウタボトムパネル 52とともにァウタボックス 2の底壁 を形成する。

[0039] また、フロントパネル 54の両側縁にも折込み線を介してァウタサイドフラップ 60がそ れぞれ接続されている。タングリッドパッケージが製造されたとき、これらァウタサイド フラップ 60は対応するインナサイドフラップ 56とともにァウタボックス 2の側壁をそれ ぞれ形成する。

[0040] 一方、サブセクション 46sはリツドパネル 62及びタンダパネル 64を含み、これらパネ ル 62, 64はリアパネル 50側力 順次配置されて!、る。リツドパネル 62は折込み線を 介してリアパネル 50に接続され、タンダパネル 64は折り込み線を介してリツドパネル 62に接続されている。タンダパネル 64は折曲線 24を有し、この折曲線 24はタンダリ ッドパッケージが製造されたとき、タンダパネル 64の先端部を差込片 26として形成す る。更に、タンダパネル 64の両側縁には第 2切り離し線 28を介してラグフラップ 66が それぞれ接続されており、これらラグフラップ 66はタングリッドパッケージが製造され たとき、前述したラグ 30を形成する。

[0041] リツドパネル 62の両側にはインナトップフラップ 68がそれぞれ配置されて!、る。これ らインナトップパネル 68は対応するインナサイドフラップ 56の上縁に切り取り線 69を 介して接続され、タングリッドパッケージが製造されたとき、リツドパネル 62とともにリツ ド 18を形成する。

[0042] フロントパネル 54は前述した差込スリット 34に加えて、第 1切り取り線 70を有する。

この第 1切り取り線 70は略 U字形をなし、フロントパネル 54の下縁部に切欠予定部 7 2を区画する。

[0043] また、フロントパネル 54は前述した押込み窪み 21を有し、この押込み窪み 21は前 述の説明から明らかなようにフロントパネル 54の裏面からみたとき、この裏面側に浮 き彫り状に突出している。

[0044] 前述したブランク 46の裏面には所定の箇所に糊が塗布されており、これら糊の塗 布領域 74は図 5中にハッチングにより示されている。タングリッドパッケージが製造さ れるときき、即ち、ブランク 46がインナノック 6の回りに折り込まれるとき、糊の塗布領 域は、パネルとフラップとの接続、フラップ同士の接続、又は、インナパック 6に対する パネル及びフラップの接続に使用される。

[0045] 上述した糊塗布領域 74は通常のパッケージのためのブランクにも備えられている。

本発明のノ ッケージのためのブランク 46は糊塗布領域 74以外に、糊塗布領域 76を 更に有する。これら糊塗布領域 76は、図 5中、網目ハッチングにより示されている。具 体的には、糊塗布領域 76は、前述した切欠予定部位 72、ァウタボトムパネル 52の両 側部、一方のインナサイドフラップ 56、リツドパネル 62の両側部、一対のインナトップ フラップ 68、そして、一対のラグフラップ 66にそれぞれ形成されている。

[0046] 上述した糊塗布領域 76の働きは、図 6〜図 8を参照しながら説明されるタングリッド ノ ッケージの製造プロセスから明力となる。

[0047] 先ず、図 6に示されるように、インナパック 6がブランク 46の裏面、即ち、リアパネル 5 0上に載置され、インナパック 6は糊塗布領域 74によりリアパネル 50に接着される。こ の後、一対のインナサイドフラップ 56がインナパック 6の対応する側面に向けて折り込 まれ、各インナサイドラップ 56は糊塗布領域 74, 76によりインナパック 6に接着される 。各インナサイドフラップ 56の折り込みは、インナサイドフラップ 56の両端に接続され 面と平行に位置付ける。

[0048] 糊塗布領域 76を有する一方のインナサイドフラップ 56はインナパック 6の一側面 14

(図 4参照）に接着され、そのインナサイドフラップ 56はインナパック 6の一側面 14を シールする。つまり、一側面 14を形成すべく互いに重ね合わされたインナラッパ 9の 両端はインナパック 6の長手方向全域に亘り、糊塗布領域 76を介してインナサイドフ ラップ 56に接着される。この結果、インナパック 6の密封性は向上する。

[0049] この後、図 7に示されるように、一対のインナボトムフラップ 58がインナパック 6の底 面に向けて折り込まれる。ここでの折り込みと同時に、一対のインナトップフラップ 68 はインナノック 6の上面 10 (図 4参照）に向け、切り取り線 69 (図 5参照）に沿って折り 込まれる。各インナトップフラップ 68は糊塗布領域 76を有しているので、これらインナ トップフラップ 68は糊塗布領域 76によりインナパック 6の上面 10、即ち、上面 10を形 成するァウタフラップ 44の両端部にそれぞれ接着される。各インナトップフラップ 68と ァウタフラップ 44との接着位置は図 4中、マーク Mで示されて!/、る。

[0050] 更に、上述のフラップ 58, 68の折込みと同時に、タンダパネル 64の差込片 26は折 曲線 24に沿って折曲され、インナパック 6に向けて僅かに持ち上げられる。

[0051] この後、図 8に示されるように、ァウタボトムパネル 52がフロントパネル 54を伴い、ィ ンナパック 6の底面に向けて折り込まれ、ァウタボトムパネル 52は、既に折り込まれて いる一対のインナボトムフラップ 58に対し、一対の糊塗布領域 76により接着される。 この時点、ァウタボックス 2の底壁が形成される。

[0052] ァウタボックス 2の底壁を形成する一対のインナボトムフラップ 58とァウタボトムパネ ル 52は糊塗布領域 76により互いに接着されているので、インナパック 6に対するァゥ タボックス 2の密封性は向上する。

[0053] この後、フロントパネル 54は一対のァウタサイドフラップ 60を伴い、インナパック 6に 向けて折り込まれ、糊塗布領域 74によりインナパック 6の前面に接着される。また、こ の接着と同時に、フロントパネル 54の切欠予定部 72は、インナパック 6におけるイン ナラッパ 9の分離予定部 38に糊塗布領域 76により接着される。切欠予定部 72と分 離予定部 38との接着位置は図 4中、マーク Mで示されている。

[0054] 上述したフロントパネル 54の折込みが完了したとき、リツドパネル 62がタンダパネル 64を伴い、インナパック 6に向けて折り込まれ、リツドパネル 62は、既に折り込まれて いる一対のインナトップフラップ 68に糊塗布領域 76により接着される。この時点で、ィ ンナトップフラップ 68及びリツドパネル 62はタングリッド 16のリツド 18を形成する。

[0055] ここで、リツドパネル 62がー対のインナトップフラップ 68を介してインナパック 6の分 離予定部 38 (ァウタフラップ 44)に接着され、そして、各インナトップフラップ 68が切り 取り線 69に沿い、対応するインナサイドフラップ 56から切り離し可能であることに留 意すべきである。

[0056] この後、図 8に示されるように、タンダパネル 64は、既に折り込まれているフロントパ ネル 54に向けて折り込まれ、フロントパネル 54に重ね合わされる。このとき、タングパ ネル 64はフロントパネル 54の差込スロット 34を覆い、そして、タングリッド 74の差込片 26は押込み窪み 21に合致した状態で、押込み窪み 21内に受け入れられる。前述し たように差込弁 26は既に折り曲げられた状態にあるので、差込片 26の先端は押込 み窪み 21の底に当接する（図 3参照)。

[0057] 更に、タンダパネル 64はフロントパネル 54の切欠予定部 72に糊塗布領域 76により 接着され、そして、タンダパネル 64の一対のラグフラップ 66はフロントパネル 54の対 応するァウタサイドフラップ 60に重ね合わされる。

[0058] 前述したように切欠予定部分 72はインナパック 6の分離予定部 38に既に接着され ているので、タンダパネル 64は切欠予定部分 72を介して分離予定部 38に接着され た状態となる。

[0059] この後、図 8に示される状態から、フロントパネル 54の一対のァウタサイドフラップ 6 0がラグフラップ 68とともに、インナパック 6の対応する側面に向けて折り込まれ、これ らァウタサイドフラップ 60は、既に折り込まれているインナサイドフラップ 56にそれぞ れ重ね合わされ、そして、糊塗布領域 74によりインナサイドフラップ 56に接着される。 この時点、ァウタボックス 2の両側壁が形成されることにより、タングリッドパッケージ（ 図 1参照）が完成し、タングリッドパッケージはァウタボックスの両側壁にラグ 30をそれ ぞれ有する。

[0060] 上述したブランク 46の折込み手順は通常のブランクの折込み手順と実質的に同一 である。それ故、通常の包装機に糊塗布領域 76を形成するための糊塗布装置（図示 しない）を追加するだけで、本発明のタングリッドパッケージを製造することができる。

[0061] 図 1のパッケージが最初に開かれるとき、タングリッド 16のタンダ 22はその差込片 2 6側から持ち上げられる。タンダ 22の持ち上げは、ァウタボックス 2の前壁 10から切り 離し線 70に沿って切欠予定部 72を切り取ると同時に、インナラッパ 9の分離予定部 3 8を切り離し線 36に沿って切り離す。

[0062] タンダ 22が更に持ち上げられたとき、タンダ 22は一対のラグ 30から第 2切り離し線 28に沿って分離され、そして、リツド 18を形成する一対のインナトップフラップ 68は第 3切り離し線 69に沿い、対応するインナサイドフラップ 56から切り取られる（図 1参照）

[0063] 前述したように、ラグ 30はァウタボックス 2の外側に露出しているので、タンダ 22がラ グ 30からー且切り取られた後、ァウタボックス 2及びリツド 22の双方に痕跡 31, 33が 残る。これら痕跡 31, 33は、タングリッドパッケージが既に開かれたことを示す指標と なり、ラグ 30は悪戯防止対策として有効に機能する。

[0064] タンダ 22がラグ 30から分離された後、タングリッド 16はそのヒンジ（折込み線 48)の 回りに大きく回動できる。このようにしてタングリッド 16が大きく回動されたとき、ァウタ ボックス 2の前壁 10から切欠予定部 72が切り取られることにより、前壁 10に切欠 32 が形成され、そして、インナパック 6におけるインナラッパ 9から分離予定部 38が切り 取られる。それ故、図 2に示されるように、インナパック 6内のシガレット束 CBの一部が 切欠 32を通じて露出し、更に、シガレット束 CBの上端もまた一部力インナパック 6の 上面 10から露出する。この結果、インナパック 6内のフィルタシガレットへのアクセスが 容易となる。

[0065] ここで、切欠予定部 72及び分離予定部 38が切り取られた後、これら切欠予定部 72 及び分離予定部 38は切欠片 72a及び分離片 38aを形成する。し力しながら、これら 切欠片 72a及び分離片 38aは互いに糊塗布領域 76により相互に接着され、し力も、 切欠片 72aはタンダ 32の裏面に糊塗布領域 76を介して接着されているので、図 2に 示されるように切欠片 72a及び分離片 38aはタンダ 32の裏面に接着されたままの状 態で保持され、これら切欠片 72a及び分離片 38aがタングリッド 16からはみ出るような こともない。この結果、タングリッドパッケージの最初の開封時、切欠片 72aや分離片 38aを廃棄処理する必要はなぐこの後、切欠片 72a及び分離片 38aはタングリッド ノ ッケージと一緒に廃棄される。

[0066] 分離予定部 38のァウタフラップ 44は前述したようにインナトップフラップ 68に糊塗 布領域 76により接着されているから、タングリッド 16の回動操作による分離予定部 38 の切り取りは円滑になされる。

[0067] 前述したタングリッド 16が開かれるときに切欠予定部 72、ラグ 30及びインナトップフ ラップ 68の分離を正確且つ奇麗に行うため、第 1〜第 3切り離し線 70、 28、 69は独 特な形態を有しており、以下、この独特な形態に関し、図 9〜図 11を参照しながら説 明する。

[0068] 先ず、図 9は、略 U字状の切欠予定部 72を規定する第 1切り離し線 70の一部を拡 大して示す。

[0069] 切欠予定部 72はァウタボックス 2の長手軸線に一致した対称軸線を有し、この対称 軸線は切欠予定部 72をその幅方向中心として等分に分割する。第 1切り離し線 70 は、左右の直線状の穿孔列 80, 82を含み、これら穿孔列 80, 82は対称軸線 Xを中 心として左右対称に配置されている。即ち、穿孔列 80, 82は U字形をなす第 1切り離 し線 70の両脚の中間域を形成する。これら穿孔列 80, 82は多数の切れ目 84と、こ れら切れ目 84間に介在する中間部位 86とを有し、これら切れ目 84及び中間部位 86 は交互に配置されている。

[0070] U字形をなす第 1切り離し線 70は、その底部を形成するベーススリット 88と、前記両 脚の先端部を形成するエンドスリット 90, 92とを更に含む。ベーススリット 88と穿孔列 80, 82との間には中間部位 86が存在し、そして、エンドスリット 90, 92と対応する穿 孔列との間にも中間部位 86が存在する。即ち、前述した穿孔列 80, 82は両端に中 間部位 86をそれぞれ有する。

[0071] 更に、図 9から明らかなように、エンドスリット 90, 92は前述したフロントパネル 54の 下縁に開口し、切欠予定部 72の幅方向内側に向けて凸となる円弧形状をなす。また 、穿孔列 80, 82の中間部位 86は対称軸線 Xに対して左右に対称ではなく非対称に して配置されている。即ち、穿孔列 80, 82の中間部位 86が対称軸線 X上に投影さ れたとき、穿孔列 80, 82の中間部位 86は対称軸線 Xに沿って交互に位置付けられ ている。これを換言すれば、対称軸線 Xに対して直交する線分を考えたとき、穿孔列 80をその中間部位 86にて横断する線分は、穿孔列 82をその中間部位 86ではなく 切れ目 84にて横断する。

[0072] 更に、穿孔列 80, 82の各々において、中間部位 86の長さはその中間部位がベー ススリット 88から離れるに従い長くなる。従って、穿孔列 80, 82の中間部位 86の中で 、ベーススリット 88に隣接した中間部位 86は最も短い長さを有する。左穿孔列 80中 の個々の中間部位 86の長さをベーススリット 88側から L , L , Lで表せば、 L >L

1 2 3 1 2

>Lの関係が成立する。同様に、右穿孔列 82中の個々の中間部位 86の長さをべ一

3

ススリット 88側から R ， R ， R ， Rで表せば、 R >R >R >Rの関係が成立する。

1 2 3 4 1 2 3 4

[0073] 以下の表 1は、穿孔列 80, 82における中間部位 86及び切れ目 84の長さに関し、 その一例を具体的に示す。表 1中、中間部位及び切れ目は、 I, Sで表されている。

[表 1]

ペース 左穿孔列 （単位： mm)

スリ ッ ト侧 I S r S I S r

0 . 3 5 2 . 7 0 . 4 2 . 7 0 . 6 2 . 7 0 - 6 5 右穿孔列 （単 fe : mm)

I S I S I

0 . 4 3 . 5 0 . 6 3 . 5 0 . 6 5 [0074] 図 9から明らかなように、穿孔列 80, 82における中間部位 86のうち、長さ Rを有す る中間部位 86 (右穿孔列 82側）は、フロントパネル 54の下縁から最も離れている。こ れを換言すれば、タングリッドパッケージが製造されたとき、長さ Rを有する中間部位 86はァウタボックス 2の開口端 4力も最も離れている。それ故、タングリッド 16のタンダ 22がァウタボックス 2の前壁 20から最初に持ち上げられるとき、即ち、タングリッドパッ ケージが最初に開かれるときには、切欠予定部 72への分離力は長さ Rを有する中 間部位 86に先ず加わる。そして、表 1から明らかなように Rは、左穿孔列 82における 中間部位 86の長さのうちで最も短いので、長さ Rの中間部位 86は穿孔列 82の脆弱 部となって先ず破断する。

[0075] この後、上述した理由力も分離力は右穿孔列 80の中間部位 86のうち、長さ Lを有 する中間部位 86に加わり、長さ Lは右穿孔列 80における中間部位 86の長さのうち で最も短い。それ故、長さ Rの中間部位 86の次には、長さ Lを有する中間部位 86 が破断される。

[0076] この後、穿孔列 82, 80の中間部位 86は同様にして交互に破断される。それ故、切 欠予定部 72はァウタボックス 2の前壁 20から、第 1切り離し線 70に沿い正確且つ奇 麗に分離される。この結果、タングリッド 16が最初に開かれるとき、ァウタボックス 2の 前壁 20に前述した切欠 32が完全な形で確実に形成される。

[0077] なお、ベーススリット 88や、エンドスリット 90, 92はその一部が又は全体が穿孔列 8 0, 82と同様な機能を発揮する穿孔列に置き換え可能である。

[0078] 図 10は、ラグ 30 (ラグフラップ 66)のための第 2切り離し線 28を詳細に示す。

第 2切り離し線 28もまた穿孔列力も形成され、この穿孔列は複数ずつの切れ目 94 及び中間部位 96を含み、これら切れ目 94及び中間部位 96は交互に配置されてい る。タングリッド 16が最初に開かれるとき、穿孔列 28に最初に分離力が加わる位置、 即ち、図 1でみて、タングリッド 16の差込片 26側に位置した穿孔列 28の一端 (切り取 り開始端）には、図 10に示されているように切れ目 94が位置付けられており、そして、 穿孔列 28の他端には中間部位 94が位置付けられている。

[0079] 更に、図 11は、インナトップフラップ 68のための第 3切り離し線 69の詳細を示す。

この第 3切り離し線 69もまた穿孔列から形成され、この穿孔列は交互に配置された 切れ目 98及び中間部位 99を含む。タングリッド 16が最初に開かれるとき、穿孔列 69 に最少に分離力が加わる位置、即ち、図 1でみてァウタボックス 2の前壁 20に隣接し た穿孔列 69の一端 (切り取り開始位置）には切れ目 98が位置付けられており、そして 、穿孔列 69の他端には中間部位 99が位置付けられている。

[0080] 上述したように第 2及び第 3切り離し線 (穿孔列） 28, 69の何れも、その切り取り開 始端に切れ目を有しているので、タングリッド 16が最初に開かれるとき、第 2及び第 2 切り離し線 28, 69は一端の切れ目に隣接した中間部位 99が脆弱部となって、先ず 破断される。そして、ここでの中間部位 99の破断をトリガとして、ラグ 30及びインナトツ プフラップ 68は対応する切り取り線に沿って確実に分離される。

[0081] 以下の表 2, 3は、第 2及び第 3切り離し線 28, 68における切れ目及び中間部位の 長さの一例を具体的に示す。表 2, 3においても、 I, Sは中間部位、切れ目をそれぞ れ表す。

[表 2]

[表 3] 第 3切り離し線 （全長 21 2omm_f の切れ目及び繋ぎ （単位： mm ) 開始端 S 1 4 5 丄 S 0 . 9 5

丄 I 0 2 5 丄 I 0 . 4 5 丄 S 1 1 0 丄 S 0 . 9 5 丄 I 0 2 5 丄 I 0 . 4 5 丄 S 1 1 0 丄 S 0 . 9 5 丄 I 0 3 5 丄 I 0 . 4 5 丄 S 1 0 0 丄 S 0 . 9 5 丄 I 0 3 5 丄 I 0 . 4 5 丄 S 1 0 0 丄 S 0 . 9 5 丄 I 0 3 5 丄 I 0 . 4 5 丄 S 1 0 0 丄 S 0 . 9 5 丄 I 0 4 5 丄 I 0 . 4 5 丄 S 0 9 5 丄 S 0 . 9 5 丄 I 0 4 5 終端 I 0 . 4 5

[0082] 表 2, 3から明らかなように、第 2及び第 3切り離し線 28, 69の何れにおいても、切り 取り開始端に位置付けられた切れ目 94, 98は他の切れ目よりも最も長い。それ故、 タングリッド 16が最初に開かれるとき、切り取り開始端の切れ目に隣接する中間部位 に分離力が集中して加わり、ラグ 30及びインナトップフラップ 68は、第 2及び第 3切り 離し線 28, 69に沿って確実且つ安定して分離される。特に、インナトップフラップ 68 の第 3切り離し線 69の場合、切り取り開始端の切れ目 98に隣接する中間部位 99及 びこの中間部位の次の中間部位 99は、他の中間部位よりも短 、長さを有するので、 インナトップフラップ 68は容易に破断され、タングリッド 16が最初に開かれる際の抵 抗を大きく低減することができる。

[0083] 本発明は、上述の実施例に制約されるものではなぐ種々の変更が可能である。

例えば、本発明はタングリッドパッケージのみに限らず、通常のヒンジリツドパッケー ジにも適用できる。この場合、本発明の切り離し線 70は、ヒンジリツドパッケージにお けるァウタボックスの一部を形成するインナフレームに形成されている。ヒンジリツドが 最初に開かれるとき、インナフレームの一部が第 1切り離し線 70に沿って分離され、 略 U字形の切欠が形成される。

[0084] また、図 12のヒンジリツドパッケージに適用された本発明の切り離し線 104は、パッ ケージのァウタボックス 100と、ノ ッケージのヒンジリツド 102とを分離可能に接続する ために使用される。この場合、切り離し線 104は左右の穿孔列 106, 108を含み、こ れら穿孔列 106, 108はヒンジリツド 102の幅方向でみて、その中心を通過する対称 軸線 Xに対して左右に配置されている。左右の穿孔列 106, 108は複数ずつの切れ 目及び中間部位を有し、これら穿孔列 106, 108の中間部位は、図 9に示されている 穿孔列 80, 82の中間部位と同様に、対称軸線 Xに対して非対称に配置されている。 即ち、穿孔列 106, 108の各中間部位がその位置と対称軸線 Xとの間の距離に従い 、対称軸線 Xと直交する同一の線分上に並べられたとき、穿孔列 106, 108の中間部 位は前記同一の線分上に交互に配置されることになる。

更に、図 12のヒンジリツドパッケージは、対称軸線 X上にアパーチャ 110を有し、こ のアパーチャ 110に指を引っ掛けることで、ユーザはヒンジリツド 102を開くことができ る。この際、ヒンジリツド 102は、ァウタボックス 100から穿孔列 106, 108に沿って正 確且つ綺麗に分離される。

Claims

請求の範囲

[1] 棒状喫煙物品のためのヒンジリツドパッケージは、

開口端を有したァウタボックスと、

前記ァウタボックス内に収容されたインナパックであって、棒状喫煙物品の束と、こ の束を包み込むインナラッパとを含んだインナパックと、

前記ァウタボックスにおける前記開口端の後縁にヒンジ結合され、前記開口端を開 閉するためのリツドと、

前記ァウタボックスと前記リツドとを分離可能に接続する切り離し線であって、前記リ ッドが最初に開かれるとき、最初の切り取り開始位置を決定する脆弱部を含む、切り 離し線と

を備える。

[2] 請求項 1のヒンジリツドパッケージにおいて、

前記切り離し線は、前記ァウタボックスの前壁に略 U字形の切欠予定部を区画し、 前記切欠予定部は前記開口端の前縁の一部を含み、前記リツドが最初に開かれる 前、前記リツドの内面に接着されている。

[3] 請求項 2のヒンジリツドパッケージにお!/ヽて、

前記切り離し線は、前記 U字形をなした切欠予定部の両直線状側辺の一部を形成 する一対の穿孔列を含み、

各穿孔列は前記側辺に沿って間隔を存して配置された切れ目及び切れ目間に介 在する中間部位を有し、

前記一対の穿孔列の中間部位は、前記切欠予定部の中心を通過する軸線に関し 、互いに非対称に配置されている。

[4] 請求項 3のヒンジリツドパッケージにお!/ヽて、

前記切り離し線は、前記 U字形をなした前記切欠予定部の底を形成するベーススリ ットを更に含み、

前記ベーススリットと前記一対の穿孔列との間の領域の一方が前記脆弱部として形 成さされる。

[5] 請求項 4のヒンジリツドパッケージにお!/ヽて、 前記各穿孔列中の個々の中間部位はその位置が前記ベーススリットから離れるに 従って、増加された長さを有する。

[6] 請求項 5のヒンジリツドパッケージにお!/ヽて、

前記リツドは、前記ヒンジリツドパッケージが製造された直後に前記ァウタボックスの 前壁に重ね合わされ、且つ、前記切欠予定部に接着されたタンダを有する。

[7] 請求項 6のヒンジリツドパッケージにお!/ヽて、

前記リツドは、前記ヒンジリツドパッケージが製造された直後に前記ァウタボックスの 両側壁に重ね合わして接着された一対のラグと、これらラグと前記リツドとをそれぞれ 分離可能に接続する第 2切り離し線とを更に含む。

[8] 請求項 6のヒンジリツドパッケージにお!/ヽて、

前記ァウタボックスは、前記ヒンジリツドパッケージが製造された直後に前記リツドの 内面に重ね合わせて接着された一対のインナトップフラップと、これらインナトップフラ ップを前記ァウタボックスにおける前記開口端の両側縁に分離可能にそれぞれ接続 する第 3切り離し線とを更に含む。

[9] 請求項 3に記載されたァウタボックス及びリツドを成形するためのブランク。