JP4242843B2 - 棒状喫煙物品のためのタングリッド型パック及びそのブランク - Google Patents

Description

【技術分野】
【０００１】
本発明は、シガレットやフィルタシガレット等の棒状喫煙物品のためのタングリッド型パック及びそのブランクに関する。
【背景技術】
【０００２】
一般的なヒンジリッド型パックは、例えば特開平11-49134号公報に開示されている。この公報のパックは、インナフレーム及びアウタケーシングを有するボックスと、このボックスの開口端を開閉するリッドと、ボックス内に収容された内容物とを含む。インナフレームはアウタケーシングと協働してボックスの開口端を形成し、リッドは開口端の後縁、即ち、アウタケーシングにヒンジ結合されている。内容物は、複数の棒状喫煙物品の束と、この束を包み込んだ包材とを含む。
【０００３】
パックは透明なフィルムにより更に包み込まれ、このフィルム包装は開封テープを有する。
上述したフィルム包装はパックのトップ及びボトムに閉塞端面をそれぞれ有し、これら閉塞端面はフィルムの折込み及びヒートシールにより形成されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、ヒートシールの接着力は比較的弱く、このため、閉塞端面でのフィルムの折込みは容易に解放され、閉塞端面が悪戯により開かれてしまう虞がある。更に、この後、フィルムの再折込みにより閉塞端面を元の状態に戻すことも比較的に容易である。
上述したように閉塞端面が一旦開かれてしまうと、パックの開封もまた容易であるから、パックの内容物への悪戯が可能となる。
【０００５】
一方、パックのフィルム包装は、棒状喫煙物品の品質を長期に亘って維持する。しかしながら、フィルム包装を備えたパックの場合、棒状喫煙物品のための包装形態は前述した包材、パックのブランク及びフィルムを含む３重構造となっている。このような３重構造の包装形態は近年の省資源化の流れからみれば、過剰包装である。
本発明の目的は、悪戯防止機能を備えるとともにフィルム包装を必要としない棒状喫煙物品のためのタングリッド型パック及びそのブランクを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の目的を達成するため、本発明のタングリッド型パックは、
直方体形状をなし、前壁、開口端、両側壁、底壁及び前記前壁に形成された差込みスリットを有する、ボックスと、
前記ボックス内に収容された内容物であって、複数の棒状喫煙物品及び前記棒状喫煙物品を包み込む包材を有する、内容物と、
前記ボックスにおける前記開口端の後縁にセルフヒンジを介して結合され、前記開口端を開閉可能なタングリッドであって、
前記タングリッドの閉状態にて、前記ボックスの前記開口端を覆うリッド、前記リッドに折込み線を介して接続され、前記ボックスの前記前壁に前記差込みスリットを覆った状態で重ね合わすことができるタングを含む、タングリッドと、
前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるときには前記タングリッドと前記ボックスとの間を互いに分離可能に接続し、且つ、前記タングリッドが一旦開かれたときには前記タングリッドが既に開状態にあったことを痕跡として残すジョイントと
を具備し、
前記タングリッドは、前記タングの先端に前記差込みスリットを通じて前記ボックス内に差込み可能な差込み片を更に含み、
前記ジョイントは、前記ボックスの両側壁にそれぞれ接着された一対のガードラグと、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記各ガードラグを前記タングの対応する側の側縁に分離可能に接続する切り取り線とを含み、
前記切り取り線は、前記ボックスにおける対応する側の前記前壁と前記側壁との間の角に位置付けられていることを特徴とする。
【０００７】
上述したタングリッド型パックによれば、タングリッドが最初に開かれたとき、タングリッドはボックスに対し、ジョイントのガードラグから切り取り線に沿って分離される。ここでの分離は切り取り線の破断を伴うことから、破断された切り取り線により、ガードラグ及びタングリッド自体にタングリッドが既に開かれたことを示す痕跡が残る。このような痕跡は、内容物の棒状喫煙物品に対する悪戯を防止するうえで有効である。
【０００８】
一方、タングリッドが最初に開かれるまでの間、ボックスの差込みスリットはタングリッドにより覆われた状態にある。それ故、ボックス内の内容物が差込みスリットを通じて外気に晒されることも少なく、内容物内の棒状喫煙物品の品質維持に役立つ。このことは、パックのフィルム包装を不要にする。
タングリッドは、タングの先端に差込み片を有するので、タングリッドが一旦開かれてから再び閉じられたとき、差込み片は差込みスリットを通じてボックス内に差し込まれる。このような差込み片の差込みは、タングリッドをその閉位置に安定して保持する。
【０００９】
ボックスは、その前壁に形成され、開口端の前縁から込みスリットに向けて延びるアクセス開口及びアクセス開口を形成するために切り取り線を介して区画された開口予定領域の一方を含み、そして、包材は、アクセス開口に対応した部分に切り離し線により分離可能に区画された分離可能領域を含むことができる。この場合、パックは、タングの裏面と包材の分離可能領域とをアクセス開口又は開口予定領域を介して互いに接着する接着する第１糊塗布領域を更に含む。
【００１０】
上述したパックの場合、タングリッドが最初に開かれたとき、包材の分離可能領域は包材の残部から単独で切り離されるか、又は、開口予定領域の切り離しを伴い包材の残部から切り離され、内容物の棒材喫煙物品はボックスのアクセス開口を通じて外部に露出し、ボックスからの棒状喫煙物品の抜き取りが容易となる。
分離可能領域及び開口予定領域の切り離しは分離片を形成する。しかしながら、このような分離片はタングリッドの裏面に接着したままの状態で維持されるから、分離片が塵となることはない。
【００１１】
ボックスが開口予定領域を備えている場合、ボックスのアクセス開口は、タングリッドが最初に開かれることで形成される。それ故、パックの製造後、タングリッドが最初に開かれるまでの間、ボックスの前壁にはアクセス開口が存在しない。従って、このようなボックスはタングリッドと協働して内容物を効果的にシールすることができ、パックのフィルム包装を不要にする。
【００１２】
更に、内容物は、ボックスの開口端側に配置され、且つ、包材の折込みにより形成された上側閉塞端面を含んでおり、この上側閉塞端面は、一対のエンドフラップと、これらエンドフラップに順次重ね合わされたインナアウタフラップ及び前記分離可能領域の一部を形成するアウタフラップを有する。この場合、パックは、アウタフラップと前記リッドの裏面を互いに接着する第２糊塗布領域を更に含でいるのが好ましい。
【００１３】
包材の分離可能領域は第１及び第２糊塗布領域を介してタングリッドに接着されているので、分離可能領域の切り離しは更に容易且つ確実になる。
更に、内容物は、ボックスの一側壁側に配置され、且つ、包材の折込みにより形成された閉塞側面を含み、この閉塞側面は包材の両端縁を互いに重ね合わせて形成されている。この場合、パックは、閉塞側面とボックスの内面とを相互に接着する第３糊塗布領域を更に含んでいるのが好ましい。
【００１４】
また、内容物は、ボックスの底壁側に配置され、且つ、包材の折込みにより形成された下側閉塞端面を含み、この場合、バックは、下側閉塞端面とボックスの底壁とを相互に接着する第４糊塗布領域を更に含んでいるのが好ましい。
上述した第３及び第４糊塗布領域は、内容物のシール性を高め、パックのフィルム包装を不要にする。
【００１５】
好ましくは、前述した差込みスリットは、ボックスの前記開口端側に向けて開いた略Ｖ字形状をなす。このような差込みスリットによれば、ボックス内へのタングリッドの差込みが容易となる。
前述のジョイントは、ボックスの前壁に切り取り線を介して区画された切り抜き予定領域と、タングリッドに形成され、タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、切り抜き予定領域をタングリッドに接着させる第５糊塗布領域とを含むことができる。又は、ジョイントは、タングに切り取り線を介して区画された切り抜き予定領域と、ボックスの前壁に形成され、タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、切り抜き予定領域を前記前壁に接着させる第５糊塗布領域と含むことができる。
【００１６】
更に、ジョイントは、リッドの裏面に接着された一対の補強部材と、タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、補強部材をボックスの両側壁にそれぞれ切り取り可能に接続する切り取り線とを更に含むこともできる。
上述の切り抜き予定部又は補強部材のための切り取り線は、タングリッドが最初に開かれる際に破断され、この結果、タングリッドが既に開かれたことを示す痕跡がパックの外面に残される。
【００１７】
前述したガードラグ付きのパックのボックス及びリッドを成形するためのブランクは、
長手軸線と、
メインセクションであって、前記長手軸線に沿い互いに折込み線を介して隣接したリアパネル、アウタボトムパネル及びフロントパネルを有し、これらパネルが前記ボックスの後壁、底壁及び前壁をそれぞれ形成する、メインセクションと、
前記リアパネルの両側縁にそれぞれ折込み線を介して接続された一対のインナサイドフラップと、
前記アウタボトムパネルの両側に位置付けられ且つ前記各インナサイドフラップに折込み線を介して接続された一対のインナボトムフラップであって、これらインナボトムフラップは、前記ボックスの底壁のための補強部材を形成する、一対のインナボトムフラップと、
前記フロントパネルの両側縁にそれぞれ折込み線を介して接続された一対のアウタサイドフラップであって、これらアウタサイドフラップは対応する側の前記インナサイドフラップとともに、前記ボックスの側壁を形成する、一対のアウタサイドフラップと、
前記メインセクションから前記長手軸線に沿って延び、前記リアパネルにセルフヒンジとしての折込み線を介して接続されたサブセクションであって、前記サブセクションは、折込み線を介して区画されたアウタトップパネル及びタングパネルを有し、これらパネルが前記ボックスの前記リッド及び前記タングをそれぞれ形成する、サブセクションと、
前記タングパネルの両側縁にそれぞれ折込み線を兼用する切り取り線を介して接続された一対のラグフラップであって、これらラグフラップは、前記タングパネルに対して前記切り取り線に沿って折り込まれ、対応する側のアウタサイドフラップに接着されたとき、 前記ガードラグを形成する、一対のラグフラップと
を具備する。
【００１８】
この場合、ブランクは、アウタトップパネルの両側にそれぞれ配置された一対のインナトップフラップあって、これらインナトップフラップが対応する側の前記インナサイドフラップに折込み線を兼用する切り取り線を介して接続されている、一対のインナトップフラップを更に含むことができ、タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記インナトップフラップは前記タングリッドの前記リッドの裏面に接着される。
【発明の効果】
【００１９】
上述のタングリッド型パック及びそのブランクは、タングリッドのタングとガードラグとの間が切り取り線を介して接続されているので、タングリッドが最初に開かれたとき、切り取り線の破断はタング及びガードラグの双方にタングリッドが既に開かれたことを示す痕跡を残し、パックの内容物に対する悪戯防止に有効となる。
また、タングリッドが最初に開かれるまでの間、ボックスの差込みスリットはタングリッドにより覆われているので、タングリッドは内容物の品質維持にも役立ち、パックのためのフィルム包装を不要する。
【発明を実施するための最良の形態】
【００２０】
第１図及び第２図は、フィルタシガレットのためのタングリッド型パックを示す。
このパックは直方体形状のボックス２を含み、このボックス２は開口端４を有する。ボックス２内には内容物６が収容されており、この内容物６は、２０本のフィルタシガレットの束ＣＢと、このシガレット束ＣＢを包み込む包材８（第３図参照）とを含む。包材８は紙等からなるベース層と、このベース層の表面に形成された金属の薄膜とを有する。包材８は塵の分別廃棄処理の観点からみて、ボックス２と同様に可燃物として廃棄される。
【００２１】
具体的には、内容物６は包材８の折込み形態でみて、ダブルポイントエンドフォールドの両端面、即ち、閉塞端面１０，１２と、サイドロングシームの側面１４とを有する。
一方、ボックス２における開口端４の後端にはセルフヒンジを介してタングリッド１６が接続されており、タングリッド１６は開口端４を開閉可能である。タングリッド１６が閉位置にあるとき、タングリッド１６は開口端４を覆うリッド１８と、このリッド１８に折込み線を介して接続されたタング２２とを有し、タング２２はボックス２の前壁２０の一部を覆う。更に、タング２２の先端部は先細形状をなし、折込み線２４により区画された差込み片２６を有する。
【００２２】
更に、ボックス２の両側壁はガードラグ３０をそれぞれ有し、これらガードラグ３０は対応する側のボックス２の側壁に接着されている。タングリッド１６が未だ開かれていないとき、第１図に示されるように、これらガードラグ３０はタング２２の基部に切り取り線２８を介してそれぞれ接続された状態にある。しかしながら、タングリッド１６が最初に開かれたとき、タング２２は切り取り線２８にて、ガードラグ３０から分離される。
【００２３】
そして、タングリッド１６が最初に開かれたとき、第２図に示されているように、ボックス２の前壁２０にアクセス開口３２が形成される。このアクセス開口３２は略Ｕ字形状をなし、ボックス２の開口端４から延びている。
アクセス開口３２の形成と同時に、内容物６における包材８の一部が切り離され、これにより、内容物６のシガレット束ＣＢが部分的にアクセス開口３２を通じて露出する。この結果、内容物６内のフィルタシガレットはアクセス開口３２を通じて容易に抜き出すことができる。切り離される包材８の一部はアクセス開口３２と同様な形状を有する。
【００２４】
更に、タングリッド１６が開かれたとき、差込みスリット３４が露出し、この差込みスリット３４はボックス２の前壁２０に予め形成されている。タングリッド１６が最初に開かれるまでの間、タングリッド１６のタング２２は差込みスリット３４を覆った状態にある。
第２図から明らかなように差込みスリット３４は、アクセス開口３２に向けて開いた略Ｖ字形状をなし、タング２２の差込み片２６を容易に受け入れることができる。それ故、タングリッド１６が一旦開かれた後、タング２２の差込み片２６は差込みスリット３４を通じてボックス２内に差し込まれ、タングリッド１６は閉位置に保持される。なお、差込みスリット３４の形状はＶ字形状に限らず、凹形状であってよい。
【００２５】
前述したアクセス開口３２の形成及び包材８の切り離しを可能にするため、第３図に示されるように包材８には切り離し線３６が形成されている。この切り離し線３６は略Ｕ字形の穿孔列３６ａと、この穿孔列３６ａの両端からそれぞれ延びるスリット３６ｂを有する。穿孔列３６ａは、内容物６の上側閉塞端面１０側に位置付けられ、内容物６の前面を形成する包材８に領域を区画する。この領域はアクセス開口３２と同様な形状及び大きさを有する。スリット３６ｂは上側閉塞端面１０に位置付けられている。
【００２６】
より詳しくは、第３図から明らかなように上側閉塞端面１０は、左右のエンドフラップ４０と、これらエンドフラップ４０に順次重ね合わされたインナフラップ４２及びアウタフラップ４４とを含み、アウタフラップ４４はスリット３６ｂにより包材８の残部から予め分離されている。
第４図は包材８の展開図を示す。この展開図から明らかなようにアウタフラップ４４を形成する部分及びエンドフラップ４０を形成する部分はスリット３６ｂにより予め互いに分離されている。
【００２７】
切り離し線３６は、包材８に分離可能領域３８を区画し、分離可能領域３８は穿孔列３６ａにより区画された領域とアウタフラップ４４とを含む。なお、切り離し線３６はその全体が穿孔列から形成されていてもよい。なお、第４図中の破線は、包材８の折込み線を示し、これらの折込み線に従い包材はシガレット束ＣＢの回りに折り込まれ、内容物６が成形される。
【００２８】
第５図は、前述したボックス２及びタングリッド１６を成形するためのブランク４６を示す。
ブランク４６は、ボックス２を形成するメインセクション４６ｍと、タングリッド１６を形成するサブセクション４６ｓとを含む。これらセクション４６ｍ，４６ｓは前述したセルフヒンジを形成する破線の折込み線４８を介して互いに接続され、ブランク４６の長手軸線方向に隣接して配置されている。
【００２９】
以下の説明における他の折込み線は全て、第５図中に破線で示されている。
メインセクション４６ｍは２つの折込み線により、ブランク４６の長手方向でみて３つのパネルに区分されている。これらパネルはサブセクション４６ｓ側からリアパネル５０、アウタボトムパネル５２及びフロントパネル５４と称される。これらパネル５０，５２，５４はボックス２の後壁、底壁及び前壁２０をそれぞれ形成するための部分である。
【００３０】
リアパネル５０の両側縁には折込み線を介して一対のインナサイドフラップ５６が接続されており、これらインナサイドドフラップ５６の下縁には折込み線を介してインナボトムフラップ５８がそれぞれ接続されている。これらインナボトムフラップ５８はアウタボトムパネル５２の両側に配置され、アウタボトムパネル５２の補強部材を形成する。
フロントパネル５４の両側縁にも折込み線を介して一対のアウタサイドフラップ６０が接続されており、これらアウタサイドフラップ６０は対応する側のインナサイドフラップ５６と協働してボックス２の側壁を形成することができる。
【００３１】
サブセクション４６ｓは折込み線により２つのパネルに区画されており、これらパネルはリアパネル５０側からアウタトップパネル６２及びタングパネル６４と称される。アウタトップパネル６２はタングリッド１６のリッド１８を形成するための部分である。タングパネル６４は前述した差込み片２６及び折込み線２４を有する。
タングパネル６４の両側縁には切り取り線２８を介してラグフラップ６６がそれぞれ形成され、これらラブフラップ６６は前述のガードラグ３０を形成するための部分である。
【００３２】
また、アウタトップパネル６２の両側には一対のインナトップフラップ６８が配置されており、これらインナトップフラップ６８はインナサイドフラップ５６の上縁に切り取り線６９を介して接続されている。インナトップフラップ６８はリッド１８の補強部材となる部分である。
更に、フロントパネル５４には前述した差込みスリット３４及び切り取り線７０が予め形成されている。切り取り線７０はフロントパネル５４の下縁に開口予定領域７２を区画し、この開口予定領域７２は前述したアクセス開口３２を形成するための部分である。
【００３３】
前述したパネル及びフラップはその裏面の所定個所に糊塗布領域７４をそれぞれ有し、これら糊塗布領域７４は第５図中にハッチングを施して示されている。糊塗布領域７４は、パネル及び／又はフラップと内容物６との間の接続や、フラップ相互の接着に使用される。
上述糊塗布領域７４は通常のパックのブランクにも備えられているが、本発明のブランク４６には、糊塗布領域７４以外にも複数の糊塗布領域７６を新たに備えている。これら糊塗布領域７６もまたブランク４６の裏面にそれぞれ形成され、第５図中では網目のハッチングを施して示されている。
【００３４】
具体的には、糊塗布領域７６は、開口予定領域７２、アウタボトムパネル５２の両側縁部、内容物６のサイドシーム側に対応した一方のインナサイドフラップ５６、アウタトップパネル６２の両側縁部、一対のインナトップフラップ６８及び一対のラグフラップ６６に、それぞれ形成される。
糊塗布領域７６の働きは、第６図〜第８図を参照しながら以下に説明するパックの製造工程から明かとなる。
【００３５】
第６図に示されるように、ブランク４６の裏面上に先ず内容物６が供給される。この内容物６はリアパネル５０上に重ね合わされ、リアパネル５０の糊塗布領域７４は内容物６とリアパネル５０を相互に接着する。
この後、一対のインナサイドフラップ５６は内容物６の両側面に向けて折り込まれ、これら両側面に重ね合わされる。一方のインナサイドフラップ５６の糊塗布領域７６は内容物６の一側面と一方のインナサイドフラップ５６とを相互に接着し、他方のインナサイドフラップ５６の糊塗布領域７４は内容物６の他側面と他方のインナサイドフラップ５６とを相互に接着する。
【００３６】
第６図から明らかなように、インナサイドフラップ５６の折込み後、インナボトムフラップ５８及びインナトップフラップ６８は対応するインナサイドフラップ５６と同一の線上に並ぶ。
前述したように、一方のインナサイドフラップ５６は糊塗布領域７６を介して内容物６の閉塞側面１４（第３図参照）に接着されるので、閉塞側面１４のサイドシームを覆い、サイドシームの密封性を向上させる。
【００３７】
ここで、閉塞面１４のサイドシームは、シガレット束ＣＢの回りにＵ字状に巻付けられた包材８の両端縁をシガレット束ＣＢの側面上にて互いに重ね合わせることで得られている。
この後、第７図に示されるように、一対のインナボトムフラップ５８は内容物６の下側閉塞面１２に向けて折り込まれ、この下側閉塞面１２に重ね合わされる。また、インナボトムフラップ５８の折込みと同時に、一対のインナトップフラップ６８もまた切り取り線６９（第５図参照）から内容物６の上側閉塞端面１０（第３図参照）に向けて折り込まれ、上側閉塞端面１０上に重ね合わされる。インナトップフラップ６８の糊塗布領域７６は、そのインナトップフラップ６８と上側閉塞端面１０のアウタフラップ４４とを接着する。アウタフラップ４４に対する一対のインナトップフラップ６８の接着位置は第３図中、マークＭで示されている。
【００３８】
この後、第８図に示されるように、アウタボトムパネル５２はフロントパネル５４を伴い内容物６の下側閉塞面１２に向けて折り込まれ、この下側閉塞面１２に折込み済みのインナボトムフラップ５８を介して重ね合わされる。アウタボトムパネル５２の糊塗布領域７６はアウタボトムパネル５２と一対のインナボトムフラップ５８とを接着する。この時点で、ボックス２の底壁が形成される。
【００３９】
このように一対のインナボトムフラップ５８とアウタボトムパネル５２とが接着されていると、ボックス２の底壁は内容物６の密封性を向上させる。
この後、フロントパネル５４は一対のアウタサイドフラップ６０を伴い、内容物６の上面に向けて折り込まれ、内容物６の上面に重ね合わされる。フロントパネル５４の糊塗布領域７４はフロンパネル５４と内容物６とを互いに接着し、フロントパネル５４の糊塗布領域７６は、前述した開口予定領域７２と内容物６における包材８の分離可能領域３８とを互いに接着する。開口予定領域７２と分離可能領域７２との接着位置もまた第３図中、マークＭで示されている。
【００４０】
フロントパネル５４の折込みが完了すると、アウタトップパネル６２はタングパネル６４を伴い、内容物６の上側閉塞面１０に向けて折り込まれ、この上側閉塞面１０に折込み済みの一対のインナトップフラップ６８を介して重ね合わされる。アウタトップパネル６２の一対の糊塗布領域７６は、アウタトップパネル６２とインナトップフラップ６８とをそれぞれ接着する。この時点で、タングリッド１６のリッド１８が形成される。
【００４１】
ここで、アウタトップパネル６２が一対のインナトップフラップ６８を介して包材８のアウタフラップ４４に接着され、各インナトップフラップ６８が切り取り線６９を介して対応するインナサイドフラップ５６に接続されていることに留意すべきである。
この後、第８図に示されるように、タングパネル６４は内容物６の上面に向けて折り込まれ、既に折り込まれたフロントパネル５４上に重ね合わされ、そして、フロントパネル５４の差込みスリット３４を覆う。タングパネル６４の糊塗布領域７６は、タングパネル６４とフロントパネル５４の開口予定領域７２とを互い接着する。従って、タングパネル６４は開口予定領域７２を介して内容物６の分離可能領域３８に接着された状態となる。
【００４２】
タングパネル６４の折込みに伴い、一対のラグフラップ６６はフロントパネル５４のアウタサイドフラップ６０に重ね合わされ、タングフラップ６６糊塗布領域７６はタングフラップ６６と対応する側のアウタサイドフラップ６０とを互いに接着する。この状態は、第８図に示されている。
この後、第８図に示す状態から、一対のアウタサイドフラップ６０がラグフラップ６６を伴い、内容物６の両側面に向けて折り込まれ、既に折込み済みの一対のインナサイドフラップ５６上にそれぞれ重ね合わされる。各アウタサイドフラップ６０の糊塗布領域７４はそのアウタサイドフラップ６０と対応するインナサイドフラップ５６とを相互に接着する。この時点で、ボックス２の両側壁が形成され、第１図のパックの製造が完了する。パックの製造時、両側壁はガードラグ３０をそれぞれ有し、これらガードラグ３０は切り取り線２８を介してタングリッド１６に接続された状態にある。
【００４３】
上述したブランク４６の折込み手順は、通常のパックにおけるブランクの折込み手順と実質的に同一である。それ故、本発明のパックは、通常のパック包装機に糊塗布域７６のための糊塗布装置（図示しない）を追加するだけで、製造可能である。
本発明のパックが最初に開かれる際には、先ず、タングリッド１６のタング２２がボックス２の前壁２０から持ち上げられる。このタング２２の持ち上げに伴い、ボックス２の前壁２０から開口予定領域７２が切り取られ、前壁２０にアクセス開口３２が形成される。開口予定領域７２は糊塗布領域７６を介して内容物６の分離可能領域３８の一部にも接着されているので、分離可能領域３８もまた、切り離し線３６の穿孔列に沿って切り離される。
【００４４】
タング２２の持ち上げが更に進むと、タング２２は切り取り線２８に沿って一対のガードラグ３０から切り取られる。この後、タングリッド１６がそのセルフヒンジの回りに回動されると、リッド１８（一対のインナトップフラップ６８）は切り取り線６９に沿ってボックス２の両側壁（一対のインナサイドフラップ５６）から切り取られ（第１図参照）、ボックス２から自由な状態となる。
【００４５】
切り取り線２８，６９は何れもボックス２の外側に露出しているで、タング２２及びリッド１８がガードラグ３０及びボックス２の側壁から一旦切り取られると、切り取り線２８，６９がボックス２の外面にそれぞれ破断線として残る。このような破断線の痕跡は内容物６に対する悪戯を防止するうえで有効である。
第２図に示されるように、タングリッド１６がボックス２の開口端４を完全に開くと、内容物６のシガレット束ＣＢはボックス２のアクセス開口３２及び開口端４の一部を通じて外側に露出する。この結果、内容物６内のフィルタシガレットへのアクセスが許容され、ボックス２からフィルタシガレットを容易に取出すことができる。
【００４６】
上述した開口予定領域７２の切り取りや分離可能領域３８の切り離しは、これら領域７２，３８に対応した分離片７２ａ，３８ａを形成する。しかしながら、これら分離片７２ａ，３８ａは互いに糊塗布領域７６により接着された状態にあり、しかも、分離片７２ａはタング３２の裏面に糊塗布領域７６を介して接着された状態にある。従って、第２図に示されるように分離７２ａ，３８ａはタング３２の裏面に接着されたままの状態で維持される。
【００４７】
この結果、切欠片７２ａや分離片３８ａがパック本体２とは別体の塵として廃棄されることはなく、塵の削減を図ることができる。
また、分離可能領域３８のアウタフラップ４４は、リッド１８のインナトップフラップ６８に糊塗布領域７６を介して接着されているので、分離可能領域３８の切り離しは円滑になされる。アウタフラップ４４はリッド１８の内面（インナトップフラップ６８）に接着されているので、分離可能領域３８の一部がタングリッド１６からはみ出すようなこともない。
【００４８】
本発明は、上述の実施例に制約されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、一対のインナボトムフラップ５８はその裏面に糊塗布領域を有することができる。この場合、インナボトムフラップ５８は内容物６の下側閉塞端面１４に直接に接着し、下側閉塞面１４のシール性を高める。
また、ブランク４６は一対のインナトップフラップ６８を必ずしも必要としない。この場合、アウタトップパネル６２は内容物６における包材８のアウタフラップ４４に一対の糊塗布領域７６を介して接着される。
【００４９】
一方、上述の実施例では、タングリッド１６が最初に開かれたとき、ボックス２の前壁２０にアクセス開口３２が形成される。しかしながら、このようなアクセス開口３２はブランク４６のフロントパネル５４に予め形成されていてもよい。この場合、タングパネル６４が糊塗布領域７６を介して分離可能領域３８に接着されている。従って、タングリッド１６が最初に開かれたとき、第９図に示されるように分離可能領域３８のみが包材８から切り離され、分離片３８ａを形成する。この分離片３８ａはタングリッド１６の裏面に接着された状態で保持される。
【００５０】
更に、一対のガードラグ３０は、切り取り線２８に代えて、第１０図に示されるように脆弱な折込み線７８を介してタング２２に接続されていてもよい。この場合、タングリッド１６が最初に開かれたとき、第１１図に示されるようにタング２２は折込み線７８に沿ってガードラグ３０から破断され、破断線８０がタング２２及びガードラグ３０の双方に痕跡として残る。
【００５１】
また、第１２図に示されるパックは、タング２２の裏面に例えば円形の糊塗布領域８２を有する一方、ボックス２の前壁２０に円形の切り抜き予定領域８４を有することができる。切り抜き予定領域８４は切り取り線により区画され、アクセス開口３２（又は開口予定領域７２）と差込みスリット３４との間に位置付けられている。そして、パックが製造されたとき、タング２２は糊塗布領域８２を介して切り抜き予定領域８４に接着された状態にある。
【００５２】
この場合、タングリッド１６が最初に開かれたとき、第１３図に示されるようにタング２２の糊塗布領域８２は、前壁２０から切り抜き予定領域８４を切り取り、前壁２０に領域８４に対応した円形孔８６を形成する。この円形孔８６は、タングリッド１６が既に開かれたことを示す痕跡となる。従って、タングリッド１６が一旦開かれると、タングリッド１６はボックス２の前壁２０に最早接着されることはないので、内容物６のフィルタシガレットに対する悪戯を防止することができる。それ故、第１２図及び第１３図のタングリッド型パックの場合、前述した一対のガードラグ３０は必ずしも必要でない。
【００５３】
また、第１２図及び第１３図のパックの場合、タング２２が切り抜き予定領域８４を有し、ボックス２の前壁２０が糊塗布領域８２を有しいてもよい。この場合、タングリッド１６が一旦開かれると、タング２２に円形孔８６が形成されるから、この円形孔８６が悪戯を防止するための明瞭な痕跡となる。
更に、第１４図及び第１５図から明らかなように切り抜き予定領域８４は、糊塗布領域８２と同様な糊塗布領域８８に置換可能である。この場合にも、タングリッド１６が一旦開かれると、タングリッド１６はボックス２の前壁２０に最早接着されず、また、糊塗布領域８２，８８が互いに剥がれたことを示す痕跡が領域８２，８８の接着面に残る。従って、この場合にも、内容物６のフィルタシガレットに対する悪戯を防止する上で有効となる。この結果、第１４図及び第１５図のパックにあっても、一対のガードラグ３０は必ずしも必要ではない。
【図面の簡単な説明】
【００５４】
【第１図】 一実施例のタングリッド型パックの斜視図である。
【第２図】 第１図のパックが開かれた状態を示す斜視図である。
【第３図】 第１図のパック内に収容される内容物の斜視図である。
【第４図】 第３図の内容物の包材を展開して示した図である。
【第５図】 第１及び第２図のパックを成形するためのブランクを示した図である。
【第６図】 第５図のブランクの最初の折込みを示した図である。
【第７図】 第６図の状態からブランクの折込みが更に進んだ状態を示した図である。
【第８図】 第７図の状態からブランクの折込みが更に進んだ状態を示した図である。
【第９図】 変形例のタングリッド型パックの斜視図である。
【第１０図】 別の変形例のタングリッド型パックの斜視図である。
【第１１図】 第１０図のパックが開かれた状態を示す斜視図である。
【第１２図】 また、別の変形例のタングリッド型パックの斜視図である。
【第１３図】 第１２図のパックが開かれた状態を示す斜視図である。
【第１４図】 更に別の変形例のタングリッド形パックの斜視図である。
【第１５図】 第１４図のパックが開かれた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【００５５】
２ ボックス
４ 開口端
６ 内容物
８ 包材
１０ 上側閉塞端面
１２ 下側閉塞端面
１４ 側面（閉塞側面）
１６ タングリッド
１８ リッド
２２ タング
２６ 差込み片
２８ 切り取り線
３０ ガードラグ
３２ アクセス開口
３４ 差込みスリット
３８ 分離可能領域
４０ エンドフラップ
４２ インナフラップ
４４ アウタフラップ
４６ｍ メインセクション
４６ｓ サブセクション
５０ リアパネル
５２ アウタボトムパネル
５４ フロントパネル
５６ インナサイドフラップ
６０ アウタサイドフラップ
６２ アウタトップパネル
６４ タングパネル
６６ ラグフラップ
６８ インナトップフラップ（補強部材）
６９ 切り取り線
７２ 開口予定領域
７６ 糊塗布領域（第１〜第４糊塗布領域）
８２ 糊塗布領域（第５糊塗布領域）
８４ 切り抜き予定領域

Claims (13)

1. 直方体形状をなし、前壁、開口端、両側壁、底壁及び前記前壁に形成された差込みスリットを有する、ボックスと、
   前記ボックス内に収容された内容物であって、複数の棒状喫煙物品及び前記棒状喫煙物品を包み込む包材を有する、内容物と、
   前記ボックスにおける前記開口端の後縁にセルフヒンジを介して結合され、前記開口端を開閉可能なタングリッドであって、
   前記タングリッドの閉状態にて、前記ボックスの前記開口端を覆うリッド、前記リッドに折込み線を介して接続され、前記ボックスの前記前壁に前記差込みスリットを覆った状態で重ね合わすことができるタングを含む、タングリッドと、
   前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるときには前記タングリッドと前記ボックスとの間を互いに分離可能に接続し、且つ、前記タングリッドが一旦開かれたときには前記タングリッドが既に開状態にあったことを痕跡として残すジョイントと
   を具備し、
   前記タングリッドは、前記タングの先端に前記差込みスリットを通じて前記ボックス内に差込み可能な差込み片を更に含み、
   前記ジョイントは、前記ボックスの両側壁にそれぞれ接着された一対のガードラグと、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記各ガードラグを前記タングの対応する側の側縁に分離可能に接続する切り取り線とを含み、
   前記切り取り線は、前記ボックスにおける対応する側の前記前壁と前記側壁との間の角に位置付けられている、
   ことを特徴とする棒状喫煙物品のタングリッド型パック。
2. 前記ボックスは、前記前壁に形成され、前記開口端の前縁から前記差込みスリットに向けて延びるアクセス開口及び前記アクセス開口を形成するために切り取り線を介して区画された開口予定領域の一方を含み、
   前記包材は、前記アクセス開口に対応した部分に切り離し線により分離可能に区画された分離可能領域を含み、
   前記パックは、前記タングの裏面と前記包材の前記分離可能領域とを前記アクセス開口又は前記開口予定領域を介して互いに接着する接着する第１糊塗布領域を更に含む、
   請求項１に記載のタングリッド型パック。
3. 前記内容物は、前記ボックスの前記開口端側に配置され、且つ、前記包材の折込みにより形成された上側閉塞端面を含み、
   前記上側閉塞端面は、一対のエンドフラップと、これらエンドフラップに順次重ね合わされたインナアウタフラップ及び前記分離可能領域の一部を形成するアウタフラップを有し、
   前記パックは、前記アウタフラップと前記リッドの裏面を互いに接着する第２糊塗布領域を更に含む、請求項２に記載のタングリッド型パック。
4. 前記内容物は、前記ボックスの一側壁側に配置され、且つ、前記包材の折込みにより形成された閉塞側面を含み、前記閉塞側面は前記包材の両端縁を互いに重ね合わせて形成されている、
   前記パックは、前記閉塞側面と前記ボックスの内面とを相互に接着する第３糊塗布領域を更に含む、請求項３記載のタングリッド型パック。
5. 前記内容物は、前記ボックスの前記底壁側に配置され、且つ、前記包材の折込みにより形成された下側閉塞端面を含み、
   前記バックは、前記下側閉塞端面と前記ボックスの前記底壁とを相互に接着する第４糊塗布領域を更に含む、請求項３記載のタングリッド型パック。
6. 前記差込みスリットは、前記ボックスの前記開口端側に向けて開いた略Ｖ字形状をなしている、請求項１に記載のタングリッド型パック。
7. 前記ジョイントは、前記ボックスの前記前壁に切り取り線を介して区画された切り抜き予定領域と、前記タングリッドに形成され、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記切り抜き予定領域を前記タングリッドに接着させる第５糊塗布領域とを更に含む、請求項１に記載のタングリッド型パック。
8. 前記ジョイントは、前記タングに切り取り線を介して区画された切り抜き予定領域と、前記ボックスの前記前壁に形成され、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記切り抜き予定領域を前記前壁に接着させる第５糊塗布領域とを更に含む、請求項１に記載のタングリッド型パック。
9. 前記ジョイントは、前記リッドの裏面に接着された一対の補強部材と、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記補強部材を前記ボックスの前記両側壁にそれぞれ切り取り可能に接続する切り取り線とを更に含む、請求項１に記載のタングリッド型パック。
10. 前記ジョイントは、
    前記ボックスの前記前壁に切り取り線を介して区画された切り抜き予定領域と、
    前記タングリッドに形成され、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記切り抜き予定領域を前記タングリッドに接着させる第５糊塗布領域とを更に含む、請求項９に記載のタングリッド型パック。
11. 前記ジョイントは、
    前記タングに切り取り線を介して区画された切り抜き予定領域と、
    前記ボックスの前記前壁に形成され、前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記切り抜き予定領域を前記前壁に接着させる第５糊塗布領域とを更に含む、請求項９に記載のタングリッド型パック。
12. 請求項１のボックス及びタングリッドを成形するタングリッド型パックのためのブランクであって、
    長手軸線と、
    メインセクションであって、前記長手軸線に沿い互いに折込み線を介して隣接したリアパネル、アウタボトムパネル及びフロントパネルを有し、これらパネルが前記ボックスの後壁、底壁及び前壁をそれぞれ形成する、メインセクションと、
    前記リアパネルの両側縁にそれぞれ折込み線を介して接続された一対のインナサイドフラップと、
    前記アウタボトムパネルの両側に位置付けられ且つ前記各インナサイドフラップに折込み線を介して接続された一対のインナボトムフラップであって、これらインナボトムフラップは、前記ボックスの底壁のための補強部材を形成する、一対のインナボトムフラップと、
    前記フロントパネルの両側縁にそれぞれ折込み線を介して接続された一対のアウタサイドフラップであって、これらアウタサイドフラップは対応する側の前記インナサイドフラップとともに、前記ボックスの側壁を形成する、一対のアウタサイドフラップと、
    前記メインセクションから前記長手軸線に沿って延び、前記リアパネルにセルフヒンジとしての折込み線を介して接続されたサブセクションであって、前記サブセクションは、折込み線を介して区画されたアウタトップパネル及びタングパネルを有し、これらパネルが前記ボックスの前記リッド及び前記タングをそれぞれ形成する、サブセクションと、
    前記タングパネルの両側縁にそれぞれ折込み線を兼用する切り取り線を介して接続された一対のラグフラップであって、これらラグフラップは、前記タングパネルに対して前記切り取り線に沿って折り込まれ、対応する側のアウタサイドフラップに接着されたとき、前記ガードラグを形成する、一対のラグフラップと
    を具備したことを特徴とするタングリッド型パックのためのブランク。
13. 前記ブランクは、前記アウタトップパネルの両側にそれぞれ配置された一対のインナトップフラップあって、これらインナトップフラップが対応する側の前記インナサイドフラップに折込み線を兼用する切り取り線を介して接続されている、一対のインナトップフラップを更に含み、
    前記タングリッドが最初に開かれる前の状態にあるとき、前記インナトップフラップは前記タングリッドの前記リッドの裏面に前記接着されることを特徴とする請求項１２に記 載のタングリッド型パックのためのブランク。

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