WO2006048922A1

WO2006048922A1 - 整体機

Info

Publication number: WO2006048922A1
Application number: PCT/JP2004/016253
Authority: WO
Inventors: Kazuo Kagami
Original assignee: Kazuo Kagami
Priority date: 2004-11-02
Filing date: 2004-11-02
Publication date: 2006-05-11
Also published as: CN101039647A; AU2004324676A1; EP1810653A1; US20070260243A1

Description

整体機

技術分野

[0001] この発明は、身体の背骨や頸椎、骨盤、頭蓋骨等の歪みやズレを矯正するために

、施術者の指先等に代えて球体等の整体子を身体の患部に押し当てるようにした、主に業務用として使用する整体機に関する。

背景技術

[0002] 腰痛、肩凝り、内臓疾患、皮膚病等の全ての病気や疾患については、多くの場合、上記のような骨格構造の歪みが原因で引き起こされて、る。骨格構造と循環器系、内分泌系、呼吸器系等の他の臓器等との因果関係は、近代医学では学ぶことはないのに対して、東洋医学では長く研究してきた歴史がある。これによれば、主に手、特に親指を使って骨格構造の歪みが矯正される。

[0003] 整体術は、「人間の体を構造的に捉え、背骨や骨盤を中心とした骨格のズレを矯正することで万病を回復させることができる。」という考え方を基本とするもので、これによれば、 1、 2回の施術で矯正し治ることも珍しくないが、ズレゃ歪みがその人の生活習慣により、 10年、 20年かけて生じたために頑固であることがある。これは、身体のズレゃ歪みが細胞のレベルにまで影響を及ぼしているものと考えられる。

[0004] 本出願人においては、このように全身の細胞の異常情報を解除するためにも、数十分の間連続して、治療すべき部位を矯正しなければならないという考えに至った。しかし、 3kg力も 4kgの一定した力を手でカ卩えて骨格矯正をし続けることはほとんど不可能である。プロでさえ 10秒から 20秒で限界がくる。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] この発明は、上記のような考え方に基づいて、身体の指圧部位に強い力を持続的に掛け続けることができ、その指圧部位を一定範囲で自在に選定し得るば力りでなく、その力の量と方向性を容易に調整し得る整体機を提供することを課題とした。課題を解決するための手段 [0006] 上記の課題を解決するために、この発明は、位置決め可能な台車に塔状フレームを立設し、塔状フレームに、整体棒が保持される昇降支持体を上下調整可能に装着する他、整体棒の端に具備される整体子に対して重りの荷重を整体力として及ぼし得るように重り受けを吊り下げて上下動可能に装着してあることを特徴とする整体機を提供するものである。

[0007] 整体機を上記のように構成したから、これを使用するときには、患者の身体の大きさや姿勢、患部の位置等にしたがって昇降支持体の高さを調整し、重り受けには症状等にしたがって必要な重りを載せる。そうして患部に整体子を押し当てると、患部に重りに比例した押圧力が及ぶので、これを持続させることにより骨格の頑固な歪みも容易に矯正することができる。

[0008] 塔状フレームは、一対の二股垂直レール力もなるものであると（請求項 2, 3)、上端に手を掛けて移動しやすく取り扱いが簡便となる。また、ワイヤーで重り受けを吊り下げると (請求項 2以下）、簡単な構造により重りの力が整体子に及びやすくなる。さらに、昇降支持体に有する整体棒のスライド保持器により、整体子が下押しに作用することもあり（請求項 2,請求項 4)、直進方向の押しに作用することもある（請求項 3, 4)

[0009] また、整体子について、純銅または純度の高い銅塊体の表面に、ニッケルとロジゥムとの合金からなるメツキ層を形成すると (請求項 5,特に請求項 6の場合）、そのメッキ層の存在により純銅以上に体内電流を促進させることができ、押圧との相乗効果により矯正の効果を一層高めることができる。

発明の効果

[0010] 以上説明したように、この発明の整体機によれば、重りの量により身体の患部としての矯正部位に強い力を持続的に掛けつづけることができ、昇降支持体の高さ位置を調整してその矯正部位を自在に選定し得るば力りでなぐその力の量と方向性を容易に調整し得るため、生活習慣を原因とする骨格構造の頑固な歪みやズレを時間をかけながら容易に矯正できると!、う優れた効果がある。

発明を実施するための最良の形態

[0011] 図面はいずれもこの発明に係る実施形態を示したものであるが（請求項 1)、具体的には図 1が請求項 2、図 2が請求項 3、図 3が請求項 4、図 4が請求項 5, 6に該当する

[0012] 請求項 2に係る整体機は、図 1に示すように、台車 1に左右一対の二股垂直レール 5a, 5aからなる塔状フレーム 5を立設し、塔状フレーム 5に、整体棒 7が取り付けられる昇降支持体 6と、重り受け 9とが両二股垂直レール 5a, 5aの間をガイドとして上下移動可能に保持され、重り受け 9が昇降支持体 6にワイヤー 11で吊り下げられる。

[0013] なお、台車 1を位置決めしやすくするために、台車 1にレールガイド棒 8が突出長が調整されるように具備され、指圧ベットの回りに配設されるガイドレール 2と係合するようにそれに係合部 16が設けられ、レールガイド棒 8を固定する押すネジ 19が台車 1 に具備される。また、台車 1には各四隅にキャスター 15, 15, · ·が装着される。

[0014] 塔状フレーム 5は、その構成部材である左右一対の二股垂直レール 5a, 5aが上端部で逆 U字形に反転しそれより下方が平行となっているもので、そのため、上端部に手を掛けて取り扱いやすい。この二股垂直レール 5a, 5aの下端が台車 1に固定されているが、両方の間隔を保持するために、逆 U字形の箇所に近い上端部の前後両側に連結板 17, 17をネジ止めし、また、中間部にも連結板 18, 18をネジ止めするとともに、その両連結板 18, 18の間に中間部板 21を架設してネジで止めてある。昇降支持体 6が上端の連結板 17, 17とこの中間部板 21との間において上下するようにその間が開放され、中間部板 21には中央に昇降支持体 6から下がるワイヤー 11の通し穴 23が設けてある。

[0015] 昇降支持体 6は、後側で両二股垂直レール 5a, 5aの間をガイドとして（P方向へ）昇降するガイドブロック 6aと、それに支点ピン 24で軸支されるスライド保持器 6bとからなるもので、ガイドブロック 6aは、その対の雌ネジ板 20に螺入される雄ネジ 22で締め付けられ、二股垂直レール 5a, 5aに雌ネジ板 20とで挟み固定されるようになっている。一方、スライド保持器 6bは、本体がブロック状であって前記の如く支点ピン 24でガイドブロック 6aに取り付けられる力スライドレール 28がー体に固着される。このスライドレール 28は、整体棒 7を下面に摺り合わせて保持するもので、先端に整体棒 7が貫通して保持される端面板 30が固着される。

[0016] 整体棒 7は、スライドレール 28の下面にスライドするように、端面板 30の他にスライド保持器 6bの本体にスライド可能に貫通され、その本体に押すネジ 34が固定のために設けられ、常時中央に位置する端面板 30にワイヤー 11を接続してある。また、整体棒 7の前端の取付端子 36にネジで整体子 35が取り付けられて、る（図 4参照)。以上から、整体棒 7について高さ調整 (P方向）、長さ調整 (R方向）、角度調整 (S方向）されることになり、こうして整体子 35が身体 Bの患部に具合良く当たるよう適切に使用され得る。

[0017] 重り受け 9は、両側力も力も板状の重り 10を出し入れできるように、金属板により左右両開口の矩形の枠形に形成したもので、塔状フレーム 5との係合板 37に垂設され、係合板 37の中央にワイヤー 11を長さ調整できる連結金具 40が取り付けられる。また、重り受け 9の両端 44, 44が塔状フレーム 5と係合するようになっており、ワイヤー 11 に吊り下がりながら整体棒 7の揺動に従って上下方向（Q方向）に垂直移動する。

[0018] 請求項 3に係る整体機は、図 2に示すように、塔状フレーム 5が同じく逆 U字形の二股垂直レール 5a, 5aからなるもので、それが台車 1に立設されて構築される等、前記実施形態のものとほ同じ構造であるので、同符号を付して説明を省略する。異なつている点は、昇降支持体 6およびそれに付属する整体棒 7等が主である。

[0019] 昇降支持体 6は、ガイドブロック 6aとスライド保持器 6bとからなるものである力スライド保持器 6bは、整体棒 7が通る長手の角筒形であって、両端部が両二股垂直レール 5a, 5aに挟まれて少し外へ突き出ており、水平に上下するようにガイドブロック 6a に固定されている。そして、整体棒 7の前端には整体子 35がネジにより着脱可能に取り付けられる。また、後端にも整体子 35が取り付けられ、それには長いボルトネジ 3 8が取り付けられ、それが整体棒 7から垂下して取り付けられる。

[0020] スライド保持器 6bには中間にワイヤー 11を掛ける滑車 45が取り付けられ、整体棒 7 の後端部にワイヤー 11を長さ調整可能に止める連結金具 47が取り付けられているので、重り受け 9に乗せられた重り 10の荷重が整体棒 7を前方へ押すことになつて、その押す力で整体子 35が身体 Bに押圧される。

[0021] 請求項 4に係る整体機は、図 3に示すように、台車 1に塔状フレーム 5が立設される力それが直な左右一対の支柱 5b, 5bで構成され、これに昇降支持体 6を装着し、昇降支持体 6に整体棒 7がスライド可能で且つ揺動可能に取り付けられる。 [0022] 昇降支持体 6は、両支柱 5b, 5bにそれぞれ挿入されるガイドブロック 6a, 6aの間に円筒形のスライド保持器 6bを揺動可能に軸支したもので、整体棒 7の両端には雄ネジの軸 49, 49を介してそれぞれ整体子 35, 35が取り付けられる。スライド保持器 6b と一体の軸受金具 51の回転軸（図示省略)を中心に整体棒 7が上下に揺動するけれども、その回転軸にワイヤー 11を掛け、整体棒 7の後端部にワイヤー 11を止める連結金具 47が取り付けられるので、図 2のものと同様に、重り受け 9に載せた重り 10の荷重で整体棒 7が前方 (矢印 R参照)へ押されることになる。

[0023] 前方押しのために連結金具 47を取り付けるために、整体棒 7の後端部に取付け片 43が垂設される。また、スライド保持器 6bの前端にも連結金具 47を掛止する取付け片 48が垂設されるので、これにワイヤー 11を掛けると、整体棒 7を下に（S方向へ)押すことになる。なお、スライド保持器 6bには、不使用の際に整体棒 7を止めるための押すネジ 53が取り付けられている。その他については、前述の実施形態のものとほ同じであるので、同符号を付して説明を省略する。

[0024] 以上の各実施形態において、整体子 35には体内電流を促進させる金属触子が用いられている（請求項 5, 6)。これについては、図 4および図 5について説明する。

[0025] その体内電流を促進させる金属触子としての整体子 35は、純銅の銅塊体 55に-ッケル（Ni)とロジウム（Rh)との合金でメツキを施し、銅塊体 55の表面にその合金のメッキ層 57が形成されている。銅塊体 1には 100%の純銅の塊を切削して球状に形成したものを使用し、メツキ層 3の合金組成については、種々の実験の結果、その中で最良と思われる素材について、ノックグランドスペクトルによる分析により、ニッケルが 5 3. 07重量％(原子％; 66. 466)、ロジウム力 6. 93重量％(原子％; 33. 534)であることが分力つた。図 5がその分析結果を示す。

[0026] 純銅については、無酸素銅、タフピッチ銅、リン脱酸銅の製造方法があり、そのいずれによる純銅を使用しても良いが、無酸素銅は、還元性雰囲気中で脱酸、あるいは真空溶解することで含有酸素量を低下させたもので、水素脆性を起こすおそれがなぐ不純物元素も少ないことから、この製法による純銅を最適として採用した。

[0027] しかし、タフピッチ銅は、電気、熱の伝導性に優れて!/ヽるので、体内電流を促進させる点で望ましい。また、展延性、絞り加工性、耐候性が良いことから、単に球体のような形状に限られることはなぐエアリング等の身廻品のように複雑な形状の金属触子の製造に適している。ただし、還元性雰囲気中で加熱すると水素脆性を起こす欠点力 Sある。リン脱酸銅は、リンを脱酸素剤として使用し、含有酸素量を低下させたので、水素脆性を起こすおそれはないがタフピッチ銅に比べて導電率はや、低下する欠点がある。

図面の簡単な説明

[0028] [図 1]この発明に係る一実施の形態を示す整体機の斜視図である。

[図 2]他の実施形態を示す整体機の斜視図である。

[図 3]さらに他の実施形態を示す整体機の斜視図である。

[図 4]この発明に係る整体子の断面図である。

[図 5]同実施形態における体内電流を促進させる整体子におけるメツキ層の金属組成を検出したスペクトル分析結果を示す図である。

符号の説明

[0029] 1 台車

5 塔状フレーム

5a 二股垂直レーノレ

5b 支柱

6 昇降支持体

6a スライド保持器

7 整体棒

9 重り受け

10 重り

11 ワイヤー

35 整体子

47 連結金具

55 銅塊体

57 メツキ層

Claims

請求の範囲

[1] 位置決め可能な台車に塔状フレームを立設し、塔状フレームに、整体棒が保持される昇降支持体を上下調整可能に装着する他、整体棒の端に具備される整体子に対して重りの荷重を整体力として及ぼし得るように重り受けを吊り下げて上下動可能に装着してあることを特徴とする整体機。

[2] 塔状フレームが上端で反転する一対の二股垂直レールを昇降支持体と重り受けとのガイドとなるように左右に間隔をおいて並設してなり、整体棒が両二股垂直レールの間に挟まれて前後両側へ突出され、それを支持する昇降支持体が両二股垂直レールの後端レール間に上下調整可能に保持され、その昇降支持体が整体棒のスライド保持器を上下揺動可能に設けてなり、重り受けをワイヤーで昇降支持体のスライド保持器に吊り下げることにより、重りの重量で整体子に下へ押す力が及ぶように構成したことを特徴とする請求項 1記載の整体機。

[3] 塔状フレームが上端で反転する一対の二股垂直レールを昇降支持体と重り受けとのガイドとなるように左右に間隔をおいて並設してなり、整体棒が両二股垂直レールの間に挟まれて前後両側へ突出され、それを支持する昇降支持体が両二股垂直レールに上下調整可能に保持され、その昇降支持体が整体棒のスライド保持器を設けてなり、重りで整体棒にスライド方向の付勢力を及ぼすために、スライド保持器にワイヤーが掛カる滑車を取り付け、ワイヤーで重り受けを吊り下げ得るように整体棒の一端部または両端部にワイヤーが止められる連結金具を取り付けたことを特徴とする請求項 1記載の整体機。

[4] 塔状フレームが垂直な一対の支柱を昇降支持体と重り受けとのガイドとなるように左右に間隔をおいて並設してなり、整体棒が両支柱の間から前後両側へ突出され、それを支持する昇降支持体が両支柱に挿入されることにより上下調整可能に保持され、その昇降支持体が整体棒のスライド保持器を上下揺動可能に軸支してなり、重りで整体棒にスライド方向の付勢力を及ぼすために、スライド保持器に掛けたワイヤーで重り受けを吊り下げ得るように、整体棒の一端部または両端部にワイヤーが止められる連結金具を取り付けたことを特徴とする請求項 1記載の整体機。

[5] 整体子について、純銅または純度の高い銅塊体の表面に、ニッケルとロジウムとの合金力なるメツキ層を形成したことを特徴とする請求項 1, 2, 3または 4記載の整体機。

銅塊体の銅の割合が重量 95%以上、メツキ層のニッケルとロジウムとの割合については、ニッケルが 40— 60重量⁰ /₀、ロジウムが重量 40— 60%の範囲にあることを特徴とする請求項 5記載の整体機。