WO2006046448A1

WO2006046448A1 - 釘打機および釘打機のマガジン

Info

Publication number: WO2006046448A1
Application number: PCT/JP2005/019201
Authority: WO
Inventors: Tatsushi Ogawa; Yoshihiko Kondo
Original assignee: Max Co., Ltd.
Priority date: 2004-10-28
Filing date: 2005-10-19
Publication date: 2006-05-04
Also published as: CA2585837A1; AU2005298122A1; JP2006123064A; US20070251971A1; EP1806208A1

Abstract

　マガジン５は、マガジン本体１１と該マガジン本体１１に対して摺動可能なスライダ１２とによって構成される。マガジン本体１１とスライダ１１との間に連結釘を収容する釘収容部１６が形成される。マガジン本体１１に釘の軸部先端側を射出口内へ誘導案内するガイド片１７が設けられる。釘の頭部を案内する頭部ガイド部材２１が、マガジン本体１１の長手方向に沿って摺動可能に配置される。スライダ１２のマガジン本体１１に対する摺動作動に伴って、頭部ガイド部材２１が、マガジン本体１１に対して摺動する。

Description

明細書

釘打機および釘打機のマガジン

技術分野

[0001] 本発明は、多数の釘を平行に並べて連結した連結釘を射出口に連結された直鞘状のマガジン内に装填するとともに、該連結釘をマガジン内で前方に移送して射出口内へ順次供給し、射出口内へ供給された連結釘の先頭の釘を射出口内を摺動駆動するドライバによって打撃して射出ロカ打ち出すようにした釘打機、および、釘打機のマガジンに関する。

背景技術

[0002] 動力駆動釘打機では、多数の釘を各釘の軸部が互いに並行となる状態で並べるとともに各釘の軸部間を連結帯によって互いに連結した連結釘が使用される。マガジン内に装填された連結釘はマガジンの前方に形成されている射出口内へ順次供給される。圧縮空気等の動力によって駆動されるドライバによって、射出口内に供給された釘が打撃され、射出口の前端側に配置されている被打込材へ釘が打ち込まれる。一般の釘では一端側に拡径された頭部が形成されている。しカゝしながら、特に、住宅建築物の内装材の施工や家具の製造工程等では、一端側に拡大された頭部が全く形成されてヽな、か又は極小さヽ頭部が形成された仕上げ用釘が使用される。仕上げ用釘を使用すると、釘打ち施工後に打ち込んだ釘の頭部が被打込材の表面に目立たない。このような仕上げ用釘では、隣接した釘の軸部同士が互いに密着して並べられてこの釘の軸部間に接着剤を塗布して直状の連結釘として形成されている。

[0003] 特開平 09— 109052は、上記のような直状の連結釘を使用する釘打機のマガジンを開示する。特開平 09— 109052のマガジンは、釘打機のノーズ部に取り付けられて、るマガジン本体と、このマガジン本体の側面にスライド可能に支持されて！、るスライダとによって形成される。このマガジン本体とスライダの間に直状の連結釘を収容する釘収容部が形成される。マガジン本体に対してスライダを後方へスライド移動させることによって、前記釘収容部が開放されるとともに、プッシャが後方へ移動され、釘収容部内へ連結釘が装填可能となる。前記マガジンでは、釘収容部の側面を形成しているマガジン本体とスライダの両方の面に、釘収容部内へ露出する金属製のガイド部材が設けられる。このガイド部材によって、連結釘がノーズ部の射出口へ供給案内される。

[0004] 上記のように、連結釘をマガジン本体とスライダに形成したガイド部材によって案内させる構造では、マガジン本体とスライダ間の寸法公差等によって生ずるガタ等によって、連結釘の先頭の釘がマガジンの釘収容部力ノーズ部の射出口内への入り口部に引つ力かって射出口内へ供給できなくなることがある。これに対応するため、先行技術ではな、本願の関連技術にぉ、ては、マガジン本体側に連結釘の先端とスライダ側に面した先端側の側面をガイドさせるガイド片が形成される。このマガジンにおいては、マガジン本体とスライダ間の寸法のばらつき等に関係なぐマガジン本体側の寸法設定で連結釘が射出口内へ確実に誘導案内される。

[0005] この関連技術のマガジンにおいては、マガジンに装填される最大寸法の釘は、連結釘の先端が前記マガジンに形成したガイド片によって、又、連結釘の頭部側はスライダ側によってガイドされる。アルミニウムの押し出し成型等によって生産されるマガジン本体とスライダとは、両者間の寸法公差が大きく設定されている。このため、連結釘をガイドする寸法が安定しておらず連結釘が釘収容部内で揺動できる。この結果、射出口内へ供給された先頭の釘がドライバによって打撃される際に、先頭の釘の先端が射出口の後方側へ向くように連結釘が収容部内で傾いてしまうことがある。このように、連結釘が収容部内で傾いてしまうと釘が座屈して射出口内で詰まったりしてしまうことがある。

[0006] また、上記関連技術のマガジンでは、マガジン本体側に連結釘の先端側部分を案内するガイド片を一体に形成している。このため、連結釘は、マガジン本体の内側面に沿って上方力マガジン本体の釘収容部内へ装填される。この結果、マガジン本体側に連結釘の頭部側をガイドさせるガイド部材をマガジン本体の長手方向に沿って釘収容部の上方へ突出形成してしまうと連結釘の装填ができなくなる。又、連結釘の装填の操作性を維持するために上記ガイド部材をノーズ部に接近させて短く形成した場合には、連結釘のガイドが充分に発揮できず、連結釘の傾きを防止することができない。

発明の開示

[0007] 本発明の一または一以上の実施例は、連結釘の装填性を損なうことなぐマガジン内に装填された連結釘の先端と頭部側を連結釘がマガジン内で傾斜することがな、ように確実にガイドさせることが可能な釘ガイド機能を有する、釘打機およびマガジンを提供する。

[0008] 本発明の一または一以上の実施例によれば、釘打機のマガジンは、マガジン本体と、前記マガジン本体に対して摺動可能なスライダと、前記マガジン本体と前記スライダとの相対する内側面の間に形成され、連結釘を収容する釘収容部と、前記釘収容部内に装填された釘の軸部先端側を誘導案内するガイド片と、前記マガジン本体の長手方向に沿って摺動可能に配置され、前記釘収容部内に装填された釘の頭部を案内する頭部ガイド部材と、を備える。前記頭部ガイド部材は、スライダのマガジン本体に対する摺動作動に伴って、マガジン本体に対して摺動移動する。

[0009] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、スライダは、アルミニウム合金または合成樹脂で形成され、前記頭部ガイド部材は、鋼材で形成される。

[0010] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記釘打機のマガジンは、更に、前記釘収容部内に装填された釘を前方に押圧する複数のプッシャ、を備える。前記複数のプッシャは、釘軸の長さ方向に沿って複数設けられる。

[0011] 更に、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記複数のプッシャは、複数のパネによって、それぞれ独立して前方に押圧される。

[0012] 更に、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記複数のプッシャは、前記スライダに設けられ、前記複数のプッシャの内の少なくとも 1つの側縁は、前記マガジン本体に長手方向に沿って形成された溝に収容される。

[0013] 更に、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記スライダが前記マガジン本体の後方側へスライドするときに、前記複数のプッシャはスライダとともに後方へ移動し、前記スライダが前記マガジン本体の前方へスライドするときに、前記複数のプッシャの前端縁が釘の軸部と係合して、釘を前方へ押圧する。

[0014] 更に、本発明の一または一以上の実施例によれば、釘収納部内に装填された釘の頭部よりも上方に配置された前記複数のプッシャの一部は、前記スライダが前方ヘスライドするときに、前記溝内を前端まで移動して、前記釘の上方に位置し、前記釘が釘収納部内で上方へ移動することを規制する。

[0015] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記釘打機のマガジンは、更に、前記マガジン本体の上部に長手方向に沿って形成されたガイド溝と、前記スライダの上部に設けられ、前記ガイド溝と係合する係合片と、を備える。前記係合片が前記ガイド溝をスライドすることによって、前記スライダが前記マガジン本体に対してスライドする。

[0016] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記釘打機のマガジンは、更に、前記スライダの係合片の一部を切り欠き形成した切欠部と、前記頭部ガイド部材に形成された突片と、を備える。前記頭部ガイド部材は、前記ガイド溝にスライド可能に取り付けられ、前記突片は、前記切欠部に係合する。

[0017] また、本発明の一または一以上の実施例によれば、前記連結釘は、多数の釘の軸部を互いに密着させて平面状に並べるとともに、隣接した軸部間を接着剤によつて接着して直状に連結して、形成される。

[0018] 本発明の一または一以上の実施例によれば、釘打機は、打撃機構を収容しているハウジングと、前記ハウジングの下方に取り付けられるとともに釘を被打込材へ向けて打込み案内する射出口を形成しているノーズ部と、互いに連結された多数の釘を収容するとともに該釘を前記射出口へ供給するマガジンと、を備える。この釘打機において、前記マガジンは、前端部が前記ノーズ部に連結保持されるマガジン本体と、前記マガジン本体に対して摺動可能なスライダと、前記マガジン本体とスライダとの相対する内側面の間に形成され、連結釘を収容する釘収容部と、前記釘収容部内に装填された釘の軸部先端側を前記射出口内へ誘導案内するガイド片と、マガジン本体の長手方向に沿って摺動可能に配置され、前記釘収容部内に装填された釘の頭部を案内する頭部ガイド部材と、を備える。また、前記スライダのマガジン本体に対する摺動作動に伴って、前記頭部ガイド部材がマガジン本体に対して摺動する。

[0019] 本発明によれば、マガジンを前端部が前記ノーズ部に連結保持されて、るマガジン本体と該マガジン本体に対して摺動可能に保持されているスライダとによって構成するとともに、前記マガジン本体とスライダとの相対する内側面の間に連結釘を収容する釘収容部を形成して、前記マガジン本体に前記釘収容部内に装填された釘の軸部先端側を前記射出口内へ誘導案内するガイド片を形成し、更に、前記マガジン本体に、前記釘収容部内に装填された連結釘の頭部を案内する頭部ガイド部材をマガジン本体の長手方向に沿って摺動可能に配置し、スライダのマガジン本体に対する摺動作動に伴って前記頭部ガイド部材をマガジン本体に対して摺動移動させるようにしているので、頭部ガイド部材をスライダと別部品で形成でき、この頭部ガイド部材を耐摩耗性の大きい金属で形成することによって、摩耗を防止でき、又、摩耗によってガイド性能が低下した場合には頭部ガイド部材のみを交換することにより高い釘のガイド精度を高い長く間維持できる。また、頭部ガイド部材をスライダと一緒にマガジン本体の後方側へスライド移動させるようにして、るので、連結釘釘収容部の上方から容易に装填することができる。

その他の特徴および効果は、実施例の記載および添付のクレームより明白である。

図面の簡単な説明

[0020] [図 1]図 1は釘打機の側面図

[図 2]図 2はマガジン本体に対してスライダを少しだけ後方側へ移動させた状態のマガジンを示す側面図

[図 3]図 3は図 2における A— A線上の断面図

[図 4]図 4は図 2における B— B線上の断面図

[図 5]図 5は図 2における C C線上の断面図

[図 6]図 6はマガジン本体とスライダの後部の形状を示す分解斜視図

[図 7]図 7は図 2のマガジンの連結釘が装填された状態を示す縦断側面図

[図 8]図 8は図 7における D— D線上の断面図

[図 9]図 9は図 2のマガジンへ連結釘を装填している状態の側面図

[図 10]図 10は図 9における E— E線上の断面図

符号の説明

[0021] 5 マガジン 11 マガジン本体

12 スライダ

14 ガイド溝

16 釘収容部

17 ガイド片

21 頭部ガイド部材

発明を実施するための最良の形態

[0022] 以下、図面に従い、本発明の実施例を説明する。

実施例 1

[0023] 図 1は、釘打機の一例としての圧縮空気を駆動源とした釘打機を示す。該釘打機 1は、ピストン'シリンダ機構等力もなる打撃機構を収容するとともに後方に向けて釘打機 1を把持するためのグリップ部 3を一体に形成しているハウジング 2と、このハウジング 2の下方に取り付けられるとともに釘を被打込材へ向けて打ち込み案内する射出口を形成しているノーズ部 4と、多数の釘を収容するとともに前記グリップ部 3の後端と前記ノーズ部 4によって支持されているマガジン 5によって構成されている。マガジン 5内に収容されている釘をノーズ部 4に形成されている射出口内へ順次供給し、グリップ部 3の基部下面側に形成されているトリガレバー 6を操作することによって前記打撃機構が駆動されて射出口内に供給された釘をノーズ部 4の先端に配置されて V、る被打込材へ向けて射出口から打ち出すようにして、る。

[0024] 図 2及び図 3に示すように、前記ノーズ部 4は前記ハウジング 2の下端に取り付けられて、るドライバガイド 7とこのドライバガイド 7の後方側に密着して配置されてヽるウェアプレート 8によって構成されており、両者の間に釘を被打込材へ向けて打込み案内する射出口 9が形成されている。上記釘打機 1で使用される釘は、一端側に拡径した頭部が形成されてな!/、仕上げ用の釘であり、多数の釘の軸部を互いに密着させて平面状に並べるとともに隣接した軸部間を接着剤によって接着して直状に連結された連結釘として形成されている。前記ウェアフレート 8には上記連結釘をゥェァプレート 8の後方側から射出口 9内へ供給するための開口 10が形成されている。

[0025] 上記連結釘が装填されるマガジン 5は、前端部が前記ウェアプレート 8の後方側の面に取り付けられるとともに後端部が前記グリップ部 3の後部によって支持されて V、るマガジン本体 11と、上記マガジン本体 11に対して釘の供給方向に沿って摺動可能に支持されているスライダ 12によって構成されている。図 4に示すように、スライダ 12の下端部には前記マガジン本体 11の下端縁を抱え込むように係合するフック部 13が形成されており、更に、スライダ 12の上辺には前記マガジン本体 11の上辺に長手方向に沿って形成されているガイド溝 14内と係合する係合片 15が形成されており、これらのフック部 13と係合片 15をマガジン本体の下端縁とガイド溝 14とに各々係合させることによってスライダ 12がマガジン本体 11に対して長手方向に摺動可能に支持されている。

[0026] 前記マガジン本体 11とスライダ 12との対向した面との間には前記連結釘を収容する釘収容部 16が形成されており、スライダ 12をマガジン本体 11に対して後方へスライド移動させることにより、前記釘収容部 16を形成しているマガジン本体 11側の内側面を開放させてこのマガジン本体 11の内側面に沿わせて連結釘を装填することができるようにして、る。この釘収容部 16の前端部は前記ウェアプレート 8に形成された開口 10に連続されており、前記釘収容部 16によって連結釘をノーズ部 4の射出口 9内へ誘導案内させるようにして、る。

[0027] 前記釘収容部 16を形成しているマガジン本体 11の内側面には、釘収容部 16 内に収容された連結釘の軸部先端を支持するとともに該連結釘のスライダ 12側に面した側面を前記開口 10へ向けて誘導案内するガイド片 17が形成されている。このガイド片 17には釘収容部 16に収容された連結釘の軸部先端を支持する係合面 17aとマガジン本体 11の内面と釘の軸部を収容可能な間隙を隔てて配置されたガイド面 1 7bが形成されており、これらの係合面 17aとガイド面 17bによって釘収容部 16内に装填された連結釘を前記ウェアプレート 8に形成された開口 10まで誘導案内し、連結釘をこの開口 10を介してノーズ部 4に形成されている射出口 9内へ誘導するようにしている。

[0028] 上記スライダ 12には、釘収容部 16内に装填された連結釘の最後尾の釘と係合して連結釘をノーズ部 4の方向へ押圧して連結釘の先頭の釘をノーズ部 4に形成されている射出口 9内へ押圧供給するプッシャ 18、 19が釘軸の長さ方向に沿って複数設けられている。各プッシャ 18、 19はそれぞれに作用している図示していないパネによって前方に向けて独立して押圧付勢されて!、る。複数のプッシャの内最も下側に配置されたプッシャ 19は、釘収容部 16内に装填される最も短!、釘の軸部に係合されてこの釘を前方へ押圧供給できるように配置されており、その他のプッシャ 18は釘収容部 16内に装填される各サイズの釘の頭部の上方へそれぞれが配置されるように設定されている。これらのプッシャ 18、 19はスライダ 12をマガジン本体 11の後方側へスライド移動させたときにスライダ 12とともに後方側へ移動される。そして、釘収容部 1 6内へ連結釘を装填した後にスライダ 12をマガジン本体 11の前方へスライド移動するときに、各プッシャ 18、 19の前端縁が連結釘の最後尾の釘の軸部と係合して連結釘をマガジン 5の前方へ押圧供給するように作用する。

[0029] マガジン本体 11側には最も下方のプッシャ 19を除、た他のプッシャ 18のマガジン本体 11側に向けて突出されて、る側縁を収容する溝 20がマガジン本体 11の長手方向に沿って各々のプッシャ 18と対向して複数形成されている。マガジン 5の釘収容部 16に装填された釘の頭部よりも下側に配置されたプッシャ 18、 19は前述のように連結釘の後端と係合してこれらのプッシャ 18、 19に作用して、るパネによって連結釘を前方へ押圧供給するように作用するが、釘収容部 16内に短、サイズの連結釘が収容されている場合には、この連結釘の頭部より上方に配置されているプッシャ 18が、スライダ 12の前方へのスライド移動に伴つて前記溝 20内を前方まで移動して連結釘の頭部の上方に配置されて釘収容部 16に収容した連結釘が釘収容部 16内で上方へ揺動するのを規制するようにして！/ヽる。

[0030] 図 5及び図 6に示すように、マガジン本体 11の上部の前記スライダ 12と対向してヽる面には前記スライダ 12に形成されて!ヽる係合片 15を摺動可能に係合させているガイド溝 14が形成されており、このガイド溝 14内に釘収容部 16内に装填される最もサイズの大きヽ連結釘の頭部側を案内する頭部ガイド部材 21が遊嵌されて、マガジン本体 11の長手方向に沿って摺動動可能に保持されて、る。この頭部ガイド部材 21に一体に形成されている突片 22が前記スライダ 12の係合片 15の一部を切り欠き形成した切欠部 23と係合されており、スライダ 12がマガジン本体 11に対して摺動される際に前記頭部ガイド部材 21がスライダ 12と一緒にマガジン本体 11の長手方向に沿って移動されるようにされて、る。スライダ 12がマガジン本体 11の前端位置に配置されているときに、マガジン 5の釘収容部 16に装填された連結釘のノーズ部 4の射出口 9に近い部分においては、軸先端部が前記ガイド片 17によって案内され、また、頭部側が上記頭部ガイド部材 21によって案内される。

[0031] 図 7及び図 8に示すように、スライダ 12をマガジン本体 11に対して前端位置に移動させたときに、前記頭部ガイド部材 21はマガジン本体 11の前端に取り付けられているウェアプレート 8とスライダ 12により前後の動きが制限され、また、頭部ガイド部材 21の上下方向の動きはマガジン本体 11に形成されて!、るガイド溝 14と頭部ガイド部材 21の嵌めあい寸法公差によって決まる。従って、射出口 9の近傍での釘収容部 16内の連結釘 Nの軸先端側と頭部側の案内寸法をマガジン本体 11側だけの寸法設定で管理することが可能であり、マガジン本体 11に対してスライド可能に支持されているスライダ 12側との寸法公差にかかわらず連結釘 Nを釘収容部 16内で傾斜しな V、ように案内させることが可能となる。

[0032] 更に、図 9及び図 10に示すように、連結釘 Nを釘収容部 16内へ装填するためにスライダ 12をマガジン本体 11の後方側へスライド移動させると、スライダ 12に形成した切欠部 23と係合されている頭部ガイド部材 21がスライダ 12と一緒にマガジン本体 11の後方側へ移動され、釘収容部 16を形成して、るマガジン本体 11の内側面の上方側が開放されるので、直状の連結釘 Nを上方力マガジン本体 11の内側面とガイド片 17との間の釘収容部 16内へ装填させることが可能となる。

[0033] 上記のように連結釘 Nの頭部側を案内する頭部ガイド部材 21をスライダ 12と別部品で形成してこの頭部ガイド部材 21をマガジン本体 11のガイド溝 14内に摺動可能に支持させてヽるので、この頭部ガイド部材 21を耐摩耗性の大きヽ金属で形成することによって、釘との接触によって頭部ガイド部材 21が摩耗してしまうことが防止でき、又は、摩耗してガイド性能が低下した場合には頭部ガイド部材 21のみを交換することができる。更に、この頭部ガイド部材 21をスライダ 12とを係合させて、スライダ 1 2と一緒にマガジン本体 11の後方側へスライド移動させるようにして、るので、マガジン本体 11に形成したガイド片 17によって連結釘 Nを射出口 9内へ確実に誘導させることができるとともに、連結釘 Nを釘収容部 16の上方力も容易に装填することができる。

[0034] 頭部ガイド部材 21は、耐摩耗性が大きヽことから、鋼材で形成することが望ましい。また、ガイド片 17も、同様に、耐摩耗性が大きいことから、鋼材で形成することが望ましい。一方、剛性が要求されるマガジン本体 11は、鋼材またはアルミニウム合金で形成されることが望ましい。軽量ィ匕の観点からは、マガジン本体 11をアルミニウム合金で形成することが更に望ましい。一方、スライダ 12は、軽量ィ匕のために、アルミ二ゥム合金、または、合成樹脂で形成されることが望ましい。合成樹脂でスライダ 12を形成する場合は、アルミニウム合金よりも、一層の軽量ィ匕が可能となる。

[0035] なお、図中の 24、 25はマガジン 5の釘収容部 16内に装填されている連結釘 N の残数等の状態を外方力も確認するためのガイド片 17とスライダ 12に各々形成した窓であり、スライダ 12をマガジン本体 11の前端位置へ移動させた状態で両窓 24、 2 5が整合して、釘収容部 16内の連結釘 Nの残存状態又はプッシャ 19の位置等を目視できるようにしたものである。

[0036] また、上記実施例では、一端側に拡径した頭部が形成されて!ヽな!ヽ仕上げ用釘を使用するマガジンにつ!/、て説明したが、各釘の一端に側方に向けて突出された頭部を形成するとともに、各釘の軸部を密着させて互いに連結して直状の連結釘として形成した釘を装填するようにしたマガジンにおヽても前述の実施例と同様に実施することが可能である。更に、上記実施例では圧縮空気によって駆動される圧縮空気駆動釘打機について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなぐ電動モータ又は燃焼ガス圧によって駆動されるようにした動力駆動の釘打機でも実施することが可能である。

[0037] 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。

[0038] 本出願は、 2004年 10月 28日出願の日本特許出願（特願 2004— 313823)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。

産業上の利用可能性

[0039] 連結釘の装填性を損なうことなぐマガジン内に装填された連結釘の先端と頭部側を連結釘がマガジン内で傾斜することがな、ように確実にガイドされる。

Claims

請求の範囲

[1] マガジン本体と、

前記マガジン本体に対して摺動可能なスライダと、

前記マガジン本体と前記スライダとの相対する内側面の間に形成され、連結釘を収容する釘収容部と、

前記マガジン本体の長手方向に沿って摺動可能に配置され、前記釘収容部内に装填された釘の頭部を案内する頭部ガイド部材と、

を具備し、

前記頭部ガイド部材は、スライダのマガジン本体に対する摺動作動に伴って、マガジン本体に対して摺動移動する、

釘打機のマガジン。

[2] 前記スライダは、合成樹脂およびアルミニウム合金のいずれかで形成され、

前記頭部ガイド部材は、鋼材で形成される、

請求項 1の釘打機のマガジン。

[3] 更に、前記釘収容部内に装填された釘を前方に押圧する複数のプッシャ、を具備し、

前記複数のプッシャは、釘軸の長さ方向に沿って複数設けられる、

請求項 1の釘打機のマガジン。

[4] 前記複数のプッシャは、複数のパネによって、それぞれ独立して前方に押圧される

、請求項 3の釘打機のマガジン。

[5] 前記複数のプッシャは、前記スライダに設けられ、

前記複数のプッシャの内の少なくとも 1つのプッシャの側縁は、前記マガジン本体に長手方向に沿って形成された溝に収容される、

請求項 4の釘打機のマガジン。

[6] 前記スライダが前記マガジン本体の後方側へスライドするときに、前記複数のプッシャはスライダとともに後方へ移動し、

前記スライダが前記マガジン本体の前方へスライドするときに、前記複数のプッシャの前端縁が釘の軸部と係合して、釘を前方へ押圧する、請求項 5の釘打機のマガジン。

[7] 釘収納部内に装填された釘の頭部よりも上方に配置された前記複数のプッシャの内の一部のプッシャは、前記スライダが前方へスライドするときに、前記溝内を前端まで移動して、前記釘の上方に位置し、前記釘が釘収納部内で上方へ移動することを規制する、

請求項 6の釘打機のマガジン。

[8] 更に、

前記マガジン本体の上部に長手方向に沿って形成されたガイド溝と、

前記スライダの上部に設けられ、前記ガイド溝と係合する係合片と、

を具備し、

前記係合片が前記ガイド溝をスライドすることによって、前記スライダが前記マガジン本体に対してスライドする、

請求項 1の釘打機のマガジン。

[9] 更に、

前記スライダの係合片の一部を切り欠き形成した切欠部と、

前記頭部ガイド部材に形成された突片と、

を具備し、

前記頭部ガイド部材は、前記ガイド溝にスライド可能に取り付けられ、

前記突片は、前記切欠部に係合する、

請求項 8の釘打機のマガジン。

[10] 前記連結釘は、多数の釘の軸部を互いに密着させて平面状に並べるとともに、隣接した軸部間を接着剤によって接着して直状に連結して、形成される、

請求項 1の釘打機のマガジン。

[11] 更に、前記釘収容部内に装填された釘の軸部先端側を誘導案内するガイド片、を具備する、請求項 1の釘打機のマガジン。

[12] 打撃機構を収容して、るハウジングと、

前記ハウジングの下方に取り付けられるとともに釘を被打込材へ向けて打込み案内する射出口を形成しているノーズ部と、互、に連結された多数の釘を収容するとともに該釘を前記射出口へ供給するマガジンと、

を具備し、

前記マガジンは、

前端部が前記ノーズ部に連結保持されるマガジン本体と、

前記マガジン本体に対して摺動可能なスライダと、

前記マガジン本体とスライダとの相対する内側面の間に形成され、連結釘を収容する釘収容部と、

前記釘収容部内に装填された釘の軸部先端側を前記射出口内へ誘導案内するガイド片と、

マガジン本体の長手方向に沿って摺動可能に配置され、前記釘収容部内に装填された釘の頭部を案内する頭部ガイド部材と、

を具備し、

前記スライダのマガジン本体に対する摺動作動に伴って、前記頭部ガイド部材がマガジン本体に対して摺動する、

釘打機。