明 細 書
アルミノシリケートを含む新規な構造体、その製造方法およびその用途 技術分野
[0001] 本発明は、アルミノシリケートを含む新規な構造体、その製造方法およびその用途 に関する。さらに詳しくは、構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが、構造 体表層部を除く内部の層に無機支持体が存在するアルミノシリケートを含む構造体、 その製造方法およびその用途に関するものである。
背景技術
[0002] 結晶性多孔質アルミノシリケ一トはゼオライトの一種であり、その組成は一般に下記 式(1)で表される。
(ここで、 ηは陽イオン Μの原子価、 Xは 0. 8〜2の範囲の数、 yは 2以上の数、 zは 0以 上の数である。 )
その基本構造は、珪素を中心として 4つの酸素がその頂点に配置した SiOで示さ
4 れる四面体構造と、この珪素の代わりにアルミニウムがその中心にある AIOで示され
4 る四面体とが、酸素 Z (珪素 +アルミニウム)の原子比が 2となるようにお互いに酸素 を共有して、規則性のある三次元的に結合したものである。
[0004] その結果、この四面体の結合方式の違いによって大きさ、形の異なる細孔を有する 三次元的骨格構造が形成される。
[0005] また、結晶性多孔質アルミノシリケートは固体酸性を持つことが知られている。アル ミニゥムが中心にある四面体の電子価は負に帯電しており、プロトン、アルカリ金属、 アルカリ土類金属等の陽イオンと結合することで電気的に中和されている。特にプロ トンと結合した場合では、ブレンステッド酸性を示すことから、結晶性多孔質アルミノ シリケートは固体酸触媒として使用されている。即ち、接触分解、水素化分解、脂肪 族や芳香族の異性化反応、ォレフィンやパラフィンの芳香族化および不均化反応等 の触媒として用いられる。
[0006] 結晶性多孔質アルミノシリケートは、珪素源、アルミニウム源、アルカリ金属成分、お よび含窒素または含リンィ匕合物等の構造規定剤を用いて調製した水性スラリーを水 熱合成して得られる。従来の製造方法では、得られる結晶性多孔質アルミノシリケ一 トは粉体であり、アルミノシリケートを含む構造体を製造する場合には、結晶性多孔質 アルミノシリケート単独では成型性が悪いために、得られた粉体に無機バインダーを 添加し、アルミノシリケートを含む構造体を製造する必要がある。
[0007] ゼォライトをバインダーとしたアルミノシリケートを含む構造体の製造方法として、例 えば、最初にゼォライトの第一結晶を製造し、この結晶体粉体をシリカゲルまたはゾ ルと混合'成型した後、添加したシリカゲルまたはゾルをゼォライトイ匕する方法が挙げ られる (例えば、特許文献 1参照)。
[0008] バインダーを含まな 、結晶性多孔質アルミノシリケート構造体の製造方法として、例 えば、珪素源としてシリカ構造体を用い、アルミン酸塩、アルカリ金属成分、テトラアル キルアンモ-ゥム成分をシリカ構造体に担持させ、飽和水蒸気と接触させることで、 Z SM— 5型構造を有する結晶性アルミノシリケートの製造方法が挙げられる(例えば、 特許文献 2参照)。
[0009] これらの方法では、アルミニウム原子は構造体全体に存在しており、その結果、酸 点も構造体全体に存在する。
[0010] ゼォライトを触媒構造体表層部に存在させる方法としては、例えば金属触媒、合金 触媒、無機酸ィ匕物触媒等の粒状固体触媒の表層部に分子篩作用があり、実質的に 不活性なゼォライト膜で表面全体がコーティングされて ヽる触媒が挙げられる(例え ば、特許文献 3参照)。この場合、構造体表面のゼォライト層は酸点を持たない不活 性なシリカライトである。
特許文献 1:特表 2001— 504084号公報 (第 10頁)
特許文献 2:特許第 3442348号公報 (第 3頁)
特許文献 3:特開 2003— 62466号公報 (第 3頁)
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0011] し力しながら、特許文献 1および特許文献 2の結晶性多孔質アルミノシリケートは、
構造体全体または構造体内部に酸点等の活性点が存在するため、固体酸触媒反応 における反応原料および反応生成物が、細孔を通り構造体内部まで進入する。した がって、反応原料および反応生成物の構造体内部の滞留時間が長くなり、活性点等 で過剰反応が進行し、目的物の選択性が低下、コーク等の高沸物が触媒の活性点 および細孔部に析出し、活性点の被毒や細孔の閉塞を生じ、結果的に触媒活性を 低下させ、さらに触媒寿命の低下を招く等の問題が発生する。
[0012] また、特許文献 3の方法では、触媒の活性点の上に分子篩作用があり実質的に不 活性なゼォライト膜で表面全体がコーティングされて ヽるため、反応における反応原 料および反応生成物がゼォライト細孔を通り構造体内部に進入する必要がある。こ の場合も、反応原料および反応生成物の構造体内部の滞留時間が長くなり、目的物 の選択性が低下、コーク等の高沸物が析出し、活性点の被毒や細孔の閉塞を生じ、 結果的に触媒活性を低下させ、さらに触媒寿命の低下を招く等の問題が発生する。
[0013] これらの問題点を解決するためには、反応生成物が酸点、すなわち、活性点のある 場所から即座に離脱する構造体が必要となる。
[0014] 本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は固体酸触媒として 有効な構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが、構造体内部に無機支持 体が存在する構造体、その製造方法およびその用途を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0015] 本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討した結果、アルミノシリケ一トを含 有する新規な構造体を見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨は 下記(1)〜(12)に存する。
[0016] (1)構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層部を除 く内部の層に無機支持体が存在することを特徴とする構造体。
[0017] (2)無機支持体が結晶性多孔質シリケートであることを特徴とする上記(1)に記載 の構造体。
[0018] (3)結晶性多孔質アルミノシリケートおよび結晶性多孔質シリケートのいずれもが M
FI型の結晶構造であることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の構造体。
[0019] (4)結晶性多孔質アルミノシリケートが構造体の外表面から 1〜: LOOO mの深さま
での表層部に存在することを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載の構造 体。
[0020] (5)構造体が球状であることを特徴とする上記( 1)乃至 (4)の 、ずれかに記載の構 造体。
[0021] (6)結晶性多孔質アルミノシリケートのアルミニウム Z珪素比 (原子比)が 0. 0001
〜1であることを特徴とする上記(1)乃至(5)のいずれかに記載の構造体。
[0022] (7)大きさが 0. 9〜: LOmmであることを特徴とする上記(1)乃至(6)のいずれかに 記載の構造体。
[0023] (8)バインダーを含まな 、ことを特徴とする上記(1)乃至(7)の 、ずれかに記載の 構造体。
[0024] (9)アルカリ金属および Zまたは塩基性の含窒素化合物をシリカ構造体に含浸ま たは担持させた後、アルミニウム源をシリカ構造体の表層部に担持させ、結晶化処理 を行うことを特徴とする上記(1)乃至 (8)の 、ずれかに記載の構造体の製造方法。
[0025] (10)アルミニウム源がシリカ構造体外表面から 1〜: LOOO μ mの深さまでの表層部 に担持することを特徴とする上記 (9)に記載の構造体の製造方法。
[0026] (11)上記(1)乃至(8)のいずれかに記載の構造体に亜鉛および Zまたはガリウム が担持したことを特徴とする芳香族化反応用触媒。
[0027] (12)上記(11)に記載の触媒を用いて、ォレフィンを芳香族化することを特徴とす る芳香族炭化水素の製造方法。
発明の効果
[0028] 本発明の構造体は、構造体表層部に固体酸触媒として有効な結晶性多孔質アルミ ノシリケートが存在するため、反応原料および反応生成物の構造体中の滞留時間が 短ぐ目的物の選択性が高ぐまた活性点の被毒や細孔の閉塞を生じにくいため、触 媒活性が低下しにくぐさらに触媒寿命の長いという効果を有する。特に、本発明の 構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層部を除く内 部の層に無機支持体が存在する構造体に亜鉛および Zまたはガリウムが担持したこ とを特徴とする芳香族化反応用触媒は、構造体表層部に固体酸触媒として有効な結 晶性多孔質アルミノシリケートが存在するため、ォレフィン原料および反応生成物の
触媒中の滞留時間が短くなる。したがって、コーク様物質の蓄積が少なくなり、高い 触媒活性を長!ヽ時間維持できると!ヽぅ効果を有する。
図面の簡単な説明
[0029] [図 1]本発明の球状の構造体の断面図
[図 2]本発明の円柱状の構造体の断面図
[図 3]本発明の中空円柱状の構造体の断面図
[図 4]本発明の板状の構造体の断面図
[図 5]実施例 1のシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 6]実施例 1の構造体の粉末 X線回折測定の結果
[図 7]実施例 1の構造体のアルミニウムの面分析の結果
[図 8]実施例 1の構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 9]実施例 1の構造体の27 A1の固体 NMR測定の結果
[図 10]実施例 2のシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 11]実施例 2の構造体の粉末 X線回折測定の結果
[図 12]実施例 2の構造体のアルミニウムの面分析の結果
[図 13]実施例 2の構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 14]比較例 1のシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 15]比較例 1の構造体の粉末 X線回折測定の結果
[図 16]比較例 1の構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 17]実施例 4のシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果
[図 18]実施例 4の構造体のアルミニウムのライン分析の結果
符号の説明
[0030] 1 結晶性多孔質アルミノシリケート
2 結晶性多孔質シリケート
発明を実施するための最良の形態
[0031] 以下、この発明について詳細に説明する。
[0032] 本発明は構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層 部を除く内部の層に無機支持体が存在する構造体、その製造方法およびその用途
に関するものである。
[0033] 本発明のアルミノシリケートを含有する新規な構造体は、構造体表層部に結晶性多 孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層部を除く内部の層に無機支持体が存在 する構造を有することを特徴とする。
[0034] ここで、本発明における構造体とは、自重や外力などの荷重に抵抗できるように成 形した物体のことをいう。
[0035] 本発明の結晶性多孔質アルミノシリケートは、ゼォライトおよびゼォライト類似物質 の一種であり、特に限定するものではなぐその構造は国際ゼォライト学会が規定す る構造コードでは、例えば、 ABW、 AFG、 ANA、 * BEA、 BIK、 BOG、 BRE、 CA N、 CAS、 CFI、 CHA、 DAC、 DDR、 EAB、 EDI、 EMT、 EPI、 ERI、 ESV、 EUO 、 FAU、 FER、 FRA、 GIS、 GME、 GOO、 HEU、 IFR、 ITEゝ JBW、 KFI、 LAU、 LEV, LIO、 LOS、 LTA、 LTL、 LTN、 MAZ、 MEI、 MEL、 MER、 MFI、 MFS、 MON、 MOR、 MSO、 MTF、 MTN、 MTT、 MTW、 MWW、 NAT, NESゝ NON 、 OFFゝ -PAR, PAU、 PHI, RHO、 RTSゝ SFE、 SFFゝ SFG、 SOD、 SST、 ST F、 STI、 STT、 TER、 THO、 TON, TSC、 UFI、 VET, VFI、 -WEN, YUG等が 挙げられる。固体酸触媒として有効なゼォライトおよびゼォライト類似物質であり、さら に後記のォレフィンの芳香族化における芳香族炭化水素の収率が高 、ことから、好 ましくは ANA、 * BEA、 CASゝ CFI、 DDR、 EMT、 EUO、 FAU、 FER、 ITE、 LE V、 LTA、 MAZ、 MEI、 MEL、 MFI、 MFS、 MOR、 MOS、 MTF、 MTN、 MTT、 MTW、 MWW、 NESゝ NON、 OFFゝ SFE、 SFFゝ SFG、 SSY、 STF、 STT、 TO N、 VFI等が挙げられ、さらに好ましくは MFIが挙げられる。
[0036] 本発明の無機支持体は、特に限定されるものではなぐ例えば、結晶性多孔質シリ ケート、シリカ、ジルコユア、チタ-ァ、マグネシア、窒化珪素、活性炭、粘土鉱物等 が挙げられる。これらのうち、構造体の安定性の面力 結晶性多孔質シリケ一トが好 ましく用いられる。
[0037] ここで、無機支持体に好ましく用いられる結晶性多孔質シリケートとはゼオライトおよ びゼオライト類似物質の一種であり、その基本構造は、珪素を中心として 4つの酸素 がその頂点に配置した SiOで示される四面体構造力 なる規則性のある三次元的
に結合したものである。その結果、この四面体の結合方式の違いによって大きさ、形 の異なる細孔を有する三次元的骨格構造が形成される。また、結晶性多孔質シリケ ートは固体酸性を持たないことが知られている。
[0038] 本発明の無機支持体に好ましく用いられる結晶性多孔質シリケートは、特に限定す るものではなぐその構造は国際ゼォライト学会が規定する構造コードでは、例えば、 AST,水 BEA、 CASゝ CFI、 CON、 DDR、 DOH、 EUO、 FAU、 FER、 GON、 IF R、 ISV、 ITE、 ITH、 ITW、 FER、 GON、 IFR、 ISV、 ITE、 ITH、 ITW、 LEV, MA Z、 MEI、 MEL、 MEP、 MFI、 MFS、 MOS、 MTF、 MTN、 MTT、 MTW、 MWW 、 NESゝ NON、 OFFゝ RTE、 RTH、 RUT、 SFE、 SFFゝ SFG、 SGT、 SSY、 STF 、 STT、 TON, VET、 VFI、 YUG等が挙げられる。本発明の構造体の合成が容易 で、し力も構造体の安定性がさらに高いことから、好ましくは * BEA、 CAS、 CFI、 D DR、 EUO、 FAU、 FER、 ITE、 LEV, MAZ、 MEI、 MEL、 MFI、 MFS、 MOS、 MTF、 MTN、 MTT、 MTW、 MWW, NESゝ NON、 OFFゝ SFE、 SFFゝ SFG、 S SY、 STF、 STT、 TON, VFI等が挙げられ、より好ましくは MFIが挙げられる。
[0039] 本発明の構造体では、構造体表層部の結晶性多孔質アルミノシリケートが存在す る層の厚さは、好ましくは構造体外表面から 1〜: LOOO /z m さらに好ましくは 1〜500 μ mであ 。
[0040] 本発明の構造体では、構造体表層部の結晶性多孔質アルミノシリケートのアルミ- ゥム Z珪素比 (原子比)は、結晶化度の高い構造体を得ることができることから、好ま しくは 0. 0001〜1、さらに好ましくは 0. 0005〜0. 5である。
[0041] 本発明の構造体では、構造体表層部を除く内部の層の無機支持体は、実質的に アルミニウムを含まない。
[0042] 本発明の構造体の形状は、特に限定されるものではなぐ例えば、図 1〜4で示さ れるような球状、楕円状、円柱状、中空円柱状、板状、シート状、ハニカム状等が挙 げられる。これらのうち、十分な反応活性があり、副反応、および、コーキングを抑制 することができること力ら、好ましくは球状、楕円状、円柱状、中空円柱状、さらに好ま しくは球状が挙げられる。
[0043] また、本発明の構造体の大きさには、特に制限されるものではなぐ例えば、十分な
反応活性があり、副反応およびコーキングを抑制することができることから、好ましく は 0. 1〜: LOOmmの範囲、さらに好ましくは 0. 9〜10mmの範囲の構造体が挙げら れる。
[0044] 本発明の構造体において、ノインダ一の有無に特に制限はないが、後記のォレフ インの芳香族化反応活性が維持できること、さらに副反応およびコーキングを抑制す ることができること力 、バインダーを含まな 、ことが好まし!/、。
[0045] 本発明の構造体はいかなる方法により製造されても差し支えはなぐ例えば、(1)ァ ルカリ金属および/または塩基性の含窒素化合物、必要に応じ含窒素または含リン 化合物等の構造規定剤をシリカ構造体に含浸または担持させた後、アルミニウム源 をシリカ構造体の表層部に担持させ、必要に応じ再度含窒素または含リン化合物等 の構造規定剤をシリカ構造体に含浸または担持させた後、水蒸気、または必要に応 じ含窒素若しくは含リン化合物等の構造規定剤を含んだ水蒸気に接触させ結晶化 処理を行う方法、(2)無機支持体を、アルカリ金属、必要に応じ含窒素または含リン 化合物等の構造規定剤を含んだシリカ アルミナゾルの中に添加し、水熱処理によ り結晶化する方法、(3)無機支持体表層部にアルカリ金属、必要に応じ含窒素また は含リン化合物等の構造規定剤を含んだシリカ アルミナゾルを塗布し、水蒸気、ま たは必要に応じ含窒素若しくは含リンィ匕合物等の構造規定剤を含んだ水蒸気に接 触させ結晶化処理を行う方法等の製造方法により製造することができる。構造体の表 層部に担持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくいことから、(1)の方法が好まし く用いられる。
[0046] 本発明において、(1)の方法をさらに詳しく説明すると、シリカ構造体にアルカリ金 属および Zまたは塩基性の含窒素化合物、必要に応じ含窒素または含リンィ匕合物 等の構造規定剤を含浸または担持させた後、アルミニウム源をシリカ構造体の表層 部に担持させ、乾燥の後、必要に応じ含窒素または含リンィ匕合物等の構造規定剤を シリカ構造体に含浸または担持させ、乾燥した後、水蒸気、または必要に応じ含窒素 若しくは含リン化合物等の構造規定剤を含んだ水蒸気に接触させ結晶化処理を行 い、構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層部を除く 内部の層に無機支持体が存在することからなる構造体を得る。さらに、必要に応じ、
焼成、イオン交換を行っても良い。
[0047] 本発明の方法で使用される珪素源は、特に限定されるものではないが、例えば、シ リカ構造体を使用することができ、市販のシリカビーズを用いることができる。シリカ構 造体としては、結晶化度の高い構造体を得ることができることから、好ましくは表面積 力 〜 1000m2Zg、さらに好ましくは 10〜500m2Zgのものが使用される。
[0048] また、シリカ構造体の形状は、特に限定されるものではな 、が、例えば、球状、楕円 状、円柱状、中空円柱状、板状、シート状、ハニカム状等が使用される。十分な反応 活性があり、副反応、および、コーキングを抑制することができることから、好ましくは 球状、楕円状、円柱状、中空円柱状、さらに好ましくは球状が使用される。
[0049] また、シリカ構造体の粒子径の大きさは、特に制限されるものではなぐ例えば、好 ましくは 0. 1〜: LOOmmの範囲、さらに好ましくは 0. 9〜: LOmmの範囲のものが使用 される。
[0050] 本発明の方法で使用されるアルミニウム源は、特に限定されるものではないが、例 えば、塩ィ匕アルミニウム、硝酸アルミニウム、硫酸アルミニウム、炭酸アルミニウム等の アルミニウム塩類;アルミン酸リチウム、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アル ミン酸ルビジウム、アルミン酸セシウム等のアルミン酸塩類;アルミニウムメトキシド、ァ ルミ-ゥムェトキシド、アルミニウムプロポキシド、アルミニウムブトキシド等のアルミ-ゥ ムアルコキシド類等が使用される。構造体の表層部に担持されるアルミニウム源が内 部に拡散しにくいことから、好ましくは、アルミニウム塩類力 さらに好ましくは、硝酸ァ ルミ二ゥムが使用される。
[0051] 本発明の方法で使用されるアルカリ金属は、特に限定されるものではないが、例え ば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セ シゥム等の水酸ィ匕物類;炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ルビジウム
、炭酸セシウム等の炭酸塩類;酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸ルビ ジゥム、酢酸セシウム等類の酢酸塩類;塩化リチウム、塩ィ匕ナトリウム、塩ィ匕カリウム、 塩化ルビジウム、塩ィ匕セシウム等の塩ィ匕物類;硝酸リチウム、硝酸ナトリウム、硝酸カリ ゥム、硝酸ルビジウム、硝酸セシウム等の硝酸塩類が使用される。水酸化物以外のァ ルカリ金属成分を使用する場合には、アルミニウム源をシリカ構造体に担持させる前
に焼成を行い、酸ィ匕物にすることが好ましい。
本発明で使用される塩基性の含窒素化合物は、特に限定されるものではないが、 例えば、アンモニア、メチノレアミン、ェチノレアミン、 n プロピルァミン、イソプロピルァ ミン、 n—ブチルァミン、イソブチルァミン、 n—ペンチルァミン、 n—へキシルァミン、ジ アミノエタン、ジァミノプロパン、ジァミノブタン、ジアミノぺプタン、ジァミノへキサン、ジ メチルァミン、ジェチルァミン、ジ—n—プロピルァミン、ジ—n—ブチルァミン、ジ—n ペンチルァミン、ジ—n—へキシルァミン、ジフエニルァミン、トリメチルァミン、トリエ チノレアミン、トリ一 n—プロピルァミン、トリイソプロピルァミン、トリ一 n—ブチノレアミン、 トリ— n—ペンチルァミン、トリ— n—へキシルァミン、トリフエ-ルァミン、ジメチルェチ ルァミン、ジメチルー n—プロピルァミン、ジメチルイソプロピルァミン、ジメチルー n— ブチルァミン、ジメチルー n—ペンチルァミン、ジメチルー n—へキシルァミン、ジメチ ルフエ-ルァミン、ジェチルメチルァミン、ジ— n—プロピルメチルァミン、ジイソプロピ ルメチルァミン、ジ—n—ブチルメチルァミン、ジイソプチルメチルァミン、ジ—n—ぺ ンチルメチルァミン、ジ—n—へキシルメチルァミン、ジフエニルメチルァミン、アジリジ ン、ァゼチジン、ピロリジン、 1 メチルピロリジン、 1 ェチルピロリジン、 l—n—プロ ピルピロリジン、 1—イソプロピルピロリジン、 l—n—ブチルピロリジン、 1—イソブチル ピロリジン、 l—n—ペンチルピロリジン、 l—n—へキシルピロリジン、 1—フエ-ルピロ リジン、ピぺリジン、 1ーメチルピペリジン、 1ーェチルピペリジン、 l—n—プロピルピ ペリジン、 1 イソプロピルピぺリジン、 1 n—ブチルピペリジン、 1 イソブチルピぺ リジン、 l—n—ペンチルピペリジン、 l—n—へキシルピペリジン、 1 フエニルピペリ ジン、ピロ一ノレ、 1ーメチノレピロ一ノレ、 1ーェチノレピロ一ノレ、 1 n プロピノレピローノレ 、 1 イソプロピルピロール、 l—n—ブチルピロール、 1 イソブチルピロール、 l—n —ペンチルピロール、 l—n—へキシルピロール、 1—フエ-ルビロール、ピリジン、 1 メチルピリジン、 1 ェチルピリジン、 l—n—プロピルピリジン、 1 イソプロピルピリ ジン、 1 n—ブチルピリジン、 1 イソブチルピリジン、 l—n—ペンチルビリジン、 1 n—へキシルピリジン、 1—フエ-ルビリジン等の有機アミンィ匕合物類;テトラメチルァ ンモ-ゥム、テトラエチルアンモ-ゥム、テトラー n—プロピルアンモ-ゥム、テトライソ プロピルアンモ-ゥム、テトラー n—ブチルアンモ-ゥム、テトライソブチルアンモ-ゥ
ム、テトラ一 n—ペンチルアンモ-ゥム、テトラ一 n—へキシルアンモ-ゥム、テトラフエ -ルアンモ-ゥム、トリメチルェチルアンモ-ゥム、トリメチルー n—プロピルアンモ-ゥ ム、トリメチルイソプロピルアンモ-ゥム、トリメチル n—ブチルアンモ-ゥム、トリメチ ルイソブチルアンモ-ゥム、トリメチルー n—ペンチルアンモ-ゥム、トリメチルー n—へ キシルアンモ-ゥム、トリメチルフエ-ルアンモ-ゥム、ジメチルジェチルアンモ -ゥム 、ジメチルジー n—プロピルアンモ-ゥム、ジメチルジイソプロピルアンモ-ゥム、ジメ チルジー n—ブチルアンモ-ゥム、ジメチルジイソブチルアンモ-ゥム、ジメチルジー n—ペンチルアンモ-ゥム、ジメチルジー n—へキシルアンモ-ゥム、ジメチルジフエ -ルアンモ-ゥム、メチルトリェチルアンモ-ゥム、メチルトリー n—プロピルアンモ-ゥ ム、メチルトリイソプロピルアンモ-ゥム、メチルトリ一 n—ブチルアンモ-ゥム、メチルト リイソブチルアンモ-ゥム、メチルトリー n—ペンチルアンモ-ゥム、メチルトリー n キシルアンモ-ゥム、メチルトリフエ-ルアンモ-ゥム、ヒドロキシメチルトリメチルアン モ-ゥム、 2 ヒドロキシェチルトリメチルアンモ-ゥム、 3 ヒドロキシ一 n—プロビルト リメチルアンモ-ゥム、 4—ヒドロキシ一 n—ブチルトリメチルアンモ-ゥム、 5—ヒドロキ シ一 n—ペンチルトリメチルアンモ-ゥム、 6—ヒドロキシ一 n—へキシルトリメチルアン モ-ゥム、 3 ヒドロキシフエ-ルトリメチルアンモ -ゥム等のアンモ-ゥム塩の硝酸塩 、硫酸塩、酢酸塩、水酸化物、ハロゲン化物等の塩類が使用される。構造体の表層 部に担持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくいことから、好ましくは、アンモ-ゥ ム塩類の水酸化物が使用される。
本発明で使用される構造規定剤は、特に限定されるものではないが、例えば、含窒 素または含リンィ匕合物が挙げられ、より具体的な含窒素または含リンィ匕合物としては 、例えば、メチノレアミン、ェチノレアミン、 n—プロピルァミン、イソプロピルァミン、 n—ブ チルァミン、イソブチルァミン、 n—ペンチルァミン、 n キシルァミン、ジアミノエタン 、ジァミノプロパン、ジァミノブタン、ジアミノぺプタン、ジァミノへキサン、ジメチルアミ ン、ジェチルァミン、ジー n—プロピルァミン、ジ—n—ブチルァミン、ジ—n—ペンチ ルァミン、ジ一 n—へキシルァミン、ジフエニルァミン、トリメチルァミン、トリェチルアミ ン、トリ一 n—プロピルァミン、トリイソプロピルァミン、トリー n—ブチノレアミン、トリ一 n— ペンチルァミン、トリー n キシルァミン、トリフエニルァミン、ジメチルェチルァミン、
ジメチルー n プロピルァミン、ジメチルイソプロピルァミン、ジメチルー n ブチルアミ ン、ジメチルー n—ペンチルァミン、ジメチルー n—へキシルァミン、ジメチルフエニル ァミン、ジェチルメチルァミン、ジ—n—プロピルメチルァミン、ジイソプロピルメチルァ ミン、ジー n—ブチルメチルァミン、ジイソプチルメチルァミン、ジー n ペンチルメチ ルァミン、ジ—n—へキシルメチルァミン、ジフエニルメチルァミン、アジリジン、ァゼチ ジン、ピロリジン、 1—メチルピロリジン、 1—ェチルピロリジン、 1— n—プロピルピロリ ジン、 1—イソプロピルピロリジン、 1— n—ブチルピロリジン、 1—イソブチルピロリジン 、 1—n—ペンチルピロリジン、 1—n—へキシルピロリジン、 1—フエニルピロリジン、ピ ペリジン、 1ーメチルピペリジン、 1ーェチルピペリジン、 1—n—プロピルピぺリジン、 1 イソプロピルピぺリジン、 1 n—ブチルビペリジン、 1 イソブチルビペリジン、 1 n—ペンチルピペリジン、 1—n—へキシルピペリジン、 1—フエニルピペリジン、ピロ一 ノレ、 1ーメチノレピロ一ノレ、 1ーェチノレピロ一ノレ、 1 n プロピノレピローノレ、 1 イソプロ ピルピロール、 1—n—ブチルピロール、 1 イソブチルピロール、 1—n—ペンチノレピ ローノレ、 1—n—へキシルピロール、 1—フエ-ルビロール、ピリジン、 1—メチルピリジ ン、 1 ェチルピリジン、 1—n—プロピルピリジン、 1 イソプロピルピリジン、 1—n— ブチルピリジン、 1 イソブチルピリジン、 1—n—ペンチルビリジン、 1—n—へキシル ピリジン、 1—フエ-ルビリジン等の有機アミンィ匕合物類;テトラメチルアンモ-ゥム、テ トラエチノレアンモ-ゥム、テトラー n—プロピルアンモ-ゥム、テトライソプロピルアンモ ユウム、テトラー n—ブチルアンモ-ゥム、テトライソブチルアンモ-ゥム、テトラー n— ペンチルアンモ-ゥム、テトラー n—へキシルアンモ-ゥム、テトラフエ-ルアンモ-ゥ ム、トリメチルェチルアンモ-ゥム、トリメチル n—プロピルアンモ-ゥム、トリメチルイ ソプロピルアンモ-ゥム、トリメチル n—ブチルアンモ-ゥム、トリメチルイソブチルァ ンモ-ゥム、トリメチルー n—ペンチルアンモ-ゥム、トリメチルー n—へキシルアンモ ユウム、トリメチルフエ-ルアンモ-ゥム、ジメチルジェチルアンモ-ゥム、ジメチルジ —n—プロピルアンモ-ゥム、ジメチルジイソプロピルアンモ-ゥム、ジメチルジー n— ブチルアンモ-ゥム、ジメチルジイソブチルアンモ-ゥム、ジメチルジー n—ペンチル アンモ-ゥム、ジメチルジー n—へキシルアンモ-ゥム、ジメチルジフエ-ルアンモ- ゥム、メチルトリェチルアンモ-ゥム、メチルトリ一 n—プロピルアンモ-ゥム、メチルトリ
イソプロピルアンモ-ゥム、メチルトリ— n—ブチルアンモ-ゥム、メチルトリイソブチル アンモ-ゥム、メチルトリ一 n—ペンチルアンモ-ゥム、メチルトリ一 n—へキシルアン モ-ゥム、メチルトリフエ-ルアンモ-ゥム、ヒドロキシメチルトリメチルアンモ-ゥム、 2 -ヒドロキシェチルトリメチルアンモ-ゥム、 3—ヒドロキシ一 n プロピルトリメチルアン モ-ゥム、 4—ヒドロキシ一 n—ブチルトリメチルアンモ-ゥム、 5—ヒドロキシ一 n—ぺ ンチルトリメチルアンモ-ゥム、 6—ヒドロキシ一 n—へキシルトリメチルアンモ-ゥム、 3 -ヒドロキシフエ-ルトリメチルアンモ -ゥム等のアンモ-ゥム塩の硝酸塩、硫酸塩、 酢酸塩、水酸化物、ハロゲンィ匕物等の塩類;テトラメチルホスホ-ゥム、テトラエチル ホスホニゥム、テトラー n—プロピルホスホニゥム、テトライソプロピルホスホニゥム、テト ラー n—ブチルホスホ-ゥム、テトライソブチルホスホ-ゥム、テトラー n—ペンチルホ スホニゥム、テトラー n キシノレホスホニゥム、テトラフェニルホスホニゥム、トリメチノレ ェチノレホスホ-ゥム、トリメチルー n プロピルホスホ-ゥム、トリメチルイソプロピルホ スホ-ゥム、トリメチルー n—ブチルホスホ-ゥム、トリメチルイソブチルホスホ-ゥム、ト リメチルー n—ペンチルホスホ-ゥム、トリメチルー n キシルホスホ-ゥム、トリメチ ノレフエ二ノレホスホニゥム、ジメチノレジェチノレホスホニゥム、ジメチノレジ n プロピノレホ スホ-ゥム、ジメチルジイソプロピルホスホ-ゥム、ジメチルジー n—ブチルホスホ-ゥ ム、ジメチルジイソブチルホスホ-ゥム、ジメチルジー n—ペンチルホスホ-ゥム、ジメ チルジー n—へキシルホスホ-ゥム、ジメチルジフエ-ルホスホ-ゥム、メチルトリェチ ノレホスホニゥム、メチルトリー n プロピノレホスホニゥム、メチルトリイソプロピノレホスホ -ゥム、メチルトリー n ブチルホスホ-ゥム、メチルトリイソブチルホスホ-ゥム、メチ ルトリ一 n—ペンチルホスホ-ゥム、メチルトリ一 n—へキシルホスホ-ゥム、メチルトリ フエ-ノレホスホ-ゥム、ヒドロキシメチルトリメチノレホスホ-ゥム、 2—ヒドロキシェチルト リメチルホスホ-ゥム、 3—ヒドロキシ一 n—プロピルトリメチルホスホ-ゥム、 4ーヒドロ キシー n ブチルトリメチルホスホ-ゥム、 5—ヒドロキシ n ペンチルトリメチルホス ホ-ゥム、 6—ヒドロキシ n キシルトリメチノレホスホ-ゥム、 3—ヒドロキシフエ-ノレ トリメチルホスホニゥム等のホスホニゥム塩の硝酸塩、硫酸塩、酢酸塩、水酸化物、ハ ロゲン化物等の塩類が使用される。これらの構造規定剤の中でも結晶化度の高い構 造体を得ることができることから、好ましくは、有機アミンィ匕合物類、アンモニゥム塩類
が使用される。
[0054] 本発明にお 、て、珪素源であるシリカ構造体へのアルミニウム源、アルカリ成分、塩 基性の含窒素化合物、構造規定剤の含浸または担持の順序は、特に限定されない 。構造体の表層部に担持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくいことから、アル力 リ金属および Zまたは塩基性の含窒素化合物、構造規定剤、アルミニウム源の順もし くはアルカリ金属および Zまたは塩基性の含窒素化合物、アルミニウム源、構造規定 剤の順が好ましい。アルカリ金属の担持は、アルミニウム源担持後に行っても良い。
[0055] 本発明にお 、て、珪素源であるシリカ構造体へのアルカリ金属および Zまたは塩基 性の含窒素化合物の担持方法は、特に限定されるものではないが、シリカ担体等に 物質を担持させる従来公知の方法、例えば、含浸法、沈着法、イオン交換法等が用 いられる。必要であれば、乾燥、焼成を行っても良い。珪素源であるシリカ構造体へ のアルカリ金属および Zまたは塩基性の含窒素化合物の担持量は、制限されるもの ではないが、結晶化度の高い構造体を得ることができることから、例えば、アルカリ金 属および Zまたは塩基性の含窒素化合物 Z珪素比 (原子比)で 0. 00015〜1. 5が 好ましぐ前記効果に加えてさらに構造体の表層部に担持されるアルミニウム源が内 咅に拡散しにく ヽこと力ら、より好ましくは 0. 00075-0. 75の範囲である。
[0056] 本発明にお 、て、珪素源であるシリカ構造体への構造規定剤の担持方法は、特に 限定されるものではないが、シリカ担体等に物質を担持させる従来公知の方法、例え ば、含浸法、沈着法、イオン交換法等が用いられる。構造規定剤の含浸量、または、 担持量は、構造規定剤 Z珪素比(モル比)で ο〜ι. 0の範囲であることが好ましい。
[0057] 本発明にお 、て、珪素源であるシリカ構造体へのアルミニウム源の担持方法は、特 に限定されるものではないが、例えば、アルミニウム源を溶媒に溶解させ、加温し、先 に示したアルカリ金属および Zまたは塩基性の含窒素化合物を含浸または担持した シリカ担体を瞬時に添加し、加熱攪拌する方法が挙げられる。該溶媒は、アルミニゥ ム源が溶解すれば如何なる溶媒でもよぐ例えば水、メタノール、エタノール等のアル コール類を用いることができる。該溶媒の量は、特に制限されるものではないが、例 えば、構造体の表層部に担持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくいことから、 好ましくは、珪素源であるシリカ構造体の細孔容積以上であり、さらに好ましくは、珪
素源であるシリカ構造体の細孔容積の 1〜5倍量である。アルミニウム源を溶解した 溶液の加熱温度は、特に制限されるものではないが、例えば、構造体の表層部に担 持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくいことから、好ましくは 30〜: LOO°C、さら に好ましくは 50〜95°Cである。加熱撹拌温度は、特に制限されるものではないが、 例えば、構造体の表層部に担持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくいことから 、好ましくは 30〜100°C、さらに好ましくは 50〜95°Cである。加熱撹拌時間は、特に 制限されるものではないが、例えば、構造体の表層部に担持するアルミニウム源が内 部に拡散しにくいことから、好ましくは 1分から 10時間、さらに好ましくは 5分から 5時 間である。珪素源であるシリカ構造体に担持されたアルカリ金属および Zまたは塩基 性の含窒素化合物とアルミニウム源の比は、特に制限されるものではないが、例えば 、構造体の表層部に担持されるアルミニウム源が内部に拡散しにくぐ結晶化度の高 い構造体を得ることができることから、好ましくは、アルカリ金属および Zまたは塩基 性の含窒素化合物 Zアルミニウム源比(元素比)で、 1〜100、さらに好ましくは 3〜5 0である。担持後は、デカンテーシヨン、濾過、加熱または減圧加熱等の操作で溶媒 を除去する。その後、乾燥、焼成を行っても良い。さらに、必要であれば、再度、構造 規定剤を構造体に含浸、乾燥させても良い。
[0058] 本発明の方法では、珪素源であるシリカ構造体へのアルミニウム源の担持は、シリ 力構造体外表面から 1〜1000 μ mの位置に担持されることが好ましぐさらに 1〜50 0 μ mの位置に担持されることが好ましい。
[0059] 本発明の方法では、構造体表層部の結晶性多孔質アルミノシリケートのアルミ-ゥ ム Z珪素比 (原子比)は、結晶化度の高い構造体を得ることができることから、好まし くは 0. 0001〜1、さらに好ましくは 0. 0005〜0. 5である。
[0060] 本発明において、構造体を結晶化させる方法は、特に限定されるものではないが、 例えば、水蒸気と接触させ、結晶化させることが好ましい。水蒸気の温度は特に制限 されるものではないが、結晶性多孔質アルミノシリケートが製造されればよぐ結晶化 度の高い構造体を得ることができることから、好ましくは 80〜260°C、さらに好ましく は 100〜230°Cの範囲である。水蒸気との接触時間は、特に制限されるものではな いが、結晶化度の高い構造体を得ることができることから、好ましくは 2時間以上、さら
に好ましくは 2時間〜 80日の範囲である。
[0061] 飽和水蒸気と接触させる方法およびその装置は、構造体が製造されれば良ぐ特 に限定されるものではないが、例えば、耐圧容器の空中にアルミニウム源、アルカリ 金属を担持させたシリカ構造体を設置し、容器下部に水を添加し、密封した後、恒温 槽内で加熱することで製造することができる。添加する水の量は、特に制限されるも のではないが、結晶化度の高い構造体を得ることができることから、珪素源であるシリ 力構造体の重さに対し 0. lwt%以上が好ましい。
[0062] 本発明で得られた構造体は、水洗した後、乾燥し、必要により焼成、イオン交換を 行っても良い。
[0063] 本発明の構造体の用途としては、特に制限はなぐその中でも触媒の担体あるいは 固体酸触媒で反応する系の触媒として用いることが好まし ヽ。
[0064] 本発明の構造体を触媒の担体としても使用する際の担持する元素としては、例え ば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどの周期表 1族元素;ベリリ ゥム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、ノ リウムなどの周期表 2族元素;スカ ンジゥム、イットリウム、ランタノイド、ァクチノイドなどの周期表 3族元素;チタニウム、ジ ルコ -ゥム等の周期表 4族元素;バナジウム、ニオブ、タンタル等の周期表 5族元素; クロム、モリブデン、タングステン等の周期表 6族元素;マンガン、レニウム等の周期表 7族元素;鉄、ルテニウム、ォス -ゥム等の周期表 8族元素;コバルト、ロジウム、イリジ ゥム等の周期表 9族元素;ニッケル、パラジウム、白金などの周期表 10族元素;銅、 銀、金等の周期表 11族元素;亜鉛、カドミウムなどの周期表 12族元素;ホウ素、アル ミニゥム、ガリウム、インジウム、タリウム等の周期表 13族元素;ゲルマニウム、スズ、鉛 等の周期表 14族元素;アンチモン、ビスマス等の周期表 15族元素;硫黄、テルル等 の周期表 16族元素等の一種類以上の元素が挙げられる。
[0065] また、本発明の構造体を固体酸触媒で反応する系の触媒として使用する反応系と しては、例えば、軽油および重質油などの接触分解反応;重質油の水素化分解反応 ;シクロへキサンの脱水素、シクロペンテンの異性ィ匕脱水素、パラフィンの環化脱水 素、ノラフィンの異性化、ノ ラフィンの水素化分解などの石油ナフサの重質留分の接 触改質反応;ブタン、ペンタン、へキサン、ブテン、ペンテン、へキセン、キシレンなど
のアルカン、アルケンの異性化反応;メタン、ェタン、プロパン、ブタン、ペンタン、へ キサン、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、へキセン等の芳香族化反応;ベン ゼン、アルキルベンゼン、ナフタレン、フエノール、チォフェン、ピリジン等とエチレン、 プロピレン、ブテン、ペンテン、へキセン、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタ ノール、ェチルクロリド、プロピルクロリド、ブチルクロリド等のォレフィン、アルコールハ ロゲン化アルキル等の芳香族のアルキル化反応;トルエン、ェチルベンゼン、プロピ ルベンゼン、ブチルベンゼン、キシレン、ジェチルベンゼン、ジプロピルベンゼン、ジ ブチルベンゼン、トリメチルベンゼン、トリェチルベンゼン、トリプロピルベンゼン、トリ ブチルベンゼン等のアルキル芳香族の異性化、不均化、トランスアルキル化、脱アル キル化反応;エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、へキセン等のォレフィン重合 反応等が挙げられる。これらの系のなかでも、芳香族化反応用触媒に用いることが好 ましい。
[0066] 本発明の構造体を芳香族化反応用触媒に用いる際には、亜鉛および Zまたはガリ ゥムを担持することを特徴とする。
[0067] その際に、構造体上に担持される亜鉛および Zまたはガリウムの量は特に制限され ないが、好ましくは構造体の全重量に対して、 0. 01〜30重量%、さらに好ましくは 1 〜25重量%である。構造体に担持されて!、る亜鉛またはガリウムの担持状態につ!ヽ ては、特に限定されず、例えば、酸化物、硝酸塩、塩化物等の状態で担持されてい る。本発明の芳香族反応用触媒に用いられる亜鉛またはガリウムは、それぞれ単独、 または混合して用いても差し支えなぐ特に原料の入手が容易であり、しかも構造体 の調製が容易であることから、亜鉛が好ましく用いられる。
[0068] 本発明の芳香族化反応用触媒の調製法は特に制限はなぐ本発明の芳香族化反 応用触媒の調製が可能である限り、如何なる方法を用いても差し支えない。以下に、 本発明の芳香族化反応用触媒の調製方法として、好ましい態様を示すが、本発明は これに限定されるものではない。
[0069] 本発明の芳香族化反応用触媒の調製方法は、例えば、あらかじめ構造体表層部 に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層部を除く内部の層に無機支 持体が存在する前記の構造体を調製し、この構造体に亜鉛および Zまたはガリウム
を担持して調製する方法が挙げられる。
[0070] 結晶性多孔質アルミノシリケートの組成は一般に下記式(1)で表される。
(ここで、 ηは陽イオン Μの原子価、 Xは 0. 8〜2の範囲の数、 yは 2以上の数、 zは 0以 上の数である。 )
一方、上記の方法で調製される構造体は、構造体表層部に結晶性多孔質アルミノ シリケートが存在する。該結晶性多孔質アルミノシリケートの組成は下記式(2)で表さ れ、陽イオンはナトリウムイオンである(以下、陽イオンがナトリウムイオンとなる組成を 持つ構造体をナトリウム型と呼ぶ)。
[0072] 〔化 3〕
aNa 0-A1 O -bSiO -cH O (2)
2 2 3 2 2
(ここで、 aは 0. 8〜2の範囲の数、 bは 2以上の数、 cは 0以上の数である。 ) 本発明で用いる芳香族反応用触媒では触媒活性が高いことから、(1)式の陽ィォ ンが水素イオン、すなわちプロトン (以下、陽イオンが水素イオンとなる組成を持つ構 造体をプロトン型と呼ぶ)であることが好ましい。ナトリウム型をプロトン型に転換する 方法は、特に限定されるものではないが、例えば、ナトリウム型の構造体を塩化アン モ-ゥムでイオン交換し、次いで空気中で焼成処理する方法が挙げられる。ここで、 塩ィ匕アンモ-ゥムでのイオン交換は常法に従って行えばよぐまた焼成を行う場合に は、酸素、または、窒素、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスで希釈した酸素、あるい は、空気の雰囲気下 100〜1, 000°Cで行うと良い。
[0073] 上記の方法により、本発明で用いられる芳香族化反応用触媒の構造体が得られる
。本発明の芳香族化反応用触媒は、前記の構造体に亜鉛および Zまたはガリウムを 担持して調製される。ここで、亜鉛としては、特に限定されないが、例えば、亜鉛金属 、酸化亜鉛、水酸化亜鉛、硝酸亜鉛、炭酸亜鉛、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛、 シユウ酸亜鉛などの塩類;ある 、はアルキル亜鉛などの有機亜鉛ィ匕合物類等が挙げ られる。これらのうち、担持が容易であり、しかもォレフィンの芳香族化において芳香 族炭化水素の収率が高いことから、塩類が好ましく用いられ、さらに好ましくは硝酸亜
鉛が用いられる。また、ガリウムとしては、特に限定されないが、例えば、塩化ガリウム 、臭化ガリウム、硝酸ガリウム、酸ィ匕ガリウムなどの塩類;あるいはァセチルァセトナト ガリウム、ガリウムエトキシドなどの有機ガリウム化合物類等が挙げられる。これらのう ち、担持が容易であり、し力もォレフインの芳香族化において芳香族炭化水素の収 率が高いことから、塩類が好ましく用いられ、さらに好ましくは硝酸ガリウムが用いられ る。
[0074] 亜鉛および Zまたはガリウムを構造体に担持させる方法に特に制約はなぐ通常の 担持方法、例えば、含浸担持法、イオン交換法および共沈法を用いることができ、好 ましくは含浸担持法がよい。含浸担持法で芳香族化反応用触媒を調製する場合、例 えば、上記の亜鉛やガリウムを含む溶液を、構造体に含浸させ、乾燥、さらに焼成処 理を行! ヽ、芳香族化反応用触媒を調製する方法が挙げられる。
[0075] 担持後は含浸法またはイオン交換法における常法に従って、デカンテーシヨン、濾 過、加熱または減圧加熱等の操作で溶媒を除去する。溶媒を除去後の乾燥は、カロ 熱乾燥、減圧乾燥等を用いることができる。焼成を行う場合には、酸素、または、窒素 、ヘリウム、アルゴン等の不活性ガスで希釈した酸素、あるいは、空気の雰囲気下 10 0〜1, 000°Cで行うと良い。ここで、亜鉛および Zまたはガリウムを構造体に担持さ せる順序は、特に制限されず、前記のプロトン型の構造体に担持してもよいし、アン モ -ゥム型の構造体に担持して、続、て焼成処理を行って調製しても良 、。
[0076] 本発明にお 、ては、上記の芳香族化用反応触媒に、ォレフィンの芳香族化に差し 支えない範囲で、亜鉛およびガリウム以外の金属がさらに担持されていてもよぐ例え ば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムなどの周期表 1族元素;ベリリ ゥム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、ノ リウムなどの周期表 2族元素;スカ ンジゥム、イットリウム、ランタノイド、ァクチノイドなどの周期表 3族元素;チタニウム、ジ ルコ -ゥム等の周期表 4族元素;バナジウム、ニオブ、タンタル等の周期表 5族元素; クロム、モリブデン、タングステン等の周期表 6族元素;マンガン、レニウム等の周期表 7族元素;鉄、ルテニウム、ォス -ゥム等の周期表 8族元素;コバルト、ロジウム、イリジ ゥム等の周期表 9族元素;ニッケル、パラジウム、白金などの周期表 10族元素;銅、 銀、金等の周期表 11族元素;亜鉛、カドミウムなどの周期表 12族元素;ホウ素、アル
ミニゥム、ガリウム、インジウム、タリウム等の周期表 13族元素;ゲルマニウム、スズ、鉛 等の周期表 14族元素;アンチモン、ビスマス等の周期表 15族元素;硫黄、テルル等 の周期表 16族元素などの金属が挙げられる。
[0077] 本発明の構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層 部を除く内部の層に無機支持体が存在する構造体に亜鉛および Zまたはガリウムが 担持した芳香族化反応用触媒は、ォレフィンの芳香族化による芳香族炭化水素の製 造方法にも用いられる。
[0078] 前記ォレフィンは、該化合物中に二重結合が含まれれば特に限定されるものでは ないが、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、へキセン、ヘプテン、オタ テン、ノネン、デセン等が挙げられる。
[0079] 本発明にお 、ては、上記ォレフィンにさらにェタン、プロパン、ブタン、ペンタン、へ キサン、ヘプタン、オクタン、ノナン等のパラフィン類;および Zまたはシクロペンタン、 シクロペンテン、メチルシクロペンタン、シクロへキサン、メチルシクロペンテン、シクロ へキセン、シクロヘプテン、シクロオタテン、シクロへキサジェン等のナフテン類が混 合して 、ても差し支えな 、。これらパラフィン類とナフテン類は芳香族化の原料に成り 得るが、ォレフィンに比べ芳香族化の速度が遅いため、パラフィン類とナフテン類を 混合する量は、好ましくは全重量に対して 50重量%未満、さらに好ましくは 30重量 %未満にコントロールされる。これらのォレフィンは単独で使用し得るのみならず、二 種以上を混合して用いることも可能である。混合物としては、上記のそれぞれの混合 物、あるいはナフサなどの熱分解生成物の C留分、前記 C留分よりブタジエンを除
4 4
いた留分 (S (以下、スベントと略称する) C4またはラフィネート 1と呼ばれる)、前記 C留分よりブタジエンと iーブテンを除 ヽた留分(SS— C4またはラフィネート 2と呼ば
4
れる)、ナフサなどの熱分解生成物の C留分、前記 C留分力 ジェン類を除いた留
5 5
分 (S— C5と呼ばれる)、熱分解ガソリン、熱分解ガソリンより BTX抽出を行ったラフィ ネート、 FCC分解ガス、 FCC分解ガソリン、リフォメートより BTXを抽出したラフイネ一 ト等が挙げられる。
[0080] 本発明のォレフィンの芳香族化による芳香族炭化水素の製造における反応形式は 特に制限されず、任意の反応形式で行うことが可能である。例えば、固定床気相流
通式、固定床液相流通式、または懸濁床回分式で行うことができる。これらのうち、芳 香族炭化水素が効率的に得られること、さらに温和な条件で芳香族化反応を行うこと ができることから固定床液相流通式が好ましい。反応温度は特に制限はされないが、 芳香族炭化水素へ効率的に変換できることから、好ましくは 300〜700°C、さらに好 ましくは 400〜600°Cである。反応圧力は特に制限されないが、通常、好ましくは絶 対圧で 0. 01〜50MPaであり、さらに好ましくは 0. 05〜30MPaである。また、固定 床液相流通式反応の際の液時間空間速度 (LHSV)は、芳香族炭化水素へ効率的 に変換できることから、好ましくは 0. 01〜: LOOhr_1、さらに好ましくは 0. 5〜20hr_ 1 である。ここで、液時間空間速度 (LHSV)とは、単位触媒体積当たりの単位時間(hr )に対するォレフィン、ノラフィンおよびナフテンの供給量の合計体積を表すものであ る。
[0081] なお、ォレフィン原料は、そのまま用いても、不活性ガスで希釈して用いても良い。
不活性ガスとしては特に制限されるものではないが、例えば、窒素、ヘリウムまたはァ ルゴン等が挙げられ、これらの不活性ガスは単独で使用するのみならず、二種以上 を混合して用いることも可能である。
[0082] ここで、生成する芳香族炭化水素は、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、スチレ ン、キュメン、プロピルベンゼン、トリメチルベンゼン、インデン、ナフタレン、ジイソプロ ピルベンゼン、ビフエニル等が挙げられる。これらの芳香族炭化水素は公知の分離 方法により分離され、石油化学、医薬、農薬原料として用いられる。また、炭素数 1〜 12のォレフイン、ノラフィンおよびナフテン類が未反応原料として、また副反応性生 物として生成する力 これら化合物は本発明のォレフィンの芳香族反応にリサイクル してォレフィンの原料の一部としても用いてもょ 、。
[0083] 以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例 に限定されるものではない。
[0084] 以下の実施例に用いた測定法を示す。
[0085] (構造体の結晶状態の確認)
得られた構造体の結晶状態は、粉末 X線回折測定装置 (XRD) (マックサイエンス 社製、商品名 M18XHF)を用い、電圧 40kV、電流 200mAで測定した。
[0086] (アルミニウムの深さ方向の担持分布および珪素 Zアルミニウム比の測定) 得られた構造体を、 PolyZBed(R) 812 (Polysciences, Inc.社製)、 Nadic Me thyl Anhydride (Polysciences, Inc.社製)、 Dodecenylsuccinic Anhydride (Polysciences, Inc.社製)、 2, 4, 6Tris (dimethylaminomethyl) phenol (Poly sciences, Inc.社製)を原料とした榭脂に包埋し、ウルトラミクロトームで切削して得 られた試料を、エックス線マイクロアナライザー (EPMA) (島津製作所製、商品名 EP M— 810)を用い電圧 20kV、電流 ΙΟηΑにて粒子断面の深さ方向の線分析、面分 析を行い、強度比力ゝら担持割合を算出した。
[0087] (ゼオライト骨格構造内のアルミニウムの確認)
27A1固体 NMR (日本電子社製、商品名 GSX— 270)で測定し、ゼォライト骨格構 造内の 4配位アルミニウムに帰属する化学シフト( σ ) = 50〜70ppmの範囲に測定さ れるピークと、骨格構造から外れた格子外の 6配位アルミニウムに帰属する化学シフ ト( σ ) =0〜: LOppmの範囲に測定されるピークで確認した。
[0088] (アルミニウム量の測定)
アルミニウム量は、誘導結合プラズマ発光分光分析装置 (ICP) (京都光研製、商品 名 ICP— AES UOP- 1 markll)にて定量分析し、算出した。
[0089] (コーク生成量の測定)
反応終了後の触媒を熱天秤 (SEIKO製 SSCZ5200)に約 10mg乗せ、空気雰囲 気下、 10°CZ分で 800°Cまで昇温させた。 700°Cでの触媒重量に対し、 300°Cから 700°Cまでの減少重量をコーク生成量とした。
実施例 1
[0090] 20wt%テトラ一 n—プロピルアンモ-ゥムヒドロキシド水溶液 12. 2g (テトラ一 n—プ 口ピルアンモ-ゥムヒドロキシド Z珪素 =0. 07 (モル比))に水酸化ナトリウム 0. 3g ( ナトリウム Z珪素比 =0. 04 (原子比))を添加し溶解した。この水溶液にシリカビーズ (富士シリシァ化学社製 「キャリアタト Q— 50」、粒子形状:球状、粒子径: 1. 7〜4. Omm、表面積: 80m2Zg、平均細孔径 50nm) llgを添カ卩し、シリカビーズに水溶液 を含浸した。
[0091] つぎに、硝酸アルミニウム · 9水和物 0. 4g (ナトリウム Zアルミニウム =6. 7 (原子比
;) )を水 12mlに溶解させ、 75°Cに加温した後、先の水酸ィ匕ナトリウム、テトラプロピル アンモ-ゥムヒドロキシドを含浸したシリカビーズを添加し、 30分攪拌した。撹拌後、 減圧乾燥し、 80°C窒素雰囲気下で 5時間乾燥した。
[0092] 得られた球状のシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果を図 5に示す。担 持したアルミニウムはシリカビーズ外表面から 230 μ m以内に存在していることが解つ た。
[0093] テフロン (登録商標)の耐圧容器に 0. 5gの水を入れ、水に触れないようにテフロン ( 登録商標)の皿を起き、その上に水酸ィ匕ナトリウム、テトラ— n—プロピルアンモ-ゥム ヒドロキシド、アルミニウム源を担持したシリカビーズ l lgを入れ、耐圧容器を密閉し、 耐圧容器を 180°Cで 8時間加熱し、結晶化処理を行った。
[0094] その後、蒸留水で洗浄後、 110°Cで一晩乾燥後、空気中 540°Cで焼成した。
[0095] 得られた構造体の粉末 X線回折測定の結果(図 6)、 MFI構造であることが解った。
また、アルミニウムの面分析、ライン分析の結果(図 7, 8)より、アルミニウムは得られ た構造体外表面から 230 m以内に存在し、また、 EPMAによる局所部分の成分分 祈の結果、得られた構造体の表層部のアルミニウム Z珪素比 (原子比) =0. 020で あり、構造体外表面から 250 m付近、中心付近からはアルミニウムは検出限界以 下であった。
[0096] 27A1の固体 NMR測定の結果(図 9)、化学シフト( σ ) 50〜70ppm範囲のピークの みが確認され、アルミニウムはゼオライト骨格構造内に存在して 、ることがわ力つた。
[0097] このことから、構造体表層部 230 μ mの厚さで MFI構造を持つ結晶性多孔質アルミ ノシリケートが存在し、構造体表層部を除く内部の層が MFI構造を持つ結晶性多孔 質シリケートの無機支持体であり、粒子径 1. 7〜4. Ommの球状の構造体であること がわかった。
実施例 2
[0098] 20wt%テトラ一 n—プロピルアンモ-ゥムヒドロキシド水溶液 12. 2g (テトラ一 n—プ 口ピルアンモ-ゥムヒドロキシド Z珪素 =0. 07 (モル比))に水酸化ナトリウム 0. 5g ( ナトリウム Z珪素比 =0. 07 (原子比))を添加し溶解した。この水溶液にシリカビーズ (富士シリシァ化学社製 「キャリアタト Q— 50」、粒子形状:球状、粒子径: 1. 7〜4.
Omm、表面積: 80m2Zg、平均細孔径 50nm) l lgを添カ卩し、シリカビーズに水溶液 を含浸した。
[0099] つぎに、硝酸アルミニウム · 9水和物 0. 4g (ナトリウム Zアルミニウム = 11. 7 (原子 比))を水 12mlに溶解させ、 75°Cに加温した後、水酸化ナトリウム、テトラプロピルァ ンモ-ゥムヒドロキシドを含浸したシリカビーズを添加し、 30分攪拌した。撹拌後、上 澄みを除去し、減圧乾燥した後、 80°C窒素雰囲気下で 5時間乾燥した。得られたシリ 力構造体のアルミニウムのライン分析の結果を図 10に示す。担持したアルミニウムは シリカビーズ外表面から 20 m以内に存在していることが解った。
[0100] テフロン (登録商標)の耐圧容器に 0. 5gの水を入れ、水に触れないようにテフロン( 登録商標)の皿を起き、その上に水酸ィ匕ナトリウム、テトラ— n—プロピルアンモ-ゥム ヒドロキシド、アルミニウム源を担持したシリカビーズ l lgを入れ、耐圧容器を密閉し、 耐圧容器を 180°Cで 8時間加熱し、結晶化処理を行った。
[0101] その後、蒸留水で洗浄後、 110°Cで一晩乾燥後、空気中 540°Cで焼成した。
[0102] 得られた構造体の粉末 X線回折測定の結果(図 11)、 MFI構造であることが解った 。また、アルミニウムの面分析、ライン分析の結果(図 12, 13)より、アルミニウムは得 られた構造体外表面から 20 m以内に存在し、また、 EPMAによる局所部分の成分 分析の結果、得られた構造体の表層部のアルミニウム Z珪素比 (原子比) =0. 016 であり、構造体外表面から 200 m付近、中心付近からはアルミニウムは検出限界以 下であった。
[0103] 27A1の固体 NMR測定の結果、化学シフト( σ ) 50〜70ppm範囲のピークのみが確 認され、アルミニウムはゼオライト骨格構造内に存在して 、ることがわ力つた。
[0104] このことから、構造体表層部 20 μ mの厚さで MFI構造をもつ結晶性多孔質アルミノ シリケートが存在し、構造体表層部を除く内部の層が MFI構造をもつ結晶性多孔質 シリケートの無機支持体である、粒子径 1. 7〜4. Ommの球状の構造体であることが わかった。
比較例 1
[0105] 硝酸アルミニウム · 9水和物 0. 4g (ナトリウム Zアルミニウム =6. 7 (原子比))を水 1 2mlに溶解させた水溶液に、シリカビーズ (富士シリシァ化学社製 「キャリアタト Q—
50」、粒子形状:球状、粒子径: 1. 7〜4. Omm、表面積: 80m2Zg、平均細孔径 50 nm) llgを添加し、シリカビ―ズに水溶液を含浸し、 2時間撹拌した後、蒸発乾固し、 110°Cで乾燥した。
[0106] つぎに、テトラ一 n—プロピルアンモ-ゥムヒドロキシド 12. 2g (テトラ一 n—プロピル アンモ-ゥムヒドロキシド /珪素 =0. 07 (モル比))、水酸ィ匕ナトリウム 0. 3g (ナトリウ ム Z珪素比 =0. 04 (原子比) )を溶解した水溶液にアルミニウム源を担持したシリカ ビーズを添加し、 2時間攪拌した後、蒸発乾固した。 80°C窒素雰囲気下で 5時間乾 燥した。得られたシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果を図 14に示す。担 持したアルミニウムはシリカビーズに均一に担持していた。
[0107] テフロン (登録商標)の耐圧容器に 0. 5gの水を入れ、水に触れないようにテフロン ( 登録商標)の皿を起き、その上に水酸ィ匕ナトリウム、テトラプロピルアンモ-ゥムヒドロ キシド、アルミニウム源を担持したシリカビーズ llgを入れ、耐圧容器を密閉し、耐圧 容器を 180°Cで 8時間加熱し、結晶化処理を行った。
[0108] その後、蒸留水で洗浄後、 110°Cで一晩乾燥後、 540°Cで焼成した。
[0109] 得られた構造体の粉末 X線回折測定の結果(図 15)、 MFI構造であることが解った 。また、ライン分析の結果(図 16)より、アルミニウムは構造体全体に存在していた。 実施例 3
[0110] 実施例 1で得た構造体を、 20倍重量の ImolZLの塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液に浸 漬し、 80°Cで 1. 5時間放置した。次いで、該構造体をろ別し、塩ィ匕アンモ-ゥム水溶 液から取り出した。この操作をさらに 3回繰り返した後、得られた構造体を水洗し、 12 0°Cで一晩乾燥し、アンモ-ゥム型の構造体を得た。
[0111] 硝酸亜鉛六水和物 4. 4gを llgの水に溶解した水溶液を乾燥したアンモニゥム型 構造体 10gにふりかけた後、真空中 50°Cで水を蒸発させて硝酸亜鉛を含浸担持し た。硝酸亜鉛を担持した構造体は、電気炉にて空気流通下 500°Cで 5時間焼成し、 亜鉛が 9. 0重量%担持され、さらにプロトン型になった構造体を得た。
[0112] 該構造体 10mlを反応管に充填し、温度を 530°Cに、内圧を 0. 5MPa— Gに設定 し、 1—ブテンを LHSV=2. 7h_1で供給し、芳香族化反応を実施した。結果を表 1 に示す。コークの生成量は 1. 1%と少なかった。
比較例 2
[0113] 特公昭 46— 10064号公報に準拠してナトリウム型の ZSM— 5を調製した。 30重量 %シリカゾル(日産化学製、商品名コロイダルシリカ N) 76gを 2. 2mol/lのテトラ— n —プロピルアンモ-ゥムヒドロキシド水溶液 108gと混合した。次いで、 3. 2gのアルミ ン酸ナトリウムを水 54mlに溶かし、この水溶液と前記溶液を SUS製オートクレーブに 入れた。この混合物を自圧で 150°C、 6日間攪拌しながら加熱された。冷却後、生成 したスラリーをろ別し、蒸留水 100mlを用い洗浄し、この洗浄操作を 5回繰り返した。 次いで、 110°Cでー晚乾燥後、空気中 540°Cで焼成し、白色のナトリウム型の ZSM 5を得た。粉末 X線回折測定の結果、 MFI型すなわち ZSM— 5形構造を有するこ とがわかった。得られた ZSM— 5のアルミニウム Z珪素比(原子比) =0. 051であつ た。
[0114] ナトリウム型の ZSM— 5を 20倍重量の ImolZLの塩化アンモ-ゥム水溶液中で攪 拌し、 80°Cで 1. 5時間放置した。次いで、該構造体をろ別し、塩ィ匕アンモ-ゥム水溶 液から取り出した。この操作をさらに 3回繰り返した後、得られた ZSM— 5を水洗し、 1 20°Cでー晚乾燥し、アンモ-ゥム型 ZSM— 5の粉体を得た。該粉体 2. 0g、硝酸亜 鉛六水和物 4. 4g、および 30重量%シリカゾル(日産化学製、商品名コロイダルシリ 力 N) 27. 3gを混合し、次いで 80°Cで水を蒸発させながら混練し、白色の粘調物を シリンジを用い押し出し成形した。成形体を粉砕し、ふるいを用い、約 3mmの柱状の サイズにそろえた後、 120°Cで乾燥し、電気炉にて空気流通下 500°Cで 5時間焼成 し、亜鉛が 9. 0重量%担持され、さらにプロトン型になった ZSM— 5を得た。
[0115] アルミニウムのライン分析の結果、アルミニウムが構造体内部に均一に分散してい ることから、得られた構造体は結晶性アルミのシリケートが均一に構造体内部に分散 したものであった。
[0116] 該 ZSM— 5 10mlを反応管に充填し、温度を 530°Cに、内圧を 0. 5MPa—Gに 設定し、 1—ブテンを LHSV= 2. 7h_1で供給し、芳香族化反応を実施した。結果を 表 1に示す。コークの生成量は 27. 1%と非常に多ぐブテン転ィ匕率も急速に低下し た。
[0117] [表 1]
実施例 3 比較例 2
経過時間 2. O h r 3. O h r 1. O h r 2. O h r 3. O h r
1ーブテン転化率 (%) 92. 9 93. 3 91. Ξ 86. 3 46. 9 24. 4 選択率 (%)
水素 0. 3 0. 8 0. 8 0. 9 1. 2 0. 5 柽ガス1 > 68. 1 74. 0 68. 3 70. 7 81. 5 89. 0 ベンゼン 1. 5 1. 1. 4 2. 8 0. 6 0. 2 トノレェン 14. 1 10. 5 12. 8 12. 0 5. 3 2. 0 キシレン 11. 9 9. 9 12. 3 11. 4 8. 9 5. 8 他の芳香族 4. 1 3. 6 4. 4 2. 2 2. 5 2. 5
o
B T X収率 (%) 25. 5 20. 1 24. 2 22. 5 7. 0 1. 9 コーク生成量 (%〉 1. 1 27. 1
1 ) 炭素数 1 5の脂肪族炭化水素 実施例 4
[0118] シリカビーズ (富士シリシァ化学社製 「キャリアタト Q—40C」、粒子形状:球状、粒 子径: 1. 7 4. Omm、表面積: 73m2/g、平均細孔径 40nm) 13gに、 INのテトラ —n—プロピルアンモ-ゥムヒドロキシド水溶液 21.0g (テトラ— n—プロピルアンモ- ゥムヒドロキシド Z珪素 =0. 10 (モル比))水溶液を減圧下でシリカビーズに含浸した 。 10分撹拌した後、減圧下、 70°Cで 3時間溶媒を蒸発させた。
[0119] つぎに、硝酸アルミニウム · 9水和物 1. 3g (テトラプロピルアンモ-ゥムヒドロキシド /アルミニウム =6 (原子比))をエタノール 10mlに溶解させ、 50°Cに加温した後、テ トラプロピルアンモ-ゥムヒドロキシドを含浸したシリカビーズを添カロし、 20分攪拌した 。撹拌後、減圧乾燥し、空気中 540°Cで 5時間焼成した。
[0120] 得られたシリカ構造体のアルミニウムのライン分析の結果を図 17に示す。担持した アルミニウムはシリカビーズ外表面力 400 μ m以内に存在していることが解った。
[0121] 次に、先に得られたアルミニウムを担持したシリカビーズ 12. 2gに、 1Nのテトラ一 n —プロピルアンモ-ゥムヒドロキシド水溶液 14.2g (テトラ— n—プロピルアンモ-ゥム ヒドロキシド Z珪素 =0. 07 (モル比))に水酸ィ匕ナトリウム 0. 3g (ナトリウム Z珪素比 =0. 04 (原子比))を溶解した水溶液を減圧下で含浸させ、常圧で 20時間撹拌した 。撹拌後、減圧下 50°Cで 1時間溶媒を蒸発させた後、 80°C窒素雰囲気下で 5時間 乾燥した。
[0122] テフロン (登録商標)の耐圧容器に 0. 5gの水を入れ、水に触れないようにテフロン (
登録商標)の皿を起き、その上に水酸ィ匕ナトリウム、テトラ— n—プロピルアンモ-ゥム ヒドロキシド、アルミニウム源を担持したシリカビーズを入れ、耐圧容器を密閉し、耐圧 容器を 180°Cで 20時間加熱し、結晶化処理を行った。
[0123] その後、蒸留水で洗浄後、 110°Cで一晩乾燥後、空気中 540°Cで焼成した。
[0124] 得られた構造体の粉末 X線回折測定の結果、 MFI構造であることが解った。また、 ライン分析の結果(図 18)より、アルミニウムは得られた構造体外表面力も 400 m以 内に存在し、また、 EPMAによる局所部分の成分分析の結果、得られた構造体の表 層部のアルミニウム Z珪素比 (原子比) =0. 02であり、中心付近からはアルミニウム は検出限界以下であった。
[0125] このことから、構造体表層部 400 μ mの厚さで MFI構造をもつ結晶性多孔質アルミ ノシリケートが存在し、構造体表層部を除く内部の層が MFI構造を持つ結晶性多孔 質シリケートの無機支持体である、粒子径 1. 7〜4. Ommの球状の構造体であること がわかった。
実施例 5
[0126] 実施例 4で得た構造体を、 20倍重量の ImolZLの塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液に浸 漬し、 80°Cで 1. 5時間放置した。次いで、該構造体を塩ィ匕アンモ-ゥム水溶液から 取り出した。この操作をさらに 3回繰り返した後、得られた構造体を水洗し、 120°Cで 一晩乾燥し、アンモ-ゥム型の構造体を得た。
[0127] 硝酸亜鉛六水和物 3. 5gを 7. 7gの水に溶解した水溶液を乾燥したアンモニゥム型 構造体 8. Ogに含浸後、減圧下 50°Cで水を蒸発させて硝酸亜鉛を含浸担持した。 硝酸亜鉛を担持した構造体は、電気炉にて空気流通下 540°Cで 5時間焼成し、亜鉛 が 9. 0重量%担持され、さらにプロトン型になった構造体を得た。
[0128] 該構造体 10mlを反応管に充填し、温度を 530°Cに、内圧を 0. 5MPa— Gに設定 し、 1—ブテンを LHSV= 2. 7h_1で供給し、芳香族化反応を実施した。結果を表 2 に示す。
[0129] [表 2]
実施例 5
経過時間 3. O h r 10 h r 20 h r
1ーブテン転化率 (%) 99. 3 99. 2 98. 8 選択率 (%)
水素 1. 6 1. 5 1. 5 軽ガス 47. 8 47. 0 47. 2 ベンゼン 6. 3 6. 2 6. 1 トノレエン 23. 0 22. 7 22. 2 キシレン 13. 2 13. 2 13. 7 他の芳香族 8. 1 9. 4 9. 3
B T X収率 (%) 42. 2 41. 8 41. 5
1 ) 炭素数 1〜5の脂肪族炭化水素 本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲 を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明ら かである。
[0130] 本出願は、 2004年 9月 21日出願の日本特許出願(特願 2004— 273182)、 2005年 5月 18日出願の日本特許出願 (特願 2005— 145711)及び 2005年 8月 19日出願の日本特 許出願 (特願 2005— 238648)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込 まれる。
産業上の利用可能性
[0131] 本発明の構造体は、構造体表層部に固体酸触媒として有効な結晶性多孔質アルミ ノシリケートが存在するため、反応原料および反応生成物の構造体中の滞留時間が 短ぐ目的物の選択性が高ぐまた活性点の被毒や細孔の閉塞を生じにくいため、触 媒活性が低下しにくぐさらに触媒寿命の長いという効果を有する。特に、本発明の 構造体表層部に結晶性多孔質アルミノシリケートが存在し、構造体表層部を除く内 部の層に無機支持体が存在する構造体に亜鉛および Zまたはガリウムが担持したこ とを特徴とする芳香族化反応用触媒は、構造体表層部に固体酸触媒として有効な結 晶性多孔質アルミノシリケートが存在するため、ォレフィン原料および反応生成物の 触媒中の滞留時間が短くなる。したがって、コーク様物質の蓄積が少なくなり、高い
触媒活性を長!、時間維持できると!、う効果を有する。本発明の工業的価値は顕著で ある。