WO2005112438A1

WO2005112438A1 - 画像処理装置

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Publication number: WO2005112438A1
Application number: PCT/JP2005/008866
Authority: WO
Inventors: Natsume Matsuzaki; Kaoru Yokota; Masao Nonaka; Mitsuhiro Inoue; Tohru Nakahara; Akio Higashi
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co., Ltd.
Priority date: 2004-05-18
Filing date: 2005-05-16
Publication date: 2005-11-24
Also published as: US8077980B2; JP4795941B2; EP1748642A1; JPWO2005112438A1; US20070286496A1; CN1954592A

Abstract

　撮影された後の画像データの取り扱いを容易にすることができる画像処理装置を提供する。　サーバ装置は、利用者識別子に対応して、パターン画像及び制御情報を記憶している。デジタルカメラは、被写体を撮影し、サーバ装置からパターン画像及び制御情報を取得し、撮影により生成した画像データの中から、取得したパターン画像に一致する部分があるか否かを判断し、一致する部分があれば、制御情報に含まれている操作命令に従って動作する。操作命令がモザイク処理であれば、一致する部分にモザイク処理を施す。操作命令が画像置換であれば、一致する部分を所定の画像に置き換え、又は一致する部分にＣＧ処理を施す。操作命令がフレーム消去であれば、当該画像データを消去する。

Description

画像処理装置

技術分野

[0001] 本発明は、撮影により得られた画像に画像処理を施す画像処理技術に関する。

背景技術

[0002] CCD (Charge Coupled Device )等の固体撮像素子を用いた撮影により生成した画像データをメモリカードに記録するデジタルカメラが広く用いられるようになってきてヽる。

特許文献 1によると、生成した映像の整理を容易に実現できるようなカメラを実現すること、映像にその説明となる情報を多重化して記録するカメラを実現すること、また、周囲の人間に知られることなく被写体の意思を伝達する機能を持つカメラを実現すること、さらに、所望の被写体が確実に撮影範囲に入っていることを容易に確認できるカメラを実現することを目的として、映像を入力し、点滅光源による点滅パターンに対応する識別情報を記憶し、この識別情報をもとに、入力された映像内で点滅する光源の点滅パターンに対応する識別情報に変換し、変換された識別情報を、入力された前記映像とともに出力する映像情報処理装置が開示されている。

[0003] また、特許文献 2によると、写真撮影の禁止又は許可の設定を簡便かつ確実に行うことができ、更に、被写体の価値に応じた料金を課金することができる写真撮影許可機能付きカメラを開示している。この技術によると、カメラから、個別に料金が設定された被写体近傍に設けた送受信機に、暗号により特定される撮影許可信号を送信する。送受信機から返信された撮影許可信号を受信すると、シャッター制御手段によりシャッターが動作可能となり写真撮影が行われる。契約の際、又は撮影後に記憶手段に記憶されたデータを基に撮影に対する料金が徴収される。こうして、事前に撮影が許可された被写体以外の写真撮影を有効に防止する。

[0004] さらに、特許文献 3によると、電子透力処理等の対象情報の劣化を招くことなぐ当該対象情報の著作権保護等のための所定情報を当該対象情報に対して容易に且つ有効に埋め込むことが可能な情報処理装置を開示して、る。この技術によると、記録手段は、ユーザ力もの撮影操作に基づいて生成された対象情報 (撮影画像）に対して、対象情報の著作権保護のための所定情報を記録するにあたり、撮影時にュ一ザ (撮影者)の生体情報を取得し、当該ユーザの生体情報が予め登録されて、る場合に、当該登録時に生体情報に関連付けられた該当するユーザ情報を所定情報として対象情報に記録する。

特許文献 1：特開 2001— 320702号公報

特許文献 2 :特開 2002— 182275号公報

特許文献 3：特開 2003 - 204427号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] し力しながら、従来技術によると、生成した映像の整理が容易にできたり、写真撮影の禁止又は許可の設定が簡便にできたり、著作権保護のための所定情報を容易に画像に埋め込むことができるものの、撮影された人物や建物などの肖像権、セキユリティ、プライバシーを保護したり、撮影により生成された画像データを簡単に整理するために、さらに多様な技術が要望されている。

[0006] 本発明は、上記のような要望に対処するために、撮影された後の画像データの取り扱いを容易にすることができる画像処理装置、サーバ装置、画像撮影装置、画像処理システム、画像処理方法、画像処理プログラムを提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

[0007] 上記目的を達成するために、本発明は、照合画像との対比結果に応じて撮影画像に画像処理を施す画像処理装置であって、撮影により生成された撮影画像を記憶してヽる第 1画像記憶手段と、画像処理を示す処理命令を記憶して!/、る命令記憶手段と、予め生成された照合画像を記憶している第 2画像記憶手段と、前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在する力否かを判断する判断手段と、前記判断結果に応じて、前記撮影画像に対して前記処理命令に従って、前記画像処理を施す実行手段とを備えることを特徴とする。

発明の効果 [0008] この構成〖こよると、撮影画像に照合画像が写っているカゝ否かに応じて画像処理を施すので、利用者が撮影画像を視認することなぐ適切な画像処理を施すことができ、撮影後の画像データの取り扱いが容易になる。

ここで、前記画像処理装置は、さらに、被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む撮影手段を含む。

[0009] この構成〖こよると、撮影手段を備えているので、撮影とほぼ同時に、撮影画像に照合画像が写っている力否かに応じて画像処理を施すことができる。

ここで、前記画像処理装置は、ネットワークを介して、サーバ装置と接続されており、前記画像処理装置は、さらに、被写体を撮影して前記撮影画像を生成する撮影手段と、生成した前記撮影画像をネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する送信手段と、前記サーバ装置からネットワークを介して前記撮影画像を受信する受信手段と、受信した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む書込手段とを含み、前記サーバ装置は、前記撮影画像を受信し、蓄積し、送信する。

[0010] この構成によると、被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像をネットワークを介してサーバ装置へ送信し、サーバ装置から前記撮影画像を受信し、受信した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込むので、撮影画像を一時的にサーバ装置に蓄積しておくことができる。これにより、画像処理装置が大容量の記憶手段を備えていなくても、多くの撮影画像を生成することができる。

[0011] ここで、前記画像処理装置は、ネットワークを介して、撮影装置と接続されており、前記撮影装置は、被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像をネットワークを介して、前記画像処理装置へ送信し、前記画像処理装置は、さらに、前記撮影装置から、ネットワークを介して、前記撮影画像を受信する受信手段と

、受信した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む書込手段とを含む。

[0012] この構成〖こよると、前記画像処理装置は、前記撮影装置から、ネットワークを介して、前記撮影画像を受信して前記第 1画像記憶手段に書き込むので、当該画像処理装置から遠く離れた地点に設けられた前記撮影装置により生成された撮影画像に対しても、撮影画像に照合画像が写っているカゝ否かに応じて画像処理を施すことができる。ここで、前記画像処理装置は、ネットワークを介して、サーバ装置と接続されており、前記サーバ装置は、あらかじめ前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記画像処理装置からの要求に応じて、前記処理命令及び前記照合画像を、前記画像処理装置へ送信し、前記画像処理装置は、さらに、前記サーバ装置へ、前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信する送信手段と、前記サーバ装置から、前記処理命令及び前記照合画像を受信する受信手段と、受信した前記処理命令を前記命令記憶手段に書き込み、受信した前記照合画像を前記第 2画像記憶手段に書き込む書込手段とを含む。

[0013] この構成によると、サーバ装置から処理命令及び照合画像を受信して内部に記憶するので、画像処理装置が大容量の記憶手段を備えていなくても、多くの処理命令及び照合画像を利用することができる。また、サーバ装置により一元的に管理された処理命令及び照合画像を利用することができる。

ここで、前記送信手段は、所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信する。

[0014] この構成によると、所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像の要求をサーバ装置へ送信するので、所定条件を満たす処理命令及び照合画像が得られる。ここで、前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置の利用者に係るものであることであり、前記送信手段は、当該画像処理装置の利用者に係る前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信し、前記サーバ装置は、前記利用者に係る前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記処理命令及び前記照合画像を送信する。

[0015] この構成によると、当該画像処理装置の利用者に係る処理命令及び照合画像を受信するので、利用者にとって適切な処理命令及び照合画像が得られる。

ここで、前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置の利用者を識別する利用者識別子に対応するものであることであり、前記送信手段は、前記要求として、前記利用者を識別する利用者識別子を送信し、前記サーバ装置は、前記利用者識別子に対応付けて、前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、受信した前記利用者識別子に対応する前記処理命令及び前記照合命令を抽出し、抽出した前記処理命令及び前記照合命令を送信する。

[0016] この構成によると、当該画像処理装置の利用者を識別する利用者識別子に対応する処理命令及び照合画像を受信するので、利用者にとって適切な処理命令及び照合画像が確実に得られる。

ここで、前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置に係るものであることであり、前記送信手段は、当該画像処理装置に係る前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信し、前記サーバ装置は、当該画像処理装置に係る前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記処理命令及び前記照合画像を送信する。

[0017] この構成によると、当該画像処理装置に係る処理命令及び照合画像を受信するので、当該画像処理装置にとって適切な処理命令及び照合画像が得られる。

ここで、前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置を識別する利用者識別子に対応するものであることであり、前記送信手段は、前記要求として、当該画像処理装置を識別する装置識別子を送信し、前記サーバ装置は、前記装置識別子に対応付けて、前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、受信した前記装置識別子に対応する前記処理命令及び前記照合命令を抽出し、抽出した前記処理命令及び前記照合命令を送信する。

[0018] この構成によると、当該画像処理装置を識別する装置識別子に対応する処理命令及び照合画像を受信するので、当該画像処理装置にとって適切な処理命令及び照合画像が確実に得られる。

ここで、前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が撮影対象の被写体に係るものであることであり、前記送信手段は、被写体に係る前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信し、前記サーバ装置は、当該被写体に係る前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記処理命令及び前記照合画像を送信する。

[0019] この構成によると、被写体に係る処理命令及び照合画像を受信するので、被写体にとつて適切な処理命令及び照合画像が得られる。

ここで、前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が被写体に貼付された ICタグ識別するタグ識別子に対応するものであることであり、前記画像処理装置は、さらに、被写体に貼付された ICタグから、当該 ICタグを識別するタグ識別子を取得する取得手段を備え、前記送信手段は、前記要求として、取得した前記タグ識別子を送信し、前記サーバ装置は、前記タグ識別子に対応付けて、前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、受信した前記タグ識別子に対応する前記処理命令及び前記照合命令を抽出し、抽出した前記処理命令及び前記照合命令を送信する。

[0020] この構成によると、被写体に貼付された ICタグを識別するタグ識別子に対応する処理命令及び照合画像を受信するので、被写体にとって適切な処理命令及び照合画像が確実に得られる。

ここで、前記送信手段は、前記処理命令及び前記照合画像の要求を、随時、サーバ装置へ送信する。

[0021] この構成によると、処理命令及び照合画像を随時受信するので、受信した処理命令及び照合画像を用いて、いつでも、撮影画像に照合画像が写っているカゝ否かに応じた画像処理を施すことができる。

ここで、前記送信手段は、前記処理命令及び前記照合画像の要求を、定期的に繰り返し、サーバ装置へ送信する。

[0022] この構成〖こよると、処理命令及び照合画像を定期的に繰り返し受信するので、サーバ装置と当該画像処理装置との間の通信量を増やすことなぐ撮影画像に照合画像が写っている力否かに応じた画像処理を施すことができる。

ここで、前記実行手段は、前記判断手段により、前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在すると判断される場合に、前記照合画像に相当する部分に対して、前記画像処理を施す。

[0023] この構成〖こよると、撮影画像に照合画像が写っている場合に、照合画像が写っている部分に対して、画像処理を施すので、撮影画像を視認することなぐ当該部分に対して適切な画像処理を施すことができる。

ここで、前記処理命令により示される画像処理は、モザイク処理であり、前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分に対して、モザイク処理を施す。

[0024] この構成によると、照合画像が写っている部分に対して、モザイク処理を施すので、その部分を明確に他人に見せることがなぐその肖像権、プライバシー、セキュリティなどを保護することができる。

ここで、前記処理命令により示される画像処理は、画像上書処理であり、前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分に対して、画像上書処理を施す。

[0025] この構成によると、照合画像が写っている部分に対して、画像上書処理を施すので、その部分に画像を上書きすることにより、その肖像権、プライバシー、セキュリティなどを保護することができる。

ここで、前記画像処理は、コンピュータグラフィック処理による画像上書処理であり、前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分に対して、コンピュータグラフィック処理を施す。

[0026] この構成によると、照合画像が写って、る部分に対して、画像上書処理として、コンピュータグラフィック処理を施すので、その部分を確実に他の画像に置換することができる。

ここで、前記画像処理は、他の画像への置き換えによる画像上書処理であり、前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分を、他の画像に置き換える。

[0027] この構成によると、照合画像が写って、る部分に対して、画像上書処理として、他の画像への置換を施すので、その部分を確実に他の画像に置換することができる。ここで、前記処理命令により示される画像処理は、さらに、暗号化処理を含み、前記実行手段は、さらに、前記処理命令に含まれる暗号化処理に従って、前記撮影画像に前記暗号ィ匕処理を施して、暗号化画像を生成する。

[0028] この構成〖こよると、前記撮影画像に前記暗号ィ匕処理を施して、暗号化画像を生成するので、元の撮影画像を安全に保存しておくことができる。

ここで、前記実行手段は、二者が分散して有する 2個の鍵に基づいて、前記暗号化処理を施す。

この構成によると、二者が分散して有する 2個の鍵に基づいて、暗号化処理が施されるので、暗号ィ匕画像を正当に復号できる条件を、前記二者が分散して有する 2個の鍵が揃う場合に、限定することができる。

[0029] ここで、前記処理命令により示される画像処理は、情報付加であり、前記実行手段は、撮影画像に対して、画像処理を示す処理命令を含む制御情報を付加する。この構成によると、撮影画像に対して、画像処理を示す処理命令を含む制御情報を付加するので、撮影画面の再生、複製などの場合に、前記画像処理を施すよう〖こすることができる。こうして、撮影画像に写されたものの肖像権、プライバシー、セキュリティなどを保護することができる。

[0030] ここで、前記実行手段は、撮影画像に対して、制御情報を電子透かしとして埋め込むことにより、付加する。

この構成によると、制御情報は、撮影画像に電子透力しとして埋め込まれるので、撮影画像の劣化の程度を低くしつつ、制御情報を撮影画像に埋め込むことができ、また、撮影画像力制御情報のみを取り除くことを困難とすることができる。

[0031] ここで、前記実行手段は、前記判断手段により、前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在しないと判断される場合に、前記画像処理を施す。

この構成〖こよると、撮影画像に照合画像が写っていない場合に、撮影画像に対して、画像処理を施すので、利用者が撮影画像を視認することなぐ当該撮影画像に対して適切な画像処理を施すことができる。

[0032] ここで、前記処理命令により示される画像処理は、画像消去であり、前記実行手段は、前記第 1画像記憶手段に記憶されて、る前記撮影画像を消去する。

この構成〖こよると、撮影画像に照合画像が写っていない場合に、当該撮影画像を消去するので、不要な撮影画像を取り除くことができる。

ここで、前記画像処理装置は、さらに、被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む撮影手段を含み、前記判断手段は、前記撮影手段により前記撮影画像が生成された場合に、前記判断を行う。

[0033] この構成〖こよると、前記撮影手段により前記撮影画像が生成された場合に、撮影画像内に照合画像に相当する部分が存在するカゝ否かを判断するので、撮影直後にお Vヽて、必ず比較結果に応じて画像処理を施すことができる。

ここで、前記画像処理装置は、さらに、前記第 1画像記憶手段に記憶されている前記撮影画像を外部へ出力する出力手段を含み、前記判断手段は、前記出力手段により前記撮影画像が出力される場合に、前記判断を行い、前記出力手段は、前記画像処理が施された撮影画像を外部へ出力する。

[0034] この構成によると、撮影画像が外部へ出力される際に、撮影画像内に照合画像に相当する部分が存在するか否かを判断するので、外部へ出力する撮影画像に対して、必ず比較結果に応じて画像処理を施すことができる。こうして外部へ出力される撮影画像に制限を加えることができる。

ここで、前記画像処理装置は、さらに、当該画像処理装置が存在する現在位置を取得する位置取得手段と、取得した現在位置が、所定の範囲外にある力否かを判断する範囲判断手段とを含み、前記判断手段は、前記範囲判断手段により前記範囲外にあると判断される場合に、前記判断を行う。

[0035] この構成によると、当該画像処理装置が、所定の範囲外に存在すると判断される場合に、撮影画像内に照合画像に相当する部分が存在するか否かを判断するので、この場合に、必ず比較結果に応じて画像処理を施すことができる。こうして外部へ出力される撮影画像に制限を加えることができる。

また、本発明は、サーバ装置であって、予め生成された照合画像と、画像処理を示す処理命令とを記憶して!/、る記憶手段と、ネットワークを介して接続されて、る画像処理装置から、前記照合画像及び処理命令の送信要求を受信する受信手段と、前記送信要求を受信すると、前記記憶手段から前記照合画像及び処理命令を読み出す読出手段と、読み出した前記照合画像及び処理命令を、ネットワークを介して、前記画像処理装置へ送信する送信手段とを備える。

[0036] この構成〖こよると、ネットワークを介して、画像処理装置へ、照合画像及び処理命令を確実に送信することができる。

ここで、前記受信手段は、所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像の要求を受信し、前記読出手段は、前記記憶手段から、前記所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像を読み出す。

[0037] この構成によると、所定条件を満たす照合画像及び処理命令を送信することができる。

図面の簡単な説明

[0038] [図 1]本発明の 1の実施の形態としての画像処理システム 10の構成を示す。 [図 2]サーバ装置 100の構成を示すブロック図である。

[図 3]情報記憶部 103に記憶されている利用者情報テーブル 121のデータ構造の一例を示す。

[図 4]情報記憶部 103に記憶されている制御情報 141のデータ構造の一例を示す。

[図 5]情報記憶部 103に記憶されている制御情報 142のデータ構造の一例を示す。

[図 6]情報記憶部 103に記憶されている制御情報 143のデータ構造の一例を示す。

[図 7]情報記憶部 103に記憶されている制御情報 144のデータ構造の一例を示す。

[図 8]情報記憶部 103に記憶されている制御情報 145のデータ構造の一例を示す。

[図 9]情報記憶部 103に記憶されている付加情報 151のデータ構造の一例を示す。

[図 10]情報記憶部 103に記憶されている付加情報 152のデータ構造の一例を示す。

[図 11]デジタルカメラ 200の構造を示すブロック図である。

[図 12]情報記憶部 204に記憶されているデータの一例を示す。

[図 13]メモリカード 300の構造を示すブロック図である。

[図 14]ICタグ 400の外観を示す外観図である。

[図 15]ICタグ 400が備える ICチップ部 410の構成を示すブロック図である。

[図 16]ICチップ部 410が備える電源部 404に含まれる電源回路の一例を示す。

[図 17]対象物を撮影する場合における画像処理システム 10の動作を示すフローチヤートである。

[図 18]生成された圧縮画像データを複製する場合における画像処理システム 10の動作を示すフローチャートである。

[図 19]付加情報 151aのデータ構造の一例を示す。

[図 20]付加情報 152aのデータ構造の一例を示す。

[図 21]付加情報 153のデータ構造の一例を示す。

[図 22]付加情報 154のデータ構造の一例を示す。

[図 23]付加情報 155のデータ構造の一例を示す。

[図 24]付加情報 156のデータ構造の一例を示す。

[図 25]付加情報 157のデータ構造の一例を示す。

符号の説明画像処理システムインターネット

携帯電話網

無線基地局

サーバ装置

制御部

送受信部

情報記憶部

表示部

入力部

デジタルカメラ

200b、 · · · デジタルカメラ画像記憶部

撮影部

画像処理部

情報記憶部

画像表示部

無線制御部

無線通信部

制御部

表示部

入力部

短距離通信制御部短距離通信部入出力部

アンテナ

アンテナ 217 暗号化部

218 LSI部

300 メモリカード

301 入出力部

302 認証部

303 情報記憶部

304 制御部

400 ICタグ

401 アンテナ部

402 復調部

403 変調部

404 電源部

405 制御部

406 識別コード記憶部

407 入出力部

408 メモリ部

410 ICチップ部

発明を実施するための最良の形態

[0040] 1.画像処理システム 10

本発明の 1の実施の形態としての画像処理システム 10について説明する。 1. 1 画像処理システム 10の構成

画像処理システム 10は、図 1に示すように、サーバ装置 100及び複数台のデジタルカメラ 200a、 200b, · · ·から構成されている。サーバ装置 100とデジタルカメラ 20 0a、 200b,…とは、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して接続されている。

[0041] 利用者は、デジタルカメラ 200aを用いて、 1個以上の様々な対象物 (被写体とも言う）を撮影する。前記対象物のうち、一部のものには、電波を用いて無線により通信可能な、つまり非接触で通信可能な ICタグ 400が予め貼付されている。 ICタグ 400は、当該 ICタグを識別するタグ識別子を保持して、る。デジタルカメラ 200aは、利用者の操作により、これらの対象物を撮影し画像データを生成する。撮影の際に、デジタルカメラ 200aを中心とする所定の通信可能範囲内に、 ICタグ 400が貼付された対象物が存在すれば、デジタルカメラ 200aは、無線により、 ICタグ 400からタグ識別子を取得する。

[0042] デジタルカメラ 200aは、これらの対象物を撮影すると、内部に保持している当該利用者を識別する利用者識別子と、取得できた場合には前記タグ識別子とを、無線基地局 31、携帯電話網 30及びインターネット 20を介して、サーバ装置 100へ送信するサーバ装置 100は、予め、利用者を識別する利用者識別子及び ICタグを識別するタグ識別子に対応付けて、パターン画像、制御情報及び付加情報を内部に記憶している。ノターン画像は、画像データであり、制御情報及び付加情報は、それぞれ、撮影により生成された画像データに対して後述するモザイク処理、画像置換などを施すことを示す操作命令を含む。

[0043] サーバ装置 100は、受信した利用者識別子又は利用者識別子及びタグ識別子に対応するパターン画像が存在すれば、そのパターン画像を内部カゝら抽出し、抽出したパターン画像を、インターネット 20、携帯電話網 30及び無線基地局 31を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。

デジタルカメラ 200aは、撮影して生成した画像データ内から、受信したパターン画像と一致する部分を探し、一致する部分が存在するなら、サーバ装置 100に対して、制御情報及び付加情報を要求し、サーバ装置 100は、対応する制御情報又は制御情報及び付加情報をデジタルカメラ 200aへ送信する。

[0044] デジタルカメラ 200aは、受信した制御情報又は制御情報及び付加情報に含まれる操作命令に従って、生成した画像データに対して処理を施す。例えば、受信したパターン画像と一致する部分に対してモザイク処理を施し、又は前記部分を他の画像データに置き換え、これらの処理が施された画像データをメモリカード 300へ書き込む。

1. 2 サーバ装置 100の構成

サーバ装置 100は、図 2に示すように、制御部 101、送受信部 102及び情報記憶部 103から構成されており、表示部 111及び入力部 112に接続されている。

[0045] サーバ装置 100は、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAM,ハードデイスクユニット、通信ユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記 RAM又は前記ハードディスクユニットには、コンビユータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサ力前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、サーバ装置 100は、その機能を達成する。

[0046] (1)情報記憶部 103

情報記憶部 103は、図 2に示すように、利用者情報テーブル 121、パターン画像 1 31、 132、 · · ·、制御情報 141、 142、 · · ·、付加情報 151、 152、 · · ·を予め記憶している。

(利用者情報テーブル 121)

利用者情報テーブル 121は、図 3にそのデータ構造の一例を示すように、複数の利用者情報を含んで構成されて、る。

[0047] 利用者情報テーブル 121に含まれている 1個以上の利用者情報が、一人の利用者に対応している。

各利用者情報は、利用者識別子、 1個以上のパターン画像識別子及び 1個の制御情報識別子を含む。前記利用者情報のうちには、さらにタグ識別子を含むものがあり、また、さらに付加情報識別子を含むものがある。

[0048] 利用者識別子は、各デジタルカメラの利用者を一意に識別する識別情報である。

ノターン画像識別子は、情報記憶部 103に記憶されているいずれかのパターン画像を一意に識別する識別情報である。

タグ識別子は、 ICタグを一意に識別する識別情報である。 ICタグについては、後述する。

[0049] 制御情報識別子は、情報記憶部 103に記憶されてヽるヽずれかの制御情報を一意に識別する識別情報である。

付加情報識別子は、情報記憶部 103に記憶されてヽる、ずれかの付加情報を一意に識別する識別情報である。

(パターン画像 131、 132、 · · ·) パターン画像 131、 132、 · · ·は、各デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ又はその一部の画像データが、 JPEG (Joint Photographic Experts Group )の規格により高効率に圧縮されて生成された画像情報である。

[0050] 例えば、パターン画像 131、 132、 · · ·は、それぞれ、人物 Α、 Β、 · · ·を正面力も撮影して得られた画像データである。

また、パターン画像 131、 132、 · · ·は、それぞれ、人物 Aの全身、上半身、頭部、 · • ·を正面カゝら撮影して得られた画像データであるとしてもょ、。

また、パターン画像 131、 132、 · · ·は、それぞれ、人物 Aの頭部を、正面、左斜め 4 5度、右斜め 45度、側面、上斜め 45度正面、下斜め 45度正面、 · · ·から撮影して得られた画像データであるとしてもよ、。

[0051] また、パターン画像 131、 132、 · · ·は、それぞれ、構造物 Α、 Β、 · · ·を正面力も撮影して得られた画像データであるとしてもよい。ここで、構造物は、例えば、ビルデイング、寺院、タワー、橋、航空機、列車、乗用車などである。

また、パターン画像 131、 132、 · · ·は、上記の例を全て含むとしてもよい。

(制御情報 141、 142、 · · ·）

各制御情報は、複数の操作情報から構成されており、各操作情報は、実行番号、操作命令及び詳細情報を含んでヽる。

[0052] 各制御情報は、具体的には、コンピュータプログラムであり、各操作情報は、機械語形式のコンピュータ命令である。これらの機械語形式は、各デジタルカメラにより解読され実行される形式であり、各制御情報は、各デジタルカメラにより用いられる。以下において、各制御情報の内容を説明するが、各制御情報の内容の理解を容易にするために、機械語形式の命令を用いた表現ではなぐ図 4〜図 8に示すように、操作命令及び詳細情報を人が通常用いる言語により表現して、る。

[0053] 実行番号は、対応する操作命令が、各デジタルカメラにぉヽて実行される際の順序を示す番号である。実行番号「1」に対応する操作命令が最初に実行され、次に、実行番号「2」に対応する操作命令が実行される。以下、実行番号により示される順序に従って操作命令が実行される。

操作命令は、各デジタルカメラに対する操作を指示する命令であり、詳細情報は、各操作命令に付随して指定される情報である。具体的には、操作命令には、一例として、モザイク処理命令、記録命令、画像置換命令、情報付加命令及びフレーム消去命令などが含まれる。

[0054] 以下に、上記の各操作命令について、対応する詳細情報とともに、説明する。

(a)モザイク処理命令

モザイク処理命令は、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ (又は、モザイク処理を施す直前の画像データ、つまり、他の処理が施された画像データ）の全部又は一部分にモザイク処理を施すことを示す命令である。

[0055] ここで、モザイク処理では、撮影され生成された画像データの全部又は一部分を複数の矩形 (正方形)のブロック領域に分割し、ブロック領域毎に、当該ブロック領域内に含まれる 1個の画素を決定し、決定された画素の画素値を当該ブロック領域内に含まれる他の全ての画素の画素値として当該ブロック領域に書き戻す。ここで、前記 1個の画素を決定する際に、一例として、前記ブロック領域内の左上の画素を選択する。

[0056] なお、決定された前記画素の画素値の代わりに、当該ブロック領域内の特定の範囲の画素の平均画素値を用いるとしてもよ!/、。

詳細情報には、条件及びサイズが含まれる。

条件は、当該モザイク処理命令が実行される条件を示す。

条件の一例は、「パターン画像一致」であり、この場合に、後述するように、デジタルカメラにより撮影され生成された画像データ内の一部分が、パターン画像と一致すると判断された場合に、前記画像データ内の前記一部分に対して当該モザイク処理命令が実行される。パターン画像と一致する部分が前記画像データ内に存在しない場合には、当該モザイク処理命令は実行されない。ここで、パターン画像は、別途指定された画像である。

[0057] 条件の別の一例は、「パターン画像 Aに一致」であり、この場合に、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ内の一部分が、パターン画像 Aと一致すると判断された場合に、前記画像データ内の一部分に対して当該モザイク処理命令が実行される。パターン画像 Aと一致する部分が前記画像データ内に存在しない場合には、当該モザイク処理命令は実行されない。ここで、パターン画像 Aは、前記条件内において、指定された画像である。

[0058] サイズは、前記ブロック領域の大きさを示して、る。例えば、サイズ「5」、「4」、「3」、「2」は、それぞれ、 64画素 X 64画素、 32画素 X 32画素、 16画素 X 16画素及び 8 画素 X 8画素のブロック領域を示している。ここで、 a画素 X a画素のブロック領域とは、縦に a個の画素、横に a個の画素、合計で、 a X a個の画素を、行列状に配置して形成されたものである。

[0059] 上記に説明したようにしてモザイク処理が施された場合に、サイズが小さいほど、元の画像データの視認による判別が容易になり、サイズが大きいほど、元の画像データの視認による判別が困難となる。

(b)記録命令

記録命令は、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ (又は、直前の画像データ、つまり、他の処理が施された画像データ）に対して、 JPEG又は MPEG4 ( Moving Pictures Experts Group 4)による画像圧縮を施して圧縮画像データを生成し、生成した圧縮画像データを指定された記憶領域に書き込むことを示す命令である。ここで、 JPEGを用いるか MPEG4を用いるかは、利用者のデジタルカメラへの操作指示に依存し、利用者がデジタルカメラに対して、静止画像の撮影を指示する場合には、 JPEGが用いられ、動画像の撮影を指示する場合には、 MPEG4が用いられる

[0060] 詳細情報には、生成した圧縮画像データの記録先が指定される。具体的には、デジタルカメラ内部の情報記憶部 204、又はメモリカード 300である。

(c)画像置換命令

画像置換命令は、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ (又は、直前の画像データ、つまり、他の処理が施された画像データ）の一部分を、指定された画像データ (置換画像データ）に置き換える、又は指定された画像データを上書きすることを示す命令である。

[0061] 詳細情報には、条件及び画像データの識別子が含まれる。

画像データの識別子は、指定された前記画像データ (置換画像データ)を識別する識別情報である。指定された前記画像データには、 JPEGの規格により生成された圧縮画像データ、 CG (Computer Graphics )により生成される CG画像データなどが含まれる。

条件は、当該画像置換命令が実行される条件を示す。

[0062] 条件の一例は、「パターン画像一致」であり、この場合に、後述するように、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ内の一部分が、パターン画像と一致すると判断された場合に、前記画像データ内の一部分に対して当該画像置換命令が実行される。パターン画像と一致する部分が前記画像データ内に存在しない場合には、当該画像置換命令は実行されない。ここで、ノターン画像は、別途指定された画像である。

[0063] 条件の別の一例は、「パターン画像 Aに一致」であり、この場合に、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ内の一部分が、パターン画像 Aと一致すると判断された場合に、前記画像データ内の一部分に対して当該画像置換命令が実行される。ノターン画像 Aと一致する部分が前記画像データ内に存在しない場合には、当該画像置換命令は実行されない。ここで、パターン画像 Aは、前記条件内において、指定された画像である。

[0064] (d)情報付加命令

情報付加命令は、デジタルカメラにより生成された圧縮画像データに付加情報を付加することを示す命令である。

詳細情報には、付加すべき付加情報を識別する付加情報識別子が含まれる。ここで、付加情報については、後述する。

[0065] (e)フレーム消去命令

フレーム消去命令は、デジタルカメラによる撮影により複数のフレーム画像が得られた場合に、いずれかのフレーム画像が指定された条件を満たす場合に、当該フレーム画像を消去することを示す命令である。

詳細情報には、条件が含まれる。条件を満たす場合に、当該フレームが消去される

[0066] 条件の一例は、「パターン画像不一致」であり、この場合に、後述するように、デジタルカメラにより撮影されたフレーム画像内の一部分が、パターン画像と一致しないと判断された場合に、当該フレーム画像が消去される。

(制御情報 141、 142、 · · ·の具体例）

制御情報 141は、図 4に一例として示すように、モザイク処理命令と記録命令とから構成される。モザイク処理命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像一致」を含み、モザイクのブロックのサイズは、「5」である。また、記録命令では、記録先としてメモリカードが指定されて、る。

[0067] 制御情報 141が実行されると、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ内の一部分が、パターン画像と一致すると判断された場合に、前記画像データ内の一部分に対して、ブロックのサイズが「5」であるモザイク処理命令が実行され、次に、モザイク処理が施された画像データ力 S、メモリカードに書き込まれる。

また、制御情報 142は、図 5に一例として示すように、画像置換命令と記録命令とから構成される。画像置換命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像一致」と C Gデータ識別子「CG004」を含む。また、記録命令は、記録先としてデジタルカメラ内部を指定している。

[0068] 制御情報 142が実行されると、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ内の一部分が、パターン画像と一致すると判断された場合に、前記画像データ内の一部分が、「CG004」により識別される CGデータに置き換えられ、画像データの一部分が置き換えられた画像データ力デジタルカメラ内部に書き込まれる。

また、制御情報 143は、図 6に一例として示すように、情報付加命令と記録命令とから構成される。情報付加命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像一致」と付加情報識別子「X001」を含む。また、記録命令は、記録先としてデジタルカメラ内部を指定している。

[0069] 制御情報 143が実行されると、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データに、付加情報識別子「X001」により識別される付加情報が付加され、付加情報が付カロされた前記画像データ力デジタルカメラ内部に書き込まれる。

また、制御情報 144は、図 7に一例として示すように、フレーム消去命令と記録命令とから構成される。フレーム消去命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像不一致」を含む。また、記録命令は、記録先としてデジタルカメラ内部を指定している。

[0070] 制御情報 144が実行されると、デジタルカメラにより撮影された複数のフレーム画像のうち、その一部分にパターン画像と一致するものが存在すれば、当該フレーム画像を消去し、次に、前記消去されたフレーム画像を除く他の複数のフレーム画像力デジタルカメラ内部に書き込まれる。

制御情報 145は、図 8に一例として示すように、モザイク処理命令と画像置換命令とフレーム消去命令と記録命令とから構成される。モザイク処理命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像 Aに一致」を含み、モザイクのブロックのサイズは、「4」である。画像置換命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像 Bに一致」と置換画像識別子「G001」を含む。フレーム消去命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像 Cに一致」を含む。また、記録命令では、記録先としてメモリカードが指定されている。

[0071] 制御情報 145が実行されると、デジタルカメラにより撮影された複数のフレーム画像のうち、フレーム画像内の一部分力パターン画像 Aと一致すると判断された場合に、前記フレーム画像内の一部分に対して、ブロックのサイズが「4」であるモザイク処理命令が実行される。次に、当該フレーム画像内の一部分が、パターン画像 Bと一致すると判断された場合に、前記フレーム画像内の一部分が、「G001」により識別される置換画像に置き換えられる。次に、これらのフレーム画像のうち、その一部分にパターン画像 Cと一致するものが存在すれば、当該フレーム画像を消去し、次に、消去されたフレーム画像を除き、上記のモザイク処理又は画像置換処理が施された 1又は複数のフレーム画像力メモリカードに書き込まれる。

[0072] (付加情報 151、 152、 · · -)

各付加情報は、前記制御情報と同様に、複数の操作情報から構成されており、各操作情報は、実行番号、操作命令及び詳細情報を含んでいる。

各付加情報は、具体的には、コンピュータプログラムであり、各操作情報は、機械語形式のコンピュータ命令である。これらの機械語形式は、各デジタルカメラにより解読され実行される形式であり、各付加情報は、各デジタルカメラにより用いられる。

[0073] 各付加情報は、デジタルカメラ内部に記憶されている画像が外部に複製される際に実行される

各操作情報は、制御情報に含まれる操作情報と同様であるので、説明を省略する操作命令には、一例として、モザイク命令、画像置換命令及び暗号化命令などが含まれる。

[0074] (a)モザイク命令

モザイク命令については、上述した通りである。

モザイク命令に対応する詳細情報には、範囲情報及びサイズが含まれる。サイズについては、上述した通りである。

範囲情報は、当該モザイク命令によりモザイク処理が施される画像内の領域を示す。この領域は、矩形の形状を有する。ここで、前記画像において、次のような X— Y座標系を想定する。前記画像の左上点を原点とし、前記画像の上辺を X座標軸とし、前記画像の左辺を Y座標軸とする。前記範囲情報は、前記矩形の左上点の X座標値 X 1及び Y座標値 Y1、並びに右下点の X座標値 X2及び Y座標値 Y2を含む。

[0075] 範囲情報 = ( (X1、 Y1)—（X2、 Y2) )

具体的には、図 9に示すように、範囲情報は、一例として、

( (9999, 9999) - ( (9999, 9999) )である _Q

ここで、図 9に示す範囲情報における各座標値は、「9999」である力これは、モザイク処理が施される画像上の領域が未確定であることを示して、る。画像上の領域は、デジタルカメラにおいて、パターン画像によるマッチングが行われ、パターン画像と一致する部分画像が検出された場合において、確定する。

[0076] (b)画像置換命令

画像置換命令については、上述した通りである。

画像置換命令に対応する詳細情報には、一例として、範囲情報及び CGデータ識別子が含まれる。

CGデータ識別子は、 CGデータを識別する識別情報である。

[0077] 範囲情報は、上述した通りであり、 CGデータ識別子により示される CGデータが上書きされる領域を示す。具体的には、図 10に示すように、範囲情報は、一例として、

( (9999, 9999) - ( (9999, 9999) )である _Q

ここで、図 10に示す範囲情報における各座標値は、「9999」である力上述した通りであり、これは、 CGデータが上書きされる画像上の領域が未確定であることを示している。上記と同様に、画像上の領域は、デジタルカメラにおいて、パターン画像によるマッチングが行われ、パターン画像と一致する部分画像が検出された場合において、確定する。

[0078] (c)暗号化命令

暗号化命令は、当該付加情報が付加された圧縮画像データに対して、詳細情報に含まれるアルゴリズム指定により定まる暗号化処理を施すことを示す命令である。ここで、アルゴリズム指定は、暗号ィ匕において採用される暗号ィ匕アルゴリズムを示す。暗号化アルゴリズムは、例えば、 DES (Data Encryption Standard )である。

[0079] (付加情報の具体例）

付加情報 151は、図 9に一例として示すように、モザイク処理命令を含む。モザイク処理命令に対応する詳細情報は、範囲情報（（9999、 9999)一（9999、 9999) )とサイズ「2」とを含む。付加情報 151は、サーバ装置 100に記憶されている状態におけるものである。デジタルカメラ 200により、付加情報 151の圧縮画像データへの付カロが行われると、付加情報 151は、図 19に示す付加情報 151aのように、範囲情報が上書きされる。付加情報 151aに含まれる詳細情報には、範囲情報（（010、 010) - ( 020、 020) )力含まれて!/ヽる。

[0080] デジタルカメラ 200により付加情報 151aが実行されると、当該付加情報が付加された圧縮画像データが、複製される場合に、圧縮画像データが一旦、伸張されて画像データが生成され、生成された画像データ上において、付加情報 151aに含まれる範囲情報（（010、 010) - (020、 020) )により示される矩形領域に対して、ブロックのサイズが「2」であるモザイク処理命令が実行される。

[0081] また、付加情報 152は、図 10に一例として示すように、画像置換命令と暗号化命令とを含む。画像置換命令に対応する詳細情報は、範囲情報（（9999、 9999) - (99 99、 9999) )と CGデータ識別子「CG005」とを含む。暗号化命令に対応する詳細情報は、アルゴリズム「DES」を含む。

付加情報 152は、サーバ装置 100に記憶されている状態におけるものである。デジタルカメラ 200により、付加情報 152の圧縮画像データへの付加が行われると、付カロ情報 152は、図 20に示す付加情報 152aのように、範囲情報が上書きされる。付カロ情報 152aに含まれる詳細情報には、範囲情報（（020、 020) - (035、 035) )が含まれている。

[0082] デジタルカメラ 200により付加情報 152aが実行されると、当該付加情報が付加された圧縮画像データが、複製される場合に、圧縮画像データが一旦、伸張されて画像データが生成され、生成された画像データ上において、付加情報 152aに含まれる範囲情報（（020、 020)一（035、 035) )により示される矩形領域に対して、 CGデータ識別子「CG005」により識別される CGデータによる CG処理が施され、前記 CG処理が施された前記画像データが圧縮符号化されて圧縮画像データが生成され、生成された圧縮画像データに対して、 DESによる暗号化が施されて暗号化圧縮画像データが生成される。

[0083] (2)制御部 101

制御部 101は、デジタルカメラ 200aから、無線基地局 31、携帯電話網 30、インタ一ネット 20及び送受信部 102を介して、 1個の利用者識別子を受信し、又は 1個の利用者識別子及び 1個以上のタグ識別子を受信し、また制御情報の要求を受信する。

(利用者識別子を受信した場合）

1個の利用者識別子のみを受信した場合、制御部 101は、情報記憶部 103に記憶されている利用者情報テーブル 121から、受信した利用者識別子を含む利用者情報の読み出しを試みる。該当する利用者情報が利用者情報テーブル 121内に存在しない場合には、パターン画像が存在しないことを示す不存在情報を送受信部 102 、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。

[0084] 該当する利用者情報が 1個以上存在する場合には、制御部 101は、利用者情報テ一ブル 121から、該当する利用者情報を全て読み出し、読み出した前記利用者情報を一時的に記憶し、読み出した全ての利用者情報について、当該利用者情報に含まれるパターン画像識別子を抽出する。こうして、 1個以上のパターン画像識別子が抽出される。次に、抽出した全てのパターン画像識別子について、当該パターン画像識別子により識別されるパターン画像を情報記憶部 103から読み出し、読み出した前記パターン画像を、送受信部 102、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。こうして、 1個以上のパターン画像が送信される

[0085] (利用者識別子及びタグ識別子を受信した場合）

1個の利用者識別子及び 1個以上のタグ識別子を受信した場合、制御部 101は、情報記憶部 103に記憶されている利用者情報テーブル 121から、受信した利用者識別子を含む利用者情報の読み出しを試みる。該当する利用者情報が利用者情報テ一ブル 121内に存在しな、場合には、パターン画像が存在しな、ことを示す不存在情報を送受信部 102、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。

[0086] 該当する利用者情報が 1個以上存在する場合には、制御部 101は、利用者情報テ一ブル 121から、該当する利用者情報を全て読み出し、次に、読み出した全ての利用者情報から、受信した！/、ずれかの前記タグ識別子を含む利用者情報の抽出を試みる。ここで、前記タグ識別子を含む利用者情報が存在しない場合には、パターン画像が存在しないことを示す不存在情報を送受信部 102、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。

[0087] 前記タグ識別子を含む該当する利用者情報が存在する場合には、制御部 101は、前記利用者情報を一時的に記憶し、次に、抽出した全ての利用者情報について、当該利用者情報に含まれるパターン画像識別子を抽出する。こうして、 1個以上のバターン画像識別子が抽出される。次に、抽出した全てのパターン画像識別子について、当該パターン画像識別子により識別されるパターン画像を情報記憶部 103から読み出し、読み出した前記パターン画像を、送受信部 102、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。こうして、 1個以上のパターン画像が送信される。

[0088] (制御情報の要求を受信した場合）

制御情報の要求を受信した場合、制御部 101は、上記において一時的に記憶している各利用者情報から、当該利用者情報に含まれる 1個の制御情報識別子を抽出し、また、当該利用者情報に付加情報識別子が含まれる場合には、 1個の付加情報識別子も抽出する。

次に、制御部 101は、抽出した前記制御情報識別子により識別される制御情報を情報記憶部 103から読み出し、読み出した制御情報を、送受信部 102、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。こうして、 1個の制御情報が送信される。

[0089] また、付加情報識別子を抽出した場合に、制御部 101は、抽出した前記付加情報識別子により識別される付加情報を情報記憶部 103から読み出し、読み出した付カロ情報を、送受信部 102、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 200aへ送信する。こうして、付加情報が存在する場合には、 1個の付加情報が送信される。

[0090] (3)送受信部 102

送受信部 102は、インターネット 20及び携帯電話網 30を介して、デジタルカメラ 20 Oaに接続されており、デジタルカメラ 200aと制御部 102との間で情報の送受信を行

1. 3 デジタルカメラ 200a、 200b,…の構成

デジタルカメラ 200a、 200b, · · ·は、それぞれ、同様の構成を有しているので、ここでは、デジタルカメラ 200として説明する。

[0091] デジタルカメラ 200は、図 11に示すように、 LSI (Large Scale Integration：大規模集積回路)部 218、画像表示部 205、表示部 209、入力部 210、入出力部 214、アンテナ 215及びアンテナ 216から構成されており、 LSI部 218は、画像記憶部 201、撮影部 202、画像処理部 203、情報記憶部 204、無線制御部 206、無線通信部 207、制御部 208、短距離通信制御部 211、短距離通信部 212、認証部 213及び暗号化部 217から構成されている。

[0092] LSI部 218は、上記の複数の構成部を 1個のチップ上に集積して製造された超多機能 LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記 RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサ力前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、 LSI部 218は、その機能を達成する。

[0093] (1)情報記憶部 204

情報記憶部 204は、情報を記憶するための領域を有し、図 12に示すように、利用者識別子、置換画像データ及び CGデータを予め記憶している。また、情報記憶部 2 04には、圧縮画像データその他の情報が書き込まれる。

利用者識別子は、デジタルカメラ 200を有する利用者を識別する識別情報である。

[0094] 置換画像データは、 JPEGの規格により生成された圧縮画像データである。置換画像データには、当該置換画像データを識別する置換画像識別子が付加されている。

CGデータは、画像データ上に描くグラフィック画像の図形の形、画像データ内において、当該図形を描く位置を示す座標データ、当該図形の大きさ、当該図形を構成する線分や、曲線の色及び太さ、閉領域内のハッチングの指示、そのパターン及び色、閉領域内の塗りつぶしの指示、そのパターン及び色など、図形を描く上で必要となる詳細の情報である図形描画データを含む。 CGデータには、当該 CGデータを識別する CGデータ識別子が付加されて、る。

[0095] (2)無線制御部 206、無線通信部 207及びアンテナ 215

無線通信部 207は、アンテナ 215により受信した無線周波数信号を増幅し、出力信号を IF信号に変換し、 IF信号を増幅し、増幅された IF信号をベースバンド信号に復調し、また、ベースバンド信号により高周波数信号を変調し、その出力を無線周波数に変換し、無線周波数を増幅しアンテナ 215へ出力する。無線制御部 206は、ベースバンド信号を生成して無線通信部 207へ出力し、また、無線通信部 207からべースバンド信号を受け取る。

[0096] こうして、無線制御部 206、無線通信部 207及びアンテナ 215は、無線基地局 31、携帯電話網 30、インターネット 20を介して接続されているサーバ装置 100との間で、情報の送受信を行う。

(3)短距離通信制御部 211、短距離通信部 212、アンテナ 216

アンテナ 216、短距離通信部 212及び短距離通信制御部 211は、 ICタグ 400との間で、 2. 4GHzの周波数帯域を用いて無線により情報の送受信を行う。 [0097] 短距離通信部 212は、信号をアンテナ 216を介して送信し受信する送受信部と、信号を変調し復調する変復調部とを含み、短距離通信制御部 211は、短距離通信部 212との間で入出力する各種の信号の処理をする。また、短距離通信制御部 211 は、 ICタグ 400の短距離通信制御部 211との間で、短距離無線通信における通信チャネルを確立し、その後確立した通信チャネルを介して、通信を行う。

[0098] このようにして、制御部 208の読出指示により、短距離通信制御部 211、短距離通信部 212、アンテナ 216は、 ICタグ 400からタグ識別子を取得し、取得したタグ識別子を制御部 208へ出力する。

(4)入出力部 214

入出力部 214は、制御部 208の制御の基に、メモリカード 300へ情報を書き込み、又はメモリカード 300から情報を読み出す。

[0099] (5)認証部 213

認証部 213は、メモリカード 300に情報を出力するに先立って、又はメモリカード 30 0から情報を読み出すに先立って、メモリカード 300との間で、相互に機器認証を行い、相互の機器認証に成功した場合に限り、入出力部 214に対して、以降の情報の入出力を許可する。相互の機器認証に失敗した場合には、入出力部 214に対して、メモリカード 300との間の情報の入出力を禁止する。

[0100] (6)画像記憶部 201

画像記憶部 201は、情報を記憶するための領域を有している。主に、撮影部 202 により生成された画像データ、画像処理部 203による各種処理の対象となる画像データを記憶する。

(7)撮影部 202

撮影部 202は、複数枚の組み合わされたレンズ群、各レンズ間の距離を制動するレンズ制御部、対象物との距離を測定し、測定した距離に応じてレンズ制御部に対して各レンズ間の距離を指示する AF処理部、複数個の光素子を備えレンズ群を通過し各光素子で受けた光に応じて生成した電気信号を出力する CCDなどを備え、制御部 208の指示により、撮影して生成した画像データを画像記憶部 201へ書き込む [0101] (8)画像表示部 205、表示部 209及び入力部 210

画像表示部 205は、制御部 208の指示の基に、画像処理部 203により生成された縮小画像を表示する。

表示部 209は、制御部 208の指示の基に、対象物の撮影の際の条件、残りの撮影可能枚数、その他の情報を表示する。

[0102] 入力部 210は、撮影を指示するシャッターボタン、情報記憶部 204に記憶している圧縮画像データの複製を指示する複製ボタン及びその他のボタンを備え、利用者により操作されたボタンに対応する指示情報を制御部 208へ出力する。具体的には、利用者により、シャッターボタン、複製ボタン及びその他のボタンが操作されると、それぞれ、入力部 210は、対象物の撮影指示、情報記憶部 204に記憶している圧縮画像データを識別するデータ識別子及び圧縮画像データの複製指示、並びにその他の指示を制御部 208へ出力する。

[0103] (9)制御部 208

制御部 208は、入力部 210から対象物の撮影指示、情報記憶部 204に記憶している圧縮画像データを識別するデータ識別子及び当該圧縮画像データの複製指示、並びにその他の指示を受け取る。

(対象物の撮影）

対象物の撮影指示を受け取ると、制御部 208は、撮影部 202に対して、対象物を撮影する撮影指示を出力し、短距離通信制御部 211に対して、 ICタグカゝらタグ識別子を読み出すことを示す読出指示を出力する。次に、情報記憶部 204から利用者識別子を読み出す。また、アンテナ 216、短距離通信部 212及び短距離通信制御部 2 11により 1個以上のタグ識別子が読み出された場合には、読み出された前記タグ識別子を受け取る。

[0104] 次に、制御部 208は、読み出した利用者識別子を、無線制御部 206、無線通信部 207、アンテナ 215、無線基地局 31、携帯電話網 30及びインターネット 20を介して、サーバ装置 100へ送信する。

なお、以降において、制御部 208が、無線制御部 206、無線通信部 207、アンテナ 215、無線基地局 31、携帯電話網 30及びインターネット 20を介して、サーバ装置 10 0へ情報を送信する場合、又は、サーバ装置 100から、インターネット 20、携帯電話網 30、無線基地局 31、アンテナ 215、無線通信部 207及び無線制御部 206を介して、情報を受信する場合には、簡単に、制御部 208は、ネットワークを介して、サーバ装置 100へ情報を送信する、又は制御部 208は、ネットワークを介して、サーバ装置 100から情報を受信する、と記載することとする。

[0105] 前記タグ識別子を受け取った場合には、制御部 208は、前記受け取ったタグ識別子を、ネットワークを介して、サーバ装置 100へ送信する。

次に、制御部 208は、ネットワークを介して、サーバ装置 100から、不存在情報又は 1個以上のパターン画像を受信し、受信した不存在情報又は受信した前記パターン画像を一時的に内部に記憶する。

[0106] 不存在情報を受信した場合には、制御部 208は、画像処理部 203に対して、撮影部 202による撮影により得られた画像データを圧縮符号ィ匕することを示す圧縮符号化指示を出力し、入出力部 214に対して、生成された圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込むように指示する。

不存在情報を受信しておらず、前記パターン画像を受信した場合には、制御部 20 8は、画像処理部 203に対して、受信したパターン画像に一致する部分が撮影により得られた画像データ内に存在するカゝ否かのマッチングを行うことを示すマッチング指示を出力し、画像処理部 203から一致する部分が存在するか否かを示すマッチング結果を受け取る。

[0107] 受け取ったマッチング結果が、一致する部分が存在しないことを示す場合には、制御部 208は、画像処理部 203に対して、撮影部 202による撮影により得られた画像データを圧縮符号化するように指示し、入出力部 214に対して、生成された圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込むように指示する。

受け取ったマッチング結果が、一致する部分が存在することを示す場合には、制御部 208は、制御情報の要求を、ネットワークを介して、サーバ装置 100へ送信し、サーバ装置 100からネットワークを介して、 1個の制御情報、又は 1個の制御情報及び 1 個の付加情報を受信し、受信した前記制御情報、又は受信した前記制御情報及び受信した前記付加情報を一時的に内部に記憶する。 [0108] 制御情報、又は制御情報及び付加情報を受信した場合に、制御部 208は、受信した制御情報に含まれて!/、る操作情報を、当該操作情報に含まれる実行番号の順に従って、読み出し、読み出した操作情報を解析して操作命令及び詳細情報を抽出し、抽出した操作命令が、モザイク処理、画像置換、情報付加、フレーム消去、記録のいずれであるかを判断する。

[0109] 抽出した操作命令力モザイク処理、画像置換、フレーム消去のいずれかであると判断する場合に、制御部 208は、モザイク処理、画像置換又はフレーム消去をそれぞれ示すモザイク処理指示、画像置換指示又はフレーム消去指示を画像処理部 20 3へ出力する。このとき、抽出した操作命令に含まれる詳細情報も画像処理部 203へ出力する。

抽出した操作命令のうち、情報付加の命令と記録の命令とが連続して存在すると判断する場合に、又は当該制御情報内に情報付加の命令と記録の命令とが存在し、抽出した当該操作命令が記録の命令である場合に、制御部 208は、情報付加の命令に対応して抽出した詳細情報力条件及び付加情報識別子を抽出し、現時点の状況が、抽出した条件に合致している力否かを判断する。

[0110] 具体的には、現時点の状況とは、一例として、画像処理部 203による上記マツチング処理の結果であり、また、抽出した条件は、一例として、図 6に示すように、「パターン画像一致」であり、このときに、画像処理部 203から受け取った前記マッチング結果力一致する部分が存在しないことを示す場合には、以下に示すような付加情報の圧縮画像データへの付加を行わな、。

[0111] 一方、画像処理部 203から受け取った前記マッチング結果力一致する部分が存在することを示す場合には、受信した付加情報のうち、抽出した付加情報識別子により識別される付加情報を選択し、情報記憶部 204から範囲情報を読み出す。この範囲情報は、後述するように、画像処理部 203により、情報記憶部 204に書き込まれたものであり、撮影により生成された画像上において、パターン画像に一致する部分画像の位置を示す座標情報である。次に、読み出した範囲情報を、選択した付加情報内の詳細情報に含まれる範囲情報に上書きする。このようにして生成された付加情報の一例を図 19及び図 20に示す。図 19に示す付加情報 151aは、範囲情報（（010、 010) - (020、 020) )を含んでいる。

[0112] この範囲情報は、撮影により生成された画像上において、パターン画像に一致する部分画像の位置を示す座標情報であり、（010、 010)を左上点とし、（020、 020)を右下点とする矩形領域を示して!/ヽる。

図 20に示す付加情報 152aも、同様に、

範囲情報（（020、 020) - (035、 035) )を含んでいる。

[0113] この範囲情報は、撮影により生成された画像上において、パターン画像に一致する部分画像の位置を示す座標情報であり、（020、 020)を左上点とし、（035、 035)を右下点とする矩形領域を示して!/ヽる。

次に、記録の命令に対応して抽出した詳細情報力「メモリカード」であるときには、画像処理部 203に対して、画像記憶部 201に記憶されて、る画像データを圧縮符号化することを示す圧縮符号化指示を出力する。この結果、情報記憶部 204には、圧縮画像データが書き込まれる。制御部 208は、情報記憶部 204に書き込まれた圧縮画像データに、範囲情報が上書きされた前記付加情報を付加して書き込む。さらに、制御部 208は、入出力部 214に対して、情報記憶部 204に記憶されている圧縮画像データ (付加情報が付加されたもの）をメモリカード 300へ書き込むように指示する。

[0114] 抽出した詳細情報力「デジタルカメラ内部」であるときには、画像処理部 203に対して、画像記憶部 201に記憶されている画像データを圧縮符号化し、生成した圧縮画像データを情報記憶部 204へ書き込むように指示する。この結果、情報記憶部 20 4には、圧縮画像データが書き込まれる。制御部 208は、情報記憶部 204に書き込まれた圧縮画像データに、前記選択した付加情報を付加して書き込む。

[0115] 抽出した操作命令が、記録であると判断する場合に、つまり、当該操作命令の前に、当該制御情報内に情報付加の命令が存在しないと判断する場合に、制御部 208 は、抽出した詳細情報力「メモリカード」であるときには、画像処理部 203に対して、画像記憶部 201に記憶されてヽる画像データを圧縮符号化することを示す圧縮符号化指示を出力し、入出力部 214に対して、情報記憶部 204に記憶されている圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込むように指示する。抽出した詳細情報が、「デジタルカメラ内部」であるときには、画像処理部 203に対して、画像記憶部 201に記憶されてヽる画像データを圧縮符号化し、生成した圧縮画像データを情報記憶部 204 へ書き込むように指示する。

[0116] 制御部 208は、制御情報に含まれている全ての操作情報に対して、当該操作情報に含まれる実行番号の順に従って、読出し、解析及び実行を繰り返す。

(画像の複製）

圧縮画像データを識別するデータ識別子及びその複製指示を受け取ると、制御部 208は、情報記憶部 204から利用者識別子を読み出す。次に、受け取ったデータ識別子により識別される圧縮画像データを情報記憶部 204から選択し、選択した圧縮画像データから当該圧縮画像データに付加されている付加情報を抽出する。

[0117] 次に、制御部 208は、抽出した付加情報を解析して、各操作情報を抽出し、さらに抽出した各操作情報から、操作命令及び詳細情報を抽出し、抽出した詳細情報のいずれかにパターン画像が一致する力否かの判断を条件として含む力否かを判定する抽出した詳細情報に前記判断が条件として含まれる場合に、制御部 208は、ネットワークを介して、前記利用者識別子をサーバ装置 100へ送信する。次に、サーバ装置 100からネットワークを介して、不存在情報又は 1個以上のパターン画像のいずれか一方を受信する。

[0118] 不存在情報を受信しなカゝつた場合には、つまり、前記パターン画像を受信した場合には、制御部 208は、画像処理部 203に対して、受信したパターン画像に一致する部分が撮影により得られた画像データ内に存在するカゝ否かのマッチングを行うことを示すマッチング指示を出力し、画像処理部 203から一致する部分が存在するか否かを示すマッチング結果を受け取る。

[0119] 次に、制御部 208は、前記付加情報を解析して各操作情報を抽出し、各操作情報に含まれる実行番号の順に従って、抽出した操作情報を解析して操作命令及び詳細情報を抽出し、抽出した操作命令力モザイク処理、画像置換及び暗号ィ匕のいずれであるかを判断する。

次に、制御部 208は、画像処理部 203に対して、受け取った前記データ識別子と、当該データ識別子により識別される圧縮画像データを伸張することを示す伸張指示とを出力する。この結果、画像処理部 203により、画像記憶部 201内に、圧縮画像データを伸張して得られた画像データが書き込まれる。

[0120] 抽出した操作命令が、モザイク処理及び画像置換のいずれかであると判断する場合に、制御部 208は、モザイク処理及び画像置換をそれぞれ示すモザイク処理指示及び画像置換指示を画像処理部 203へ出力する。このとき、抽出した操作命令に含まれる詳細情報も画像処理部 203へ出力する。この結果、モザイク処理又は Z及び画像置換が施された画像データが画像記憶部 201に記憶される。

[0121] 次に、抽出した操作命令に、暗号化が含まれない場合には、制御部 208は、画像処理部 203に対して、画像記憶部 201に記憶されてヽる画像データを圧縮符号ィ匕することを示す圧縮符号化指示を出力し、入出力部 214に対して、情報記憶部 204 に記憶された圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込むように指示する。

一方、抽出した操作命令に、暗号化が含まれる場合には、画像処理部 203に対して、画像記憶部 201に記憶されてヽる画像データを圧縮符号化することを示す圧縮符号化指示を出力する。この結果、情報記憶部 204には、圧縮画像データが記憶される。次に、制御部 208は、前記データ識別子及び暗号化を示す暗号化指示を暗号ィ匕部 217へ出力する。この結果、この結果、情報記憶部 204には、暗号化圧縮画像データが記憶される。次に、入出力部 214に対して、情報記憶部 204に記憶された暗号ィ匕圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込むように指示する。

[0122] (その他の処理）

その他の指示を受け取ると、制御部 208は、受け取ったその他の指示に対応するその他の処理を行う。

(10)画像処理部 203

画像処理部 203は、制御部 208から圧縮符号化指示、伸張指示、マッチング指示、モザイク処理指示、画像置換指示及びフレーム消去指示を受け取る。また、各指示とともに、制御部 208から詳細情報を受け取る場合もある。さらに、制御部 208から圧縮画像データを識別するデータ識別子及び圧縮符号化方式を示す方式識別子を受け取る場合もある。 [0123] (圧縮符号化）

圧縮符号化指示を受け取ると、画像処理部 203は、画像記憶部 201に記憶されている画像データに対して、指定された圧縮符号ィ匕方式に従って、圧縮符号化を施し、圧縮画像データを生成し、生成した圧縮画像データを情報記憶部 204へ書き込む。ここで、指定された圧縮符号ィ匕方式の一例は、 JPEGにより規定されたもの、又は M PEG4により規定されたものである。

[0124] また、圧縮符号化方式の指定は、対象物の撮影の前に、利用者により指示されたものであり、静止画像による撮影の場合には、 JPEGが指定され、動画像による撮影の場合には、 MPEG4が指定される。

(圧縮画像データの伸張）

伸張指示を受け取ると、画像処理部 203は、さらに、制御部 208から圧縮画像データを識別するデータ識別子を受け取る。次に、受け取ったデータ識別子により識別される圧縮画像データを、情報記憶部 204から読み出し、読み出した圧縮画像データに含まれるヘッダ部分を解析して当該圧縮画像データが生成されたときに用いられた圧縮符号化方式を示す方式識別子を取得する。

[0125] 次に、画像処理部 203は、取得した方式識別子により識別される伸張方式に基づいて、読み出した圧縮画像データに、伸張復号を施して、画像データを生成し、生成した画像データを画像記憶部 201へ書き込む。

(マッチング）

マッチング指示を受け取ると、さらに、制御部 208からパターン画像を受け取り、受け取ったパターン画像に一致する部分が、画像記憶部 201に記憶されてヽる画像データ内に存在する力否かのマッチングを以下に示すようにして行い、次に、一致する部分が存在する力否かを示すマッチング結果を内部に一時的に記憶し、また前記マツチング結果を制御部 208へ出力する。

[0126] 画像処理部 203は、マッチングを次に示すようにして行う。

(ステップ a)画像記憶部 201に記憶されて、る画像データを Sで表し、画像データ S内において、パターン画像と同じ大きさの部分画像を選択する。最初に、前記部分画像の左上点と、前記画像の左上点とがー致するように、前記選択を行う。ここで、パターン画像を Pで表し、パターン画像 P内の画素の値を P[i]で表す。 iは、パターン画像 P内の画素の位置を示す情報であり、 l≤i≤nである。 nは、パターン画像 P内の画素数である。

[0127] また、部分画像を B (j)で表し、部分画像 B (j)内の画素の値を B (j) [i]で表す。 jは、画像記憶部 201に記憶されて、る画像データ S内にお、て、部分画像の位置を示す情報であり、 l≤j≤mである。 iは、部分画像 B (j)内の画素の位置を示す情報である上記のように、前記部分画像の左上点と、前記画像データの左上点とがー致するように、前記選択を行った場合に、 j = lであり、こうして選択された部分画像は、 B (l) である。

[0128] (ステップ b)パターン画像 Pに含まれる全ての画素の値と、部分画像 B (j)において、前記各画素に対応する位置に存在する全ての画素の値との差の絶対値の合計 Su m (j)を算出する。

n

Sum(j) =∑ I P[i] -B (j) [i] I ここで、∑は、 iの取り得る値（l≤i≤n)についての総和を示す。

[0129] (ステップ c)選択した部分画像が、次の条件を満たす力否かを判定する。

(条件)選択した部分画像の右下点が、画像データ S内の右下点と一致する。

条件を満たす場合には、ステップ eへ進む。

条件を満たさない場合には、ステップ dへ進む。

(ステップ d)画像データ S内において、部分画像を左から右へ、又は上から下へ 1 画素分だけずらして、新たに部分画像を選択する。

[0130] このとき、 jに 1を加算する。

j =j + l

次に、ステップ bへ進む。

(ステップ e)

算出された合計 Sum (1)、 Sum (2)、 · · ·、 Sum (m)のうち、所定のしきい値以下の合計 Sum (x)を選択する。ここで、しきい値は、「0」に近い小さい値である。

[0131] Sum(x)≤しきい値

こうして得られた Xにより示される位置に存在する部分画像がパターン画像に一致する画像であると想定できるので、画像処理部 203は、パターン画像に一致した部分画像の位置を示す位置情報 Xを一次的に記憶する。

算出された合計 Sum (1)、 Sum (2)、 · · ·、 Sum (m)のうち、所定のしきい値以下の合計が存在しなヽ場合には、パターン画像に一致する部分画像は存在しなヽこととなる。

[0132] 最後に、画像処理部 203は、画像データにおいて、パターン画像と一致する部分画像が得られた場合に、前記画像データ上における部分画像の左上点の X座標値 XI及び Y座標値 Yl、並びに右下点の X座標値 Χ2及び Υ座標値 Υ2を生成する。これらの左上点の X座標値 XI及び Υ座標値 Y1、並びに右下点の X座標値 Χ2及び Υ 座標値 Υ2は、範囲情報を構成する。

[0133] 範囲情報 = ( (Χ1、 Υ1)— (Χ2、 Υ2) )

次に、画像処理部 203は、範囲情報を情報記憶部 204に書き込む。

(モザイク処理）

モザイク処理指示を受け取ると、画像処理部 203は、さらに、詳細情報を受け取り、受け取った詳細情報力も条件及びサイズを抽出する。なお、条件及びサイズについては、上述した通りである。

[0134] 次に、画像処理部 203は、現時点の状況が、抽出した条件に合致している力否かを判断し、合致している場合には、抽出したサイズにより、以下に示すモザイク処理を行う。合致していない場合には、モザイク処理を行わない。

条件の一例は、パターン画像の一致であり、この一例に示す条件の場合に、画像処理部 203が一時的に記憶しているマッチング結果力一致する部分が存在することを示すときには、前記条件に合致する。マッチング結果が、一致する部分が存在しな、ことを示すときには、前記条件に合致しな、。

[0135] 画像処理部 203は、次に示すようにして、モザイク処理を行う。

一時的に記憶しており、パターン画像に一致した部分画像の位置を示す位置情報 xにより示される部分画像を複数の矩形 (正方形)のブロック領域に分割し、ブロック領域毎に、当該ブロック領域内に含まれる 1個の画素を決定し、決定された画素の画素値を当該ブロック領域内に含まれる他の全ての画素の画素値として当該ブロック領域に書き戻す。

[0136] (画像置換）

画像置換指示を受け取ると、画像処理部 203は、さらに、詳細情報を受け取り、受け取った詳細情報から条件及び置換画像識別子、又は条件及び CGデータ識別子を抽出する。なお、条件、置換画像識別子及び CGデータ識別子については、上述した通りである。

次に、画像処理部 203は、現時点の状況が、抽出した条件に合致している力否かを判断し、合致している場合には、抽出したサイズにより、以下に示す画像置換を行う。合致していない場合には、画像置換を行わない。

[0137] 画像処理部 203は、次に示すようにして、画像置換を行う。

情報記憶部 204から抽出した置換画像識別子又は CGデータ識別子により識別される置換画像データ又は CGデータを読み出す。次に、一時的に記憶しており、バターン画像に一致した部分画像の位置を示す位置情報 Xにより示される部分画像を読み出した置換画像データに置き換える、又は、前記位置情報 Xにより示される部分画像の上に、読み出した CGデータによるグラフィック画像を描く。

[0138] (フレーム消去）

フレーム消去指示を受け取ると、画像処理部 203は、さらに、詳細情報を受け取り、受け取った詳細情報力も条件を抽出する。なお、条件については、上述した通りである。

次に、画像処理部 203は、現時点の状況が、抽出した条件に合致している力否かを判断し、合致している場合には、条件の合致するフレーム画像を消去する。合致してヽなヽ場合には、フレーム画像の消去を行わな、。

[0139] (11)暗号化部 217

暗号化部 217は、制御部 208から、暗号化の対象を識別するデータ識別子及び暗号ィ匕を示す暗号ィ匕指示を受け取る。前記暗号化指示を受け取ると、情報記憶部 204から、前記データ識別子により識別される圧縮画像データを読み出し、読み出した圧縮画像データに、暗号化ァルゴリズムを施して、暗号化圧縮画像データを生成し、生成した暗号化圧縮画像データを情報記憶部 204へ書き込む。

[0140] ここで、前記暗号化アルゴリズムは、一例として、 DESによるものである。

1. 4 メモリカード 300の構成

メモリカード 300は、図 13に示すように、入出力部 301、認証部 302、情報記憶部 3 03及び制御部 304から構成されて、る。

(1)制御部 304

制御部 304は、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなど力構成され、 ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサ力前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、制御部 304は、その機能を達成する。

[0141] (2)情報記憶部 303

情報記憶部 303は、具体的には、大容量のフラッシュメモリにより構成されている。図 13に示すように、一例として、情報記憶部 303は、圧縮画像データ 311を記憶している。圧縮画像データ 311は、データ識別子「F001」により識別される。

(3)認証部 302

メモリカード 300がデジタルカメラ 200に装着されると、認証部 302は、デジタルカメラ 200が有する認証部 213との間で、チャレンジ—レスポンス型の相互の機器認証を行う。

[0142] 具体的には、認証部 302は、認証部 213により認証を受ける。次に、認証部 302は、認証部 213の認証を行う。

認証部 302は、両者の認証が成功した場合に、入出力部 301に対して、デジタルカメラ 200への情報の出力及びデジタルカメラ 200からの情報の受け取りを許可する。両者の認証が失敗した場合に、入出力部 301に対して、データの入出力を禁止する。

[0143] (4)入出力部 301 メモリカード 300がデジタルカメラ 200に装着されると、入出力部 301は、デジタルカメラ 200との間で情報の入出力を行う。

1. 5 ICタグ 400の構成

ICタグ 400は、図 14に示すように、長さ 30mm、幅 5mm、厚さ 0. 5mmの板状に成形された榭脂内に、 ICチップ部 410とアンテナ部 401とが、封入されて形成されている。

[0144] なお、無線 ICタグの形成方法については、特開平 8— 276458号公報に記載されているので、詳細の説明を省略する。

ICタグ 400の通信可能な距離は、 lm程度以内であり、通信速度は、 1Mbpsである

ICチップ部 410は、図 15に示すように、復調部 402、変調部 403、電源部 404、制御部 405、識別コード記憶部 406、入出力部 407及びメモリ部 408から構成される。

[0145] ICチップ部 410の寸法は、縦 lmm、横 lmm、厚さ 0. 25ミクロンである。

(1)識別コード記憶部 406

識別コード記憶部 406は、 ICタグ 400を個別に識別する識別コードを記憶して、る。識別コードは、 32ビットからなり、無線 ICタグを製造する製造業者を識別する製造業者識別コード（10ビット長）と、無線 ICタグが複数の仕様や種類を有する場合に、その仕様や種類などを識別する種類コード（10ビット長）と、製造業者及び種類毎に個別に異なる値が設定される製造番号（12ビット長）とから構成される。

[0146] (2)メモリ咅408

メモリ部 408は、 1Kバイトの記憶容量を有する EEprom (Electronically Erasable and Programmable Read unly Memory)力ら概成される。

なお、 EEpromに代えて、ヒユー ROMを用いるとしてもよい。ヒユー ROMは、一度データを書き込むと消去することができな、タイプのメモリである。ヒューズ ROM を用いることにより、データの改竄を防ぐことができる。また、 EEprom及びヒユー R OMの両方を用いるとしてもよ!/、。

[0147] メモリ部 408には、 ICタグ 400が貼り付けられている商品などの関する情報が記憶されている。例えば、製造業者名、製品番号、製造年月日である。 (3)電源部 404

電源部 404は、アンテナ部 401と接続され、アンテナ部 401から電力信号を受け取り、受け取った電力信号を電荷として蓄積する。また、 ICタグ 400の各構成部に電力を供給する。

[0148] 電源部 404に含まれる電源回路の一例を図 16に示す。図 16に示す電源回路は、 4個のダイオード D1〜D4と、電池 Eとから構成される。ダイオード D1〜D2は、同じ方向に直列に接続され、ダイオード D3〜D4は、同じ方向に直列に接続され、また、ダイオード D1〜D2とダイオード D3〜D4とは、同じ方向に並列に接続されている。アンテナ部 401の一端は、ダイオード D1と D2との中間点に接続され、アンテナ部 40 1の他の一端は、ダイオード D3と D4との中間点に接続されている。電池 Eの一端は、ダイオード D1と D3との中間点に接続され、電池 Eの他の一端はダイオード D2と D 4との中間点に接続されて!ヽる。

[0149] (4)復調部 402

復調部 402は、アンテナ部 401から電力信号を受け取り、受け取った電力信号から 2. 45GHzの周波数を有する信号を選択し、選択した信号からパルス信号波を抽出し、抽出したパルス信号波を制御部 405へ出力する。

(5)制御部 405

制御部 405は、復調部 402からパルス信号波を受け取る。受け取ったパルス信号波を解読して、命令とオペランドとを抽出する。これらの命令には、識別コードを要求する識別コード要求命令が含まれる。

[0150] 制御部 405は、識別コード要求命令を受け取ると、識別コード記憶部 406から識別コードを読み出し、読み出した識別コードを変調部 403へ出力する。

(6)変調部 403

変調部 403は、制御部 405から識別コードを受け取り、受け取った識別コードを構成するビット列に含まれるビット (0又は 1)に応じて、アンナテ部 401が有するインピーダンスを切り換える。具体的には、各ビットが「1」のとき、前記インピーダンスを第 1の値とし、各ビットが「0」のとき、第 2の値とする。これにより、アンテナ部 401から再放射される電波の振幅及び位相を変えることができ、この振幅及び位相の変化により情報を伝達することができる。

[0151] (7)入出力部 407

入出力部 407は、制御部 405の制御により、メモリ部 408に情報を書き込み、又はメモリ部 408から情報を読み出す。

(8)アンテナ部 401

アンテナ部 401は、受信アンテナであり、電波を受信し、受信した電波を電力信号に変換して、電力信号を復調部 402及び電源部 404へ出力する。また、受信した電波を反射 (再放射)する。アンテナ部 401は、切り換え可能な 2種類のインピーダンスを保持し、上述したように、変調部 403により、切り換えられる。

[0152] 1. 6 画像処理システム 10の動作

画像処理システム 10の動作に関し、特に、対象物を撮影する場合と、生成された圧縮画像データを複製する場合とにおける動作について、以下に説明する。

(1)対象物を撮影する場合における画像処理システム 10の動作について、図 17に示すフローチャートを用いて説明する。

[0153] 利用者によりシャッターボタンが操作されると、制御部 208は、入力部 210から対象物の撮影指示を受け取り (ステップ S100)、情報記憶部 204から利用者識別子を読み出す (ステップ S101)。次に、撮影部 202は、対象物を撮影し (ステップ S 102)、また、アンテナ 216、短距離通信部 212及び短距離通信制御部 211は、 ICタグからタグ識別子を取得する (ステップ S 103)。

[0154] 次に、制御部 208は、読み出した利用者識別子、及び取得した場合にはタグ識別子を、ネットワークを介して、サーバ装置 100へ送信する（ステップ S104)。制御部 10 1は、受信した利用者識別子及びタグ識別子に対応するパターン画像を情報記憶部 103から読み出し、パターン画像が存在しない場合には、不存在情報を生成し (ステップ S105)、次に、読み出したパターン画像又は不存在情報を、ネットワークを介して、デジタルカメラ 200へ送信する（ステップ S106)。

[0155] 不存在情報を受信した場合には (ステップ S 107)、制御部 208は、画像処理部 20 3に対して、撮影部 202による撮影により得られた画像データを圧縮符号ィ匕することを示す圧縮符号化指示を出力し、画像処理部 203は、圧縮画像データを情報記憶部 204へ書き込み (ステップ SI 14)、制御部 208は、入出力部 214に対して、生成された圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込むように指示し、入出力部 214は、情報記憶部 204から圧縮画像データを読み出し、読み出した圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込む (ステップ S 115)。これにより処理を終了する。

[0156] 不存在情報を受信しておらず、前記パターン画像を受信した場合には (ステップ S1 07)、制御部 208は、画像処理部 203に対して、受信したパターン画像に一致する部分が撮影により得られた画像データ内に存在するカゝ否かのマッチングを行うことを示すマッチング指示を出力し、画像処理部 203は、マッチング処理を行い、制御部 2 08は、画像処理部 203から一致する部分が存在するか否かを示すマッチング結果を受け取る（ステップ S 108)。

[0157] 受け取ったマッチング結果力一致する部分が存在しないことを示す場合には (ステツプ S109)、画像処理部 203は、圧縮画像データを生成し (ステップ S 114)、入出力部 214は、圧縮画像データをメモリカード 300へ書き込む (ステップ S 115)。これにより処理を終了する。

受け取ったマッチング結果が、一致する部分が存在することを示す場合には (ステップ S109)、制御部 208は、制御情報の要求を、ネットワークを介して、サーバ装置 1 00へ送信し (ステップ S110)、制御部 101は、該当する制御情報を情報記憶部 103 力も読み出し、該当する付加情報が存在するなら付加情報を読み出し (ステップ S11 1)、ネットワークを介して、読み出した 1個の制御情報、又は 1個の制御情報及び 1個の付加情報をデジタルカメラ 200へ送信する（ステップ S 112)。

[0158] 制御部 208は、受信した制御情報に含まれて!/、る操作情報を、当該操作情報に含まれる実行番号の順に従って、読み出し、解析し、実行する。こうして、読み出した操作情報に含まれるモザイク処理、画像置換、情報付加、フレーム消去、記録などが実行される (ステップ S113)。これにより処理を終了する。

(2)生成された圧縮画像データを複製する場合における画像処理システム 10の動作について、図 18に示すフローチャートを用いて説明する。

[0159] 利用者により圧縮画像データの複製を指示する複製ボタンが操作されると、制御部 208は、入力部 210から圧縮画像データを識別するデータ識別子を受け取り（ステツプ S201)、情報記憶部 204から指定されたデータ識別子により識別される圧縮画像データを読み出し (ステップ S 202)、読み出した圧縮画像データに含まれている付加情報に従って動作し (ステップ S203)、入出力部 214は、圧縮画像データをメモリ力ード 300へ書き込む（ステップ S204)。これにより処理を終了する。

[0160] 1. 7 まとめ

以上説明したように、画像処理システムは、ネットワークを介して接続されたサーバ装置とデジタルカメラとから構成されて！、る。

サーバ装置は、利用者識別子及びタグ識別子に対応して、パターン画像、制御情報及び付加情報を記憶している。利用者識別子は、デジタルカメラの利用者を識別する情報であり、タグ識別子は、被写体に貼付された ICタグが保持している当該 ICタグに固有の識別番号である。ノターン画像は、比較の対象となる画像であり、制御情報及び付加情報は、各種の画像処理のための操作命令を含んで、る。

[0161] 利用者の操作により、デジタルカメラは、被写体を撮影する。この際、被写体に ICタグが貼付されていると、デジタルカメラは、 ICタグ力もタグ識別子を取得する。次に、デジタルカメラは、サーバ装置からパターン画像、制御情報及び付加情報を取得する。これらのパターン画像、制御情報及び付加情報は、利用者識別子及びタグ識別子に対応するものである。

[0162] デジタルカメラは、撮影により生成した画像データの中から、取得したパターン画像に一致する部分があるか否かを判断し、一致する部分があれば、制御情報に含まれている操作命令に従って動作する。操作命令がモザイク処理であれば、一致する部分にモザイク処理を施す。また、操作命令が画像置換であれば、一致する部分を所定の画像に置き換え、または、一致する部分に CG処理を施す。また、操作命令がフレーム消去であれば、当該画像データを消去する。こうして、デジタルカメラは、画像処理が施されてた画像データをカメラ内に、又はメモリカードに書き込む。また、操作命令が、情報付加であれば、付加情報を画像データに付加して書き込む。付加情報が付加された画像データがカメラの外部にコピーされる場合には、このときに、付カロ情報に従って画像処理を施す。

[0163] このように、撮影された映像、画像の中から、予め登録された対象物を判別し、対象物に対して予め決められた処理を施す。予め決められた処理は、例えば、モザイク処理、画像置換、フレーム消去である。これにより、特定の建築物や人物など、写されたくない被写体が無断で撮影されることを防ぐことができ、セキュリティ、プライバシー、肖像権などを保護することができる。

[0164] また、連写したり、連続して撮影したり、動画像として撮影する場合に、写したヽ被写体が、フレームアウトすることがある。このような場合に、撮影された映像、画像の中から、パターン画像が含まれているカゝ否かを判断することにより、画像ストリーム全体に決められた処理を施す。例えば、パターン画像に相当する部分力フレームアウトしたり、不鮮明である場合には、パターン画像と一致しないので、消去する。また、例えば、対象物が写っている前後の数フレーム画像のみを残して、残りのフレーム画像を削除する。これにより、後の整理が楽になる。

[0165] 1. 8 その他の変形例

なお、本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。

(1)上記の実施の形態では、デジタルカメラは、利用者識別子又は利用者識別子及びタグ識別子をサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、利用者識別子又は利用者識別子及びタグ識別子を受信し、受信した利用者識別子又は利用者識別子及びタグ識別子を用いて、該当するパターン画像、制御情報及び付加情報を抽出し、抽出したパターン画像、制御情報及び付加情報をデジタルカメラへ送信するとしてヽるが、これには限定されない。

[0166] 例えば、デジタルカメラは、パターン画像、制御情報及び付加情報の送信要求をサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、記憶している全てのパターン画像、制御情報及び付加情報をデジタルカメラへ送信するとしてもよい。

また、サーバ装置は、デジタルカメラを識別する装置識別子と対応付けて、パターン画像、制御情報及び付加情報を記憶しており、デジタルカメラは、装置識別子をサーバ装置へ送信し、サーバ装置は、受信した装置識別子に対応するパターン画像、制御情報及び付加情報を抽出し、抽出したパターン画像、制御情報及び付加情報をデジタルカメラへ送信するとしてもよ、。

[0167] (2)上記の実施の形態では、撮影時に、パターン画像によるマッチング (以下、画像照合と呼ぶ。）と、制御情報に従ったモザイク処理、画像置換、フレーム消去、暗号化などの動作 (以下、モザイク処理等と呼ぶ。）とを行うとしている力画像照合とモザイク処理等とを行うタイミングは、撮影時だけに限定されるものではな、。

デジタルカメラは、撮影時に画像照合とモザイク処理等とを行うことなぐ撮影し生成した画像データを、又は画像データを圧縮符号化して生成した圧縮画像データを内部に記憶しておき、これらの画像データ又は圧縮画像データをデジタルカメラの外部に出力する要求を受け付けた場合に、デジタルカメラは、サーバ装置と通信を行つて、パターン画像と制御情報とを取得し、画像照合とモザイク処理等とを行うとしてもよい。

[0168] また、デジタルカメラは、撮影時に画像照合とモザイク処理等とを行うことなぐ撮影し生成した画像データを、又は画像データを圧縮符号化して生成した圧縮画像データを内部に記憶しておき、また、デジタルカメラは、 GPS (Global Positioning System ) による位置検出ユニットを備えており、位置検出ユニットにより、自身の現在位置を取得し、取得した現在位置を用いて、デジタルカメラが所定のドメイン内に存在するか否かを判断し、デジタルカメラが、当該ドメインカゝら外に持ち出されたと判断する場合に、デジタルカメラは、サーバ装置と通信を行って、ノターン画像と制御情報とを取得し、画像照合とモザイク処理等とを行うとしてもよ、。

[0169] これにより、モザイク処理等をするように登録されている人物が画像データに写っている場合であっても、当該ドメイン内ではモザイク処理されず、そのまま見ることができ、デジタルカメラ力ドメイン力も持ち出されたときにモザイク処理が施される。

(3)サーバ装置は、画像照合とモザイク処理等を行う時点を示すタイミング情報を予め記憶しており、デジタルカメラから利用者識別子が送信された場合に、記憶しているタイミング情報をデジタルカメラへ送信する。デジタルカメラは、前記タイミング情報を受信し、受信したタイミング情報に合わせて、画像照合とモザイク処理等とを行うとしてちよい。

[0170] ここで、タイミング情報の一例は、撮影時である。また、他の一例は、撮影により生成された画像データをデジタルカメラの外部に出力する時である。また、他の一例は、デジタルカメラが所定の範囲力も外に持ち出された時である。

(4)画像照合とモザイク処理等との対象は、デジタルカメラによる現在撮影中の画像データだけでなぐ以前に撮影して蓄積している画像データであってもよい。この場合に、デジタルカメラは、撮影して生成した画像データを、蓄積サーバ装置に送信し、蓄積サーバ装置は、画像データを受信して蓄積し、蓄積サーバ装置は、実施の形態のデジタルカメラと同様にして、蓄積している画像データに対して、画像照合とモザイク処理等とを施す。このとき、蓄積サーバ装置は、画像照合とモザイク処理等との実行に先立って、サーバ装置 100と通信を行って、パターン画像と制御情報とを取得する。または、蓄積サーバ装置は、さらに、サーバ装置 100と同様の構成を有し、蓄積サーバ装置の内部からパターン画像と制御情報とを取得するとしてもよい。

[0171] このようにして、サーバ装置に蓄えられている画像データを対象として、撮影後に、画像データに対して、画像照合とモザイク処理等とを施すことにより、登録した人物などの肖像権を保護することができる。

また、この場合において、画像データがサーバ装置に蓄積された後に、パターン画像がサーバ装置に登録された場合であっても、パターン画像の登録以前に既に蓄積されている画像データに対して、画像照合とモザイク処理等とを施すとしてもよい。こうして、パターン画像として登録した人物などの肖像権が保護される。

[0172] (5)生成された画像データ又は蓄積されて、る画像データに画像照合とモザイク処理等とを施す際に、これらの処理を施した画像データを生成するとともに、元の画像データに、暗号鍵を用いて、暗号化処理を施して、暗号ィ匕画像データを生成して記憶する。暗号鍵を知る者のみが、復号装置により、この暗号鍵を用いて、暗号化画像データを復号して、画像データが得られる。

[0173] これにより、暗号鍵を有している限定された人だけは、元の画像データを復元することができる。

このとき、生成した暗号ィ匕画像データをデジタルカメラ内部にのみ保持しておくとしてもよい。また、画像処理が施された画像データとともに、暗号化画像データを、利用者に要求に応じて、メモリカードに書き込むとしてもよ、。 [0174] また、画像処理が施された画像データと生成された暗号化画像データとを、一体とする 1個のファイルを生成し、生成したファイルをメモリカードに書き込むとしてもよ!/ヽまた、撮影により生成された画像データの全体に暗号化を施すのではなぐ画像データのうち、パターン画像に相当する部分のみに暗号ィ匕を施し、暗号化部分画像データを生成し、生成した暗号ィ匕部分データを記憶するとしてもよい。また、画像処理が施された画像データと生成された暗号化部分画像データとを、一体とする 1個のフアイルを生成し、生成したファイルをメモリカードに書き込むとしてもよい。このとき、画像データのうち、パターン画像に相当する部分の位置を示す情報を、前記ファイルに含めて保存するとしてもよ、。

[0175] また、前記暗号鍵は、上位ビットの部分鍵と下位ビットの部分鍵とに分割され、それぞれが異なる二者又は異なる二機関が有する 2台の装置、又は 2枚の記録媒体に記録されて!/ヽるとしてもよヽ。それぞれの装置又は記録媒体に記録されてヽる上位ビットの部分鍵及び下位ビットの部分鍵の両方が揃った場合に限り、暗号鍵が再生され、このときに限り、この暗号鍵を用いて、暗号ィ匕画像データを復号して、画像データが得られる。

[0176] 例えば、暗号鍵を分割して得られた 2個の部分鍵を警察と裁判所とが分散して持つことにより、犯罪搜查時などの場合に、両者が合意すれば、 2個の部分鍵を揃え、結合して 1個の暗号鍵を生成し、生成した暗号鍵を用いて、画像照合とモザイク処理等とを施す際に用いた元の画像データを復元し、証拠画像を得ることができる。

(6)利用者を登録することにより、登録された利用者がデジタルカメラを操作する場合には、画像照合とモザイク処理等とを行わな、としてもよ!/、。

[0177] 具体的には、デジタルカメラは、登録用のパスワードの入力を受け付け、受け付けた登録用のパスワードを内部に記憶する。デジタルカメラは、利用者に対して認証用のパスワードの入力を要求し、認証用のパスワードの入力を受け付け、内部に記憶している登録用のパスワードと入力を受け付けた認証用のパスワードとが一致する力否かを判断する。一致すると判断する場合には、画像照合とモザイク処理等とを行わない。一致しないと判断する場合には、上述したように、デジタルカメラは、撮影時に、サーバ装置と通信を行って、パターン画像と制御情報とを取得し、画像照合とモザィク処理等とを行う。

[0178] これにより、例えば、登録されている本人による操作では、このデジタルカメラは、本人自身を撮影できるようになる。

ここで、上記の本人の認証は、パスワードによるものには限定されない。例えば、デジタルカメラは、本人の指紋や虹彩に関する特徴情報を予め記憶しており、撮影の際に、指紋や虹彩の入力を要求し、入力された指紋や虹彩の特徴情報と、予め記憶している特徴情報とを比較することにより、本人の認証を行うとしてもよい。

[0179] また、デジタルカメラを識別するカメラ識別情報を予めサーバ装置に登録しておき、デジタルカメラは、撮影時に、サーバ装置に登録されているか否かを問い合わせ、登録されたデジタルカメラは、画像照合とモザイク処理等とを行わないとしてもよい。また、逆に、登録されたデジタルカメラは、画像照合とモザイク処理等とを行うとしてもよい。

(7)上記の実施の形態では、デジタルカメラは、撮影のたびに、サーバ装置に問い合わせをしてパターン画像と制御情報とを取得するとしている力これには限定されない。

[0180] 例えば、サーバ装置から定期的に、記憶された全てのパターン画像、制御情報、付加情報、利用者情報テーブルなどの全て、又はその一部がデジタルカメラに送信され、デジタルカメラは、これらを受信し、記憶する。デジタルカメラは、撮影時に、サーバ装置に情報を要求することなぐ内部からパターン画像と制御情報とを取得し、取得したパターン画像と制御情報とを用いて、画像照合とモザイク処理等とを行う。

[0181] このデジタルカメラによると、デジタルカメラ内部にて情報を取得できるので、デジタルカメラとサーバ装置とのトラフィック量を軽減し、またサーバ装置の負荷を軽減することができる。

(8)上記の実施の形態では、デジタルカメラに画像データが記録される前に、画像照合とモザイク処理等とを行うとして、る力これには限定されな!、。

[0182] デジタルカメラは、撮影して生成した画像データを内部に一次記録し、記録してヽる画像データを定期的にサーバ装置へ送信するとしてもよい。サーバ装置は、画像データを受信し、受信した画像データを内部に記録する。このとき、サーバ装置は、内部からパターン画像と制御情報と取得し、取得したパターン画像と制御情報とを用いて、画像照合とモザイク処理等とを行う。

[0183] (9)デジタルカメラは、特定の場所で用いられる場合、特定の被写体を撮影する場合、特定のユーザが操作する場合にのみ、画像照合とモザイク処理等を行うとしてもよい。

(10)デジタルカメラは、画像照合とモザイク処理等とを行わず、撮影のみを行って画像データを生成して、サーバ装置へ送信し、サーバ装置は、上記の実施の形態のデジタルカメラと同様に、画像データに対して、画像照合とモザイク処理等とを施すとしてちよい。

[0184] 具体的には、例えば、このデジタルカメラは、常時、又は一定時間毎に、被写体を撮影をして、るライブカメラであり、撮影して得られた画像データをサーバ装置へ送信する。

サーバ装置は、画像データを受信し、受信した画像データに対して、画像照合とモザイク処理等を施すとしてもよい。この後、サーバ装置は、モザイク処理等が施された画像データを、ネットワーク、例えば、インターネットを介して、他のパーソナルコンビユータなどの装置へ配信する。

[0185] (11)デジタルカメラは、被写体の撮影を行って画像データを生成して、サーバ装置へ送信し、サーバ装置は、画像データを受信し、受信した画像データを蓄積する。サーバ装置は、このように、画像データの蓄積用として用いられる。デジタルカメラは、利用者の操作により、利用者により指定された画像データをサーバ装置力受信し、受信した画像データに対して、上記の実施の形態の同様に、画像照合とモザイク処理等とを施すとしてもよヽ。

[0186] (12)上記実施の形態では、画像データに付加情報を付加するとしてヽるが、画像データに、電子透かし技術を用いて、付加情報を埋め込むとしてもよい。

(13)撮影により生成された画像データと、パターン画像とを比較する場合に、バターン画像を面積比で 1. 5倍に拡大して拡大パターン画像を生成し、撮影により生成された画像データと、生成した拡大パターン画像とを比較するとしてもよい。また、パターン画像を面積比で 0. 75倍に縮小して縮小画像を生成し、縮小画像と前記画面データとを比較するとしてもよ、。

[0187] また、画面データとパターン画像の比較、画面データと拡大パターン画像との比較、及び画面データと縮小パターン画像の比較を、同時に行うとしてもよい。

また、拡大比率、縮小比率を別のものに代えるとしてもよい。

(14)撮影により生成された画像データと、パターン画像とを比較する場合に、バターン画像の一部分を取り出して、部分パターン画像を生成し、撮影により生成された画像データと、生成した部分パターン画像とを比較するとしてもよヽ。

[0188] また、上記の拡大パターン画像、縮小パターン画像との比較を組合わせるとしてもよい。つまり、また、画面データとパターン画像の比較、画面データと拡大パターン画像との比較、画面データと縮小パターン画像の比較を、及び画面データと部分パターン画像の比較を、同時に行うとしてもよい。

また、部分パターン画像を拡大、又は縮小して、拡大部分パターン画像、縮小部分ノターン画像を生成し、生成した拡大部分パターン画像、縮小部分パターン画像を比較にぉ、て用いるとしてもよ、。

[0189] また、パターン画像は、予め、取り出す部分パターン画像の位置を示す情報を含んでいるとしてもよい。このとき、パターン画像力も前記情報が取り出され、取り出された情報により、部分パターン画像が特定され、特定された部分パターン画像が比較において、用いられる。

(15)撮影により生成された画像データと、パターン画像とを比較する場合に、画像データから一画素ごとに、画素を取り出して、抽出画像データを生成し、パターン画像から一画素ごとに、画素を取り出して、抽出パターン画像を生成し、抽出画像データと、抽出パターン画像とを比較するとしてもよい。

[0190] また、画像データから二画素ごとに、画素を取り出して、抽出画像データを生成し、パターン画像から二画素ごとに、画素を取り出して、抽出パターン画像を生成するとしてもよい。さらに、画素を取り出す間隔を空けるとしてもよい。

このようにして、撮影により生成された画像データ内に、パターン画像に相当する部分が存在することが分力つた場合に、取り出す画素の密度が高い場合ほど、その一致度は、高いと言える。こうして、一致の度合いを判定することができるる。

[0191] こうして得られる一致の度合いを、上述したモザイク処理を行う際のサイズと連動させるとしてもよい。例えば、一致の度合いが高い場合には、モザイク処理のサイズを大きくし、一致の度合いが低い場合には、モザイク処理のサイズを小さくするとしてもよい。

この方法は、 CG処理を施す場合にも適用できる。例えば、多くの描画命令を含む第 1の CGデータと、これより少ない描画命令を含む第 2の CGデータとを用意しておき、例えば、前記の一致の度合いが高い場合には、第 1の CGデータを用いて、 CG 処理を施し、一致の度合いが低い場合には、第 2の CGデータを用いて、 CG処理を施すとしてもよい。

[0192] ここで、 CGデータには、線分、直線、円、点などを描く描画命令を含み、これらの描画命令は、元に画像に対して、上書きをし、 CG処理の対象とする全範囲を塗りつぶす描画命令は含まな、ものとする。これによりモザイク処理と同様の効果が得られる。

(16)撮影により生成された画像データ内に、 2個以上のパターン画像に相当する部分が存在するか否かを探すとしてもよい。このとき、 2個以上のパターン画像は、各々、 2個以上の制御情報に対応しているものとする。こうして、 2個以上のパターン画像に相当する部分が存在することが分かった場合に、各部分に対して、対応する制御情報に従って、画像処理を施す。

[0193] (17)画像置換において、撮影により生成された画像データのうちパターン画像に相当する部分画像と、置換画像とに、各種の演算を施して、演算結果を前記部分画像に上書きするとしてもよい。

(18)付加情報は、複製回数や複製期限などの利用制御情報に対応付けて、モザイク処理、画像置換、フレーム消去などの処理を示す命令を含むとしてもよいし、利用制御情報に対応付けて、各処理の詳細情報を含むとしてもよ、。

[0194] ここで、複製回数とは、情報記憶部 204に記憶されて、る圧縮画像データをメモリカード 300へ複製する回数を言い、複製期限とは、情報記憶部 204に記憶されている圧縮画像データをメモリカード 300へ複製する行為が許可されている期限を言う。情報記憶部 204に記憶されて、る圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200は、圧縮画像データに付加された付加情報に含まれる利用制御情報及び各処理を示す操作命令に応じて、対応する処理を当該圧縮画像データに対して施す。

[0195] 付加情報の一例を図 21〜図 25に示す。図 21に示す付加情報 153は、異なる複製回数に対して、同一の処理が対応付けられている例であり、図 22に示す付加情報 1 54は、異なる複製回数に対して、異なる処理が対応付けられている例である。

また、図 23に示す付加情報 155は、異なる複製期間に対して、同一の処理が対応付けられている例であり、図 24に示す付加情報 156は、異なる複製期間に対して、異なる処理が対応付けられてヽる例である。

[0196] さらに、図 25に示す付加情報 157は、上記の混合型であり、異なる複製期間及び複製期間に対して、異なる処理が対応付けられて!/、る例である。

なお、付加情報 153〜157は、デジタルカメラ 200において、パターン画像によるマッチングが行われ、パターン画像と一致する部分画像が検出され、各処理が施される領域が確定した後に、その領域を示す範囲情報が上書きされたものである。

[0197] また、前記領域を示す範囲情報が上書きされる前には、付加情報 153〜157には、図 9に示すような範囲情報 ((9999,9999)-(9999,9999))が書き込まれており、範囲情報 ((9999,9999)-(9999,9999))が書き込まれた付加情報がサーバ装置 100に記憶されている。デジタルカメラ 200は、サーバ装置 100から、上記の実施の形態において説明したように、範囲情報 ((9999,9999)-(9999,9999))が書き込まれた付加情報を取得し、取得した

付加情報に前記領域を示す範囲情報を上書きする。こうして、付加情報 153〜157 が得られる。

[0198] (a)図 21に示す付加情報 153は、異なる 3種類の複製回数に対応付けて、同一の処理命令を含んでいる。

具体的には、付加情報 153は、モザイク処理を示す操作命令を含む。また、付加情報 153は、複製回数の範囲（1〜4回）に対応付けて、詳細情報として範囲情報 ((010,010)-(020,020》とサイズ (1)とを含み、複製回数の範囲（5〜10回）に対応付けて、詳細情報として範囲情報 ((010,010)- (020,020》とサイズ (3)とを含み、複製回数の範囲（11回以上）に対応付けて、詳細情報として範囲情報（(000,000)-(999,999》とサイズ (5)とを含む。なお、範囲情報 ((000,000)-(999,999))は、画像の全範囲を示すものである。

[0199] デジタルカメラ 200は、現時点以前にお、て、情報記憶部 204に記憶されて、る圧縮画像データが、メモリカード 300へ複製された回数を示す累積回数を、情報記憶部 204において、記憶している。

情報記憶部 204に記憶されて、る圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200の制御部 208は、圧縮画像データに付加された付加情報 1 53から操作命令と詳細情報とを読み出し、次に情報記憶部 204に記憶されている累積回数に「1」を加算して得られた比較回数が、詳細情報内の、ずれの複製回数の範囲に含まれているかを判断する。

[0200] 比較回数が、複製回数の範囲（1〜4回）に含まれると判断する場合には、制御部 2 08は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報 ((010,010)- (020,020》とサイズ (1)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。

また、比較回数が、複製回数の範囲（5〜10回）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報

((010,010)-(020,020》とサイズ (3)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。

[0201] さらに、比較回数が、複製回数の範囲（11回以上）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報

((000,000)-(999,999》とサイズ (5)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。ここで、範囲情報 ((000,000)-(999,999))は、画像の全範囲を示すものであるので、画像処理部 203は、画像の全範囲に対して、サイズ (5)〖こよるモザイク処理を施す。

[0202] 制御部 208は、比較回数を情報記憶部 204に記憶されている累積回数に上書きする。

(b)図 22に示す付加情報 154は、異なる 3種類の複製回数に対応付けて、それぞれ異なる 3種類の処理命令を含んで、る。

具体的には、付加情報 154は、複製回数の範囲（1〜4回）に対応付けて、モザイク処理を示す操作命令を含み、詳細情報として範囲情報 ((010,010)-(020,020》とサイズ (3)とを含む。また、複製回数の範囲（5〜10回）に対応付けて、画像置換を示す操作命令を含み、詳細情報として範囲情報 ((010,010)-(020,020》と CGデータ識別子 (CG009)とを含む。さらに、複製回数の範囲（11回以上）に対応付けて、フレーム消去を示す操作命令を含む。

[0203] 上述したように、デジタルカメラ 200は、情報記憶部 204にお、て累積回数を記憶している。

情報記憶部 204に記憶されて、る圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200の制御部 208は、圧縮画像データに付加された付加情報 1 54から操作命令と詳細情報とを読み出し、次に情報記憶部 204に記憶されている累積回数に「1」を加算して得られた比較回数が、詳細情報内の、ずれの複製回数の範囲に含まれているかを判断する。

[0204] 比較回数が、複製回数の範囲（1〜4回）に含まれると判断する場合には、制御部 2 08は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報 ((010,010)- (020,020》とサイズ (3)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。

また、比較回数が、複製回数の範囲（5〜10回）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、画像置換を示す操作命令とともに、範囲情報 ((010,010)- (020,020》と CGデータ識別子 (CG009)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及び CGデータ識別子に従って、動作する。

[0205] さらに、比較回数が、複製回数の範囲（11回以上）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、フレーム消去を示す操作命令を、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令に従って、動作する。

制御部 208は、比較回数を情報記憶部 204に記憶されている累積回数に上書きする。

[0206] (c)図 23に示す付加情報 155は、異なる 3種類の複製期間に対応付けて、同一の処理命令を含んでいる。

具体的には、付加情報 155は、モザイク処理を示す操作命令を含む。また、付加情報 153は、複製期間 (2005.10.01〜2005.10.31)に対応付けて、詳細情報として範囲情報 ((010,010)- (020,020》とサイズ (1)とを含み、複製期間 (2005.11.01〜2005.11.30) に対応付けて、詳細情報として範囲情報 ((010,010)- (020,020))とサイズ (3)とを含み、複製期間 (2005.12.01〜）に対応付けて、詳細情報として範囲情報（（

000,000)- (999,999))とサイズ (5)とを含む。なお、上述したように、範囲情報

((000,000)-(999,999》は、画像の全範囲を示すものである。

[0207] 情報記憶部 204に記憶されている圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200の制御部 208は、現在日時を取得し、圧縮画像データに付カロされた付加情報 155から操作命令と詳細情報とを読み出し、次に取得した現在日時が、詳細情報内のいずれの複製期間に含まれているかを判断する。

現在日時力複製期間 (2005.10.01〜2005.10.31)に含まれると判断する場合には、制御部 208は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報

((010,010)-(020,020》とサイズ (1)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。

[0208] また、現在日時力複製期間 (2005.11.01〜2005.11.30)に含まれると判断する場合には、制御部 208は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報

さらに、現在日時力複製期間 (2005.12.01〜）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報 ((000,000)-(999,999)) とサイズ (5)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。ここで、範囲情報

((000,000)-(999,999》は、画像の全範囲を示すものであるので、画像処理部 203は、画像の全範囲に対して、サイズ (5)によるモザイク処理を施す。

[0209] (d)図 24に示す付加情報 156は、異なる 3種類の複製期間に対応付けて、それぞれ異なる 3種類の処理命令を含んで、る。具体的には、付加情報 156は、複製期間 (2005.10.01〜2005.10.31)に対応付けて、モザイク処理を示す操作命令を含み、詳細情報として範囲情報

((010,010)- (020,020》とサイズ (3)とを含む。また、複製期間 (2005.11.01〜2005.11.30 )に対応付けて、画像置換を示す操作命令を含み、詳細情報として範囲情報

((010,010)- (020,020》と CGデータ識別子 (CG009)とを含む。さらに、複製期間 (200⁵.12.01〜）に対応付けて、フレーム消去を示す操作命令を含む。

[0210] 情報記憶部 204に記憶されている圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200の制御部 208は、現在日時を取得し、圧縮画像データに付カロされた付加情報 156から操作命令と詳細情報とを読み出し、次に、取得した現在日時が、詳細情報内のいずれの複製期間に含まれているかを判断する。

[0211] また、現在日時力複製期間 (2005.11.01〜2005.11.30)に含まれると判断する場合には、制御部 208は、画像置換を示す操作命令とともに、範囲情報

((010,010)-(020,020》と CGデータ識別子 (CG009)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及び CGデータ識別子に従って、動作する。

さらに、現在日時力複製期間 (2005.12.01〜）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、フレーム消去を示す操作命令を、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令に従って、動作する。

[0212] 制御部 208は、比較回数を情報記憶部 204に記憶されている累積回数に上書きする。

(e)図 25に示す付加情報 157は、異なる 3種類の複製回数と複製期間とに対応付けて、それぞれ異なる 3種類の処理命令を含んでいる。

具体的には、付加情報 157は、複製回数の範囲（1〜4回）に対応付けて、モザイク処理を示す操作命令を含み、詳細情報として範囲情報 ((010,010)-(020,020》とサイズ (3)とを含む。また、複製回数の範囲（5〜10回）に対応付けて、画像置換を示す操作命令を含み、詳細情報として範囲情報 ((010,010)-(020,020》と CGデータ識別子 (CG009)とを含む。さらに、複製期間 (2005.12.01〜）に対応付けて、フレーム消去を示す操作命令を含む。

[0213] 上述したように、デジタルカメラ 200は、情報記憶部 204にお、て累積回数を記憶している。

情報記憶部 204に記憶されて、る圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200の制御部 208は、現在日時を取得し、圧縮画像データに付カロされた付加情報 157から操作命令と詳細情報とを読み出し、次に情報記憶部 204 に記憶されている累積回数に「1」を加算して得られた比較回数が、詳細情報内のいずれの複製回数の範囲に含まれているかを判断し、また、取得した現在日時が、詳細情報内の複製期間に含まれているかを判断する。

[0214] 比較回数が、複製回数の範囲（1〜4回）に含まれると判断する場合には、制御部 2 08は、モザイク処理を示す操作命令とともに、範囲情報 ((010,010)- (020,020》とサイズ (3)とを、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令、範囲情報及びサイズに従って、動作する。

[0215] さらに、現在日時力複製期間 (2005.12.01〜）に含まれると判断する場合には、制御部 208は、フレーム消去を示す操作命令を、画像処理部 203に対して出力し、画像処理部 203は、受け取った操作命令に従って、動作する。

(f)上記においては、図 21〜図 25に示す付加情報において、範囲情報が、それぞれ、範囲情報 ((9999,9999)-(9999,9999))に置き換えられたものが、サーバ装置 100 に記憶されており、デジタルカメラ 200において、パターン画像によるマッチングが行われ、パターン画像と一致する部分画像が検出され、各処理が施される領域が確定した後に、その領域を示す範囲情報が上書きされる。これにより、図 21〜図 25に示す付加情報が得られるとして、る。

[0216] しかし、付加情報において上書きされる情報は、上記の範囲情報に限定されない。

例えば、図 21〜図 25に示す付加情報に含まれている複製回数の範囲、複製期間につ、ても、デジタルカメラ 200にお!/、て上書きされるとしてもよ！/、。

例えば、図 23に示す付加情報 155において、複製期間 (2005.10.01〜2005.10.31) 、（2005.11.01〜2005.11.30)、 (2005.12.01〜)に代えて、複製期間 (X1〜X2)、 (X3 〜X4)、（X5〜；)が含まれている。ここで、 X1〜X5は、それぞれの期日が確定していな、ことを示す文字列である。

[0217] 情報記憶部 204に記憶されている圧縮画像データを、メモリカード 300へ複製する際に、デジタルカメラ 200の制御部 208は、現在日時を取得し、次に、以下の式により、 X1〜X5に相当する期日を算出する。

XI =現在日時

X2 =現在日時 + 30日

X3=X2+ 1日

X4=X3 + 30日

X5=X4+ 1日

次に、制御部 208は、算出した期日を、各複製期間の対応する位置に書き込む。

[0218] (19)画像置換命令は、デジタルカメラによる撮影により得られた画像データ (又は、直前の画像データ、つまり、他の処理が施された画像データ）の一部分について、その部分に表示されたオブジェクト (つまり、人物や建物など)の大きさや向きを変更する命令であるとしてもよい。また、その部分の色調の調整をする命令、例えば、明るさやコントラストを変更したり、 2階調化したりする命令であるとしてもよい。

[0219] (20)上記にぉ、て、制御情報及び付加情報は、コンピュータプログラムであり、各操作情報は、機械語形式のコンピュータ命令であるとしているが、このようないわゆる高級な言語によるものには、限定されない。

制御情報及び付加情報は、上述したモザイク処理、記録、画像置換、フレーム消去などに対応する制御情報を含むシーケンス情報力構成されているとしてもよい。

[0220] (21)上記の実施の形態の具体的な適用例について以下に説明する。デジタルカメラ力集合住宅（マンション）の入口付近を撮影するように、設置されており、繰り返し、入口付近を自動的に撮影する。このデジタルカメラは、防犯用に設けられたものであり、このデジタルカメラにより生成された画像データは、例えば、集合住宅内において窃盗などの犯罪が発生した場合に、解析され、犯人の検挙のための情報を提供する。

[0221] しかし、このデジタルカメラにより得られた画像には、集合住宅の住人も写っており、このような画像データは、集合住宅の住人のプライバシー権を侵害しかねな、と!/、う問題がある。

そこで、このような問題点を解決することができる画像処理システム 10の具体例を以下に示す。

[0222] 防犯サービス提供業者が、複数の集合住宅に対して、カメラ撮影による防犯サービスを提供している。

デジタルカメラ 200aは、ある集合住宅のエントランス部の内側上部において、ェントランス部のドア方向を撮影するように、設置されている。デジタルカメラ 200aは、繰り返し、具体的には 5秒に 1回、ドア方向を自動的に撮影し、撮影により得られた画像データを内部に記録する。

[0223] また、デジタルカメラ 200bは、別の集合住宅にお!/、て、デジタルカメラ 200aと同様に設置されており、デジタルカメラ 200aと同様に動作する。さらに、その他のデジタルカメラは、さらに別の集合住宅において、同様に設置されており、同様に動作するサーバ装置 100は、防犯サービス提供業者の事務所に設置されている。

[0224] サーバ装置 100の情報記憶部 103は、防犯サービス提供業者による防犯サービスの提供先の全ての集合住宅の全ての住人の顔写真を、パターン画像 131、 132、 · · 'として記憶している。

サーバ装置 100の情報記憶部 103に記憶されている利用者情報テーブル 121において、利用者識別子は、集合住宅を識別する。つまり、利用者は、集合住宅に対応している。

[0225] サーバ装置 100の情報記憶部 103に記憶されている制御情報 141は、一例として、図 4に示すように、モザイク処理命令と記録命令とから構成される。モザイク処理命令に対応する詳細情報は、条件「パターン画像一致」を含み、モザイクのブロックのサイズは、「5」である。また、記録命令では、記録先としてメモリカードが指定されている。

制御情報 141が実行されると、デジタルカメラ 200aによる撮影により得られた画像データ内の一部分が、パターン画像 (つまり、住民の顔写真）と一致すると判断された場合に、前記画像データ内の一部分 (つまり、住民の顔部分）に対して、ブロックのサィズが「5」であるモザイク処理命令が実行され、次に、モザイク処理が施された画像データが、メモリカードに書き込まれる。

[0226] このようにして、画像処理システム 10を適用すると、デジタルカメラにより得られた画像データに、集合住宅の住人の顔部分が写った場合には、住人の顔部分にモザイク処理を施すので、住人のプライバシー権を保護することができる。

一方、画像データに住人以外の者が写った場合には、モザイク処理を施すことなく、そのまま記録する。こうして、住人のプライバシー権の保護と、防犯機能の双方を両立させることができる。

[0227] なお、この具体例では、住人の顔部分にモザイク処理を施すとして!/、るが、モザイク処理には限定されない。住人の顔部分を他の画像に置き換えるとしてもよいし、住人の顔が写って、る画像データを消去するとしてもよ、。

また、 1個の集合住宅において、 2台以上のデジタルカメラが設置されているとしてちょい。

[0228] また、この具体例では、防犯サービス提供業者が複数の集合住宅に対して、上記の防犯サービスを提供するとしている力これには限定されない。例えば、デジタルカメラ 200a、 200b,サーバ装置 100は、 1個の集合住宅において設置されており、画像処理システム 10は、当該 1個の集合住宅に対してのみ、上述したような防犯サ一ビスを提供するとしてもよヽ。

[0229] (22)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記 RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンビユータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。前記マイクロプロセッサ力前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。つまり、前記マイクロプロセッサは、前記コンビュータプログラムに含まれる各命令を 1個ずつ読み出し、読み出した命令を解読し、解読結果に従って動作する。

[0230] (23)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、 1個のシステム LSI ( Large Scale Integration:大規模集積回路）から構成されているとしてもよい。システム LSIは、複数の構成部を 1個のチップ上に集積して製造された超多機能 LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、 ROM、 RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。前記 RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記コンピュータプログラムに従って動作することにより、システム L SIは、その機能を達成する。

[0231] また、上記の各装置を構成する構成要素の各部は、個別に 1チップィ匕されても良いし、一部又は全てを含むように 1チップ化されてもよい。また、ここでは、 LSIとしたが、集積度の違いにより、 IC、システム LSI、スーパー LSI、ウルトラ LSIと呼称されることもめる。

また、集積回路化の手法は LSIに限るものではなぐ専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。 LSI製造後に、プログラムすることが可能な FPGA (Field

Programmable Gate Array)や LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギユラブル ·プロセッサを利用しても良、。

[0232] (24)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能な ICカード又は単体のモジュール力も構成されて、るとしてもよ、。前記 ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、 ROM, RAM,などから構成されるコンビュータシステムである。前記 ICカード又は前記モジュールは、上記の超多機能 LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記 ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。この ICカード又はこのモジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよ!/、。

[0233] (25)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンビュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラム力もなるデジタル信号であるとしてもよい。

また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、 CD— RO M、 MO、 DVD, DVD-ROM, DVD -RAM, BD (Blu— ray Disc)、半導体メモリなど、〖こ記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。

[0234] また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。

また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。

[0235] また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい

(26)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよ!/、。産業上の利用可能性

[0236] 本発明の画像処理システムを構成する各装置は、撮影により得られた画像データを利用する産業において、経営的に、また反覆的、継続的に利用される。また、各装置は、電気器機製造業において、生産され販売されることにより、経営的に、また反覆的、継続的に利用される。

Claims

請求の範囲

[1] 照合画像との対比結果に応じて撮影画像に画像処理を施す画像処理装置であつて、

撮影により生成された撮影画像を記憶している第 1画像記憶手段と、

画像処理を示す処理命令を記憶している命令記憶手段と、

予め生成された照合画像を記憶している第 2画像記憶手段と、

前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在するか否かを判断する判断手段と、

前記判断結果に応じて、前記撮影画像に対して前記処理命令に従って、前記画像処理を施す実行手段と

を備えることを特徴とする画像処理装置。

[2] 前記画像処理装置は、さらに、

被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む撮影手段

を含むことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[3] 前記画像処理装置は、ネットワークを介して、サーバ装置と接続されており、

前記画像処理装置は、さらに、

被写体を撮影して前記撮影画像を生成する撮影手段と、

生成した前記撮影画像をネットワークを介して前記サーバ装置へ送信する送信手段と、

前記サーバ装置からネットワークを介して前記撮影画像を受信する受信手段と、受信した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む書込手段とを含み、

前記サーバ装置は、前記撮影画像を受信し、蓄積し、送信する

ことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[4] 前記画像処理装置は、ネットワークを介して、撮影装置と接続されており、

前記撮影装置は、被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像をネットワークを介して、前記画像処理装置へ送信し、前記画像処理装置は、さらに、

前記撮影装置から、ネットワークを介して、前記撮影画像を受信する受信手段と、受信した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む書込手段とを含むことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[5] 前記画像処理装置は、ネットワークを介して、サーバ装置と接続されており、

前記サーバ装置は、あらかじめ前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記画像処理装置からの要求に応じて、前記処理命令及び前記照合画像を、前記画像処理装置へ送信し、

前記画像処理装置は、さらに、

前記サーバ装置へ、前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信する送信手段と、

前記サーバ装置から、前記処理命令及び前記照合画像を受信する受信手段と、受信した前記処理命令を前記命令記憶手段に書き込み、受信した前記照合画像を前記第 2画像記憶手段に書き込む書込手段と

を含むことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[6] 前記送信手段は、所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信する

ことを特徴とする請求項 5に記載の画像処理装置。

[7] 前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置の利用者に係るものであることであり、

前記送信手段は、当該画像処理装置の利用者に係る前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信し、

前記サーバ装置は、前記利用者に係る前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記処理命令及び前記照合画像を送信する

ことを特徴とする請求項 6に記載の画像処理装置。

[8] 前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置の利用者を識別する利用者識別子に対応するものであることであり、

前記送信手段は、前記要求として、前記利用者を識別する利用者識別子を送信し前記サーバ装置は、前記利用者識別子に対応付けて、前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、受信した前記利用者識別子に対応する前記処理命令及び前記照合命令を抽出し、抽出した前記処理命令及び前記照合命令を送信することを特徴とする請求項 7に記載の画像処理装置。

[9] 前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置に係るものであることであり、

前記送信手段は、当該画像処理装置に係る前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信し、

前記サーバ装置は、当該画像処理装置に係る前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記処理命令及び前記照合画像を送信する

ことを特徴とする請求項 6に記載の画像処理装置。

[10] 前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が当該画像処理装置を識別する利用者識別子に対応するものであることであり、

前記送信手段は、前記要求として、当該画像処理装置を識別する装置識別子を送信し、

前記サーバ装置は、前記装置識別子に対応付けて、前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、受信した前記装置識別子に対応する前記処理命令及び前記照合命令を抽出し、抽出した前記処理命令及び前記照合命令を送信する

ことを特徴とする請求項 9に記載の画像処理装置。

[11] 前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が撮影対象の被写体に係るものであることであり、

前記送信手段は、被写体に係る前記処理命令及び前記照合画像の要求を送信し前記サーバ装置は、当該被写体に係る前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、前記処理命令及び前記照合画像を送信する

ことを特徴とする請求項 6に記載の画像処理装置。

[12] 前記所定条件は、前記処理命令及び前記照合画像が被写体に貼付された ICタグ識別するタグ識別子に対応するものであることであり、

前記画像処理装置は、さらに、

被写体に貼付された ICタグから、当該 ICタグを識別するタグ識別子を取得する取得手段を備え、

前記送信手段は、前記要求として、取得した前記タグ識別子を送信し、前記サーバ装置は、前記タグ識別子に対応付けて、前記処理命令及び前記照合画像を記憶しており、受信した前記タグ識別子に対応する前記処理命令及び前記照合命令を抽出し、抽出した前記処理命令及び前記照合命令を送信する

ことを特徴とする請求項 11に記載の画像処理装置。

[13] 前記送信手段は、前記処理命令及び前記照合画像の要求を、随時、サーバ装置へ送信する

ことを特徴とする請求項 5に記載の画像処理装置。

[14] 前記送信手段は、前記処理命令及び前記照合画像の要求を、定期的に繰り返し、サーバ装置へ送信する

ことを特徴とする請求項 5に記載の画像処理装置。

[15] 前記実行手段は、前記判断手段により、前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在すると判断される場合に、前記照合画像に相当する部分に対して、前記画像処理を施す

ことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[16] 前記処理命令により示される画像処理は、モザイク処理であり、

前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分に対して、モザイク処理を施すことを特徴とする請求項 15に記載の画像処理装置。

[17] 前記処理命令により示される画像処理は、画像上書処理であり、

前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分に対して、画像上書処理を施すことを特徴とする請求項 15に記載の画像処理装置。

[18] 前記画像処理は、コンピュータグラフィック処理による画像上書処理であり、

前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分に対して、コンピュータグラフイツク処理を施すことを特徴とする請求項 17に記載の画像処理装置。

[19] 前記画像処理は、他の画像への置き換えによる画像上書処理であり、

前記実行手段は、前記照合画像に相当する部分を、他の画像に置き換えることを特徴とする請求項 17に記載の画像処理装置。

[20] 前記処理命令により示される画像処理は、さらに、暗号化処理を含み、

前記実行手段は、さらに、前記処理命令に含まれる暗号化処理に従って、前記撮影画像に前記暗号化処理を施して、暗号化画像を生成する

ことを特徴とする請求項 15に記載の画像処理装置。

[21] 前記実行手段は、二者が分散して有する 2個の鍵に基づいて、前記暗号化処理を施す

ことを特徴とする請求項 20に記載の画像処理装置。

[22] 前記処理命令により示される画像処理は、情報付加であり、

前記実行手段は、撮影画像に対して、画像処理を示す処理命令を含む制御情報を付加する

ことを特徴とする請求項 15に記載の画像処理装置。

[23] 前記実行手段は、撮影画像に対して、制御情報を電子透力しとして埋め込むことにより、付加する

ことを特徴とする請求項 22に記載の画像処理装置。

[24] 前記実行手段は、前記判断手段により、前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在しなヽと判断される場合に、前記画像処理を施す

ことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[25] 前記処理命令により示される画像処理は、画像消去であり、

前記実行手段は、前記第 1画像記憶手段に記憶されて!、る前記撮影画像を消去する

ことを特徴とする請求項 24に記載の画像処理装置。

[26] 前記画像処理装置は、さらに、

被写体を撮影して前記撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む撮影手段を含み、前記判断手段は、前記撮影手段により前記撮影画像が生成された場合に、前記判断を行う

ことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[27] 前記画像処理装置は、さらに、

前記第 1画像記憶手段に記憶されている前記撮影画像を外部へ出力する出力手段を含み、

前記判断手段は、前記出力手段により前記撮影画像が出力される場合に、前記判断を行い、

前記出力手段は、前記画像処理が施された撮影画像を外部へ出力することを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[28] 前記画像処理装置は、さらに、

当該画像処理装置が存在する現在位置を取得する位置取得手段と、取得した現在位置が、所定の範囲外にある力否かを判断する範囲判断手段とを含み、

前記判断手段は、前記範囲判断手段により前記範囲外にあると判断される場合に、前記判断を行う

ことを特徴とする請求項 1に記載の画像処理装置。

[29] 予め生成された照合画像と、画像処理を示す処理命令とを記憶して！/ヽる記憶手段と、

ネットワークを介して接続されて 1ゝる画像処理装置から、前記照合画像及び処理命令の送信要求を受信する受信手段と、

前記送信要求を受信すると、前記記憶手段から前記照合画像及び処理命令を読み出す読出手段と、

読み出した前記照合画像及び処理命令を、ネットワークを介して、前記画像処理装置へ送信する送信手段と

を備えることを特徴とするサーバ装置。

[30] 前記受信手段は、所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像の要求を受信し、前記読出手段は、前記記憶手段から、前記所定条件を満たす前記処理命令及び前記照合画像を読み出す

ことを特徴とする請求項 29に記載のサーバ装置。

[31] ネットワークを介して接続されたサーバ装置と画像処理装置とから構成される画像処理システムであって、

前記サーバ装置は、

予め生成された照合画像と、画像処理を示す処理命令とを記憶して!/、る記憶手段と、

前記画像処理装置から、前記照合画像及び処理命令の送信要求を受信する受信手段と、

読み出した前記照合画像及び処理命令を、ネットワークを介して、前記画像処理装置へ送信する送信手段とを備え、

前記画像処理装置は、

前記サーバ装置から、前記処理命令及び前記照合画像を受信する受信手段と、前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在するか否かを判断する判断手段と、

前記判断結果に応じて、前記撮影画像に対して前記処理命令に従って、前記画像処理を施す実行手段とを備える

ことを特徴とする画像処理システム。

[32] 被写体を撮影して撮影画像を生成し、照合画像との対比結果に応じて撮影画像に画像処理を施す画像撮影装置であって、

第 1画像記憶手段と、

被写体を撮影して撮影画像を生成し、生成した前記撮影画像を前記第 1画像記憶手段に書き込む撮影手段と、

画像処理を示す処理命令を記憶している命令記憶手段と、

を備えることを特徴とする画像撮影装置。

[33] 照合画像との対比結果に応じて撮影画像に画像処理を施す画像処理装置で用いられる画像処理方法であって、

前記画像処理装置は、撮影により生成された撮影画像を記憶して!/、る第 1画像記憶手段と、画像処理を示す処理命令を記憶している命令記憶手段と、予め生成された照合画像を記憶している第 2画像記憶手段とを備え、

前記画像処理方法は、

前記撮影画像内に前記照合画像に相当する部分が存在するか否かを判断する判断ステップと、

前記判断結果に応じて、前記撮影画像に対して前記処理命令に従って、前記画像処理を施す実行ステップと

を含むことを特徴とする画像処理方法。

[34] 照合画像との対比結果に応じて撮影画像に画像処理を施すコンピュータで用いられる画像処理プログラムであって、

前記コンピュータは、撮影により生成された撮影画像を記憶してヽる第 1画像記憶手段と、画像処理を示す処理命令を記憶している命令記憶手段と、予め生成された照合画像を記憶している第 2画像記憶手段とを備え、

前記画像処理プログラムは、

を含むことを特徴とする画像処理プログラム。

前記画像処理プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて、る

ことを特徴とする請求項 34に記載の画像処理プログラム。