WO2005090706A1 - 外壁取付具および外壁材の施工方法 - Google Patents

Abstract

　各種用途のビルやマンション等の建築物において、躯体に不陸があっても、建築物の外観を美麗に仕上げる。　Ｌ形金具（２）を下段の外壁材（９Ａ）の設置高さに応じて上下させて躯体（１０）に取り付ける。水平支持板（６）を躯体（１０）の不陸に応じてＬ形金具（２）に対して前後方向（矢印Ｃ、Ｄ方向）に移動させてＬ形金具（２）に固定する。水平支持板（６）のピン孔にダボピン（７）を挿通して下段の外壁材（９Ａ）の上端部を固定する。上段の外壁材（９Ｂ）の下端部をダボピン（７）に係合させて水平支持板（６）上に載置する。これにより、水平支持板（６）がＬ形金具２に対して前後方向に移動自在となるので、躯体（１０）に不陸があっても、その不陸を外壁取付具（１）で吸収可能となる。したがって、外壁材（９）に不陸が生じる恐れはなく、建築物の外観が美麗に仕上がる。

Description

明細書 外壁取付具および外壁材の施工方法 技術分野

本発明は、 各種用途のビルやマンション等の建築物に適用するに好適 な、 外壁取付具および外壁材の施工方法に関するものである。 背景技術

'従来、 この種の建築物においては、 石材、 パネル、 陶板などの外壁材 を接着剤 （ボンド、 モルタルなど） で躯体に貼り付けて施工していた。 ところが、 この湿式工法では、 接着剤が外壁材の表面に染み出して汚染 する恐れがあった。

そこで、 こうした不具合を避けるため、 所定の金具を介して躯体に外 壁材を取り付る乾式工法が提案されている （例えば、 日本特開 2 0 0 1 - 2 2 0 8 8 2号公報、 日本特開 2 0 0 3— 2 3 9 4 9 7号公報参照）。 しかし、 この乾式工法では、 何らかの原因で躯体に不陸 （凹凸） が発 生した場合、 それに対応して外壁材にも不陸が生じる。 その結果、 建築 物の外観の見栄えが悪くなるという不都合があった。

本発明は、 このような事情に鑑み、 たとえ躯体に不陸があっても、 建 築物の外観を美麗に仕上げることが可能な、 外壁取付具および外壁材の 施工方法を提供することを目的とする。 発明の開示

まず、 請求の範囲第 1項に係る発明は、 垂直面部に水平面部が L字形 に連設された L形金具と、 この L形金具の水平面部に搭載される水平支 持板とを備えた外壁取付具であって、 前記 L形金具の垂直面部に第 1ボ ルト孔が形成されており、 前記 L形金具の水平面部に第 2ポルト孔が形 成されており、 前記水平支持板に第 3ポルト孔が形成されており、 前記 水平支持板にピン孔が形成されており、 前記第 2ボルト孔と前記第 3ポ ルト孔とは、 少なくとも一方が前後方向に延伸していることを特徴とす る。

また、 請求の範囲第 2項に係る発明は、 垂直面部に水平面部が L字形 に連設された L形金具と、 この L形金具の水平面部に搭載される水平支 持板とを備えた外壁取付具であって、 前記 L形金具の垂直面部に第 1ボ ルト孔が形成されており、 前記 L形金具の水平面部に第 2ボルト孔が水 平方向に延伸する形で形成されており、 前記水平支持板に第 3ボルト孔 が水平方向に延伸する形で形成されており、 前記水平支持板にピン孔が 形成されており、 前記第 2ボルト孔と前記第 3ポルト孔とは、 それらの 延伸方向が互いに交差していることを特徴とする。

また、 請求の範囲第 3項に係る発明は、 前記第 1ボルト孔は、 鉛直方 向に延伸していることを特徴とする。

また、 請求の範囲第 4項に係る発明は、 前記第 2ポルト孔の延伸方向 は、 前後方向であり、 前記第 3ボルト孔の延伸方向は、 左右方向である ことを特徴とする。

また、 請求の範囲第 5項に係る発明は、 前記ピン孔は、 左右方向に延 伸していることを特徴とする。

また、 請求の範囲第 6項に係る発明は、 請求の範囲第 1項乃至第 5項 のいずれかに記載の外壁取付具により、 複数枚の外壁材を上下複数段で 躯体に取り付ける際に、 前記外壁取付具の L形金具を前記躯体に取り付 ける工程と、 前記外壁取付具の水平支持板を前記躯体の不陸に応じて前 記 L形金具に対して前後方向に移動させて当該 L形金具に固定する工程 と、 前記水平支持板のピン孔にダボピンを挿通して下段の外壁材の上端 部を固定する工程と、 上段の外壁材の下端音 を前記ダボピンに係合させ て前記水平支持板に载置する工程とを含むことを特徴とする。

また、 請求の範囲第 7項に係る発明は、 請求の範囲第 3項乃至第 5項 のいずれかに記載の外壁取付具により、 複数枚の外壁材を上下複数段で 躯体に取り付ける際に、 前記外壁取付具の L形金具を下段の外壁材の設 置高さに応じて上下させて前記躯体に取り付ける工程と、 前記外壁取付 具の水平支持板を前記躯体の不陸に応じて前記 L形金具に対して前後方 向に移動させて当該 L形金具に固定する工程と、 前記水平支持板のピン 孔にダボピンを揷通して下段の外壁材の上端部を固定する工程と、 上段 の外壁材の下端部を前記ダボピンに係合させて前記水平支持板に載置す る工程とを含むことを特徴とする。 図面の簡単な説明

第 1図は本発明に係る外壁取付具の第 1の実施形態を示す分解斜視図で ある。

第 2図は第 1図に示す外壁取付具の施工状態を示す断面図である。

第 3図は外壁材の正面図である。

第 4図は本発明に係る外壁取付具の第 2の実施形態を示す分解斜視図で ある。

第 5図は本発明に係る外壁取付具の第 3の実施形態を示す分解斜視図で ある。

発明を実施するための最良の形態

以下、 本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。 外壁取付具 1は、 第 1図に示すように、 ステンレス製の L形金具 2を 有しており、 L形金具 2は、 垂直面部 2 1に水平面部 2 2が L字形に連 設されたものである。 そして、 L形金具 2には、 その垂直面部 2 1に第 1ボルト孔 2 1 aが鉛直方向 （矢印 A、 B方向） に細長く延伸する形で 穿設されているとともに、 水平面部 2 2に第 2ボルト孔 2 2 aが前後方 向 （矢印 C、 D方向） に細長く延伸する形で穿設されている。 なお、 垂 直面部 2 1の第 1ボルト孔 2 1 aと水平面部 2 2の第 2ボルト孔 2 2 a とは、 互いに延伸長さが異なっている。

また、 外壁取付具 1は、 ステンレス製の水平支持板 6を有しており、 水平支持板 6は長方形平板状のプレート 6 1を備えている。 プレート 6 1の後部には、 第 3ポルト孔 6 l aが左右方向 （矢印 E、 F方向） に細 長く延伸する形で穿設されており、 プレート 6 1の前部には、 ピン孔 6 1 bが左右方向に細長く延伸する形で穿設されている。 さらに、 プレー ト 6 1の 2か所の前方隅角部にはそれぞれテーパ面 6 1 cが形成されて いる。

外壁取付具 1は以上のような構成を有するので、 この外壁取付具 1を 用いて、 第 2図に示すように、 平板状に形成された石材、 パネル、 陶板 などの複数枚の外壁材 9 ( 9 A、 9 B、 9 C ) を上下複数段 （2段以上） で躯体 1 0に取り付ける際には、 次の手順に従う。

最初に、 第 1の事前準備作業として、 必要枚数の外壁材 9を用意し、 第 3図に示すように、 各外壁材 9の上下両端にピン係合孔 9 a、 9 bを 数か所 （例えば、左右両端付近の 2か所） ずつ鉛直方向に形成しておく。 また、 第 2の事前準備作業と して、 必要個数 （外壁材 9の施工枚数の 2倍程度） の外壁取付具 1を用意し、 各外壁取付具 1の L形金具 2に水 平支持板 6を軽く止め付けておく。 それには、 L形金具 2の水平面部 2 2上に水平支持板 6を載置し、 水平面部 2 2の第 2ポルト孔 2 2 aおよ ぴ水平支持板 6の第 3ボルト孔 6 1 aに角根丸頭ボルト 5を上向きに揷 通した後、 角根丸頭ボルト 5の雄ねじ部 5 aに、 座金 1 3、 スプリング ヮッシャ 1 4を通すとともに、 ナット 1 5を螺着して軽く締め付ける。 このとき、 角根丸頭ボルト 5は、 その四角柱状の首部 5 bが L形金具 2 の第 2ポルト孔 2 2 aに係合する形で回転を拘束されるので、 角根丸頭 ポルト 5を上向きに押さえるだけでナツト 1 5の締め付け作業を円滑に 行うことができる。 したがって、 第 2の事前準備作業の作業性が向上す る。

さらに、 第 3の事前準備作業として、 躯体 1 0に施工面の墨出しを行 5。

こうして事前準備作業がすべて終了したところで、 本作業に移行し、 以下の手順により、 1段目 （最下段） の外壁材 9 Aを躯体 1 0に取り付 ける。

まず、 1段目の外壁材 9 Aをコンクリート布基礎 （図示せず） 上に仮 据えして躯体 1 0に仮固定した後、 この外壁材 9 Aの下端部をモルタル (図示せず） で固めて固定する。

次に、 1段目の外壁材 9 Aの上端部の少し上の部位で、 躯体 1 0に 2 個のホールインアンカーボ/レト 3を埋め込んで固着する。 それには、 電 動ドリルで躯体 1 0にアンカーホール （図示せず） を水平方向に穿ち、 このアンカーホール内の切粉を吸塵機またはダストポンプで除去する。 その後、 このアンカ一ホーノレにホーノレインアンカーボノレト 3を揷入し、 そのスリーブ 3 bを専用ハンドホルダーを介してハンマーで打ち込む。 すると、 このスリーブ 3 bの 4っ割コレッ ト部が外向きに開くため、 ホ ールインアンカーポルト 3は躯体 1 0に強固に固定された状態となる。 次に、 これらのホールインアンカーポルト 3に、 それぞれ外壁取付具 1の L形金具 2を取り付ける。 それには、 ホールインアンカーボルト 3 の雄ねじ部 3 aに、 L形金具 2の第 1ボルト孔 2 1 aを係合させた後、 座金 2 3、 スプリングヮッシャ 2 4を通すとともに、 ナット 2 5を螺着 して締め付ける。 このとき、 外壁取付具 1の取付高さを適宜調節して、 水平支持板 6を外壁材 9 Aの上端よりやや上方に位置させる。 なお、 第 1ボルト孔 2 1 aは鉛直方向に細長く延伸しているので、 この外壁取付 具 1の取付高さの調節作業は容易に行われる。

次に、 L形金具 2に対して水平支持板 6を水平方向に適宜摺動させて、 水平支持板 6のピン孔 6 1 bを外壁材 9 Aのピン係合孔 9 aの真上に位 置させる。 なお、 水平支持板 6は L形金具 2に軽く止め付けられている ため、 この水平支持板 6の摺動作業は支障なく行われる。 この状態で、 ナット 1 5をきつく締め付けて、水平支持板 6を L形金具 2に固定する。 次に、 1段目の外壁材 9 Aの上端部をダボピン 7で固定する。 それに は、 ボンドなどの接着剤 1 2を外壁材 9 Aのピン係合孔 9 aに注入した 後、 ダボピン 7を水平支持板 6のピン孔 6 1 bに揷通してピン係合孔 9 aに落とし込む。 このとき、 水平支持板 6のピン孔 6 1 bは外壁材 9 A のピン係合孔 9 aの真上に位置しているので、 このダボピン 7の落とし 込み作業は正確かつ容易に行われる。 しかも、 水平支持板 6のピン孔 6 1 bは左右方向に延伸しているため、 仮に外壁材 9 Aのピン係合孔 9 a が左右方向にずれていたとしても、 ダボピン 7の落とし込み作業を容易 に実施することができる。 これで、 ダボピン 7の下半分ほどがピン係合 孔 9 aに係合し、 接着剤 1 2で固定された状態となる。

こう して 1段目の外壁材 9 Aが躯体 1 0に取り付けられたところで、 以下の手順により、 1段目の外壁材 9 Aの上方に 2段目の外壁材 9 Bを 設置して躯体 1 0に取り付ける。

まず、 1段目の外壁材 9 Aの上方に 2段目の外壁材 9 Bを仮据えして 躯体 1 0に仮固定する。 このとき、 第 2図に示すように、 外壁材 9 Bの ピン係合孔 9 bをダボピン 7の上部に係合させて、 2段目の外壁材 9 B を水平支持板 6上に載置する。

次に、 2段目の外壁材 9 Bの上端部の少し上の部位で、 躯体 1 0に 2 個のホールインアンカ一ポルト 3を埋め込んで固着する。

次に、 これらのホーノレインアンカーポルト 3に、 それぞれ外壁取付具 1の L形金具 2を取り付ける。

次に、 L形金具 2に対して水平支持板 6を水平方向に適宜搐動させて、 水平支持板 6のピン孔 6 1 bを外壁材 9 Aのピン係合孔 9 aの真上に位 置させる。 この状態で、 ナッ ト 1 5をきつく締め付けて、 水平支持板 6 を L形金具 2に固定する。

次に、 2段目の外壁ネオ 9 Bの上端部をダボピン 7で固定する。

こうして 2段目の外壁材 9 Bが躯体 1 0に取り付けられたところで、 同様の手順により、 3段目以降の外壁材 9を順次設置して躯体 1 0に取 り付けていく。

そして、 最上段の外壁材 9 Cを設置して躯体 1 0に取り付けた後、 第 2図に示すように、上下に位置する外壁材 9間に形成された目地 1 7に、 シーリング材 1 6を充填する。

ここで、 外壁取付具 1 を用いた外壁材 9の取付作業が終了し、 躯体 1 0に外壁取付具 1を介して外壁材 9が取り付けられた状態となる。

このように、躯体 1 0に外壁材 9を取り付けるための外壁取付具 1は、 水平支持板 6が L形金具 2に対して前後方向に摺動自在となっているの で、 たとえ躯体 1 0に不陸があっても、 その不陸を外壁取付具 1によつ て吸収することができる。 したがって、 外壁材 9に不陸が生じる恐れは なく、 建築物の外観を美麗に仕上げることが可能となる。

また、 プレート 6 1の前方隅角部にはテーパ面 6 1 cが形成されてい るので、躯体 1 0のコーナー部に外壁材 9を施工する場合や、曲面状（例 えば、 円柱状） の躯体 1 0に外壁材 9を施工する場合においても、 プレ ート 6 1が外壁材 9の表面から突出する不具合は生じないため、 建築物 の外観を損ねる事態の発生を防ぐことができる。

さらに、 L形金具 2は、 第 1ボルト孔 2 1 aおよび第 2ボルト孔 2 2 aがいずれも縦方向 （矢 1 A、 B方向と矢印 C、 D方向） に延伸してお り、 しかも、 これら第 1ボルト孔 2 1 a、 第 2ボルト孔 2 2 aの延伸長 さが互いに異なっている。 したがって、 躯体 1 0の施工精度が悪くて設 計どおりに仕上がつていない場合、 L形金具 2をひつく り返して垂直面 部 2 1と水平面部 2 2とを逆転させることにより、 躯体 1 0の施工精度 の悪さを吸収して外壁材 9を設計どおりに仕上げることも可能である。 なお、 上述の実施形態 ^こおいては、 L形金具 2の水平面部 2 2に第 2 ボルト孔 2 2 aを前後方向に細長く延伸する形で穿設するとともに、 水 平支持板 6に第 3ボルト し 6 1 aを左右方向に細長く延伸する形で穿設 した場合について説明した。 しかし、 これら第 2ポルト孔 2 2 a、 第 3 ボルト孔 6 1 aの延伸方向については、 これ以外にも種々考えられる。 例えば、 第 4図に示すように、 第 2ボルト孔 2 2 aの延伸方向を左右方 向にするとともに、 第 3ボルト孔 6 1 aの延伸方向を前後方向にするこ とも可能である。 また、 第 5図に示すように、 第 2ボルト孔 2 2 aの延 伸方向を斜め水平方向 （前後方向と左右方向の双方に交差する方向） に するとともに、 第 3ボル卜孔 6 1 aの延伸方向を第 2ポルト孔 2 2 aの 延伸方向に交差する方向にしても構わない。 つまり、 第 2ボルト孔 2 2 aと前記第 3ポルト孔 6 1 aとが延伸方向を互いに交差させる水平方向 に形成されている限り、 上述の実施形態と同じ作用効果を奏するのであ る。

また、 上述の実施形態においては、 ステンレス製の L形金具 2および 水平支持板 6を備えた外壁取付具 1について説明したが、 L形金具 2や 水平支持板 6の材質については、 ステンレスと同程度の特性 （特に、 強 度および防鲭个生） を具備している限り、 ステンレス以外のものを代用す ることもできる。

また、 上述の実施形態においては、 第 1図に示すように、 プレート 6 1にピン孔 6 1 bを左右方向に延伸する形で穿設した場合について説明 したが、 第 4図に示すように、 このピン孔 6 1 bは丸孔でも構わない。 また、 上述の実施形態においては、 外壁材 9を最下段から最上段まで 上向きに順次取り付けて施工する場合について説明した。 しかし、 各段 の外壁材 9は、 外壁取付具 1の水平支持板 6上に載置されて支持される ことになり、 下段の外壁材 9に荷重がかかることはないので、 途中の段 から外壁材 9を施工し始めることもできる。 したがって、 1段目の外壁 材 9 Aを固定するコンクリート布基礎の養生が完了していなくても、 外 壁材 9の施工を開始することが可能となり、 ェ期短縮に寄与する。

また、 本発明は、 建築物を新築する場合のみならず、 既築の建築物の 外壁 （例えば、 煉瓦壁） の周囲に新たな外壁材を施工する場合にも適用 することができる。 産業上の利用可能性

本発明によれば、外壁取付具を用いて躯体に外壁材を取り付ける際に、 水平支持板が L形金具に対して前後方向に移動自在となるので、 たとえ 躯体に不陸があっても、 その不隆を外壁取付具によつて吸収することが できる。 したがって、 外壁材に不陸が生じる恐れはなく、 建築物の外観 を美麗に仕上げることが可能となる。

また、 L形金具の第 1ボルト孔が鉛直方向に延伸していると、 外壁取 付具の敢付高さを容易に調節することができる。 その結果、 外壁材の施 ェ性が向上する。 さらに、 水平支持板のピン孔が左右方向に延伸していると、 仮に外壁 材が左右方向にずれていたとしても、 外壁材の上端部を容易に固定する ことができる。 その結果、 外壁材の施工性が向上する。

Claims

請求の範囲

1 . 垂直面部に水平面部が L字形に連設された L形金具と、 この L形金 具の水平面部に搭載される水平支持板とを備えた外壁取付具であって、 前記 L开金具の垂直面部に第 1ボルト孔が形成されており、 前記 L开金具の水平面部に第 2ボルト孔が形成されており、 前記水平支持板に第 3ボルト孔が形成されており、

前記水平支持板にピン孔が形成されており、

前記第 2ボルト孔と前記第 3ボルト孔とは、 少なく とも一方が前後方 向に延伸していることを特徴とする外壁取付具。

2 . 垂直面部に水平面部が L字形に連設された L形金具と、 この L形金 具の水平面部に搭載される水平支持板とを備えた外壁取付具であって、 前記 L 金具の垂直面部に第 1ボルト孔が形成されており、 前記 L 金具の水平面部に第 2ボルト孔が水平方向に延伸する形で形 成されており、

前記水平支持板に第 3ボルト孔が水平方向に延伸する形で形成されて おり、

前記水平支持板にピン孔が形成されており、

前記第 2ポルト孔と前記第 3ポルト孔とは、 それらの延伸方向が互い に交差していることを特徴とする外壁取付具。

3 . 前記第 1ボルト孔は、 鉛直方向に延伸していることを特徴とする請 求の範囲第 1項又は第 2項に記載の外壁取付具。

4 . 前記第 2ボルト孔の延伸方向は、 前後方向であり、

前記第 3ボルト孔の延伸方向は、 左右方向であることを特徴とする請 求の範囲第 2項又は第 3項に記載の外壁取付具。

5 . 前記ピン孔は、 左右方向に延伸していることを特徴とする請求の範 囲第 1項乃至第 4項のいずれかに記載の外壁取付具。

6 .請求の範囲第 1項乃至第 5項のいずれかに記載の外壁取付具により、 複数枚の外壁材を上下複数段で躯体に取り付ける際に、

前記外壁取付具の L形金具を前記躯体に取り付ける工程と、

前記外壁取付具の水平支持板を前記躯体の不陸に応じて前記 L形金具 に対して前後方向に移動させて当該 L形金具に固定する工程と、

前記水平支持板のピン孔にダボピンを揷通して下段の外壁材の上端部 を固定する工程と、

上段の外壁材の下端部を前記ダボピンに係合させて前記水平支持板に 載置する工程と

を含むことを特徴とする、 外壁材の施工方法。

7 .請求の範囲第 3項乃至第 5項のいずれかに記載の外壁取付具により、 複数枚の外壁材を上下複数段で躯体に取り付ける際に、

前記外壁取付具の L形金具を下段の外壁材の設置高さに応じて上下さ せて前記躯体に取り付ける工程と、

前記外壁取付具の水平支持板を前記躯体の不陸に応じて前記 L形金具 に対して前後方向に移動させて当該 L形金具に固定する工程と、

前記水平支持板のピン孔にダボピンを揷通して下段の外壁材の上端部 を固定する工程と、

上段の外壁材の下端部を前記ダボピンに係合させて前記水平支持板に 載置する工程と

を含むことを特徴とする、 外壁材の施工方法。