WO2005078573A1 - 乱数発生方法と半導体集積回路装置 - Google Patents

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Abstract

互いに同じ製造過程をもって同一の形態として形成された第1及び弟2論理回路と、上記第1論理回路及び第2論理回路のしきい値電圧の差電圧に重畳される雑音を増幅して2値信号を形成する増幅回路とからなる単位回路の複数個と、上記複数個の単位回路から出力される複数個からなる2値信号のうちのいずれか1つの信号変化に応答して出力信号を形成する信号変化検出回路とを備え、上記信号変化検出回路から出力される2値信号の複数個を組み合わせて乱数を生成する。

Description

明 細 書 乱数発生方法と半導体集積回路装置 技術分野
この発明は、 乱数発生方法と半導体集積回路装置に関し、 主として半 導体製造技術に好適な乱数発生方法及びその半導体集積回路装置に利用 して有効な技術に関するものである。 ■ 背景技術
近年のネットワーク化及び I T化急速に拡大する社会において、 暗号 技術や認証技術等のセキュリティ技術の重要性が高まっている。 それら の技術の重要な要素の一つとして乱数がしばしば用いられている ,, 現在 、 数種類の基本原理に基づいた乱数発生回路が実用化されている。 高度 情報セキュリティ向け超小型真性乱数生成回路の例として、 「東芝レビ ユー」 Vol. 58 · 8 (2003) (第 1の先行技術) がある。 また、 特開 2 0 0 3 - 1 7 3 2 5 4号公報 (第 2の先行技術) には、 R Sフリツプフ口ッ プの電源をオンオフすることにより得られる不確定出力を利用する乱数 生成回路が記載されている。 発明の開示
舌し数発生回路の性能を比較する要素は、 乱数の品位(不規則性) 、 回 路面積、 消費電力及び応答時間 (新しい乱数を生成するために要する時 間) などであるが、 従来の乱数発生回路はいずれも一長一短を持ってい る。 舌 L数には、 コンピュータのアルゴリズムなどで乱数を発生させる擬 似乱数と、 自然界の物理現象などを使つて乱数を発生させる真性乱数の 二つがある。 一般的に、 後者の方の品位が高いとされている。 真性乱数 は、 偶然性、 非再現性、 予測不可能性の特長を持っているが複雑な回路 や素子を必要とし、簡便な装置への適用に適していない。 例えば、上記 第 1の先行技術において提案されている技術は、 真性乱数発生回路であ るが、 プロセス (エッチング工程) の変更及びその制御が必要となるも のである。 また、 上記第 2の先行技術は電源投入時の過渡的状況下での 現象を利用するため、舌 L数の不規則性を低下させる要因が設計段階では 予測不能であり、乱数の品質を保証することが困難であると考えられる したがって、 この発明の一つの目的は、 製造プロセスの変更を行うこ となく、 小面積で高い品位の舌 L数を生成することができる乱数発生方法 及び乱数発生回路を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。 この発明の他の目的は、 低消費電力化を実現した乱数発生方法及びかか る乱数発生回路を備えた半導体集積回路装置を提供することにある。 こ の発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、 本明細書の記述 および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明 すれば、 下記の通りである。 すなわち、互いに同じ製造過程をもって同 一の形態として形成された第 1及び第 2論理回路と、 上記第 1論理回路 及び第 2論理回路のしきし、値電圧の差電圧に重畳される雑音を増幅して 2値信号を形成する増幅回路とからなる単位回路の複数個と、上記複数 個の単位回路から出力される複数個からなる 2値信号のうちのいずれか 1つの信号変化に応答して出力信号を形成する信号変化検出回路とを備 え、 上記信号変化検出回路から出力される 2値信号の複数個を組み合わ せて乱数を生成する。 図面の簡単な説明
第 1図は、 この発明に係る半導体集積回路装置に搭載される真性乱数 発生回路の基本概念を示す回路図であり、
第 2図は、 第 1図の真性乱数発生回路を説明する動作原理図であり、 第 3図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例を示す基本的 回路図であり、
第 4図は、 第 3図の真性乱数発生回路の一実施例を示す具体的回路図 であり、
第 5図は、 第 3図の真性乱数発生回路の動作の一例を説明するための 波形図であり、
第 6図は、 第 4図の真性乱数発生回路の信号変化検出回路の一実施例 を示す具体的回路図であり、
第 7図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例を示す回 路図であり、
第 8図は、 第 7図の真性乱数発生回路の動作の一例を説明するための 概念的な波形図であり、
第 9図は、 この発明に係る真性乱数発生回路とその要素回路の一実施 例を示す回路図であり、
第 1 0図は、 この発明に係る真性乱数発生回路とその要素回路の他の 一実施例を示す回路図であり、
第 1 1図は、 第 9図の真性乱数発生回路の動作の一例を説明するため の概略波形図であり、
第 1 2図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例を示す 概念図であり、
第 1 3図は、 第 1 図の初期値発生回路の一実施例を示す回路図であ り、 第 1 4図は、 第 1 2図の初期値発生回路の他の一実施例を示す回路図 であり、
第 1 5図は、 第 1 3図と第 1 4図の初期値発生回路の動作を説明する ための波形図であり、
第 1 6図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例を示す 回路図であり、
第 1 7図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例を示す回路 図であり、
第 1 8図は、 第 1 7図の真性乱数発生回路に設けられたテスト回路の 動作の一例を説明するためのタイミング図であり、
第 1 9図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例を示す回路 図であり、
第 1 0図は、 第 1 9図の真性乱数発生回路の動作波形図であり、 第 2 1図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例を示す回路 図であり、
第 2 2図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の出力部の他の一実施 例を示す回路図であり、
第 2 3図は、 第 2 1図に示した真性乱数発生回路の動作波形図であり 第 2 4図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例を示すチッ プ構成図であり、
第 2 5図は、 この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例を示すブ ロック図であり、
第 2 6図は、 この発明に係る半導体集積回路装置の他の一実施例を示 すブロック図であり、
第 2 7図は、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例を示す 構成図であり、
第 2 8図は、 第 2 7図に示した真性乱数発生回路の動作の一例を示す 夕イミング図であり、
第 2 9図は、 この発明が適用される I Cカードの一実施例を示す外観 図であり、
第 3 0図は、 この発明に係る I Cカードに搭載される I Cカード用チ ップのー実施例を示す概略プロック図であり、
第 3 1図は、 この発明が適用される非接触 I Cカードの一実施例を示 すブロック図であり、
第 3 2図は、 この発明に係る真性乱数発生回路で生成された真性乱数 の 次元散布図であり、
第 3 3図は、 第 4図の真性乱数発生回路の変形例を示す具体的回路図 であり、
第 3 4図は、 第 1図に示した真性乱数発生回路の基本概念の変形例を 示す回路図であり、
第 3 5図は、 第 1図に示した真性乱数発生回路の基本概念のさらに別 の変形例を示す回路図である。 発明を実施するための最良の形態
この発明を.より詳細に説述するために、 添付の図面に従ってこれを説 明する。
第 1図には、 この発明に係る半導体集積回路装置に搭載される真性乱 数発生回路の基本概念の回路図が示されている。 第 1図に示された C M 0 Sインバー夕回路 I N V 1〜 I N V 4は、 半導体集積回路装置の設計 及び製造の上では、 現実的に制御可能な範囲内において、 互いに同じ特 性を持つように構成される。 複数のィンバータを互いに同じ特性にする ため技術について、以下に概略的に説明する。
CMO Sインバータ回路において、 その特性は、 概略的には、 それを 構成する Pチャンネル型 MOSFETと Nチャンネル型 M〇 SF ETと の相対的なコンダクタンスによつて決まると理解されているであろう。 その観点ではチヤンネル幅 Wとチャンネル長 Lとの比 W/ Lは同じであ るがサイズが異なる MOSFETによっても同じ特性の C M〇 Sインバ 一夕を構成できると理解され得る。 しかしながら、 半導体集積回路装置 の製造バラツキによる電気特性への影響は、 異なったサイズの素子に対 しては異なったものとなる。
この実施例では、 かかる複数の CMOSインバー夕 I NV 1〜I NV 4のそれぞれは、好適には、 それぞれを構成する素子の相互、 すなわち Pチヤンネル型 MO S F E Tの相互、 及び Nチヤンネル型 M〇 S FET の相互が互いに同じ構造、 同じサイズを持って構成される。 言うまでも なくそれら素子は、 同じ素子は同じプロセスの下で一括製造されると言 う半導体集積回路装置の特徴に従って製造される。 これによつて複数の CMOSインバータ I NV 1〜 I NV 4は、 半導体集積回路装置の製造 上の加工寸法のバラツキ、 各種層の厚さバラツキ、 不純物濃度バラツキ 等々の製造バラツキによる影響を均等に受けるようにされる。
第 1図のように入出力が短絡させられた CMO Sィンバ一夕回路 I N VIの出力電圧は、論理しきい値電圧に到達する。 全ての CMOSイン バー夕回路が、 完全に同じ電気的特性を持っていれば、 4つのインバ一 夕回路 I NV 〜 I NV 4の論理しきい値電圧は等しくなる。 し力、し、 これは理想的な状態であり実際の半導体素子においては、 僅かな特性の 違いが存在するため、 各インバー夕回路 I NV 1〜I NV4の論理しき い値電圧に差が生じる。
CMO Sインバー夕回路の論理しきい値のバラツキの要因としては、 MOSトランジスタ特性のバラツキが支配的であると捉えてよい。 そし て、 MOSトランジスタ特性のバラツキの原因としては、 MOSトラン ジス夕のゲート幅や、 ゲート絶縁膜膜厚、 導電決定不純物濃度とその分 布などを挙げることができる。 これらのバラツキはマク口的な部分とミ クロ的とに分けることができる。 マクロ的な部分としては、 同一ロッ ト 内の複数のゥヱハ間のゲート幅バラツキなどである。
本願発明においては、 主としてミクロ的な部分のバラツキを考慮する ものであり、 比較的に近接した位置に配置された素子問におけるバラッ キについて検討した。 このようなミクロ的なバラツキは、 比較的に近接 した素子間にランダムに発生するものとして観測される。
すなわち、 第 1図のインバー夕回路 I NV 1、 INV2の論理しきい 値のバラツキもランダムであると考えられる。 この論理しきい値の/ ラ ツキは、 後述するように真性乱数を発生させる上で好ましいことではな い反面、 別の観点では半導体素子の持つ特徴的な特性のバラツキが固有 の識別情報として利用できる。 つまり、 CMOSインバー夕回路を用い た場合には、 論理しきい値に生じるバラツキが Nチャンネル型 MOSト ランジス夕の持つバラツキに Pチャンネル型 M〇 Sトランジスタの持つ バラツキが加えられたものと見做すことができ、 ノ ラッキ範囲が広くな り識別番号ないし識別情報の発生を効果的に行うようにすることができ る。 し力、し、 このことは半導体素子の各ノードで発生する雑音に応答し た真性乱数を発生させる上では好ましくないものと 'なる。
第 1図に示した概念図では、 4つのィンバ一夕回路 I NV 1〜 I NV 4を基本回路 (又は単位回路) UC0として、 CMOSインバー夕回路 I NV 1の入力と出力とを短絡して、 ィンバ一夕回路 I NV 1の論理し きい値電圧 VLT 1を形成する。 この論理しきい値電圧 VLT1はイン バ一タ回路 I NV 2の入力に供給される。 かかるィンバ一夕回路 I NV 2においては、 そのしきい値電圧 VLT 2を参照電圧として上記論理し きい値電圧 VLT 1との電圧比較と増幅動作を行う。 そして、 かかるィ ンバ一夕回路 I N V 2の出力信号は、 縦列接続されたィンバ一夕回路 I NV3と I NV 4からなる増幅回路により更に増幅されて 2値信号に変 換される。
理想的な条件においては、 基本回路の第 1のィンバ一タ回路 I N V 1 の短絡された入出力ノードの電圧 (論理しきい値電圧 VLT 1 ) と第 2 のインバータ回路 I NV2の論理しきい値電圧 VLT2とは等しくなる ように設計、 製造されるが、実際には前記のようなプロセスバラツキが 存在するため一致するとは限らない。
半導体内を電子が移動する際、不規則な動きをするため僅かであるが 電気信号ノイズを発生させる。 その現象は、 第 1のインバ一タ回路 I N V 1にも第 2のィンバ一夕回路 I NV にも発生するが、 上記のように VLT 1 =VLT2のような理想的な条件においては、 第 1のィンバ一 夕回路 I NV 1の電気信号ノイズが第 2のインバー夕回路 I NV2によ り増幅され、 第 2のィンバ一夕回路の出力信号は電気信号ノイズを反映 して振幅する。 電気信号ノイズは完全に無秩序な動きをするため、 第 2 のインバ一タ回路 I N V 2から得られる出力信号は真性乱数といえる。 つまり、 第 2図 (a) に示すように、 単位回路 UC 0の第 1のインバ 一夕回路 I NV 1と第 2のインバ一タ回路 I NV 2の論理しき値電圧 V LT 1 , VLT2とが一致している場合、電気信号ノイズ Vnzが反転増 幅されて出力信号 Vout として取り出すことができる。 なお、 同図では 第 2のインバー夕回路 I NV 2の電気信号ノイズは省略し第 1のィンバ —夕回路 I NV 1の電気信号ノイズ Vnzに含めている。 このようにして 、 第 1のィンバ一夕回路 I N V 1の電気信号ノイズ Vnzは第 1のィンバ —タ回路 I NV 2により反転増幅される。 さらに第 2のインバータ回路 I NV2の出力信号 Vout は、 第 3および第 4のインバー夕回路 I NV 3, I NV 4によりさらに増幅され、 第 4のインバー夕回路 INV 4の 出力では最終的に電源電圧レベルの振幅の論理レベルの情報が取り出せ る。
し力、し、 電気信号ノイズ Vnzは極めて小さく、 また実際には各ィンバ —夕回路 INV1、 INV 2を構成する MO Sトランジスタの特性は前 記のような要因によってバラツキがあるため、 基本回路 U C 0の第 1お よび第 2のインバー夕回路 I NV 1, I NV 2の論理しきい値電圧 VL T 1 , VLT 2は必ずしも等しいとはいえない。
つまり、 第 2図 (b) に示すように、 単位回路 U COの第 1のインバ 一夕回路 I NV 1と第 2のインバー夕回路 I NV 2の論理しき値電圧 V LT 1, VLT との間に Δνのようなプロセスバラツキによる差電圧 A Vが存在し、 上記電気信号電圧ノイズ Vnzの振幅より、 上記第 2のィ ンバータ回路 I N V 2の論理しきい値電圧 V L T 2が常に大きい場合に は、 第 2のインバ一タ回路 INV 2の出力信号 Vout は常にハイレベル となってしまう。 したがって、 上記単位回路 U C 0を単独で見た場合に は、 第 2のィンバ一夕回路 I N V 2の出力信号 Voutが上記の電気信号 ノイズ Vnzを反映すると常に保証されるものではない。
そこで、一般的には上記 2つの論理しきい値電圧 VLT 1, VLT 2 の上記のようなプロセスバラツキを補正する方向にトリミングゃ補償回 路を付加することが考えられるが、 回路が複雑になったり、 消費電流が 増大するなどの問題を有するものとなる。
本願発明者においては、 トランジスタの特性のノ ラツキはランダムな 正規分布であることに着目し、 第 1図の示したように、 数多くの基本回 路を観察すれば、 第 1インバータ回路 INV1と第 2のインバータ回路 I NV 2の特性が極めて等しい組み合わせがある確率で存在し、 そのよ うな基本回路は第 2図 (a) に示したように電気ノイズ Vnzに敏感に反 応するものとなることを見出した。
つまり、 第 2図 (c) のしきい値電圧分布図に示したように、 インバ —夕回路 I NV 1 , I NV2の論理しきぃ値電圧VLT 1 , VLT2は 、 正規分布となることが知られている。 2つのインバータ回路 I NV 1 と I NV 2を組み合わせると、 その差 VLT 1—VLT2はもとの論理 しきい値電圧 V LT 1 , VLT2の分散の 1倍の正規分布となる。 電気 信号ノイズ電圧 Vnzの振幅より、 第 1のィンバ一夕回路と第 2のィンバ 一夕回路の論理しきい値電圧の差 VLT 1— VLT 2が小さい基本回路 が存在する確率は、 ィンバ一夕回路の論理しきい値電圧 VLTの分散と 、 電気信号ノイズ電圧の振幅 Vnzで決まる。 基本回路群中に含まれるノ ィズを電気信号のノィズを反映する基本回路の平均数は、 基本回路群を 構成する基本回路の数に、前記の確率を乗じた数である。
第 1図において、 UC 0〜UCnのような複数の基本回路の出力 D 0 〜D nを排他論理和回路に代表されるような信号変化検出回路 E XOR に入力すると、 その出力 Rは接続された基本回路 UC 0〜UCnの出力 信号 D 0〜Dnの変ィ匕のいずれにも反応して反転する。
上記複数の基本回路 UC 0〜UC nの中に、 第 1インバータ回路と第 2のィンバ一夕の特性が極めて等しい組み合わせの基本回路が少なくと も 1つ以上存在するように決められた複数からなる基本回路群の各出力 を、 信号変化検出回路 EX ORに入力する。 すると、 排他論理和回路の ような信号変化検出回路 EXORの出力 Rは、 基本回路 UC 0〜UC 1 の出力 D 0〜Dnのうちのいずれか 1つが変化すると反転する。 すなわ ち、 信号変化検出回路 EXORの入力が基本回路の出力である場合、 出 力はかかる基本回路の電気ノイズを反映した真性乱数となる。 基本回路 群に、 第 1ィンバ一夕回路と第 2のィンバ一夕回路の特性が極めて等し い組み合わせの基本回路が複数存在しても、 各基本回路どうしの電気信 号ノイズに相関はないため、信号変化検出回路 EX ORの出力 Rは同様 に乱数であり、 より品位の高い真性乱数を得ることができる。 第 1図に 示した論理式 R = D 0 *D 1 *〜*Dnにおいて、 *の記号は排他的論 理和記号を表す。
図 3には、 この発明に係る乱数発生回路の一実施例の基本的回路図が 示されている。 この実施例では、前記図 1のィンバ一夕回路 I NV 1〜 I NV4が、 2入力のナンド (NAND) ゲート回路 G 1〜G4に置き 換えられる。 上記ゲート回路 G1は、 一方の入力と出力とが結合される 。 このゲート回路 G1の共通化された入出力がゲート回路 G 2の一方の 入力と接続される。 ゲート回路 G 2の出力はゲート回路 G 3の一方の入 力に接続される。 ゲート回路 G 3の出力はゲート回路 G 4の一方の入力 に接続される。 そして、 これらのゲート回路 G 1〜G 4の他方の入力に は、 動作制御信号 ACTが共通に供給される。
第1図のィンバー夕回路1^^¥1〜11\^4は、上記ナンドゲート回 路 G 1〜G 4のような論理ゲート回路の一種と見做すことができる。 す なわち、 入力信号を反転させる論理動作を行うものであるからである。 第 1図のようにィンバ一夕回路 I N V 1〜 I N V 4を用いた場合には、 ィンバ一夕回路 I NV 1と I NV 2のように初段側においては論理しぎ い値電圧 VLT付近で動作するものであり、 電源電圧 VDDと回路の接 地電位との間に直流電流を流すものとなる。 本願発明では、 前記のよう に素子のプロセスバラツキによる論理しきい値電圧の正規分布を利用す るものであり、 そのために比較的多数からなる単位回路を動作させる必 要があるので、 上記ィンバ一夕回路 I NV 1と I NV 2での直流電流は 低消費電力化を実現する上では無視できない。
これに対して、 この実施例のようにゲート回路 G 1〜G4を用いた場 合には、 各ゲート回路 G 1〜G4は、 重力作制御信号 ACTをロウレベル (論理 0) のような非活性化レベルとしたとき、 上記動作制御信号 AC Tとは異なる他方の入力信号に無関係に出力信号をハイレベル (論理 1 ) にし、 各ゲート回路 G l, G 2においても直流電流が発生しない。 す なわち、 この実施例回路では、 乱数を必要とするタイミングで上記動作 制御信号 ACTをハイレベル (論理 1 ) のような活性化レベルとする。 これにより、各ゲート回路 G 1〜G4は、 上記動作制御信号 ACTとは 異なる他方の入力信号に応答して反転信号を形成するというィンバ一夕 回路としての動作を行う。 これにより、 上記動作制御信号 ACTをハイ レベルにすることにより、 第 1図の基本回路図と同様の動作を行うもの となる。
第 4図には、 第 3図の真性乱数発生回路の一実施例の具体的回路図が 示されている。 ゲート回路 G 1は、 出力ノード N 1と回路の接地電位 V S Sとの間に直列形態にされた Nチャネル MO SFETQ 1と Q3、 上 記出力ノード N 1と電源電圧 V D Dとの間に並列形態にされた Pチヤネ ル MOSFETQ2と Q4から構成される。 上記 MOSFETQ 1と Q 3のゲートが共通に接続されて第 1の入力とされる。 上記 M OSFET Q2と Q 4のゲートが共通に接続されて第 2の入力とされる。 他のゲー ト回路 G 2〜G 4も上記と同様な回路により構成される。
上記ゲ一ト回路 G 1〜G 4は、 半導体集積回路装置の設計及び製造の 上では、 現実的に制御可能な範囲内において、 互いに同じ特性を持つよ うに構成される。 複数のゲート回路を互いに同じ特 I生とする技術につい て、 以下に概略的に説明する。 ゲート回路 G 1〜G4において、 その特 性である論理しきい値は、 概略的には、 それを構成する Pチャネル M〇 SFETと Nチャネル MO SFETとに決まると理解されているであろ う。 その観点ではチャネル幅 Wとチャネル長 Lとの比 W/Lは同じであ るがサイズが異なる MOSFETによっても同じ特性の C M〇 Sゲート 回路を構成できると理解され得る。 しかしながら、 半導体集積回路装置 の製造バラツキによる電気特性への影響は、 異なったサイズの素子に対 しては異なったものとなる。
この実施例では、 かかる複数のゲート回路 G 1〜G 4のそれぞれは、 好適には、 それぞれを構成する素子の相互、 すなわち Pチャネル型 M〇 SF E Tの相互、 及び Nチャネル型 MO S F E Tの相互が互いに同じ構 造、 同じサイズを持って構成される。 言うまでもなくそれら素子は、 同 じ素子は同じプロセスの元で一括製造されると言う半導体集積回路装置 の特徴に従って製造される。 これによつて複数のゲード回路 G 1〜G4 は、 半導体集積回路装置の製造上の加工寸法のバラツキ、 各種層の厚さ バラツキ、 不純物濃度/ ラツキ等々の製造ノ ラツキによる影響を均等に 受けるようにされ、 かつ、 論理しきい値電圧も正規分布を持つようにさ れる。
第 3図に示した実施例では、 2つのゲート回路 G 1と G 2の論理しき い値の大きさの判定出力がゲート回路 G 2から出力される。 かかる信号 伝達及び増幅経路に前記のような電気信号ノィズが重畳することにより 、 かかる電気信号ノイズに反映した出力信号を得る。 つまり、 ゲート回 路 G 1の短絡された入出力ノードの電圧 (論理しきい値に相当する) を ゲート回路 G 2の入力バイアスとして供給し、 上記電気信号ノイズに反 映した出力信号を後段のゲート回路 G 3、 G 4により増幅して CMO S レベルの 2値信号を得るものである。 したがって、 厳密にはゲート回路 G3と G4は、単に増幅動作を行うものであるからゲート回路 G 1と G 2のように Pチャネル型 MOSFETの相互、 及び Nチャネル型 MOS FETの相互が互いに同じ構造、 同じサイズを持って構成される必要は 無いが、 この実施例では主に回路設計の観点から同じ構造、 同じサイズ を持って構成される。
第 5図には、 上記第 3図の真性乱数発生回路の動作の一例を説明する ための波形図が示されている。 同図では、 信号伝達経路での電気信号ノ ィズは省略されている。 動作制御信号 A C Tをロウレベルからハイレべ ルに変化させると、 上記各ゲート回路 G 1〜G 4が実質的に動作状態と なり、 ゲート回路 G 1の出力ノード N 1がその論理しきい値に対応した 電圧にされる。 なお、 これに必要な時間を収束時間と呼ぶことにする。 ゲート回路 G 2は、 その論理しきい値によってノード N 1の電圧を判定 し、 その出力ノード N 2の電位を決める。 この例では、 ゲート回路 G 1 の論理しきい値が、 ゲート回路 G 2の'論理しきい値によりも僅かに大き いので、 ゲート回路 G 2での増幅動作によってノード N 2の電位が上記 ノード N 1に対して小さい電圧にされる。 このノード N 2の電圧は、 ゲ ート回路 G 3により増幅されてノード N 3のようにハイレベルに大きく される。 そして、 ゲート回路 G 4により更に増幅されてノード N 4のよ うに回路の接地電位 V S Sに到達する。
上言己ノード N 1と N 2の電位差が僅かであり、 そこに発生する電気信 号ノィズがノード N 2の電位以下になると、 出力信号は反転するものと なる。 つまり、 前記第 2図 (a ) と同様にノード N 1と N 2の電位差を 反転させるような電気信号ノィズが発生した場合、 逆にいうなら電気信 号ノイズによりノード N 1と N 2の電位差関係が逆転してしまうような 僅かの電圧差しかないゲート回路 G 1と G 2の組み合わせを持つ基本回 路では、 出力はかかる基本回路の電気ノイズを反映した真性乱数を発生 させることができる。 当然のことであるが、 上記の真性乱数を発生させ ることができるのは、 収束時間を経過して後であることは言うまでもな い。 収束時間中であれば、 各ナンドゲートのノ一ドの過渡的な状態の影 響を受け、本来の微小な電気ノィズを反映した真性乱数を得ることは難 しい。
この実施例では、 回路が停止状態すなわち動作制御信号 A C Tが口ゥ レベルであるとき、 第 3図の Nチャネル MOSFETQ3、 Q7、 Q 1 1、 Ql 5がオフ状態となり、前記の CMOSインバー夕回路を用いた 場合のような貫通電流が抑制される。 また、 ゲート回路としてナンド ( NAND) 回路を用いた利点は、 CMOS論理 LS Iの標準素子である ため、 適用する製品を限定しないことである。 つまり、 完全論理記述型 回路で構成されるため、 回路設計が容易になるものである。
第 4図の実施例では、 動作制御信号 ACTが直列の Nチャネル MO S FETのQ3、 Q7、 Q1 1、 Q15のゲートに接続されているが、 N チャネル MOSFETQし Q5、 Q9、 Q 13に接続されて、 ノード Nl、 N2、 N 3は Nチャネル M〇 S F ETの Q 3、 Q7、 Q 1 1、 Q 15のゲートに接続されてもよい。
トランジスタレベル回路記述において重要なのは、 個々の NAN D素 子中の M〇 S F E Tの信号接続位置である。 上記の停止状態では各ゲー ト回路 G 1〜G4の出力すなわちノード N 1、 N2、 N 3の電位が自動 的に電源電圧となるため、 それら信号の接続先の Pチャネル MO SFE Tの NBT Iによる特性の変動を防止できる効果がある。
MOSトランジスタは、 そのしきい値電圧が電界強度と温度とに依存 するような電界ストレスによって不所望に変動することが有る。 特に N BT I (Negative Bias Temperature Instabi 1 ity)と称される現象は、 Pチャネル型 MO S F E Tで顕著に現われる現象である。 この防御策と して、 目的外の時間において PM〇 Sのゲートに印加される電圧を高い 電圧にする方法がよく用いられる。 この実施例では、上記動作制御信号 ACTのハイレベルにより論理しきい値判定動作を行わせ、 かかる論理 しきい値判定動作以外の時には、 動作制御信号 A C Tをロウレベルにし て Pチヤネル型 M O S F E Tのゲートには、 電源電圧を供給するように ゲート電圧を固定電圧にするものである。 これにより、 Ρチャネル型 Μ 0 S F E Tは、 ゲート、 ドレイン及びソースと基板 (チャネル) の全て が電源電圧に等しい同電位となり、 上記 M O S F E Tの経時変化による 論理しきい値の変動が極力抑えられる。 このことは、 前記のように各単 位回路の出力信号を組み合わせによって識別情報を得る上で特に有効な ものとなる。
これに対して、舌 L数発生回路においては、上記のような素子特性の変 動、 あるいは電源電圧の変動等には基本的には影響されないという特徴 を有している。 この実施例の乱数発生回路では、 前記説明したように比 較的多数の単位回路の中で少なくとも 1個、 ゲ一ト回路 G 1と G 2の論 理しきレヽ値電圧が前記電気信号ノイズからみて等しいものと見做される ものが存在すればよい。 上記素子特性の変動、 あるいは電源電圧の変動 等には上記多数からなる単位回路群の全てにおいて発生し、 それにより ある単位回路ではゲート回路 G 1と G 2の論理しきい値電圧が前記電気 信号ノイズからみて等しいものと見做されていたものが外れても、 別の 単位回路では逆にゲート回路 G 1と G 2の論理しきい値電圧が前記電気 信号ノイズからみて等しいものと見做されることになるからである。 第 3 3図には、 第 4図の真性乱数発生回路の変形例が示されている。 第 3 3図 (a ) のナンドゲート回路 G 1と G 2 (前記第 1図のインバ一 夕回路 I N V 1と I N V 2に相当) の電気的特性バラツキを抑えるため 、 NAN Dを構成するトランジスタのチャネル長 Lおよびチャネル幅 W をいずれも標準サイズ (通常プロセスの最小寸法) よりも大きくする。 かかるトランジスタの Lおよび Wを大きくすることで、 トランジスタの ゲート電極の加工誤差に起因する特性のバラツキを抑えることができる 。 また、 M O S トランジスタのゲート電極直下の不純物濃度の統計的変 動に起因するバラツキ (これを、 「ゆらぎ現象」 という。 ) を抑えるこ とができる。 近年の先端プロセスでは、 同一チップ上の MO Sトランジ ス夕の電気的特性バラッキは、 加工誤差よりのゆらぎ現象の影響が支配 的であることが知られている。
ナンドゲート回路 G 1と G 2を構成する各トランジスタ大きさは共通 である必要はないが、 回路動作時の状態に関わる、言い換えるならば上 記活性状態での論理しきい値の決定に影響を及ぼす Pチャネル M 0 S F ETQ2 (Q6) と Nチャネル MOSFETQ l , Q3 (Q5, Q7)- を優先して大きくする。 各ナンドゲート回路 G 1と G 2の対応する MO S F E Tは同じ形状である必要がある。
また、 増幅回路として動作するゲート回路 G 3及び G 4は、 上記のよ うに設定することは必要ないが、 回路設計上あるいは素子レイァゥト上 はゲート回路 G 1と G2と同様のものを用いるのが簡単となるし、 後述 するような乱数発生回路の存在を隠す上で有利なものとなる。
第 3 3図 (b) には、 第 3 3図 (a) と同様の効果が得られる別の実 現方法の回路が示されている。 すなわち、 3入力 NANDゲートを用い て、 活性状態での論理しきい値の決定に影響を及ぼす Pチャネル M 0 S FETとNチャネルMOSFETを各2個ずっとし、 上記ゆらぎ現象の 影響を抑えるものである。 これは、 特殊なサイズの MOSトランジスタ を特別に設計することなしに標準的なサイズのゲ一ト部品で実現できる という利点がある。
なお、 前記第 3図、 第 4図及び第 3 3図はいずれもナンド (NAND ) ゲートを用いて基本回路を構成したが、 ナンドの代わりにノア (N〇 R) ゲートであっても構わない。 ただし、 その場合にはかかる基本回路 は、 動作制御信号 ACTがロウレベル (論理 0) で活性化するものとな る。 前記のように、 NBT Iと称される電界ストレスに起因する劣化現 象は特に Pチャネル MO SFETで顕著である。 しかし他の素子、 例え ばポリシリコン F E Tや有機トランジス夕等において、 かかる劣化現象 が Pチャネル型ではなく Nチャネル型で顕著である場合は、 ノア (NO E) ゲートを用いることが望ましい。
+ なお、 第 3図に示される実施例において、 各単位回路 UC 0〜UCn 内のナンドゲート G 2, G 3 , G 4については、 それぞれに接続された 共通制御信号 ACTを電源 VDDに接続して常にハイレベル (論理 1 ) としてもよく、 それによつて本実施例の持つ基本的機能は変らない。 第 6図には、 第 3図の真性乱数発生回路の信号変化検出回路 E XOR の一実施例の具体的回路図が示されている。 この実施例では、 排他的論 理和回路 E X 0〜 E X nが縦列接続されて上記信号変化検出回路 E X〇 Rが構成される。 単位回路 UC 0の出力信号 D 0を受ける排他的論理和 回路 EX 0の他方の入力には、 特に制限されないが、 ロウレベル (論理 0) のような固定値が与えられる。 次段の単位回路 UC 1の出力信号 D 0を受ける排他的論理和回路 EX 1の他方の入力には、 上記排他的論理 和回路 EX0の出力信号が供給される。 以下、 n+ 1番目の単位回路 U C nの出力信号 D nを受ける排他的論理和回路 E X nの他方の入力には 、 図示しないが 1つ前の排他的論理和回路 EXn— 1の出力信号が供給 される。
これにより、 排他的論理和回路 EXnの出力信号 Rは、 上記 n+ 1個 の単位回路 UC 0〜 1( 11の出カ信号00〜011の中のぃずれか 1つで も変化すると、 それに対応してそれに対応した排他的論理和回路 E Xの 出力信号が変化し、 上記直列形態にされた排他的論理和回路によって出 力信号 Rが変化するものとなる。 つまり、 上記出力信号 Rは、 単位回路 (基本回路) の電気ノイズを反映した真性乱数となる。
上記信号変化検出回路 E X 0 Rとしては、 論理ゲート回路で構成する 場合には上記のような複数個の排他的論理和回路を用いるものが便利で あるが、 それに限定されず、 出力信号 D 0〜Dnの論理レベルの変化を 検出するものであれば何であってもよい。 例えば、 出力信号 D0〜Dn と、 その遅延信号により 1シッョトパルスを形成するもの等種々の実施 形態を採ることができる。
第 7図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例の回路 図が示されている。 この実施例では、 単位回路 UC 0〜UCnがデコー ダ DECを用いて時間的に分散して動作させられる。 そして、 1つの排. 他論理和回路 EXと、 1つのフリップフロップ回路 F Fとを用いて、 複 数の単位回路 U C 0〜U C nの出力の排他論理を累算することにより真 性乱数 RRを得るものである。 なお、 排他論理和を複雑な論理に変更す ることで、 発生ノヽ。ターンをより解読され難レ、真性乱数を得ることができ る。
上記デコーダ DECは、 特に制限されないが、 カウンタとデコーダに より構成される。 つまり、 クロック CLKをカウン夕で計数して、 その 計数出力をデコードして単位回路 U C 0〜U C nを順次動作状態にする 動作制御信号 DEC 0〜DECnを生成するものである。 あるいは、 シ フトレジスタを用い、 選択信号に対応した初期値をクロック CLKによ り順次にシフトして単位回路 U C 0〜U C nを順次に動作状態にする動 作制御信号 D E C 0〜 D E C nを形成するようにされる。
このように単位回路 U C 0〜! J C nを順次に動作状態にするために、 単位回路 UC 0を例にして説明すると、 ゲート回路 G 1と G 2に対して 動作制御信号としてのデコード出力 D E C 0が供給される。 増幅回路と してのゲート回路 G 3と G 4は、 上記ゲート回路 G 1と G 2が動作制御 信号 DEC 0により動作状態とされたときには、 それに対応した出力信 号の増幅動作を行い、 上記ゲ一ト回路 G 1と G 2が動作制御信号 D E C 0により非動作状態とされたときには、 前段の単位回路の出力信号をス ルして伝達する動作を行う。 '
ゲート回路 G 3の一方の入力には、 それに対応したゲート回路 G 2の 出力信号が伝えられ、 他方の入力には前段の単位回路の出力信号が伝え られる。 ゲート回路 G 4は、一方の入力にはそれに対応したゲート回路 G 3の出力信号が供給され、 他方の入力には電源電圧に対応されたハイ レベルが固定的に供給される。 これにより、 ゲート回路 G 4は実質的に はィンバ一夕回路として動作する。 初段の単位回路 UC 0のゲート回路 G 3の他方の入力には、 電源電圧に対応されたハイレベルが固定的に供 糸台される。
第 8図には、 第 7図の真性乱数発生回路の動作の一例を説明するため の概念的な波形図が示されている。 デコーダ DECにより、 初段の単位 回路 UC 0に対応した動作制御信号 D E C 0がハイレベルの選択レベル にされると、 ゲート回路 G 1と G 2による出力信号が形成されてゲート 回路 G3, G 4により増幅されて出力信号 D Oが形成される。 単位回路 U C 1〜U C nにおいては、上記動作制御信号 D E C 1〜D E C nが口 ゥレベルの非選択レベルであるので、 ゲート回路 G 2に相当するゲート 回路の出力信号は全てハイレベルにされる。 それ故、 ゲート回路 G 3に 相当するゲート回路はィンバ一夕回路としての動作を行い、前段回路か らの出力信号を増幅するのみとなる。 この結果、 上記初段の単位回路 U C Oの出力信号 D Oは、 上記単位回路 UC l〜UCnのゲート回路を通 して排他的論理和回路 EXに伝えられる。 つまり、 D l〜Dnは、 D O に従ったレベルにされる。
デコーダ DECにより、 第 2番目の単位回路 UC 1に対応した動作制 御信号 DEC 1がハイレベルの選択レベルにされると、 上記同様にゲー ト回路 G 1と G 2に対応した 2つのゲート回路による出力信号が形成さ れてゲート回路 G 3, G 4に対応したゲート回路により増幅されて出力 信号 D 1が形成される。 つまり、 上記初段の単位回路では、 選択信号 D E C Oのロウレベルによりゲート回路 G 2の出力信号がハイレベルとな り、 出力信号 D 0をハイレベルに固定する。 したがって、 上記のように の単位回路 UC 1においては、 上記のようにゲート回路 G 3, G4に対 応したゲート回路による増幅動作が行われる。 以下、 その出力信号 D 1 は、 前記同様に後段側の単位回路における増幅回路としてのゲート回路 を通して排他的論理和回路 EXに伝えられる。 つまり、 D 2〜Dnは、 D 1に従ったレベルにされる。 第 3番目以降の単位回路 UC 2〜UCn の選択動作も前記同様である。
第 7図の実施例回路の実際の波形は、 第 8図とは異なる。 つまり、 単 位回路 UC 0において非選択状態のときには、 出力信号 D 0がハイレべ ルにされる。 つまり、 上記 DEC 1が非選択レベルになると同時に出力 信号 D 0は非選択状態に対応したハイレベルの出力信号を形成するもの となる。 このことは、 単位回路 UC 1〜UCnが非選択レベルにされた ときに、 各出力信号 D 1〜Dnも一斉 (こハイレベルにされる。 このよう な非選択状態に対応して出力信号 D 0〜Dnのレベルを忠実に表現する と、 上記単位回路 UC 0〜! JCnが順序動作し、 その出力が順次 (シリ アル) に出力されることが解り難くなるので、単位回路 UC 0〜UCn における非選択状態での出力レベルの変ィ匕を無視して第 8図のように表 すものである。
第 7図の実施例回路において、 (n + 1 ) 個の単位回路 (基本回路) を含む単位回路群が例示されており、 (n + 1 ) 個の基本回路の中に、 第 1ゲート回路 G 1 (第 1インバー夕回路 I NV 1 ) と第 2ゲート回路 G 2 (第 2のィンバ一夕回路 I N V 2 ) の特性が極めて等しい組み合わ せの単位回路が少なくとも 1つ以上存在する。 前述のように、 単位回路 群中に含まれる第 1ゲート回路 G 1と第 2ゲート回路 G 2の特性が極め て等しい組み合わせの単位回路の数が多いほど、 得られる乱数の品位は 高くなる。 単位回路群に含まれる第 1ゲート回路 G 1と第 2ゲート回路 G の特性が極めて等しい組み合わせの単位回路の数を十分な数にする ためには、 第 1ゲート回路 G 1と第 2ゲート回路 G 2の特性が極めて等 しい組み合わせの単位回路が存在する確率を上げ、 単位回路群に含まれ る単位回路数を、 かかる確率に見合う適正な数にすることが必要である 。 第 1ゲート回路 G 1と第 2ゲート回路 G 2の特性が極めて等しい組み 合わせの単位回路が存在する確率は、 当該回路の製造プロセスと設計手 法等に依存する要素が高い (出来高次第) ため、 単位回路群に含まれる 単位回路数の最適化が重要である。
また、 乱数の品位を向上させる別の手段として、 排他論理和回路 EX とフリップフロップ回路 FFを用いた累算の回数を増やすことも有効で ある。 具体的には、 第 8図例示された動作波形において、 (n+ 1 ) 個 の単位回路の累算を、例えば (n+ 1 ) Xmと m倍に延長する。 つまり 、 単位回路 UC 0〜! JCnの前出力 D 0〜Dnを m回にわたって読み出 して 1ビッ卜の乱数 R (RR) を決定するものである。
第 9図には、 この発明に係る真性乱数発生回路とその要素回路の一実 施例の回路図が示されている。 第 9図 (a) に示される真性乱数発生回 路では、 第 9図 (b) に示されるような単位回路 (要素回路) が MXN 個のようにマトリックス配置される。
1つの行が前記第 7図の回路のように接続され、 その出力部に行選択 信号により選択されるナンドゲート回路 GOとクロックドインバ一夕回 路 CN0が設けられる。 M個からなる各行を構成する単位回路は、 対応 するもの同士が列デコーダにより形成された列選択信号 C 0~CM_ 1 により共通に選択される。 上記 N個の行方向に配置された単位回路は、 行デコーダにより形成された行選択信号 R 0〜RN— 1により 1つが選 択される。 かかる行選択信号 R0〜RN— 1は、 上記ナンドゲート回路 GOとクロックドインバ一タ回路 C NOからなる ί亍選択回路の選択信号 としても用いられる。 選択回路を構成するクロックドインバ一タ回路 C Ν 0は、 それが非動作状態のときに出力ハイインピーダンス状態になる ので、 上記 Ν個のクロックドィンバ一夕回路の出力信号が共通に接続さ れ、 選択された 1つの行に対応したクロックドィンバ一夕回路の出力信 号がナンドゲート回路 G 1 1に伝達される。
動作制御信号 A C Tによりゲートが制御されるナンドゲート回路 G 1 0とインバ一タ回路 I NV 1 0を通してクロック CLKが M進カウン夕 に供給される。 これにより、 M進カウン夕では動作制御信号 ACTが活 性状態のときにクロック CLKに対応して 0〜M— 1の計数動作を行い 、 列デコーダにより C 0〜CM— 1の選択信号が形成されて単位回路の 出力信号が第 7図の実施例と同様にシリアルに出力される。
上記 M進力ゥン夕のキヤリ一信号が N進力ゥン夕に供給されるので、 N進力ゥン夕は M進力ゥン夕の 1回りに対応して計数動作を行う。 これ により、 上記行方向に配置された M個の単位回路の読み出しが行われる と、 行選択の切替が行われて 0行目から RN— 1行目まで、 それぞれ N 個の単位回路の読み出しが実施される。
本実施例において、 M X Nサイクルで全ての単位回路の読み出し力行 われるから、 MXNサイクルにより出力 RRから 1ビッ卜の真性乱数を 生成することができる。 これを K回繰り返すことにより Kビッ卜の真性 乱数を得ることができる。 この構成では、 MXN個の単位回路の中に少 なくとも 1つだけ前記のような電気信号ノイズに応答する単位回路が存 在するように MXNの数を選ぶものである。 なお、 上記 K回の繰り返し の間に J個 (0く Jく Kの整数) の乱数を取り出してもよい。 ただしそ の場合は、 各乱数ビッ卜の取り出しサイクルは MX Nサイクル以上離れ ていなければならない。 また、上記 M個からなる単位回路の中に、 前記 真性乱数を発生させるものが少なくとも 1つ存在するように Mの数を選 ぶものとすると、 Mサイクル毎 (各行每) に 1ビッ卜の真性乱数 RRを 取得することができるので、 MXNサイクルにより Nビットの真' I生舌し数 を発生させる真性乱数発生回路を構成することができる。
第 9図 (b) には、前記第 9図 (a) における回路要素の一実施例の 具体的回路図が示されている。 単位回路は、前記第 7図に示したゲート 回路 G 1〜G 4に、 行/列選択機能を設けるためのゲート回路 G 5と G 6が追加される。 ナンドゲート回路 G 5の 2つの入力には、 列選択信号 C iと、 行選択信号 R iが供給される。 ゲート回路 G 3には、前記第 7 図の単位回路と同様にその行における 1段前の単位回路の出力信号 D i が供給される。 これにより、 行及び列が選択状態にされた 1つの単位回 路のみが前記のような動作状態にされる。
第 9図 (c) には、前記第 9図 (b) における回路要素の他の一実施 例の具体的回路図が示されている。 単位回路は、 第 9図 (b) および前 , 記第 7図に示したゲ一ト回路 G 1〜G 4を 3入力ナンドゲートにして、 行/列選択機能を合わせ持たせている。 ナンドゲ一卜回路 G 5および G 6の 3つの入力のうち 2つの入力には、 列選択信号 C iと、 行選択信号 R iが供給される。 ゲート回路 G7には、 第 9図 (b) および前記第 7 図の単位回路と同様にその行における 1段前の単位回路の出力信号 D i が供給される。 これにより、 行及び列が選択状態にされた 1つの単位回 路のみが前記のような動作状態にされる。
第 9図 (a) におけるクロックドインバ一タ回路 CNは、 第 9図 (d ) に示すように、 電源電圧 V D Dと回路の接地電位 V S Sとの間に直列 接続された Pチャネル MOSFETQ 1、 Q2と Nチャネル MOSFE TQ4、 Q3から構成される。 Pチャネル MOSFETQ 1と Nチヤネ ル M 0 S F E T Q 3のゲートが共通に接続されて入力端子 Aとされる。
Pチャネル MOSFETQ2と Nチャネル MO S F ETQ 4のドレイン が共通に接続されて出力端子 Bとされる。 そして、端子 Cから供給され る制御信号は、 Nチャネル MOSFETQ4のゲートに供給され、 上記 制御信号がィンバ一夕回路 I N V 1 2によつて反転されて Pチャネル M OSFETQ2のゲートに供給される。
端子 Cから供給される行選択信号のような選択信号がハイレベルのと きに Nチャネル MOSFETQ 4と Pチャネル MO S F E TQ 2がオン 状態となり、 入力端子 Aからの入力信号を受ける Nチャネル MOSFE TQ 3と Pチャネル MOSFETQ 1のオン/オフに対応した出力信号 が出力端子 Bから出力される。 端子 Cから供給される行選択信号のよう な選択信号がハイレベルのときに Nチャネル MO S FETQ4と Pチヤ ネル M 0 S F E T Q 2が同時にォン状態となり、 入力端子 Aからの入力 信号により Nチャネル MOSFETQ 3又は Pチャネル MOSFETQ 1が相補的にォン状態となり、 ロウレベル又はハイレベルが出力端子 B から出力される。
また、 第 9図 (a) におけるクロックドインバータ回路 CNは、 第 9 図 (e) に示されるようなトランスファゲート回路であってもよい。 ク ロックドインバー夕回路 CNは、 第 9図 (e) に示すように、 入力端子 Aと出力端子 Bとの間に直列接続された Pチャネル MOSFETQ 5と 、 Nチャネル MOSFETQ 6から構成される。 端子 Cから供給される 制御信号は、 Nチャネル MOSFETQ6のゲートに供給され、 上記制 御信号がィンバ一夕回路 I NV 1 4によって反転されて Pチャネル MO SFETQ5のゲートに供給される。 端子 Cから供給される行選択信号 のような選択信号がハイレベルのときに Pチャネル MOSFETQ 5と Nチャネル M〇 S F E T Q 6がォン状態となり、 入力端子 Aからの入力 信号が出力端子 Bから出力される。 端子 Cから供給される行選択信号の ような選択信号がハイレベルのときに Nチャネル M〇 S F ETQ4と P チャネル MOSFETQ2が同時にォン状態となり、 入力端子 Aからの 入力信号により Nチャネル MOSFETQ3又は Pチャネル MOSFE TQ 1が相補的にオン状態となり、 ロウレベル又はハイレベルが出力端 子 Bから出力される。 また、端子 Cから供給される行選択信号のような 選択信号が口ゥレベルのときに Nチャネル MOSFETQ4と Pチヤネ ル M 0 S F E T Q 2が同時にオフ状態となり、 出力 ΐ耑子 Bはハイインピ —ダンスとなる。
第 1 0図には、 この発明に係る真性乱数発生回路とその要素回路の他 の一実施例の回路図が示されている。 第 1 0図 (a) に示される真性乱 数発生回路では、 第 1 0図 (b) に示される単位回路が M (列) XN ( 行) 個のようにマトリックス配置される。 1つの行が前記第 7図の回路 のように接続され、 その出力部にナンドゲート回路 GOと排他的論理和 回路 EX 0が設けられる。 ナンドゲート回路 G 0の他方の入力は電源 V DDが接続され常にハイレベル (論理 1) 状態である。 M個からなる各 行を構成する単位回路は、 対応するもの同士が列デコーダにより形成さ れた列選択信号 C 0〜CM— 1により共通に選択される。
動作制御信号 A CTによりゲートが制御されるナンドゲート回路 G 1 0とインバー夕回路 I NV 1 0を通してクロック CLKが M進カウンタ に供給される。 これにより、 M進カウンタでは動作制御信号 ACTが活 性状態のときにクロック CLKに対応して 0〜M— 1の計数動作を行い 、 列デコーダにより C 0〜CM— 1の選択信号が形成されて、 N行で構 成される C iを共通とする各行の単位回路の出力信号が第 7図の実施例 と同様にシリアルに出力される。 ナンドゲート回路 G 0の出力は、排他的論理和回路 E X 0に接続され 、 E X 0の他方の入力はに接続される。 さらに排他的論理和回路 E X 0 の出力は、 となりの行の排他的論理和回路へ接続され、 全ての行の排他 的論理和回路の出力は順次となりの行へ縦列接続される。 排他的論理和 回路 E X 0の他方の入力には、特に制限されないが、 ハイレベル (論理 1 ) のような固定値が与えられる。 これにより、 縦列接続された排他的 論理和回路の出力信号 R Aは、上記選択された C iを共通とする N行の 単位回路から生成される N個の出力信号の中のいずれか 1つでも変化す ると、 それに対応して各行のた排他的論理和回路の各出力信号が変化し 、 上記縦列形態にされた排他的論理和回路によって出力信号 R Aが変化 するものとなる。 つまり、 上記出力信号 R Aは、 1サイクルの動作で N 個の単位回路 (基本回路) の電気ノイズを反映した値となる。
本実施例において、 Mサイクルで全ての単位回路の読み出しが行われ るから、 Mサイクルにより出力 R Rから 1 ビッ卜の真性乱数を生成する ことができる。 これを K回繰り返すことにより Kビッ トの真性乱数を得 ることができる。 この構成では、 M X N個の単位回路の中に少なくとも 1つだけ前記のような電気信号ノィズに応答する単位回路が存在するよ うに M x Nの数を選ぶものである。 なお、 上記 K回の繰り返しの間に J 個 (0 < J < Kの整数) の乱数を取り出してもよい。 ただしその場合は 、各乱数ビッ卜の取り出しサイクルは Mサイクル以上離れていなければ ならない。
第 1 0図 (b ) には、前記第 1 0図 (a ) の真性乱数発生回路におけ る回路要素の一実施例の具体的回路図が示されている。 ナンドゲート回 路 G 1と G 2の 2つの入力の一方には、 列選択信号 C iが供給される。 ゲート回路 G 3には、前記第 7図の単位回路と同様にその行における 1 段前の単位回路の出力信号 D iが供給される。 これにより、 列が選択状 態にされた 1つの単位回路のみが前記のような動作状態にされる。 第 1 1図には、 第 9図の真性乱数発生回路の動作の一例を説明するた めの概略波形図が示されている。 動作制御信号 A C Tがハイレベルの活 性化レベルにされた状態で、 クロック C L Kを入力すると、 それに対応 して列選択信号 C 0〜C M— 1が列デコーダから出力される。 このとき 、 N進カウンタは計数値がゼロであるから 0行目の行選択信号 R 0を選 択レベルにするので、 第 0行目の単位回路の出力信号が列選択信号 C 0 〜C M— 1に対応してシリアルに出力される。 0行目の単位回路の読み 出しが行われると、 そのキャリー信号により N進カウンタが + 1の計数 動作を行い、上記第 0行目 R 0を非選択にして代わって第 1行目 R 1を 選択状態にする。 このようにして、 N _ 1行目までの単位回路の読み出 しが順次に行われる。 真性乱数 R Rは、 上記単位回路のシリアル出力 R と、 1つ前の出力との排他的論理和により決定される。 なお、 第 1 0図 の真性乱数発生回路の動作波形図は、 第 9図と類似しているので省略す る。 第 9図と異なる点は、 選択信号 R 0〜R N— 1がないことである。 それによつて N進カウン夕を進行させるための動作が不要となり、 M x N個の単位回路 (基本回路) を全て選択するために必要なサイクルが M 回となる。
第 1 2図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例の概 念図が示されている。 この実施例では、 算術方式の乱数発生回路と、 本 発明にかかる物理現象を利用した真性乱数発生回路を組み合わせた方法 によって、 舌 L数を発生させるものである。 前述のように算術方式の乱数 発生回路は、 回路が比較的小規模であるが、 得られる乱数の品位は高く ない。 特に、 無数の乱数を取得した場合、 周期性が表れるという本質的 な欠点がある。 そこで、 算術方式のアルゴリズム中に、 この発明に係る 真性乱数発生回路での電気信号ノィズに応答した不規則な要素を初期値 として挿入することで、 周期性を低減することが可能である。.
第 1 3図には、 第 1 2図の初期値発生回路の一実施例の回路図が示さ れている。 この実施例は、 基本的には前記第 6図の実施例と同様である 。 異なる点は、 排他的論理和 EX0〜EXnに代えてフリップフロップ 回路 FF 0〜FFnが設けられ、 かかるフリップフロップ回路 F F 0〜 FF nから D 0〜Dnのような初期値を得るものである。
上記信号 D 0〜Dnは、 そのうちの大半が前記のようなプロセスバラ ツキによって固定値となるが、 そのうちのいずれか 1ないし数ビッ卜が 電気信号ノィズに応答した乱数となるので、 上記算術方式乱数発生回路 の初期値としての機能を十分に発揮させることができる。
第 1 4図には、 第 1 2図の初期値発生回路の他の一実施例の回路図が 示されている。 この実施例は、 基本的には前記第 6図の実施例と同様で ある。 異なる点は、 活性化信号 ACTによって 1ビッ 卜の舌 L数をフリッ プフロップ回路 FFから出力させるものである。 つまり、 この実施例で は 1ビットの乱数を前記算術方式乱数発生回路の初期値としての用いる ものである。
第 1 5図には、 第 1 3図と第 1 4図の初期値発生回路の動作を説明す るための波形図が示されている。 動作制御信号 ACTをハイレベルにす ると、 第 1 3図の回路では各単位回路 UC 0〜UCnから出力信号 R 0 〜Rnが出力される。 この出力信号 R 0〜Rnは、前記のように固定値 となるものや電気信号ノイズに対応して変化するものが存在する。 動作 制御信号 ACTをハイレベルからロウレベルにすると、 そのときの上記 出力信号 R 0〜R nに対応した乱数 D 0〜D nがフリップフ口ップ回路 FF 0〜FFnに取り込まれて、 固定値を含む D 0〜D nからなる複数 ビットからなる舌し数が出力される。
第 1 4図の回路では、 上記各単位回路11(: 0〜 ](:1の出カ信号^ 0 〜 R nが排他的論理和回路 E X 0〜 E X nに供給され、 そのときどきの 信号 R 0〜R nに対応した 1ビットの乱数が排他的論理和回路 E X 0〜 E X nを通して出力されている。 したがって、 動作制御信号 A C Tをハ ィレベルからロウレベルにすると、 そのときのに生成されている乱数が フリップフロップ回路 F Fに取り込まれて、 1ビットからなる舌 L数 D M が出力される。
第 1 6図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例の回 路図が示されている。 この実施例は、 前記第 9図に示した真性乱数発生 回路に識別情報 Fを出力させる出力端子が設けられる。 つまり、 M X N 個の単位回路から出力される M X N個の出力信号が識別情報 Fとして出 力される。 上記識別情報 Fは、 適当な記憶回路に保持されて管理システ ムに登録される。 この識別情報 Fの照合方法としては、 登録時と照合時 の環境や条件の違いの他に前記のように電気信号ノイズに応答する真性 舌し数に対応した識別番号の変動を許容する必要がある。 上記真性乱数発 生回路を搭載した半導体集積回路装置に電源投入等を行った際、 あるい は前記動作活性化信号 A C Tを活性ィ匕した直後の識別信号 Fを適当な記 憶回路に記憶させて、 これを被識別番号とする。 管理システムから登録 識別番号を順次取り出す。 登録識別番号と被識別番号を比較する。 登録識別番号と被識別番号の比較結果の違いが小さいものを一致候補 にする。 この動作を管理システムに登録されている登録識別番号につい て繰り返すことで、 最終的に全ての登録識別番号の中で最も違いが小さ いものが同一最有力候補となる。
登録識別番号と被識別番号を比較において、 対応するビッ卜の" 0 " 、 " 1 " 出力パターンは、個々の登録識別番号に特有であり、 同一の半 導体集積回路装置から出力された識別番号であるかは、 パターンを構成 するビット数の一致の割合で判定できる。 登録時と照合時の環境や前記 乱数ビッ卜での違いによる識別番号の変動を許容するため、 被識別番号 と登録済みの識別番号とのずれの合計がもっとも小さいものを一致の候 補とすることによりチップ識別が可能となる。
第 1 7図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例の回路図 が示されれている。 この実施例は、 基本構成は前記第 9図の実施例と同 様である。 本願においては、 M O S F E Tの特性のバラツキはランダム な分布であることに着目し、数多くの単位回路を観察すれば、 第 1イン バータ回路 I NV 1と第 2のインバー夕回路 I NV 2又は第 1ゲート回 路 G 1と第 2ゲート回路 G の特性が極めて等しい組み合わせがある確 率で存在することを利用するものである。 このために、 半導体集積回路 装置に真性乱数発生回路を製造した場合に、 実際に電気信号ノイズを反 映させる単位回路が存在するか否かの検査を行うことが不可欠となる。 この実施例では、真性乱数発生回路に自身を試験するテスト回路が付 加される。 このテスト回路での検査方法は、単位回路群中に含まれる第 1ゲート回路 G 1 (第 1インバー夕回路 I N V 1 ) と第 2ゲート回路 G 2 (第 2ィンバ一夕回路 I NV 2 ) の特性が極めて等しい組み合わせの 単位回路の数を判定し、 物理現象に基づく電気信号ノィズを確実に捉え ることを保証するものである。
前記第 1 6図において識別情報 Fを取り出したように、 各単位回路か らの出力信号を得られる回路ノード、 つまりはインバー夕回路 I NV 1 1の出力端子 (排他的論理和回路 E Xの一方の入力) の信号 Rを反転検 出器に供給し、 この検出信号 Hを計数器により計数する。 この計数出力 Cを比較器で比較し、判定結果 Mを得るものである。 また、 上記テスト 動作のために (4 + M) 進カウンタにより列選択信号を形成するように される。 (4 + M) 進カウン夕は、 同じ単位回路を 4回連続して選択す ると、 次の単位回路の選択動作に移るという動作を繰り返して行う。 第 1 8図には、 上記テス小回路の動作の一例を説明するための夕イミ ング図が示されている。 テスト信号 T Sをハイレベルにして (4 + M ) 進カウンタ動作を指示する。 また、 反転検出器と計数器を初期状態又は 初期値とする。 動作制御信号 A C Tをハイレベルにして乱数発生回路を 動作状態にする。 クロック C L Kの供給して最初の単位回路からの順次 の読み出し動作を行う。 このとき、 (4 + M) 進カウンタは、 クロック C L K 1〜4に対して同じ単位回路を 4回連続して選択する。 これによ り、 前記第 2図 (b ) のように固定値を出力するものは、 4回とも同じ 信号 Rが出力される。
このように固定値を出力させるものは反転検出器は反転検出を行わな いので、計数器の計数値は増加しない。 これに対して、 第 2図 (a ) の ように電気信号ノイズ Vnzに応答した出力信号 Rを形成するものが存在 すると、 4回のアクセス中での反転回数は最大で 3回であるが、 1回以 上の反転した場合には検出結果は真とする。 同図では、 2サイクル目と 4サイクル目で出力信号 Rが変化し、 このように反転検出器では出力 H のレベルがその都度変化する。
このように 1回でも出力 Hが変化すると、 結果が真であるとき計数器 の値 C 0をロウレベルからハイレベルに変化させて計数値を 1増やす。 単位回路群中の次の単位回路の選択に移り、 最後の単位回路まで上記同 様な検出動作を繰り返して行う。 計数器の数が規定値より大きい時、 検 査結果 Mの値を真 (ハイレベル) とする。 真性乱数を得る場合には基本 的には上記規定値は 1であればよいが、 安全性を考慮して 2又は 3以上 の複数にすることが望ましい。
例えば、 第 1 8図に示したように計数器を 2ビット出力のバイナリ力 ゥン夕としたとき、 クロック C L Kの K一 1サイクル目で計数出力 C 0 と C 1が共にハイレベルになることを比較器が検出して上記検査結果 M をハイレベルにょうに決めれば、 第 2図 (a ) のように電気信号ノイズ Vnzに応答した出力信号 Rを形成するものが 4個以上存在することが確 かめられたことになる。
1つの単位回路を検査に対して C L Kパルスの 4個で 4回アクセスし たが、最低 2回以上であっても構わない。 2回アクセスする時は、 (2 + M ) 進カウン夕を用いるものである。 検査以外のときには、 上記テス ト信号 T Sのロウレベルの応じて前記のように M進力ゥン夕として動作 するようにされる。 あるいは、 そのまま (4 + M) 進カウン夕や (2 + M ) 進カウンタとして動作させてもよい。 この場合には、 読み出しサイ クルが 4倍又は 2倍に増加する。
セキュリティ製品における政府機関の規定として、 N I S T (米国標 準技術研究所) が策定した F I P S 1 4 0— 2がある。 この中には、 政 府の購入品が備える暗号モジュールが満たすべきセキュリティ要件 (FI
PS PUB 140-2, SECURITY REQUIREMENTS FOR CRYPTOGRAPHIC MODULES) が規定されており、舌 L数については統計的手法による、 品位の検定合格 基準が示されている。 当該方法を用いた方法では、 それを実現するため の専用の回路の規模が比較的大きいことや、 半導体試験装置で検査する 場合に比較的時間がかかるという短所がある。
これに対して、 この発明に係る乱数発生回路に設けられたテスト回路 では、 半導体ゥヱハ上に回路が完成した時点で、 上記テスト機能を備え たテスタに接続することなく、 自身で判定を行うことができる。 また、 半導体集積回路装置として出荷時にも自身で判定することが可能である
。 更に、 必要ならシステムに搭載された時点で、 必要に応じてあるいは 定期的に上記真性乱数発生回路が正常に動作可能な状態であるか否かの 確認を行うことができる。 これによつて、 信頼性の高い真性乱数発生が 可能となるものである。 いずれも、本方式が統計に裏付けられたもので あることにより可能である。 "
すなわち、 真性乱数発生回路の診断 (試験) は、 その乱数の品位の評 価に等しく、 ある種の統計的処理が必要である。 そのため、 試験装置、 試験時間、 長期信頼度保証などの大きな課題がある。 特に、 真性乱数発 生器が L S Iや最終システムに搭載された以降、 回路自体が正常に動作 しているか重要な問題である。 何故なら、 品位の高い真性乱数が得られ なければ、 セキュリティが危ぶまれることになるからである。 し力、し、 真性乱数発生回路を試験あるいはモニタすることは稼動中のシステムと しては大きな負荷である。 このような技術的課題に対して、 本願発明の 真性乱数発生回路では、 上記のように簡単な構成でこれらの問題を解決 することができる。
第 1 9図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例の回路図 が示されている。 この実施例は、 基本構成は前記第 9図の実施例と同様 である。 この実施例では、 クロックとして発振器で形成した発振パルス 〇 S Cを用いるようにするものである。
第 2 0図には、 第 1 9図の真性乱数発生回路の動作波形図が示されて いる。 活性化信号 ACTにより、 発振器が特定の周期 Tosc のパルスを 発生する。 パルス OS Cを受けて、 単位回路群中の単位回が順次選択さ れ、 RR信号に乱数が生成される。 スタート信号 STをハイレベルに遷 移させると、 RR信号の乱数が出力 RYから取り出される。 スタート信 号 S Tの周期 T cと発振器の周期 T 0 s cの関係は、全ての単位回路か らの出力信号の読み出しを必要とするから、 [Tc] ≥ [To s c] x [n] である。 ここで、 上記の [n] は、単位回路群中の単位回路数 ( MXN) である。 発振器出力パルス OS Cは、 かかる真性乱数発生回路 が搭載された L S Iのシステムクロック等であってもよい。
第 2 1図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例の回路図 が示されている。 この実施例は、基本構成は前記第 1 9図の実施例と同 様である。 この実施例では、 スタート信号 S Tが省略されて、 動作制御 信号 A C Tより動作状態となり、 シフトレジスタが出力の直前に設けら れて並列ビッ卜からなる乱数 RA iを生成するようにされる。
第 2 2図には、 この発明に係る乱数発生回路の出力部の他の一実施例 の回路図が示されている。 この実施例は、前記第 2 1図の実施例のシフ トレジス夕をメモリに変更している。 同図で用いたメモリは、 いわゆる シリアル入力/パラレル出力型のメモリである。 制御信号 A C Tがハイ レベルの時、 真性乱数発生回路からクロックの M X Nサイクル每に R R から 1 ビットずつ真性乱数発生し、 また同時に当該メモリはシリアル入 力モードであって、 入力 S Iから真性乱数を取り込み蓄積する。 制御信 号がロウレベルの時、 真性乱数発生回路は停止し、 同時に当該メモリは パラレル出力モードであって、 入力 A Dのァドレス情報に対応したメモ リ空間に蓄積された真性乱数を出力 D Tから出力する。 なお、 当該メモ リの各入出力の意味は、 S Eはこのメモリのモードを切り替えるための 制御入力であって、 ハイレベルの時シリアル入力モード、 ロウレベルの 時パラレル出力モードであり、 S Iはシリアルデータ入力であり、 C K はシリアル入力を取り込む時の同期信号入力であり、 A Dはパラレル出 力モードの時メモリ空間を選択するァドレス入力であり、 D Tはパラレ ルデータ出力である。
第 2 2図に示されたメモリは、 F I F O (First In First Out) 型メ モリや、 シリアル入力とパラレル出力を同時に行える非同期型メモリで あっても構わない。
第 2 3図には、前記第 2 1図に示した真性乱数発生回路の動作波形図 が示されている。 動作制御信号 A C Tにより回路が動作状態となり、 N 進カウンタのキャリー信号 C Aによってシフトレジスタが 1ビットのシ フト動作を行い生成された真性乱数 R Rの取り込みを行う。 この実施例 では、 0ないし 7からなる 8回の前単位回路群の読み出しによって、 8 ビットからなる舌し数 D 0〜D 7をパラレルに出力させることができる。 第 2 4図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の一実施例のチップ 構成図が示されている。 この実施例では、 真性乱数発生回路を 1つの I Cで構成するものである。 外部端子として電源端子 V C C、 V S S、 ク ロック入力端子 C L K、 動作制御信号 R S T及び真性乱数出力端子 R R から構成される。 前記のように発振器を搭載したものでは、 クロック端 子 C L Kが省略される。 また、 テスト回路を備えたものでは、 判定出力 端子、 テストモ一ド入力端子等が付加される。 判定出力端子は、 舌 L数出 力端子 R Rと許容することもできる。 かかる I Cチップを 1つのパッケ ージに封止しても、 他の I Cと同じ実装基板に搭載して封止 (マルチチ ップ I C ) しても、 また、 そのままシステムに実装しても構わない。 第 2 5図には、 この発明に係る半導体集積回路装置の一実施例のプロ ック図が示されている。 この実施例の各回路プロックは、 実際の半導体 基板上における幾何学的な回路配置に合わせて描かれている。 この実施 例の半導体集積回路装置は、特に制限されないが、 複数の回路機能プロ ックが組み合わされて特定の信号処理機能を持つようにされる。 このよ うな回路プロックを有する半導体集積回路装置に真性乱数発生回路が搭 載される。 真性乱数発生回路に必要とされるクロックは、 かかる半導体 集積回路装置に設けられたクロック発生回路で形成されたクロック又は 外部端子からクロック供給を受けるものではそのクロックが用いられる 。 また、 第 1 9図や第 2 1図の乱数発生回路のように発振器を持つもの では、上記のようなクロックの供給は不要である。
第 2 6図には、 この発明に係る半導体集積回路装置の他の一実施例の ブロック図が示されている。 この実施例の各回路ブロックも、 実際の半 導体基板上における幾何学的な回路配置に合わせて描かれている。 この 実施例は、 MPU (マイクロプロセッシングユニット) を中心とした 1 チップのマイクロコンピュータに向けられている。 このマイクロコンピ ュ一タでは、 バス BUS (アドレスバス、 データバス及びコントロール バス) 上に上記 MPUの他に、 RAM (ランダム 'アクセス 'メモリ) 、 ROM (リード 'オンリー 'メモリ) 、 DMAC (ダイレクト ·メモ リ ·アクセス . コントローラ) 、 T I M (タイマー) 及び ADC (アナ ログ'デジタル 'コンバータ) 、 DAC (デジタル .アナログ'コンパ バータ) と、 この前記の真性乱数発生回路が接続される。
本発明に係る真性乱数発生回路は、 全て標準 CMOS論理回路のみで 実現される。 このことは、 複雑なアナログ回路設計や LS I実装に掛か る負荷を軽減し、 製品の価格を低減し、 信頼性性の向上に寄与すること になる。 また、 セキュリティ問題において最大の課題である、 クラツキ ングに対して強固なモジュールを提供できる。 何故なら、 標準論理回路 のみで構成することで、 L S Iの中でアタックの標的から逃れる、 迷彩 (ステルス)効果が得られるからである。 つまり、 アナログ回路を用い 場合のように回路パ夕一ンに特徴がなく、 しかも上記のようにバス B U Sを介して乱数の取り出しを行うようにした場合には、 上記迷彩 (ステ ルス) 効果をいつそう高くすることができる。
第 27図には、 この発明に係る真性乱数発生回路の他の一実施例の構 成図が示されている。 第 27図 (a) には、 回路ブロック構成が示され 、 第 27図 (b) には、 レイアウト構成が示されている。 この実施例で は、 例えば前記第 7図に示したような真性乱数発生回路が n個設けられ る。 つまり、 0ないし n_ 1からなる n個の真性乱数発生回路が設けら れ、 それぞれの出力信号 R0、 R 1〜Rn— 1はマルチプレクサ MUX を通して 1つつの信号が選ばれて真性乱数 RMとして出力される。 第 2 7図 (b ) のレイァゥト構成に示すように、 マルチプレクサを挟 んで上下に真性乱数発生回路を設けることにより、効率よく回路配置を 行うことができる。 同図において、 真性乱数発生回路の中の 1つの回路 ブロックは、 例えば前記 1つの単位回路を表している。 この構成におい ては、 2つの真性乱数発生回路に挟まれたマルチプレクサは 2つのうち の 1つを選択するというような比較的簡単な構成で良いから、 マルチプ レクザが配置される部分には前記デコーダ等の選択信号発生回路が配置 される。
例えば、 この実施例の真性乱数発生回路において乱数 Rを得るのに n 個の単位回路で構成される場合、 1ビットの乱数 Rを得るためには前記 のように全ての単位回路からの出力信号を得る必要からに nサイクルを 費やすことになる。 そこで、 上記 1つの乱数を得るに必要な nサイクル に対応してこの実施例のように n個の乱数発生回路を設けた場合には、 クロック C L Kに同期した高い周波数で舌 L数を発生させることができる 。 ただし、 動作制御信号により動作を開始したときから nサイクルから なるダミーサイクルを'必要とする。
第 2 8図には、 第 2 7図に示した真性乱数発生回路の動作の一例を示 すタイミング図が示されている。 第 2 7図の真性乱数発生回路では、 最 初の乱数発生回路の読み出しのために nサイクル (nクロック) 後から 各真性乱数発生回路から乱数 R 0〜R n _ 1が出力されるから、 マルチ プレクサ M P Xによりクロック C L Kに同期して 1個ずつ選ぶようする ことにより、 クロック C L Kに同期した真性乱数 R M ( R 0、 R l、 R 2〜R n— l、 R O ' R 1 ' R 2 ' …のようにクロック C L Kに同期し た高ビットレートな真性乱数を得ることができる。
第 2 9図には、 この発明が適用される I Cカードの一実施例の外観図 が示されている。 I Cカードは、 プラスチックケースからなるカード 1 01と、 かかるカード 101の内部に搭載された図示しない 1チップの マイクロコンピュータ等からなる I Cカード用チップを持つものである 。 上記 I Cカードは、 さらに上記 I Cカード用チップの外部端子に接続 されている複数の接点 (電極) 102を持つ。
複数の接点 102は、 後で第 30図によって説明するような電源端子
V c c . amj-Y s s . リセッ ト入力端子 RE Sバ一、 クロ ック端子 CLK、 データ端子 IZO— 1/1 RQバー、 I/O— 2/1 RQバーとされる。 I Cカードは、 かかる接点 102を通して図示しな いリ—ダーライタのような外部結合装置から電源供給を受け、 また外部 結合装置との間でのデー夕の通信を行う。
第 30図には、 この発明に係る I Cカードに搭載される I Cカード用 チップ (マイクロコンピュータ) の一実施例の概略プロック図が示され ている。 同図の各回路ブロックは、 公知の M OS集積回路の製造技術に より、 特に制限されないが、 単結晶シリコンのような 1個の半導体基板 上において形成される。
この発明に係る I Cカード用チップの構成は、 基本的にマイクロコン ピュー夕と同じような構成である。 その構成は、 クロック生成回路、 中 央処理装置 (以下、 単に CPUという) 、 ROM (Read Only Memory)や RAM (Random Access Memory)、 不揮発性メモリ ( E E P R 0 M ) など の記憶装置、 暗号化及び復号化処理の演算を行なうコプロセッサ (暗号 化 '復号化装置) 、 入出力ポート (I/Oポート) などからなる。
クロック生成回路は、 図示しないリーダライ夕 (外部結合装置) から 第 29図の接点 102を介して供給される外部クロック CLKを受け、 力、かる外部クロック信号に同期したシステムクロック信号を形成し、 そ れをチップ内部に供給する回路である。
CPUは、 論理演算や算術演算などを行う装置であり、 システムコン トロールロジック、 乱数発生器及びセキュリイロジック及びタイマなど を制御する。 RAM、 ROM, EEPROMのような記憶装置は、 プロ グラムやデータを格納する装置である。 コプロセッサは、 DESB音号法 などに適合された回路から構成される。 I/O (入出力) ポートは、 リ —ダライタと通信を行う装置である。 データバスとアドレスバスは、 各 装置を相互に接続するバスである。
上記記憶装置のうち、 ROMは、 記憶内容が不揮発的に固定されてい るメモリであり、 主にプログラムを格納するメモリである。 揮発性メモ リ (以下、 RAMという) は自由に記憶情報の書き換えができるメモリ であるが、 電源の供給が中断されると、 記憶している内容が消えてなく なる。 I Cカードがリーダライ夕から抜かれると電源の供給が中断され るため、 上記 RAMの内容は、 保持されなくなる。
上記不揮発性メモリ (以下、 EEPROM (Electrical Erasable Pro grammable Read Only Memory) という) は、 内容の書き換えが可能な不 揮発性メモリであり、 その中に一旦書き込まれた情報は、 電源の供給が 停止されてもその内部に保持される。 この EE PROMは、 書き換える 必要があり、 力、つ I Cカードがリーダライタから抜かれても保持すべき デー夕を格納するために使われる。 例えば、 I C力一ドがプリペイ ド力 ードとして使用されるような場合、 のプリペイ ドの度数などは、 使用す るたびに書き換えられる。 この場合の度数などは、 リーダライタか抜か れても I Cカード内で記憶保持する必要があるため、 EE PROMで保 持される。
CPUは、 いわゆるマイクロプロセッサと同様な構成にされる。 すな わち、 その詳細を図示しないけれども、 その内部に命令レジスタ、 命令 レジス夕に書込まれた命令をデコードし、 各種のマイクロ命令ないしは 制御信号を形成するマイクロ命令 R〇M、 演算回路、 汎用レジスタ (R G6等) 、 内部バス BUSに結合するバスドライバ、 バスレシーバなど の入出力回路を持つ。 CPUは、 ROMなどに格納されている命令を読 み出し、 その命令に対応する動作を行う。 CPUは、 I/Oポートを介 して入力される外部デー夕の取り込み、 R〇 Mからの命令や命令実行の ために必要となる固定データのようなデータの読み出し、 RAMや EE PROMに対するデ一夕の書き込みと読み出し動作制御等を行う。 上記 CPUは、 クロック生成回路から発生されるシステムクロック信 号を受けそのシステムクロック信号によって決められる動作タイミング 、 周期をもって動作される。 CPUは、 その内部の主要部が Pチャンネ ル型 MOSFETと Nチャンネル型 MOSFETとからなる CMOS回 路から構成される。 特に制限されないが、 CPUは、 CMOSス夕ティ ックフリップフ口ップのようなス夕テイツク動作可能な C MO Sス夕テ ック回路と、 信号出力ノードへの電荷のプリチヤ一ジと信号出力ノード への信号出力とをシステムクロック信号に同期して行うような C M 0 S ダイナミック回路とを含む。
コプロセッサは、 内部で扱う平文デー夕に符号ビットを付加し、 ポジ /ネガの両方の状態を持つようにする。 日音号化における繰り返し演算時 に、 データを符号ごとランダムに変更する。 符号の影響を受けない演算 (排他的論理和など) はそのまま符号を無視して演算する。 符号の影響 を受ける演算 (変換表を用いた演算など) では、 ポジ用の演算回路とネ ガ用の演算回路を用意し、 データの符号によつて演算回路の出力を選択 する機構を用いる。
DE S (Data Encryption Standard) は、 広範に用いられている秘密 鍵ブロック暗号である。 DESのアルゴリズムは、 大きく平文のデータ フローと鍵のデータフローに分割できる。 平文データフローでは、 I P とよばれる転置 (信号の入れ換え) を行った後、 上位と下位それぞれ 3 2ビッ卜ずつにデータを分割し、 転置 ·換字処理を 1 6回繰り返す。 最 後に上位と下位それぞれ 3 2ビットデータを統合し、 I P—1とよばれる 転置を行い、 暗号文を得る。
D E Sでは、 暗号化と復号化が同じ処理で実現できる。 ただし暗号化 と復号化では、 鍵のスケジュ一リングが異なる。 鍵のスケジユーリング 部分について、 詳細は省略するが、 鍵データを元に、 各段に対して 4 8 ビット鍵スケジュ一リングデータの出力を行う。
D E Sァルゴリズムでは、 同じ平文に対しては常に同じ内部動作を行 う。 その結果、 内部信号が入力信号に依存して変化するので、 D P A (D iffrential Power Analysis)法での統計処理を行いやすい。 つまり、 D P A法では、 消費電流波形を統計処理して暗号鍵を推定し、 例えば D E Sのある部分に仮定した暗号鍵を当てはめて、 平文を変化させながら消 費電流波形を測定して統計する。 暗号鍵を様々に変化させながらこの作 業を繰り返し、 正しい鍵のときには電流波形が大きなピークを示す。 上記のような D P Aによる D E S解読に対する対策の例として、 特開 2 0 0 0 - 0 6 6 5 8 5号公報がある。 この公報に記載の技術では、 マ スク aのパターンと、 そのビッ ト反転のマスクパターンのペアを設け、 暗号化を行う每にこのペアの一方をスィツチによりランダムに選択して 、 装置内部の平文に依存したビットをマスクし、 暗号文を出力する前に 暗号文からマスク aの影響を除去するようにするものである。
D P Aによる解読防止のためには、 上記マスクが特定のパターンに偏 らないようにする必要のあることは説明されているが、 どのようにすれ ば複数ビッ 卜のパターンが偏らないようにするために、 乱数発生器で生 成された舌 L数が利用される。
第 3 1図には、 この発明が適用される非接触 I Cカードの一実施例の ブロック図が示されている。 同図には、 非接触 I Cカードに対して、 外 部装置として設けられるリード ·ライト装置のコイル (アンテナ) も併 記されている。 非接触 I Cカードに搭載される L S Iは、 図示されるブ ロックの他に、 例えばメモリやマイクロコンピュータ等の機能ブロック を備えるが、 それらを論理回路及ぴ不揮発メモリとして表している。 上 記し S Iの各プロックを構成する回路素子は、 特に制限されないが、 公 知の M O S F E T (金属酸化物半導体型電界効果トランジスタ。 この明 細書では、 M 0 S F E Tをして絶縁ゲート型電界効果トランジスタの総 称とする) 集積回路の製造技術により、 単結晶シリコンのような 1個の 半導体基板面上に形成される。 また、 この L S Iは、 所定の保護膜によ つてラミネート処理された後、 非接触 I Cカードの基体となるカード面 上に搭載され、 さらに被膜処理が施される。
本実施例の非接触 I Cカードは、 特に制限されないが、 いわゆる密着 型の非接触 I Cカードとされ、 例えば銅箔等を用いてカード面上にコィ ル状に形成される受電コイル (カード側アンテナ) と、 所定の配線層を 介して上記受電コイルに結合される L S Iとを備える。 この L S Iは、 4個のダイォードがプリッジ結合されてなる整理回路と、 整流回路の整 流電圧を平滑する平滑コンデンサと、 安定化電源回路とによって、 上記 論理回路及び不揮発メモリ等を含む内部回路の動作電圧 V D Dが形成さ れる。 上記整流回路に対しては、 実質並列形態にクロック発生回路、 デ 一夕受信回路及びデ一夕送信回路が設けられる。
上記ダォードブリッジ回路からなる整流回路は、 リード 'ライト装置 の送電コイル (アンテナ) との電磁結合によって非接触 I Cカードの受 電コイルに電力源として伝達される交流信号つまりキャリアを整流し、 上記平滑コンデンザで平滑した電圧を安定化電源により直流電源電圧 V D Dを生成し、 L S Iの各機能ブロックに動作電源として供給する。 パ ヮーオンリセット回路は、電源電圧 V D Dの立ち上がりを検知し、 つま りは、 リード 'ライト装置との結合を検知して、 データの受信や送信を 正常に行うようにするために、論理回路のレジス夕ゃラッチ回路等をリ セットさせる。
データ受信回路は、 リード 'ライト装置から例えばキャリアを周波数 変調することにより伝送されるデータを受信復調し、 内部入力データと して L S Iの内部回路に伝達する。 内部回路で形成された出力データは 、 データ送信回路によりキャリアを周波数変調してリード ·ライト装置 に伝送する。
上記のような内部回路 (論理回路) やデータ受信回路及びデ一夕送信 回路では、 上記動作電圧 V D Dの他に、 動作シーケンス制御や信号の受 信や送信のためにクロック信号を必要とする。 この実施例では、 クロッ ク発生回路により上記交流信号をパルス信号とし、 クロック信号を生成 する。 論理回路部には、乱数発生器が設けらており、 外部とのデータ送 信やデータ受信にかかる乱数が用いられる。
上記非接触 I Cカードでは、 直流電源電圧 V D Dの電流供給肯力が小 さいから、乱数発生器における消費電力も小さいことが必要とされる。 前記のよう乱数発生器は、 単位回路を順次に動作させるものであるため に消費電流を小さくできる。 それ故、 この実施例の乱数発生器は、上記 のような非接触 I Cに搭載させるものとして好適なものとなる。
第 3 2図には、 この発明に係る乱数発生回路で生成された乱数の乱数 .2次元散布図が示されている。 同図においては、 2 0 0 X 2 0 0ビット の乱数の 0と 1をドッ卜の白と黒に対応して表示したものである。 特に 制限されないが、 この実施例では、 単位回路 (基本回路) を 1 1 8個設 けて、 通常の C M〇 Sプロセスで回路を構成したものである。
同図は、 図面の作成の関係で乱数 2次元散布図を 4 0 0 d p iでスキ ャナ一で読み取り表示したものであるので、 実際の乱数 2次元散布図と は若干異なるが、 おおよその乱数 2次元散布を表しており、 特有のパ夕 —ンは存在しないことが判る。 つまり、 高い品位の乱数であることを表 している。 また、 前記の F I P S 1 4 0 - 2での乱数検定結果は、 次の 通りである。 1回の検定に使用される舌 L数の長さを 2 0, 0 0 0ビット とし、 これを 6 0 0回 ί亍った結果、 全てにおいてかかる検定をパスする ことができた。
今日暗号やセキュリティが日常的に話題となるようになつたのは、 ィ ンタ一ネットの普及が理由であろう。 インターネットは遠く離れた機器 をつなぐネットワーク技術である。 インターネット上を往来するデータ は、 本質的に第三者の所有するコンピュータゃセットワーク装置を通過 するため盗聴や改竄の虞が常にある。 インターネットをセキュリティや ブラィパシーが保証された安全なィンフラとするために、 暗号や認証が 脚光を浴びている。 現在、 インタ一ネット上で様々なセキュリティ技術 が利用されているが、 その代表的なものに S S L (Secure Socket Laye r) や I P s e c ( Internet Protocol security) 技林 ϊなどがある。 こ れらの技術の詳細は記さないけれども、 いずれも品位の高し、乱数が必要 である。 特に、 I P s e cは次世代のィンタ一ネット技術である I P V 6 ( Internet Protocol Version6) では必須条件として採用される。 I P v 6は普及すると、 個人の持つパーソナルコンピュータや携帯電話を はじめ、 自動車や家電製品などにも I P番号が割り当てらことも可能と なる。 そうなると、 品位の高い乱数、 つまり真性乱数をそれらの機器の 中で容易に生成することが必要となる。
前述のように、 本発明に係る真性乱数発生回路は、 全て標準 C M O S 論理回路のみで実現される。 このことは、 複雑なアナログ回路設計や L S I実装に掛かる負荷を軽減し、 製品の価格を低減し、 信頼性性の向上 に寄与することになる。 第 34図には、 この発明に係る半導体集積回路装置に搭載される真性 乱数発生回路の第 1図に示された基本概念の応用概念の回路図が示され ている。 第 1図では、 真性乱数は複数からなる各基本回路内の I NV 1 と I NV 2に生じる電気信号ノイズを素にしているが、 第 34図では、 第 1のィンバ一夕 I NV 1を共通とし第 2のィンバータを各基本回路に 分散させる。 つまり、 1種類しか存在しない第 1のインバー夕の論理し きい値 VLT 1と各基本回路内の第 2のインバ一夕の論理しきい値 VL T の差が極めて小さい組み合わせが存在する場合、 第 1のィンバ一夕 および第 2のィンバ一夕の電気信号ノイズの影響を反映して真性乱数を 得ることができる。 なお、 第 3のインバー夕以後の動作は上記第 1図で 述べた内容と同じであるので省略する。
第 35図には、 この発明に係る半導体集積回路装置に搭載される真性 乱数発生回路の第 34図に示された応用基本概念のさらに別の応用概念 の回路図が示されている。 この実施例では、 前記図 34のインバー夕回 路 I NV 1〜I NV 14が、 2入力のナンド (NAND) ゲート回路 G 1〜G 14に置き換えられる。 上記ゲート回路 G 1は、 一方の入力と出 力とが結合される。 このゲート回路 G 1の共通化された入出力が基本回 路内のゲート回路 GO 2.の一方の入力と接続される。 ゲート回路 GO 2 の出力はゲート回路 GO 3の一方の入力に接続される。 ゲート回路 GO 3の出力はゲート回路 G 04の一方の入力に接続される。 そして、 これ らのゲート回路 GO 2〜G04の他方の入力には、電源 VDDに接続さ れ常にハイレベル (論理 1) とさる。
第 34図のィンバータ回路INV1〜INV14は、 上記ナンドゲー ト回路 G 1〜G 14のような論理ゲート回路の一種と見做すことができ る。 すなわち、 入力信号を反転させる論理動作を行うものであるからで ある。 第 34図のようにインバー夕回路 INV1〜INV14を用いた 場合には、 インバー夕回路 I NV 1と I NVO 2のように初段側におい ては論理しきい値電圧 V L T付近で動作するものであり、 電源電圧 V D Dと回路の接地電位との間に直流電流を流すものとなる。 本願発明では 、 前記のように素子のプロセスバラツキによる論理しきい値電圧の正規 分布を利用するものであり、 そのために比較的多数からなる単位回路を 動作させる必要があるので、 上記インバ一夕回路 I NV 1と I NV0 2 での直流電流は低消費電力化を実現する上では無視できない。
これに対して、 この実施例のようにゲート回路 G 1〜G 1 4を用いた 場合には、 各ゲート回路 G 1〜G 1 4は、 動作制御信号 ACTを口ウレ ベル (論理 0) のような非活性化レベルとしたとき、 ゲート回路 G 1の 出力は無条件にハイレベル (論理 1 ) となり、 例えばゲート回路 G 1の 出力を入力とするゲート回路 GO 2の出力は無条件にロウレベル (論理 0) となり、 ゲート回路 GO 2の出力を入力とするゲート回路 GO 3の 出力は無条件にハイレベル (論理 1 ) となり、 ゲート回路 GO 3の出力 を入力とするゲート回路 GO 4の出力は無条件にハイレベル (論理 1 ) となり、 各ゲート回路 G l, GO 2、 GO 3、 GO 4およびそれと等価 なな他の基本回路ないのゲート回路においても直流電流が発生しない。 すなわち、 この実施例回路では、乱数を必要とするタイミングで上記動 作制御信号 ACTをハイレベル (論理 1 ) のような活性化レベルとする 。 これにより、 各ゲート回路 G 1〜G 1 4は、 上記動作制御信号 ACT とは異なる他方の入力信号に応答して反転信号を形成するというインバ 一夕回路としての動作を行う。 これにより、 上記動作制御信号 ACTを ハイレベルにすることにより、 第 34図の基本回路図と同様の動作を行 うものとなる。
以上本発明者よりなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが 、 本願発明は前記実施例に限定されるものではなく、 その要旨を逸脱し ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。 例えば、 抵抗素 子を、 ィンバータゃゲート回路を構成する信号入力 M O S F E Tに対す る負荷素子とするような場合には、 特性バラツキに応ずる情報は、 抵抗 素子の特 I生 ラツキと信号入力 M O S F E Tの特性ノ ラツキとの両方を 反映したものとなる。 抵抗バラツキに対応する特定情報は、 必ずしも半 導体集積回路装置内のみで形成する必要は無く、 外部端子を介して接続 する構成とすることもできる。 ただし、 低消費電力化を図る上では、 前 記のような C M O Sゲート回路を用いることが望ましい。 また、 第 1ィ ンバ一夕回路 I NV 1と第 2インバー夕回路 I NV 2は、 その消費電流 を低減させるために前記第 1 0図 (b ) に示したようなクロックドイン バ一タ回路 C Nに置き換え、 動作制御信号により活性化を行うようにす るものであってもよい。 産業上の利用可能性
この発明は、 ネットワーク機器に組込むもの、 無線通信機器に組み込 むもの、 暗号化'複合化装置に組み込むもの、 認証システムに組み込む もの、 あるいは玩具系ロボットやゲ一ムのキャラクタの 「個性因子」 や 「気まぐれ因子」 に組み込まれる乱数の乱数発生方法と半導体集積回路 装置に広く利用することができる。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . 互いに同じ製造過程をもつて同一の形態として形成された第 1及び 第 2論理回路と、 上記第 1論理回路及び第 2論理回路のしきい値電圧の 差電圧に重畳される雑音を増幅して 2値信号を形成する増幅回路とから なる単位回路の複数個と、
上記複数個の単位回路から出力される複数個からなる 2値信号のうち のいずれか 1つの信号変化に応答して出力信号を形成する信号変化検出 回路とを用い、
上記信号変ィ匕検出回路から出力される 2値信号の複数個を組み合わせ て乱数を生成してなることを特徴とする乱数発生方法。
1 . 請求の範囲第 1項において、
上記第 1及び第 2論理回路と上記増幅回路とは、 第 1と第 2の入力 を有する論理ゲ一ト回路からなり、
上記第 1論理回路に対応した論理ゲート回路の第 1の入力と出力とが 接続され、
上記第 2論理回路に対応した論理ゲート回路の第 1の入力は、 上記第 ■ 1論理回路に対応した論理ゲート回路の共通接続された入力と出力に接 続され、
上記増幅回路は、 複数個の論理ゲート回路の第 1の入力と出力とが縦 列形態に接続され、
上記第 1論理回路、 第 1論理回路及び増幅回路を構成する論理ゲート の第 2の入力には上記動作制御信号を供給して上記複数の単位回路を動 作状態にして、 上記信号変化検出回路を通して乱数を生成してなること を特徴とする乱数発生方法。
3 . 請求の範囲第 2項において、
上記複数の単位回路を順序回路により形成された動作制御信号に対応 して順次に選択状態し、 全ての単位回路の出力信号をシリアルに出力さ せて上記信号変化検出回路により 1ビット分の乱数を生成してなること を特徴とする乱数発生方法。
4 . 請求の範囲第 3項において、
上記信号変化検出回路は、 上記順序回路よりシリアルに出力される出 力信号と 1つ前に出力された出力信号とを受けて上記乱数を形成する排 他的論理回路を用いるものであることを特徴とする乱数発生方法。
5 . 請求の範囲第 3項において、
上記 1ビットの乱数に対応した全ての単位回路の出力信号は、 チッ プ識別信号としても利用されるものであることを特徴とする乱数発生方 法。
6 . 請求の範囲第 1項において、
上記信号変化検出回路により形成された乱数は、 算術方式の乱数発生 回路の初期値として用いられ、
上記算術方式の乱数発生回路より乱数が生成されるものであることを 特徴とする乱数発生方法。
7 . 互いに同じ製造過程をもって同一の形態として形成された第 1及び 第 1論理回路と、 上記第 1論理回路及び第 2論理回路のしきい値電圧の 差電圧に重畳される雑音を増幅して 値信号を形成する増幅回路とから なる単位回路の複数個から出力される複数ビットからなる信号を初期値 として算術方式の乱数発生回路に伝え、
上記算術方式の乱数発生回路より乱数を生成してなることを特徴とす る乱数発生方法。
8 . 互いに同じ製造過程をもって同一の形態として形成された第 1及び 第 2論理回路と、上記第 1論理回路及び第 2論理回路のしきい値電圧の 差電圧に重畳される雑音を増幅して 1値信号を形成する増幅回路とから なる単位回路の複数個と、
上記複数個の単位回路から出力される複数個からなる 2値信号のうち のいずれか 1つの信号変化に応答して出力信号を形成する信号変化検出 回路とを備え、
上記信号変化検出回路から出力される 2値信号から乱数を生成してな ることを特徴とする半導体集積回路装置。
9 . 請求の範囲第 8項において、
上記第 1及び第 2論理回路と上記増幅回路とは、 第 1と第 2の入力 を有する論理ゲ一ト回路からなり、
上記第 1論理回路に対応した論理ゲート回路の第 1の入力と出力とが 接続され、
上記第 2論理回路に対応した論理ゲート回路の第 1の入力は、上記第 1論理回路に対応した論理ゲート回路の共通接続された入力と出力に接 続され、
上記第 1及び第 2論理回路に対応した論理ゲ一ト回路の第 2の入力に は、 動作制御信号が供給されてなり、
上記増幅回路は、 複数個の論理ゲ一ト回路の第 1の入力と出力とが縦 列形態に接続され、 第 の入力には上記動作制御信号が供給されてなる ことを特徴とする半導体集積回路装置。
1 0 . 請求の範囲第 9項において、
上記複数の単位回路は、 順序回路により形成された動作制御信号に対 応して順次に選択状態にされ、
上記複数の単位回路の出力部には、 上記信号変化検出回路が設けられ てなることを特徴とする半導体集積回路装置。
1 1 . 請求の範囲第 1 0項において、
上記信号変化検出回路は、 上記順序回路より出力される出力信号と 1 つ前に出力された出力信号とを受けて上記乱数を形成する排他的論理回 路を含むものであることを特徴とする半導体集積回路装置。
1 2 . 請求の範囲第 1 1項において、
上記論理ゲ一ト回路は、 C M O S構成の論理ゲ一ト回路であり、上記 動作制御信号により単位回路が非動作状態にされるときに、 次段のゲ一 ト回路の Pチャネル M O S F E Tをオフ状態にさせるものであることを 特徴とする半導体集積回路装置。
1 3 . 請求の範囲第 1 1項において、
上記複数の単位回路は、 行列配置されてなり、
行列配置される各単位回路の入力部には、 第 1入力と第 2入力を有す る論理ゲート回路が設けられて、 第 1入力と第 2入力に行及び列選択信 号が供給され、 その出力により上記第 1論理回路及び第 2論理回路を構 成する論理ゲート回路を選択状態にさせる動作制御信号が形成され、 上記各単位回路の増幅回路を構成する論理ゲー卜回路の第 1の入力に は、 行方向に配置される前段からの単位回路の出力信号が伝えられるも のであり、 力、かる増幅回路は上記動作制御信号力非選択状態のときに前 段からの単位回路の出力信号を増幅して伝えるものであることを特徴と する半導体集積回路装置。
1 4 . 請求の範囲第 1 3項において、
上記単位回路を構成する M O S F E Tのゲ一ト長及びゲート幅は、 上 記信号変化検出回路又は順序回路を含む他の論理回路を構成する M〇 S F E Tのゲート長及びゲート幅よりも大きく形成されてなることを特徴 とする半導体集積回路装置。
1 5 . 請求の範囲第 1 1項において、
上記順序回路は、 同じ単位回路を複数回連続して選択するテストモー ドを備え、 かかるテストモードにおいて、 同じ単位回路から複数回出力される出 力信号のうち異なる出力を形成する単位回路の数を計数する回路を設け
、 上記異なる出力信号を形成する単位回路の数が 1以上であるときには 乱数発生回路は良品として判定してなることを特徴とする半導体集積回 路装置。
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