明 細 書
操作装置
技術分野
[0001] 本発明は、操作桿を備えた操作装置に関するものである。
背景技術
[0002] 従来、操作桿としては、 V、わゆるジョイスティックが一般的である。ジョイスティックは 、操作が容易な便利な操作部材として各種の用途に用いられている。ジョイスティック は、例えば、監視カメラシステムのシステムコントローラに備えられ、監視カメラの向き を自由に変えるために用いられる。従来のジョイスティックは、例えば、特開 2002— 4 1236号公報、第 3— 4ページ、図 1一 3に開示されている。
[0003] し力しながら、従来のジョイスティックにおいては、下記のような操作性の観点で改 良が望まれる。すなわち、操作者の手の大きさは様々であり、特に世界的に見ると、 手のサイズの差が相当に大きい。そのため、手の比較的小さい人を基準にジョイステ イツクが作られていると、手の大きい人にとっては操作が窮屈な感じになり、操作性が 損なわれる。逆に、手の大きい人を基準にジョイスティックが作られていると、手の小 さい人にとっての操作性が損なわれる。
[0004] 上記の点を考慮して、操作者の手のサイズに応じてジョイスティックの大きさも異な らせることも考えられる。しかし、複数種類のジョイスティックを用意する必要が生じ、コ スト的にも不利である。
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0005] 本発明は、上記背景の下でなされたものであり、その目的は、操作性を向上できる 操作装置を提供することにある。
課題を解決するための手段
[0006] 本発明の操作装置は、ベース部と、前記ベース部力 突き出すように設けられた操 作桿と、前記ベース部に対する前記操作桿の高さを調節する調節機構とを備える。
[0007] 以下に説明するように、本発明には他の態様が存在する。したがって、この発明の
開示は、本発明の一部の態様の提供を意図しており、ここで記述され請求される発 明の範囲を制限することは意図していない。
図面の簡単な説明
[0008] [図 1]図 1は、発明の実施の形態における操作装置の断面図
[図 2]図 2は、本発明の実施の形態における操作装置に内蔵される構成の底面図 [図 3]図 3は、本発明の実施の形態における操作装置に内蔵される構成の正面図 [図 4]図 4は、本発明の実施の形態における操作装置に内蔵される構成の平面図 [図 5]図 5は、本発明の実施の形態における操作装置に内蔵される構成の側面図 [図 6]図 6は、本発明の実施の形態における操作装置でジョイスティックが可動範囲の 略中央に位置するときの断面図
[図 7]図 7は、本発明の実施の形態における操作装置でジョイスティックが可動範囲の 上限に位置するときの断面図
符号の説明
[0009] 10 操作装置
12 ベース筐体
22 ジョイスティック
34 ベースプレート
36 取付プレート
38 ヒンジ
42 調節ボルト
48 調節ナット
発明を実施するための最良の形態
[0010] 以下に本発明の詳細な説明を述べる。ただし、以下の詳細な説明と添付の図面は 発明を限定するものではない。代わりに、発明の範囲は添付の請求の範囲により規 定される。
[0011] 本実施の形態の操作装置は、ベース部と、ベース部力 突き出すように設けられた 操作桿と、ベース部に対する操作桿の高さを調節する調節機構とを備える。
[0012] この構成によれば、操作桿の高さを調節する調節機構を備えたので、手のサイズに
合わせて操作桿の高さを調節でき、操作者の手のサイズに拘わらず操作桿の操作を しゃすくでさる。
[0013] また、本実施の形態の操作装置において、調節機構は、ベース部に対する操作桿 の高さとともに角度を調節する。
[0014] この構成により、操作桿の高さとともに角度も調節でき、操作者にとって操作しやす い高さおよび角度に操作桿の配置を設定できる。
[0015] また、本実施の形態の操作装置にお!、て、ベース部はベース筐体を有し、調節機 構は、ベース筐体内に設けられ、前後方向の傾斜角度を調整可能な取付部材を有 し、操作桿は取付部材に取り付けられている。
[0016] この構成により、ベース筐体内に設けられた取付部材の傾斜角度が調整されるの で、コンパクトで安価な構成にて、ベース筐体の高さを変えずに操作桿の高さを変え て、操作者が操作しやす ヽように操作桿の高さを調節できる。
[0017] また、本実施の形態の操作装置では、取付部材カ Sヒンジ部を有し、かつ、ヒンジ部 の後方側の高さを調整可能に設けられている。
[0018] この構成により、取付部材の奥側の高さを上下させて、操作桿の高さを好適に調節 できる。
[0019] また、本実施の形態の操作装置では、取付部材が、前後方向および左右方向の角 度を調整可能に設けられている。
[0020] この構成により、左右の傾斜角度も調整でき、操作者にとってさらに操作しやすいよ うに操作桿の配置を調節できる。
[0021] 上述したように、本実施の形態によれば、操作桿の高さを調節する調節機構を備え ることにより、手のサイズに合わせて操作桿の高さを調節でき、したがって、手のサイ ズに拘わらず操作桿の操作をしやすくできる。
[0022] 以下、本発明の実施の形態の操作装置について、図面を用いて説明する。本実施 の形態では、監視カメラのシステムコントローラに本発明が適用され、操作桿はジョイ スティックである。
[0023] 図 1は、本発明の実施の形態の操作装置を示している。図 1において、ベース筐体 12は鋼板製であり、上側筐体 14と下側筐体 16からなる分割構造を有する。ベース
筐体 12の上面 18は、後方ほど高くなる傾斜面を有する。なお、本実施の形態では、 操作者にとって手前側を「前方」、奥側を「後方」とする。
[0024] ベース筐体 12は上面 18の略中央に開口 20を有し、開口 20からはジョイスティック 22が突出している。ジョイスティック 22は、ジョイスティックブロック 24を備え、ジョイス ティックブロック 24には、上向きに突き出すようにグリップ 26が取り付けられている。そ して、グリップ 26の根本部分が蛇腹カバー 28で覆われて 、る。
[0025] グリップ 26は、握りやすいように凹凸のある形状を有する。グリップ 26の上端の後方 にはズームボタン 30が設けらており、また、グリップ 26の上面の前方にはオートフォ 一カスボタン 32が設けられて!/、る。
[0026] グリップ 26は、監視カメラにパン方向およびチルト方向へ向きを変えさせるために 用いられる。すなわち、グリップ 26を左右方向に傾けると、監視カメラがパン方向に向 きを変え、グリップ 26を前後方向に傾けると、監視カメラがチルト方向に向きを変える 。また、ズームボタン 30は、ズームの指示のために押され、オートフォーカスボタン 32 もオートフォーカスの指示のために押される。
[0027] ジョイスティックブロック 24は、円筒形状を有しており、スィッチ等が搭載された回路 基板を内蔵しており、上記のグリップ操作を検知して、グリップ操作を示す信号を生 成する。すなわち、グリップ 26が傾けられると、傾き角度が検知され、傾き角度を示す 信号が生成される。また、ズームボタン 30およびオートフォーカスボタン 32が押され たことを示す信号も、ジョイスティックブロック 24にて生成される。これら信号は、操作 装置 10からコードを介してシステムコントローラへと出力される。
[0028] 次に、ベース筐体 12の内部の構造を説明する。ベース筐体 12の内部には、鋼板 製のベースプレート 34および取付プレート 36が収容されて!、る。ベースプレート 34 は、図示のように、ベース筐体 12の底部に配置されており、ベース筐体 12に固定さ れている。取付プレート 36は、ベースプレート 34の上側に配置されており、前半部は ベースプレート 34と平行であり、後半部は傾斜している。取付プレート 36の傾斜部分 には、ジョイスティック 22のジョイスティックブロック 24が固定されている。
[0029] ベースプレート 34と取付プレート 36の前端はヒンジ 38で回動自在に結合されてお り、これにより取付プレート 36はベースプレート 34に対して角度を変えられる。ヒンジ
38では、ベースプレート 34と取付プレート 36の前端が円筒形に曲げられており、円 筒形の部分にヒンジ軸が通されて 、る。
[0030] また、図示されないが、ベースプレート 34と取付プレート 36の間はスプリングで連 結されている。スプリングの収縮力で取付プレート 36がベースプレート 34に引き寄せ られており、これにより取付プレート 36のがたつきが防止されている。
[0031] ベースプレート 34は、後端に傾斜した座部 40を有し、座部 40には調節ボルト 42が 取り付けられている。調節ボルト 42は、図示のように、頭部を下にして設けられており 、座部 40から脱落しないように、かつ、回転可能に設けられている。調節ボルト 42の 頭部は、ベース筐体 12の下面の凹部 44に設けられた開口 46から見えている。
[0032] 調節ボルト 42には、略四角形の調節ナット 48が取り付けられており、調節ナット 48 力も左右に突起 50が突き出している。一方、取付プレート 36は、後端の両側に腕部 52を有する。取付プレート 36の後端の左右の部分が下方に折り曲げられ、垂れ下が つており、この垂れ下がった部分が腕部 52に相当する。腕部 52の凹部 54に突起 50 が受け入れられており、突起 50は凹部 54内で回動自在であり、かつ、前後方向に移 動可能である。ただし、突起 50が凹部 54に嵌っていることで、調節ナット 48の回転 は阻止される。
[0033] 上記構成により、調節ボルト 42が回されたとき、調節ナット 48は、調節ボルト 42と共 に回ることなぐ調節ボルト 42の軸方向に移動する。調節ボルト 42の先端および根本 には上端プレート 56および下端プレート 58が取り付けられている。上端プレート 56 および下端プレート 58は、取付プレート 36が突き当たるように設けられており、取付 プレート 36の可動範囲を規定して!/、る。
[0034] その他の構成としては、ベース筐体 12の下面 60に凹部 62が設けられ、凹部 62に すべり止めのラバー 64が取り付けられて!/、る。
[0035] 図 2—図 5は、ベース筐体 12に内蔵される構成を各種の方向力も見た図である。
[0036] 図 2の底面図に示すように、ベースプレート 34は略長方形の形状を有する。ベース プレート 34は、 2つのフランジ 66および 2つのフランジ 68を有し、フランジ 66は、ベー スプレート 34の前方の左右に設けられており、フランジ 68は、ベースプレート 34の後 方の左右に設けられて!/、る。
[0037] 図 3は、フランジ 66およびフランジ 68の構成を別方向力も示している。図示のように 、ベースプレート 34が前方にて部分的に上方に折り曲げられ、取付プレート 36の開 口を貫通しており、この折り曲げられた部分の先端にフランジ 66が設けられている。 また、ベースプレート 34の後方が両側で上方に折り曲げられ、折り曲げられた部分に フランジ 68が設けられている。ベースプレート 34は、これらフランジ 66およびフランジ 68を用いて、 4箇所でベース筐体 12の上側筐体 14にねじ止めされ、固定される。
[0038] また、図 4の平面図に示すように、取付プレート 36は、ベースプレート 34に対応す る略長方形の形状を有する。ヒンジ部 38では、ヒンジ軸 70が取付プレート 36の中央 部分に通され、その両側でヒンジ軸 70がベースプレート 34に通されている。また、ジ ョィスティックブロック 24は円筒形であり、 3本のねじ 72で取付プレート 36に固定され ている。
[0039] また、図 4および図 5に示すように、取付プレート 36の前端では、腕部 52が取付プ レート 36の左右両側力も垂れ下がり、調節ナット 48を挟み込んでいる。そして、上述 したように、調節ナット 48の両端の突起 50が腕部 52の凹部 54に受け入れられてい る。調節ナット 48は略直方体であり、その中央を調節ボルト 42が貫通している。
[0040] 以上のように構成された操作装置 10について、その動作を説明する。以下に説明 するように、操作装置 10は、ジョイスティック 22の高さと角度を調節することができる。
[0041] 図 1は、ジョイスティック 22が調節可能範囲で最も低い位置にあるときの状態を示し ている。取付プレート 36の後端の腕部 52が、調節ボルト 42に取り付けられた下端プ レート 58に突き当たつている。この状態力も調節ボルト 42が回される。これにより、調 節ナット 48が調節ボルト 42に沿って上方に移動する。
[0042] 調節ナット 48の突起 50は、取付プレート 36の後端にある腕部 52の凹部 54に、回 動自在に、かつ、スライド可能に嵌っている。したがって、調節ナット 48の移動に伴つ て、取付プレート 36が持ち上げられ、取付プレート 36はヒンジ 38を中心に上方に回 動し、これにより取付プレート 36の前後方向の傾斜角度が増大する。
[0043] そして、取付プレート 36の傾斜角度の増大に伴い、取付プレート 36に取り付けられ たジョイスティック 22が上方に移動する。このとき、ジョイスティック 22の角度も同時に 変わる。すなわち、ジョイスティック 22が上方に行くほど、ジョイスティック 22の角度が
、前方に倒れるように変化する。
[0044] 図 6では、調節ナット 48が、上下の上端プレート 56および下端プレート 58の略中央 にあり、すなわち、可動範囲の略中央にある。したがって、ジョイスティック 22の高さお よび角度も、調節可能範囲の略中央にある。
[0045] 図 7では、調節ナット 48が、上端プレート 56に突き当たっており、ジョイスティック 22 の高さが、可動範囲の上限に達している。
[0046] 上記のように、調節ボノレト 42を回していくと、ジョイスティック 22は上昇していき、ま た、手前に傾斜していく。調節ボルト 42を逆向きに回すと、ジョイスティック 22は下降 し、かつ、後方に倒れる方向に角度が変わる。したがって、調節ボルト 42を回すこと で、操作桿が操作者にとって操作しやすい高さおよび角度になるように、ジョイスティ ック 22の配置を調節できる。
[0047] ここで、操作者にとって操作しやす 、ジョイスティック 22の位置は、例えば、下記の 通りである。操作者は、手のひらの小指側の縁が下になるようにしてベース筐体 12の 上面 18に手を置き、グリップ 26を握る。このときに、グリップ 26の上端のズームボタン 30に丁度人差し指が力かると、操作がしゃすい。このように、本実施の形態の操作装 置 10では、操作者が手をベース筐体 12に置いた状態で操作が容易になる配置が 適当である。手をベース筐体 12においているので、操作をつづけたときの操作者の 疲労も少ない。
[0048] 本実施の形態の調節機構は、ベース筐体 12の高さを変えずに、ジョイスティック 22 のグリップ 26の高さを変えられるので、手の大きい人にとっても、小さい人にとっても 、上記の適切な配置を実現できる。すなわち、ベース筐体 12に手を置いた状態でグ リップ 26が操作しやすくなるように、ジョイスティック 22の配置を調節することができる 。従来のようにパネル面とグリップの位置関係が固定される操作装置と比べて、操作 が大幅に容易になる。
[0049] 次に、上記の実施の形態の変形例を説明する。上記の実施の形態では、調節機構 1S 調節ボルトを備えた回転式の調節ボリュームタイプの機構であつたが、本発明は これに限定されない。調節機構はカムリング式でもよい。この場合、例えば、カムの作 用で取付プレートの後端の高さが調節される。
[0050] また、上述の実施の形態では、ベースプレートおよび取付プレートがヒンジで結合さ れている。しかし、ヒンジに変えて、左右の両端に高さ調節機構が備えられてもよい。 ここでも、高さ調節ボリュームが備えられてよい。このような構成により、前後方向に加 えて、左右方向の高さも調節できる。
[0051] 以上に本発明の実施の形態の操作装置を説明した。上記の実施の形態では、取 付プレート 36およびジョイスティック 22が本発明の取付部材および操作桿に相当し ている。また、ベース筐体 12が本発明のベース部を構成している。したがって、上記 の実施の形態によれば、操作桿の高さを調節する調節機構を備えたので、操作者の 手のサイズに合わせて操作桿の高さを調節でき、手のサイズに拘わらず操作桿の操 作をしやすくできる。
[0052] また、本実施の形態によれば、操作桿の高さとともに角度も調節でき、操作者にとつ て操作しやすい高さおよび角度に操作桿の配置を設定できる。
[0053] また、本実施の形態によれば、ベース筐体 12内に設けられた取付部材の傾斜角度 が調整される。ベース筐体 12内に調節機構を備えることができ、コンパクトな構成で 調節機構を実現できる。また、傾斜角度の調整は上記のように比較的簡単な構成で 実現される。したがって、コンパクトで安価な構成にて、ベース筐体 12の高さを変え ずに操作桿の高さを変えて、操作者が操作しやす ヽように操作桿の高さを調節でき る。
[0054] また、本実施の形態によれば、取付部材の奥側の高さを上下させて、操作桿の高さ を好適に調節できる。
[0055] また、本実施の形態によれば、左右の傾斜角度も調整可能に操作装置を構成する ことで、操作者にとってさらに操作しやすいように操作桿の配置を調節することも可能 になる。
[0056] 以上に現時点で考えられる本発明の好適な実施の形態を説明した力 本実施の形 態に対して多様な変形が可能なことが理解され、そして、本発明の真実の精神と範 囲内にあるそのようなすべての変形を添付の請求の範囲が含むことが意図されてい る。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明にかかる操作装置は、操作者の手の大小に拘わらず操作を 容易にでき、操作性を向上できるという効果を有し、監視カメラシステム等の操作装 置として有用である。