明 細 書
ナビゲーシヨンマップ表示方法及びナビゲーシヨンマップ表示システム 技術分野
[0001] 本発明は、ウェブブラウザで閲覧可能なウェブページを効率的に検索するための ナビゲーシヨンマップを表示する技術に関し、特に、ウェブページ間の関係をツリー 構造で表し、かつマーケティングデータとユーザ入力に応じて変化するナビゲーショ ンマップを表示する技術に関する。
^景技術
[0002] 従来、ウェブページを検索する場合は、ウェブブラウザ(以下、単にブラウザという) に表示される検索エンジンを用いるのが一般的である。この検索エンジンによるゥ工 ブページの検索方式には、主にキーワード検索方式と、ディレクトリ検索方式がある。
[0003] ディレクトリ検索方式に関連する技術としては、ユーザが目的とするウェブページを 検索しやすくするため、ウェブページ間の関係をツリー構造で表した目次を生成し、 ウェブページを本の形に整形する技術がある(例えば、特許文献 1、特許文献 2参照
) o
[0004] ツリー構造の目次は、章や節等の見出し毎にウェブページがまとめられているため 、有効な検索手段となる。しかし、このようなツリー構造の目次には以下に掲げる問題 があった。
[0005] 特許文献 1 :特開平 9一 282218号公報
特許文献 2:特開 2000 - 250908号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0006] 従来のツリー構造の目次は、予め目次作成者によって決められたウェブページ間 の関係を表したに過ぎず、いつ、誰が見ても同じ目次がブラウザに表示される。
[0007] 従って、キーワード検索方式と異なりユーザの検索自由度は低ぐ特に、 目次作成 者のツリー構造作成意図と、ユーザの検索意図が合致しないような場合には、かえつ て検索に時間がかかる場合もあった。
[0008] 更に、ユーザは予め決められたツリー構造に従って、 目的とするウェブページを見 つけるだけであり、そのような目次は時間の経過とともに陳腐化しがちであり、検索の 面白みに欠けるものであつた。
[0009] そこで本発明者は上記問題点に鑑み、複数のウェブページ間の関係を、ツリー構 造のナビゲーシヨンマップとしてブラウザに表示し、ユーザの入力と、ウェブページへ のアクセス数等のマーケティングデータとに応じて逐次変化するナビゲーシヨンマツ プを生成、表示する方法及びシステムを発明した。
[0010] 請求項 1の発明は、
複数のウェブページ間の関係を、ツリー構造のノードとブランチとしてブラウザに表示 するナビゲーシヨンマップ表示方法において、ウェブページへのアクセス数等のマー ケティングデータと、ユーザの制御入力に基づいて、前記ブランチ及び/又はノード の形態を変化させるナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0011] 請求項 8の発明は、
複数のウェブページ間の関係を、ツリー構造のノードとブランチとしてブラウザに表示 するナビゲーシヨンマップ表示システムにおレ、て、ウェブページへのアクセス数等の マーケティングデータを取得し、更新するマーケティングデータ更新手段と、前記マ ーケティングデータと、ユーザの制御入力に基づいて、前記ブランチ及び/又はノー ドの形態を変化させたナビゲーシヨンマップを生成するナビゲーシヨンマップ生成手 段とを有するナビゲーシヨンマップ表示システムである。
[0012] 請求項 1及び請求項 8の発明により、マーケティングデータとユーザの制御入力に 基づいて逐次変化するナビゲーシヨンマップが表示されるので、ユーザはナビゲーシ ヨンマップをカスタマイズすることが出来、楽しみながらウェブページを検索することが 出来、ツリー構造の陳腐化が防止される。
[0013] 請求項 2の発明は、
前記マーケティングデータは、前記一のノードからブランチを介して接続された他の ノードへのアクセス遷移数であり、前記アクセス遷移数に基づいて、前記ブランチの 形態を変化させるナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0014] 請求項 9の発明は、
前記マーケティングデータ更新手段は、前記一のノードからブランチを介して接続さ れた他のノードへのアクセス遷移数を表すアクセス遷移データを生成するアクセス遷 移データ生成手段を有し、前記ナビゲーシヨンマップ生成手段は、前記アクセス遷移 データに基づレ、て、前記ブランチの形態を変化させるナビゲーシヨンマップ表示シス テムである。
[0015] 請求項 2及び請求項 9の発明により、ユーザは他のユーザがウェブページを検索す るのにどのようなアクセスを行つたかを一目瞭然に把握することが出来、ウェブページ 検索の参考とすることが出来る。
[0016] 請求項 3の発明は、
前記マーケティングデータは、前記ノードへのアクセス数であり、前記アクセス数に基 づいて、当該ノードの形態を変化させるナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0017] 請求項 10の発明は、
前記マーケティングデータ更新手段は、前記ノードへのアクセス数を表す人気度デ ータを生成する人気度データ生成手段を有し、前記ナビゲーシヨンマップ生成手段 は、前記人気度データに基づいて、当該ノードの形態を変化させるナビゲーシヨンマ ップ表示システムである。
[0018] 請求項 3及び請求項 10の発明により、ユーザは他のユーザがどのノードにアクセス したかを一目瞭然に把握することが出来、ウェブページ検索の参考とすることが出来 る。
[0019] 請求項 4の発明は、
前記マーケティングデータに基づいて、前記ノード間に新たなブランチを生成し、又 は、既存のブランチを削除するナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0020] 請求項 11の発明は、
前記マーケティングデータに基づいて、前記ノード間に新たなブランチを生成し、 又は、既存のブランチを削除するブランチ生成'削除手段を有するナビゲーシヨンマ ップ表示システムである。
[0021] 請求項 4及び請求項 11の発明により、マーケティングデータを、ブランチの接続有 無に反映させることで、多くのユーザにとっては検索の際の手助けとなり得ないような
不要なブランチは削除され、有効かつ妥当性のあるブランチが生き残り又は新たに 生成されるので、最初のツリー構造の生成が妥当なものでなかったとしても自動的に 修正され、多くのユーザにとってより検索しやすく望ましい方向に進化していくことに なる。
[0022] 請求項 5の発明は、
前記制御入力は、キーワード入力であり、前記キーワードと関連があるノードを検索し 、検索されたノードを親ノードとしてナビゲーシヨンマップを表示するナビゲーシヨンマ ップ表示方法である。
[0023] 請求項 12の発明は、
前記ナビゲーシヨンマップ生成手段は、ユーザから制御入力されたキーワードと関連 力あるノードを検索する検索手段と、前記検索されたノードを親ノードとして決定する 親ノード決定手段と、前記親ノードと接続される子ノード及びブランチ及びこれらの形 態を決定する子ノード 'ブランチ決定手段とを有するナビゲーシヨンマップ表示システ ムである。
[0024] 請求項 5及び請求項 12の発明により、従来のツリー構造のナビゲーシヨンマップに キーワード検索を取り入れ、検索の効率化が図られる。
[0025] 請求項 6の発明は、
前記検索されたノードが複数ある場合は、前記マーケティングデータに基づいて選 択された一のノードが親ノードとなるナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0026] 請求項 13の発明は、
前記親ノード決定手段は、前記検索手段で検索されたノードが複数ある場合は、前 記マーケティングデータに基づいて選択された一のノードを親ノードとして決定する ナビゲーシヨンマップ表示システムである。
[0027] 請求項 6及び請求項 13の発明により、キーワードとマーケティングデータの両方に 基づいて親ノードが決定されるので、ユーザが最も希望とすると思われるゥヱブベー ジに素早くたどり着くことが可能となる。
[0028] 請求項 7の発明は、
前記制御入力は、ナビゲーシヨンマップに表示されているノードのうち、一のノードを
指定するノード指定入力であり、前記ノード指定入力に基づいて、親ノード、子ノード 、ブランチを決定し、ナビゲーシヨンマップを表示するナビゲーシヨンマップ表示方法 である。
[0029] 請求項 14の発明は、
前記ナビゲーシヨンマップ生成手段は、ユーザから制御入力されたノード指定に基 づいて、親ノードを決定する親ノード決定手段と、前記親ノードと接続される子ノード 及びブランチ及びこれらの形態を決定する子ノード 'ブランチ決定手段とを有するナ ピゲーシヨンマップ表示システムである。
[0030] 請求項 7及び請求項 14の発明により、ユーザの入力に応じて自由にノードを変更 することが出来るので、検索の効率化が図られる。
[0031] 請求項 15の発明は、
ウェブページ等の複数の情報間の関係を、ツリー構造のノードとブランチとして表示 するナビゲーシヨンマップ表示方法において、前記情報へのアクセス数等のマーケ ティングデータに基づいて、前記ノード及び/又はブランチの形態が決められるナビ ゲーシヨンマップ表示方法である。
[0032] 請求項 17の発明は、
ウェブページ等の複数の情報間の関係を、ツリー構造のノードとブランチとして表示 するナビゲーシヨンマップ表示方法において、前記情報へのアクセス数等のマーケ ティングデータに基づいて、前記ノード及び/又はブランチの形態を逐次変化させる ナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0033] 請求項 21の発明は、
ウェブページ等の複数の情報間の関係を、ツリー構造のノードとブランチとして表示 するナビゲーシヨンマップ表示システムにおレ、て、前記情報へのアクセス数等のマー
ゲーシヨンマップを生成するナビゲーシヨンマップ生成手段とを有するナビゲーシヨン マップ表示システムである。
[0034] 請求項 15、請求項 17、請求項 21の発明により、マーケティングデータに基づいて
逐次変化するナビゲーシヨンマップが表示されるので、ツリー構造の陳腐化が防止さ れ、ユーザにとっては情報の検索効率が上がる。
[0035] 請求項 16の発明は、前記ノード及び/又はブランチの形態は、更に、ユーザの制 御入力に基づいて決められるナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0036] 請求項 18の発明は、
前記ノード及び/又はブランチの形態は、更に、ユーザの制御入力に基づいて決め られる請求項 17に記載のナビゲーシヨンマップ表示方法である。
[0037] 請求項 22の発明は、
前記ナビゲーシヨンマップ生成手段は、更に、ユーザの制御入力に基づいて、前記 ナビゲーシヨンマップを生成するナビゲーシヨンマップ表示システムである。
[0038] 請求項 16、請求項 18、請求項 22の発明により、更に、ユーザの制御入力に基づ いて、逐次変化するナビゲーシヨンマップが表示されるので、ユーザはナビゲーショ ンマップを個々にカスタマイズすることが出来、情報の検索効率がより上がる。
[0039] 請求項 19の発明は、
任意のノード間の関連性が低い場合には、前記ノード間のブランチを削除するナビ ゲーシヨンマップ表示方法である。
[0040] 請求項 20の発明は、
任意のノード間の関連性が高い場合には、前記ノード間にブランチを生成するナビ ゲーシヨンマップ表示方法である。
[0041] 請求項 23の発明は、
任意のノード間の関連性が低い場合には、前記ノード間のブランチを削除するブラン チ削除手段を有するナビゲーシヨンマップ表示システムである。
[0042] 請求項 24の発明は、
任意のノード間の関連性が高い場合には、前記ノード間にブランチを生成するブラン チ生成手段を有するナビゲーシヨンマップ表示システムである。
[0043] 請求項 19、請求項 20、請求項 23、請求項 24の発明によれば、マーケティングデ ータを、ブランチの接続有無に反映させることで、多くのユーザにとっては検索の際 の手助けとなり得ないような不要なブランチは削除され、有効かつ妥当性のあるブラ
ンチが生き残り又は生成されるので、最初のツリー構造の生成が妥当なものでなかつ たとしても自動的に修正され、多くのユーザにとってより情報を検索しやすく望ましレヽ 方向に進化していき、情報の検索効率がより上がる。
発明の効果
[0044] 以上、詳細に説明したように、本発明にかかるナビゲーシヨンマップ表示方法及び ナビゲーシヨンマップ表示システムによれば、時々刻々と更新されるマーケティングデ ータと、ユーザの制御入力に基づいて、ツリー構造そのものや、ノード、ブランチの形 態が変化することになり、見るたびにナビゲーシヨンマップは変化するので、ユーザは ナビゲーシヨンマップをカスタマイズすることが出来、楽しみながらウェブページを検 索することが出来、ツリー構造の陳腐化が防止される。
[0045] 更に、ユーザのアクセスログに基づいた人気度や遷移データを、ノードやブランチ の接続、形態に反映させることで、多くのユーザにとっては検索の際の手助けとなり 得ないような不要なブランチは削除され、有効かつ妥当性のあるブランチが生き残り 又は新たに生成されるので、ユーザが関連性の高いウェブページをたどることが容易 となり、ツリー構造は、多くのユーザにとって、より検索しやすく望ましい方向に進化し ていくことになる。
発明を実施する為の最良の形態
[0046] 以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明す る。図 1、図 2、図 3は、本発明に力かるナビゲーシヨンマップ表示システム 1及びナビ ゲーシヨンマップ表示方法の一実施例を示している。
[0047] 図 1は、ナビゲーシヨンマップ表示システム 1の構成のうち、ナビゲーシヨンマップを 表示する前段階として、ナビゲーシヨンマップの生成に必要な構成手段を表した図で める。
[0048] 図 1のナビゲーシヨンマップ表示システム laには、ウェブページデータベース 11、ゥ エブページ情報入力手段 12、シソーラスデータベース 13、キーワードインデックスデ ータ生成手段 14、キーワードインデックスデータベース 15、ツリー構造データ生成手 段 16、ツリー構造データベース 17が含まれている。
[0049] ウェブページデータベース 11には、ユーザが検索目的とする複数のウェブページ
のデータと、そのウェブページの識別情報(URL、タイトノレ、 日付、ページ番号等)が 格納されている。各ウェブページデータは、例えば、 JPEG形式等の画像ファイルや テキストファイルであり、ユーザ端末が有するウェブブラウザ(以下、ブラウザという)に 表示される時には、 HTML形式、 XML形式等のブラウザに表示可能な形式に変換 される。
[0050] ウェブページ情報入力手段 12は、ゥヱブページデータベース 11に格納されている ウェブページの情報を入力する手段であり、見出し入力手段 121、シソーラス語変換 手段 122、キーワード入力手段 123とを含む。
[0051] 見出し入力手段 121は、入力対象となるウェブページに適当な見出しを入力する 手段である。見出しは、ウェブページ間の関係を表すツリー構造のノードとして、ナビ ゲーシヨンマップ中に表示される。例えば、見出し入力手段 121で、大見出し、中見 出し、小見出しの 3種類の見出しが入力された場合には、これら見出しがノードとなり 、大見出しと中見出し、中見出しと小見出しの間が、それぞれツリー構造のブランチ を介して接続される。尚、ウェブページの識別情報もノードの 1つとみなされ、小見出 しとウェブページの識別情報との間もブランチを介して接続される。
[0052] 入力される見出しの種類、数は問わず、ウェブページによって見出しの数が異なつ ても構わないが、一般的には、見出しの数は統一され、大見出しが最も概念が広ぐ 包括的であり、見出しが下位になるにつれ、範囲が限定され個別具体的になる。
[0053] シソーラス語変換手段 122は、シソーラスデータベース 13を参照して、入力された 見出しをシソーラス語に統一する手段である。これは、同じ意味を指す語であっても 複数種類の表現語が存在し、それによつてそれぞれが全く異なる意味を指す語であ ると認識されることを防止し、正しいツリー構造データを生成するためである。
[0054] 例えば、あるウェブページの見出しとして、見出し入力手段 121で「パソコン」と入力 された場合、「パソコン」は「コンピュータ」と同義であるため、いずれかの語に統一変 換される。又、見出しとして「アニメーション」又は「アニメ」と入力された場合にも同様 に、いずれかの語に統一変換されるようにする。シソーラスデータベース 13は、このよ うに、異なる表現の複数の同義語を集めて格納しているデータベースである。
[0055] 尚、見出し入力手段 121での見出し入力時に、例えば、予め決められた見出しの
中から一の見出しを選択できるようになつている場合には、シソーラス語変換手段 12 2は不要である。又、見出し入力手段 121で、必ずしもシソーラス語を入力する必要 はなぐ例えば、毎年定期的に発行されるようなカタログのページをウェブページとす る場合には、そのカタログのタイトルや発行年月が見出しとなってもよい。
[0056] キーワード入力手段 123は、入力された見出し以外の語で、そのウェブページの特 徴を表すキーワードを入力する手段である。一般に、見出しは万人が理解することが 出来るようなシソーラス語で構成される力 キーワードは、キーワード検索を行うため に必須であり、見出しとして使用された語以外の語であることが望ましい。例えば、ゥ エブページの内容が映画に関するものである場合には、その映画のタイトルがキーヮ ードとなりうる。キーワード入力手段 123では、 1ウェブページにつき、少なくとも 1以 上のキーワードを入力する。
[0057] キーワードインデックスデータ生成手段 14は、ウェブページ情報入力手段 12で入 力された見出しとキーワードに基づいて、キーワードインデックスデータを生成する手 段である。ここでは、キーワードのみならず見出しも、そのウェブページの検索用キー ワードとする。キーワードインデックスデータは、後述する検索手段 221で、ノードをキ 一ワード検索する際に用いられる。
[0058] キーワードインデックスデータの形態は問わないが、ウェブページの識別情報毎に 、見出し及びキーワードを紐付けしたデータでもよいし、見出し又はキーワード毎に、 その見出し若しくはキーワードを有する見出し若しくはウェブページの識別情報を紐 付けしたデータでもよい。
[0059] ツリー構造データ生成手段 16は、見出し入力手段 121で入力された見出しに基づ いて、ツリー構造を記述したデータを生成する手段である。ツリー構造データの一例 を図 6に示す。図 6は、左端から順に、ルート、大見出し、中見出し、小見出しがブラ ンチを介して接続され、小見出しには、検索目的であるウェブページの識別情報が ブランチを介して接続されてレ、る。
[0060] 前述したように、各見出し及びウェブページの識別情報はノードとなり、各見出し間 はブランチを介して接続される。このツリー構造データは、ナビゲーシヨンマップとして ブラウザにグラフィック表示されるのに利用される。ツリー構造の採用により、ウェブぺ
ージ間の関係が一目瞭然に示される。
[0061] キーワードインデックスデータ生成手段 14で生成されたキーワードインデックスデー タは、キーワードインデックスデータベース 15に格納され、ツリー構造データ生成手 段 16で生成されたツリー構造データは、ツリー構造データベース 17に格納される。こ こでは、ウェブページデータベース 11に格納されてレ、る全てのウェブページにっレヽ てのキーワードインデックスデータ、ツリー構造データが格納される。
[0062] 図 2は、図 1のウェブページデータベース 11、キーワードインデックスデータベース
15、ツリー構造データベース 17とを含むナビゲーシヨンマップ表示システム lbと、こ のシステムとネットワーク 4を介して接続されるユーザ端末 3の構成を示している。
[0063] 図 2のナビゲーシヨンマップ表示システム lbは、図 1に示したデータベースの他、マ ーケティングデータベース 21、ナビゲーシヨンマップ生成手段 22、ナビゲーシヨンマ ップ表示データ送信手段 23、マーケティングデータ更新手段 24、ウェブページ送信 手段 25とを有する。又、ユーザ端末 3は、制御入力手段 31、 URL送信手段 32、表 示手段 33とを有する。
[0064] マーケティングデータベース 21は、マーケティングデータを格納するデータベース である。マーケティングデータとは、ナビゲーシヨンマップとして表示されるツリー構造 のノード(見出し入力手段 121で入力された見出し及びウェブページの識別情報)に 対するユーザからのアクセス数や、ノード間のアクセス遷移情報、及びこれらに基づく ノードの人気度やランクである。
[0065] ナビゲーシヨンマップ生成手段 22は、ユーザ端末 3の制御入力手段 31からの入力 情報、ツリー構造データベース 17に格納されているツリー構造データ、マーケティン グデータベース 21に格納されているマーケティングデータとに基づいて、ナビゲーシ ヨンマップを生成する手段であり、検索手段 221、親ノード決定手段 222、子ノード '· ブランチ決定手段 223を有する。
[0066] 検索手段 221は、ユーザ端末 3の制御入力手段 31に含まれるキーワード入力手段
311からキーワードを受信し、受信したキーワードがキーワードインデックスデータべ ース 15のキーワードインデックスデータに含まれるかどうか検索する手段である。
[0067] 親ノード決定手段 222は、ユーザ端末 3からキーワードを受信した時には、検索手
段 221での検索結果に基づいて、そのキーワードを有するノードを親ノードとして決 定する手段である。尚、複数のノードが検索された場合には、例えば、アクセス数等 のマーケティングデータに応じて優先順位を付けて親ノードを決定することが出来る
[0068] 又、親ノード決定手段 222は、制御入力手段 31のノード指定入力手段 312からノ ード指定を受信した時には、その指定に基づいて親ノードを決定する手段である。ど のノードを親ノードとするかによつて、ナビゲーシヨンマップの表示のされ方が変わつ てくる。
[0069] ノード指定には、親ノードにしたレゾードを指定する方法と、現時点での子ノードを 指定し子ノードよりも下位の子ノードの更なるツリー構造をナビゲーシヨンマップとして 表示する方法がある。尚、後者のように子ノードを指定した場合には、親ノードは現状 通りで変更されない。ノード指定は、一般的にはマウスやキーボード等の入力手段に よりクリック、選択することにより行われる。
[0070] 子ノード 'ブランチ決定手段 223は、ツリー構造データベース 17のツリー構造デー タに基づいて、指定された親ノードに対する子ノードとブランチを決定し、又は、指定 された子ノードの下位の子ノードとブランチを決定する手段である。更には、決定され た子ノードとブランチの形態(色、形、大きさ、太さ等)をマーケティングデータベース 21のマーケティングデータに基づいて決定する。
[0071] ナビゲーシヨンマップ表示データ送信手段 23は、ナビゲーシヨンマップ表示データ をネットワーク 4を介してユーザ端末 3に送信し、このデータに基づいてユーザ端末 3 の表示手段 33のブラウザにナビゲーシヨンマップを表示又は更新する手段である。 ナビゲーシヨンマップ表示データは、先に決定された親ノード、子ノード、ブランチと、 それら形態に関する情報を記述したものである。
[0072] 尚、ノード指定入力手段 312には、ノードを指定する他、ブラウザに表示されるノー ドの位置や形態をユーザの好みで変化させるような入力も含まれ、このような指定入 力も、ナビゲーシヨンマップ表示データの生成に反映される。
[0073] ウェブページ送信手段 25は、ユーザ端末 3の URL送信手段 32から、ユーザの検 索目的であるウェブページの URLを受信し、ウェブページデータベース 11からその
URLを有するウェブページをユーザ端末 3に送信する手段である。ユーザ端末 3に 送信されたウェブページは、表示手段 33のブラウザに表示される。
[0074] 尚、ウェブページの識別情報もノードの 1態様であるので、 URL送信手段 32が、制 御入力手段 31のノード指定入力手段 312に含まれていてもよい。制御入力手段 31 、 URL送信手段 32はいずれも、一般的なブラウザが有する機能としてユーザ端末 3 に提供される。
[0075] マーケティングデータ更新手段 24は、ユーザ端末 3へのナビゲーシヨンマップ表示 データ送信結果及びウェブページ送信結果に基づいて、マーケティングデータべ一 ス 21に格納されているマーケティングデータを更新し、更に、更新されたマーケティ ングデータに基づいてツリー構造データベース 17のツリー構造データを更新する手 段である。
[0076] マーケティングデータ更新手段 24の構成の一例を図 3に示す。マーケティングデー タ更新手段 24は、アクセスログ入力手段 241、人気度データ生成手段 242、アクセス 遷移データ生成手段 243、ブランチ生成 ·削除手段 244とを有する。
[0077] アクセスログ入力手段 241は、ユーザからのアクセスログを取得し入力する手段で ある。アクセスログは、一般的にクッキー情報等を利用して得られる力 ユーザ端末 3 の識別情報(IPアドレス、ユーザ名、ポート番号等)、アクセス日時、アクセスしたノー ド(見出し又はウェブページ)を含む。尚、ナビゲーシヨンマップ表示システム lbがウイ ンドウ形式の OSを有するサーバコンピュータであれば、これらの情報は、ログフアイ ルとして自動的に記録可能である。
[0078] アクセスログは、図 3に示されるように、ナビゲーシヨンマップ表示データ送信手段 2 3からユーザ端末 3にナビゲーシヨンマップ表示データを送信した時や、ウェブぺー ジ送信手段 25からユーザ端末 3にウェブページを送信した時に、ユーザからノードに 対するアクセスがあったものとして記録される。
[0079] 又は、ユーザ端末 3の制御入力手段 31からのノード指定入力や、キーワード入力 に関する情報が、ナビゲーシヨンマップ表示システム lbに送信された時や、 URL送 信手段 32からウェブページの URLが送信された時にアクセスログが記録されてもよ レ、。
[0080] 人気度データ生成手段 242は、入力されたアクセスログを分析し、ノードのアクセス 数に応じた人気度データを生成し、マーケティングデータベース 21に格納する手段 である。ノードの人気度データに応じて、例えば、ナビゲーシヨンマップに表示される 当該ノードの形を大きくしたり、小さくしたりすることが出来る。
[0081] アクセス遷移データ生成手段 243は、入力されたアクセスログを分析し、ノード間の 遷移数に応じたアクセス遷移データを生成し、マーケティングデータベース 21に格 納する手段である。特定ユーザ端末が、どのノード力 、どのノードに遷移した力、を把 握するためには、先に得られたアクセスログやユーザ端末のクッキー情報に基づいて 、そのユーザ端末がアクセスしたノードのうち、最も時間的に近いその他のノードを探 し出す必要がある。ノード間のアクセス遷移データに応じて、例えば、当該ノードを接 続する既存のブランチの太さを太くしたり、細くすることが出来る。
[0082] ブランチ生成'削除手段 244は、生成されたアクセス遷移データに基づいて、新た にノード間のブランチを生成したり、又は、既存のブランチを削除する手段である。ブ ランチの生成、削除は、ツリー構造データベース 17のツリー構造データに反映される 。つまり、新たなツリー構造データが生成され、それに基づいて、ナビゲーシヨンマツ プが表示されることになる。
[0083] 例えば、あるノード間のアクセス遷移数が規定数よりも少ない場合には、その間の ブランチ接続には意味がなレ、、つまりノード間の関連性が低いものとして、ブランチを 削除する。又、現状ブランチ接続されていないようなノード間のアクセス遷移数が規 定数よりも多い場合には、そのノード間の関連性が高いものであるとして、新たにブラ ンチが生成され、ノード間の接続を行うよう、ツリー構造データへの反映が行われる。 新たなブランチが生成されることで、ユーザが関連性の高いウェブページをたどること が容易となる。
[0084] このように、時々刻々と更新されるマーケティングデータと、ユーザからの制御入力 に基づいて、ツリー構造や、ノード、ブランチの形態が変化することになり、見るたび にナビゲーシヨンマップは変化するので、ユーザはナビゲーシヨンマップをカスタマィ ズすることが出来、楽しみながらウェブページを検索することが出来、ツリー構造の陳 腐化が防止される。
[0085] 更に、ユーザのアクセスログに基づいた人気度や遷移データを、ノードやブランチ の接続、形態に反映させることで、多くのユーザにとっては検索の際の手助けとなり 得ないような不要なブランチは削除され、有効かつ妥当性のあるブランチが生き残り 又は新たに生成されるので、最初のツリー構造の生成が妥当なものでなかったとして も自動的に修正され、多くのユーザにとってより検索しやすく望ましい方向に進化し ていくことになる。
実施例
[0086] 以下、本発明の具体的実施例について、詳細に説明する。図 4のフローチャートは 、ナビゲーシヨンマップ表示データを生成する前段階として、ツリー構造データ及び キーワードインデックスデータを生成する手順を示している。
[0087] ナビゲーシヨンマップ表示システム 1は、ウェブページデータベース 11に格納され ているウェブページから一を選択する(S410)。
[0088] 選択されたウェブページに関するウェブページ情報を入力する。ウェブページ情報 には、見出し、キーワードがあり、まず、見出し入力手段 121で見出しを入力する(S4 20)。図 7は、ネットワーク 4を介したオンラインショッピング用の電子カタログの中から 、商品「パジャマ」についてのウェブページに関するウェブページ情報を入力するた めの画面の一例である。この場合、例えば、図 7のウェブページ情報入力画面 Aに示 されるように、まず、ウェブページ識別情報入力欄に、そのウェブページのタイトル、 日付、 URL等が入力され、大見出しに「雑貨 2003春夏号」、中見出しに「ベッドルー ム」、小見出しに「パジャマ」と入力される。
[0089] 入力された見出しがシソーラス語に統一されているかどうかを確認するために、シソ 一ラスデータベース 13内のシソーラス語との比較を行う(S430)。例えば、図 7のゥヱ ブページ情報入力画面 Aの中見出しの欄に入力された「ベッドルーム」が、「寝室」と 同義語である場合には、いずれかの語に統一変換される。図 7の入力画面上のシソ 一ラス比較ボタンをクリックすれば、シソーラス語変換手段 122による変換が行われる
[0090] 見出しの入力が終了したら、 1以上のキーワードを入力する(S440)。図 7のウェブ ページ情報入力画面 Aには、キーワード入力欄が設けられており、そのウェブページ
を特徴付けるキーワードで、出来るだけ、見出しとして設定されていない固有名詞等 、例えば、商品の品番、名称、メーカー名、値段等が入力される。図 7のキーワード入 力欄には、商品「パジャマ」に対するキーワードとして、そのパジャマの特徴を表す「 先染めチェック」、「着回し」、「半袖」、そのパジャマの値段を表す「3800円」が入力さ れる。
[0091] 見出しとキーワードと入力完了後、図 7のウェブページ情報入力画面 A上の登録ボ タンをクリックすれば、これら入力された見出し、キーワードに基づいて、キーワードィ ンデッタスデータが生成される(S450)。キーワードインデックスデータの形態は問わ ないが、図 8では、見出し又はキーワードが 50音順に並べられ、各見出し又はキーヮ ードを有する見出し又はウェブページの識別情報が紐付けされたキーワードインデッ タスデータ Bの一例を示している。尚、図 8のキーワードインデックスデータ Bは、図 7 のウェブページ情報入力画面 Aを用いて、複数のウェブページについての見出しや キーワードを入力後、生成された結果である。
[0092] 図 8のキーワードインデックスデータ Bは、あ行、か行、は行の見出し又はキーワード について生成された一例である。例えば、図 7のウェブページ情報入力画面 Aで入 力したキーワード「半袖」は、は行の見出し'キーワード欄に記載され、ウェブページ の識別情報(「雑貨 2003春夏 124頁」)が紐付けられてレ、る。
[0093] 又、図 7のウェブページ情報入力画面 Aで入力した見出し「ベッドルーム」、「パジャ マ」についても、は行の見出し'キーワード欄に記載され、ウェブページの識別情報が 紐付けられている。又、「ベッドルーム」には、ベッドルームの下位ノードに相当する小 見出しである「パジャマ」や「ふとん」等に加え、「ベッドルーム」の見出しを有する全て のウェブページの識別情報が紐付けられる。
[0094] このように、上位の見出しになるほど、紐付けられる見出しやウェブページの数は増 えるため、キーワードインデックスデータには、直接ブランチで接続される見出しゃゥ エブページの識別情報のみを記述するようにしてもよレ、。又、見出しやキーワードを 5 0音順に並べる方法ではなぐ個々の見出しやウェブページの識別情報が有する見 出しやキーワードを紐付ける方法で、キーワードインデックスデータを生成してもよレヽ
[0095] 生成されたキーワードインデックスデータは、キーワードインデックスデータベース 1 5に格納される(S460)。
[0096] 入力された見出しに基づいて、ツリー構造データが生成される(S470)。ツリー構造 データは、図 6に示したように、ルート、大見出し、中見出し、小見出し、ウェブページ の識別情報をノードとし、各ノード間をブランチを介して接続したツリー構造を記述し たデータである。尚、図 6のツリー構造データは、図 7のウェブページ情報入力画面 A を用いて、複数のウェブページについての見出しやキーワードを入力後、ツリー構造 が記述された結果である。ツリー構造データは、ツリー構造データベース 17に格納さ れる(S480)。
[0097] ウェブページデータベース 11に格納されている全てのウェブページについて、 S4 20力、ら S480に示した処理を行レ、(S490)、 J噴次、キーワードインデックスデータべ一 ス 15及びツリー構造データベース 17にデータが蓄積される。
[0098] 図 5のフローチャートは、図 4のフローチャートの手順が完了したことを前提として、 マーケティングデータとユーザからの制御入力に応じて、ナビゲーシヨンマップを生 成、表示する手順を示している。
[0099] 尚、更にこの前提として、ユーザ端末 3は、ナビゲーシヨンマップ表示システム 1とネ ットワーク 4を介して接続されており、図 2に示したような制御入力手段 31、 URL送信 手段 32、表示手段 33を少なくとも有するブラウザを備えているものとし、ナビゲーショ ンマップ表示システム 1のマーケティングデータベース 21には、所定のマーケティン グデータが蓄積されているものとする。
[0100] ユーザ端末 3は、ナビゲーシヨンマップ表示システム 1に対して、ナビゲーシヨンマツ プの表示要求を行う(S510)。例えば、ユーザ端末 3の URL送信手段 32から、ナビ ゲーシヨンマップ表示システム 1の URLを指定し、送信する。これは、インターネットを 介して特定のウェブページにアクセスする時と同じ要領である。
[0101] ナビゲーシヨンマップ表示システム 1は、まずはデフォルトのナビゲーシヨンマップ表 示データをユーザ端末 3に送信する(S520)。ユーザ端末 3の表示手段 33に表示さ れるデフォルトのナビゲーシヨンマップの一例を図 9に示す。尚、以降に示すナビゲ ーシヨンマップでは、楕円形又は四角形の囲みがノードであり、ノードを接続する直
線がブランチである。又、二重線で囲まれたノードが親ノードを示すものであるとする
[0102] 図 9のデフォルトナビゲーシヨンマップは、ルートが、親ノードとし、大見出しに相当 するノード力 親ノードとブランチ接続された子ノードとして、表示されているが、この 他の形態であってもよい。例えば、ユーザ端末 3が最後にナビゲーシヨンマップ表示 システム 1にアクセスした際に表示させたナビゲーシヨンマップがデフォルトナビグー シヨンマップとなってもよレ、。
[0103] 又、図 9のノードとブランチ力 既にマーケティングデータに基づいた形態となって 表示されていてもよレ、。図 10のデフォルトナビゲーシヨンマップは、マーケティングデ ータのうち人気度データに応じて、各ノードの大きさが既に変えられている。図 10の ナビゲーシヨンマップから、人気のあるノードが一目瞭然に判断され、ユーザがウェブ ページを検索する際の手助けとなる。
[0104] ナビゲーシヨンマップ表示システム 1は、ユーザ端末 3からの制御入力又は URL送 信を待つ(S530)。ここで、ユーザ端末 3から制御入力を受信した場合、それがキー ワード入力か、ノード指定入力かどうかを判断する(S540)。
[0105] 制御入力が、キーワード入力である場合、検索手段 221は、受信したキーワードが キーワードインデックスデータに含まれるかどうかを検索する(S550)。例えば、「半袖 」というキーワードが入力された場合には、図 8のキーワードインデックスデータ Bから「 2003雑貨春夏 124頁」という識別情報を有するウェブページが検索され、このウェブ ページの識別情報からなるノード力 S、次にナビゲーシヨンマップが表示される時の親 ノードとなる(S560)。ツリー構造のナビゲーシヨンマップにキーワード検索を採用し たことにより、素早くウェブページを探すことが可能となるので検索効率が上がる。
[0106] 親ノード決定手段 222は、受信したキーワードを有するノードが複数検索された場 合には、これらのノードに関するマーケティングデータを参照して、親ノードを決定す る。例えば、マーケティングデータ内の人気度データに基づいて、最も人気のある(ァ クセス数が多い)ノードを親ノードとして決定する。これにより、ユーザが最も希望とす ると思われるウェブページに素早くたどり着くことが可能となる。
[0107] 尚、上位の見出しに相当するキーワード(例えば、図 8のキーワードインデックスデ
ータ Bの見出し'キーワード一覧にある「ベッドルーム」)が検索手段 221で入力された 場合には、中見出し、小見出し、ウェブページの識別情報の全てのノードが検索され る力 この検索結果のうち、全てを親ノードの対象とするカ 又は、入力されたキーヮ 一ドを名称として含むノード(例えば、キーワードが「パジャマ」なら「パジャマ」)を親ノ ードの対象とするか、又は、入力されたキーワードと直接関係があるノード (例えば、 キーワードが「ベッドルーム」である時は、 1本のブランチを介して直接接続されてレ、る 「パジャマ」、「ふとん」等)を親ノードの対象とするかは、問わない。
[0108] 制御入力が、ノード指定入力である場合(S540)、例えば、図 9又は図 10のデフォ ノレトのナビゲーシヨンマップのノードである「雑貨 2003春夏号」をマウスでクリックした 場合には、「雑貨 2003春夏号」が親ノードに変更されるカ 又は、親ノードは「電子力 タログ」のままで、更に「雑貨 2003春夏号」の下位ノードが表示されるようにする。つ まり、制御入力がキーワード入力にせよ、ノード指定入力にせよ、親ノード決定手段 2 22では次に表示されるナビゲーシヨンマップの親ノードが決定されることになる。
[0109] 制御入力が、キーワード入力である場合は、キーワードインデックスデータから受信 したキーワードを検索し(S550)、そのキーワードを有するノードが親ノードとなる。
[0110] 次に、子ノード'ブランチ決定手段 223は、ツリー構造データとマーケティングデー タに基づいて、子ノード及びブランチを決定する(S570)。決定された親ノードに対 する子ノード及びブランチについては、図 6のツリー構造データから明らかとなる。例 えば、図 6で、ノード「ベッドルーム」が親ノードとなった時には、ブランチ接続されてい る「パジャマ」や「ふとん」等が子ノードとなる。
[0111] 尚、子ノードとなりうるのは、下位のノードばかりではなぐ例えば、中見出しが親ノ ードとなった時であっても、ブランチ接続されていれば、大見出しであっても子ノード となりうる。更に、子ノードにブランチ接続されているノードをナビゲーシヨンマップに 表示させてもよレ、。このように、ナビゲーシヨンマップにどのノードをどこまで表示させ るかどうかは、ユーザ端末 3又はナビゲーシヨンマップ表示システム 1が予め設定して おく。
[0112] 更に、マーケティングデータに基づいて、決定されたノード及び/又はブランチの 形態が決められる。例えば、人気度データ生成手段 242で生成された人気度データ
に基づいて、アクセス数が所定数以上のノードの形は大きくなつたり、 目立ちやすい 色が付される。
[0113] 又、アクセス遷移データ生成手段 243で生成されたアクセス遷移データに基づいて も、決定されたノード及び Z又はブランチの形態が決められる。例えば、あるノードか ら他のノードに遷移したアクセス数が所定数以上のブランチの太さが太くなる。
[0114] これら人気度データやアクセス遷移データはランク付けされていてもよぐランク別 にノードやブランチの形態が変えられてもよレ、。
[0115] 以上のように、決定されたノードとブランチに対して、それぞれの形態がマーケティ ングデータに応じて与えられ、これを記述したナビゲーシヨンマップ表示データが生 成され、ナビゲーシヨンマップ表示データ送信手段 23よりユーザ端末 3に送信され、 表示手段 33のブラウザに表示される(S580)。
[0116] このナビゲーシヨンマップ表示データの送信とともに、マーケティングデータも更新 される。つまり、ユーザ端末 3にナビゲーシヨンマップ表示データが送信されたことを もって、そのナビゲーシヨンマップ表示データ中、先に指定されたノード又は親ノード に対するユーザからのアクセスがあったものとみなし、アクセスログ入力手段 241にそ のアクセスログが入力され、人気度データ及びアクセス遷移データの更新が行われる
[0117] 尚、アクセスログは、ユーザ端末 3からの制御入力や URL送信の受信とともに自動 的に記録され、アクセスログ入力手段 241に入力されてもよい。
[0118] 以上の S530から S580までの手順は、ユーザからの制御入力を受信する都度発 生し、ナビゲーシヨンマップ表示システム 1は、ナビゲーシヨンマップ表示データを生 成して、ユーザ端末 3に送信する。ナビゲーシヨンマップは、ユーザの制御入力によ つても変化し、更に、時々刻々と更新されるマーケティングデータによっても変化する ので、デフォルトナビゲーシヨンマップ以外は、ほとんど同じマップとなることがない。
[0119] 更に、ユーザの制御入力には、キーワード入力やノード指定入力の他、ノードゃブ ランチの表示位置や形態を好みで変える入力も含まれるので、ユーザ毎のカスタマ ィズが可能である。
[0120] 以下に、ナビゲーシヨンマップ生成手段 22で生成されるナビグ
示手段 33のブラウザに表示した一例を示す。図 11は、図 9のデフォルトナビゲーショ ンマップのノードのうち、「雑貨 2003春夏号」をノード指定し、「雑貨 2003春夏号」と 1 本のブランチを介して接続される下位ノードまで展開表示させた場合の一例である。
[0121] 図 11のナビゲーシヨンマップでは、依然として、「電子カタログ」が親ノードになって おり、大見出しが子ノードとして親ノードにブランチ接続されており、更にノード指定さ れた「雑貨 2003春夏号」の下位ノードに相当する「ベッドルーム」や「リビングルーム」 がブランチを介して表示される。
[0122] このようにナビゲーシヨンマップを表示させると、ユーザは、どのノードが人気がある の力 \他のユーザがどのようにノードを遷移しているのかを一目瞭然に把握すること が出来るので、ユーザがウェブページを検索する際に参考とすることが出来る。
[0123] 例えば、図 11のナビゲーシヨンマップからは、ブランチの太さにより、「電子カタログ 」、「雑貨 2003春夏号」、「ダイニング &キッチン」のノードの順に遷移するユーザの 数が最も多ぐ又、「ダイニング &キッチン」が最も人気があるということが分かる。
[0124] 更に、「雑貨 2003春夏号」よりも「ダイニング &キッチン」のほうが、表示されている 大きさから判断して人気度が高レ、とレ、うこと力ら、「雑貨 2003春夏号」から「ダイニン グ&キッチン」という順番にノードにアクセスしているのではなぐ「ダイニング &キツチ ン」に直接アクセスしてレ、るユーザが多いとレ、うことも分かる。
[0125] 図 12は、図 11のナビゲーシヨンマップの状態から、「ベッドルーム」を親ノードに指 定し、「ベッドルーム」を基準としたナビゲーシヨンマップを表示させた場合の一例で ある。ここで、四角で囲まれたノードは、検索目的であるウェブページの識別情報を 表すものとする。
[0126] この四角いノードをクリックすれば、ユーザ端末 3の URL送信手段 32から、そのゥヱ ブページの URLが送信され、ナビゲーシヨンマップ表示システム 1は、ウェブページ データベース 11に格納されてレ、るウェブページからその URLを有するウェブページ を検索し、ウェブページ送信手段 25により、ユーザ端末 3に送信する(S 590)。図 13 のウェブページ Cは、ユーザ端末 3に送信され、表示手段 33でブラウザに表示される ウェブページの一例である。
[0127] 更に、ウェブページ送信手段 25により、ウェブページが送信されたことをもって、そ
のウェブページ(ノード)に対するユーザからのアクセスがあったものとみなし、ァクセ スログ入力手段 241にそのアクセス情報が入力され、人気度データ及びアクセス遷 移データの更新が行われる。
[0128] 図 12は、指定されたノードを基準としたナビゲーシヨンマップであるため、親ノード に指定された「ベッドルーム」の上位ノード(「雑貨 2003春夏号」)も下位ノード (例え ば、「パジャマ」)も表示可能となっており、上位ノードに戻ることも、下位ノードに進む ことも容易に行える。
[0129] 又、表示されているノードのうち、任意のノードをマウスでドラッグ &ドロップして、ブ ラウザ画面内の希望の位置に動かすことも可能である。例えば、親ノードをブラウザ 画面の中心ではなぐ端に表示させることも可能である。一のノードを移動させれば、 そのノードとブランチ接続された他のノードは追従して移動する。
[0130] 図 14は、図 12のナビゲーシヨンマップ中、親ノードである「ベッドルーム」をユーザ 端末 3のブラウザ画面 Dの左下端に移動させた例である。図 14のナビゲーシヨンマツ プのように、ユーザが指定したノードが希望の位置に動かされるだけでなぐアクセス 遷移数の多い(図 14においてはブランチが太レ、)ノード間のブランチの長さが短くさ れるように、ナビゲーシヨンマップが表示されてもょレ、。
[0131] 図 15は、図 11に示したナビゲーシヨンマップに表示されていたノード間のブランチ 接続の関係が、ブランチ生成'削除手段 244により、更新された状態のナビゲーショ ンマップである。図 11のナビゲーシヨンマップが表示された段階では、「雑貨 2003春 夏号」から「バス &サニタリー」へのアクセス遷移が少なかったため、この間を接続す るブランチが、「バス &サニタリー」のノードとともに、削除され、図 15のナビゲーシヨン マップが表示されるようになった。
[0132] 図 11と図 15のナビゲーシヨンマップを対比させれば、「雑貨 2003春夏号」と「バス &サニタリー」との間の関連性は少なかったことが分かり、ブランチ生成'削除手段 24 4により、このような不要なブランチ及びノードは表示されなくなるので、ナビゲーショ ンマップは図 15のように見やすレ、ものとなる。
[0133] 尚、図 15のナビゲーシヨンマップでは、「バス &サニタリー」のノードとブランチが削 除されたが、ノードはツリー構造データの中から完全に削除された訳ではなぐ他のノ
-接続されていれば、表示される可能性はあり、又、新たにブランチが生 成されることによつても表示される可能 '性はある。
[0134] 更に、これまで図 11のナビゲーシヨンマップ表示段階ではブランチ接続されていな 力、つた「電子カタログ」から「ダイニング &キッチン」へのアクセス遷移数が多レ、ことが、 マーケティングデータから明らかになつたため、新たにこの間のブランチが図 15のナ ピゲーシヨンマップで生成されてレ、る。
[0135] 図 15のナビゲーシヨンマップにより、「電子カタログ」と「ダイニング &キッチン」との 関連性が高いことが分かり、ユーザは、「電子カタログ」から「ダイニング &キッチン」に たどり着くことが容易となり、「雑貨 2003春夏号」のノードを経由するよりも早くウェブ ページを検索することが可能となる。
[0136] 以上のように、ブランチ生成'削除手段 244で生成、削除されたブランチは、ツリー 構造データベース 17のツリー構造データに反映される。図 6のツリー構造データの一 部について、ブランチ生成'削除手段 244によるブランチの生成、削除の結果を反映 したツリー構造データの一例を図 16に示す。
[0137] 尚、ブランチ生成'削除手段 244によるブランチの生成'削除は、ウェブページがュ 一ザに公表されてから所定時間経過後、マーケティングデータが蓄積されたところで 、定期的に実行されることが望ましい。マーケティングデータが蓄積されていない状 態で、ブランチの削除等が行われると、ほとんどのユーザの目に触れられないノード が発生しうるからである。
[0138] 本発明に於ける各手段、データベースは、その機能が論理的に区別されているの みであって、物理上あるいは事実上は同一の領域を為していてもよい。又データべ ースの代わりにデータファイルであってもよいことは言うまでもなぐデータベースとの 記載にはデータファイルをも含んでレ、る。
[0139] 尚、本発明を実施するにあたり本実施態様の機能を実現するソフトウェアのプロダラ ムを記録した記憶媒体をシステムに供給し、そのシステムのコンピュータが記憶媒体 に格納されたプログラムを読み出し実行することによつても実現される。
[0140] この場合、記憶媒体から読み出されたプログラム自体が前記実施態様の機能を実 現することとなり、そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成する。
[0141] プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えば磁気ディスク、ハードデイス ク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を使用するこ とが出来る。
[0142] 又、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、上述した実施態様 の機能が実現されるだけではなぐそのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で 稼働しているオペレーティングシステムなどが実際の処理の一部又は全部を行レ、、そ の処理によって前記した実施態様の機能が実現される場合も本発明に含まれる。 図面の簡単な説明
[0143] [図 1]本発明のナビゲーシヨンマップ表示システムのシステム構成の一例を示す図で める。
[図 2]本発明のナビゲーシヨンマップ表示システムのシステム構成の他の一例と、ネッ トワークを介して接続されるユーザ端末のシステム構成の一例を示す図である。
[図 3]マーケティングデータ更新手段の詳細なシステム構成の一例を示す図である。
[図 4]本発明のナビゲーシヨンマップ表示方法によりナビゲーシヨンマップを表示する 手順を示すフローチャート図である。
[図 5]本発明のナビゲーシヨンマップ表示方法によりナビゲーシヨンマップを表示する 手順を示す他のフローチャート図である。
[図 6]ツリー構造データの一例を示す概念図である。
[図 7]ウェブページ情報入力画面の一例を示す図である。
[図 8]キーワードインデックスデータの一例を示す概念図である。
[図 9]ブラウザに表示されるナビゲーシヨンマップの一例を示す図である。
[図 10]ブラウザに表示されるナビゲーシヨンマップの他の一例を示す図である。
[図 11]ブラウザに表示されるナビゲーシヨンマップの他の一例を示す図である。
[図 12]ブラウザに表示されるナビゲーシヨンマップの他の一例を示す図である。
[図 13]ブラウザに表示されるウェブページの一例を示す図である。
[図 14]ブラウザに表示されるナビゲーシヨンマップの他の一例を示す図である。
[図 15]ブラウザに表示されるナビゲーシヨンマップの他の一例を示す図である。
[図 16]ツリー構造データの他の一例を示す概念図である。
符号の説明
1:ナビゲーシヨンマップ表示システム
11:ウェブページデータベース
12:ウェブページ情報入力手段
121:見出し入力手段
122:シソーラス語変換手段
123:キーワード入力手段
13:シソーラスデータベース
14:キーワードインデックスデータ生成手段 15:キーワードインデックスデータベース 16:ツリー構造データ生成手段
17:ツリー構造データベース
21:マーケティングデータベース
22:ナビゲーシヨンマップ生成手段
221:検索手段
222:親ノード決定手段
223:子ノード'ブランチ決定手段
23:ナビゲーシヨンマップ表示データ送信手段
24:マーケティングデータ更新手段
241:アクセスログ入力手段
242:人気度データ生成手段
243:アクセス遷移データ生成手段
244:ブランチ生成'削除手段
25:ウェブページ送信手段
3:ユーザ端末
31:制御入力手段
311:キーワード入力手段
312:ノード指定入力手段
: URL送信手段 :表示手段:ネットワーク