WO2004100993A1 - 眼科用組成物 - Google Patents

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Abstract

 本発明は、眼に対する潤い効果を良好に発揮しつつ、視力不安定等の不快感の発生も有利に防止して、より一層優れた使用感を実現する眼科用組成物を提供することを解決課題とし、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの濃度が3w/w%であるときの絡み合い臨界分子量未満の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを、水系媒体に溶解して、20°Cにおける動粘度が2mm2 /s以下の眼科用組成物を調製した。

Description

明 細 書
眼科用組成物
技術分野
[0001] 本発明は、眼科用組成物に係り、特に、コンタクトレンズ用点眼剤や、コンタクトレン ズ用液剤等として有利に用いられる、使用感に優れた眼科用組成物に関するもので ある。
^景技術
[0002] 昨今、コンタクトレンズ装用者が増加し、それに伴って、乾燥感 (目の乾き)、 目の疲 れ、 目のカスミ、異物感等の不快感の症状を訴えるコンタクトレンズ装用者が多く見ら れるようになってきている。また、涙液は絶えず分泌並びに排出されているものの、現 代生活においては、埃や汗、化粧品成分、花粉、 目ャ二、涙液中のタンパク質、脂質 、カルシウム、古い角質等が、角膜上や結膜嚢内に残留し易い環境となっており、こ れらによって、視力不安定を招くのみでなぐ眼病が引き起こされる恐れもある。
[0003] そして、そのような乾燥感等の症状を緩和するために、通常、人工涙液型の点眼液 が広く使用されているのであるが、そのような従来より一般的に用いられている人工 涙液型の点眼液は、点眼直後においては、補涙による潤い効果が発現されたり、異 物が洗い流されたりして、乾燥感ゃ不快感の低減等が得られるものの、補われた水 分は、瞬きにより、比較的短時間で涙道を通り、洗い流されてしまうことが知られてお り、効果の持続性に乏しいといった問題があった。
[0004] このため、乾燥感の低減効果等を持続せしめるベぐかかる人工涙液型点眼液に 対して、粘稠化剤等を配合して、湿潤性を向上させたり、角膜上における点眼液の 滞留時間を長くする等の工夫が為されてきているものの、充分な効果を得ることが出 来ないものであった。また、点眼液に対して、粘稠化剤を配合することによって、液の 粘度が高くなり過ぎ、この粘度上昇によって、却って、像がゆがんだり、ぼやけたりし て、視力が不安定になる、換言すれば、ブラー(blur)が発生する等の不快感が惹起 せしめられることもあったのである。
[0005] 例えば、特開 2002-322048号公報(特許文献 1)においては、従来より粘稠化剤 乃至は増粘剤として用いられている、重量平均分子量: 5万一 40万のヒドロキシプロ ピルメチルセルロースを含有するソフトコンタクトレンズ用組成物が提案され、これに て、ソフトコンタクトレンズへのタンパク質等の汚れの付着や、薬物の吸着が抑制され ることが明らかにされている力 重量平均分子量が比較的に高いヒドロキシプロピルメ チルセルロースが使用されているところから、ヒドロキシプロピルメチルセルロース分 子同士が絡み合い、レンズに付着した眼脂等の汚れに侵入し難ぐ洗浄効果が乏し ぐ例え、その濃度を低くして、粘度の上昇を抑えたとしても、点眼後に視力不安定等 の不快感が惹起せしめられるといった問題があつたのである。
[0006] 従って、より良い使用感やさし心地を実現するコンタクトレンズ用点眼剤、コンタクト レンズ用装着液等のコンタクトレンズ用組成物力 強く望まれている。
[0007] 特許文献 1 :特開 2002— 322048号公報
発明の開示
発明が解決しょうとする課題
[0008] ここにおいて、本発明は、力かる事情を背景にして為されたものであって、その解決 課題とするところは、眼に対する潤い効果を良好に発揮しつつ、視力不安定等の不 快感の発生も有利に防止して、より一層優れた使用感を実現する眼科用組成物を提 供することにある。
課題を解決するための手段
[0009] そして、本発明者らは、そのような課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、視力 不安定等の不快感の発生は、眼科用組成物中に含まれるヒドロキシプロピルメチル セルロース分子同士の絡み合いに起因するものと推察した。そして、更なる検討を重 ねた結果、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの中でも、特に、分子量 (重量平均分 子量)が、その 3w/w%濃度における絡み合い臨界分子量よりも小さなものを採用 すると共に、そのような特定の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを 含有する眼科用組成物の動粘度を、 20°Cにおいて、 2mm2 /s以下と為すことによ つて、従来のものに比して、より一層優れた使用感が得られることを、見出したのであ る。
[0010] 従って、本発明は、力べの如き知見に基づいて完成されたものであって、その要旨 とするところは、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの濃度が 3w/w%であるときの 絡み合い臨界分子量未満の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを 用レ、、それを水系媒体に溶解すると共に、 20°Cにおける動粘度が 2mm2 /s以下と されていることを特徴とする眼科用組成物にある。
[0011] また、力、かる本発明における好ましい態様の一つによれば、上記した眼科用組成 物は、眼に対する安全性が充分に備えられていると共に、レンズ適合性に優れてい るところ力も、点眼剤、特に、コンタクトレンズ用点眼剤として、好適に使用され得る。
[0012] さらに、本発明における好ましい態様の別の一つによれば、上記した眼科用組成 物は、コンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ用保存液、コンタクトレンズ用殺菌 液、コンタクトレンズ用すすぎ液、及びマルチパーパスソリューション等のコンタクトレ ンズ用液剤としても、有利に使用され得る。
[0013] また、本発明に従う眼科用組成物の他の好ましい態様によれば、前記ヒドロキシプ 口ピルメチルセルロースのメトキシル基置換度は、 28— 30重量%であることが望まし く、また、前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのヒドロキシプロポキシル基置換度 は、 7— 12重量%であることが望ましい。
[0014] さらに、本発明に従う眼科用組成物の別の好ましい態様によれば、前記ヒドロキシ プロピルメチルセルロースは、 0. 05w/w%以上の割合において含有されることが 望ましぐまた、 0. 8w/w%以下の割合において含有されることが望ましい。
[0015] 力 Qえて、本発明に従う眼科用組成物の別の好ましい態様の一つによれば、等張化 剤、キレート化剤、緩衝剤、清涼化剤、防腐剤、殺菌剤及び界面活性剤のうちの少な くとも 1種力 更に、含有せしめられる。
[0016] また、本発明に従う眼科用組成物の他の望ましい態様によれば、 pHが、 5. 3 8.
5とされる一方、浸透圧力 S、 200 400m〇sm/kgとされる。
発明の効果
[0017] そして、このような本発明に従う眼科用組成物にあっては、絡み合い臨界分子量未 満の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースが、眼科用組成物を構成す る成分の一つとして溶解,含有せしめられていると共に、その動粘度が、所定の値以 下とされているところから、眼科用組成物中において、 ロースの分子同士が絡み合うようなことが極めて有利に防止されているのである。こ れにより、ヒドロキシプロピルメチルセルロース分子による界面活性効果が、阻害され ることなく有利に発現されて、角膜上やコンタ外レンズに付着する眼脂ゃムコイド等 の汚れを効果的に除去することが可能となり、以て、汚れの付着に起因して惹起され る、 目のカスミゃ、像のゆがみ、乾燥感、異物感等の種々の症状の発生が、従来に比 してより一層有利に防止され得ると共に、ヒドロキシプロピルメチルセルロースによる 親水化乃至は湿潤化も高度に発現されて、眼の潤い効果が長時間に亘つて持続す ることとなり、より一層優れた使用感が実現され得るようになっているのである。
[0018] また、そのような本発明に従って含有せしめられるヒドロキシプロピルメチルセル口 ースは、従来力も使用されている比較的に高分子量のヒドロキシプロピルメチルセル ロースと同様に、眼やコンタクトレンズに対して、悪影響を及ぼすようなものではなぐ 安全性やレンズ適合性にも優れてレ、る。
[0019] なお、上記した眼科用組成物を、点眼剤として用い、この所定量を点眼すれば、眼 の不快感ゃ乾燥感等の症状が改善され得るのであり、また、コンタクトレンズ用点眼 剤として、コンタクトレンズを装用したまま点眼することにより、コンタクトレンズ表面に 付着する汚れが除去されると共に、レンズ表面が有利に親水化されて、水濡れ性が 向上し、レンズの曇り等の発生も効果的に防止され、より一層優れた使用感及びレン ズ装用感が実現され得るのである。
[0020] また、本発明に従う眼科用組成物を、コンタクトレンズ用液剤として用いれば、コンタ クトレンズ表面に付着した汚れが極めて効果的に除去されると共に、コンタクトレンズ 表面の水濡れ性がヒドロキシプロピルメチルセルロースによって向上せしめられ、レン ズの曇り等の発生が効果的に抑制され得るのである。そして、そのような液剤にて処 理されたコンタクトレンズを装用すれば、装用時に、異物感ゃ眼刺激を感じたり、見 辛くなる等の不快感ゃ、乾燥感等といった、各種症状が、有利に抑制されることとな る。
[0021] 加えて、等張化剤、キレート化剤、緩衝剤、清涼化剤、防腐剤、殺菌剤及び界面活 性剤のうちの少なくとも 1種が、含有せしめられると、それらの成分に応じた更なる機 能が眼科用組成物に付加されることとなる。 発明を実施するための最良の形態
[0022] ところで、力かる本発明に従う眼科用組成物は、水系媒体を主体とし、その中に、必 須の成分として、特定の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有 せしめ、且つ、 20°Cにおける動粘度を、 2mm2 /s以下とすることにより、所望とする 効果を実現し得るようにしたものであり、そこに、大きな特徴を有している。
[0023] 具体的には、本発明で必須成分として用いられるヒドロキシプロピルメチルセルロー スは、セルロースの水酸基の水素の一部がメチル基(一 CH )ゃヒドロキシプロピル基
(-CH CHOHCH )で置換された構造を有する、セルロース系化合物の一つであり
、生体への安全性が高ぐ眼科的に充分に許容され得ると共に、コンタクトレンズの形 状又は物性に対する影響の無レ、ものであり、しかも、従来より粘稠化剤や増粘剤等と して一般的に用いられてきているヒドロキシプロピルメチルセルロースに比して小さな 分子量を有するもの、より詳細には、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの濃度が 3w /w%であるときの「絡み合い臨界分子量」未満の分子量 (重量平均分子量)を有す るものである。
[0024] なお、上記した「絡み合い臨界分子量」は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの 分子同士が絡み合いを起こして、その動粘度が急激に変化するようになる臨界点に おける分子量であり、重合度(分子量)の異なるヒドロキシプロピルメチルセルロースを 準備し、それらの動粘度を、所定の濃度と温度の条件下で測定することによって求め られるものであり、本発明においては、 3wZw% (重量%)水溶液の動粘度を、 20°C の温度条件下で、測定することにより求めている。より具体的に、図 1には、後述する 実施例で得られた、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの重量平均分子量とその 3w /w%水溶液における動粘度との関係を示す対数グラフが、示されているのであるが 、力、かる図 1からも明ら力、なように、或る分子量を境に、ヒドロキシプロピルメチルセル ロース分子同士が絡み合いを生じて、動粘度が急激に上昇している。この臨界点の 分子量が、絡み合い臨界分子量であり、図 1においては、 50, 000程度となる。なお 、かかる絡み合い臨界分子量は、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシル基 (-OCH )ゃヒドロキシプロポキシル基(一 OCH CHOHCH )の置換度等によっても 異なる。 [0025] そして、このような絡み合い臨界分子量よりも小さな分子量を有するヒドロキシプロピ ルメチルセルロースであれば、本発明において、有利に用いられるのである力 メトキ シノレ基ゃヒドロキシプロボキシル基の置換度が低過ぎる場合には、ヒドロキシプロピル メチルセルロース分子中の疎水基の割合が低下し、これによつて、界面活性能が極 端に下がって、洗浄効力を充分に発揮することが出来なくなる恐れがある一方、メト キシル置換度ゃヒドロキシプロポキシノレ基置換度が高過ぎる場合には、ヒドロキシプ 口ピルメチルセルロース分子中の疎水基の割合が大きくなつて、疎水性が高くなり過 ぎ、コンタクトレンズ表面に曇りが惹起されたり、使用感が悪くなるといった傾向がある ところから、所定の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースの中でも、特 に、メトキシル基置換度が 28 30重量%のもの、又は、ヒドロキシプロポキシル基置 換度が 7 12重量%のものが、より一層好適に採用される。
[0026] ここにおいて、上記した「メトキシル基置換度」(又は、「ヒドロキシプロポキシル基置 換度」)は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース分子中におけるメトキシル基(又は、ヒ ドロキシプロボキシル基)の割合を重量百分率(重量%)で示したものであり、かかる 置換度から、ヒドロキシプロピルメチルセルロースのグルコース環単位当たりの置換さ れた水酸基の平均個数を算出することが出来る。例えば、ヒドロキシプロピルメチルセ ルロースのグルコース環単位当たりには、 3つの水酸基が存在しているのであるが、 上記メトキシル基置換度が 30重量%の場合では、 3つの水酸基のうちの平均 2. 03 個がメトキシノレ基にて置換されており、また、ヒドロキシプロポキシノレ基置換度が 12重 量%の場合には、平均 0. 34個の水酸基がヒドロキシプロボキシル基にて置換されて いる。
[0027] なお、そのようなヒドロキシプロピルメチルセルロースは、商業的に入手することが可 能であって、例えば、信越化学工業株式会社製のメトローズ TC - 5E (重量平均分子 量: 20, 000、メトキシル基置換度: 28— 30重量%、ヒドロキシプロポキシル基置換 度: 7— 12重量%)、メトローズ TC一 5R (重量平均分子量: 30, 000、メトキシル基置 換度: 28— 30重量%、ヒドロキシプロポキシル基置換度: 7— 12重量%)等を挙げる ことが出来、そのような市販品が、適宜に選択されて用いられ得るのである。
[0028] そして、本発明に従う眼科用組成物にあっては、上述せる如き所定の分子量を有 するヒドロキシプロピルメチルセルロースを、水系媒体中に溶解せしめていると共に、 その動粘度を、 20°Cにおいて、 2mm2 /s以下としているところから、眼科用組成物 中におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース分子同士の絡み合レ、が、極めて効果 的に防止され得ているのである。このため、ヒドロキシプロピルメチルセルロース分子 が眼科用組成物中を自由に移動することが可能となって、ヒドロキシプロピノレメチノレ セルロース分子による界面活性効果が、何等阻害されることなく有利に発現され得て 、角膜やコンタ外レンズに付着する眼脂ゃムコイド等の汚れを効果的に除去すること が可能となり、以て、汚れの付着に起因して惹起される、 目のカスミゃ、像のゆがみ、 乾燥感、異物感等の種々の症状の発生が、従来に比してより一層有利に防止され得 ると共に、ヒドロキシプロピルメチルセルロースによる親水化乃至は湿潤化も高度に発 現されて、眼の潤い効果が長時間に亘つて持続することとなり、より一層優れた使用 感が実現され得るようになっているのである。
[0029] なお、力かるヒドロキシプロピルメチルセルロースの分子量力 上述する如き「絡み 合い臨界分子量」と同じカ それより大きい場合には、例え、眼科用組成物の 20°Cに おける動粘度を、 2mm2 /s以下に設定しても、使用感の向上が得られず、不快な粘 つき感ゃ、像のゆがみ等の視力不安定 (所謂、ブラー)を招来することとなる。また、ヒ ドロキシプロピルメチルセルロースの分子量の下限としては、特に制限されるもので はないものの、経済性を勘案して、ヒドロキシプロピルメチルセルロースによる粘稠化 作用が有利に実現され得るような分子量が望ましい。
[0030] また、上述せる如きヒドロキシプロピルメチルセルロースの分子量力 絡み合い臨界 分子量未満であっても、眼科用組成物の 20°Cにおける動粘度が、 2mm2 /sを超え るような場合には、上述せる如き絡み合い臨界分子量以上の分子量を有するヒドロキ シプロピルメチルセルロースを用いた場合と同様に、使用感の向上が得られず、不快 な粘つき感ゃ、像のゆがみ等の視力不安定 (所謂、ブラー)が惹起されることとなる。 なお、力、かる動粘度の下限にあっても、特に制限されるものではなレ、ものの、一般に 、 1. Omm2 Zs以上とされること力 望ましい。
[0031] 力べして、 3w/w%濃度における絡み合い臨界分子量未満の分子量を有するヒド
-スは、上述せるように、眼科用組成物の 20°Cにおける 動粘度が 2mm2 /s以下となる範囲において、その含有量が適宜に設定されることと なるのであるが、ヒドロキシプロピルメチルセルロース特有の界面活性作用を効果的 に発現させるためには、眼科用組成物中において、 0. 05w/w%以上、好ましくは 0. lw/w%以上の割合となるように、含有せしめられることが望ましい。また、本発 明において用いられるヒドロキシプロピルメチルセルロースは、 3wZw%濃度での絡 み合い臨界分子量未満の分子量を有しているところから、通常の添加量では分子間 の絡み合いが起こり難ぐ大きな粘度上昇を起こさないものの、その上限として、好ま しくは、 0. 8w/w°/0以下が望ましい。
[0032] 而して、本発明に従う眼科用組成物は、このような特定のヒドロキシプロピルメチル セルロースを、従来と同様に、適当な水系媒体中に適量において添加、溶解せしめ ることにより、調製されるものである力 本発明では、そのような特定のヒドロキシプロピ ノレメチルセルロース以外にも、更に必要に応じて、一般的な点眼剤やコンタクトレン ズ用途の液剤において用いられている、等張化剤や、キレー H匕剤、緩衝剤、清涼 化剤、防腐剤、殺菌剤、界面活性剤等、後述する添加成分のうちの 1種乃至は 2種 以上が、適宜に選択されて、通常の添加割合において添加せしめられていても、何 等差し支えないのである。なお、そのような添加成分は、生体への安全性が高ぐな お且つ眼科的に充分に許容され、し力もコンタクトレンズの形状又は物性に対する影 響のないものであることが好ましぐまた、そういった要件を満たす量的範囲内で用い られることが望ましいのであり、これによつて、本発明の効果を何等阻害することなぐ その添加成分に応じた各種の機能を眼科用組成物に対して有利に付与することが 出来るのである。
[0033] そして、例えば、本発明の眼科用組成物において、眼やコンタクトレンズの消毒効 果乃至は殺菌効果、更には、眼科用組成物の防腐 ·保存効果を有利に発現させるた めには、防腐効力乃至は殺菌効力を有する防腐剤や殺菌剤が添加せしめられる。な お、そのような防腐剤や殺菌剤としては、一般に、防腐乃至は殺菌効力と共に、眼や コンタクトレンズへの適合性に優れたもの、更には、アレルギー等の障害の要因となり 難いものが望ましぐ公知の各種のものの中から、適宜なものが選定されて、単独で 或いは複数を組み合わせて用いられることとなる。 [0034] 因みに、防腐剤としては、例えば、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸或い はその塩、パラォキシ安息香酸ェチル、パラォキシ安息香酸プチル、パラォキシ安 息香酸プロピル、パラォキシ安息香酸メチル、クロロブタノール等が挙げられる。これ らの防腐剤の中でも、ソルビン酸やソルビン酸カリウムにあっては、ソフトコンタクトレン ズに対する影響が極めて小さいところから、特に、好適に採用され得る。より具体的 には、ソルビン酸やソルビン酸カリウムは、ァニオン性であり、ソフトコンタクトレンズの 材質中に吸着や取り込まれ難レ、ものであるところから、防腐剤の吸着や取り込みによ つて惹起される、アレルギーの発現を有利に回避し得るのである。一方、殺菌剤とし ては、例えば、ポリへキサメチレンビグアニド(PHMB)等のビグアニド系殺菌剤ゃポ リクオタニゥム等の 4級アンモニゥム塩系殺菌剤等を挙げることが出来る。
[0035] なお、このような防腐剤や殺菌剤は適宜に用いられるものであって、それらを添加し ない場合には、 1回で使い切るシングルドーズタイプとしたり、特開 2002— 80055号 公報に開示されている如き、点眼容器のノズノレ部分にメンブランフィルターを装着さ せた、フィルター付き吐出容器を使用するマルチドーズタイプとすることも可能である
[0036] また、本発明に従う眼科用組成物にあっては、その pH値や浸透圧が大きくなり過 ぎても、逆に小さくなり過ぎても、眼に対して刺激を与えたり、眼障害を招来する恐れ 力 Sあるところから、通常、そのような眼科用組成物の pH値は、適当な pH調整剤や緩 衝剤等の添カ卩によって、 5. 3-8. 5程度、中でも 7. 0付近に調整されることが望まし ぐまた、浸透圧は、等張化剤等を添加せしめることによって、 200— 400mOsm/k g程度に調整されてレ、ること力 好ましレ、のである。
[0037] なお、そのような pHの調整のために用いられる pH調整剤としては、水酸化ナトリウ ムゃ塩酸等が利用される一方、眼科用組成物の pHを前記した範囲に有効に且つ眼 に対して安全な範囲に保っための緩衝剤としては、従来から公知の各種のものの中 から、適宜に選択されて、用レ、られることとなる。具体的には、例えば、リン酸、ホウ酸 、カルボン酸、ォキシカルボン酸等の酸や、その塩 (例えば、ナトリウム塩等)、更には Good—Bufferゃトリス(ヒドロキシメチル)ァミノメタン(TRIS)、ビス(2—ヒドロキシェチ ノレ)イミノトリス(ヒドロキシメチル)メタン (Bis_Tris)、炭酸水素ナトリウム等を、眼に対 して安全であり、し力もコンタクトレンズに対する影響を少なくすることが出来るという 理由から、挙げることが出来る。
[0038] また、浸透圧の調整に用いられる等張化剤としては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、 糖類、糖アルコール、及び多価アルコール若しくはそのエーテル又はそのエステル 力 なる群より選ばれた少なくとも 1種以上の化合物が、一般に、用いられることとなる
[0039] さらに、コンタクトレンズ、特にソフトコンタクトレンズには、一般に、涙液からの汚れと して、カルシウム等が沈着乃至は吸着する可能性があることから、そのようなカルシゥ ム等の沈着乃至は吸着を防止するべぐ眼科用組成物には、キレート化剤も、また、 有利に添加せしめられることとなる。そのようなキレートイ匕剤としては、例えば、ェチレ ンジァミン四酢酸 (EDTA)及びその塩、例えばエチレンジァミン四酢酸 · 2ナトリウム( EDTA- 2Na)、エチレンジァミン四酢酸 · 3ナトリウム(EDTA' 3Na)等が挙げられる
[0040] カロえて、点眼時に爽快感を与えたり、コンタクトレンズ装用時の異物感ゃ痒みを解 消すること等を目的として、メントール、ボルネオール、カンフル、ゲラニオール、ユー カリ油、ベルガモット油、ウイキヨゥ油、ハツ力油、ローズ油、クールミント等の清涼化剤 を添加せしめることも、可能である。
[0041] 更にまた、本発明に従う眼科用組成物には、ヒドロキシプロピルメチルセルロースに よる眼脂ゃムコイド等の汚れの除去効果 (洗浄効果)をより一層有利に発揮せしめた り、また、水系媒体中に非水溶性成分を安定に溶解(可溶化)させるために、公知の 各種の界面活性剤が添加、含有せしめられていても良い。なお、界面活性剤として は、生体への安全性が高ぐまたコンタクトレンズへの影響がないものであれば、従来 力 公知のァニオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤及び力 チオン系界面活性剤の何れもが、採用され得るのであり、本発明の作用'効果を損な わない濃度において、有利に添加、含有せしめられる。
[0042] そして、そのような界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレン-ポリ ォキシプロピレンブロックコポリマー及びその誘導体や、チロキサポールの如きポリオ ニニルエーテルホルムアルデヒド縮合物等のポリエチレング リコール誘導体、セスキォレイン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル、モノォ レイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(例えば、ポリソルベート 80)等のポリオキシェ チレンソルビタン脂肪酸エステル、モノステアリン酸グリセリル等のグリセリン脂肪酸ェ ステル、モノステアリン酸ポリエチレングリコール等のポリエチレングリコール脂肪酸ェ ステル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテ ノレ、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシェチレ ンアルキルエーテルカルボン酸及びその塩、ショ糖脂肪酸エステル等力 有利に用 レ、られることとなる。また、それらの中でも、特に、非イオン性界面活性剤として市販さ れている、ポリオキシエチレン一ポリオキシプロピレンブロックコポリマーたるプルロニッ ク、プル口ニック R、テトロニック、テトロニック R (以上、独国: BASF社製)、具体的に は、ポロクサマー 124、ポロクサマー 188、ポロクサマー 237、ポロクサマー 338、ポロ クサマー 407、テトロニック 904、テトロニック 908、テ卜ロニック 1304、テトロニック 110 7や、ポリオキシエチレンソルビタンモノォレエートたるポリソルベート 80等を用いるこ と力 望ましいのである。
[0043] さらに、本発明に従う眼科用組成物にあっては、特定の分子量を有するヒドロキシ プロピルメチルセルロースによって、粘度が調整され得ると共に、各種有効成分が角 膜上や結膜嚢内に長時間滞留せしめられ得るようになっているものの、ヒドロキシプロ ピルメチルセルロースによる効果を阻害しない量的範囲において、ヒドロキシプロピル メチルセルロース以外の粘稠化剤乃至は増粘剤を添加せしめることも可能である。な お、そのような増粘剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ダルコン 酸及びそれらの塩等の多糖類、ムコ多糖類、ヘテロ多糖類等の種々のガム類;ポリビ ニノレアノレコーノレ、ポリ一 N—ビュルピロリドン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレング リコーノレ、ポリアクリルアミド等の合成有機高分子化合物;ヒドロキシェチルセルロース 、カノレボキシメチノレセノレロース、メチノレセノレロース等のセノレロース誘導体;スターチ誘 導体等を挙げることが出来る。
[0044] この他にも、本発明に従う眼科用組成物には、ストレスやコンタクトレンズの装用等 に起因する眼内の炎症を抑えるために、グリチルリチン酸及びその塩、 ε—アミノカプ ロン酸、アラントイン、ァズレンスルホン酸ナトリウム等の消炎剤を添加せしめたり、ビ タミン A類(パルミチン酸レチノール、 一力ロチン等を含む)、ビタミン B 、 B 、 B 、
2 6 12 酢酸 d— α—トコフエロール等のビタミン E類、パンテノール等のビタミン類や、ァスパラ ギン酸及びその塩、アミノエチルスルホン酸、アルギニン、ァラニン、リジン、ダルタミ ン酸等のアミノ酸類の各種添加成分を、 目的とする眼科用組成物の用途に応じて、 適宜、添加することが可能である。
[0045] ところで、力かる本発明に従う眼科用組成物は、上述の如き成分を、従来と同様に 、適当な水系媒体中にそれぞれ適量において添加、含有せしめることにより、調製さ れることとなるのである力 それに際して用いられる水系媒体としては、水道水や精製 水、蒸留水等の水そのものの他にも、水を主体とする溶液であれば、生理食塩水乃 至は塩化ナトリウム含有水溶液や、公知の点眼剤、コンタクトレンズ用液剤等を利用 することも可能であることは、言うまでもないところである。
[0046] また、上述の如き特定のヒドロキシプロピルメチルセルロース等を含有せしめてなる 、本発明に従う眼科用組成物を調製するにあたっては、何等特殊な方法を必要とせ ず、通常の水溶液を調製する場合と同様に、水系媒体中に各成分を溶解させること により、容易に得ることが出来る。
[0047] そして、以上のようにして得られる本発明に従う眼科用組成物は、眼に対する安全 性が充分に確保されたものであるところから、例えば、点眼剤や、コンタクトレンズ用 液剤として、有利に用いられることとなる。なお、力かるコンタクトレンズ用液剤として は、例えば、コンタクトレンズ用殺菌液や、コンタクトレンズ用洗浄液、コンタクトレンズ 用保存液、コンタクトレンズ用すすぎ液等の他、複数の手入れを 1種類の液剤で行な うことの出来る、洗浄'保存液、洗浄 '保存'すすぎ液、殺菌'洗浄液等の多目的な液 剤(マルチパーパスソリューション: MPS)等が挙げられる。
[0048] 具体的に、本発明に従う眼科用組成物を、点眼剤として用いて、ドライアイ等の症 状の眼に対して処方するに際しては、従来から公知の点眼剤乃至は点眼薬と同様に 、適量を点眼せしめれば良ぐこれによつて、眼の不快感ゃ乾燥感、 目のカスミ等の 症状が改善され、優れた使用感が実現され得るのである。なお、本発明に従って含 有される特定のヒドロキシプロピルメチルセルロースは、コンタクトレンズに対して、何 等悪影響を及ぼすものではないところから、点眼に際しては、コンタクトレンズの装用 の有無が何等問われることはないのである。尤も、コンタクトレンズ装用時に、点眼す れば、コンタクトレンズに接触せしめられた点眼剤によって、コンタクトレンズ表面に付 着する眼脂ゃムコイド等の汚れが効果的に除去されると共に、コンタ外レンズ表面の 親水性が有利に向上せしめられて、レンズの曇り等の発生が顕著に抑制され得るよう になり、以て、コンタクトレンズの装用に起因する乾燥感ゃカスミ、視力不安定、異物 感等の症状も効果的に解消され、コンタクトレンズの装用感が飛躍的に高められ得る のである。
[0049] また、本発明に従う眼科用組成物を、コンタクトレンズ用液剤として用レ、、コンタクト レンズの手入れを行なうに際しては、先ず、眼から外したコンタクトレンズを、本発明 に従う眼科用組成物で満たした適当な容器中に、所定時間の間、浸漬せしめること により、洗浄等の手入れを行なうのである。そして、コンタクトレンズを再び装用する際 には、該コンタクトレンズを液中より取り出し、装用することとなるのである。このように して、本発明に従う眼科用組成物をコンタクトレンズに接触せしめれば、前記した特 定のヒドロキシプロピルメチルセルロースによって、コンタクトレンズ表面に付着する眼 脂ゃムコイド等の汚れが有利に取り除かれると共に、コンタクトレンズに対して優れた 水濡れ性が付与されて、レンズの曇り等の発生も効果的に防止され得るようになるの である。その結果、コンタクトレンズの装用に起因する乾燥感ゃカスミ、視力不安定、 異物感等の症状も有利に低減されて、コンタクトレンズの装用感も向上せしめられる のである。
[0050] なお、かかる眼科用組成物を、コンタクトレンズ用点眼剤やコンタクトレンズ用液剤と して用いた際に、その対象とするコンタクトレンズとしては、その種類が何等限定され るものではなぐ例えば、非含水、低含水、高含水等の全てに分類されるソフトコンタ クトレンズ、及びハードコンタクトレンズがその対象となり得るのであって、コンタクトレ ンズの材質等が、本発明の適用に際して何等問われることはない。 実施例
[0051] 以下に、本発明の実施例を示し、本発明を更に具体的に明らかにすることとするが 、本発明が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも受けるものでないこと は、言うまでもないところである。また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には 上記の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知 識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加え得るものであることが、理解される べきである。
[0052] 先ず、ヒドロキシプロピルメチルセルロースとして、下記表 1に示される 6種のメトロー ズ (信越化学工業株式会社製)を準備し、それらの 3w/w%水溶液の動粘度を、 20 °Cにおいて、それぞれ測定し、得られた各種メトローズの動粘度を重量平均分子量 に対してプロットすることにより、動粘度と重量平均分子量の関係を図 1に示した。 力、る図 1より、メトキシル基置換度: 28— 30重量0 /。、ヒドロキシプロボキシル基置換度 : 7— 12重量0 /0である、ヒドロキシプロピルメチルセルロースにあっては、その絡み合 い臨界分子量が 50, 000程度であることが、分かった。
[0053] [表 1]
Figure imgf000015_0001
[0054] 一眼科用組成物の調製一
滅菌精製水に対して、所定の添加成分を、下記表 2に示される各種割合において それぞれ添加せしめることにより、 pHが 7. 3とされた各種眼科用組成物(比較例 1一 3、実施例 1)を、それぞれ調製した。なお、力、かる眼科用組成物の調製に際しては、 ヒドロキシプロピルメチルセルロースとして、上記表 1に示されるメトローズ TC_5E、又 はメトローズ 60SH— 50を用いた。また、防腐剤としては、ソルビン酸カリウムを用い、 緩衝剤としては、ホウ酸及びホウ砂を用いた。更に、等張化剤としては、塩化ナトリウ ムを用い、キレート化剤としては、 EDTA' 2Naを用いた。
[0055] そして、得られた各種眼科用組成物(比較例 1一 3、実施例 1)を用いて、後述する 使用感調査試験 1及び 2を実施した。 [0056] [表 2]
Figure imgf000016_0001
*1 : pHが 7.3となる量
*2 : quantum sufficit 100 (全体量を 100 %にするのに充分な量)
[0057] 一使用感調查試験 1一
コンタクトレンズ (CL)装用者 14名、 CL非装用者 10名よりなる、合計 24名のボラン ティアに対して、以下の如き官能試験を行なった。具体的には、各ボランティアに、表 2に示される比較例 1一 3に係る眼科用組成物の 15mlがそれぞれ収容された点眼瓶 を渡し、その眼科用組成物を、点眼剤として、 1週間使用させた。かかる使用の後、ボ ランティア自らが試験期間中の各眼科用組成物による使用感の違いを評価し、それ ぞれの眼科用組成物に対する評価を集計した。なお、使用感の違いの評価は、 目の 乾き、 目の疲れ、 目のカスミ、 CL装用時の異物感、 CL表面に付着した汚れ、さし L、 地(すっきり感)等の項目について、アンケートを取ることにより、実施した。
[0058] かかる「使用感調査試験 1」の結果、比較例 1一 3の 3種類の眼科用組成物に差が 無いと答えた人は、全体の 25%、つまり、 6人であった。これらの人を除外して、集計 を行ない、使用感が良かったと回答した人の割合を、下記表 3に示す一方、使用感 が悪かったと回答した人の割合を、下記表 4に示した。 (但し、複数回答を含む)。
[0059] [表 3] 使用感が良かったとの回答
比較例 1 比較例 2 比較例 3
CL装用者 60 50 0
CL非装用者 88 37 0 全体 72 45 0
単位:
[0060] [表 4]
Figure imgf000017_0001
単位:%
[0061] 力かる表 3及び表 4の結果より明らかなように、動粘度が 9. Omm2 /sである比較例
3の使用感が良力 たという回答は全く得られず、 CL装用者、 CL非装用者共に、使 用感が悪かったものとして、比較例 3に係る眼科用組成物を挙げた。その理由として は、残留感ゃ視力不安定等、高粘度が要因とされる意見が殆んどであった。これによ り、 9. Omm2 /s程度の動粘度のものは、好まれないことが判明した。
[0062] 使用感の良かった比較例 1と比較例 2を比較すると、 CL装用者については、比較 例 1の方が 10%程度優れる程度であったが、 CL非装用者については、動粘度が低 い比較例 1の方力 50%程度も優れていることが判明した。
[0063] 一使用感調查試験 2—
CL装用者 19名、 CL非装用者 19名よりなる、合計 38名のボランティアに対して、以 下の如き官能試験を行なった。具体的には、各ボランティアに、表 2に示される比較 例 1及び実施例 1に係る眼科用組成物の 7mlがそれぞれ収容された点眼瓶を渡し、 その眼科用組成物を、点眼剤として、 1週間使用させた。かかる使用の後、ボランティ ァ自らが試験期間中の各眼科用組成物による使用感の違いを評価した。なお、使用 感の違いの評価は、 目の乾き、 目の疲れ、 目のカスミ、 CL装用時の異物感、 CL表面 に付着した汚れ、さし心地 (すっきり感)等の項目について、アンケートを取ることによ り、実施した。
[0064] かかる「使用感調査試験 2」の結果、比較例 1及び実施例 1の 2種類の眼科用組成 物に差が無いと答えた人を除外して、集計を行ない、使用感が良かったと回答した 人の割合を、下記表 5に示す一方、使用感が悪かったと回答した人の割合を、下記 表 6に示した。 (但し、複数回答を含む)。
[0065] [表 5]
Figure imgf000018_0001
単位: %
[0066] [表 6]
Figure imgf000018_0002
単位:%
[0067] 力、かる表 5の結果より明らかなように、 CL装用者においては、 80%が、実施例 1の 眼科用組成物の使用感が良かったと回答しており、絡み合い臨界分子量未満の重 量平均分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースが好まれる傾向が見られ た。また、表 6の結果より明らかなように、 CL装用者においては、 80。/o力 比較例 1の 眼科用組成物の使用感が悪かったと回答しており、絡み合い臨界分子量を超える分 子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースが含有せしめられた眼科用組成物 は好まれない傾向が見られた。すなわち、動粘度が 1. 5mm2 Zs程度の眼科用組成 物に関しては、上記「使用感調査試験 1」で最も良いとされた比較例 1よりも、絡み合 い臨界分子量未満の重量平均分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース を用いた実施例 1の方力 より一層優れた使用感が実現されているのである。 [0068] 従って、動粘度が同程度であっても、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの分子量 により、使用感に大きな差が生ずることが認められる。即ち、絡み合い臨界分子量未 満の比較的に低分子量のヒドロキシプロピルメチルセルロースを用いた場合、絡み合 い臨界分子量以上の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースと比べ、使 用者が、点眼後において粘性をあまり感じなかったり、視力不安定等の不快感を感じ 難ぐ官能的な評価において、大きく差が出ることが明らかとなった。特に、 CL装用 者において、乾燥感ゃ異物感等の症状は、一般に、 CL表面に付着した汚れに起因 するものと言われており、絡み合い臨界分子量未満の比較的に低分子量のヒドロキ シプロピルメチルセルロースを用いた眼科用組成物は、そのような汚れの除去効果 が、絡み合い臨界分子量以上の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロース を用いたものに比して、有利に向上せしめられると、推測され得る。これは、ヒドロキシ プロピルメチルセルロース分子力 分子間で絡み合いを生じず、単独分子として、角 膜乃至は前眼部、及びコンタクトレンズに付着する汚れに対して侵入し、有効に作用 するためであると考えられる。
[0069] 以上の説明から明らかなように、本発明に従う眼科用組成物にあっては、絡み合い 臨界分子量未満の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースが、含有せし められていると共に、 20°Cにおける動粘度が 2mm2 /s以下とされているところから、 眼科用組成物中におけるヒドロキシプロピルメチルセルロース分子同士の絡み合い 力 極めて効果的に防止され、これにて、ヒドロキシプロピルメチルセルロース分子が 眼科用組成物中を自由に移動することが可能となって、ヒドロキシプロピルメチルセ ルロース分子による界面活性効果が、何等阻害されることなく有利に発現され得て、 角膜やコンタ外レンズに付着する眼脂ゃムコイド等の汚れを効果的に除去すること が可能となっているのである。このため、汚れの付着に起因して惹起される、 目のカス ミゃ、像のゆがみ、乾燥感、異物感等の種々の症状の発生が、従来に比してより一層 有利に防止され得ているのである。
[0070] また、ヒドロキシプロピルメチルセルロースによる親水化乃至は湿潤化も高度に発現 されて、眼の潤い効果が長時間に亘つて持続し、乾燥感の低減も有利に実現され得 るのである。 [0071] 従って、本発明に従う眼科用組成物は、ヒドロキシプロピルメチルセルロース分子の 絡み合いが考慮されていない従来の眼科用組成物(例えば、人工涙液)や、ヒドロキ シプロピルメチルセルロース等の増粘剤が配合されていない人工涙液等に比して、 使用感、さし心地、コンタクトレンズ装用感の向上等、非常に優れた効果を発揮する ものである。
図面の簡単な説明
[0072] [図 1]20°Cにおける 3w/w%ヒドロキシプロピルメチルセルロース水溶液の動粘度と 重量平均分子量の関係を示した対数グラフである。

Claims

請求の範囲
[1] ヒドロキシプロピルメチルセルロースの濃度が 3w/w%であるときの絡み合い臨界 分子量未満の分子量を有するヒドロキシプロピルメチルセルロースを用レ、、それを水 系媒体に溶解すると共に、 20°Cにおける動粘度が 2mm2 /s以下とされていることを 特徴とする眼科用組成物。
[2] コンタクトレンズ用点眼液として使用される請求項 1に記載の眼科用組成物。
[3] コンタクトレンズ用液剤として使用される請求項 1に記載の眼科用組成物。
[4] 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのメトキシル基置換度力 S、 28— 30重量0 /0 である請求項 1乃至請求項 3の何れかに記載の眼科用組成物。
[5] 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロースのヒドロキシプロポキシル基置換度力 7—
12重量%である請求項 1乃至請求項 4の何れかに記載の眼科用組成物。
[6] 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロース力 0. 05w/w%以上の割合において含 有されている請求項 1乃至請求項 5の何れかに記載の眼科用組成物。
[7] 前記ヒドロキシプロピルメチルセルロース力 S、 0. 8w/w%以下の割合において含 有されている請求項 1乃至請求項 6の何れかに記載の眼科用組成物。
[8] 等張化剤、キレート化剤、緩衝剤、清涼化剤、防腐剤、殺菌剤及び界面活性剤のう ちの少なくとも 1種が、更に、含有せしめられている請求項 1乃至請求項 7の何れかに 記載の眼科用組成物。
[9] pHが 5. 3-8. 5である請求項 1乃至請求項 8の何れかに記載の眼科用組成物。
[10] 浸透圧が 200 400m〇smZkgである請求項 1乃至請求項 9の何れかに記載の 眼科用組成物。
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