WO2004074516A2 - モノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法 - Google Patents

モノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法 Download PDF

Info

Publication number
WO2004074516A2
WO2004074516A2 PCT/JP2004/001822 JP2004001822W WO2004074516A2 WO 2004074516 A2 WO2004074516 A2 WO 2004074516A2 JP 2004001822 W JP2004001822 W JP 2004001822W WO 2004074516 A2 WO2004074516 A2 WO 2004074516A2
Authority
WO
WIPO (PCT)
Prior art keywords
monoclonal antibody
amino acid
acid sequence
patient
sequence
Prior art date
Application number
PCT/JP2004/001822
Other languages
English (en)
French (fr)
Other versions
WO2004074516A1 (ja
Inventor
Toshio Murakami
Hirofumi Higuchi
Keiichi Makizumi
Toshihiro Maeda
Hiroshi Mizokami
Original Assignee
Chemo Sero Therapeut Res Inst
Toshio Murakami
Hirofumi Higuchi
Keiichi Makizumi
Toshihiro Maeda
Hiroshi Mizokami
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chemo Sero Therapeut Res Inst, Toshio Murakami, Hirofumi Higuchi, Keiichi Makizumi, Toshihiro Maeda, Hiroshi Mizokami filed Critical Chemo Sero Therapeut Res Inst
Priority to US10/546,293 priority Critical patent/US8332159B2/en
Priority to EP04712210.6A priority patent/EP1595959B1/en
Priority to JP2005502742A priority patent/JP4922613B2/ja
Priority to ES04712210.6T priority patent/ES2528738T3/es
Publication of WO2004074516A2 publication Critical patent/WO2004074516A2/ja
Publication of WO2004074516A1 publication Critical patent/WO2004074516A1/ja

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K16/00Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies
    • C07K16/08Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses
    • C07K16/10Immunoglobulins [IGs], e.g. monoclonal or polyclonal antibodies against material from viruses from RNA viruses
    • C07K16/1036Retroviridae, e.g. leukemia viruses
    • C07K16/1045Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV
    • C07K16/1063Lentiviridae, e.g. HIV, FIV, SIV env, e.g. gp41, gp110/120, gp160, V3, PND, CD4 binding site
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K39/00Medicinal preparations containing antigens or antibodies
    • A61K2039/505Medicinal preparations containing antigens or antibodies comprising antibodies
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K2317/00Immunoglobulins specific features
    • C07K2317/30Immunoglobulins specific features characterized by aspects of specificity or valency
    • C07K2317/34Identification of a linear epitope shorter than 20 amino acid residues or of a conformational epitope defined by amino acid residues

Description

明 細 書
モノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法
技術分野
本願発明は、 医薬品に係る分野に属する。 詳細には、 モノクローナル抗体製剤 の奏効性を向上させるための、 当該抗体が認識する抗原を有する患者を選別する ために実施される方法に関する。
背景技術
近年、 モノクローナル抗体の臨床応用として、 モノクローナル抗体製剤投与に よる治療が展開されている。 モノクローナル抗体製剤は、 生体内の抗原と反応し 有効性を示すため、 当該抗原の発現量を予め検査し投与対象を選別すれば、 モノ クローナル抗体の奏効性を向上させ得る。 また、 モノクローナル抗体は極めて特 異性が高いため、 安全性と有効性に優れる一方で、 抗原ェピトープ部分のァミノ 酸配列に多様性が存在する場合には抗体との反応性が低下し、 有効性に影響を及 ぼす可能性が危惧される。 このため、 モノクローナル抗体製剤を医薬品として用 いる場合、 患者体内での抗原の発現量のみならず、 抗原の多様性を確認し投与対 象者を選択することは、 当該抗体製剤の奏効性を向上させるために有用な手段と 考えられる。
モノクローナル抗体製剤の投与対象者を検査し選択する例として、 現在市販さ れている、 抗 H E.R 2モノクローナル抗体 (Trastumab) に係る適用例が挙げら れる。 Trastumabは、 乳がん患者の約 2 0〜 3 0 %で過剰発現している H E R 2 タンパク質に対する抗体である。 抗 H E R 2モノクローナル抗体投与対象者選択 のための臨床検査として、 HER2/neu遺伝子の D N A増幅を目的としたサザンプロ ット法もしくは Furuorescent in situ hybridization ( F I S H) 法、 H E R 2 mR NAの過剰発現を検索するためのノーザンブロット法、 もしくは reverse transcription polymerase chain reaction (R T— P C R) 法、 または H E R
2タンパク質の過剰発現を検索するためのウェスタンブロット法、 E L I S A法、 もしくは免疫組織化学法などが試みられている。 これらの検査により、
Trastumabの H E R 2過剰発現症例の奏効率が向上しており、 このことは、 モノ ク口ーナ /レ抗体製剤による治療において、 対象者を予め選択することが奏効性を 向上させるために有用であることを示している (例えば、 曰本臨床 (Nippon Rinsho) 6 0卷 3号 (2 0 0 2 ) ) 。
発明の開示
(発明が解決しようとする技術的課題)
一方、 ェピトープ部分のアミノ酸配列に多様性が存在して、 このため抗原抗体 反応の親和性に変化が生じる場合には、 抗原の多様性に伴う抗体製剤の奏効性の 低下が予測され、 これを予知することは臨床的観点から意義は大きい。 そのため には、 Trastumabで実施されるような抗原タンパク質の発現量を調べるだけの検 查では不十分であり、 新たな検査法が必要である。 その理由は、 タンパク質とし て高発現している抗原であって量的には検出され得る場合であっても、 当該モノ クローナル抗体のェピトープを有する野生型の中にェピトープのアミノ酸配列が 変異し反応性が低下した変異体が多数存在する場合には、 不適合と判定される必 要があるからである。 従って、 抗原のェピトープ部分に多様性が存在する場合に は、 了ミノ酸配列の異なる個々のェピトープに対する抗体の反応性の程度を抗原 抗体反応により直接確認することが要求される。 しかしながら、 生体内の微量な 抗原の中からェピトープ部分のァミノ酸配列が異なる分子を分別し、 当該抗体で 捕捉し検出する方法は、 高い感度を必要とし また抗原の発現量と抗体の反応性 とを区別して検出するのが困難などの問題点がある。
以上の観点から、 モノクローナル抗体の認識するェピトープ部分のァミノ酸配 列に多様性が認められるタンパク質を抗原とするモノクローナル抗体製剤では、 製剤の投与対象者選別のため、 高感度かつ迅速に検査する方法の開発が必要とさ れる。
(その解決方法)
本発明は、 モノクローナル抗体製剤を患者に投与するに際し、 患者の生体内に 存在する標的分子の抗原タンパク質のァミノ酸配列を、 当該モノクローナル抗体 製剤投与前に予め解析することにより投与対象患者を選別することよりなる、 当 該モノクローナル抗体製剤の奏功性を向上させる方法に関する。
本発明はまた、 上記方法において、 ①患者生体試料中の標的分子の遺伝子を分 離 ·解析して得られた核酸配列を基に発現しているタンパク質のアミノ酸配列を 予測し、 ②その配列を予め決定された当該モノクローナル抗体の認識し得るアミ ノ酸配列 (以下、 参照配列) と比較することによって患者の当該抗体製剤投与に おける適合性を判定し、 っ ヽで③当該判定結果に基づ ヽて奏効性が期待される投 与対象患者を選別する工程を含んでなる、 モノクローナル抗体製剤の奏効性を向 上させる方法に関する。
モノクローナル抗体製剤が認識する抗原ェピトープのァミノ酸配列の多様性に より、 抗体の抗原に対する結合の親和性は変化する。 ェピト^"プ領域に遺伝子多 型を示す抗原の場合、 免疫化学的検出法などによって直接的にモノクローナル抗 体の結合性を測定する方法に代わり、 患者の体内で発現している抗原の多様性を 塩基配列から解析し、 その抗原と当該抗体の結合性を予測することが可能である と本願発明者らは考えた。 そして、 ェピトープのアミノ酸配列と抗原抗体の反応 性に相関が認められるモノクローナル抗体について、 予めその相関性に関するデ ータを取得しておき、 そのデータと患者由来の抗原ェピトープ領域の塩基配列と を比較することによって投与対象者を効率的に選択し得る本願発明の方法を発明 し /こ
これらの方法は、 P C R法および塩基配列解析技術の進歩により、 高感度かつ 汎用的に実施可能であり、 変異体が混在する D NAをクローユングせずに直接解 祈を行うことも可能である。 従って、 発現タンパク質抗原とモノクローナノレ抗体 との結合親和性を実際に測定することなく、 ェピトープ領域をコードする塩基配 列を調べるのみで、 モノクローナル抗体製剤の奏効性を予測することが可能とな つた。
(従来技術より有効な効果)
本願発明により、 モノクロ一ナル抗体製剤の投与に際し、 標的の発現タンパク 質抗原と当該モノクローナル抗体との結合親和性を実際に抗原を単,製して測 定することなく、 予め抗原のェピトープ領域をコードする塩基配列を調べ、 予め 決定された当該モノクローナル抗体の認識するアミノ酸配列 (参照配列) と比較 することによって、 患者の当該抗体製剤投与における適合性を判定して投与対象 患者を選別することにより、 総合的に当該モノクローナル抗体製剤の奏効性を向 上せしめる方法を提供することができる。 図面の簡単な説明
図 1は、 モノクローナル抗体の認識する部位を調べるため、 KD— 247によ り中和されることが確認されている実験室株 H I V— 1 (MN株) の PND領域 の合成ぺプチド I H I G P G R A F Yを基に、 1残基ずつ削除した合成べプチド に対する KD— 247の結合性を示すグラフである。
図 2は、 モノクローナル抗体の認識するァミノ酸配列の幅広さを調べるため、 KD- 247により中和されることが確認されている実験室株 H I V- 1 (MN 株) の PND領域の合成ペプチド I H I GPGRAFYを基に、 当該合成ぺプチ ドの N末端側の Iから C末端側の Yまでを順に天然に存在する他の 19種類のァ ミノ酸残基に 1残基ずつ置換した場合 (図 2 a〜図 2 jにそれぞれ示す) の合成 ペプチドに対する KD— 247の結合性を示すグラフである。 図 2 a〜図 2 jに おいて斜線の棒グラフはァミノ酸残基を変化させない場合の値を示す。
図 3は、 モノクローナル抗体が認識するァミノ酸配列を発現タンパク質で調ぺ るため、 患者由来の H I V— 1遺伝子より V 3領域を増幅し発現させたタンパク 質の V 3領域中央部分のァミノ酸配列に対する KD— 247の結合性を、 MN株 由来の遺伝子を基に発現させたタンパク質との結合性を 100%とした相対結合 活性で示すダラフである。 各配列での平均値を横棒で示した。 図 3中、 1〜 33 は、 V 3領域中央部分に以下の配列を含む 現タンパク質である。 1 : IAPG RAF; 2 : I APGRAL; 3 : I APG SAF; 4 : I GLGRAF; 5 : I GPARAF ; 6 : 1 GPGGAF ; 7 : 1 GPGKAF ; 8 : I GPGRA
F; 9 : I GPGRAI ; 10 : I GPGRAL ; 11 : I G PGR AS ; 1 2 : I GPGRAV ; 13 : 1 GPGRAW ; 14 : 1 GPGRAY ; 15 : 1 GPGRPF ; 16 : I GPGRRF ; 17 : I GPGRSF ; 18 : I GPG R S V; 19 : I GPGRTF ; 20 : I GPGRTL; 21 : I GPGRT V; 22 : I GPGRVF ; 23 : 1 GPGRVY ; 24 : I GPGSAF ; 2
5 : I GSGRAF ; 26 : LGPGGAF ; 27 : LGPGRAF ; 28 : M GPGGAF ; 29 : MGPGKAF ; 30 : MGPGRAF ; 31 : MGPG RVY ; 32 : VGPGRAL ; 33 : VGPGRAV。 発明を実施するための最良の形態
本発明の方法において、 モノクローナル抗体製剤投与の適合性を判定し、 奏功 性が期待される投与対象患者を逢別するに際して、 患者由来の標的分子のァミノ 酸配列を、 予め決定しておいた 「参照配列」 と比較することが必須である。 本明 細書において 「参照配列」 とは、 投与しょうとするモノクローナル抗体製剤の主 成分であるモノクローナル抗体が認識し結合することのできる抗原のェピトープ 領域のアミノ酸配列をいう。 力かるェピトープ領域のアミノ酸配列を 「参照配 列」 として決定した後、 当該モノクローナル抗体の有効性 (中和活性など) と 「参照配列」 との相関を調べることができる。 また、 ェピトープ領域のアミノ酸 配列に多様性が認められる場合 (たとえば、 ヒト免疫不全ウィルス 1型 (H I V — 1 ) ) には、 当該ェピトープ領域の多様なァミノ酸配列に共通する普遍性ある 配列を 「参照配列」 として決定する。
このようにモノクローナル抗体製剤の主成分であるモノクローナル抗体が認 識 '結合するェピトープ領域のアミノ酸配列を予め決定しておき、 当該モノク口 —ナル抗体が有効性を発揮できるアミノ酸配列を 「参照配列」 として決定してお くことにより、 かかる 「参照配列」 との比較による当該モノクローナル抗体製剤 投与適合性の判断が可能となる。
本 明を実施するため、 ①モノクローナル抗体が認識するェピトープ部分のァ ミノ酸配列 (参照配列) の解析、 ②患者の生体試料中に存在する標的分子のェピ ト一プ部分を含む領域の塩基配列の分析、 ③抗原タンパク質のァミノ酸配列の多 様性とモノクローナル抗体の薬効との相関データの取得などを予め実施する必要 がある。
すなわち具体的には以下の工程を経る。 当該モノクローナル抗体が認識する典 型的な抗原について、 タンパク質を構成するぺプチド断片に対する当該モノク口 ーナノレ抗体の結合性を調べ、 ェピトープ部分を同定する。 当該ペプチド断片の作 製は、 抗原タンパク質のタンパク質分解酵素による消化物、 既知のァミノ酸配列 情報に基づくペプチド断片の化学合成等により可能となる。 また、 当該ペプチド 断片とモノクローナル抗体との反応性を解析する方法として、 ELISA法やドット プロット法等による免疫化学的な方法、 及び表面プラズモン共鳴バイオセンサー を用いた方法等が挙げられる。 なお、 生体内に存在する抗原としては、 外来性の ウィルス、 細菌、 毒素、 内在性のがん特異的抗原や疾患関連分子等が考慮され得 る。
患者生体内に存在する抗原タンパク質中の当該ェピトープ領域の塩基配列を求 めるため、 ェピトープ領域周辺に位置し且つアミノ酸配列に変異がほとんど認め られない領域を選択し、 当該領域の塩基配列を基に核酸増幅反応のためのプライ マーを設計する。 当該抗原のェピトープ領域の塩基配列を解析するため、 血液、 組織等を生体試料として、 腿より逆転写酵素を用いて得られる cDNAもしくは DNA を铸型とし、 当該プライマーを用いた PCR法によりェピトープ領域を増幅する。 増幅された DNAは、 直接又はクローユング操作を経た後に、 DNA解析装置等を用い 塩基配列を解析する。
ェピトープ領域に種々のァミノ酸配列を有する抗原に対する当該モノクローナ ル抗体の反応性は、 上述の方法により得られたェピトープ領域を含む DNAをク口 一二ングし、 大腸菌などを用いて発現させたタンパク質に対する当該モノクロ一 ナル抗体の結合性を測定することにより可能である。 さらに、 当該ェピトープ領 域のアミノ酸配列と当該モノクローナル抗体の有効性の相関は、 抗原結合活性の みならず、 抗ウィルス活性、 抗腫瘍効果などを指標として、 in vitro, ex vivo 又は in vivo試験により確認される。 例えば、 患者由来のウィルスをクローン化 し、 当該ェピトープ領域の塩基配列よりアミノ酸配列を求めるとともに、 ウィル ス中和活性を測定し、 ェピトープ領域のァミノ酸配列と有効性の相関を示すデー タが取得可能である。
抗原に多様性が存在する代表的な例として、 ヒト免疫不全ウィルス 1型 (H I V - 1 ) が例示される。 H I V— 1の主要中和決定基 ( P N D) は、 外被糖蛋白 質 g p 1 2 0の第 3可変領域 (V 3領域) の中央部分に位置している。 本願発明 者らは、 P N Dに対するヒト化モノクローナル抗体を作製し、 臨床応用を目的に これを製剤化した。 当該モノクローナル抗体は、 当該抗体のェピトープ部分が位 置する P N D領域のァミノ酸配列の変異により、 H I V— 1に対する中和活性、 すなわち抗原との結合性に影響を受けた。 従って、 当該抗体の臨床応用では、 ェ ピトープ部分のァミノ酸配列を解析し、 投与対象者を選択することが奏効性の向 上につながると予測された。
そこで、 まず当該抗体と結合可能な抗原の存在を確認するために、 以下のよう な手順により、 ェピトープ部分のァミノ酸配列と当該抗体との結合†生の相関性を 調べ、 当該モノクローナル抗体が認識し有効性が期待されるアミノ酸配列を参照 配列として決定した。
① P ND領域の配列から成る合成ぺプチド断片を用い当該モノクローナル抗体が 認識するェピトープ配列を確認した。
②患者由来のウィルスより、 V 3領域の遺伝子を増幅後クローユングし、 β—ガ ラクトシダ一ゼとの融合タンパク質として発現させた。 この V 3領域の発現タン パク質に対する当該モノクローナル抗体の結合性を調べ、 ェピトープ部分のァミ ノ酸配列と抗体の結合性との相関を調べた。
③上述の結果から、 当該抗体の参照配列の候補を選択した。
④当該モノクローナノレ抗体の H I V- 1に対する中和活性を調べ、 上述の参照配 列と中和活性に相関性のあることを確認した。
⑤患者血漿または末梢血単核細胞より H I V— 1 V 3領域の遺伝子を増幅し、 塩基配列を解析した。 その結果から推定されたァミノ酸配列を上述の参照配列と 比較し、 対象患者に対する当該抗体の適合性を予測した。
かかる知見に基づき、 患者の体内で発現している抗原の多様性を塩基配列から 解析し、 その抗原と当該抗体の結合性を予測することが可能であることが明らか になった。 臨床での使用に当たり、 例えば標的分子が H I V- 1の場合、 以下の ような手順により、 患者血漿を検体として当該モノクローナル抗体製剤の投与対 象者を選択する方法が提供される。
血漿中の H I V— 1 R NAを、 逆転写酵素を用いて D N Aに変換し、 V 3領 域の核酸増幅反応を行なう。 増幅した DNA断片を、 直接またはクローニングを 実施した後に塩基配列を解析する。 この塩基配列から予想されるアミノ酸配列を 求め、 予め選定されたモノクローナル抗体製剤中の当該モノクローナル抗体が認 織し得るアミノ酸配列の参照配列と比較する。 参照配列の決定は、 前述のような. ぺプチドまたは発現タンパク質への結合性や H I V- 1中和活性の測定結果より 決定される。 また、 臨床試験により患者由来の H I V—1における P ND領域の ァミノ酸配列と当該モノクローナル抗体製剤の有効性の関係を角?^することによ り、 より詳細な参照配列のデータが得られる。
以下に、 実施例に従って本願発明を詳説するが、 本願発明はこれら実施例に何 等限定されるものではない。
実施例 1
合成ぺプチドを用いた抗 H I Vモノクローナル抗体が認識するアミノ酸配列の解 近
PND領域に対するヒト化モノクローナル抗体である KD— 247が認識する アミノ酸配列を、 HIV— 1 g p 120の V 3領域の中央部分に由来する合成 ぺプチドを用いて調べた。 ぺプチドを、 Pepscan法 (Geysen, H.M.ら、 Proc.
Natl. Acad. Sci. USA, 81, 3998-4002, (1984) ) により合成し、 それらのぺプ チドに対する KD— 247の結合活性を酵素抗体測定法により確かめた。 KD- 247が認識する最短のアミノ酸配列を調べるため、 KD— 247により中和可 能な実験室株 H I V- 1 (MN株) の V 3領域中央部分のァミノ酸配列である、 I H I GP GRAF Yを有する 10アミノ酸残基のペプチド、 及ぴそのアミノ酸 残基を、 4アミノ酸残基まで 1残基ずつ削除した以下のペプチドを合成した: I H I GPG AF, H I GPGRAF I H I GPGRA H I GPGRAF. I GPGRAF Y I H I GPGR, HI GPGRA、 I GPGRAF, GPG RAFY、 IH I GPG、 HI GPGR、 I GPGRA、 GPGRAF, PGR AFY、 I HI GP、 H I GPG, I GPGR、 GPGRA、 PGRAF、 GR
AFY、 I H I G、 H I GP、 I GPG、 GPGR、 PGRA、 GRAF, RA F Y。
合成ぺプチドが結合しているポリエチレン製の口ッドを、 2 %ゥシ血清アルプ ミン及び 0. 1 % Tween 20を含むリン酸緩衝生理食塩水中でプレコーティングを 実施した後、 2 μ g m 1の KD— 247と反応させた。 ぺプチドに結合した K D— 247を、 ペルォキシダーゼ標識抗ヒト κ抗体及び基質を用いて測定した。 図 1に示す通り、 KD— 247が反応する最短のアミノ酸配列は、 I GPGRで めった。
KD-247が認識するぺプチドを構成するアミノ酸残基を置換した場合の反 応性の変化を調べるため、 H I V— 1 (MN株) 株由来の I HI GPGRAFY 配列の各アミノ酸残基を、 天然に存在する他の 19種類のアミノ酸残基に置換し たぺプチドを合成し、 上述の方法を用いて KD— 247との反応性を測定した。 図 2のように、 中央部分の PGR配列に関し置換可能な他のァミノ酸残基は少なく、 特にアルギニン (R) 残基は必須のアミノ酸であることが確認された。 その他の ァミノ酸残基では、 多くの他のァミノ酸残基との置換が可能であつた。
以上の結果より、 KD— 247は I GPG R配列を基本的に認、識し、 この配列 内及び又はその前後のアミノ酸配列に置換が生じた場合にも認識することが可能 であることが判明した。 ' 実施例 2
発現タンパク質を用いた抗 H I Vモノクローナル抗体が認識するアミノ酸配列の 解析
実施例 1で明らかになった K D— 247の認識部位は、 短!/、ぺプチドと抗体と の反応を観測したものであった。 抗体の抗原タンパク質との結合性は、 結合部分 のアミノ酸配列に加えて、 立体構造に伴う影響も考盧する必要がある。 そのため、 V 3領域を含む領域を発現させたタンパク質に対する KD-247の結合性を調 ベた。
先ず、 HI V—1の V 3領域を含む遺伝子を、 HI V—1感染者由来の血漿よ り得られた H I V- 1 RN A遺伝子を基に逆転写酵素を用いて得た c DNA、 または末梢血単核細胞の H I V— 1プロウィルス DNAを铸型として、 nested PCR法により増幅した。 第 1 PCRに用いたプライマーは、
5'- ACACATGGMTTAGGCCAGT - 3,(OA- 4) (配列番号 1 ) 及び
5, - AMTTCCCCTCCACMTTM- 3,(0D- 4) (配列番号 2) であり、 第 2 PCRに用レヽ たプライマーは、
5'-GCCGGATCCTCAACTCAACTGCTGTTAMT-3' (EB-2) (配列番号 3) 及び
5-GCTCTGCAGTCAAATTTCTGGGTCCCCTCCTGAGG-3' (EC - 2) (配列番号 4) であった。 この増幅 DN A断片を精製後、 制限酵素 BaraH I及ひ Tst Iで切断し、 ベータガラ クトシダーゼ (]3— Ga 1) 遺伝子を有するベクタープラスミド (pUEX I) に揷 入した。 このベクターをコンビテント細胞に導入し、 クローユングを行なった。 クローン化 D N Aを鎵型に EB- 2及ぴ EC- 2プライマ一を用いて P C Rを実施し、 増 幅 DNA断片を錄型として、 塩基配列解析装置を用いて V 3領域の核酸配列を解 析し、 その核酸配列に基づいて V 3領域のァミノ酸配列を決定した。
—方、 遺伝子配列を解析した各クローン化大腸菌を培養し、 次のようにして、 V3領域とベータガラクトシダーゼの融合タンパク質 (V3/j3— Ga 1 ) を得 た。 先ず、 培養した大腸菌を細胞破砕装置で破砕後、 遠心分離し、 その沈殿を 0. 5 % Triton X- 100含有トリス緩衝液 (pH7.5) で溶解後さらに遠心分離し、 封入体を含む沈殿を、 8 M尿素を含むトリス緩衝液 (pH7.5) で溶解し V 3 / J3-Ga 1を精製した。 得られた V3/j3—Ga 1 は、 SDS— PAGEにより 現に異常がないことを確認し、 次に V3/]3— Ga 1濃度を合わせるため、 E L I S Aを行なった。 抗 j3— Ga 1抗体を固相化したプレートを用い、 発現させ た V3/]3— Ga 1または標準品としての j3—Ga 1市販品を添加した。 検出抗 体としてペルォキシダーゼ標識抗 一 G a 1抗体を用いた。 標準品の結果を基に 検量線を作成し、 発現¥3/]3_0& 1濃度を ]3— G a 1濃度換算で求めた。 次に、 V3/j3— Ga 1と KD_ 247の反応性を評価するため、 別の EL I
S Aを実施した。 抗 ー Ga 1抗体をプレートに固相化し、 200n g/mlの V3/]3— Ga 1と反応させた。 捕捉された V 3 / ]3— G a 1に対し、 1 μ g/m 1の KD— 247を反応させ、 ペルォキシダーゼ標識抗ヒト I gG抗体を用いて 検出した。 各々の V3/j3— Ga 1に対する KD— 247の結合性は、 プレート ごとに設定された陽性対照である H I V— 1MN株由来の V3/j3— G a 1の吸 光度を 100 %とした相対値で示した。
約 120種類の患者由来 H I V— 1クローンを用いて解析された V 3/ ]3—G a 1の V 3中央部分のァミノ酸配列と KD— 247との相対結合活性を図 3に示 した。 結合性の相対値の平均が 100 %を超えたクローンの V 3領域中央部分の アミノ酸配列は、 I GPARAF (配列番号 5) 、 I GPGRSF (配列番号 6) 、 I GPGRAL (配列番号 7) 、 I GPGRTF (配列番号 8) 、 I GP GRA I (配列番号 9) 、 VGPGRAL (配列番号 10) 、 I GPGRAF
(配列番号 1 1) であった。 これらの配列は、 KD— 247適合性を判定する参 照配列の一例として挙げられる。 実施例 3
H I V— 1の V 3領域のァミノ酸配列とウイノレス中和活性の解析
V 3領域のァミノ酸配列と中和活性の関連を、 実験室株及び臨床分離株 H I V - 1を用いて調べた。
H I V- 1の V 3領域の核酸配列を、 実施例 2と同様の方法により求めた。 さ らに、 これらのウィルスと、 濃度を変化させた KD— 2 4 7とを 3 7 °Cで 1時間 反応後、 フィトへマダルチュンで活性化した健常人の末梢血単核細胞に接種した。
7日間培養後細胞を洗浄し、 I L一 2存在下でさらに 7日間培養を継続した。 培 養上清中の H I V- 1 p 2 4抗原量を E L I S A法により測定し、 抗体非存在 下で培養した値を 1 0 0 %とし、 添加した抗体濃度により p 2 4抗原量を 5 0 % ( I C50) または 9 0 % ( I C90) 低下させる KD— 2 4 7濃度を中和活性として 表わした。
表 1に示す通り、 KD— 2 4 7の中和活生は、 V 3領域中央部分のァミノ酸配 列に依存した。 すなわち、 実施例 1及び実施例 2で KD—2 4 7との結合性が確 認された I G P G R A F配列を V 3領域中央部分に有する H I V— 1は、 すべて KD— 2 4 7によって中和された。 これは、 V 3領域中央部分のアミノ酸配列力 そのウィルスに対する KD— 2 4 7の結合活性及ぴ中和活性と相関する事を示し ている。
Figure imgf000013_0001
MN株と同一のアミノ酸残基を示す, 実施例 4
臨床検体の V 3領域ァミノ酸配列の解析と KD-247の患者適合性検査
実施例 2の方法を用い、 患者の血漿または末梢血単核細胞より、 HIV— 1遺 伝子を解析した。 これを基に、 HI V—1の V3領域のアミノ酸配列を推定し、 実施例 2で得られた KD— 247と強く反応するアミノ酸配列を参照配列として 比較し、 各患者における KD— 247の適合性を検査した。
患者血漿または末梢血単核細胞中の H I V— 1遺伝子より推定されるアミノ酸 配列およぴ各患者における KD— 247の患者適合性を表 2に示した。 点線で囲 んだアミノ酸配列を、 実施例 2で求められた参照配列 (配列番号 5 1 ) と比 較し、 一致した場合を適合、 不一致の場合を不適合として判定した。
表 2
Figure imgf000014_0001
久失したァミノ酸残基を示す。

Claims

請 求 の 範 囲
1 . モノクローナル抗体製剤を患者に投与するに際し、 患者の生体内に存在する 標的分子の抗原タンパク質のァミノ酸配列を、 当該モノク口ーナル抗体製剤投与 前に予め解析することにより投与対象患者を選別することよりなる、 当該モノク 口ーナル抗体製剤の奏功性を向上させる方法。
2. モノクローナル抗体製剤を患者に投与するに際し、 ①患者生体試料中の標的 分子の遺伝子を分離 ·解析して得られた核酸配列を基に発現しているタンパク質 のァミノ酸配列を予測し、 ②その配列を予め決定された当該モノク口ーナル抗体 の認識し得るアミノ酸配列 (以下、 参照配列) と比較することによって患者の当 該抗体製剤投与における適合性を判定し、 ついで③当該判定結果に基づいて奏効 性が期待される投与対象患者を選別する工程を含んでなる、 請求項 1記載のモノ クローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法。
3 . 予測された標的タンパク質のァミノ酸配列と参照配列の比較に際し、 モノク ローナル抗体の当該予測された配列を有するぺプチドもしくは発現タンパク質と の結合性、 及び/または当該モノクローナル抗体の生物学的活性を指標とするも のである、 請求項 1または請求項 2記載のモノクローナル抗体製剤の奏効性を向 上させる方法。
4. 前記投与対象患者生体試料中の標的分子に関し、 モノクローナル抗体が認識 する抗原ェピトープ部分のァミノ酸配列に多様性が存在する場合であって、 モノ クローナル抗体との反応性において参照 列として共通する普遍性ある配列を指 標とし得る、 請求項 1ないし請求項 3のいずれかに記載のモノクローナル抗体製 剤の奏効性を向上させる方法。
5 . モノクローナル抗体が、 ヒト免疫不全ウィルス 1型 (H I V- 1 ) を抗原と して認識する抗体である、 請求項 1ないし請求項 4のいずれかに記載のモノク口 ーナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法。
6. モノクローナル抗体が、 ヒト免疫不全ウィルス 1型 (H I V— 1 ) の«糖 タンパク質 g p 1 2 0の V 3領域に対する抗体である、 請求項 5に記載のモノク ローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法。
7. H I V— 1の参照配列が、 I G P ARA F (配列番号 5 ) 、 I G P G R S F (配列番号 6) 、 I GPGRAL (配列番号 7) 、 I GPGRTF (配列番号 8) 、 I GPGRA I (配列番号 9〉 、 VGPGRAL (配列番号 10) 及び I GPGRAF (配列番号 11) より選択され得るものである、 請求項 5または請 求項 6記載のモノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法。
PCT/JP2004/001822 2003-02-20 2004-02-18 モノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法 WO2004074516A1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/546,293 US8332159B2 (en) 2003-02-20 2004-02-18 Method for enhancing efficacy of preparation of monoclonal antibody
EP04712210.6A EP1595959B1 (en) 2003-02-20 2004-02-18 Method for enhancing efficacy of a monoclonal antibody preparation
JP2005502742A JP4922613B2 (ja) 2003-02-20 2004-02-18 モノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法
ES04712210.6T ES2528738T3 (es) 2003-02-20 2004-02-18 Método para potenciar la eficacia de una preparación de un anticuerpo monoclonal

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003-042819 2003-02-20
JP2003042819 2003-02-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
WO2004074516A2 true WO2004074516A2 (ja) 2004-09-02
WO2004074516A1 WO2004074516A1 (ja) 2004-09-02

Family

ID=

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
NIPPON RINSHO, vol. 60, no. 3, 2002

Also Published As

Publication number Publication date
US20060280751A1 (en) 2006-12-14
EP1595959A1 (en) 2005-11-16
ES2528738T3 (es) 2015-02-12
JP4922613B2 (ja) 2012-04-25
US8332159B2 (en) 2012-12-11
EP1595959B1 (en) 2015-01-21
PT1595959E (pt) 2015-03-05
JPWO2004074516A1 (ja) 2006-06-01
EP1595959A4 (en) 2006-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2367901C (en) Monoclonal antibodies, antigens and diagnosis and therapy of malignant diseases
JP2002533056A (ja) 肺癌の治療および診断のための化合物および方法
CN110684740B (zh) 一种抗人泛素羧基末端水解酶-1(uch-l1)的单克隆抗体及其应用
EP2238167B1 (en) Anti-t. cruzi antibodies and methods of use
KR20020007362A (ko) 유방암의 면역요법 및 진단용 화합물 및 이의 사용 방법
CN113121678B (zh) 一种抗hiv-1 p24的重组抗体
KR20090015034A (ko) 가용성 바이러스-특이적 t-세포 수용체의 조성물
JP4922613B2 (ja) モノクローナル抗体製剤の奏効性を向上させる方法
US20160053005A1 (en) Methods for diagnosing and treatment of breast cancer and pharmaceutical composition and kit for same
EP2893349B1 (en) Methods for identifying hiv neutralizing antibodies
JP5218943B2 (ja) 特発性肺線維症の検出マーカー、検出キット及び検出方法
JPH04126085A (ja) ネコ免疫不全ウイルスの遺伝子rnaに相補性を示すdna
JP2885689B2 (ja) ヒト内在性レトロウイルス遺伝子由来のポリペプチドまたは該ポリペプチドに対する抗体からなる癌検出剤
EP3919503A1 (en) Method for identifying helicobacter pylori strain and kit for identification
EP4274617A1 (en) An agr2xcd3 bispecific engager for the treatment of cancer
TWI249407B (en) Hybridoma cell line for producing monoclonal antibody against porcine endogenous retrovirus envelope protein and the produced monoclonal antibody and their use
CN116813764A (zh) 一种白色念珠菌人源化抗体的制备方法
US7928188B2 (en) Antigen polypeptide for the diagnosis and/or treatment of ovarian cancer
KR100477898B1 (ko) 인간 CacyBP/SIP에 대한 단일클론 항체 및 이를생산하는 융합세포주
CN117683129A (zh) 全人源抗鼠疫耶尔森菌中和性抗体及其制备方法和用途
CN116253796A (zh) 靶向冠状病毒的中和抗体、其抗原结合片段及其用途
KR20000071901A (ko) 유전자치료용 바이러스에 대한 항체 진단용 키트
JP2003194814A (ja) 強皮症の診断薬
WO1998033938A1 (en) Materials and methods relating to the identification of a polymorphism associated with disease susceptibility
JPH09188699A (ja) ネコ免疫不全ウイルス(fiv)キャプシド抗原に対するモノクローナル抗体

Legal Events

Date Code Title Description
AK Designated states

Kind code of ref document: A2

Designated state(s): AE AG AL AM AT AU AZ BA BB BG BR BW BY BZ CA CH CN CO CR CU CZ DE DK DM DZ EC EE EG ES FI GB GD GE GH GM HR HU ID IL IN IS JP KE KG KP KR KZ LC LK LR LS LT LU LV MA MD MG MK MN MW MX MZ NA NI NO NZ OM PG PH PL PT RO RU SC SD SE SG SK SL SY TJ TM TN TR TT TZ UA UG US UZ VC VN YU ZA ZM ZW

AL Designated countries for regional patents

Kind code of ref document: A2

Designated state(s): BW GH GM KE LS MW MZ SD SL SZ TZ UG ZM ZW AM AZ BY KG KZ MD RU TJ TM AT BE BG CH CY CZ DE DK EE ES FI FR GB GR HU IE IT LU MC NL PT RO SE SI SK TR BF BJ CF CG CI CM GA GN GQ GW ML MR NE SN TD TG

121 Ep: the epo has been informed by wipo that ep was designated in this application
WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2004712210

Country of ref document: EP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2005502742

Country of ref document: JP

WWE Wipo information: entry into national phase

Ref document number: 2006280751

Country of ref document: US

Ref document number: 10546293

Country of ref document: US

WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 2004712210

Country of ref document: EP

DPEN Request for preliminary examination filed prior to expiration of 19th month from priority date (pct application filed from 20040101)
WWP Wipo information: published in national office

Ref document number: 10546293

Country of ref document: US